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2007/12/11 (Tue.)

アロンソのルノー復帰が正式発表

ルノー、アロンソとピケJr.を起用 (F1-Live.com)

ほぼ確実とみられていたアロンソのルノー復帰が正式発表に。マクラーレンから飛び火したルノーのスパイ疑惑に関して有罪ながらペナルティなしとなったことを受け、2008 年の参戦および資金(特にアロンソとの契約金)に関するめどがついたということでしょう。ホンダやトヨタ入りといった番狂わせがなかったのはホッとしたようながっかりしたような。
アロンソ獲得に向けて最善を尽くしてきた去年のマクラーレンに対して、アロンソが抜けた穴を最後まで埋められなかった今年のルノー。もう一度自分の力でチームを再建できるか、アロンソはおそらく今年よりも来年のほうが真価を問われる年になりそうですね。

チームメイトはルーキーのピケ Jr.。こちらも父ネルソン・ピケがアンジェロはセカンドドライバーになるべきでないという発言をしているようですが、チーム首脳はむしろ積極的にドライバーの序列をつけたがっているようにも見えるので、どうなることやら。まあ、いずれにしても今年一年でアロンソはすっかり「なめられて」しまったもので・・・これでピケ Jr. がアロンソに敵わないようなら、今年のハミルトンはいよいよ本物だったと改めて証明されることになります。

この発表で玉突きになるのが他チームのドライバーラインアップ。アロンソの去就を待たずしてラインアップを確定してしまったチームがほとんどですが、やはり気になるのはマクラーレンのもう一人が誰になるのか。ルノーを弾き出されたコヴァライネンが行くのか、デ・ラ・ロサの再度のレギュラー獲得か、というのが確率が高そうですが。あとはラルフの引退は確実としても、フィジケラももう来年のシートはなさそう。

年内の合同テストも一通り終わり、あとは残りチームのドライバーラインアップ発表くらいしか年内は話題がなさそうですが、年明けからの各チームの新車発表を楽しみにしつつ、モデルカーの新作を待ちたいと思います(笑。

投稿者 B : 01:15 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2007/11/14 (Wed.)

バルセロナテストが開始

いよいよバルセロナテストがスタート! (F1-Live.com)
F1チームが再びトラックへ (GPUpdate.net)

F1 オフシーズンの話題といえばストーブリーグともう一つ、冬季テストですが、今年もこの季節がやってきました。まずはバルセロナテストから。
今回のテストは一年ぶりにミハエルがテストドライバーとして参加するという目玉だけでなく、フォースインディア(旧スパイカー)が新カラーリングのマシンで移籍希望組のクリエン、リウッツィを含む複数のドライバー走らせるなど、なかなか話題に事欠かないものになっているようです。

今回の注目は SAF1。明らかにホンダの RA107 と分かるマシンに白ベースの塗装を施してテストに参加していますが、カスタマーカー問題のさなか今年も昨年と同様の手法でテストを行っています。
客観的に考えて、今年終盤は明らかに速さがなくなっていた SA07 の改良型で 2008 年のグランプリに挑むよりは、失敗作ながら終盤には何とか SA07 を上回るパフォーマンスを発揮できていた RA107 をベースに開発を続けたほうが競争力が持てると判断したのか、あるいは HRF1 にテストデータを提供することで、噂されている技術協力の制限を緩和させようという狙いなのかは分かりません。が、カスタマーカーでの参戦可否についてはまだ決定していない中、RA108 のカスタマーカーで参戦するよりは(HRF1 の型落ちがベースであろうと)独自開発したマシンで走ることを選択するということなのかもしれません。いずれにしろ、これで少なくとも SA07B(?)で 2008 年を戦うという選択肢はなくなったように見えます。

テストシーズンでありながらマクラーレン、ルノー、トヨタ、SAF1、フォースインディアという約半数のチームで未だドライバーラインアップが決定しておらず、さらには既にドライバー決定済みのチームにも今後影響が出る可能性もあるという異例の事態。テストカーを走らせながらもチーム間での駆け引きが行われているという、例年になく興味深いテストシーズンが始まりました。

投稿者 B : 02:28 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2007/11/12 (Mon.)

ロス・ブラウンが HRF1 入り!

Honda Racing F1 Team、更なるチームの強化に向け、ロス・ブロウンを起用 (Honda Racing F1 Team)
ホンダ ロス・ブラウンの獲得を発表 (GPUpdate.net)

智将ロス・ブラウンが HRF1 入り。かねてから HRF1 と同氏の接触は伝えられていましたが、これまで HRF1 側は表向きには招聘を否定しており、不確実視されていた中での発表ということになりました。
チーム内でのポジションはチーム代表ということで、今までなかった(従来はチーム CEO のニック・フライが事実上兼任していた)ポジションですが、マシン開発の方向性からレース戦略に至るまで、チーム運営の実際はロス・ブラウンが担うとみて間違いないでしょう。個人的には、そろそろニック・フライも更迭では・・・と思っていたので(2005 年後半のバリチェロ獲得→バトン確保に伴う琢磨放出の件はともかく、今年のまさにこれからドライバー市場が大きく動きだそうとするところでの両ドライバー留任の発表は、さすがにないと思う・・・。バトンはともかく、バリチェロよりも伸びるドライバーたくさんいるでしょ?)、このポスト割りはちょっと意外でした。
とはいえ、今シーズン中に HRF1 に移籍したロイック・ビゴワやヨルグ・ザンダーとともに来年のマシンをうまく仕上げ、再びトップ争いを繰り広げられる位置にチームを押し戻してくれることを期待するばかりです。そう簡単に黄金期のフェラーリみたいになれるとは思いませんが、ロス・ブラウンの頭脳とホンダ・スピリットがうまくかみ合ってくれれば、きっと良い方向に行くと思うんだけどなあ。

投稿者 B : 22:47 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2007/11/08 (Thu.)

中嶋一貴がレギュラーシート獲得!

中嶋一貴 2008年ウィリアムズから参戦決定! (GPUpdate.net)

2008 年シーズンにおける中嶋一貴のウィリアムズでのレギュラードライバー採用が正式に発表されました。最終戦を待たずしてブルツを引退させ、インテルラゴスで一貴を「試した」事実からレギュラー獲得はほぼ確実と見られていましたが、そのとおりの形となりました。
日本人 F1 ドライバーとしては近年稀に見る(というかレベル的にはお父さんである中嶋悟氏以来二人目?)の名門チームからのデビューとなるわけで、一時の勢いを失ったチームではあるものの、2007 年シーズンでの競争力復活やトヨタエンジンおよびスポンサー獲得による資金力の安定など、現時点では上昇志向のチーム。ニコ・ロズベルグとの 22 歳コンビはちょっと若すぎるような気もしますが、ニコももうレギュラー 3 年目で安定感が出始めているので、良いコンビになりそうな予感です。

一時はマクラーレンへの「売却」も噂されていたニコのシートも埋まって、ストーブリーグもひとつ結論が出たというところでしょうか。今の感じだとアロンソはルノーに戻ってピケ Jr. とコンビを組み、コヴァライネンが結果的にトレードの形でマクラーレン入りというセンじゃないかと思いますが、結論はそろそろ出るんじゃないでしょうかね。

投稿者 B : 01:05 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2007/11/03 (Sat.)

アロンソがマクラーレン離脱

アロンソ マクラーレンを離脱 (GPUpdate.net)

アロンソのマクラーレン離脱が正式に発表。2007 シーズン終盤には既に離脱は時間の問題と見られていたので何の不思議もないですが、気になるのは移籍先のチームがどこになるか。それなりに競争力のあるチームでマクラーレンとフェラーリ以外とすると、ルノー・BMW・ウィリアムズあたりが選択肢になりそうですが、資金力を考慮するとレッドブルという可能性もあるでしょうか。最近のフラビオ・ブリアトーレの発言からして、古巣ルノーが最も近いところにいそうな気がしますが、果たしてアロンソはどのチームを選ぶのか。場合によっては既にドライバーラインアップを発表済みの他チームにすら影響を及ぼしかねない人事なので、今季のストーブリーグからはまだ当面目が離せそうもありません。

投稿者 B : 18:52 | F1 | Season 2008 | コメント (0) | トラックバック

2007/10/22 (Mon.)

F1 ブラジル GP 2007

ブラジルGP決勝:ライコネンが優勝、大逆転で初タイトルを獲得! (GPUpdate.net)
ライコネン、悲願の初タイトル獲得! (F1-Live.com)
ライコネン、ワールドチャンピオン獲得に歓喜 (F1-Live.com)

筋書きのないドラマ――というよりは誰か超越した存在が筋書きを用意したのではないか、とすら感じさせる内容だった最終戦ブラジルは逆転でライコネンが劇的な勝利を飾り、ドライバーズタイトルまでも手にしました。「失うものはない」と自ら言っていたレースでスタートから攻め続け、現在の F1 ドライバー 22 人の中で最速はまぎれもなく自分であることを証明しましたね。2 回目のピットストップを首位のマッサが先行して行う中、スーパーラップを連発して逆転するさまは、往年の M. シューマッハーの走りを見るようでしたが、夏のマニクールでの逆転劇といい、このスタイルがライコネンの持ち味にすらなってきた感があります。

マクラーレン勢はハミルトンがスタートでマッサ・ライコネンに抑え込まれ、チームメイトであり最大のライバルでもあるアロンソに先行を許します。改めてアロンソに並びかかった 3 コーナー、サイドバイサイドのまま弾き出されるようにハミルトンがコースアウトし、8 位に転落。数周後、ギヤボックストラブルでスローダウンし、あわやリタイア・・・というところでギヤボックスが復活、何とかストップは免れたものの 18 位までドロップ。急遽 3 ストップ作戦に切り換え、スーパーソフトタイヤ中心の戦略で逆転を狙うも、万事休す。ただ、去年の最終戦ブラジルでのミハエルの走りすら彷彿とさせる追い上げには、改めてこの新人が今年一年で F1 に与えた影響の大きさを見せつけられた気がします。
アロンソはトップ 4 の中で唯一の 2 レース目エンジン。これが祟ってか週末を通じてスピードが伸びず、スタート以降は最後までフェラーリの 2 台を脅かすことはありませんでした。いかに富士でのリタイア(による中国 GP でのフレッシュエンジン投入)が響いたか、ということでもありますが、スタート後にマッサ-ライコネン-アロンソというオーダーになった時点で、アロンソのチャンピオン獲得はほぼ絶望的になったとも言えます。
結果、ライコネン 110pts・ハミルトン 109pts・アロンソ 109pts という F1 史上初ともいえる僅差で三つ巴の選手権を制したのは、なんとライコネン。開幕戦メルボルン以降ほとんど誰も口にしなくなっていたライコネンのチャンピオン獲得ですが、終わってみれば(下馬評どおりの圧勝ではなかったものの)「大本命」と言われていたライコネンが勝った 1 年になりました。もちろん、例えばハンガリーでのアロンソへのペナルティがなければこの状況は全く違っていたわけで、マクラーレンの「お家騒動」によって漁夫の利を得た、という側面もあるとは思いますが、いろいろ騒がしい中で一人黙々と自分のレースを続けてきたライコネンに勝利の女神が微笑んだ結果と言えるでしょう。

ただ、「ライコネンがチャンピオン」と言われてもまだちょっと実感がないのも事実。癖のある長髪を振り乱し、不遜な態度で絶対王者っぷりを見せつけたアロンソとは対照的であり、また他のドライバーの誰よりも速いのに、ひとつひとつのレースに対する勝利への執念のあまり計画的なポイント獲得ができなかったマンセルのような「無冠の帝王」が誰よりも似合うキャラでもあるが故に、まだちょっと違和感はありますね。
あと、個人的に(逆の意味で)すごく嬉しかったのは中国 GP でのハミルトンのリタイアだったりします。あのレース、ハミルトンは確実に獲れるポイントさえ獲っていれば間違いなくチャンピオンになれていたはず。それがあそこまで無理なピット戦略を採り、タイヤを壊してしまったのはアロンソのプレッシャーでも何でもなく、純粋に「勝ってチャンピオンになりたかった」だけなのではないかと思います。2005~2006 年のアロンソのように、あるいは今年前半のハミルトン自身のように、チャンピオン獲得が最終目的であり個々のレースで勝つことは二の次、という戦い方がまかり通っている中、それぞれの「グランプリ」を勝とうとする姿勢には、いちレースファンとして嬉しく思います。1980 年代の F1 は、そうやってそれぞれのレースを勝つことにこだわるセナやマンセルのようなドライバーが群雄割拠していたから面白かったわけで。そういえば、ミハエルもどちらかというと全てのレースで勝ちにこだわるタイプのドライバーでしたし、現役のトップドライバーの中ではライコネンが最も顕著だと思います。ドライバーが F1 マシンを形作る「部品」にほぼなってしまった今、やはりそういうドライバーこそ応援したいのがファン心理というもの。

閑話休題。

日本勢はこの最終戦でも思ったほどのパフォーマンスは出せず、ホンダに至ってはダブルリタイアで「最悪のシーズン」を締める形になりました。SAF1 はコンペティティブなレースができなかったとはいえ、マシンの競争力が相対的には最低ランクまで落ち込んできたここブラジルでは、堅実なリザルトと言えるでしょう。
光ったのは何と言ってもデビュー戦となった中島一貴でしたね。国際映像でピットイン時にクルーを撥ねてしまったシーンが放送されてしまい、「やっちまった」という印象を与えてしまいましたが、レース自体はポイント圏に手が届こうかという 10 位の力強い結果で、ファステストラップは堂々たる 5 位。ハミルトンやヴェッテルに比べれば華々しいデビュー、とはいかなかったものの、来年に向けて良いアピールになったと思います。逆に、あまり派手すぎずちゃんと印象に残るレースができたことは、今後のステップアップには好材料と言えるのではないでしょうか。日本人としては、佐藤琢磨とのポジション争いを見せてくれただけでも拍手に値すると思います。

いやあ、可能性があった中で最も低いほうの結果(ライコネンの逆転チャンピオン)とレースのあちこちで展開されたオーバーテイクのせいで興奮したのか、いつにも増して長いエントリーになってしまいましたが(笑)、今年の F1 もこれで終わり。オフシーズンに入ってしまうことは寂しいですが、アロンソが動くと言われている今年のストーブリーグはますますヒートアップ。この冬も目が離せそうにありません。

投稿者 B : 23:57 | F1 | Season 2007 | コメント (0) | トラックバック

2007/10/09 (Tue.)

中嶋一貴がレースデビュー決定!

ブルツ 引退を認める (GPUpdate.net)
ウィリアムズ ブルツを賞賛 (GPUpdate.net)
中嶋 ブルツに代わってブラジルGPに出場! (GPUpdate.net)

今シーズン限りでのレースドライバー契約終了が確実視されていたウィリアムズの A. ブルツがシーズン終了を待たずして引退を発表。これに伴い、サード/リザーブドライバーである中嶋一貴の次戦ブラジルでのレースドライバーデビューが決定しました!

ブルツは工学部出身の F1 ドライバーとして非凡なマシン開発能力を発揮し、マクラーレンやウィリアムズの戦闘力向上に貢献。直近では今季のブリヂストンワンメイクタイヤ決定の立役者ともなったと言われています。
ベネトン時代のレースドライバー経験のあと、代理出走となった数戦を除きテストドライバーに注力していましたが、今シーズンはウィリアムズで久々にレースドライバーのポジションを獲得。ある意味旬は過ぎたドライバーだけに、今季のドライバーラインアップ発表時には一部で疑問視する声も聞かれましたが、荒れたレースではベテランドライバーらしい粘りを見せ、カナダ GP で 3 位表彰台、ヨーロッパ GP でも惜しくも 4 位ながらファイナルラップまで 3 位争いを繰り広げる好レースを見せてくれました。くせ者揃い(それでも一昔前に比べると優等生ばかりですが)の F1 ドライバーの中でも憎めないドライバーの一人だったので、私とそう変わらない 33 歳という年齢での引退には一抹の寂しさがあります。

しかし、それを差し置いても嬉しいのが一貴のレースデビュー。武者修行の GP2 では中盤以降安定した速さを発揮し、数度の表彰台と最終戦での PP を獲得。優勝こそありませんが、満を持しての F1 デビューということになりました。現時点では必ずしもトップとは言えないチームであろうと、ホンダ系ドライバーでなかろうと、「NAKAJIMA」の文字が記された赤白のヘルメットがグランプリを疾走する姿は、初めて F1 を観たときに同じヘルメットのドライバーに憧れた当時の少年には、特別の意味があるのです。もちろん一貴には父の存在など関係ない走りを見せてほしいとも思いますが、彼を応援するときには彼自身を応援するのに加えて、どうしても特別な感慨を禁じ得ません。インタビュー等での一貴の受け答えを聞く限り、彼自身はそれも是としてとらえている部分もあるようなので、私も遠慮なく応援させてもらいたいと思います。

ということで、チャンピオン争いと既存日本勢のがんばりに加えて、最終戦ブラジル GP にまた新たな楽しみが生まれました。10 日後のレースが、今から待ちきれそうもありません。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2007 | コメント (0) | トラックバック

2007/10/08 (Mon.)

F1 中国 GP 2007

中国GP決勝 ライコネン優勝、ハミルトンはリタイア、タイトルは最終戦へ (GPUpdate.net)

フリー走行で絶好調だったフェラーリの 2 台を抑え、PP を獲得したハミルトンがそのままチャンピオンシップを決定するかとすら思われた上海ですが、先日の富士に引き続いての雨に今週もレースは翻弄され、予想外にも。ライコネン-アロンソ-マッサというポディウムでハミルトンはノーポイント、逆転の可能性を残したまま最終戦ブラジルへと向かう結果になりました。

まるで昨年のハンガリーを見ているような展開で、スタート直後に降り始めた雨は途中降ったり止んだりの、タイヤの替えどきの難しいレース。序盤はハミルトンが快調に飛ばし、このままトップチェッカーを受けるかと思われたものの、右リヤタイヤがひどく摩耗。徐々にペースを落とし、ライコネンにあっさりオーバーテイクされます。その後もピットインを遅らせたハミルトンのタイヤはすでにトレッドが剥がれて内部構造が露出し、「故障」といっても過言ではない状態に。バランスを失いつつ何とか飛び込んだピットロードを飛び出し、ピットレーン入り口でグラベルにはまり、後輪が浮いて押すこともできなくなってそのままリタイア。
その後路面は乾き、各車ドライタイヤに交換したものの、上位陣に大きなアクシデントもなくライコネンがトップチェッカー。以降アロンソ-マッサまでは順当なものの、4 位ヴェッテル、5 位バトンという番狂わせに。ヴェッテルは前戦富士での 3 位走行からの悔し涙のクラッシュを乗り越えての殊勲で、ドライバーとしての速さと強さを改めて見せつけてくれました。「雨のバトン」も 10 番手グリッドから一時はポジションを落としつつ、力強い走りで今季の最高位を獲得。これで両チームが SAF1 のコンストラクターズポイントを上回り、SAF1 は悔しくもランキング 9 位に落ちてしまいましたが、終盤になってようやく上向き始めた HRF1(バリチェロは相変わらずパリッとしませんが)と、最近やっとレッドブルと同スペックのパーツが使えるようになったトロロッソを相手に、ほとんどアップデートのない SA07 では厳しいでしょうね。B スペックを手に入れたスパイカーも調子を上げてきていますし、最終戦で 10 位に転落はないとしても、来年(RA107 の発展型を使うとしてもベースとなるホンダのマシンがアレだし、SA07 ももう伸びしろが少なそうなので進化させるにしても・・・)に向けて頭が痛いところ。

