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2018/05/19 (Sat.)

東京都墨田区東向島の納豆のピザと辛いパスタ

「納豆とチーズ、日本とイタリアが糸を引き合っておいしくなっている」

カトリカ

昨夜放送された『孤独のグルメ Season7』の聖地・東向島に放送前に巡礼してきました。
東京の東側に来ることが滅多にない私にとって、東向島は未踏の地。駅からそこそこ距離のある、馴染みのない住宅街を歩いていると、ひっそりと佇むようにそのお店はありました。

ピザとパスタのカトリカ(デザートピザ・チョコレートピザなどスイーツもお勧めです) 墨田区東向島

カトリカ

店内はテーブルが三つきり、せいぜい 7~8 人が限度というこぢんまりとしたお店。たぶん『孤独のグルメ』の歴代登場店の中でも最もキャパが小さい部類の店ではないでしょうか。しかもピザってあまり回転速くないし、皿も大きいから相席できないし、並ぶんじゃなくて予約必須だと思います。

厨房の中では立派な窯から赤い火が出てピザが焼かれています。それに、寡黙そうなマスターの働く背中。
この窯を見た途端、舌が猛烈にチーズを欲し始めたことよ。

カトリカ

メニューは月替わりらしい。ニンニクのピザ、アンチョビのピザ、納豆のピザ...納豆!?

シンプルでオーソドックスそうなピザの中で、納豆だけが異彩を放っている。
納豆が一番気になるんだけど、初めての店でいきなり変わり種を頼むのも何だかなあ。悩むなあ...。

カトリカ

黒板メニューには、ピザ・パスタ以外の日替わり一品料理系。
こちらも名前のつけ方が気取っていなくて、マスターの実直そうな人柄を感じます。

シンプルだけど、それだけにどれもおいしそうに思える。
何を頼むか迷うなあ。

カトリカ

こういうトコに来て麦ジュース(←)というのも野暮だと思ったので、飲み物は白ワインをオーダー。
結果的に久住さんが飲んでいたものと同じになりました。

カトリカ

ピザの前にまずはアンティパストということで「フキのいためもの」。
どんなのが出てくるかと思ったら、フキをトマトとオリーブオイルで炒めた、ラタトゥイユ的なものでした。

これすごくシンプルなんだけど味付けが絶妙で、白ワインに合いすぎる。
これはピザやパスタも間違いなくうまいはずだ。

カトリカ

ピザは本命の納豆に行く前に、チーズのピザから。
こういう本格的なお店に来たらチーズ、アンチョビ、マルゲリータあたりのシンプル定番系でその店の実力を推し量れるものです。

おおお、これはボーノだ。
薄いのにもっちりとした生地に、チーズ(ブルー、チェダー、モッツァレラ、パルミジャーノの四種かな?)がたっぷり。レーズンと松の実のアクセントも効いてる。
ここまでレベルが高いチーズピザも今までそうそう食べたことがないぞ。

カトリカ

そら豆のフリット。
フワフワした食感に、香草の風味が効いてる。何かと思ったらコリアンダー(パクチー)らしい。
イタリアンでこんな風にパクチーを使うのかあ。意外だったけど、これまたイケル。

カトリカ

料理がおいしくてワインがすぐに空いてしまったので、本命の前に赤ワインに移行します。
本題がまだ来ていないのに、ここまでの料理だけでも十分すぎるほどおいしかった。

カトリカ

というわけで出てきましたよ、「納豆のピザ」。
ゴローちゃんはハーフ&ハーフで頼んでましたが、さすがにそこまでは予想ができなかった。
マスターによると「ハーフ&ハーフは手間がかかるから普段はやっていない」とのことで、今後巡礼予定の方はもし断られてもがっかりしないように。

それにしても納豆ピザ...チーズと納豆に、トッピングで海苔!
ネギとゴマもあしらわれていて、まさに和の薬味そろい踏み。
この時点でもうまそうだ。

カトリカ

納豆ピザ、いけるぞいける。
この和風の味付けにチーズの組み合わせ、意外なほど合う。お互いのうま味を引き出し合っているかのようだ。
それをとろける卵の優しい味が包み込んでいる。

でもこれ、どっかで食べたことのある味だよなあ...?と自分の記憶をたぐっていったら、この味、旅館の朝食っぽい!
海苔と納豆と卵で白飯をかっこむあの感じ。それをピザで再現したらこうなったような感覚で、そりゃあうまいと感じるはずだ。

俺は今、納豆大好きな日本人で良かったと、腹の底から叫びたい。

カトリカ

そして「辛いパスタ」。ペペロンチーノとかカルボナーラじゃないぼんやりネーミング。
でもいい。そういうところも気に入ったぞ。

タイトルに「辛い」ってつけるからには見るからに真っ赤で辛そうなのが出てくるかと思ったら、意外なほど大人しい見た目のパスタ。
さて、どんな味がしますかね。

カトリカ

おお、スパイシーないい匂い。 
でも辛いかと思ったら、そんなに辛いってほどでもない。ペペロンチーノとも、アラビアータとも違う辛うまさ。
唐辛子でストレートに辛くしたんじゃなくて、辛味オイルと上にかかってる香草類が醸し出すピリ辛な風味がいい。というか、おいしい。

麺が細めのリングイネというのもいい。この辛うまソースがよく絡んで、フォークの往復が止まらない。
ピザを平らげた後とは思えないほどスイスイ入っていく。食べるほどに腹が減る、謎のパスタ。

カトリカ

「ゴローちゃんならここで最後にデザートピザを頼むに違いない。オーソドックスにチョコか、変化球でオレンジか...」と悩んだ末に頼んだチョコレートのピザ。
劇中では最後に惹かれるだけで食べるには至りませんでしたが、私の読みはほぼ当たってた(笑。

これまたモチモチのピザ生地に甘めのチョコレートソースが絡んで、これはもうピザというよりクレープ。
デザートピザって初めて食べたけど、これはちょっとクセになりそうだ。

カトリカ

向島の路地に、こんなうまいピザ屋がひっそりとあるとは、恐れ入谷の鬼子母神。

私はこの日最後の客だったんですが、注文の内容からドラマのファンだということがバレていたようで(笑)マスターが食後に撮影の裏話をいろいろと聞かせてくださいました。
「普段テレビはほとんど観ないから、行列ができると言われてもピンと来ない。こんな何でもない店に並ぶくらいなら、サイゼリヤで腹一杯食べた方がいいんじゃないか」「自分ではそんなに無愛想なつもりはなかったんだけど、俳優さん(中原丈雄さん)の演技があまりにもそっくりで驚いた」「ドラマ観て来てくれたお客さんの期待を裏切らないように、わざと無愛想にしてようかな」とか(笑。劇中でのぶっきらぼうな応対を見るとすごくギャップを感じましたが、下町らしい人情味あるお店でした。
聖地巡礼は放送後に行くのももちろん楽しいけど、放送前のあまり忙しくない間に行くとこういう機会に恵まれることが少なくないので、また違った楽しさがあります。

あああ、うまかった。
必ずやまた食べたくなる、下町イタリアンにグラッツェ。

放送後の切り盛りは大変だと思うけど、お身体に気をつけてがんばってください。

混雑が落ち着いたら今度はまた別のピザを食べに来たいなあ。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 Blu-ray BOX

B07CXK4NFM

関連ランキング:ピザ | 東向島駅八広駅鐘ケ淵駅

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【Season7巡礼中】『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~7&原作 - NAVER まとめ

投稿者 B : 20:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2018/05/12 (Sat.)

