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2013/09/09 (Mon.)

F1 イタリア GP 2013

イタリアGP決勝 ヴェッテルが余裕のレースで6勝目 - GPUpdate.net

イタリア GP。フェラーリに移籍してからのアロンソは、毎年このレースと地元スペインでのレースでは、マシンの実力以上のものを引き出して、必ず結果を出してきます。このレースでヴェッテルを上回るポイントを持ち帰れるかどうか、が、今シーズンの残りを決めると言っても過言ではないほどの、重要なグランプリ。

それが...予選からヴェッテルが手をつけられない速さを見せ、圧巻の PP。決勝でも、狙い通りにスタートから後続を引き離し、独走態勢に入ります。終盤、ウェバー車が 2 速→3 速へのギヤの入りが悪いというトラブルに見舞われ、どうやらヴェッテル車も似たようなギヤボックストラブルを抱えていたようで、必ずしも盤石の勝利だったというわけではなさそうですが、結果的にヴェッテルにとっては 100 点満点のレース。気がつけば今季ここまで 12 戦で 6 勝、圧倒的ではありませんか。
アロンソとのポイント差は 53pt、3 位ハミルトン以下とも 80pt 以上の差をつけたことになり、これはもはやヴェッテルに対抗できるのは誰か、ではなく、どのレースで 4 度目の戴冠を迎えるか、という観点に移り変わってきました。

対するアロンソは、マシンとサーキットとの相性的にも、雰囲気的にも圧倒的に有利なホームグランプリ。このモンツァで、予選ではマッサのスリップストリームを使わせてもらってすらレッドブルに届かず、決勝でも予選 5 番手からの 2 位は健闘とはいえ、「ヴェッテルに全く歯が立たない」というのが正直な現状ではないでしょうか。今季ほとんどのレースで 3 列目以降のグリッドから表彰台を得ているのはアロンソの力でしょうが、マシンがそれに応えきれていない。これではアロンソもたまらないでしょうね。

チャンピオンシップの行方が半ば確定的になってくると、あとは中団の激しいポジション争いを観戦しているほうが面白いものです(笑)。今回も、バトン・ハミルトン・ライコネンというチャンピオン経験者 3 人が絡んだ 10 位争いがアツかった。柔のバトン、剛のハミルトン、巧のライコネン、というドライビングスタイルの違いが攻防を生み、手に汗を握らせてくれます。本来は、10 位争いではなく表彰台争いで観たい戦いではありますが...。ともあれ、終盤にかけてはコンストラクターズ争いも気になってくるところで、フェラーリ・メルセデス・ロータスの争いと、これまた激しいマクラーレンとフォースインディアの争いも絡んでくるので、まだまだ目が離せません。

ここから先はアジアに舞台を移して、4 週間で 3 レースというハードスケジュール。マシンアップデートもほぼないため、レースチームも総力戦といったところでしょうが、ファンにとっては毎週のように楽しみがやってくる、燃える季節が始まります。

投稿者 B : 00:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/06 (Fri.)

F1 レッドブルが来季ダニエル・リカルドを起用

レッドブル レースドライバーにリチャルドを起用 - GPUpdate.net

マーク・ウェバーの引退発表を受けて、後任の人事が注目されていたレッドブルですが、トロロッソの育成ドライバー、ダニエル・リカルドの昇格を正式に発表しました。ライコネンかリカルドか?という噂が長らく続き、夏休み明けくらいにライコネンの移籍断念話が出たあたりからリカルドが当確と思われていましたが、やはりそうなりましたか。純粋に勝つことだけを考えればライコネンのほうが良かったかもしれませんが、ヴェッテルの No.1 待遇維持、育成チームとしてのトロロッソの位置づけ、そして今季のリカルドの成長と「ヴェッテルの後任としてのさらなる期待」といったあたりでリカルド起用、という流れになったのではないでしょうか。

毎年、イタリア GP の週にはフェラーリの来期体制が発表されるところですが、今季はまだない模様。まあアロンソの絶対王政は引き続き安泰で、ドライバーマーケットも買い手市場、かつマッサ続投も悪い選択肢ではないと来れば、まだしばらくはライバルチームの手札を見てから、となるのも不思議はありません。

今のところ、来季シートの噂話をまとめると、こんな感じ。

レッドブル◎ S. ヴェッテル
◎ D. リカルド
フェラーリ◎ F. アロンソ
△ F. マッサ
△ N. ヒュルケンベルグ
マクラーレン◎ J. バトン
◎ S. ペレス
ロータス○ K. ライコネン
△ R. グロジャン
メルセデス◎ N. ロズベルグ
◎ L. ハミルトン
ザウバー△ N. ヒュルケンベルグ
△ F. マッサ
△ E. グティエレス
フォースインディア○ P. ディ・レスタ
○ A. スーティル
ウィリアムズ○ P. マルドナド
△ V. ボッタス
トロロッソ○ J-E. ヴェルニュ
△ A. ダ・コスタ
ケータハム△ H. コヴァライネン
△ C. ピック
マルシャ○ J. ビアンキ
○ M. チルトン

やはりフェラーリとロータスのセカンドシートが誰になるか、で全てが動き始めそうです。とはいえビッグネームの移籍はほぼなく、ヒュルケンベルグとビアンキがどこに行くか(つまり、フェラーリのセカンドがどうなるか)が鍵になりそう、という程度でしょうか?個人的には、小林可夢偉の F1 復帰をまだ諦めたわけではないのですが、当のフェラーリが可夢偉を WTCC ドライバーとして囲い込みそうな気配なだけに、難しいかなあ。

投稿者 B : 23:53 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/08/27 (Tue.)

F1 ベルギー GP 2013

ベルギーGP決勝 ヴェッテルが今季5勝目、アロンソが2位 - GPUpdate.net

夏休みが明けて、注目のベルギー GP。この夏の間に最も進歩できたチームはどこなのか?が注目でしたが...どのチームのアップデートもそれなりの効果は挙げたものの、レッドブル有利は変わらない、という厳しい現実を他チームは見せつけられたレースでした。

雨絡みの予選は、今回もハミルトンが驚くべきタイムを刻んで 4 戦連続の PP。予選に強いマシンとハミルトンの「一発の速さ」の相乗効果が今季は猛威を振るっていますね。しかし、ここできっちり 2 番手グリッドを押さえたヴェッテルの、予選の戦いぶりとスタートダッシュがこのレースの全てだった、と言っても過言ではありません。
スタートで見事にハミルトンを交わした後は、ヴェッテルとレッドブルが最も得意とする先行逃げ切りのレース。オープニングラップで既にハミルトンを DRS 圏外に突き放していた走りは、アロンソに勝るとも劣らない「勝負どころでの強さ」だと思います。チャンピオンシップでヴェッテルを追うアロンソ、ライコネンともに予選での速さがなく、レースペースで追い上げる戦いを余儀なくされていますが、いくらレースペースが良くてもヴェッテルにこういう走りをされてしまってはもう勝ち目がない、のが本音ではないでしょうか。アロンソも予選 9 位から 2 位表彰台というのは素晴らしい戦いぶりだと思いますが、これからの後半戦は何としてでもヴェッテルの前でゴールし続けることが最低条件なわけで。

今回は夏休み前の勢力図がどう変わっているか、に注目していましたが、相対的に進歩したと言えるのはフェラーリとマクラーレンでしょうか。アロンソは力強い走りを見せていましたが...前述の通り、レッドブルに真っ向勝負を挑めるレベルには至っていないようで(次戦イタリアではなりふり構わず勝ちに来るでしょうが)。マクラーレンはようやくフロントプルロッドサスペンションを使いこなしてきたのか、今までのような箸にも棒にもかからない走りではなくなり、表彰台争いに絡めるまで競争力を取り戻してきました。が...、最後にコンサバなピット戦略を採ったことで、残念ながら 6 位フィニッシュ。ここはちょっと無謀でも表彰台を獲りに行ってほしかったところではあります。
ロータスは...タイヤに優しい、以上の武器がないようにも見えて、今後レッドブルを追い上げていくには厳しいですかね...と思っていたら、ライコネンがブレーキトラブルでリタイア。ここにきてノーポイント、ヴェッテルに対して 63pt のビハインドでは、事実上チャンピオンシップから脱落したと見るしかなさそうです。

もうそろそろチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの二人に絞られた、と言って良いでしょう。しかも、残り 8 戦(まだまだ 8 戦も残っている、という見方もできますが)でヴェッテルとアロンソの差は 46pt。ほぼまるまる 2 勝分の差が付いてしまい、マシン性能的にもレッドブル有利とあっては、半ば「勝負はついた」という状況に近いかと思いますが...V8 エンジンの最終シーズン、もうちょっと盛り上がってほしいところなので、モンツァでフェラーリがどう巻き返してくるか、レッドブルとの争いにメルセデスあたりがどう絡んでくるか、に注目したいと思います。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/07/30 (Tue.)

F1 ハンガリー GP 2013

ハンガリーGP決勝 ハミルトンが今季初優勝 - GPUpdate.net

2013 年シーズンも折り返し地点。夏休み前最後のハンガリー GP は、ハミルトンがメルセデス移籍後初勝利を飾って締めました。

予選はヴェッテルが PP を獲とk...と思われたところで、そのヴェッテルのタイムを僅かに上回ったのがハミルトン。今季、予選ではメルセデスは圧倒的な速さを見せつけていますが、持ち前の直線スピードが活かせない低速な版画路リンクで PP、というのには恐れ入りました。
とはいえ、決勝ではスタートダッシュかピット戦略、タイヤへの入力の違いでヴェッテルに交わされるのは時間の問題、と思われましたが、最初のピットアウト後にヴェッテルがバトンの後ろで長時間引っかかってくれたおかげで、ハミルトンとしてはセーフティマージンを築くことに成功。その後も、ハミルトンはウェバーやグロジャンとの争いはあったものの、結局最後まで危なげないレース展開でポールトゥウィンを決めました。

結果的にはハミルトンが「抜けないハンガロリンク」での PP の優位を最大限に利用した形になりましたが、スペイン GP までのメルセデスならばどこかで失速していた可能性が高いでしょう。そういう意味では、問題となっている単独タイヤテストを経て、メルセデスの速さが本物になってきた成果、と言えるのかもしれません。
最終的に対抗となり得たのは、レース途中で 2 ストップ→3 ストップにタイヤ戦略を変更したロータスのライコネン。6 番手スタートから 2 位表彰台はタイヤに優しいこのクルマとライコネンのドライビングならではでしょうが、それでも予選 6 位ではこれが限界でしょう。よくやったと言えるでしょうが、今回のレースで最も利を得たのは、優勝したハミルトンを除けばやはりヴェッテルではないでしょうか。チャンピオンシップでは 2 位(このレースの結果、アロンソからライコネンに入れ替わった)に 34pt→38pt と差を広げ、さらに有利な状況に。圧倒的だった 2011 年(ハンガリー GP 終了時点で 2 位に 85pt 差)ほどではないにせよ、1 レースリタイアしてもまだ 13pt 以上は点差が残っているというのは、ヴェッテルにとって戦略の幅を広げてくれる武器になります。このままメルセデスの 2 台がアロンソとライコネンの間に割って入ってくれている限りは、今季はこのままヴェッテル有利で進んでいってしまうのではないでしょうか。これから 4 週間の夏休みの間に、(表向きは開発禁止期間となっているものの)各チームがどれだけキャッチアップしてくるか、休み明けのベルギーが見ものです。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/07/08 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2013

ドイツGP決勝 ヴェッテルが辛くも逃げ切り母国GP初優勝 - GPUpdate.net

タイヤ問題で荒れに荒れたイギリス GP の翌週ということで、引き続きタイヤに関しては不安の残ったドイツ GP。それでも、ピレリの見解によるとバーストの原因は「タイヤを左右逆に装着していた」「タイヤの内圧を下げすぎていた」ことで、該当するチームにのみ問題が発生していたと。確かに、メルセデスあたりは以前から左右逆装着をしたほうがパフォーマンスが上がることに言及していましたし、内圧を下げすぎて耐久性に問題を起こしていたことは過去に 2005 年のアメリカ GP でもあったわけで。まあピレリタイヤの信頼性に対する疑問符は消えませんが、タイヤの内部構造のベルトをスチールから昨シーズンのケブラーに戻す、という話もあるので、しばらく様子を見ましょうか。

予選は今回もメルセデス。ハミルトンが圧倒的な速さで PP をもぎ取りましたが、今回は完全に予選向きのセットアップにしたことが裏目に出て、レースではペースが伸びず。スタート直後にヴェッテルとウェバーがハミルトンを簡単に抜き去り、得意の 1-2 体勢を築きます。が...、ウェバーが初回ピットイン時に右リヤタイヤがちゃんと装着されていない状態で発車してしまい、そのままタイヤ脱落。つけ直して再スタートはしましたが、これでウェバーは完全に表彰台圏外へ脱落。

レース中盤、マルシャのチルトン車が白煙を上げてストップし、そのまま SC 導入。蓋を開けてみるとヴェッテル-グロジャン-ライコネンのオーダーになっており、タイヤ的にはロータス有利。それぞれがどういうピット戦略でチェッカーへ向かおうとしているかが注目されましたが、先に動いたのはグロジャン。それに合わせるように、ヴェッテルも翌週ピットに向かいます。
ここでライコネンがフライングラップを叩き出し、ヴェッテルを交わした上で新品タイヤでコースイン...かと思いきや、まさかのステイアウト。もしかしてこのまま無交換でチェッカーまで走りきる気か...?と思ったら、今度は 50 周目で不可解なピットイン、中古のソフトタイヤに交換します。
どうも、無線の不調でピットとの意思疎通が十分ではなかったようなのですが、ロングスティントで走りきるか、ヴェッテルの翌周にピットに入るか、のどちらかだったのでは。最後タイヤ交換をしなければ走りきれないという判断でピットインしたのでしょうから、ヴェッテルの翌周に新品ミディアムタイヤに交換するのが正解だった可能性が高いと思われます。
しかし、それでもライコネンにはファイナルラップまでにヴェッテルにギリギリ追いつける目算があったはず。実際、ラスト数周はコンマ 4 秒ずつタイムを詰めていくことに成功していました。それが...、僚友グロジャンの無駄ながんばりに数周付き合わされた挙げ句、チームオーダーで何とか譲ってはもらえたものの、最終的にヴェッテルとジャスト 1 秒差、2 位でのチェッカー。ロータスはセカンドドライバーの自己中心的な振る舞いによって開幕戦以来の勝利をフイにしたと言っていいでしょう。グロジャンのレースエンジニアである小松礼雄さんは少なくとも二度にわたってグロジャンにオーダーを伝えていたようですが、もっと強く伝えるべきだった。前戦イギリスでも SC 時のピット判断を誤ってライコネンの表彰台をフイにしてしまったし、ロータスはどうもレース戦術で失敗することが多いですね...。

結果的に、ヴェッテルにとっては直接のライバル 2 人とさらにポイント差を広げることができた、理想的なレースになりました。カナダ GP のときに 36pt あったアロンソとのポイント差は、イギリスで詰められたものの今回改めて 34pt 差となり、前回のリタイア分をきれいにカバーできたと言って良いでしょう。シーズンはまだ 10 戦残っていますが、アロンソから見れば「2 レース消化して 2pt しか詰められなかった」という状況で、なんだかんだ言って今シーズンもレッドブル+ヴェッテルは明らかに強い、ということだと思います。
昨年までに比べるとレッドブルのアドバンテージは大きくはなっていませんが、対するフェラーリ、ロータス、メルセデスともに「何かがちょっとずつ足りていない」状況。とはいえ、この後のハンガリー、ベルギーともにマシンパフォーマンスよりもドライバー要素が占める比重が大きなサーキット。アロンソやライコネンのドライバー力による逆襲に、期待したいと思います。

投稿者 B : 00:10 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/30 (Sun.)

F1 イギリス GP 2013

イギリスGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

良くも悪くもタイヤに演出されたグランプリでした。FP3 のペレスに始まり、決勝ではハミルトン、マッサ、ヴェルニュ、再度ペレスのタイヤが破裂、ヴェッテルのタイヤにも亀裂が見つかるというあり得ないレース。個別のマシンのタイヤがバーストするということは今までもありましたが、チームを問わずトラブルが発生するというのは、2005 年のインディアナポリス(タイヤの耐久性問題でミシュラン勢が決勝を不出走、同年唯一のフェラーリの勝利レース)以来ではないでしょうか。シルバーストンが F1 サーカス随一の高速サーキットである、という事情もあるでしょうが、今後路面温度は高まり、まだまだ高速サーキットも公道サーキットもあるという状況で、この先同様のトラブルが発生しないか、不安は募ります。今回のレースはたまたま単独事故と他のドライバーがうまく避けたという状況が重なった結果、大事に至っていないだけ、というのが現実でしょう。
ピレリはこの状況を重く見て早急に対策を打つ必要があるでしょうし、FIA からも指導が必要な状況だと思います。大惨事が起きてからでは遅い。ショーアップのためのタイヤパフォーマンスのコントロールは必要な部分もあるでしょうが、これならばワンメイクをやめて健全なコンペティションを起こしたほうが、却ってタイヤの安全性は高まるのではないかと思います。そう考えると、コンペティション下でもワンメイク下でも信頼性に大きな問題を起こさずに F1 参戦を完遂したブリヂストンの仕事って偉大だったんだなあ、と改めて感じます。

レースは圧倒的なタイムで PP を奪取したハミルトンがスタートを成功させ、2 番手のロズベルグを交わしたヴェッテルが追う、という前戦カナダと似たような展開で始まりました。ヴェッテルにしてみれば、序盤のうちにハミルトンの 1 秒以内につければ「勝ったも同然」なレース。逆にハミルトンとしては早くヴェッテルとの差を開けて DRS 圏外に追いやることが重要なレース。そんな状況が、ハミルトンをタイヤバーストの最初の犠牲者にした、と言って良いでしょう。
ヴェッテルもヴェッテルで、ハミルトンの後退後に首位を走っている中、突然のギヤボックストラブルでスローダウン。開幕から高い安定性を見せ、総合力でチャンピオンシップをリードしてきた RB9 も止まるときは止まるんだねえ、と思ってしまいました。

ヴェッテルのリタイアでセーフティカーが入り、46 周目から残り 8 周の超スプリント・レース。首位争いから中断に至るまで手に汗握るオーバーテイク合戦が繰り広げられましたが、その中でも白眉はやはりアロンソ。こういう乱戦になると最も落ち着いて確実なオーバーテイクを仕掛けられるドライバーだと思います。「鬼神のような走り」とでも表現したくなるようなオーバーテイク劇で、一気に 3 位へ。スタート直後に接触で後退したウェバー、タイヤバーストで下位に沈んでいたハミルトンの追い上げも凄まじかったですが、やはりヴェッテルがいなくなったレースでの、アロンソのポイント獲得へのこだわりが他を圧倒していました。

総括すると、ドライバーズポイントでヴェッテルとの差を 36pt から 21pt まで縮めたアロンソ。スペインでのタイヤテストの恩恵を最大限に受けて勝てるレースペースを身につけたメルセデスの 2 台。マシンと戦略の両面で詰めが甘く、ライコネンを活かしきれないロータス。そして、エースドライバーをサポートできないフェラーリとロータスのセカンドドライバー。そこそこの結果を残しつつも「そこそこ止まり」で、今季中に複数回表彰台に乗るくらいじゃないとウェバーの後釜には据えてもらえないよ、という感じのリカルド。そんなところでしょうか。
1 レースをノーポイントで終えてなお、ヴェッテルが有利な状況は変わっていませんが、メルセデスの 2 台がチャンピオンシップをかき回せる状態に仕上がってきたことで、シーズンは俄然面白くなってきました。それでもアロンソにしろライコネンにしろ、ヴェッテルへの挑戦権を得るためにはやはりセカンドドライバーの確実なサポートがなければ厳しいと思われますが、二人ともいまいちパッとしないんだよなあ...。ともあれ、次のドイツ GP は、すぐ 1 週間後に迫っています。

投稿者 B : 23:51 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/28 (Fri.)

マーク・ウェバーが今季限りで F1 引退へ

ウェバー、引退! | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1
「F1残留は頭になかった」 | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

おおおおお...!

レッドブルのマーク・ウェバーが今季限りでの F1 引退と来季ポルシェチームからのル・マン参戦を発表。

ウェバーはこれまでも何度かチャンピオン獲得の可能性がありながら、最終的にはチームメイトのヴェッテルに敗れてセカンドドライバーの地位に甘んじてきました。2011 年以降は明らかにチーム内でヴェッテル優先の采配が行われていることは外から見ても明らかでしたが、とはいえウェバーにとっては他に勝てるチームへのナンバーワン待遇での移籍の可能性はなく(フェラーリからのオファーもあったようですが、それも明らかにアロンソのセカンド待遇だったようですし)、結局レッドブル残留がウェバーにとってもチームにとっても最良の選択、という状況が長く続いてきました。数年前から引退も囁かれてはいたものの、ここまで残留してきたのは、レッドブルにいればチャンピオンの可能性もある、という状況が続いてきたからでしょう。
本人は否定していますが、引退のきっかけの一つに今年のマレーシア GP でのチームオーダー問題(ポジションキープのチームオーダーが出ていたにも関わらずヴェッテルがそれを無視し、その後チームがヴェッテルへの問責を強く行わなかった)が影響していることは間違いないでしょう。チームがポスト・ウェバーを見据えて動いている状況も後押しした可能性があります。

個人的には、可夢偉応援のためにちらちら観ている WEC で今後もウェバーの活躍を観ることはできそうなので悲観はしていませんが、やっぱり気になるのはその後任。現時点ではロータスの資金問題と紐付ける形でライコネンが最有力、という見方が濃厚ですが、トロロッソからリカルドが昇格するという話もあるようです。個人的にはヴェッテルとライコネンを同じマシンに乗せてどちらが速いか観てみたい、という興味が強いですが(笑)、ロータスにはゆくゆくはホンダからのエンジン供給という噂も上がっていて、それまで残っていてほしい気もするので、悩ましいところ。

トップチームのシートは、フェラーリのマッサ、マクラーレンのバトン、ロータスの二人が今のところ今期末までの契約。願望としてはフェラーリの来季シートには可夢偉に座っていてほしいところですが、いずれにしても来季のシートは大シャッフルになる可能性もあり。シーズンはまだまだ中盤にさしかかったところながら、ここからストーブリーグ(って、本来はストーブが必要な時期に動く移籍話、という意味だったはずなのに)が一気に加熱していきそうです。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/11 (Tue.)

F1 カナダ GP 2013

カナダGP決勝 ヴェッテルが優勝、2位争いはアロンソが制する - GPUpdate.net

サーキットのランオフエリアが狭く、毎年アクシデントとセーフティカー導入が多くて荒れたレースになりがちなカナダ GP。ここで初優勝を挙げるドライバーも少なくなく、一年のうちで最もドラマがあるグランプリと言っても過言ではないかもしれません。が...今年のカナダ GP は SC 導入もなく、比較的淡々と進んだレースでした。

優勝はポールトゥウィンでヴェッテル。いかにもヴェッテル+レッドブルという完璧な先行逃げ切りのレースで、他車を寄せ付けませんでした。今年の RB9 は全てのサーキットで最速ではないにしても、やはり全チーム中で最速の部類に入ることは間違いなく。特に今回は「予選とスタートでメルセデスを抑えきれば、あとはメルセデスが後続の蓋になってくれる」ことをうまく利用したレース運びとでも言うのでしょうか。レッドブルは今季での最も効率的な勝ちパターンを確立したのかもしれません(笑。

抑え込まれたメルセデスは、それでも何とか 3-5 フィニッシュ。決勝でズルズル落ちていく展開にはそれなりに歯止めがかかったように見えます。サーキットとの相性もあるかもしれませんが、これはスペイン GP 後にピレリと独自に実施したタイヤテストの結果、ピレリタイヤの使いこなし方を掴んできた、ということではないかと思います(それ故に他チームからは批判されているようですが)。今後、ロータスに代わってシーズンを引っかき回すのは、ハミルトンとロズベルグになるような気がします。
逆にロータスはライコネンがうまくポイントを稼ぎはしたものの、取り立てて弱点はない一方で際立った速さもないマシンのおかげで、速さを身につけてきたメルセデス、フォースインディア、トロロッソあたりとうまく戦えていない印象。ライコネンはミハエル・シューマッハーに並ぶ連続入賞記録を打ち立てましたが、このまま入賞圏ギリギリあたりを走っているライコネンを見るというのも辛いもの。得意のスパで、と言わず、今シーズンあと何勝かはしてほしいですが。

2 位のアロンソはまた「アロンソらしい」レース運び。6 番手から、前車のミスを見逃さずにキッチリ仕掛けて確実に順位を上げ、最終的にはヴェッテルの後ろでフィニッシュ。このレースでは望み得る最高の結果を持ち帰ったことになるのでしょうが、それでもヴェッテルにじわじわと差を広げられ、既に 36 ポイント差。アロンソにとっては自滅した 2 戦がいかに痛かったかが今になって分かる、といったところでしょう。マシン性能やチーム力以上に差が開いてしまっているように見えます。今後、夏に向かって暑くなっていくサーキットで、レッドブルよりもタイヤをうまく使えるマシン特性を活かせるかどうか。

どうも今季は思っていたよりも早く勢力図がハッキリしてきたようです。このまま大どんでん返しがなければチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの一騎打ちになりそう。そして、テクニカルレギュレーションの大改定を目前にした今季、これからマシン性能が根本から変わることはおそらくないでしょう(マクラーレンがフロントプルロッドサスペンションをモノにして、レースによっては優勝争いに絡んでくる可能性はあるにしても)。個人的には、もうちょっとロータスにがんばってほしいところですが...。
次は伝統的にレッドブルが強いシルバーストン。このままヴェッテルが独走に勢いを増す展開になるとちょっとつまらないな...と思いつつも、この 3 週間でライバルチームがどんなマシンアップデートを入れてくるか、レッドブルはそれにどう対抗するか、注目したいと思います。

投稿者 B : 01:26 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/27 (Mon.)

F1 モナコ GP 2013

モナコGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

60 回目、伝統のモナコ GP。これまでの流れからすると予選はメルセデスが獲るも、決勝で失速...という予想を良い意味で裏切られる結果になりました。

予選はウェットから乾いていくという、状況が刻々と変わる見応えのある内容。最終的にメルセデスの 1-2 で予選を終えましたが、タイミング次第で PP は変わっていただろう、とても面白い予選でした。

決勝は、メルセデスに続くレッドブル、ロータス、フェラーリから最も良いタイミングでアンダーカットを決めたドライバーが勝つんだろうな、と予想していましたが...蓋を開けてみると、メルセデスが「蓋」になることはほぼなく、ロズベルグがスタートから首位を明け渡すことなくチェッカーを受けるレースに。
これは意外でしたが、ひとつはメルセデスが「予選で速い=燃料搭載量が軽いと速い」という特性を持っていることが大きく影響しているでしょう。モナコという比較的燃費に厳しくないサーキットであれば、マシン特性を活かした戦い方ができる、という計算はあったのではないかと思います。而してその通りになったと。もう一つはモンテカルロという市街地サーキットの特性。オーバーテイクが不可能に近く、DRS の効果も小さいサーキット特性がロズベルグに有利に働いたのは間違いないでしょう。でも、モナコは他のどこよりも明確な「ドライバーズサーキット」。スタートからチェッカーまでレースをコントロールしきったロズベルグには、純粋に賞賛を送りたいです。

危なげないレースで 2-3 フィニッシュを決めたレッドブルは、チャンピオンシップを考えれば事実上このグランプリの勝者と言って良いかもしれません。直接のライバルであるライコネン、アロンソよりも確実に前でチェッカーをうけ、ポイント差を広げたわけですから。目先のレースにとにかく勝ちたいヴェッテルは悔しいでしょうが。

新人が多いシーズンのモナコは荒れた展開になりがちですが、今年もひどかったですね...。何台クラッシュしたか分かりませんが、特にマクラーレンのペレスとロータスのグロジャンがひどかった。結局、去年の批判から根本的には改善できていない、ということなのかもしれません。場合によっては、可夢偉のレギュラーシート獲得の可能性に繋がる話なので、引き続き注視していきたい(笑
フェラーリのマッサもフリー走行・決勝とクラッシュしていたようでしたが、テレビ放送を見る限りでは決勝のクラッシュで負ったダメージはけっこう重そう。あまりこういうことを言いたくはありませんが、代役として可夢偉にお声がかかる可能性もあるのでは...と思うと、日本人としては期待してみたくなるわけで(^^;;

というわけで、途中まではパレードで退屈なレースでしたが、中盤以降はなかなか見どころが多く、面白いレースでした。
次はまた波乱のレースになる確率が高いカナダ。新ウィナーが生まれやすいサーキットですが、誰がポディウムの中央に立つんでしょうね。

投稿者 B : 00:10 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/17 (Fri.)

ホンダ F1 復帰 正式発表!

ホンダ、2015年から「マクラーレン・ホンダ」としてF1復帰を正式発表 / エンジンユニット、エネルギー回生ユニットを開発・製造・供給 - Car Watch
ホンダ、2015年からのF1復帰記者会見リポート / 環境対応パワーユニットを供給し「マクラーレン・ホンダ」としてF1に参戦 - Car Watch

かれこれ半年以上前から噂され始め、今や F1 パドックでは「公然の秘密」と言われていたらしいホンダの 2015 年からの F1 復帰が正式に発表されました。しかも、ジョイント先はこれまた噂どおりマクラーレン。F1 史に燦然と輝く「マクラーレン・ホンダ」の名が、実に 23 年ぶりに蘇ることになります。かつてホンダだったチームが今やメルセデスのワークスチームになり、メルセデスのワークスチームだったマクラーレンとホンダが組む、というのはなんとも皮肉な話ではありますが。

というわけで、今回の参戦はシャシー製造まで含めた「コンストラクター」ではなく、あくまで「パワーユニットサプライヤー」としての参戦。「エンジンサプライヤー」ではなくあえて「パワーユニット」としているのは、2014 年からの F1 が単なるガソリンエンジンだけでなく、エネルギー回生システム「ERS」(運動エネルギー回生システム「ERS-K」(現在の KERS)と熱エネルギー回生システム「ERS-H」の複合体。現在の KERS よりも使用できるエネルギー量が大幅に引き上げられる)を動力源とするハイブリッドカーになるから。逆に言えば、市販車との技術交換が意味を持つ領域に F1 のテクニカルレギュレーションが変更されることで、ホンダが F1 に復帰する大義名分ができた、ということでしょう。もちろん、リーマンショック後の苦境を乗り越えた今だから、という経済的背景もあるでしょうが。

こうなると次に気になるのは当然ドライバーでしょう。バトンは 2014 年末でいったん契約が切れますが、ペレスは今年からの複数年契約、という条件しか明らかにされていないので、2015 年の契約が存在するかどうかは不明です。ただ、vodafone の撤退後には TELMEX がマクラーレンのタイトルスポンサーになるらしい、という状況を踏まえると、2015 年もペレスとの契約が存在している可能性は高いですが...。そうすると、バトンが 2015 年以降も契約を継続するのか、それともマクラーレンが別の有力ドライバーを引き抜くのか、あるいは「ホンダ枠」みたいなものが存在するのか。ワークス扱いの長期パートナーシップであれば「ホンダ枠」が存在してもおかしくありませんが、マクラーレンというチームのドライバーの扱いや日本人ドライバーに案外厳しいホンダという会社(笑)のことを考慮すると、そこに日本人ドライバーを...というのは現実的ではないでしょう。もしフェラーリがダメなら、可夢偉にマクラーレン・ホンダに乗ってほしい、という日本人としての願いはありますが...。

もう一つはカスタマーチームへのパワートレイン供給がどこになるのか。マクラーレンと技術提携しているマルシャに卸すのがもっとも現実的でしょうが、3 チーム目があるとすればどこか。ここはやっぱり「ロータス・ホンダ」「ウィリアムズ・ホンダ」にも期待してしまうところですね(^^;;まあロータスはグロジャンや elf といったフレンチコネクションが強いし、ウィリアムズは財政的にホンダと組めるのか、という問題があるので、どこになるかは分かりませんし、参戦初年度は 2 チーム供給、となる可能性もあります。

ともかく、2013 年の F1 もようやく欧州シリーズが始まったところだというのに、今から 2015 年の F1 が楽しみで仕方がありません(ぉ。我が家は 2016 年には次女が小学校に入学して、体育の日が運動会で埋まらなくなるので、そしたら久しぶりに鈴鹿に応援に行こうと思います(笑。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

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