b's mono-log

2018/05/02 (Wed.)

F1 アゼルバイジャン GP 2018

F1アゼルバイジャンGP決勝レポート:SC2回出動の大波乱。ハミルトン大逆転優勝、レッドブル同士討ち、トロロッソ・ホンダはハートレー10位入賞

今季は春開催に移されたアゼルバイジャン GP は公道コースらしい大波乱のレースになりました。

まず予選はフェラーリがまさかの三戦連続 PP。開幕戦以来メルセデスに予選首位を明け渡しておらず、マシンの速さではもはやメルセデスに圧倒的優位はないことを証明しています。そしてまたしてもライコネンがあわや PP という予選アタックを見せ、今季「乗れている」ことを示してきました。チーム戦略や不運もあってここまで勝てていませんが、歯車さえ噛み合えば今季は何勝かしてもおかしくないんじゃないですかね。

決勝は、中盤までは上位陣に大きな入れ替えもなく落ち着いたレース。むしろ中団の激しい順位争いに注目が集まっていましたが、最後のピットストップから急に慌ただしいレースに変貌しました。序盤からずっとやりあっていたレッドブルの二台がまさかの同士討ち!2010 年のトルコ GP(ヴェッテルとウェバーの同士討ち)を思わせる瞬間でした。チームによると「喧嘩両成敗」という処分らしいですが、映像を見る限りではオーバーテイクを仕掛けられているのに二度もレーンチェンジをしたフェルスタッペンに過失があるように思えました(F1 ではレギュレーション上、ブロックのためのレーンチェンジは一度までと定められている)。近い将来のチャンピオン候補とみられているフェルスタッペンですが、こういう無茶を続ける限りその資格はないと思うなあ。またレッドブルとリカルドは来季の契約を巡って微妙な関係にあるタイミングですが、今回の事件が今後の判断に影響を与える可能性もあります。個人的には、来季レッドブル・ホンダになるのであれば今の二人に乗ってほしいところではありますが...。

この事故を契機にセーフティカーが導入され、その SC ラン中にグロジャンの単独クラッシュでさらに SC が長引いたこともあり、最後は残り 4 周の超スプリントレースに。SC が入るタイミングでうまくピットインしていたボッタスがヴェッテルから首位を奪ったままでのリスタートに対して、ヴェッテルがターン 1 のブレーキングで勝負を仕掛けるものの失敗。コースアウトして順位を下げ、タイヤにフラットスポットを作ってしまったこともあって最終的には 4 位でゴールしました。これで楽になったボッタスが悠々トップチェッカーを受けるかと思いきや、50 周目にコース上のデブリを踏んでタイヤがバースト、そのままリタイアという大波乱。その時点で 3 位以下だったハミルトン、ライコネン、ペレスの順にポディウムに上がるという結果に。
ハミルトンは棚ぼたでようやく今季初勝利。ポイントランキングでも首位に躍り出ました。順当にいけば今回はボッタスかヴェッテルのレースだったわけで、ハミルトンが実力で勝ったわけではありませんが、それでも勝ちは勝ち。こういうところからでもリズムを取り戻してくるのがチャンピオン経験者の強さなわけで、もしかしたらこれをきっかけにまた勝ち始めるかもしれません。次は「第二の開幕」でもあるスペイン GP、各チームのマシンアップデートも出揃って勢力図が塗り替えられるレースでもあるだけに、チャンピオン争いはハミルトンとヴェッテルが 4pt 差で再スタートを切ることになります。

トロロッソは...予選から決勝まであまり良いところがありませんでした。まあ苦手な公道コースだしストレートは長いし、ある程度予想がついていた流れではあります。しかも予選ではあわや同士討ちというニアミスもあったし、経験の浅いドライバーのコンビであることの弱点が中国から続いている印象。PU もデプロイが足りず、マシンセットアップも決まり切らない良いとこ無しのレースでした。ハートレーが 10 位でキャリア初入賞したのも上位陣が続々リタイアした結果にすぎません。ガスリーが 4 位に入ったバーレーンが出来過ぎだったのは確かですが、もうちょっと結果に結びつけてほしいなあ。
一応、次のスペインは二人ともテストで走り込んでいるしデータも豊富なので、歯車が噛み合ってくれる可能性は高いと言えます。まあ、それは他チームも同条件なわけで、そんなに甘くはないのでしょうが...。

投稿者 B : 21:27 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/04/16 (Mon.)

F1 中国 GP 2018

中国GP決勝:リカルド&レッドブル、幸運と決断力で今季勝利を掴む

先週のバーレーンから二戦連続開催となった中国 GP。二連勝で勢いに乗るフェラーリが予選から速さを見せ、ヴェッテルがまたしてもコースレコードで PP。僅差でライコネンが続き、マシンの基本性能の高さを伺わせます。対するメルセデスは 3 番手ボッタス、4 番手ハミルトンというグリッドで、予選で圧倒的に速かったはずのハミルトンがまたしても後方に沈みました。

