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2017/03/18 (Sat.)

巨人のシチューハウス

戸越銀座

五反田から二駅のところにある戸越銀座駅。都心に近い立地でありながら程良い下町感がイイ味を出している街です。ここの商店街は都内でも特に有名で、よくバラエティ番組に取り上げられたりドラマのロケに使われたりしています。『孤独のグルメ』に登場しそうな場所であるにも関わらず、今までかすりもしていないのも逆に興味深い(笑。
そんなこの街に、私が密かに毎週楽しみにしている丁稚さんぽが先日いらっしゃったというじゃないですか。

戸越銀座『巨人のシチューハウス』 〜 アイルランドに想いを馳せながら: 丁稚のテニス雑記帳

丁稚さんのお店チョイス、気取らない感じなんだけどいつも妙にうまそうな店ばかりで、食欲をそそられるんですよね。中でもこの店はアイルランド料理の専門店ということで、何それ今まで食べたことない!
というわけで、私も追随してきました。

巨人のシチューハウス

巨人のシチューハウス

長~い戸越銀座商店街の本当に一番奥、普通はここまで歩いてこないよね...という場所におもむろに現れた白亜の建物。ここだけちょっと戸越銀座らしからぬ雰囲気を醸し出しています(笑。
でも、想像通り面白そうな店。突入してみようじゃないの。

巨人のシチューハウス

中に入ると、うわあすごいここ。壁が一面緑、そこに真っ白な椅子やテーブル、額縁が映えます。壁に飾られているのは、全てアイルランドの文化にまつわる展示のようです。

巨人のシチューハウス

何はともあれ、メニューを選ぼうじゃないか。
「巨人のシチューハウス」という店名だけあって、シチューがメイン。そのシチューもビーフ&ギネス、アイリッシュラム、シーフードチャウダー、季節限定...とこれまた迷わせる。ビール好きとしてはビーフ&ギネスも捨てがたいけど、アイリッシュラム...アイルランドというと縄編みのセーターが有名だけど、そうかそうか羊はウールだけじゃなくてお肉まで残さずいただく文化なのか。確かに「羊は捨てるところがない」っていうもんなあ。

巨人のシチューハウス

オーダーを済ませたところで、店員さんが「イブンカコウリュウ~」と言いながらこのファイルを持ってきてくれました。
この店員さん、本当に「巨人のシチューハウス」を地で行く背の高さ。私も身長 180cm あるので他人を見て大きさに圧倒されることは滅多にありませんが、それでも見上げてちょっとのけぞるくらいの大きさ。

巨人のシチューハウス

ファイルには、壁に貼り出されていたアイルランドの数々の文化についての解説が書かれていました。アイルランドの文化っていうと、恥ずかしながら私はエンヤくらいしか知らなかったなあ。
そしてアイルランドには巨人の伝説があるそうで、この店の店名もそれに因んでいるようです。もしかしたらこの店員さんも本物の巨人の末裔なのかもしれないなあ。

巨人のシチューハウス

さてさて、お待ちかねのやつが来ましたよ。ギネスビールの 1 パイント。濃厚な味もさることながら、このキメの細かい泡!クリーミーさがたまりません。
ファイルをめくりながら、目と頭と舌と喉で同時にアイルランドを味わいます。

巨人のシチューハウス

本命のシチューの前に、ギネスのおつまみとしてベーコン&チーズチャンプを頼んでみました。シチューのサイドにはパンを注文したんですが、メニューに書いてあったマッシュポテトも捨てがたく。
これはたっぷりのマッシュポテトの上にベーコンと二種のチーズ、それにネギをかけただけのシンプルなおつまみですが、ちょっと濃いめの味がギネスのお供にちょうど良い。
うん、我ながらいいチョイスだ。

巨人のシチューハウス

そして大きな店員さんが鼻歌を歌いながら持ってきてくれたメインのシチュー。
ビーフ&ギネスと最後まで迷ったけど、「アイリッシュラム」と国名を入れられちゃ敵わない。器からはみ出んばかりのラム肉が食欲をそそります。

巨人のシチューハウス

臭みはないんだけどラムらしい風味が活きたシチューにゴロゴロ野菜。味はちょっと濃いめだけど、何だろう妙にほっとする味。
アイルランドって行ったことないけど、きっとこれがアイルランドの家庭の味ってやつなんだろうなあ。初めてなのに、何故か懐かしい気分になります。

巨人のシチューハウス

サイドメニューはアイリッシュラムシチューにオススメというソーダパン。
一見パサパサしていそうに見えるけど、外側はカリッとしつつ、中はふんわり。この食感の違いが楽しい。そしてラムシチューに浸して食べると確かにうまい。これ、気に入りました。

巨人のシチューハウス

本当においしいシチューでした。お腹も、心も満たされました。
料理もいいけど、このお店の雰囲気とか、アイルランド出身の店員さんの心遣いが嬉しいじゃないですか。

異文化交流って、自分たちの文化を理解させようとすることよりも、相手に対する敬意と理解しようという気持ちから始まるものなんだなあ。

このお店、同じような店が他にないという点でも、店員さんの暖かさという点でも、もちろん料理の味という点でも、なんだかドラマ『孤独のグルメ』に出てきそうな店だなあ、と思ってしまいました。Season6 の店、まだ全部決まってなかったらいかがでしょうか(笑

駅からちょっと距離があるのが難点だけど、また来たいなあ。
今度はやっぱりビーフ&ギネス、いってみようかな。

関連ランキング:西洋各国料理(その他) | 下神明駅戸越駅大崎駅

投稿者 B : 23:59 | Dinner | Gourmet | コメント (2) | トラックバック

2017/02/17 (Fri.)

とんかつの老舗 目黒「とんき」

目黒にあるとんかつの名店に行ってきました。

とんき 目黒店

とんき

この目黒で 80 年近くも店を構えているという、この界隈では超有名なお店。食べ歩きが趣味でない人でも知っているくらいで、近くを通りがかると行列ができていることも少なくありません。夜営業しかやっていないこともあって今までなかなか機会がありませんでしたが、ようやく来ることができました。

とんき

お店は二階建てで、二回のほうにはテーブル席もあるようですが、一階はカウンター席のみ。それも超大きなカウンターで、30 人は座れます。そしてカウンターの内側の調理場には、何人もの職人さんが手際よくとんかつを作っていっています。本当に「職人芸」とでも呼びたくなるような無駄のない所作で、つい見入ってしまうほど。とんかつ屋のカウンターなのに、伝統工芸の職人さんの作業を見ているような気分に陥ります。

とんき

メニューはこんな感じ...なんですが、入店するや否や(着席さえする前から)注文を訊かれてしまうので、初めて来た私は「ろ、ロースカツ定食で」と軽くうろたえながら答えるのが精一杯でした(汗。まあ私は初めてのとんかつ店に来たらまずロースカツでその店の味を判断することにしているので問題はありませんが、常連とおぼしきお客さんが「ロース定に串かつ一本つけて」と当たり前のように注文しているのを聞いて「串かつ一本!そういうのもあるのか」とショックを受けました。

とんき

しばらく待ったところで、ロースとんかつ定食とのご対面。

おお...これは。想像していたとんかつとはちょっと違う雰囲気を醸し出しています。

とんき

まず、衣が超薄い。こんなに薄い衣のとんかつは今まで見たことがありません。
しかも、肉に密着しておらず、箸で取ろうとすると簡単に剥がれてきます。

しかし、食べてみて驚き。

とんき

とんかつなのに、揚げ物特有の脂っぽさが全然ない!
しかも、ロースなのにヒレかと思ってしまうほど、あっさりした肉質。こんなとんかつ初めて。

食べログのレビューに「まるで蒸し豚のようなとんかつ」という表現がありましたが、まさにそんな感じ。
これはサクサク衣がついたもっちり蒸し豚だ。自分の今までのとんかつ観を根底から覆すようなとんかつだけど、これ、おいしいです。

とんき

定食についてきた豚汁も、味噌ベースなんだけどどことなくすまし汁風の上品な味。
そうそう、このとんかつに合う豚汁ってこういうやつですよ。

とんき

対照的に漬物はちょっとしっかり味。

なお店員さんの仕事の的確さは料理だけではないようで、キャベツがなくなりかけるとほぼ間を置かずに「キャベツ追加いかがですか?」と聞かれるし、ごはんが空になったら目の前に「スゥ...」と無言でおばちゃんがお盆を差し出し、それに茶碗を載せるとまた「スゥ...」とおかわりが盛られた茶碗が戻ってくるという(笑。行列に並んでいる間以外はほとんど客を待たせることがない、この職人芸。感服いたしました。

とんき

いやあ本当においしかった。自分の中で新たなとんかつの地平が開けたかのようだ。
そういえば、店内を見渡すと一般的なとんかつ店と比べて女性や年配のお客さんの比率が高い気がする。そりゃあこのヘルシーなとんかつだったら、老若男女問わず堪能できるわけか。

ここはまた来たいところです。
次回はヒレかつ定食に串かつプラス、いってみようかなあ。

関連ランキング:とんかつ | 目黒駅不動前駅

投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/02/09 (Thu.)

千葉県津田沼のリブステーキ

「肉の引力には勝てん、だったらステーキだ」

テキサス

先日の中野・蔡菜食堂に続いて、ドラマ『孤独のグルメ』お正月スペシャルのもう一つの聖地、京成津田沼のステーキの聖地へとやって来ました。津田沼って初めて降りたんですが、自宅からだとはるばる一時間半。私にとってはちょっとした旅行になりました(;´Д`)ヾ。
JR の津田沼駅とは違って京成津田沼側は住宅地のようで、周囲にはあまりお店も多くなく、静かな感じ。その中にひっそりと店舗があって、ゴローちゃんじゃなくても深夜に空いているめし屋がここしか見当たらなかったら、すがりたくもなりそうです。

私も長時間の電車旅ですっかり腹が減ってしまった。
もう後戻りはできない。ステーキに突っ込むぞ。

テキサス 津田沼店

テキサス

カウボーイハットや馬具、ライフルなどが展示されているウェスタン調の店内。そうそう、ステーキハウスってこうじゃないと。
ちなみに千葉県内や都内に「テキサス」と名のつくステーキハウスは何軒かあって、いくつかは支店やのれん分けっぽいですが、どこまでが系列なのかは正直分かりません。ステーキ屋で「テキサス」ってネーミングはベタベタだからなあ(笑

ドラマの放送から一ヶ月ほどということで混んでるだろうと思いきや、お客さんの入りはそこそこで寛げる雰囲気。立地的に都内からだとやる気が必要なのと、営業時間が長いことで他の聖地よりは巡礼客がバラけたんでしょうか。それでも席はずっと埋まっているような感じで、人気店であることが窺えます。

テキサス

ま、そんなことは置いておいてまずはビールから。
カールスバーグの生がありました。こういうお店の定番バドワイザーやコロナは瓶での提供になるようです。

さあ、それじゃあ料理のほうもいただきますか。

テキサス

ステーキが焼けるまでの間のツマミ的な位置づけで、まずはソーセージ盛り合わせ。
こういう店で鉄板に盛られたソーセージが出てくると、盛り上がるよなあ。

骨付き、チョリソ、粗挽きそれぞれに味と食感が違って、これはビールが進みます。

テキサス

これから肉をたらふく食べる前に野菜も採っておかないとね、とシーザーサラダ。
うん、これはオーソドックスなシーザーサラダ。

テキサス

からの、イタリアンサラダ(笑。どっちにするか迷った挙げ句、サラダにサラダをかぶせてしまった。

見るからに凄いボリューム感。チーズとソーセージが載っていて、食べ応えあり。
味も濃いめで、これはビールが進むサラダだ。テキサスに来てイタリアンサラダっていうのも変な感じだけど、これはこれでアリなマカロニウェスタン感。
シーザーサラダよりもこっちが当たりだった。

テキサス

さあ来ましたよ、名物ガーリックライス。

テレビ画面からもにおいが漂ってきそうだったけど、確かにすごいニンニクのにおい。これはやられる。
でも、これこれ。これですよ。

テキサス

店員さんが目の前でニンニクとタレを絡めて混ぜてくれるパフォーマンスつき。
見事な二丁スプーンさばき。これがさらにニンニクのにおいを漂わせるんだよなぁ~。

テキサス

というわけで完成、いただきます。

お~、きたきたきた。ニンニク襲来。
あ、でも、もっとニンニクの辛味がガツンと来る感じを想像していたら、むしろほんのり甘味を感じるやさしいお味。
こんなガーリックライスは初めてだけど、うまいじゃないか。

テキサス

ここで本命登場。テキサスリブステーキの 300g、ミディアムレア。
このボリューム感、この破壊力。

うお~、これは...いかんいかん、これはいかんやつじゃないか。

テキサス

粒マスタードにニンニクといった薬味類が傍に控える。
なるほど、これだけの量のステーキを、この薬味でいろいろと切り口を変えながら楽しめるわけか。

どーれ。

テキサス

うぉぁ...肉だ肉だ。
まごうかたなき牛の赤身肉だ。

この肉、思ってたよりずっと柔らかいし、脂が乗っている。
こういうウェスタンなステーキハウスって、肉質よりもとにかく量!という感じでちょっと歯ごたえのある赤身肉であることが多いけど、ここのリブステーキは本当にジューシー。
うん、こいつはなかなかいい肉だ。

いいじゃないか、いいじゃないか。
ステーキを粒マスタードで食べるというのも初めてだけど、これもいい。
はるばる津田沼にまで来た甲斐があるってもんだ。

テキサス

いちいちキコキコやって食うのが面倒になってきた。サイコロにしちまうか。
ニンニクはちょっと載せすぎたけど、でもそれがまた、たまらん。

うまいステーキを食ってる瞬間って、本当に幸せだよなあ。

テキサス

よ~しよし、拍車がかかってきた。
ガーリック・オン・ガーリック。知っててダブらせていくという攻め食いだ。
ガツンと力強い肉を、やさしいガーリックライスが受け止める。我ながら完璧な組み合わせだ。

ひたすら食うしかない、食い進むしかない。
月の荒野を爆走する幌馬車隊のように。

テキサス

最後はホットコーヒーで〆。ゴローちゃんと違ってこの後仕事が待っているわけでもないから、ステーキの余韻をゆっくり堪能できます。
ニンニク臭くなるのが分かってたから、金曜夜を狙って来たのもぬかりなし。

それにしても、腹が一杯だ。これ以上はもう食べられない。
今、俺の中で試合終了のゴングが鳴り響いている。

深夜じゃなくても、このステーキは反則級のうまさだった。

テキサス

店内には松重さんと店長役の和田正人さんのサイン、それに台本が展示されていました。
スペシャルドラマにもかかわらず、放送のほんの二週間前の収録だったようで、編集は突貫作業だったことが窺えます。

テキサス

それにしても満足度の高いステーキだった。食った食った。

機会があれば支店のほうにも行ってみたいなあ。
肉を食いたきゃ、テキサスを目指せ。ガンマンとなってリブステーキを狙い撃て。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ スペシャル版 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 00:08 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/01/29 (Sun.)

品川区西五反田の一人焼肉

正月に放送された『孤独のグルメ』スペシャルドラマを観て以来、私の中で焼肉食べたい欲が高まっています。ゴローちゃんが食べ損ねた「つるや」の映像を見たら、改めて食べたくなってしまって...。でも、今の「つるや」は当時以上の人気店となってしまったようで、予約なしだと開店前の行列に並ばないともう入店すらできないっぽい。これはハードル高いなあ、と悩んでいたんですが、そういえば一人焼肉で気になっていた店があったんだったということを思い出して、試しに行ってみました。

ひとり焼肉ニッチ!

ひとり焼肉ニッチ!

五反田にある大崎郵便局(まぎらわしい)の斜向かいあたりに、一年ほど前にできた「一人焼肉」に特化したお店。看板のインパクトが強すぎて、これは一度行ってみるしかないと思っていたのでした。芝浦の食肉市場が近いせいか焼肉店の競争が激しい五反田界隈にあって、あえて「一人焼肉専門」という独自性を打ち出してきているのは面白い。
しかし一人ちゃんこ一人すき焼きまでこなしてきた私にとって、一人焼肉なんて今さら怖くも何ともありません(ぉ

ひとり焼肉ニッチ!

店内は全席カウンターのみ、それぞれに専用の七輪と煙突が備えられています。確かに、この態勢ならば目の前の焼肉だけに集中できる。

が、私が入店したところ、私以外にお客さんはおらず、事実上の貸し切り状態。まさに完全なる「一人焼肉」をすることになろうとは、店に来るまで思ってもいませんでした(;´Д`)。

ひとり焼肉ニッチ!

注文は食券制。肉は基本的に盛り合わせメニューとして用意されています。焼肉ってついつい追加注文して高くなっちゃうことが少なくないけど、食券制であらかじめ支払ってあればそれ以上になることはないから、確かに安心かも。お店としてもそうやって回転率を上げたいという意図もあるんでしょうが。

ひとり焼肉ニッチ!

メニューはちょっと迷ったけど「牛ブタとり盛合せ」にしてみました。焼肉で牛以外を食べるのは邪道だとは思っているけれど、そもそもメニューが少ない中でこの店の味を知るなら、盛り合わせのほうが良いかと思い。
牛・豚・鶏が各二種ずつ×塩・タレで合計 12 枚入っています。これにハイボールとキムチを注文しました。キャベツはサービスとのこと。

ひとり焼肉ニッチ!

まずは塩から焼いていきます。

一人焼肉って、相手に気を遣ったり逆に肉を多く取られないよう警戒しながら食べなくてもいい反面、とにかく焼いて食べての自転車操業がなんだか忙しいんですよね。今回も、そんなせわしなさを感じながら、どんどん焼いて食べていきます。

ひとり焼肉ニッチ!

ここの牛肉は「経産牛」、つまりお産を終えた雌牛を使っているそうです。一般的に経産牛は味が落ちると言われますが、私も年齢的にサシさえ入っていればうまいという歳でもなくなってきたので、程良い赤身感がなかなか美味しい。肉の柔らかさは丁寧にスジ切り処理をした結果かなという印象ですが、経産牛のイメージとは違って、これはアリ。
ただ、豚と鶏はまあ普通かな...これは牛ヒレ盛り合わせのほうが良かったか。

ひとり焼肉ニッチ!

塩を食べきったところで、続いてタレを網に載せていきます。
炭火って火の勢いにムラが出やすいから、ちょうど良い焼け具合のところを探すのがなかなか難しい。

ひとり焼肉ニッチ!

牛ヒレがタレにしっかり漬け込まれていて、味がよくしみていて美味しい。この店は牛ヒレのタレが正解だったか。
素材の良し悪しもあるけど、こうやって手をかけることで肉っておいしくなるんだなあ。

ひとり焼肉ニッチ!

お会計を済ませた後、退店時に口直しのコーヒーがついてきました。ガムじゃなくてコーヒーというのは珍しい。

それにしても、結局最後まで他のお客さんが入ってこなかった。
一人焼肉には全然抵抗がないつもりだったけど、それも他のお客さんがいて活気のある店内なら楽しいのであって、静かな店内で完全に一人、というのはいくらなんでも寂しいなあ。

あの牛ヒレはアリだと思ったけど、次に私が行く機会があるまでに、この店は残っているんだろうか...。

関連ランキング:焼肉 | 不動前駅大崎広小路駅五反田駅

投稿者 B : 21:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/01/28 (Sat.)

六本木 ぶどう酒食堂さくら

ちょっと遅めの新年会に、以前から行ってみたかったお店へ行ってきました。

ぶどう酒食堂さくら

ぶどう酒食堂さくら

六本木通りから一本裏に入ったところにある、ワインメインのダイニングバー。かねがね行ってみたいと思っていたので、この機会に利用してみました。
上記はここが入口だと思って写真を撮っていたらどうやら裏口だったらしく(ぉ)正しい入口はこの左手奥にあります。パン屋に併設されているレストラン風で、ちょっと分かりづらい(;´Д`)ヾ。

ぶどう酒食堂さくら

「ぶどう酒食堂」を名乗るだけあって、ワインリストが本当に豊富。味の傾向も具体的に示されているので、詳しくなくても安心して頼むことができます。もちろんスタッフのおすすめに従っても間違いありません。

ぶどう酒食堂さくら

まだギリギリ新年だから、乾杯はスパークリングワインで。ロゼだと特別感が出ますね。目の前で順々に注がれると、気分が高まってきます。

ぶどう酒食堂さくら

料理は何にしようかな...と迷っていたら、「今日のオススメのお魚はいかがですか」と、見るからにうまそうな鮮魚たちがやってきました。この日のオススメは、手前からアジ、ヒメジ、メジナ、アカハタ。どれも艶が良くて本当に美味しそう...くっください(

とりあえず鮮魚はキープしつつ、他のものも頼んでいきます。

ぶどう酒食堂さくら

まずはおつまみ的にこのお店の名物でもあるピンチョスを盛り合わせで。ワインの進む味つけな上に、見た目にも楽しい。

ぶどう酒食堂さくら

そういえばフォークやナイフがないけど...?と思ったら、各テーブルの引き出しにズラリと並べられていました。これだけあればいくらでも食べられます(違

ぶどう酒食堂さくら

おつまみ系は引き続いてイカのフリットと、

ぶどう酒食堂さくら

朝採れ三浦野菜のグリーンサラダ。三浦野菜...三浦半島ってそんなに野菜が有名なんですね。確かにこの蕪や大根をふんだんに使ったシャキシャキのサラダ、おいしい。

ぶどう酒食堂さくら

そしてピザ。超スタンダードなマルゲリータだけど、この白いモッツァレラチーズがもちもちしていて、すごいおいしい。味のバランスも絶妙で、これは気に入った。

ぶどう酒食堂さくら

こんなの出されたらスパークリングワインなんてあっという間になくなってしまうわけで、白ワインへと進まざるを得ないわけです。
魚介や野菜に期待が持てそうなので、ここはミュスカデで。

ぶどう酒食堂さくら

そこへどーん!とやってきたのが、さっき調理をお願いしていた鮮魚。アカハタをエビ、ホタテ、オリーブと一緒にアクアパッツァにしてもらいました!
アクアパッツァってシンプルなんだけど、魚介のうまみが濃縮される感じで、うまいよなぁ~。これは幸せ。

ぶどう酒食堂さくら

からの、焼き牡蠣。本当は生がいいけど今季は感染症が流行っているから、焼きでガマン。
それでもおいしくてワインがスルスル入っていきます。最終的に何杯飲んだか忘れてしまいました(笑

ぶどう酒食堂さくら

パスタは生パスタと乾パスタそれぞれにメニューが用意されているというこだわり。というかこの店、ワインリストだけでなくフードメニューもむちゃくちゃ豊富で、10 回来ても全部食べ尽くせないんじゃないかというくらい。
この生パスタは乾パスタにはないもちもちした食感が楽しい。生パスタって通常家では食べないので、生パスタを出してくれるお店があると嬉しくなりますね。

ぶどう酒食堂さくら

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット。大のチーズ好きとしては、これにさらにパルミジャーノをどさっとかけていただきます。
チーズの濃厚な香りとコクと塩気がたまらない。これもおいしいです。

ぶどう酒食堂さくら

そういえばここまでほぼ肉を食べていなかったのを思い出し、ローストビーフを追加。温泉卵が添えられているのがさらに幸せ。

ぶどう酒食堂さくら

そーなると赤ワインが欲しくなってしまうわけです。

ぶどう酒食堂さくら

さらにピザおかわり。この店のピザはモッツァレラチーズが本当に絶妙なんだなあ。
でもさっきのと違って牛肉とオリーブが加わることで、さらに濃厚なお味に。これもうまいなー。

ぶどう酒食堂さくら

デザートはグルマン。「食いしん坊」という名のチョコレートケーキとアイスクリーム、私にピッタリじゃないですか(ぉ
こちらは同じフロアにあるケーキ店「ココアンジュ」から仕入れているようで、どおりで並のダイニングバーとは違う本格的スイーツ。

いやあ、期待通り、最初から最後までおいしかったし、楽しかった。
これだけ飲み食いしたにもかかわらず、お会計が思ったほど高くなかったのも嬉しいところ。

ここは自分のレパートリーの一つに加えたいお店ですね。ワイン好きの友人を連れてまた来ようと思います。

ごちそうさまでした。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

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投稿者 B : 22:44 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/01/14 (Sat.)

東京都中野のレバにら炒め

「おお、空腹を幸福に変える中華景色だ」

蔡菜食堂

久しぶりの『孤独のグルメ』聖地巡礼。年始に放送された「お正月スペシャル」に登場した、中野の中華の聖地にさっそく行ってきました。
JR 中野駅から割とすぐ、マルイの真裏にあるこぢんまりとした中華料理店。真っ赤な壁面に「蔡」だけフォントが異なる店名が良い味を出しているじゃないか。

上海家庭料理。
看板を見た瞬間、俺の中華魂に火がついた。

蔡菜食堂

蔡菜食堂

上海料理って、何があるんだっけ。

クリアフォルダに入ったレギュラーメニューの他に、ホワイトボードは日替わりメニュー系。
私はこのホワイトボード前の席(ゴロー席の左隣)でしたが、劇中のような女性客は少なく、残念ながら女性から熱い視線で見つめられることはありませんでした(ぉ

しかし、エビ、アワビ、ニンニク...魅力食材のオンパレード。いきなりグッとこさせるじゃないか。
腹の虫たちも狂喜乱舞している。

劇中で宮崎美子さんが演じていた店員さんは、中国出身の気さくで優しげなおかあさん。
「青菜の水餃子と...」と注文しかけたところで我々が巡礼客だとすぐに解ったらしく、「ああ、それとこれとあれね」的な話の早さ(笑

蔡菜食堂

乾杯は久住さんに倣ってスパークリングワイン。ちょっとした新年会を兼ねた集まりだもの、こういう特別感があったっていいじゃないか。
泡で気分が高まったところで、よ~し、あとは食うだけだ。

蔡菜食堂

で、いきなりスペアリブの黒酢ソース炒め。
他にもいろいろ頼んだけど、調理や盛り付けの都合でいきなりメインっぽいものが最初に登場(笑

五郎's セレクションではないけれど、これ食べたかったんだよなあ~。
この黒スペアリブ、ちょっと甘口の濃い味で、期待を裏切らない。肉にみっちりとこのソースが染み込んでいる。

メニューの星空からこれを選んだ俺、ナイス。

蔡菜食堂

順番が前後した感じでおつまみセットの登場。
メニューにも書かれていた前菜系から、アンチョビカレーポテトサラダ、揚げピーナッツ、新緑ザーサイ、お麩と木耳(きくらげ)の醤油煮、地鶏の老酒蒸し、菜の花のおひたしの六点。ザーサイはイメージと違う緑色っていうのが見た目通り新鮮だし、麩を木耳とこんな風に煮込んだのって食べたことがないし、ポテサラにアンチョビとカレーという組み合わせもそれは中華なのか?と思わなくもないけど、どれもお酒が進む進む。

これが上海家庭料理なのか。
酢豚エビチリとは、別世界交響曲。

蔡菜食堂

こんなおつまみセットを出されたら、そりゃあ紹興酒を頼まないと失礼というものでしょう。
甕から瓶に移し替えて出された感じの紹興酒が、なんだか気取らない感じでうまい。

蔡菜食堂

そこへ青菜の水餃子。
基本は三個セットだけど、一人二個×人数分にして最初から取り分けて出してくださいました。

青菜の餃子なんて初めて聞いた。
また新しい餃子の扉が開かれた。

蔡菜食堂

柔らかい皮の中から、ムギュッと凝縮された挽肉と青菜がこんばんは。
ニラとは全然違う、さわやかだ。青菜が餃子に合うとは大発見だ。

スープがこれまた優しい味で、まるでこの店の雰囲気をそのまま溶かし込んだかのようだ。

蔡菜食堂

こちらは白切鶏(バイツェーチ)。中華料理の定番のひとつと言えばやっぱり蒸し鶏。
ゴローちゃんは小を頼んでましたが、こちらは人数もいるので大で。
まさに「パクチーの森」と称したくなる大盛りは、パクチー好きにはたまらんぞこれは。

おぉ~、蒸したてだ。これはうまい鶏だ。
一口に蒸し鶏といってもいろんな味つけがあれど、この白切鶏はパクチーとニンニク醤油と鶏が渾然一体となって、強烈なパンチを放ってくる。

これはクセになりそうだ。いいぞいいぞ。

蔡菜食堂

おかあさんのオススメに従って青菜炒めもいただいてみました。気をつけないとタンパク質祭りを開いてしまうところだった(笑
シンプルな炒め物なのに、ニンニクが効いていてこれまたうまい。さっきの優しい水餃子とはまた違った青菜の一面を見た。
これもお酒の進む一皿だなあ。

蔡菜食堂

こんな青菜炒めを出されたら、紹興酒もあっという間になくなるというものでしょう。
というわけで、紹興酒おかわり(笑

蔡菜食堂

五郎's セレクションから、トマト卵炒め。これぞ中国家庭料理の真髄とも言えるザ・シンプル。

ほ~ら、うまい。甘くてうまい。
トマトと卵だけで勝負してる潔さがいい。
これは俺、大好きかもしれない。

蔡菜食堂

そして「ふらっと QUSUMI」に登場したあわびシイタケ炒め。
ぷりっぷりのアワビをふんだんに使った贅沢メニュー。これはシイタケが苦手な私でもうまい。
思わず表情がほころびます。

蔡菜食堂

青島ビールだって欲しくなるというものです。
やっぱりこういう中華なら、日本のビールよりも中華ビールだよなあ。

蔡菜食堂

気になったメニューから一つ、海老と豆腐のうま煮。
こういうシンプル極まりない料理って逆に難しいものだけど、これは豆腐に海老と中華のうまみがうまい具合に乗っていて、おいしい。

うん、上海家庭料理、なかなかに楽しい。

蔡菜食堂

ここで真打ち、レバにら炒めがついにおいでなすった。

レバー、でかし。照りもよし。
食欲がギンギンにかき立てられているなう。

見た目は普通のレバニラだけど、このレバーが、レバーが!
表面は普通に焼けているのに、噛みつくと薄皮がぷちっと弾けて中からとろけるようなレバーが。
こんな食感のレバニラ、生まれて初めて食べたかも。

このレバー、すごい。すごすぎる。
これをレバニラというなら、俺が今までの人生で食ってきたレバニラをなんと呼べばいいんだ。

蔡菜食堂

これは酒を煽るレバニラだ。
思わず、赤ワインをボトルで入れちゃったじゃないか。
中華を食べに来てここまでガンガン飲むこともそうそうない。それくらいテンションの上がる中華。

蔡菜食堂

ワインをもらったらさらに食欲がノッてきたぞ。
というわけで、ここでまさかのレバにら炒めおかわり(ぉ
やっぱり、二皿目も同じくうまい。

なるほど、このレバニラ、タレがやばいんだ。
このタレ、レバー、ニラ、三位一体の破壊力。
俺は今、心の底で待ち焦がれていた人と、運命の出会いを果たしている。

蔡菜食堂

〆は久住さんも食べていた、ナンプラーとアンチョビの焼そば。中華にアンチョビを使うという発想が意外だけど、上海料理なら魚のうまみが活きないわけがない。
日本のソース焼そばとは似て非なる、深みのある味。これもまた、おいしいです。

蔡菜食堂

デザートはまず、杏仁豆腐。

見た目はまあ普通だけど、味のほうは...これまた、いたって普通(笑

蔡菜食堂

さらにごま団子。
とはいっても我々が「ごま団子」と言われて想像するのとは全然違う。
見た目は、単なる白玉。

もちもちっとした白玉の中に、ほんのり甘いごま餡が入ってる。なんだか、かわいいデザート。
味のほうは、これまたこの店らしい、やさしくてかわいらしいお味。

上海風ごま餡団子、おおいに気に入りました。

蔡菜食堂

ああ、食欲のクールダウン。お茶はあったかいけど。
満足度の高いお店だったなあ...そのせいで、いつもの聖地巡礼以上に食べ過ぎたし、飲み過ぎた(;´Д`)ヾ。
でも、おいしかったからいいか。

ありふれた家庭料理の中にこそ、本当にうまいものが隠れている。
それはきっと、世界中どこでも同じなんだろう。
そのことを、町の小さな中華屋さんが教えてくれた。

町中華の鑑のような店だったなあ。
ここはいずれまた来たい。次回は、ニンニク芽と豚肉炒めなんて美味しそう。オーソドックスに焼き餃子と炒飯なんかもいいな。

本当にごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2016/12/29 (Thu.)

イタリアンバル UOKIN

2016 年最後の忘年会でこのお店に行ってきました。

イタリアンバル UOKIN 新橋店

イタリアンバル UOKIN

その名の通り海鮮系中心の居酒屋「魚金」グループ。ちゃんと美味しいのにリーズナブルだからとても好きなんですが、それ故に予約が取りづらい。そんなわけで久々の魚金チェーン店、今回は魚金の中でもちょっと珍しいイタリアンバル業態のお店です。
新橋の飲み屋街にありながら周囲とは少し雰囲気が違う店構えですが、よく見るとおなじみの「魚金」ロゴが出迎えてくれます。

イタリアンバル UOKIN

飲み放題コースで予約していたところ、着席するや否や飲み物よりも先に料理が運ばれて来始めました(汗。
このイタリアンカラーを彷彿とさせる鮮やかな料理は「具沢山ミックスサラダ」。ガラス製のボウルが夏感ありますが(ぉ)、見た目にも楽しい一皿です。

イタリアンバル UOKIN

名物カルパッチョ盛り合わせ。鯛、サーモン、鰯、ハマチなど私の好きなネタのオンパレード。これは嬉しい。
普通の和食系「魚金」なら刺盛りで出てくるところでしょうが、たまにはこういうのもイイですね。

イタリアンバル UOKIN

そしてアフェタートミスト(生ハムとサラミの盛り合わせ)。
イタリアンおつまみの定番中の定番ですが、ちゃんとオリーブオイルと黒胡椒をかけて出してくれるのがいい。

ところで飲み物はまだですか(ぉ

イタリアンバル UOKIN

ここでようやく飲み物が届きました。飲み放題メニューにスパークリングワインがあると、まずは生ビールじゃなくてこっちを飲みたくなるというもの。
折しも今日は忘年会を兼ねた某氏のお祝い会でもあり、おめでたい門出に乾杯!

イタリアンバル UOKIN

それから今が旬の生牡蠣。例年以上にノロが流行っている今はちょっと身構えてしまいますが、魚金なら大丈夫でしょう(大丈夫でした!)。
牡蠣は焼き牡蠣やフライもいいけど、やっぱり生が一番ですよね~。

イタリアンバル UOKIN

からの、本日のフリット盛り合わせ。ワカサギとイカのフリットでした。
ちょっと濃いめに味付けられていて、これはお酒が進むなあ。

それにしても、料理がどんどん運ばれてくるのでこちらもどんどん片付けていかないとテーブルに乗らなくなってきました(汗

イタリアンバル UOKIN

とはいえ、料理が進むとお酒も進む。
ワインはシャルドネに移行してみました。今日のメニューは全体的に白ワインな気分。

イタリアンバル UOKIN

そこにパスタがやって来ました。こちらは九条ねぎと柚子のペペロンチーノ。
ねぎと柚子の香りが爽やかで、スルスル食べられてしまうサッパリ系ビアンコスパゲティ。

イタリアンバル UOKIN

加えて、牛スネ肉のトマト煮込みリガトーニ。今回唯一のガッツリ系肉。
ごろごろっと入ったスネ肉がとても柔らかく、トマト味と食べでのあるリガトーニとの相性抜群。これとても気に入った。

イタリアンバル UOKIN

そしてこれが本日のメインディッシュ。豪快オマール海老と白身魚のアクアパッツァ。
オマール海老がズガンと頭・爪つきで出てきて、具の盛りが良すぎて白身魚が見えていませんが、海老や貝の下層にほろほろになった鯛が隠れています(笑

こういう豪快かつ豪華な料理がお目見えすると、いよいよ年の瀬のパーティー感が出てきますね。

イタリアンバル UOKIN

そりゃあワインもおかわりしてしまうというものです。
(これ何杯目かよく憶えていない)

イタリアンバル UOKIN

〆のリゾットは、アクアパッツァのスープをそのまま使ってリゾットに仕上げてもらえました。
アクアパッツァの具を全部食べてしまった場合はプレーンなリゾットが出てくるだけですが、少し残しておくとこうやって具付きの豪華な盛り付けで出してもらえます。

魚介のうまみを全部吸ったリゾット、うっまーい!

イタリアンバル UOKIN

最後はバニラアイスでお口直し。ついでにまたスパークリングワインをおかわりしてしまいました(ぉ。

久しぶりの魚金、大満足でした。店員さんもフレンドリーな感じで楽しいし、イタリアンバル、イイじゃないですか。
これは他業態も行ってみたくなりますね。ビストロなんかも気になります。でも久しぶりに本流の魚金にも行きたいなあ...今から新年会の予約はさすがに取れないか(笑。

ごちそうさまでした。
今年も一年、お世話になりました。

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2016/12/10 (Sat.)

西麻布 一歩 再訪

おいしい鶏をいただきに、久々に西麻布の一歩へ行ってきました。

一歩

一歩

六本木の繁華街からちょっと歩くと、西麻布の少し落ち着いた界隈にたどり着きます。どの駅からもちょっと遠いけど、だからこそ喧噪に煩わされることなく、静かに語らえる場所。そういうのもあってこのお店も気に入っているのですが、今回は久しぶりに訪れました。

一歩

とりあえずビール。お通しは鶏肉のチャーシュー的な煮込みで、柔らかくて味がよく浸みており、単品メニューとしても成立しそうなうまさ。
一杯目のビールがスルスルとなくなっていきます。

一歩

軽くおつまみ的にクリームチーズの味噌漬け。こういうチーズ系・珍味系おつまみに目がない私としてはどストライクな一品。
クリームチーズと味噌って、なぜだか妙に合うんだよなあ。発酵食品のハーモニー。

一歩

白レバーのムース。くさみがなくて、滑らかな舌触り。
焼鳥と軍鶏鍋がメインの店なのに、ここまでは和洋折衷的なアンティパストが続きます。

一歩

これは何だったか忘れたけど(ぉ、サラダ的な何か。美味しかったのだけは憶えてます(笑

一歩

で、そろそろここからが本番。飲み物は中々(焼酎)のロックに切り替えて、本格的な鶏肉攻勢に備えます。

一歩

焼鳥は、ささみのさび焼とねぎまから。
このお店が使っている軍鶏はジューシーなんだけど脂っこくなく、「ちょうどいい」感じ。ねぎまのネギも細身のを軽く焦げるくらいに炙ってあってちょうどいい。ネギのみずみずしさが残りすぎてるとベチャッとしちゃってイマイチなんですよね。

一歩

ヒザ軟骨もおいしい。
ここの焼鳥は基本的に一本 220 円。西麻布の真ん中でこのクオリティの焼鳥がこの値段、というのはとてもリーズナブルだと思います。

一歩

それから旬のギンナン。
焼鳥屋にあるとつい頼んじゃいますよね。

一歩

ポテトサラダがまた丁寧に作られていて、ふわふわの食感でおいしい。
これおかわりもらってもいいですか(ぉ

一歩

もも肉の唐揚げ!これは以前来たときに気に入ってしまい、絶対また食べようと思っていたやつ。
しかもここしばらく美味しい唐揚げが食べたいと思っていたにも関わらず、ランチで入った定食屋のおいしい唐揚げがそういうときに限って売り切れだったりして、ものすごく唐揚げに飢えてたんですよね(笑

ジューシーな鶏肉にちょっと濃いめの味つけで、カラッと揚げたてをいただく。ここの唐揚げに並ぶレベルの店はそう多くないんじゃないでしょうか。
焼鳥屋でありながら、メインの焼鳥よりもうまいと思えてしまう唐揚げ。鶏唐好きとしては、この上ない幸せ。

一歩

想像したのとは違う見た目で登場した、自家製コロッケ。
コロッケ自体ももちろん美味しいんですが、ホワイトソースを絡めて食べるとクリーミーさが増してさらに美味しい。

一歩

最後の〆は「なめらかプリン」。一日六食限定なので、予約するときにコースではなくまずこのプリンを予約しました(笑
卵そのものの味を活かした濃厚なプリンで、甘い物好きでなくてもこれは幸せに浸れます。下手な専門店を凌駕するレベルで、お世辞抜きでこれを食べるためにこの店に来てもいい、と思えます。

今回も、どの品もとても美味しかった。
料理にハズレがなくて、しかも落ち着ける場所で、改めてこの店は自分の中でも「とっておきの店」の一つだなあ、と思いました。
今度は誰を連れてこようかな。

ごちそうさまでした。

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2016/12/04 (Sun.)

シャンウェイを受け継ぐ味 四谷三丁目「遊猿」

「食材が踊る。弾ける。中国鉄板食欲雑技団だ」

遊猿

ドラマ『孤独のグルメ Season4』に登場した鉄板中華の名店、シャンウェイ。私がこれまでにほとんどの聖地を巡礼してきた中でも、トップ 5 に入る店だと思っていますが、それだけに予約がなかなか取れない。今までに何度か行こうとして予約できず、最近でもまだ混んでいるという超人気店になってしまいました。
が、最近そのシャンウェイで修行したシェフが四谷三丁目に中華料理店をオープンしたという噂を聞きつけました。シャンウェイのファンとしては、これはもう行くしかないじゃないですか。さっそく有志を募って行ってきました。

お店は四谷三丁目から徒歩数分、他にも渋い店やうまそうな店が建ち並ぶ車力門通りの奥にありました。とても雰囲気のある通りで、改めてカメラを持って歩きに来たい道。

遊猿

でもその店構え以上にインパクトがあるのが、隣の「坊主バー」の看板。なんだこれ(;´Д`)ヾ。
しかもその上の階には「牧師バー」...やばい、中華よりもこっちのビルのほうが気になってきた(ぉ。

しかし気を取り直して、お店の扉を開きます。

遊猿

遊猿

高級中華料理店っぽい外観からは想像できない、カントリー調の内装。程良くオシャレなんだけど暖かみがあって、とても落ち着く空間です。
カウンター越しにはシャンウェイ同様に大きな鉄板があり、その上でさまざまな食材が料理に仕立てられていきます。この店はもしかしたらテーブルよりもカウンターが特等席なのかも。

こういう店舗、好き。

遊猿

何はなくともまずは生ビールで乾杯。ヱビス生なのが嬉しいじゃないですか。

遊猿

メニューは黒板に。シャンウェイと同じメニューもあれば、こちらのお店のオリジナルと思われるメニューもあります。さらに店員さんと話をしてみると、この中に書かれていないものでも作ることができるとのこと。そういえばシャンウェイも黒チャーハンは裏メニューだったし、そういう伝統は受け継いでいるようです。
しかしどれもうまそうで迷うよなあ...と決めあぐねていたら、店員さんから「前菜、人数分の盛り合わせにしてきましょうか?」との嬉しい提案。それそれ!それください。

遊猿

といってまず出てきたのは「ウニゆば」。湯葉といっても実際は寄せ豆腐のような柔らかい豆腐で、このクリーミーさがウニとの相性抜群。隠し味の山椒も効いていて、これは最初からいきなりやばいやつ来ちゃった。すごくおいしいです、これ。

遊猿

そして前菜の盛り合わせ、上から時計回りに豚耳とレッドキャベツの香菜和え、スミイカ葱生姜和え、豚かタロースとカシューナッツの黒酢和え、ツブ貝の紹興酒煮、中央が白子の何か(忘れた)。
いろんな料理を少しずつ楽しむという中華の醍醐味。しかもどの皿も手を抜いておらず、ついおかわりが欲しくなります。

遊猿

食事に引っ張られるようにビールがあっさり空いてしまったので、飲み物はハイボールに移行します。

遊猿

これまたどれにするか迷った点心は、オーソドックスに鉄板大餃子を選択。餃子というより肉包子と呼びたくなるサイズの餃子はもっちもちでうまい。葱や胡麻をふんだんに使って作られていると思われるタレ?餡?がたっぷりと上にかかっていて、餃子の味を引き立てます。

遊猿

こんな餃子を出されたら、紹興酒のボトルを入れずにはいられなくなるじゃないですか。
紹興酒って普段あんまり飲まないんだけど、うまい中華を食べると欲しくなっちゃうんですよね...。

遊猿

カキの四川煮込み。
見るからに辛そうだけど、唐辛子だけでなく甜麺醤や山椒を駆使した複雑な味がカキによく浸みこんでいて、これもまたうんまい。こういう味、どストライク。

遊猿

シャンウェイでも名物料理だった、やわらか蒸し鶏(半羽)。誇張なく、本当に骨まで食べられる柔らかい蒸し鶏に、葱醤油が浸みる。中華といえば蒸し鶏は外せない定番料理だけど、ここまで柔らかいのはシャンウェイとこの店以外では食べたことがありません。

やっぱりうまいなあ。ああ、半羽とか日和らずに一羽いっておけばよかったか。

遊猿

ワカサギの香り炒め。
軽く揚げたワカサギに香草が絡んでおいしい。これまたお酒が進みます。

遊猿

からの本命、毛沢東スペアリブ!
メニューには書かれていませんでしたが、店員さんの「毛沢東スペアリブ、できますよ」との一声で注文させていただきました。どうやらシャンウェイに行ったことのある客と見抜かれていたようで(笑

ジューシーなスペアリブに、たっぷり振りかけられたこの謎のスパイスが超辛くてウマイ。このフレーク、何でできてるんでしょうね?揚げニンニクと唐辛子と葱、までは判るけど、全体としてはよく解らないうまさが渾然一体となって押し寄せてくる。ヒィヒィ言いながらも箸が止まらないこの感じ、クセになりそうです。

遊猿

これはちょっと口を冷やしながらじゃないと食べられず、改めてハイボールに戻ってきてしまいました。でも、うまかった。
食後に「余ったフレーク、お持ち帰りになりますか?」という申し出をいただいたので、お言葉に甘えて持ち帰らせていただきました。中華っぽい料理にかけてもいいし、ご飯に振りかけるのもアリ。ただ、いろんなスパイスで口が慣らされた店内で食べるのよりも、自宅で食べるとさらに辛さを強烈に感じるので、どうやって食べるかは工夫が必要かも(笑。

そういえばシャンウェイの料理はどれも大胆にガツッと盛られて出てきましたが、このお店は味は受け継ぎながらも、全体的に上品な盛り付け。ちょっと落ち着いた感じで会食したい用途にも使えそうです。

期待に違わずおいしかった。ここはまた来たいなあ。一緒に行きたい人、募集します(ぉ

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/11/16 (Wed.)

