b's mono-log

2017/04/18 (Tue.)

F1 バーレーン GP 2017

F1バーレーンGP決勝:ライバルを寄せつけずベッテルが今季2勝目、アロンソはエンジントラブル

今年の F1 も早くも第 3 戦。バーレーン GP はとても面白いレースになりました。

まずは予選、メルセデスのボッタスがハミルトンを抑えて自身初の PP を獲得!前戦までは期待したような結果が出ずにやきもきしましたが、ようやくチームにもマシンにも慣れ始め、これから本領発揮といってくれるでしょうか。個人的に「多くを語らず走りで証明する」タイプの多いフィンランド人ドライバーは共感するところが多く、今年はハミルトンよりもボッタス贔屓な目で見てしまっているだけにがんばってほしい。

決勝はスタートこそボッタスが難なく決めたものの、レースペースは明らかにフェラーリのほうが上。どうもボッタスのマシンはタイヤの内圧が高めに出ていて本来の性能を出せていなかったようですが、以前からメルセデスのマシンは高温時にタイヤがタレやすく、逆にフェラーリのマシンはタイヤに優しい(逆に言えば寒い条件下ではメルセデスのほうがタイヤを作動温度領域に入れやすく、フェラーリはタイヤが温まりにくい)という性格の違いがあります。今回はボッタスのタイヤ内圧以上にその特性差が出ており、予選はともかく決勝ではヴェッテルのほうが安定して速かったと言えます。
結果だけ見れば初回のセーフティカーが導入されたタイミングの関係でヴェッテルがアンダーカットを成功させた格好になりましたが、それがなくてもコース上でヴェッテルがボッタスを交わしていた可能性は高い。去年までのフェラーリならば、大抵は(失うものもないくせに)保守的なピット戦略で勝ちを捨てに行くか勝負を賭けても裏目に出るかしかありませんでしたが、今年のフェラーリには思い切りの良さと強さを感じます。逆にメルセデスはハミルトンがピットイン時に意図的なスロー走行でペナルティを取られ、その時点で逆転優勝の目がほぼなくなってしまうなど、自滅した感が強い。まだ 3 戦目ではありますが、去年とは明らかに違う状況となっています。

ボッタスはレース終盤にチームオーダーでハミルトンに順位を譲り、3 位フィニッシュ。タイヤ戦略の違いもあって終盤はハミルトンのほうが速かったから仕方ないかとは思いますが、それにしても残念。こういうのは一度勝ち方を覚えると続けざまに勝てるようになるものなので、ボッタスには一日も早く初優勝を決めて、ヴェッテルとハミルトンのチャンピオン争いに絡んでいってほしいところです。

ここまで 3 戦を見てきて、今季はヴェッテルとハミルトンの二人が選手権を主導する構図が見えてきました。そこにボッタスとライコネンがどう絡むかが、ドライバーズ/コンストラクターズ両方の動向を決めることになりそうです。レッドブルはドライバー二人は敢闘していると思うけど、残念ながらまだマシンの熟成がそこまで進んでいないようで、ヨーロッパラウンド以降の進化に期待、という感じ。当面はトラブルやアクシデントがなければ 1~6 位の顔ぶれはほぼ変わらないのではないか、というくらいに中堅以下のチームとの差は大きく見えます。

で、問題のマクラーレン・ホンダ。今回はフリー走行から予選までに合計 3 回も MGU-H のトラブルが発生した挙げ句、バンドーンがパワーユニットのトラブルで決勝をスタートすらできずにリタイア。決勝もアロンソが独りテールエンド付近の争いをずっと繰り広げた結果、残り 2 周というところで PU 起因と思われるトラブルでリタイア(記録上は完走扱い)。前戦までは PU 関連のトラブルが起きていなかっただけに、ここにきて多発しているのが不可解ですが、マクラーレンのシャシー以上にホンダの PU のパワー/信頼性不足は深刻な状況のようです。レース中にもアロンソがチームラジオで「こんなにパワーのないマシンで走ったのは初めてだ!」と悲鳴を上げていましたが、それだけひどい状況だということでしょう。ハッキリ言って二年前の今ごろよりもさらに厳しいように見えます。
PU がこれだけ壊れていると、年間 4 基の PU 使用制限を超えてしまうことは確実で(バンドーンに関しては次で既に 4 基目)、去年までのように「ペナルティ覚悟で捨てるレースを決め、新品の PU に入れ替えていく」という作戦を採らざるを得ません。何事もなければスペインかモナコあたりでアップデート版の PU を投入するスケジュールだったのでしょうが、次のロシアで 2 台のマシンに搭載される新 PU は新スペックのものなのか、旧型なのか。もう当面の間表彰台は期待しないので、毎レース新品 PU に交換して最後尾スタートになってでも、入賞圏内にまで上がってこれる PU を一日も早く用意してほしいところです。