決勝はスタートでヴェッテルとライコネンの牽制のし合いがあり、その間にボッタスが漁夫の利を得てヴェッテル~ボッタス~ライコネンの順に。しばらく膠着状態が続き、このまま何の動きもないままレースが終わってしまうのかと思われました。しかし 19 周目、ヴェッテルよりも 1 周早くタイヤ交換に入ったボッタスがアンダーカットを成功させてトップに立ちます。
しかしそれに対してフェラーリはライコネンをステイアウトさせ、ボッタスがライコネンを攻略している間にヴェッテルがボッタスに追いつくという戦略を採ったところまでは良かったものの、29 周目にドラマが発生。タイヤ戦略の違いにより二台の順位を入れ換えようとしたトロロッソが、コミュニケーションミスから同士討ちでクラッシュ!二台ともその場でのリタイアは免れたものの、セーフティカーが導入されます。
ここでフェラーリとメルセデスは残周回数を考慮してトラックポジション優先のステイアウトを選択したのに対して、レッドブルは SC 導入時にすかさずタイヤ交換し、ポジションを落とさずにニュータイヤを手にします。ここからはリカルド&フェルスタッペンによるオーバーテイク・ショーで、退屈だった前半とは全く異なるレースになりました。リカルドは意外なところからズバッ!と抜いていくテクニックを駆使してフェラーリとメルセデスを手玉に取り、トップを奪取してチェッカー。フェルスタッペンも負けてはいませんでしたが、ヴェッテルをオーバーテイクする際に無理めに突っ込んでいった結果、クラッシュ。ペース的にはリカルドをも抜いて勝っていてもおかしくはないレースでしたが、ペナルティもあって 5 位に終わりました。

絶妙なタイミングで SC が導入されたという幸運はあったものの、リカルドの勝利は本当にリカルドらしい攻めの結果であり素晴らしいと思います。一方でフェルスタッペンは冷静さを保てていれば勝てたレースだけにもったいない。トップチームで三年目ともなればもう「若さが出た」という言い訳は通じないわけで、チャンピオンを目指すならば攻めるべきときと我慢すべきときの区別はできるようになる必要があります。リカルドは来季レッドブルを離脱するという噂もありますが、もし来年がレッドブル・ホンダ体制になるのであれば、個人的には安定感のあるリカルドにはせめて一年は残ってほしいところ。

チャンピオン争いに関して言えば、開幕三連勝していてもおかしくないと思っていたハミルトンがここまでまさかの未勝利。フェラーリの速さが際立っているとはいえ、ここにレッドブルも対抗できることが照明されたことで、俄然面白くなってきました。仮に次からメルセデスが勝ち始めたとしても、今季は終盤まで飽きずにチャンピオンシップが楽しめそうです。

前戦 4 位で歓喜したトロロッソ・ホンダは今回は対照的にほぼ最後尾に沈みました。予選も振るわず、決勝は前述の同士討ちでガスリー 18 位、ハートレーは出走全車中唯一のリタイア。接触がなくても下位であったことに変わりはなく、最初から最後まで歯車の噛み合わないレースでした。マシンとコースとの相性、セットアップ、タイヤ、ドライバーが全てハマればセカンドグループのトップを走れる速さはあるものの、どれか一つでも欠ければたちまち下位というのがトロロッソの現状のようです。まあそれはハース・ルノー・フォースインディア・マクラーレンの 4 チームにも言えることで、ここまでの三戦で各チームの浮き沈みはかなり激しい。でも上海で決して速いとは言えなかったマクラーレンでアロンソが 7 位に入っていることを考えると、そういう状況で少しでもいい結果が得られるかどうかはドライバーにかかっていると言えます。ドライバーの経験の浅さは今季のトロロッソについて回るでしょうね...。

上海はエンジンの全開率が高く、現在のホンダ製 PU には厳しいサーキットでもありました。次戦のアゼルバイジャン・バクーは上海よりはマシっぽいけど、公道サーキットの特性を考えるとオーストラリアのように苦戦する可能性もあります。昨年はランス・ストロールが 3 位表彰台を獲得する波乱がありましたが、公道ではそういう展開も案外期待できるもの。トロロッソの二人には経験の浅さを気にせず、アグレッシブに行ってほしいと思います。

投稿者 B : 22:40 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/04/10 (Tue.)

トロロッソ・ホンダグッズを購入

今年は久しぶりに F1 のチームグッズを買いました。

Scuderia Toro Rosso

かつて B・A・R ホンダ~ホンダレーシング F1(&スーパーアグリ)時代は毎年ピットシャツとキャップを購入していたんですが、新生マクラーレン・ホンダになってからのチームウェアのデザインが全く惹かれず、ここ三年はほとんどグッズを買っていませんでした。だってカラフルなウェアにスポンサーロゴがズラリと並んでいてこそ F1 という感じなのに、マクラーレンは白黒のウェアにほぼマクラーレンとホンダのロゴだけというあまりにも寂しいデザイン。イマドキ、高校の体操服の方がまだカッコイイわ!という感じで、買う気になれませんでした(´д`)。

でもトロロッソ・ホンダの今季のウェアは派手めでいかにもレースチームらしく、グッときました。販売開始を待って、とりあえずチームポロシャツのレプリカとランヤードを購入。

Scuderia Toro Rosso

ランヤード(ネックストラップ)は青地に赤いラインのインパクトあるデザイン。レッドブル/トロロッソのロゴはあるけどホンダロゴがないのがちょっと寂しいですが。
首後ろには安全パーツ(何かに強く引っ張られたときに分離するパーツ)がついているので、オフィス等でも安心して使えます。

Scuderia Toro Rosso

ウェアには T シャツとかフーディ(パーカー)とかレインジャケットとかあって迷ったんですが、レースシーズンは半袖で過ごすことが多いので、通年で使えそうなポロシャツにしました。ピットクルーやフランツ・トスト(チーム代表)、ホンダのスタッフともお揃いです。
青赤(+紺)の組み合わせはサッカー日本代表や FC 東京のユニフォームっぽくもありますが(笑)F1 以外のレースイベントに着ていっても違和感はなさそうです。

Scuderia Toro Rosso

背中には反射塗料で巨大なレッドブルロゴがプリントされています。
F1 へのスポンサー企業は一時期に比べると随分減ってしまって、トロロッソもその例外ではないのですが、派手なカラーリングとレッドブルロゴの存在感がトロロッソのチームウェアをパドックでもひときわ目立たせていると思います。

トロロッソについてはオーストラリア GP の結果があんまりだったので悲観的な見方もありましたが、バーレーンでの 4 位入賞によって俄然盛り上がってきました。私は今年も鈴鹿には行けそうもないのですが、代わりに東京近郊であるいくつかのモータースポーツイベントにはこれを着て参加しようと思います。

Red Bull Toro Rosso Honda 2018 ランヤード

B07BQMDKR8

投稿者 B : 23:10 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

F1 バーレーン GP 2018

バーレーン決勝:ベッテルが2連勝! ガスリーは4位入賞の大健闘
F1ニュース:トロロッソ代表、4位入賞を語る
F1ニュース:ガスリー「ホンダ復帰以来最高位は嬉しい」

おめでとうピエール・ガスリーとトロロッソ・ホンダ!!!

個人的には、今回は優勝したフェラーリよりもトロロッソですよ。
開幕戦で苦汁をなめたトロロッソ・ホンダでしたが、シャシーの空力アップデートを持ち込んだバーレーンではフリー走行から好タイムを刻み、予選ではガスリーが 6 位(ハミルトンのグリッド降格ペナルティにより決勝は 5 番手スタート)、ハートレーも 0.1 秒差で Q3 進出はならなかったものの 11 番手(アタック直前にバードストライクでウィングが一部壊れたのが敗因のようですね)。二台そろっての好結果は、この速さが偶然ではないことを照明しています。
オートスポーツの記事によると、今季の STR13 はレーキ角を見直してフロア下の空力が大きく変わり、ドラッグを抑えたままダウンフォースを向上させることに成功したようですね。

F1 Topic:予選6番手を獲得したトロロッソ・ホンダ。車体のアップデートに隠されたレーキ角と路面の相性

これならば STR13 が半公道サーキットのアルバートパークで奮わず、パーマネントサーキットのサクヒールで安定して速かった理由も納得できます。

バーレーンではマシンも良かったけど、ガスリーの果敢な攻めも良かった。スタート直後にハースのマグヌッセンに並びかけられた際に一歩も退かず、逆にマグヌッセンを弾き飛ばす勢い(とはいえクリーンファイトの範疇)でやり合った姿勢は◎。その後はフェラーリとメルセデスのペースにはついていけなかったものの、後続をジワジワと引き離つつ自分のペースでレースを続け、誰かにポジションを脅かされることもないまま 4 位フィニッシュ!第 4 期ホンダ F1 としての最高位を獲得しました。この成績はレッドブル 2 台とフェラーリ 1 台がリタイアした結果とはいえ「三強以外のチーム」の中では安定して最速だったわけで、喜んでいい。ハートレーも二度のペナルティで下位に沈んだとはいえ、ペナルティがなければ入賞争いができていたはずで、改めて次戦以降に期待がかかります。

STR13 は小規模チームらしくサーキットによって相性はありそうですし(公道系のモナコやシンガポールでは苦戦しそう)、ドライバーも F1 での経験が浅いから浮き沈みはあるでしょうが、ようやく今季のトロロッソ・ホンダのベースラインがどのあたりかは見えてきました。このままハース・ルノー・フォースインディア・マクラーレンあたりと毎戦入賞をかけて争えるようであれば、面白くなりそうです。

一方で、優勝争い。オーストラリアではヴェッテルが勝ったものの運も半分あったので、バーレーンからはメルセデスが本領を発揮してくることを予想していました。が、意外にも(失礼)フェラーリとレッドブルも速い。特にフェラーリはヴェッテルだけでなくライコネンも「乗れている」のがいい兆候で、予選でももう少しで PP を獲得するところでした。最終的にヴェッテルが圧巻のアタックラップを見せて PP でしたが、隣にライコネンが並ぶ形でスターティンググリッド。メルセデスはボッタスが 3 番手、ハミルトンはペナルティもあって 9 番手スタートとなり、レースはボッタスが独りでフェラーリを突き崩せるか、そしてハミルトンがどこまでポジションを戻せるかという戦いになります。

スタートは蹴り出しの悪かったライコネンをボッタスが交わし、ヴェッテル-ボッタス-ライコネンの形でしばらく順位が膠着。しかし二回目のピットイン時にライコネンの左リヤタイヤが交換されないままピットアウトさせてしまうというミスがあり、ライコネンはそのままリタイア。つまらないミスでポイントを取りこぼすフェラーリの体質はなかなか直らないようで。ライコネンがいい走りを見せていただけに残念です。
メルセデスはソフト→ミディアムというタイヤ選択により 1 ストップ作戦を敢行し、コース上で抜けないフェラーリを戦略で抜きにかかります。ペース差とギャップを計算すると終盤にはボッタスがヴェッテルを交わし、ハミルトンの代わりに一矢報いることができるかも...という流れでしたが、対抗してヴェッテルもスーパーソフト→ソフトという無茶な 1 ストップ作戦に切り替え、ラスト数周でボッタスがヴェッテルの真後ろにつく展開に。タイヤがほぼ「終わりかけている」ヴェッテルをボッタスがいつオーバーテイクするか...と思われましたが、ヴェッテルが最後まで隙らしい隙を見せないままチェッカー。さすが 4 回のワールドチャンピオンという貫禄の走りに胸が熱くなりました。一方、チームとの契約更新には早く結果を出したいボッタスとしては残念どころか、メルセデス的には減点対象になり得るのでは。エースが勝てないときにライバルのポイントを確実に削るのがセカンドドライバーの本分なのに、その仕事が果たせないようでは...いや、今回はそれよりもヴェッテルの意地を賞賛しましょう。

結局今シーズンもメルセデス vs フェラーリの構図は変わらないようです。早々にダブルリタイヤしてしまったレッドブルの実力が測りかねますが、ルノーとの契約最終年であることも考えると、シーズン後半は(政治的な)PU 起因で失速してもおかしくはありません。フェラーリが例によってつまらないミスをしたり保守的な戦略で自滅したりしなければ、昨年以上に終盤まで面白いチャンピオン争いが見れるかもしれません。
三強以外の争いもさらに熾烈さを増してきました。今回「B クラスのトップ争い」にトロロッソが名乗りを上げたことで、毎レース 6~10 位あたりを 5 チーム 10 名程度のドライバーが争う形になりそう。バーレーンほどエキサイティングだったグランプリも久しぶりという印象ですが、次戦以降も熱い戦いが続いてくれることに期待です。

投稿者 B : 22:50 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/03/26 (Mon.)