大衆ビストロ 煮ジル

以前から気になっていたお店にようやく行くことができました。

大衆ビストロ 煮ジル

大衆ビストロ 煮ジル

五反田の雑居ビル「グレイス五反田」。ここに入ってる飲食店の当たり率が高いことはこの blog でも何度か書いていますが、その中でも特に気になっていたお店がこちら。何故か今までなかなか縁がなかったのですが、某馬の人が出張で近くに泊まるということで、これ幸いとばかりにお誘いして訪店。
ちなみにここ、元々は目黒にある「大衆ビストロ ジル」の姉妹店のようです。東急沿線エリアに数店あるので、他のお店にも行ってみたいところ。

大衆ビストロ 煮ジル

お品書き。お酒のつまみ的に大変ソソられるメニューのオンパレード。ちなみにこのリストはアンティパスト系が中心で、メインの肉料理はまた別のリストが存在します。
私の好きな単語がズラリと並んでいて、これは悩むなぁ~。

大衆ビストロ 煮ジル

とにかく一杯飲んで気を落ち着かせよう。メニュー的にはビールよりもワインが飲みたい気分だったので、まずはグラスワインの白から。
これは「ブレッド&バター」という銘柄で、初めて聞いたけどワインらしからぬ名前(笑。でもその名の通り、まるでバターのようにコクのある白ワインで、これはつまみと一緒に飲むとどんどん進んでしまう危険なタイプだわ。

大衆ビストロ 煮ジル

で、最初のつまみはメニューの「自家製ベーコンに燻製ポテト"いぶりがっこ"のトリプルパンチ」に目が釘付けになってしまった、スモーキーポテトサラダ。
だってポテトといぶりがっこの組み合わせ、って二年前の何かを思い出さずにはいられないじゃないですか(ぉ

しかしこれ、ポテサラなのに燻製の香りが効いてて、クリームpいぶりがっこマスカルポーネとはまた違った感じでおいしい。パンとバターをモチーフにした白ワインとの相性も抜群です。

大衆ビストロ 煮ジル

からの「カイノミのタタキ」。最近あちこちのお店で食べて個人的赤丸急上昇中の部位、カイノミ。これをタタキにして、やや酸味の効いた濃い味のソースに絡めてあって、これまたうまい。ワインがどんどん消費されていきます。

大衆ビストロ 煮ジル

そして、鴨とフォアグラの田舎風パテ。パテ好きとしてはこういう店でメニューに載っていると必ず頼んじゃいます。
味付けはシンプルに岩塩もいいけど、マスタードソースもなかなか。

大衆ビストロ 煮ジル

あっという間に白ワインがなくなってしまったので、赤ワインに突入。
この店のワインは基本的に目黒店のシニアソムリエが選んでいるとのこと。いちいち私のツボを突いてきます(ぉ

ガッツリ肉を食べるなら、重めのフルボディ。かつ、私はスペインワインが好きなので、スペインの「メルセデス カベルネソーヴィニヨン」を選んでみました。メルセデスなのにドイツワインじゃないのかよと突っ込みたくなりますが(本来「Mercedes」はスペイン系の女性名らしい)、肉に負けない存在感ある重みがいいですね。

大衆ビストロ 煮ジル

この赤ワインで迎え撃つのは、とろとろ豚バラのシェリービネガー煮込み。その名の通りスプーンでほどけそうなほど柔らかくて、シェリービネガーの軽い酸味あるコクが絡まってとても美味。じっくり煮込んだ肉ってなんでこんなにうまいんだ。

大衆ビストロ 煮ジル

および、「牛サガリのコンフィ わさび風味のクレソン添え」。
いかにも肉って肉、でわさび風味のクレソンを巻いて食べる。「コンフィ」って一見タタキ系っぽいけど煮込み料理の一種で、先ほどの豚バラ煮込みと合わせて「煮ジル」の名に恥じないうまさ。思ってたとおり、この店「当たり」だ。

大衆ビストロ 煮ジル

豚・牛ときたら今度は鶏にもいっとかないといけないでしょうということで、「五反田チキンウィング スパイシーディップ」。どのへんがどう五反田なのかはちょっと判らないけれど(ぉ、油断すると火傷しそうなほどアッツアツの手羽先。いかにもバル、という感じの正しいつまみのあり方。

大衆ビストロ 煮ジル

ウズラとモッツァレラチーズの春巻き。
サクッとした衣の中からトロッとしたモッツァレラがこんにちは、こういうつまみもたまりません。こんなちょびっとじゃなくてもっと気前よく出してよ!と言いたくなるほど、あっという間に全部なくなりました(笑

大衆ビストロ 煮ジル

〆の炭水化物は、牛スジ入りガーリックライスにも強烈に心引かれたけどそこはウィークデーだったのでちょっと自制して(笑)「播磨灘産牡蠣と野沢菜、まいたけのビストロ飯 ラヴィゴットソース」。そろそろ旬の牡蠣と炊き込みご飯の定番マイタケ、そこに野沢菜が加わることで味にリズム感が出る。それぞれのうまみが相乗効果を発揮して、これは想像以上にうまい。ずっと肉で攻めてきたけど、最後に海鮮を選んで正解だった。

大衆ビストロ 煮ジル

デザートは「大人のプリン」。どのへんが大人なのかと思ったら、ブランデーの香りを効かせた濃厚なお味で、これは確かにお子様には分からないわ。

全体的にワインに合うチョイスと味付けで、おいしくお酒を飲むのに最適なお店でした。値段もお手頃で遠慮なく飲み食いできるのも嬉しい。カウンター席なんかもあるし、これは仕事帰りに一人飲みに使いたくなりますね。
ここはリピート確定です。他にも気になるメニューはたくさんあるし、近いうちにまた来ようと思います。

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投稿者 B : 22:46 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/10/30 (Sun.)

宮城県仙台市の牛たん定食

「いい仕事をするためにも、牛のパワーを注入しておきたい」

仙台

一年半ぶりにやって来ました仙台。ええ、もちろん来訪の目的は 8 月に放送されたドラマ『孤独のグルメ 真夏の東北・宮城出張編』の聖地巡礼のため。
長く暑かった今年の夏もようやく過ぎ、仙台はそろそろ薄手のコートを羽織りたくなる気候ですが、うまいもの食って熱くなるには、むしろそれくらいがちょうど良い。

さあ、仙台に来たからには、牛たんに挨拶しとかなきゃな。

牛たん萃萃(すいすい)

萃萃

この回で最初にゴローちゃんが訪れたのが、牛たんの名店「萃萃」。仙台には牛たんの有名店が数多く、複数店展開しているお店も少なくありませんが、この店は仙台の中心部からもちょっと遠く、老夫婦が二人で営んでいる、本当に知る人ぞ知る存在だったようです。

放送から少し時間が経ったこともあり、今回は予約を取っていなかったのですが、念のため当日に「今日の七時半頃行きたいんですけど、席の予約ってできますか?」と電話をかけてみたところ、女将さんから「分からないけど、たぶん七時くらいには終わっちゃうんじゃないかしらね」と言われ、五時半頃に慌ててタクシーに飛び乗りました(;´Д`)。

萃萃

着いてみると、店先にはホワイトボードに「本日 17:30~19:00」の文字が。食べログには「11:30~21:30」とランチから通しで営業しているように書かれていましたが、実際は材料が切れたら閉店してしまうようで、多くの場合 19:30 くらいには営業終了しているようです。この日も、常連さんを中心に予約のお客さんの分でほぼ材料が終わってしまい、我々が実質的に最後の客だったもよう。念のため電話してみて本当に良かった(汗

ちなみに、ランチは常に行列、土曜日のランチになると朝から並んでいるお客さんもいるようで、むしろ夕方早めの時間に予約を入れるほうが確実とのこと。

萃萃

店内には「しばらくの間牛たんセットのみの提供となります」との貼り紙が。劇中では「牛たんハンバーグは作るの面倒だから今やってない」という描写がありましたが、面倒云々以前に今はドラマの影響で客足が途絶えず、それ以外に手をかけている余裕がないそうです。
そして、

萃萃

無情にも「テール焼スペシャル 完売」の文字が...。牛たんよりもむしろテール焼のほうを楽しみにしていたのに(泣

女将さんによると、テール焼用のテール肉はスープに入れるものよりも全然大きいため、週に 30~50 程度しか用意できないとのこと。しかも、大半が常連さんの予約等で埋まってしまうため、現在ではほぼ幻のメニューになっているそうです。これは何週間か前から予約しておかないとありつけそうにないなあ。本当に残念だけど、今回は諦めるしかない。

がーんだな...出鼻をくじかれた。

萃萃

気を取り直して、生ビールとキムチで牛たんの焼き上がりを待ちます。
牛たんは一人前ずつ焼いているようで、複数人で行くと順番に出てきます。ちょっと待つけど、焼きたてを食べるのが一番うまいから、ここはガマン。

萃萃

来ましたよ、牛たんセット 1.5 人前。テール焼がないから牛たん多めで。

冷奴にとろろ、テールスープというオーソドックスな布陣。
牛たんといえば麦飯だが、この店はライスなんだ。

萃萃

牛たん焼、ごぶさたしてます。
お店によって牛たんも分厚いのから薄いのまでいろいろあるけど、ここのは薄すぎず厚すぎず、ちょうどいい厚さだ。

萃萃

おぉ~、これはいいタンだ。柔らかみが違う。
柔らかさとタンらしい弾力の絶妙なさじ加減。

そして、塩が効いてる。麦飯でなく白米なのが納得の味だ。
俺の中に、新しいタンのうまさが開発されていく。

萃萃

ここでテールスープだ。

テールのうまみがじっくり出た、胃の腑にしみる優しい味、だけど胡椒が後味を引き締めている。
胡椒が調味料というのでなく、味の一端をしっかり担っている。

ばかに存在感があるテール肉は、噛んだ瞬間にほぐれる柔らかさ。
これ、うまい。普通はおまけみたいな感じで入っているもんだが、こいつは肉としてしっかりうまいレベルだ。

テールスープの肉でこれだけうまいんだから、テール焼はさぞかしうまいに違いない(未練

萃萃

店内には、松重さんのほかに大将役のでんでんさん、女将約の松本海希さんのサインが貼られているだけでなく、宮城県出身のお笑いコンビ・サンドウィッチマンが他の芸人さんを連れて来たときのサインや写真が数多く飾られていて、ドラマに出る前から多くの人に愛されてきたお店であることがよく分かります。
そりゃあこれだけおいしいんだもの、一度食べたら誰だって好きになるに違いない。

あったかい白飯に、塩味牛たん、とろろ。
仙台牛たんには戦国時代を生き抜いて磨き上げられた、本物の強さがある。

予想を遙かに超えたものにありつけた。
仙台、ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

B017D5ESCK
※Blu-ray BOX には「真夏の東北・宮城出張編」は収録されていません

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投稿者 B : 21:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2016/10/29 (Sat.)

炭火焼肉 本牧亭 その 4

最近私の中で最もお気に入りの焼肉店「本牧亭」に、また行ってきました。

本牧亭

本牧亭

日によって出てくる牛の銘柄が変わるのがこの店。でも全て和牛で全ておいしいからハズレはありません。
この日は岩手県の奥州牛 A5 ランク。これまた期待ができそうです。

本牧亭

まっさらなアミと暖まり始めた炭火を愛でながら、

本牧亭

まずは瓶ビールで乾杯。ヱビス生もいいけど、たまには瓶ビールも乙なモノです。

本牧亭

肉はいつものごとく「ファミリー盛り」から(写真は二人前)。カルビ、ロース、ハラミ、赤身うす切りのセットで、基本的な焼肉としてはこれだけでも十分堪能できます。

本牧亭

野菜と一緒に焼いていくわけです。
野菜焼は、その時季の旬のものが出てきます。まだまだ暑い日も多いけどギンナンが入るとすっかり秋、という感覚になりますね。

本牧亭

赤身うす切りには、別売オプションの卵黄がよく合います。タレをつけてから卵黄につけて食べると、焼肉なのに不思議とすき焼き感。んまーい。

本牧亭

肉のおいしさのあまりあっという間にビールがなくなってしまったので、すかさずハイボールに移るわけです。

本牧亭

網の中央特等席で暖まっていた栗ができあがりました。栗のバター焼き。
こ・れ・が・ま・た、濃い味の栗にバターの風味が染み込んで、濃厚なモンブランをいただいているような感覚に陥ります。まるで奥州和牛から主役を奪い取る勢いでうまい。

本牧亭

この店はホルモンもうまい。いつもはホルモン(小腸)だけ頼むところ、今回はホルモン盛り(ミノ、ハツ、ギアラ、ホルモン、マルチョウ、サンド)で頼んでみました。
するとこんなに丁寧に処理されたホルモンが出てきてちょっと感動。新橋や五反田のホルモン屋で出てくるやつ、もっと雑だからなあ(笑

本牧亭

もちろん「皮八割、脂二割」の法則に従って焼いていきます。
ここのホルモン、脂肪のジュワァ感だけに頼らず、ちゃんと肉自体に味が感じられてうまい。

本牧亭

そーなると焼酎。
芋焼酎「栗東」をロックでいただきます。

本牧亭

〆はいつもならクッパ系にいっているところ、今回は目先を変えて石焼きビビンバ(ハーフ)にしてみました。
米の一粒一粒にまでしっかり味が行き渡っていて、これもおいしい。クッパと甲乙つけがたし。


今宵も大満足でありました。
でも、後から写真を見ていると、またすぐに食べたくなっちゃうんだよなあ(笑。

きっとまた食べに行きます。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/10/22 (Sat.)

ROAST HORSE #2

8 月に初めて行った際に感動してしまい、そのまま次回予約まで取ってきたローストホースの予約日が来たので、満を持して伺ってきました。

ローストホース

ROAST HORSE

完全会員制で一般には店舗の場所や電話番号すら非公開というお店なので、会員でない私は自由に予約することすら叶いません。今回もお誘いいただいた某氏には、本当に感謝の言葉もありません。この店は本当に他の予定に優先してでも来る価値があると思います。

ROAST HORSE

乾杯はビールではなくスパークリングワインから。ラ・ジョイヨーザというイタリアのカヴァで、スッキリ辛口、これからの馬肉料理を前に喉を潤すのにちょうどいい。
飲み放題メニューにスパークリングワインも含まれているので、安心して飲んだくれられます(笑。

ROAST HORSE

一品目はなんと馬肉ではなく、しじみ汁。
いきなり渋いものを...と思いましたが、オーナーによると「馬肉は身体を冷やす食材なので、それを食べる前に身体を温めてもらうためにしじみ汁を選んだ」とのこと。じわっと深みのあるしじみ汁、胃に染み渡ります。

ROAST HORSE

馬肉料理は今回も、握りから。
この握り、肉に何度も包丁が入れられていて、筋っぽさが全くない。とても柔らかく、でも肉らしさが味わえる握りは、魚の握りとは全く違ううまさ。いきなり本命級のこの味が出てくるところに、この店の奥の深さを感じます。

ROAST HORSE

三品目にいきなりデザート...?と思わせるこれは、なんとカブの煮込み。繊維質を感じなくなるくらいに柔らかく煮込まれたカブにスプーンを入れていくと、

ROAST HORSE

中にはしっかり馬肉が隠されていました。
カブと馬肉の甘みに対して、煮汁の隠し味にカラシが使われていて、えもいわれぬ取り合わせ。こんな煮込み料理は初めて食べました。

ROAST HORSE

続いて馬刺しと昆布締め。
本当にここの馬刺しは今まで食べたどんな馬刺しよりもうまくて、この味を何と表現したらいいか分かりません。食べるごとに自分の語彙力が失われていく、そんな破壊力を持った料理が続きます。

ROAST HORSE

馬刺しもう一皿。目の前でどんどん脂が溶けていくオビとフタエゴは前回もいただきましたが、真ん中はなんと馬肉のたたきの上に秋刀魚の刺身を載っけた(!)カナッペ的なもの。生肉と生魚を一緒に食べるというのも衝撃的ですが、これがまた全く違和感がない。目から鱗、これはうまい!

ROAST HORSE

常識を覆す料理があまりにも続くため、合わせるお酒も何を選んだら良いか分からなくなってきます。もうここは店員さんのオススメに従うのが最良でしょう。
というオススメで出てきたのがこの「KINOENE APPLE」という千葉のお酒。日本酒でありながらリンゴ酸酵母を使って醸造したもので、ラベルに「らいすわいん」との記載もあるとおり、まるでワインのようなフルーティさをもつお酒。あああ、これはおいしいわ。そして和とも洋ともつかないこの店の料理によく合います。

ROAST HORSE

馬肉は赤身とカイノミの刺身へと続きます。
調理法もお酒も全てが「最高の馬肉を最高の状態でいただくため」に整えられたものであることが、料理の一皿、酒の一杯から伝わってきます。

ROAST HORSE

稀少中の稀少部位、馬のタン刺し。これもまたフォトジェニックな一皿。
今回集まったメンバーのほとんどがフルサイズカメラを持参していたせいか、オーナー自らが料理を運んでくるたびに「はい、新しい被写体ですよー」と言って出してくるから正直吹かざるを得ないw。

ROAST HORSE

日本酒のほうは、石川県は能登の「白菊」へと進みます。

ROAST HORSE

出た、馬肉のユッケ!
生卵のエスプーマ(泡立つまでかき混ぜたもの)に生の馬肉と梨の果肉を潜ませた、最高の一品。合わせる果物は旬によって変えるそうです。
これを食べるのは二回目だけど本当にうまい。生きていて良かった、とさえ思えます。

ROAST HORSE

馬ロースと千住ネギの南蛮漬け。
さっきのエスプーマユッケとは対照的に、味にパンチのある一品。まったりとした口の中をガツンと目覚めさせてくれるうまさ。

ROAST HORSE

そして寿司に戻って、コウネとトロたくの握り。
コウネのとろけるんだけど全くしつこさのない、潔い脂のうまみは本当に大好きです。

ROAST HORSE

からの、う巻き玉子。う巻きといっても鰻じゃなくて馬ですよ奥さん!(誰
ふわっと優しい玉子焼きの中から、うまみがギュッと凝縮された時雨煮っぽい馬肉の濃い味が出てきて、これもいい。

ROAST HORSE

お酒は「ゆきの美人 美郷錦」へ。
名前の通り、透明感のある上品な味わいが料理を引き立てます。

ROAST HORSE

この日の野菜焼きはカボチャとシメジ。
ってこんな立派なシメジ見たことないよ!シイタケかと思った(;´Д`)。

ROAST HORSE

ニラの何か(ぉ
ここまで来るともはや「その料理が何であるか」を気にする余裕はなく、「目の前の料理をいかに味わうか」しか頭にありません。

ROAST HORSE

そしてとどめのローストホース。前回の大トリで出てきたイチボ肉が、今回はトリ前で出てきました。
肉の内側から溢れてくる肉汁のうまみ。ここまで食べてきた馬刺しもユッケも最高だったけど、うまみの凝縮度合いで言えばやっぱりローストホースですね。店名に掲げるだけのことはある。

ROAST HORSE

付け合わせに、大根と蕪の漬け物。
サラッとした酸味が口の中をリセットして、これとローストホースだけを延々と食べていられそうな気がしてきます。

ROAST HORSE

大トリは「チョウチン」と呼ばれるバラの外側を使ったローストホース。見ての通り、サシの入り方がイチボとはまた違った感じで、とろける脂身と柔らかい赤身がうまい。

ROAST HORSE

ほんのり甘味を感じる生山葵との組み合わせは、まさに至福。
ここに来ると「牛や豚よりも馬って最高だな」と思えてきます。

ROAST HORSE

〆は炊き込みご飯と馬の時雨煮。赤だしを添えて出てきました。
最後にこんな隠し球を取ってあるとは。もう涙が出てきそうになります。

ROAST HORSE

箸休め的に芋けんぴ。既製品の芋けんぴしか食べたことがなかったので、お店で作ったホクホクの芋けんぴに目から鱗が落ちました。
こんなのまで美味しいなんてズルい。

ROAST HORSE

デザートは、チーズケーキのかき氷。
前回のガトーショコラのかき氷に負けず劣らず、ふわっふわなのに濃厚味のかき氷。
もはや馬肉レストランのデザートじゃなくてこれ単体でお店開けるレベルだろ、と思っていたら、実際にトレーラーを使った期間限定店「ICE BREAKER」としてこの夏に営業していたらしいですね。これは本当に、炎天下に行列してでも食べる価値があると思います。


いやはや、今回も最初から最後まで、一点の曇りもなくうまかった。自信のあるものだけを最高の状態で提供したい、というオーナーはじめスタッフの皆さんの気持ちが形になったような店だと思います。ここは次にまた来るチャンスがあれば必ず来たい。

horse won.
ごちそうさまでした。

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2016/08/20 (Sat.)

ROAST HORSE

ねんがんの ローストホースにいってきたぞ!

ローストホース

ROAST HORSE

広尾にある馬肉料理専門店「ローストホース」。二年ほど前にオープンしたお店で、完全会員制な上に具体的な立地等も非公開。馬肉好きとしてはずっと気になっていましたが、このたび会員の某氏にお誘いいただき、ついに訪れることができました。もうこれは万難を排して伺うというものです。

ROAST HORSE

料理はコース制。予約時間通りにお店に入ると、まずはウェルカムドリンクが出てきました。今が旬の桃で作られたピーチベリーニ(桃とスパークリングワインのカクテル)ですが、桃の食感がしっかり残ったベリーニで、すごくおいしい。思わずおかわりしたくなるおいしさですが、こだわりの桃の入荷数が限られているとのことでお一人様一杯限定。でも、この一杯目でこの後の料理への期待がさらに高まりました。

ROAST HORSE

前菜的なこの一品は、「内モモ肉のそうめん仕立て」。馬肉専門店なので当然馬肉しか出てこないわけですが、いきなり「そうめん仕立て」ってどういうこと?

ROAST HORSE

と思ったら、馬の内モモ肉を細長く切ったものを、麺つゆと薬味でいただく、というものでした。
桃からのモモ、ってわけでもないでしょうが(ぉ)脂身が少ないのに柔らかい赤身モモ肉をこういう涼しい食べ方でいただく、というのもいいですね。うまーい。

ROAST HORSE

続いて、馬肉の握り。あえて酢飯を使っていないのがこだわりとのこと。
確かに酢飯でないほうが、馬肉自体の味がしっかり感じられてうまい。

ROAST HORSE

内モモの馬刺と昆布締め。

私は馬肉が名産品の一つである長野方面への出張が多くて、たぶん世間一般よりは馬刺をよく食べている方だと思うのですが、本場長野でもこんなにうまい馬刺にはそうそう巡り会えません。
さらにその馬刺を昆布締めにしてしまうという発想もありませんでしたが、馬肉のうまみがさらに引き出されて、こちらも絶品。

ROAST HORSE

ベリーニのおかわりといきたいところですが一杯限定なので、代わりにスパークリングワイン。
上品であっさりとした馬肉料理が続くため、ビールよりもスパークリングワインがよく合います。

ROAST HORSE

さらに馬刺しの連撃。次第にボリューム感のある部位に移っていきます。
左から順に、オビ、小オビのウニ乗せ、フタエゴ。いずれも胸~腹部の脂乗りのいい部位で、脂身から出てくる強い旨みが感じられながら、もたれそうな感覚がほとんどありません。これはたまらん...。

ROAST HORSE

馬刺のラストは、カイノミ(左)とバラ(右)。
そろそろこれらの馬肉のうまさが、それを表現するための自分の語彙力を上回っていることを自覚し始めました(ぉ

ROAST HORSE

そろそろ日本酒を合わせたいな、と思って「亀萬 一回火入れ」。
このお店の馬肉は熊本から仕入れているそうなので、同じく熊本の酒が合わないわけがない。

ROAST HORSE

馬肉と桃のカルパッチョ。最初にベリーニで出てきた桃がここで再登場しました。肉と桃の間にはモッツァレラチーズが挟まれ、上にはキャビア。

うわあああ、この筆舌に尽くしがたいうまさ。単に高級食材を組み合わせただけじゃないぞこれ。一切れと言わずおかわりもっとくれください(;´Д`)ヾ。

ROAST HORSE

ん?これは箸休め的に冷製ポタージュスープ的な何かかな?
と思ったら、これ「馬肉のユッケ」とのこと。そんな斜め上展開ありなのか(;´Д`)ヾ。

ROAST HORSE

ポタージュスープだと思っていたものは、生卵を泡立つくらいまでにかき混ぜたもので、その中に馬肉のユッケが仕込まれていました。
しかも隠し味として、今が旬の幸水(梨)が使われていて、幸水のみずみずしい甘さが馬肉の旨みを引き立てています。これもうまい...おいしくて涙が出そうになるという経験はそうそうあるものではありませんが、これは本当に泣けてきます。

ROAST HORSE

日本酒は新潟の「加茂錦 紅桔梗」に移行します。これは「荷札酒」として、加茂錦ブランドの中でもシリーズ化されているものだとか。
スッキリした辛口ながら、後味にしっかりした存在感が残るあたりが北陸の酒らしくて、私の好みにどストライク。この後はずっとこればかり飲んでいました。気に入ったので自宅でもこれ飲もうかな。

ROAST HORSE

これは「馬のシャトーブリアン天ぷら」。シャトーブリアンといえばステーキですが、それを天ぷらにしてしまうとは。
オーナー曰く「天ぷらは揚げ料理じゃなくて蒸し料理。衣の中で 100℃ を超える温度で蒸せる調理法は他にない」とのこと。たしかにシャトーブリアンが蒸し料理らしい柔らかさに仕上がっていて、うまみもしっかり閉じ込められています。これはあかんやつや(誉め言葉

ROAST HORSE

再び寿司に戻って、コウネとハラミの握り。
出た、コウネ!馬のたてがみの部分で、舌の上でとろこえる脂のうまみが最高で、私が大好きな部位。これが握りでいただけるとは。
肉の味と食感がしっかりしたハラミとの組み合わせ、というのもまた良い。生きていて良かった、とさえ思えます。

ROAST HORSE

テールの肉じゃが。馬肉の肉じゃが、そういうのもあるのか!

上質な脂肪分の多いテール部分で肉じゃがを作れば、馬肉でもこんなに濃厚に仕上がるんですね。
主役のテール肉は、肉じゃがというよりは角煮とでも言いたくなるような、ほろほろっと崩れる柔らかさ。

ROAST HORSE

と、ここまででも相当な品数がありましたが、ここからがいよいよメインディッシュ。
まずは前座として焼き野菜。一見、タマネギとエリンギをただ焼いただけに見えますが、

ROAST HORSE

タマネギは切ると中から水分がジュワァァァと出てくる、絶妙な焼き加減。ここまで甘いタマネギも食べたことがない、というおいしさ。
エリンギもふっくらしていておいしい。

ROAST HORSE

そして真打ち、店名にも冠されている「ローストホース」が塊で出てきました。
これは「ラムダゴ」という部位で、馬のお尻にあたります。

ROAST HORSE

部位的にちょっと固そうなイメージがありましたが、そんなことはないしなやかな食感。しっかりとした味もあって、この部位はローストするためにあると言っても過言ではありません。
ここまでの馬肉料理もそれぞれうまかったけど、やはりメインはさらにひと味違います。

ROAST HORSE

さらに希少部位・イチボのローストホース。
ラムダゴとはまた違ってサシが多く、肉汁ジュワァ系。赤身肉とは対照的なローストホースです。

ROAST HORSE

生山葵をすり下ろしていただきます。
柔らかい触感と口の中で広がるうまみ。脂分は山葵が良い具合に中和してくれて、もはや「最高」以上の表現が見当たりません。
ローストビーフやローストポークでもこんなにうまいのは食べたことがない。

ROAST HORSE

〆はなんと馬肉のカレー。ライスはおにぎり半分くらいしかなくて、二~三口で食べきってしまえる少量です。
コクよりもスパイス重視の味付けで、口の中の馬肉の余韻をスッと消してくれる感じ。これこんなちょっぴりじゃなくて一人前食べたいんですけど(ぉ

ROAST HORSE

デザートはこれ。チョコレートムース的な何かかと思ったら、その実体は...

ROAST HORSE

ガトーショコラのかき氷!ふわっふわの食感なんだけど、味は濃厚ガトーショコラ。なんだこれ。馬肉屋で出すレベルのものじゃないだろ(;´Д`)。
最後まで目から鱗が落ちっぱなしでした。

料理は一品運ばれてくるごとに、オーナーがテーブルにやってきてその自信とこだわりを自ら語ってくれます。
そんな御託がなくても十分以上においしい料理のオンパレードでしたが、あまりにもアツい語り口に、馬肉に対する愛と自信が溢れていました。

ここは本当においしかった。馬肉に限らず、今年初めて行った飲食店の中でここがベストと断言できます。
あまりにもベタだけど、これは書かずにいられない。「ウマ勝った!」

会員制なので行きたくても自由に行けないのが難点ですが、今回連れて行ってくださった方とまた行くべく、帰り際に次回予約を入れてきました(ぉ。

ごちそうさまでした。
次回も楽しみにしています。

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2016/08/16 (Tue.)

新幹線が運ぶ鮨 金沢「もりもり寿し」

実家に帰省したときはほぼ必ず鮨を食べに行っています。とはいってもお手軽に回転寿司ですが、北陸は回転寿司でも下手な廻らない寿司屋よりうまかったりするので馬鹿にできない。
ただ富山と金沢では出ているお店がけっこう違って、金沢の方のお店は知らないところも多いんですよね。今回は、富山にはなかったこちらのお店に行ってみました。

もりもり寿し

もりもり寿し

店名だけ見ると、味よりもボリューム優先のお店っぽい印象があります(笑
でも、石川県内では大手の回転寿司チェーンのようで。本店は金沢市内ではなく能登、というあたりが期待できそう。

もりもり寿し

店内はカウンターのほかにボックス席がいくつか。で、ボックス席には iPad mini を使った発注システムが備えられています。一応ベルトコンベアにも鮨が回ってきますが、比較的無難なネタや甘味なども多くて、回転寿司ながらコンベアよりも自分が食べたいネタを注文するのが基本。ま、東京の回転寿司も 20 年前から食べたいネタをタイミングがズレないように注文するものだったようですが。

もりもり寿し

とりあえず生ビールから。
金沢は東京よりは多少涼しいとはいえ暑いことに変わりはないので、ビールがスルスル胃に吸い込まれていきます。

ビールを飲んでいると、奥の方から「ガーッ」という何か機械が動くような音が。

もりもり寿し

って、なんか回転寿司のレーンが二階建てになっていて、注文した鮨が上の階から新幹線に乗ってやってくるんですけど!(;´Д`)ヾ。
北陸新幹線にかけた演出なのかどうか知りませんが、こんな回転寿司初めて見た(笑。

追記:回転寿司の大手チェーン「かっぱ寿司」にもかつて新幹線レーンがあったというご指摘をいただきました。かっぱ寿司には行ったことがないんですが、この店オリジナルというわけではないんですね...。

もりもり寿し

新幹線はちゃんと自分のテーブル前で停車して、鮨を取ったら赤いボタンを押せば自動的に戻っていく仕組みになっています。
カウンターから遠いテーブル席だけの仕掛けのようですが、いやあ驚いた。

もりもり寿し

気を取り直して(笑)お鮨を堪能していこうじゃないですか。

まずはマグロ三種盛りから。
日本海といえばマグロではなくブリでしょうが、夏場は旬じゃないので地物にこだわらないほうが幸せになれます。

もりもり寿し

続いて光りもの三種。
アジ、イワシ、サバという光りもの好きにはたまらない組み合わせです。

もりもり寿し

それからカニ三種。
せっかくだからいろいろ食べたいけど、全部二カンずつだとお腹いっぱいになりすぎるから、こういうセットものがありがたい。

もりもり寿し

お造りも、トロとアオリイカをいただいてみました。
こういうお皿の場合は新幹線ではなく店員さんが持ってきてくれます(笑

もりもり寿し

とどめに、金沢の鮨の王様・ノドグロ。関東じゃなかなか出してくれる店がありません。興奮のあまり、うっかり皮のほうから撮ってしまいました(ぉ
富山にいた頃はブリこそ刺身の王だと思っていましたが、ノドグロはまた違った感じの脂の乗り具合で、甲乙つけがたい。

やっぱり北陸の回転寿司はおいしいですね。
新幹線のインパクトが強くてファミリー向けの印象がありますが、以前食べた金沢の別のチェーン系の回転寿司よりはこちらの方が味も良かったように思います。
今度から帰省したときはここを巡回ルートに入れることにします。北陸以外にも出店しているようなので、今度都内の支店に行ってみるかな。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:回転寿司 | 野町駅野々市工大前駅野々市駅(北陸)

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2016/07/29 (Fri.)

ウルフギャング・ステーキハウス 六本木

ちょっといい肉を食べに行こうぜ!というお誘いをいただいて、六本木へいそいそと。

Wolfgang's Steakhouse ウルフギャング・ステーキハウス

Wolfgang's Steakhouse

都内ではけっこう有名な熟成肉のステーキ、ウルフギャング・ステーキハウスであります。

予約必須の人気店だし、単価もかなり高い方だし、今まで縁がないと思っていましたが、誘われたなら二つ返事でついていくわけです(笑
六本木の外れにある、高級そうな店構え。さすがに緊張します。

Wolfgang's Steakhouse

ちょっと気取った感じの店内は、ニューヨークスタイルというんでしょうか。日本的か逆に西部っぽいステーキハウスにしか行ったことがないので、こういう雰囲気は初めて。接客は丁寧なんだけどフレンドリーさも感じさせて、緊張をほぐしてくれます。

Wolfgang's Steakhouse

こちらがメニュー。普段食べている肉よりゼロがひとつ多い感じ(汗。
でも、ここでプライムステーキを食べずに帰ったら、この店に来た意味がない。清水の舞台から飛び降りる覚悟でオーダーします。

Wolfgang's Steakhouse

何はなくともビールから。生ビールも複数銘柄から選べますが、私はプレモルで。

Wolfgang's Steakhouse

前菜にクラシックシーザーサラダ。オーソドックスなメニューだけど、スライスパルミジャーノがたっぷりかけられて、濃いめのシーザードレッシングが合わさると、これだけでお酒が進みそうにうまい。

Wolfgang's Steakhouse

そして本命、プライムステーキ。T ボーンの外側がサーロインで、内側がフィレ。これで三人前ですが、かなりのボリュームです。

Wolfgang's Steakhouse

ドライエイジドビーフだけあって、肉の味が濃い!

サーロインのほうは肉々しい匂いが強まって、これぞ「いかにも肉って肉」と思える味。脂乗りもさほどしつこくなくて、うまい。
フィレのほうは、こちらはクセがなくてとても柔らかい。今まではステーキといえばサーロイン派だったけど、これを機にフィレ派に転向したくなるレベル。

うあー、これはおいしいわ。しかもこの肉を思う存分食べられるなんて。

Wolfgang's Steakhouse

このステーキに、一見何の変哲もないんだけどステーキに負けない存在感のあるフライドポテトと、

Wolfgang's Steakhouse

ロブスターマックンチーズ(ロブスターとチーズが入ったマカロニグラタン的なもの)を付け合わせに、ステーキを堪能していくわけです。
どれも本来はいかにもアメリカンなものだけど、大味にならずに良いものを品良く食べられるようになっているのが、ニューヨークスタイルの所以でしょうか。

いやあ、美味しいものが一緒だと、自然と会話も弾みますね。
高価いけど、それだけの価値がある美味しさでした。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:ステーキ | 六本木駅六本木一丁目駅麻布十番駅

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2016/07/09 (Sat.)

炭火焼肉 本牧亭 その 3

ここのところ半年おきペースで行っている本牧亭に、また行ってきました。

本牧亭

本牧亭

ここの焼肉はほんとうにおいしい。定期的に食べたくなるんですが、基本的に予約しないと入れないお店なので、しばらく前からの予約は必須という感じ。予約日が近づくとワクワクしてきます(笑

本牧亭

とりあえず、新品の網を愛でながらビールで乾杯。
これから出てくる肉への期待感をつまみにビール、というのも悪くない(笑

本牧亭

レギュラーメニューもあるけど、ホワイトボードに書かれて出てくる「本日のおすすめ」も見逃せません。
上の方に書いてある野菜も、産地や採れたてにこだわっていて、どれも心惹かれます。

本牧亭

そんなわけでまずは肉が出てくる前にオススメメニューのマダコのキムチから。
プリプリした食感とキムチの辛さで、ビールが進んじゃいます。

本牧亭

肉の方は定番のファミリー盛り(これで一人前)。
カルビ、ロース、ハラミ、赤身うす切りの 4 点セットで、どれも見るからに上等。

本牧亭

それから単品で「カタサンカク」を。
これ、高いけどすごく美味しいんですよね...。

本牧亭

季節や日によって異なる内容の野菜焼。
旬の茄子や新タマネギが、焼く前から既にうまそう。

本牧亭

というわけで、どんどん焼いていきます。
手前にあるカップに入っているのは、サツマイモのバター焼。ここの野菜焼には必ず何かしらの野菜か果物のバター焼が含まれていますが、直火ではなくあえて蒸し焼きっぽい感じにすることで、サツマイモがスイートポテトっぽくなって、これがまたおいしい。

本牧亭

赤身うす切りは、タレとオプションの卵(卵黄のみ)をつけてすき焼き風にして食べるととてもおいしい。
でもこどグルer としては、八王子のロースすき焼き風オマージュでロース肉も同様にして食べるわけです。そしてこれがまたうまい。

本牧亭

カタサンカクのほうは、生わさびをたっぷりつけて醤油で。肉にたっぷり入ったサシが、さっぱりとしたわさび醤油との相性抜群。
これもまた、沼袋のわさびカルビに敬意を表してカルビ肉もわさびでいただいてしまいます。あちこち行かなくても、こどグルの名店と同等以上のうまさを味わえるなんて、幸せ。

本牧亭

これはビールでお腹いっぱいにするのはもったいない。そんなわけで、ハイボールに切り替えていくわけです。

本牧亭

そしてここでサンチュ投入。サンチュだけでなく、辛味噌と野菜スティックがついてくるのが嬉しい。
どの肉も程良く脂が乗っているから、これらの野菜で中和していきます。

本牧亭

さらに山盛りの大根サラダ。

本牧亭

肉のほうも、生で食べられそうな臭みのなく新鮮なレバーと、

本牧亭

ホルモンを追加投入していくわけです。
ここのホルモンは、皮は固すぎないし脂分も品が良い感じでおいしい。とにかく脂がブワッと出れば良いってもんじゃないんですよ。

本牧亭

〆はカルビスープで。
クッパやビビンバじゃないのは、先日人間ドックで先生にいろいろ厳しく言われてきたからです(´д`)。
肉のうまみが浸みたちょい辛スープ、うまい。今日の肉の総括をしてくれる味。

本牧亭

この店は食後にアイスのサービスつき。
私はソーダ系のシャーベットで口の中をリセットさせます。

あああ、今日もおいしかった。

本牧亭

店内に大量に貼られた色紙の中に、元ジャイアンツの原監督と相撲の九重親方(千代の富士)のサインを発見!私の小学生時代の二大ヒーローのサイン、これは感激。
これまでこの店で有名人に遭遇したことはないですが、通ううちに巡り会うチャンスもあるかもしれません。

この店はほんとうに気に入っています。また半年くらいしたら食べに来よう。

関連ランキング:焼肉 | 長原駅旗の台駅北千束駅

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2016/07/02 (Sat.)

銀座 金春湯からのシロ・カシラ(タレ)

「銭湯上がりの生ビール。これに勝てる奴がいたら、連れてこい!」

銀座

4 月から 6 月まで、テレビ東京系では久住昌之先生原作かつ『孤独のグルメ』スタッフによる製作のドラマ『昼のセント酒』が放送されていました。『孤独のグルメ』とは違い、小芝居パートや入浴パートの割合が大きくて食事シーンが薄めなので私は聖地巡礼をするつもりはありませんが、この第 8 話の聖地には来てみたいと思いました。
だって、銀座のど真ん中に銭湯ですよ。銀座は仕事でもプライベートでもよく来る場所ですが、その真ん中に銭湯があるだなんて全く知りませんでした。銀座の銭湯を覗いてみたいという衝動を、俺にはもう抑えることはできなかった。

金春湯

金春湯

もはや外国人が闊歩する道となってしまった中央通りから一本入った、古くからの高級店が軒を連ねる裏通り。私の人生とは決して交わることがないであろう属性の人々が行き交うこの通りに、似つかわしくない温泉マーク。こんな銀座の一等地に銭湯、ちょっと緊張する。

私が健康ランドやスーパー銭湯以外の「いわゆる銭湯」に来たのって、昔実家の浴室を改装していた時期以来だから...三十年ぶりくらいか?それくらい、銭湯そのものに縁がありませんでした。
でも、こういう暑い時季になってくると、例えば仕事で昼間外出したあと、帰社中に銭湯を見かけて「ここでこの汗だくになった身体を一度流してから帰りたい!」と思うことも少なくありません。まあ流石に昼間から仕事をさぼって銭湯&ビールというわけにもいかないので終業後ですが(笑)、ついにその願いが叶うとは。

金春湯

暖簾の奥に、「わ」と書かれた板。
わ板...わいた。営業中ね。

銭湯の巡礼レポートはさすがに写真を載せるわけにはいかないので割愛しますが(笑)、さすがに立地的に広々とはいかず浴槽も二種類しかなかったものの、この「銀座の真ん中でひとっ風呂浴びられる」という贅沢感。そういう開放感とかリラックスとかとは対極的な街だからこその快感があります。

は~、いい湯だった。さっぱりした。

ちょっと寄り道していくか。
銀座ではなく新橋方面へ足が向いてしまう俺。

やきとん まこちゃん 別館

やきとん まこちゃん

新橋の、おっさん飲み屋街ゾーンにある、このいかにもって雰囲気の店構え。
ここが今回の食の聖地。

そうそう、この感じ。まさに俺のホームというべき店だよな。
それに、いい匂い。

やきとん まこちゃん

カウンターに着席。
内海はまずホッピーからいっていたけど、この湯上がりの渇いた喉にはまずビールでしょ。

隣には、私と同じく一人飲みのサラリーマン。
反対の隣には、ちょっといい感じで口説き口説かれている男女二人連れ。
これまた、いかにも新橋っぽい(笑

やきとん まこちゃん

メニュー、いろいろあるんだなあ。
ドラマでは尺の都合でやきとんだけだったけど、ここはいろいろ頼んでみたい。

でも、まずはやきとんでいくしかないでしょ。

やきとん まこちゃん

そんなわけで、タン焼きから。何のひねりもない選択ですみません(ぉ
だけどこのタンがとても噛み応えがあって、風呂上がりのビールを迎え撃つのにちょうど良い。塩気とレモンもちょうど良い。

やきとん まこちゃん

もつ煮込み豆腐入り。こういう店に来たらこういうのを頼んどかないといけないでしょう。

かなり脂っこいし味も濃いけど、これぞやきとん屋のもつ煮って感じ。またビールが進んじゃうなあ。
でも、一人分にしてはちょっと量が多め。豆腐なしのほうがちょうど良かったかも。

やきとん まこちゃん

そこに、シロとカシラのやきとん。内海に倣って二本ずつ頼んでみました。

まずはシロ(ホルモン)から。
うん、この弾力。バッチリの歯ごたえ。

そしてカシラ(ハラミ)は肉厚!このジューシーさがたまらない。
それに、しっかりタレが染みていて、うまいなぁ~っ。

もう完全に新橋のサラリーマン感。

やきとん まこちゃん

で、ホッピー(白)へと進むわけです。
ホッピーとやきとん、最強のツーショット。

銀座の銭湯で身を清め、新橋のやきとん屋で一人酒。
これが日本の正しいオヤジ道なら、俺は、いや俺たちは、その道を突き進もうじゃないか。
ホッピーは、俺たちサラリーマンを動かすハイオクガソリンよ!