焼かない焼肉屋「29ON」代官山店

完全会員制の肉料理専門店「29ON」に、会員権を持つ某氏にお誘いいただいて行ってきました。

29ON 代官山店

29ON

住所も電話番号も非公開のお店です。都内に何店舗か構えているようですが、今回伺ったのは 4 月にオープンしたばかりの代官山店。
会員制かつ完全入れ替え制でコースメニューのみというコンセプトはローストホースに似ていますが、こちらは馬肉ではなく主に和牛を低温調理することにこだわったお店。低温調理、近年ジワジワと注目が高まっていて、私も気になっていたところでした。

29ON

店内はモノトーンでかなりシックな雰囲気。完全予約制なこともあって、静かで落ち着いた中で食事を楽しめます。
大人数でワイワイやるよりは 2~4 人で料理を楽しみながら話に花を咲かせる、という感じ。

29ON

この後出てくる肉類はこの結晶塩・山葵・ポン酢でいただきます。
「焼かない焼肉」というのがどんなものなのか、この時点でもはや期待値が上がりまくり。

29ON

コース料理はその時々で内容が全く変わるようですが、今回まず最初に出てきたのは和牛のお吸い物。
牛肉のうま味が汁に溶け出していて、すごくおいしい。お吸い物というよりは上品なすき焼きを一杯だけいただいている感覚。

29ON

和牛肩三角と冬瓜の煮浸し。
冬瓜の柔らかくも少しシャクッとした食感を和牛のうま味が包み込んで、これもおいしい。しかも、出汁がきいてる。

最初からレベルの高い品が立て続けに出てきて、だんだん愉しくなってきました。

29ON

さらに薄切りサーロインばくだん風。
「ばくだん」というと海鮮を卵黄と納豆やオクラ、山芋といったネバネバ野菜と混ぜていただく郷土料理ですが、それを海鮮じゃなくサーロインでやるとは。しかも超薄切りのサーロインでばくだんを包んでそのまま一口でいただくという大胆な食べ方。口の中でサーロインの脂が一瞬にして溶け、中からタレと野菜が染み出てくる...という衝撃的な食感。おおお、これはうまい!

29ON

こんなのを味わっちゃうとビールのままじゃいられない。
スパークリングワインで迎え撃つしかないじゃないですか。

29ON

鴨胸肉の厚切り ブルーベリーソースとサワークリーム添え。
和牛から唐突に鴨肉に切り替わってきました。しかもブルーベリーソースとサワークリーム!この展開は予想してなかった。

個人的にはフルーツソースの肉料理ってあまり好きじゃなかったんですが、ブルーベリーとサワークリームの組み合わせは甘すぎず酸っぱすぎず、良い具合に鴨肉のうま味を引き出している感じ。かなり厚切りの鴨肉も食べ応えあって、これは気に入りました。このタイミングでスパークリングワインを頼んでいた自分を誉めてあげたい(笑

29ON

牛タン厚切り 夏野菜のソースとバルサミコ酢。
この牛タンもまた分厚い。分厚いだけにいい歯応えがあり、そこに夏野菜とバルサミコの酸味。薄切りのタン塩レモンもいいけど、この厚切り牛タンはインパクトが違います。

29ON

こういうのが出てきたら、いよいよ肉も本番という感じ。
スパークリングから赤ワインに切り替えて、肉のうま味をしっかりと受け止めに行きます。

29ON

...と思ったら、肉本番の前の口直し的に出てきた夏みかんのサラダ。
爽やかな味わいのサラダで、口の中がいったんリセットされます。

29ON

ここからがいよいよメイン。和牛のヒレとササミをそれぞれ低温でじっくり長時間調理したもの。
スライスする前にまず塊の状態で見せに来てくれました。きっ切らなくていいからそのままかぶりつかせて(待て

29ON

数分後、熟成肉がカットされて改めて出てきました。

右側のヒレ肉はヒレらしくさっぱりした味。しかし低温調理することで肉自体のうま味が増しているのを感じます。
左はササミですが、鶏肉のササミとは違って上カルビとでもいうような細かいサシがたくさん入ったボリューミーな部位。舌の上で霜が溶けてくる感触が分かり、じゅわ~っと口にうま味が広がります。うますぎて語彙力がやばたにえん(

29ON

ここはちょっと、知多ハイボールをグッと飲んで落ち着こう。

29ON

「もうちょっと食べられそうなら、お肉おかわりしますか?」ということで出してもらった肩三角。
ヒレともササミともちょっと違う肉肉しさがあって、これもまたおいしい。

ちなみに一品一品出てくるときに蘊蓄を聞かせてくれるのがちょっと嬉しい。
本当においしいものは何も考えずに食べてもおいしいけど、バックグラウンドを知ることでさらに味が深まる気がします。

29ON

〆は出汁茶漬け。
今日ここまでに食べた部位の切れ端がちょっとずつ入っていて、このお茶漬けによっておいしかった時間を反芻できます。

29ON

デザートは瀬戸内レモンのシャーベット。程良い酸味が口の中をリフレッシュしてくれます。
肉の後味はすっかり消えてしまうけど、うまかったなあ...という余韻はまだ残っています。

ああ、おいしかった。
最初から最後まで肉尽くしだったけど、全然もたれるような感覚もなく、上品に肉を味わえました。
お店のこだわりや肉に対する愛も感じられたし、いいお店だった。

会員じゃないから自分の意思だけでこられないのが惜しいけど、機会があったらまた来たい。
お誘いありがとうございました。ごちそうさまでした。

投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/04/28 (Sat.)

東京都港区南麻布のチョリソのケソ フンディードと鶏肉のピピアンベルデ

「メキシカン感、メッキメキ」

サルシータ

放送開始からここまでハイペースに回ってきている『孤独のグルメ Season7』聖地巡礼、今回は先週放送された第 3 話、南麻布の聖地を訪問してきました。

地下鉄広尾駅から徒歩数分。地名に「麻布」とついていると敷居が高そうなイメージがありますが、ここはちょっと親しみやすそうな雰囲気を醸し出しています。しかも地下一階にあるお店なので、文字通り敷居も低い(そうじゃない

港区南麻布にある本場メキシコ料理店|メキシコ料理サルシータ

サルシータ

店内、カラフル。そして放送直後だけにほぼ満席。私は放送前に予約していたので入れましたが、当分はいっぱいだろうなあ。

テキーラに乗せられてなのか、お店の中は決してうるさいわけではないけれどウキウキした気分に包まれています。

サルシータ

まずは飲み物、久住さんが飲んでいたメキシコ風ライムジュースライム入りのビールってどれだ?とメニューから「ミチェラーダ」というビアカクテルを頼んでみたところ、なんかちょっと違う。飲み口に
塩がつけられたグラスにライムが入っていて、そこにコロナビールを注いでいく方式。しかも、ビールなのに氷が入っています。
期待していたものとはちょっと違うけど、これはこれでアリ。塩がちょうどビールのつまみ代わりになるし、氷が入ってるのもあんまり気にならない。一杯目としては正解だったと言えよう。

サルシータ

さて改めて、メニューは...と。
え、メキシコ料理ってこんなにあるの!?
サルサ、ナチョス、は分かるが...、ケサディーヤ?ソペス?全然分からない。想像もつかない。

とりあえず、ゴローちゃんが食べていたものを片っ端から注文していきます(笑

サルシータ

まずはソペス。メキシコ風ブルスケッタという感じか。
イタリアやフランスにも似たようなおつまみ料理はあるけど、ちょっとメキシカンにするだけでこんなにも楽しげになるものか。
いろんな味が混じってる。この店のカラフルな感じ、そのままだ。

サルシータ

ユカタン風チキンとライムのスープ。

ライムっていうか柑橘類でスープを作るっていう発想自体が日本にはないと思うけど、一口飲んでみて驚いた。
口当たりがスッキリしていて、全然違和感がない。これ、おいしいじゃないですか。

サルシータ

下にお宝ざっくざく。
アボカド、トマトにチップスまで。

なんだか癖になりそうな...この味は、ちょっと言葉ではうまく説明できそうもない。

サルシータ

改めてメキシカンビール。
店員さんに尋ねてみたところ、久住さんが飲んでいたのは普通にテカテでした。ライムを添えて出してもらえます。

サルシータ

久住さんが食べていたサボテンのサラダ。これも味が想像できなかったものの一つ。
サボテンって固そうだし美味しくなさそうだし、そもそも食べられるものなのか?と思っていたけど、食べてみればあらら。サボテンというより、なんかインゲンかピーマンのような食感と風味で、イケルイケル。さっぱりしたドレッシングと隠し味のチーズも利いていて、ビールのつまみにちょうど良い。

サルシータ

そこにチョリソのケソ フンディード。メキシコ風グラタン、といったところか。
チョリソのピリ辛をチーズが受け止めて、食べる前からうまさ当選確実。

サルシータ

ケソ フンディードについてくるトルティーヤ。
このトルティーヤ、モロコシ感が尋常でない。

布に包まれて出てくることで、最後まで熱としっとり感を維持したまま食べられるのも嬉しい。

サルシータ

トルティーヤをちぎったら、ケソ フンディードを包んでいただきます。

お~、期待通り。ピリ辛とチーズのコクを、モロコシの優しい甘みが包み込んでいる。
この手の巻き食いはタコスしか知らなかったけど、これもいいぞ。

サルシータ

こんなの食べさせられたら気分も盛り上がって、テキーラいってみたくなっちゃうなぁ~。
って、何?このラインアップ。めちゃくちゃ多いじゃないか。
超定番のクエルボとサウザくらいしか知らなかった。しかもこの見開きで全部じゃなくて、この後にもさらにページが続いています。これはもう「テキーラ沼」と呼んでも間違いではないに違いない。

サルシータ

さすがに選びきれなかったので、各三種ずつまとまっている「テイスティングセット」を二種類頼んでみました。
店員さん曰く「それぞれ飲んでもかなりアタックが違うので、飲み比べてみてください」とのこと。テキーラの「アタック」っていうのか!憶えておこう(笑

...確かに、最初からガツン!と来るタイプと、後からじんわりくるタイプ、追いかけて重い一撃が来るタイプ、など一口にテキーラといっても全然違う。これはまごうかたなく「アタックが違う」だ(ぉ
ウィスキーみたいな飲み口のもあるし、本当に面白い。テキーラ沼、侮りがたし。

テキーラってつい調子に乗って一気飲みするか、飲み会で罰ゲームに一気飲みするお酒のイメージがあるけど(←どっちにしろ一気飲みするのかよ)、ちょっとそれは失礼に思えてきたな。

サルシータ

こういうしっかりしたお酒を飲んでしまえば、料理の方もパンチ力が欲しくなるというもの。
何種類ものサルサソースでケソ フンディードを強化して対峙するしかない。

瓶のデザインからして相当辛そうだけど、実際はそうでもない。というかむしろ、ナイスアクセント。これは癖になるなあ。

サルシータ

チョリソの溺れ卵。
確かにチョリソが溺れてる。わかりやすくうまそうだ。

さっきのケソ フンディードとでチョリソがダブってしまったけど、こちらはトマト&卵でまた違った味わいがある。

サルシータ

そして鶏肉のピピアンベルデ。
これもすごいことになってる気がしちゃうな。この色!ベルデ(Verde)、つまり「緑」か。

店員さん曰く「食用ホオズキとカボチャを使った優しい味」とのこと。

サルシータ

うわ...この鶏肉、うまいな!ソースは...何だろう?食べたことない味だ。
さっきのライムスープもそうだったけど、なんというか日本人には言語化の難しい、未体験の味。

強いて言うなら、辛くないグリーンカレー。だけどカレーともちょっと違う。グリーンシチューとでもいうような、なんだか優しくてホッとする感じ。
このご飯と相まって、メキシコの〆に相応しいと思う。うん。

サルシータ

メキシコ、もう少し踏み込んでみたい気もする。
というわけで頼んでみたのが、ゴローちゃんの隣の席のお客さんが食べていた「モレポブレーノ」。
唐辛子にドライフルーツ、ナッツ、チョコレート(カカオ)を使った「一つのソースに全ての味覚が含まれている」料理だそうです(店員さん談)。

こっちはピピアンベルデとは対照的に、どっしり、しっかりした味。確かにカカオやナッツの風味はするんだけど、甘ったるくない。かといって辛くもなくて、とにかくコクが凝縮されている感じ。個人的にはピピアンベルデよりも気に入ったかも。

サルシータ

ちょっとテキーラを飲み過ぎた感があったので、最後はメキシコで最もポピュラーなカクテル「パロマ」でちょっと薄めます(それでもテキーラベース)。
グラスについている茶色いのは何かと思ったら、これも塩!テキーラをグレープフルーツとライムで割った爽やかな口当たりで、改めて頭がスッキリします。

いやあ、どれもこれも美味しかった。
正直なところ、メキシコ料理って「挽肉、トマト、チーズ、サルサ、どーん!」という大雑把な先入観をもっていたけれど、こんなに繊細なものだったとは。今まで自分がメキシコ料理だと思っていたのは、あくまでアメリカ流にアレンジされた TEX-MEX(メキシコ風テキサス料理)にすぎなかったんだなあ。そりゃあ、マヤやアステカといった高度な文明を源流に持つメキシコの料理だけが高度でないはずがない。

店員さんも、メキシコ出身かと思ってしまいそうな濃い顔に似合わず(失礼)料理や飲み物について丁寧に解説してくれたり、「日本の出汁にも通じるメキシコ料理の繊細な味を多くの人に知ってもらいたい」と熱く語ってくれて、他の料理もいろいろ食べてみたくなりました。

この店にして大正解。
最高のメキシコ日和だった。

ここは混雑が落ち着いたらまた来ようと思います。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 [Amazon Video]

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投稿者 B : 23:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2018/02/21 (Wed.)

茗荷谷 豊栄 その 3

「それにしても、この例えようのないおいしさたるや」

豊栄

ちょっと(というか、だいぶ)遅めの新年会ということで、約四ヶ月ぶりに茗荷谷の聖地で中華をいただいてきました。

この店、全店巡った私としては Season6 の中でもトップクラスにおいしく、リピートする価値があると思います。松重豊さんもラジオで「年末にあのアボカドが食べたくなって、一般客のふりしてお店に電話してみたけど予約が取れなかった」とおっしゃっていましたが、本当になかなか予約が取れない(;´Д`)ヾ。三週間ほど先で空席のある時間帯をなんとか見つけ、満を持して行ってきました。

中国料理 豊栄

豊栄

やっぱりこの黒板メニューが全部そそる。毎回ちょっとずつ違うメニューのどれもが空白をさらに刺激してくる。
丸鶏のパリパリ揚げ、間違いなくうまいやつや。ブリのライチ紅茶スモーク?よく分からないけど妙に惹かれる。「豊栄醤炒め」と名のつく料理も絶対にハズレなし。

さあ、どれから攻めようか...。

豊栄

何はなくともまず乾杯。今年ももう二ヶ月が過ぎようとしているけど、改めてよろしくお願いします。
気の置けないメンバーでの集まりは、やっぱり気持ちがほぐれます。

豊栄

どんなメンバーかというと、カバンからおもむろにスマホに EF レンズを取り付けるアダプタとリグが出てくるようなメンツ(ぉ。趣味を晒しあいながら語らう時間の楽しさよ。

豊栄

料理の方は、まずは夫婦肺片(フーチーフェイペン;牛もつのピリ辛和え)からいただきます。
これ、牛もつのいろんな部位をピリ辛に和えたシンプルな料理で、ビールによく合います。そして何度来ても思うけど、この店は「うまみ」を活かした料理が本当にうまい。火と油と唐辛子でジャジャッとやっつけた感じでは全然なく、よく計算されて丁寧に仕上げられた味。

豊栄

からの、パクチーの熱々ネギオイル香味醤油かけ。これは逆にパクチーにネギとアツアツ胡麻油をジャジャッとやっつけただけですが(ぉ、パクチーのくさみがゴマ油で程良く中和されてうまい。

豊栄

そして「アボカドのセイロ蒸し」。これ前回来たときには食べられなかったんですよね...代わりにレタスのセイロ蒸しが品切れていたのは、折からの野菜高騰の影響かもしれません。

私はアボカドはあまり得意ではないほうなんですが...、ワッホー!何これ?

トロットロ。アボの、大トロだ。
アボちゃん蒸すと、こんなにうまくなるの?

孤独のグルメでアボカドといえば鶯谷のアボカドメンチを思い出すけど、このセイロ蒸しは私のアボカド史上で最もうまいアボカドだったと言って良いでしょう。なんか、アボカドではない別の何かを食べているようだ。

豊栄

私がやったわけではないですが(飲むときはあまり炭水化物を取らない主義)、アボカ丼ゴロネーゼ。
海の向こうじゃカリフォルニアロールなんてのもあるけど、まさか生粋の日本人が、アボカドをご飯に乗っけて食べる日が来ようとは。

豊栄

口水鶏(よだれ鶏)。個人的経験から言えば、よだれ鶏がうまい中華屋に駄店なし。
舌にビリビリくる山椒のせいでビールが甘く感じるくらいだけど、でもうまい。刺激の後から追いかけてくるうまみもたまらない。

豊栄

こういうビリビリくる料理には、日本のビールよりも青島でしょ。
グラスがプレモル用というあたりが、いつもとは違うビールの薄さを際立たせていてまたいい(笑

豊栄

茄子のサクサク揚げスパイスソルト炒め。見た目からしてボリューム感ある一品だけど、肉厚の茄子をその名の通りサクサクに揚げてあって、かついろんなうまみやスパイスを茄子がしっかり受け止めていて、本当に美味しい。アクセントのクミンがまたいい味を出している。これは初めて食べたけど、他の料理にも引けを取らないレベルの高さ。

豊栄

そして最初から気になっていたブリのライチ紅茶スモーク。北陸民としてはブリは基本的に刺身で食べたい派だけど、これは想像の斜め上。紅茶の香りがする燻製なのに、半生状態で燻製っぽいパサパサ感が皆無。サシの部分から脂がとろけてくる感触すらあって、ブリの新たな一面を知った感。これはハマりそう。

豊栄

こんなブリを食べさせられた日にゃあ、もう紹興酒をクイッと行かざるを得ないというものでしょう。
ビールだと、もうこれらの濃密な料理陣に負けてしまいそうだ。

豊栄

こちらも想像を超える見た目で出てきた「エビのマヨソース炒め」。一般的に、エビマヨってエビチリに比べると子どもっぽかったり安っぽかったりする印象があるんですが、このエビマヨはマヨソースがふわっふわ。ソースだけでも食べていたくなるうまさ。これは無難にエビチリにしなくて正解だったかもしれない。

豊栄

そして〆は定番、豊栄チャーハン。この店が店名を冠した料理がうまくないわけがない。豊栄醤のうまみが存分に活きつつ、大ぶりのプリプリ海老が主張する、試行の一品。これ、永遠に食べていられそうな気がする。

豊栄

デザートは「豆乳ココナッツ杏仁豆腐」「山査子のアイスクリーム」「チャイニーズ甘酒の冷たい汁粉白玉入り」。
私が食べたのは山査子アイスで、山査子の落ち着いた香りがいろんなスパイスで刺激されっぱなしだった舌と鼻腔を落ち着け、食後の自然な満足感を促してくれます。

豊栄

ああ、今回も最初から最後まで全部、おいしかった。
三度来てもまだ食べていない料理がたくさんあるし、ここは何度でもリピートしたいなあ。立地がなかなか微妙なところにあるけど、そんなことは気にならなくなるほどの名店だと思います。

しかしこの店、ミシュランガイド 2018 のビブグルマンに選出されたらしく、ただでさえ予約が取れない店なのにもっと人気が出てきているのが悩ましいところ。
でも、それにめげずにきっとまた来よう。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

B071VBJHMR

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投稿者 B : 23:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2018/01/12 (Fri.)

人形町 天ぷら 中山 再訪

「俺に尻尾があったら、今、千切れんばかりに振っているところだ」

天ぷら 中山

『孤独のグルメ』の聖地の中でも、私にとってもう一度食べに行きたい店の上位に常にランクインされていた店のひとつが Season2 に登場した黒天丼の店「天ぷら 中山」。しかし人形町方面にはあまり来る用事がなく、再訪の機会もしばらくなかったんですが、たまたま仕事で水天宮方面に行く機会があったときに意図せずこの店の前を通ってしまいました。そうするともう俺の胃袋はあの天丼の黒一色に染まり、いてもたってもいられなくなったので、暖簾をくぐるしかないじゃないですか。

天ぷら 中山

天ぷら 中山

あれから五年。この店は当時と変わらずそこにありました。
今では当時のような行列はなく、かといってガラガラというほどでもない、ちょうど良いお客の入り具合。そうそう、これくらいの雰囲気が落ち着けるんですよ。
前回は混みすぎて店内の様子をじっくり見る余裕もなかったけど、改めてドラマに登場したまんまのお店をしげしげと眺めます。

この木の札の品書き、品数多し。当時よりちょっとだけ値上がりしたようだけど、それでも安い。
さあ、何から攻めよう。

天ぷら 中山

...の前に、とりあえずビール。今日もお疲れさまでした>自分。

お通しの煮物、大根がうまい。
仕事帰りに年季の入った店で煮物つつきながら瓶ビール飲んでる俺、完全におっさんだな。でも我ながら、いい歳の取り方してる気がする。

天ぷら 中山

それからお新香。胡瓜に白菜にほうれん草に蕪。
ばあちゃんが作ってくれた漬物とはちょっと違うけど、でもばあちゃんちっぽい味。
まるで一日の疲れをねぎらってくれるかのようだ。

お新香をつまみにビールを飲んでいるうちに、天ぷらの第一弾が揚がってきました。

天ぷら 中山

おーーー、きたきた。これですよ。
穴子、いか、はす(蓮根)、玉ねぎの組み合わせ。めごちも食べたかったけどこの日は残念ながら品切れ。

天ぷら 中山

つゆにくぐらせて食べると、穴子は外はサクッ、中はほわっほわ。これはたまらん。
天ぷらなのに油っこくなくて、もたれそうにない感じなのもいい。

いかはプリプリだし、蓮根のシャクッとした食感も楽しい。
でも今回初めて食べた五郎メニュー、玉ねぎの天ぷらがまたいい。こま切れにした玉ねぎをかき揚げみたいに揚げてあって、玉ねぎの甘みが引き出されている。玉ねぎ天、想像以上にいいぞ。

天ぷら 中山

続いてかき揚げ。これも前回食べてすごく気に入ったやつ。
春菊に小エビとホタテを一緒に揚げてあって、フワフワサクサクの衣の中にエビとホタテの旨味がギュッと詰まっている。仮にひとつもいいことがなかった日でも、最後にこれを食べられたらそれだけで幸せ。そんなかき揚げ。

さて、じゃあそろそろ〆の天丼にいきますか...と思ったら、

天ぷら 中山

なんかカウンターの向こう側にすごいアスパラが並んでるんですけど!!!
その隣の肉厚シイタケも、キノコが苦手な自分でもちょっと食べてみたいと思ってしまう見た目。

この魅力、抗い難し。
天丼の前に、ちょっと寄り道していきますか。

天ぷら 中山

というわけで、追加でアスパラときすの天ぷらを頼んでしまいました。

この大ぶりなアスパラ、見るからにうまそうだ。
「アスパラは塩とレモンがおすすめです」とのことで、それに従ってみました。

天ぷら 中山

おおお、何これ。アスパラなのにホクホクしてるんですけど。

見た目に違わずボリューム感があって、なのに繊維質をほとんど感じない、ホクホクのアスパラ。これはうまい。
天丼の前にアスパラに寄り道して正解だった。

天ぷら 中山

そこに、〆の天丼。やっぱり黒い。Blu-ray BOX の特典映像によると、放送後にはお客さんが増えすぎて、タレの色もだんだん薄くなってしまったという話でしたが(笑)、今では黒さもすっかり戻っているようです。

シジミの味噌汁には、今回は香り付けに柚子が入っていて、こんな下町なのにちょっと上品な味。でもやっぱりじわっと沁みる優しさがあって、なんだか涙が出てきそうになる。

天ぷら 中山

天丼の上ものは、海老二尾に穴子、きすの組み合わせ。穴子ときすの天ぷらはさっきも食べたからダブってしまったけど、この黒いタレがかかることでまた違った働きを見せてくれる。
黒いタレは濃口醤油の塩辛さを連想させるけど、ほんのりと甘さを秘めたやさしい味。下町の人情がそのまま丼になったかのようだ。

恐るべし、黒天丼。
相変わらず、めちゃくちゃいいじゃないか。

天ぷら 中山

前回はじっくり見ることができなかった松重さんのサインも改めて拝見。
その上には、自分が生まれるよりも前にテレビで紹介されたときの記念色紙。少なくともそれだけの歴史が、あの黒天丼のタレには込められているんだなあ。

それに加えて、

天ぷら 中山

figma 井之頭五郎と幻の食品サンプルスマホスタンドまで!
スマホスタンドのほうは私も実物は初めて見ました(笑

それにしても、あんなにも揚げものをいただいたのに、でも、ちっとももたれてない。クセになるのがわかる。
人形町に来る機会があったら、きっとまた来よう。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

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2017/12/03 (Sun.)

西麻布 味のなかむら

先日、一足早い忘年会のお店選びを一任されたので、以前から行きたかったお店に行ってきました。

味のなかむら

味のなかむら

西麻布の坂の上、閑静な一角にある和食の名店です。もはや立地からして美味しくないわけがないという感じのお店。
電話での予約時に「接待ですか?」と確認されたので、そういう用途で使われることが多いお店なんでしょう。

物腰からして丁寧さが滲み出ている店員さんに案内されて席に着きます。

味のなかむら

月替わりのコースメニューはこんな感じ。
もう字面を見るだけで涎が出てきそうな単語のオンパレード。これは楽しみです。

味のなかむら

とりあえずビールグラスをクイッと傾けて逸る気持ちを落ち着かせつつ、料理の登場を待ちます。

味のなかむら

一品目は「真かきの牛脂煮」。いきなりお初のメニューから来ました。

牡蠣って素材の良さを活かしたシンプルに調理するのが定番だけど、牛脂で煮たのって...何これ、うまぁぃ。旨味が凝縮されている。牡蠣にこんな食べ方があったなんて。
汁は汁で、まったりとした牛脂のスープに牡蠣の旨味が移っていて、添付のパンを浸して食べるとこれまた美味。脳幹が蕩けそうになります。

味のなかむら

二品目は「江戸春菊のサラダ」。
春菊って鍋やすき焼きに入れる以外で食べることって滅多にないけど、こうやってサラダにもできるのか。
しかも春菊っぽいエグみがなくて爽やかな味。これは確かに、こういうシンプルなサラダ向きかもしれません。

味のなかむら

かつをと水たこのお造り。

鰹は張りのある新鮮な身を厚切りにしてあって、鰹らしい風味を味わえる食べ応えある一品。
プリッ、トロッとした水たこは鰹とのいい対比を生み出しています。

こういう美味しい刺身を食べられると、日本人として生まれた幸せを感じます。

味のなかむら

この刺身が来たら日本酒をいただかざるを得ないでしょう。
お店オリジナルの「鷹来屋 樽酒純米」。樽の香りが仄かに移った上品なお酒で、料理によく合います。

味のなかむら

霧島豚肩ロースの赤みそ焼。
柔らかい豚肩ロースを濃い口の赤味噌で照り焼きっぽく仕上げた一品です。それを、和からしと大根おろしでさっぱりといただく。

これもおいしいわー。どこからともなく「大皿山盛り一杯出してくれてもいいのよ!」という声が聞こえてきましたが、確かに一品一品どれも美味しくて、もっともっと食べたくなってしまう。

味のなかむら

続いて、寒鰤の刺身...ではありません。
このまま食べても十分に美味しそうな寒鰤を、あえてしゃぶしゃぶにしていただきます。

味のなかむら

しゃぶしゃぶ鍋が白く泡立っているのは、灰汁ではなく大根おろしが入っているから。
「みぞれ仕立て」ということで、大根おろし入りのしゃぶしゃぶ鍋で、鰤の表面だけにサッと熱を入れる感じで。

味のなかむら

表面が軽く締まりつつ、内側はトロと言って差し支えない脂の乗った寒鰤が出来上がります。
大根おろしとポン酢で寒鰤の脂を中和しながらだと、いくらでも食べられそうな気がしてきます。もっと持ってこーい

味のなかむら

こういうのが来ると焼酎をいただきたくなります。
日本酒でまったりとした舌が引き締まって、改めて料理に向き合える感覚。

味のなかむら

料理のほうも、お口直し的な「もって菊のすだち浸し」が来ました。
すだちの香りを移した食用菊の酸味で口の中がリセットされ、目が覚めます。

味のなかむら

そこに「海老芋唐揚げ かにあんかけ」が登場。
エビカニ合戦的な一皿ですが、海老芋というのはエビが入っているわけではなく、主に関西方面で取れる里芋の一種です。

ホクホクの里芋の唐揚げに、トロッとしたカニ餡の香りが相まって、これもたまらなく美味しい。

味のなかむら

〆のご飯ものは鯛めし。取り分ける前に土鍋で一度見せに来てくださいました。
鯛の兜がドン!と乗りつつ、その下からは鯛のうまみを十分に吸った、少し茶色みがかったご飯が覗いています。これは見るからに美味しそうだ...。

味のなかむら

改めて茶碗に盛られつつ、味噌汁とお新香を添えて出てきました。
この上品なうまみ、まさに今日の食事を総括するようで、美味しかったなあ...とここまでの品々を振り返らせてくれます。

味のなかむら

デザートは抹茶の杏仁豆腐。甘味でありながら、食後のお茶のようでもある、ホッとする味。

最初から最後まで、間違いなく美味しかった。
一品ずつは少量でも、食べ終わった後は気持ちもお腹も満たされている幸福感。あの「もうちょっと食べたかった感」はそのまま「もう一度来よう」という決意に繋がっているかのようです。

接待によく使われる店というのも肯けるけど、自分としては大切な人だけ連れて来たい、とっておきの店が一つ増えた感覚。
コース料理は毎月、そのときの旬のものを使って組み立てられるようで、次に来るときはどんな美味しいものが食べられるのか、楽しみです。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 21:33 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/11/23 (Thu.)

山本のハンバーグ 渋谷食堂

何故か最近私の周囲の人が相次いでこのお店に行っていたので、私も無性に食べたくなって渋谷まで行ってきました。

山本のハンバーグ 渋谷食堂

山本のハンバーグ

山本のハンバーグです。都内にも何店舗か支店を構える有名店ですね。
渋谷食堂は、渋谷警察署の裏手にありました。

人気店だけあって、食事時には行列をなしています。
並んでいると、店員さんが出てきて「寒いですから、暖かいほうじ茶をどうぞ!」とお茶のサービスをいただきました。こういうちょっとした心遣いって嬉しいものです。

山本のハンバーグ

20 分くらい並んだところで入店。一人だったのでカウンター席に通されました。

このメニュー、写真からしてなんてうまそうなんだ!目移りしてしまって選べない。毎日通って全種類制覇したいくらい美味しそう。
しかもこのメニュー、持ち帰り可とのことです。メニューの持ち帰り、そういうのもあるのか!

山本のハンバーグ

注文してしばらく待っていたところ、セットに含まれるという野菜ジュースが出てきました。
その季節に合わせた野菜や果物をブレンドした自家製の野菜ジュースとのことで、この日はオレンジとみかんをベースにした赤い野菜ジュース。野菜の繊維質を感じる舌触りが、いかにも自家製という感じで美味しい。

山本のハンバーグ

ほどなくして、メインディッシュのご登壇。迷った挙げ句、こういうときは王道の法則に従い、店名を冠した「山本のハンバーグ」に大海老フライを追加してみました。
石焼き鍋に、デミグラスソースに浸ったアツアツのハンバーグ。こうきましたか。

山本のハンバーグ

ハンバーグの上には、ふわふわのムース状になったオランデーズソース(卵黄とバターベースのソース)が軽く焼き目をつけて乗せられていて、もう見た目からしてやばくないですかこれ。どんな味がするんだか想像もつかないけど、絶対に美味しいことだけは食べなくても分かる、という感じ(何

山本のハンバーグ

そしてハンバーグを割ると中からゴルゴンゾーラチーズソースが!
デミグラス、オランデーズ、ゴルゴンゾーラの三種のソース。黒毛和牛を使ったハンバーグを、それぞれのソースで楽しむもよし、複数のソースを一緒につけて楽しむのもよし。楽しみ方が多彩で、ハンバーグとご飯が足りないくらいです(笑。

山本のハンバーグ

追加の大海老フライはハンバーグの主役の座を奪いそうな勢いで大きい。揚げたての衣にしゃおっ、と歯を立てると、中の海老の香りと弾力が伝わってきて、これまた至福。
添えられてきたタルタルソースで食べるのもいいけど、このデミグラスソースに浸して食べるのもいい。そういえば、ハンバーグと海老フライってなんだかお子様ランチじゃないか。贅沢な大人のお子様ランチ、人間って何歳になってもこういうのを食べてるときが幸せなんだなあ。

山本のハンバーグ

海老フライの下には半熟煮玉子まで隠れていました。トロッとした黄身をちょっとデミグラスソースに混ぜて食べてもまた美味。なんだか無限に楽しめそうな気さえしてきます。

それにしても美味しかった。期待以上の美味しさで、大満足。
渋谷でハンバーグというとキッチン ハセガワも素晴らしかったけど、これは甲乙つけがたいレベルだと思います。

店員さんの雰囲気も、表面的な接客の丁寧さといよりも、細かいやりとりに心遣いを感じる、暖かさがあります。ハンバーグの味だけでなく、こういうのが居心地の良さに繋がっているんでしょう。
ここは本当に気に入りました。渋谷以外にも支店があるので、機会を見つけてそちらにも行ってみようと思います。

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投稿者 B : 23:30 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/10/28 (Sat.)

茗荷谷 豊栄 再訪

「いいじゃないか。まるで中華庭園をドローン撮影しているような眺め」

豊栄

『孤独のグルメ Season6』の放送終了から三ヶ月が経ち、ドラマ登場店も少しずつ混雑が落ち着き始めているように思います。というわけで、巡礼して気に入った店に改めて再訪を。今回は全 12 話の中でも感動レベルの店だと感じた茗荷谷の中華「豊栄」に来てみました。
あらかじめ予約をしておいたんですが、この日は予約だけで満席。ドラマの影響なのか、相変わらずの人気な模様。前回来たときは放送前だったので、改めて来てみると当時とは忙しさが一桁違っているように感じました。

中国料理 豊栄

豊栄

イチ押しの黒板メニュー。旬のもの中心で、前回とはラインアップが違います。

カニミソ、えびみそ、パクチー、オニカサゴ...心惹かれる単語のオンパレード。
俺は今、何を食うべきなんだろう。

豊栄

とりあえず生ビールを一口飲んで、逸り迷う気持ちを落ち着かせます。
そして、改めて料理を注文。

豊栄

まずは、前回食べなかったアボカドのセイロ蒸しから...と思ったら、売り切れとのこと(;´Д`)。そんな遅い時間に入ったわけでもないのに、一巡目のお客さんで売り切れちゃったということか...。

気を取り直して、久住さんが食べていたレタスのセイロ蒸しに変更しました。
ほ~、タレに浮かんでる。そしてレタスの上には、よく分からないけどきっとうまいやつ(ぉ。

食べてみると、おおおおお、タレや上にかかってる何かのうまみ成分をレタスが吸収して、これはうまい。もはやレタスではない何か、という感じ。
ハマる味だな~。

豊栄

続いて海老とマコモ筍の豊栄醤炒め。前回も食べて感動した一品。
海老のうまみがマコモタケに移って美味しくなるのは理解できるんだけど、単にそれだけではない奥行きのある味。店名を冠した「豊栄醤」というタレが決め手なんだろう。普通の中華醤とは違う、深みを持った絶妙な味わいで、いつまででも食べ続けていたくなります。

豊栄

こちらは久住さんが食べていた「黄色い激辛豆腐煮」。一見黄色い麻婆豆腐っぽいけど、使われているのが普通ものより辛い黄色い唐辛子とのこと。
口に入れた瞬間は、辛さというよりうまさが前面に立ってきて、これはイケル感じ。でも後からジワジワと辛さが追っかけてきて、確かに辛い!なんだけど、やっぱりうまみも後を引いていて、辛いんだけどどんどん食べたくなる不思議な味。これ、相当おいしいじゃないか。

豊栄

そこに満を持しての回鍋肉。

回鍋肉ってそもそもが甜麺醤のうまみと甘みが活きる料理だけど、ここのはさらにひと味違う。甜麺醤だけじゃないこの店独特のうまみがあって、これを食べられただけで今日の俺大勝利!感があります(何。

やっぱりいい、間違いない。
回鍋肉は裏切らない。

豊栄

こういう辛ウマ中華には、そろそろビールではなく紹興酒が欲しくなってくる頃。飲み比べセットでいろいろ飲んでみます。
一口に紹興酒と言っても軽いのから辛口まで、いろんな味があるんだなあ。日本酒に通じる奥深さを感じます。

豊栄

そして口水鶏。たっぷりのタレには山椒が効いていて、シビレる辛さ。だけどやっぱり後引くうまみ。何という罪作りなこのタレ。
ああ美味い。上にかかっている刻みネギの一切れさえも残さずに食べたくなる。

豊栄

山椒でシビレた舌をリセットしたくなって、いったんハイボールでクールダウン。
唐辛子とは違うシビレる辛さ、クセになる。この中国山椒の奥深さは、『孤独のグルメ』に出会わなかったら知らなかったかもしれません。

そうしているうちに、店内に刺激臭が漂い始め、

豊栄

水煮牛肉が運ばれてきました。劇中で他のお客さんが食べてたやつ。

この匂い...鼻の奥が、辛い!なんだかすごいことになっちゃってるぞ。
これが出てきた瞬間、他のお客さんも含め店内の全員が咳き込んでしまうほどの、強烈な辛さを放っています。迷惑かけてすいません...と内心思っていたところ「ああ、あれが!」みたいな声がちらほら聞こえてきて、みんなドラマ観て興味持ってたんだろうな...となりました(笑。

これ、食べてみると確かに辛いんだけど、匂いの辛さに比べれば落ち着いた味。きっと味じゃなくて揮発する成分が強烈なんだろうな。
この店らしくうまさと辛さがバランスよくまとめられたタレが薄切り牛肉によく浸みて、これもまたうまい。食べながらうっかり息を吸うと咳き込むけど(笑。

豊栄

〆は豊栄チャーハン。例の「豊栄醤」をストレートに使った海老チャーハンです。
味付けは海老とマコモ筍の炒めとほぼ同じだけど、この味、飽きずにいくらでも食べられる感じなんだよなあ。座っているのがやっとなほどうまい。

ああ、おいしかった。今回も最初から最後まで、一点の曇りもなくうまかった。
他の中華料理店とは明らかに違う味で、行きにくい立地だけどわざわざ足を運ぶ価値があります。

前回食べなかった料理のいくつかは今回食べられたけど、結局アボカド蒸しは食べられなかったし、いずれもう一度来ようと思います。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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2017/10/20 (Fri.)

久しぶりに豚組 [しゃぶ庵]個室でゆったり

豚組 [しゃぶ庵]に行ってきました。

豚組 [しゃぶ庵]

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵には毎年 2~3 回は行っているんですが、近年はイベントだったり大人数の某新年会だったり、誰かがセッティングした会に参加してホール席を利用することのほうが多くなっていました。つい先日も TrackR のブロガーイベントで行ったところですが、今回は久しぶりに自分で予約して行ってきました。

豚組 [しゃぶ庵]

二人だったので個室に通してもらえました。ホールの活気ある雰囲気もいいですが、個室は落ち着いて過ごせるのがありがたい。私が予約するときは基本的に個室を取るようにしています。ちなみに予約にはトレタかんたんウェブ予約を利用しました。

豚組 [しゃぶ庵]

まずはビールから。「馨和 KAGUA」の Blanc をいただきます。
繊細かつクリーミーな泡と華やかな香り。食前酒にちょうどいい。

豚組 [しゃぶ庵]

お通し的な小鉢から料理がスタートします。
この小鉢に入っているハムも、豚組らしくちゃんと銘柄豚。野菜とポン酢ジュレでさっぱりといただきます。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵に来ると基本的にはコースで料理はおまかせしつつ、必要に応じてアラカルトで何か追加するのがおすすめ。今回は「とことん豚づくしコース」にしたので、前菜はこの四種。それぞれ種類の違う銘柄豚のテリーヌ、パテ、生ハム、サラミ等が並べられて、ビールでも日本酒でもワインでもイケます。

豚組 [しゃぶ庵]

からの、豚角煮。トロットロに煮込まれた角煮、絶品です。
脂身がそれほどしつこくないのもポイント高し。

豚組 [しゃぶ庵]

そーなると日本酒が欲しくなってくるわけです。石川の地酒「手取川」を冷酒で。
銘柄豚のうまさに緩んだ味覚をキリッと引き締めてくれます。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶしゃぶの前にさらにもう一品、メンチカツ。
姉妹店にとんかつ屋をもつ豚組グループだけあって、このメンチカツがまたレベル高いんです。

豚組 [しゃぶ庵]

肉のうまみがしっかり閉じ込められたメンチカツ。サクサクの衣もいい。
思わずこの後のしゃぶしゃぶを待たずして「メンチおかわり」を決めたくなってしまうけど、ここは本題の前にグッと我慢。

豚組 [しゃぶ庵]

オレンジ色のル・クルーゼの鍋に、しゃぶしゃぶのつけだれ四種が運ばれてきました。
つけだれは、左から順にさっぱりした塩だれ、風味のいいフルーツポン酢、濃厚な胡麻だれ、最後にこの店独特のめんつゆ。
それぞれつけだれ単体でも十分美味しいけど、テーブルに備え付けられている薬味を足すとさらに味に広がりが出ます。

豚組 [しゃぶ庵]

肉のほうは銘柄が三種類から選べます。今回は二種類混ぜて頼んでみました。
鮮やかなピンク色の豚肉、このまま食べたいほどうまそう。

豚組 [しゃぶ庵]

個人的には鍋にしゃぶしゃぶ肉を投入してウェルダンにしてしまうのはもったいなく感じてしまうので、直箸で申し訳ないけど直接しゃぶしゃぶして、そのままたれにつけていただきます。
肉そのものもいいけど、四種類のつけだれがそれぞれに個性的な味で、いくら食べても飽きない。私は胡麻だれにたっぷりめにラー油を入れたのか、ワサビを効かせためんつゆが好み。

豚組 [しゃぶ庵]

ひととおり食べ終わったところで、肉や野菜のうまみが溶け出した鍋で〆の豚骨ラーメンを作ってもらえます。
この細麺が、満腹になりかけた胃にもツルツル入っていってまた美味しいんですよね。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵はやっぱり個室で料理と会話をゆったり楽しむのがいいですね。久しぶりの個室、堪能しました。
ここに来ると他の店でしゃぶしゃぶを食べる気がしなくなるのが難点ですが(笑)、また来ようと思います。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/10/17 (Tue.)

ROAST HORSE #3

某馬主(会員権持ちの方)にお誘いいただいたので、喜び勇んで広尾の会員制馬肉料理専門店「ローストホース」に行ってきました。

ローストホース

ROAST HORSE

時々タイムラインに写真が流れてくることもあって自分自身がもっと頻繁に行っている感覚だったんですが、前回行ってから一年のブランクが空いていたんですね...。それでも前回の写真を見ただけで味を昨日のことのように思い出せる。それくらい強烈な印象に残っているのがこのお店。

ROAST HORSE

最初はスープから。
微妙に写真映えしない絵面ですが(笑)、これは胡麻のスープ。胡麻の良い香りに鰹だしが効いていて、優しくも深みのある味が口の中にじんわ~っと広がります。おおお、これおいしい。

ROAST HORSE

そして馬肉の握り。馬肉のスタートは毎回ここからですが、もう三度目ともなるとこれを口に入れた瞬間から語彙力の低下が始まります(ぉ

すごーい!おーいしーい!!!(←

ROAST HORSE

飲み物は、このお店が持ち込み OK なので今回の馬主さんが持ち込んだ日本酒「冬単衣」。Makuake でのクラウドファンディングを経て販売されたお酒で、ガジェットクラスタ的には付属の保冷バッグの蓄冷材をシャープが開発した(液晶から派生した素材を使用)ことでも話題になりました。
この保冷バッグで -2℃ に保たれた冬単衣を飲んでみると、飲み口はキリッと冷たくて、でもほんのり甘い後味がふわあっと広がって、なかなかに美味。繊細な馬肉料理ともよく合っています。

ROAST HORSE

料理の方は、松茸と春菊、馬肉ロースのおひたしへと続いていきます。
私はなにげに今年の初松茸。春菊との香りの組み合わせが馬ロースの旨味を引き立てます。

ROAST HORSE

そして、ここから怒濤の馬刺し連撃が開始されるわけです。
まずはハラミ(左)とシャトーブリアン(右)。いきなり本命級からキタ!!
馬肉の旨味をガッツリと味わえる部位からのスタートで、テンションアガります。

ROAST HORSE

続いてこの店の定番であるオビ、フタエゴに加えて、季節ごとの一品は今回赤身のアボカド載せ。

見ている間にも脂がどんどん溶けていくオビとフタエゴはいつも通り、間違いない美味しさ。オビは口に入れた瞬間に脂が溶解し、噛まなくても肉の線維が解けていくのを舌で感じます。そしてフタエゴは脂の旨味モンスター(何
赤身のアボカド載せ、私はアボカドってちょっと苦手なんですが、これは上にかかっているジュレっぽいものが馬肉とアボカドの味の接着剤の役割を果たし、見事な一体感を醸し出しています。これもおいしい!

ROAST HORSE

それからカイノミと、再びオビ。肉の上にかかっているのはごま塩です。
ある程度食べ慣れているはずの馬刺しなのに、ごま塩がかかるとまた違った風味が感じられて、これまたいい。なんだか肉の味自体が濃くなったように感じられます。

ROAST HORSE

馬刺しラッシュの最後はハツ刺し&レバ刺し。
くさみが全くないハツとレバーの刺身は、微かな歯ごたえがありつつ、馬肉のうまさを濃厚に凝縮した感じ。牛レバーとは世界観の異なる味が広がっています。

ROAST HORSE

このポタージュスープ的なやつは、例によって馬肉のユッケを生卵のエスプーマに沈めたもの。見た瞬間に幸福中枢が刺激されるやつ。
しかも今回の味付けは、なんと林檎と海苔(!)。説明を受けた瞬間「え、林檎と海苔!?」と思わず声を上げてしまいました。梨入りは食べたことあるから林檎は驚かないけど、それに海苔を合わせるとは。

でも騙されたつもりで食べてみると、これがめちゃくちゃうまい。林檎の甘みと海苔の風味がケンカせずにユッケの旨味を引き出していて、まるで馬肉ユッケって最初からこういう味だったかのような違和感のなさ。なんでこんなにうまいのか、なんでこんな組み合わせを思いついたのか、疑問は湧くけどそんなこと関係なくうまい。エスプーマの一滴さえ残さずに完食しました。

ROAST HORSE

この一見普通の揚げ春巻きは、シャトーブリアンの揚げ春巻き 北海道のホタテ入り。馬のシャトーブリアンを使った揚げ春巻きでさらにホタテ入りとくればうまくないわけがないじゃないですか。こんなんズルいわ(何

ROAST HORSE

さらに定番のコウネ(たてがみ)の握り。このとろける脂身のうまさたるや。それでいて、牛や豚の脂のような重ったるさが全然ない。何度食べてもうまいし、本当なら毎日でも食べたい。

ROAST HORSE

焼き野菜はエリンギ、玉ねぎ、蓮根に銀杏という旬な食材が揃って出てきました。
これらの野菜はこの店専用の農場で作られたもので、味には絶対の自信を持っているとのこと。

ROAST HORSE

野菜は繊維を切断する方向に包丁を入れると旨味ごと水分が逃げて行ってしまうので、食材ごとに切り方にもこだわりつつ、目の前で切ってくれます。
瑞々しさを湛えたエリンギと玉ねぎがおいしいことは以前来て知っていましたが、この蓮根がまた。レンコンのくせにホクホクもちもちした食感なんですよ!?こんな常識を超えたレンコン反則やろ。

ROAST HORSE

馬テールと栗の炊き合わせ 白味噌ソース。中央の白いのは背脂。
ここまで来ると、もう「うまい」以外のことを...だんだん...考えられなくなってきました...。

ROAST HORSE

ここまで散々馬肉料理を堪能してきたところで、いよいよメインのローストホースのご登場。

第一弾は馬ヒモ(スペアリブ)のローストホース。
「ヒモ」というだけあって細長く、見るからに何かが凝縮された感のあるローストホースです。

ROAST HORSE

ああ、これ、表面がカリッと焼かれた中に肉汁がふんだんに閉じ込められているやつや...!

食べてみると、ひと噛みごとにじゅわっと肉汁と旨味が口の中に広がって、いつまでも噛み続けていたくなる。
馬肉って肉の中では淡泊な部類だと思うけど、これはむちゃくちゃ濃厚。

ROAST HORSE

ちょうどいい頃合いで出された長芋の味噌漬けで口の中を少しリセットしながら、ひたすらローストホースをついばんでいきます。

ROAST HORSE

二つ目のローストホースは、チョウチンのローストホース。チョウチンとはバラの外側の部位で、サシの入り方がさしづめ大トロといったところ。
石窯で焼かれたこれを薄切りにして、生ワサビとともにいただきます。

ROAST HORSE

この店に来ると、さすがに料理名を全部は憶えきれないのでスマホにメモを取っているんですが、これを食べているときのメモが「柔らかい脂 肉汁~~~!!」としか書かれていない件(ぉ。いかに言語中枢が破壊される味かがおわかりいただけたでしょうか(何。
本当に、柔らかい赤身の間から肉汁が溢れ出てきて、泣きそうになります。

ROAST HORSE

〆のごはんはもずくの雑炊。
やさしい味の雑炊で、この日の馬のおいしさをしみじみと振り返ることができます。

ROAST HORSE

これまた馬肉に負けないくらい毎回楽しみにしているデザート、今回は「梨のチーズケーキのかき氷」。
梨とチーズケーキってこんなに合うんだ...という見事なハーモニー。季節外れだけど、ここのかき氷はいつ食べてもおいしい。

ああ、今回も紛れもなくおいしかった。
安い店ではないけれど、料理の内容からすると安いとしか言いようがありません。たぶん会員制でコース一種類のみ、かつ常に満席という営業状態がこの値段でこの味を実現しているんだろうなあ。普通にやっている店だとこうはいかないはず。

お誘いいただきありがとうございました。
会員を増やす予定はないようなので、今後もどなたかに誘っていただく機会を待つしかないわけですが、次のチャンスがあれば逃さずにまた来たいと思います。

ごちそうさまでした。

投稿者 B : 23:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック