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2008/05/19 (Mon.)

琢磨がルノーに!?

琢磨、ルノーのテストに参加? (F1キンダーガーテン)
不振ピケ・ジュニア後任に佐藤琢磨の名前! (FMotorsports F1)
トルコのマッサ、ハミルトン、そして琢磨? (F1world)

なんか俄かに琢磨のルノー入りの噂が。

ピケ Jr. が昨年のコヴァライネン以上にパフォーマンスを出せず(アロンソがマシンの限界以上を引き出して闘っていることを考えると、まあこんなものかと。未だノーポイントなのはさすがに厳しいですが)にいるのでシーズン中に更迭、後釜として琢磨をはじめとした代替のドライバーをテスト予定、という話ですが。
ピケ Jr. のマネージャーは F. ブリアトーレとはいえ、ブリアトーレ自身はいちドライバーのマネージャー以前にルノーのチーム代表なので、ピケ個人よりはチームの成績を優先しそうな気はしますが、さすがにルノー入りは噂の域を出ないかと。ピケ Jr. にハッパをかけるためにテストくらいは参加させるかもしれませんが・・・。今宮さんはニッサンの名前を出してますが、いくらなんでもそれは先走りすぎでは・・・。

琢磨にはもうホンダの支援を当てにせずにいちドライバーとしてがんばってほしいという気もしていますし、テストでもリザーブでも何でも良いから F1 のシートに収まっていてほしいとは思いますが、さすがに今回の噂はいろんな人の願望が混ざりすぎじゃないかなあ。フランス発の情報らしいですが、ヨーロッパでも SAF1 の人気はそれなりのものだったようだし、フランス人にしてみればルノー不振の一因を現セカンドドライバーに押しつけたい気持ちも分からなくはないですが。

投稿者 B : 23:50 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/05/12 (Mon.)

F1 トルコ GP 2008

トルコGP決勝:マッサがポール・トゥ・ウィン、トルコでは敵なし (GPUpdate.net)

出走数が 20 台に減って、少し寂しくなったヨーロッパラウンド(?)2 戦目は「トルコマイスター」F. マッサが 3 年連続のポールトゥウィン。途中ピット戦略の違うハミルトンに先行されるシーンこそあったものの、ほぼ他車を寄せ付けない速さで今季 2 勝目。ハミルトンと並びドライバーズランク 2 位に躍り出ました。ここはマッサが初優勝して自信をつけたサーキット故か、毎年本当に強いですね。思い起こせば初開催となった 2005 年のライコネン以降は全てマッサ、フェラーリの 2 人には本当に相性の良いサーキットと言えそうです。
チームメイトのライコネンは金曜日からピリッとせず予選 4 位。決勝ではスタートでコヴァライネンとの接触があり、フロントウィングを破損したせいもあって最後まで伸び悩んだものの難なくポディウムは獲得。壊れることも構わずとにかく勝ちに行くライコネン・スタイルは鳴りを潜め、良く言えばチャンピオンらしいレース巧者になったのでしょうが、個人的にはそれじゃつまらない(´д`)。それでもファステストラップを記録して「最速はオレ」をアピールしたのはライコネンの意地だったのかもしれませんが。

前戦スペインで大クラッシュを演じたコヴァライネンはその後遺症も感じさせずに予選 2 位。決勝ではスタートでのライコネンとの接触でタイヤがパンクし、最後尾からの追い上げを余儀なくされましたが、自身初のフロントロウは健在ぶりをアピールしたというところでしょうか。
ハミルトンは予選 3 位から好スタートを切り、中盤まで 2 位を快走。去年のタイヤバースト事件があって 3 ストップ作戦に出ましたが、それがうまく功を奏して最終的にはライコネンの前でゴール。フェラーリに引き離され、BMW には追いすがられていたスペインでの印象を覆し、このトルコではフェラーリに遜色ない速さを見せていた印象です。ライコネンを抑えたことで一矢報いたというところでしょうが、この先フェラーリをどこまで苦しめられるか見物ですね。BMW も速くはなってきましたが、やはりフェラーリを止められるのは当面マクラーレンしかいなさそうです。

BMW はクビサが予選 5 位→決勝 4 位、ハイドフェルドが予選 9 位→決勝 5 位。コンストラクターズランク 2 位を守ったのは立派ですが、ここのところハイドフェルドがクビサに少し置いていかれているという雰囲気ですね。今年のアグレッシブなマシンにクビサのアグレッシブなドライビングが合っているというだけかもしれませんが、今年やや印象の薄いハイドフェルド、ちょっと気になります。来年 BMW がトロロッソからヴェッテルを強奪してきてハイドフェルドとすげ替え、にならなければ良いけど。

中団の中でレッドブル、ルノーあたりにじわじわ離されてきた感のあるウィリアムズはロズベルグが何とか 8 位 1 ポイント獲得。唯一の日本人ドライバーとなった中嶋一貴はスタート直後にフィジケラから追突されてあっけなくリタイア・・・。今年のフィジケラは少なくとも去年よりは存在感あるけど、クルサード・バリチェロと並んで老害っぷりが目立ってきた印象です(´д`)。

スペインで向上の兆しを見せた HRF1 はまた逆戻り(´д`)。中盤、バトンが持ち前のコントロール力でピケ Jr. を抑えたシーンは見物でしたが、そこくらい。257 戦達成のバリチェロも全く光るところなし。どちらかというとマシン性能のせいだとは思うものの、SAF1 のことがあった直後だけに、なんだかなあ、という感じ。

先月フジテレビ CSHD でのハイビジョン放送が始まったせいで(実際には PAL ソースのアップコン映像にすぎないので HD 画質ではないけど、少なくとも地上波と同等の画質にはなった)ほぼスカパー!の中継しか見なくなっていたんですが、今回は SAF1 の件がどう取り上げられるか気になったので、地上波も冒頭だけ見てみました。最初の数分で撤退の説明があり、がんばっていた頃の映像が流れてきてついウルッときてしまいましたが、そこまで。それ以降は特に中継で触れられることもなく、「ありがとう、さようなら」な感じがどうも気になりました。良かったときは良かったところだけ報道しておいて、カスタマーシャシー問題の動向とか、チームの困窮状況とか全然扱わないで、それかよ!という感想。結局ホンダの印象操作+フジテレビの視聴率稼ぎに利用されただけだったのかなーと思うと、ちょっと悲しくなってきてしまいました。

さておき、20 台になっても F1 は続いていくわけです。次は最近のフェラーリが特に苦手とするコース(2 年連続、予選のラスカスで停まってしまった)で、どちらかというとマクラーレンに分がありそうな気配。気がついてみれば開幕以外は 4 連勝のフェラーリですが、マクラーレンがこれに待ったをかけるのか、フェラーリが弱点を克服して勢いを増すことになるのか。1 年の中でも最も面白いグランプリの一つでもあるだけに、楽しみです。

投稿者 B : 23:48 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/05/08 (Thu.)

SAF1 撤退報道その後

その後もいろいろ情報が出てきていますが。SAF1 についてこれだけ報道が集中したのもこれが初めてじゃないかというのが皮肉なものです。私も普段はまず買わないトーチュウの朝刊をつい買っちゃいました(´д`)。

鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・1/3 (F1キンダーガーテン)
鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・2/3 (F1キンダーガーテン)
鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・3/3 (F1キンダーガーテン)
全収録・スーパーアグリ撤退会見・質疑応答編・1 (F1キンダーガーテン)
全収録・スーパーアグリ撤退会見・質疑応答編・2 (F1キンダーガーテン)
ワイグル氏、フライのSUPER AGURI妨害を証言 (F1-Live.com)
SUPER AGURIは管財人の手に (F1-Live.com)
デビッドソン、F1残留を希望 (F1-Live.com)
琢磨、F1引退を否定 (F1-Live.com)

いろいろありますが、さておき。やっぱり亜久里代表の会見内容ですかね。もろもろ大人の都合で隠されている部分は感じ取れますが、それでもかなりの部分で亜久里代表自身の本音が吐露された会見だったようです。チーム設立のきっかけはホンダに焚きつけられたからとはいえ、自分自身の夢とタイミングが一致した側面はあったのでしょうし、最後にしてもギリギリまでパートナー探しに奔走したことを思えば、レースに対する情熱は本物だったのだろうなと窺い知れます。現在の F1 で純粋なレーシングスピリットから参戦しているチームオーナーは亜久里氏とフランク・ウィリアムズくらいしかいなかったんじゃないでしょうか。金策に走るチームオーナーとしてではなく、レーシングドライバー出身のチームオーナーとして常にレース戦略を指揮するところが見たかった。

一方でホンダ側は必要以上にニック・フライだけを悪者にする報道が多い気がします。フライ自身の思惑もあるのでしょうが、なんとなくフライをトカゲの尻尾切りに使って事態を収拾させようとしているのではないかと勘繰りたくもなります。

ドライバーの 2 人は予想通りというか F1 への残留を希望。実質的にシートが 2 つ減ったわけで、2 人揃ってのレギュラードライバーとしての残留は望み薄としか言いようがないですが、こんな状況下で歴代最多出場を達成し脳天気にお祝いしようとしているバリチェロと HRF1 への風当たりが今週末特に強くなることは、想像に難くない(´д`)。

投稿者 B : 23:38 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/05/06 (Tue.)

スーパーアグリが F1 から撤退

スーパーアグリF1チームからの声明 (SUPER AGURI F1 TEAM)
亜久里代表、「F1即時撤退」を発表 (F1-Live.com)

2 年半のチーム活動に終止符。

スーパーアグリF1チーム(SAF1)は、本日、F1世界選手権から撤退することを決定した。2006年からプライベーターチームとしてF1に参戦し、昨年はチーム結成22戦目(スペインGP)で初ポイントを獲得、2007年のランキング9位という成績を残したSAF1のF1における活動は本日、その幕を閉じることになる。
この短期間にこれだけ成功と挫折を繰り返したチームも近年なかったのではないでしょうか。
ホンダから支援を受けながら、なんとか今日まで持ちこたえてきたが、現在のF1を取り巻く環境の中で、今後も安定的に活動を継続していく目処が立たず、本日、F1から撤退するという苦渋の決断をくだすこととなった。

ここまでチームを支えてくれたホンダ、ブリヂストン、そしてスポンサーの皆様、いろいろな状況の中でアドバイスを頂いたF1関係者の皆様、チームが苦しい状況の中でも、モチベーションを絶やさず働いてくれたチームスタッフ、厳しい状況の中でも頑張ってくれたアンソニー、チーム立ち上げから一緒に戦いチームを引っ張ってくれた琢磨、そして、これまでSAF1を応援してくれてきた世界中のファンの皆様に最大の感謝を表したい

スーパーアグリF1チームの発表を受けて (Honda)

どちらもリリース文中では Weigl Group との交渉は「なかったこと」になってますが、たぶんこっちが既定路線だったということなのでしょう。Magma との交渉が決裂して大規模な資金調達が絶望的になった時点で撤退は内部的には決定事項だったところ、SAF1 側がギリギリまでパートナー探しに奔走した結果出てきたのが Weigl Group、しかしホンダ側とは撤退へのシナリオが出来上がっていたので認められず・・・というのが実際のところだったのではないかと思います。いずれにしても、このような泥沼の形での幕切れは誰が期待したでしょうか。

おそらく日本国内のファンからは 2005 年の琢磨放出時と同等かそれ以上のバッシングがホンダに浴びせられることになるんでしょうが、これをかわすには多分ニック・フライ更迭→バリチェロ(遅くとも)今季限り引退 or 放出→琢磨 HRF1 復帰くらいしかない気がしますが、実際にそうなるかどうか。少なくとも今のフライ・ブラウン体制による HRF1 は日本チームとしての対面よりは独立した F1 チームとしての戦力向上に意識があるはずで、仮にバリチェロがいなくなったとしても別の若くて勢いのあるドライバーに興味を持ちそうに思えます。そうはいってもホンダという会社の後ろ盾があってこそ成り立っているチームでもあるわけで、親会社からの意向があればシートの片方くらいは空けざるを得ないはずですが、そのホンダが琢磨に今どれだけ興味を持っているかが分からないので・・・。あと、デビッドソンとロシターももう行き場がなさそうなのも気がかりです。とりあえずこんな状況下でダニカ・パトリックをテストドライバーに起用はちょっとないと思う。

F1 というスポーツに目を向けても、これで出走するマシンが 20 台に減ってしまうのは寂しいものがあります。カスタマーカーが最終的に認められなくなった今、プロドライブも結局参戦を断念してしまったし、レッドブルも 2010 年までにはトロロッソを売却する意向であることを考えると、近い将来これが 18 台に減ってしまう可能性も少なくありません。カスタマーカーの是非という問題はあるにせよ、もはや自動車メーカー系チームでなければまともに参戦できない F1 の現状もそれはそれで歪んでいると思います。

まあ、いずれにしても(チーム設立の原点が亜久里代表の夢ではなくむしろホンダの都合だったとしても、昨年の活躍が実質 RA106 改といえるマシンの性能によるものだとしても)SAF1 というチームがこれまでに我々に見せてくれたものは紛うことのない事実。ひとまずは、「お疲れさま」と言いたいですね。

投稿者 B : 21:20 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/05/05 (Mon.)

続報・SAF1

ホンダの真意、そして“ホンダ”とは誰か・その1 (F1キンダーガーテン)
ホンダの真意、そして“ホンダ”とは誰か・その2 (F1キンダーガーテン)
鈴木亜久里代表に聞く (F1キンダーガーテン)
スーパーアグリ イスタンブールのパドックから締め出される (GPUpdate.net)
スーパーアグリが緊急記者会見!! (F1キンダーガーテン)
スーパーアグリ継続困難、6日に会見 (nikkansports.com)
佐藤琢磨からのメッセージ (takuma Sato.com)

なんだかここ数日で状況が刻々と変化している感じですが。

SAF1 のトランポがイスタンブールに向け出発→ホンダからの指示(?)でサーキットから閉め出し→Weigl Group との契約交渉は最終的にホンダに決定権あり→6 日に SAF1 が緊急記者会見→琢磨からのメッセージが発表に、という流れ。
ここ数日の(主にホンダ側の)言動や会見会場がホンダ本社や青山周辺ではないこと(これは GW 中の緊急会見だから場所が取れなかっただけという可能性もあるし、「都内」とされているだけで青山じゃないと明記されているわけでもないけど)、琢磨自身のメッセージからするとあまり前向きな内容じゃなさそうな雰囲気。佐藤琢磨が「鈴鹿で開催される 2009 年日本 GP」に言及していることを考えると、もう今年は終わりってことになりそうな気配です。深読みすれば来季は HRF1 に復帰して鈴鹿で走る、ということなのかもしれませんが・・・。

いずれにしても明日の夕方にはひととおりのことが明らかになるはずなので、待つしかないですね。前戦スペインでの今宮さんの話しぶりや nikkansports.com のコラムあたりからすると、スペイン GP の前には内々にはもう全部決まっていて、発表のしかたを探っているだけという気もしますが。でも、仮にホンダの都合で作られたチームがホンダの都合で取り潰されるという結果になったら、今まで応援してきたファンをあまりにもバカにしているとは言えないでしょうか。

投稿者 B : 21:36 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/05/03 (Sat.)

