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2013/11/27 (Wed.)

F1 ブラジル GP 2013

ブラジルGP決勝 ヴェッテル9連勝、レッドブル1ー2

2013 年の最終戦ブラジル。私はアメリカに続いての録画観戦でしたが、大方の予想通りヴェッテルが同一シーズン内 9 連勝という新記録、およびミハエル・シューマッハーに並ぶシーズン 13 勝の最多勝記録を打ち立てての終戦となりました。
ヴェッテルはスタートでこそロズベルグに先行されたものの、1 周目の最終コーナーの立ち上がりであやまたずロズベルグを捉えると、そのまま誰にもポジションを脅かされることなくチェッカーまでマシンを運びました。とはいえ、例によっていつ雨が降ってくるか分からないインテルラゴスで、しかもボッタスとハミルトンの接触を契機に慌てて入ったピットではタイヤが用意されておらず 10 秒以上のロス、というアクシデントもありました。とどめはレース終盤にどんどん天候が悪化する中、最後まで走りきれるのかどうか、という怖さもあり。5 年前のブラジルのように、ラスト数周で雨によるドラマが用意されていないとも限らないので、ちょっと手に汗握る展開ではありましたね。

結果的にはいつも通りヴェッテルが優勝、それも後半戦全勝という圧倒的な強さを見せつけたわけですが、2 位以下はなかなか熱い戦い。フェラーリ・メルセデス・ロータスと、マクラーレン・フォースインディア・ザウバーあたりのドライバー/コンストラクター順位を懸けた最後のレースだけに、力が入りました。その中でも際立ったのが、ラストレースとなったウェバーの気を吐いた走りと、いつも通り勝負所をわきまえたアロンソの走り、そしてスムーズに順位を上げていくバトンの走り、あたりでしょうか。今シーズン最終戦の表彰台がヴェッテル・ウェバー・アロンソという顔ぶれになったのは、今季を締めるという意味で象徴的だったと言えます。また、長らくそれぞれのチームに貢献してきたウェバーとマッサの別れを惜しむような表情にも、印象的なものがありました。

ともあれ、シーズンが終わったらもう気持ちは来季ですよ。テクニカルレギュレーションがガラリと変わるシーズンとはいえ、ここまで蓄積してきたヴェッテル&レッドブルの強さというのはそうそう覆せるものではありません。2 枚エース体制になるフェラーリはマシン開発とチームのガバナンスが、ロス・ブラウンが離脱すると言われるメルセデスは求心力・政治力と安定性のあるマシンパフォーマンスが、ロータスはそもそも資金が、そしてマクラーレンは技術部門の立て直しが鍵になると言えるでしょう。こうして見ると、よほど他チームが新パワートレインの開発で圧倒的なアドバンテージを築くか、例によってダブルディフューザーのようなレギュレーションの抜け穴を見つけるかでもしない限り、レッドブル優勢は変わらないように思えます。

ドライバー市場のほうは、結局資金のめどがつかないロータスがスポンサー持ち込みを欲し、いっぽうでペレスを放出するマクラーレンが提携関係にあるフォースインディアにペレスをねじ込もうとしていることで、そこから芋づる式に埋まっていきそうな気配。おそらくロータスはグロジャン&マルドナド、フォースインディアはヒュルケンベルグ&ペレス、ザウバーはスーティル&グティエレス or シトロキン、といった形で落ち着きそうです。新レギュレーションを全くの新ドライバーラインアップで迎えることは得策ではないと思いますが、資金確保とパフォーマンスの狭間で悩める中団チームにとっては、背に腹はかえられない状況ということなんでしょうね。

F1 はこれから約 3 ヶ月半の冬休みに入ります。とはいえ 1 月末くらいから順次新車が発表されていくでしょうし、来季はレギュレーション変革でクルマのスペックも見た目も現在とは大きく変わります。これだけ新車発表が待ち遠しいオフシーズンも久しぶり。どんなマシンが出てくるのか、今から楽しみです。

投稿者 B : 00:31 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/18 (Mon.)

F1 アメリカ GP 2013

アメリカGP決勝 ヴェッテル独走で8連勝 - GPUpdate.net

ヴェッテルの、史上初となる同一シーズン 8 連勝がかかったアメリカ GP...は、ごくごくあっさりとヴェッテルがポールトゥウィンを決め、ミハエル・シューマッハーの持つ記録を塗り替えました。記録が更新される瞬間って得てしてこういうもの、という気もしますが、それにしてもあっさり決まっちゃいましたね。振り返ってみれば今シーズンここまで 18 戦でヴェッテルが 12 勝、もはや誰もヴェッテルを止められない状況なので、このまま行けばブラジル GP ではアルベルト・アスカリのもつシーズンまたぎでの出場レース最多連勝記録、9 連勝に並ぶ可能性も限りなく高いと思います。同じマシンを駆るウェバーが今季ここまで 0 勝であることを考えると、RB9 の速さだけでなくいかに「ヴェッテル+RB9」というパッケージだけが抜きん出て強いか、ということですね...。

レースに関して言えば、やはりコンストラクターズランキング争いが熾烈で、ウェバーを抑えきったグロジャンの走りとか、相変わらず確実に抜いていくアロンソとか、独り敢闘するヒュルケンベルグとか、ようやく初ポイントをもぎ取ったボッタスとか、見どころは少なくないレースでした。が、やはり圧巻はもう誰も寄せ付けないヴェッテルの速さに尽きるでしょう。

ストーブリーグはまた少し動きがあって、マクラーレンでは来季からのペレスの離脱と新人マグヌッセンの加入が発表されたり、ライコネンが離脱したロータスのシートはひとまずコヴァライネンが埋めることになったけど来季のシートはコヴァライネンがそのまま据わるのか、やはりマルドナドが来るのか、実力でヒュルケンベルグなのか、メキシコマネーに物を言わせてペレスが割り込むのか...などまだ不透明。残るフォースインディア、ザウバー、ケータハムあたりのシートはロータスからの玉突きで決まってしまう部分もあるので、ここがどうなるかが一つの見どころだと思います。

さて今季も次でオーラス、今週末のブラジル GP を残すのみとなりました。またヴェッテルがあっさりと連勝記録を伸ばして行ってしまうのか、あるいは「インテルラゴス・ウェザー」が記録達成を阻むのか。もうそこだけがポイントと言っても過言ではないレースですが(笑)、楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/12 (Tue.)

F1 マッサがウィリアムズのシートを獲得

ウィリアムズ マッサとボタスのラインナップを発表 - GPUpdate.net

フェラーリ放出が確定していたマッサが来季ウィリアムズで走ることが明らかになりました。ウィリアムズ的には R. バリチェロ以来のブラジル人ドライバー起用となりますが、フェラーリで長年セカンドドライバーを務めた末にウィリアムズで、というキャリアを辿るのは偶然にしては似すぎていますね。ウィリアムズは今シーズン途中から TD に元ルノーのパット・シモンズを起用し、来季からはメルセデスのパワートレインを採用するなど、開発体制が大きく変わるタイミング。これが吉と出るか凶と出るかはまだ分かりませんが、少なくともチーム創設以来最悪のシーズンを過ごしている今年より悪いことはそうそうないでしょう。今季のマルドナド・ボッタスという経験の浅いコンビの片割れが入れ替わることで、開発が加速する可能性もあります。そういう意味では、ウィリアムズは来季の飛躍が楽しみなチームの一つ。

ウィリアムズを離脱したマルドナドは、PDVSA(ベネズエラ国営石油会社)の豊富な資金力をバックに来季のロータス入りが濃厚と言われています。資金難でライコネン離脱の原因となったロータス(結果的に、ライコネンは今シーズン 2 戦を残して事実上チームを離脱することになり、今週末の USGP は欠場するようです)には喉から手が出るほど欲しい大スポンサー。ただ、同じ石油企業としては現在トタルと契約しており、そのトタルが推すグロジャンとの関係も気になるところ。

ともかく、現時点でのラインアップ予想はこんな感じでしょうか。

レッドブル◎ S. ヴェッテル
◎ D. リカルド
フェラーリ◎ F. アロンソ
◎ K. ライコネン
マクラーレン◎ J. バトン
△S. ペレス
△ K. マグヌッセン
ロータス○ R. グロジャン
○ P. マルドナド
△ N. ヒュルケンベルグ
メルセデス◎ N. ロズベルグ
◎ L. ハミルトン
ザウバー○ E. グティエレス
△ N. ヒュルケンベルグ
○S. シトロキン
フォースインディア◎ A. スーティル
△ P. ディ・レスタ
△ N. ヒュルケンベルグ
ウィリアムズ◎ F. マッサ
◎ V. ボッタス
トロロッソ◎ J-E. ヴェルニュ
◎ D. クビアト
ケータハム△ H. コヴァライネン
△ C. ピック
マルシャ◎ J. ビアンキ
△ M. チルトン
△ K. マグヌッセン
残っているシートで競争力があるのは、マクラーレン・ロータス・ちょっと差があってフォースインディア・ザウバーといったところ。ドライバー的にはヒュルケンベルグがどこに行くか、が最大の注目ポイントでしょうか。マクラーレンは、2015 年からのホンダ加入を見据えて小林可夢偉を獲ってくれたりしないですかね(^^;;。

投稿者 B : 23:12 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/11/04 (Mon.)

F1 アブダビ GP 2013

アブダビGP決勝 ヴェッテルが7連勝を飾る - GPUpdate.net

前戦インドでダブルチャンピオンを決めたヴェッテル&レッドブルの勢いが止まらない。このアブダビでも、PP こそチームメイトのウェバーに譲ったものの、スタートでヴェッテルが先行し、そのまま一度もラップリーダーを譲ることなく優勝。同じマシンを駆る 2 位のウェバーに 30 秒以上の大差をつけての勝利で、もはやヴェッテルを止められるマシン&ドライバーはいないのでは...とさえ思えます。
インドではスタート 3 周でのタイヤ交換から怒濤のオーバーテイク連発で、ヴェッテルにしては珍しく追い上げる勝ち方をしましたが、アブダビではいかにもヴェッテルらしい勝ちパターン。ミハエル・シューマッハーに並ぶ同一シーズン内 7 連勝の記録まで打ち立てました。どんなサーキットでどんな戦い方でも勝てる、という強さは一時期のミハエルを思わせるものがあります。いや、ミハエルにはライバルと言えた存在はミカ・ハッキネンくらいのもので、ライコネンとアロンソが台頭してくるまでは渡り合えるドライバーがいなかったことを考えると、現在のヴェッテルは他に 4 人のチャンピオン経験者がグリッドに並ぶ状況でのこの結果。ドライバーとしての純粋な強さで言えば、もはやミハエルさえ超えようとしているような気もします。次はアルベルト・アスカリの持つシーズンをまたいでの連勝記録(9 連勝)も見えてきました。
今年は V8 エンジン最終年ですが、RB9&ヴェッテルの組み合わせは最終年に相応しい「V8 レギュレーション最強パッケージ」だと思いますね。圧勝で早々にチャンピオンを決めてしまった 2011 年の RB7 のときよりも、今シーズン後半戦の RB9&ヴェッテルのほうが圧倒的な安定感があります。

そんなわけで、独走すぎてほとんど国際映像にほとんど映らないヴェッテルに比べて、コンストラクターズランキング 2 位争いは熾烈を極めていますね。フェラーリ・メルセデス・ロータスに加えてそれぞれのコンストラクターズランクがかかるフォースインディア・ザウバーあたりも絡んで、コースのあちこちで丁々発止の駆け引きが見られ、なかなか楽しめました。ヴェッテルばかり映っていたら寝落ちしていたに違いないですが(笑)、おかげで退屈せずにすみました。
今年も残すところあと 2 戦、あとはアメリカ大陸シリーズになるのでリアルタイム観戦が難しいのですが、できるだけネタバレを避けて録画視聴したいと思います。

投稿者 B : 22:07 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/29 (Tue.)

