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2017/02/26 (Sun.)

McLaren Honda MCL32

カラーリング一新。マクラーレン・ホンダF1、新車『MCL32』をアンベイル

週明けからのバルセロナ冬季テストを前に、F1 各チームが続々と新車を発表しています。

マクラーレン・ホンダはロン・デニス更迭に伴い新体制となり、ロン・デニス時代を通じて使ってきたシャシー名「MP4」シリーズを刷新し、今回からは「MCLxx」のネーミングルールが適用されます。ロン・デニス臭を消したいのならブルース・マクラーレン/テディ・メイヤー時代の「Mxx」に戻せばいいんじゃね?とも思いますが。

カラーリングもマールボロ時代以前に使われていたオレンジ色(ブルース・マクラーレンの出身国であるニュージーランドのナショナルカラー)が復活し、オレンジ×ブラックの精悍なイメージに一新されました。ビビッドなオレンジって私はけっこう好きなんですが、現代の F1 マシンに塗ると一昔前のスパイカー(フォースインディアの前身)やアロウズを思い出させてマクラーレンっぽくはないような。しかもスパイカーもアロウズもマシンが遅かったので、そのネガティブイメージが先行するきらいはありますね...。まあ、これで実際に速ければその印象も変わるでしょうが。
そういえば新カラーリングはお披露目されましたが、肝心のタイトルスポンサーは今年もつかないんですかね。今年は難しいが来年に向けて準備中という話もありますが、新しくエグゼクティブディレクターに就任したザック・ブラウンはこれまでもマクラーレンに限らず F1 関連の大型スポンサー契約をまとめてきた人物だけに、そこは大いに期待したいところです。

マシンのデザインは後退角のついた大型のフロントウィングにショートノーズ、極端に絞り込まれたリヤエンド、シャークフィン復活、後退角をつけつつ下方に向けて絞られ、取付位置も下がったリヤウィング、それにグッと太くなったタイヤが目を引きます。今季のレギュレーション変更に伴って全体的に車幅が大きくなり低重心化したことで、1990 年前後のマシンにあったフォーミュラカーらしいフォルムが戻ってきました。ラップタイムも 5 秒前後向上し、2005 年前後の水準に戻ってくる見込みとのことで、久しぶりにドライバーの体力を搾り取るようなスピード感あふれるレースが期待できそうです。
他チームのマシンもいくつか発表されてきていますが、レギュレーション大改定直後にも関わらずマシンの見た目がどれもよく似ている、というのは気になるところ。もっと独創的なアイディアや飛び道具を使ってくるチームがあるかと思っていたんですが、外観的には今のところどのチームも正攻法のように見えます。まあ 2009 年のダブルディフューザーのように正面からは分からないようなところに規則の裏をかいたギミックが隠されているのかもしれませんし、そもそも発表時点のマシンと開幕時点のマシンでは全く異なるパーツが取り付けられていることも珍しくないので、この時点で勢力図を予想することは難しい。むし年間を通して開発を続け、夏休み前後までに技術的なブレイクスルーを形にしたチームが優位に立つシーズンになるのではないでしょうか。

来週からのテストで各マシンのポテンシャルの一端くらいは見えてきますかね。テストリポートを楽しみにしています。

投稿者 B : 20:32 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/02/01 (Wed.)

F1 マノー・チームが消滅

マノーF1、新オーナー候補との交渉が決裂。スタッフを解雇しチーム消滅へ
消滅マノーF1、幻の2017年型新車を披露。スタッフが別れ告げる

昨シーズン終了以来、交渉が続いていたマノー・チームの買収話が破談に。2017 年のプレシーズンテスト開始を待たずにチーム消滅が決定してしまいました。
2017 年の参戦体制が確定しなかったためにシートは 2 つともまだ空き状態ではありましたが、マシン開発自体は進んでいて風洞モデルまで作られた段階にあったようです。

マノーといえば、2010 年にヴァージン・レーシングとして F1 に参戦。その後オーナーとチーム名をマルシャ→マノーと変えながら参戦を続けてきましたが、ここでついにその歴史に幕を下ろすことになりました。2010 年に参戦した新興 3 チームの中では最も長生きしたチームであり、故ジュール・ビアンキによる 2014 年モナコ GP での 8 位入賞、昨年のオーストラリア GP でのウェーレインの 10 位入賞など、若手ドライバーの育成チームとしてまずまずの成績と F1 への貢献を果たしてきただけに、残念です。近年はメルセデスのセカンドチーム的な役割も担っていましたが、おそらくその役割は今後フォースインディアが一部請け負っていくものと思われます。

どんなチームであれ、F1 のグリッドにマシンを並べてきたチームがなくなるのは寂しいものです。これで 2017 年は再び 10 チーム 20 台により選手権が争われることになりましたが、ザウバーやフォースインディアなどプライベーターには資金難の噂が絶えません(ザウバーは新オーナーに買収されたばかりなので当面は大丈夫なのでしょうが)。F1 の新運営会社であるリバティ・メディアには、独特の分配金ルールを見直すなど小規模チームでも存続が可能な仕組みを作っていくことが求められていると言えます。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/01/25 (Wed.)

「F1 界のドン」バーニー・エクレストンが引退

【正式発表】F1のボス、エクレストンがついに第一線退く。リバティ・メディアのF1買収完了で40年の時代に幕
ロス・ブラウンのF1復帰が発表。新体制F1でスポーツ面の責任者に

昨年秋に合意が発表されていた、米 Liberty Media による F1 の商業権買収が完了しました。これにより長年にわたり F1 の運営を取り仕切ってきたバーニー・エクレストンは現役を退き、その役割を 20 世紀 FOX の副会長であるチェイス・キャリーが新たに担うことになります。

これにより、実に 40 年以上にわたるエクレストン体制がこれでいよいよ終焉を迎えました。現在は F1 の解説者として知られる森脇基恭氏が 1977 年の日本グランプリ初開催(富士スピードウェイ)の交渉にあたった際には既に F1 の商業権を取り仕切っていたわけですから、ほとんどの日本人が F1 を知る前から今まで君臨し続けてきたと考えると、ちょっと信じられない長さ。
バーニーはしばしば「金の亡者」と評され、私も若かりし頃は「チームやファンの敵」というふうに考えていましたが、あまり組織的な運営がされているとは言いづらくまたヨーロッパ以外では知られていなかった F1 を現在の姿にまで成長させたのはバーニーなくしてはありえなかったわけで、F1 史上最大の功労者であることは間違いがありません。個人的にはフランク・ウィリアムズがチーム運営を娘クレアに移譲し、ロン・デニスがマクラーレン総帥の座を追われ、そしてバーニー・エクレストンが引退したことで、ついに F1 の一時代が終わったんだなあ...という思いが強い。

バーニーがここまで F1 を掌握できたのは、元ドライバーでありブラバムのチームオーナーでもあった経験を持つことで、商業面だけでなく F1 のスポーツ面も熟知していたことが大きいと言えます。商業面しか知らなければ的外れな施策を打って失敗する危険性もあるでしょうし、新オーナーにもそのリスクがないとは言えませんが、Liberty Media 側にはベネトン/フェラーリ/ホンダ/ブラウン GP/メルセデスで長年トップチームを運営してきたロス・ブラウンがスポーツ面の責任者として加入するとのことで、そのあたりは安心して良さそうです。
エクレストンも近年はグランプリの開催権や放映権の高騰、ネットや SNS の軽視など「それはどうか」と思うやり方が少なくなかったので、そのあたりを時代に合わせて軌道修正し、F1 を再び親しめるスポーツに復活させてほしいところ。特に日本国内ではグランプリの無料放送もなくなり、本当にコアファンだけが楽しむスポーツになってしまっているので、その辺の裾野を広げる施策を打ち出してほしいなあ。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/01/17 (Tue.)

F1 ボッタスのメルセデス入りが正式発表

【正式発表】メルセデスがボッタスと契約。マッサは引退取りやめ、ウイリアムズに復帰

新チャンピオン・ロズベルグの突然の引退発表を受けて、誰がその空席に座るのか注目されていたメルセデス F1 レースドライバーの座。私が予想していたとおり、メルセデスとの関係も深く実力もある V. ボッタスがそのポジションを射止めました。まあ最も高い可能性が選ばれた結果ではありますが、この裏にはウィリアムズ側の

  • エステバン・オコンのチームメイトとして経験あるドライバーを据えたい
  • 引退(?)するパット・シモンズの後任 TD としてメルセデスからパディ・ロウを引き抜きたい
という意向があり、政治的な調整の結果
  • 昨年限りで引退したマッサが引退撤回し、今年もウィリアムズでレースをする
  • パディ・ロウがガーデニング休暇なしでウィリアムズに移籍する
という形でボッタスの移籍が実現しました(パディ・ロウの件は未確定ですが、発表秒読み段階とみられる)。実質的に両チーム間でボッタスとパディ・ロウがトレードされたような格好になりますね。 マッサの復帰に関しては、あの去年のブラジル GP での感動は何だったんだ(;´Д`)ヾ、と思っている人が全世界に 10 万人くらいいそうですが(笑)、とりあえずは関係者全員が納得できる結論に落ち着いたのではないでしょうか。

ボッタスは間違いなく現在の F1 でもトップドライバーの一人であり、チャンピオンを獲得できる可能性を秘めています。ハッキネン以来のフィンランド人贔屓な私の目を抜きにしても、早く勝てるマシンに乗せたいドライバーでした。現代最強のマシン(まあ、今年はレギュレーションが大きく変わるけど)に乗ることでその真価が問われることになりますが、ハミルトンを焦らせるくらいの活躍を見せてほしいところです。まずは早期の 1 勝に期待します。

投稿者 B : 21:17 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック