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2018/11/27 (Tue.)

F1 アブダビ GP 2018

F1アブダビGP:波乱続出のレースを完全制圧。ハミルトンが完勝で11勝目|motorsport.com日本版

2018 年の F1 最終戦は今季を象徴するようなレースでした。

前戦ブラジルでは棚ボタで勝ったものの、アメリカ GP 以来いまいちパッとしないレースが続いていたハミルトンでしたが、アブダビではほぼ非の打ち所のないレース運びで完勝。唯一勝利を脅かされたのはタイヤ戦略の異なるリカルドのステイアウト中に雨が来るかどうかというギャンブルでしたが、天気はハミルトンに味方し、結局ポールポジションからレースをコントロールしきってトップチェッカー。フェラーリも悪くはなかったけど対抗できるほどの速さはなく、レッドブルの追い上げも届かず。中団以下の展開も含め、まるで今シーズンの縮図を見ているかのようなレースであり、そういう意味では順当なリザルトだったのではないでしょうか。

個人的にはハミルトンがロシア GP での「借り」をこの最終戦で返すのでは...と予想していましたが、序盤こそ 1-2 体勢だったものの中盤以降あれよという間にヴェッテル/フェルスタッペン/リカルドにオーバーテイクを許して 5 番手。さすがにこの位置ではハミルトンに譲られるべきポジションもなく、表彰台にすら上がれないまま最終戦を終えました。今季のボッタスはハミルトンと同じマシンに乗っているとは思えないほどの差があり、フェラーリやレッドブルを抑えきれないシーンも多かった。結果だけ見れば今季はセカンドドライバーとして必要十分な働きをしたと言えますが、来季はエステバン・オコンがメルセデスのリザーブドライバーに就くというし、うかうかしていられないんじゃないですかね。せめて 1 勝は挙げてほしかったなあ...。

終盤戦に良い流れを作ってきたレッドブルは今回も 3-4 位フィニッシュ。特にリカルドは優勝(ともう少しで優勝だったレース)を含む 5 連続表彰台という非常に良い形でシーズンを締めくくりました。序盤、前戦の意趣返しとばかりにオコンにやり返す場面もあり、チャンピオンを狙うのならああいうのがアキレス腱になるんだよなあ...とは思いますが、レースの組み立てに安定感が出てきました。来シーズン、本当に期待していいんでしょうか。

トロロッソはまさかの二台揃っての予選 Q1 落ち。それでもレースではガスリーがスタートに成功し、終盤まで入賞圏内を走っていたにも関わらず、最後の最後で PU にトラブルが発生してリタイア。ハートレーは彼らしい粘りの走りで入賞まであと一歩というところまで来たものの、届かず。浮き沈みが激しく、しかもあと一歩届かない...というこれまた今季を象徴するかのような内容だったと言えます。それでも一年前にホンダが置かれた状況を考えれば大きく前進した一年だったし、明るい兆しを感じつつシーズンを終えられたのは良かったのではないでしょうか。

全 21 戦という長かった 2018 年シーズンもこれにて終了。今年はアロンソの実質的な F1 引退やライコネンのザウバー移籍を含め、ドライバーマーケットには大きな動きがあります。最終的に 6 人のドライバーがレギュラーシートを失う形になれば、一方で新しくシートを得るドライバーもいるわけです。

ロバート・クビサ、ウイリアムズからF1復帰! 2010年最終戦以来の参戦へ
トロロッソ・ホンダF1、アレクサンダー・アルボンの起用を正式発表。クビアトのチームメイトに|motorsport.com日本版

ウィリアムズの残り 1 席はクビサの 9 年ぶりの復帰、トロロッソは噂されていたアルボンがフォーミュラ E を蹴って F1 のシートを獲得しました。これで事実上来季の全てのシートが埋まったことになります。個人的にはブレンドン・ハートレーがトロロッソに残留できなかったのはとても残念ですが、来年もインディなり WEC なりで活躍してくれることを願っています。ホンダの田辺さんのコメントに「またいつでもHondaに日本食を食べに来てください」とあるのが、ハートレーとホンダの関係を物語っているようで微笑ましい。今後もホンダ関連のシートに座ってくれると嬉しいんですが。

グランプリの終わったアブダビでは、早速オフシーズンテストが開始され、既にライコネンがザウバーのマシンで走っているとのこと。2019 年シーズンはもう始まっています。

投稿者 B : 21:49 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/11/14 (Wed.)

F1 ブラジル GP 2018

F1ブラジルGP決勝:ハミルトンが今季10勝目。フェルスタッペンはスピン後に猛追も優勝逃し2位

ブラジル GP はハミルトンの優勝やメルセデスのコンストラクターズタイトル獲得よりもフェルスタッペンが話題の中心だったと言えます。

予選から 0.5 秒の中にトップ 6 がひしめくという接戦で誰が勝ってもおかしくないレースでしたが、決勝はスタート直後からフェルスタッペンが絶好調。ボッタスやヴェッテルを真っ向勝負でオーバーテイクするキレの良い走りで、40 周目にはハミルトンさえもオーバーテイクして首位に。まるで今季のチャンピオンはハミルトンではなくフェルスタッペンだったかのような力強さでしたが、その数周後に周回遅れのはずのエステバン・オコンと接触、スピンしてポジションを失います。どうやらタイヤを労りつつ走るフェルスタッペンに対してタイヤ交換直後だったオコンのほうがペースが速く、ラップダウンを取り戻そうとして仕掛けたようですが、いくらなんでもラップリーダーに対して行って良い行為ではなかったなと。チェッカー後もオコンはレースを台無しにされたフェルスタッペンに対して謝るどころかまるで挑発するような半笑い。個人的にはオコンの速さは買っていて、来季のシートが見つからないことに対しても同情的に思っていましたが、今回の行為はさすがにいただけません。レース後にフェルスタッペンがオコンを小突いた行為も褒められたものではないけど、気持ちは解る。オコンについてもシートが決まらずに焦る気持ちがあったのかもしれませんが、こんなんじゃちょっと応援できないなあ...。

結果的に 2 位フィニッシュだったとはいえ、今回のフェルスタッペンは完全に優勝に値する走りでした。完勝した前戦メキシコも含めダウンフォース量が物を言うサーキットで RB14 との相性が良かったのでしょうが、D・リカルドのお株を奪う見事なオーバーテイクといい、何か一皮むけたんじゃないかと思わせるモノがありました。今季は無謀とも思える接触が多くて来季のエースドライバーとしては不安の方が大きかったですが、このメキシコ~ブラジルのような走りが続けられるのであれば、その資格があると言えます。
またここにきて戦闘力を増しているように見えるレッドブルの来季には期待ができそうですね。過去の例を見ても、シーズン終盤に連勝あるいはそれに相当するレースができるチーム/ドライバーは翌年も強いことが多いですし。ホンダとのジョイントに向けていい兆候が感じられたのが、このブラジルにおけるレッドブル&フェルスタッペンにとってのせめてもの救いでしょうか。

ハミルトンはこのレースを勝ってコンストラクターズタイトルを決めましたが、アメリカ大陸に渡ってからのメルセデスはどうもセットアップを決めきれず、事実上フェラーリやレッドブルの後塵を拝しています。まあ今季のメルセデスはシーズンを通して最速マシンだったわけではなく、敵失を見逃さずに勝てるチームとしての総合力と「ハミルトン一点集中」で勝ったと言って良い。ただマシンが最大限熟成されたはずのこの時期に失速が目立つのは、来季に向けての不安材料になりそう。ホンダファンとしての願望も含め、来季は今季以上に三つ巴の接戦になってもおかしくありません。

トロロッソは比較的良かったメキシコとは対照的に、予選はまずまずだったのに決勝では見るべきところがないくらいに失速したグランプリでした。ガスリーはストレートスピードがないことを訴えていたようですが、結局は手持ちの材料を使い切れていないチーム力の問題なんだろうなあ。レースによって浮き沈みが激しいのが今年の中団争いの厳しさとはいえ、その中でもトロロッソには安定感がなさすぎる。来季は今まで以上に「レッドブルの B チーム」として開発やデータ採りに比重が置かれそうなだけに、アブダビでは最後に良いところを見せてほしいところです。

投稿者 B : 21:57 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/30 (Tue.)

F1 メキシコ GP 2018

F1メキシコGP決勝レポート:ベッテル猛追及ばず、フェルスタッペン完勝。ハミルトンが5度目の王者に|motorsport.com日本版
ハミルトン、"完敗"のメキシコGPで自身5度目の載冠を決める「この結果を光栄に思う」|motorsport.com日本版

今シーズンの F1 ももう残り三戦。メキシコ GP は全盛期を彷彿とさせる速さでフリー走行からレッドブルが席巻、フェルスタッペンが完璧な勝利を手にしました。

予選は 3/100 秒差でリカルドが制し、レッドブルがフロントロウ独占からのスタート。しかしホールショットを決めたのはフェルスタッペンのほうで、その後は後続に脅かされることもなく完勝。メルセデスにもフェラーリにも彼を止めることはできませんでした。
大きな勝因は RB14 のダウンフォース量の大きさでしょうか。高地サーキットで気圧が低いメキシコではシャシーの持つダウンフォースの差がより大きくなり、パワーユニットの性能による差は相対的に小さくなります。マシン性能で有利だったことはフェルスタッペンとリカルドの予選タイムが近かったことからも明らかで、そこに昨年もここで勝っているフェルスタッペンの「コースとの相性の良さ」が乗っかっての勝利と言えそうです。
チームメイトのリカルドはハミルトンやヴェッテルと争いながら終盤まで 2 位をキープしていましたが、ハイドロリック系のトラブルにより突然のリタイア。ルノー移籍を発表してからのリカルドは本当に運に見放されていますね...。

フェラーリはライコネンが勝った前戦アメリカから序盤戦の速さを取り戻したかに見えましたが、レッドブルの圧倒的な速さには届かず。2-3 フィニッシュは悪い結果ではなかったものの、ヴェッテルが 2 位でチェッカーを受けた瞬間にハミルトンの年間チャンピオン獲得が確定しました。

対照的に良いところがなかったメルセデス。どうしちゃったの?というくらい決勝ではペースが上がらず、タイヤももたずで 4-5 位フィニッシュがやっとという状況。これくらいメタメタでも 4-5 位に入れてしまうのが今のメルセデスですが、ハミルトンとしてはせめてポディウムに上がって戴冠を祝いたかったことでしょう。

ハミルトンはこれで二年連続、通算五回目のチャンピオン獲得。特に今年は戦闘力のあるフェラーリ・ヴェッテルと真っ向勝負に勝っての戴冠で、本人にとっても手応えと価値のあるシーズンだったのではないでしょうか。一方ヴェッテルは夏以降のゴタゴタがなければチャンピオンが獲れていた可能性もあるだけに、後半戦の戦い方には大いに反省するところがあるはず。さらにチーム間の戦力差が縮まると思われる来季はさらなる僅差の戦いを見せてほしいところです。

トロロッソ・ホンダはガスリーが PU 交換ペナルティで最後尾、ハートレーが 14 番手からのスタート。終盤には 11-12 位をランデブー走行していて、何かアクシデントがあればダブル入賞もあり得るというポジションでしたが、結局はリカルドのリタイアでガスリーが 10 位入賞したのみ。ハートレーは中盤に起こしたオコンとの接触でペナルティを受け 14 位。7・9 位入賞で 8pt を加算したザウバーにコンストラクターズポイントで逆転されてしまいました。最下位から入賞したガスリーの頑張りはともかく、ハートレーの不運さには本当に同情したくなります。噂によると既にチームからは解雇通告を受けたとも言われています。内容よりも結果が求められるのが F1 の常とはいえ、現実は厳しいですね...せめて残り二戦、二人でザウバーを再逆転して締めくくってほしいと思います。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/23 (Tue.)

F1 アメリカ GP 2018

F1アメリカGP決勝レポート:キミ・ライコネン、跳ね馬復帰後初勝利。ハミルトン王者決定ならず|motorsport.com日本版

おめでとうライコネン!!!

鈴鹿でのハミルトン完勝を受けて今回でタイトル防衛が決まってしまうかにばかり注目が集まっていたアメリカ GP ですが、レースを制したのはまさかのライコネンでした。
もう後がないヴェッテルは FP1 での赤旗無視で 3 グリッドダウンのペナルティを受け、スタートから不利な状況。それで焦ったのかどうかは不明ですが、スタート後間もなくダニエル・リカルドと接触、またしても最後尾から追い上げるレースになります。まるで二週間前の鈴鹿のリプレイを見ているかのようなアクシデントで、ヴェッテルのあの仕掛け方は無謀とは言わないけどこの後がない状況ですべきことではなかった。ヴェッテルはレッドブルで四連覇していた頃に「速いマシンに乗って PP から逃げるレースは速いけど混戦には弱い」と言われていましたが、フェラーリに移ってからのヴェッテルはまさにここ一番での勝負弱さが露呈しているように思います。

ライコネンは 2 番グリッドから好スタートを決めてターン 1 までにハミルトンの前に出てからは見事なペースコントロールでタイヤを労りながらポジションを守りました。対するハミルトンも急遽 2 ストップ作戦に変更して見事な追い上げを見せたものの届かず。2 位に入ったフェルスタッペンも鈴鹿とは対照的なクリーンな走りで魅せてくれました。とかく 1 ストップ作戦ばかりになりがちな今季にしては珍しくタイヤ戦略の異なるマシンがトップ争いを繰り広げるレースで、最後まで誰が勝つか分からない面白いレースだったと言えます。厳しいタイヤライフを制御したライコネンの勝ち方は、久しぶりにまさにライコネンらしい走りでした。

ライコネンは残り三戦でザウバーへの移籍が決定しているわけで、五年半ぶりとなる今回の勝利はかなり高い確率でライコネンの F1 キャリア最後の優勝になるでしょう。個人的には二十代の頃の「手がつけられないほど速いけど脆い(これは当時のエイドリアン・ニューウェイのクルマ作りによるところも大きかったけど)」走りに惚れ、2005 年の鈴鹿で 17 番手スタートからの大逆転優勝を現地観戦してさらに魅了されて以来のライコネンファンなので、今回の勝利は本当に嬉しい。

トロロッソはロシア~鈴鹿で投入した「スペック 3」パワーユニットにさらに信頼性向上のアップデートを施した「スペック 3.1」を今回投入。それにより二台揃って最後尾からのスタートでしたが、結果的にはハートレーが 11 番手フィニッシュ...からのオコン/マグヌッセンの違反による失格で 9 位入賞。いっぽうガスリーはスタート後の接触によるマシン不調もあって入賞圏外でした。鈴鹿に続いてパワーユニットはいいけどセットアップが決めきれないレースにやきもきさせられましたが、結果的にハートレーがポイント獲得できたことは素直に喜びたい。ハートレーは後半戦に入って速さはないものの安定感が出てきており、個人的には残留してほしい気持ちが強いですが、レッドブルは F2/フォーミュラ E のアレキサンダー・アルボンをトロロッソに乗せようとしているようで。育成枠外から獲ってくるくらいなら継続性を重視したほうがいいと思うんだけどなあ...。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/10/07 (Sun.)