F1 インド GP 2013

インドGP決勝 ヴェッテル優勝で4連覇達成! - GPUpdate.net

ヴェッテルのワールドチャンピオン確定がかかったインド GP は、いつもとは違うレース戦略でも圧倒的な速さを見せつけたヴェッテル&レッドブルがシナリオ通りの優勝。夏休み明け以降破竹の 6 連勝で、ドライバーズ&コンストラクターズでの 4 連覇を成し遂げました。

いつもならばポールスタートから 3 周の間に圧倒的なリードを築き上げて最後まで逃げ切るレッドブルですが、今回はなんと 2 周目にソフトタイヤを捨ててピットイン。そこからはミディアムタイヤで追い上げ、オーバーテイクして勝つ、というレッドブルらしからぬ戦略。スタート時に履いていたソフトタイヤが極端にもたないから、というのも理由の一つでしょうが、チャンピオンを決めに行くにあたり「こういう勝ち方も実はできる」ことを見せつけたかったのかな、と穿った見方をしたくもなります。加速重視のギヤレシオを選択しがちなセッティングでも、今回はオーバーテイクを前提にトップスピード重視にしてきた、というのも興味深いところ。
さりとてこの勝利も簡単なものではなく、中盤にウェバーがオルタネータートラブルでリタイア。その後、ヴェッテルにもピットから「ドリンクを使うのをやめろ」という指示が出るなど、同様のトラブルを抱えていた可能性はあります。終盤はペースセーブする場面も見られましたが、今季後半のヴェッテルはどんな戦略も遂行してしまう力強さと、悪運を寄せ付けない神がかり的な強さを兼ね備えていました。文句なく、4 年連続のワールドチャンピオンに相応しい。ヴェッテルばかり勝ちすぎると面白くない、と思う部分もありますが(笑)、この結果には素直におめでとうと言いたいです。

対称的なのはアロンソ。どんなマシンでもクルマの素姓以上の結果を残せる強さはヴェッテル以上だとは思いますが、ヴェッテルに比べると運のなさは否めないところ。今回もスタート直後に接触し、順位を大きく落とした時点でヴェッテルの戴冠はほぼ確定していたと言えます。来季はチームメイトにライコネンが来ることになりますが、発奮してより高い成績を残せるのか、それともフェラーリのモンテゼモロ会長との確執がより強まることになるのか。
ロータスは 2 台とも 1 ストップ戦略に出るというギャンブルを敢行。このまま手をこまねいていてはコンストラクターズランクでフェラーリとメルセデスに勝てないので、一発逆転のチャンスを狙ったというところでしょうが、これが成功。ライコネンはラスト数周でタイヤ・燃料ともに限界を迎え、2 位から 7 位に後退してしまいましたが、グロジャンが 3 位表彰台を獲得。なにげに韓国 GP からの 3 戦連続ポディウムで、最近高まってきている安定性を証明する結果になりました。来季のチームメイトはスポンサーの PDVSA 持ち込みでマルドナドが濃厚と言われていますが、この状況ならばグロジャンがエース待遇を受けてもおかしくありません。

両チャンピオンが決定して残り 3 戦は消化試合という形になりますが、それぞれのレース自体はまだまだ目が離せません。特に、メルセデス・フェラーリ・ロータスのコンストラクターズ争いと、ストーブリーグに向けて残り少ないシートを賭けた争いがさらに熾烈になりそうです。いっぽうで、チャンピオン争いの重圧から解き放たれたヴェッテルの切れた走りと、現役生活残り 3 戦となったウェバーが最後にもう一花咲かせるのか、にも注目していきたいところ。アブダビ GP は、もう今週末です。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/14 (Mon.)

F1 日本 GP 2013 決勝

日本GP決勝 ヴェッテルが逆転優勝、2位はウェーバー - GPUpdate.net

日本 GP 決勝。最速の 2 台、ウェバーとヴェッテルのフロントロウ対決になるかと思われましたが、思わぬ伏兵・R. グロジャンがレースを面白くしてくれました。蹴り出しの悪かったレッドブルの 2 台を抑えて第 1 コーナーに飛び込み、終盤までレースを支配。グロジャンはピレリタイヤの構造が昨年型に戻されたシーズン中盤からマシンとの相性が合ってきたようで、尻上がりに成績を出してきていますね。

対するレッドブルはヴェッテルとウェバーでピット戦略を分け、グロジャン攻略に乗り出すわけです。ヴェッテルを 2 ストップ、ウェバーを 3 ストップにしたのはチーム側のヴェッテル重視の姿勢がよく現れていると思いますが(今年のピレリタイヤならば鈴鹿では 2 ストップのほうが速い)、最終的に両作戦ともを成功させ、予定通りの 1-2 フィニッシュに持っていったチーム力とドライバーの力量は、さすがの一言。特にヴェッテルは久しぶりの追い上げる展開からの優勝で、先行逃げ切りだけじゃないというところを見せつけました。タレてきたタイヤを持たせながらも攻める走りは見事でしたし、ウェバーもグロジャンを仕留めた一周の攻め方は素晴らしかった。

でも私は、今回のレースの主役にはグロジャンを挙げたいと思います。終盤、タイヤも燃料も限界を迎えたところでレッドブルの 2 台にオーバーテイクを許しはしたものの、マシン性能に勝るレッドブルの 2 台を 40 周にわたって抑え続けた走りは、昨年の「危険なドライバー」という印象を覆すに足るものだったと思います。これは、ライコネン離脱後のロータスを引っ張っていけるだけの力はあると言っても過言ではないのでは(チームメイトとしてヒュルケンベルグやマッサといった実力派の名前が取り沙汰されているので、実際にチームリーダーの役割を得るかは判りませんが)。
今回のリザルトには、担当レースエンジニアである小松礼雄さんとのコンビネーションも抜きには語れないでしょう。個人的には、日本 GP で日本人エンジニアがサポートするドライバーがポディウムの中央に立ってほしい、という思いから、むしろグロジャンにそのまま優勝してほしいと願ったほど。悔しくもそれは叶いませんでしたが、相手がレッドブルだったことを考えると、今回のグロジャンの走りは優勝に値するものだったと思います。

それ以外にも、アロンソ・ライコネン・ヒュルケンベルグ・リカルドあたりのポイント争いも、複数台のマシンが絡み合いながら差しつ差されつの展開で、本当に見応えがありました。これぞドライバーズサーキット、これぞ鈴鹿。このトラック上に小林可夢偉の姿がないことだけが、唯一の心残りだったと言っていいでしょう。今年の鈴鹿は、昨年に勝るとも劣らない素晴らしいレースでした。

日本に鈴鹿サーキットがあって、良かった。

投稿者 B : 13:11 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/13 (Sun.)

F1 日本 GP 2013 公式予選

日本GP公式予選 ウェーバーがPP、レッドブルがフロントロー独占 - GPUpdate.net

始まりましたねー日本グランプリ。私は今年は珍しくどのセッションも生で見られないのですが(´д`)、鈴鹿の映像を観るとそれだけでワクワクします。映像も日本のテレビに最適化されたフジテレビ収録なので、いつもの国際映像よりも画も音もキレイなのも嬉しいところ。

で、予選。鈴鹿と相性の良い最速のマシンを駆るヴェッテルがぶっちぎりのポール、状況によってはハミルトンとの真っ向勝負...かと思いきや、Q3 で KERS のトラブルが発生し、その影響でタイムを詰め切れず、チームメイトであるウェバーに先行されてしまいました。ミハエル・シューマッハーに並ぶ 5 年連続 PP もフイに。とはいえ、2 番グリッドならばスタートダッシュさえ失敗しなければ優勝はじゅうぶん狙える位置。鈴鹿ウィナー最右翼のポジションは変わらないと言えるでしょう。
対するウェバーのほうは、今年はマシンとの相性がよろしくないのか振るわないレースが続いていましたが、ようやく今季初 PP。「最速のマシンの片割れ」を手にしていることを改めて示してくれました。引退発表後の最後の鈴鹿、ドライバーズサーキットでの PP、花道としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

アロンソとライコネンが 8・9 位に沈んだことで、スタートでの波乱がなければレッドブルの 1-2 がスタート直後からリードを築いていく、というお決まりの展開になってしまいそうな決勝レース。スタートに成功すればハミルトンやグロジャンがレッドブルに攻めかかる展開も見られるかもしれませんが、いずれにしてもヴェッテル独走よりも見応えのあるレースを期待したいところ。25 回目の鈴鹿、決勝を楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 00:35 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/10/07 (Mon.)

F1 韓国 GP 2013

韓国GP決勝 ヴェッテルが4連勝、ライコネン2位 - GPUpdate.net

F1 韓国グランプリは、数戦ぶりにちょっと荒れ気味のレースになりました。ディ・レスタのクラッシュとウェバーのもらい事故で計 2 度のセーフティカー導入。それにロズベルグのフロントウィング脱落、ペレスの右フロントタイヤトレッド剥離、などアクシデント満載。

そんな中、何者をも寄せ付けない安定感のあるレース展開で、堂々の 4 連勝、3 戦連続ポールトゥウィンを達成。夏休み明け後の RB9+ヴェッテルはもう手をつけられない速さを身につけていますね。空力とセットアップ、タイヤマネジメントの最適解を見出したようで、どんなサーキットでも強い、というオールマイティなマシンに仕上がっているようです。
ヴェッテルもヴェッテルで、一時期は全盛期のセナのように「とにかくポールからスタートして、最後まで速く走って大差をつけて勝つ」ことを楽しんでいたように見えましたが、今は「プッシュすべきときはプッシュする、セーブすべきときはちゃんと自分をコントロールする」ということができるようになってきたようです。特にスタート直後や SC が戻った直後のファストラップは見事。天性の速さに加えて、アロンソのお株を奪うような強さまでも身につけつつあるように見えます。
これでチャンピオンシップはアロンソに 77pt 差。残り 5 戦、次の鈴鹿で戴冠するためには自身が優勝、アロンソが 9 位以下でなくてはならないので、さすがに鈴鹿でのチャンピオン決定はないでしょうが、もはや決定的な状況になりましたね。

今回良かったのは意外にもロータスとザウバー。どちらも今季のマシン開発は事実上終了し、あとは「ありもので戦う」状態。ロータスはフェラーリやメルセデスについていけない状態、ザウバーはトロロッソに後れを取る状況になっていましたが、今回はロータスが 2-3 フィニッシュで表彰台獲得、ザウバーが今季初めて 2 台揃っての Q3 進出からのヒュルケンベルグ 4 位フィニッシュ。いずれもタイヤに優しいマシン特性とサーキットの相性が良かったこと、セットアップが決まったこと、2 度のセーフティカー導入にタイヤライフが救われたこと、など複数の要因が重なって得たリザルトであり、必ずしも現在のチーム力を反映した結果ではないでしょうが、これぞレース。特に、ヒュルケンベルグはハミルトン・ロズベルグ・アロンソ・バトンを抑えきっての 4 位であり、単純に運が良かっただけではありません。このヒュルケンベルグがなかなかトップチームのシートに恵まれないというのは、なんというか不遇ですね...。ライコネンが抜けるロータスのシートはヒュルケンベルグかマッサか、と言われていますが、今よりも争えるチームで走らせてあげたいところ。まあ個人的にはロータスのシートにはむしろ可夢偉に座ってほしいですが(笑。

今年で 4 回目の開催となった韓国 GP ですが、レース運営は相も変わらず杜撰ですね。サーキットの完成が初年度の開催にギリギリだったことから始まり、もともと関係者から不満は出ていたグランプリでしたが、今回特にひどかったのが事故車の扱い。残り少ない F1 でのレースの一つをスーティルからのもらい事故でフイにしてしまったウェバーには同情しかできませんが、コースマーシャルのもたもたした仕事(というよりしばらく放置されていた)で炎上した愛車の消化に時間がかかり、しかも粉末消化剤を使ったことで多くのパーツが使い物にならない状態に。これ、場合によっては全損でシャシーごと交換の必要もあるんじゃないでしょうか?シーズン終盤のフライアウェイでこの状況、というのは、ウェバーにとっては厳しいですよね...。

ともかく気を取り直して、来週は待ちに待った日本 GP。例年とは韓国 GP との開催順が逆になっていることで、ドライバーは既に日本に向けて移動を始めているようです。水曜日くらいまでを東京で過ごすドライバーも多いようで、これは月・火あたりに秋葉原や銀座ソニービルで待ち構えていれば、F1 ドライバーに遭遇できるチャンスもあるのでは。私は残念ながら仕事が休めそうにありませんが(´д`)。

投稿者 B : 01:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/24 (Tue.)

F1 シンガポール GP 2013

シンガポールGP決勝 ヴェッテルが余裕の3連勝 - GPUpdate.net

シンガポールのナイトレースは、予選から圧倒的な速さを見せつけたヴェッテルがレースを完璧に支配して圧勝。2 位アロンソに 60pt もの差をつけて、チャンピオンシップにおける優位性を確固たるものにしました。残り 6 戦、アロンソが全勝してもヴェッテルが 2 位を獲り続ける限りはアロンソに逆転の目はありませんからね...。

ヴェッテルはこれで夏休み明けから 3 連勝。今シーズンの勝率も 50% を超え、開幕当初の「レッドブルとフェラーリ、ロータスの実力が拮抗している」状況から、いまや「圧倒的に強いレッドブル(特にヴェッテル)」という状況になってきました。この間、新たなトリックデバイスを開発したわけでもなく、RB9 とピレリタイヤ、それにヴェッテルをマッチさせるセットアップの最適解を見つけた、ということなのでしょう。スパ、モンツァ、シンガポール市街地という特性の異なるサーキットで安定した速さを見せていることがそれを裏付けていると言えます。このままだと、来月の鈴鹿あたりでヴェッテルの四冠が確定してしまいそう。

2 位のアロンソも 3 位のライコネンも、スターティンググリッドから大きく順位を上げての表彰台で、その点では良い仕事をしたと言えます。特にライコネンは背中を痛めている中鎮痛剤を使ってのレースでこの結果、というのはさすが。しかし、それぞれ望み得る最高に近いレースを戦っても、まだヴェッテルに届かないのが実情。来季のレギュレーション変更を考慮すると、今のポイント差では最終戦まで今シーズン向けの開発を継続して戦うという判断もないでしょうね...。

シーズン終盤に向けて、中団のポイント争いがかなり激しくなってきていて、レースとしては見応えがあるグランプリが続いていますが、チャンピオンシップという点では「もう決着がついた」ことを実感した、そんなシンガポール GP でした。

投稿者 B : 00:00 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/13 (Fri.)

F1 ライコネンが来季フェラーリ復帰へ

フェラーリ ライコネン復帰を正式発表 - GPUpdate.net

リカルドのレッドブル招聘をきっかけに、俄に動き出した感のある来季 F1 のドライバー市場。長年の注目となっていたフェラーリのセカンドシートに、なんとライコネンの復帰が決定。おそらくマッサは今季限りなんだろうな...という気配は夏休み前くらいからありましたが、モンテゼモロ会長から半ばお払い箱にされたに近い形でフェラーリと決別したライコネンが再び紅いマシンのシートに収まる、というのは、さすがにちょっと驚き。

ロータスは今季の中盤戦にさしかかるあたりから資金難が指摘されていて(元をたどれば今季のタイトルスポンサーに決まりかけていたハネウェルとの契約をフイにしたことが大きい)、継続的なマシン開発に必要とされる資金力に疑問符がついていました。とはいえ、ルノー時代からコストパフォーマンスに優れた開発体制には定評があり、昨年から今年に至るまでの健闘を支えてきたわけですが、今季中盤からの戦闘力の伸び悩みは明らか。ライコネンは本人のギャラは気にしていないと言われていますが、「勝てるマシンを作り続けられるチームか否か」が決断の決め手となった、と言って良さそうです。他に勝てる可能性が高いチームといえばメルセデスとマクラーレンでしょうが、どちらも両ドライバーとの契約が残っていて、ライコネンにはレッドブルかフェラーリしか選択肢がなかった(その 2 チームが選択肢にあった、というのもライコネンの実力ゆえでしょうが)、というのが実情でしょう。

それにしてもフェラーリはアロンソ+ライコネンという、これまた思い切ったドライバーラインアップを選んだものですね。シューマッハー時代、アロンソ時代とエースドライバー絶対王政を敷いてきた近年のフェラーリから考えると、ここまで大物を揃えたジョイントナンバーワン体制というのは 1990 年のプロスト+マンセル時代以来ではないでしょうか。ライコネンはともかく、アロンソがこの状況を受け入れたとはちょっと考えにくいものがありますが、F1 ファンとしてはやはり「ヴェッテルとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが速いのか」「アロンソとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが強いのか」は、ずっと気になっていたところ(笑。これはこれで、来季が楽しみになりました。

これで他のドライバーマーケットも本格的に動き出すことになると思います。まずはライコネンが抜けたロータスですが、ここはヒュルケンベルグが濃厚ですかね?昨年、最後までグロジャンとシートを争った可夢偉にも、再びアプローチをかけていってほしいところ。ただ、チームの財政状態は相変わらずで、しかもマシン開発の指揮を執ってきた TD のジェームズ・アリソンは既にフェラーリに移籍済みとあっては、今季前半のような勢いを来季も見られるかどうかは微妙なところ。パワートレイン化でさらに高騰するルノーエンジンの使用料も、チームの財政を圧迫するでしょう。
そしてヒュルケンベルグが抜ける可能性が高いザウバー。フェラーリからパワートレイン開発目的でマッサが送り込まれるのでは、という噂が出ていますが、当のマッサはフロリダに住居を購入したらしく、これは先輩バリチェロを追って北米のレースに参戦しようという意志の表れのような気がします。そうすると、あるいは持参金つきでウィリアムズからマルドナドが移籍、とかあったりして。グロジャンやグティエレスという若手ペイドライバーの評価が今季は低いこともあって、以外と中堅チームの顔ぶれがガラッと入れ替わる可能性もありそうです。

いずれにしても、よほどアロンソとライコネンの間で確執でも生じない限り、F1 チームのシートに可能性のなさそうなフェラーリは早々に諦めて、可夢偉よそろそろドライバーマーケットに戻っておいで(笑。

投稿者 B : 00:23 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/09 (Mon.)

F1 イタリア GP 2013

イタリアGP決勝 ヴェッテルが余裕のレースで6勝目 - GPUpdate.net

イタリア GP。フェラーリに移籍してからのアロンソは、毎年このレースと地元スペインでのレースでは、マシンの実力以上のものを引き出して、必ず結果を出してきます。このレースでヴェッテルを上回るポイントを持ち帰れるかどうか、が、今シーズンの残りを決めると言っても過言ではないほどの、重要なグランプリ。

それが...予選からヴェッテルが手をつけられない速さを見せ、圧巻の PP。決勝でも、狙い通りにスタートから後続を引き離し、独走態勢に入ります。終盤、ウェバー車が 2 速→3 速へのギヤの入りが悪いというトラブルに見舞われ、どうやらヴェッテル車も似たようなギヤボックストラブルを抱えていたようで、必ずしも盤石の勝利だったというわけではなさそうですが、結果的にヴェッテルにとっては 100 点満点のレース。気がつけば今季ここまで 12 戦で 6 勝、圧倒的ではありませんか。
アロンソとのポイント差は 53pt、3 位ハミルトン以下とも 80pt 以上の差をつけたことになり、これはもはやヴェッテルに対抗できるのは誰か、ではなく、どのレースで 4 度目の戴冠を迎えるか、という観点に移り変わってきました。

対するアロンソは、マシンとサーキットとの相性的にも、雰囲気的にも圧倒的に有利なホームグランプリ。このモンツァで、予選ではマッサのスリップストリームを使わせてもらってすらレッドブルに届かず、決勝でも予選 5 番手からの 2 位は健闘とはいえ、「ヴェッテルに全く歯が立たない」というのが正直な現状ではないでしょうか。今季ほとんどのレースで 3 列目以降のグリッドから表彰台を得ているのはアロンソの力でしょうが、マシンがそれに応えきれていない。これではアロンソもたまらないでしょうね。

チャンピオンシップの行方が半ば確定的になってくると、あとは中団の激しいポジション争いを観戦しているほうが面白いものです(笑)。今回も、バトン・ハミルトン・ライコネンというチャンピオン経験者 3 人が絡んだ 10 位争いがアツかった。柔のバトン、剛のハミルトン、巧のライコネン、というドライビングスタイルの違いが攻防を生み、手に汗を握らせてくれます。本来は、10 位争いではなく表彰台争いで観たい戦いではありますが...。ともあれ、終盤にかけてはコンストラクターズ争いも気になってくるところで、フェラーリ・メルセデス・ロータスの争いと、これまた激しいマクラーレンとフォースインディアの争いも絡んでくるので、まだまだ目が離せません。

ここから先はアジアに舞台を移して、4 週間で 3 レースというハードスケジュール。マシンアップデートもほぼないため、レースチームも総力戦といったところでしょうが、ファンにとっては毎週のように楽しみがやってくる、燃える季節が始まります。

投稿者 B : 00:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/09/06 (Fri.)

F1 レッドブルが来季ダニエル・リカルドを起用

レッドブル レースドライバーにリチャルドを起用 - GPUpdate.net

マーク・ウェバーの引退発表を受けて、後任の人事が注目されていたレッドブルですが、トロロッソの育成ドライバー、ダニエル・リカルドの昇格を正式に発表しました。ライコネンかリカルドか?という噂が長らく続き、夏休み明けくらいにライコネンの移籍断念話が出たあたりからリカルドが当確と思われていましたが、やはりそうなりましたか。純粋に勝つことだけを考えればライコネンのほうが良かったかもしれませんが、ヴェッテルの No.1 待遇維持、育成チームとしてのトロロッソの位置づけ、そして今季のリカルドの成長と「ヴェッテルの後任としてのさらなる期待」といったあたりでリカルド起用、という流れになったのではないでしょうか。

毎年、イタリア GP の週にはフェラーリの来期体制が発表されるところですが、今季はまだない模様。まあアロンソの絶対王政は引き続き安泰で、ドライバーマーケットも買い手市場、かつマッサ続投も悪い選択肢ではないと来れば、まだしばらくはライバルチームの手札を見てから、となるのも不思議はありません。

今のところ、来季シートの噂話をまとめると、こんな感じ。

レッドブル◎ S. ヴェッテル
◎ D. リカルド
フェラーリ◎ F. アロンソ
△ F. マッサ
△ N. ヒュルケンベルグ
マクラーレン◎ J. バトン
◎ S. ペレス
ロータス○ K. ライコネン
△ R. グロジャン
メルセデス◎ N. ロズベルグ
◎ L. ハミルトン
ザウバー△ N. ヒュルケンベルグ
△ F. マッサ
△ E. グティエレス
フォースインディア○ P. ディ・レスタ
○ A. スーティル
ウィリアムズ○ P. マルドナド
△ V. ボッタス
トロロッソ○ J-E. ヴェルニュ
△ A. ダ・コスタ
ケータハム△ H. コヴァライネン
△ C. ピック
マルシャ○ J. ビアンキ
○ M. チルトン

やはりフェラーリとロータスのセカンドシートが誰になるか、で全てが動き始めそうです。とはいえビッグネームの移籍はほぼなく、ヒュルケンベルグとビアンキがどこに行くか(つまり、フェラーリのセカンドがどうなるか)が鍵になりそう、という程度でしょうか?個人的には、小林可夢偉の F1 復帰をまだ諦めたわけではないのですが、当のフェラーリが可夢偉を WTCC ドライバーとして囲い込みそうな気配なだけに、難しいかなあ。

投稿者 B : 23:53 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/08/27 (Tue.)

