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2015/01/11 (Sun.)

フォーミュラ E 第 4 戦 アルゼンチン

アムリン・アグリ、フォーミュラE初優勝! - AUTOSPORT web

フォーミュラ E の第 4 戦、アルゼンチン・ブエノスアイレス大会は、まさかのアムリン・アグリが初優勝を飾るという結果に。ここまで 3 戦で表彰台すら獲得していなかったアムリン・アグリがいきなりの優勝ですよ。

とはいえかなり棚ぼた的要素が強い勝利だったことは事実で、まずはトップをほぼ独走状態だったブエミ(e.dams)がサスペンショントラブルでリタイア、続くディ・グラッシ(アウディ)もクラッシュ。その後レースを牽引したハイドフェルド(ヴェンチュリー)が残り 2 周というところでドライブスルーペナルティを受け、ずっと 3~4 位を争っていたはずのダ・コスタ(アムリン・アグリ)に優勝が転がり込んできました。まあ、上位陣が続々と自滅していく中、ミスを犯さずに順位を上げていくのも重要なスキルであり、F1 トロロッソのシート獲得寸前まで行っただけのことはあります(残念ながら格下だったはずのクビアトに直前で持って行かれましたが)。

アムリン・アグリの前身は言わずと知れたスーパーアグリ F1 チームであり、そのチームが別カテゴリで初優勝を飾ったことは素直に喜ばしいことです。チームプリンシパルのマーク・プレストン(元 SAF1 のテクニカルディレクター)の喜ぶ姿を見たのも SAF1 時代の 2007 年スペイン/カナダ GP 以来で、こみ上げてくるものがあります。

が...レースの内容自体はグダグダ。序盤こそ落ち着いていたものの、最初のセーフティカーが導入されてからの展開が酷すぎます。前述の上位陣の相次ぐ自滅もさることながら、終盤は無駄な接触やペナルティが多発し、元 F1 ドライバーが多数参戦するフォーミュラレースとは思えない内容。ここまで 3 戦も素人くさいレースが続いていましたが、今回は特に酷かったと言えます。F1 でアロンソやヴェッテルの「接触ギリギリのクリーンファイト」を見慣れていると、ちょっと見るに堪えないレースでしたね...。まあ、現行ワンメイクカーのサスペンション強度が弱すぎて縁石を乗り越えただけで壊れてしまう、という酷い仕様に翻弄された側面があるとはいえ。
さらに残念だったのは表彰式。アムリン・アグリが優勝したなら、表彰式でドライバーの母国歌(ポルトガル)の後には『君が代』が流れるところですよね?少なくとも現時点でフォーミュラ E 公式サイト上の表記では、アムリン・アグリの国籍は日本ということになっています。それなのに、チーム所在地であるイギリス国歌が流れるというのは、納得がいきません。まあ鈴木亜久里自身がこの初優勝したレースよりも東京オートサロンの仕事を優先したようですし、そもそもチームの公式サイトすら英語版しかなかったりしますけどね!(皮肉

そんな感じで、レースを重ねるごとに残念さばかりが浮き彫りになってくるフォーミュラ E。これならまだ他カテゴリを観戦したほうが面白いのかもしれませんね...。

投稿者 B : 21:00 | F1 | コメント (0) | トラックバック

2015/01/02 (Fri.)

HONDA RA106

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

横浜そごうでホンダの 2006 年シーズンの F1 マシン、RA106 が展示されているということで、見に行ってきました。

Honda | F1写真展を横浜、渋谷、池袋で開催

RA106 は、ホンダが B・A・R のチーム株式を取得して「オールホンダ」体制を築いた初年度のマシン。今年からはホンダの F1 参戦第四期としてマクラーレンとのジョイント体制になるわけで、展示すべきは RA106 よりもむしろセナプロ時代のマクラーレン・ホンダ車ではないかという気もしますが、まあそれはそれ。
この RA106 はハンガリー GP でバトンが第三期ホンダにとっての、そして自身にとっても初優勝を挙げたクルマの実車です。おそらくもてぎのホンダコレクションホールに常設されているものが出張してきたことになるのでしょう。私はこのクルマを見るのは三度目ですが、思い入れの強いマシンなので嬉しいですね。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

レギュレーション変更によって前年の 3 リッター V10 から 2.4 リッター V8 にエンジンが変更された初年度のマシンです(現行レギュレーションは 1.6 リッター V6 直噴ターボ+ERS)。とはいえシャシーは前年の BAR007 をベースに V8 規格に適合させ、ゼロキールやチムニー排気などのトレンドを取り込んだ、マイナーチェンジとも言える仕様で、当時のルノーやフェラーリ、マクラーレンといったトップチームに比べるとコンサバな作りになっています。が、その後ブラウン→メルセデスと変遷していくチームの歴史を思えば、こういうローノーズで一見特徴のない、言い換えれば「手堅い」開発を行った年(かつ、レギュレーションも大きく変わった年)のほうが成績がいいのがこのチームのジンクスでもあります。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

レギュレーションによって最低地上高と全幅が制限されたフロントウィングは、今見るとやや不格好に見えますね。現代 F1 のフロントウィングは広く低く、かつ複合フラップ化が進んでウィングというよりも「フロントディフューザー」と呼ぶべき構造になっています。そういう意味では、RA106 のフロントウィングはカスケードウィングすら装備しない、牧歌的なつくりをしています。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

もはや撤退して久しいミシュランタイヤ。グルーブドタイヤも懐かしいです。
このタイヤはそれなりに使用感がありますが、さすがにハンガロリンクを走った現物というわけではないでしょうね...。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

サイドポッド前面の大型チキンウィングとか、懐かしいですね。当時のトレンドを思い出します。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

意外と、今の F1 マシンと最も違うのはこのサイドポッド後部じゃないでしょうか。この部分のごちゃごちゃとした空力付加物は現行レギュレーションでは禁止されていますし、エンジンの排気口もこの後ブローディフューザー→コアンダエキゾーストという空力応用に進化した挙げ句、2014 年からは空力利用が事実上禁止される形になりました。ここは 2004~2008 年くらいのマシンが最も複雑な形状をしていたのではないでしょうか。

そういえばエンジンカウルのロゴ、新生マクラーレン・ホンダでは「HONDA」になるのか「Powered by HONDA」になるのか、どっちなんでしょうね。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

マシン後端。当時はディフューザーの形状がレギュレーションで制限されていたため、後ろ姿はちょっと寂しいですね。やっぱり F1 マシンのお尻には巨大なディフューザーがついていないと物足りません。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

リヤウィング翼端板の内側には、細かい文字で人名がびっしり。これはおそらくチームスタッフの名前が列記されているということでしょうね。テレビ中継の映像ではなかなかここまでのディテールが見れないので、実車展示ならではの楽しみです。

HONDA RA106

[ Sony RX100 III ]

マクラーレン・ホンダの新車 MP4-30 は、来月 2/1(日)から開始されるヘレステストで初お目見えとなるようです。今シーズンもメルセデスの勢いは簡単には衰えないでしょうし、マクラーレン・ホンダの初年度は厳しいものになるでしょうが、少なくとも早期の表彰台獲得を期待したいですね。

F1 ART SCENE 写真展

横浜そごうでは、このマシン展示と併催する形で F1 の写真展も行われていました。

F1 ART SCENE 写真展

展示されている写真の多くは専門誌などに掲載された実績のあるもので、私も目にしたことがあるものがほとんどでしたが、プリントして展示されているのを見るのはまた違った感激があるものです。

キャプションにはグランプリ名のほかに、ご丁寧にも使用レンズまで明記されています。どうやらこの写真展自体、キヤノンマーケティングジャパンが協賛しているようです(笑。
よく見ていくとレース中の写真はほとんどが 600mm F4、500mm F4、400mm F2.8 で撮られたもの。少し引いた構図で 70-200mm F2.8 を使っていることもある、という感じでした。サーキットに行くと確かに、ビブスをつけた公式カメラマンは超望遠の単焦点と 70-200 をそれぞれつけたボディを二台ぶら下げていることが多いように思います。

F1 ART SCENE 写真展

意外だったのは、表彰台やパルクフェルメの写真はかなりの割合で 14mm F2.8 を使って撮影されていること。レース前後のシーンは多くのスタッフやカメラマンが押し寄せるのは確かですが、ここまで広角のレンズを使っていたとは。

F1 ART SCENE 写真展

使われているレンズは大半が望遠系か 14mm か、という感じでしたが、このハミルトンの写真は 85mm F1.2 を使って撮影されています。ポートレートレンズの王様ですが、こういう撮り方もできるんですね...これはいい写真。

F1 ART SCENE 写真展

展示パネルの撮影者プロフィールには、使用機材の一覧も掲載されていました。ボディは当然 EOS-1D X だとして、レンズはこれだけ持っていながらも実際によく使われるレンズはやっぱり偏るものですね。広角が 16-35mm でもまだ足りずに 14mm 中心ということですが、噂されている EF11-24mm F4L が発売されたら使い勝手の良さでそちらに乗り換えそうな気もします。
あと、記録メディアが SanDisk じゃなくて LEXAR というのも意外。しかもこの表記だけあとから貼られているところに、大人の事情を感じます(ぉ

F1 ART SCENE 写真展

ちなみに西武・そごうでは、今年の日本グランプリ観戦チケットつきホンダ応援福袋を販売しているそうです。グランドスタンド上の VIP ルームチケットで、なおかつマクラーレン・ホンダのピット訪問権つきとあっては、20 万円という価格も決して高くないように思えます。私はさすがに買えませんが(笑、これいいなあ...。

なお、横浜そごうでのマシン展示は 1/7(水)まで。1/8(木)~19(月)の期間は渋谷西武で展示されるとのことです。一見の価値があるイベントだと思うので、ファンの方はぜひ。

投稿者 B : 21:06 | F1 | Photograph | Sony RX | コメント (0) | トラックバック

2014/12/20 (Sat.)

フォーミュラ E 第 3 戦 ウルグアイ

フォーミュラE 第3戦ウルグアイ 結果:セバスチャン・ブエミが優勝 【 F1-Gate.com 】

この 1 週間、いろいろありすぎて録画してありながら全然観る余裕がありませんでした。まあこれが F1 なら多少無理してでも時間を作るところですが、そこまでのモチベーションが沸かないのが今のフォーミュラ E(笑

今回のハイライトは、今シーズン限りでトロロッソを離脱したジャン-エリック・ヴェルニュがアンドレッティから参戦したこと。しかもいきなり予選トップタイムを記録し、決勝でも終盤までトップ争いを演じるという活躍ぶり。ヴェルニュはトロロッソをクビになったのがもったいないほどの実力の持ち主ではありましたが、いきなり乗って結果を出せるあたりはさすが現役 F1 ドライバーですね。そしてさっそくフェラーリのテストドライバー就任が発表されていますし(ここはフェラーリの秘蔵っ子であったビアンキの復帰が絶望的なことも影響しているでしょう)、今後のさらなる活躍に期待したいところ。

ヴェルニュは終盤にブエミに対してオーバーテイクを仕掛けにかかったところ、残り 2 周というところでガス欠ならぬ電欠でリタイア。惜しかったですが、エネルギーをセーブしつつ最大限の速さで走るのがフォーミュラ E の戦い方なので(現行レギュレーションでいえば F1 も同様ですが)、その点は既に 3 戦目になるブエミに分があったということでしょう。

ここまでの 3 戦、ワンメイクながらやはり e.dams、アンドレッティ、アウディ、ヴァージンあたりが安定して強い印象。逆にアムリン・アグリはあまりパッとしませんね...。レースも比較的単調だし、DRS やタイヤレギュレーションによって F1 がいかに演出されたレースになっているかを改めて実感します。フォーミュラ E では唯一の演出と言える「ファンブースト」も、あまり機能しているとは言えませんし。
次は年をまたいで 1 月、アルゼンチン・ブエノスアイレスでのレース。ここまでを見る限りレース内容はイマイチですが、風光明媚なストリートを走るレースが多いので、映像は観ていて楽しい。ブエノスアイレス市街地でのレースというのは観たことがないので、楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 22:37 | F1 | コメント (0) | トラックバック

2014/12/12 (Fri.)

マクラーレン・ホンダのドライバーラインアップが発表

マクラーレン、アロンソ&バトンを発表。ケビンも残留 - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

長らく待たされたマクラーレン・ホンダの来季ドライバーラインアップがようやく正式発表。レギュラードライバーはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンのダブルチャンピオン体制となり、今季セカンドドライバーだったケビン・マグヌッセンはテスト兼リザーブドライバーに回ることになりました。スポンサーや株主の意向でもめていたようですが、結果的に最も順当なところに落ち着いた感があります。いっぽうで、同時発表があるのではと言われていたメインスポンサーの発表はなし。おそらくはホンダが資金面でもバックアップしているのでしょうが、今季のようにスポンサーカラーがほぼないマシンやチームウェアというのも寂しいので、一日も早く決まってほしいところ。ただし楽天だけは勘弁な!(ぉ

両ドライバーもコメントしているように、ホンダの参入初年度にいきなり勝つことは簡単ではないでしょうが、経験豊富な二人のフィードバックを得て着実に勝てるマシンに煮詰めていってほしいですね。

ヴェッテルのレッドブル離脱で大きく動いたストーブリーグも、これで来季のシートがひととおり埋まったことになります(参戦自体が不透明なケータハムを除く)。イコール、この人のシートがないことも確定的になったわけです。

SF岡山テスト初日、可夢偉と琢磨がトップバトル - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

当の小林可夢偉はスーパーフォーミュラのテストに参加。これをもって即 SF に参戦決定というわけではないでしょうが、F1 の次善の選択肢としては SF が現実的なところでしょうか。年齢的にも資金的にも F1 への再挑戦はそろそろ厳しくなってきたのは事実で、このまま国内レース転向の可能性は高いと思われます。中嶋一貴とのチャンピオン争いという展開になると胸が熱くなるいっぽうで、本当はこの二人にはもっと高いフィールドで争ってほしかったな...とも思うわけで、複雑な心境。

そろそろ久々に F1 観戦に行きたいところですが、来年までは日程的に厳しそう。でももし可夢偉が SF で走るなら、代わりに SF 観戦に行ってみても良いかなあ。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2015 | コメント (0) | トラックバック

2014/11/24 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2014

アブダビGP決勝 ハミルトンが完璧な勝利でチャンピオンに輝く

2014 年の最終戦、アブダビ GP。ハミルトンが圧倒的有利な状況で迎えはしたものの、最終戦ダブルポイント制のおかげでロズベルグの大逆転は「あり得る」状態。ハミルトン的には 2 位以上であれば自動的にチャンピオンが確定するとはいえ、最終戦までハミルトンとロズベルグの優勝をかけた一騎打ちになるんだろうなと思っていましたが、もう予選からその通りの戦いになりました。

今シーズン、予選ではハミルトンに勝ち越しているロズベルグ。ここアブダビでは、予選から有利な状況を作りに行くという戦いが今まで以上に明確で、結果ハミルトンを抑えて PP 獲得。しかし、ハミルトンもしっかり 2 番手につけます。ロズベルグとしてはウィリアムズの少なくともどちらかに割って入ってほしかったところでしょうが、それすら許さないのが今年のメルセデスの速さです。

で、決勝。今季幾度となくスタートでハミルトンの先行を許しているロズベルグですが、今回もスタートで出遅れ...というより、ハミルトンのラウンチが素晴らしすぎて、ターン 1 では完全にロズベルグを置き去りにしていました。以後は見た目上のラップリーダーを譲ったことはあっても、実質的なトップを最後まで譲ることなく、ハミルトンがトップチェッカー。
対するロズベルグはなんと中盤に MGU-H にトラブルが発生してペースダウン。なんとか粘ろうとしてはいたものの、回生エネルギーの大半を担う MGU-H(さらにはメルセデス製パワーユニットのアドバンテージはこの MGU-H にあると言われている)がまともに使えなくては、さすがの W05 でも速さは維持できません。最終的には 14 位フィニッシュでノーポイントという結果に終わりました。

終わってみれば、最終戦ダブルポイントもあってハミルトン 384pt:ロズベルグ 317pt、でハミルトンが大差をつけてドライバーズチャンピオンを獲得。最終戦まで争ったとはいえ、19 戦中 11 勝を挙げたドライバーがチャンピオンに輝くのは当然の結果とも言えます。特に後半戦のハミルトンはメンタルも戦い方も落ち着いていて、今やアロンソに勝るとも劣らない「強いドライバー」に成長したと言えるでしょう。2007 年のデビューから昨年までは「一発の速さは現役 F1 ドライバー中でベストだけど波があるドライバー」という印象だったのが、今年後半は「レースウィークエンド全体を見渡して、日曜日に勝つための戦いをするドライバー」になったように思います。来季の勢力図がどうなるかはまだ分かりませんが、レギュレーションが大きく変わらない中でハミルトン+メルセデスという最速パッケージに変更がないことは、そのまま来季もハミルトンがチャンピオン最右翼であることを意味します。

このアブダビ GP はフェラーリのアロンソ、レッドブルのヴェッテル、そしておそらくケータハムの小林可夢偉にとっての最終戦という意味で、例年以上に感傷的なレースになりました。特にアロンソとヴェッテルに関しては長年所属したチームであり、チームとともに成長してきた側面もあるだけに、様々な思いが交錯したと思います。来季はハミルトン+メルセデスのタッグに挑戦状を叩きつけることになるのか、それとも体制固めで終わってしまうのか。特にマクラーレンはホンダとの初年度でもあり、どこまでのパフォーマンスが出せるかは未知数。明日からのアブダビテストもシステムチェックレベルに留まる見通しとのことなので、ポテンシャルが計れるのは新シャシーが登場する年明け以降、ということになるでしょう。
小林可夢偉の最終戦は...やっぱり残念でしたね。チームはなんとか最終戦への参戦にこぎつけたものの、チームメイトはエリクソンではなく資金持ち込みのウィル・スティーブンス。新パーツがスティーブンス側にあてがわれる状況はチームが管財人の管理下に置かれても変わりませんでしたが...、序盤からブレーキトラブルに見舞われ、中盤にはバイブレーションが発生。そのままリタイアという不完全燃焼なレースになってしまいましたが、可夢偉本人としては「これで F1 最後かもしれないから、しっかり走って終えたい」という思いでチームからの招集に応えたとのこと。来季のシートがほぼ絶望的な状況というのは、自身が過去にシートを喪失した際や、かつて佐藤琢磨がスーパーアグリ撤退時に置かれたときよりもさらに厳しいです。年齢的にももう三十代が見え始め、潤沢な持ち込み資金を持つ若手ドライバーとシート争いをするのも辛い状況。八方塞がりですが、来季はせめてリザーブドライバーのシートを確保して、なんとか再来年に望みを繋いでほしいところです。

とにかく、2014 年シーズンはこれにて終了。それは同時に 2015 年シーズンの始まりも意味します。まずはドライバーラインアップが未確定なマクラーレン・ホンダがどういう結論を出してくるのか。雰囲気的にはバトンにとって良い状況ではなさそう、ということですが、おそらくあと 1 週間もすれば正式発表があることでしょう。まずはそれを待ちたいと思います。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/11/23 (Sun.)

フォーミュラ E 第 2 戦 マレーシア

フォーミュラE 第2戦マレーシア 結果:サム・バードが優勝! 【 F1-Gate.com 】

開幕戦から 2 ヶ月ぶりの開催となった、フォーミュラ E 第 2 戦マレーシア・プトラジャヤ大会。フォーミュラ E は決勝が土曜日で、F1 と重ならないのがいいですね。

レースはなんか浮き足だってバタバタだった印象の開幕戦に比べると、少しはこなれてきた印象。とはいえクルマ同士の無用な接触も多く、F1 のバトルを見慣れているとまだまだレベルの低さを感じます。マシンやセットアップがまだ未成熟なこともあるでしょうが、全長が短く道幅も狭い一般道サーキットゆえ、どうしても接触しやすくなる要因はあります。あと、ドライバーも F1 で二流止まりだった人が中心ですしね...。

優勝はヴァージンのサム・バード。序盤から独走し、途中ピットインのタイミングでアウディのアブトに抜かれたものの、その後の怒濤の追い上げ(+アブトの電力不足によるパワーセーブ走行)であっという間にトップを奪い返し、そのまま余裕でチェッカー。F1 でのヴァージンの不甲斐なさを思うと「ヴァージンが優勝」というのはすごく違和感がありますが(笑)、一人だけカテゴリの違うクルマで走っているかのような圧勝でした。
ここまで 2 戦の戦いぶりを見た限りでは、チームではヴァージン、e.dams、アウディ、アンドレッティあたりが既にある程度マシンセットアップを掴み、他チームとの差をつけているという勢力図に見えます。ヴァージンを除けば他カテゴリで実績のあるチームばかりだから、それもまあ納得いく話ではありますが。他チームは今後どうキャッチアップしてくるか。

でもレース自体は多数のクルマが連なったパレード状の展開になってしまう時間が長いですし、スピードも遅くてちょっと退屈。今季はシャシー・パワーユニットともにワンメイクなので根本的な解決には来季を待たないといけないでしょうが、こういうレースがずっと続くようなら、途中で飽きてしまうかもしれません。

投稿者 B : 21:00 | F1 | コメント (0) | トラックバック

2014/11/10 (Mon.)

F1 ブラジル GP 2014

ブラジルGP決勝 ロズベルグがようやく優勝、地元マッサが3位表彰台

2014 年シーズンもいよいよ大詰めとなったブラジル GP。アメリカ GP までの流れだとチャンピオンシップの行方は完全にハミルトン、という雰囲気でしたが、ブラジルではロズベルグが巻き返しました。
まずは金曜フリー走行から土曜日の予選 Q1~Q3 まで、ロズベルグが全セッショントップタイムを記録。オースティンで自力優勝の可能性が消えて吹っ切れたということなのかもしれませんが、とにかくハミルトンに隙を見せたくない、自分はまだルイスに勝てるはずだ、と自分自身に言い聞かせるようにトップタイムを出し続けていたのではないかと思えます。

で、決勝もそのままロズベルグが最後まで逃げ切り。途中、オーバーカットしようとしたハミルトンがタイヤの限界を超えてスピンしたことに助けられた側面はあります。特に今季後半戦のハミルトンは「ロズベルグの後ろさえ走っていればレースのどこかで必ず抜ける」という自信を持っているように見え、今回もそれを実践する走りをしていたのですが、チームとのピット戦略の行き違いが文字通り足を掬った格好になりました。
それでも、ラスト数周に仕掛けようとしてきたハミルトンを最後まで抑えきったロズベルグの走りは見事。これまでのロズベルグとは雰囲気が違い、簡単に抜かれそうな気配もありませんでした。もうちょっと早くこの境地に達していれば後半戦はもっと僅差の戦いになったことでしょうが、それはそれ。

変わりやすい天候もあり、カレンダーの中でも特に荒れたレースになりやすいのがブラジルの特徴ですが、今年は珍しくほとんど波乱のないレースでした。でもそれで退屈したかというとそんなこともなく、ロズベルグとハミルトンのトップ争いに加えて、マッサ・バトン・マグヌッセン・ヴェッテル・アロンソ・ライコネンあたりの順位争いが非常にハイレベルで、見応えのあるレースとなりました。やはりチャンピオン経験者を中心に、駆け引きを見せてくれるクリーンなバトルは「これぞ F1」ですね。

今年も泣いても笑ってもあと 1 戦、2 週間後のアブダビを残すのみ。アメリカ GP 後の印象とは打って変わって、これは伯仲したチャンピオンシップ最終戦になりそうな気配が漂ってきました。まあ、18 戦中 10 勝したドライバーがまだ 2 位以上を獲らないとチャンピオン確定しない最終戦ダブルポイント制ってどうなのよ、という気はしますが、ハミルトンが 2 度目のチャンピオンに足る器であれば、文句なくチャンピオンらしい走りを見せてくれるはず。いずれにしてもメルセデスの 2 台についてこれるマシンはないわけで、ハミルトンのチャンピオン獲得に立ちはだかる最大の障壁はマシントラブルではないでしょうか。

とにかく、チャンピオンシップの行方が見応えのあるレースで終わることを願っています。

投稿者 B : 23:58 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/11/03 (Mon.)

F1 アメリカ GP 2014

アメリカGP決勝 ハミルトンが5連勝で今季10勝目

テキサス州オースティンで開催されている現在のアメリカ GP。クルマ文化が成熟した国ゆえか、まだ 3 年目の新興グランプリにも関わらず、サーキットがクラシックレースのような雰囲気に包まれているのがテレビ越しにも伝わってきて、私は好きなグランプリです。高低差のあるレイアウトも私好み。
ただ、今年はチャンピオンシップの趨勢が決まってしまったことに加え、可夢偉が参戦しないとあって、私のテンションは低め。いくらテールエンダーだとしても可夢偉の奮戦が見られるのと見られないのとでは大違いですよ(まあ、それ以前に安全性に問題のあるクルマに乗せられるのは言語道断だけど)。

しかし実際のレースは見どころ十分。3~12 位くらいまでは常にどこかで競り合っている感じで、いつもより 4 台少ないクルマの密度の薄さを感じさせない、濃いレース展開でした。中でも光ったのはリカルドのオーバーテイク。必ずしも優位とは言えないマシンを駆って、アロンソ・ボッタス・マッサを 1 台ずつ確実に仕留めた走りは賞賛に値します。これだけ気持ちの良いオーバーテイク劇を見せてくれるドライバーは近年稀に見ると言って良く(ここ 10 年だと全盛期のライコネンか 2010 年鈴鹿の小林可夢偉くらいでしょう)、いずれ間違いなくチャンピオン候補に名を連ねるドライバーになると思います。
今回のレースは最近にしては珍しく、マシンやドライバーによってタイヤの合う合わないがハッキリ出たことが、これだけ混戦に繋がったのではないでしょうか。単にクラスの違う 4 台のマシンが走っていなかったから、ということではないと思います(笑。

チャンピオンシップの行方という意味では、PP を獲ったはずのロズベルグはまたしても決勝で失速、ハミルトンに 25pt を持って行かれてしまいました。これでハミルトンは今季 10 勝目。対するロズベルグは今季 10 回目の PP から、今季 10 回目の 2 位フィニッシュ。シーズン終盤に来て明らかにハミルトン有利な展開にあるのも頷ける内容です。表彰台でのハミルトンは、既にドライバーズチャンピオンを確定させたかのような余裕さえ見せていました。
マクラーレン時代のハミルトンは、むしろ「一発は速いけど波があるドライバー」という印象でした。が、今季は「予選での最速にこだわらずに、決勝で確実に勝ちに来るドライバー」に変貌したように見えます。特に夏休み明けからの安定感はすさまじく、去年の後半戦のヴェッテルに似た「誰にも止められない感」を纏っています。愛車 W05 をモノにし、チームメイト以外に勝利を脅かすドライバーもなく、その上でチームメイトに対する勝ち方が見えた、ということなのかもしれません。最速のマシンというアドバンテージがあるとはいえ、今のハミルトンには速さだけではない、アロンソに匹敵する「強さ」を感じます。

ハミルトンとロズベルグの間は、残り 2 戦で 24pt 差。最終戦が最大 50pt なので、仮に次のブラジルでハミルトン優勝・ロズベルグノーポイントでも、ドライバーズタイトルは最終戦に持ち越される格好となりました。その点では最終戦ダブルポイント制はちゃんと仕事をした、ということになるのでしょうが(笑)、ハミルトン車にマシントラブルでも発生しない限り、ハミルトンは圧倒的優位に立った状況で終局を迎えることになります。オースティンで完敗を喫したロズベルグは、ブラジルでせめて一矢報いることができるのか。インテルラゴスは、もう今週末に迫っています。

投稿者 B : 23:44 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/10/27 (Mon.)

ケータハム&マルシャがアメリカ GP を欠場

ケータハム アメリカとブラジルGP欠場を許可
マルシアもアメリカGP欠場へ - GPUpdate.net

消滅寸前の状況にあるケータハム F1 チームですが、とりあえず今週末のアメリカ、そして翌週のブラジル GP の欠場が決まったようです。シーズンを通して 3 レース以上欠場すると放映権料の分配金がもらえなかったり違約金が発生したりするペナルティがあるらしいのでとりあえず 2 戦、ということのようですが、アブダビまでにチームの新しい買い手が見つからなければそのまま解散、という可能性もあるわけで。というかその可能性が限りなく高い状況なわけで。結局ここ最近のゴタゴタは途中撤退のペナルティをかわすためにあえて状況を複雑にしているだけじゃないだろうか...という疑念もよぎります。
まあ、可夢偉にしてみればもう安全性の担保がないマシンで走る必要がなくなったぶん良かった、ということにしておきましょうか。

加えて、マルシャもアメリカ GP 欠場との報。ロシアではマックス・チルトン 1 台のみでの出走となっていましたが、これは代役が見つからないというよりも鈴鹿で大破したビアンキ車の代わりとなるモノコックを用意できていない状態(ロシア GP のガレージに設置されていたクルマは中身が揃っていないモック?)だったのかもしれません。フェラーリからエンジン契約とバーターでシートを得たビアンキが出走できなくなったことで、未払いだったフェラーリエンジンの代金に対する言い訳ができなくなったのがとどめを刺した感じでしょうか。今のところ欠場はアメリカ GP のみとなっていますが、ロジスティックス的にはアメリカからそのままブラジルに渡るわけで、結果的にブラジルも欠場と見て間違いなさそうです。

どちらもいつ撤退してもおかしくない万年下位のプライベーターだからしょうがないよね...とも言っていられないのが今の F1。中堅チームでも、ザウバーとロータスあたりは来季のグリッドにマシンを並べられなくてもおかしくないほどに財政が逼迫しています。これはひとえに 2008~2009 年に多数の企業が撤退する状況を経ても、結局トップチームと FIA/FOM の都合だけで F1 の運営を続けてきたことのツケがいよいよ回ってきたということでしょう。来季からサードカーを走らせるという構想もありますが、今年のような勢力図ではトップチームが表彰台を独占し、余計にレースがつまらなくなるリスクも孕んでいるわけで、諸手を挙げて賛成できるものではありません(それで可夢偉がフェラーリなりマクラーレンなりのシートを得てくれれば、それはそれで嬉しいのも事実ですが)。
今季のテクニカルレギュレーション改定で、レースごとの使用燃料に上限を課し、エネルギー効率の良さを競うスポーツに変貌した F1 ならば、バジェットに上限を課して開発効率の良さを競うスポーツにも変わることができるはず。今の現実を直視して、より多様性のあるレース運営ができる方向にもっていってほしいところですが...。

投稿者 B : 23:29 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック

2014/10/23 (Thu.)

ケータハム F1 チーム、消滅寸前

ケータハムのファクトリーが事実上の閉鎖状態に - AUTOSPORT web

小林可夢偉が所属するケータハム F1 チーム周辺に、ここ 1 週間ほどでさまざまな動きが出てきています。

ことの始まりは夏休み明けのベルギー GP、いきなりエースドライバーの可夢偉に替えてロッテラーを走らせるという事態から。その後も可夢偉の参戦は安定的なものではなく、1 戦ごとに確定するという状況。で、日本 GP では直前にチームのファクトリーが押収されたというニュースが出て、一気に雲行きが怪しくなりました。その後もなんとかロシア GP までは出走を続けたものの、ここにきてチーム側の「元オーナー(トニー・フェルナンデス)が悪い」、トニー・フェルナンデスも「新オーナーが買収の代金を払わないのが悪い」という、責任のなすりつけ合い状態。穿った見方をすれば、責任の所在を有耶無耶にすることで撤退にまつわる諸々の違約金や未払いのパーツ代金の支払いから逃れようとしているのでは...とすら疑いたくなります。

次のアメリカ GP は来週末。遅くとも週明けにはマシンを現地に送り出せていないと参戦が危うくなってしまいます。しかし個人的には、まともにレースで戦うつもりがなく、安全性に問題さえ抱えるマシンでドライバーを走らせようとするチームにこれ以上参戦してほしくない。可夢偉の走りが見られなくなってしまうのは残念だけど、このままチームを畳んでくれたほうが F1 とファンにとっては良いことなんじゃないかと思います。可夢偉はこれまでよく頑張ったけど、今季こんなチームにしか可夢偉を乗せられず、そして乗せてしまったマネジメントの罪は重いと言わざるを得ませんね。

あと 3、4 日もすれば結論は出ることでしょう。静かにそれを待ちたいと思います。

投稿者 B : 22:36 | F1 | Season 2014 | コメント (0) | トラックバック