Toro Rosso STR13 Prototype

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

昨日のパブリックビューイングの際、ホンダウェルカムプラザ青山内にトロロッソ・ホンダの「STR13 Prototype」が展示されていたので、じっくり見てきました。

まあ STR13 Prototype とはいっても、例によって昨年仕様の STR12 をベースにしたショーカーであり、実際にレースを走っている STR13 とはかなり仕様が異なるマシンではありますが。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

チーム発足以来、濃紺ボディのエンジンカウルに手描き(!)の紅牛のアートを背負ってきたトロロッソのマシンですが、昨年からイメージを一新。高輝度のメタリックブルー×メタリックレッドの若々しいカラーリングになりました。これは国内未発売のレッドブルコーラをモチーフとしたデザインで、エアレースにもこのカラーリングの飛行機が出ていたりします。このカラーリングのシャシーにホンダのエンブレムが載ることで、昨年までのしがらみいっぱいの体制から、自由でチャレンジングな環境へと心機一転を図れそうな気がしてきます。

レッドブルコーラ、日本でも売られていたらトロロッソ応援の意味も込めて日常的に飲みたいんですが、発売されませんかね...。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

STR13 のレースカーではノーズが一般的な突起あり形状になっているのに対して、この Prototype では昨年同様に出っ張りなしのショートノーズ。フロントウィングの形状を見ても、これが昨年型の STR12 ベースのショーカーであることが分かります。まあそもそも STR12 自体も今まではこうやって間近に見るチャンスはなかったわけで、まじまじと見つめてしまうわけです。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

今シーズンから導入されたハロ(テレビ放送等では「ヘイロー」と発音されているようです)は Prototype にもちゃんと装着されていました。がレースカーではハロの上部に空力調整用のスリットが設けられていたのに対し、この Prototype はごくシンプルな形状。これはおそらく昨年のシーズン中に STR12 でテストされていたものを塗装してショーカー化したものと思われます。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

サイドポッド付近。これも昨年のパーツではありますが、現行レギュレーション下では比較的自由度が高いのがバージボード周りのエアロ開発。かなり複雑な形状で後方とフロア下の気流を制御しているのが分かります。コクピット脇から生えているカナードは、レースカーではサイドポッド前端のウィングレットと接続される形に進化していて、この部分の開発にまだまだ余地が残されていることを匂わせます。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

今季のレギュレーションに合わせ、昨年仕様のものからザクッと切り落とされた形になっているシャークフィン。禁止されたとはいえ、魚の背びれ程度のフィンはまだ認められているようですね。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

リヤエンド。この手のショーカーにはパワーユニットは入っていないことも少なくないですが、写真を露出補正していったところ内部にエキゾーストマニフォールドらしきものが見えたので(笑)、これにはパワーユニットが搭載されている可能性があります。まあ仮に搭載されていたとしても今季のホンダではなく昨年のルノー製と思われますが。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

青いボディにアクセントカラーとして引かれた赤いラインの端に「HONDA HYBRID」のロゴが入るのはカッコイイですね。ホンダのレースマシンの象徴である赤色と合わせてあり、使い方がうまい。これで速ければ言うことはないのですが、その真価は今後の発展に期待、としておきましょうか。

そういえばパブリックビューイングの当日はレッドブルのキャンペーンガールがエナジードリンクを無料配布していました。マクラーレン時代にはこういうマーケティングコラボは見られなかったので、その点でも随分体制が変わったのを感じます。レッドブルとホンダは近年 MotoGP やスーパーフォーミュラでもコラボレーションしており、モータースポーツ全般で協業関係が広まりつつあるようです。今やモータースポーツ全般に強い影響力をもつレッドブルとのコラボレーションがさらに発展していくことを祈っています。

投稿者 B : 22:13 | F1 | Photograph | Season 2018 | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7 II | コメント (0) | トラックバック

2018/03/25 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2018

2018 年シーズンの F1 がいよいよ開幕。ホンダ F1 は新たにトロロッソとタッグを組み、新体制で再出発のシーズンとなりました。失意の三年間からいきなりの飛躍は望めないにしても、少しでも前向きな年にしてほしいとの思いから、青山のホンダウェルカムプラザでの公式パブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|FORMULA 1 2018 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX パブリック・ビューイング

F1 オーストラリア GP 2018

私がパブリックビューイングに足を運んだのはマクラーレン・ホンダ体制による参戦初年度となった 2015 年の開幕戦以来三年ぶり。それくらい今年はがんばってほしいと思っています。
今年は三年前ほど期待しているファンも多くないだろうしあまり早く行かなくても大丈夫かと思って(笑)11 時頃青山に着いたところ、一階席はそこそこ埋まっていましたがまだ席は残っていました。レーススタート時には二階席(スクリーンではなく大型テレビ×2)も埋まって立ち見が出るほどの盛況になっており、何だかんだいって注目度の高さが窺われました。

昨日の予選はメルセデス/フェラーリ/レッドブルの三強がしのぎを削る接戦でしたが、最終アタックでハミルトンが 2 位に 0.6 秒以上の大差をつけるコースレコードで PP 獲得。「今年もチャンピオンは俺だ」と言わんばかりの圧倒的速さで今季の行方を仄めかします。三強の次につけたのはまさかのハース、そこにルノー/マクラーレン/フォースインディアと続く格好で、現時点での勢力図が何となく見えます。トロロッソ・ホンダは 16・20 位と振るいませんでしたが、ハートレーは 15 位とは 3/100 秒差でしかなかったし、ガスリーも攻めた結果のミス。少なくとも予選での速さについては 11 番手のマクラーレンから最下位までかなりの団子状態ではあるようです。

F1 オーストラリア GP 2018

レースの方は、

ベッテル、運を味方にまさかの大逆転優勝。ハミルトン、VSCに泣く

スタートから快速で飛ばしたハミルトンがそのままラクに勝つかと思ったら、バーチャルセーフティカー~リアルセーフティーカー導入のドサクサでタイヤ交換を引っ張っていたヴェッテルが、ピットインのタイミングでまさかのハミルトンを逆転。メルセデスがセーフティカー導入時のピットインタイムロスを読み間違えていたせいもあるようですが、フェラーリにしては(?)素晴らしい判断でした。純粋な速さでいえばメルセデスが勝っていたはずのレースでしたが、アルバートパークは抜けないサーキット。そのままヴェッテルが抑えきり、二年連続での開幕戦ウィナーとなりました。
この様子だと今季もメルセデスの優位は揺るがないでしょうが、ハミルトンに比べるとボッタスが安定感の欠けるのに比べて今季のフェラーリはライコネンも良さそう。案外、ドライバーズタイトルはハミルトンが獲るけどコンストラクターズはフェラーリ、みたいな結末もあるかもしれません。

惜しかったのはハース。中盤に相次いでリタイヤするまでは 4-5 番手を走る速さと安定感を見せていました。「フェラーリのレプリカ」と揶揄する向きもあるようですが、それなら去年だって速くてもおかしくなかったはずで、フェラーリとのパーツ共用よりもむしろ昨年の開発を早々に止めて今季向けの開発にリソースを集中してきた結果と言えるでしょう。少なくとも序盤戦のうちはこの勢いを維持できるはずで、つまらないミスさえなければ夏までに大量得点してもおかしくない。ただ、二台のリタイヤの原因が共にホイールガンのトラブルというのがあまりにももったいない。ハースの本業って工具メーカーですよね?と突っ込みたくもなります(´д`)。次戦までにトラブルの原因を潰して、ドライバーには伸び伸びとレースをさせてあげてほしい。

マクラーレンの健闘は予想外でした。プレシーズンテストではトラブル続きでまともに走れず、ここメルボルンでも FP1 までトラブルに見舞われていましたが、蓋を開けてみれば予選以降はノートラブルでそれなりに速く、決勝は 5・9 位フィニッシュ。まあハースのつまらないリタイヤがなければバンドーンは入賞圏外だったし、アロンソも得意のロケットスタートで順位を上げただけで終盤は「トレイン」を作っていたことを考えると、純粋な速さではハースとルノーの次、10 位争いあたりが順当な実力値でしょう。それでも去年はトレインを作ることなく抜かれていた状況からすると、ホンダ製 PU よりはルノーの方がまだパワーがあることは受け止めざるを得ない事実と言えます。

で、トロロッソ・ホンダ。決勝はハートレーが 15 位完走(唯一の周回遅れで最下位)、ガスリーは 13 周目にパワーユニットのトラブルによりリタイヤ。プレシーズンテストの状況からするともっとやれると思っていたんだけどなあ...。テストの時点ではセットアップを信頼性に振りすぎてレースコンディションを想定し切れていなかった、ということかもしれません。まあ、ガスリーの PU トラブルは純粋なメカニカルトラブルではなくリタイヤ直前に縁石に強く乗り上げてダメージを受けた可能性があるし、ハートレーに関してはスタート直後のブレーキングによるフラットスポット→タイヤ交換後もパンクが発生、その後交換したウルトラソフトで残り周回数を走りきる必要があったことを考慮すればそりゃあ周回遅れにもなるわという感じではあります。今回はあくまでルーキーがアルバートパークの洗礼を受けた結果であって、マシンの速さと信頼性の問題はまだ表出していない、と思いたい。とはいえチームとドライバーは今回の結果を真摯に受け止め、また分析して、パーマネントサーキットであるバーレーンで仕切り直しをかけてほしいところ。

F1 オーストラリア GP 2018

コース特性上オーバーテイクはほとんどないし、トロロッソはほとんど映らないしでフラストレーションの溜まるレースではありましたが、意外な展開もあって最後まで目が離せない開幕戦でした。トロロッソについてはいろいろと課題が残るレースだったものの、最下位&リタイアで始まるシーズンは言い換えればこれより悪くなることはもうない、ということでもあります。私も粘り強く応援していこうと思います。

投稿者 B : 23:07 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/02/27 (Tue.)

Toro Rosso STR13 Honda

トロロッソ、ホンダPUを搭載した2018年型マシン『STR13』を正式発表
【F1ギャラリー】トロロッソ・ホンダSTR13
ホンダF1田辺氏「初日から93周走れたのは大きい。トロロッソとの開発作業は順調」/第1回テスト デイ1

F1 2018 年プレシーズンのバルセロナテストが始まり、新生レッドブル・トロロッソ・ホンダのニューマシン「STR13」もそのヴェールを脱ぎました。

今季のテクニカルレギュレーションはコクピット部のドライバー保護機構「ハロ」の搭載が目新しい程度で、それ以外は昨年から大きく変わっていません。カラーリングも昨年同様のメタリックブルーベースということもあり、STR12 の正常進化形にホンダ製 PU を搭載しただけに見えなくもないですが、ディテールを見ていくとノーズ先端が突起ありの一般的な形状に変更されていたり、後方の絞り込みが STR12 よりも大胆になって空力を稼いでいそうに見えます。特にリアの形状はホンダ製 PU のコンパクトさに起因するところも大きいはずで、少なくとも発表時点のマシンとしては素性は悪くなさそう、というのが第一印象。

それ以上に朗報と言えるのは、バルセロナテストの初日から 93 周の走り込みができていること。2015 年と 2017 年のホンダは開幕時点での信頼性が壊滅的で、まともに走れるようになるまで数ヶ月を要してしまったことを考えると、少なくとも去年までよりはマシな成長曲線を描いてくれるだろうという期待が持てます。車体は手堅い開発に定評のあるジェームス・キー、それにホンダのワークスとなったことで従来よりも開発資金に余裕ができるだけに、シーズン終盤までアップデートを緩めずに続けることができればそれなりの結果は出せるのではないか...と思えます。
まあライバルチームもルノーは急速に強くなっているし、ウィリアムズやザウバーも今季は体制を強化しているし、トロロッソだけがポジティブなわけではないんですが。とにかくマクラーレンにだけは負けないようがんばってほしい(←

このバルセロナテストで各マシンの素性が多少は見えてくるはずなので、ニュースに注目していたいと思います。

投稿者 B : 22:13 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2017/11/27 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2017

F1アブダビGP決勝:ハミルトンとの一騎打ちを制しボッタス優勝!アロンソは9位入賞

2017 年 F1 の最終戦アブダビ GP。年間 20 戦ともなると観ている方もけっこう疲れます(;´Д`)。とはいえもうチャンピオンも確定し、残るは中団のランキング確定と、来季に向けた開発競争を占うための観戦。私も肩の力を抜いて観戦しました。

予選は前戦ブラジルに続いてボッタスが PP。コースレコードの出し合いの予選でしたが、ボッタスのトップタイムにハミルトンもヴェッテルも迫れませんでした。
決勝もほぼスタートで決まってしまった感じで、オープニングラップを抑えきったボッタスがハミルトンを従える形でレースが進行します。途中ピットストップのタイミングでハミルトンがオーバーカットを決めるか?というシーンこそありましたが、結果的に最初から最後までボッタスが 2 秒前後のギャップをキープし、今シーズン 3 勝目をマーク。ここアブダビは昨年の最終戦で奇しくもハミルトン自身の「意図的なスロー走行」で証明したとおり、抜けそうで抜けないサーキット。少なくとも同じマシンを相手にしている限り、ラップリーダーがペースをコントロールできることが今年も示されました。

ボッタスのこれまでの 2 勝は「ハミルトンが後方に沈んだレースで、フェラーリと戦って勝つ」という展開で、それはそれでセカンドドライバーとしては正しいありようではありますが(笑)、今回は初めてチャンピオンでもあるチームメイトを抑えきっての勝利。ボッタスとしても今までの 3 勝の中で最も嬉しかったのではないでしょうか。特に今季は、年間 3 勝・ドライバーズランキング 3 位でチームのコンストラクターズチャンピオン獲得にも大きく貢献しながら、予選でも決勝でもハミルトンに大きく水をあけられることが多く、結果以上にレース内容で評価を下げていた部分が大きい。最終戦でハミルトンに勝てることを証明し、また来季は最初から自分が開発に関わったマシンに乗ることができるわけで、さらなる飛躍に期待したいところです。このままシューマッハーに対するバリチェロのような位置づけで終わって良いわけがない(笑。

三年間のジョイントの最終戦となったマクラーレン・ホンダは、予選が 11・13 位、決勝が 9・12 位という結果。惜しくも予選 Q3 には進出できなかったものの、今季後半戦はずっとこんなポジションだったことだし、まずまずの結果でシーズンを終えられたと言えます。とはいえフジテレビ NEXT での解説にもありましたが、マクラーレン側が予選でのグリップを重視するあまりダウンフォースをつけすぎており、せっかくのスペック 3.8 PU で上昇した分のエンジンパワーを引き出せずに決勝でなかなかオーバーテイクできない、という側面もあったようで。ハミルトンを抑えきったボッタスの走りを見ればマクラーレンの選択は正しかったようにも思えますが、最後くらいホンダエンジンのフルパワーを見せてほしかった...というのが本音です。
終わってみればシーズン当初の期待値からはほど遠いものの、ホンダ派終盤数戦ではウィリアムズやルノーワークスと入賞争いが普通にできる程度にはパフォーマンスも信頼性も上がってきました。来季、トロロッソ・ホンダが直接のライバルとして戦っていくのは引き続きウィリアムズやルノーワークス、マクラーレン・ルノーということになるのでしょう。目に見えてチーム力が上がってきたルノーワークスは来季飛躍する可能性もありますが、マクラーレン・ルノーやウィリアムズといったカスタマー PU チームにトロロッソがどこまで対抗できるか。ジェームス・キーの手腕で素性の良いマシン作りには定評のあるトロロッソですが、来季は実質的なルーキードライバー二人体制になることもあり、シーズン中の開発力には不安が残ります。

ともあれ、一年間お疲れさまでした。来季はテクニカルレギュレーションが大きくは変わらないこともあり(PU の年間使用基数が 3 に制限されることくらい)、基本的にはメルセデス優位の情勢は変わらないながらも、チーム間の性能差が徐々に縮まって混戦になっていくのではないかと思われます。来季こそ、フェラーリやレッドブルがメルセデスの牙城を崩すことができるのか、トロロッソ・ホンダはどこまで善戦できるのか期待しつつ、来季を待ちたいと思います。

そういえば来シーズンは DAZN で観戦するつもりなんだった。フジテレビ NEXT 解約しなきゃ...。

投稿者 B : 22:47 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/11/14 (Tue.)