なんというかもう、祈ることしかできません。今年は優勝争いが面白いことが、せめてもの救いだと思います。

投稿者 B : 22:59 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/04/12 (Wed.)

マクラーレン・ホンダとアロンソがインディ 500 参戦へ

アロンソがモナコGPを欠場しインディ500電撃参戦! マクラーレン、ホンダ、アンドレッティがトリオ

驚きのニュース。マクラーレン・ホンダがアンドレッティ・オートスポーツとのコラボレーションにより 6 月のインディ 500 に参戦し、そのステアリングはアロンソが握ることが発表されました。マクラーレンはロン・デニス体制から今年はザック・ブラウン体制に変わり、マーケティング的には今までにない手法を採ってくるだろうとは思っていましたが、これは驚いた。
マクラーレンとはいってもチームの母体は名門アンドレッティであり、かつて佐藤琢磨が KV レーシングに所属しながらロータスカラーのマシンで走っていたのと同様の位置づけになると思われます。とはいえマクラーレン・チームとしては 1970 年代にインディ 500 に参戦していた時代があり、約 40 年ぶりに「マクラーレン」の名前がインディ 500 に復活することになります。また、広義のアンドレッティ・チームとしては佐藤琢磨がアロンソと同じチームで走る、というのもなかなかアツい話。

これはこれで面白いニュースではあるのですが...代わりに悲しいのが、アロンソはスケジュール的にバッティングする F1 モナコ GP のほうを欠場するということです。モナコは F1 全戦の中でも特にマシン性能の差が出にくい(ドライバーの実力が出やすい)サーキットだけに、アロンソの力でポイント獲得が期待できたはず。それを捨ててまでインディ 500 に出場するというのは、今年のマクラーレン F1 におけるアロンソのモチベーションがそれだけ低いということに他なりません。こうでもして引き留めないとシーズン中のチーム離脱もあり得る、ということだったんでしょうかね...。

モナコでアロンソの代役を務めるドライバーはまだ決定していないとのことですが、順当に行くとすれば一応リザーブドライバーに名前が載っているジェンソン・バトンかテスト兼開発ドライバーの松下信治か。浪人中のドライバーでイマイチめぼしい名前がないことを考えると、この二人のどちらかなんですかね。個人的にはモナコでバトンの熟練の走りをもう一度見たい気もするけど、ホンダ的には松下信治に経験を積ませたいだろうしなあ。
ともあれ「楽しみ」以上に「がっかり」という印象のほうが強いニュースでした。マクラーレン・ホンダにはせめてアロンソが「やっぱりモナコ出ておけば良かった」と後悔させられるだけのマシンアップデートを用意してほしいところです。

投稿者 B : 21:00 | F1 | Season 2017 | コメント (2) | トラックバック

2017/04/09 (Sun.)

F1 中国 GP 2017

F1中国GP決勝:ハミルトンが今季初優勝!入賞圏内のアロンソは無念のストップ

開幕戦でのヴェッテル優勝で俄然面白くなりそうな今年の F1。第 2 戦中国 GP はウェットコンディションとなり、これまた波乱のレースが期待されました。

予選で圧倒的な速さを見せたのはハミルトン。しかしフェラーリもヴェッテルが 1/1,000 秒差でボッタスを交わしフロントロウの一角をもぎ取ると、今回もメルボルンの再現への期待が高まります。しかし、スタート後は序盤こそハミルトンのペースが上がらなかったものの、中盤以降は完全にペースコントロールをしているようなレース運びで完勝。やはり今季もメルセデスが強いことは変わりません。
しかし 2 位争いは面白かったですね。フェラーリが序盤にアンダーカットを狙った早めのピットインこそ不発に終わりましたが、いつもは決まり切ったピット戦略しか採れないフェラーリが攻撃的に動いたことは評価したい。そしていったんはポジションを落としたヴェッテルが猛攻を見せ、リカルドとホイールが接触するほどのデッドヒートの末に競り勝ち、フェルスタッペンにはブレーキング勝負で勝ち、実力で 2 位をつかみ取りました。レッドブル時代も含め「逃げて勝つ」印象の強いヴェッテルがここまで攻めたのは久しぶり、去年までは攻めが裏目に出ることが多かったことを考えると、今のフェラーリ×ヴェッテルは本当に勢いに乗れているということでしょう。

最終的な順位はハミルトン-ヴェッテル-フェルスタッペン-リカルド-ライコネン-ボッタスのオーダー。トップ 3 チームがきれいにポイントを分け合った形になっていて、やはり今季はこの 3 チームを軸にチャンピオンシップが進むことが示されました。ライコネンとボッタスが決勝でのレース運びにやや苦しみがちに見えますが、この二人も優勝争いに絡んでくるようになるともっと面白いんだけどなあ。

マクラーレン・ホンダは直線スピードが物を言うこの上海で、非力なパワーユニットをして序盤 7 位をキープし続けたアロンソの走りは流石としか言いようがありません。ウェットだったが故にマシン性能の差が埋められた部分はあったでしょうが、今のマクラーレン・ホンダは完全にアロンソが引っ張っていると言っても過言ではないでしょう。しかし結果はダブルリタイア。アロンソはドライブシャフト破損、バンドーンは燃料系のトラブルとのことですが、PU のパワー不足の問題はともかく、今回のトラブルの原因はシャシー側にあります。オーストラリアでもアロンソがサスペンショントラブルでリタイアしているし、昨年の最終戦でバトンがリタイアしたのもサスペンション破損。とかくホンダの信頼性不足ばかりが槍玉に挙げられますが、ここんとこレースで壊れてるのってシャシーばかりじゃないですか。今マクラーレンがすべきことは広報対応でホンダを悪者にすることじゃなくて、シャシーと PU 両方の完成度が低いことを認めた上で、一体となって改善の努力をすることじゃないですかね...。このままでは、いくらなんでもドライバーとホンダ技術陣が不憫すぎます。

次はすぐ来週末のバーレーン GP。どのチームもマシンのベースはそのままにセットアップ変更で臨むと思われるだけに、中国と大きく勢力図は変わらないと思われます。優勝争いは三強の誰が勝ってもおかしくないし、マクラーレン・ホンダは次もポイント獲得が現実的な目標となるでしょう。早くポイントを獲得して、コンストラクターズ最下位を脱出してほしいところです(´д`)。

投稿者 B : 22:19 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/03/26 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2017

F1オーストラリアGP決勝:フェラーリのベッテルがハミルトンを下し逆転優勝!

ついに開幕した F1 2017 年シーズン。今季は 2014 年以来のテクニカルレギュレーション大改定があり、マシンの見た目が去年までとは大きく変わりました。タイヤはよりワイドになり、車体も低重心化。前後ウィングも大型化したことで、1990 年代のような迫力のある外観になりました。タイヤのグリップ力向上とダウンフォース向上によりラップタイムも速くなる見込みで、近年の「燃費を守るために一定のペースで走る仕事」から久々にレースらしいレースが見られるようになる可能性があります。

でもそれ以上に期待されたのが、メルセデス一強だったここ三年間の勢力図が変わること。パワーユニットの性能と効率は現在もメルセデスに一日の長があることは間違いありませんが、空力周りに大きく手が入ることで再びレッドブルのようなチームに脚光が当たる可能性もあります。実際に蓋を開けてみたところ、残念ながらレッドブルの相対的な速さは昨年より向上してはいなさそうでしたが、代わりにフェラーリが大きく進歩してきました。
フェラーリは冬季テストの間から好タイムを出しており、今季はけっこういい戦いができるんじゃないの...?と期待していましたが、予選からメルセデスとがっぷり四つの戦いを見せてくれました。ポールポジションはハミルトンが取ったものの、実力で 2・4 番手を確保して二列目までをメルセデスと分け合えたのは十分健闘したと言って良いでしょう。

決勝はハミルトンが好スタートを決めたものの、昨年までとは違いその後もヴェッテルがハミルトンから 1 秒以内のギャップを保ったまま追走。初回のピットインはハミルトンが先行し、ここでヴェッテルがオーバーカットを決められるか...と思ったら、ピットアウト後のハミルトンがフェルスタッペンの後ろで詰まってしまい、難なくオーバーカットに成功。その後はタイヤとの相性の違いか、ヴェッテルがハミルトンに背後を脅かされることなく開幕戦を一年半ぶりの勝利で飾りました。
昨年までならばハミルトンは 3 周目までに後続に数秒のギャップを築いていたでしょうし、ピットアウト後も圧倒的な速さでポジションを取り戻していったものでした。が、今季はフェラーリがしっかりついて行けているし、レッドブルもメルセデスに簡単には抜かれないだけの速さがある。少なくとも、メルセデス・フェラーリ・レッドブルの三強の実力差は去年までに比べると縮まっていると言えそうです。去年までのフェラーリ・レッドブルは「メルセデスに何か失策があった場合は勝てるチャンスがある」という感じだったのが、今季は(サーキットによるでしょうが)フェラーリにも実力でメルセデスを倒せる可能性があることが判りました。こういうレースが続くようなら、今年の F1 は久しぶりに面白いものになりそうです。

三年目の挑戦となるマクラーレン・ホンダは、冬季テスト中から信頼性も速さも全然足りない、という不安なニュースばかりが流れてきましたが、開幕してもその状況は大きくは変わっていないようでした。予選ではバンドーンが Q1 中に燃圧トラブルのため満足な走りができず 18 番手、アロンソも 13 番手が精一杯。決勝は決して速くないマシンをアロンソが何とか入賞圏内まで持って行きましたが、残り数周でマシントラブルによりリタイヤ。客観的に言って去年の開幕時点よりも状況が悪化しており、ファンとしては厳しい現状を認めざるを得ません。パワーユニットもシャシーもどちらも決して良いようには見えませんが、現場責任者たるエリック・ブーリエがホンダの責任ばかりを対外的に明言しているのも本当に残念。今季はトークン制度が撤廃されたためパワーユニットの開発に制限はありませんが、年間 4 基という台数制限のため改良版の PU を投入できるのは早くてもヨーロッパラウンド以降になるはずで、しばらくは我慢のレースが続きそうです。

とりあえず現時点での力関係はフェラーリ・メルセデスにちょっと遅れてレッドブルの三強、その後ろにピンクの(笑)フォースインディア・ウィリアムズ・トロロッソが続き、ハース・ルノー・ザウバー・マクラーレンが団子状態、という感じでしょうか。マクラーレン・ホンダが残念ながらテールエンド争いに近い状況なのが悔しい限りですが、今季は新レギュレーション下での開発合戦。少なくとも例年よりはレースごとの力関係の変化が大きいはずで、PU 以外の部分での進歩に当面は期待するしかないでしょう。でもまあ久しぶりにかっこいいマシンでガチのレースが観られる F1、楽しみたいと思います。

投稿者 B : 21:42 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/02/26 (Sun.)

McLaren Honda MCL32

カラーリング一新。マクラーレン・ホンダF1、新車『MCL32』をアンベイル

週明けからのバルセロナ冬季テストを前に、F1 各チームが続々と新車を発表しています。

マクラーレン・ホンダはロン・デニス更迭に伴い新体制となり、ロン・デニス時代を通じて使ってきたシャシー名「MP4」シリーズを刷新し、今回からは「MCLxx」のネーミングルールが適用されます。ロン・デニス臭を消したいのならブルース・マクラーレン/テディ・メイヤー時代の「Mxx」に戻せばいいんじゃね?とも思いますが。

カラーリングもマールボロ時代以前に使われていたオレンジ色(ブルース・マクラーレンの出身国であるニュージーランドのナショナルカラー)が復活し、オレンジ×ブラックの精悍なイメージに一新されました。ビビッドなオレンジって私はけっこう好きなんですが、現代の F1 マシンに塗ると一昔前のスパイカー(フォースインディアの前身)やアロウズを思い出させてマクラーレンっぽくはないような。しかもスパイカーもアロウズもマシンが遅かったので、そのネガティブイメージが先行するきらいはありますね...。まあ、これで実際に速ければその印象も変わるでしょうが。
そういえば新カラーリングはお披露目されましたが、肝心のタイトルスポンサーは今年もつかないんですかね。今年は難しいが来年に向けて準備中という話もありますが、新しくエグゼクティブディレクターに就任したザック・ブラウンはこれまでもマクラーレンに限らず F1 関連の大型スポンサー契約をまとめてきた人物だけに、そこは大いに期待したいところです。

マシンのデザインは後退角のついた大型のフロントウィングにショートノーズ、極端に絞り込まれたリヤエンド、シャークフィン復活、後退角をつけつつ下方に向けて絞られ、取付位置も下がったリヤウィング、それにグッと太くなったタイヤが目を引きます。今季のレギュレーション変更に伴って全体的に車幅が大きくなり低重心化したことで、1990 年前後のマシンにあったフォーミュラカーらしいフォルムが戻ってきました。ラップタイムも 5 秒前後向上し、2005 年前後の水準に戻ってくる見込みとのことで、久しぶりにドライバーの体力を搾り取るようなスピード感あふれるレースが期待できそうです。
他チームのマシンもいくつか発表されてきていますが、レギュレーション大改定直後にも関わらずマシンの見た目がどれもよく似ている、というのは気になるところ。もっと独創的なアイディアや飛び道具を使ってくるチームがあるかと思っていたんですが、外観的には今のところどのチームも正攻法のように見えます。まあ 2009 年のダブルディフューザーのように正面からは分からないようなところに規則の裏をかいたギミックが隠されているのかもしれませんし、そもそも発表時点のマシンと開幕時点のマシンでは全く異なるパーツが取り付けられていることも珍しくないので、この時点で勢力図を予想することは難しい。むし年間を通して開発を続け、夏休み前後までに技術的なブレイクスルーを形にしたチームが優位に立つシーズンになるのではないでしょうか。

来週からのテストで各マシンのポテンシャルの一端くらいは見えてきますかね。テストリポートを楽しみにしています。

投稿者 B : 20:32 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/02/01 (Wed.)

F1 マノー・チームが消滅

マノーF1、新オーナー候補との交渉が決裂。スタッフを解雇しチーム消滅へ
消滅マノーF1、幻の2017年型新車を披露。スタッフが別れ告げる

昨シーズン終了以来、交渉が続いていたマノー・チームの買収話が破談に。2017 年のプレシーズンテスト開始を待たずにチーム消滅が決定してしまいました。
2017 年の参戦体制が確定しなかったためにシートは 2 つともまだ空き状態ではありましたが、マシン開発自体は進んでいて風洞モデルまで作られた段階にあったようです。

マノーといえば、2010 年にヴァージン・レーシングとして F1 に参戦。その後オーナーとチーム名をマルシャ→マノーと変えながら参戦を続けてきましたが、ここでついにその歴史に幕を下ろすことになりました。2010 年に参戦した新興 3 チームの中では最も長生きしたチームであり、故ジュール・ビアンキによる 2014 年モナコ GP での 8 位入賞、昨年のオーストラリア GP でのウェーレインの 10 位入賞など、若手ドライバーの育成チームとしてまずまずの成績と F1 への貢献を果たしてきただけに、残念です。近年はメルセデスのセカンドチーム的な役割も担っていましたが、おそらくその役割は今後フォースインディアが一部請け負っていくものと思われます。

どんなチームであれ、F1 のグリッドにマシンを並べてきたチームがなくなるのは寂しいものです。これで 2017 年は再び 10 チーム 20 台により選手権が争われることになりましたが、ザウバーやフォースインディアなどプライベーターには資金難の噂が絶えません(ザウバーは新オーナーに買収されたばかりなので当面は大丈夫なのでしょうが)。F1 の新運営会社であるリバティ・メディアには、独特の分配金ルールを見直すなど小規模チームでも存続が可能な仕組みを作っていくことが求められていると言えます。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/01/25 (Wed.)

「F1 界のドン」バーニー・エクレストンが引退

【正式発表】F1のボス、エクレストンがついに第一線退く。リバティ・メディアのF1買収完了で40年の時代に幕
ロス・ブラウンのF1復帰が発表。新体制F1でスポーツ面の責任者に

昨年秋に合意が発表されていた、米 Liberty Media による F1 の商業権買収が完了しました。これにより長年にわたり F1 の運営を取り仕切ってきたバーニー・エクレストンは現役を退き、その役割を 20 世紀 FOX の副会長であるチェイス・キャリーが新たに担うことになります。

これにより、実に 40 年以上にわたるエクレストン体制がこれでいよいよ終焉を迎えました。現在は F1 の解説者として知られる森脇基恭氏が 1977 年の日本グランプリ初開催(富士スピードウェイ)の交渉にあたった際には既に F1 の商業権を取り仕切っていたわけですから、ほとんどの日本人が F1 を知る前から今まで君臨し続けてきたと考えると、ちょっと信じられない長さ。
バーニーはしばしば「金の亡者」と評され、私も若かりし頃は「チームやファンの敵」というふうに考えていましたが、あまり組織的な運営がされているとは言いづらくまたヨーロッパ以外では知られていなかった F1 を現在の姿にまで成長させたのはバーニーなくしてはありえなかったわけで、F1 史上最大の功労者であることは間違いがありません。個人的にはフランク・ウィリアムズがチーム運営を娘クレアに移譲し、ロン・デニスがマクラーレン総帥の座を追われ、そしてバーニー・エクレストンが引退したことで、ついに F1 の一時代が終わったんだなあ...という思いが強い。

バーニーがここまで F1 を掌握できたのは、元ドライバーでありブラバムのチームオーナーでもあった経験を持つことで、商業面だけでなく F1 のスポーツ面も熟知していたことが大きいと言えます。商業面しか知らなければ的外れな施策を打って失敗する危険性もあるでしょうし、新オーナーにもそのリスクがないとは言えませんが、Liberty Media 側にはベネトン/フェラーリ/ホンダ/ブラウン GP/メルセデスで長年トップチームを運営してきたロス・ブラウンがスポーツ面の責任者として加入するとのことで、そのあたりは安心して良さそうです。
エクレストンも近年はグランプリの開催権や放映権の高騰、ネットや SNS の軽視など「それはどうか」と思うやり方が少なくなかったので、そのあたりを時代に合わせて軌道修正し、F1 を再び親しめるスポーツに復活させてほしいところ。特に日本国内ではグランプリの無料放送もなくなり、本当にコアファンだけが楽しむスポーツになってしまっているので、その辺の裾野を広げる施策を打ち出してほしいなあ。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック

2017/01/17 (Tue.)

F1 ボッタスのメルセデス入りが正式発表

【正式発表】メルセデスがボッタスと契約。マッサは引退取りやめ、ウイリアムズに復帰

新チャンピオン・ロズベルグの突然の引退発表を受けて、誰がその空席に座るのか注目されていたメルセデス F1 レースドライバーの座。私が予想していたとおり、メルセデスとの関係も深く実力もある V. ボッタスがそのポジションを射止めました。まあ最も高い可能性が選ばれた結果ではありますが、この裏にはウィリアムズ側の

  • エステバン・オコンのチームメイトとして経験あるドライバーを据えたい
  • 引退(?)するパット・シモンズの後任 TD としてメルセデスからパディ・ロウを引き抜きたい
という意向があり、政治的な調整の結果
  • 昨年限りで引退したマッサが引退撤回し、今年もウィリアムズでレースをする
  • パディ・ロウがガーデニング休暇なしでウィリアムズに移籍する
という形でボッタスの移籍が実現しました(パディ・ロウの件は未確定ですが、発表秒読み段階とみられる)。実質的に両チーム間でボッタスとパディ・ロウがトレードされたような格好になりますね。 マッサの復帰に関しては、あの去年のブラジル GP での感動は何だったんだ(;´Д`)ヾ、と思っている人が全世界に 10 万人くらいいそうですが(笑)、とりあえずは関係者全員が納得できる結論に落ち着いたのではないでしょうか。

ボッタスは間違いなく現在の F1 でもトップドライバーの一人であり、チャンピオンを獲得できる可能性を秘めています。ハッキネン以来のフィンランド人贔屓な私の目を抜きにしても、早く勝てるマシンに乗せたいドライバーでした。現代最強のマシン(まあ、今年はレギュレーションが大きく変わるけど)に乗ることでその真価が問われることになりますが、ハミルトンを焦らせるくらいの活躍を見せてほしいところです。まずは早期の 1 勝に期待します。

投稿者 B : 21:17 | F1 | Season 2017 | コメント (0) | トラックバック