F1 ベルギー GP 2013

ベルギーGP決勝 ヴェッテルが今季5勝目、アロンソが2位 - GPUpdate.net

夏休みが明けて、注目のベルギー GP。この夏の間に最も進歩できたチームはどこなのか?が注目でしたが...どのチームのアップデートもそれなりの効果は挙げたものの、レッドブル有利は変わらない、という厳しい現実を他チームは見せつけられたレースでした。

雨絡みの予選は、今回もハミルトンが驚くべきタイムを刻んで 4 戦連続の PP。予選に強いマシンとハミルトンの「一発の速さ」の相乗効果が今季は猛威を振るっていますね。しかし、ここできっちり 2 番手グリッドを押さえたヴェッテルの、予選の戦いぶりとスタートダッシュがこのレースの全てだった、と言っても過言ではありません。
スタートで見事にハミルトンを交わした後は、ヴェッテルとレッドブルが最も得意とする先行逃げ切りのレース。オープニングラップで既にハミルトンを DRS 圏外に突き放していた走りは、アロンソに勝るとも劣らない「勝負どころでの強さ」だと思います。チャンピオンシップでヴェッテルを追うアロンソ、ライコネンともに予選での速さがなく、レースペースで追い上げる戦いを余儀なくされていますが、いくらレースペースが良くてもヴェッテルにこういう走りをされてしまってはもう勝ち目がない、のが本音ではないでしょうか。アロンソも予選 9 位から 2 位表彰台というのは素晴らしい戦いぶりだと思いますが、これからの後半戦は何としてでもヴェッテルの前でゴールし続けることが最低条件なわけで。

今回は夏休み前の勢力図がどう変わっているか、に注目していましたが、相対的に進歩したと言えるのはフェラーリとマクラーレンでしょうか。アロンソは力強い走りを見せていましたが...前述の通り、レッドブルに真っ向勝負を挑めるレベルには至っていないようで(次戦イタリアではなりふり構わず勝ちに来るでしょうが)。マクラーレンはようやくフロントプルロッドサスペンションを使いこなしてきたのか、今までのような箸にも棒にもかからない走りではなくなり、表彰台争いに絡めるまで競争力を取り戻してきました。が...、最後にコンサバなピット戦略を採ったことで、残念ながら 6 位フィニッシュ。ここはちょっと無謀でも表彰台を獲りに行ってほしかったところではあります。
ロータスは...タイヤに優しい、以上の武器がないようにも見えて、今後レッドブルを追い上げていくには厳しいですかね...と思っていたら、ライコネンがブレーキトラブルでリタイア。ここにきてノーポイント、ヴェッテルに対して 63pt のビハインドでは、事実上チャンピオンシップから脱落したと見るしかなさそうです。

もうそろそろチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの二人に絞られた、と言って良いでしょう。しかも、残り 8 戦(まだまだ 8 戦も残っている、という見方もできますが)でヴェッテルとアロンソの差は 46pt。ほぼまるまる 2 勝分の差が付いてしまい、マシン性能的にもレッドブル有利とあっては、半ば「勝負はついた」という状況に近いかと思いますが...V8 エンジンの最終シーズン、もうちょっと盛り上がってほしいところなので、モンツァでフェラーリがどう巻き返してくるか、レッドブルとの争いにメルセデスあたりがどう絡んでくるか、に注目したいと思います。

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2013/07/30 (Tue.)

F1 ハンガリー GP 2013

ハンガリーGP決勝 ハミルトンが今季初優勝 - GPUpdate.net

2013 年シーズンも折り返し地点。夏休み前最後のハンガリー GP は、ハミルトンがメルセデス移籍後初勝利を飾って締めました。

予選はヴェッテルが PP を獲とk...と思われたところで、そのヴェッテルのタイムを僅かに上回ったのがハミルトン。今季、予選ではメルセデスは圧倒的な速さを見せつけていますが、持ち前の直線スピードが活かせない低速な版画路リンクで PP、というのには恐れ入りました。
とはいえ、決勝ではスタートダッシュかピット戦略、タイヤへの入力の違いでヴェッテルに交わされるのは時間の問題、と思われましたが、最初のピットアウト後にヴェッテルがバトンの後ろで長時間引っかかってくれたおかげで、ハミルトンとしてはセーフティマージンを築くことに成功。その後も、ハミルトンはウェバーやグロジャンとの争いはあったものの、結局最後まで危なげないレース展開でポールトゥウィンを決めました。

結果的にはハミルトンが「抜けないハンガロリンク」での PP の優位を最大限に利用した形になりましたが、スペイン GP までのメルセデスならばどこかで失速していた可能性が高いでしょう。そういう意味では、問題となっている単独タイヤテストを経て、メルセデスの速さが本物になってきた成果、と言えるのかもしれません。
最終的に対抗となり得たのは、レース途中で 2 ストップ→3 ストップにタイヤ戦略を変更したロータスのライコネン。6 番手スタートから 2 位表彰台はタイヤに優しいこのクルマとライコネンのドライビングならではでしょうが、それでも予選 6 位ではこれが限界でしょう。よくやったと言えるでしょうが、今回のレースで最も利を得たのは、優勝したハミルトンを除けばやはりヴェッテルではないでしょうか。チャンピオンシップでは 2 位(このレースの結果、アロンソからライコネンに入れ替わった)に 34pt→38pt と差を広げ、さらに有利な状況に。圧倒的だった 2011 年(ハンガリー GP 終了時点で 2 位に 85pt 差)ほどではないにせよ、1 レースリタイアしてもまだ 13pt 以上は点差が残っているというのは、ヴェッテルにとって戦略の幅を広げてくれる武器になります。このままメルセデスの 2 台がアロンソとライコネンの間に割って入ってくれている限りは、今季はこのままヴェッテル有利で進んでいってしまうのではないでしょうか。これから 4 週間の夏休みの間に、(表向きは開発禁止期間となっているものの)各チームがどれだけキャッチアップしてくるか、休み明けのベルギーが見ものです。

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2013/07/08 (Mon.)

F1 ドイツ GP 2013

ドイツGP決勝 ヴェッテルが辛くも逃げ切り母国GP初優勝 - GPUpdate.net

タイヤ問題で荒れに荒れたイギリス GP の翌週ということで、引き続きタイヤに関しては不安の残ったドイツ GP。それでも、ピレリの見解によるとバーストの原因は「タイヤを左右逆に装着していた」「タイヤの内圧を下げすぎていた」ことで、該当するチームにのみ問題が発生していたと。確かに、メルセデスあたりは以前から左右逆装着をしたほうがパフォーマンスが上がることに言及していましたし、内圧を下げすぎて耐久性に問題を起こしていたことは過去に 2005 年のアメリカ GP でもあったわけで。まあピレリタイヤの信頼性に対する疑問符は消えませんが、タイヤの内部構造のベルトをスチールから昨シーズンのケブラーに戻す、という話もあるので、しばらく様子を見ましょうか。

予選は今回もメルセデス。ハミルトンが圧倒的な速さで PP をもぎ取りましたが、今回は完全に予選向きのセットアップにしたことが裏目に出て、レースではペースが伸びず。スタート直後にヴェッテルとウェバーがハミルトンを簡単に抜き去り、得意の 1-2 体勢を築きます。が...、ウェバーが初回ピットイン時に右リヤタイヤがちゃんと装着されていない状態で発車してしまい、そのままタイヤ脱落。つけ直して再スタートはしましたが、これでウェバーは完全に表彰台圏外へ脱落。

レース中盤、マルシャのチルトン車が白煙を上げてストップし、そのまま SC 導入。蓋を開けてみるとヴェッテル-グロジャン-ライコネンのオーダーになっており、タイヤ的にはロータス有利。それぞれがどういうピット戦略でチェッカーへ向かおうとしているかが注目されましたが、先に動いたのはグロジャン。それに合わせるように、ヴェッテルも翌週ピットに向かいます。
ここでライコネンがフライングラップを叩き出し、ヴェッテルを交わした上で新品タイヤでコースイン...かと思いきや、まさかのステイアウト。もしかしてこのまま無交換でチェッカーまで走りきる気か...?と思ったら、今度は 50 周目で不可解なピットイン、中古のソフトタイヤに交換します。
どうも、無線の不調でピットとの意思疎通が十分ではなかったようなのですが、ロングスティントで走りきるか、ヴェッテルの翌周にピットに入るか、のどちらかだったのでは。最後タイヤ交換をしなければ走りきれないという判断でピットインしたのでしょうから、ヴェッテルの翌周に新品ミディアムタイヤに交換するのが正解だった可能性が高いと思われます。
しかし、それでもライコネンにはファイナルラップまでにヴェッテルにギリギリ追いつける目算があったはず。実際、ラスト数周はコンマ 4 秒ずつタイムを詰めていくことに成功していました。それが...、僚友グロジャンの無駄ながんばりに数周付き合わされた挙げ句、チームオーダーで何とか譲ってはもらえたものの、最終的にヴェッテルとジャスト 1 秒差、2 位でのチェッカー。ロータスはセカンドドライバーの自己中心的な振る舞いによって開幕戦以来の勝利をフイにしたと言っていいでしょう。グロジャンのレースエンジニアである小松礼雄さんは少なくとも二度にわたってグロジャンにオーダーを伝えていたようですが、もっと強く伝えるべきだった。前戦イギリスでも SC 時のピット判断を誤ってライコネンの表彰台をフイにしてしまったし、ロータスはどうもレース戦術で失敗することが多いですね...。

結果的に、ヴェッテルにとっては直接のライバル 2 人とさらにポイント差を広げることができた、理想的なレースになりました。カナダ GP のときに 36pt あったアロンソとのポイント差は、イギリスで詰められたものの今回改めて 34pt 差となり、前回のリタイア分をきれいにカバーできたと言って良いでしょう。シーズンはまだ 10 戦残っていますが、アロンソから見れば「2 レース消化して 2pt しか詰められなかった」という状況で、なんだかんだ言って今シーズンもレッドブル+ヴェッテルは明らかに強い、ということだと思います。
昨年までに比べるとレッドブルのアドバンテージは大きくはなっていませんが、対するフェラーリ、ロータス、メルセデスともに「何かがちょっとずつ足りていない」状況。とはいえ、この後のハンガリー、ベルギーともにマシンパフォーマンスよりもドライバー要素が占める比重が大きなサーキット。アロンソやライコネンのドライバー力による逆襲に、期待したいと思います。

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2013/06/30 (Sun.)

F1 イギリス GP 2013

イギリスGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

良くも悪くもタイヤに演出されたグランプリでした。FP3 のペレスに始まり、決勝ではハミルトン、マッサ、ヴェルニュ、再度ペレスのタイヤが破裂、ヴェッテルのタイヤにも亀裂が見つかるというあり得ないレース。個別のマシンのタイヤがバーストするということは今までもありましたが、チームを問わずトラブルが発生するというのは、2005 年のインディアナポリス(タイヤの耐久性問題でミシュラン勢が決勝を不出走、同年唯一のフェラーリの勝利レース)以来ではないでしょうか。シルバーストンが F1 サーカス随一の高速サーキットである、という事情もあるでしょうが、今後路面温度は高まり、まだまだ高速サーキットも公道サーキットもあるという状況で、この先同様のトラブルが発生しないか、不安は募ります。今回のレースはたまたま単独事故と他のドライバーがうまく避けたという状況が重なった結果、大事に至っていないだけ、というのが現実でしょう。
ピレリはこの状況を重く見て早急に対策を打つ必要があるでしょうし、FIA からも指導が必要な状況だと思います。大惨事が起きてからでは遅い。ショーアップのためのタイヤパフォーマンスのコントロールは必要な部分もあるでしょうが、これならばワンメイクをやめて健全なコンペティションを起こしたほうが、却ってタイヤの安全性は高まるのではないかと思います。そう考えると、コンペティション下でもワンメイク下でも信頼性に大きな問題を起こさずに F1 参戦を完遂したブリヂストンの仕事って偉大だったんだなあ、と改めて感じます。

レースは圧倒的なタイムで PP を奪取したハミルトンがスタートを成功させ、2 番手のロズベルグを交わしたヴェッテルが追う、という前戦カナダと似たような展開で始まりました。ヴェッテルにしてみれば、序盤のうちにハミルトンの 1 秒以内につければ「勝ったも同然」なレース。逆にハミルトンとしては早くヴェッテルとの差を開けて DRS 圏外に追いやることが重要なレース。そんな状況が、ハミルトンをタイヤバーストの最初の犠牲者にした、と言って良いでしょう。
ヴェッテルもヴェッテルで、ハミルトンの後退後に首位を走っている中、突然のギヤボックストラブルでスローダウン。開幕から高い安定性を見せ、総合力でチャンピオンシップをリードしてきた RB9 も止まるときは止まるんだねえ、と思ってしまいました。

ヴェッテルのリタイアでセーフティカーが入り、46 周目から残り 8 周の超スプリント・レース。首位争いから中断に至るまで手に汗握るオーバーテイク合戦が繰り広げられましたが、その中でも白眉はやはりアロンソ。こういう乱戦になると最も落ち着いて確実なオーバーテイクを仕掛けられるドライバーだと思います。「鬼神のような走り」とでも表現したくなるようなオーバーテイク劇で、一気に 3 位へ。スタート直後に接触で後退したウェバー、タイヤバーストで下位に沈んでいたハミルトンの追い上げも凄まじかったですが、やはりヴェッテルがいなくなったレースでの、アロンソのポイント獲得へのこだわりが他を圧倒していました。

総括すると、ドライバーズポイントでヴェッテルとの差を 36pt から 21pt まで縮めたアロンソ。スペインでのタイヤテストの恩恵を最大限に受けて勝てるレースペースを身につけたメルセデスの 2 台。マシンと戦略の両面で詰めが甘く、ライコネンを活かしきれないロータス。そして、エースドライバーをサポートできないフェラーリとロータスのセカンドドライバー。そこそこの結果を残しつつも「そこそこ止まり」で、今季中に複数回表彰台に乗るくらいじゃないとウェバーの後釜には据えてもらえないよ、という感じのリカルド。そんなところでしょうか。
1 レースをノーポイントで終えてなお、ヴェッテルが有利な状況は変わっていませんが、メルセデスの 2 台がチャンピオンシップをかき回せる状態に仕上がってきたことで、シーズンは俄然面白くなってきました。それでもアロンソにしろライコネンにしろ、ヴェッテルへの挑戦権を得るためにはやはりセカンドドライバーの確実なサポートがなければ厳しいと思われますが、二人ともいまいちパッとしないんだよなあ...。ともあれ、次のドイツ GP は、すぐ 1 週間後に迫っています。

投稿者 B : 23:51 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/06/28 (Fri.)

マーク・ウェバーが今季限りで F1 引退へ

ウェバー、引退! | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1
「F1残留は頭になかった」 | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

おおおおお...!

レッドブルのマーク・ウェバーが今季限りでの F1 引退と来季ポルシェチームからのル・マン参戦を発表。

ウェバーはこれまでも何度かチャンピオン獲得の可能性がありながら、最終的にはチームメイトのヴェッテルに敗れてセカンドドライバーの地位に甘んじてきました。2011 年以降は明らかにチーム内でヴェッテル優先の采配が行われていることは外から見ても明らかでしたが、とはいえウェバーにとっては他に勝てるチームへのナンバーワン待遇での移籍の可能性はなく(フェラーリからのオファーもあったようですが、それも明らかにアロンソのセカンド待遇だったようですし)、結局レッドブル残留がウェバーにとってもチームにとっても最良の選択、という状況が長く続いてきました。数年前から引退も囁かれてはいたものの、ここまで残留してきたのは、レッドブルにいればチャンピオンの可能性もある、という状況が続いてきたからでしょう。
本人は否定していますが、引退のきっかけの一つに今年のマレーシア GP でのチームオーダー問題(ポジションキープのチームオーダーが出ていたにも関わらずヴェッテルがそれを無視し、その後チームがヴェッテルへの問責を強く行わなかった)が影響していることは間違いないでしょう。チームがポスト・ウェバーを見据えて動いている状況も後押しした可能性があります。

個人的には、可夢偉応援のためにちらちら観ている WEC で今後もウェバーの活躍を観ることはできそうなので悲観はしていませんが、やっぱり気になるのはその後任。現時点ではロータスの資金問題と紐付ける形でライコネンが最有力、という見方が濃厚ですが、トロロッソからリカルドが昇格するという話もあるようです。個人的にはヴェッテルとライコネンを同じマシンに乗せてどちらが速いか観てみたい、という興味が強いですが(笑)、ロータスにはゆくゆくはホンダからのエンジン供給という噂も上がっていて、それまで残っていてほしい気もするので、悩ましいところ。

トップチームのシートは、フェラーリのマッサ、マクラーレンのバトン、ロータスの二人が今のところ今期末までの契約。願望としてはフェラーリの来季シートには可夢偉に座っていてほしいところですが、いずれにしても来季のシートは大シャッフルになる可能性もあり。シーズンはまだまだ中盤にさしかかったところながら、ここからストーブリーグ(って、本来はストーブが必要な時期に動く移籍話、という意味だったはずなのに)が一気に加熱していきそうです。

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2013/06/11 (Tue.)

F1 カナダ GP 2013

カナダGP決勝 ヴェッテルが優勝、2位争いはアロンソが制する - GPUpdate.net

サーキットのランオフエリアが狭く、毎年アクシデントとセーフティカー導入が多くて荒れたレースになりがちなカナダ GP。ここで初優勝を挙げるドライバーも少なくなく、一年のうちで最もドラマがあるグランプリと言っても過言ではないかもしれません。が...今年のカナダ GP は SC 導入もなく、比較的淡々と進んだレースでした。

優勝はポールトゥウィンでヴェッテル。いかにもヴェッテル+レッドブルという完璧な先行逃げ切りのレースで、他車を寄せ付けませんでした。今年の RB9 は全てのサーキットで最速ではないにしても、やはり全チーム中で最速の部類に入ることは間違いなく。特に今回は「予選とスタートでメルセデスを抑えきれば、あとはメルセデスが後続の蓋になってくれる」ことをうまく利用したレース運びとでも言うのでしょうか。レッドブルは今季での最も効率的な勝ちパターンを確立したのかもしれません(笑。

抑え込まれたメルセデスは、それでも何とか 3-5 フィニッシュ。決勝でズルズル落ちていく展開にはそれなりに歯止めがかかったように見えます。サーキットとの相性もあるかもしれませんが、これはスペイン GP 後にピレリと独自に実施したタイヤテストの結果、ピレリタイヤの使いこなし方を掴んできた、ということではないかと思います(それ故に他チームからは批判されているようですが)。今後、ロータスに代わってシーズンを引っかき回すのは、ハミルトンとロズベルグになるような気がします。
逆にロータスはライコネンがうまくポイントを稼ぎはしたものの、取り立てて弱点はない一方で際立った速さもないマシンのおかげで、速さを身につけてきたメルセデス、フォースインディア、トロロッソあたりとうまく戦えていない印象。ライコネンはミハエル・シューマッハーに並ぶ連続入賞記録を打ち立てましたが、このまま入賞圏ギリギリあたりを走っているライコネンを見るというのも辛いもの。得意のスパで、と言わず、今シーズンあと何勝かはしてほしいですが。

2 位のアロンソはまた「アロンソらしい」レース運び。6 番手から、前車のミスを見逃さずにキッチリ仕掛けて確実に順位を上げ、最終的にはヴェッテルの後ろでフィニッシュ。このレースでは望み得る最高の結果を持ち帰ったことになるのでしょうが、それでもヴェッテルにじわじわと差を広げられ、既に 36 ポイント差。アロンソにとっては自滅した 2 戦がいかに痛かったかが今になって分かる、といったところでしょう。マシン性能やチーム力以上に差が開いてしまっているように見えます。今後、夏に向かって暑くなっていくサーキットで、レッドブルよりもタイヤをうまく使えるマシン特性を活かせるかどうか。

どうも今季は思っていたよりも早く勢力図がハッキリしてきたようです。このまま大どんでん返しがなければチャンピオン争いはヴェッテルとアロンソの一騎打ちになりそう。そして、テクニカルレギュレーションの大改定を目前にした今季、これからマシン性能が根本から変わることはおそらくないでしょう(マクラーレンがフロントプルロッドサスペンションをモノにして、レースによっては優勝争いに絡んでくる可能性はあるにしても)。個人的には、もうちょっとロータスにがんばってほしいところですが...。
次は伝統的にレッドブルが強いシルバーストン。このままヴェッテルが独走に勢いを増す展開になるとちょっとつまらないな...と思いつつも、この 3 週間でライバルチームがどんなマシンアップデートを入れてくるか、レッドブルはそれにどう対抗するか、注目したいと思います。

投稿者 B : 01:26 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/05/27 (Mon.)

F1 モナコ GP 2013

モナコGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 - GPUpdate.net

60 回目、伝統のモナコ GP。これまでの流れからすると予選はメルセデスが獲るも、決勝で失速...という予想を良い意味で裏切られる結果になりました。

予選はウェットから乾いていくという、状況が刻々と変わる見応えのある内容。最終的にメルセデスの 1-2 で予選を終えましたが、タイミング次第で PP は変わっていただろう、とても面白い予選でした。

決勝は、メルセデスに続くレッドブル、ロータス、フェラーリから最も良いタイミングでアンダーカットを決めたドライバーが勝つんだろうな、と予想していましたが...蓋を開けてみると、メルセデスが「蓋」になることはほぼなく、ロズベルグがスタートから首位を明け渡すことなくチェッカーを受けるレースに。
これは意外でしたが、ひとつはメルセデスが「予選で速い=燃料搭載量が軽いと速い」という特性を持っていることが大きく影響しているでしょう。モナコという比較的燃費に厳しくないサーキットであれば、マシン特性を活かした戦い方ができる、という計算はあったのではないかと思います。而してその通りになったと。もう一つはモンテカルロという市街地サーキットの特性。オーバーテイクが不可能に近く、DRS の効果も小さいサーキット特性がロズベルグに有利に働いたのは間違いないでしょう。でも、モナコは他のどこよりも明確な「ドライバーズサーキット」。スタートからチェッカーまでレースをコントロールしきったロズベルグには、純粋に賞賛を送りたいです。

危なげないレースで 2-3 フィニッシュを決めたレッドブルは、チャンピオンシップを考えれば事実上このグランプリの勝者と言って良いかもしれません。直接のライバルであるライコネン、アロンソよりも確実に前でチェッカーをうけ、ポイント差を広げたわけですから。目先のレースにとにかく勝ちたいヴェッテルは悔しいでしょうが。

新人が多いシーズンのモナコは荒れた展開になりがちですが、今年もひどかったですね...。何台クラッシュしたか分かりませんが、特にマクラーレンのペレスとロータスのグロジャンがひどかった。結局、去年の批判から根本的には改善できていない、ということなのかもしれません。場合によっては、可夢偉のレギュラーシート獲得の可能性に繋がる話なので、引き続き注視していきたい(笑
フェラーリのマッサもフリー走行・決勝とクラッシュしていたようでしたが、テレビ放送を見る限りでは決勝のクラッシュで負ったダメージはけっこう重そう。あまりこういうことを言いたくはありませんが、代役として可夢偉にお声がかかる可能性もあるのでは...と思うと、日本人としては期待してみたくなるわけで(^^;;

というわけで、途中まではパレードで退屈なレースでしたが、中盤以降はなかなか見どころが多く、面白いレースでした。
次はまた波乱のレースになる確率が高いカナダ。新ウィナーが生まれやすいサーキットですが、誰がポディウムの中央に立つんでしょうね。

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2013/05/17 (Fri.)

ホンダ F1 復帰 正式発表!

ホンダ、2015年から「マクラーレン・ホンダ」としてF1復帰を正式発表 / エンジンユニット、エネルギー回生ユニットを開発・製造・供給 - Car Watch
ホンダ、2015年からのF1復帰記者会見リポート / 環境対応パワーユニットを供給し「マクラーレン・ホンダ」としてF1に参戦 - Car Watch

かれこれ半年以上前から噂され始め、今や F1 パドックでは「公然の秘密」と言われていたらしいホンダの 2015 年からの F1 復帰が正式に発表されました。しかも、ジョイント先はこれまた噂どおりマクラーレン。F1 史に燦然と輝く「マクラーレン・ホンダ」の名が、実に 23 年ぶりに蘇ることになります。かつてホンダだったチームが今やメルセデスのワークスチームになり、メルセデスのワークスチームだったマクラーレンとホンダが組む、というのはなんとも皮肉な話ではありますが。

というわけで、今回の参戦はシャシー製造まで含めた「コンストラクター」ではなく、あくまで「パワーユニットサプライヤー」としての参戦。「エンジンサプライヤー」ではなくあえて「パワーユニット」としているのは、2014 年からの F1 が単なるガソリンエンジンだけでなく、エネルギー回生システム「ERS」(運動エネルギー回生システム「ERS-K」(現在の KERS)と熱エネルギー回生システム「ERS-H」の複合体。現在の KERS よりも使用できるエネルギー量が大幅に引き上げられる)を動力源とするハイブリッドカーになるから。逆に言えば、市販車との技術交換が意味を持つ領域に F1 のテクニカルレギュレーションが変更されることで、ホンダが F1 に復帰する大義名分ができた、ということでしょう。もちろん、リーマンショック後の苦境を乗り越えた今だから、という経済的背景もあるでしょうが。

こうなると次に気になるのは当然ドライバーでしょう。バトンは 2014 年末でいったん契約が切れますが、ペレスは今年からの複数年契約、という条件しか明らかにされていないので、2015 年の契約が存在するかどうかは不明です。ただ、vodafone の撤退後には TELMEX がマクラーレンのタイトルスポンサーになるらしい、という状況を踏まえると、2015 年もペレスとの契約が存在している可能性は高いですが...。そうすると、バトンが 2015 年以降も契約を継続するのか、それともマクラーレンが別の有力ドライバーを引き抜くのか、あるいは「ホンダ枠」みたいなものが存在するのか。ワークス扱いの長期パートナーシップであれば「ホンダ枠」が存在してもおかしくありませんが、マクラーレンというチームのドライバーの扱いや日本人ドライバーに案外厳しいホンダという会社(笑)のことを考慮すると、そこに日本人ドライバーを...というのは現実的ではないでしょう。もしフェラーリがダメなら、可夢偉にマクラーレン・ホンダに乗ってほしい、という日本人としての願いはありますが...。

もう一つはカスタマーチームへのパワートレイン供給がどこになるのか。マクラーレンと技術提携しているマルシャに卸すのがもっとも現実的でしょうが、3 チーム目があるとすればどこか。ここはやっぱり「ロータス・ホンダ」「ウィリアムズ・ホンダ」にも期待してしまうところですね(^^;;まあロータスはグロジャンや elf といったフレンチコネクションが強いし、ウィリアムズは財政的にホンダと組めるのか、という問題があるので、どこになるかは分かりませんし、参戦初年度は 2 チーム供給、となる可能性もあります。

ともかく、2013 年の F1 もようやく欧州シリーズが始まったところだというのに、今から 2015 年の F1 が楽しみで仕方がありません(ぉ。我が家は 2016 年には次女が小学校に入学して、体育の日が運動会で埋まらなくなるので、そしたら久しぶりに鈴鹿に応援に行こうと思います(笑。

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2013/05/13 (Mon.)

F1 スペイン GP 2013

スペインGP決勝 アロンソが母国グランプリを制す - GPUpdate.net

ヨーロッパラウンドの幕開けスペイン GP。このサーキットの風景を見ると、いよいよ今シーズンも本格的な開幕だな、と毎年思います。

予選を制したのはメルセデスの 2 台。しかも圧倒的なタイムでのフロントロウ獲得で、予選番長もここまで来れば立派なものだ、と思いますが、例によってレースペースはぐだぐだ。終盤のペースは悪くなかったようなので、やはり燃料搭載時にスピードが出ないマシンバランスということなのでしょう。まあメルセデスが「蓋をする」ことで純粋なマシン性能に依らないレースになるので、これはこれで面白いのですが。

というわけで、このレースがメルセデスのためのレースにならないであろうことはスタート前からほぼ分かっていましたが、レッドブル・フェラーリ・ロータスのいずれが勝つのかは分からない状況。予選タイムだけを見ればヴェッテル有利でしょうが、フェラーリの安定性もロータスの対タイヤ性能も無視できない。最終的には戦略と状況に合わせられるチーム力が物を言うだろうな、と思っていましたが、結果的にそのとおりになりました。
個人的に注目していたのはロータスのライコネン。というか、今年はライコネン推しの私ですが、それを差し置いても「他の主力チームが 4 ストップ戦略を採る中で、3 ストップにできるマシンとドライビングを持っている」ことの可能性に注目していました。結果的にはフェラーリの終盤のペースとピット作業の速さに敗れた形にはなりましたが、他チームより切れるカードの枚数が多いことは戦略上有利。ピット回数が多くなる今シーズン、特にこれからの夏場のレースでは台風の目になるのではないでしょうか。チャンピオンシップも現時点でヴェッテルに 4pt 差の 2 位、というのが実に面白い。

勝ったアロンソは良いレースをしましたね。中盤はライコネン有利かと思いましたが、ピットタイミングをライコネンに合わせてきたチームのうまさと、プッシュすべきところでプッシュできるアロンソの強さが光ったレースでした。アロンソはスペインやイタリアのレースではいつも見せ場を作るので、今回もそういうシーンはあるだろうと思っていましたが、結局そのまま勝ってしまうとは。レッドブルがマシンをまとめてくるまでの間にどれだけアドバンテージを築けるかが今シーズンのキモでしょうが、これだけ良いレースができるだけにマレーシアとバーレーンでの「自滅」が痛い。これが終盤に響いてこなければ良いのですが...。

カタロニアはマシン性能がストレートに結果に出るサーキット。ここでフェラーリの 2 台がともに速く、ライコネンが 2 位表彰台。ヴェッテルが彼らについていけず 4 位、というのが――メルセデスのフロントロウ独占とレースでの没落も含め――現時点での勢力図を見事に表していると言えるのではないでしょうか。おそらく今季はこのままアロンソ、ヴェッテル、ライコネンの三つ巴で進んでいくのでしょうが、つまりはとても見応えのあるシーズンになる...ということでもあると思います。

翻って、次はドライバーの実力が物を言うモナコ GP。相変わらずメルセデスが予選では速いのか?決勝では「抜けないサーキット」で各チームどういう戦略を持ち込んでくるのか?スペインとは全く違ったレースになると思われるだけに、これまた楽しみです。

投稿者 B : 00:49 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/22 (Mon.)

F1 バーレーン GP 2013

バーレーンGP決勝 ヴェッテルが圧勝で今季2勝目 - GPUpdate.net

バーレーン GP はレッドブルのヴェッテルが、圧勝で今シーズン最初の 2 勝目ドライバーとなりました。
とはいえ内容的にはヴェッテルが独力で楽勝だった、というわけではなく、むしろフェラーリの自滅に救われたと言ったほうが正確ではないでしょうか。

PP はメルセデスのロズベルグ。しかしメルセデスは予選では速いもののレースペースに苦しみ、おそらくスタート直後にヴェッテルとアロンソに交わされるであろうことは想像に難くありませんでした。その後の展開としてはタイヤに厳しいレッドブルよりもフェラーリのほうが戦略の幅を持たせられる分有利で、アロンソがいつものレース巧者ぶりを発揮して中盤に逆転するのでは、と予想していました。が、アロンソはまさかの DRS トラブルで緊急ピットイン、いったんは DRS を応急処置したものの、ピットイン直後に再度 DRS を稼動させてみたらまた故障して再ピットイン。完全に余計なピットインが増えてしまったことで下位に沈み、8 位フィニッシュとなりました。
フェラーリのこれは完全にチーム側の失策で、緊急ピットイン時に完全に修理できた確証がなければ再度使わせるべきではなかった。それがなければ仮に DRS が使えなかったとしても表彰台を争えていたことを考えると、取れるポイントをみすみす逃してしまったことになります。マレーシア GP でのリタイアもピットイン指示のミスのようなもので、この 2 戦での失敗があとあとチャンピオンシップで大きな意味を持ってくるということは、過去の経緯を見れば明らかなこと。フェラーリは今季「どのサーキットでもそつなく速い」マシンの筆頭であり、得手不得手がハッキリしているライバルチームよりも有利な状況にあるだけに、こういう取りこぼしは良くないですね...。

勝ったヴェッテルはフェラーリに勝たせてもらったようなもの、ではありますが、アロンソが後退してからのレースは完全にレッドブルの勝ちパターンでしたね。やはり、このマシンはレッドブル伝統の「先頭を走っている限り誰も抜けないクルマ」でしょう。今季はギヤレシオを変えて追い上げるレースでも抜けるようなセッティングに変えてきているようですが(今までは PP スタートを前提に加速重視のギヤレシオにしていたため、先頭で走ると滅法速かった反面、追い上げる展開だと最高速が伸びず DRS を使っても抜けない、ということもままあった)、勝ちパターンに入れるかがポイントなのは変わっていないようですね。

2-3 フィニッシュを決めたロータスも良かった。「気がつけば表彰台」のライコネンの安定度は今回も群を抜いていましたが、良かったのはグロジャン。うまくライコネンから学ぶことができているのか、去年のクラッシャーのイメージは鳴りを潜め、ステディな走りができているように見えます。ここ一発の切れ味の鋭さみたいなものも少し鈍ってしまっているようにも見えますが、今のグロジャンに大事なのは安定性。これができれば、うまくライコネンをサポートして、チームとして両チャンピオンシップでそこそこいい戦いができるようになるのではないでしょうか。
いっぽうで、ちょっとひどいのはマクラーレンのペレス。マレーシアでチームオーダーが問題になった後で、しかももともとマクラーレンというチームの性格上もチームオーダーは出ないという状況の中ではあるとはいえ、今回のバトンへの仕掛けかたはいかがなものかと。無駄にタイヤを消耗させて他車に漁夫の利を与えたり、あまつさえバトンに接触してあわや両者リタイア、というシーンもありました。バトンよりも良い結果を出してチーム内での地位を盤石にしたい、という思いもあるでしょうが、グロジャンが F1 クオリティの走りを身につけてきたのに比べると、これでマクラーレンのセカンドドライバーは...と文句の一つも言いたくなります。

...ということもありましたが、今回のレースはコース上のあちこちで常にバトルが発生している、というとても見応えのあるレースでした。唯一、ヴェッテルだけがほぼ独走状態だったのが退屈でしたが(笑。
次はまた 3 週間空けてスペイン。いよいよヨーロッパラウンドの始まりです。各チーム、大規模アップデートを投入してくるはずですし、また勢力図が書き換わる可能性もあります。注目は悩めるマクラーレン、セットアップの最適解を見つけ出して戦えるマシンにまとめてくるかどうか。

投稿者 B : 01:14 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/04/14 (Sun.)

F1 中国 GP 2013

中国GP決勝 激戦を制してアロンソが優勝、2位ライコネン - GPUpdate.net

3 週間空けての第 3 戦、中国 GP。今年は去年よりも持たなくなったと言われるタイヤ戦略がキモなのは間違いありませんが、各チームともに予選から既にタイヤセーブモード。どのセッションも途中までなかなかクルマが走り出さず、なんとも寂しい土曜日でした。ほとんどのチームがワンアタックでタイムを出す中、Q3 に至っては 8 位バトン、9 位ヴェッテル、10 位ヒュルケンゲルグがまともなアタックさえせずにタイヤ温存策に出る始末。FIA はレースを面白くするために 2 種類のタイヤを使うレギュレーションを導入したはずですが、これでは本末転倒なのでは。予選時に使えるタイヤの本数を増やすとか、レギュレーションの見直しが必要なのではないかと思います。

ともあれ、決勝。ハミルトン-ライコネン-アロンソというスターティンググリッドがポディウムでは逆順という結果になりました。スタートダッシュを確実に決めてライコネンを抜き、ピットストップでハミルトンを抜き、最後にコース上でバトンをオーバーテイクしてトップに立ったアロンソの戦いぶりは流石の一言。最速でないマシンでもレース全体を見渡して「押さえるべきところを押さえる」走りをさせたら、おそらく F1 史上を見てもアロンソに勝るドライバーはいないのではないでしょうか。開幕時点でのマシンの仕上がりが昨年よりは明らかに良いので、ヴェッテルからタイトルを奪還する可能性が最も高いのはこのアロンソだろうと思います。
ライコネンは途中ペレスとの接触でフロントノーズにダメージを負っていなければ、このレース勝てていた可能性もありますが、スタートでアロンソとマッサに先行されたのが全て。それでもきっちり走って抜いて 2 位、チャンピオンシップでもヴェッテルに次ぐ 2 位につけているわけですから、ライコネンも去年以上にポテンシャルがあると言って良さそうです。ラリー転向前の「速いけど脆い」「モチベーションの高いレースと低いレースの内容が極端」といったピーキーなイメージとは変わって、今のライコネンは速さと安定性を兼ね備えていると思います。
ハミルトンも優勝こそ逃しましたが、移籍後 3 戦目で早速 PP 獲得というのがハミルトンらしい。今のメルセデスでどこまでチャンピオン争いに絡めるかは分かりませんが、レーサーとして「いい感じに脂が乗ってきた」と言えそうです。

レース全体をみるとまだまだマクラーレンが振るわなかったり、若手ドライバー(特にペレス、グティエレス、ヴェルニュあたり)が不甲斐なかったり...と気になる点もありますが、やっぱりチャンピオン経験者複数人が優勝を争い、誰が勝つか分からないレースは面白いですね。今季ここまで 3 戦で 3 人の異なる勝者が誕生、レッドブルも主にタイヤとの相性の点で盤石ではないようだし、当面はタイヤ戦略がマシン性能の差を埋めてくれるのではないでしょうか。
次のバーレーンは暑くなるでしょうし、タイヤに優しいクルマが有利になる可能性が高いと思います。ライコネンか、場合によってはヒュルケンベルグあたりにもチャンスが巡ってくるかもしれません。

投稿者 B : 23:59 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/24 (Sun.)

F1 マレーシア GP 2013

マレーシアGP決勝 ヴェッテルがチームメイトバトルを制す! - GPUpdate.net

第 2 戦も雨が絡んだマレーシア GP。結果だけ見ればヴェッテルがポールトゥウィンでポディウムの中央に立ちましたが、その途中にはいくつものドラマがありました。

最大の見せ場は 1-2、3-4 フィニッシュを決めた 2 チームのチームメイトバトルでしょう。終盤、どちらもチームメイト同士がテールトゥノーズの態勢になり、両チームともに「ステイ」という判断であったにも関わらず、ヴェッテルはウェバーに仕掛け、ウェバーはウェバーでメインストレートでヴェッテルに幅寄せをするという危険な攻防がありました。メルセデスのほうはハミルトンの燃料がピンチでロズベルグのほうが明らかに速かったのにポジションキープの指示。いずれもアクシデントには繋がらなかったとはいえ、以後のレースには間違いなく禍根を残す形になりました。2010 年トルコ GP の例を見るまでもなく、こういうのは後を引きますからね...。

今回のレースでは、スタートが良くヴェッテルに仕掛けていけるかに見えたアロンソがまさかの自滅(昨シーズン、2 度のもらい事故以外に自らのミスでの失点はなかったにも関わらず)でリタイア、開幕戦に勝ったライコネンも予選の雨やトラフィックの影響で振るわず、ペナルティもあって 10 番手スタート→7 位がやっと、という結果。いずれもベストコンディションでトラブルもなければレース結果はもっと違っていた可能性はありますが、こういうのも序盤の混戦にはつきもの。おそらく、ヨーロッパラウンドに突入するまでは、昨年のようにサーキットとの相性やコースコンディションなどによってトップ 3~4 チームが勝者を入れ替えながら進んでいくシーズンになりそうな気配です。

そんな中で気になるのはマクラーレンの不甲斐なさ。まだまだフロントプルロッドサスを含めたセットアップに解が見つけられていないということでしょうが、2 戦ともポイント獲得がやっと、という状況はあまりにも芳しくない。とはいえ開発ペースの速い同チームのことですから、3 週間後の中国 GP までにはある程度改善してきそうな気もしますが。トップ争いが混戦になりそうな状況で、マクラーレンが出てこないとイマイチ盛り上がりに欠けるのが F1。個人的に今年はライコネン一押しですが、ここにマクラーレンも加わってきてほしいところです。

投稿者 B : 23:33 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/18 (Mon.)

ホンダ F1 復帰へ?

朝日新聞デジタル:ホンダ、F1復帰へ 15年にも エンジン開発に着手 - 経済・マネー
【新聞ウォッチ】「ホンダ 2015年にもF1復帰へ」の新聞報道、その狙いは? | レスポンス

今日の朝日新聞一面の記事。ホンダが 2015 年の F1 復帰に向けた開発に着手しているとのこと。エンジンの供給先はマクラーレンが濃厚で、実現すれば 1993 年以来 20 年以上ぶりに「マクラーレン・ホンダ」が実現することになります。当時とは状況が違うとはいえ今はウィリアムズ・ルノーのタッグやチーム・ロータス名も復活していて、往年のファン的には懐かしさがこみ上げてきます。

まあホンダの復帰話は昨年秋くらいから何度も噂になっている話で、実際にホンダの研究所スタッフが F1 の視察に訪れたり技術検討を始めたりしているのは事実らしいですが、まだホンダ側から正式発表されたものではありません。これまでの噂はファン側の願望に加えてホンダ内の F1 推進派が意図的にリークした話が混ざっているようで、今回の話も(レスポンスの記事にもあるように)他のプレス発表に向けた話題作りである可能性も否定できません。それでも、具体的な検討が行われていることは事実で、ファンとしては復帰を望んでいることも事実なので、期待をするなというほうが無理な話でしょう。

2015 年に復帰したとしてドライバーは誰が乗るのか?とかメインスポンサー(vodafone は今季限りで離脱、ペレスが連れてきた TELMEX が後釜になるとも言われていますが)はどこになるのか?シルバーがイメージカラーのメルセデスが外れることでカラーリングはどうなる?とか妄想の種は尽きませんが、まずは正式発表を待ちましょう。仮に 2015 年からの参戦として、タイミング的には今シーズン終了時点か、早ければ日本 GP のタイミングというのもあるかもしれません。それまでに、今よりも少しでも日本経済の状況が好転していることを祈るばかりです。

投稿者 B : 23:09 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/17 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2013

オーストラリアGP決勝:優勝はライコネン、2位アロンソ、3位ヴェッテル - GPUpdate.net

予選 Q2 以降が日曜日に順延となって慌ただしいレースになった開幕戦オーストラリア GP。予選は 1 回目のアタックで圧倒的なタイムを記録したヴェッテルがそのまま PP、例によって楽勝の展開か...と思いきや、決勝は去年までのレースとはちょっと違いました。スタート直後こそヴェッテルが逃げを打ったものの、RB9 はスーパーソフトタイヤのタレが他チームより大きく、逆にフェラーリのマッサ・アロンソに追われるレースに。これは、アンダーカットしてアロンソが逆転する流れもあり得るか...と思ったら、出てきたのは何とロータスのライコネン。他チームより少ない 2 ストップ戦略を見事に的中させ、復帰後 2 勝目を開幕戦優勝で飾りました。

ロータス E21 のタイヤへの優しさは特筆すべきもので、ライバルは 5 ラップ目から順次タイヤ交換に入る中、10 周→25 周→23 周というロングスティントをうまく機能させ、最後は特に危なげもなくトップチェッカー。ファステストラップを記録するおまけつきで(終盤に追い上げられたからペースを上げた、というのが実情らしいですが)、完勝と言って良い内容でしょう。
とはいえ、この結果はアルバートパークというサーキットの特性と降雨後というコンディションに助けられた部分は大きいと思います。予選での「一発の速さ」が圧倒的な RB9 に純粋な速さで勝っているとは言い難いので、路面状況のより良いパーマネントサーキットではまた状況は違ってくるでしょう。が、一昨年~昨年のザウバーのような「タイヤに優しく、セットアップや戦略の幅を広く取れるマシン」という特長は、昨年以上にタイヤのライフが厳しくなった今季においては有利に働く可能性は高い。ライコネンが今後も複数回優勝し、チャンピオンシップ争いに去年以上に絡んでくるという展開は、大いにあり得るのではないでしょうか。

2 位のアロンソは、勝てなかったまでも「アロンソらしい」レースの組み立てで最大のライバル・ヴェッテルの前でチェッカーを受けられて御の字でしょう。今年は最初からマッサの調子も良いようで、うまく援護射撃を受けられれば昨年以上にチャンピオンシップを優位に運べるはずです。まあ、今回のレースは序盤でアロンソの前を走り、ヴェッテルを追いかけていたマッサをもっと戦略的に動かせていれば、また違ったリザルトがあったかもしれませんが、それでも開幕戦で 2-4 フィニッシュというのは満足できる結果なのではないかと。
他のチームでは、ハミルトンを迎えたメルセデスが今季は開幕からマシンの仕上がりが悪くないようで、昨年のように失速しなければチャンピオンシップをかき回す存在になりそうな気もします。まあ、今年は昨年の W ダクトのような独自のトリックデバイスを使っていないようなので、真っ当な開発を続けていれば、ハミルトンとの相乗効果はあり得そう。マクラーレンはイマイチぱっとしないレースでしたが、大きくモディファイしたエアロとフロントプルロッドサスペンションが熟成されてくるまでの間は苦しそう。速さが出てくるのは 5 月のヨーロッパラウンドからだと思いますが、マシンの仕上がり以上に新加入のペレスがバトン以上にぱっとしなかったのが気がかりです。昨年までなら、スタイルの違うバトンとハミルトンがサーキットごとに浮き沈みして結果的にバランスが取れていたのが、今季はどちらもタイヤに優しいドライバーなので、ダメなときはどちらもダメ、となる可能性が高いですしね...。

でも、Q3 まで観た時点では「今年は去年以上の接戦と言われていたけど、こりゃあヴェッテルが独走しちゃうんじゃないか?」とまで思いましたが、やっぱりトップ 5 は接戦になりそうです。まだまだ全体的な勢力図は明らかになったとは言えませんが、すぐ来週のマレーシア GP も楽しみです。

投稿者 B : 23:30 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/03/16 (Sat.)

F1 2013 シーズン開幕

公式予選Q1 雨のセッションでロズベルグがトップ - GPUpdate.net
公式予選Q2とQ3が日曜日に延期 - GPUpdate.net

今年もいよいよ F1 のシーズンがやってきました。というか 11 月末まで昨シーズンのレースをやっていた(しかもチャンピオン決定が最終戦までもつれ込んだ)せいか、冬の間待たされた感があまりないという(;´Д`)ヾ。むしろ、チームのみなさんもドライバーさんもご苦労様です...としか。

さて、その開幕戦オーストラリア GP 予選ですが、アルバートパークにしては珍しく雨。しかも Q1 から降雨でディレイした挙げ句、Q2 以降は走れなくなって日曜日の朝に順延されることになりました。鈴鹿あたりでは驚かない天候ですが、オーストラリアでここまで、というのは珍しい。オールドファンとしては、むしろアデレード開催時代の 1989 年、中嶋悟が 4 位入賞した年のレースを思い出してしまいます(懐。

ただでさえ路面状況が厳しく、レースウィーク以外ではシミュレータでしか走り込めない半公道コースで開幕戦、しかも雨、というのは今季デビューの新人ドライバー達にはハードルが高かったようで、Q1 では新人ドライバーがスピンやクラッシュを喫しているシーンが何度も映し出されていました。その中でもひときわ派手にぶつけていたのが雨の苦手なフェラーリのマッサというのが(笑
そんなわけで、結局今日に至っても開幕時点での勢力図は明らかになっていないわけですが、フリー走行のタイムから推測すると上位 5 チームの戦闘力はそれなりに拮抗、中でもレッドブルが頭一つぶん抜けている、という感じなのかなと。いずれにしても、明日の Q2~Q3 から決勝にかけての戦いぶりでようやく見えてくることでしょう。

いっぽうで、今週頭にはこんなニュースもありました。

可夢偉、フェラーリと正式契約。今季はWEC参戦 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、Fニッポン etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

結局 F1 では 2013 年のシートを見つけられなかった小林可夢偉ですが、今季はフェラーリのワークスドライバーとして WEC(耐久レース)に参戦することになりました。最近だと、F1 で浪人するドライバーはピレリのタイヤ開発ドライバーに収まるか DTM あたりにいったん転向するか、若手ならば GP2 に出戻ることが多いようですが、WEC とはまた珍しいですね。まあフェラーリと直接のコネクションができたことになるので、このままフェラーリの上層部にアピールを続けることができれば、マッサの後任としてお鉢が回ってくる可能性があるかもしれません。
テレビ観戦するならスカパー!の J SPORTS がありますが、これだけのために ¥2,400/月 というのはいくらなんでも高いよなあ...。

投稿者 B : 22:25 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/02/06 (Wed.)

F1 主要チームの 2013 年仕様車が出揃う

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この 1 週間で 2013 年のニューマシンも主だったところは出そろい。あと主要チームで未発表なのはウィリアムズを残すのみ、となりました。

まだテスト前なので外観から判る変更点でしか判断できませんが、予想通りほとんどのチームが昨年型のキープコンセプト。まあレギュレーション大改定前のラストイヤー、ここでの投資が一年限りになる状況ではそうなるでしょうね。ディフェンディングチャンピオンのレッドブルがそうなるのは当然としても、ほとんどのチームで改善点がサイドポッド後端~リヤエンドの処理に集中しているというのが興味深い。昨シーズンの経験から、現行レギュレーション下ではコアンダ・エキゾーストとパッシブ DRS(いわゆるダブル DRS)に開発を集中するのが最も投資効率が高い、という判断なのでしょう。

その中で、興味深いのはマクラーレン。昨年の敗因はパフォーマンスが一貫しなかったことと信頼性に尽きるでしょうが、マシンのポテンシャル自体はレッドブルと肩を並べていたと思います。出遅れていた点があるとすれば、ローノーズを前提としたモノコックで序盤の開発の方向性を間違えてしまったこと。今回はハイノーズ前提のモノコックに変更し、さらにはフェラーリと同様にフロントプルロッドサスペンションを採用。現時点でフロントに手を入れている数少ないチームと言えます。昨年序盤は失敗と言われたフェラーリのフロントプルロッドサスも中盤戦以降は使いこなせるようになってきていたので、マクラーレンもプルロッド化することで失われるセッティングの幅よりも、空力的なゲインが大きいという考えなのでしょうが、伝統的に固いマクラーレンの足回りがさらに固くなることが、吉と出るか凶と出るか。
フロントプルロッドをコピーされた側のフェラーリは、基本的には昨年の正常進化形。とはいえ昨年の初期型と比べれば空力付加物は一新されていて、昨年一年間で熟成しきれなかった F2012 のコンセプトを踏襲しつつ、さらに完成度を高めることでまだまだ残されている開発の「伸びしろ」を使い切りたい、という狙いでしょうか。

今日(現地時間では昨日)から最初のヘレステスト。実際に走り出してみるまではどのマシンが本当に速いのか分かりません。以前までは「速いマシンは美しい。美しいマシンは速いことが多い」と考えていましたが、去年の段差ノーズでも速いマシンは速かったから、もう外観を見てもよく分からなくなりました(笑。
いつの間にやら開幕まであと 40 日ほどに迫っていますし、開発期間を考えるとテストの結果からある程度序盤戦の勢力図も予想できそう。テスト情報には目を光らせておく必要がありそうです。

投稿者 B : 00:28 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2013/01/30 (Wed.)

F1 2013 年新車発表スタート

ロータス E21を発表 - GPUpdate.net
ロータス ヴァルセッキをサードドライバーに起用 - GPUpdate.net
【新車解説】ロータスE21、打倒3強を目指す隠れた野心作 - F1ライフ

2013 年シーズンの新車発表、まずはロータスから始まりました。

パッと見の印象では昨年の E20 から大きな変化は感じられません。まあ冬季テスト中にどんどんアップデートが施される前提で、新車発表時の仕様にどれほどの意味があるのか、という議論もあるでしょうが、今季のようにレギュレーションの変更点が少なく、またオフシーズンが短い状況であれば、少なくとも開幕からヨーロッパラウンド前までは基本的にこのパッケージで戦うことになるでしょう。
この E21 は昨年の終盤アブダビ GP で優勝した後期型 E20 の正常進化形で、さらにトレンドのコアンダ・エキゾーストを搭載してきており、ベースラインのパフォーマンスがある程度保証されていると言って良いでしょう。昨年以上にレッドブルやマクラーレンと互角の戦いを見せられる可能性を秘めたマシンだろうと思います。そういう意味では、今季は昨年以上に混戦になる可能性も高い。トップチームでのドライバーのシャッフルはハミルトンくらいしかありませんでしたが、逆に熟成されたシーズンになりそうです。

このマシンを見て気がつくのは、カラーリングの「赤」が占める面積でしょうか。これはスポンサーであるトタルのイメージカラーで、つまりはフランスマネーが増額されたということ。グロジャン残留との関係性がここから推測できますね。そしていつの間にかフランスのニコラ・プロスト(アラン・プロストの息子)が開発ドライバーの座についているじゃないですか。
今さらこれで可夢偉のシートが...というつもりはありませんが、オールドファンの感傷としては、せっかくニコラ・プロストがここまで上がってきているときに、いっぽうのブルーノ・セナがウィリアムズのシートを失い、今季の F1 ドライブに黄信号が点っているというのは何とも残念な限り。まあ、この二人が F1 でチャンピオン争いをする可能性は高くはないでしょうが、もう一度「セナ・プロ」の名前を F1 のグリッドで見たかった気はします。

ともかく、この後 1 週間ほどの間でマクラーレン、フェラーリ、フォースインディア、ザウバー、レッドブル、メルセデス、と立て続けに新車発表が予定されています。開幕戦のレッドシグナルが消えるまでは真の勢力図は見えてこないとはいえ、マシンのデザインから想像するだけでも楽しいもの。注目していきたいと思います。

投稿者 B : 00:11 | F1 | Season 2013 | コメント (0) | トラックバック

2012/12/19 (Wed.)

小林可夢偉が 2013 年のシート獲得を断念

ロータス グロージャン残留を発表 - GPUpdate.net
可夢偉 2013年のレースシート喪失を報告 - GPUpdate.net
コバヤシ選手から、残念なお知らせ。だけど終わったわけじゃないので冷静に。 - F1ライフ

あああああああ。

ザウバーからの放出後、「上位が争えるチームへの移籍」の道を模索していた小林可夢偉が 2013 年のレースシート獲得を断念。おそらくほぼロータスに絞って交渉を続けていたものの、ロータス側がグロジャンの残留を発表したことにより、その望みが絶たれたということのようです。下位チームで走ってもトップチームの目に留まることがないことは、トゥルーリやコヴァライネンらが証明してしまっていますし、あとはフォースインディアくらいしか現実的な選択肢がなかったことも事実。そのフォースインディアもスーティルの復帰が濃厚と言われている状況でした。

可夢偉自身が企業からのスポンサードを取り付けた分に加えて募金プロジェクト「KAMUI SUPPORT」で集まったお金を合計して 10 億円近く、これだけあっても全然足りていないというのが F1 のシート獲得の現状。スポンサー持ち込みなしで乗れるのは、事実上フェラーリ・マクラーレン・レッドブル・メルセデスくらい、というのが今の F1 です。「ドライバーだってあくまで F1 を構成する要素のひとつ、資金を持ち込んでマシンやチームを強くすることも F1 ドライバーの実力のうち」という見方もあるでしょうが、それもそれで悲しい。
まあ、可夢偉サイドの敗因を挙げるとするならば、資金集めに動き始めたのが遅すぎた(おそらくスポンサー候補企業との交渉もザウバー残留が怪しくなってきたあたりから始めたのでしょうし、「KAMUI SUPPORT」も開始タイミングと準備期間を考慮すると、ペレスの移籍が決定した前後あたりから動き始めたのではないかと思われる)ということは言えそうです。もっと早く資金集めと他チームとの交渉を始めていれば、あるいは...と思える節もいくつかあるだけに、残念でなりません。

可夢偉は 2014 年のレースシート獲得を改めて目指すとのことですが、2013 年はどうするのか。残された選択肢は、下位チームのレースシートに座るか、上位チームのテスト/リザーブドライバーを狙うか、ピレリのタイヤ開発ドライバーとして一年を過ごすか。おそらく下位チームで走るセンはこれまでの経緯を考えるとないでしょうし、ピレリも 2014 年のタイヤ供給については現時点で白紙、つまり当面はピレリのタイヤテストの予定がないためドライバーも必要としていませんし、あとは上位チームのテスト/リザーブドライバーの席が空いているか、完全なる F1 浪人となるか、の二択になるような気がします。
いずれにしても、2013 年の F1 は本気で応援したいドライバーがいないので(可夢偉以外のドライバーについてはけっこうフラットな目線でレースそのものを楽しんでいるつもりなので)、テレビ観戦も張り合いがないなあ。むしろフジテレビ(BS/CS)での中継が今後どうなっていくのか、ということさえ不安になってしまいます。2014 年からホンダがエンジン供給で復帰、そこに可夢偉も...というストーリーがあってくれると嬉しいのですが...。

投稿者 B : 00:14 | F1 | Season 2013 | コメント (2) | トラックバック

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