F1 ブラジル GP 2017

F1ブラジルGP決勝:スタート勝負を制したベッテルが逆転勝利、アロンソは8位入賞

前戦メキシコでドライバーズチャンピオンが確定した今季の F1。残り 2 戦は純粋に各レースごとに本気の競争が観られるということで、それはそれで楽しみではあります。

今回は予選から、チャンピオンを獲得したばかりのハミルトンが Q1 で珍しく単独クラッシュし、ポール争いから脱落。あとはボッタスとヴェッテルの戦いになりましたが、ヴェッテルのタイムをボッタスが僅差で逆転し PP 獲得。その後ろにライコネンが続き、決勝はボッタスとヴェッテルの一騎打ちになりそうな構図。
一方のハミルトンはパワーユニットを交換してピットレーンスタートを選択、残り 2 戦をフレッシュエンジンで思う存分プッシュする作戦を採ります。

決勝レースはほぼスタートで決まってしまいました。スタート直後、ヴェッテルが好スタートを決めてターン 1 でボッタスを刺し、首位を奪います。その後はピットストップのタイミングでアンダーカットを仕掛けたボッタスに対してヴェッテルも直後にピットインし、カバーします。ヴェッテルは最後までボッタスを大きく引き離すことはなかったものの、ギャップをコントロールしきってようやく後半戦での初勝利を手にしました。フェラーリとしても久しぶりに完璧なレースで、こういう戦いがあと二ヶ月早くできていれば...とは思いますが、結果論に過ぎません。
ボッタスの 2 位フィニッシュは妥当な結果ではありますが、ターン 1 がもう少しアグレッシブだったら違う結果もあったかもしれません。後述するハミルトンの速さを考えれば、このインテルラゴスではメルセデスが最速マシンであったことに疑いはなく、今季 2 勝を挙げはしたものの、F1 界におけるボッタスの評価がイマイチ上がってこないのはこういうトップドライバーとの直接対決に勝てないところなんですよね。ドライバーズポイントではヴェッテルに僅差の 3 位だからちゃんと結果は出しているはずなんですが、あまり印象に残るレースができていないのが惜しいところ。

ピットレーンからスタートしたハミルトンはまさに驚異の追い上げを見せ、表彰台には届かなかったものの 4 位フィニッシュ。それも 1 位からたった 5 秒遅れとあっては、やはり予選でのクラッシュがなければ今回もハミルトンが完勝していた可能性が高い、ということでしょう。マイレージを気にしなくて良いフレッシュエンジンでガンガン飛ばせたというのはあるにせよ、やっぱり現時点での F1 最強パッケージはメルセデス+ハミルトンであり、今季のチャンピオンに相応しいと言えます。

もう一人素晴らしかったのはフェリペ・マッサでしょう。戦闘力で見劣りがするマシンで三強に次ぐ 7 位フィニッシュは立派。一度目の引退発表をした昨年のレースでは無念のリタイアでしたが、直前に二度目の引退発表をしたばかりの今年は母国ファンの前で最大限のパフォーマンスを見せ、有終の美を飾れたのではないでしょうか(あと 1 戦残っていますが)。長年にわたって F1 を盛り上げてきた功労者が、こういう形でキャリアを終えられるのは幸せなことだと思います。

ホンダは今回、今シーズン最後のアップデートとなる「スペック 3.8」のパワーユニットを持ち込んできました。結局シーズンが終わるまでに「スペック 4」が間に合わなかったことは残念でなりませんが、この新 PU の効果もあってアロンソが予選 7 位(リカルドのグリッドダウンペナルティにより 6 番手グリッド)、決勝もマッサに次ぐ 8 位は、今回のレースでは望みうる最高のリザルトだったのではないでしょうか。来季のライバルとなりそうなルノー勢はここ数戦信頼性関連のトラブルが多発していますし、ホンダにはこの調子で来季に向けた開発を加速させてほしいところ。

次はいよいよ最終戦アブダビ。ここ数年の傾向として、シーズン終盤の勢いから次シーズンの序盤が占えることが多いので、どのチームが来季に向けて良さそうなのか見極めるつもりで観戦したいと思います。

投稿者 B : 23:17 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/11/03 (Fri.)

東京モーターショーに行ってきました (1)

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

東京モーターショーに行ってきました。

クルマにこだわりのある方と違って運転しない私が市販車について書いてもあまり価値のある記事にもならないので、ちょっと違う視点でレポートしようと思います。

とりあえずホンダブースから。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ホンダブースの一番奥にはレース部門である Honda Racing のコーナーが大々的に展開されていました。中でも目玉と言えるのが、今年日本人で初めてインディ 500 を制覇した佐藤琢磨のアンドレッティ・ホンダの実車展示。ここにはさすがに人だかりができていました。あのサーキットを走ったクルマそのものが目の前にあると思うと、確かに高揚します。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

インディカーは以前インディジャパンで実車走行を見たことがありますが、当時とはシャシーも大きく変わり、現行マシンを見るのはこれが初めて。究極のエアロマシンである F1 と比べるとかなりシンプルな形状をしていますが、それでも 7 年前からすると空力付加物が増えました。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

サイドポンツーンはタイヤを覆うような形で大きく張り出し、リヤタイヤの後ろにもフェアリングが追加されています。リヤウィングも実質的に車幅いっぱい使っていて、車体の後半部分だけを見るとオープンホイールなのに LMP1 マシンのような形状になっています。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

シャシーはダラーラ製のワンメイクということもあり、マシン性能よりもドライバーとチームの力が物を言うインディカー。F1 とは全く違う論理のもとに進化してきたマシンをまじまじと眺めると、新鮮な発見がありますね。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

しかし琢磨の在籍したアンドレッティ・オートスポーツは来季ホンダエンジンからシボレーにスイッチ。ホンダドライバーである琢磨はインディ 500 覇者でありながらチームを放出され、来季は古巣であるレイホールに復帰することになります。レイホールはかつて琢磨自身がインディ 500 で優勝の一歩手前までいったチームだけに、来年のインディ 500 連覇とシリーズチャンピオン獲得への期待は高まります。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

インディアナポリスで琢磨が優勝した際に飲んだミルク瓶(伝統的に、インディ 500 勝者にはシャンパンではなくミルクが振る舞われる)まで展示されていました。トロフィーではなくミルク瓶というのが逆にインディ 500 らしいところ(笑。それにしてもこの瓶にもちゃんとロゴが刻印されているんですね。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

当然ながらマクラーレン・ホンダの F1 マシンも展示されていました。今年のカラーリングになっていますが、形状からして昨年の MP4-31 を塗り直したものでしょう。
しかもお子さん限定でコクピットに収まれるサービスをやっていて、超羨ましい!決して速くなかったマシンであっても F1 のシートに座れるというのは羨ましいです。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

今季のカラーリングを施したショーカーは初めて見ました。オレンジ部は光沢で、ブラック部はつや消しで塗装されているんですね。つや消しはロゴの視認性が高まることもあって近年のレースカーではトレンドになっている塗装手法です。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

スーパーフォーミュラのピエール・ガスリー車も展示されていました。来シーズンの F1 ではトロロッソ・ホンダのマシンを駆ることがほぼ確定しているだけに、要注目です。今季スーパーフォーミュラではラインキング首位に 0.5 ポイント差まで迫りながら、最終戦鈴鹿が台風のため中止、惜しくもランキング 2 位でシーズンを追えることになりましたが、この鬱憤は来季の F1 で是非とも晴らしてほしい。そして再来年はこのカラーリングのレッドブル・ホンダで走る姿を見せてほしいですね。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

よく見るとコクピット付近にソニー(アクションカム)と日立のロゴが。どちらもチームではなくカテゴリ全体のスポンサーとしてロゴが掲出されているようですが、一昔前ならこうしてロゴが並ぶこともまずなかったんだろうなあ、と考えると感慨深いものがあります。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

各カテゴリのエンジンも展示されていました。通常なら極秘事項でしょうが、どのシリーズもシーズン終盤だからこその展示と言えます。
こちらはインディカー用エンジン。V6 ターボという構造自体は F1 とほぼ同じですが、インディ用は見慣れた形状をしています。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

で、こちらが F1 用のパワーユニット。インディとは全く違う、複雑なデザインであることが一目で分かります。
V6 ターボエンジンの上下にエネルギー回生システムである MGU-K・MGU-H とエナジーストア(バッテリ)を抱えた大がかりなシステム。通常のエンジンとは桁違いのコストがかかることはもちろんのこと、この構造を空力優先で小型化した結果ホンダの三年間がどうなったか...ということを、実物の PU を見て改めて痛感しました。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

二輪車も展示されていました。こちらは MotoGP チャンピオンのマルク・マルケス車。傾けて展示した実車に跨がって MotoGP レベルのリーンインを体験できるというもの(笑。バイクに乗り慣れない女性なんかはまともに跨がっていられない角度でした。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

そして全日本モトクロス選手権のホンダワークス、山本鯨選手の実車。山本選手は先日のオフビで築いたリードを最終戦まで守り発の IA1 年間チャンピオンに輝いたとのことで、このモーターショーでは凱旋展示となりました。
私は今までほぼ四輪にしか興味がなかったので二輪展示はスルーしていましたが、今では二輪もまじまじと見るようになりました(笑。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

バイクをよく見ると、カウルには細かい擦り傷が無数にあり、エキパイには泥がこびりついています。先日の菅生での最終戦はどろんこ祭りのようなコンディションだったようですが(笑)、激闘ぶりがこのマシンの状態からも伝わってきます。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

続いてルノーブース。こちらにも F1 マシンが展示されていました。
ノーズ先端には「R.S.17」と書かれていますが、こちらもホンダブース同様昨年の R.S.16 をリカラーしてショーカー化したもの。カーナンバー「30」となっていますが、当のジョリオン・パーマーは既に更迭されてレースに出ていないのが哀しいところ。

あ、そういえばメルセデスブースを見てくるのを忘れた...あそこにも F1 マシンが展示されていたらしいんですが。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ブリヂストン/ファイアストンブースにもインディの琢磨車がありました。こちらはモックアップのようです。
琢磨のインディ 500 優勝はモータースポーツファンくらいにしか話題になっていないように感じていましたが、やっぱり日本の自動車業界的には大ニュースだったことを実感しますね。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ファルケンブースにはエアレースの室屋義秀のジブコ・エッジ 540 V3 が展示されていました!
佐藤琢磨と並び、今年のモータースポーツで大きなニュースとなったシリーズチャンピオン獲得。車の展示会でもこれだけ大きく扱われるとは。

東京モーターショー 2017

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

しかしよくみるとキャノピーは黒塗りだし、エアインテークは閉じられているし、これは実機ではなくモックですね...。タイトルスポンサーであっても実機を手配するのは難しかったということでしょうか。
まあ、エアレースは実機を間近で見る機会はそうそうないので、実機のサイズ感が分かるというだけでも貴重ではあります。

というわけで、モーターショーレポートはもうちょっとだけ続きます。

投稿者 B : 23:17 | F1 | Photograph | Soliloquy | Vario-Tessar E 16-70/F4 ZA OSS | α6000 | コメント (0) | トラックバック