さておき、チャンピオンシップはハミルトン 107 ポイント、アロンソ 103 ポイント、ライコネン 100 ポイントという接戦のままインテルラゴスへ。まだまだハミルトン優位には変わりはありませんが、次戦も誰が勝ってもおかしくありません。アロンソが勝てばハミルトン 3 位でも同ポイントで(優勝回数差で)アロンソがチャンピオン、というシナリオは十分に考えられます。ライコネンは 7 ポイント差ではさすがに厳しいと思いますが、フェラーリ 1-2 でアロンソが 3 位以下、ハミルトン 6 位以下なら奇跡の大逆転。フェラーリはエンジン供給しているチームが多いから、マッサ・リウッツィ・ヴェッテル・スーティル・左近の 5 発のミサイルが使えるというのは冗談ですが(ぉ、スパイ事件でコンストラクターズは獲ったけど実力値は・・・と言われないためにも勝ちたいところ。ドライバーズチャンピオン獲得が無理としても、せめて年間勝利回数だけはマクラーレンを上回りたいでしょうね。

2007 シーズンは泣いても笑ってもあと残り 1 戦、2 週間後のインテルラゴスを残すのみ。昨年はミハエル最後の力強い走りが見られましたが、今年も 4 強の鬼気迫る戦いを見せてほしいところです。

投稿者 B : 23:38 | F1 | Season 2007 | コメント (0) | トラックバック

2007/10/05 (Fri.)

日本 GP 2007 フォトレポート(運営編)

富士のレポート、最後は運営について。言いたいことはいろいろありますよお。

課題山積の富士スピードウェイ (GPUpdate.net)

まずは土曜日の帰途から・・・。

予選が終わって、サーキット東バス乗り場。16 時頃に着いた時点で、すでにこれだけの大行列(´д`)。

バスはいっぱい待機しているのに、全然動きません。
行列も、私が並んでからゆうに 1 時間はぴくりとも動かず。行列の前のほうで何か動き(一部観客とスタッフのやりとり)があったらしく、「歩いて帰る」といって列を離れる人が多発。そのおかげで少し前進しましたが、結局 2~3 時間は満足に進まなかったです。

ようやく乗れたのは 20 時頃。かれこれ 4 時間待たされました。雨は降るし、気温はどんどん下がってきて寒くなるし、照明は少なくて暗いし・・・よくカゼを引かなかったと思います。
私の前に並んでいたお客さんは「こりゃ来年はテレビだな・・・」。私もそう思いました。富士があるから BRAVIA の設置を週明けに延ばしたのに、これなら週末着にして自宅で BRAVIA でハイビジョン観戦したほうがどれだけ良かったか・・・。

どうやらサーキット内の簡易舗装路が雨と大量のバスの重量で陥没し、復旧に 3 時間あまりを要したのが帰りのバスが大幅に遅れた原因だったらしいですが、現地スタッフの案内は「雨により途中の道路で崖崩れ、土砂崩れが発生し・・・」。そりゃ霧は出てたけど、F1 の予選が無事スタートできる程度の雨で土砂崩れはないでしょ。っていうかただの道路陥没が土砂崩れにすり替わるって、どんだけ(´д`)。運営もひどいけどスタッフの対応も責任逃れ感ミエミエで、いまいち。
並んでいる最中は、かなりバスの近くまで進まないとほとんどスタッフもおらず、状況が全然把握できない状態でしたが、スタッフがいるところでは他のお客さんがスタッフに詰め寄るシーンが多くみられました。確かにあんな状態で待たされたら詰め寄りたくなる気持ちもよく分かります。言ってもしょうがないと思いつつ、私も確かに詰め寄りたいくらいのイライラ(せめて冷静な状況説明くらいあれば・・・)が募ってましたからね。

なんとかバスに乗って帰った(二日とも日帰りで自宅から通いました)ものの、途中の道路にはさっき徒歩で帰ろうとした人が、進むことも戻ることもできなくなって道路脇にへたり込んでいる姿が何度か見られました。彼らはちゃんと帰れたんだろうか・・・。
都内の自宅に帰り着いたのはおよそ 23 時。鈴鹿でレースが終わってから帰っても、21:30~22:00 には自宅に着いているくらいなので、富士が(実際の距離はともかく)どれだけ遠いかというのがよく分かりました。

ちなみに、私が酷い目に遭ったのは帰路でしたが、お昼頃にサーキット着の見込みで移動してきていたお客さんの中には結局予選に間に合わなかった人もたくさんいたみたいですね。ちょっとあんまりだと思います。

こちらは決勝日の帰路。もうカメラを出す気も起きなくてケータイ写真です(´д`)。駐車場をぐるっと回り込んだ先にも大量の行列が・・・。
決勝日は首都圏等からもチャーターして、前日の 2 倍ほどのバスを手配しつつ、駐車場のアロケーションも変更したらしく、その成果か(道路の陥没がなかったのもあるでしょうが)比較的行列がスムーズに流れ、2 時間ほどでバスに乗れました。まあ、前日の半分だからマシだと思えるだけで、普通に考えたら 2 時間でも長すぎだと思いますが・・・。私は大雄山駅ルートでしたが、新松田や三島ルートの行列はさらにものすごいことになっていたので、どれくらいかかったんでしょうね。

さらに今回は、「チケット&ライド」以外にも、サーキット内設備や運営にもいろいろと不備と思われるものがありましたね。
サーキット内の露店ですが、鈴鹿ならけっこうあちこちに食べ物・飲み物やグッズを扱っているショップが点在しており、(通路は買い物をする人で多少混み合うものの)お客さんがある程度分散していたのですが、富士はショップがほとんど 3 ヶ所の広場に集中しており、そこから遠いスタンドだと満足に食べ物も手に入らない&ショップにはお客さんが集中して買い物もままならない状態。で、そこに行くまでの道のりも大渋滞で、交通整理も満足にされておらず。
鈴鹿と比べて確かにサーキットの施設はキレイ(道幅も広いし、舗装されているところが多い)なのに、運用が全然ダメでしたね。

今回の運営については FSW の冨田会長(今年前半までの TMG 会長兼トヨタチーム代表)が謝罪し、一部観客に返金の対応もしたらしいですが、来年は今年の問題に対する具体的な解決策を提示してくれない限り、私は来年は行かないでしょうね。まあ、今年の運営は最低だったと思うので、さすがにこれよりひどくはなりようがないでしょうが・・・。
雨のおかげでレース展開は面白いものになりましたが、それに反して FSW には課題の多い一年目になったといえるでしょう。

投稿者 B : 23:52 | F1 | Season 2007 | コメント (2) | トラックバック

2007/10/04 (Thu.)

日本 GP 2007 フォトレポート(日曜日編)

富士レポートの続き。日曜日のフォトレポートです。
が、日曜は土曜日以上に雨がひどくて(土曜日は雨よりも霧のほうがひどかった。日曜は土砂降りでこそなかったものの、間断なく雨が続いていた)、機材のことを考えるとあまり積極的に撮影する気になれず。レース序盤とアクシデントのタイミング以外はカメラを仕舞っていました。ちなみに、雨だとやっぱり写真にもシャープネスが足りない感じになってしまいますね。ということで、土曜日に比べると画質がイマイチなのはご容赦を。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

レース前のドライバーズパレードの模様。去年の鈴鹿はメモリアルレース(鈴鹿 20 周年)ということでオールドカーにドライバーが一人一台ずつ乗りこむ形で行われ、写真も撮り甲斐があったんですが、今年は例年通りのトラックパレード。しかも傘なので、なかなか良い写真が撮れません。この写真も、ハミルトンのアンブレラがもろに琢磨の顔にかかってるし(´д`)。ちなみに、ハミルトンとスーティルは F3 時代の同期ということで、パレードの間ずっと仲良さそうにしてたのが印象的でした。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

ウォームアップ走行中の左近車。F8-VII はガスコイン監修の B スペックが出てきてから急激にパフォーマンスアップしましたよね。カラーリングはマクラーレンのテストカーみたいですが(笑)、鮮やかなオレンジはなかなか撮り甲斐があります。でも今回の左近はなかなか良い結果が出せずに残念でしたね。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

スタート時はエクストリームウェザータイヤ指定(フェラーリには何故か?リリースが届いていなかったようで、最初スタンダードウェットを履いてましたが)というほどの雨。路面は本当にひどいウェットだったようで、盛大なウォータースクリーンを巻き上げながら走っていました。観てるほうもびしょ濡れになるし、大変なレースでしたね。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

雨ということでアクシデントも多発します。オープニングラップから続いていた SC 走行が終わり、20 周目に真のレーススタート直後にバトンが接触、フロントウィングを失ってしまいます。でもこうやって見ると RA107 のノーズがいかに細いかよく分かりますね。サイドポンツーン周りの空力処理(チキンウィングからチムニーのあたり)も含め、かなりマクラーレンを意識したアレンジになってきているようです。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

撮っている間は気づかなかったのですが、いつの間にかデビッドソンが接触で右のサイドポンツーンにひどい穴を開けています。チムニーは完全に脱落しているし・・・。しばらくガマンして走っていたんですが、最終的にホームストレート脇でマシンを停めてリタイア。残念・・・。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

で、このレース最大のアクシデント。アロンソがクラッシュ!
数周前にヴェッテルとの接触で右サイドポンツーン後方にダメージを受けていたようですが、これがマシンバランスを崩して 100R の出口~ヘアピン入口でコースを飛び出し、ウォールに思い切りヒットしてしまったものと思われます。目の前でいきなりアロンソのマシンが壁に激突したので本当に驚きました。すかさずカメラを取り出して撮影する私(ぉ。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

アロンソ車のパーツが飛散するヘアピンを、ハミルトンを先頭に最徐行で抜ける行列。ハミルトンはどんな想いでヘアピンを立ち上がっていったのでしょうか。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

顔がフェンスに隠れて表情がよく見えませんが、大破した愛機を見つめて呆然と立ち尽くすアロンソ・・・。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

ビッグスクーターの後部座席に乗せられてコースを後にするアロンソ。一応ファンに応えることも忘れていませんが、やはりどこかしらショックは隠しきれない様子。私のいるヘアピンスタンド下を通り過ぎて行きました。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

再びセーフティカーが出て、コーナーからマシンがいなくなった隙に急いで残骸を掃除するスタッフたち。こういうシーンはなかなかテレビでは放映されませんが、こういう方々がいてグランプリは成立しているんですね。手際の良さに感心しつつも、どこか微笑ましい光景です。

[ Canon EOS 30D / Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM ]

コース脇に退避させられるアロンソの MP4-22。日本グランプリのまさか私の目の前で、(それも今季ここまでポイントを獲れなかったレースのない)カーナンバー 1 がクレーンに吊られるとは思ってもみませんでした。アロンソには悪いですが、なかなか現役のマシンをじっくり大写しにできるチャンスもないので、この機会にたくさん撮らせていただきました・・・。

この後また雨が強くなってきたので、ここで撮影は終了。レース終盤のほうがオーバーテイクシーンが多く見られて撮り甲斐があったのかもしれませんが、タオルで覆っていても防げないくらい雨が続き、機材が心配になってきたので諦めました。でも、撮影に集中してしまうと「自分の眼」でレースを見ることがおろそかになってしまうので、あとはじっくりレースを堪能させていただきました。やはり肉眼でライコネンのオーバーテイクが見られると感動しますね!琢磨のアグレッシブな走りも見られて良かったのですが、ファイナルラップのバトンとのバトルは無駄だったんじゃないかな・・・(ヘアピンの出口で絡み、バトンはコースオフして 300R の途中であえなくストップ(11 位完走扱い)。バリチェロが漁夫の利で 10 位、琢磨はそのままピットインしてリタイア(15 位完走扱い))。

ということで、ポディウムはハミルトン-コヴァライネン-ライコネン。帰りのバスの待ち時間が気になった私は、ウィニングランもそこそこにスタンドを後にしたのでした。

次回に続く。

投稿者 B : 23:51 | EF70-300/F4-5.6 IS USM | EOS 30D | F1 | Photograph | Season 2007 | コメント (0) | トラックバック