F1 日本 GP 2018

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

今年もついに F1 日本グランプリがやってきました。昨年までのマクラーレン・ホンダ体制はグダグダすぎて最後の方はあまり応援する気もなくなっていましたが、今年のトロロッソ・ホンダはポジティブな協力関係が見えてファンとしても応援したい。というわけで、(家庭の事情で鈴鹿にまでは行けなかったので)開幕戦以来のパブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース パブリック・ビューイング

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

13:30 のイベント開始に対して 10:30 頃にウェルカムプラザ青山に到着したところ、整理券番号は 100 番ちょっとで前方の席を確保できました。席を取っておけばずっと座っている必要はないので、あとはショールーム内を見て回ったり、グッズショップを覗いたり、ビル前の展示車に乗り込んでみたり、近隣でお昼を食べたりしながら過ごします。

会場内ではレッドブル・エナジードリンクのサンプル配布も行われていてけっこう盛況。エナジードリンクがノーマル缶だったのがちょっと惜しい(鈴鹿の現地では限定トロロッソ缶が発売されていた模様)。あとトロロッソのカーデザインにも採用されているレッドブル・コーラ、国内でも発売されてはいるらしいんですがどこにも売ってないのでせめてこの場で飲んでみたかったなあ...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

決勝スタート前にトロロッソ・ホンダのドライバーであるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーからのビデオメッセージ上映もあり。ビデオは昨日の予選終了後に収録されたようで、予選 6・7 位という好結果をふまえて二人ともいい表情でのコメントでした。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

雨に助けられたとはいえ、6・7 番手からのスタートというのは今季だけでなく第四期ホンダとしても最高のグリッド。とはいえ後ろからはヴェッテルやリカルドが追い上げてくるのが目に見えていて、ポジションキープさえ難しいけどダブル入賞も夢ではないはず...と期待がかかる決勝でしたが、

【F1日本グランプリ 2018】メルセデスのルイス・ハミルトン選手が優勝。フェラーリのベッテル選手は6位に終わる - Car Watch

決勝レースの経過は Car Watch の笠原さんの記事↑が完璧なので詳細は割愛します。

トロロッソはスペック 3 パワーユニットの本格投入でマシンのポテンシャルは高かったものの、とにかくタイヤ戦略の失敗に尽きるレースでした。スタートタイヤを引っ張りすぎてガスリーはフォースインディアはおろかザウバーにも抜かれて一旦入賞圏外に。その後はタイヤ戦略の異なるザウバーの二台をパスして 10 位まで戻したものの、おそらくザウバーの攻略でタイヤにダメージを負ったのかフォースインディアまでは追えず、逆に残り 3 周でサインツに抜かれて 11 位でゴールするのがやっと。ハートレーもやっぱりコース上での勝負弱さが今回も出てザウバーを抜きあぐね、13 位でフィニッシュ。ピット戦略さえ間違えなければガスリーは 7~8 位を狙えていたレースだと思うと悔しくてなりません。今季のトロロッソはこういう変にタイヤを引っ張ってポジションを落とすレースが何度もあって、もうレースストラテジストをクビにしたほうがいいんじゃないでしょうか...。

上位争いのほうは例によってメルセデスの完勝。3 位以下はフェルスタッペンがライコネンとヴェッテルを撃墜(´д`)。フェルスタッペンはもうミラー見てないんじゃないかというラフプレーぶりで、来季ホンダ勢のエースを任せるのが不安になりますね(速いときは手がつけられないほど速いけど...)。でもライコネンはともかく、もうポイントを落とせないヴェッテルは「相手がフェルスタッペンであること」を忘れてオーバーテイクを仕掛けてしまったのは失策でしょう。まあレーサーとしてはコーナリング時にドアが開いているのが見えたら飛びこんじゃうものなのでしょうが。
これでハミルトンとヴェッテルのポイント差は 67 となり、もはやハミルトンのチャンピオン防衛は決定的なものとなりました。今年もシーズン後半の小さい失策の積み重ねにアクシデントが加わってチャンピオンシップが決してしまう、という結局いつものフェラーリでしたね...。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ウェルカムプラザ青山のショールーム内では、トロロッソのショーカー展示こそありませんでしたが(さすがにこの期間は鈴鹿で展示してるんでしょうか)、ドライバー二人のヘルメット+レーシングスーツが展示されていました。開幕戦のときには逆にマシンだけだったので、これが見られるのはそれはそれで貴重です。近年は地味なレーシングスーツが増えている中で(どのチームもスポンサー減ってますからね)、この鮮やかなブルーのスーツはけっこう好き。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

このヘルメットはハートレーのもの。トロロッソの二人のヘルメットはマット仕上げをベースに頭頂部だけグロスになっているのが特徴的。テレビ画面だとなかなかこういうディテールまでは見えないので、実物をじっくり眺められるのは楽しい。
F1 ドライバーはヘルメットのどこかに母国のシンボルを入れることが多いですが、ハートレーは頭頂部にニュージーランドの国土をペイントしています。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

こちらはガスリーのヘルメット。いかにもフランス人らしいトリコロールカラーが美しい。しかも、マットブルーをベースにしながら赤と白のラインは光沢あり、かつ境界線にはラメまで入っているという凝ったデザインです。
ちなみにハートレーはベル製、ガスリーはアライ製のヘルメットを使っている模様。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

ガスリーのヘルメット、後頭部のフランス国旗柄の中に「JB17」の文字を発見。これ、三年前に亡くなった同郷のジュール・ビアンキ(カーナンバー 17。F1 では永久欠番扱いとなっている)に敬意を表したものだと思われます。ガスリーには是非彼の遺志を継ぎ、プロスト以来二人目となるフランス人 F1 チャンピオンを目指してほしい。

F1 日本グランプリ パブリックビューイング

というわけで、レース自体はいろいろと悔しさの残る結果でしたが、久しぶりのパブリックビューイングは楽しめました。やっぱり自宅で独りで観戦するより、他のファンの方々と一体感を持ちながら応援できるのはいいですね。
今シーズンも残り 4 戦、トロロッソはどこまでやれるか分かりませんが、ホンダのスペック 3 のポテンシャルは確かなものだったし、単に来季に向けた開発として終わらせずに少しでも上を目指してがんばってほしいところ。その結果が来シーズンのスタートダッシュに繋がるはずです。

投稿者 B : 22:31 | F1 | Season 2018 | コメント (2) | トラックバック

2018/10/02 (Tue.)

F1 ロシア GP 2018

F1ロシアGP決勝:ハミルトン、ボッタスの"サポート"で今季8勝目。ベッテル、タイトル争い崖っぷち|motorsport.com日本版

今シーズンもいよいよ佳境を迎えたロシア GP。ここにきてメルセデスが本当に強い!フロントロウ独占からの 1-2 フィニッシュで三連勝を飾り、ハミルトンがヴェッテルとのポイント差を 50 にまで広げました。

予選は Q1 からメルセデスが圧倒的に速く、「マシン性能ではフェラーリの方が上」という今季の評判を完全に覆すほどの差。Q3 はボッタスが僅差でハミルトンを抑えて PP を獲得。ボッタスは昨年メルセデスでの初優勝をここロシアで挙げるなど得意とするサーキットで、今季初優勝も期待できます。
決勝はスタート直後にハミルトンとの競り合いがあったものの守り切り、中盤までは実質的なトップをキープ。しかしピットストップのタイミングでヴェッテルがハミルトンに対してオーバーカットを成功させたことでシナリオが崩れます。その後ハミルトンはコース上でヴェッテルをオーバーテイクしポジションを戻したものの、ハミルトンとヴェッテルのポイント差を確実に広げたいトト・ウォルフがチームオーダーを発令。ボッタスとハミルトンの順位を入れ換え、ボッタスをヴェッテルに対する壁として使います。
レースはこの状態で膠着し、終盤に再度ハミルトンとボッタスのポジションを入れ換えるオーダーが出ることもなく、ハミルトン首位のままフィニッシュ。ボッタスは実力的には勝てていたレースを譲り、ハミルトンはヴェッテルに対してレース 2 勝分のポイント差をつけることに成功しました。

メルセデスは今季ドイツ GP でハミルトンとボッタスのバトルをやめさせるチームオーダーを発令し、その次のハンガリーではトト・ウォルフがボッタスのことを「ウィングマン(補佐役)」と発言、イタリア GP でもボッタスにライコネンを抑え込ませてハミルトン逆転の地ならしをさせるなど、チーム戦略が徹底しています。だからこそフェラーリにこれだけの差をつけていられるのでしょうが、今回ばかりはちょっと冷徹すぎるんじゃないの...とも思います。ハミルトンの戴冠を確実にすることも重要ですが、勝てることを証明する機会を与えないとボッタスも自信を失っていくだろうし、長期的に見てこれが正しいのかどうか。今のメルセデスにはシューマッハー全盛期のフェラーリに似たものを感じますね...。

対するフェラーリは 3-4 位フィニッシュがやっと。予選で完敗し、レースではピット戦略を成功させていったんハミルトンの前に出たところまでは良かったですが、コース上で抜かれてはどうしようもない。珍しく失策がなかったのに勝てないというのが、メルセデスとの差が歴然としてしまったことを表しています。残り 5 レースで 50pt を巻き返すのは困難と言わざるを得ず、趨勢は決した感がありますね。
5-6 位はいつも通りレッドブルの二台。といっても彼らは PU とギヤボックス交換ペナルティでほぼ最後尾からスタートしていたわけで、そこから簡単にこのポジションに戻ってくるあたり、中団以下のチームとはもはや別カテゴリくらいの差があることを痛感します。それでもフェルスタッペンがソフトタイヤスタートでタイヤ交換を引っ張り、中盤まで暫定トップを守り続けたのには驚きましたが。

トロロッソ・ホンダは土曜日に PU を旧型に再交換し、それでも悪くないペースで走れていたことから期待していましたが、スタート直後にブレーキトラブルが発覚して二台ともに早々のリタイア。もうその瞬間にレースを見る気が半分くらい失せてしまったのですが(´д`)、とにかく残念です。新型 PU はかなりポテンシャルが高そうで、さらなる調整を加えて迎える鈴鹿でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみではありますが、もう今週末に迫った日本 GP までに今回のブレーキトラブルを根治できるのか?いくらなんでも不安になってきました。過去 4 年のホンダ F1 の中で最も結果が出せそうな状況だけに、チームには頑張ってもらいたいところ。

投稿者 B : 21:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/29 (Sat.)

F1 ダニール・クビアトのトロロッソ復帰が正式発表

トロロッソ・ホンダF1|クビアトのトロロッソ復帰が正式発表!「もう一度F1に戻れて嬉しい」|motorsport.com日本版
トロロッソ・ホンダF1|トロロッソ、チーム復帰のクビアトに「良いクルマを提供するため力を尽くす」|motorsport.com日本版

ロシアグランプリが開幕していますが、そのロシア出身ドライバーであるダニール・クビアトが来季トロロッソ・ホンダにレースドライバーとして復帰することが正式発表されました。

レッドブルの育成ドライバー筆頭であった F3 のダニエル・ティクトゥムはまだスーパーライセンス発給条件を満たしておらず、クビアトやブエミといった元育成ドライバーを当たっている...と言われていましたが、昨シーズン途中でトロロッソを解雇されていたクビアトの復帰という形に落ち着きました。まあ候補者の中では最も直近まで F1 をドライブしていましたし、現在はフェラーリのシミュレーター担当開発ドライバーを務めており、順当な選択と言えるでしょう。
チームメイトはまだ発表されていませんが、個人的にはこのままハートレー続投で良いのではないかと。レースではあまり結果を出せていませんが、今季は後半戦に入ってからはしっかりマイルを稼いでマシン開発に貢献していますし、来季は経験あるドライバー二人体制でパワーユニットとマシンをじっくり開発し、本家レッドブルにフィードバックするという役割に徹するというスタンスはアリだと思います。トロロッソは本来若手育成のためのチームでしたが、来年のレッドブルはフェルスタッペン+ガスリーという F1 界でも再若手クラスのコンビになるわけですし。

一方で目先のロシアでのレースですが、鈴鹿を見据えて今回から投入した新スペック PU の性能は上々という評価ながら、FP3 以降は旧スペックの PU に戻すという決定をしたとのこと。理由は「まだ調整が必要な項目がいくつかある」とのことで詳細は不明ですが、信頼性に関わる深刻な問題というニュアンスではなさそうなので、鈴鹿に向けて温存しつつさらなるチューニングを行うのでは...とポジティブに考えておくことにしましょう。今日の予選と最後尾スタートが決定済みの明日の決勝は期待できそうもありませんが、日本 GP のための我慢ということであれば仕方ない。代わりに鈴鹿では最高のパフォーマンスを見せてほしいものです。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/18 (Tue.)

F1 シンガポール GP 2018

F1ニュース|ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す/motorsport.com日本版

終盤戦アジアラウンドに移った F1 はまたしてもハミルトンが完璧な週末を過ごしてフェラーリに圧勝。ヴェッテルに対しチャンピオンシップ上のポイント差を 40 に広げました。

予選はメルセデス・フェラーリ・レッドブルの実力が均衡して誰が PP を獲得するか分からない展開でしたが、Q3 でハミルトンがもう少しで 1 分 35 秒台に突入しようかというスーパーラップを決めて PP。決勝はそのハミルトンの後ろにフェルスタッペンとヴェッテルが並ぶグリッドになります。
決勝はヴェッテルが良いスタートを見せてフェルスタッペンをオーバーテイクし、その後もしばらくはハミルトンの 1 秒後ろについていく展開で逆転のチャンスを窺います。が、初回ピットストップをヴェッテルが先に行った結果アンダーカットに失敗したばかりかフェルスタッペンにも先行を許してしまい、ここで実質的にヴェッテルのレースは終了。レース終盤、周回遅れのシロトキンがブルーフラッグを無視して他車とのポジション争いを行ったために上位陣がオーバーテイクできず、ハミルトン・フェルスタッペン・ヴェッテルの三台が接近するシーンこそありましたが、結局そのままの順序でチェッカーを受けました。

フェラーリは PP が獲れなかったのは仕方ないとして、あのタイミングでのピットストップは本当に適切だったのかどうか。後半戦はベルギーで完勝はしたものの、その後イタリアもシンガポールもレース戦略というかチーム運営のまずさで勝ちを逃したようなものです。マシン自体の速さはメルセデスと遜色ない(サーキットの得意不得意が少ないという点ではメルセデスより安定性があるとさえ言える)にも関わらずチーム力で負けるというのはやっぱり「いつもの後半戦のフェラーリ」になってきちゃったなあ、というのが正直なところ。残り 6 戦あるとはいえ 40pt 差は簡単にひっくり返るギャップではなく、フェラーリはそろそろ厳しくなってきたと言えます。
まあ今回は半分フェラーリの自滅でしたが、それでもフェラーリが違う戦略を採っていたとしてもハミルトンに勝てていたかどうか。そういう意味ではハミルトンの強さが際立ったレースだったし、対照的だったイタリアでの勝ち方も考慮すると状況に応じて様々な策が打て、それを着実に実行できるメルセデスの総合力が後半戦になって物を言い始めたようにも思います。

今回はレーシングポイントのペレスとウィリアムズのシロトキンが暴れてくれたおかげで荒れ気味のレースになりました。ペレスはまずオープニングラップでオーバーテイクを仕掛けてきたチームメイトのオコンをコースから押し出し撃墜。レース中盤以降は何度もシロトキンと絡み、最終的にはオーバーテイクを仕掛けたタイミングで接触、自身のマシンにダメージを負う結果となります。ペレスは冷静に走れているときはタイヤマネジメントも上手いしレースの組み立ても巧くて良いドライバーなのですが、一度頭に血が上ると走りがラフになってしまうのが欠点。対オコンに関して言えば来季のシート争いはもう決着しているんだから同士討ちを避けてコンストラクターズポイントを少しでも持ち帰ることに集中すべきだし、対シロトキンにしたって長い間「蓋をされた」ことに対する報復行為にしか見えません。この辺がペレスの限界なんだよなあ。

トロロッソ・ホンダに関して言えば、ストレートが短いシンガポールの公道コースは結果が期待できるはずでした。が、セットアップを決めることができず予選は 15・17 位がやっと。決勝でもガスリーにファーストスティントをハイパーソフトタイヤで必要以上に長く走らせるという不可解なピット戦略もあり、13・17 位フィニッシュという期待外れの結果に。マシントラブルが出なかっただけマシとも言えますが、今季ときどき目にしている意味不明なピット戦略がここでも出てしまったのは残念としか言いようがありません。

次は二週間後のロシア GP。クビアトのトロロッソでの復帰発表があるとか、ストロールのレーシングポイントへの移籍があるとかいろいろ噂が絶えないグランプリ。何かしらの動きはありそうです。

投稿者 B : 22:40 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/11 (Tue.)

F1 ライコネンとルクレールがスワップ

ライコネン、今季限りでフェラーリ離脱。来季から2年契約でザウバーへ
フェラーリ、来季ルクレールの起用を発表。ベッテルとコンビに

フェラーリがキミ・ライコネンの今季限りでのチーム離脱と、入れ替わりでシャルル・ルクレールの起用を発表しました。

例年ならばホームグランプリであるイタリア GP の週末に発表されるところが今年は少し遅かったですね。7 月末にマルキオンネ CEO(当時)が急逝して政治的にゴタゴタしていたのと無縁ではないでしょうが、結果的にマルキオンネ氏が推していたルクレールの昇格に決まりました。
ルクレールはフェラーリのドライバー育成プログラム(FDA)出身のドライバー。FDA 出身といえばフェラーリ入りが確実と言われていたジュール・ビアンキが 2014 年の日本 GP での事故が原因で夭逝してしまったのもまだ記憶に新しいところです。そのビアンキの後輩にあたるルクレールがフェラーリ入りというのも感慨深いですが、なにげに FDA 出身ドライバーがフェラーリ・ワークスにレギュラードライバーとして起用されるのはこれが初めてのはず。これまでのフェラーリは基本的に他チームで成功したドライバーを招聘するスタイルでしたからね。

今シーズンのルクレール成績は入賞 5 回、最高位 6 位。マシンの性能向上もさることながらルクレールの技量によるところも大きく、何度も印象的な走りを見せてくれています。だからこそフェラーリ昇格には納得ですが、いっぽうでライコネンも今季の走りを見る限りはまだ錆び付いていません。チームとしてはポスト・ヴェッテル時代を見据えての抜擢という意味も込めてライコネンと入れ換えた、というところでしょうか。
しかしライコネンは過去に何度も「フェラーリが F1 で最後のチームとなる」という発言をしており、勝てるマシンを持っていないザウバーに今さら移るというのもやや不可解。まあザウバーは F3 すら未経験のライコネンを F1 に大抜擢したチームですし、引退前最後の恩返し的な気持ちがあるのかもしれません。あるいは、フェラーリ側が万が一の事態(2009 年のマッサの事故のような)を想定して事実上のセカンドチームにライコネンをキープしたかったという思惑もありそう。

さておき、これで三強をはじめ主要チームのシートが埋まってきました。現時点でのラインアップ(予想含む)はこんな感じでしょうか。

  • メルセデス: L. ハミルトン/V. ボッタス
  • フェラーリ: S. ヴェッテル/C. ルクレール
  • レッドブル: M. フェルスタッペン/P. ガスリー
  • ルノー: D. リカルド/N. ヒュルケンベルグ
  • ハース: K. マグヌッセン?/R. グロジャン?/E. オコン?
  • マクラーレン: C. サインツ/L. ノリス
  • レーシングポイント: S. ペレス/L. ストロール
  • トロロッソ: B. ハートレー?/S. ブエミ?/D. クビアト?
  • ザウバー: K. ライコネン/M. エリクソン?/A. ジョビナッツィ?
  • ウィリアムズ: S. シロトキン?/E. オコン?/G. ラッセル?
上位争いに絡みそうなところではハースのシートがどうなるか。鍵になりそうなのは実力がありながらもレーシングポイント(旧フォースインディア)からの放出が確実となったオコンがどこに行くかでしょう。トロロッソはどうやら元レッドブル系のドライバーを呼び戻そうとしているようですし、ザウバーでライコネンのチームメイトになるのは、やはり経験豊富なライコネンから学ばせる目的でフェラーリが育成ドライバー(ジョビナッツィ)を乗せる...とかですかね。今季ルクレールに負けっぱなしだったエリクソンは厳しいだろうなあ。

メルセデス以外はけっこうガラッと変わりそうな来季のドライバーラインアップ。今シーズンのタイトルもまだ決まっていませんが、来季も今から楽しみです。

投稿者 B : 21:34 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/09/03 (Mon.)

F1 イタリア GP 2018

F1イタリアGP決勝:フェラーリ聖地でハミルトンが逆転優勝。ライコネン2位

前戦ベルギーでフェラーリの逆襲があり、勢い的には久々の母国勝利があり得るんじゃないかと思われたイタリア GP。蓋を開けてみれば、メルセデスが見事なチームプレイで逆転勝利を飾りました。

結果論ですが、フェラーリの負けは予選の戦略から決まっていたのかもしれません。Q3 ではメルセデスもフェラーリも他車のトウ(スリップストリーム)を利用してタイムを稼ぐ戦術を使用。メルセデスはハミルトンにボッタスのトウを使わせたのに対して、フェラーリはヴェッテルがハミルトンの、ライコネンがヴェッテルのトウを使います。その結果、ヴェッテルの微ミスもあってライコネンが PP、ヴェッテルがそれに続くグリッドを手にします。母国でフロントロウ独占というのはこの上ない予選結果に見えますが、ここで最初からヴェッテルに PP を獲らせる戦略を採っていれば決勝もフェラーリが完勝していたかもしれません。フェラーリによると予選のアタック順は一戦ごとの交代制にしているとのことですが、チャンピオンシップを考えたときにそれで正しかったのか。

決勝のスタートは激しいポジション争いが繰り広げられた結果、ライコネンが首位を堅守。しかしその後ろでヴェッテルとハミルトンが接触、ヴェッテルはスピンを喫して最後尾までポジションを落とします。それでも最終的に 4 位まで戻って来れてしまうのが今季の F1 なわけですが、この時点でヴェッテル優勝の目は消えました。
その後ライコネンは快調に飛ばすものの、ハミルトンもほぼ同じペースで追走。しかしメルセデスには追いつけるほどの速さはなく、レースは膠着状態に入ったかに見えました。

でもそこからのメルセデスの戦略が見事でした。ライコネンがハミルトンよりも先にピットインしてボッタスの後ろでコース復帰したのを見るや、ハミルトンにはタイヤ交換させつつボッタスをステイアウトさせてライコネンを抑え込ませます。ライコネンもファステストラップを刻んでハミルトンのアンダーカットを防いだまでは良かったものの、ボッタスの見事なブロックによりハミルトンがライコネンに追いつきます。ライコネンはボッタス攻略のためにタイヤライフを使ってしまい、遂に残り 8 周でハミルトンがライコネンをオーバーテイク。ここで勝負あり、となりました。

ハミルトンは単独ではライコネンを攻略できなかったことでしょう。しかしこういうときの勝ち方を知っているのがメルセデスであり、その戦略を完璧に実行できるのが今や立派な「ミスター・ナンバーツー」となったボッタスです(本人は否定するでしょうが)。メルセデスはロズベルグの引退後は完全にチーム・ハミルトンとして勝ちに行っているのに対して、フェラーリはこの期に及んでまだ二人のドライバーをイコールコンディションで走らせようとしている。残るレース数が限られ、かつハミルトンにポイント差をつけられている状況でフェラーリは今回のような戦い方をすべきだったかどうか?仮にヴェッテルが PP を獲っていれば 1 周目のアクシデントは起きなかったでしょうし、ライコネンに壁役をさせることもできたはず。個人的にはライコネンの 5 年ぶりの優勝を見たかった思いはありますが(笑)、チームとしてはそろそろヴェッテルに集中しないとメルセデスのチーム力に押し切られるのは目に見えています。チャンピオンシップ上はもう 30pt の差が開き、一回ヴェッテルが勝ってハミルトンがリタイアしても逆転しない状況になってしまいました。

また今回どうしても文句を言いたいのはフェルスタッペンです。終盤、ボッタスにオーバーテイクを仕掛けられたところで無理めのライン変更を行った挙げ句に軽く接触し、5 秒ペナルティを受けたところまではまあいいでしょう。しかしその後もボッタスをブロックし続け、ヴェッテルが 5 秒以内に迫ってきてもお構いなしに抑え続けた行為はチームプレイヤーとしてどうなのか。フェルスタッペンがアンフェアなライン変更をかけたのはこれが初めてではないし(あまつさえチームメイトと接触したこともある)、無理にボッタスを抑えず自分のペースを守っていればヴェッテルを抑えて 4 位に入れていた可能性だって高い。
レッドブルがフェルスタッペンと共にチャンピオン奪回を目指すのであれば、ああいう無茶な走りは控えさせるべきだし、もっとレース全体、シーズン全体を見た戦い方ができるよう育成していく必要があります。そういう意味では経験に勝り、レースを大局的に捉えることができるリカルドが来季のレッドブル・ホンダに残留してくれることを期待していたのですが...まあ決まってしまったものは仕方ない。フェルスタッペンの来季の成長に期待するか、いっそガスリーがフェルスタッペンを食ってしまうくらいの展開を期待しましょう。

そしてトロロッソは何とも残念でした。予選はシーズン随一のパワーサーキットでガスリーがまさかの Q3 に進出し、9 番グリッドを獲得。ハートレーは残念ながら Q1 敗退したもののタイム的には惜しかった。
決勝はスタート直後にハートレーがバンドーンとエリクソンに挟まれる格好になってクラッシュ、一周も走れずに戦線離脱。ガスリーはスタートで出遅れた上にコース上でアロンソやリカルドと接触し、マシンにダメージを負ったことでレースペースが伸びず、最終的にはバンドーンよりも後方の 14 位フィニッシュ。なんともツキがありませんでした。
とはいえここに来てチームのマシン理解とセットアップ力が高まってきているのは事実だし、ハンガリー GP 以降のガスリーは何か「覚醒」したような速さを発揮しつつあります。これは残りのシーズンや来季に向けて期待できる要素。特に次戦シンガポールはトロロッソ向きのサーキットと言え、そろそろダブル入賞を...と願っているところですが、果たして。

投稿者 B : 22:10 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/28 (Tue.)

F1 ベルギー GP 2018

F1ニュース|後半戦は波乱の幕開け。ベッテルが逆転で今季5勝目! フォースインディア勢大健闘/motorsport.com日本版

夏休みが明けていよいよ本格的に後半戦が始まった F1。休み前に優位に立ったハミルトンがパワーサーキットでも強さを見せるかと思いきや、フェラーリが決勝で速さを発揮して完勝、チャンピオンシップポイントの差を詰めました。

フェラーリは予選から好調で、ヴェッテルよりもこのスパを得意としているライコネンに PP の期待がかかったほど。しかしこのサーキット独特の「スパ・ウェザー」が予選でも炸裂し、Q3 はウェット路面。こうなるとタイヤに熱を入れやすいメルセデス有利で、ハミルトンとヴェッテルがフロントロウを分け合う形になります。ライコネンはチームのミスにより Q3 の二回目のアタック時に燃料不足が発生し、不発。ライコネンはここで 6 番グリッドになったことで、決勝スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれることになります。

決勝スタートは、後方のアクシデントはさておきハミルトンは 1 コーナーまでは何とかヴェッテルの攻撃を凌いだものの、その後のケメルストレートでヴェッテルが見事な伸びを見せ、完璧なオーバーテイク。DRS が使えないオープニングラップでフェラーリがこれほど完全にメルセデスを抜き去るとは思っていなかったので、さすがに驚きました。その後、ピットインのタイミングでハミルトンがアンダーカットを仕掛けるものの、1 秒差まで詰めるのが精一杯。その後はヴェッテルがジワジワとギャップを広げ、危なげなく勝利を手にしました。
スパはパワーユニット依存度の高い高速サーキットで、過去三年間はメルセデスが完勝してきていただけに、今年もメルセデス有利だろうと思っていました。が蓋を開けてみればフェラーリがパワー勝ち。例年のフェラーリは夏休み明けから開発ペースが鈍り、チームにもドライバーにもミスや信頼性トラブルが多発して自滅していくパターンでしたが、今年はいよいよそんな流れを断ち切れそうです。これは本当に最終戦まで分からないかもしれません。次はシーズン随一のパワーサーキット・モンツァですが、もしかすると久しぶりにモンツァでフェラーリドライバーがポディウムの中央に立つ姿が見られる可能性が出てきました。

そしてトロロッソ・ホンダは今回も敢闘。

"不得意なはず"のスパで入賞。ガスリー「モンツァでも同じことを」

夏休み前のハンガリーから二戦連続で入賞+ダブル完走ですよ。ガスリーは後続のエリクソンに十分な差をつけての 9 位入賞だし、ハートレーもリザルトは 14 位とはいえ中盤にはエリクソンと抜きつ抜かれつのバトルを演じ、結果的にガスリーの入賞をアシストした形。ホンダ製 PU の戦闘力からすればスパでは入賞争いに絡めるかどうかも怪しいと予想していただけに、これは本当に嬉しい驚き。一方でレーシングポイント(旧フォースインディア)やハースにはまだ太刀打ちできていませんが、ようやくマシンセットアップが決まってくるようになり、チームとして戦える力が備わってきたと言えるのではないでしょうか。本当はシーズン序盤からこれをやってほしかったところではありますが、まずはこのリザルトを後半戦のベースとしてほしいところ。

次戦イタリアは間を置かずにすぐの開催なので、トロロッソにはこの勢いを維持してもらいたいですね。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/21 (Tue.)

F1 ピエール・ガスリーのレッドブル昇格が決定

カルロス・サインツJr.|マクラーレン、アロンソの後任にサインツJr.起用を発表。チームメイトは未定|motorsport.com日本版
ガスリー、レッドブル・ホンダのドライバーに決定。フェルスタッペンとコンビ

フェルナンド・アロンソの F1 引退発表を受けて注目が集まっていた来季のシート動向ですが、マクラーレンにはルノーからカルロス・サインツ Jr. が移籍、玉突きでトロロッソのピエール・ガスリーがレッドブルに昇格することが発表されました。

レッドブルとしては実績のあるサインツ Jr. を呼び戻したかったところでしょうが、やはりフェルスタッペンが拒絶したんでしょうかね。そうなると支配下にあるドライバーの中ではガスリーがセカンドベストということになります。ガスリーは今季ここまで成績に波があるとはいえ光る速さを見せており、レッドブルに抜擢されるには十分な才能を持っていると言えます。個人的にはここまで半年応援してきた分、来年はフェルスタッペン以上にガスリーにがんばってほしいとさえ思います(笑。

そうすると次はトロロッソのシートが気になってくるわけですが、現レギュラーのブレンドン・ハートレーの来季契約は現時点では盤石とは言えないでしょう。とはいえレッドブルにもホンダにも育成枠内には F1 に相応しいドライバーはおらず、契約外のドライバーを引っ張ってくるしかありません。有力候補としてはストフェル・バンドーンかランド・ノリスのうちマクラーレンとの来季シートにあぶれた方を獲ってくる噂があるようですが、バンドーンは過去二年アロンソに負け続けてきた状況を見ているだけに、微妙。それ以外だとセバスチャン・ブエミあたりを呼び戻すかという話があるようですが、そこまでやるくらいならかつてトロロッソとの契約直前まで行き、現在もホンダとの契約下にあるタクマ・サトーというドライバーがいるんですが、どうですかね(笑
いずれにしても今のトロロッソに足りていないのは開発とセットアップ能力なわけで、一人はある程度経験のあるドライバーが必要だと思います。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/15 (Wed.)

フェルナンド・アロンソが F1 引退を発表

F1ニュース|フェルナンド・アロンソ、来季F1に参戦せず......電撃発表|motorsport.com 日本版

フェルナンド・アロンソが今季限りでの F1 からの引退を発表しました。

パワーユニットをルノーに変更してもマクラーレンのパフォーマンスはほとんど上がらず、一方で今年は夢のひとつであったル・マン 24 時間制覇を実現したことで、もはやアロンソは F1 を見限って来季のインディ 500 優勝を狙いに行くのでは...というのが大方の予想でしたが、いよいよそれが公式なものとなりました。

形の上では F1 への復帰の可能性を残してはいるようですが、トップ 3 チームは以前からアロンソ獲得の意志がなく、唯一可能性がありそうなマクラーレンは少なくともこの先 2~3 年はトップに返り咲くことはなさそうなので、今季限りで事実上 F1 引退ということになるでしょう。

アロンソのインディ参戦についてはマクラーレンが引き続きサポートするとのことですが、現時点でインディにエントリーしていないマクラーレンが新規にチームを立ち上げることは非現実的。そうなると昨年のインディ 500 参戦時のように既存チームとのジョイントの形になるでしょうが、まず可能性が考えられるのが 2017 年同様にアンドレッティとのジョイント。もしそうなった場合アロンソが再びホンダエンジンで走ることになるわけで...マクラーレン・ホンダ時代にアロンソの辛辣な批判を受け続けてきたホンダファンとしては、もうアロンソには乗ってほしくないのが本音。まあ、少なくとも「マクラーレン+アロンソ」というパッケージにホンダが前向きになることはないでしょうが、契約絡みのどんでん返しが珍しくないのがレースの世界なので、正式発表までは何とも言えません。

もう一つ、マクラーレン F1 のシートに誰が座るのかも気になるところ。ダニエル・リカルドがレッドブルからルノーへ移籍し、破産したフォースインディアをローレンス・ストロール(ランス・ストロールの父)が買収したことで中団以下のチームに大規模なシャッフルが発生することが確実になったこともマクラーレンのシートに影響してきています。
現時点で分かっていることは、ルノーのシートを失ったカルロス・サインツ Jr. のレッドブル移籍をフェルスタッペンが拒絶しているという噂。そうなるとサインツはアロンソの後任としてマクラーレンのシートを得るのでは、と言われています。もう一人のストフェル・バンドーンもこれまでの成績からいってシート喪失の危機が囁かれており、そこにマクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスが抜擢される可能性もあります。一方、レッドブル・ホンダにサインツが来ないとなればトロロッソからガスリーが昇格する可能性が高く、残っているトロロッソとウィリアムズのシートを巡って様々な動きが起きてくることでしょう。ザウバーもルクレールがフェラーリに移籍するとすれば狙っているドライバーは多いでしょうし、今シーズンは久しぶりにストーブリーグが盛り上がりそうです。

投稿者 B : 21:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/08/04 (Sat.)

F1 ダニエル・リカルドがルノー移籍へ

来季レッドブル・ホンダのドライバーは誰に? リカルドがルノー移籍を決断
「新たな挑戦をする時が来た」リカルド、ルノー移籍に際し決意を語る

夏休み中の F1 に、驚くべきニュースが。レッドブルのダニエル・リカルドが来季ルノーワークスに移籍することが発表されました。

来季は勝てるチームでレースをすることを条件として契約交渉をしてきたリカルドでしたが、メルセデスにもフェラーリにも事実上空きはなく、消去法でレッドブル残留が最も確実な選択肢であり契約延長は秒読み段階とみられていました。それが急転直下、ルノーへの移籍とは驚いた。
来シーズンのルノーはレッドブルをサポートする必要がなくなるため自チームに集中することができ(もう一つの供給先であるマクラーレンは、まあ...)ここ一年のチーム力向上も考慮すれば確かにポジティブな状況にあるチームではあります。シャシーの完成度やチーム力という意味ではレッドブルに大きなアドバンテージがあるとはいえ、勝てるかどうか未知数なホンダ製 PU や、二人のドライバーをイコールコンディションで走らせる(場合によっては若いフェルスタッペンを優遇しているようにさえ見える)ポリシーのもとでは自分中心にチームを動かしていくことが難しいという側面を考慮し、今後のポテンシャルを加味してルノーのエースドライバーの座を選択したということなのでしょう。もしかするとメルセデス移籍時のハミルトンのように、2021 年のレギュレーション大幅改定を見据えての判断なのかもしれません。

個人的には来シーズンのレッドブル・ホンダをリカルド&フェルスタッペンの二人が駆る姿を楽しみにしていただけに残念でなりませんが、決まったことは仕方ありません。リカルドの抜けた穴はルノーのシートを失う(かつ本来レッドブルからのレンタル契約だった)カルロス・サインツ Jr. が自動的に埋めることになるのでしょうですが、トロロッソからガスリー大抜擢という可能性もないわけではありません。いずれにしても来季のレッドブルはマックス・フェルスタッペンが事実上のエースという扱いになるはずで、マックスにはエースらしくもっと落ち着いたレース運びができるよう成長してほしいところ。

ともかくホンダには来季リカルドが「残留してれば良かった」と後悔するような PU を何としても用意してほしいですね。

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2018/07/31 (Tue.)

F1 ハンガリー GP 2018

ハンガリー決勝:ハミルトンが圧巻の今季5勝目。ガスリー6位入賞

2018 年シーズンも後半戦に入り、夏休み前最後のレースとなったハンガリー。予選は Q1 から雨絡みとなり、波乱のグランプリとなりました。

例年路面温度が高く、タイヤへの負担が厳しくなりがちなハンガリーでは、タイヤに優しく低速サーキットとの相性が良いフェラーリ有利が予想されましたが、蓋を開けてみれば雨を味方につけたメルセデスが予選を席巻し、フロントロウ独占で決勝に臨みます。レースでもハミルトンが後続を寄せ付けず、最後までペースコントロールして完勝。メルセデスはボッタスが序盤 2 位をキープし、フェラーリに対する壁となったことでハミルトンの勝利に大きく貢献しました。そのボッタスはタイヤがタレてきた終盤にヴェッテルにオーバーテイクを許し、さらにその際の接触で追ったダメージが元でライコネンとリカルドにも抜かれて 5 位まで下がってしまいましたが、それでもチームとしては「よくやった」と言いたくなるアシストぶりだったと言えます。個人的には、ボッタスにはもうちょっと「自分のレース」をして早く今季一勝目を挙げてほしいところではありますが。

フェラーリは 2-3 フィニッシュでチャンピオンシップにおけるダメージを最小限に抑えはしましたが、結局ハミルトンの影さえ踏めない完敗。途中ヴェッテルのピットストップに余計な時間がかかってしまった等の微妙なミスはあったとはいえ、結局はスターティンググリッドが大きく物を言うのがハンガロリンク。予選が終わった時点でほぼこの結果は見えていたと言って良いでしょう。オーストリア~イギリスとハミルトンには不本意なレースが続きましたが、ドイツ~ハンガリーの二連勝はさすがディフェンディングチャンピオンだし、フェラーリはやっぱりちょっとしたところでのミスが今年も響いてきますね。
それでも現時点でマシン性能が拮抗しているのが昨年との違いでしょうか。昨年は夏休み明けからのフェラーリの失速がすごかったですが、今季はこの接戦状態を保つことができれば、最終戦まで面白いレースが見られそうです。

F1ハンガリーGP決勝|トロロッソ・ホンダのガスリーは6位!「前半最後の1戦としては、素晴らしい結果になった」|motorsport.com日本版

でもってトロロッソ・ホンダ、よくやった!!!

予選は Q1 から Q3 にかけてアタックしたタイミングが良く、またドライバー二人のがんばりもあって今季初となる二台揃っての Q3 進出。しかも 6・8 番手スタートというのも今季最高。抜きにくいハンガロリンクならばうまくすればそのままダブル入賞も夢ではない状態でした。
決勝ではとにかくガスリーの走りが素晴らしく、三強には全く敵わないもののハースやルノーを全く寄せ付けないレースで堂々の 6 位入賞。4 位に入ったバーレーンよりも安心して見ていられるレースだったように思います。ハートレーはスタート直後のポジション取りに失敗し、ルノーに抑え込まれる形になってしまい我慢のレース。結局ポイント圏には惜しくも届かず 11 位でしたが、ピット戦略以外にミスもトラブルもなかったことは決して悪くない。ハンガロリンクは PU の性能差が出にくいサーキットとはいえ、二台ともウェットでもドライでも悪くないペースで走りきって夏休みに突入できるのは良い形だと言えるでしょう。後半戦はスパ~モンツァと高速サーキットが続きますが、このままの流れで行ってほしい。

ちなみにこのハンガリーではフェラーリのマルキオンネ CEO が急逝、フォースインディアが破産申請、さらにはトロロッソの TD ジェームズ・キーのマクラーレンへの移籍騒動などチーム体制に関わるニュースが立て続けに飛びこんできました。いずれも来季に向けたストーブリーグに影響のある話ばかりで、今までの噂もいくつかは白紙に戻りそうな気配があります。そのへんの動きは夏休み中にもありそうなので、しばらく F1 関連のニュースには注目していきたいと思います。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/07/24 (Tue.)

F1 ドイツ GP 2018

ドイツ決勝:ハミルトン大逆転で混乱のレース制す。ベッテルはリタイア

ここ数戦波乱のレースが続いている F1 ですが、ドイツ GP もまた伝説に残るであろうレースになりました。

波乱の予兆はある意味予選からありました。Q1 のアタック中にハミルトンが縁石を乗り越えた瞬間、路面とのショックのせいかメルセデスのマシンにトラブルが発生して Q2 出走不能、ハミルトンは予選 14 番手からのスタートになってしまいます。対するヴェッテルは自身のホームレースをポールポジションからスタートする権利を得、またしてもヴェッテルがハミルトンとのポイント差をラクに広げるレースになるかと思われました。

が、決勝。トップ 10 のマシンが履いていたウルトラソフトタイヤが 10 周ほどでパフォーマンスを落とし始める中、ソフトタイヤで 1 ストップ戦略を狙っていたハミルトンがあっという間に入賞圏内にポジションを戻します。とはいえ、ハミルトンも表彰台までは狙えるだろうけどフェラーリには速さもあるし、ヴェッテル楽勝は変わらないかな...と思っていたレース中盤、雨が降りそうで降らないという微妙な天候に各チームのピット戦略が翻弄。さすがのハミルトンも 42 周目にソフトタイヤの限界を迎え、降雨を待たずにウルトラソフトに履き替えます。
するとその直後に雨。一部のドライバーは先行してインターミディエイトやフルウェットタイヤに履き替えるギャンブルに出るものの、その時点では時期尚早。彼らがドライタイヤに履き替えたタイミングで再度雨脚が強まり始めた...と思ったら、トップを走るヴェッテルがコーナリング時に些細なミスを犯し、そのままグラベルからウォールにヒット!まさかの単独クラッシュでリタイヤとなりました。そこでセーフティカーが導入され、ライコネンとボッタスがピットインしている間にハミルトンがトップに。その後、フレッシュタイヤを履くボッタスと競い合うシーンもあったものの、ハミルトンがポジションを守り切りトップチェッカー。

ここまで後方のグリッドからスタートして優勝した例は、私の記憶を遡る限り 2005 年日本 GP のライコネン(17 番手スタートからファイナルラップ 1 コーナーでオーバーテイクを決めて優勝)以来ではないでしょうか。降雨やセーフティカーに助けられたとはいえ優勝を狙えるポジションまで上がってきたのはハミルトンの実力だし、その追い上げがヴェッテルに見えないプレッシャーを与えていた可能性もあります。本当に見応えのあるレースでした。やはり複数チームが実力伯仲しているシーズンは、ドラマが起きますね。
選手権はこれで再びハミルトンがトップに立ちました。昨年までならそろそろフェラーリは信頼性や戦略面を中心に自滅していく時期ですが、今季はまだ安定感がある。シーズンも折り返し地点に来ましたが、このまま後半戦も接戦でお願いします。

我らがトロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが久しぶりの 10 位入賞で 1 ポイントを獲得しました。
フリー走行から二台ともタイヤのグリップに苦しみ、予選はハミルトンの事故によるイエローフラッグ導入もあってタイムを更新できず、二人とも Q1 敗退が確定。決勝でも思ったようにはペースを上げていけない中、降雨時にガスリー車はいきなりフルウェットタイヤを投入するという大ギャンプルに出、それが大失敗(;´Д`)ヾ。そこで大きく落としたポジションを取り返せないまま、完走を目指すしかなくなってしまいました。一方のハートレーは順当なタイヤ選択で、光る速さは見せられないまでもライバルがタイヤ選択で自滅していく中、粘り強い走りを続けて入賞圏内へ。ペースに優れるグロジャンに終盤オーバーテイクを喫しはするもののマグヌッセンは抑えきり、殊勲の 10 位入賞をもぎ取りました。
ハートレーにはガスリーのような果敢なアタックは見られませんが、今回の走りは元耐久レース王者らしさが存分に発揮された結果と言えるでしょう。また今季ダブル完走は(記録上の完走扱いを除き)なんとアゼルバイジャン以来だし、シーズンを通してもようやく三回目。PU の信頼性だけでなくシャシーやチーム、ドライバーの経験不足もあってマシントラブルやアクシデントが相次ぐ中、やっとまともに新型 PU のデータが集まったレースだったのではないでしょうか。

マシンのセットアップをなかなか煮詰めきれないという課題はあるものの、チーム的には久しぶりのポイント獲得で少し一息つけたのではないかと思います。次のハンガリーはマシン性能の差が縮まり、波乱も起きやすいサーキット。このまま勢いに乗って行ってくれることに期待しましょう。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/07/09 (Mon.)

F1 イギリス GP 2018

イギリス決勝:ベッテルが大接戦を制して4勝目。ハミルトン悔しい2位

一週間前のオーストリア GP に続き、このイギリス GP も痺れるレースとなりました。

まずは予選、0.1 秒の中にハミルトン、ヴェッテル、ライコネンの三人がひしめく接戦。そこに僅差でボッタスが続き、決勝はメルセデスとフェラーリの四人のうち誰が勝ってもおかしくない状況に。
で、決勝はハミルトンがスタートに失敗し、オーバーテイクを仕掛けたライコネンがハミルトンに接触!ハミルトンはそのまま最後尾まで落ち、追い上げるレースとなります。ライコネンはこの接触に伴い 10 秒ペナルティを喫し、タイヤ交換のついでに義務を消化します。一方のトップ争いはヴェッテルをボッタスが追う展開。ハミルトンはほんの 10 周で最後尾から 6 番手にまで復帰し、いかに現在の F1 が三強とそれ以外の構図であるか、が改めて浮き彫りとなりました。
ヴェッテルがボッタスをじわじわ引き離す展開となり、レースも膠着状況に陥ったかと思われた 32 周目、エリクソンの単独クラッシュに伴う SC 導入で流れが変わります。ピットインしたフェラーリ勢に対しメルセデス勢はステイアウトを選択、ボッタスがトップに立ちます。このままのギャップを守ればボッタスが今季初優勝かと思われた 39 周目、グロジャンとサインツ Jr. の接触により再度 SC が出動。最終的には残り 11 周をほぼギャップのない状態でメルセデスとフェラーリの 4 台が争うスプリントレースとなりました。
最終的にはより新しいタイヤを履いたヴェッテルがボッタスをパス、抜かれたボッタスは一気にペースが落ちてハミルトンとライコネンにも抜かれて 4 位に。ヴェッテルが優勝し、ハミルトンは最後尾から 2 位表彰台を獲得するという大健闘でした。

今回はどちらが勝ってもおかしくないレースでしたが、オーストリアで再度チャンピオンシップ首位に立ったヴェッテルが僅かにリードを広げたという点でも、ハミルトンが最後尾からチャンピオンシップ上のダメージを最小限に留めたという点でも、どちらも「最低限のやるべきことはやった」レースだと言えます。個人的には、そろそろボッタスに今季初優勝をあげたかった気もしますが、レースが面白かったらとにかく良し(笑。

トロロッソ・ホンダは、FP3 でハートレー車にサスペンショントラブルが発生、モノコックを大破するほどの大クラッシュを起こします。予選には出走できず、スペアモノコックから組み上げたマシンで決勝を戦おうとするも、決勝スタート前に発生したトラブル(PU のコネクタ接続に問題があった模様)でスタートすらできず。直近のトロロッソは特に新型 PU を投入したカナダ以降ノートラブル・ノークラッシュで走り切れた週末がなく、データ収集~開発上の大きな障害になっていることが推測されますが、今回もまた一台分のデータしか採れないレースに。マシントラブルは特にハートレーにばかり起きていて、さすがにかわいそうになってきました。
ガスリー車はガスリー車で、チームがまだまだ空力アップデートのセットアップを煮詰め切れていないようで、なかなかタイムが伸びません。いや伸びてはいるんでしょうがライバルの進歩を上回るものではなく、予選は 14 番手が精一杯。決勝でも中団チームのほとんどが同等のタイムで走る中抜いていくことができずにいましたが、最後のスプリント状態になったときに果敢なアタックでペレスをオーバーテイク!10 位入賞をもぎ取ったかに見えましたが、このときの接触がペナルティ対象となって最終結果は 13 位に。あれはレーシングインシデントに見えたけど、いずれにしてもトロロッソの二人にはなかなか運が向いてきませんね...。

一方で、ウィリアムズと最下位争いをするのがやっとなはずのマシンで 8 位に食い込んで見せたアロンソは前戦に続きさすがとしか言いようがありません。

ともあれ、ガスリーはセットアップが決め切れていないマシンで 2 戦続けて入賞目前までいった、というのはポジティブに捉えて良いはず。次は久しぶりに二週間のインターバルを置いてドイツ GP、それまでにトロロッソのマシンへの理解が深まることに期待しましょう。

投稿者 B : 22:34 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/07/03 (Tue.)

F1 オーストリア GP 2018

オーストリア決勝:フェルスタッペン待望の今季初優勝。メルセデス全滅

前戦フランスでのハミルトン完勝をふまえ、これはチャンピオンシップはメルセデス優位に大きく傾き始めたか...と思った翌週のオーストリア。予選までは圧倒的な力を振るったメルセデスがまさかの失速、意外な結果となりました。

予選を制したのはボッタス。来季の契約更新に向けてそろそろ結果を出したいところで、ハミルトンを抑えて PP。ボッタスはハマるとハミルトンを凌ぐ速さを見せることもあり、これは今季初優勝くるか...と思ったら、決勝ではスタートに失敗し、ハミルトンに首位を明け渡してしまいます。しかもその後、まさかのギヤボックストラブルでリタイヤ。自身のミスではないとはいえ、重要なレースをフイにしました。
これでまたしてもハミルトンの圧勝か、と思われたところで、ボッタスのリタイヤに伴う VSC 導入タイミングのアヤからハミルトンがピットインするタイミングを失い、逆にダブルピットインを成功させたレッドブルが 1-2 体制を築きます。リカルドは残念ながらその後ギヤボックストラブルでリタイヤ、ハミルトンも終盤に燃圧系トラブルでリタイヤ。メルセデスのダブルリタイヤを含めトップチームに信頼性トラブルが相次ぎ、また生き残ったマシンも次々にタイヤにブリスターを発生させてペースを落としていく中、唯一フェルスタッペンだけが何のトラブルにも見舞われずマシンをトップでゴールに導きました。トップを走行することがタイヤにもパワーユニットにもやさしいという現代 F1 の特徴がそのまま現れた格好ですが、無茶な走りをしがちな印象だったフェルスタッペンがオーストリアでは一転して冷静を貫いたというのが、今後の彼にとっては大きな転換点となるのかもしれません。

「惨敗」となったメルセデスはピット戦略の失敗もさることながら、マシンの信頼性が盤石ではないことが明るみに出たことになります。フランスでの PU のアップデート(オーストリアではさらに空力のアップデートが持ち込まれた模様)はパフォーマンス面で大きな向上が得られたようですが、信頼性を一部代償にしたということか。おそらく今季はチャンピオン争いが終盤までもつれそうなだけに、メルセデスとフェラーリのどちらの信頼性が高いか、が一つの分水嶺になってきそうです。
フェラーリはタイヤで苦しみながらも 2-3 フィニッシュをもぎ取り、ドライバーズ/コンストラクターズともに僅差でメルセデスを再逆転。これは予想していなかっただけに、面白くなってきました。また開幕から「B グループ最速」と言われながら結果に結びつかなかったハースが 4-5 位。グロジャンに至っては今季初ポイントでもあり、今後マシンの速さに安定性がついてくると、コンストラクターズ 4 位に向けて大きく前進しそうです。

トロロッソ・ホンダは予選ではガスリーが 12 番手。決勝のスタートタイヤを選べることを考えれば悪いポジションではありません。ハートレーは予選 19 位でしたが「今後の予備 PU を確保するため」に予選後に PU 交換を行い、フレッシュエンジンで決勝に臨みます。
これはガスリーは入賞争いができそうだぞ...と思いきや、スタート直後にバンドーンと接触し、マシンバランスが狂ってペースが上がらず。終盤はタイヤも終わってしまい、残り数周というところでザウバーの二台に交わされ 11 位フィニッシュ。一方のハートレーはまたしてもピットインを遅らされ、「これはまたデータ採りのために無理なタイヤ戦略で走らされてるな...」と思ったら、ハートレーのタイヤマネジメントの巧さか逆にペースが上がっていくという状況(笑。しかし残り 15 周で突然のマシントラブルによりリタイヤ。
結果だけ見るとノーポイントでしたが、内容としては「手負いのマシンで入賞まであと一歩の 11 位」と「ほぼ最後尾から追い上げつつ、データ採取にも貢献した」ということで決して悪くないレースだったと思います。一発の速さに欠けるハートレーは完全にテストドライバー状態になっていますが、それが来年を見据えたチームの戦略だと思えば納得できます。間を置かずに開催されるイギリス GP ではもう少し歯車が噛み合ってくれることに期待。

それにしてもピットレーンスタートから「コース上で最遅クラスのマシン」を駆って 8 位に食い込んだアロンソはやっぱりさすがとしか言いようがありません。マクラーレンも内紛の噂が絶えず、体制変更の可能性にも言及されていますが、もっとマシなクルマが作れる体制に早く変わってほしい...というのがかつてのマクラーレンファンとしての願いです。

さておき、9 レースを終えてメルセデス・フェラーリ・レッドブルが 3 勝ずつ分け合うとはさすがにシーズン前には予想していませんでした。すぐ今週末のシルバーストンではどのチームが 4 勝目を挙げるのか、あるいは 4 つめの勝利チームが現れるのか。注目したいと思います。

投稿者 B : 23:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/06/26 (Tue.)

F1 フランス GP 2018

フランス決勝:ハミルトン圧勝! ガスリーは1周目の接触でリタイア

2008 年以来、10 年ぶりの開催となったフランス GP。しかし 1991~2008 年はマニクールサーキットで開催されていたので、ここポールリカールでの開催は 1990 年以来なんと 28 年ぶり。最後のウィナーがアラン・プロスト(フェラーリ)なわけで懐かしさしかありません。しかも 1990 年当時とは異なるレイアウトとなり、全く新しいサーキットに来た感覚。

カナダではフェラーリが完勝しましたが、今回はメルセデスが満を持して新型 PU を持ち込み、ハミルトンがまさに「復活」。スタート直後の接触でボッタスとヴェッテルが後退し、ハミルトン的には楽なレースにはなりましたが、それでもメルセデスとフェラーリ/レッドブルとのタイム差を見る限りはヴェッテルが沈んでいなくてもハミルトン完勝のレースだったことでしょう。ハミルトンはほぼずっと後続とのギャップをキープするだけで、あとはボッタスとヴェッテルがどの位置まで戻ってくるか、ライコネンとレッドブルの 2 台がどう競うかのレースだったと言えます。いったんは最後尾まで落ちたヴェッテルが 5 位、ボッタスが 7 位でフィニッシュするあたりが三強とその他で力の差が歴然としている現在の F1 を象徴しています。

個人的に注目していたのはザウバーのルクレール。今季デビューの新人ながらアゼルバイジャンで 6 位、スペインで 10 位と序盤戦から印象的な走りを続けていましたが、今回は初の予選 Q3 進出で 8 番グリッド獲得、決勝でも安定したペースを見せて 10 位フィニッシュ。チームメイトのマーカス・エリクソンを完全に上回る成績を残しており、フェラーリ育成ドライバーとして来季のフェラーリ昇格はほぼ確実、早ければシーズン中の移籍もあるのでは?と言われ始めています。しかしフェラーリの契約が今年で切れるライコネンも今季は悪くなく、ルクレールに刺激されたのか(?)ここフランスでも終盤にリカルドを攻略して 3 位表彰台。チームの格差的にこの二人の直接対決はあり得ませんが、来季のシートを賭けた静かな戦いからしばらく目が離せそうもありません。

前戦カナダで新 PU のパフォーマンスの片鱗を見せ、またレッドブルとの来季契約も決まったことで期待が高まるホンダ。カナダではガスリーの PU にトラブルが発生しましたが、フランスではハートレーの PU に問題が発生してユニット交換、最後尾スタートとなります。パフォーマンスを追求すると信頼性に影響が出るのはレーシングマシンの常ですが、ホンダの新スペック PU はしばらく信頼性の確立に時間を要しそうな気配。
決勝ではガスリーが 14 番手から上位を狙っていきますが、スタート直後にオコンと接触してレース終了。リプレイを見る限りオコンは後方が見えていなかったしガスリーも突っ込みすぎに見えましたが、あまりにももったいない。しかも二人ともホームレースだったわけで、残念としか言いようがありません。
残ったハートレーはタイムを見ていても全くペースが上がらず、二台揃って Q1 落ちだったマクラーレンにさえついていけない始末。タイヤはウルトラソフトを長く履かせすぎだし、セットアップもちゃんと決まっていないように見えましたが、必要なところであまりにもプッシュできなさすぎる...。今回はガスリーの脱落で新 PU のデータ採りを一台でする必要があったという側面もあるのかもしれませんが。

まあ、気を取り直していきましょう。この後はスパ→シルバーストンと続く今季唯一の三連戦。ホンダの新 PU の真価が試される高速サーキットが続きます。信頼性の不安はあるものの、一日も早いダブル入賞の達成に期待しています。

投稿者 B : 22:00 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/06/19 (Tue.)

F1「レッドブル・ホンダ」誕生

ホンダ、レッドブルにF1パワーユニット供給で合意。2019年シーズンよりトロ・ロッソと2チーム体制に - Car Watch

ホンダが 2019 年シーズンからレッドブル F1 チームにパワーユニットを供給することが正式発表されました。

昨年マクラーレンと袂を分かち、トロロッソへの供給が決まった頃からほぼ既定路線として報道されてきたことがようやく確定したことになります。レッドブルとしてはホンダの進化を注視しながらルノーと両天秤にかけていたところ、ルノーから「オーストリア GP までは待たない」と最後通牒を突きつけられたことで少し前倒してフランス GP 前の発表となった、ということでしょう。また先日のカナダ GP でのアップデートで新スペックの PU が期待通りのパフォーマンスを見せたことが最後のボタンを押したのかもしれません。いずれにせよホンダとしてはようやく「勝てるチーム」への供給体制が整ったことになるし、レッドブル的にはルノーよりも伸びしろのありそうな PU を確保しつつ、2021 年の新レギュレーション導入に向けて新規参入が噂されているポルシェとの両天秤にかけられる、ということになります。

しかしタイトルスポンサーとして引き続きアストンマーティンとの契約も継続するということで、来季のチーム名は「アストンマーティン・レッドブル・レーシング・ホンダ」?ちょっとよく分かりませんね(;´Д`)。

Red Bull + Honda

そんなわけで来季のホンダ F1 はレッドブル+トロロッソの 2 チーム 4 台体制ということになります。ホンダが 2 チームに PU を供給するのは実に 2008 年のホンダ&スーパーアグリ以来 12 年ぶりのことで、実走データが二倍手に入ることで開発は加速するはず。またトロロッソはレッドブルからギヤボックス等の供給を受けており、セットで効率良い開発が進められることが期待できます。仮にホンダ製 PU が少なくともルノーと同等以上の性能になったとして、今季ここまで 7 戦中 2 勝を挙げているレッドブルの総合力を考えれば、レッドブル・ホンダとして早期に優勝の可能性もあるはず。

そこで重要になってくるのがドライバーですが、複数年契約があるフェルスタッペンはともかく、今季いっぱいで契約が切れるリカルドの去就が気になります。メルセデスもフェラーリも来季のシートはまだ埋まってはいないものの(ライコネン、ハミルトン、ボッタスの現契約が今季限り)フェラーリはヴェッテルがリカルドを受け入れるとは考えにくく、メルセデスも現在のドライバーラインアップに満足している様子。となるとリカルドとしては来季勝てそうなチームを消去法で選んでいくとレッドブルとの契約延長が最も堅いセンでしょう。リカルド&フェルスタッペンの組み合わせは現在の F1 でも間違いなくトップクラスなわけで、個人的には早くリカルドの契約延長の報が聞きたいところです。

あと、個人的には三十年来夢に見てきた「エイドリアン・ニューウェイが作ったマシンにホンダエンジンが載る」が遂に実現されるということで、今からワクワクしています。いきなりチャンピオンへの挑戦権が得られるとは思っていませんが、まずは 2006 年ハンガリー GP 以来の表彰台の頂点を早く見たい。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/06/13 (Wed.)

F1 カナダ GP 2018

F1:カナダGP決勝:ベッテルが完璧なレースで通算50勝。ガスリーは11位 |motorsport.com日本版

このレースをもって今季ももう 1/3 を消化するカナダ GP。デビュー以来ハミルトンが大得意とするサーキットで、かつ高速セクターが長くメルセデスにとっても有利なはずのグランプリでした。が、蓋を開けてみるとヴェッテルの完勝。PP からメルセデスに影を踏ませることのない完璧なレース運びでした。
勝敗を分けたのはパワーユニットとセットアップでしょう。今回のレースではメルセデス以外の PU メーカーが揃って PU のアップデートを持ち込んできたのに対して、メルセデス陣営だけ信頼性の懸念のためアップデートを 1 戦見送り。結果、最新スペックのフレッシュエンジン vs. 6 レース使った旧型エンジンの戦いになったわけで、今季のメルセデスとフェラーリの拮抗ぶりを考えれば決定的な差になったのは理解できます。複数回のセーフティカー導入が当たり前なカナダの割には今年はオープニングラップでの一回のみだったのも、波乱のない(ある意味退屈な)レースに拍車をかけていました。

一方で、レースごとに勢力図が変わる中団チームの争いは今回も激しかった。中でもトロロッソ・ホンダですよ。

F1カナダGP|トロロッソのガスリー、ホンダPUの進歩を確信「ハースやフォースインディアを抜くことができた」|motorsport.com日本版

予選ではガスリー車の新 PU にトラブルが出たため旧スペックに戻してアタックした結果、Q1 敗退。しかし僚友ハートレーが Q1 で 8 番手タイムを記録する好アタックを見せ、Q2 でも 12 番手につけます。これはハートレーの走りも良かったけど、PU の性能アップによるところも大きいでしょう。
決勝ではそのハートレーが 1 周目にバランスを崩したストロールにぶつけられ大クラッシュ。せっかくの 12 番グリッドを台無しにしてしまいます。今季のハートレーは経験不足に加えて不運もあり結果に結びつけられていない印象が強いですが、少なくともモントリオールでの 1 周目に(経験の浅い)ストロールに無理に仕掛けるべきではなかったよなあ、と。あのまま走っていれば入賞も現実的だったし更迭の噂を跳ね返すことにも繋がったでしょうが...。
一方で決勝に向け PU を最新スペックに再交換したガスリー。今季 3 基目の PU 投入でグリッドダウンペナルティを受け 19 番手スタートにはなったものの、見事にコース上でハースやフォースインディアをオーバーテイクして最終的には 11 位でチェッカーを受けました。惜しくもポイントには届かなかったものの、今まで高速サーキットでは勝負になっていなかったマシンを何台も抜いたことはガスリーにとってもチームにとっても自信に繋がったことでしょう。そんな中、戦闘力で劣るマシンを駆りながら最後までガスリーを寄せ付けなかったザウバーのルクレールの走りにも驚嘆しましたが。

次戦は 10 年ぶりの復活となるポールリカールでのフランス GP。以降ドイツ GP まで 4 戦は高速サーキットでのレースが続くだけに、今回のホンダのアップデートに伴う成績向上に期待が持てます。これでもっとハートレーの走りが安定して、ダブル入賞といってほしいところです。

投稿者 B : 22:07 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/05/29 (Tue.)

F1 モナコ GP 2018

F1:モナコ決勝:リカルド、2年前の雪辱果たす涙のモナコ初優勝! |motorsport.com日本版

先週末はエアレースにインディ 500、F1 モナコ GP とモータースポーツが盛りだくさんでしたね。ファンとしては嬉しい反面、観るのが大変でした(;´Д`)。もうちょっと分散してくれていいのよ...。

前戦スペインでハミルトンが圧勝し、このままメルセデスの連勝街道が始まるかと思われた今季の F1。ここモナコではレッドブルのダニエル・リカルドが二年前の雪辱を果たしました。
予選で PP を獲得したのはハミルトンでもヴェッテルでもなくリカルドでした。年間で最も PU の性能差が出ず、またオーバーテイクも難しいモンテカルロ市街地サーキットの特性を活かし、予選から最大限のパフォーマンスを狙いに行ったのでしょう。シャシー単体の性能ではメルセデスやフェラーリを上回っていると言われる RB14 の本領を発揮した予選でもあったと思います。

決勝ではそのリカルドが難なくホールショットを決め、優勝に向けて盤石のスタートを切ったはずが、中盤に MGU-K とギヤボックスのトラブルを抱え失速。そこからはヴェッテルに追いすがられる展開になるものの、そこは「絶対に抜けないモナコ・モンテカルロ」。スローペースながらもヴェッテルにオーバーテイクの隙を見せず、抑えきります。
中盤以降はタイヤ戦略の違いにより、当初から 1 ストップを計画していたボッタスが 2 ストップ予定の上位陣に代わって首位に立つのでは、と予想されましたが、リカルドのペースダウンによって結果的にタイヤが「もってしまった」ためか、上位陣が全員 1 ストップ戦略を採るレースに。結局 MGU-K と二段分のギヤを喪っていたリカルドが逃げ切り、今季二勝目を挙げました。

ペースが上がらず、モナコらしくオーバーテイクも数えるほどで、途中までタイヤ戦略の違いによるタイムレースになるかと思ったら最後まで半ばトレイン状態だったこともあって、緊張感こそあれどエキサイティングとは言いがたいレースではありました。リカルドのマシンコントロールの巧さが光っていましたが、一方でリカルドの後ろに迫るだけでほとんど仕掛けることができなかったフェラーリもちょっと不甲斐ない。結局みんなギリギリの 1 ストップ戦略で余裕がなかったということなんだろうし、リカルドはトラブルが発生して全体のペースが落ちたからこそ勝てた(当初の 2 ストップ戦略のままでは最後まで守り切れなかった)のではないかとも思います。
が、今季ここまで 6 戦を終えてハミルトン・ヴェッテル・リカルドが二勝ずつを分け合うとは誰が予想したでしょうか。おかげで面白いシーズンになってきたと言えます。レッドブルに関して言えばフェルスタッペンがここまで無茶をして自滅するパターンが多いのとリカルドの好成績は対照的で、この状況をもってすればリカルドの来季レッドブル残留も期待して良いのではないでしょうか。

そして何と言ってもトロロッソのピエール・ガスリー。個人的にはリカルドよりもガスリーにこの日のドライバー・オブ・ザ・デイをあげたい。予選では Q3 に進出して 10 番手スタート、決勝でもハイパーソフトタイヤでまさかの 37 周を走り、アロンソをオーバーテイクしたりヒュルケンベルグやフェルスタッペンを抑えきるなど見せ場も作りながら 7 位フィニッシュ。間違いなくこの日最もタイヤを上手く使ったドライバーだったと思うし、もし上位陣が 2 ストップ戦略を採っていたら表彰台争いさえできていた可能性があります。バーレーンでの 4 位入賞に勝るとも劣らない価値ある入賞と言えます。チームも含め浮き沈みの激しいシーズンですが、少なくともポテンシャルの片鱗を見せ始めていることは確か。
対照的だったのがハートレー。フリー走行までは好タイムを出していたにも関わらず、予選では Q1 敗退。決勝ではジワジワと順位を上げて入賞争いができるか...というところで、ブレーキトラブルに見舞われたルクレールに追突されてレース終了。ハートレーも確かにがんばってはいるし、フル参戦二年目で既に一度入賞しているのは立派ですが、やはりガスリーに比べると見劣りしてしまいます。早いうちにもう一度くらい入賞しておかないと、シーズン中の更迭も考えられるだけに、もう一段の奮起を期待したい。

そういえば今季ここまで速さを誇ってきたハースですが、モナコでは強度不足を理由にバージボード付近の空力パーツを外したところ、一気に失速してしまいました。このエリアは今季特に開発競争が激しい部分であり影響も大きいのでしょうが、ちょっとしたことで大きくポジションが変動する今季の F1 を象徴していると思います。トロロッソはいい勢いをつけてモナコを後にできたし、次戦カナダではホンダがパワーユニットをアップデート予定となっていて、かなり期待をしてしまうところ。今季初のダブル入賞、頼みますよ。

投稿者 B : 22:45 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/05/14 (Mon.)

F1 スペイン GP 2018

F1:スペイン決勝:ハミルトン完勝。ガスリーは事故に巻き込まれリタイア |motorsport.com日本版

ヨーロッパラウンドの始まりを告げ、「第二の開幕戦」と呼ばれるスペイン GP。多くのチームがマシンアップデートを持ち込み、中でもマクラーレンの新型ノーズとフェラーリのハロから吊り下げられたバックミラー(その上につけられているウィングレットは次戦から使用禁止されるようですね)が目に付きます。

しかし予選から圧倒的な速さを見せつけたのはメルセデス。フェラーリやレッドブルも決して遅くはなかったとはいえ、メルセデスは次元の違う速さで予選から決勝までを席巻しました。フロントロウ独占からの 1-2 フィニッシュは完勝と言って良く、イマイチだった開幕四戦とは打って変わって「これが今季メルセデスの実力」というのを誇示されたかのようでした。
実際には好スタートを決めたヴェッテルがボッタスに先行し、ボッタスはペースではフェラーリを上回りながらもヴェッテルを抜きあぐねます。これは抜きどころが少ないカタロニアの特性によるものでしょう。またタイヤ交換のタイミングでもオーバーカットに失敗し(メルセデスはあと 2~3 周ピットインを遅らせても良かったと思う)、万事休すかと思われたものの、終盤のバーチャルセーフティカー導入のタイミングでヴェッテルが想定外のピットインを行い、ボッタスは難なく 2 位のポジションを取り戻します。あとは全くヘタる兆候を見せないミディアムタイヤの良さもあって、苦労せず 1-2 でチェッカーを受けました。ピット戦略に拙さこそ残ったものの、メルセデスが総合力で完勝したレースでした。

アゼルバイジャンでのハミルトンの勝利はラッキーとしか言いようがないもので、序盤四戦はメルセデスどうしちゃったの?という噛み合わないレース続きだったのに対して、スペインではいきなり完璧なレース。他チームに比べるとマシンアップデートが地味に見えることも考えると、冬季テストで走り慣れたサーキットでようやくセットアップの最適解が見えたということなのかもしれません。メルセデス W09 は本来ならば今季も最速マシンであるはずで、もしかするとこれを契機に今後のシーズンは改めてメルセデスが席巻する可能性もあります。開幕戦オーストラリアの予選でもハミルトンだけ異次元のスピードを見せつけたことですし...。

フェラーリは残念でしたね。ヴェッテルがいいスタートで 2 番手につけ、ピットインのタイミングでもバックマーカーに対する DRS をうまくつかってボッタスのオーバーカットを阻止したところまでは良かったけど、一回余計にピットインしたことで表彰台のチャンスを逃してしまいました。ミディアムタイヤのもちを考慮すれば(結果論ですが)少なくとも 3 位を獲得できていた可能性はありますが、フェラーリとしてはリスクを避けたのでしょう。長いシーズンをみたときにここで確実性を取ったことが最終的に吉と出るか凶と出るか。

トロロッソ・ホンダもまた残念でした。外から見る限りマシンアップデートがあまりなく、今回はセットアップの範疇で戦っているように見えた中では、ガスリーの予選 12 番手(大規模アップデートを持ち込んだマクラーレンの次)というのは上々のパフォーマンス。しかしスタート直後にグロジャンのスピンに巻き込まれ、ヒュルケンベルグと共に何もできないままリタイア。そのまま走り続けていれば入賞の可能性も高かったと思えるだけに悔しい結果です。
一方のハートレーは FP3 で大クラッシュを喫し、PU とギヤボックスを丸々失います。そのまま予選には出走できなかったものの、大破したマシンを決勝で走れる状態にまで修復。しかし入賞を争える速さはなく、終盤にエリクソンをオーバーテイクして 12 位完走がやっとの状態。ハートレーはガスリーに比べるとミスが多く速さも足りない印象で早くも更迭の噂が立ち始めていますが、少なくともガスリーに匹敵するパフォーマンスを見せられない限りはそのポジションは危ういと言わざるを得ません。個人的には、マシン開発やセットアップのことも考えると一人は経験あるドライバーにすべきだったのでは...という気もしています。

次は二週間後のモナコ GP。マシン性能の差が出にくいサーキットなのでトップ 6 のうち誰が勝ってもおかしくはありません。逆にストリートサーキットが苦手なトロロッソにはまた厳しいレースになるかもと思いつつ、ガスリーの持つ高いポテンシャルには密かに期待をしています。

投稿者 B : 22:30 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/05/02 (Wed.)

F1 アゼルバイジャン GP 2018

F1アゼルバイジャンGP決勝レポート:SC2回出動の大波乱。ハミルトン大逆転優勝、レッドブル同士討ち、トロロッソ・ホンダはハートレー10位入賞

今季は春開催に移されたアゼルバイジャン GP は公道コースらしい大波乱のレースになりました。

まず予選はフェラーリがまさかの三戦連続 PP。開幕戦以来メルセデスに予選首位を明け渡しておらず、マシンの速さではもはやメルセデスに圧倒的優位はないことを証明しています。そしてまたしてもライコネンがあわや PP という予選アタックを見せ、今季「乗れている」ことを示してきました。チーム戦略や不運もあってここまで勝てていませんが、歯車さえ噛み合えば今季は何勝かしてもおかしくないんじゃないですかね。

決勝は、中盤までは上位陣に大きな入れ替えもなく落ち着いたレース。むしろ中団の激しい順位争いに注目が集まっていましたが、最後のピットストップから急に慌ただしいレースに変貌しました。序盤からずっとやりあっていたレッドブルの二台がまさかの同士討ち!2010 年のトルコ GP(ヴェッテルとウェバーの同士討ち)を思わせる瞬間でした。チームによると「喧嘩両成敗」という処分らしいですが、映像を見る限りではオーバーテイクを仕掛けられているのに二度もレーンチェンジをしたフェルスタッペンに過失があるように思えました(F1 ではレギュレーション上、ブロックのためのレーンチェンジは一度までと定められている)。近い将来のチャンピオン候補とみられているフェルスタッペンですが、こういう無茶を続ける限りその資格はないと思うなあ。またレッドブルとリカルドは来季の契約を巡って微妙な関係にあるタイミングですが、今回の事件が今後の判断に影響を与える可能性もあります。個人的には、来季レッドブル・ホンダになるのであれば今の二人に乗ってほしいところではありますが...。

この事故を契機にセーフティカーが導入され、その SC ラン中にグロジャンの単独クラッシュでさらに SC が長引いたこともあり、最後は残り 4 周の超スプリントレースに。SC が入るタイミングでうまくピットインしていたボッタスがヴェッテルから首位を奪ったままでのリスタートに対して、ヴェッテルがターン 1 のブレーキングで勝負を仕掛けるものの失敗。コースアウトして順位を下げ、タイヤにフラットスポットを作ってしまったこともあって最終的には 4 位でゴールしました。これで楽になったボッタスが悠々トップチェッカーを受けるかと思いきや、50 周目にコース上のデブリを踏んでタイヤがバースト、そのままリタイアという大波乱。その時点で 3 位以下だったハミルトン、ライコネン、ペレスの順にポディウムに上がるという結果に。
ハミルトンは棚ぼたでようやく今季初勝利。ポイントランキングでも首位に躍り出ました。順当にいけば今回はボッタスかヴェッテルのレースだったわけで、ハミルトンが実力で勝ったわけではありませんが、それでも勝ちは勝ち。こういうところからでもリズムを取り戻してくるのがチャンピオン経験者の強さなわけで、もしかしたらこれをきっかけにまた勝ち始めるかもしれません。次は「第二の開幕」でもあるスペイン GP、各チームのマシンアップデートも出揃って勢力図が塗り替えられるレースでもあるだけに、チャンピオン争いはハミルトンとヴェッテルが 4pt 差で再スタートを切ることになります。

トロロッソは...予選から決勝まであまり良いところがありませんでした。まあ苦手な公道コースだしストレートは長いし、ある程度予想がついていた流れではあります。しかも予選ではあわや同士討ちというニアミスもあったし、経験の浅いドライバーのコンビであることの弱点が中国から続いている印象。PU もデプロイが足りず、マシンセットアップも決まり切らない良いとこ無しのレースでした。ハートレーが 10 位でキャリア初入賞したのも上位陣が続々リタイアした結果にすぎません。ガスリーが 4 位に入ったバーレーンが出来過ぎだったのは確かですが、もうちょっと結果に結びつけてほしいなあ。
一応、次のスペインは二人ともテストで走り込んでいるしデータも豊富なので、歯車が噛み合ってくれる可能性は高いと言えます。まあ、それは他チームも同条件なわけで、そんなに甘くはないのでしょうが...。

投稿者 B : 21:27 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/04/16 (Mon.)

F1 中国 GP 2018

中国GP決勝:リカルド&レッドブル、幸運と決断力で今季勝利を掴む

先週のバーレーンから二戦連続開催となった中国 GP。二連勝で勢いに乗るフェラーリが予選から速さを見せ、ヴェッテルがまたしてもコースレコードで PP。僅差でライコネンが続き、マシンの基本性能の高さを伺わせます。対するメルセデスは 3 番手ボッタス、4 番手ハミルトンというグリッドで、予選で圧倒的に速かったはずのハミルトンがまたしても後方に沈みました。

決勝はスタートでヴェッテルとライコネンの牽制のし合いがあり、その間にボッタスが漁夫の利を得てヴェッテル~ボッタス~ライコネンの順に。しばらく膠着状態が続き、このまま何の動きもないままレースが終わってしまうのかと思われました。しかし 19 周目、ヴェッテルよりも 1 周早くタイヤ交換に入ったボッタスがアンダーカットを成功させてトップに立ちます。
しかしそれに対してフェラーリはライコネンをステイアウトさせ、ボッタスがライコネンを攻略している間にヴェッテルがボッタスに追いつくという戦略を採ったところまでは良かったものの、29 周目にドラマが発生。タイヤ戦略の違いにより二台の順位を入れ換えようとしたトロロッソが、コミュニケーションミスから同士討ちでクラッシュ!二台ともその場でのリタイアは免れたものの、セーフティカーが導入されます。
ここでフェラーリとメルセデスは残周回数を考慮してトラックポジション優先のステイアウトを選択したのに対して、レッドブルは SC 導入時にすかさずタイヤ交換し、ポジションを落とさずにニュータイヤを手にします。ここからはリカルド&フェルスタッペンによるオーバーテイク・ショーで、退屈だった前半とは全く異なるレースになりました。リカルドは意外なところからズバッ!と抜いていくテクニックを駆使してフェラーリとメルセデスを手玉に取り、トップを奪取してチェッカー。フェルスタッペンも負けてはいませんでしたが、ヴェッテルをオーバーテイクする際に無理めに突っ込んでいった結果、クラッシュ。ペース的にはリカルドをも抜いて勝っていてもおかしくはないレースでしたが、ペナルティもあって 5 位に終わりました。

絶妙なタイミングで SC が導入されたという幸運はあったものの、リカルドの勝利は本当にリカルドらしい攻めの結果であり素晴らしいと思います。一方でフェルスタッペンは冷静さを保てていれば勝てたレースだけにもったいない。トップチームで三年目ともなればもう「若さが出た」という言い訳は通じないわけで、チャンピオンを目指すならば攻めるべきときと我慢すべきときの区別はできるようになる必要があります。リカルドは来季レッドブルを離脱するという噂もありますが、もし来年がレッドブル・ホンダ体制になるのであれば、個人的には安定感のあるリカルドにはせめて一年は残ってほしいところ。

チャンピオン争いに関して言えば、開幕三連勝していてもおかしくないと思っていたハミルトンがここまでまさかの未勝利。フェラーリの速さが際立っているとはいえ、ここにレッドブルも対抗できることが照明されたことで、俄然面白くなってきました。仮に次からメルセデスが勝ち始めたとしても、今季は終盤まで飽きずにチャンピオンシップが楽しめそうです。

前戦 4 位で歓喜したトロロッソ・ホンダは今回は対照的にほぼ最後尾に沈みました。予選も振るわず、決勝は前述の同士討ちでガスリー 18 位、ハートレーは出走全車中唯一のリタイア。接触がなくても下位であったことに変わりはなく、最初から最後まで歯車の噛み合わないレースでした。マシンとコースとの相性、セットアップ、タイヤ、ドライバーが全てハマればセカンドグループのトップを走れる速さはあるものの、どれか一つでも欠ければたちまち下位というのがトロロッソの現状のようです。まあそれはハース・ルノー・フォースインディア・マクラーレンの 4 チームにも言えることで、ここまでの三戦で各チームの浮き沈みはかなり激しい。でも上海で決して速いとは言えなかったマクラーレンでアロンソが 7 位に入っていることを考えると、そういう状況で少しでもいい結果が得られるかどうかはドライバーにかかっていると言えます。ドライバーの経験の浅さは今季のトロロッソについて回るでしょうね...。

上海はエンジンの全開率が高く、現在のホンダ製 PU には厳しいサーキットでもありました。次戦のアゼルバイジャン・バクーは上海よりはマシっぽいけど、公道サーキットの特性を考えるとオーストラリアのように苦戦する可能性もあります。昨年はランス・ストロールが 3 位表彰台を獲得する波乱がありましたが、公道ではそういう展開も案外期待できるもの。トロロッソの二人には経験の浅さを気にせず、アグレッシブに行ってほしいと思います。

投稿者 B : 22:40 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/04/10 (Tue.)

トロロッソ・ホンダグッズを購入

今年は久しぶりに F1 のチームグッズを買いました。

Scuderia Toro Rosso

かつて B・A・R ホンダ~ホンダレーシング F1(&スーパーアグリ)時代は毎年ピットシャツとキャップを購入していたんですが、新生マクラーレン・ホンダになってからのチームウェアのデザインが全く惹かれず、ここ三年はほとんどグッズを買っていませんでした。だってカラフルなウェアにスポンサーロゴがズラリと並んでいてこそ F1 という感じなのに、マクラーレンは白黒のウェアにほぼマクラーレンとホンダのロゴだけというあまりにも寂しいデザイン。イマドキ、高校の体操服の方がまだカッコイイわ!という感じで、買う気になれませんでした(´д`)。

でもトロロッソ・ホンダの今季のウェアは派手めでいかにもレースチームらしく、グッときました。販売開始を待って、とりあえずチームポロシャツのレプリカとランヤードを購入。

Scuderia Toro Rosso

ランヤード(ネックストラップ)は青地に赤いラインのインパクトあるデザイン。レッドブル/トロロッソのロゴはあるけどホンダロゴがないのがちょっと寂しいですが。
首後ろには安全パーツ(何かに強く引っ張られたときに分離するパーツ)がついているので、オフィス等でも安心して使えます。

Scuderia Toro Rosso

ウェアには T シャツとかフーディ(パーカー)とかレインジャケットとかあって迷ったんですが、レースシーズンは半袖で過ごすことが多いので、通年で使えそうなポロシャツにしました。ピットクルーやフランツ・トスト(チーム代表)、ホンダのスタッフともお揃いです。
青赤(+紺)の組み合わせはサッカー日本代表や FC 東京のユニフォームっぽくもありますが(笑)F1 以外のレースイベントに着ていっても違和感はなさそうです。

Scuderia Toro Rosso

背中には反射塗料で巨大なレッドブルロゴがプリントされています。
F1 へのスポンサー企業は一時期に比べると随分減ってしまって、トロロッソもその例外ではないのですが、派手なカラーリングとレッドブルロゴの存在感がトロロッソのチームウェアをパドックでもひときわ目立たせていると思います。

トロロッソについてはオーストラリア GP の結果があんまりだったので悲観的な見方もありましたが、バーレーンでの 4 位入賞によって俄然盛り上がってきました。私は今年も鈴鹿には行けそうもないのですが、代わりに東京近郊であるいくつかのモータースポーツイベントにはこれを着て参加しようと思います。

Red Bull Toro Rosso Honda 2018 ランヤード

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投稿者 B : 23:10 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

F1 バーレーン GP 2018

バーレーン決勝:ベッテルが2連勝! ガスリーは4位入賞の大健闘
F1ニュース:トロロッソ代表、4位入賞を語る
F1ニュース:ガスリー「ホンダ復帰以来最高位は嬉しい」

おめでとうピエール・ガスリーとトロロッソ・ホンダ!!!

個人的には、今回は優勝したフェラーリよりもトロロッソですよ。
開幕戦で苦汁をなめたトロロッソ・ホンダでしたが、シャシーの空力アップデートを持ち込んだバーレーンではフリー走行から好タイムを刻み、予選ではガスリーが 6 位(ハミルトンのグリッド降格ペナルティにより決勝は 5 番手スタート)、ハートレーも 0.1 秒差で Q3 進出はならなかったものの 11 番手(アタック直前にバードストライクでウィングが一部壊れたのが敗因のようですね)。二台そろっての好結果は、この速さが偶然ではないことを照明しています。
オートスポーツの記事によると、今季の STR13 はレーキ角を見直してフロア下の空力が大きく変わり、ドラッグを抑えたままダウンフォースを向上させることに成功したようですね。

F1 Topic:予選6番手を獲得したトロロッソ・ホンダ。車体のアップデートに隠されたレーキ角と路面の相性

これならば STR13 が半公道サーキットのアルバートパークで奮わず、パーマネントサーキットのサクヒールで安定して速かった理由も納得できます。

バーレーンではマシンも良かったけど、ガスリーの果敢な攻めも良かった。スタート直後にハースのマグヌッセンに並びかけられた際に一歩も退かず、逆にマグヌッセンを弾き飛ばす勢い(とはいえクリーンファイトの範疇)でやり合った姿勢は◎。その後はフェラーリとメルセデスのペースにはついていけなかったものの、後続をジワジワと引き離つつ自分のペースでレースを続け、誰かにポジションを脅かされることもないまま 4 位フィニッシュ!第 4 期ホンダ F1 としての最高位を獲得しました。この成績はレッドブル 2 台とフェラーリ 1 台がリタイアした結果とはいえ「三強以外のチーム」の中では安定して最速だったわけで、喜んでいい。ハートレーも二度のペナルティで下位に沈んだとはいえ、ペナルティがなければ入賞争いができていたはずで、改めて次戦以降に期待がかかります。

STR13 は小規模チームらしくサーキットによって相性はありそうですし(公道系のモナコやシンガポールでは苦戦しそう)、ドライバーも F1 での経験が浅いから浮き沈みはあるでしょうが、ようやく今季のトロロッソ・ホンダのベースラインがどのあたりかは見えてきました。このままハース・ルノー・フォースインディア・マクラーレンあたりと毎戦入賞をかけて争えるようであれば、面白くなりそうです。

一方で、優勝争い。オーストラリアではヴェッテルが勝ったものの運も半分あったので、バーレーンからはメルセデスが本領を発揮してくることを予想していました。が、意外にも(失礼)フェラーリとレッドブルも速い。特にフェラーリはヴェッテルだけでなくライコネンも「乗れている」のがいい兆候で、予選でももう少しで PP を獲得するところでした。最終的にヴェッテルが圧巻のアタックラップを見せて PP でしたが、隣にライコネンが並ぶ形でスターティンググリッド。メルセデスはボッタスが 3 番手、ハミルトンはペナルティもあって 9 番手スタートとなり、レースはボッタスが独りでフェラーリを突き崩せるか、そしてハミルトンがどこまでポジションを戻せるかという戦いになります。

スタートは蹴り出しの悪かったライコネンをボッタスが交わし、ヴェッテル-ボッタス-ライコネンの形でしばらく順位が膠着。しかし二回目のピットイン時にライコネンの左リヤタイヤが交換されないままピットアウトさせてしまうというミスがあり、ライコネンはそのままリタイア。つまらないミスでポイントを取りこぼすフェラーリの体質はなかなか直らないようで。ライコネンがいい走りを見せていただけに残念です。
メルセデスはソフト→ミディアムというタイヤ選択により 1 ストップ作戦を敢行し、コース上で抜けないフェラーリを戦略で抜きにかかります。ペース差とギャップを計算すると終盤にはボッタスがヴェッテルを交わし、ハミルトンの代わりに一矢報いることができるかも...という流れでしたが、対抗してヴェッテルもスーパーソフト→ソフトという無茶な 1 ストップ作戦に切り替え、ラスト数周でボッタスがヴェッテルの真後ろにつく展開に。タイヤがほぼ「終わりかけている」ヴェッテルをボッタスがいつオーバーテイクするか...と思われましたが、ヴェッテルが最後まで隙らしい隙を見せないままチェッカー。さすが 4 回のワールドチャンピオンという貫禄の走りに胸が熱くなりました。一方、チームとの契約更新には早く結果を出したいボッタスとしては残念どころか、メルセデス的には減点対象になり得るのでは。エースが勝てないときにライバルのポイントを確実に削るのがセカンドドライバーの本分なのに、その仕事が果たせないようでは...いや、今回はそれよりもヴェッテルの意地を賞賛しましょう。

結局今シーズンもメルセデス vs フェラーリの構図は変わらないようです。早々にダブルリタイヤしてしまったレッドブルの実力が測りかねますが、ルノーとの契約最終年であることも考えると、シーズン後半は(政治的な)PU 起因で失速してもおかしくはありません。フェラーリが例によってつまらないミスをしたり保守的な戦略で自滅したりしなければ、昨年以上に終盤まで面白いチャンピオン争いが見れるかもしれません。
三強以外の争いもさらに熾烈さを増してきました。今回「B クラスのトップ争い」にトロロッソが名乗りを上げたことで、毎レース 6~10 位あたりを 5 チーム 10 名程度のドライバーが争う形になりそう。バーレーンほどエキサイティングだったグランプリも久しぶりという印象ですが、次戦以降も熱い戦いが続いてくれることに期待です。

投稿者 B : 22:50 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/03/26 (Mon.)

Toro Rosso STR13 Prototype

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

昨日のパブリックビューイングの際、ホンダウェルカムプラザ青山内にトロロッソ・ホンダの「STR13 Prototype」が展示されていたので、じっくり見てきました。

まあ STR13 Prototype とはいっても、例によって昨年仕様の STR12 をベースにしたショーカーであり、実際にレースを走っている STR13 とはかなり仕様が異なるマシンではありますが。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

チーム発足以来、濃紺ボディのエンジンカウルに手描き(!)の紅牛のアートを背負ってきたトロロッソのマシンですが、昨年からイメージを一新。高輝度のメタリックブルー×メタリックレッドの若々しいカラーリングになりました。これは国内未発売のレッドブルコーラをモチーフとしたデザインで、エアレースにもこのカラーリングの飛行機が出ていたりします。このカラーリングのシャシーにホンダのエンブレムが載ることで、昨年までのしがらみいっぱいの体制から、自由でチャレンジングな環境へと心機一転を図れそうな気がしてきます。

レッドブルコーラ、日本でも売られていたらトロロッソ応援の意味も込めて日常的に飲みたいんですが、発売されませんかね...。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

STR13 のレースカーではノーズが一般的な突起あり形状になっているのに対して、この Prototype では昨年同様に出っ張りなしのショートノーズ。フロントウィングの形状を見ても、これが昨年型の STR12 ベースのショーカーであることが分かります。まあそもそも STR12 自体も今まではこうやって間近に見るチャンスはなかったわけで、まじまじと見つめてしまうわけです。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

今シーズンから導入されたハロ(テレビ放送等では「ヘイロー」と発音されているようです)は Prototype にもちゃんと装着されていました。がレースカーではハロの上部に空力調整用のスリットが設けられていたのに対し、この Prototype はごくシンプルな形状。これはおそらく昨年のシーズン中に STR12 でテストされていたものを塗装してショーカー化したものと思われます。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

サイドポッド付近。これも昨年のパーツではありますが、現行レギュレーション下では比較的自由度が高いのがバージボード周りのエアロ開発。かなり複雑な形状で後方とフロア下の気流を制御しているのが分かります。コクピット脇から生えているカナードは、レースカーではサイドポッド前端のウィングレットと接続される形に進化していて、この部分の開発にまだまだ余地が残されていることを匂わせます。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

今季のレギュレーションに合わせ、昨年仕様のものからザクッと切り落とされた形になっているシャークフィン。禁止されたとはいえ、魚の背びれ程度のフィンはまだ認められているようですね。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

リヤエンド。この手のショーカーにはパワーユニットは入っていないことも少なくないですが、写真を露出補正していったところ内部にエキゾーストマニフォールドらしきものが見えたので(笑)、これにはパワーユニットが搭載されている可能性があります。まあ仮に搭載されていたとしても今季のホンダではなく昨年のルノー製と思われますが。

Toro Rosso STR13 Prototype

[ Sony α7 II | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

青いボディにアクセントカラーとして引かれた赤いラインの端に「HONDA HYBRID」のロゴが入るのはカッコイイですね。ホンダのレースマシンの象徴である赤色と合わせてあり、使い方がうまい。これで速ければ言うことはないのですが、その真価は今後の発展に期待、としておきましょうか。

そういえばパブリックビューイングの当日はレッドブルのキャンペーンガールがエナジードリンクを無料配布していました。マクラーレン時代にはこういうマーケティングコラボは見られなかったので、その点でも随分体制が変わったのを感じます。レッドブルとホンダは近年 MotoGP やスーパーフォーミュラでもコラボレーションしており、モータースポーツ全般で協業関係が広まりつつあるようです。今やモータースポーツ全般に強い影響力をもつレッドブルとのコラボレーションがさらに発展していくことを祈っています。

投稿者 B : 22:13 | F1 | Photograph | Season 2018 | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7 II | コメント (0) | トラックバック

2018/03/25 (Sun.)

F1 オーストラリア GP 2018

2018 年シーズンの F1 がいよいよ開幕。ホンダ F1 は新たにトロロッソとタッグを組み、新体制で再出発のシーズンとなりました。失意の三年間からいきなりの飛躍は望めないにしても、少しでも前向きな年にしてほしいとの思いから、青山のホンダウェルカムプラザでの公式パブリックビューイングに参加してきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|FORMULA 1 2018 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX パブリック・ビューイング

F1 オーストラリア GP 2018

私がパブリックビューイングに足を運んだのはマクラーレン・ホンダ体制による参戦初年度となった 2015 年の開幕戦以来三年ぶり。それくらい今年はがんばってほしいと思っています。
今年は三年前ほど期待しているファンも多くないだろうしあまり早く行かなくても大丈夫かと思って(笑)11 時頃青山に着いたところ、一階席はそこそこ埋まっていましたがまだ席は残っていました。レーススタート時には二階席(スクリーンではなく大型テレビ×2)も埋まって立ち見が出るほどの盛況になっており、何だかんだいって注目度の高さが窺われました。

昨日の予選はメルセデス/フェラーリ/レッドブルの三強がしのぎを削る接戦でしたが、最終アタックでハミルトンが 2 位に 0.6 秒以上の大差をつけるコースレコードで PP 獲得。「今年もチャンピオンは俺だ」と言わんばかりの圧倒的速さで今季の行方を仄めかします。三強の次につけたのはまさかのハース、そこにルノー/マクラーレン/フォースインディアと続く格好で、現時点での勢力図が何となく見えます。トロロッソ・ホンダは 16・20 位と振るいませんでしたが、ハートレーは 15 位とは 3/100 秒差でしかなかったし、ガスリーも攻めた結果のミス。少なくとも予選での速さについては 11 番手のマクラーレンから最下位までかなりの団子状態ではあるようです。

F1 オーストラリア GP 2018

レースの方は、

ベッテル、運を味方にまさかの大逆転優勝。ハミルトン、VSCに泣く

スタートから快速で飛ばしたハミルトンがそのままラクに勝つかと思ったら、バーチャルセーフティカー~リアルセーフティーカー導入のドサクサでタイヤ交換を引っ張っていたヴェッテルが、ピットインのタイミングでまさかのハミルトンを逆転。メルセデスがセーフティカー導入時のピットインタイムロスを読み間違えていたせいもあるようですが、フェラーリにしては(?)素晴らしい判断でした。純粋な速さでいえばメルセデスが勝っていたはずのレースでしたが、アルバートパークは抜けないサーキット。そのままヴェッテルが抑えきり、二年連続での開幕戦ウィナーとなりました。
この様子だと今季もメルセデスの優位は揺るがないでしょうが、ハミルトンに比べるとボッタスが安定感の欠けるのに比べて今季のフェラーリはライコネンも良さそう。案外、ドライバーズタイトルはハミルトンが獲るけどコンストラクターズはフェラーリ、みたいな結末もあるかもしれません。

惜しかったのはハース。中盤に相次いでリタイヤするまでは 4-5 番手を走る速さと安定感を見せていました。「フェラーリのレプリカ」と揶揄する向きもあるようですが、それなら去年だって速くてもおかしくなかったはずで、フェラーリとのパーツ共用よりもむしろ昨年の開発を早々に止めて今季向けの開発にリソースを集中してきた結果と言えるでしょう。少なくとも序盤戦のうちはこの勢いを維持できるはずで、つまらないミスさえなければ夏までに大量得点してもおかしくない。ただ、二台のリタイヤの原因が共にホイールガンのトラブルというのがあまりにももったいない。ハースの本業って工具メーカーですよね?と突っ込みたくもなります(´д`)。次戦までにトラブルの原因を潰して、ドライバーには伸び伸びとレースをさせてあげてほしい。

マクラーレンの健闘は予想外でした。プレシーズンテストではトラブル続きでまともに走れず、ここメルボルンでも FP1 までトラブルに見舞われていましたが、蓋を開けてみれば予選以降はノートラブルでそれなりに速く、決勝は 5・9 位フィニッシュ。まあハースのつまらないリタイヤがなければバンドーンは入賞圏外だったし、アロンソも得意のロケットスタートで順位を上げただけで終盤は「トレイン」を作っていたことを考えると、純粋な速さではハースとルノーの次、10 位争いあたりが順当な実力値でしょう。それでも去年はトレインを作ることなく抜かれていた状況からすると、ホンダ製 PU よりはルノーの方がまだパワーがあることは受け止めざるを得ない事実と言えます。

で、トロロッソ・ホンダ。決勝はハートレーが 15 位完走(唯一の周回遅れで最下位)、ガスリーは 13 周目にパワーユニットのトラブルによりリタイヤ。プレシーズンテストの状況からするともっとやれると思っていたんだけどなあ...。テストの時点ではセットアップを信頼性に振りすぎてレースコンディションを想定し切れていなかった、ということかもしれません。まあ、ガスリーの PU トラブルは純粋なメカニカルトラブルではなくリタイヤ直前に縁石に強く乗り上げてダメージを受けた可能性があるし、ハートレーに関してはスタート直後のブレーキングによるフラットスポット→タイヤ交換後もパンクが発生、その後交換したウルトラソフトで残り周回数を走りきる必要があったことを考慮すればそりゃあ周回遅れにもなるわという感じではあります。今回はあくまでルーキーがアルバートパークの洗礼を受けた結果であって、マシンの速さと信頼性の問題はまだ表出していない、と思いたい。とはいえチームとドライバーは今回の結果を真摯に受け止め、また分析して、パーマネントサーキットであるバーレーンで仕切り直しをかけてほしいところ。

F1 オーストラリア GP 2018

コース特性上オーバーテイクはほとんどないし、トロロッソはほとんど映らないしでフラストレーションの溜まるレースではありましたが、意外な展開もあって最後まで目が離せない開幕戦でした。トロロッソについてはいろいろと課題が残るレースだったものの、最下位&リタイアで始まるシーズンは言い換えればこれより悪くなることはもうない、ということでもあります。私も粘り強く応援していこうと思います。

投稿者 B : 23:07 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

2018/02/27 (Tue.)

Toro Rosso STR13 Honda

トロロッソ、ホンダPUを搭載した2018年型マシン『STR13』を正式発表
【F1ギャラリー】トロロッソ・ホンダSTR13
ホンダF1田辺氏「初日から93周走れたのは大きい。トロロッソとの開発作業は順調」/第1回テスト デイ1

F1 2018 年プレシーズンのバルセロナテストが始まり、新生レッドブル・トロロッソ・ホンダのニューマシン「STR13」もそのヴェールを脱ぎました。

今季のテクニカルレギュレーションはコクピット部のドライバー保護機構「ハロ」の搭載が目新しい程度で、それ以外は昨年から大きく変わっていません。カラーリングも昨年同様のメタリックブルーベースということもあり、STR12 の正常進化形にホンダ製 PU を搭載しただけに見えなくもないですが、ディテールを見ていくとノーズ先端が突起ありの一般的な形状に変更されていたり、後方の絞り込みが STR12 よりも大胆になって空力を稼いでいそうに見えます。特にリアの形状はホンダ製 PU のコンパクトさに起因するところも大きいはずで、少なくとも発表時点のマシンとしては素性は悪くなさそう、というのが第一印象。

それ以上に朗報と言えるのは、バルセロナテストの初日から 93 周の走り込みができていること。2015 年と 2017 年のホンダは開幕時点での信頼性が壊滅的で、まともに走れるようになるまで数ヶ月を要してしまったことを考えると、少なくとも去年までよりはマシな成長曲線を描いてくれるだろうという期待が持てます。車体は手堅い開発に定評のあるジェームス・キー、それにホンダのワークスとなったことで従来よりも開発資金に余裕ができるだけに、シーズン終盤までアップデートを緩めずに続けることができればそれなりの結果は出せるのではないか...と思えます。
まあライバルチームもルノーは急速に強くなっているし、ウィリアムズやザウバーも今季は体制を強化しているし、トロロッソだけがポジティブなわけではないんですが。とにかくマクラーレンにだけは負けないようがんばってほしい(←

このバルセロナテストで各マシンの素性が多少は見えてくるはずなので、ニュースに注目していたいと思います。

投稿者 B : 22:13 | F1 | Season 2018 | コメント (0) | トラックバック

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