やきとん まこちゃん

箸休め的に、茄子の一本漬け。これまた一人分にしては多かったような気もするけど、このちょっと安っぽいけどしっかり漬かった味が、酒のつまみとして適切な感じ。
濃い味のもつ煮とやきとんからの、ちょうど良い避難場所ができたぞ。

やきとん まこちゃん

最後はレバカツ。このガツン!と来る味が、ここまでのおつまみに負けず劣らずな感じで新橋っぽい(笑
銀座の高級店よりも新橋の飲み屋。結局俺にはこういうのがお似合いなんですよ。

それにしてもこの、風呂上がり感が何とも言わせず気分を高揚させてくれます。
銀座の真ん中で風呂に入って一杯引っかける。なんという新鮮な体験、これは癖になりそう(笑
最近、密かな銭湯ブームが来ているようですが、その理由が少し理解できた気がしました。今度またやってみよう。

昼のセント酒 Blu-ray BOX

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関連ランキング:焼きとん | 新橋駅汐留駅内幸町駅

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2016/06/25 (Sat.)

中目黒 草花木果 その 3

「沖縄メシにして、大正解だ」

草花木果

春からテレビ東京で再放送されていた『孤独のグルメ Season1』が今日の放送で最終回を迎え、同時に夏の特番「東北・宮城出張編」の放送が予告されました。聖地巡礼的にはまだ台湾編も完結していないのに新たな聖地が増えるというのも悩ましいですが(笑)、また新作が観られるとは嬉しい限り。
それを記念してってわけじゃないですが、Season1 の最終話となった「目黒区中目黒 ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き」の聖地に久しぶりに行ってきました。

SokaBokka -草花木果-

草花木果

この店、美味しいんだけど中目黒って普段用がないんだよなあ。恵比寿にある支店のはいばなのほうがアクセスが良いので、そちらはちょいちょい使っていますが、中目黒には久しぶり。来てみたら、以前は 1F にあったお店が同じビルの 2~3F に移転していてビックリしたんですけど(;´Д`)。
レイアウトは変わっても、店内に漂う沖縄のあっけらかんとした空気は相変わらず。最近のクラフトビールブームを反映してか、沖縄のクラフトビールの品揃えが充実していました。

草花木果

そんなわけで、オリオンビールではなくシークヮーサーホワイトエールから始めてみようじゃないか。

これは軽い。なんか水みたいな感じでいける。
暑くてカラカラになった喉には、もう少ししっかりビールのほうがよかったか。

草花木果

そこに、海ぶどう。

沖縄料理はこれがなくっちゃあ始まらない。
粒のひとつひとつに、沖縄の海が閉じ込められているかのようだ。

草花木果

ここでまず頼むものといったらもう一つ、ゴーヤーちゃんぷるー。

ゴーヤーって苦いから文字通り苦手なんだけど、ここのはあんまり苦く感じないのはモノがいいのか、調理法がいいのか。まあどっちにしてもうまいからいいか。
スパムのジャンクなうまみがたまらないんだよなあ。

草花木果

からの、にんじんシリシリー。こんなホクホクした食感の人参、ここ以外で食べたことがないんですよね。
こどグルで知って初めて食べたけど、以来この料理のファンになりました。

草花木果

これは「タコス春捲」。見た目は普通の揚げ春巻なんだけど、中の具がタコスの挽肉、それにサルサソースをつけていただく。
春巻なのに味はタコスということで脳がちょっと混乱しながらも、これおいしい。ビールのお供に最強じゃないですかー!

草花木果

そんなタコス春捲に引き寄せられるビールのおかわりは、当然オリオン。
これこれ!この生ビール感をさっきから俺は求めていたんだ。

草花木果

名物のアグー豚も何か入れていこう。

いろんな部位といろんな調理法がある中から、今回のチョイスは「あぐーの炙り本ソーキ」。
ソーキ(豚スペアリブ)を角煮状にしたものをさらに炙って香りを高めたもの、という感じ。
これは見るからにうまそうだ。

草花木果

脂が乗ったスペアリブに味がよく浸みていて、しかも骨まで食べられそうなほど軟らかい。
見た目通り、これはうまい。
うおォン!と唸ってしまいそうなソーキだ。

草花木果

あまりのうまさに泡盛に手を出してしまいそうになるところですが、ここに来るといつも調子に乗って泡盛を飲みすぎてしまうので、ハイボールで自制(ぉ

草花木果

アグー豚の大粒肉餃子。沖縄で餃子?とは思うけど、この餃子もまたアグー豚の存在感があって、肉々しくてうまい。
沖縄料理ってお酒が進むものばっかりだよなあ。

草花木果

沖縄風チヂミ、ヒラヤチー。
この甘辛いタレで、何枚でも食べていられそうだ。

沖縄料理、幸せ。
まだ上陸したことはないけど、一度行ってみたいなあ。

草花木果

〆はアーサそば。アーサ(海藻)がたっぷり入った沖縄そばで、青のりっぽい風味でおいしい。
ラーメンともうどんとも違う沖縄そばのあっさり優しい味、好きだなあ。飲んだ〆にちょうどいい感じ。
本当はラフティ丼とかタコライスで〆、ってのも捨てがたかったけど。

草花木果

...と思ったらハーフごはん/そば、そういうのもあるのか!
先に気がついていたらハーフタコライス&ハーフそば、という選択にしていたに違いない(´д`)。まあ満足したからいいけど...。

ともあれ、やっぱりこの店はおいしい。さすが最終回を飾った店だけはありますね。

ごちそうさまでした。
おいシーサー、また来るさー。

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2016/04/28 (Thu.)

杉並区西荻窪の野菜のクスクス

「モロッコ料理。独自の食文化、ヘルシーかつ食欲をそそる料理...いいじゃないか」

タムタム

ドラマ『孤独のグルメ Season5』第 3 話の聖地は西荻窪に、再びやって来ました。前回来たときには不覚にもラストオーダーの時間に気づかずに、クスクスを食べ損ねてしまったので、クスクス・リベンジに。
前回は前回で大満足の味だったので、再訪も楽しみにしていました。

タムタム

タムタム

飲み物は、まずワインから。実はここに来る前に 0 次会としてビールは飲んできたのでした(ぉ
でもこの店の料理、全体的にワインとの相性が良いので、これでいいんです。

「ゲロワンヌ」というモロッコ産の赤ワイン。あれイスラム圏ってアルコール禁止なんじゃないの?とは前回も思いましたが、モロッコは比較的アルコールに関する戒律が緩いらしく、観光客向けを中心にいろいろ提供されているようですね。
まあ、これだけ美味しい料理が揃っていて、お酒が飲めないことはこの場合やはり酷だ、残酷です(ぉ

タムタム

で、つまみ的な感じでパンセットとフムス(ひよこ豆のペースト)。
この素朴な感じのモロッコパンがまたフムスと食べてよし、この後出てくるタジン料理群やハリラスープに浸して食べてよし、と大活躍するわけです。

タムタム

それと、前菜の三店盛り。
茄子のダルーク(詳細不明だけど茄子と肉をスパイスで煮た感じのもの。うまい)、デーツとクリームチーズ(デーツって滅多に食べないよな)、ターキーのハムとオリーブ(このハム、なかなかのうまさ)の三種。もうワインと一緒に食べてくださいという感じのラインアップで、お酒が進みます。

タムタム

じゃあ、そろそろモロッコ料理の本陣、いってみようじゃないか。

まずはど真ん中直球勝負、ラムのタジン。
野菜とスパイスが渾然一体となった中に、ガツンとラム肉。期待を裏切ラムうまさ。そうそう、今日の俺はこういうのを求めていたんだ。

タムタム

この店できっと一番うまいのが、このハリラスープ。
とりあえずジャガイモが主原料なことは分かったけど、それ以外に何が入っているのかさっぱり分からない。でも、どうにも表現のしようがないうまさ。
これだけ延々と飲んでいたいくらいの気分だ。

タムタム

モロッコ流揚げ春巻きオムレツ、とでも言いたくなるような、ブリック。
パリパリの皮のなかから、トロトロ卵黄が、きてます、きてます。

ガブリック。
うひゃ~、やっぱりこれはたまらん。

タムタム

そして今回も、ラム肉のハンバーグを。
やっぱりここのラムハンバーグは、中からも外からも肉汁が溢れ出ている。まさに西荻・春の肉汁祭りだ。

お~。ほんのり甘い。うま甘い。いろんな野菜の旨みが染み込んだスープがそれを引き立てている。
何度食べても、未知のハンバーグだ。

タムタム

そうなるとワインをボトルでもう一本入れたくなるわけですよ。メダリオンの赤。
モロッコのワインって、ヨーロッパのとは違う良い意味での洗練されてなさというか、アフリカの大地を感じられるかのような素朴さがいい。

タムタム

野菜のタジン。これだけで一日分の野菜が摂れてしまいそうな、たっぷりの野菜が嬉しい。
でもラム肉のタジンやハンバーグを食べた後だと、おいしいんだけどちょっとあっさりしすぎているような?
頼む順番を間違えたか。

タムタム

野菜のクスクス。

モロッコカラー一色。それでいて、このゴージャス感。
いやあ、これもまさにモロッコ。

「クスクス」って見た目はお米っぽいけど、粒状のパスタで、ライスともスパゲティとも違った食感。
たまーにオシャレ料理店のサラダとかに載っかってくるけど、こういう王道の食べ方って案外久しぶり。

タムタム

野菜って甘いんだなあ、というのを感じながら食べるクスクス、おいしい。
白いご飯を神とする俺だけど、こういうのも全然ありだな。

タムタム

でも〆にはやっぱり少しガツンとしたものが食べたくなって、ラムカレーを追加(笑
ラムに始まってラムに終わるモロッコ料理、大満足。

タムタム

本当は、最後の〆にハリラスープのおかわりを飲みたいくらいだったんですが、Blu-ray BOX の特典映像「その後のグルメ Season5」で店員の真理安さんが「おかわりをするお客さんがあまりに多くて、まかないにハリラスープを飲むのが密かな楽しみだったのに、あれ以来全然その分もなくなっちゃった」と言っていたので自粛しました(笑。
でも、おいしかった。

やっぱりこの店、また来たいなあ。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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2016/04/23 (Sat.)

鳥越 居酒屋まめぞ その 5

「この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか」

居酒屋まめぞ

一年ぶりに『孤独のグルメ Season4』の聖地・鳥越のまめぞにやってきました。

今回こちらに来たのはちょっとした闇取引のため。何を取引したかはまた後日報告しますが、この店、そろそろ聖地巡礼というより純粋にうまいから通う、という感覚になっています(笑。自宅から近いわけじゃないのに、これまで行った聖地の中で最もリピートしている店じゃないでしょうか。

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

居酒屋まめぞ

ここしばらく気温も上がってきて、駅からけっこう距離のあるこの店まで歩いてくるとちょっと汗が滲むくらい。そこにビールを流し込む、このうまさといったらありません。
お通しがひじきの煮物というのもまたシブいけど、こういうお通しが嬉しい年頃になってきてしまいました。

居酒屋まめぞ

つまみは、まずこの店の定番いぶりがっこから。すぐに出してきてくれるのがありがたい。

居酒屋まめぞ

からの、アジフライ、どーん!と。

これまでに何度かこの店に来た中で、アジフライを頼んだけど人数分は残ってないことが少なくなかったので、まず最初に頼むようになってしまいました(笑
それにしても今回はまた今までにない大きさ。マスターによると「この店でアジフライを出すようになって三年経つけど、こんなに大きいのは滅多に出ない。本当なら一枚 800 円くらいで出してもおかしくないサイズ」とのこと。いやマジでこんな大きさのアジフライ見たことないです。

居酒屋まめぞ

そうなると、アジフライ専用飲み物を追加発注せざるを得なくなってきます。
アジフライにビール、すなわちコレ最強。ビールの泡が毎回手を抜かずにきめ細かいのがまた嬉しい。

居酒屋まめぞ

小皿に収まりきらないアジフライに、このお店の特製ソースをかけていただきます。
おお、これはいつも以上にサクフワだ。この世で一番うまいものは、実はアジフライだったんじゃないか。

でも、この店のアジフライの味を知ってしまうと、他の定食屋とかでアジフライを頼むのが怖くなってしまうのが、非常に痛い副作用(汗。それくらい、次元の違うアジフライ。

居酒屋まめぞ

いつもあるわけじゃない限定メニュー、鯛のカブト焼。これは中サイズとのことだけど、それでも十分でかい。そして、鯛ってこんなどう猛な顔つきだったっけ、という感じにガッツリ生えた歯。
でも肉厚で、脂が乗っててうまい。

居酒屋まめぞ

そしてお刺身の盛合せ。
富山をフィーチャーしている居酒屋らしく、この時季の刺盛にはホタルイカが入っているのがとても嬉しい。
ほかにマグロ、鯛、〆鯖、タコ、ホタテとバリエーション豊富な布陣。

居酒屋まめぞ

焼き鯛、刺盛、と来たら魚介類専用飲み物(若葉たる酒純米)に行くしかないでしょう。
若葉はこの店イチ押しの銘柄で、毎回なにかしら飲んでる気がするけど、毎回うまい。

居酒屋まめぞ

カニツメクリームコロッケ。
カニクリームコロッケはコロッケの定番のひとつだけど、「カニツメ」ってまた新しいな。

コロッケからカニのツメが生えてるのを想像したけど、カニのツメの肉を使っているだけで殻は使われてませんでした(笑。
でも、そんじょそこらのカニクリームコロッケよりも大ぶりで、うまい。やっぱりこの店の揚げ物にハズレなし。

居酒屋まめぞ

揚げ物に揚げ物を重ねる感じで、ガーリックポテト。
一見ただの素朴なフライドポテトのようだけど、ニンニクの香りがガッツリと食欲をそそるじゃないか。
それでいて軽い食感で、胃にもたれないのがこの店のフライのいいところ。

ついさっきまで魚と日本酒をやっていたと思ったら、いつの間にか洋食祭りの様相を呈してきたぞ
でもこの店のカオスっぷりに惑わされるのも、悪くない(笑。

居酒屋まめぞ

こう来たら飲み物も「まめぞハイボール」をいただくことになるわけです。
そしていつ飲んでもこの店のハイボールは、うまい。

実は今回、ちゃっかりと女将さんにこのハイボールの作り方を教わってきてしまいました。
全く同じにできるとは思わないけれど、自宅で少しでもうまいハイボールを自作すべく、今度実践してみよう。

居酒屋まめぞ

そこに追加投入される銀だらの粕漬け。そう、この店はまたこの粕漬けを抜きにしてもまた語れない。
銀だら自体も美味しいけど、この粕漬けが魚の旨みを増幅させているんだなあ。
近所にあったら、毎日でもこの粕漬け定食をいただきに通っちゃうのに。

居酒屋まめぞ

〆はもちろん、かつサンド。

飲んだ最後にかつサンドで閉めるという、新境地を開かせてくれたのがこの店。
かといって、よくある感じのかつサンドだとヘビーすぎるところを、この軽い食感で「まだ食べられそう」と思わせてくれる塩梅が、ちょうど良いんだろうなあ。

居酒屋まめぞ

これだけ通っても、まだ見ぬメニューがたくさん控えているのがこの店の奥深いところ。
私の知る中でも最強クラスの居酒屋なので、また何度でも来たいです。行きたい人絶賛募集中(笑

今回もまた、大満足。
本当にごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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2016/03/30 (Wed.)

築地 鮨 江戸時代 その 3

数年ぶりに築地でお寿司をいただいてきました。

鮨 江戸時代

鮨 江戸時代

東京に出てきてからも、魚は故郷のがいちばんうまい、と思い込んでいた私に(実際今でもそう思っていることに違いはないけど)、初めて江戸前寿司の美味しさを教えてくれたのがこのお店。しばらく縁がありませんでしたが、久しぶりにお邪魔してきました。

鮨 江戸時代

まあ、まずはビールから。
近年は帰省して寿司屋に行くのももっぱら廻るところばかりなので、廻らないお店の白木のカウンターで生ビールというのは、何物にも代えがたい贅沢に感じます。

鮨 江戸時代

お通しは、イカの煮物...かと思ったら、タコの桜煮。
軽く上品な味付けでとても美味しい。春を感じます。

鮨 江戸時代

それから、アワビの塩焼き。
潮の香りを強く感じるアワビ、ちょっと濃いめの味付けがイイ。ビールが進んじゃいますね。

鮨 江戸時代

貝もの続きで、カキ。
味付けは塩かポン酢か選べたので、ここは塩を。ポン酢よりもカキそのものの味が感じられて、これもイイ。

鮨 江戸時代

こうなると喉が日本酒を欲するというやつです。
まずは春鹿の冷酒から。しっかりめの辛口で、潮の味に最適。以後、一人で日本酒を 4~5 合飲んだけど、徳利が基本的に一種類で写真の見栄えが変わらないから省略(ぉ

鮨 江戸時代

カワハギの肝あえ。
って、こんな料理があるのか...!私にとって、カワハギって子どもの頃よく味噌汁に入っていた具で、それほど美味しいと思えなかったから今でも積極的に食べようとしない魚なんですが、これはうまい。カワハギの身の弾力感と、肝の微かに苦味のある独特の味が、日本酒に合いすぎる。初めてカワハギを好きだと思いました(笑

鮨 江戸時代

稚鮎の塩焼きと、タケノコの木の芽焼き。
旬らしく柔らかいタケノコに、稚鮎の苦味がたまらない。これまた春を感じる一皿です。

鮨 江戸時代

牛刺し、ですよね、これ...。
高級なステーキ店でこのまま焼き始めそうな、見事な差しの入った赤身肉を生でいただきます。
寿司屋でこんなうまい肉を食べられると思ってませんでした。泣きそう。

鮨 江戸時代

ここまでで十分贅沢をしたような気になっていたけど、これからが本番です。
握りは、まずは江戸前の代名詞・コハダ。私は最初にこの店で食べてから、コハダが大好きになりました。

鮨 江戸時代

それからこれまた珍しい、甘鯛の昆布締め。
ウチの田舎の方で昆布締めといったらもっとしっかり締まっているものだけど、この昆布締めは浅い感じの締め具合で魚自体の風味が残っていて、お上品な感じ。そもそも昆布締めの握りというのが珍しい。

これ、おいしいです。

鮨 江戸時代

そしてホッキ、

鮨 江戸時代

赤貝、と貝ものが続きます。

鮨 江戸時代

蒸しエビの握り。
これまた田舎ではエビの握りといえば甘エビ(生)か白エビ(生)が普通だったので、蒸しエビなんて新鮮なエビが手に入らない地方のものでしょ...と馬鹿にしていましたが、ちゃんとした職人の手で作られた蒸しエビの握りがおいしい、ということも昔この店に来て初めて知りました。

鮨 江戸時代

これまた繊細な技を感じる春日鯛の握りをいただきつつ、

鮨 江戸時代

貝柱の磯辺焼きに舌鼓を打つわけです。

この貝柱、大ぶりだし味付けもうまーい。このへんで四本目の徳利が空になりました(笑

鮨 江戸時代

そこにトロ、

鮨 江戸時代

さらにウニ、と大ネタがかぶせてきます。
このあたりまで来るとあまりにうまいもの続きでだんだん感覚が麻痺してきます。

鮨 江戸時代

そういうところへ、赤身の漬けの握りという変化球が放り込まれてきました。
醤油をつける必要のない引き締まった味が、蕩けた感覚を立ち直らせてくれます。

鮨 江戸時代

ヒラメの昆布締め。珍味系の握りが続きますが、これもおいしい。

鮨 江戸時代

で、煮蛤の握りと続くわけです。
最後は食べたことがないネタのオンパレード。こういう寿司も楽しいじゃないですか。

鮨 江戸時代

〆は、海苔の味噌汁。ここまで食べてきた寿司や魚の味を回想させてくれるかのような、海藻のやさしい香り。
染みわたるなあ。

鮨 江戸時代

デザート代わりの玉子焼き。
これまた、カステラのようなふんわり感で、確かにこれはデザートだ。

築地だからネタの鮮度がいいのはもちろんだけど、ここはやっぱり繊細な仕事ぶりが、素材のいいところを最大限に引き出しているんだと思います。
久しぶりに来たけど、変わらず美味しかった。

また来たいですね。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:10 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/03/20 (Sun.)

塩ホルモン 炭や

旭川に安くてうまい焼肉店があるというお誘いを受けて、いそいそと。

炭や

炭や

旭川といっても大通りはきれいに除雪されているものですが、一本路地に入ると道は雪で埋まっています。ここはそんな路地裏の一軒。ひっそりとあるように見えて、夜になると周囲に明確な焼肉の匂いを醸している、インパクトの強いお店です。

たのもー。

炭や

店内はもう煙モクモク。これはホテルに帰ったら全力ファブリーズコースだなあ。そう思ってコートはホテルに置いてきました(ぉ。寒かった...。
でもこの煙を見ると、それが賢明な判断であったことがよく分かります。

炭や

これがお品書き。

ご覧の通り、とても安い!肉一人前 300 円からですって。畜産の盛んな北海道だからってわけではないでしょうが、とても安い。学生時代に近くにこんな店があったら驚喜していただろうなあ。

炭や

ま、ともかく生ビールでお疲れさまでした、から。留辺蘂まで行って帰ってきて一日で往復 250km はクルマに乗っていたわけで、なんだかんだ疲れた身体に染み渡ります。

炭や

そうこうするうちに、七輪の中の炭が赤熱してくるわけです。

炭や

肉は、まずラムから。そういえば北海道に来たのにジンギスカンを食べていなかったので、このラムがジンギスカン代わり。

炭や

この店の名物、塩ホルモン。ホルモンといえばタレに漬け込まれているのが一般的だけど、この店ではシンプルに塩胡椒。肉そのものの味で、直球勝負を仕掛けてきます。

炭や

で、サガリ。見るからに肉って感じの肉肉しさがいいじゃないですか。

炭や

店員さんの対応が素早く、頼むそばから肉がどんどん出てきてしまうので、こっちも急いで焼かないと追っつきません。炭火の勢いもけっこうあるし、肉もどんどん焼けていく。
次から次へと、なんだか忙しい焼肉だな。でも楽しくなってきたぞ...。

炭や

テーブルに常備されている調味料は、塩・胡椒・ニンニクのみ。焼肉屋なら普通にあるはずのタレがない。
もうこれは肉の味を主役に、ストイックに食えというお店からのメッセージに違いない。

炭や

まずはラムから。

おお、うまい。羊の臭みが全然ない。塩味はしっかりついていて、追加で何かつける必要を感じません。
ああ、確かにこれは、肉と塩だけで全然いける。

炭や

それなりに肉が焼けた頃になって、ようやくキムチのご登場。
普通なら肉の前にまずキムチが出てくるところだけど、この店は肉のスタンバイ状況のほうが遙かに良くて、それ以外は後回しっぽい(笑

でもこの浅漬け系キムチ、肉の間の箸休めにちょうどいい。

炭や

でも肉もまだまだどんどん出てくるわけです。
こちらは上ホルモン。この店のホルモンって、ほかの店で食べるホルモンと違って、脂がブヨブヨしてないんですね。あの強烈な肉汁も捨てがたいけど、こういう肉感のあるホルモンもまたいい。

炭や

それからタン元。
しっかりした肉感がタン先とはまた違った食べ応えを与えてくれます。

炭や

そしてレバー。
これも臭みがなく、レバーらしいとろけ感を味わえる一品。

炭や

で、追っかけで海藻サラダ。やっぱり野菜類は出てくるタイミングがちょっと遅いらしい(笑。

炭や

うわあ、テーブルの上も網の上も、なんだかすごいことになっちゃったぞ。
七輪が、まるでスタジアムかコロシアムかのような盛り上がり。

炭や

そろそろ飲み物はビールからハイボールへ移行していきます。
「濃いめ」というのがあったから頼んでみたら、確かに濃い!油断すると酔っ払ってしまいそうだ。

そしてハイボールの脇に控えている肉は、豚トロ。
豚トロって、初めて知りましたが旭川が発祥なんですってね。それを 1990 年代後半にチェーン系焼肉店が全国区に広めたんだとか。そういえば、私も初めて豚トロ食べたの牛角だった気がする(笑

炭や

豚トロみたいな脂身の多い肉だと、油断するとこうやって火柱が立ってしまうけど(汗、これもこれで楽しい。

炭や

無煙ロースターとかテーブルごとの換気扇とかいった気の利いたものが全くないので、もう当然のように我らの席も煙でモクモクになるわけです。
やはり、上着はホテルに置いてきて正解だった(笑

炭や

店内には、有名人のサインもぎっしり。これだけ北海道の肉を味わえる店なら、そりゃあ仕事で来ていても味合わないと損というものでしょう。

遅い時間になっても、寒いのにまだ待ち行列ができるくらいの人気店でした。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/03/16 (Wed.)

銀座魚勝 再訪

久しぶりに銀座の名店に行ってきました。

銀座魚勝

銀座魚勝

前回行った直後くらいに店舗改装に入られて、リニューアルしたらまた行こう、と思っていたらこんな時期になってしまいました。
店内はテーブルもカウンターも白木を基調とした、シンプルで明るい雰囲気に変わっていました。素材の良さを引き出す料理、というこのお店の印象にとても合っていると思います。心なしか客席も広くなったような。

銀座魚勝

ま、まずは生ビール(アサヒ琥珀の時間)とお通しから。お通しは鯖の燻製と梅干しで、いい香りのついた鯖燻と、甘さと酸っぱさの比率がちょうどいい梅干し、どちらも酒のつまみにいいけど、むしろさっそく白いご飯が恋しくなる感じ。

銀座魚勝

酒肴はまず好物のあん肝ポン酢。メニューにあったらもれなく頼む系。

銀座魚勝

それに、青さ海苔のだし巻き玉子。潮の香り漂うやさしい味が新鮮な玉子焼き、おふくろの味とはまた違った良さがあります。

銀座魚勝

こういうだし巻きを出されたらさっそく日本酒に行かざるを得ないわけです。
前回この店で出会った石川の地酒・農口(のぐち)、ラベルの文字の通り力強く濃い飲み口で、好きです。

銀座魚勝

大分名物、とり天。前回はなかったメニューながら、大分出身の女将さんのこだわりで生まれたこの店の新しい看板メニューのひとつ。

銀座魚勝

想像していたよりもサクッと軽い感じに揚げられていて、上品な味付け。
油っこくなくて、日本酒にはこれくらいのほうがよく合います。

銀座魚勝

かきの山椒油煮。初めて食べたけど何コレうまい!!
カキにこんな食べ方があったとは。バターとかポン酢とはまた違った方向に、カキの旨味が引き出されています。

銀座魚勝

調子に乗って日本酒がどんどん進みます。
「京の春 純米生原酒さくら」は、その名のとおり華やかでやさしい口当たり。喉もとに、一足先に春が来ました。

銀座魚勝

カツオ塩炙り酒盗添え。前回も食べたけど、私の好きなもの同士の組み合わせがおいしくないわけがない。
酒盗って主張が強くなりがちな味だけど、添えられている玉葱と茗荷がそれを中和して、生臭くない爽やかな刺身料理になっています。

銀座魚勝

これはもう日本酒が止まらない。七郎兵衛を熱燗でいただきます。
青森の酒らしいどっしりとした辛口が、燗にしても緩くならずにうまい。

銀座魚勝

からの、新じゃが烏賊肝煮。
烏賊わたってうまいですよね。この濃厚なうまみがホクホクの新じゃがにしっとり絡んで、日本酒のつまみとしてはたまりません。

銀座魚勝

「魚勝」の暖簾にも関わらず、看板料理のひとつとなっている尾崎牛ロース芯ステーキ。いい肉を表面だけ炙ってシンプルにいただきます。
サシがたくさん入っていて肉汁ジュワァ、ばかりがうまい肉じゃないことを知らしめてくれるうまさ。ていねいな仕事って、とにかく手をかけることじゃなくて、ちょうど良い案配をわきまえているってことなんだなあ。

銀座魚勝

阿櫻 超旨辛口。
さっきからずっと辛口の酒ばかり飲んでいますが、同じ辛口といってもお酒によって全然味わいが違うことを教えてくれるこのバリエーションの広さ。

ステーキに日本酒が合うということも、私はこの店で初めて知りました。

銀座魚勝

こういう鮭とばをアテに、無心に日本酒を味わいたくなるというものです。

銀座魚勝

それからいかわたの酒盗。
さっきから珍味的なものばかり食べてますが、どれも間違いなくうまい。呑兵衛の心をよく分かっていらっしゃる。

銀座魚勝

「魚でやるなら日高見だっちゃ!!」と言われると飲まざるを得ない、日高見 本醸造辛口。
富山の方言でも「~だちゃ」ということがあるので、『うる星やつら』のラムちゃんは富山星人なのかと思っていたら、これ宮城県の言葉だったんですね...。

銀座魚勝

〆は前回とても美味しかったうに卵かけご飯か胡麻漬け茶漬けにしようか、と思っていたんですが、隣のお客さんが頼んでいた焼きそばが妙に美味しそうに見えたので、こちらも。
どどんと有頭海老や魚介が奢られた、贅沢な焼きそばです。これはちょっと居酒屋の〆の料理を超えたレベル。

銀座魚勝

前回も感動的な美味しさでしたが、改装して全体的にさらにレベルアップしたんじゃないでしょうか。
変わらぬ丁寧な仕事ぶりと、うまい酒。銀座の真ん中でこれがリーズナブルに味わえる幸せ。blog に書いておいて言うのも何ですが、あまり誰にでも教えずに、うまいものの楽しみ方を知っている人だけ連れてきたい、貴重なお店だと思います。

今回もごちそうさまでした。また来ます。

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2016/03/09 (Wed.)

北海道旭川市の新子やき

「雪の中で、温かくゆっくり、うまいものを食べる。まさに至福の宴」

旭川

本当に来てしまいました、北海道・旭川。ドラマ『孤独のグルメ』聖地巡礼としては、Season4 「真夏の博多出張スペシャル」以来の遠征シリーズとなります。今回は、今年元旦に特番として放送された「真冬の北海道・旭川出張編」の聖地を訪れるため、はるばる旭川までやって来ました。

北海道は札幌と小樽には来たことがあるけど、旭川は初めて。ちょっと緊張します。
この日は最高気温でも -1℃、夜間は -10℃ を下回るという、関東民にとっては凍える寒さ。いっぽうで関東は春の陽気ですからね。でも「真冬の北海道」という冠をつけられたら、その時季に来るしかないじゃないですか(ぉ

旭川

でも、思ってたより静かな街だな、旭川って。
金曜の夜だというのに、市内随一と思われる繁華街にさっぱり人がいない(笑
まあ、街中にもこれだけ雪が積もってりゃ、そりゃそうか。

しかし、この雪...。
よし、まずは足元を固めよう。

ん?あの光、あったかそう。

独酌 三四郎

独酌 三四郎

旭川の歓楽街のはずれあたりに、ぽつんと雪道を照らしながら、静かな存在感を放つ店が一軒。

雪の中にこんな店が、ひっそりと旅人を待っていたなんて。
北国のエトランゼ。

それにしても、「独酌」って。ひとり呑兵衛の巣窟かも。
だが三四郎、井之頭の五郎につながる。
この店でとにかく暖をとろう。

独酌 三四郎

えっ...何、ここ。
なんとも渋い店に飛び込んじまったぞ。

神棚。はたらきだいこく。あきないえびす。
働く七福神。

よく見ると、「孤独のグルメ」「井之頭五郎」と達筆で書かれた箸袋が。
ゴローちゃん、確かにこの店に来たんだなあ。

独酌 三四郎

カウンターには、いかにも人の良さそうな顔をした大将が。
この店の、静かで暖かい雰囲気は、たぶんこの大将と女将さんがつくっているんだろう。

ドラマの、いつもの『孤独のグルメ』とはちょっと違った、静かで少し厳かな空気感の理由に、触れられた気がしました。

独酌 三四郎

放送から二ヶ月経ってもまだまだドラマの影響は大きいようで、一階の席はほぼ満席。
劇中には登場しなかった二階席に通されました。

私は一ヶ月前から予約していたので良かったけど、飛び込みだったら危なかった。

薄暗くて雰囲気のある一階席に比べると、二階席はなんだか古い親戚の家の二階に上がり込んだような感じだ。
しかも、ふすまに謎の虎が描かれている。

独酌 三四郎

とりあえず着席。
箸袋には、大将が一枚一枚手書きしたメッセージが。
「らしく」。うん、今年の自分のテーマは「らしく」で行こうかな。

お通しの酢大豆、あんまりこういうおつまみは食べたことがないけど、素朴な味。

独酌 三四郎

そしてメニューは、一覧のレギュラーメニューのほかに、季節ものはこうやって木紙に達筆。
この文字を見ているだけで、どの料理も本当にうまそうに思えてくる。

ああ...どんどん腹が減って、ワクワクがマックスだ。
この店で俺が選ぶべきものは、何だ?

独酌 三四郎

まあまずは生ビールから。氷点下の寒さだけど、なんとなくこれから始めないと始まらない。
北海道の生ビールは、やっぱりサッポロが王道なのね。

独酌 三四郎

料理のほうは越冬野菜の盛り合わせから。

「盛り合わせ」という語感とは裏腹に、ちょこんと上品な盛り付け。
味の方は、これまた控えめな、やさしい味。
雪の下で春を待つ野菜たちの健気さが、そのまま皿に盛られてきた。

独酌 三四郎

木紙メニューで猛烈なうまそうさを放っていた、たち入きんちゃく。
これも、文字のインパクトとは逆に、やさしく懐かしい味。

出身地でもないのに、なんだか故郷に帰ってきたような。
この妙な郷愁はどこから来るんだろう。

独酌 三四郎

身欠にしん焼き。生姜・オン・ザ・にしん。

にしんって、本州だと意外と食べる機会の少ない魚。
北陸人的には、昆布巻きのイメージが強い。
こういう形で、身欠にしんをシンプルに焼いて食べたことって、ほとんどないかも。

なるほど。にしんは「春を告げる魚」とも言われるけど、そこに生姜の刺激も効いて、この寒い中でも気持ちがほっこりしてくるな。

独酌 三四郎

そして、新子やき。
ゴローちゃんが食べるのを見て初めて知ったけど、これ、このあたりの名物料理とのこと。

お~、こうきたか。
炭火でしっとり柔らかく焼かれた若鶏に、甘辛くて深みのあるタレがよく合う。

ん~うまいな、新子やき。
これだけで、メシ五十杯ぐらい食えそうだ。

独酌 三四郎

これも北海道らしい小鉢、松前漬け。
もう 3 月だけど、正月特番らしさを感じる一品。普段だと、おせちくらいでしか食べないからなあ。

こういうのを食べると、日本酒が欲しくなる。
っていうか、さっきから熱燗を頼んでいるんだけど、なかなか来ない(泣
どうやら熱燗の注文が立て込んでいて、徳利が空かないらしい...。

独酌 三四郎

ふらっと QUSUMI メニューの、一夜塩うに。
これは放送を見たときから絶対食べようと思っていました(笑。
うに好きかつ酒盗系塩辛好きとしては、これは外せない。

食べてみると、想像通りうにのうまさがギュッと凝縮された、呑兵衛の最高のおつまみ。
少量だけど、ものすごい充実感。北海道に来て、良かった。

独酌 三四郎

手作りつけもの。
どれも、大将の人柄が料理に沁み込んでいるかのような、やさしい味。
つけものがうまい店は信頼できる。

白菜の漬け物の奥に隠れているのは、なんと豆腐の漬け物。
豆腐がまるでチーズのような濃厚なうまみに包まれていて、やさしい漬け物群のなかで、ひときわ異彩を放っている。
これ好き。ひと食い惚れ。

独酌 三四郎

鳥もつ煮込は、どんな店でも脂っこく濃厚な味になりがちなところ、この店のは他の料理同様にあっさり、やさしい味。
これは確かに、ガンガン飲むためのつまみじゃなくて、独り静かにチビチビ飲るための味付けだ。まさに、独酌。

う~ん...改めて、どれもこれもうまい。
旭川の居酒屋、恐るべし。

独酌 三四郎

そこに、待ちわびた焼き水熱燗がようやく登場。
旭川の店だけど、熱燗は新潟の麒麟山で作ってくれるらしい。

後口をキリッと引き締めてくれる辛口が、熱燗にちょうどいい。
甘口だったら、このやさしい味の料理たちと相まって緩くなってしまうに違いない。

独酌 三四郎

日本酒の到着を待っていたかのように、このタイミングで刺盛り(2,000 円)も登場。
気取らずに、ややぶっきらぼうに盛られたこの感じが、海の幸の宝庫・北海道っぽい。

ネタはマグロにイカ、タコ、ホタテ、ツブ貝...と一般的だけど、どれも新鮮さが感じられておいしい。
手前のはもしかしてにしんかな?にしんの刺身ってたぶん初めて食べたけど、生で食べるとこんな青魚らしい味なんだ。にしん刺、気に入りました。

独酌 三四郎

玉子やき。
甘すぎず、ダシの香りも控えめで、やさしい味の玉子やき。

玉子にワサビ、っていうのもいい。
なぜ寿司屋でこれに気が付かなかったんだろう。
ああ、いいなあ。

独酌 三四郎

とうきび茶。

あ...すごいとうもろこし。コーンときた。
温まるし、いいな、これ。

器に味のある絵が描かれているのもまたいい。
北海道だし、これはエゾフクロウかな。

独酌 三四郎

熱燗があっという間に空いてしまったので、次は高砂酒造の「烈 特別純米酒」を冷酒でいただきます。
淡麗辛口をそのまま酒にしたような、キリリとした飲み口。こういう酒が刺身に合うんですよ。

独酌 三四郎

そして、愛別産きのこ汁。
うわうわうわうわ。キノコ、いっぱい。

どれ...。
ああ、とろ~りとうまい。あったまる。
キノコは苦手な私だけど、これはおいしい。

独酌 三四郎

さっきまでなかなか出てこなかったのが嘘のように、冷酒はどんどん出てくるわけですが(笑、続いては男山 生もと純米酒。
北海道の酒と言えば男山、というほどに有名な銘柄で、東京でもよく飲む酒でもあるけど、本場で飲むこの辛口はまた格別かな。

さあ、そろそろ〆に入ろう。

独酌 三四郎

白飯を頼むと、さっきの新子やきのタレを混ぜてタレごはんにしてもらえました。
単に混ぜただけじゃなく、刻んだ大葉を散らしてあるのがちょっと嬉しい。

うまいな、これ。
何だろう? 懐かしい味だ...。

新子やきをおかわりして、さらにこのタレごはんをもう一杯いただきたくなるほど、鶏もごはんもおいしかった。

独酌 三四郎

ああ、いい店だった。
心も体も温まった。

味付けや量や盛り付けが分かりやすい店ばかりがもてはやされがちなネット時代にあって、この微妙なさじ加減のやさしい味が、なんとも嬉しい。
店内の独特の空気感もあって、余韻に浸りたくなる店だ。

やっぱり、この寒い時季に敢えて旭川まで来て、正解だったかも。
ほんとうに、ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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※Blu-ray BOX には「真冬の北海道・旭川出張編」は収録されていません

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2016/03/05 (Sat.)

東中野 パオ・キャラヴァンサライ その 3

「食い進むうちに、口の中に辛さのマイレージがたまっていくようだ」

PAO | PAO Caravan Sarai |

パオ・キャラヴァンサライ

東中野のラムが食べたい、というリクエストをいただいたので、半年ぶりに『孤独のグルメ Season3』の東中野の聖地、パオ・キャラヴァンサライへいそいそと。

多くの聖地を巡ってきた私の経験上、『孤独のグルメ』の羊肉回にハズレなし。焼肉回に勝るとも劣らない当たり率と言えます。ここも、うまいラム肉を思う存分堪能できる名店で、集合日を決めてからずっと楽しみにしていました。

パオ・キャラヴァンサライ

いつものとおり、まずは琥珀ヱビスから。

ヱビスビールを置いている店は数あれど、琥珀ヱビスの店はそう多くない。この特別感が嬉しい。

パオ・キャラヴァンサライ

まずは前菜的に、パニールのアンチョビのせ。パニールって中東~南アジアでよく食べられるフレッシュチーズのことで、例えばインドでもほうれん草とチーズのカレー「サグパニール」としてメジャーだったりしますね。

フレッシュチーズとアンチョビという、私の好きなおつまみのマリアージュ。これ、おいしいです。

パオ・キャラヴァンサライ

フェタチーズとトマトの冷菜。アフガンというよりむしろイタリアン。でも、何故か添えられているパクチー君(ぉ

このヨーロッパとアジアが出会ったかのようなおつまみに、シルクロードが果たしてきた歴史的役割を感じるよ。

パオ・キャラヴァンサライ

さあ、エンジンもあったまったことだし、ここからは怒りのアフガン肉食祭りだ(何

毎回全種類頼む串焼き、まずはカバブから。野性を感じる羊肉、いつ食べてもうまい。野性的なのに、ぜんぜん臭くない。

パオ・キャラヴァンサライ

同じ羊肉なのにカバブとはまた違った味付けの、コフタ。
つくね的な串焼きで、噛むと中から肉汁が。これもまた、うまい。

パオ・キャラヴァンサライ

そして鶏串、ムルグ。
味の濃さ的にはムルグ→カバブ→コフタの順に食べるべきなんだろうけど、羊肉食べたさが勝ってしまって、いつも鶏が最後になるという(笑

パオ・キャラヴァンサライ

甘酒的な感覚でスルスル飲めてしまう、乳酒。優しい味で、穏やかな気持ちになれる。パワフルな肉料理の休憩地点としていい感じだ。

なんか自由だよなあ。店は、どこも独立国だ。
ここはこういう国なんだな。

パオ・キャラヴァンサライ

ラムロースのたたき。小口ねぎやたまねぎと一緒に、オリーブオイルにつけていただきます。
オリーブオイルの底に岩塩が溜まっているので、ちょっとつける感じよりはオリーブオイルに浸すように、岩塩までちゃんとつけると深みが増してうまい。

パオ・キャラヴァンサライ

「焼くのに時間がかかるけどよろしいですか」と聞かれていた、チャパーンカバブ(骨付き羊肉のカバブ)がようやく登場。

うっほ、このインパクト!さっきのカバブ群とはボリューム感が段違い。
穏やかな羊のイメージを覆す、この肉の力強さといったら。

弾力性のある肉から溢れてくる肉汁のうまみ、現代人であることを忘れてかぶりつかざるを得ない。
噛んで感じる、羊力。

パオ・キャラヴァンサライ

そうこうするうちにナンが焼き上がってきました。
インド方面とは全然違う、しっかりした固めのナン。油断すると火傷必至なアツアツが、肉と辛味で火照った食欲を加速させる。

パオ・キャラヴァンサライ

こちらも今回お初のピザ系、4 種のチーズのピザ。
ブルーチーズの独特の香りが、チーズ好きとしてはたまらない。
メニューを見たときには「アフガンなのにピザ?」と思ったけど、食べたらそんなことどうでもよくなりました。これおいしい。

パオ・キャラヴァンサライ

ここから、怒濤のカラヒィ祭りに突入します。

先鋒は野菜のカラヒィ。
トマトにカリフラワーやズッキーニ、ピーマンといった野菜たちを炒め蒸して、さらにパクチーを追加したもの。

これ、それぞれの野菜もおいしいんだけど、そこに溜まっている野菜のエキスがめちゃくちゃうまい。この汁だけでナン一枚くらいいけちゃいそうだ。

パオ・キャラヴァンサライ

ラムスペアリブのカラヒィ。さっきのチャパーンカバブ同様、骨付き肉をむしゃぶり喰う系のカラヒィ。

パオ・キャラヴァンサライ

からの、ナスと羊挽肉のカラヒィ。
串焼きのコフタもそうだけど、やっぱり羊は挽肉にするとキャラが立つ。個人的にはこのカラヒィが一番好き。

パオ・キャラヴァンサライ

ここでワインが飲みたくなったので、ルバイヤートの赤を。

アラブの詩を名に付けたワインだからてっきり中東のワインかと思ったけど、後で飾ってあったボトルを見たら山梨のワインなんですね。よく考えたらアフガニスタンは禁酒国だし、そりゃそうか(笑

パオ・キャラヴァンサライ

そしてピザ二枚目、トマトとパクチーのピザ。これがイタリアだったらバジルを使っているところを、パクチーですよ(笑

でも食べてみたらこれが侮れない。トマトとパクチー、確かにここまで食べてきた料理の多くもトマト&パクチーの組み合わせだし、これがまずいはずがない。この雰囲気、それに羊肉の味わいの中では、むしろバジルよりもパクチーのほうがトマトのベストパートナーだ、とさえ思えます。改めて、目から鱗が落ちました。

パオ・キャラヴァンサライ

そこから、いずれも生姜とシシトウがいい働きをしている羊のカラヒィと、

パオ・キャラヴァンサライ

鶏のカラヒィのコンボへ。

パオ・キャラヴァンサライ

さらにそこへ、シシトウとトマト、卵のカラヒィをかぶせていきます。

どのカラヒィもそれぞれ個性があって美味しい。でも、今日だけで一ヶ月分くらいのトマトを食べたような気がする(笑

パオ・キャラヴァンサライ

ナンもおかわりして、大量のカラヒィを片付けていきます。

何にでも、ナン。何枚でも、ナン。

パオ・キャラヴァンサライ

とどめのラグマン。アフガニスタン料理の本丸はこれ。
羊挽肉にトマト、小口ねぎ、シシトウ、パクチーという、今日の料理を総括するかのような混ぜ麺だ。

パオ・キャラヴァンサライ

デザート四種。左上から時計回りに、ムハレビ(トルコ風ライスプリン)、カスタードプリン、チャイのシャーベット、ココナッツアイス。それぞれ、どれも濃厚な味付けで、甘党でなくてもおいしいと感じられます。
しかも、これらのデザートをナンにつけて食べるとさらにおいしい(笑。デザートのためだけにナンをおかわりする価値あります。

いやあ、もう食えない。満足しました。
厨房は、放送後の混雑時並みに忙しかったに違いない。たくさん頼みすぎてすみませんでした(汗。

でもおいしかった。ここはまた、何度となく通いたいお店です。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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2016/03/04 (Fri.)

横浜日ノ出町 第一亭 その 3

「野毛、恐るべし。横浜、深い」

第一亭

先週の CP+ の後に、またしても『孤独のグルメ Season3』第 2 話の聖地である、横浜日ノ出町の第一亭に行ってきました。横浜といえば行きつけにしていた BAR Left Bank がなくなってしまったので、二年ぶりにこちらに訪店。

しっかし、「豚豚豚豚...」の縦読み看板もインパクトあったけど、この「足耳舌肉」の縦読みも、なかなかシュール(笑

第一亭

第一亭

店舗は放送当時から変わっていないけど、よく見たら暖簾と庇の上の看板がこぎれいになってる。しかも「ホルモン炒」「チート炒」って、絶対こどグル出演きっかけで明記しようと思ったでしょ(笑。

さすがにもう行列はできていないようですが、それでも常連のお客さんを中心に繁盛しているようです。

第一亭

パシフィコ横浜を一日中歩き回ったせいで、喉はカラカラ。まずは生ビールで潤すところから始めましょう。
疲れた全身に浸みわたる生ビール、うまい。

第一亭

料理の方は豚舌からスタート。
ネギで舌で味噌ダレ。この組み合わせも最強だ。

第一亭

続いて豚耳軟骨。プニプニの中のコリコリ、面白い食感。

第一亭

さらに豚頭肉。舌や耳とは違うしっかりした肉の味、これ好き。

それにしても豚トリプルは重ねすぎか...。いきなり頼みすぎたか?
しかも、どれもピリ辛味噌だれ。同じ味付けがダブってしまったけど、肉の味や食感が全然違うのが逆にハッキリ分かって、面白い。

第一亭

ではさらに豚を重ねていこう。

チート(豚胃)のしょうが炒め、この店の定番料理。
ほわほわの食感を引き締める生姜のアクセントがいい。これも好き。

第一亭

こちらはお初、水餃子。そういえばこの店で餃子って食べたことがなかった。

もちもちした餃子もいいけど、それ以上にスープがうまい。ニラともやしに、隠し味的なニンニクチップがきいてる。
中華のスープって、魔法みたいだよなあ。

第一亭

エビチリ。中華の定番料理も、この店にかかるとニンニクたっぷりに解釈されるらしい。
でも、この濃い味がプリプリのエビに絡んで、すごくおいしい。

第一亭

このエビチリからの、紹興酒へのリレー。
普段はあまり飲まないのに、この店の料理を食べていたら、どうしても飲みたくなるのが紹興酒。
調子に乗ってグイグイ行っちゃうぞ。

第一亭

チャーハン。何がどう、ってわけじゃないけど、正しい中華料理店のチャーハンという感じ。
気取ってないのに、よく見ると米粒のひとつひとつが金色に輝いている。

第一亭

肉スープ。どうよ、このストレートなネーミング(笑。
さっきの水餃子といい、この店の真髄はチートやパタンよりもむしろこういうスープ料理にあるんじゃないか、って思います。

第一亭

そして、私の大好きなホルモン炒め。

こどグルの影響ですっかりホルモン好きになってしまったけど、ここのホルモン炒めは他のどこのホルモンにも似ていない、独特の味。ピリ辛で深みがあって、うまいうまい。これのおかげで、紹興酒がまた仕切り直しでうまい。

第一亭

きましたよ、名物パタン。シンプルなニンニク焼きそば。
出てきた瞬間にはそれほどインパクトのあるニンニク臭は感じないけれど、麺の中に大量のニンニクが潜んでいる、侮れないやつ。

ニンニクってここまで入れると、辛い。
でもうまい。大丈夫、ニンニクうまい。ニンニクだけじゃなく、ごま油がうまみを引き出している。

第一亭

付属のスープでつけ麺風。
そうそう、やっぱりこの店のスープはうまい。ニンニクごま麺との相乗効果で、うまさの高みに上っていくかのようだ。

第一亭

そうこうするうちに、マスターと常連さんが座敷席でギターを担いで歌い始めました。
「ご容赦ください」って書いてあるけど、確かに来るたびに歌っているような(笑

いやあ、おいしかった。一口に「豚」って言っても、部位によっていろんな味わいがあるものだなあ。
そんな満腹のまったり感に、ちょっとレトロな歌声が心地良い。

第一亭

ごちそうさまでした。
って、パタンの持ち帰り!そういうのもあるのか。
確かに元々はまかない飯だったらしいし、材料さえあれば自宅でサッと作れそう。ただし、家中がニンニク臭くなるに違いない(笑

来年の CP+ 後も、またここに来よっかなあ。

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2016/02/11 (Thu.)

長岡 居酒屋 たこの壺

出張で珍しく長岡に行ってきました。

長岡と言えば、北陸新幹線が開通する前の、越後湯沢から富山方面にほくほく線が開通するさらに以前は、東京から鉄道で帰省しようと思ったら長岡経由で在来線に乗るしかありませんでした。片道 5 時間はかかっていたような。
そんなわけで長岡に来たのはたぶん 17~18 年ぶり。さらに当時は単なる乗換駅だったので、降りたのは生まれて初めて。しかも当たり前のように雪積もってるし(;´Д`)。

でもせっかく来たからにはその土地のうまいものを何か味わっていきたいじゃないか、というわけで、飲みに行ってきました。

旬の肴とうまい酒 たこの壺

たこの壺

今回は新潟県在住の taka_z さんにお付き合いいただきました。なにげにこどグル聖地巡礼・十日町編以来だから、約二年ぶり。新潟県内っていうだけで決して近所なわけでもないのに、わざわざありがとうございます。

お店は駅近の、その名の通り海鮮系居酒屋。長岡はさっぱり分からないので、taka_z さんのチョイスです。

たこの壺

落ち着いた雰囲気の、完全なる和空間。カウンターに着席して、まずは生ビールから。雪降ってる日に飲むものじゃないけど、新幹線で長時間移動してきたら、とりあえずスカッとしたくなるじゃないですか。

たこの壺

お通しは、籠に盛られた魚介類の中から「お好きなものを一つお焼きします」というシステム。かに身、かに味噌、卵が入って贅沢な見た目だった蟹面を選択しました。北陸の冬はやっぱりこういう味がしっくりきます。

たこの壺

そしてつまみはクリームチーズの味噌漬けから。個人的にはもっと味噌味が濃く漬かっているほうが好みだけど、これはこれでしっとりとしていて、アリ。

たこの壺

どどーんと刺盛り。鰤、鯛、甘海老、烏賊、さざえ等。刺身そのもの以上にこの立体的な盛りがすごい(笑。これだけでテンションが高まってきます。そして今が旬の寒鰤が、この厚切りで食べられるのは北陸ならではですよね。なんか帰省してきたかのような気分に浸れます。

たこの壺

名物・豆撰のジャンボ油揚げ。市町村合併で長岡市に吸収された旧・栃尾市の名物が油揚げ。関東の居酒屋等でも「栃尾揚げ」として出しているお店があるくらいです。
大きいだけでなく肉厚の油揚げの上に鰹節が踊っていて、醤油を垂らすとこれぞ王道の酒のつまみ。やっぱり名物は食べておかないと。

たこの壺

そーなるとお酒も土地のものを飲みたくなるわけです。極上 吉乃川 吟醸、スキッとした辛口で私の好みによく合います。

たこの壺

「たこの壺」を名乗るからにはたこ料理が名物なんでしょう。ならばそれを食べずに帰るという選択肢はありません。たこ刺とたこしゃぶで迷ったけど、ここは新鮮なたこの弾力をそのまま味わいたくて、活たこのお造りにしました。
吸盤は噛もうとした歯を押し返してくるかのような弾力。対して身のほうは、程良いぷりぷり感がありながらも、とろけるようななめらかさ。この対比が何とも言えず、地酒も進んじゃいます。

たこの壺

そこで日本酒は越乃景虎 純米しぼりたて生酒へと。グラスから溢れたお酒を枡で受けるのは日本酒系居酒屋の定番ですが、店員さんがさらに勢いよく注ぎすぎて栃尾揚げに盛大にぶっかかるという事故が発生(笑。でもたぶんそのおかげで定格以上の大盛りだったと思います。怪我の功名(^^;;

たこの壺

ここまで魚介ばかりできたけど、この日は 2 月 9 日、年に一度の正真正銘・肉の日。ならば肉を食べなくてどうする、と村上牛の朴葉味噌焼き。朴葉味噌って新潟っていうより岐阜のイメージだけど、この際それはどっちでもいい。見るからに脂の乗った村上牛が朴葉味噌の香りで高められ、これも絶品。
新潟っていうと米と日本酒がすべてだと思っていたけど、牛もいい。

たこの壺

この肉には日本酒よりも焼酎でしょう。最後は麒麟山 吟辛で〆。

たくさん食べたし、お酒もおいしかった。ほんの一晩の滞在でしたが、新潟を堪能できた気がしました。
お付き合いくださった taka_z さん、ありがとうございました。

たこの壺


たこの壺

富乃宝山

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2016/02/05 (Fri.)

五反田 野崎屋

五反田に日本酒のうまい店がある、という情報をキャッチしたので、ホイホイ行ってきました。

野崎屋

野崎屋

個人的に最近注目の飲食店が集まる雑居ビル、グレイス五反田。その、ちょっと地味な裏側の店舗。ってここ、来てみて気がついたけどかつての菜五味の跡地じゃないですか!!!(笑
菜五味はややこぢんまりとした店舗でしたが、ここ野崎屋は当時別のテナントだった隣の店舗と繋げて(だと思う)、けっこう広いお店になっていました。

野崎屋

メニューとか札ものは勢いのある毛筆で統一。フレンドリーな雰囲気で、活気ある店内。
ここ、あの魚金グループのお店らしいですが、私は今まで魚金系のお店って行きたいと思いつつ行ったことがなかったので、ちょっと嬉しい。

野崎屋

そう、この迷わせてくる感じのお品書きがいい。勢いがあるだけじゃなく、メニューの一つ一つがうまそうで、気になる名前。
王道だけど飲んべえが好きそうな品が揃っています。ゴローちゃん風に言うと「ここに並んだ大量のおつまみがすべておかずとして立ち上がってくる」ってやつだ(ぉ

野崎屋

日本酒が飲みたくてウズウズしているけど、とりあえず生から。

野崎屋

お通しは肉じゃが、玉子焼き、それとレバーの炊いたの。
三点盛りというのも嬉しいけど、炊いたレバーでお通し、っていうのもちょっと珍しい。

野崎屋

そんなお通しをいただいていたらさっそく日本酒が恋しくなってくるわけで。
食事メニューよりも分厚い日本酒メニューには、知った銘柄から知らない銘柄までずらっと。レア銘柄は高いですが、基本的には一杯 380 円で日本酒がいただけるリーズナブルさが売りのお店です。

野崎屋

とか悩んでいる間に、先に頼んでいた刺盛りが出てきてしまいました。
メモを取っていなかったのでどれが何の魚だか忘れてしまいましたが(笑)、鰤などを中心に冬が旬の魚がいろいろ。そして旬だからどれも当然おいしい。
ここは早く日本酒を頼まなくてはならなくなってきました(汗

野崎屋

鰤を見たら故郷の酒が飲みたくなって、まずは立山と羽根屋から。どちらも富山の銘柄です。
立山は吟醸酒で、辛口ながらも飲みやすいけど、地元民としてはもっと癖のある辛さの二級酒のほうが好きだったりします。

野崎屋

一瞬またビールに戻りたくなるカニクリームコロッケを挟んで、

野崎屋

富山の酒にこの上なく合う、鰤大根が登場するわけです。
ここの鰤大根、定番の醤油味ではなく、なんと塩味。これがまた、あっさりした中に鰤自体の旨味が浮き上がってくるような感覚で、これアリ。鰤大根の新たな定番レシピとして実家に逆輸入したいくらい。

野崎屋

ほどよく冷えた大吟醸はくろすいしゅに飲み進みつつ、

野崎屋

ポテトサラダが出てきました。よくある居酒屋の箸休め的ポテトサラダとは一線を画す、がっつりボリュームポテトサラダ。下にたっぷり水菜と玉ねぎが敷かれているのも嬉しい。

野崎屋

そして日本酒のお供に「クリームチーズの粕漬け」。クリームチーズが酒粕によって濃厚な旨味に進化しつつ、当然日本酒との相性もいいという、個人的日本酒最強おつまみの一つ。わさびを添えるとさらに酒が進みます。

野崎屋

日本酒はレアもの方面に進出することにして、クリスマス限定品をわざわざ年明けまで取ってあったという「新政 No.6 X'mas-type」。
シャンパンのようなボトルに負けず、中身もとてもフルーティで日本酒とは思えない感じ。これは日本酒の新しい世界を見ました。

野崎屋

もう一つ個人的日本酒最強おつまみ、あん肝ポン酢。私はこのへんのつまみがあればいくらでも日本酒を飲んでいられます。
この瞬間だけは健康のことなんて全然考えてない(ぉ

野崎屋

店員さんが持っていたボトルを一目見て、試さざるを得ない気になってしまった「残骸」。このラベルの強烈なインパクトといったら。
味のほうも、日本酒のさまざまなクセの部分だけを集めて凝縮したかのような、他に類を見ない個性的な味。このラベル、中身をかなり正確に表現していると思います(笑
好きこのんで毎回飲むようなものじゃないですが、これは話のタネになる一品。

野崎屋

日本酒のお供としてはこれも外せない、牛モツの煮込み。汁は毎日継ぎ足しで作っているというだけあって、とても濃厚。
これも癖になる味です。

野崎屋

そして鯛のあら炊きで〆。
最後まで、日本酒に合う料理のオンパレードでありました。

野崎屋

飲み物の〆は、「作(ざく)プレミアム」の飲み比べ。赤と緑、ではなく(ぉ)金と銀のザクを飲み比べます。
金の槐山は華やかな香りと甘み、銀の陽山のほうはスッキリとした飲み口。どちらもプレミアムの名に恥じないけど、個人的にはキャラクターがハッキリしている槐山のほうが好きかな。

野崎屋

いいお店でした。日本酒の豊富さや料理の方向性という点で、六本木の久高に通じるものを感じます。個人的には久高より通いやすい立地にあるし、ここはちょくちょく使わせてもらうかも。
ちなみに上の写真はトイレの中ですが(笑)、お店のスタッフの方々が日本中の蔵元を訪問したときの写真が壁中にびっしりと貼られていて、本当に日本酒が好きでやっているお店なんだなあ、ということがよく伝わってきます。

いいお店でした。私にとっては縁浅からぬ立地ということもあるし、また来ます。

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2016/01/16 (Sat.)

神奈川県川崎市稲田堤のガーリックハラミとサムギョプサル

「今、ひとつだけ分かる。俺、腹が、減ってる」

稲田堤

元旦放送の「真冬の旭川出張スペシャル」をもって、ドラマ『孤独のグルメ Season5』も放送終了しましたが、私の聖地巡礼はまだまだ終わりません。といっても未巡礼なのは基本的に遠方ばかり、この先旭川と台湾まで行かなきゃならないと考えると途方に暮れてしまいますが(汗、とりあえず比較的近い聖地から攻めていきます。今回は、Season5 第 1 話の舞台となった、神奈川県川崎市稲田堤を訪れました。

それにしても南武線って、縁がないなあ。年に一度乗るか乗らないか、それも溝ノ口より北に来たのなんて何年ぶりだか思い出せないくらいだ。もちろん、この駅も初めて。

炭火焼肉 寿苑

寿苑

駅から、けっこうすぐ近く。焼肉屋というよりも居酒屋っぽい店舗。
しかも、寿。まさに、俺におめでとうだ。

お店の前で近所のおばちゃんたちと井戸端会議をしていたこの店のおかみさんが、

「今日"は"空いてますよ」

と気さくに声をかけてくださったので、ありがたく店内へ。
ちなみに、今はまだドラマの影響で混んでいるので、基本的に一組 90 分制限で営業しているとのこと。

寿苑

通されたのはゴロー席。今シーズン、運の良いことにゴロー席率高いなあ。

ドラマでは新品の焼き網が使われてましたが、実際の七輪にはこのベコベコになるまで使い込まれた網が(笑
だが、それがいい。

炭の炎が、俺の溶鉱炉に火を入れたぞ。
早く、肉をくべたい。

寿苑

何はなくともまず韓流サイダー(ぉ)と、肉が出てくるまでの繋ぎに、キムチ。
歯ごたえとってもツヨシ君なキムチに、炭酸が効いてる韓流サイダー、間違いのない組み合わせ。

喉は潤った。肉の受け入れ体制、万全。

寿苑

あまり奇をてらわずに直球勝負なメニューたち。
「カルビー」と伸ばされると、肉じゃなくてイモのアレを想像してしまう(笑。

さておき、俺の腹は、どう満たされたいんだ?

寿苑

直球勝負に対して、いきなり変化球から仕掛けてみようか。
八王子の聖地で食べた豚足焼きのうまさが忘れられなくて、焼肉屋で豚足を見つけるとつい頼んでしまう最近の私。で、もちろん焼くわけですよ。豚足は焼いた方が断然うまい派です。

寿苑

からの、正攻法のタン塩。
おおっ、分厚いなぁ~っ。ドラマで観た印象よりもさらに厚く感じる。しかもこのボリューム感が嬉しい。(注:二人前です)

寿苑

うーん、いい眺めだ。
脂が浮いてまいりました。

寿苑

そして焼き上がったタンを、ごま油&ごま塩でいただく!
ごまごまだ、この食べ方は初めてだ。

でも、いつもならレモンでさっぱりいただくはずのタン塩が、濃厚な感じになって、これはうまい。
ごま好きとしては、タン塩は今後この食べ方に限定したいくらいだ。

寿苑

でもって、本命のガーリックハラミ。
この店の名物料理名だけあって、壁のメニューからもガーリックハラミ推しがすごい。

寿苑

よし、ニンニクまみれ、いってみよう。
焼く前からニンニクとネギの匂いがすごいことになっている。

寿苑

焼くことによってさらにニンニクの香りが高まってくる。

食べてみると...おおお、ただでさえ肉のうまみが凝縮されているハラミが、ニンニクとネギに後押しされて強烈なインパクト。
こっれっは、やばい。

ガーリックハラミ、ニンニクパンチ炸裂。

寿苑

あっという間に飲み物が空になるわけです。

ビールを控えめにしている最近は、そろそろハイボールに移行するところだけど、ここはハイボールはやっていない様子。
じゃあ焼肉屋ならマッコリでしょう!と思ったら、

「ごめんね~、マッコリなくなっちゃってるわ~」

とドラマ同様ちょいちょいタメ口を挟んでくる店員さんの、フランクな売り切れ宣告(笑
しょうがないからレモンサワーで。サワーなんて飲んだのいつぶりだろうか。

寿苑

じゃあ次は、久住さんが食べていた「牛生辛口ホルモン」を...と思ったら、これも品切れ。
代わりに「脂付ホルモン」というのを頼んでみました。
排煙を考慮していない七輪だから、こういうのを焼くと煙がすごいことに。

いい音...いい音色だ。煙が目に染みる。
スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ磐梯山。

ホルモンにありがちな皮のブヨブヨ感がまったくなく、ふわっ、とろっ、とした脂のとろける食感がたまらない。
これ、大当たりじゃないですか。

寿苑

そしてこれが、サム・ギョプ・サル。
二人前で頼んだら二枚まとめてくるっと巻いて出てきたので、ドラマ以上に圧倒的な存在感。

寿苑

適当に焼いていたら、店員さんが

「ダメダメ!それじゃ端のほうが焼けないから」

といって、肉を円弧状に折り曲げて網の上に配置してくれました。
確かにこれで均一に火が通るけど、器用なことするなあ...。

焼けたら、ハサミで適当な大きさに切って、肉でネギとキュウリを巻いて、いただきます。

寿苑

うっほ...これ、豚うま。
肉の漬け込みがいい。脂の乗りもいい。
牛から豚に移ってきたのに、牛肉に負けてない。

一緒に食べるのが、サンチュじゃなくてネギとキュウリ、というのがまた相性抜群。
紆余曲折を経て、キュウリとネギにたどり着いたんだろう。
うまさに無言の説得力がある。

寿苑

また牛に戻って、上カルビー。

厚みといい、サシの入り具合といい、むしろ特上カルビと言っていい、力強い肉だ。
闘争心がかき立てられる。

寿苑

うんうん、見た目通りうまい肉だ。まるでカルビのお手本のような、正統派の焼肉。
最初からいきなりカルビ、じゃなくて、ハラミや豚三枚肉を経てきたからこそ改めて感じられる王道がある。

寿苑

飲み物はレモンサワーからグレープフルーツサワーへ。
内心、「大学生かよ!」というセルフ突っ込みを入れながら(ぉ

寿苑

ふと目にとまった壁のホワイトボードに「本日の限定品」の文字が!
限定 5 食、とか言われるとこれは黙っていられるわけがない。

寿苑

というわけで中落ちカルビー、いってみようじゃないですか。
肋骨の間の希少部位、ということが見るからに分かる細長い肉。さっきの上カルビーとは全然別物だ。

寿苑

サムギョプサルの見よう見まねで、網の上にまあるく載せていきます。

これがまた、脂がサッと溶けていった上カルビーとは違って、噛めば噛むほどうまみが出てくるような、いかにも肉って肉だ!
うおォン!俺の溶鉱炉がもっと焼かせろと囁いている。

寿苑

そして極めつけに、ガーリックハラミのアンコールで〆。
やっぱりこの強烈なニンニク味は、俺の焼肉史に新たなる 1 ページを刻みつけた。

寿苑

それぞれの肉にそれぞれの焼き方があり、食い方がある。
お母さん、あなたは焼肉の求道者だ。

ごちそうさまでした。
とても満足感の高い焼肉でした。

よく考えたら、ここも川崎の焼肉店だった。川崎市は広いから、ここがセメント通り八丁畷と同じ川崎市という感覚が全然ないけど(笑。
川崎に焼肉が似合うということが、今日改めてよくわかったよ。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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2016/01/12 (Tue.)

神宮前 かわらや

先日、こんなお店でプチ新年会を開いてきました。

かわらや

かわらや

渋谷と原宿のちょうど中間くらいにある居酒屋です。お店そのものは一見、なんの変哲もない居酒屋っぽいですが、渋谷から原宿に抜けるオシャレストリートの途中に突如現れる新橋のサラリーマン居酒屋感が、逆に異様(笑。でも、この何とも言えず味のあるお品書きからして、いい店のにおいプンプンじゃないですか。

かわらや

何はなくとも生ビールから。冷え具合、ビールと泡の比率、いずれも合格点。混んでいても飲み物はすぐに出してくれる手際の良さも見逃せません。

かわらや

つまみはお刺身から。中おちネギトロ、これがけっこういいマグロを使っていておいしい。スーパーで買ってきたかのようなマグロ刺身を出す店も少なくない中で、これはいい仕事してます。

かわらや

白身魚っぽいのの唐揚げ(自分で頼んでないので忘れた(笑))も軽めの食感で、ちょっとつまみながらビールをいただくのに最適。がっつり定食のごはん抜きみたいなのよりも、これくらいがお酒のお供にはうれしい。

かわらや

最近健康に気を遣っている私としてはビールはほどほどに、焼酎に進むわけです。ついついボトルで頼んでしまった芋焼酎「幸蔵」は、四合瓶で 1,800 円という安さ。他のお店だったらボトルは 2,500 円は取るんじゃないかと思いますが、メニューをよく見るとこれだけじゃなく、食べ物も含め全体的にとても安い。ここ、すごくコストパフォーマンス高いお店なんじゃないですかね...!

かわらや

地鶏の炭火焼き。炭の香りがとてもいい感じ。鶏は宮崎の地鶏とのことですが、同じ宮崎の幸蔵とはとても相性がいい。
付け合わせの生野菜とか、下に敷かれている玉ねぎとかの盛りも良くて、これが 580 円でいいの?と思ってしまいます。

かわらや

もろみもきゅうりもたっぷり盛られたもろきゅうを踏まえて、

かわらや

こういうお店に来たら外せない、アジフライ。
程よく脂の乗ったアジがサクふわっと揚げられていて、これがうまい。鳥越のまめぞのアジフライは別格としても、これは私の居酒屋アジフライランキングトップ 3 に食い込むレベルの高さです。

かわらや

からの、サバの塩焼き。これまた大ぶりで脂乗りのいいサバ、とてもうまい。
神宮前で飲んでいるはずなのに、やっぱりなんだか新橋のオヤジ居酒屋で飲んでるような気分になってきたぞ(笑。

かわらや

〆その 1、ナポリタン。ちょっと昭和の、だけどちょっと高級な喫茶店で出てくる感じの、おいしいナポリタン。

これだけ居酒屋メニューを堪能した後にナポリタンや自家製ピザが品揃えされていて、かつちゃんとおいしいあたり、やっぱり鳥越のまめぞに通じるものがあるなあ。

かわらや

〆その 2 は塩焼きそば。これも程よい塩加減の、飲みの〆じゃなくて単品でも成立しそうな焼きそばです。

全部おいしかったし、渋谷らしからぬこの落ち着く空気感。ここ、かなり気に入りました。
そして、どこか『孤独のグルメ』っぽいんですよね。竹下通りからキャットストリートあたりをアウェー感を感じつつ店探しをしていたゴローが、救いを求めるようにこの店に吸い込まれていくような脚本が似合いそう(笑。

最近あまりないけど、渋谷界隈で飲む機会があったらここは候補筆頭に入れておこう。そんなお店でした。
ごちそうさまでした。

関連ランキング:居酒屋 | 明治神宮前駅原宿駅渋谷駅

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2015/12/29 (Tue.)

北京羊肉料理 横浜・京味居

うまい羊を食べに行こうというお誘いを受けて、横浜まで行ってきました。

京味居 (キョウミキョ)

京味居

横浜長者町。最寄り駅は京急の日ノ出町になります。ドラマ『孤独のグルメ Season3』に登場したチートとパタンの店「第一亭」からもそう遠くない場所。このへん、ディープな店が多すぎて、来慣れている人と一緒でないとさすがに開拓も難しい。今回はこの店の常連と言っていい人に誘っていただいたので来れたけど、通りすがりだったらこの店は選ばないかもしれないなあ、という独特のオーラを放っています。

ともあれ、たのもー。

京味居

とりあえず生ビールと、

京味居

お通し二点。これが何だかはよく分からないけれど(笑、いかにも気取ってない中華料理屋でややぶっきらぼうに出てくるこういうお通しの雰囲気、嫌いじゃない。

京味居

壁メニュー、羊づくし。

羊も牛や豚と同様に部位によってずいぶん味が違う、というのは先日千歳船橋でその洗礼を受けたけど、ここもまた、あの店に負けない多様な部位の羊肉を食べさせてくれます。字面を見ただけでだいたいどこの肉か想像できてしまうあたり、漢字文化圏の強みだよなあ。

京味居

まずは炒土豆絲(漢字これで合ってるのかな)、北京風ジャガイモサラダ。
千切りのジャガイモを炒めた系のつまみ、ビールによく合います。

京味居

そして羊の串焼き。羊を食べに来たらこれは外せない。
うわあ、羊肉をよく食べている人がオススメしているだけあって、確かにここの串焼きはうまい。

お店の雰囲気からして日本人向けアレンジどころか中国のお店をそのまま移設してきたかのようだけど、この串も変に媚びていない味付けで、それがいい。

京味居

飲み物は双龍杯(ドラゴンハイ)。たぶん紹興酒ベースのハイボール、この北京味との相性抜群。

京味居

蕃茄羊肉(トマトと羊肉の炒め)。中国で普段から羊を食べる地方の家庭料理ってこんな感じなんだろうな、と想像できる味。
羊って塩胡椒とかタレとかクミンとか、肉の味を活かす方向の料理はよく食べるけど、こういう味付けもアリだな。

京味居

麻婆豆腐。といってもただのマーボーではなく、羊のマーボー。北京料理なのにマーボー?なんていう無粋なツッコミはナシで(笑
見ての通り、かなり辛ウマイ麻婆豆腐。でも、辣より麻(山椒)の刺激が強い系の、パンチのある味。その上で、羊肉の深い味がいい働きをしている。

この麻婆豆腐、当たりです。

京味居

こういう辛いのが出てきちゃったら、紹興酒を飲まないわけにはいかないでしょう。
ボトル入れちゃうよ!まあその場で飲みきったけど(笑

京味居

そして本日のメインディッシュがやってきました。
まずは、タレと薬味から。

薬味はどれもけっこうクセがあるけど、羊に合わせるならこれくらい香りが強い方がいい。

京味居

で、しゃぶしゃぶ鍋が登場するわけです。

京味居

そこに、ガッツリ大量の野菜たちと、

京味居

これまた多量のラムしゃぶ肉を投入していきます。
ラムしゃぶ、ずいぶん久しぶり。でもこういう本格的(現地っぽい的な意味で)は初めてだぞ。

京味居

最初に野菜を煮込んでいき、最後に肉をしゃぶしゃぶする程度に火を通したら完成。
この鍋の様子を見ているだけで高まってきます。

京味居

ごまだれに、好みの薬味をいろいろ投入して、いただきます。
羊肉は臭みが強いわけではないけれど、パクチーとかネギとか、香りの強い薬味を合わせた方がよりおいしい。
薬味もたくさん種類があるので、いろんな味でどんどん楽しめます。

ラム尽くしでお腹いっぱい、心も満足。やっぱり羊肉ってうまいなあ。
羊肉好きならば一度来ておいて損はないと言えるでしょう。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:北京料理 | 日ノ出町駅伊勢佐木長者町駅桜木町駅

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2015/12/23 (Wed.)

新橋「舞浜」のまぐろほほ肉バター焼

舞浜

先日、お昼の煮魚定食をいただいてとても気に入った新橋の「舞浜」。夜メニューも食べに来たいと思っていたら、望外に早くその機会が訪れたので、夜の一人メシにいそいそと。

新橋の SL 広場の奥あたり、ごく一角だけ、いかにもな飲み屋空間が広がっています。間違いなく孤独のグルメ空間(イヌカレー空間的な意味で)。
この並びに、「舞浜」の看板も出ています。

地鶏・さかな 舞浜

舞浜

曜日や時間帯のおかげかもしれませんが、ここは昼よりも夜の方が空いているのかな?今回は待たずに入れました。

一人だったので、カウンターに着席。

舞浜

いきなりこのメニューの魅惑の品揃えといったら!
「本日の」とあるからには、毎日の仕入れによって書き換えているに違いない。

そういえば、新橋って実は築地とは目と鼻の先なんですよね。

舞浜

軽く注文して、とりあえずビール。

しかし、新橋の居酒屋でカウンターに一人ビール飲んでるって、まるで典型的なサラリーマンになったような気分だ。(完全に典型的な新橋のサラリーマンです

舞浜

お通しはほうれん草の胡麻和え。
シンプルだけど、白胡麻たっぷりで濃厚な感じなのが、お通しを超えたおつまみ感。

舞浜

結局どの魚にするか絞りきれなかったので、苦し紛れの刺盛り。
おおお、この充実のラインアップ。鮪、かんぱち、〆鯖、鯛、ヤリイカ、帆立あたりかな。
しかも、お皿に氷が敷き詰められているのが嬉しい。

えっと値段見ずに頼んじゃったんだけど大丈夫ですよねこれ(汗

でも、この刺身、本当においしい。東京の真ん中でこんな刺身が食べられるなんて。

舞浜

そりゃもう、お酒は私の大好きな浦霞に買えていかざるを得ないってものですよ。
キレの良い辛口と米の旨味が共存する酒。魚に合う日本酒を代表する銘柄だと思います。

舞浜

メニューを見て第一印象で決めた、あら煮大根。

濃いめの味付けだった昼間のイワシ煮付けとは対照的な、あっさり味。
魚(鮪ですかね)そのものの旨味を引き出す薄味で、これもこれでおいしい。
大根もとても柔らかく、魚の旨味を存分に吸い込んでいるけど、魚自体にも旨味が残っていて、ちょうどいいバランス。日本酒とお互いに高め合うような、相性の良さ。

おいしいです。

舞浜

そして、夜に来たら絶対食べてやろう、と思っていたまぐろほほ肉バター焼。
一口めには肉のステーキと勘違いしそうな、ギュッと塊感のあるまぐろほほ肉。バター焼きにするだけで、こんなにパワフルな料理になってしまうのか。
これは、まじでうまい。日本海の魚とはまた違った味わいがある。

舞浜

というわけで、肉も野菜も炭水化物も頼まずに、ひたすら魚とお酒だけでお腹いっぱいにするという暴挙に出てみました(ぉ。
刺身に煮魚、焼魚(?)、と魚料理のフルコースを堪能した気分。

ここは気に入ったなあ。
魚好きな人を連れて、また来よう。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:居酒屋 | 新橋駅内幸町駅汐留駅

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2015/12/19 (Sat.)

豊島区西巣鴨の一人すき焼き

「ちょっと早い一人忘年会、バンザイだ」

しゃぶ辰

昨夜の放送をもって、ドラマ『孤独のグルメ Season5』は最終回を迎えました。まだ次の元旦の特番「真冬の旭川出張編」が残っているものの、これにて一段落。
最終メシは、こどグルでは初登場となるすき焼き回。原作の久住昌之先生のデビュー作が『かっこいいスキヤキ』(泉昌之名義)であることを意識して最終回に持ってきたのでしょう。劇中にもそのもののセリフが登場しましたしね。

そして今回は川崎の一人焼肉両国の一人ちゃんこ以来、久々の「一人○○」回でもあるわけで。ドラマのシチュエーションを可能な限り再現してきている私の聖地巡礼的には、一人で行かざるを得ないじゃないですか(;´Д`)ヾ。そんなわけで、私自身としても初の一人すき焼きに、放送前巡礼で挑みました。

しゃぶ辰

しゃぶ辰

初めて降りた西巣鴨。地下鉄の駅から出てすぐのところに目的のお店「しゃぶ辰」がありました。

店内は、なんとカウンターのみ(2F に座敷もあるようです)。久住さんをして「世界しゃぶしゃぶサミット」と表現せしめた独特のつくりで、こんなしゃぶしゃぶ店見たことない(笑。もともと寿司屋か居酒屋だった店舗を流用した、とかなんですかね?

しゃぶ辰

お品書き。しゃぶしゃぶ屋に来たからにはしゃぶしゃぶが食べたくなるところだけど、今回の目的はすき焼き。

しかし放送前なのでどれを頼んだのか分からない(;´Д`)ヾ。いつもは放送前でも次回予告の映像を見ればある程度予想はつくんですが、今回ばかりは同じすき焼きの、どちらのコースにしたかまでは分かりません(汗。でも次回予告を見る限り、霜降りの良い肉っぽかったので、和牛ロースすき焼セットで。初物はケチらず、高い方でいこう。

ちなみにゴローが食べていたのは和牛ロースじゃなくて「上州牛すきやき定食」だったけど、追加肉のメニューを見る限り「和牛ロース」が上州牛のことを指すんでしょう。こうして見ると、ランチコースのほうがちょっとだけお得。

しゃぶ辰

メニューには親切にも食べる手運が書かれています。そういえば、実家暮らしだった頃はまだしも、大人になってから自宅ですき焼き、ってほとんどしたことないなあ。まあ手順は想像できるとはいえ、助かります。

しゃぶ辰

ま、とりあえずビール。これですき焼きの準備が整うのを待とうじゃないか。

しゃぶ辰

ビールのお供に、サッパリ大根サラダ。大根の千切りに鰹節・刻み海苔、醤油ドレッシングを和えたごくシンプルな大根サラダですが、これがどんぶり入りで出てきた(;´Д`)ヾ。一人すき焼きで頼むサイズじゃなかったか。これ、食べ過ぎるとすき焼きの前にお腹いっぱいになるから、ちょっとゆっくりめに食べよう(´・ω・`)。

しゃぶ辰

カウンターの奥に目をやると、なんか実家にありそうな雰囲気の、ファンシーな鍋が(笑。生活感あっていいじゃないですか。
そういえば、ドラマでも富田靖子さんの「綺麗な店員のおばさん」役が妙にハマッてて良かったなあ。

...おっと、おいでなすった。

しゃぶ辰

え、えっ!?
おあ~~~~っ。

放送前であまり予備知識なく来ているので、一人すき焼きなのにこのボリュームが登場して、アドレナリン分泌中。
うわあ、一人大宴会だよ。

しゃぶ辰

肉、これ。
霜、ふりふり。

2,980 円のセットでこんないい肉をこんなにたくさんいただいちゃってイイの?注文間違えたんじゃない?とむしろ不安になるほどの大サービス。

しゃぶ辰

一人ドキドキしながら写真を撮っている間に、お店のママが手際よく焼き始めてくれてしまいました(笑。
さすが、絶妙の間で助け船を出してくれる。

そして、鍋に収まると肉の良さが改めてよく分かる。

しゃぶ辰

早く箸をつけたい気持ちを抑えつつ、火が通るのを待っていきます。

鍋が鳴き出した。
頃合い、よし。

しゃぶ辰

タイミング良くごはんと味噌汁のセットも登場。
味噌汁、というよりむしろ豚汁かというほどの具だくさん、えらい。

さあさあ、いただこうじゃないか。

しゃぶ辰

あぁ~あ...良い肉だ。
熱い肉を冷たい卵につけて食うのが、笑っちゃうくらいうまい。
全「卵の食べ方」の中で、すき焼きの生卵がいちばん好き。

お゛お゛ぅ...!すき焼きだ。感動的にすき焼きだ...!

しゃぶ辰

第二陣、投入。
焼いて、食べて、焼いて、食べて...箸が止まらない。

途中に、さっきの大根サラダを挟むといい具合に味覚がリセットされて、また新たな気持ちですき焼きと向き合える。
いいぞいいぞ、どんどんいける。

それにしても、せっかくすき焼きを食べに来たからには、ビールの次は日本酒にしようと思っていたのに、焼くのと食べるのに忙しくて飲んでる暇が全然ないぞ。一人すき焼きって、なんだか忙しいな。

しゃぶ辰

この肉、本当にうまい。

すき焼きで、白い飯。最高の贅沢。
突然のボーナス飯が、胃袋に転がり込んだ。

しゃぶ辰

すき焼きの〆は、うどんで。

個人的には、こうやって最初から〆が見えている鍋の場合は、具をちょっとだけ残しておくのがポイント。
そうすると、素うどんじゃなくて肉野菜うどんにして楽しめるという。

ちなみにドラマ同様に卵追加 or 卵とじは考えたけど、卵の食べ過ぎには最近気をつけているので自粛(笑

しゃぶ辰

ここまで育ててきたすき焼きの旨味が全部うどんに染み込んで、超ぜいたく肉うどんの完成。
今日のすき焼きを総括するかのような〆の一品だ。

しゃぶ辰

ふ~、完食。
この満足感、やっぱりすき焼ってスペシャルだな。

気取ったお座敷で、相手の食べるのを気にしつつ食べるよりも、
心おきなく自由に食える一人すき焼の方が、断然楽しく、断然クールだ。
かっこいいスキヤキだ。

とてもおいしかったです。
今度は、しゃぶしゃぶしに来てみたいなあ。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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関連ランキング:しゃぶしゃぶ | 西巣鴨駅新庚申塚駅西ケ原四丁目駅

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2015/12/09 (Wed.)

韓国家庭料理 なじみ亭 その 3

「いろんなおかずがちょっとずつ食べられるって、幸せ」

なじみ亭

ずいぶん久しぶりに、銀座の外れにある韓国家庭料理の店・なじみ亭にやって来ました。ドラマ『孤独のグルメ Season4』の聖地ですが、今でもなかなか予約が取れない人気店。これまでの聖地巡礼で一つだけやり残したことがあったので、それを果たしに来たというわけです。

店外のテーブル席は、この季節にはビニールがかけられ、足下にはストーブも設置されて、防寒対策も万全。でも、今回座るのはここじゃないんだなあ。

なじみ亭

なじみ亭

今回は、ようやく初めて店内のカウンター席の予約に成功しました。この店の面白いのは店内のほうなんですが、何せ狭いので予約が取れない。これでやっと、中の様子をじっくり窺うことができます。

なじみ亭

なるほど、中はこんな感じなのか。
棚にズラッと韓国のお酒が並んでいるけど、どんな味なんだかさっぱり想像ができない。

なじみ亭

カウンターの中央に、大皿で女将さん手作りの家庭料理。そうそう、メニューじゃなくてここで大皿を覗き込みながら、何を頼むか決めるんだよね。
でも、今までは混みすぎていたこともあって、中で選ぶのはちょっと気が引けていました。でも、店内席ならばじっくり選べます。まあ基本的には全種類頼むんだけど(ぉ

なじみ亭

この店のオモニ(おかみさん)は健在。でも、放送当時にはいたおねえさんはもう辞めて、故郷に帰ったのだとか。おかみさんも放送後の多忙で一度体調を崩して以来はあまり無理をしないようにしているとのこと。接客業は身体が資本ですからね、お大事になさってください。

店内が狭すぎかつ満員で、カウンターの料理を見ることもままならない状況だったので、外のお客さんは客席側ではなく厨房側から回り込んで料理を選んでいました(笑

なじみ亭

コリアンソーダで乾杯(どう見てもサッポロです本当にありがとうございました)。
お通しの、ちくわのピリ辛炒めっぽいやつ、いかにも韓国家庭の小鉢っぽくて好き。ビールに合いますね。

なじみ亭

まずは早くできるおつまみってことで、チャンジャ。
辛くてうまい。ビールが進みます。

なじみ亭

からの、チャプチェ。
ここのチャプチェ、味付けがこってりしていておいしいんだよなあ。
独りならこれだけでけっこう満足してしまいそうなボリューム感。

なじみ亭

鱈のピリ辛煮込み。以前も食べたけど、これがしっかり味でうまいんです。
この濃い味の煮汁とバランスがとれる魚は、ほかの何でもなく鱈だったら。

なじみ亭

で、チヂミ。韓国料理に来たらこれは外せない。
ここのチヂミは、お好み焼きくらいの厚みとボリューム感があっておいしい。ほかの韓国料理屋で食べるチヂミはスナック感覚のつまみに近いものもあるけど、ここのはしっかりおかず、あるいは主食だ。

なじみ亭

個人的には参鶏湯ラーメンに次ぐこの店の看板メニュー、イカとソーメンの旨辛炒め。しっかり辛いけどほんのり甘くて、うまい。くせになる味。
麺が淡泊で細いソーメンだから、この旨辛いタレと具がしっかり絡んでうまいんだなあ。

なじみ亭

この辛口ソーメンが来たら、飲み物は黒マッコリに切り替えていきます。
甘口のまったりとしたマッコリが、韓国の辛さを中和してくれる。普段は滅多にマッコリを飲もうとは思わないのに、なぜか韓国料理に来ると飲みたくなるんだよな。

なじみ亭

この店の私の大好物、ポッサムキムチ。ゆで豚の厚切りにキムチをたっぷり載せていただきます。
豚キムチがあるくらいだから豚とキムチの相性が悪いわけはないんだけど、豚キムチとはまた少し違うおいしさ。満足度の高いおつまみ。

ポッサム、ポッサム。

なじみ亭

これも以前一度いただいた、タケノコの肉詰め的な料理。以前はタケノコにこんな食べ方があったのか!と目から鱗が落ちたものでした。
濃いめの煮汁と、たっぷりコショウのパンチ力がたまらない。これもお酒が進む味。

なじみ亭

じわじわと〆に向かっていくための、韓国風のり巻き。
大皿に乗っていたときは太巻きの姿だったけど、頼むと一本を切り分けて出してくれました。
結構具が入ってて、芸が細かい。日本の太巻きにちょっと通じる味。

なじみ亭

軽いつまみが欲しくなって、韓国のりを追加。
いかん、のり巻きと韓国のりで、のりがダブってしまった。完全にノリノリな俺(違

なじみ亭

〆はもちろん参鶏湯ラーメン。何度食べても間違いのないおいしさ。インスタントとは思えない麺もいいけど、やっぱりこれのキモは参鶏湯スープだよなあ。
寒くなってきた今の時季に食べると、また格別にあったまる。

なじみ亭

今回もまた、うまかった。
普段食べ慣れない韓国料理でも、こんなになじむ味なのは、おかみさんの人柄あってのものなんだろうなあ。

ごちそうさまでした。
また新橋に来たら、寄らせてもらいます。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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関連ランキング:韓国料理 | 新橋駅内幸町駅汐留駅

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2015/12/05 (Sat.)

江東区亀戸の純レバ丼

「ここはちょいと、やんちゃなメシをガツガツ食いたい気分」

亀戸

ドラマ『孤独のグルメ Season5』聖地巡礼、今回も放送前に巡ってきました。昨夜放送されたばかりの第 10 話の舞台は亀戸。亀戸といえば、Season2 の砂町銀座回で甘味パートに登場した珈琲道場のある場所ですが、今回の聖地は駅の反対側。亀戸と錦糸町のちょうど中間地点くらいにある、天神橋を渡ってすぐの中華料理店です。

放送前だからまだ空いてましたが、これ今日からしばらくはこの狭い歩道が行列になっちゃうんだろうなあ。

菜苑

菜苑

この佇まい。いかにも地元に昔からあるラーメン屋、という感じ。
どうしてこういう店の暖簾には必ず「味自慢」って書いてあるんだろう(笑

午前 11 時半から深夜 2 時までやってるのか。飲んだ帰りにこういうところのタンメンで締めたくなる感じの店だ。

菜苑

赤カウンターの正当派ラーメン屋。よし。

喫煙可らしく、ヘビースモーカー用の灰皿(皿っていうより缶だけど)が置いてあるけど、私が行ったときには誰もタバコを吸ってませんでした。
劇中でゴローちゃんの喫煙シーンがあるかなと思ったら、それもなし。退院直後という設定なら、そりゃそうか。

菜苑

「知ってる?菜苑 食べてる!純レバ」。この妙にフレンドリーなメニューは何だろう(笑。
純レバ、亀戸のローカルフーズ?それともここのオリジナル?

よし、受けて立とう。

菜苑

まずはビール亀戸ソーダ。こういう古き良きラーメン屋には、生ビールよりも瓶ビールですよ。

これにギョウザをつけることは言うまでもない。

菜苑

ゴローちゃんと久住さんはこのギョウザをお酢とコショウで食べていたけど、放送前にそんなこと知る由もなく、普通に醤油+酢+ラー油でいただきます。酢コショウギョウザは、今度どこかのラーメン屋に入ったらやってみよう。

これは野菜多めのあっさりとしたギョウザ、いかにもラーメン屋のギョウザ。だがそれがいい。

菜苑

そこに本日の主役、純レバ丼のお出ましだ。

ライス多し。亀戸ソーダと一緒なら、丼じゃなくて純レバ炒め+半ライスくらいでも良かったかも。でも、そのものを食べないと聖地巡礼したことにならないので(笑。

菜苑

これが純レバ丼。
ネギ、盛りすぎ。ネギの雪山讃歌。

どんぶり版ラーメン二郎か、と言いたくなるほどの山盛り。これは食べきれるのかな...。

いかん、見た目に気圧されてた。
食べるんだ、そこに山があるのなら。

菜苑

ひとまずレバー単体で食べてみよう。

うわ...濃い!まさにガツンだ。
予想以上のやんちゃメシだ。

でも、全然レバーくさくない。これは鶏のレバーか。
こいつはいいや。これぞ、娑婆の味。

菜苑

続いてご飯と一緒に。混ぜて食べると、濃いたれがご飯に絡んで、レバー単体よりもうまさアップ。

特濃、甘辛。甘みに辛みが勝ってるのが、俺好み。
食べ始めているのに、さらに腹がへっていくかのようだ。
そして、ビールも進む。

このガツンと濃い味どんぶりメシが、俺の五臓六腑に火をつけた。
どんなメシとも真っ向勝負できる幸せ。
おいしいは健康の証。味とは生きている実感だ。

菜苑

完・食。タレの味付けで一気に食べさせられてしまった。あのネギの山をたやすく登り切れたとは。
いやあ...燃えたぜ、純レバ丼。

正統派のラーメン屋に、異色の看板料理を見つけた。
こういう味、ときどき無性に食べたくなるんだよなあ。

ごちそうさまでした。
ちなみにこのお店、姉妹店が浅草の方にもあるようなので、放送後しばらくの間はそっちに行くのも手かもしれません。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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2015/11/29 (Sun.)

炭火焼肉 本牧亭 再訪

半年ぶりに、長原の焼肉店・本牧亭に行ってきました。

本牧亭

本牧亭

前回行ってとても気に入ったので、何かの機会にまた行きたいとずっと思っていました。「いい肉の日」なら、これ以上相応しい日はないと思い(ぉ
ここは私が今までに行った焼肉店の中でも、トップクラスに属する店です。けっこういい値段するけど、同じくらいの味でもっと高い店はたくさんあるので、肉の質からすると決して高くはない。

本牧亭

店内にはスポーツ選手をはじめとした有名人のサインがビッシリ。最近プロ野球は見ていないので名前を知らない選手のほうが多いんですが、元ジャイアンツの元木選手やレスリングの吉田沙保里選手など、名を知った人のサインもたくさん。色紙の日付を見ると月に数度は有名人が訪れているようなので、遭遇するチャンスは多そうです。

本牧亭

まずは大ジョッキ。1 リットルくらいある大ジョッキで飲みごたえあります。しかも、この大ジョッキがしっかり凍っているので、ビールがうまい!最近ビールを少し控えている身としてはちょっと背徳感あるけど、今日くらいはいいか(ぉ

本牧亭

肉は前回もいただいた「ファミリー盛り」から。薄切り肉・カルビ・ロース・ハラミをセットでいただける、これだけでもけっこう満足感高いやつです。写真の量で、二人前。

本牧亭

最初は薄切り肉から焼いていきます。すぐに火が通ってしまうので、二つ折りにして表面だけ焼く程度でじゅうぶん。お店で一頭買いしている新鮮な牛肉なので、ちょっと赤すぎるかなと思うくらいがおいしい。

本牧亭

で、焼けたらタレをつけた上で、生卵に通してすき焼きっぽくいただきます。やっぱりこれはたまらない。
薄切り肉の枚数に対して卵の量が多いので、ここでライスを頼んで TKG を作成し、焼いたカルビを TKG に乗せて食べてもまたうまい。

本牧亭

そしてカルビ、ロース、ハラミと順に焼いていきます。どれも、サシがよく入った上質な肉なのに、かといって脂っこすぎず、胃に重くない。本当にうまい肉ってこうなんですよね。

野菜焼きも、普通にタマネギとピーマンとニンジン...というわけではなくて、その季節の旬の野菜を持ってきてくれるのがうれしい。今回はギンナンだったりパプリカだったり、あとトマト焼きがあるのも珍しい。

本牧亭

でもそれ以上に驚いたのが、このアルミ容器に入ったやつ。右のアボカドバター焼きは前回もありましたが、左はなんと栗。栗をバターとブランデーに浸けたもので、焼くとバターの甘みとブランデーの深みが栗に染みこんで、まるで濃い味のモンブランをいただいているかのような、絶品のうまさ。ただし重めのスイーツを食べているような感覚でお腹に来るので、むしろデザートに取っておきたい感じです。

本牧亭

そこにキムチ三種盛り。けっこうしっかり辛いキムチだけど、肉三昧の口の中をリセットしてくれる、重要な役どころ。

本牧亭

飲み物は赤ワインに移っていきます。ハイボールとか焼酎もいいけど、ここの肉はワインが飲みたくなる感じ。
ものによって使われるグラスも違ったりして、ちゃんとしてます。

本牧亭

ちょっとこだわりの部位をいただきたくなったので、肩サンカクをわさび醤油で。サンカクといえば、沼袋の平和苑にもあって、あれもうまかったよなあ。わさび醤油でいただくと、あのわさびカルビを思い出します。

本牧亭

そして最近お気に入りのホルモン。ホルモンってけっこう脂っこい部位だけど、ここのは脂分にうまみは凝縮されているものの、他の部位と同様に全然もたれない感じ。上等で上品なホルモン、おいしいです。

本牧亭

ホルモンから、改めて普通の焼肉に戻ってみたり。
この店、けっこう細かく網を替えてくれるので、常に最良の状態で肉がいただけます。さらには何も言わなくてもこまごまと焼きのサポートまでしてくれて、質の良い肉を最高の焼き加減で提供したいという思いが伝わってきます。

俺は今、本当にうまい焼肉を食らっている。うおォン!

本牧亭

最後はユッケジャンクッパで〆。

いやあ、今日もいい肉の日だった。
予約を取りづらいお店だからそうそう来れないけど、ここは間違いなくいい肉の店。次はいつ来ようかなあ。

ごちそうさまでした。

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2015/11/27 (Fri.)

渋谷区代々木上原のエマダツィとパクシャパ

「間違いなく、トウガラシが国王。全ての食材がトウガラシのために働いている」

ガテモタブン

ドラマ『孤独のグルメ Season5』聖地巡礼も順調に回ってきていますが、今回は先週放送されたばかりの代々木上原、ブータン料理の聖地に来てみました。
代々木上原自体にも久しぶりに来たんですが、劇中にもあったとおりここは坂と路地の街。比較的大きな駅のはずなのに、ロータリーとか広場的なものはなく、駅を出たところからいきなり上り坂が始まります。この坂がまた、実に走りたくなる坂である(ぉ

南口の坂を登り切ったあたりにちょこんと存在するのが、都内には一軒しかないというブータン料理の店「ガテモタブン」。

ガテモタブン

ガテモタブン

ブータン料理...俺の胃袋の辞書にはない国だ。

ブータン料理は世界一トウガラシを使う料理とのこと。激辛回としてはこれまでにも池袋の楊京成小岩の珍々神宮前のシャンウェイなどが登場しましたが、映像を見た限りでは今回が歴代最辛と言って良さそう。辛い物好きを自認する俺だけど、今回ばかりは食べきれるんだろうか。

一期一会、ブータンが俺を呼んでいる。

ガテモタブン

ゴローちゃんが翻弄されたメニューの実物はこんな感じ。

「ホゲ」「ギュン チャン パ」「ツェム」...雲をつかむような料理名だ。
ブータン料理、イメージが全く湧かない。写真がついてなければオーダーすることさえできなかったに違いない。

ガテモタブン

黒板メニューにも、気になるものがいろいろ。「ポークスペアリブ山椒風味」とかスッゴク食べてみたいけど、この日はあいにく売り切れでした(´д`)。

そして「エマオムレツ」ってこの店にしちゃあ優しそうな料理だな...と思ったら、これにも唐辛子入り!
ゾンカ語(ブータンの公用語)では「エマ」はトウガラシの意味らしい。

ワインも気になるけど、唐辛子まみれの舌でワインの味の違いなんて分かるんだろうか...。

ガテモタブン

メニューを読んてただけで喉が渇いてきた。
とりあえず、ビールで潤そう。

今日はこの後、きっとこのビールが湧水のように感じられるんだろうなあ(笑

ガテモタブン

まずはモモから。ブータン流餃子。
見るからにモチモチしておいしそうだけど、この複雑な包み方、どうやって作ってるんだろう?

添えられている赤い薬味は「エヅェ」で、モモ自体は辛くないけど、このエヅェが辛い、という。

ガテモタブン

あと「チーズモモ+チーズエヅェ」がおいしそうだったので、それも。
こっちは餃子というよりは、小籠包みたいな感じだ。

まずは、お手並み拝見。

ガテモタブン

おぉ...こうきたか。
皮、もっちり。

おっ、トウガラシがジャブを出してきた。
でもうまい。噛むほどに肉汁が。こういう餃子的おいしさがあったか。

メニューを見て、チーズ入りのほうがマイルドに違いないと思ったら、チーズ入りのほうが鋭い辛さ!逆に、ノーマルモモのほうが予想の範囲内の辛うまさ。これは完全に逆を突かれたな。

ガテモタブン

ホゲ、なんとも情けない名前からは想像できない鮮やかさ。
「ホゲ」って、1990 年代にプログラミングやってた人ならば絶対テストコードに「hogehoge」って入れた経験があるに違いない(笑

サラダ的な位置づけにもかかわらず、山椒がしっかり入っていて、味覚がおかしくなっちゃう感じだ。
ホゲ~ッ!これ、全然箸休めじゃないぞ。

でも、妙にくせになるうまさだ。
いいぞお、ホゲ。
なんだか楽しいぞ、ブータン。

ガテモタブン

エマダツィ、ブータンの真打ち登場。
赤と緑、まんまトウガラシ。それがびっしり。見た目だけで判断するなら、罰ゲーム的な何かにしか見えない(笑

ガテモタブン

合わせるのは赤米と白米の二色ライス。
ブータンでは、少量の味の濃いおかずで米をたっぷり食べるのが流儀らしい。
メシに合うトウガラシってことは、そんなに辛くないのか...?

よし、心の準備はできた。

ガテモタブン

ライスにエマダツィをかけるようにして、いただきます。

この白いスープみたいなの、実は溶けたチーズなのか。このチーズ、濃くてすごくおいしい。
全然、辛くない。もしかして...辛いのは見た目だけ?

ん...ん、なんだ?
おっ、おっ、来たぞ?本気がやってきたぞ...!!

日本では薬味のトウガラシが、まさかの主役。
これは辛い。今まで味わったことのない辛さ、いや辛(つら)さだ。
迂闊にたくさん食べたら、それこそ失神してしまいそうだ。

これを食べた後だと、山椒が強烈だと思っていたホゲが、まさかの爽やかさ。これは箸休めになるぞ。
ホゲ~、おまえがいて、助かった。

ガテモタブン

続いて久住's セレクションから、ジャシャパ。
鶏肉とキャベツに、当然のようにトウガラシが入った炒め煮。

これも確かに辛いけど、エマダツィに比べたら全然普通。
鶏肉とキャベツの炒め物なら日本でも一般的だから、ようやく自分の得意な戦場に持ち込めたような感覚で、ちょっと安心(笑
あっという間におかわりしてしまったご飯がさらに進みます。

ガテモタブン

自家製のレモンチェッロ。ブータン関係ないけど(笑

自家製というだけあって、レモンの酸っぱさ全開。
でも、この辛さの中では、口の中をリセットするのにちょうどいい存在だ。

ガテモタブン

干し肉のパクシャパ。そのど真ん中に、真っ赤なトウガラシが鎮座。うわあ、いるいる。

干し肉、一見角煮的な柔らかさを想像するけど、食べてみると噛み応えあり。
そして、干し肉のうまみがしっかりしみた大根がうまい。これ、ブータンのブリ大根的な何かか。

あ~、これは...大根の甘みとトウガラシの辛さが、口の中で丁々発止の戦いをしている。
ん~、なんだか、だんだんカラダがトウガラシに慣れてきたような...。

ここで改めてエマダツィを食べてみると、実際さっきのめまいがするような辛さを感じない。むしろトウガラシのうまみを感じるとは...。
まるでロンダルキアについた瞬間にはモンスターに一撃で瀕死のダメージを受けていたのが、はぐれメタルを倒しまくっているうちにレベルが上がったかのようだ(何

ガテモタブン

タイのウィスキー「メコン」のソーダ割り。

スコッチやバーボンとは全然違うと思ったら、サトウキビと米を原料に、タイのスパイスで香りをつけたものなのか。
これ、合う。ブータン料理にものすごく合う。

ガテモタブン

「シャダフィン」。見てのとおり、鶏肉と春雨のスープ。そして言うまでもなく、トウガラシ。

中華料理の春雨スープの亜流みたいな感じで、なじみのある味。
とはいえ自分の辛さ耐性が高まった状態で食べているので、実際どれくらい辛いかは不明(笑

ガテモタブン

「ケワダツィ」。「エマ」ダツィはトウガラシのチーズ煮込みだったけど、「ケワ」ダツィはジャガイモのチーズ煮込み。

エマダツィのチーズがすごくおいしかったので、これの辛さマイルド版があったらいいと思ったけど、それがまさにこれ。
チーズの濃い味がむちゃくちゃうまい。これ、何のチーズを使ってるんだろう?
トウガラシも控えめだし、最初はこれから始めれば良かったかも。

ガテモタブン

〆は「チョーメン」。ブータン風焼きそば。
これ自体は辛くなくて、パクチー等でオリエンタルな香味をつけた普通のソース焼きそばという感じ。

ガテモタブン

でも、一緒に出てくる特製ケチャップをかけると、一瞬にしてトウガラシ味(笑
辛い、けど、止まらない!まるでブータンの魔法にかかったようだ。

ブータン料理、日本の味付けとは違う意味で、これ以上ご飯が進む料理を知らない。
今、俺の中で、トウガラシ・パラダイムシフトが起こっている。

ガテモタブン

胃袋からブラボーの拍手鳴り止まず。
ああ、辛うまかったぁ~っ。

ブータンのトウガラシ愛、食の世界をくまなく照らしている。
ああ、でも、こういう満足感、生まれて初めてだ。

ごちそうさまでした。

ドラマを観た直後は、ゴローちゃんが素の松重豊さんとして本気で辛がっているように見えたので(笑)、これはネタ回的な位置づけで、一回行けば十分かな...と思っていましたが、最後には想像以上にうまかった。ここは、再訪ありだな。
次回来ることがあったら、今度はもう少しスロースターターになるように、順番考えて頼もう(笑

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/11/14 (Sat.)

世田谷区千歳船橋のラム肩ロースとラムチョップ

「ちょっと疲れが溜まってるな。なんかパワー系なもの、入れたいなあ」

千歳船橋

ドラマ『孤独のグルメ Season5』の聖地巡礼も、早くも 4 軒目。今回は、昨夜放送されたばかりの第 7 話の舞台、千歳船橋に放送前巡礼してきました。紛らわしいけど、千歳船橋は北海道でも千葉でもなく、世田谷区です(笑

年々ドラマの人気が高まっていることもあって、今シーズンはいつもより早く放送前の巡礼を心がけていますが、この店は特に人気が出そうなので、早く行っておきたかった。だって東中野木場西荻窪とこれまでのラム回の店にハズレなし。今回はさらにラムで焼肉とあっては、うまくないはずがないわけです。

ちなみに↑の写真は「孤独カット」(「腹が減った」の三段引きカット)でゴローちゃんがヨガの「木のポーズ」をしていた場所。

ジンギスバル まーさん

ジンギスバル まーさん

え...?これ店なんだ。
ジンギスカンね...忘れていたアイテム。

静かな住宅街のカドにぽつんと存在する、ファンシーな外観のお店が今回の聖地。羊に見守られている店舗だ。
どうやらこのお店、札幌のだるまで食べたジンギスカンの味に感動し、東京にないなら自分で作ってしまえ!という勢いでオープンしたお店だそう。だからこんなに羊愛に溢れた建物なのか。

ジンギスバル まーさん

店内、こぢんまり。
カウンター中心で、テーブルが一席だけ。予約すれば二階席もあるようですが、二階に行くには建物の外から階段を上がるようで、さすがに未確認(笑

通されたのはゴロー席でした。今シーズンここまで、放送前巡礼も含め全てゴロー席を引き当てているこの強運!
なお、この日は放送前ながら予約で満席、飛び込みで来て断られているお客さんも数組いらっしゃいました。普段から人気店みたいですが、事前巡礼のお客さんも増えてきているようですね...。

ジンギスバル まーさん

おしながき。なんか、いろいろあるなぁ~。

ジンギスカンって、そんなバリエーションあったっけ。
札幌のジンギスカンは、肉といったら一種類しかなかったような気がするけど、これは興味津々。

ジンギスバル まーさん

ジンギスカン鍋、一人にちょうど良い大きさじゃないか。
炭に火が入り、脂が塗り込まれて、こちらのテンションも高温になっていきます。

ジンギスバル まーさん

そんなジンギスカン鍋を眺めながら、まずは生ビールを一杯。
札幌の夜、思い出すなあ~っ。

今回は放送前で、メニュー的に予告映像では何の肉を食べたのかも微妙に判らないので(汗、ここは勢いに任せて、後は流れで。

ジンギスバル まーさん

最初はビールのつまみっぽく、ラムソーセージ 3 種盛りをいただきます。
そのままでも食べられるけど、炭火であぶるとなおうまし。

3 種はあらびき、ガーリック、チョリソーらしいけど、ハッキリ味が違うというよりはラムっぽい味と香りが先に立って、後から味の違いが分かる感じ。

ジンギスバル まーさん

そして羊のタン。牛タンは好きだけど、羊のタンって初めて。
見た目からして、普通の焼肉屋で食べる牛タンとはずいぶん違う。

ジンギスバル まーさん

羊のタン、想像していたような弾力性はあまりなくて、滑らかな感じ。
そして羊っぽいくさみが全然ない。おいしいです、これ...。

ジンギスバル まーさん

...と、タンを食べていたところで、カウンターの奥に黒板メニューがあることを発見。
レギュラーメニュー以外にもいろいろあるのか。

レバーにハツに脂身だ?
それに、ラムタン原木。ドラマでは「ふらっと QUSUMI」コーナーで久住さんが食べてましたが、あれもうまそうでした。
これに気づいていれば、最初からこっちにしたのに(;´Д`)。

謎のメニューが後から後から現れる。
この店、底知れないぞ...!

ジンギスバル まーさん

今回の主役のひとつ、やわらか肩ロースが出てきました。
おお...思ってたよりボリューム感ある肉だ。

ジンギスバル まーさん

ゴローちゃんは肩ロース+ランプ+焼き野菜の「A セット」を頼んでいたけど、放送前だから当然見ていないし、最初は「だるま」っぽくシンプルにいきたかったので、肩ロース単品+玉ねぎで。
肉の前に、まずは玉ねぎを鍋の周囲に配置して、先に火を通していきます。

ジンギスバル まーさん

そして、まるで玉座のような中央の空間に、肩ロース。

あぁ...この匂い、腹がどんどん減っていく。
世田谷の住宅街にあって、ここだけすすきのがやってきたかのようだ。

ジンギスバル まーさん

いただきます。
ロースとタマネギは、タレ。

えっ...何これ、うまし!実にうまし。
牛でも豚でもないロース、めちゃくちゃうまい。

タマネギも甘くておいしい。
劇中じゃ、淡路島のこだわりタマネギって言ってたなあ。

ジンギスバル まーさん

これがランプ(腰からお尻にかけての部分)。
クミン塩でいただきます。カレーの香りのもとになるクミン、なじみ深いスパイス。

おー、ちょっとこれ、感動。
ランプ、すごい。クミン、反則。やばいよこれ。
脂分は少なめだけど、柔らかいし、ラム肉の味がよく分かる。

こういううまさが肉の世界にはまだ隠れていたのか。

ジンギスバル まーさん

ここのラムロースは間違いなくおかわりしたくなる。
ゴローちゃんは「旨くちロースタレ」でおかわりしてたけど、私は「ネギ塩ラムロース」で。

ネギ塩って、牛カルビとは焼くことがあるけど、ラムロースだとどうなっちゃうんだろう。

ジンギスバル まーさん

「片面が焼けたら肉でネギを巻いて食べてください」と言われたけど、ロースが分厚くてネギが巻けない(笑
仕方ないので、ネギのせラムロースでいただきます。

うっほ、これもいい。
ネギ塩とラムロースが秘めたうまさを互いに引き出し合っている。

まだ全然イケるぞ。
この店の羊、レベルたかし君。

ジンギスバル まーさん

これはちょっと、飲み物のペースも上がらざるを得ないというものです。

ビールの次はハイボールでも良かったけど、ちょっとガツンとしたのが欲しくなったので、最強のレモンサワー「MASSA 酎」にしてみました。マッサチュー...工科大学?
これがまた、しっかり炭酸と強めの酸っぱさで、パワフルなラム肉と好相性。だけど、お店を出た頃に自分が思っていた以上にアルコール回った感があり、迂闊に飲んだらあかんやつや。

ジンギスバル まーさん

おっ!来たな、ラスボス。

というわけで、ラムチョップですよ。
骨付き肉って、見ただけで興奮してくるよなあ。はじめ人間的な何かが遺伝子に組み込まれているとしか思えない。

ジンギスバル まーさん

ここで、目の前で炭の交換。
劇中でも「タレの味がついちゃうから」と言ってラムチョップの前に網を替えるくだりがありましたが、これってラムチョップ前の何かの儀式なのか。

ジンギスバル まーさん

新しくなった炭の上で、じっくりじっくり、焼いていきます。
「片面 2 分ずつ、5~6 回」という劇中の説明はありませんでしたが、大きめの骨付き肉だし、腰を据えてじっくりと。

うまいラムチョップへの道のりは、長く険しい。
これは修行だ。

ジンギスバル まーさん

ラムチョップ、完成。
長い道のりだった。よく頑張った、俺。

「箸袋を骨に巻いて」という説明も特になかったので、骨をそのまま手づかみで、いただきます。

くわぁ~っ、これは良いチョップ。
胸にバシィィーン!と、来たよ。

俺は狼だ。羊を襲う狼だ。
野生の血が、肉を喰らい血をすすり、骨の髄までしゃぶり尽くす。うおォォォン!

ジンギスバル まーさん

〆は、メニューにあって最初から気になっていた、「ネコ飯」。
見た目はごく普通の鰹節ねこまんまそのものだけど、一口食べてみると、うまみ炸裂。何入ってるんだこれ。

って、鰹節に、秘伝のタレとバター、ね。
Wikipedia によると「北海道では醤油にバターが加えられることが多い」ということで、北海道流のねこまんまなのか。なるほどね。TKG に続く〆ご飯のヒット作、これ今度自宅でも真似してみよう(笑

すごい店だった。
羊のピラミッドパワーで、エネルギー充填。疲れ、蒸発!
食いたいものを食いたいように食いたいだけ食う以上に、元気が出ることはない。

事前に想像していたとおり、リピートしたくなる店。ラム好きとしては特に外せない。
放送前巡礼だったがゆえに今回は食べなかった「五郎's セレクション」があるので、放送後しばらくして客足が落ち着いた頃に、未踏のメニューに再挑戦しに来ようと思います。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 21:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/11/08 (Sun.)

目黒区大岡山のなめろう冷茶漬

「こんなときはうまいもんを、食いたいだけ食うに限る」

九絵

前回に引き続き、ドラマ『孤独のグルメ Season5』大岡山編の聖地巡礼です。こないだは九絵定食だけで満腹になってしまったので(笑)、今度は夜に改めて来てみました。放送前に二度も聖地巡礼するのは、さすがにこれが初めて。
お店の隣がカラオケスナック、というあたりも昭和ローカル感があって、いいじゃないの(笑

漁師料理 九絵

九絵

お昼に来たときには気がつかなかったのですが、店内は漁船の集魚灯タイプの照明が使われていて、いかにも漁師料理の店という雰囲気ビンビン。改めて、気分が高まります。
蛍光灯にかけられたスノコとか、棚にズラリと並べられた焼酎とかも、いいじゃないか。山の上じゃなくて、三陸か三崎の港にでもいるような気がしてくる。

九絵

なぜだか一漁終えた後みたいな感覚になって、生ビールが欲しくなるわけです。
ビールはスーパードライとプレモルがありましたが、意外にもプレモルが瓶、スーパードライのほうが生で提供されるということで、スーパードライで乾杯。
ま、ヱビスって雰囲気の店でもないし、これぐらい気安いほうがちょうどいい。

九絵

さて、つまみは何にするかな。
こういう黒板メニューだと、なんでも美味しそうに見えてくるのは何故なんだろう。

なお、メニューに書かれていても早々になくなってしまうものも少なくないもよう。
くじらのユッケ、食べたかったな...。

九絵

こっちは...おっと、ランチメニューだったか。
でも、サンマのねぎまなべ定食とか、カレーもいいなあ。劇中で体育会系の学生さんも頼んでたけど、気になるなあ。

九絵

さておき、料理はやっぱり刺身からでしょう。いろいろ食べたいので、刺盛り。
頼もうとしたところで「刺盛りは 3,500 円のと 5,000 円のがあるけど、どっちにしますか?」と。黒板に書いてない 5,000 円の刺盛り、そういうのもあるのか!

違いを聞いてみると、大将自ら「5,000 円のほうはマグロのうまいところが入ってて、こっちが絶対おすすめ」。
そう言われてしまったら、迷わずに高い方を頼まざるを得ないってものです。

九絵

ネタは日によって違うんでしょうが、この日はマグロ(トロ)、マグロ(赤身)、ブリ、カンパチ、ヒラメ、サーモン、イカ、イクラ。定食と同じく、刺身のツマ代わりに野菜サラダ。

このトロが、舌の上でとろけていく感じで至高。値段的にまずいわけがないんだけど、確かにうまい。
個人的にはその次はヒラメが当たり。ブリも美味しいけど、これの旬はあと 2~3 週間経ってからが本番かな、という感じ。

九絵

ブリ大根。富山人的には、ふるさとの味。
昼の煮付けもうまかったけど、このブリ大根もまたいい。この店、やっぱりあの大鍋で煮込んでる料理に外れなしだなあ。

大根はちょっと歯ごたえを残してあって、個人的にはもっとほろほろに煮込まれているほうが好みだけど、そうするとブリのほうの旨味が抜けてしまうので、バランスが難しいところ。

九絵

こうなると日本酒ですよ。
女将さんのおすすめに従って、日高見純米(宮城)・小左衛門(岐阜)・緑川 純米吟醸「緑」(新潟)のジェットストリームアタック。おすすめだけあって、いずれも魚料理に最適。

枡とか凝ったグラスじゃなくて、こういういかにもな「コップ」で出てくるぶっきらぼうさが、この店では逆にいい。

九絵

と、なぜかこのタイミングで突き出しの登場(笑。まさか中盤になって出てくるとは思いませんでした(笑

厚揚げ・厚焼き玉子・おひたしの三点セットは、お昼の定食と全く同じもの。
突き出しにしてはかなりボリューム感があって、これと刺身と白飯があれば食事になってしまうレベル。

九絵

ここで揚げ物。黒板を見ていたら、アジフライと生カキフライの魅力に、どうしてもあらがえず。大皿にまとめて出てきました。
しかしこの店、刺身にも揚げ物にもこのサラダがついてくるんですね。テーブルに常備されている胡麻ドレッシングで、スタッフが残さずいただきました。

九絵

アジフライは、フワッとした身をカラッと揚げてあって、かるーい食感。
お店で揚げたてのアジフライを食べる瞬間って、至福だよなあ。

九絵

カキフライは小ぶりだけど、生ガキというだけあって引き締まった身にうまみがギュッと凝縮されていて、これまたうまい。

新鮮な魚介って、生で食べて良し、煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。
海に囲まれた国に生まれた、この幸せ。魚ォン!俺はまるで人間水力発電所だ(ぉ

九絵

こういううまいフライに煽られて、日本酒からハイボールに戻ってきてしまうわけです。

ちなみに、隣のテーブルのお客さんが頼んでいたとんかつがやたらうまそうで。漁師料理の店なのにとんかつ?と思ったけど、頼もうとしたら「今ので肉全部終わっちゃったのよー」と女将さん。
まいったな...ピーンときたのになぁ。

ま、気を取り直して、本命のアレ、いっときますか。

九絵

前回食べ損ねた「なめろう冷茶漬」。二人前頼んだら、冷や汁が鍋で出てきました(汗
氷が入った味噌汁、ってなんだかすごい絵だな。

九絵

そして、なめろう。お約束の野菜サラダがここにも(笑

ただし、この日はカツオの仕入れがなかったということで、代わりにブリのなめろう。
大将によると、価格高騰によりたぶん 12 月いっぱいくらいまでカツオのなめろうは出せなさそう、とのこと。
でも、「なめろうはカツオが一番うまい」ということなので、これは日を改めて食べに来たいところ。

九絵

まずは、なめろう単品で。その次に、白いご飯になめろうを載せて、いただきます。
ちなみにこの白飯、茶碗っぽく見えるけど丼です。九絵定食の後に入れられる量じゃない(笑

うわ、何これ、うまっ!
サンマのなめろうもおいしかったけど、ブリもいい。なめろうにすると、それぞれの魚の持ち味がさらに引き出されるかのようだ。

九絵

で、冷や汁をジャブジャブと。

おお~っ、こうなるかあ。こ れ は ...。
うん、冷たいのがいい。スルスル入る。これはたまらん。

これ、好きです、俺。ずっと前から好きだったけど、今日初めて二人だけで話した、って感じ。

九絵

それとカレーうどん。
私が頼んだものじゃないけど一口分けてもらったら、口に入れた瞬間はマイルドだけど、後からしっかりした辛口が追いかけてくる感じ。
店が店なら、これだけでランチの主力を張れるんじゃないだろうか。

151108t.jpg

食べている間も、女将さん(ミユキちゃん)が大将にダメ出しをしっぱなし。劇中よりも口調はきつめだけど、そういうのも含めて夫婦仲がとても良い証拠、ってことなんだろうなあ。

ちなみに、この日はちょっと早い時間に他のお客さんが引け、我々だけになったところで、大将と女将さんが話しかけてきてくれました。ここには書けないような内容も含め、撮影当日の話とか、(魚料理の店なのに)なぜか美味いとんかつの揚げ方の話とか(笑
お二人の「お客さんにうまいもんを食わせたい」という想いが伝わってきました。

この店には、無言の誠意があふれている。
毎日を精一杯生きている朗らかさに満たされている。

いい店だった。
次は、聖地巡礼の客足が少し落ち着いた頃に、カツオのなめろうととんかつをいただきに来よう。

ごちそうさまでした。

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2015/11/05 (Thu.)

鳥取 味処 くさかべ

スラーメンとかカレーとかすなば珈琲とかもいいけど、やっぱり旅したからにはその土地のものを味わいたい!というわけで、独り店を探してうろうろと。俺は今、何を入れたいんだ...?

鳥取も日本海に面した港町と考えると、海の幸がうまいに違いない。じゃあ、そのへんがうまそうな居酒屋はないか...といったところで、良さそうな店を見つけました。

味処 くさかべ

味処 くさかべ

大通りから一本ずれた道沿い、チェーン系じゃなく、それなりに年季の入った店構え。暖簾は扉の幅に足りてないけど(笑、それも味があっていいじゃないか。よし、ここにしよう。

カウンター+座敷という、オーソドックスな作りの居酒屋で、基本的には家族経営なのかな?手作り感のある、いい雰囲気。
寡黙そうなマスターと息子さん(と思われる)がカウンターの中で黙々と調理し、おかみさんが料理やお酒を出しているようです。

味処 くさかべ

とりあえず生ビールから。

この店、プレモルのサントリー認定超達人店とのことで、確かに注ぎ方が絶妙。
お通しは魚の煮付け系小鉢。こういうのをお通しに出してくる店なら、経験上魚料理に外れはないはず。これは期待できます。

味処 くさかべ

料理はまずさっといただけるものを、ということで冷奴。

想像していたのとちょっと違って、生姜、鰹節、葱、桜海老、大葉、と薬味たっぷり。
でも豆腐のほうも薬味に負けず、豆の味がしっかりするお店の手作り豆腐。おお、いきなり冷奴から高得点を取ってくるとは。この店、やっぱり「あたり」っぽいぞ。

味処 くさかべ

それから、メニューを眺めていたらビールのつまみにちくわが欲しくなってしまったので、ちくわの二種盛り。
白いのが「とうふちくわ」で、色の濃いのが「あごちくわ」。しまった、冷奴とちくわで豆腐がダブってしまった(ぉ

とうふちくわは、見た目通りふわっふわ。ちくわというよりはんぺんみたいな食べ応えで、嬉しくなる感じ。
あごちくわは、あご(トビウオ)を原料にしているというだけあって、魚の濃い味が感じられて、とうふちくわとは対照的。これ、どっちもおいしい。

後で調べたら、鳥取県はちくわの消費量日本一ということで、こんな変わったちくわが発明されるのも納得です。
カレーといいちくわといい、鳥取の食パワー、あなどれない。

味処 くさかべ

鳥取は地酒もなかなか馬鹿にできません。というわけで、ビールの次は日置桜の強力を冷酒で。

味処 くさかべ

そして、魚料理に繋いでいくわけです。

刺身は何にするか迷ったので、結局刺盛りに。甘海老、カンパチ、本鯛、白いか等々、とまるで私の故郷・富山で出てくる刺盛りのような顔ぶれ。
これらの多くが地物ということで(これまた調べてみたら、ホタルイカさえも近海で獲れてしまうらしい)、北陸から遠く離れていても日本海で繋がっているんだなあ、と実感します。知らない土地に来たという感覚が全くない。

味処 くさかべ

懐かしさを感じる魚の味に強力をスイスイといってしまったので、お酒は瑞泉の純米に移行。
そろそろ燗酒が美味しい季節になってきたけど、私は基本的に冷酒派です。

味処 くさかべ

日本酒と刺身の間に挟む箸休め的なものがつい欲しくなって、長芋の短冊を追加。
この長芋が、らっきょうと並ぶ鳥取砂丘の名産品とのこと。やっぱりこういう地のものを食べてこそ、旅して来た気分が味わえるというものですよ。

ちなみにカウンターの上にはお店で漬けられたと思われるらっきょうもありましたが、メニューには書かれておらず。
ダメモトで聞いてみるべきだったか...(とりあえず帰りの空港でお土産には買いました)。

味処 くさかべ

さあて、メインはやっぱりガツンと肉を入れたい。鳥取といえば大山鶏、ここは鶏料理をいっとくべきでしょう。
定番のからあげもいいけど、鶏肉自体の味を堪能するなら味噌焼かこしょう焼もいいな。蒸し鶏も捨てがたい...って、なんだ?「塩ヨーグルト焼」って。

おかみさんに聞いてみたところ「塩焼きした鶏にヨーグルトソースを和えたものです」とのこと。
これはもしかするとギャンブルかもしれないけど、ここまで気になったからにはちょっとチャレンジしてみよう...。

味処 くさかべ

出てきました。って、まさかのカジュアルフレンチ風(笑
この店の雰囲気と全然違う。もしかして、息子さんがフレンチか何かのお店でかつて修行してきたとか、そんな感じなんでしょうか。

でも、食べてみるとこれがまたうまい!
鶏肉のうまみを感じられるしっかりした肉感に、甘酸っぱいヨーグルトソースがよく合います。シンプルに味噌やこしょうもいいけど、塩ヨーグルト焼、これはアリだな。

味処 くさかべ

ちょっとワインが欲しくなってしまったところですが、さすがにメニューになかったので(笑)山崎のハイボールと一緒にいただきました。

予備知識なしで飛び込んでみたけど、いいお店でした。一期一会でこういう店に巡り合えると、幸せな気持ちになります。
ただ私にしては食べたものの絵面がちょっと地味でしたかね(笑。でも、どれもちゃんと想いを込めて作られた、美味しい料理でした。

ごちそうさまでした。

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2015/10/31 (Sat.)

杉並区西荻窪のラム肉のハンバーグ

「すっかり飲んべえタイムだ。下戸お断りと言わんばかりの空気...」

戎

漫画『孤独のグルメ』の第 10 話「東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食」などにも取り上げられた、久住ワールド的によく登場するエリアがここ西荻窪、通称・西荻。ドラマ Season5 でも第 3 話の舞台となったため、さっそく聖地巡礼してきました。
駅の南口を降りて右に折れるとすぐに遭遇するのが、劇中で角田信朗氏演ずる「先輩」が飲んでいた、「やきとり戎」。この店、一店舗だけなのかと思ったら、この路地ほぼ全体が店舗なんですね(笑。

この飲んべえ小路を抜けて、ちょっと寂しい線路沿いの道をしばらく歩いたところにあるのが、モロッコ料理の「タムタム」。

タムタム

タムタム

住宅街にぽつんと存在する、小さなお店。テーブルも四人席×2+二人席×2 しかなく、こどグルドラマ史上でもトップクラスに小規模な店舗ですが、むしろそれが西荻っぽい。

すいませーん、予約した者ですけどー。

タムタム

お店はドラマと同じく、お母さんと二人姉妹の三人で営まれています。ちなみにドラマに登場していた妹の真理安さんは、ご自身が本人役で出演。お店でご本人に会える、というのもなかなか感激しますね。

タムタム

店内はとても手作り感あふれるエスニック。「異国情緒」って、まさにこういうののためにあるような言葉だなあ。

カウンターの上には様々なデザインが楽しいタジン鍋も並べられています。モロッコ料理といえばタジン、個人的にもタジンには思い入れがあるので、これは頼まないわけにはいきません。

タムタム

とりあえずの飲み物は、久住さんも飲んでいたカサブランカジュースビールにしようと思ったら、「さっき冷蔵庫に入れたばっかりで、まだ冷えてない」とのこと。やっぱりみんな久住さんの真似して飲んでるってことですか(笑。
仕方がないので、一杯目はチュニジアビール「Celtia」から。ちょっとスッキリめのクラフトビールっぽい味で、なかなか飲みやすい。でも、日本のビールとは確かに違う味。面白い。

さて、何を食うか。

タムタム

モロッコ風イカめしとか、ベルベルオムレツとか、名前からして気になる料理が目白押し。
ローストビーフのスペアリブってのも、強力な引力を放ってくるな~。

でも、まずは規定演技からかな。

タムタム

最初はモロッカンサラダ。モロッカンって、初めて聞いたけどいい響き。

一見普通のグリーンサラダっぽいけど、ドレッシングに普通とは違うスパイスが使われているのかな。アンチョビも効いていて、もろ、モロッカンって感じ。
あ~、胸に草原広がるわ。これ、癒やされる。

タムタム

とても気になっていたハリラスープ。
久住さんに「シリーズの中でも三本指に入るくらいおいしい」と言われたら、飲んでみたくなるじゃないですか。

おおっ、このスープ、相当いいぞ。
トロッとしていて、スパイスっぽいんだけど、優しくてほっとする味。
こういうのが、モロッコのおふくろの味なんだろうなあ。

この時点で既にこの店、当選確実の花がついた。

タムタム

ビールはレバノンの「almaza」に移ります。カサブランカ、早く冷えてくれ(笑

こいつは材料にカラメルが使われているということで、独特の香りと苦味があって、これまたおいしい。

タムタム

ベルベルオムレツ。これはゴローは食べてなかったけど、頼まずにはいられないその名前のせいで、どんなものか気になって(笑

野菜たっぷり、優しい味で、このお店のお母さんの人柄がそのまま表現されているかのような包容力のある味わい。ベルベル感がどのあたりにあるか分からないけど(ぉ)おいしい。
モロッコ料理ってもっとストレートにガツンとくる感じなのかと思ったけど、こういう感じなんだ。へええ。

タムタム

後ほど出てくるハンバーグにセットのパンだけ、先に出てきました。
このパンも手作りらしく、ほっとする味。ちょっと粗めの食感が、ハリラスープとかタジンの汁なんかに浸して食べるのにもいい。

タムタム

パンにつけるフムス。ひよこ豆のペーストってことらしいですが、甘みとか塩気とかもあんまりなくて、豆の味を感じながらパンをいただくような食べ方になります。
フムフムス、こんな感じなのか。

タムタム

ワインが気になったので一杯いただいてみました。メダリオン・カベルネレッド、モロッコの赤ワインです。
アフリカのワインって初めて飲んだけど、味も香りもしっかりしていて、肉料理にぴったり。よく考えたら、モロッコってスペインとは目と鼻の先なんだから、ワインがまずかろうはずがない。ボトルで買ってもそんなに高くないみたいだし、これは良いワインと出会ったかも。

タムタム

モロッコ流揚げ春巻き、ブリック。
とろ~りが、おいでなすった。

パリパリッとした食感が良い皮を割ると、その中からは...

タムタム

このとろ~り卵ですよ!
うひゃ~、これはたまらん。

ナイフとフォークで食べてみたけど、これはゴローばりに勢いよくガブリック、と行ったほうがよりうまさを満喫できたかもなあ。
これ、最高じゃないですか。

タムタム

そういえばベルベルオムレツもタジン鍋に入って出てきたけど、本流のタジンもいっとこう。ということで、ミートボールのタジンを。

肉感にあふれるミートボールにたっぷりの野菜、中心にはまたとろ~り卵が収められた、幸福な料理。
自分がモロッコの子どもだったら、母親に毎日でもこれをリクエストしちゃうだろうなあ。

タムタム

そしてやっと冷えてきました、カサブランカジュースビール。
これまたスッキリ美味しいラガービール。でも、飲む順番的にはカサブランカ→チュニジア→レバノンが正解だったかも。まあ冷えてなかったものは仕方ない。

タムタム

いよいよ本命登場、ラム肉のハンバーグ。
うーん、匂いがもうご馳走だ。

肉の表面から肉汁があふれ出ているけど、ナイフを入れると、中からはさらにジュワーっと肉汁。
うまいラムって、挽肉にするとこんなになっちゃうのか。知られざるモロッコの世界。

ちょっと驚いた、ラムバーグ。
俺の中のハンバーグ感が、解体再構築されていくようなうまさだ。

タムタム

ここでそろそろ〆のクスクスと、最後にハリラスープをおかわりしたいな...と思っていたら、なんと料理を満喫している間にラストオーダーの時間が過ぎている、という大失態を犯してしまいました。
スタートの時間が遅かったというのもあるけど、この手のミスは私の聖地巡礼史上でも初めて。これは悔やまれますorz

だけど、本当にうまかった、西荻のモロッコ。
店自体がまるで、大きなタジン鍋みたいだった。

ドラマ『孤独のグルメ』は基本的に焼肉回と中華回に外れなし、と思っていたけど、最近の傾向からするとラム回もそれに負けない名店揃いだなあ。
クスクスを食べられていないこともあるし、現時点でもう再訪決定。ここは繰り返し食べに来る価値のある店だと思います。
ただ当面は激混みだろうから、次回は少し時間をおいてからにしようかな。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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関連ランキング:アフリカ料理 | 西荻窪駅

投稿者 B : 21:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/10/19 (Mon.)

品川区大井町のハムエッグとサンマの塩焼

THE ORIGIN II プレミア上映会の後にごはんを食べて帰るのに、どこにしようかなあと。私は豊洲からだと有明~大井町経由で帰ることになるので、これは久しぶりにいわしの聖地・だるまやに行くチャンス!と思ったら、悔しいことに満席で入れず。それならということでもう一つの聖地・立ち食い中華に行ってみるも、こちらも満員。完全に当てが外れて、途方に暮れてしまいました。

俺がちょっと飯を入れていくような店ってもうないのか?と思いつつ、東急大井町駅すぐのところにあるディープな飲食店街「東小路」をフラフラと。すると、原作の聖地・永楽の向かいに、気になるたたずまいの店を見つけちゃったじゃないですか。

まんぷく食堂

まんぷく食堂

「まんぷく食堂」、グッとくるネーミング。焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。

小洒落た感じの店構えに、10 人も座ればいっぱいになってしまうカウンター席だけの店内(二階にはテーブル席も一応あるもよう)。歴史ある東小路に店を構えるからには、うまいに違いない、ということで、暖簾をくぐってみました。

まんぷく食堂

とりあえず生ビールで乾杯。

店構えだけで決めたので、何を入れるかはメニューを見ながら悩もう。

まんぷく食堂

ご飯セット...おにぎり...茶づけ...って、こういうカウンターだけの狭い店でお茶づけと言われると永谷園が出てくるんじゃないか、と思ってちょっと期待不安になってしまうこどグル脳(ぉ
なめこ汁...ここはナメコ汁で決めようか?ハムエッグというのも渋い。なんだここは、こどグル脳を刺激するメニューだらけじゃないか(笑

まんぷく食堂

まあ、まずは酒盗クリームチーズでビールをいただこうじゃないか。
このへんはどんな店でも外れがない、鉄板のおつまみ。

まんぷく食堂

豆腐サラダ。
味は普通だけれど、一人だとこれだけでお腹いっぱいになりそうなボリューム。豆腐が大ぶりなのも嬉しい。

まんぷく食堂

ここはビールはそこそこに済ませて、ハイボールに飲み進めるわけです。

まんぷく食堂

定食屋の定番中の定番、豚肩ロース生姜焼き。けっこう厚めに切られたロース肉が濃いめの生姜だれで味付けられていて、ガツンと美味しい。

見た目は完全にぶた肉炒めですが、他にロースニンニク焼きなんかもあって、もはや孤独のグルメを観ながらメニュー決めてるんじゃないかとさえ思えてきます(笑

まんぷく食堂

メニューの中でもひときわ光を放っているように見えた、イワシつみれ団子串焼。たまらずに頼んでしまいました。

手作りっぽいイワシつみれをじっくり焼いた一品。

まんぷく食堂

口に入れると火傷しそうなくらいアツアツ。身はぷりっとしていて、生姜醤油をつけるとイワシそのものの味がシンプルに味わえて、これはうまい!
だるまやには振られちゃったけど、代わりにここで文字通り珠玉のイワシに出会えた。

まんぷく食堂

これまた頼まざるを得なかった、ハムエッグ。レストラン アトムのものがそのまま出てきたかのようなハムエッグで、軽く戦慄(笑。
これは見た目通り、期待を裏切らないハムエッグ。でも、夜にハムエッグを食べるのって、なんだか新鮮だな。

まんぷく食堂

飲み物は芋焼酎・伊佐大泉をロックで。
ハムエッグとの組み合わせで写真を撮ると、この違和感(笑

まんぷく食堂

焼酎のアテに、白菜のお新香。浅漬けだけど、ちょっと濃いめの塩っぱさが焼酎にはちょうどいい。

まんぷく食堂

さらに肉豆腐。いかん、豆腐サラダと肉豆腐で、豆腐がダブってしまった(ぉ

ちょっと寒くなってきたこういう時季に嬉しい、落ち着く味。改めてここ、いい店認定確定です。

まんぷく食堂

メニューを見てどうしても食べたかった、サンマの塩焼を。そろそろ旬も終わりかけなので、最後に食べられて良かった。
やっぱり日本人の秋はサンマの塩焼だなあ。これを食べておかないと、冬が迎えられる気がしません。

まんぷく食堂

サバ焼も、豪快に半身でドン。サバって切り身程度で出てくることが多いので、サバ好きとしてはこれも嬉しい。

派手さはないけど、ひとつひとつが丁寧に仕事をされた、そしてボリューム満点の料理揃いで満足。お腹も心も、店の名前通り「まんぷく」になりました。
これはいい店を見つけたなあ。独りで入るのに躊躇が要らない店だし、今後ちょいちょい利用しようと思います。

関連ランキング:定食・食堂 | 大井町駅鮫洲駅青物横丁駅

投稿者 B : 22:15 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/10/10 (Sat.)

江東区清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺

「仕事がうまくまとまったら、深川めしもいいな」

だるま

ドラマ『孤独のグルメ Season5』、ついに始まりましたね。今期ももちろん、聖地を巡っていくわけですが...今シーズンはついに初の海外編も予定されているということで、今までよりもさらに巡礼のハードルが高まっています。これは大変だ...。

ともあれ、Season5 はまずは第 2 話に登場した清澄白河から。事前情報でさんざんこの清澄白河回が取り上げられていたのでてっきり初回なんだろうと思い、初回放送の翌週金曜でお店の予約を取ってみたら、まさかの第 2 話だったという(;´Д`)ヾ。私の聖地巡礼史上初の放送前巡礼ということになってしまいました。まあ、予告編で頼んだものの雰囲気は分かったので、なんとかなるでしょう。お店に行って帰宅したらそのままドラマが放送開始、というのも悪くない(ポジティブ思考

清澄白河エリアといったら深川めしだけど、今回の舞台は昭和の雰囲気満載の居酒屋。そういえば Season4 でも木場にいながらあえてのインドカレー、という回がありましたが、ゴローちゃんはなかなか深川めしに縁がありませんね...。ま、何も名物にとらわれなくてもいいじゃないか、おいしけりゃそれで。

だるま

だるま

だるま...縦から見ても横から見ても、居酒屋だよなぁ~。
この年季の入った、風情のあるたたずまい。店構えからしてもう楽しそうだ。

よし、導かれてみようか。

だるま

店内には松重さんや久住さんのサインは見当たりませんでしたが、ドラマ登場予告の貼り紙が。
その隣の貼り紙によると、つい最近別の番組にも取り上げられたようで、人気店なんですね~。

通されたのはカウンター。三人だとちゃんとカウンターの角を空けてくれる心遣いが嬉しい。そして私が座ったのが、ほぼゴロー席!放送を見る前にゴロー席に導かれるとは、これまで聖地巡礼を繰り返して功徳を積んできた甲斐があるというもの(違

だるま

いかにも東京の下町っぽい額の下に、スペイン産ワイン、ラスク、オニオンロールパン...何なんだこの店?!何屋さんなんだ。
この店、ほんと何でもありだな。

しかしその下には無情にも「本日オニオンロールパン売切です」の貼り紙が(;´Д`)。今日のメイン料理のひとつだったはずなのに...。私もオニオンロールパンを刺身っぽく楽しんだり、煮込みに浸して食べたりしたかった(笑。

だるま

コの字型のカウンターに、壁にはズラリと貼り尽くされたお品書き。
お店の雰囲気としては、原作に登場した赤羽のまるます家に通ずるものを感じます。

おお~、メニューが押し寄せてくるぞ。
定番の品々も捨てがたいけど、ホワイトボードの「本日おすすめ品」も見逃せない。しかも、どれも安い!ワンコインでおつりが来るものばっかりだ。

ここは焦らず、じっくりとメニューを読み込もう。

だるま

え~、なんだなんだなんだ?常連客のカバン置き場は、ここなのか。
「ふらっと QUSUMI」の中で「この店は昔はスーパーをやっていた」という話がありましたが、おそらくそのスーパーの名残のショーケースなんだろう。そこに、食器と、お通しと、何故か柿と(笑)、お客さんの荷物。ガヤガヤ騒がしい店内をさらに凝縮したかのようなカオスっぷり。

でも、この市場のごとき喧噪、嫌いじゃない。
静かな店より、こういう中に紛れ込んでいたほうが落ち着くときがある。
他愛ない他人の会話が、心地いい。

だるま

...なんて言ってる場合じゃない。
生ビールが来ちゃったからには、早く飲まないと、自分の中ののんべえちゃんが暴動を起こすぞ。

だるま

日替わりのお通し、この日はひじきの煮物。
ぽいぽい、こういう店のお通しっぽい。シブい球を放ってくる。

だるま

まずはポテサラから。ちょっと甘みがあって、懐かしい味。
この店の大将やおかみさんの人柄が練りこまれているかのような、優しさを感じる。

だるま

いつもならビールの次にはハイボールに行くところだけど、メニューに見当たらなかったので、珍しく酎ハイに移行。
でも、こういう店ならハイボールよりも酎ハイの方がよく似合う。

だるま

本日の主役、サンマクンセイ刺。これが燻製...?

青魚好きの燻製好きとしては、これは来る前から楽しみにしていました。
いつだったか、鯖の燻製を食ったときもびっくりしたけど、サンマのクンセイの刺とは...居酒屋の海も底が知れない。

だるま

おお~っ、燻製だ、確かにクンセイ。
燻製でありながら、確かに刺身でもある。

サンマって、塩焼きか刺身がいちばんうまいと思っていたけど、こういう食べ方もあったのか。
この店、侮れんぞ。

だるま

そしてポパイベーコン。名前からするとエノキと卵まで入っているとは想像できなかったけど、こう来ると完全に家庭料理。
このぶっきらぼうな盛り付けが、気取らずわしわし食えと言っている。

うん、いい。かなりポパイ。全然名前負けしてない。
こ~れはポパイ飯。さあ来いブルート、って感じ。

だるま

続いて焼鳥シリーズ。まずは正肉の焼鳥をタレで。うん、良くも悪くも普通においしい(笑
でも、こういう気取らない普通っぽさがこの店には合ってる気がする。

だるま

で、皮を塩で。こっちはカリッと焼き上げられていて、塩との相性抜群。
正しい居酒屋のつまみだ。

お店のほうは満員御礼で頼んだ料理がなかなか出てこなかったのが、出てくるときは一気に出てきて、狭いカウンターがまさに「なんだかすごいことになっちゃったぞ」状態に。

だるま

肉豆腐。これまたこういう店に似つかわしい一品。
出汁のよくしみた豆腐と、優しい味の汁がいい。「俺、歳とったらこういう肉豆腐と白い飯があればそれでいいや」とすら思えてきます。

だるま

ちょっとこの店の無軌道ぶりに乗じてみるか、的なスペイン産赤ワイン。
赤ワインをグラスまでしっかり冷やして出してくるあたりがこういうお店らしいところですが(笑)、それもそれで良し。この赤ワイン、以外と侮れずうまい。

だるま

...からの、キス天ぷら(ぉ

ふんわり揚げられた一口大のキス、尻尾まで残さずいただいちゃいます。

だるま

そーなると飲み物はホッピーでしょ。
この手のカウンターにはホッピーがよく似合う。

ちなみにここのホッピー、中(焼酎)は注ぐ人によって分量が全然違うので要注意(笑

だるま

煮込み、飲んべえちゃんたちの大好物。
基本的に、こういう店の煮込みに外れなし。

ああ...この汁、いいわ。
これ、本当においしい。年季を感じる煮込み。

だるま

そしてまた変化球の、生ハム(笑。今思うと、赤ワインと一緒に頼めば良かった。

確かに生ハムなんだけど、私の知っている生ハムとなんか明らかに違う(笑。
でも、ホッピーと一緒なら許せてしまう、この店へのなじみ感のある生ハム。

だるま

メニューにハイボールがない、と思っていたのに、常連さんが普通に頼んでいたのをめざとく見つけて(笑)ハイボールを注文。
この手の居酒屋でハイボールといえば角瓶かトリスと相場が決まっているようなところ、ここのはキリン富士山麓のハイボール。アルコール度数高めで、安く酔っ払えるコスパ高いハイボールでした(笑。

だるま

オニオンロールパンの代わり、というわけではないけれど、〆に向かってチーズグラタン。

ドラマ観る前だったので何も知らずに頼んだ結果、「グラタンは、チンか(笑)」というゴローさんと同じリアクションを取る始末(;´Д`)ヾ。
いや、これはこれで楽しいぞ。子どもの頃、母親が忙しいときに買っておいてくれた冷凍食品の、懐かしい味(笑

だるま

〆は焼ビーフン。ここだけ、突然アジアンテイスト。
でも、〆に相応しいしっかり味。

だるま

ごちそうさまでした。
いや~、いい飯だった。

お客さんが増えてくるとカウンターの席を詰めてくれる常連さんのあったかさとか、料理を出すときに、店員さんがどこの席の料理かを把握してなくていちいちお客さんに聞いてる(笑)そのやりとりとか、まさにドラマそのまんまの、地元に愛された居酒屋。ちなみにドラマに登場した浅野温子さん演じる「スーさん」は実在の人物で、おかみさん以上にホールを掌握している感のあるしっかり者でした。

なお、帰り際に大将と軽く話をしたところによると、放送後はしばらくの間予約は取らない予定とのこと。確かに放送前でこの混雑だとさらなる混乱は必至でしょうし、常連さんが入れなくなってしまうのもお店としては避けたいところでしょう。今後巡礼予定の方は、そのあたりご理解の上、お互い楽しく利用できればと思います。

俺も今度はチョコレートラスクをおかずにご飯...いや、それはない。
ごめんね深川めし、今度ね。

関連ランキング:居酒屋 | 清澄白河駅菊川駅森下駅

投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/09/26 (Sat.)

純米酒専門 粋酔

以前からずっと行ってみたいと思っていた店に、ようやく行ってきました。

純米酒専門 粋酔 日本橋東京店

粋酔

日本橋にある、純米酒の専門店。毎週のように通っている某氏の写真がいつも美味しそうで、ずっと行きたいと思っていたんですが、先日ついに連れて行っていただきました。

ちなみにいただいた料理は常連さん向けの料理長おまかせコースだったので、レギュラーメニューとはちょっと違うようです。

粋酔

純米酒専門店だけあって、乾杯はとりあえずビール、ではなく「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」の純米から。

スッキリとした辛口で、一杯目からスルリと入ってくる、飲みやすいお酒です。

粋酔

本日のお通し三品盛り。いくらおろし、おぼろ豆腐、鴨。少量ずつですが、間違いなく日本酒の友、という品揃えです。

粋酔

日本酒も基本的に全てお店側のおまかせで出てくるわけです。このお通しに合わせるのは「中野中」という、変わったラベルのついた二種類のお酒。
ともに若手、気鋭の杜氏である「ちえびじん」の中野氏と「東鶴」の野中氏という二人が、米・作り方・仕込み日を同一条件に揃えて仕込んだもの、とのことです。

飲み比べてみると、方や、しっかりした辛口。もう一方は、まろやかな口当たり。同じように作っても蔵元が違うだけでこんなに変わるものなのか!という驚きがあります。目から鱗が落ちる体験を、日本酒のお店ですることになろうとは。

粋酔

本日のお造り。一人前はそれぞれ一切れずつ、という軽さですが、それぞれの魚に対して山葵、酢橘、レモン、蓼、大葉、と細かく薬味を分けてつけてくれています。
良い素材を丁寧に仕込んだ仕事ぶりが伝わってきて、ひとつひとつ美味しい。

粋酔

刺身に合わせる日本酒も二種類。

「はくろすいしゅ 純米大吟醸」は夏に飲みやすい感じの銘柄ながら、今くらいの時季に飲んでも美味しいはず、とあえて一本だけ残してあったもの、とのこと。
「乾坤一 純米吟醸原酒 『ひより』」は、宮城県産の貴重な酒米「ひより」を使ったやさしい旨味が特長。ふくよかな辛口で、これとても私好みの味。

粋酔

秋野菜の和え物。

シンプルに胡麻だれで和えただけのものですが、素材の味を大切にした味付けで、これも日本酒と一緒にいただくのに最適な感じ。

粋酔

秋野菜にも、また違う日本酒を合わせます。「天吹 純米 雄町 ひやおろし」。

「天吹」という蔵元自体、花酵母で醸造する蔵元らしいのですが(これも今回初めて知った)、このひやおろしはコスモス酵母で造ったものだそうです。それなら秋野菜にも合わないわけがない。華やかな香りの日本酒で、今まであまり飲んだことのないタイプ。

粋酔

今回の料理で最もインパクトがあった見た目の、鮎の塩焼き。

都内の居酒屋で魚がうまい店は数あれど、鮎の塩焼きを出してくれるところってそうそうないですよね?こういうものが出てくると思わなかったので、嬉しい驚きでした。

粋酔

蓼酢をつけていただきます。

さっきからいただいている料理、どれも居酒屋ではなくて料亭に来ているかのような内容とクオリティ。これは満足度高いです。

粋酔

鮎と一緒にいただくのは、「すっぴん るみ子の酒 あらばしり 生原酒」。

ラベルは『夏子の酒』の尾瀬あきら先生が描いたもの。女性杜氏が造っている蔵元で、『夏子の酒』とよく似た環境であることに共鳴した尾瀬氏が命名から行った銘柄です。

粋酔

そして本日の揚げ物、茄子や穴子の天ぷら。シンプルに塩でいただきます。

穴子がホクホク柔らかく、これまた絶品。思わず「おかわり」を言いたくなる、良い仕事ぶり。

粋酔

「天ぷらに負けない日本酒を」ということで出てきたのは、「而今(じこん) 純米吟醸 千本錦火入」。
未開封の一本を、最初の一杯目からいただきました。

これは確かに、天ぷらに負けない、濃く力強い味わい。口に含んだ瞬間に、自分の中の芯がぎゅっと引き締まるような感覚さえあります。こんな日本酒があったとは。

粋酔

天ぷらと力強い日本酒から打って変わって、ハタの煮物。
優しい味つけの煮物で、お吸い物のように汁まで残さず飲みたくなる味。三ツ葉の香りもとてもよく効いています。

粋酔

お酒は「出雲富士 純米秋雲」をぬる燗で。
しっとりした旨味が確かに「秋雲」らしく、ぬる燗の温度もちょうど良い。煮物と地続きな感覚で、スッと入ってきます。

粋酔

〆のご飯ものは牛すじチャーハン。ここまで丁寧で上品な料理が続いてきたところに、最後だけパンチのある味付けとボリュームで、これは有無を言わさず締まります。

とろとろになるまで煮込まれた牛すじと、濃いめの味付けがうまい。

粋酔

この牛すじチャーハンにさえ、合わせられる日本酒があります。
この「まつのことぶき 八割八分」は、その名の通り 88% の低精米で造られた日本酒。ぬる燗でいただくと、低精米ゆえかいろんな味と香りが感じられて、まるで「日本酒をおかずにご飯を食べる」ような感覚さえあります。これもまた、目から鱗。

粋酔

デザートは、葡萄のゼリーとフレッシュチーズ的な何か。
スッキリ甘口のゼリーと、甘酸っぱくてとろけるチーズ、どちらもおいしい。こんなデザートまで用意されているとは。

粋酔

ご飯に合う日本酒があったからには、デザートワイン的な日本酒だって当然あるわけです。
この「33」という日本酒は、別に長嶋茂雄名誉監督リスペクトではなく(ぉ)女性杜氏の「みさ」さん(ささ、ではない)が造ったお酒で、まさにデザートワインのような、フルーティな甘みのある日本酒。いや、これは日本酒の味というよりは、ドイツワインに近いような気がします。

粋酔

こちらは店長からのサービスということで、もうひとつ別方向の甘口「水もと 三諸杉」。こちらはヨーグルトとか発酵乳のような、甘みと酸味が絡み合った味。
日本酒といえば「米の味と香り」をいかに活かすか、みたいな方向性しか知らなかったけど、こういう世界も広がっていたのか...。

料理も日本酒もとても美味しくて、とても楽しいお店でした。
お酒の種類としては一度にこんなに飲んだのは初めてというほどたくさん飲みましたが、それぞれお猪口に 1~2 杯程度で、悪酔いすることもなく、いろんな味が楽しめた満足感のほうが高いです。
店長さんはとても若い印象を受けましたが、日本酒のことをとてもよく知っているだけでなく、日本酒のことが本当に好きなんだろうな、ということが伝わってくる接客。銘柄を紹介するときに「ここはぜひ応援してあげてほしい蔵です」ということを言われたお店は初めてではないでしょうか。

期待通りの良いお店だったので、ここはもうリピート決定です。日本酒とうまい肴が好きなあの人やあの人を誘って来てみたいな、というのが、飲みながら想像できるお店でした。
ただ、次回は料理長スペシャルではなくて、レギュラーメニューの実力も見てみたいところ。

ごちそうさまでした。また来ます。

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投稿者 B : 23:23 | Dinner | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/09/19 (Sat.)

よなよな BEER KITCHEN 再訪

よなよな BEER KITCHEN

昨年末に初めて行って、とても気に入った「よなよな BEER KITCHEN」に久しぶりに行ってきました。

その後、神田にもお店がオープンしたので今度は神田に行ってみようと思ったら、予約でいっぱい(;´Д`)。赤坂店のほうもだいぶ埋まってましたが、運良く空きがあったので、赤坂店を再訪。

よなよな BEER KITCHEN

よなよな BEER KITCHEN

一杯目は当然、よなよなエールから。

爽やかな香り、苦味控えめの口当たりの良さは口開けの一杯に最適。普段飲んでいるラガー系ビールとは異なる香りの高さに、さすがに気分が高揚します。

よなよな BEER KITCHEN

最初の料理は「森のヤッホーサラダ」。サラダらしからぬボリューム感が嬉しい。

「サラダってブロッコリー入れるだけでも茹でる手間がかかって面倒なのに、レンコンチップ(揚げ)とか炒めたキノコ・ベーコンとかいろいろ入っててすごい」とひとしきり話題に。確かに家で食べるサラダとは別物、飲食店ならではのメニューのひとつですね。

よなよな BEER KITCHEN

前回来たときに個人的にとても気に入った「豆あじのカリカリ揚げ 南蛮ソース」。こういう小魚系のつまみってビールによく合うものです。
その名のとおりカリッと揚げられた豆あじの食感に、甘じょっぱ辛いソースの味付けがどんどんビールを呼び込みます。

よなよな BEER KITCHEN

そして、ここに来たら外せない窯焼きチキン(ハーフ)。

しっかり脂の乗ったチキンを表面がカリカリになるまで窯焼きして、内部に肉汁と旨味を閉じ込めてあります。味付けもビールに合うよう濃いめなのが嬉しい。

よなよな BEER KITCHEN

そうすると前回と全く同じ流れで、ビールは「水曜日のネコ」に移行するわけです。
スッキリした飲み口で、こういう脂っ気のある料理を迎え撃つのに最適。心の窓にアフリカが広がります(だからそれは金曜日だしネコ科違いだし

よなよな BEER KITCHEN

「つぶ貝と木の子のアヒージョ」。これもまた、ビールに合います。まあこの店の料理でビールに合わないものは当然ないわけですが。

中のつぶ貝とキノコを食べてよし、バゲットを浸して食べてもよし。オリーブオイルとガーリックの香りが、ますますビールの消費を促してきます。

よなよな BEER KITCHEN

ここはビールのほうも香り高い感じの「軽井沢高原ビール シーズナル 2015 アメリカンウィートエール」に飲み進めていきます。

グラスを口に近づけた瞬間から柑橘系の華やかな香りがふわあっと広がって、これは美味しい。飲み口が軽めで女子受けも良さそう。今回飲んだ中でも特に印象に残りました。期間限定っぽいけどまた飲みたいなー。

よなよな BEER KITCHEN

そして「自家製豚ロースハムのグリル」。ハムっていうからもう少し薄切りのつまみっぽいのを想像していたら、これ完全にポークステーキじゃないですか!という大ボリューム。

味のほうもハムとは思えないジューシーさと、この店らしいしっかり味で、とても満足感のあるグリルでした。これは「ビアレストランに来たらソーセージ盛り合わせ」という先入観を崩しに来ています。

よなよな BEER KITCHEN

そろそろラストスパート、というわけで「東京ブラック リアルエール」からの、

よなよな BEER KITCHEN

「よなよなリアルエール」という、リアルエール繋ぎで締めていきます。
このリアルエールシリーズはビールそのものの味と香りだけで楽しめるので、思う存分ビールを飲んだ、という満足感に浸りながら、楽しかった会を閉じていけます。

よなよな BEER KITCHEN

デザートは「東京ブラックビタープリン」。カラメルソースに黒ビール「東京ブラック」を使った、濃厚な、濃厚なプリン。黒ビールの濃さをそのままスイーツにしたらこうなります的などっしり感。
最後までビール漬けで、もうお腹いっぱいです。

二度目だけどやっぱりこの店、楽しいですね。味付けの機微、というのとは対照的に「ビールに合う」ことだけに完全にフォーカスした、ストレートでわかりやすい料理が、それぞれのビールの個性を際立たせているように思います。

今度は機会を見て神田店のほうにも行ってみようかな。

関連ランキング:ビアホール・ビアレストラン | 赤坂見附駅永田町駅赤坂駅

投稿者 B : 22:20 | Dinner | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/09/05 (Sat.)

東中野 パオ・キャラヴァンサライ 再訪

「中野区、アフガニスタン」

パオ・キャラヴァンサライ

ドラマ『孤独のグルメ Season5』の放送に向け過去回の再放送も始まっているので、私の聖地巡礼も再放送...というわけではありませんが、約二年ぶりに Season3 の「中野区東中野の羊の鉄鍋とラグマン」の回に登場した「パオ・キャラヴァンサライ」にやって来ました。

今回再訪したのは、聖地巡礼のため...というよりも、来週火曜日のサッカー日本代表の W 杯二次予選、アフガニスタン戦に先立って「アフガニスタンを食ってやろうぜ!」という某氏の呼びかけで企画されたものです。こういうときに『孤独のグルメ』のことを思い出してメンバーに加えてもらえるというのは、こどグル教の宣教師冥利に尽きるというものです(ぉ

PAO | PAO Caravan Sarai |

パオ・キャラヴァンサライ

相変わらず、入り口からして整然としているとは言いがたい店構え。だが、それがいい。

なんか、自由だよなあ。
店は、どこも独立国だ。ここはこういう国なんだなあ。

パオ・キャラヴァンサライ

もちろん、まずはビールから。

禁酒国の料理をアルコールとともにいただける幸せ、日本人に生まれて良かった。
でも、あの全体的にスパイシーで濃い味なアフガン料理を酒なしで食べるというのも、戒律とはいえ酷だよなあ(^^;;。

パオ・キャラヴァンサライ

まずは蒸し鶏とシャンツァイのサラダから。シャンツァイ(パクチー)をケチケチせずに使っていて、パクチー好きとしてはたまらない。家族の好みの問題で、自宅ではパクチーを食べることがないので、私は外でチャンスがあれば思う存分パクチーをいただきます(笑。パクチー、万歳。

パオ・キャラヴァンサライ

続いてトルシー(野菜のピクルス)。これはまあ...この店の料理の傾向からすると、まあ普通かな(笑
でもこの酸味が口の中をリセットしてくれるので、いろんな料理を食べた後にいったんゼロ地点に戻ってくるためにつまむ、そんな感じ。

パオ・キャラヴァンサライ

バーミヤ(オクラのトマト煮)。ちょっとした前菜のつもりで頼んでみたら、これが大正解。
たっぷりのトマトの中に、いろんなスパイスや唐辛子が効いていて、ピリ辛。ビールがどんどん進みます。

オクラにこんな食べ方があったとは。

パオ・キャラヴァンサライ

そしてラムロースのたたき。前回来たとき、一番気に入ったのが実はこれ。
見ての通り表面だけ軽くあぶったラムロースを、ちょっと塩をきかせたオリーブオイルにくぐらせていただきます。

全然臭みがなくて、ロースなのに脂っこくもなくて、うまいうまい。
前回ひっくり返った俺の羊観は、やっぱり正しかった。

パオ・キャラヴァンサライ

それじゃあお酒もちょっと変わったところを攻めてみようじゃないか。

乳酒、つまり動物の乳を発行させて作ったお酒。馬や羊の乳から作ることもあるらしいけど、こちらは牛乳ベース。
甘酒のような、マッコリのような、まったりと柔らかいお味です。

パオ・キャラヴァンサライ

そろそろシルクロードの本線に戻ろう。

カバブ(羊肉)、コフタ(羊つくね)、ムルグ(鶏肉)、アフガン串焼きのジェットストリームアタック。
前回来たときは鶏串は「チェルガ」だったような記憶があるけど、鶏の種類か部位でも違うんでしょうか。まあ、おいしければどっちでもいいけど(笑

パオ・キャラヴァンサライ

ここのカバブはやっぱり臭みがない。うまい。おいしい。
コフタは、ちょいとスパイスがはしゃいでる。やんちゃな肉だ。
ムルグは...普通においしいんだけど、ここでは羊肉のパンチ力の前に霞む感は否めない。

でも、全部おいしいぞ。

パオ・キャラヴァンサライ

変わったお酒第二弾、ウゾ(ソーダ割り)。
アニス系のハーブリキュールで、確かにハーブらしい独特の風味。ここの料理に使われている香菜とはまた方向性の違うハーブで、羊肉やパクチーの香りに当てられた味覚と嗅覚をキャリブレーションし直してくれる感じ。これで、また改めて羊肉とパクチーの味わいを堪能できます。

パオ・キャラヴァンサライ

こちらは「ふらっと QUSUMI」メニュー、ラムのからし炒め。

ラムの上にスライスしたタマネギがこんないっぱい乗ってて、しかも香菜が...これ、いいじゃない!
ハーブたっぷり、マスタードだけじゃなくてちょっとカレー風味で、なんとも奥行きのあるうまさ。ラムの味ってこういう引き出し方もあるんだなあ。アフガン料理、底が知れない。

パオ・キャラヴァンサライ

このへんの濃い味の料理には焼酎も意外と合うんじゃないかという気がしてきたので、「嶋自慢」をロックで。芋だと香りが羊やパクチーと喧嘩しそうな気がしたので、麦です。
濃い料理に、濃い酒。うん、俺は今アフガニスタンを濃厚に堪能している。

パオ・キャラヴァンサライ

パシュトゥンカラヒィ(骨付き肉の鉄鍋炒め)、アフガニスタン料理の本丸はこれか。
よし、遊牧民料理の神髄を。

見た目ほど辛くなくて、これまたいける。
骨付き肉だから、いつも以上にワイルド。

鉄鍋が歓声を上げている。

パオ・キャラヴァンサライ

合わせるのは当然、ナン。
こっち系の料理に、ナンは必須。
手で持てないくらいにアツアツだけど、これもまたよし。

それにしても、ここんちのは噛み応えがすごい。俺の知っているナンとは、ちょっと違う。
これがアフガンのナンなのか。

パオ・キャラヴァンサライ

そして、うまみがギュッと凝縮された焼きトマトを踏み台にして、

パオ・キャラヴァンサライ

ハイボールに移るわけです。
ここからのラストスパートに向けて、いちばん水代わりに飲めるものをチョイス(笑

パオ・キャラヴァンサライ

主役登場、ラグマン。そういえば先日閉店する前の BAR Left Bank でも食べたけど、ここのは麺が違う。リングイネっぽい平ための麺が、ソースと羊挽肉をしっかり受け止めるんだなあ。

前回も食べたけど、これやっぱりおいしい。
日本人向けにアレンジされてるのか。そうでないなら、アフガニスタン人と日本人の好みが似てるってことになる。
そういえば BAR Left Bank もラムとパクチーを主体とした料理が中心だったから、少なくとも私自身はこっち方面の味付けがすごく馴染む、ということは間違いないんだろう。

パオ・キャラヴァンサライ

パパド(豆粉の薄焼き煎餅)。一見、パリパリタイプのトルティーヤ(タコスの皮)っぽいけど、トルティーヤよりもしっかり塩味を効かせた、これ単体でもお酒が飲めてしまいそうな味。
でも、これもナンと同じように、ラグマンやカラヒィ等のお皿に残ったソースを掬って食べると、さらにいい。

パオ・キャラヴァンサライ

ショルワ(羊すじ肉のスープ)。

う わ あ 。羊のすじ肉って、長時間煮込むとこんなになっちゃうのか!
コラーゲン的なトロトロすじ肉が、優しめのスープと相まって、これもうまい。からし炒めに続く、今日の新発見。

パオ・キャラヴァンサライ

まだまだ行ける。
というわけで、羊のカラヒィ。

カラヒィだけど、そんなに「辛ひぃ」ってほどでもなく、どちらかというとうまみが勝っている一品。
クセがないからクセになる、この羊肉。

パオ・キャラヴァンサライ

シシトウとトマト、卵のカラヒィ。
羊肉ばかりで攻めてきたけど、カラヒィ、こういうのもあるのか。
一見優しい味っぽく見えるのに、シシトウが味の根っこをグッと締めている感覚があって、これもいい。

さらにおかわりしたナンで残さず掬い取りながら、完食。

パオ・キャラヴァンサライ

老いも若きも、男も女も、自由に飲み、気ままに語らい、腹を満たす。
フリーダム...この店の法律は、なんて大らかなんだ。
今回も、すごく楽しかった...!

前回来たときもナン、カラヒィ、ラグマンのおかわり大会でそうとう食べたけど、今回も負けず劣らず食った、食った。
帰り際に店員さんから「スッゴイ食べましたね!」と驚かれました(笑

羊肉食って、ウマ勝った。今次作戦も、我が軍の大勝利と言えよう。
来週の日本代表戦も、この勢いで快勝してくれるといいなあ。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/08/29 (Sat.)

立喰い焼肉 治郎丸

ちょっと前から気になっていたお店に突入してみました。

立喰い焼肉 治郎丸

立喰い焼肉 治郎丸

JR 大森駅山王口の改札を出てすぐのところ、駅ビル「RaRa」内に立ち食い焼肉のお店がオープンしていました。確かここ、以前は立ち食いそば屋だったような。
もうね、「立ち食い焼き肉」というコンセプトからしてビンビンに気になっていたわけです。とはいえカウンターしかない店内で店員さんに見られながら肉を焼く、ってちょっと勇気が要るよなあ...と尻込みしていたんですが、いよいよ意を決して入店。

立喰い焼肉 治郎丸

元が立ち食いそば屋だっただけあって、他のお客さんの後ろを通って出入りするのもギリギリという狭い店内。カウンターにはおひとりさま用のコンロが整然と並べられています。火はガスだけど店舗の制約上、贅沢は言えません。

立喰い焼肉 治郎丸

カウンターのクリアケース越しに、その日のネタを見ることができます。肉の種類や銘柄はその日の仕入れ次第で、日によって違う肉が楽しめるとのこと。
ちなみに肉は一切れ単位で頼むことができ、銘柄牛は一切れ 150 円、ホルモン系は一切れ 30 円からという価格設定。値段については後述しますが、少量ずついろんな種類の肉を楽しめるという点で、とてもおひとりさま向けのシステムと言えます。

立喰い焼肉 治郎丸

タレの種類も豊富。説明を受けたんですが多すぎて薄口と濃口以外覚えられませんでした(;´Д`)ヾ。これは何か説明書きなりテプラ的な何かなりが欲しいところ。

立喰い焼肉 治郎丸

まーとりあえずビール。あとキムチ。これで肉が出てくるまでと焼けるまでの間をつなぎます。

とはいっても、肉は注文するとそれほど間を置かずに出てくるので、テンポ良くいただける感じ。

立喰い焼肉 治郎丸

焼肉屋といったらまずは牛タンだろうが、というわけで、タン先とタン元で小手調べ。タン先は、その店の技量を測る探査機だ(ぉ

想像していたのよりもずっと分厚い肉が出てきて、これは嬉しい誤算。タン先はちょっとタンの形状が分かる格好で出てきてしまったので、人によってはウッとなるかもしれません。

立喰い焼肉 治郎丸

焼いていきます。

タン先は牛タンらしいコリッとした弾力感が楽しい。タン元は先とは対照的に、柔らかくて肉々しい味わいが満足感を得られます。

立喰い焼肉 治郎丸

さあて、次は徐々に肉の本陣に斬り込んでいこう。

赤身っぽい部位から、と思ってソトモモ。脂身が少なくて淡泊な部位ですが、これから焼いていく肉の露払いとしては、これくらいあっさりめから始めるのでちょうどいい。

立喰い焼肉 治郎丸

そーなると飲み物もビールから竹鶴のハイボールに持ち替えていくわけです。

立喰い焼肉 治郎丸

続いてバライタ。ソトモモとは対照的に脂の乗った部位で、焼けるに従って表面に肉汁がジュワーッと浮いてきて、これは見るからにうまそう。そして見た目通り、脂の甘みが前面に出た濃厚な味がうまい。うん、私の目利きは間違っていなかった。

それにしても、焼いて、食べて、飲んで、焼いて、食べて、飲んで。一人焼肉って、なんだか忙しいな。

立喰い焼肉 治郎丸

ホルモン系も行ってみましょう。定番のマルチョウ、これは三つで一切れ分という扱い。
小ぶりだけどホルモンらしくうまみが凝縮されていて、これはハイボールが進んじゃう味わい。

立喰い焼肉 治郎丸

そしてサンドミノ。ミノの間に脂が挟まっているから「サンド」ミノ。
見た目通りに脂の割合が高くて、第一胃のはずなのに腸系ホルモンのようなこってりしたうまさ。まずいミノはゴムみたいだけど、これは柔らかくて、とてもいい。

立喰い焼肉 治郎丸

立ち食い屋で長居しちゃいけねえぜ、ということでそろそろラスト。最後は第一印象から決めてました、ザブトン。いわゆる上ロース肉です。
全体にわたって繊細なサシが入り、かつ常温ですでに脂が融け始めているという。見ているだけで唾液が分泌してくるのが判ります。

立喰い焼肉 治郎丸

このうまそうな肉を、あんまりウェルダンにしちゃうのももったいない。
肉汁の頃合いを見定めて、程良いところでサッと切り上げて、いただきます。

立喰い焼肉 治郎丸

これは...やはり、締めに相応しい、とろける味わい。
心なしか、肉の味自体が他の部位よりも濃いような気もするぞ。
ザブトン、正解だった...なんだか身体が熱くなってきた。うおォン!

独りだし、立ち食いだから、それほど量は食べなかったけど、確かな満足。
我ながら、本日の肉の布陣は大勝利だったと言えよう。

価格設定に関しては、二切れずつ頼みつつ、アルコールやキムチも頼んでしまうと、まあ普通に焼き肉を食べに行ったのより少し安い程度、になっちゃいますね。それでも、独りだとなかなかできない「少しずついろんな種類を」ができるのは嬉しいし、ホルモン中心にするとか使い方次第で激安大満足コースも作れそう。
個人的には、ここでメインの食事にしてお腹いっぱいにする、というよりは、飲み会の帰りにもうちょっと足りない、というときに独りとか二人でフラッと入って二~三切れと一杯、みたいな使い方ができると、下手なラーメン屋に行くより満足できそう。〆の焼肉、というのも新しい境地やもしれぬ...。

今後もちょこちょこ活用していこうと思います。
ちなみに大森のほかには新宿、秋葉原、大井町、横浜桜木町にも店舗があるとのこと。

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投稿者 B : 18:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/08/22 (Sat.)

大森 とんかつ 丸一

以前から気になっていた大森のとんかつ屋さんに行ってきました。

丸一

丸一

以前、ドラマ『食の軍師』の聖地巡礼で横浜馬車道の「丸和」に行きましたが、あの店のマスターはこの大森丸一で修行をした後に独立したとのこと。他にも大田区に存在する有名とんかつ店の多くが丸一の流れを汲んでいる、ということで、それは元祖に一度行っとかないといけないでしょう、と。
ただ、ここはこの近辺でもかなりの人気店で、行列ができていることも少なくない。外観はかなり年季の入ったお店なので、こんなところで行列ができるというのはどんな店なんだろう、と以前からずっと気にはなっていました。

ちなみにこの周辺、大森駅を出てすぐのところにあるにも関わらず、建ち並んでいる店が軒並み昭和っぽい。曲がりなりにも品川から二つ隣の JR の駅なのに、駅そばにこんなマニアックエリアがあるのが大森という場所です(そういえば隣の大井町もそんな感じだな...)。

丸一

意を決して店内に入ると、外観の印象よりはずいぶん新しい、こぎれいな内装になっています。そして、夜営業が始まった直後に入店したにも関わらず、既に座席は八割方埋まっているという(!)。これは開店待ちの行列があった感じですね...。
この店、営業時間は昼の 11:30~13:00 と夜は 17:00~19:00 のみ、しかも水曜・日曜・祝日休業という、最初からここに来るつもりでスケジュール調整しないと入店すらままならないハードルの高さを誇ります。どおりで近くを通りかかったときは軒並み閉まってたわけだ...。

メニューは潔くロースかヒレのそれぞれサイズ違いのみ。あと一応エビフライもあるようだけど、ここに来たらもちろんとんかつでしょう。そして、とんかつのうまみは脂のうまみ。ロースとんかつ定食一択です。

丸一

とんかつは注文後に揚げ始めるので、10 分ほどの待ち時間の後にライス・豚汁・お新香とともに出てきました。

おお、この何のてらいもない、ザ・とんかつ定食。変に気取っていないのが、逆に嬉しいじゃないか。

丸一

ロースカツは並サイズでもお皿からはみ出さんばかりのボリューム。肉の厚みもけっこうあります。
衣は、やや粗めのパン粉を使って揚げられた、厚すぎず薄すぎない、ちょうどいい厚さ。馬車道の丸和は薄い衣だったので、暖簾分け的なお店といっても流儀は違うようです。

丸一

調味料はソースの甘口・辛口に醤油、そして「アンデスの紅塩」。紅塩は最近のとんかつ店ではポピュラーで、丸和にもありましたが、ここのは自分で挽いてかけられるのがちょっと楽しい。そもそも老舗なのでソースと醤油くらいしかないだろうと踏んでいただけに、嬉しい誤算です。

丸一

『食の軍師』の影響で、とんかつを食べるときにはまず端から二番目のカツ片から手をつけるようになってしまいました(笑。
そして、最初はまず塩で味わう。しかも、衣にではなく肉に直塩。こうすることで、肉そのもののうまみが引き立って、余計にうまい。

この店のロースは、肉そのものはやや淡泊だけど柔らかく、脂身からじゅわっとうまみがほとばしってくる、そんな感じ。変な小細工のない、とんかつの王道ど真ん中。初めて食べたのに、なんだか少し懐かしい。

丸一

豚汁は、濃いめの味がしっかりついていて、私の好みからするともう少し淡泊でもいいくらいだけど、ご飯が進む味わい。胡瓜と大根のお新香も、糠の香りが食欲を刺激する、いい仕事ぶり。本当においしいとんかつ屋って、こういう脇役もちゃあんと立っているんだよな。

丸一

そして...卓上の調味料の中で、ひときわ異彩を放っていたのがこのハバネロソース。正直、この店としては紅塩以上に異物感があるけど、だからこそ興味深い。
とんかつにハバネロって初めてだけど、試してみるとこれが刺激的で、案外アリかも。塩やソースから一気に地球の裏側にジャンプしたような、そんな新鮮さ。ハバネロの激辛の中にある微かな酸味が、とんかつの衣と意外なほど合う。

丸一

紅塩にレモン、甘口と辛口のソース、醤油、練り辛子、とどめのハバネロ。期せずして『食の軍師』と同様に、それぞれのカツ片を異なる味わいで制する結果に。でも、味にバリエーションが出ておいしかった。これはベースのとんかつが王道だからこそできる芸当なんだろうなあ。

大田式とんかつの源流、しかと味わいました。ここは機会があったらまた来たいけど、営業日の営業時間に合わせてここに来る、というのがなかなか難しいんですよね。でも、それを押して食べに来る価値はあるお店だと思います。

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投稿者 B : 23:01 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/08/11 (Tue.)

新橋ホルモン屋 だん

先日 HAMACHI! さんの blog に書かれていた新橋のホルモン焼屋さんがやたらと美味しそうで。

「バタレバ」最高!新鮮なホルモンのバラエティを炭火で楽しむ!「ホルモン屋 だん はなれ 新橋3号店」: まわりぶろぐ

最近この界隈をたまに通るんですが、確かにこの店は気になっていました。『孤独のグルメ』聖地巡礼を機にホルモン焼のうまさに目覚めてしまった私としては、これは行ってみるしかないと思ったわけです。

新橋ホルモン屋 だん

ホルモン屋 だん

「ホルモン屋 だん」は新橋界隈に何店舗かあるようですが、新橋 3 号店は新橋駅の線路をくぐったあたり、おっさん好みな飲み屋が密集しているエリアにあります。

予約しておいたので待たずには入れましたが、店内だけでは足りずに屋外にもテーブル席が設けられていたり、順番待ちのお客さんもいたりする人気店のようです。

ホルモン屋 だん

店内は「いかにも」な感じで、これから出てくるホルモンを想像してテンションが高まります。
ただし、各テーブルで火を使っているので店内はかなり暑い!全開になっているエアコンも焼け石に水といった感じ。これなら外テーブルのほうが涼しかったんじゃないかな...。

ホルモン屋 だん

そうとう使い込まれた感じのコンロがまたいい。ホルモンはやっぱりガスよりも炭火ですよね。

ホルモン屋 だん

各テーブルには煙を吸うための煙突がついていますが、正直煙の発生量が多すぎて、追いついていません(笑。

ホルモン屋 だん

何はなくともまずビールから。やっぱり暑い季節はビールがうまい!

ホルモン屋 だん

お通しはキャベツ。ごま油がかかっていてうまい。飲み屋のキャベツといったら赤味噌が定番だけど、これもありだな。

ホルモン屋 だん

肉の前にまずは野菜から、というわけで「だんサラダ」。

ホルモン屋 だん

肉のほうはオーソドックスに牛タンからスタート。ちょっと厚めに切られていて、牛タンのわりにボリューミー。

ホルモン屋 だん

ホルモンはマルチョウ(小腸)から。歯を立てた瞬間に口の中にじゅわっと拡がる脂のうまみがたまりません。

ホルモン屋 だん

ハラミ。ホルモン屋だけど普通の焼き肉もうまい。いかにも肉って肉だ!

ホルモン屋 だん

そうなると、ハイボールが飲みたくなってしまうわけです。

ホルモン屋 だん

網の上にイイ感じに脂が溜まってきたのか、ロースを焼いているところで網から出火!
そうすると店員さんがすかさずやってきて、

ホルモン屋 だん

氷を乗せて鎮火してくれます(笑

ホルモン屋 だん

飲み物はホッピーに移行します。いかん、これ泥酔するコースや...。

ホルモン屋 だん

肉のほうもどんどん追加がやってきます。
これは豚トロ&カシラ。

ホルモン屋 だん

そしてレバー。
ニンニクダレが食欲を刺激してきます。

ホルモン屋 だん

レバーを焼いていくわけですが、この後に登場する「バタレバ」用のバターも同時に網の上で温めていきます。

ホルモン屋 だん

これが「バタレバ」のセット。レバーだけでなく、シイタケとヤングコーン、そして何故か生卵がついてきます。

ホルモン屋 だん

バーニャカウダのように、網の上で熱されたバターに、レバーをくぐらせていただきます。おおおお、これはうまい!身体には良くないに違いないけど、だからこそうまい(笑

ホルモン屋 だん

で、レバーを食べた後には、バターに生卵を溶き入れてよくかき混ぜます。そうすると、それだけでまた極上のつまみができあがるというわけ。これも身体に良くないけどうまい。

ホルモン屋 だん

さあ、エンジン全開。ここからは怒濤の焼き物攻撃だ。
ここで本命中の本命、ホルモンを投入していきます。この容赦なく噴き上がる煙がたまらない。

ホルモン屋 だん

皮 8 割、脂 2 割の配分で焼いたところで完成。

マルチョウとはまた違った種類の脂のうまさが拡がって、今日ここに来たことが間違いではなかったことを実感します。
ホルモン、いいぞ。マキシマム・ザ・ホルモン(何

ホルモン屋 だん

続いてハツ、ミノ、白コロホルモン。

ホルモン屋 だん

そして、ハツとハチノス。あれ?ハツがかぶってしまった(汗

ホルモンって、同じ牛から取られた肉のはずなのに、こんなにもバリエーションがあって、一つとして同じ味がありません。ホルモン、うまい、楽しい。焼き肉といえばカルビかロースだった若い頃を思うと、自分も歳を取ったんだなあと実感します(笑

ホルモン屋 だん

ここはまた来たいなあ。ただ店内は本当に暑かったので、次はもう少し涼しくなってからにしようと思います。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/08/08 (Sat.)

大木屋「肉のエアーズロック」を初体験

以前から行きたいと思っていた「大木屋」に肉のエアーズロックを登りに行こう!というお誘いをいただいたので、市ヶ谷へいそいそと。

大木屋

大木屋

地下鉄市ヶ谷駅の駅を出てから徒歩 5 分程度。ちょっとした上り坂なので、この暑い時期は夜でも一汗かく感じで到着。

お店の予約はスタート時刻が決められていて、そこからの 2 時間制。道すがらすれ違った集団から鉄板焼きの香りが漂ってきたので、あれが入れ替わりのお客さんだったか(笑

大木屋

というわけで、当然ビールからスタート。お店に着くまでの間でもう喉はカラカラ、ビールを最高の状態で飲むために計算し尽くされた立地と言えるでしょう(違

大木屋

料理はコース制で、A/B 二種類ある中から今回は B コースを選択。

まずは季節の野菜と鮪のカルパッチョ、ここが本来もんじゃ屋であることを忘れてしまいそうになる、前菜から手の込んだものが出てきます。ソースが良い味を出しています。

大木屋

そして本命リブロースステーキ、人呼んで「肉のエアーズロック」!

今回は予約時にあらかじめ追加肉を頼んであったので、贅沢にエアーズロックの双子山が登場しました。

大木屋

この厚みを見よ。しかも、よく脂が乗っていて、見るからにうまそうです。
脇で焼けていくガーリックチップの香りがまた、食欲をそそります。

大木屋

これはもう、焼けていく肉塊を見ているだけでビールが進んじゃいますね...。

大木屋

我々の目の前に鉄板はあるものの、肉はスタッフが焼くから手を出さないで、代わりにニンニクは自分たちでよく焼いてね、ということで、ニンニクに火を通していきます。
このニンニクを先につまみながらビールを呷りたくなるところですが、そうすると後で寂しい思いをすることになるので、それもガマン。最後にうまい肉を食べるための試練です。

大木屋

片面、焼けました。うおおおお、これはうまそうだ...。
バターが載るとさらにいい香りが充満してきて、そろそろガマンの限界です。

大木屋

両面がちゃんと焼けたら、ガーリックチップを肉の上に載せて、

大木屋

店員さんが勢いよく切り分けてくれます。
こちらとしてはそろそろ食欲の限界を超えていて、切れた端からさっそく手を出したくなっているところ(;´Д`)。

大木屋

切れました。この量で、エアーズロック 2 枚分。
せっかくの塊肉なんだから、薄切りにせずにもうちょっと分厚く切ってほしかったような気もします。

大木屋

肉は表面だけはカリッと焼けているものの、中はレア。肉汁がぎゅっと閉じ込められていて、バターとニンニクの香りも相まって、これはうまい!
それほど脂が重たい感じもなく、二山分のエアーズロックがペロリと我々の胃に消えていきました。これ、あと二山くらいあっても全然いけたような...?

大木屋

料理はなにもエアーズロックだけではありません。続いて、海鮮と野菜の焼き物。海鮮はエビ・イカ・ホタテを一人一品ずつ選んでいく方式です。

大木屋

さっきの肉と違って今回は自分たちで焼かせてもらえます。やっぱり鉄板の店はこうでないと!

大木屋

ナンプラーをベースにしたソースが海鮮の風味を引き立てて、これもまたうまい。海鮮のうまみを吸収したタマネギやピーマンもいい。

大木屋

豚ばら肉の赤ワイン蒸し煮。えっとここもんじゃ屋だよね?(笑

もんじゃ用のヘラで簡単に切れる豚ばらが柔らかくてとても美味しい。その下にあるのはクリームポテトじゃありませんか(笑。隠し味にチーズが入っているらしく、これがワイン煮にとてもよく合います。

大木屋

〆は大木もんじゃ。ここまでもんじゃ屋であることに気づかないようなメニューのオンパレードでしたが、ようやく本来の真打ちが出てきました。

しかしこれ、5 人分(2.5 人前)なんですが、金だらい級サイズの容器に入って出てきました(汗。今までこんな量のもんじゃは見たことがないぜ...。

大木屋

鉄板に広げてみたところ、1.5 人前分くらいを出したところで鉄板がいっぱいになる事案が発生(汗。結局二回に分けて焼くことに。

麺多め、具もたくさん入っているちょっと欲張りなもんじゃです。

大木屋

月島のもんじゃは記事をちょっと焦がし気味にしてヘラで剥がしながら食べるけど、ここのもんじゃは生地(汁)が少なめで、食感も月島のものよりは緩め。これはこれで美味しいけれど、前段の料理のインパクトが強すぎて、もんじゃ屋であることを忘れていた私の感覚が間違っていなかったことを確信しました(笑

それにしてもこのもんじゃ、麺が多いだけあってかなりお腹に溜まります。この直前までは「エアーズロック、もう一枚いけたな...」と思っていたんですが、もんじゃのボリュームの前に完全満腹。

大木屋

デザートのシャーベットをいただいて、鉄板の油と煙でコーティングされた口の中と食道をリフレッシュ。

念願の大木屋、美味しかったし、それ以上に楽しかった。そういえばドラマ『孤独のグルメ』に「鉄板焼きって、なんていうかライブ感あるんだよな。 鉄板はステージだ。舞台だ」という名台詞がありましたが、それを地で行くようなお店でした。

機会を見つけてまた来たいと思います。次は A コースにしてみるかな。最近ときどき行くようになった日本橋の COREDO 室町にも支店ができたようなので、そっちに行ってみても良いかもしれません。

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投稿者 B : 21:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/08/01 (Sat.)

横浜 BAR Left Bank その 7

おなじみの横浜「BAR Left Bank」にまた行ってきました。

BAR Left Bank

BAR Left Bank

唐突なことに、2 週間後の 8/15(土)をもって閉店することが決定した、とのこと。大好きなお店だっただけに悲しみにつつまれているわけですが、なくなってしまう前に今一度、ということで行ってきました。

BAR Left Bank

いつものテーブルに着席するや否や、生ビールと昆布ジントニックをオーダー。道中、気分が悪くなるくらいの蒸し暑さだったので、まずはビールで一気に喉を潤してから、昆布ジントニックをじっくり味わおうという算段です。

最近、この暑さをスッキリ吹き飛ばしたくて自宅でもジントニックを作って飲んでいますが、この昆布ジントニックを愛飲しすぎたせいで、昆布風味がないと物足りなく感じるようになってしまいました。どうやって風味を出しているんでしょうね。

BAR Left Bank

料理はラムロース竜田揚げから。一見、鶏の竜田揚げとそれほど違いませんが、口に入れるとラムの濃厚な肉々しさが味覚を駆け巡ります。それに、まぶしてあるスパイス(クミンだと思う)の香りが効いていて、鶏の竜田揚げとは全く違う料理に仕上がっています。これはお初だったけど、私的にはど真ん中ストライク。

BAR Left Bank

おなじみ口水鶏(よだれどり)。積み上げられたパクチーとネギのおかげでさっぱりいただける第一印象ながら、しっかり辛みのついたソースがビールを呼び込みます。

BAR Left Bank

そしてラムパクチーサラダ。いかん、口水鶏に載っかっているパクチーとかぶってしまった(ぉ)けど、パクチー好きとしてはかぶり上等。ラムの存在感も相まって、食べ応えあるサラダです。

BAR Left Bank

こういううまいラム(羊肉)にはラム(酒)で迎え撃つべし。ここに来ると決まって頼んでいる、国産黒糖ラム酒のルリカケスをロックでいただきます。香り、味ともに深みがあって、私の大のお気に入り。

BAR Left Bank

このお店の代名詞になった感のある(笑)いぶりがっこマスカルポーネ。閉店とともにこれが食べられなくなってしまうというのは、あまりにも惜しい。

BAR Left Bank

この時期のスペシャルメニュー、桃とモッツァレラチーズサラダ。桃をサラダに使う、という発想はなかったなー!どんなものかと思ったけど、いちょう切りした桃とモッツァレラチーズ(一見、どっちがどっちか見分けにくい)をサラダの上に載せて、バルサミコソースをかけたもの。これが思った以上にイケる感じで、ラムとかパクチーの刺激に浸された鼻と舌をいったんリセットしてくれるような爽やかさ。

BAR Left Bank

もいっちょ箸休め的に、味噌きゅうり。

BAR Left Bank

さらには横浜産キャベツアンチョビ炒め。キャベツのアンチョビ炒めって、それだけでいいつまみになるんですよね。

BAR Left Bank

そこにガツンと、ラム麻婆ナス。今が旬の茄子のみずみずしい食感を残してあって、とても美味しい。肉みそが豚や合い挽き肉じゃなくラム、というのも新鮮で、かなりパンチ力のある麻婆ナスです。

BAR Left Bank

これはたまらず、ラムに負けない強さのある芋焼酎に移るわけですが、これは限定品の「夏のまんねん」。夏をコンセプトにした焼酎らしく、芋焼酎とは思えないスッキリとした味わいで、この暑さを忘れるのにちょうど良い。

BAR Left Bank

そろそろ〆方向に移っていきます。

これは中央アジアではポピュラーな麺料理である、ラグメン(ラグマン)。ドラマ『孤独のグルメ』でも東中野のアフガニスタン料理回に登場したメニューです。関東でもラグマンを出すお店は三つくらいしかないそうですが、それにここで出会えるとは。
Left Bank のラグメンは、かなり太めの平打ち麺にしっかり味で、とても食べ応えあります。

BAR Left Bank

おつまみ的に、イチジクバター。レーズンバターには目がない私としては、こういうのとても好きです。
あっさりめのバターとラム酒にしっかり漬け込まれたイチジクがよく合って、これは止まらなくなるタイプの酒のつまみ。

BAR Left Bank

明太子スパゲティ。一見、何の変哲もない明太子スパに見えて、実はチョリソーが隠されています。これが緩くなりがちな明太子スパゲティの食感にアクセントを与えています。これもうまい。

BAR Left Bank

ラストは定番、ラムケバブ。ここまでに出てきた数々のラム肉料理も美味しかったけど、こういうシンプルに肉のうまみを味わうのがやっぱり一番うまい。

返す返すも、このお店があと 2 週間でなくなってしまう、というのが惜しい。一度行って気に入った人、気になってたけどまだ行ってない人は、無理してでも閉店前に行っておいた方がいいと思います。

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2015/07/28 (Tue.)

五反田 庭つ鶏

久しぶりに五反田で焼き鳥をいただいてきました。

庭つ鶏(にわつどり)

庭つ鶏

五反田駅から学研本社に向かう途中にある、飲食店系の雑居ビル、グレイス五反田。お店に行く前に場所を確認してようやく気づいたんですが、ここはかつてあの菜五味(現 BAR Left Bank のマスターが当時やっていたお店)が入居していた建物じゃないですか。これは浅からぬ縁を感じます。

庭つ鶏

さておき入店。カウンター席が中心で、あとは小さめのテーブルがちらほら。大きくても 4 人席ですが、テーブルが小さいので 4 人だとちょっとギリギリな感じ。少人数でこぢんまり、がちょうどいいお店です。

庭つ鶏

お通しは鶏皮の塩煮込み。鶏皮というとパリッと焼くかカラッと揚げるのが定番でそれ以外はないくらいに調理法が決まっている食材なので、こうやって鶏皮メインで煮込んできた料理は初めて。でも柔らかくてトロッとしていて、絶妙な塩味がビールの受けに最適。これお通しじゃなくてもっと食べたいんですけど(ぉ

庭つ鶏

つまみはまず玉ねぎスライスから。暑いので爽やかなものがありがたい。

庭つ鶏

それに揚げねぎ冷やしトマト。夏場は冷やしトマトとか食べたくなりがちだけど、単にスライスしただけのトマトというのもつまらない。こうやって一手間かけてくれるととたんに豪華なおつまみに見えてきます。揚げねぎの香りとドレッシングがトマトの爽やかさをいっそう引き立てて、これもビールが進みます。

庭つ鶏

そしてメインの鶏料理、皮パリもも焼き。お店で鶏を解体しているだけあって新鮮で、肉の張りと風味がとても良い。

庭つ鶏

プリン体が気になるお年頃なので、そろそろハイボールに移行。結局この日はそのまま最後までハイボールでしたが、飲み物メニューを見ると焼酎や日本酒も充実していたようなので、そっちに行けば良かったかなあ。

庭つ鶏

そして皮。さっきの塩煮込みもすごく美味しかったけど、パリッと焼いた鶏皮はやっぱりうまい。パリッとしているだけじゃなく、この皮からほとばしる肉汁!健康によくないものってどうしてこんなにうまいんだろう(←

庭つ鶏

ここの焼き鳥はこうやって串に刺さずに出てきます。テーブル席だったので見えませんでしたが、カウンターであれば目の前で鶏の解体を見せてもくれるようです。生々しいところからの解体だと、逆に食欲がなくなっちゃう人もいるかもしれませんが...ちょっと見てみたかった気も(怖いもの見たさ

庭つ鶏

唐揚げもあります。個人的にはもう少し衣の厚い、竜田揚げっぽい揚げ方のほうが好みですが、でもこれもおいしい。

そして〆は...

庭つ鶏

そ ぼ ろ 玉 子 か け ご は ん ! SBRTKG!!(何

今や〆に TKG を出す店はいくらでもありますが、ここまでパンチ力のある TKG もなかなかない。焼鳥屋だけにそぼろの肉質と味付けにも抜かりはなく、これは圧倒的満足感。これだけのために来る価値があると言っても良い。

庭つ鶏

食後のサービス、甘い卵焼き。卵焼きというよりスイーツのような甘さで、卵焼きがデザートになるというのも新発見。最後まで、いろいろと焼鳥屋の固定観念を覆してくるお店です。

いやー、なかなか良いお店でした。私の生活圏的には行きやすい場所にあるし、ここはまた来たい。五年前には菜五味しか見えていなかったので気がつきませんでしたが、改めて見回してみると、このビルには他にもよさげなお店が複数入っています。周辺のお店まで含め、改めて攻めに来てみようかと。

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2015/07/15 (Wed.)

福岡県福岡市博多区中洲の鯖ごまと若どりスープ炊き

「博多弁、飯が進む BGM だ」

博多

ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼・真夏の博多出張スペシャル。いよいよ巡礼地のオーラス、一富にお邪魔します。遠征回にも関わらず放送直後はお客さんが入りきらないほどの盛況だったそうですが、そろそろ落ち着いた頃でしょうか。

博多って今までは仕事で来たことがある程度で、まともに観光らしい観光をするのは今回が初めて。中洲って初めて来たけど、那珂川とその支流である博多川の、本当に中州になっている場所なんですね。しかも、時期はちょうどこの地の名物である博多祇園山笠の真っ最中。高揚した空気を感じながら、お店に向かいます。

人形小路

ここは...?うん、いい感じ。
いかにも昭和がそのまま残っているような路地だ。

後で調べてみたら、中洲の中でこの人形小路が最も古い通りということで、さらにその中で最も歴史あるお店が、今回の聖地。

味の店 一富

一富

一枚一枚の瓦の年季の入り方といい、暖簾の色褪せ具合といい、どこをとっても井之頭五郎的な古い居酒屋だ。
でもここ、外からじゃ中の様子がさっぱり分からないし、どんな料理が出てくるかも分からないし、一見さんにはハードル高いなあ...。ドラマに登場する前は、常連さんと口コミの店、という感じだったんだろうか。

一富

入店すると、座敷席に通されました。ここからだと、ゴロー席の様子がよく分かります。
カウンターの中で大将が黙々と調理しているだけでもなんだか絵になる、それが老舗が醸し出す重みってやつか。

一富

ま、とりあえずビール。連日 30℃ 超えという暑さでは、ビールが身体に吸い込まれるように減っていきます。
そういえば、劇中でもこの席に座ってたおっちゃんが「ビール、キンキンに冷えたやつ!」という注文を繰り返してましたが、確かにこのビール、キン冷えでうまい。

一富

お通しはほうれん草のごま和え。おっと、本命の鯖の前に、ほうれん草からしてごまですか。いきなりたたみかけてくるなぁ~っ。
でもこのほうれん草、老舗らしい落ち着いた味わいで、いい。

一富

ビールとほうれん草で一息ついたところで、料理を頼もうじゃないか。

...って、この「にゃんにゃん」ってなんだこれ?恥ずかしい名前のメニューを頼ませる罰ゲーム的な何かか(違
こういうの、頼まないと気になって食べずには帰れないじゃないか。すいませーん(ぉ

一富

さ~て、博多メシ。口火を切るのは、博多人のソウルフード・おきうとだ。

おきうとって今まで知らなくて、ドラマを見てもどんな味か想像できなかったけど、なるほど...こういうタイプか。
一見こんにゃくっぽいけど、どちらかというとトコロテンに似た食感の食べ物で、ごま・醤油・鰹節で味がついています。むちゃくちゃうまい、ってほどでもないけど、箸休め的に欲しくなる感じ。

一富

そしてこれが「にゃんにゃん」。大将曰く「初めて来たお客さんの十人中九人に訊かれる」とのことですが(そりゃそうだ)、出てきてみれば何のことはない、じゃこおろしでした。話を聞くと、先代がこの店を開いたときに、常連さんに「じゃこおろしじゃつまらないから、なんか面白い名前をつけよう」と言われて「にゃんにゃん」になり、それ以来 56 年この名前で出しているとか(笑。確かにただのじゃこおろしだったら注文してなかっただろうし、じゃこおろしネタでこんなに盛り上がったのは初めて。そういう意味では、56 年前の先人のセンスは間違っていなかったと言えます。

一富

こう来ると、飲み物は福岡の井戸水(※冷酒です)をいただいてしまうわけです。
日本酒は一種類を温度の違いで出してくれるだけのようで、やっぱりここのメインは九州らしく焼酎、ということなのでしょう。

一富

そして本命のひとつ、鯖ごまの入場です。
この店は、ごま鯖じゃなくて鯖ごまっていうのか。

この鯖ごまを見ていたら、どうしても白いご飯が欲しくなってしまい、追加注文。
その瞬間、大将は私がこの店に来た理由を察したようで、「今日いらしたのは、やっぱりアレですか」と壁の番組ポスターを指さされてしまいました(笑

一富

うーん、きたきた、鯖きた!この店、いいぞ。
ごまがメッチャ働いてる。

鯖とごま、飯、醤油。
つけいる隙がないほどうまい。

一富

今日のおすすめは鰯、ということだったので、ドラマには未登場ながら鰯もいただいてみました。
鰯の刺身、これがまた脂が乗っていてうまい。

一富

ついでに焼いてももらいましたが、これもいい。
鯵と言われても信じてしまいそうな大ぶりの鰯、食べ応えあるなあ。

一富

そりゃあ調子に乗って焼酎のボトルを入れてしまうわけです。
霧島は東京でも超メジャーな芋焼酎だけど、いつも飲むのは黒ばかりなので、白霧島というところが逆に新鮮。

一富

そこへ、鯵納豆だ。

納豆は、混ぜれば混ぜるほどうまくなる。
納豆をかき混ぜるという行為、それは祈りだ。

鯵、鯖、鰯。三大青魚のオールスターゲームを開いてしまった。
青魚好きとしては、これ異常の幸せはないなあ。異様にうまい。

一富

そして、若どりスープ炊き。
水炊きじゃなくて、スープ炊きというのが嬉しい。
それに、一人鍋にいろんな野菜が勢揃いで、目にも楽しい。

おお、ウマッ!夏鍋もいい。
ナツナベーゼ福岡、なんだかリッチ。

全部の味が噛み合って、俺をがんじがらめにしているようだ。
福岡卍固め。

全部食べ終わったところで、大将から「残ったスープで雑炊、作りましょうか?」と絶妙なアシスト。
このスープで雑炊!お願いします。

一富

ほう、紅しょうが...感じ感じ。

若どりと野菜のうまみが抽出されたスープをごはんが全部受け止めて、これは想像以上だ。
でもこれ、大将の人柄がそのまま反映されたかのような、優しい味。

グレート、デリシャス、ワンダフル。
だめだ、何を言っても気取っているようで...。
でも、これ、ものすごくおいしいです。

一富

最後に久住さんが食べていた、レモンサンド。
「飲んだ後に食べるとスッキリしていい」ということで、あえて最後に出してくださいました。

一富

薄切りの大根に、さらに職人芸のような薄さにスライスされたレモンが挟まっているだけの、シンプル料理。
確かに胃の中のアルコールをリセットしてくれるような爽やかさ。でも、なんか蜂蜜レモンを持って部活に行っていた少年時代を思い起こす、懐かしい味でもあります。

一富

途中、大将が収録時にもらった台本や写真、サイン等のグッズを見せてくださいました。
台本は、他の登場店では店頭に飾られているのを見たことはあるけど、こうやって手にとって見せていただくのは初めて。放送から約一年、多くの聖地巡礼者に触られてかなり傷んでいましたが、そういうのも含めて重みを感じる台本です。

一富

いろいろ台詞が書いてあるけど、「五郎 M(モノローグ)」と書かれている部分はすべて音声のみ後撮りなので、実際にカメラが回っている間は松重さんは黙々と食べているだけ、という(笑。

「なんだか...腹が減ってきた」の三段引きカットは、スタッフの間では「孤独カット」と呼ばれているようですね。

一富

モノローグのほとんどの台詞に「...」がついているという。そういえば Season1 の初期はゴローちゃんのモノローグはもっと早口だったのが、どんどん遅くなって今に至るのは、たぶん台本上のこういう表現によるところも大きいんだろうなあ。

一富

松重さんとのスリーショット写真。大将は劇中でも俳優さんによって表現されていたとおり、ややシャイだけどとても丁寧で気の良い方でした。混まない曜日はお一人で切り盛りされているのか、写真の女将さんは見当たらず。松重さんも故郷での撮影ということで、心なしかいつもよりリラックスした表情に見えますね。

一富

お二方のサインは店内掲示ではなく、この収録グッズセットに含まれていました。

つか「ふらっと QUSUMI」では放送されなかったけど、久住さんソースかつ丼も食べてたんか!

一富

ごちそうさまでした。

いや~、終わってみればいい店だった。料理だけじゃなく、雰囲気や大将の人柄まで全部いい。
大当たりと言っていいだろう。

というわけで、これをもってドラマ『孤独のグルメ』Season1~4 の聖地巡礼を完遂しました。食うも食ったり、合計 49 店(間食パートのお店を入れると 80 店近く)。最初は汁なし担々麺を食べてみたいだけだったはずが、気がつけばどうしてこうなった(笑。でも、今まで足を踏み入れたことのなかった東京の再発見から遠征まで、実に楽しい三年半の巡礼でした。
ドラマ Season5 については今のところ具体的な噂は流れてきていませんが、今年は年内にコミックの 2 巻が 18 年ぶりに発売予定という、重要な年でもあります。それに合わせて Season5 が計画されているんじゃないかという気もしつつ、2 巻が発売されたらそれはそれで巡礼をしなくてはなりますまい。

でもとりあえず、それまではちょっと一休み。
聖地に同行いただいた方も、記事だけ読んでくださった方も、ここまでお付き合い、どうもありがとうございました。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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※Blu-ray BOX には「真夏の博多出張スペシャル」は収録されていません

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■ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼エントリーまとめ
第一話 東京都清瀬市のもやしと肉のピリ辛イタメ
第二話 中央区銀座の韓国風天ぷらと参鶏湯ラーメン / 再訪 / 甘味パート
第三話 神奈川県足柄下郡箱根町のステーキ丼 / 甘味パート
第四話 東京都八王子市小宮町のヒレカルビとロースすき焼き風
第五話 愛知県知多郡日間賀島のしらすの天ぷらとたこめし / 焼だこ
特別編 福岡県福岡市博多区中洲の鯖ごまと若どりのスープ炊き / 丸天うどん
第六話 東京都江東区木場のチーズクルチャとラムミントカレー / 再訪
第七話 台東区鳥越の明太クリームパスタとかつサンド / その 2 / その 3 / その 4
第八話 杉並区阿佐ヶ谷のオックステールスープとアサイーボウル
第九話 渋谷区神宮前の毛沢東スペアリブと黒チャーハン / 再訪 / 甘味パート
第十話 江東区枝川のハムエッグ定食とカツ皿
第十一話 大田区蒲田の海老の生春巻きととりおこわ
第十二話 渋谷区恵比寿の海老しんじょうと(幻の)焼おにぎり
→Season1 の聖地巡礼エントリーはこちら
→Season2 の聖地巡礼エントリーはこちら
→Season3 の聖地巡礼エントリーはこちら
→原作コミック 1 巻の聖地巡礼エントリーはこちら

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2015/07/03 (Fri.)

新宿 鳥茂

なにやら肉のうまい店がある、という話を聞きつけて、新宿へいそいそと。

鳥茂

鳥茂

食べログの点数が絶対とは思いませんが、それでも 4 点以上を獲得し、トップ 500 にランクインしているお店に行く機会なんてそうそうありません。今回は運良く予約が取れました。

新宿駅南口から歩いてすぐのところにあります。お店のたたずまいからして、高級店の雰囲気。いや、気圧されてはいけない。

鳥茂

店構えからするとカウンターと個室中心の落ち着いたところ、というイメージなのですが、中に入ってみるとむしろ逆。1F はカウンター中心、2F はホールにテーブル席がたくさん並べられ、かなりガヤガヤした環境。落ち着いて飲みたい向きには合いませんが、ここの主役を前にすると、細かいことはどうでも良くなります。

鳥茂

スタートは豚レバーから。
生食がいろいろと問題になる今日この頃、生レバーではありませんが、あくまで表面を炙る程度で食感は残してあります。

鳥茂

肉厚めに角切りにされたレバーにちょうど良く残された弾力と、口の中でとろける半生感。これは今まで食べたレバーの中でも特にうまい。

鳥茂

牛トロ。小ぶりのステーキですが、これが確かに、マグロの大トロを牛肉にしたらこうなる、という絶品のうまさ。サシが口の中でとろける。シンプルに塩とわさびでいただく、というのが肉のうまみをさらに引き立てます。これは生きてて良かったレベル。

鳥茂

ホルモン系も充実しています。これは上シロ(豚の直腸)、いわゆるホルモンの代名詞であるテッチャンとはまた違う、ふんわり柔らかいけど脂っこくない、独特の触感がポイント。

これはついビールから焼酎(小鶴)のロックに進んでしまうわけです。

鳥茂

定番のつくね。これまたインパクトのあるつくねで、つくねなのに「いかにも肉って肉」だ!つくねはいろんな店で食べてきたけど、これほど食べ応えのあるつくねも珍しい。

鳥茂

続いてピーマンの肉詰め。いかん、挽肉がかぶってしまった(ぉ

日本におけるピーマンの肉詰めは、この店が発祥とのこと。戦後から続く伝統の味、ナンコツ入りの食感も嬉しい。

鳥茂

あっさり目の部位を長ネギの風味とともにいただくコメカミ。
リズム感のある串が見た目にも楽しい。

鳥茂

そしてこれが肉の暴力とでも言いましょうか(ぉ、和牛シャトーブリアンの厚切りステーキ!!!

柔らかい肉質のなかから迸る肉汁の祭典。これを食べられたらもう死んでもいい、と思えてきます。

鳥茂

さらには上タン。仙台に行ったってこれだけ分厚い牛タンはそうそう食べられないぜ、っていう厚切りで、歯を押し返してくるほどの弾力感があります。このタンもうまい。

鳥茂

サーロインステーキの雲丹キャビアのせ。な ん だ こ れ は ! !

高級食材を重ねればうまいっていう単純な話じゃないでしょ...(もぐもぐ)...本当に申し訳ありませんでしたorz

なんだこれ。客をダメ人間にしようとでもしているのか。泣きたくなってきます。うまい。

鳥茂

〆の雑炊で、ようやく一息。肉の波状攻撃で逃げ場がなくなる、というのは初めての体験でしたが、この雑炊でなんとか平静を取り戻しました。もうちょっと野菜とか漬け物とかを挟みながら注文したほうが、自分のペースを守れたかもしれないなあ。

鳥茂

「鳥茂」なのに、鳥が一切出てこない、不思議な串焼きの店。
でも、新宿でも指折りの老舗ということで、その名に違わぬうまさでした。

残念な点を挙げるとすれば、ずっと混んでいてガヤガヤしているので少し落ち着かないことと(せっかくいい肉なんだからもう少しじっくり味わいたい)、店員さんがすごくたくさんいるのにオペレーションが悪く、料理の出てくるペースに波があったり注文したくても店員さんが捕まらなかったり、食事のリズムがよろしくないことでしょうか。
でもそれを差し引いても素材と料理のレベルはとても高く、満足感があります。

「うまい肉でおなかがいっぱいになる」って、幸せなんだなあ。
安くはないし予約もなかなか取れないけど、機会があったらまた来ようと思います。

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2015/06/15 (Mon.)

銀座 魚勝

以前から行きたいと思っていたお店にようやく行ってきました。

銀座魚勝

魚勝

もともと京橋のほうにあったお店が移転してきた、銀座の魚系和食のお店(京橋店もまだしばらく平行営業中)。知人が関わっていてずっと気になっていたのですが、これからしばらく混みそう、ということでいよいよ行ってきました。

数寄屋橋と和光のちょうど間、天使が覗き込んでいる曲がり角の隣のビルの 2F。銀座のまさに中心部という超好立地にあります。

魚勝

それほど広くない店内の、こぢんまりとしたテーブルに着席。ちなみに店舗はこの夏に改装予定とのことで、改装後はもう少しだけなる予定だそうです。

とりあえずビールで乾杯するわけですが、こういうお店の生ビールはヱビスかプレモルと相場が決まっているもの...と思ったら、ここのはアサヒの「琥珀の時間」。プレミアム系ビールの中でもなかなか飲む機会が多くないので、ちょっと嬉しい。
お通しは鯖と梅干し。この鯖がまた、お通しとは思えないクオリティの、脂乗りの良い鯖で、これから出てくる料理の期待を高めてくれます。

魚勝

「魚勝」というからには、まずはお造りから入るべきでしょう。マスターは築地の卸の家の生まれだそうで、その時点で魚の質は保証されたようなもの。

これは大分産の釣りあじ刺。刺身の直球ど真ん中だけど、脂の乗り具合と身の締まり具合のバランスがちょうど良く、まさに王道のアジ刺。

魚勝

ど真ん中ストレートの次は内角高め的な(笑)いわしクジラの刺身。イワシなのかクジラなのか...と思ったら、思いっきりクジラ。でもクジラ刺って一度ハマるとやみつきになるんですよね。
ニンニク醤油でガツッといただくと、これがビールによく合うんだ。

魚勝

旬カツオの塩炙り酒盗和え。鰹も酒盗も好きな私としては、これは外せない。
ちなみに酒盗は鰹のワタを使った塩辛(魚の種類は違うこともあるけど代表的なのは鰹)なので、鰹の刺身に合わないわけがない。

鰹の炙りも酒盗も、単品で十分にうまいのに、この組み合わせは破壊力が高い。こ れ は う ま い。

魚勝

こういう展開になってくるともう日本酒に進まずにはいられないわけです。

そしてこの日本酒メニューの品揃えがいい。誰もが知っているナショナル銘柄の日本酒は一切なく、お店のこだわりで選び抜かれた精鋭たち。この中で私が知っている銘柄と言えば、阿部勘か神亀くらいです。それぞれのお酒にどんな世界が広がっているのか、全部試してみたくなります。

魚勝

まずは旬の鰹に合わせるべく、いかにも「夏!」というイメージの「奥 夏吟醸」。この水色で「奥」「夏」とくると、細田守版『時かけ』の奥華子のエンディングテーマを思い出します。

さておき、確かに名前に違わずさっぱりしていて、夏によく合う日本酒。もちろん鰹にもよく合っています。

魚勝

次なる標的は、カウンターにズラリとならんだこのおばんざい。タイトルを読むだけで期待に胸が膨らむ、役者が揃っています。
しかも、どれもリーズナブルな値段が書かれていて、ここが銀座のど真ん中であることを忘れそうになるほど。地元で昔からやってる居酒屋のおばんざい、的な気安ささえ感じるのが嬉しい。

魚勝

ではさっそく、新じゃがのイカワタ煮から。
ホクホクのじゃがいもに、苦味がなく旨味だけが抽出されたイカワタが絡んで、これも日本酒が進む味。イカの胴でも下足でもなくワタ、というのがいい。

魚勝

密かにこれを楽しみにしていた、尾崎牛の厚揚げの炊いたん。
後述する尾崎牛のうまみを厚揚げと大根がしっかりと受け止めていて、それでいて尾崎牛もやわらかく、これはどこをどう食べてもうまい。これに白飯と味噌汁があったら夕食はそれで十分なくらいの満足感。おばんざいの一つではなく主力メニューと言われてもおかしくないと思います。

魚勝

お酒は阿部勘の純米辛口に移っていきます。
これ、美味しいんですよね。こないだの GW の仙台旅行で飲んでいたく気に入った日本酒に、銀座で再会するとは。

魚勝

エシャロットでちょっと箸休め。

この香りが口の中を一度リセットしてくれて、また新たな気分で飲み食いできるわけですが、呑んべえ的には、この添えられている味噌だけでも日本酒が飲めます(笑。

魚勝

脂イワシの灰干し。灰干しって干物の一種かな、と思って頼んでみたら、想像とは違う見た目のものが出てきてちょっと驚きました。どうやら「灰干し」とは天日干しとは全く違い、火山灰を使って魚の水分を取り除く加工法だそうで、いわゆる干物にありがちなパサパサ感は皆無、本来のイワシの脂のみずみずしさを保ったまま、うまみだけが凝縮されている感じでとてもうまい!イワシ自体も大ぶりで、とても満足度の高い一品。今度来たときにもあったらまた食べようと心に決めました。

魚勝

次なる日本酒は「日高見」の夏吟。日本酒のセレクトが季節に合わせてあるので、ついついビールに走りがちなこの季節でも、冷たく爽やかな日本酒をどんどんいけてしまいます。これはまずい。おいしいけどまずい(笑

魚勝

というわけで、またうまい日本酒とうまい料理の螺旋階段に突入していくわけです。

こちらは釣り穴子の天ぷら。サクフワで日本酒によく合う。

魚勝

で、青森産のあいなめ刺。これはなかなか食べられるものではありません。

魚勝

続いては、旭興・無加圧純米吟醸。

魚勝

ここで食べられるとはちょっと思っていなかった、白海老の唐揚げ。
私の故郷、富山の定番料理です。こういうので不意を突かれると、酔っていることもあってつい涙腺が緩みそうになってしまいます。

魚勝

クライマックスに向けて盛り上げていくべく、珍味三種盛(カラスミ、鯖へしこ、ふぐの子)を。どれも濃いめの味の珍味。銀座の真ん中でこういうのをアテに日本酒をチビチビやれる、それが大人の特権だ。

魚勝

石川の銘酒、農口(のぐち)。北陸の日本酒はけっこう知っているつもりでしたが、これは初めて。

濃厚なうまみで、もちろん白海老の唐揚げとのコンビネーションは抜群。今度帰省したら買ってこよう。

魚勝

ワンクッション置いて、タラコのポテトサラダ。

こういうの、ちょっとほっとします。

魚勝

そしてこれがクライマックス、尾崎牛ロース芯和風ステーキ。魚の店で肉、というのは邪道な気もしますが、この肉はただの肉ではなく、「尾崎牛」というブランド。松阪牛とか神戸牛のような地名のブランドではなくて、宮崎の尾崎畜産さんで育てられた牛のブランドです。

細かいサシがたくさん入っているんだけどこってりとはせず、脂が口の中でサッと溶ける。その後に肉自体のうまみがやってきて、ああ本当にいい牛肉というのはこういうのなんだなあ、というのを実感できます。岩塩と山葵でいただくと、さらにうまみが引き立ちます。脂っこいもの好きのピーク年齢を越えてきたから余計にそう感じるのかもしれませんが(笑、これは本当に魚メインのお店を名乗らせておくのはもったいないレベルの高さ。

魚勝

この尾崎牛のうまみを受け止めるのが、柔らかさが特長の萩の鶴・純米酒。

自分の中で宮城の日本酒ブームが来ているだけに、粒ぞろいの日本酒メニューの中で、ついつい宮城のお酒ばかり選んでしまいます。

魚勝

そろそろ〆の御飯ものへ。

こちらは自家製うに醤油の卵かけごはん。今まで食べてきた TKG の中で、これほど豪華な TKG がかつてあっただろうか。
〆に卵かけごはんというだけでも幸せなのに、その上にうにの身とうに醤油、という贅沢。この瞬間に急性痛風が発症して死んでしまっても後悔はありません(ぉ。

魚勝

続いて高菜チャーハン。魚も肉も関係のない〆チャーハンも、味付けに抜かりなし。バシッと濃い味で締めたいときにはこれが最適じゃないでしょうか。

魚勝

〆の三連発、最後は胡麻漬け茶漬け。これも、お茶漬けなのにしっかり締めてくる味で、「ああ、俺って今日うまい魚をたくさん食べたんだなあ」と浸りながらこの一席を総括させてくれます。

魚料理は素材が命。だけど、素材の良さだけに頼らない丁寧な仕事ぶりが、一皿一皿から伝わってきます。
知人が関わっているというのを差し置いても、一つ一つの料理が期待を上回る美味しさと良心的なお値段で、これだけの満足感を提供してくれるお店はなかなかありません。満席が続き、マスターはずっとカウンターの中で調理に明け暮れていましたが、一段落したところでそれぞれのテーブルやカウンターにご挨拶に回ってきてくださる心配りも有り難い。心がこもった仕事というのはこういうことを言うんだなあ、と一発でこのお店のファンになってしまいました。

ちなみにこのお店、本日発売の「おとなの週末」誌に三ツ星店として掲載されました。それで当分は予約が取りづらくなると思って慌てて訪店した、というわけです。おそらく当面は予約の電話さえかかりづらい状況が続くでしょうが(電話予約は 15~18 時のみ対応とのこと)、掲載に合わせてトレタを導入されたとのことで、24 時間 Web 予約が可能になっています。

このお店には、雑誌掲載フィーバーが多少落ち着いた頃に必ずまた来ようと思います。というわけで、美味しい料理と日本酒をじっくり味わえる人を募集中です(笑。

おとなの週末 2015 年 7・8 月号

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2015/06/05 (Fri.)

毛沢東スペアリブ再び!青山シャンウェイ

「あれこれ考えずバッターボックスに立とう。思い切っていけ!」

シャンウェイ

ドラマ『孤独のグルメ Season4』第 9 話の聖地・シャンウェイ。Season4 は過去のシリーズと比べてもレベルの高い店揃いでしたが、ここも複数回訪れる価値のあるお店だと思っていました。

放送から半年以上経ち、そろそろ落ち着いてきたかな...と思ったら、驚くほど予約が取れない!何度も電話して日程調整して、ようやく予約が取れたので(´д`)、久しぶりに行ってきました。そういえば前回は放送前に予約取っといたんだった(笑

鉄板中華 青山シャンウェイ

シャンウェイ

まずはプレモルでお疲れさま。この後の鉄板中華の祭典に向けて、この黄金色の輝きがテンションを高めてくれます。

シャンウェイ

酒菜その 1、酔蝦(甘海老の紹興酒漬け)。ここの名物天使の海老、ではなく、甘海老。しかも子持ち。それを紹興酒を使った特製のタレに漬け込んだ冷菜です。でも子持ちのご婦人を酔わせちゃいかんでしょう(違。

この甘海老、産地でもなければこれだけ新鮮なのはなかなか手に入らないというほど質が良い。そして、シンプルに紹興酒ダレに漬け込むだけでこんなになっちゃうのか!という、目から鱗が落ちるうまさ。甘海老と言えば刺身か握りしか知らなかったけど、いきなり中国四千年の神髄を見せつけられた感じ。

シャンウェイ

白はまぐりとニラの炒め物。これ、裏メニューという位置づけだったはずが、メニューを眺めているときにマスター直々に「白はまぐりとニラの炒め物、どうですか」とオススメされたという(;´Д`)ヾ。この店で言う「裏メニュー」とは、知る人ぞ知る、ではなくて、メニューには書いてないけど店主がその日のオススメで出してくる定番料理、という意味なのかもしれません。

そしてこれ、蛤もニラもうまいけど、本当のうまさはスープに凝縮されています。当然スープまで残さずいただきます。

シャンウェイ

それに蒸し鶏のネギ醤油。今回も一羽まるまる、でもペロリと食べてしまえるほど、癖になるのがこの蒸し鶏。

大ぶりの鶏の上に薬味が山盛りなのがまた嬉しい。

シャンウェイ

「10 時間蒸してあるから骨まで食べられる」というこの蒸し鶏は柔らかさが売りですが、このようにトングで切れちゃうくらい、本当に柔らかい。

鶏の淡泊な味に濃いめのネギ醤油がよく絡んで、もう一羽行けそうな気さえします(ぉ

シャンウェイ

通常の三倍のサイズはあろうかという「シャンウェイ餃子」。もっちもちの皮に、ぎゅっと凝縮感ある中身の充実感といったら。

餃子といったら白い飯だろうが!(違

シャンウェイ

味が濃いものが続いたので、ついつい甕出し紹興酒に手を出してしまうわけです。

この店の紹興酒は燗でもロックでもなく常温がベスト、とのこと。確かに、濃厚な料理群に水を差さないちょうど良さだ。

シャンウェイ

来ましたよ本命、毛沢東スペアリブ!
この、おがくず然としたスパイスに埋もれた塊スペアリブ。これがまた、辛くて熱くて美味いんだ。

ガブリ。う~ん......マーが来た。マーが来た。痺れるゥ~!
最初の一口は迸る肉汁で甘味を感じ、その後に追いかけてくる麻と辣の辛さ。マーとラー、グスタフ・麻辣。

これは旨辛、いや、辛ウマだ。

シャンウェイ

さすがにこれは常温紹興酒では追いつかず、また生ビールに巻き戻ってしまうわけです。

スペアリブで口の中が火事になって、生ビールで消火活動。そしてまたスペアリブで...の無限マッチポンプにいつまでもハマっていたい。

シャンウェイ

ちょっと箸休めに、キャベツのピリ辛炒め。って結局辛いのかよ!(ぉ
いや、毛沢東の後はピリ辛くらいでも、むしろちょうどいいマイルド加減。キャベツの甘みが舌に優しい。

緑色の細長いものは、サヤインゲンかと思ったら、中国食材の「金針菜」(カンゾウの蕾)だそうです。この食感、なかなか。

シャンウェイ

〆はウーロンチャーハン。パリパリしたおこげの食感と、烏龍茶葉の香りが楽しい。黒チャーハンの深みのある味もいいけど、このウーロンチャーハンもかなりお気に入り。

いやあ、今回もお腹いっぱい、堪能させていただきました。
他の店で食べるどんな中華料理とも違う、インパクトのある中華。ここも私の『孤独のグルメ』巡礼史に残る名店と言えるでしょう。

なかなか予約取れないけど、また来たいなあ。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

B00MN0SBFG

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2015/05/21 (Thu.)

とんかつの軍師

「そう、俺のとんかつは前夜に始まり一から十まで絵図ができているのよ!」

先日も触発されて大森のとんかつ屋に行ったところではありますが、やっぱりあれ以来劇中に登場したお店の味が気になって仕方がありません。調べてみたら、その「聖地」は横浜・馬車道にあるとのこと。というわけで、ドラマ『食の軍師』の聖地巡礼に、馬車道までやって来ました。
ちなみにこのドラマ、『孤独のグルメ』とは違って原作コミックのシチュエーションを再現することを優先しているようで、聖地巡礼してもドラマと同じものが食べられるとは限らないようです。スタッフは『孤独のグルメ』のチームがそのまま担当しているようなので店選びには間違いはなさそうですが、さすがに全店巡礼することはないかな(笑。

とんかつ 丸和

丸和

とんかつ屋は夜の店じまいが早い店が多い。結局、ラストオーダーぎりぎりでの入店になりました。

でも、そこはそれ。入店、空席捕獲、着席!からの、

「すいません!ロースとんかつ定食とビール一本。カツとお新香だけ先、御飯みそ汁後からでお願いします!!」

...軍師たるもの、戦いの前にこれくらいのシミュレーションは済ませてある。あとは立て板に水を流すように注文するだけだ。

「すいません、ロースとんかつ定食とビ...」
「あ、ロース終わっちゃったんですよ」

ズコー!
思わず劇中の本郷のような見事なズッコケを披露してしまうところでした(;´Д`)ヾ。

全ての豚はロースに通ず...のはずだが、まあ、閉店間際だから仕方ない。仕事の後とはいえ、進軍が遅れてしまったのはやはり失策だったか。
気を取り直して、普通のとんかつ定食、いただきます。

丸和

注文が通ったら、熱いお茶とソース、カラシが出てきました。ソースとカラシまで専用のものが出てくるなんて、嬉しいじゃないか。

ちなみに、完全に出鼻をくじかれてしまって、御飯みそ汁を後からにするのも、そもそもビールを頼むのもタイミングを逸してしまいました(´д`)。普通にとんかつ食って帰るぜ...。

丸和

待つこと 10 分余り、とんかつ定食が戦場に姿を現しました。

おお、これはロースとんかつじゃないけど、ロースに勝るとも劣らないボリューム感あるとんかつ。

丸和

この厚みのある肉に、キツネ色にカラッと揚がった衣。素晴らしい、輝いてる!

「塩、お使いになりますか?」

おおマスター、絶妙なタイミングでの進言。もちろんいただきます。

丸和

塩もテーブルに置いてある感じじゃなくて、わざわざ出してくれる赤塩。わかってらっしゃる。

とんかつの食い方にも戦術というものが存在する。
最初は端っこ...からではなくて、あえて端から二番目のカツ片から攻め落とす。

丸和

まずはレモンと塩で行くべし。レモンをちょいとしぼり、塩をふる。おお~、この神々しい断面!
ちなみに塩は本郷流ではなく力石流に、肉に直塩。これがうまいんです。

このシャクシャクの衣、みっちりした肉!ロースほどの脂身感はないけど、ギュッと引き締まった肉々しさが、これはこれでいい。衣も薄めで、肉そのもので勝負している感じ。
カツ国の天下統一のため、まずこの小国は塩を持って制した。

丸和

では次に一番小さい国を陥れるわけだが...その前に。

この左端の一片に、とんかつソースをたっぷりと垂らす。そして食事後半まで...寝かす!
マグロのヅケよろしく、衣にソースを浸みこませるのだ。

丸和

反対の端の一片、この国は他国と比べて少々肉々しさに欠ける。
この小国にはウスターソース...は置いてないようなので、とんかつソースとカラシをたっぷり使う。
「ソースジャブジャブカラシタップリの計」でジャンクに攻め落とす!この、なんつーか駄菓子感覚。

丸和

残りのカツ片は...それぞれ醤油カラシ、塩カラシ、ソースカラシで食べ分ける「豚下三分の計」だ!...と思ったら、ロースじゃないからか、劇中より細かく切り分けてあって、三分にならない(ぉ

ここで醤油を頼むのも気が引けるし、塩、ソース、カラシの組み合わせで順番こにいただきます。
ここのソース、甘味があってうまい。肉の味がよくわかる塩といいコントラストを生み出している。

丸和

最後は寝かせたヅケで〆る算段。全て軍師の企て通り!

ロースがなかったのは誤算だったけど、それを差し引いてもうまかった。

ちなみにこの店、大森・蒲田の「丸一」の流れを汲む店らしいですね。
あのエリアのとんかつ屋はだいたい攻略済みだけど、両・丸一だけ未訪なんだよなあ...今度はそちらにも足を運んでみようと思います。

食の軍師 兵法全集 [Blu-ray]

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2015/05/08 (Fri.)

塩竈 すし哲

松島観光後の夕食は、絶対お寿司にしようと決めていました。でも松島周辺はいかにも観光地然としすぎているので、いい寿司屋といえば...やっぱり塩竈でしょう、と松島から仙台への帰路、本塩釜で途中下車して、老舗らしい寿司屋に立ち寄ってみました。

すし哲

すし哲

塩釜港はマグロ漁獲量が国内でトップ 5 に入る漁港ということで、周辺には本当に寿司屋がたくさんあります。このお店はガイドブック頼みで探したわけですが、いくつかのガイドに必ず掲載されるほどの老舗で、駅近というのもポイントでした。

私は田舎では回転寿司でも十分おいしいので帰省時には必ず回転寿司屋に行きますが、逆に東京では滅多にお寿司を食べません。なので、回らない寿司屋に来たのはそうとう久しぶり(笑。

すし哲

こういう寿司屋に来たらカウンターに座りたくなるところですが、家族連れなので座敷席へ。

壁のメニューには、ちゃんと一品ごとの値段が書かれていて、安心できます(笑。英語が書かれたメニューには商品写真まで貼られているという丁寧さ。やはり外国人観光客も多い土地柄だと、こういう対応になるんでしょうね。

すし哲

着席したら、まずはビールから。今日もたくさん歩いたからビールがうまい。

こういうお店には生ビールなんて置いてないものです。でも、こういういい店で飲む瓶ビールは、なぜか安居酒屋のそれとは味が違って感じます(笑。アテは赤貝のヒモ。

すし哲

握りの前に、お作りから。イワシ好きとしては、旬のイワシの刺身は外せない。小ぶりながら脂のよく乗ったイワシが本当においしい。丼メシの上にこのイワシを敷き詰めて食べたいくらいにおいしい。

すし哲

店員さんにおすすめを訊いてみたところ、かつをの酢の物を勧められたので、言われるがままにいただいてみました。

一見、なんてことのない酢の物のようですが、鰹は皮付きで切られていて、おそらく三杯酢?に浸け込んであります。上に載っているのは葱とその他を混ぜたたっぷりの大根おろしに、茗荷。
「ふうん」と思いながら口にしてみた結果...なんだこれ!柔らかいのに身の締まった鰹を、ちょうど良い甘酸っぱさの酢と、大根おろしが引き立ててくれます。魚の質が良いだけじゃこうはいかない、この店の職人さんの技が垣間見えました。

今の一杯で、俺の立場は「寿司を食う」から「寿司を食べさせていただく」と主従一発逆転(ぉ

すし哲

握りは何にしようか迷いましたが...土地勘のない寿司屋で策に迷うた時は、道は一つ。一人前のそのテッペンを取れば、その国(店)の全容を山の頂上からながむるに等しい!

というわけで、特上のさらに上「すし哲物語」を。特上に +500 円で最上級になるんだから、むしろお得です(既に金銭感覚が麻痺している

すし哲

中トロ、ウニ、イクラ、アワビ、等々ネタの四番バッターが並びます。

左上は穴子の握りですが、これが脂が乗ってふっくらとした、鰻と言われたら信じてしまいそうな異次元の穴子。これ今まで食べた穴子の中で一番うまい。昼に食べた穴子丼の印象が一瞬にしてかき消されるレベルです。

すし哲

そして子持ち昆布の握りというのも良いですが、個人的に衝撃を受けたのが、タコの握り。シャリがタコで包まれているというのも面白いですが、その食感が、一般的にタコといわれて想像するそれとは全然違う。タコといえば茹でると弾力を生じるものですが、微かに弾力は感じるものの、とても柔らかくて、口の中でとろけていくような食感のタコ。タレで味付けされてあることもあって、この四番バッター揃いの一皿の中でもひときわ異彩を放っていました。

寿司の中でもタコといえばまず最初にやっつけるものか、大ネタを一通り食べた後に最後に流すものと相場が決まっていたのが、これで私のタコ観は完全に覆されました。

すし哲

こういう素晴らしい仕事ぶりの寿司に出会ったら、日本酒で応えるのが礼儀というものです。

宮城の日本酒といえば一の蔵がその代名詞。でも意外なことにこのお店では扱いがなかったので、地元・塩竈で仕込まれた、阿部勘・四季の松島吟醸から、浦霞・本醸造辛口へと飲み進めていきます。
いずれも、一の蔵ほど自己主張は強くないけど、少しやさしい辛口が寿司のうまさを引き立てて、確かにこれは一の蔵よりもこっちが良いと思えます。

すし哲

それから、寿司屋でこういうのを頼むのは邪道だと思ったが食欲を抑えきれなかった、マグロの串焼き。いきなり野性味溢れる世界にやってきてしまいました。
この串焼き、マグロじゃなくて牛串を食べているかのような肉感。脂のうまみもあるけど、脂っこさではなくて、マグロの肉のうまみがしっかり活きていて、うまい。これだけで看板メニューになってしまいそうな存在感があります。

すし哲

もうちょっと食べたかったので、アラカルトでアジとコハダ。光りもの好きとしてはこのあたりは外せません。そしてこういう基本的な握りものでも、手を抜かないしっかりした仕事ぶり。この店、良いなあ。

すし哲

〆にはシャーベットとアガリで。

せっかく数年に一度の旅行だからちょっと贅沢しちゃったけど、お代に見合う...むしろそれ以上の満足をいただきました。

すし哲

私は港町の生まれ故に、もしかしたら今までは素材の新鮮さだけに寄りかかった魚の食べ方をしていたのかもしれません。もちろん今でも故郷の寿司が最高だと思っていますが、この店の仕事にはその価値観を覆されたように思います。いいネタと、いい仕事。どちらかだけでは、うまい寿司にはならないんだなあ。

何年か後になると思いますが、次に仙台を訪れる機会があったら、必ずまたこの寿司屋に戻ってきたいと思います。それくらい気に入ったお店でした。

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投稿者 B : 23:13 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/05/04 (Mon.)

牛たん炭焼 利久

仙台に行ったら牛たんを食べずには帰れないわけです。というわけで、今回はどの店に行くか迷った挙げ句、ここにしました。

牛たん炭焼 利久

牛たん炭焼 利久

仙台では、大袈裟ではなくマクドナルドか吉野家のような勢いで、あちこちに利久が店を出しています。あまりにありふれているので、逆に今まで行ったことがありませんでした。でも、なかなか家族連れで入れる牛たん屋って多くなくて、思い浮かぶのはこの利久か伊達の牛たんか、という感じ。伊達の牛たんには前回行ったので、今回は利久にしてみました。

牛たん炭焼 利久

何はなくとも生ビール。一日歩き回ったので、このキンキンに冷えたビールが五臓六腑に染み渡ります。

牛たん炭焼 利久

頼んだのは、店舗・期間限定という「牛たん満喫定食」。半人前の牛たん焼に定食の麦飯・テールスープがついて、さらに牛たんのステーキ・シャリアピンソースまでセットになった豪華な定食。牛たんのステーキまでなら分かるけど、そこにシャリアピンソースというのが面白いじゃないか。

牛たん炭焼 利久

本場の厚焼き牛たん。歯を押し返してくるような弾力と、中から溢れる肉汁の満足感。まあ利久なら関東にも何店舗かあるのでそれほど珍しくはないですが、焼肉屋の薄い牛たんとは違った醍醐味があります。

でも、純粋に牛たんのうまさでいったら、やっぱり太助や伊達の牛たんのほうが上かなあ、という気もします。

牛たん炭焼 利久

そして牛たんステーキ・シャリアピンソース。口の中でほろほろっと崩れるほど柔らかく仕上げられた牛たんに、タマネギの甘味、風味、酸味が渾然一体となったソースが絡んで、炭焼よりもこっちのほうが断然美味しかった。これだけ単品でまた食べに来たいレベルでうまい。店舗・期間限定とのことですが、反響次第で拡大したりするんでしょうかね。関東でも食べられるようになるなら、渋谷ヒカリエだろうとラゾーナ川崎だろうと行っちゃうんだけどな。

牛たん炭焼 利久

あとはアラカルトで牛たんの握りを。ポン酢とたれの二種類、どちらも牛たんの薄切り(軽く湯通ししてあったようです)をあっさりとした味付けで握ったもので、これはむしろ定食の前に焼酎と一緒にいただきたかった。案外、定食を外してこのあたりを軸に牛たん尽くし飲みコース、とか開いても良かったかもしれません。

牛たん炭焼 利久

あとはタンシチュー。私は「ねぎし」に行っても 1/2 の確率でたん焼ではなくタンシチューを頼むほどのタンシチュー派です。これも、柔らかく煮込まれた牛たんと、デミグラスソースのコンビネーションがいい。幸せ。

利久、今まで敬遠していて正直すみませんでした。家族連れでも安心して寛げる牛たん店、というのは貴重な存在です(私が行ったのはたぶんけっこう大きめの店舗で、全てのお店がこれほど落ち着けるわけではないでしょうが)。普段のランチにするにはちょっと割高なのが難点だけど、関東にあるお店にも行ってみようかなあ。

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投稿者 B : 23:03 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/04/29 (Wed.)

炭火焼肉 本牧亭

なにやらうまい焼肉屋がある、という噂を聞きつけて、食べに行ってきました。

本牧亭

本牧亭

東急線長原駅すぐのところにある焼肉店。店構えからして期待が持てそうな雰囲気を漂わせていますが、店内には有名人のサインが所狭しと貼られており(プロ野球選手をはじめ、スポーツ選手のサインが多かったのが印象的)、美味しいものが好きな人の間でクチコミによって知られていった店であることが窺えます。予約も取りづらく、取れても原則 2 時間制限という人気店。予約が取れたのはラッキーだったかもしれません。

ちなみにこの店、牛を一頭買いして捌いています。そういうのは肉を知り尽くしていないとできないことで、基本的に牛にしろ羊にしろ一頭買いしている店に駄店なし。この時点で当たり確定と言えます。
日によって牛の仕入れ先は違うようですが、この日は静岡牛でした。

本牧亭

まずはタン塩から焼いていきます。レモンの他に、オプションでネギ(別料金)をたっぷり添えていただくと、コリコリすぎず、あくまで程良い弾力を持った柔らかいタンの味が堪らない。

さあ、これでこの店の肉の良さは判った。問題はここから先、どういう陣立てをしていくかだ(←さっそく『食の軍師』に影響されすぎ)。

本牧亭

肉が焼ける間の繋ぎに、まずはキムチ三点盛りから投入していきます。これがまた、それぞれのキャラがちゃんと立ったキムチで、なんならこれだけをつまみに飲み食いできてしまうレベルの高さ。繋ぎ扱いするのが申し訳なくなります。

本牧亭

土地勘のない焼肉屋で策に迷うた時は、道は一つ。値段の分かる盛り合わせのテッペンを取れば、その国(店)の全容を山の頂上からながむるに等しい!(←

というわけで次に頼むのは焼肉の盛り合わせ「ファミリー盛り」。カルビ、ロース、ハラミ、赤身うす切りの 4 点セットです。それぞれの肉に美しいサシが入っていて、見るからにうまそう。焼けるのを待ってなんていられない、そのままかぶりつきたい勢いです(ぉ

本牧亭

焼いていくわけですが、店員さんがそれぞれのテーブルを細かく気にしていてくれて、焼き方についても適宜アドバイスをいただけます。

この赤身うす切りについては、畳まれた状態で出てきたのを、大人ならば畳んだまま火を通し、まだ赤みが残っているくらいでいただくのがおいしい。

本牧亭

しかも、タレを軽くつけた後に生卵(別料金)に浸してすき焼き風にしていただくこともできてしまうわけです。こどグル八王子編のロースすき焼き風に、こんなところで再会できるとは!しかも、この卵は白身を除いた黄身だけ、それもしっかり卵黄が立った質の良い卵ですよ。これは、赤身うす切りのくせに、同じく盛り合わせられているロースとカルビが霞みかねないうまさだ。

本牧亭

気分はすっかり盛り上がってしまい、ビールから焼酎ロック方面に進軍せざるを得ないわけです。

本牧亭

盛り合わせはそれぞれ美味しかったけど、ハラミの肉々しさをもっと味わいたくなったので、ハラミをおかわり。

個人的には、ロースとカルビがなくてもハラミさえあれば焼肉を堪能できる自信があります。

本牧亭

そして、こどグル聖地巡礼の末にそのうまさに目覚めてしまった、ホルモン。当然、皮の方から先に、皮 8 割、脂 2 割の法則に従って焼いていきます。

この絶妙な弾力感と中から溢れ出てくる脂の甘みが、癖になりますね。この店のはただ脂っこいだけじゃなくて、どこか上品さも兼ね備えた、いくらでも食べられそうなホルモン。

本牧亭

〆はユッケジャンクッパで。肉がうまい店は、こういう〆の料理まで間違いなくうまい。

味はもちろんのこと、焼肉屋にしてはこざっぱりとした店内とか、接客に至るまで抜かりなし。この店、私の焼肉人生の中でもトップクラスに位置する名店じゃないでしょうか。素材が良いだけに値段もそこそこするけど、ここはまた必ずリピートしたい。素晴らしいお店を見つけてしまいました。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/04/08 (Wed.)

いわし料理 だるまや その 3

「いわし料理、グッとくるなあ...いわしに料理とつけただけで、急に魅力的なおかずの群れが回遊し始めた」

だるまや

ドラマ『孤独のグルメ』聖地巡礼、ここのところ鳥越に通いすぎていたので、久しぶりに違うところを攻めてみます。今回はリクエストをいただいて、約 1 年ぶりに大井町の「だるまや」にやって来ました。Season3 の最終話、五郎がいわし尽くしを味わったお店です。青魚好きとしては、ここも何度来ても飽きない、リピートしたい店のひとつ。

だるまや

だるまや

今回は奥の座敷席に通されました。ドラマの影響かどうか、今でも混んでいるらしいので多少待つことは覚悟して行ってみたら、思いのほかあっさり入れてしまって拍子抜け。
座敷は広さ的には四畳半くらいしかないんじゃないかと思えるごく狭い部屋です。4 人掛けのテーブル×2 で最大 8 人入れるけど、このテーブル本来は 2 人用くらいじゃないですかね(笑

だるまや

壁一面、いわし料理のオンパレード。よくもまあいわし一つでこれだけのバリエーションが作れるものだ、と感心します。でも、過去 2 回来た感じだと、どの料理も外れがないんだよなあ。

だるまや

黒板には、いわし以外の料理が。この店に来てかんぱちとかとび魚とか食べるのは邪道な気もするけど、いわし尽くしの中でちょっとだけ別の素材に寄り道、ってのもきっと悪くない。

だるまや

まずはいわしのユッケから。うまくなれ、うまくなれ...(まぜまぜ

いわしでユッケだなんて、どうやって思いついたんだろう。不思議だけど、これがまたうまいんだ。

だるまや

そしていわしの沖なます。これもまたうまいんだ。
脂の乗ったいわしに、味噌といろんな薬味が絡んで、ビールも良いけど白いごはんが欲しくなる。

だるまや

続いて、いわしの刺身。例によってマスターの丁寧な仕事ぶりが光ってます。
活き作りっぽく尾頭が添えられているけど、いわしというよりアジくらいのサイズがあるような気が(笑

この刺身、いつも脂が乗っててうまい。魚は基本的に鰤派の北陸人だけど、いわしも延々食べ続けられる自信があります。

だるまや

変わり種、「味噌辛」。塩辛のかわりに味噌で作ったいわしの珍味で、これがまた想像以上にうまい。
味噌の深みとしょっぱさが、いわしの脂身の甘みと薬味を存分に引き出して、これは間違いなくビールではなく白いご飯だ...。

だるまや

珍味続きで、鯨ベーコン。臭みのない鯨肉と、舌の上で溶けていく脂身。いわし料理の店だけど、この鯨ベーコンはいわしに負けない輝きを放っています。

だるまや

白いご飯が欲しい気持ちをグッとこらえて、ご飯でできた酒を(ぉ

やっぱりいわしは白いご飯か、日本酒でしょう。

だるまや

激辛一味焼。見た目ほどではないけれど、しっかり辛い一味焼。これ、一度食べたら癖になる味かも。辛さの中に、いわしのうまみがしっかり生きてます。

だるまや

いわしの梅じそ揚。いわしって、梅との相性も良いんだよなあ。ふんわり揚げられたいわし、うまし。

あとほとんど同じ見た目だから写真は省略しますが(ぉ)チーズロールもいただいちゃいました。同じような料理なのに、純和風な梅じそ揚と、なんだかイタリアンっぽいチーズロール。いわしってこんなに変幻自在な魚だったのか。

だるまや

そして、どうしても気になってしまっていた、いわしの唐揚。どんなのかと思っていたら、これ以上ないくらいにストレートな唐揚でした。見た目からしてすごくうまそうという印象はないけれど、いわしのうまみをストレートに表現した唐揚で、これまたうまい。白いご飯か、ビールに戻りたくなる味。

だるまや

いわしの水煮。さらに超オーソドックス系が続きます。

というかいわしの水煮って、今まで缶詰めでしか食べた記憶がありません。こういうお店でちゃんと料理したものを食べるのは初めてかも。
でも、確かにこれがいわし料理の超王道、と言えるような、いわしそのものの味。やっぱりこれも大きさがほとんどアジ級だから、脳が勝手にアジの味に補正したがるところだけど(ぉ)、紛れもないイワシの水煮でした。

だるまや

いわしのグラタン。ど真ん中剛速球ストレートの次はチェンジアップを投げ込んで、さらにストライクを奪っていこうじゃないか。
これ、以前も食べたけど、やっぱりいわしって和の味だけじゃなくて、こういう洋の味、特にチーズとの相性が抜群なんですよね。

だるまや

最後はつみれ汁で〆。三つ葉と柚子の香りが落ち着く俺ってやっぱり日本人なんだなあ...。

今回も美味しゅうございました。Season3 のお店も粒ぞろいだったけど、この店も何度来てもうまい。
私は職場からアクセスしやすいこともあるので、またそのうち足を運ぼうと思います。

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2015/04/04 (Sat.)

横浜 BAR Left Bank その 6

いつもの BAR Left Bank に、今回は珍しくソロ活動で行ってきました。

BAR Left Bank

BAR Left Bank

Left Bank はこの 3 月末に数日間休業して改装作業を行っていました。リニューアルオープンということで早速足を運んだわけですが、一見あんまり変わってない(ぉ。ホール側はあまりいじらずにカウンター内の什器を入れ替えて、酒棚のキャパシティが上がっていました。また、一部ホールに出ていたドリンク用冷蔵庫もカウンター内に収まって、客席が少し広くなりました。

BAR Left Bank

今回の改装でバリエーションが増えたのか、今まで目につきづらいところにあっただけなのか分かりませんが、シャンパンを含むワインの品揃えが充実しているのが見て取れます。今回初めてカウンターに座ったところ、これらの種類の充実がよく分かって、これなら仕事帰りにちょっと一杯飲むだけのために来てみたい感じになりましたね。これで私の生活圏からもっと近ければ...。

BAR Left Bank

いつもなら最初からガツガツいってしまうところ、今回はソロなのでちょっとしたつまみと一緒に飲みからスタートします。定番・昆布ジントニックと私好みのおつまみ、アンチョビオリーブとドライトマト。アンチョビもオリーブもドライトマトも大好物なので、これは私にとってのつまみの三冠王といったところ。

BAR Left Bank

これも外せない、というかそろそろ頼まなくても出てきかねない(ぉ)いぶりがっこマスカルポーネ。いつ食べてもうまい。
合わせるのは国産ラム「ルリカケス」。初めて飲んだときからこの独特の芳醇な香りが気に入って、ほぼ毎回飲んでいるような。そろそろ自宅用にボトルで買おうかと思っているところ。

BAR Left Bank

調子に乗ってどんどん飲んじゃいます。次はハイボールですが、普通のハイボールじゃなくて冷凍庫でトロトロになるまで冷やして氷を入れずに作る「サンボアスタイル」という飲み方です。氷を入れないから時間が経っても薄まらず、そもそもの量も氷入りよりも多いので、通常のハイボールの三倍くらいの満足感があるハイボール。

BAR Left Bank

濃いめのハイボールが来たら、料理も濃厚なのをいきたくなります。そこで出てくるのがこのラムアヒージョ。アヒージョは好きだけどラムのは今まで食べたことがなかった。

BAR Left Bank

この店独特のしっかり味だけど臭みのないラムが熱々のオリーブオイル&ガーリックとよく合って、止まらなくなるうまさ。お酒も進んじゃいます。

残ったオリーブオイルを片付けるのにバゲットのおかわりもらえば良かったかな...。

BAR Left Bank

ブラジルソーセージ(リングイッサ)のグリル。この店の定番料理のひとつですが、付け合わせのクリームポテトもそろそろ定着した感があります(笑。

というかマスター、同じカウンターに座ってる常連さんに向かって「この人、年末の例の事件の人です」と紹介するのやめてもらってもいいですか(ぉ

BAR Left Bank

このみちっとした肉感と溢れ出る肉汁がたまらないわけですよ。ああ写真見ただけでまたお腹空いてきた。

BAR Left Bank

それでたまらずソーセージ専用飲み物(※生ビール)を追加してしまうわけです。今日はビール頼まずに渋く飲むつもりだったんだけどな(;´Д`)ヾ。

BAR Left Bank

そして〆は、カウンターの常連さんが食べているのを見ていたら食べたくなってしまった、ナポリタン。

居酒屋のナポリタンっぽくない、どちらかというと最近流行りの焼きスパゲティっぽくもある、しっかりした感じのナポリタンです。

BAR Left Bank

少し軟らかめに茹でた太めのパスタにしっかりとソースを絡めた、〆に相応しい味。確かな満足。

BAR Left Bank

今回も美味しかった、ごちそうさまでした。
本当は、独りだからカウンターで軽く飲んでサラリと帰ろう、と思っていたんですが、ついつい長居してしまいました。

今回の改装に合わせて調理スタッフの鈴木さんも新しく参加されたとのことで、これで基本的にはマスターのワンオペ(笑)は解消されることになりそうです。
お店のレイアウトも変わったし、近日中には新メニューも予定しているとのこと。これは間違いなく「最終回じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ」フラグですね。いい店なので、今後も発展させながら長く続けていってほしいところです。

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2015/03/25 (Wed.)

鳥越 居酒屋まめぞ その 4

「明日の朝飯よりも、今、食うべき飯だ」

居酒屋まめぞ

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

...というわけで、なんと二週連続の鳥越まめぞに来てしまいました(笑。気に入ったとはいえ、さすがに我ながら来すぎかも。たぶんおかみさんに顔覚えられたんじゃないかな(´・ω・`)...。

さておき、まずは乾杯です。この日のお通しは伊吹ハムの 3 種お味見セットから、山椒ソーセージとスモークチーズをちょびっとずつ。山椒ソーセージ、スパイスが効いていて、今までにない刺激的なおいしさ。

居酒屋まめぞ

ビールのつまみは味噌クリームチーズ&いぶりがっこ。
個人的にはこの二つを Left Bank のいぶりがっこマスカルポーネよろしく組み合わせて食べるのがお気に入り。いぶりがっことチーズが合うのはもはや常識レベルですが(ぉ)、そのチーズが味噌風味というのがまた日本人らしくていい。

居酒屋まめぞ

んで、いきなりのんべえの手先「にぎす干し」に進むわけです。

にぎすって、地元に住んでてもあまり食べないような気が。
初めて食べたのはむしろ東京に出てきてからだけど、これのうまさはある程度年季の入った酒飲みじゃないと分からないかもなあ。
下戸のくせにこれに手を出した井之頭五郎、恐るべし。のんべえの資質で足りてないのはアルコール分解酵素だけなんじゃないだろうか(ぉ

居酒屋まめぞ

そしていきなりメインっぽいのキターーー!ランチの定番、特製豚のスタミナ焼。

もう見るからにお酒よりも白いご飯が欲しくなるメニューです。でもここでご飯を食べたら気持ち的に終了してしまうので...ってこれ前回と同じ流れじゃないか(;´Д`)ヾ。いやいやビールでも全然いけます。
ちなみにこのスタミナ焼、ニンニクを使っていないので食後も安心。タレの味が美味しいからニンニクのパンチがなくてもいけちゃいます。そして豚もいいけど飴色に炒まったタマネギの甘みがとてもいい。

居酒屋まめぞ

さらにどーんと出てきた大えびフライ(4 尾)!
大きいくせにみちっと身が詰まった海老が、この店らしい軽くカラッと揚げられた衣に包まれていて、絶品なわけです。

ちなみにこの日はこれが出てきた瞬間にシグマのエビフライに話題が飛ぶメンツでした(ぉ

居酒屋まめぞ

ここで専用飲み物とともにアジフライを...と思ったら、アジフライはこの日もまた 1 枚しか残っていないということで(´д`)、泣く泣く 1 枚をみんなでシェア。
そして、飲み物はまめぞハイボールに移ります。

ここのハイボール、安くて大盛りなわりにすごく美味しいんですよね。そこらの店で飲むハイボールより全然いい。最近、自宅でこの味の再現ができないかと試行錯誤中だったりします。

居酒屋まめぞ

ハイボールと一緒にいただくのは、定番ハモンセラーノ&せんちゃんサラダ。ここに来たらカウンターに鎮座する生ハム原木は食べておかないと。薄切りなので、毎度フグのてっさのように「箸でガサッと」やりたくなる衝動を抑えるので精一杯です(ぉ

居酒屋まめぞ

そして明太クリームパスタ。最近はパスタものは別のメニューをいろいろ試していて、それはそれで美味しかったので、明太クリームはちょっと久しぶり。
本格的なクリームソースの中で存在感を放つ明太子の辛さがやっぱり絶品。パスタのゆで具合もちょうどいい。居酒屋メニューづくしのなかで、すっごく爽やかな存在だ。

居酒屋まめぞ

〆は当然かつサンドで。何度食べてもうまい、ここに来たらこれを食べなければ締まった気がしない。

ちなみに今回は初めてかつサンドの「おみや」をいただいてみました。食べきれなかったのを包んでもらうわけではなく当然残るわけもなく)、食べたのとは別で一人前。お店を出てから帰宅するまで食べずに我慢するのが至難の業でしたが(ぉ、翌朝食べてもやっぱりうまい。もちろんできたてが一番美味しいのは確かですが、冷めたって万かつサンドなんかよりも全然おいしいです。

今回もごちそうさまでした&ご同席くださった方々ありがとうございました。
今後も引き続きまた来たいけど、さすがに次は少し間を置いてからにしようかな(笑。

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2015/03/18 (Wed.)

鳥越 居酒屋まめぞ その 3

「男は一度決めた注文を後悔すべからず。進撃あるのみだ」

居酒屋まめぞ

年明けから月イチペースで通っている、鳥越の居酒屋「まめぞ」。私がうまいうまい言いふらしているせいか、これまで聖地巡礼してきた中でも特に「連れてって」というリクエストが多いお店ですが、今月も行ってきました(笑

全力で富山をフィーチャーしている、富山県人としては応援せざるを得ないお店です。

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

居酒屋まめぞ

まずはアジフライ専用飲み物(笑)で乾杯。

しかし、この日は仕入れの都合で肝心のアジの入荷が少なく、アジフライは一人前しかありませんでした(泣。仕方なく、みんなで分けていただきました...。
でも、この店のうまいものはアジフライだけにあらず。気を取り直して、他のものを注文します。

あ、ちなみに、今回も頼みすぎたので、これでも抜粋版です(ぉ

居酒屋まめぞ

以外にも過去に頼んだことがなかった、刺盛りをいただきます。この時期の富山の刺盛りといったらホタルイカを置いて他にないでしょう。生食することは地元でも滅多にないのでここはさすがに釜揚げですが、旬のものは釜揚げにしてもうまい。酢味噌が欲しくなるところです。

居酒屋まめぞ

名物「せんちゃんサラダ」に勝るとも劣らない職人芸が光るシーザーサラダに、

居酒屋まめぞ

ガツンとボリュームのある塩さば焼!

鯖は切り身で食べることはあっても半身で出てくることはそうそうないので、鯖好きとしてはこれは嬉しい。お酒よりも白いご飯が欲しくなります。鯖といったら白い飯だろうが。

居酒屋まめぞ

でもここで白飯を食べると気持ち的に終了してしまうので(笑、ビールからまめぞハイボールに移行します。
常に大盛りで出てきて、しかもちゃんとおいしいのが嬉しい。ハイボールが薄いと「これならビール頼んどけば良かった」となることが多いですからね。

居酒屋まめぞ

そしてこれは外せない、ハモンセラーノをいただくわけです。

原木削り出しの生ハムって、イタメシ屋ではたまに食べるけど、こういう雰囲気の中で食べるのも妙にクセになる楽しさがあるなあ。

居酒屋まめぞ

で、これも私的に「この店に来たらこれは食べて帰らないと損するメニュー」として殿堂入りした、明太子の粕漬け。
近所にこの店があったら、もうお昼は毎日焼き鯖と明太子の粕漬けと白い飯と味噌汁で生きていける気がします。

居酒屋まめぞ

ここに来ると毎度調子に乗って日本酒を飲み過ぎるので、今日は自制してウィスキー(それは自制なのか

私はウィスキー道にはそれほど深く入り込んでいないので普段はブレンデッド派なのですが、たまにはシングルモルトを、ということでラフロイグ。塩さばと明太子とラフロイグ、この奇妙なトライアングルが成立するのがこの店の不思議な魅力なんだなあ。

居酒屋まめぞ

ウィスキーのお供は、厚切りベーコン炙り焼き。添えられている薬味がマスタードではなく柚子胡椒、というのがこの店らしいところ。

和洋折衷、いろんな味を行ったり来たりしながら酒の深みにはまっていく。

居酒屋まめぞ

そしてどーんと、大えびフライ。

見た目の迫力もさることながら、大味にならずプリプリジューシーなのがポイント高い。当然この店の例に漏れず、サクサク軽い食感で、うまい。
しかもこれ、2 本で 600 円ですよ!その辺のレストランなら倍くらいの値段がついていてもおかしくない、大サービス品。

居酒屋まめぞ

今回のパスタは定番カルボナーラにしてみました。
同じクリーム系でも明太クリームとは方向性が違う、専門店に負けない濃厚な味。相変わらず、多彩なのにどの技にも隙がない、奥深い店だ。

居酒屋まめぞ

最後の〆はもちろん、カツサンド。

これは何度食べてもうまい。そして後日写真を見るだけで、口の中に唾液が充満してきます。
俺は完全にパブロフの犬になってしまった。

居酒屋まめぞ

ああ、今回もうまかったあ...。
しかも、複数回でこれだけいろいろ食べたにも関わらず、まだまだ未知のメニューがなくならない、引き出しの多い店。注文の多い料理店ならぬ、メニューの多すぎる居酒屋だ。

これは、まだまだ繰り返し攻めねばなりますまい。
というわけで、一緒に行きたい人、引き続き募集中(笑。

ごちそうさまでした。

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2015/03/07 (Sat.)

BAR BOSSA

先日、某氏の紹介でとあるワインバルに行ってきました。

BAR BOSSA

BAR BOSSA

渋谷のセンター街を抜けてまだまだ先、東急よりもちょっと奥に行ったところの小路にある、こぢんまりとした感じのワインバルです。NHK 本社付近とか松濤エリアとか呼ばれる界隈の一角。この blog 的にはこどグル原作の聖地、魚力からはまさに目と鼻の先の距離にあります。
立地的にも一本裏手だし、店構えもオープンな雰囲気ではないので、一見さんお断りとまではいかないものの、知る人ぞ知るな感じ。基本的には常連さん中心で賑わっているお店のようです。

BAR BOSSA

店内はとても落ち着いた雰囲気で、とても渋谷とは思えないほど。照明もかなり薄暗くて、隣のテーブルに座った人の顔もハッキリとは判らないくらいです。聞くところによると NHK が近いこともあって業界人の利用も多いようで、まさに隠れ家的バル、と言って良いでしょう。
ちなみに壁にウクレレが飾られていますが、店名にもあるとおり店内 BGM は基本的にボサノヴァ限定。ハイになるわけでもなく、かといって暗くなるわけでもなく、ちょうど良い具合にリラックスできる空気が漂っています。

BAR BOSSA

この店のマスター・林伸次氏は、その道ではけっこう有名な方のようで。ハフィントンポストにも連載をもたれているそうです。

林伸次(bar bossa)

経歴を見ると「レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て」このお店をオープンした、とのこと。まさにそれまでの経験が集約されたお店(ブラジル音楽=ボサノヴァとブラジルの料理やお酒が楽しめるバル)、というわけですね。私はそれほど言葉を交わしたわけではありませんが、マスターは気さくで腰の低い方で、一発でこのお店が気に入ってしまいました。

BAR BOSSA

まずはビールからですが、オランダの「グロールシュ(Grolsch)」という普段あまり見ることのない銘柄があったので、いただいてみました。軽くて飲みやすく、この後のワインやカクテルを導入するための前座としてちょうど良い感じ。

BAR BOSSA

料理は自家製ピクルスから。ピクルスといっても、素材の野菜には火を通してありました。焼き野菜のピクルス、って珍しいですね...でも香ばしさと酸味のコンビネーションがなかなか新鮮で、面白い。

BAR BOSSA

パテ・ド・カンパーニュのフライパン焼き。パテとかテリーヌは好きでこういうお店に置いてあるとつい頼んじゃいますが、これも焼いて出てくるのは珍しい。でも焼くことでうまみがギュッと凝縮される感じで、これは確かに美味しい。

ただ、店内があまりにも薄暗くて RX100 III では質感や雰囲気を出すのが難しいですね...せめてテーブルに置かれていた蝋燭をもっと活用すべきだったかも。

BAR BOSSA

チリ・コン・カルネ(チリコンカン)。ああ、これもいい。

雰囲気の良いだけのバルならいくらでもあるけど、ちゃんと料理が美味しいところ、というのはそうはありません。

BAR BOSSA

そしてこの店は日替わりのカレーが売りらしい、ということで、ラムカレーをいただいてみました。

このカレーがふくよかなマイルドさをもつ味で、臭みのないラムの良い香りが口の中に広がって、とても幸せ。このカレーだけで専門店を出せるんじゃないかレベルです。
他にはキーマカレーなんかもあるようで、とても気になりました。これは再訪アリだな。

BAR BOSSA

しっかりめの料理が続いてある程度お腹も落ち着いてきたところで、ワインに移行します。
「モンテフィーノ」というポルトガルワインがあったのでいただいてみました。ボルドーやブルゴーニュもあったけど、やっぱりブラジル系統のお店であればラテン系でしょ。私はスペインワイン好きですが、地理的に近いこともあってかキャラクターもやや似ていて、素朴さがありながらも熟成された、私が好きな方向性の味。当然、このお店の料理にも合っています。