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2016/04/19 (Tue.)

F1 中国 GP 2016

中国 GP決勝 ロズベルグが3連勝 - GPUpdate.net

ロズベルグの開幕 2 連勝からの第 3 戦、中国 GP。ここでハミルトンの巻き返しがあるか...と思いきや、まずはハミルトン車のギヤボックス交換によりグリッドダウンペナルティが適用されることが、予選を待たずして確定していました。予選ではさらにそこへ Q1 からパワーユニットトラブルが発生し、出走すらできずに最後尾が決定、結果的に PU 交換でピットスタートという形になります。この時点でロズベルグの楽勝は決まったようなものでしたが、泣きっ面に蜂とはこのことで、スタート直後にハミルトンが他車と接触してマシンを破損しノーズ交換。その後もダメージの残るマシンで走り続け、7 位入賞がやっとという有様でした。
まあそれでも手負いのマシンで最後尾から追い上げて 7 位というのが今のメルセデスの強さを証明していると言えますが、それにしても今週のハミルトンにはつくづく運がありませんでしたね。

いっぽうロズベルグにはハミルトンの分の運までもが転がり込んできたんじゃないかと思えるほどの強運続きで、まず最大のライバルであるハミルトンが予選時点で脱落し、悠々 PP。スタートこそレッドブルのダニエル・リカルドに奪われますが、脅威と思われたフェラーリがスタート直後の同士討ち(まあ不可抗力でしたが)で早々に二台とも優勝争いから脱落、オープニングラップを制したリカルドについても DRS が解禁された 3 周目にあっさりオーバーテイクしてロズベルグがトップを奪い返し、さらには直後にリカルドのタイヤがバーストというおまけつき。セーフティカーの導入でいったんはリードを失ったものの、その後は 2 位に 30 秒差をつける圧倒的な速さで開幕 3 連勝を挙げました。
レースペースの差を見る限り、仮にフェラーリやレッドブルにアクシデントが起きていなくてもロズベルグが簡単に勝っていたことは間違いありませんが、それだけにハミルトンとの直接対決にならなかったことが残念でなりません。今季ここまでロズベルグが 3 連勝しているとはいってもハミルトンを直接対決で下して勝っているレースはなく、以降のグランプリでロズベルグが惑わずに自分の走りを貫けるのか、あるいはハミルトンとテールトゥノーズの争いになったときに再び馬脚を現すのか、次戦ロシアそしてヨーロッパラウンドに突入するスペインあたりが一つの正念場でしょう。過去二年間のハミルトンとロズベルグの力の差を見る限り、現時点で 36 ポイント差がついているくらいがハミルトンにとってはちょうどいいハンディキャップとも言えるわけで(笑)、これで今季は終盤戦までダレずに楽しめそうです。

今回は序盤にセーフティカーも入り、接触も多いレースでしたが、それでも全車完走という奇妙なレースでした。序盤の SC 導入で順位がシャッフルされた結果オーバーテイクも所々で見られ、見応えのある内容だったと言えます。ただでさえ中団の実力が拮抗しているシーズンでこういう状況が発生すると、面白いレースになりますね。また、今季は 3 種類のコンパウンドから選択可能になったタイヤレギュレーションが、さらに駆け引きを面白くしています。

しかしその波乱を味方につけられなかったのがマクラーレン・ホンダ。予選も Q2 で最後のアタックをかけようかというタイミングでイエローフラッグが発生し、アロンソの渾身のアタックがフイにされ二台揃って Q2 敗退。それでもダブル入賞は十分に狙えるポジションからのスタートでしたが、ベテラン二人のテクニック頼みでミディアムタイヤを軸とした 2 ストップ戦略が全くハマらず、ペースを上げることができずに結局スタート時と同じ 12・13 位でゴール。入賞争いはできるポテンシャルがありながらも、誰もリタイアしなければこのあたりなのがマクラーレン・ホンダの現在の実力、という現実は直視せざるを得ないでしょう。
それでも、昨年は最初から最後まで「エンジンパワーがー」「ERS のデプロイがー」「信頼性がー」という惨状だったことを考えれば、(依然としてライバルに比べてパワーで負けている側面があるとはいえ)車体側やセッティング、戦略まで含めた課題を議論することができることは、今後それだけ伸びしろがあるということでもあります。まずはアロンソが肋骨骨折からなんとか復帰し、二台揃ってちゃんと戦えるレースができたことを今は喜びたい。

次のロシア GP はコース特性的に中国やオーストラリアに似ているので引き続き厳しいレースになるでしょうが、その次のスペイン GP は比較的バランス型のサーキットだし、大規模アップデートも入るはずなので、そこに向けてチーム力を高めていってほしいところです。

投稿者 B : 23:38 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

2016/04/06 (Wed.)

F1 バーレーン GP 2016

バーレーンGP決勝 ロズベルグが2連勝 - GPUpdate.net

第 2 戦バーレーン GP。開幕戦でのロズベルグ勝利からハミルトンがどう巻き返してくるか、が見物でしたが、予選は開幕戦に続きハミルトンが圧巻の走りで PP 獲得。予選の結果を見るに、マシン性能的にはやはりメルセデスが頭一つ抜けていて次にフェラーリが続き、その後はけっこう団子状態なのがハッキリと分かりますね。

決勝レースは、まずはフォーメーションラップ中に 3 番手のヴェッテルがパワーユニットから白煙を上げ、スターティンググリッドにすら並べずにリタイア。確実に表彰台に上がり続けることがヴェッテルにとって終盤戦までチャンピオンの可能性を残す唯一の手段だけに、2 戦目で後れを取ってしまったことは痛いと言わざるを得ません。まああと 19 戦あるので、それをどれだけ落とさずにポイントを稼ぐかが鍵になってくるでしょうが、年間 5 基制限のパワーユニットのうち 1 基をここで失ってしまったことは、後々響いてくるでしょうね。

スタートは前戦同様にハミルトンが蹴り出しに失敗し、大きく順位を落とします。その間にロズベルグが悠々と奪首、そのまま後続にポジションを脅かされることなくゴールし、二連勝を挙げました。これで昨年の終盤戦から数えて五連勝、いくらロズベルグといえどそろそろハミルトンを気にせず自分の走りができるようになっても良い頃でしょう。これがいい自信に繋がれば、今年のチャンピオンシップは面白くなるはずです。
出遅れたハミルトンはスタート後のボッタスとの接触でマシンにダメージを負いながらも猛烈な追い上げを見せ、なんとか 3 位フィニッシュでポディウムに登壇しました。これだけポジションを落としても表彰台に戻ってくるあたりが今のメルセデスの強さを表しています。ここ二戦ともに予選から決勝にかけて失敗しているのはスタートのみであり、それ以外はほぼ完璧な週末を過ごしているだけに、今年のチャンピオン候補筆頭の座は揺るがないと言えます。

また、ライコネンの走りにも光るものがありました。ハミルトン同様にスタートに失敗してポジションを落としたものの、その後はメルセデスに匹敵するレースペースを維持。全盛期を思わせる鋭いオーバーテイクも披露して 2 位表彰台。マシンとドライバーがガッチリ咬み合った結果でしょうが、ライコネンがこれだけ良かったのなら、ヴェッテルのマシンが壊れていなければどうなっていたか...とは考えてしまいますね。実力ではメルセデスに勝ちきれないまでも隙さえ突けばチャンスは十分にある今年のフェラーリ、信頼性と戦略を今後どれだけ高めていくことができるか。

そして、またしてもハースがやってくれました。グロジャンが開幕戦を上回る 5 位入賞!これは素晴らしい。前回は 1 ストップ戦略のちょうどいいところで赤旗中断が入り、記録上はピットストップなしで完走という運に助けられての入賞という側面がありましたが、今回は特に波乱もないレースでつかみ取った実力の 5 位。どうやら、予選ではあえて Q3 進出にこだわらずに新品のスーパーソフトタイヤを 2 セット温存して決勝に懸けていたとのことで、ちゃんと自分たちの実力を把握した上での勝負だったのでしょう。ハースをフェラーリのセカンドチームと揶揄する向きもありますが、クルマのポテンシャルが高いだけではこうはいきません。なんたって何もないチームにも関わらず昨年のスパで表彰台に上ったタッグ(グロジャン&小松礼雄)が引っ張っているわけですから、もはやハースを新規参入チームと思わない方が良さそうです。

マクラーレン・ホンダに関しては、前戦で大クラッシュを演じたアロンソが、実は肋骨を折っていたとのことでドクターストップ。リザーブドライバーのストフェル・バンドーンがスーパーフォーミュラのテストから急遽バーレーンに呼ばれ、レースシートに収まりました。予選ではバトンが 13 番手、バンドーンはそれを上回る 12 番手のグリッドを獲得。
決勝ではバトンがわずか 8 周でパワーユニットにトラブルが発生し、マシンを止めます。昨年に比べれば大きくパフォーマンスを向上させたホンダですが、やはりパフォーマンスアップと信頼性問題は表裏一体。まだダブルリタイアがないのがせめてもの救いで、このままパフォーマンスと信頼性を平行して高めていってほしいところです。
で、バンドーン。決勝ではあまり派手なシーンはなかったものの、安定したペースで周回を重ね、途中にはパワーユニットのパワーに勝るフォースインディアをオーバーテイクするシーンも見せて、最後は 10 位完走。なんと初出走にしてマクラーレン・ホンダの今季初ポイントを持ち帰ってしまいました。個人的にはいきなり入賞までは期待していなかったので、これは驚き。まあマシンも良かったのでアロンソが走れていたら、バトン車がトラブルに見舞われていなかったら...と妄想はしてしまいますが、少なくとも今回のバンドーンはアロンソの代役以上の結果を残したと言えるでしょう。バトンの今年限りでの現役引退も取り沙汰されていますが、その後任として当確に相応しい仕事だったと思います。

それにしても今年のバーレーンは 4 位以下のポジション争いが熾烈で、とても見応えのあるレースでした。やはり、レギュレーションが枯れてくるとチーム間の実力が拮抗して面白くなりますね。マクラーレン・ホンダにとってはようやく 1 ポイントを獲ったにすぎませんが、この競争が激しい中団においてポイントを争える実力が確認できただけでも御の字。中国では、ダブル入賞を狙っていってほしいところです。

投稿者 B : 22:36 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

2016/03/22 (Tue.)

F1 オーストラリア GP 2016

オーストラリアGP決勝 ロズベルグが入賞、ハースが8ポイント獲得

2016 年の F1 世界選手権がいよいよ開幕。マクラーレン・ホンダとしては失意の再参入初年度を経て、改めて勝負をかけていくシーズンになります。

まずは予選。今回から新しい予選方式が導入され、90 秒ごとに最下位のマシンが脱落していくルールになりました。観ている方としては、Q1 の最初から本気のアタックが見られ、タイムリミットとの関係でハラハラドキドキするルールで、悪くないのではと思っています。が、90 秒ごとというリミットが厳しく、タイムアタックに入る前に時間切れになってしまうクルマが続出。また Q3 では早々にアタックをやめてしまうチームがほとんどで Q3 がつまらない、という状況に陥りました。そのため、次戦バーレーンからさっそく昨年のルールに戻すことになったとのこと。この辺は運営やチームの慣れの問題もあるし、Q3 だけ昨年のルールにする等、もう少し工夫すれば今までより面白い予選にできるのでは?と個人的に思うので、残念なところ。まあ今季は直前でこのルールが導入された経緯もあるし、来季仕切り直しで再導入される可能性もあるので、それまでの楽しみにしておきましょうか。
その予選はメルセデスが余裕のフロントロウ独占。その後にフェラーリが続くところまで大方の予想通りでした。マクラーレンは 12・13 番手ということで、本当は一桁グリッドを期待したところではありますが、これだけ中団以下の実力が拮抗したシーズンでそう簡単にいく話でもないでしょう。

決勝はなんとハミルトンがスタートに大失敗し、フェラーリが序盤の 1-2 体制を築き上げます。初回ピットインのタイミングでロズベルグがライコネンの前に出ましたが、ヴェッテルはなんとか首位をキープ。いくらメルセデスといえど今年のフェラーリをコース上で抜くのは難しいぞ、と思っていた 19 周目、グティエレスとそれをオーバーテイクしようとしたアロンソが激しくクラッシュ!レースは赤旗中断となります。
アロンソの MP4-31 はモノコック以外がグシャグシャになるくらいの大破でしたが、アロンソ自身はほぼ無傷で、現代 F1 マシンの安全性が改めて証明された形となりました。良かった...。

レース再開時のタイヤはヴェッテルが中古のスーパーソフト、追うロズベルグが新品のミディアム。2 台のギャップがゼロに戻った状態からのリスタートになるので、このままではヴェッテルがロズベルグに交わされるのは時間の問題と言えます。こういうとき勝負をかけに行かないフェラーリの体質というのは、見ていてもどかしいですね...。
まあ予想通りヴェッテルのほうが先にタイヤ寿命が尽きてピットイン、その間にロズベルグが悠々と首位奪取し、そのままゴール。ヴェッテルはピットインの間にハミルトンにも交わされ、終盤にこそ怒濤の追い上げを見せたものの、ファイナルラップ直前のコースオフで自滅し、3 位フィニッシュ。

リザルトだけ見れば、ロズベルグ-ハミルトン-ヴェッテルというポディウムは昨年と変わらず、ロズベルグが勝ったという点だけが昨年の序盤と違うところ。フェラーリにしてみれば赤旗がなければ勝てたかもしれないだけに、悔しいところでしょう(タイヤ戦略はやりようがあったと思いますが)。
しかし注目すべき点はたくさんあったレースだと思います。フェラーリがうまく出し抜きさえすればメルセデスと勝負ができそうだということもわかったし、今季の新タイヤルールのおかげで戦略的にも見所が増えました。特に昨年までは二人のドライバーを全く同じ戦略で戦わせていたメルセデスが、今季は別々の戦略も認めている、というのは大きな違いではないでしょうか。これでロズベルグにチャンピオン獲得の目が生まれたと言えますし、逆に去年「勝たせてもらえなかった」ようなレースでハミルトンが勝ち、楽々チャンピオンになる可能性もあると言えます。

そして今回のレースで殊勲賞をあげたいのは新規参入のハース。グロジャンがあまり目立たないながらも安定感のあるレース運びを見せ、参入初戦でいきなり 6 位入賞ですよ!ハースはフェラーリの技術支援が大きく、新規参入チームとは思えない完成度のマシンを持ち込んでいますが、それでも最後までノートラブルで入賞圏を走り続けたのは立派。大人のレースができるようになったグロジャンはもちろんのこと、小松礼雄氏をはじめとしたチームスタッフに最大限の賛辞を送りたいです。

マクラーレン・ホンダに関しては、アロンソの事故があったり、バトンに関してもピット戦略の不運(初回ピットイン直後に赤旗が入ったことで大きく順位を落とした)もあって、初戦をノーポイントで終えることになってしまいました。1 台のみ完走で 14 位というのは数字だけ見れば去年の開幕戦よりも悪いですが、少なくとも Q3 進出と入賞を争ってレースができる速さが今年はあることは確認できたと言えるでしょう。次戦以降もコンスタントにポイントを争い、終盤戦までには表彰台を狙うレースができるように進歩させていってほしいところです。

第 2 戦は暑いバーレーン。気温の関係で今回は出なかったトラブルが出てくる可能性もあり、まだまだいろいろありそうです。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

2016/02/24 (Wed.)

F1 2016 ウィンターテストが開始

マクラーレン・ホンダ、『MP4-31』を正式に発表 - AUTOSPORT web

先週末からどわわっと各チームの新車が発表され、今週より F1 2016 年のプレシーズンテストが始まりました。

今季はルノー・チーム復活、ハースの新規参戦、いくつかのチームでのパワーユニットサプライヤーの変更(ルノー:メルセデス→ルノー、トロロッソ:ルノー→フェラーリ、マノー:フェラーリ→メルセデス)など注目点はいろいろありますが、やっぱり一番気になるのはマクラーレンの新車とホンダ製 PU の完成度ですよ。
マクラーレン・ホンダ MP4-31 は、パッと見は昨年の MP4-30 の後期型から大きく変わっていないように見えます。少なくとも昨年の「サイズ・ゼロ」パワーユニットのコンセプトは踏襲しているようです。が、じっくり見ていくとリヤサスペンションの構成が全く違うものになっていたり、昨年は当初ロングノーズ用に開発されていたシャシーを途中からショートノーズに変更したために最適化できていなかったのが最初からショートノーズ前提で設計されていたり、いろいろと変わっていますね。またサイドポンツーン後部の絞り込みが昨年よりも少しだけ緩和されているように見えるのも、PU 開発との妥協点を見出そうという意図の現れではないでしょうか。
昨年型との比較は、F1 Fanatic の記事にある比較画像がめちゃめちゃ見やすいのでオススメ。

Compare McLaren's new MP4-31 with their 2015 car · F1 Fanatic

あと、冬季テスト開始に合わせてホンダ側のプロジェクト体制の変更も発表され、F1 総責任者の新井康久氏の交代が明らかになりました。

新井氏が退任、ホンダF1プロジェクト新体制を発表 - AUTOSPORT web
新ホンダF1総責任者が新井氏と会見「夜も眠れない」 - AUTOSPORT web

ホンダの第四期 F1 プロジェクトを当初から率いてきた新井氏がこのタイミングで退任することには賛否あるでしょうが、昨年のあの成績ではホンダとして誰かが責任を取らなくてはならなかった、というのはやむを得ない話。新井氏のマクラーレン側との軋轢は以前から指摘されていた部分ですし、また開発状況に関して誇大的にコメントして実際のパフォーマンスが伴わないケースも多々あり(このへんは国内メディアが煽りすぎた側面もあると思いますが)、いろんな意味で風通しを良くし、現状を乗り越えていく上では必要な人事だったと思うことにします。
新リーダーの長谷川氏は、ホンダの第三期 F1 にエンジニアとして参加し、撤退がなければ中本修平氏の後任として責任者となる予定だった人物とのこと。ホンダの PU はすでに昨年とは違うと言えるだけの状況が整ってきているだけに、このまま開発を加速させてくれることを期待したいですね。

ホンダ84周、フェラーリ&ベッテルが首位発進 - AUTOSPORT web
ウルトラソフトのベッテルが2日連続で最速タイム - AUTOSPORT web
で、テストのほうは

  • フェラーリの新車が好調
  • レッドブルも昨年に比べれば大きく改善
  • メルセデスカスタマー勢は団子状態
  • 新規参入ハース&PU 変更組(ルノー&トロロッソ)はまだ信頼性不足
という感じでしょうか。メルセデスだけは昨年同様パフォーマンスランよりもロングランに重点を置き、他チームとは違う次元のテストをしているようなので、よーいドンで走ったらまた圧倒的に速いのではないか、と思われます。

そしてマクラーレン・ホンダ。
とりあえず初日だけで昨年のバルセロナテスト四日間の走行距離を超えており、二日目も順調にマイルを稼いでいるようなので、今年はまず初期の信頼性については問題なさそうです。さほど良いタイムが出ているわけではないのが気になりますが、テストプログラムも違うので何とも言えません。いずれにしても昨年最大の問題のひとつだった ERS のデプロイメントの問題は大きく改善しているようですし、去年の「走れないから何が問題なのかさえ分からない」状態に比べれば、開発のベースラインが見つけられる現状は遙かにマシと言えます。正直もっと悪い地点からのスタートだと思っていましたからね...。

実際のところはオーストラリア GP が開幕してみないことには分かりませんが、マノーと最下位争いだった昨年と違い、今年は序盤からメルセデスカスタマー勢とレースができるくらいの戦闘力には仕上げてきてほしいところです。

投稿者 B : 23:00 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

2015/12/04 (Fri.)

F1 ルノーワークス復活が(ようやく)正式発表

ルノー、F1ワークス参戦を発表。ロータスを買収 - AUTOSPORT web

昨日、ロータスの小松礼雄エンジニアがハースに移籍する話を書いたところですが、今日はルノーによるロータス買収がようやく確定したことが発表されました。両チームの間で基本合意がなされたのがもう二ヶ月以上前のことなので、そうとう待たされた感があります。ルノーがロータスの株価がギリギリまで下がるのを待っていたという噂もありますが、どうなんですかね。
ルノーは 2010 年末に手放した自らのワークス・チームを買い戻し、5 年ぶりにオール・ルノー体制で F1 に参戦することになります。とはいえ、ロータス・チームが資金難にあえいでいたここ 2~3 年はスタッフの離脱も激しく、チーフデザイナーだったジェームズ・アリソン(フェラーリに移籍)や小松礼雄エンジニアなど、主要レベルの人員すら当時とは変わってしまっているという。そもそもパワーユニットの性能も現時点ではアレだし、戦闘力まで含めた意味でのルノー F1 復活は、ずいぶん先のことになる可能性が高いです。で、ドライバーは 2015 年はまともに完走さえできなかったマルドナドと新人のパーマーですからね。不安な船出ではあります。

レッドブル、ルノー製『タグ・ホイヤー』PUを発表 - AUTOSPORT web

で、2015 年までルノーのワークスチーム扱いだったレッドブルは、結局来季もルノー製パワーユニットの継続が決定。結局、ルノー以外のどのサプライヤーからも供給を取り付けることができず、消去法での確定となりました。でもルノー自身がワークス参戦する以上、カスタマー扱いでの供給となり、また両企業間の関係が決定的なまでに壊れてしまった今、ルノーや関連企業のブランドでエンジンを搭載することさえもかなわず、なぜか「タグ・ホイヤー」ブランドをつけたルノー製 PU を使う、という。
時計メーカーのバッジをつけた PU で走るのはちょっと違和感ありますが、かつてはマクラーレンが TAG ブランド(後年ホイヤー社を買収してタグ・ホイヤーとなる会社)のポルシェエンジンで走っていたこともあるくらいなので、妙に縁はあります。個人的には、長年マクラーレンをサポートしてきたタグ・ホイヤーがついにマクラーレンを見限るということのほうが残念に感じますね。

いずれにせよ、これでようやく来季体制もほぼ固まり、F1 は改めて冬休みに入ります。次は新車発表と冬季テストの時期まであまりニュースもないと思いますが、冬の間も開発は続く。ホンダが少しでも戦闘力を身につけてくれることを、今は願っています。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

2015/12/03 (Thu.)

ロータス 小松礼雄エンジニアがハース F1 に移籍

小松エンジニア、ロータスからハースへ移籍 - AUTOSPORT web

アブダビ GP 開催週のニュースになりますが、ロータスの小松礼雄チーフエンジニアが来季の振興チームであるハース F1 に移籍することが明らかになりました。

ハースと言えば、2014~2015 年にロータスのエースドライバーを務めたロマン・グロジャンが移籍することが決まっているチームでもあり、長年にわたってタッグを組んできた小松エンジニア&グロジャンのコンビが新天地でも継続することになります。新チームのポテンシャルは未知数ですが、技術的にはフェラーリのバックアップを受けることも決まっているため、初年度からそれなりの戦闘力を発揮する可能性があります(まあ、この 10 年に新規参戦したチームの多くも開幕前には同じように言われていたことが多いのも事実ですが)。

いっぽうでロータスはというと、いったんは内定したはずのルノーによるチーム買収がまだ実行に移されておらず、来シーズンの体制は未だ不透明。その上エースドライバーは 2015 年ろくに完走すらできなかったマルドナドとくれば、大きく期待できそうにありません。不安定なチームに居続けるよりも小松エンジニア&グロジャンを追ってハースに移籍するスタッフも少なくないと思われるので、来季はむしろハースがロータスを食う展開を見せてほしいほどです。その前に、ルノーがロータスを見捨てる可能性もまだ残っているわけですが...。

2015 年シーズンが終わり、ストーブリーグ自体もほぼ確定した状況ではありますが、両チームを巡る状況の変化には、冬休みの間もアンテナを張っておきたいところです。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2016 | コメント (0) | トラックバック

F1 アブダビ GP 2015

アブダビGP決勝 ロズベルグが3連勝! - GPUpdate.net

2015 年の F1 最終戦アブダビ GP。例によって忙しく、ようやく録画視聴できました。

最終戦もメキシコ・ブラジルと同様に、ロズベルグが PP からポジションを譲らずに優勝。終盤戦に関して言えば、ロズベルグは 6 連続 PP に 3 連勝と、今季のチャンピオンを獲っていてもおかしくない成績を上げています。まあ、裏を返せば PP からの勝率が 50% というのが、ここ二年のロズベルグの敗因でもあるわけですが。
後半戦、特にピレリのタイヤ内圧設定が変更されて以降のハミルトンはピリッとせず、逆にロズベルグのほうが新しいタイヤ内圧に適応できていた印象で、このアブダビでもハミルトンは精彩を欠いていました。それでも、オープニングラップを制した者にそのレースの勝利券が与えられる(と言われる)メルセデスのチーム内ルールによって「管理された」レースでは、いかに中団の争いが白熱していようと、レースそのものに緊迫感が欠ける感は否めず。終盤戦は退屈なレースが続きました。まあ、パワーユニット制が導入されてからの 2 シーズンは、ヴェッテルが 4 連覇していた頃以上にワンサイドゲームが続き、退屈だったのは事実ですが。

とはいえ、ロズベルグが自信喪失したまま来シーズンに突入していてはまた退屈な今年の繰り返しにしかならないし、現時点で(マシンも含めてという意味で)ハミルトンに唯一勝てる可能性があるロズベルグに自信を持たせることはとても重要。メルセデスはラスト 3 戦の面白さを棒に振ってでも、来シーズンを盛り上げるために尽力した、とポジティブに解釈しておくことにします(ぉ

マクラーレン・ホンダも、結局最後まで戦闘力を上げることは叶わず。実際には進歩しているのでしょうが、どんなに悪くてもシーズン終盤にはポイント争いの常連になっていてほしいという願いも空しく、予選 Q3 進出すら一度も叶わないまま終戦。ライバルチームも進化しているので、ライバル以上に進歩しないと相対的にはポジションが上がらないわけですよ。今回のレースは大本営発表としてはポジティブな内容になっているようですが、とても素直には受け取れませんね。アブダビで走っていたマシンには来季の先行開発パーツが数多く取り付けられていたとしても。結局、今季をまるまる費やした実戦テストがうまくいったかどうかは、来季のチャンピオンシップが開幕してみないことには判らないでしょう。

今季は予想通りのワンサイドゲームだったし、資金力に乏しいロータスやザウバーが後半戦に失速するのも予想できた話。番狂わせと言えばフェラーリがここまで復活してくるとは思わなかったことと、マクラーレン・ホンダが最後まで戦闘力を身につけられなかったことくらいでしょうか。ドライバーに関しては、マックス・フェルスタッペンが予想以上に活躍したことと、後半戦にペレスがとても成長したことがポイントでした。
マクラーレン・ホンダは、来季は「サイズ・ゼロ」コンセプトを見直して、まずは空力よりもパワーユニットの性能を引き出せる設計にすることと、車体・PU ともに信頼性を高めることが急務でしょうね。空力優先で PU を疎かにしたという点では昨年のフェラーリやレッドブルとよく似た状況でしたし、少なくとも PU 開発を優先したフェラーリに関しては、今年は躍進できたので。空力重視はレギュレーションが大きく変わる 2017 年以降でいいと思います。

ひとまずはこれにてシーズン終了。引き続きアブダビで行われているオフシーズンテストではマクラーレン・ホンダが最速タイムを記録したというニュースも流れているので、あまり期待しすぎない程度に期待して(笑)来季を待ちたいと思います。

投稿者 B : 23:45 | F1 | Season 2015 | コメント (0) | トラックバック

2015/11/20 (Fri.)

F1 ブラジル GP 2015

ブラジルGP決勝 ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

転職したら急に忙しくなってしまい、ようやくブラジル GP の録画観戦を完了しました。

メキシコからの好調を維持するロズベルグが、ブラジルも予選から決勝まで席巻して完勝。といってもロズベルグがハミルトンを完全に上回ったというよりは、チーム方針によって勝たせてもらったという意味合いの強い勝利でした。もともと、昨シーズンに二人の関係が悪化したあたりから「オープニングラップを制したドライバーが勝利の権利をもつ」という暗黙のルールがメルセデス・チーム内にはあるように見受けられます。今季はチャンピオン争いの間はそれでもハミルトン側からの仕掛けがいろいろとあり、結果ロズベルグがそのプレッシャーに負けて自滅、というレースが多かったですが、アメリカ GP でドライバーズタイトルが確定して以来、いよいよこのルールが厳格に適用されるようになった...言い換えれば、ロズベルグに優先権のあるレースでハミルトンが勝とうとすることが許されなくなったようです。

チームとしては、現在のハミルトン+ロズベルグが理想的な布陣であり、ロズベルグがチームに対する不満を溜めて離脱するような状況は避けたいため(代わりに来るのがヴェッテルやアロンソクラスだったとしてもロズベルグ以上の確執の種になるし、明確なセカンド級ドライバーだと現在よりチーム力が下がってしまう)、ここでロズベルグのガス抜きをしつつ自信を取り戻させたい、といったところでしょうか。
ハミルトン的には勝てる可能性のあるレースで何もさせてもらえず、ロズベルグが勝つのを見ているだけ、というのはフラストレーションが溜まるでしょう。チャンピオン獲得決定後であってもレースはレース、とにかく勝ちたいというのはレーサーとしては当然の欲求だし、理解できます。でもそれ以上にいち F1 ファンとして、こういうレースは面白くない。現時点でメルセデスに対抗し得るマシンはメルセデスだけであり、その二台のデッドヒートこそ観たいわけですよ。
中団はコンストラクターズランク争いが佳境に入り、今回もヒュルケンベルグやグロジャン、フェルスタッペンらのポイント争いは見応えがありましたが、全体的には動きの少ない、単調なレースでした。

マクラーレン・ホンダは今回も...orz。終盤戦向けに投入したパワーユニット「スペック 4」も大きなパフォーマンスアップを果たしたとは言いにくく、信頼性に関する問題も相変わらず出続けているという八方塞がり。せめて、レースごとに少しずつパフォーマンスが上がり、それに伴ってときどき信頼性トラブルが発生する、というようなサイクルであればまだ希望も持てるというものですが、信頼性もパフォーマンスもずっと低いまま、では今後の展望もへったくれもないわけです。最終戦アブダビ...も辛いんだろうなあ...。

投稿者 B : 23:23 | F1 | Season 2015 | コメント (0) | トラックバック

2015/11/03 (Tue.)

F1 メキシコ GP 2015

メキシコGP決勝 ロズベルグが復活のレースを制す

23 年ぶりに復活したメキシコ GP。前回のレースは 1992 年、あのナイジェル・マンセルがウィリアムズ・ルノーで勝ちまくり、初戴冠した年(さらに言えば第二期ホンダ F1 の最終年)なわけで、そうとう久しぶりにメキシコでの F1 が復活したことになります。メキシコからペレスやグティエレスを F1 に送り込んだ大富豪、カルロス・スリムさまさまといったところですね...。
あまりに久しぶりすぎてどんなサーキットだったかも忘れていたんですが、そうそう、一部をオーバルコースと共有した、直線主体のサーキットでした。レイアウトとしてはイタリアのモンツァに近い高速サーキットですが、路面がバンピーだったり、高地ゆえに空気が薄く、エンジンにも厳しいなど、難しさもあります。

今回は久しぶりにロズベルグのためのレースでした。ポールトゥフィニッシュは実に半年前のスペイン GP 以来で、今季のロズベルグがいかに PP を優勝に結びつけられなかったか(しかもそれがワールドチャンピオンを逸した大きな原因となった)を物語っています。シーズンのもっと早い時期にこういうレースができていればと思いますが、残り二戦でもこういう走りを続けて、来季改めてハミルトンに挑戦していってほしいところ。終盤、トップ走行中に一度コースオフする場面があり、また自滅してハミルトンに抜かれるか?というシーンがありましたが、直後にハミルトンもコースオフしたことで救われました。それだけ路面が読みづらく、またブレーキに厳しいサーキットだということでしょう。
対するハミルトンの走りも悪くはありませんでしたが、レース中にある程度以上ロズベルグに近づくことができないまま 2 位フィニッシュ。自分と同じマシンをオーバーテイクするのは本来とても難しいということを、久しぶりに見せつけられた気がします。

一方で、どうしちゃったの?という感じだったのがフェラーリの二台。ヴェッテルはスタート直後にリカルドと接触し、タイヤをパンクさせて緊急ピットイン。その後はなんとか追い上げを見せていたものの、18 周目に単独スピン、52 周目にもコントロールを失ってウォールに激突。ブレーキや路面の問題かもしれないし、来季向けの開発パーツを投入したことでバランスが狂ったという可能性もありますが、ヴェッテルにしては珍しいミスの連発だったのが気になります。
また、ライコネンは 22 周目にボッタスと接触。後ろからインに入り込んできたボッタスに対して、ちょっと無理にドアを閉めすぎたために起きたクラッシュで、ライコネンはそのままリタイア。フェラーリ残留が決まったイタリア GP あたりからしばらく好調だったライコネンですが、ここ数戦は若手ドライバーとの接触が続いていて、何か焦ってるの?と感じるような落ち着きのない走りなのが気になります。両ドライバーともにチャンピオン経験のあるベテランらしくないミスが目立ったレースでした。

マクラーレン・ホンダはトラブル続きで全くいいところなしのグランプリでした。まず予選ではバトンがパワーユニットのトラブルで Q1 に出走できず、最後尾からのスタートが確定。アロンソも Q1 突破ならず、16 番手からのスタートとなります。決勝も決勝で、スタート前からアロンソ車のパワーユニットに問題があることが発覚、スタートして 1 周だけ走ってそのままガレージに格納...という残念な結果に。バトンのほうも、決勝はほとんど良いところがなく、マノーの前という定位置でのフィニッシュ。トラブル続きだったにも関わらずなんとか完走できた、というのが唯一の「いいニュース」でしょうか。
性能向上のために PU に手を加えるということは、一時的には信頼性を犠牲にすることなので仕方ないとはいえ、改良を加えてもトラブルが多発するばかりでそれほどパフォーマンスが向上していかない、という厳しい状況に陥っているのが今のホンダ。残り 2 戦を来季の先行開発と割り切るにしても、ここまでトラブル続きだとその開発も覚束ないわけで。期待したかった来季についても、現時点で黄信号が灯っているのでは...と悲観的になってしまいますね。

今季の残り 2 戦は、ブラジル~アブダビとあまり一般的ではないタイプのサーキットが続きます。いずれも波乱の起きやすいサーキットなのでマクラーレンの入賞にも期待がかかりますが、それよりもきっちりとテストをし、データを蓄積することを優先してほしいですね...。

投稿者 B : 17:30 | F1 | Season 2015 | コメント (0) | トラックバック

2015/10/26 (Mon.)

F1 アメリカ GP 2015

アメリカGP決勝 ハミルトン優勝で3度目タイトル獲得!

2015 年シーズンも終盤にさしかかった F1、最後のアメリカ大陸遠征ラウンド初戦でハミルトンがついに三度目のドライバーズチャンピオンを確定させました。

ハリケーンの上陸でフリー走行から荒れに荒れた、オースティンの天候。土曜日には予選が実施できず、日曜日の午前中に順延。その上 Q3 までもが中止され、Q2 でのタイム順でスターティンググリッドが決まる、というなかなかシビレる展開。そこで PP を射止めたのはロズベルグでしたが、スタート直後のデッドヒートでハミルトンにコース外に押し出され、ハミルトンが首位に。
その後はなかなか回復しない路面状況において、ダウンフォースとメカニカルグリップに優れるレッドブルの二台がレースを面白くします。濡れた路面での回頭性が明らかにメルセデスよりも高く、クビアトとリカルドが交互にハミルトンを攻め立てた結果、リカルドがトップに。しかし路面が乾き始めると形勢逆転し、あっという間にメルセデスが逆転。前半と後半で、まるで異なるレースを観ているかのようでした。結局ドライコンディションなら戦略もテクニックもなくパワーユニットの優劣でレースが決まってしまうのね、というのが如実に見えて、なんだかなあ、という。

中盤はロズベルグがレースを引っ張ったものの、自らのミスによってハミルトンに逆転を許してからは、完全にハミルトンのレース。その後は後続に影を踏ませることなく、いつものような余裕を持ってチェッカーを受けました。とはいえ、ハミルトンにとっては前半が苦しみに苦しんだレースであり、実力で勝ち取った勝利。やはり、今シーズンのチャンピオンは文句なしにハミルトンだと言えます。個人的にはこういう悪天候のレースならもっと順位にシャッフルがあってほしかったところですが、ポディウムに立った三人はいずれも今季の優勝経験者であり、結果として勝つべき人が勝ったレースでした。

マクラーレン・ホンダに関しては、まずは今季ベストリザルトとなる 6 位入賞おめでとう!と言いたいです。
この週末の戦い方としては、まずは前戦ロシアで動作チェックまで済ませた新スペックのエンジンをアロンソ車だけに本格投入。その成果もあってか、アロンソは今季予選ベストの 11 番グリッドを獲得。スタートもうまく決め、一気に順位を上げたかに見えましたが、ウェット路面が苦手なマッサ()にぶつけられてほぼ最後尾にまで後退。それでも何とか順位を上げて、一時は 5 位を走行したりもしましたが、最後はタイヤがもたずにポイント圏外の 11 位フィニッシュがやっと。とはいえ、終盤にセーフティカーが導入された際にアロンソとバトンで戦略を分け、アロンソをステイアウトさせた結果(、バトンが 6 位入賞できた)なのでこれはやむを得ません。
バトンに関しては、初優勝の 2006 年ハンガリー GP の例を出すまでもなく、現在の F1 界随一のウェットの達人。路面状況の変化に合わせていち早くドライタイヤを試し、半濡れの路面でコントロールしきったことが入賞を引き寄せたと言えます。新型パワーユニットのアロンソではなく旧型のバトンが入賞したことはちょっと皮肉ですが、予選・決勝ともに今季最高の結果を残せたことは、このシーズン終盤にあっては来季に向けた好材料でしょう。

コンストラクター・ドライバーの両タイトルが確定したことで、残り 3 レースは消化試合となってしまいましたが、逆に言えばここから 3 戦は来季に向けた先行テストを兼ねるわけで。来シーズンの勢力図の変化を占う意味では、引き続き見逃せないレースです。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2015 | コメント (0) | トラックバック