二転三転する SAF1 の動向

スペイン実業家、SUPER AGURI救済の憶測再浮上 (F1-Live.com)
SUPER AGURI、ワイグル・グループと契約間近! (F1-Live.com)
フライ、ワイグル社との契約は“ありそうもない” (F1-Live.com)

トルコ GP まで一週間を切りましたが、SAF1 の動向に関してはここ数日だけでも様々な情報が錯綜する状況が続いてますね。一応、ドイツの「Weigl Group」なる自動車関連企業との契約交渉が最終段階に入ったことがチームと Weigl Group 双方からリリースとして出されていますが、Magma との交渉もほぼ確定段階でどんでん返しが起きたので、まだちょっと信じ切れないですねー。少なくとも私は正式決定の発表があるまでは SAF1 の体制については信用しないことにします。
金曜までに白紙撤回が決定しなければ今回もまた見切り発車で出走するんでしょうが、そろそろちゃんとした体制で走らせてあげたい・・・。

投稿者 B : 23:44 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/04/28 (Mon.)

F1 スペイン GP 2008

スペインGP決勝:ライコネンが今季2勝目!フェラーリが1-2フィニッシュ (GPUpdate.net)

ヨーロッパラウンドの初戦、アロンソの故郷オビエド・ブルー一色に染まったバルセロナはフェラーリが完璧な 1-2 勝利。これにハミルトン、クビサが続き、今シーズンの勢力図を忠実になぞったリザルトとなりました。

予選は地元で気を吐くアロンソが軽タンアタックでフェラーリの 2 台に割って入りフロントロウ獲得。決勝ではエンジンが息絶えてリタイアこそしましたが、やっぱりアグレッシブな今年のアロンソはいいですね。デビュー以来では今年のがんばってるアロンソが一番好きかも(いや今までもがんばってたんだとは思いますが、奮闘ぶりが伝わってくる今年は特に良い)。
フェラーリはバーレーンに続いての 1-2 となりましたが、むしろこの結果が今年のフェラーリの実力値ではないでしょうか。シーズン前の感触ではフェラーリが頭一つ飛び抜けていたので、むしろ開幕戦でのつまずきが例外だったというか。セナ・プロ時代のマクラーレンやミハエル全盛期のフェラーリでさえ年に 1 度以上は結果が出せなかったレースがあったくらいなので、今年はたまたまこれが緒戦に来てしまっただけだとも言えます(まあ、今後同様のレースがないとは言えませんが)。それくらい、アロンソが予選 2 番手に食い込んだこと意外にはほぼ誤算のなかったグランプリでした。チェッカー後にクリス・ダイアー(ライコネンの担当エンジニア)も無線で言っていましたが、こういう抜けないコースで確実にポールを獲り、またスタートを決められる今年のフェラーリはやはり強い。

マクラーレンに関しては、スタートでクビサを交わした以外には特に可もなく不可もないレースで順当に 3 位。コヴァライネンはマシンの前半分あまりがタイヤバリアにめり込むという激しいクラッシュで、一時は最悪の事態すら想像させましたが、なんと目立つような負傷もなく次戦トルコ GP にも出場の見込みとか。フロントノーズの潰れ方からして良くて脚部骨折しててもおかしくない状況でしたが、またしても F1 マシンのモノコックの安全性の高さが証明されたことになりました。しかし昨年のハミルトン、クビサに続き高速コーナーでの大クラッシュが続いてますね(今回はホイールトラブルとのことなので、昨年のハミルトンのケースに近い)。FIA が F1 のスピード削減と安全性向上を掲げるのもちょっと分かる気がします。

BMW もクビサはハミルトンにスタートで行かれた以外には特に問題のないレースで堅実に 4 位。とはいえレースペースではハミルトンとほぼ差がなかったようなので、BMW がマクラーレンに追いついたというのは間違いではないようです。ハイドフェルドも SC 中の給油(これは状況的に致し方なし)によるペナルティさえなければ・・・という状況だったので、もしかしたら当面は BMW のコンストラクターズ 2 位は揺るがないのかもしれません。
中団で今回輝いていたのはホンダのバトン。ノーズ先端につけた「ダンボウィング」を含め複数の空力アップデートで戦闘力の増したマシンで終盤はトップグループと遜色ない走りを見せ、今季初ポイントの 6 位。それ自体は喜ばしいんですが、昨シーズンからずっとテストしてきたこのダンボウィング、レッドブル(とルノーも今戦から)が採用してきた「シャークフィン」(エンジンカウル後端を背びれのように延ばした垂直フィン)同様、近年の F1 で採用された空力付加物の中でも群を抜いてカッコ悪いので、いくら速くてもやめてほしい(´д`)。

ウィリアムズの中嶋一貴は開幕戦以来の入賞(7 位)で 2 ポイントゲット。中盤以降はやや精彩を欠きながらも「中嶋家らしい」粘りの走りを見せてくれました。テストで走り込んでいるからか、今回はデビュー以来初めて予選~決勝を通じてロズベルグを上回ってみせました。現時点でのドライバーズランクは 5 ポイントで 11 位、アロンソに 1 ポイント差・チームメイトのロズベルグには 2 ポイント差という健闘ぶりなので、このまま今シーズンは着実にポイントを重ねていってほしい。

さて、今戦への参戦すら危ぶまれていた SAF1 ですが・・・スポンサーロゴやカラーリングがほとんど外された、まるでウィンターテスト仕様のようなマシンで何とか出走。例によっての最後尾ながら、琢磨は一時はポイント圏が見えそうなポジションで走っていたにも関わらず、2 度目のピット以降はペースを落とし最後尾フィニッシュ。どうやら破損したノーズの替えすらなく、壊れたマシンで走り続けるしかなかったようですが、あまりにも寂しい。それでも出走し、1 台が完走できただけでも今のチームにとっては望みうる最高の結果なのでしょう。報道されている内容(Magma Group とは交渉継続しているが望み薄、ホンダからもほぼ見限られた状態)や CS での今宮さんの話しぶりからすると、もうシーズン中のチーム消滅は決定的なのではないかと思います。1 週間後には何らかの発表があるらしい、という話ですが、どう考えても前向きなものとは思えないんですよね・・・今までチームに関して不利な報道を避けてきた日本のマスコミでも状況を隠しきれなくなったということだと思いますが、せめてあと 1 レースでも多く走ってくれることを期待します。琢磨にはせめて 1 シーズンだけでも違うチーム(もうホンダじゃなくてもいいです)のレギュラーシートを与えてあげたい。

という感じで、混迷する中団グループはともかく、少なくともトップ 3 とボトム 1 のポジションはほぼ確定的となったヨーロッパラウンドの幕開けでした。次は例年より早い開催となるトルコ、今までは比較的フェラーリが(特にマッサが)強いコースでしたが、ここでフェラーリがシーズンの独走を決定的なものとしてしまうのか、注目です。

投稿者 B : 21:19 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/04/17 (Thu.)

SAF1 の売却交渉が白紙に

スーパーアグリ 売却が白紙に、スペインGP不参加か (GPUpdate.net)
SUPER AGURI売却に向けた契約交渉が破談 (F1-Live.com)
SUPER AGURI、デッドラインまで3日 (F1-Live.com)

「交渉は 99% 完了。あとは細かな詰めと発表時期・発表方法を決めるだけ」と言われていた SAF1 の Magma Group への売却交渉が急転直下、白紙撤回に。
経緯はよく分かりませんが、まあ確かにいかに景気が良いオイルマネー絡みといえど今の SAF1 を買うのはリスクのほうが大きいのかもしれません。 今年は中団の争いが激しく、中位チームのテレビ露出はかなり高いですが、フォースインディアと SAF1 だけはほとんど(周回遅れでパスされるとき以外は)露出もなく、なおかつ 2010 年にはコンストラクターにならなくてはいけないとなると、自動車メーカー系以外ではうまみも少ないわけで。2 年前には F1 参戦の残る 1 枠を巡って熾烈な争いが繰り広げられましたが(プロドライブが勝ち取ったけど結局参戦断念)、カスタマーカー禁止の方向にある現在は新規参入の話もほとんど聞こえてきませんからね・・・。99% 云々はいつもの亜久里氏のリップサービスだったとしても、多少なりとも安心していたファンの落胆は大きいはずです。
来週のスペイン GP への出走も危うい模様。今シーズンを Magma Group との交渉成立を前提に見切り発車で参戦した同チームでしたが、テストすらまともにできない資金難では、正式に売却が決定するまではいよいよ参戦自体、チーム存続自体が危うい状況だと思います。せめて去年、一昨年、少しでもチームに勢いがあるうちにどこかの日本企業が支援の手を差し伸べてやれよ、と思っていましたが、今の日本の経済状況では見返りの少ない F1(いかに日本チームとはいえ下位チーム)へのスポンサードをするような酔狂な企業はほとんどいなかったようです。

チーム自体は今後も引き続き他企業と交渉を続けるとのことですが、ここまで状況が悪化しているとなると好転は望めないような気もします。ホンダ側もブラウン体制になってからはさらに SAF1 への支援をフェードアウトさせようとしているようで、こちらも望みは薄いのか。個人的には、もう琢磨ともどもホンダ陣営を離れても良いからマトモにレースができる体制になってほしいのですが・・・。
場合によってはこのまま F1 撤退、琢磨のシートもいよいよ空きがないという状況になりかねません。琢磨もそろそろいい歳だし、今は若手の層もかなり厚いし、もしかしたらこのまま行き場がなくなる可能性もあり。仮にそうなった場合、最後のマシンが「あの」RA107 改というのはあまりにも哀しすぎる・・・せめてあと 1 シーズンだけで良いから、もう少し競争力のあるマシンに乗せてあげたいのですが、叶わぬ願いでしょうか。

投稿者 B : 23:52 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/04/07 (Mon.)

F1 バーレーン GP 2008

決勝:マッサが優勝、3-4位に入ったBMWが首位に立つ (GPUpdate.net)

開幕フライアウェイ 3 連戦の〆はフェラーリがマッサ-ライコネンの 1-2 フィニッシュで完勝。跳ね馬がようやく下馬評どおりの強さを発揮したレースとなりました。
予選は開幕から好調のクビサがチーム・自身ともに初となる PP を獲得し、初優勝への可能性を感じさせたもののスタートを失敗しドロップダウン。スタートで首位に立ったマッサ、その後数周でクビサを交わしたライコネンが盤石の 1-2 体制を築きます。例によってライコネンがピットインを遅らせ、インラップでマッサを交わすかと思いきや、今回はライコネンのほうが先行してピットイン。マシンバランス的には今回はマッサに分があったようですが、結局最後までマッサがトップを譲らずにフィニッシュ。前戦マレーシアの借りを返し、ようやく今季初のポイントをゲットしました。
2 位ライコネン、3-4 位には BMW の 2 台が入り、現時点でコンストラクターズポイントはわずか 1 ポイント差ながら BMW がトップに。ここまでフェラーリ・マクラーレンともに勝つレースと同じくらい落としたレースもあるのに対し、BMW の安定感が際だった結果と言えるでしょう。これで BMW の初優勝も時間の問題、というには早計ですが、(2006 年のハンガリーのような)2 強が崩れる荒れたレースになれば勝てる可能性は十分にあり、チーム設立 3 年目にしてフェラーリへの挑戦権を得たと言えるのかもしれません。
ハミルトンが 13 位に終わったマクラーレンは全然いいとこなしのレース。日本勢も奮闘して 6 位に入ったトゥルーリ以外はいいとこなし。

レース的には序盤こそダスティな路面に足を取られるマシンが続出しましたが、レコードラインにラバーが乗り始めてからは特に荒れる様子もなく、非常に単調なレースでした。マッサが勝つときって決まってこういうつまらないレースになる気が・・・旅行で疲れていたこともあって、放送中何度か墜ちそうになりました(;´Д`)ヾ。

次は 3 週間空けてヨーロッパラウンドの開幕戦バルセロナ。各チームにようやく本格的なアップデートが施される見込みですが、大きくジャンプアップしてくるチームがあるかどうか。特に中団の争いは少しの差が大きく結果に影響するだけに、気になるところです。

投稿者 B : 22:46 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2008/03/23 (Sun.)

F1 マレーシア GP 2008

マレーシアGP決勝:ライコネンが今シーズン1勝目を飾る! (GPUpdate.net)

灼熱のセパンはライコネンが危なげない走りで今季初勝利。散々だった先週末とは打って変わって理想的なグランプリになりました。ファーストスティントは 2 位にきっちりつけてインラップでペースを上げ、ピットアウト時に交わすという往年のミハエルを見るような走りは、既に彼の勝ちパターンになりましたね。
チームメイトのマッサはポールポジションながらライコネンにトップを譲った(奪われた)あとに単独スピンで自滅。オープニングラップの 1 コーナー突入の際にも強くライコネンを牽制していましたが、勝つつもりで無茶をしすぎたのではないでしょうか。まあ、このへんの弱さがマッサだなあ・・・というところで、フェラーリがトロロッソからヴェッテルを引き抜いて、2009 年のマッサの契約を破棄してヴェッテルをセカンドドライバーに据えるなんていう噂も飛び交っていますが、この調子だと本当にそうなりかねませんね。

BMW は 2 戦連続の表彰台。今回はクビサの力強い走りが印象的でしたが、6 位ながらファステストラップを記録したハイドフェルドもなかなか。そろそろセカンドグループの先頭ではなくて「3 強」という表現をしたほうが良いのかもしれません。
惜しくも表彰台を逃したトゥルーリは、例によって軽タンで予選順位だけ狙ってきたのかと思いきや決勝でも悪くないペース。4 位はかなり久しぶりでは?この好調は、もしかしたらラルフが抜けてマシン開発の方向性が定めやすくなったこと(ラルフとトゥルーリのマシン特性の好みが全く違ったことは、あまりにも有名)も影響しているんですかね。スタートでズルズル順位を下げてしまう失態は犯したものの、マシン性能が拮抗している今季は予選順位が物を言うことが、証明された結果になりました。

マクラーレンはセカンドロウだったところ、Q3 の最後でハイドフェルドのアタックラップを妨害したペナルティでともに 5 グリッド降格。コヴァライネンはマッサ脱落の利を拾ってポディウムを獲得したものの、ハミルトンはギリギリのところでトゥルーリを攻略しきれずに 5 位フィニッシュ。あと 2 秒あればファイナルラップまでにトゥルーリを交わせていたはずなので、1 回目のピットでロスした数秒と 2 回目のピットでロスした 2 秒で 1 ポイントを失った結果に。この 1 ポイントが終盤のチャンピオンシップで効いてくることはハミルトンもチームも身にしみて分かっているでしょうが、果たして。

開幕戦で好調だったウィリアムズは今回突然の失速。前戦でのクビサへの追突で 10 グリッドダウンのペナルティを受けていた中嶋一貴にはがんばってもポイント獲得の目はないことは見えていましたが、ロズベルグも予選 16 位→決勝 14 位(グロックとの接触もありましたが)という失望の結果に。今季は中団の戦力が拮抗しているだけに、ちょっとしたマシンとサーキットの相性・セッティングの差・予選におけるタイムアタックのタイミングなどが大きく明暗を分けるということがよく分かりました。

HRF1 はノーポイントながら 2 台完走の安定したレース。バリチェロはまたピットレーンでの速度違反でドライブスルーペナルティ(´д`)。
SAF1 も 2 台揃っての完走。最後尾スタートかつトラブル(タイヤのパンク)を抱えて最下位となった一樹を除けばボトムフィニッシュですが、今のこのチームにとっては完走できただけでも「結果」でしょうか。

ということで、今季は「何もなければ」フェラーリ優位ながら、マクラーレンも決して侮れない(特にコヴァライネンが戦力になっている)こと、セカンドグループがグランプリごとに激しく順位を入れ替えそうなことが徐々に見えてきました。次は 2 週間後のバーレーンですが、この 2 週間の間に各チームがどの程度アップデートを入れられるか。フェラーリ以外はどこも高い信頼性を持っていそうなので、各チーム予選をどう組み立ててくるかがカギになりそうです。

投稿者 B : 23:55 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック