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2018/08/29 (Wed.)

韓国の本格焼肉店「ポドゥナムチッ」

一ヶ月引っ張ってきた韓国レポートもこれが最後です。

せっかく韓国に来たからには聖地巡礼以外にも焼肉を味わっておきたい。というわけで、ソウルを代表する焼肉の名店に足を運んでみました。

버드나무집 (ポドゥナムチッ)

ポドゥナムチッ

日本でいうところの叙々苑のような、焼肉店の代名詞的なお店らしいです。ソウル市内にいくつかの支店を持っているだけでなく、ハワイにも出店しているとか。
良才(ヤンジェ)駅の近くにあるこちらの店舗は本店ということで、4 階建て・400 席(!)という規模の大きさに驚きます。

ポドゥナムチッ

何はなくともビール。hite エクストラコールドをいただきます。
苦みの少ない爽やかなビールで、この暑さにはありがたい。水代わりにグイグイ飲めてしまいます。

ポドゥナムチッ

一口めを飲んだか飲まないかの内に、どんどん運ばれてくるおかずの群れ。この韓国スタイルにももう慣れましたが、こんな高級焼肉店でも同じなんですね。でもキムチ類に加えて生野菜っぽいものの種類が多めなのが大衆店とはちょっと違う感じ。

ポドゥナムチッ

こちらはニラとタマネギの酢漬け...かと思ったら、これが焼肉のタレとのこと。日本の焼肉ではあまり見ないスタイルだけど、このタレがおいしいんです。

ポドゥナムチッ

肉を焼く前に、まずはユッケから。日本ではなかなか食べられなくなってしまっただけに嬉しい。
しかも高級店らしく凝った盛り付け、ユッケの下に敷かれているのは梨。ユッケと一緒に食べると生ハムメロン的にお互いのうまみを引き出し合って、むちゃくちゃうまい。久々のユッケをこんな形で味わえるとは、何という僥倖。

ポドゥナムチッ

焼肉はロースから...だけど、焼肉というよりステーキ然としたこのカタマリ肉!
これは食べる前からテンション高まります。

ポドゥナムチッ

この店の焼肉は基本的に店員さんが焼いてくれるスタイル。
自分では特に何もしなくても、目の前で手際よく焼かれていきます。

ポドゥナムチッ

表面に焼き目がついたところで例によってハサミでジョキジョキ刻まれていきます。
このロース、日本の焼肉に負けず劣らずサシが入っていて、見るからにうまそうだ。

ポドゥナムチッ

肉が焼けたら、タレの野菜と一緒にいただきます。
お~、この肉の上質感。漢南で食べた肉々しい焼肉とは対極にあって、でもこっちの焼肉も間違いなくうまい。

ちなみにタレの野菜はなくなったら補充してくれます。とにかく何でも自動的におかわりが来る韓国のシステムはここでも健在。

ポドゥナムチッ

ここでビールを kloud に変えてみました。これも韓国のビールですが、こちらのほうが日本のビールに近いしっかりした苦みがあって、この店の焼肉には合ってると思います。

ポドゥナムチッ

そして肉はハラミに移っていくわけです。
こちらの焼肉には生ニンニク(しかもスライスされていない)がついてくることが多いようですが、火が通ってホクホクになったニンニクと焼肉のコンビネーションがまた高い破壊力を誇っています。明日の自分の匂い?そんなの気にしてたら真の韓国は味わえない(ぉ

ポドゥナムチッ

さらにヤンニョムカルビ(味付き骨付きカルビ)。骨のついた肉をそのまま網で焼いていき、ハサミで大胆に切り分けていただくのが韓国焼肉の醍醐味と思い知りました。肉々しいカルビに濃いめの味付け、看板メニューらしい存在感。うまい!
韓国焼肉、日本の焼肉と似ているようで随分違う。高級店だろうと気取らずにガツガツ食べる、これでこそ焼肉。

ポドゥナムチッ

デンジャンチゲ(味噌チゲ)。納豆チゲでもちょっと感じたけど、こっちのチゲはダシというかコクが浅めで、日本の味噌汁的な味わいを期待するとちょっと肩透かし。焼肉とかキムチとか入れてうまみを足してやりたくなりますね。

ポドゥナムチッ

〆は冷麺。オーソドックスな冷麺ですが、金属製の器からしてキンキンに冷えていて、それと同じくらいよく冷えた麺の喉ごしがいい!熱いものや辛いものをハフハフ言いながら食べた後にすごく嬉しい締め。私は焼肉の〆というとクッパかビビンパ派でしたが、この冷麺はクセになりそう。

ポドゥナムチッ

食後に自動的に出て来るっぽいのがこのパイナップルと梅茶。パイナップルをこういう形で食べることもあまりないから嬉しい。そしてこの梅茶!ややシャーベット状になっている梅茶、ほんのりした甘さが爽やかで口と胃をリフレッシュしてくれます。焼肉の最後にこんな梅茶を飲んだのは初めてだけど、これ最高の口直しなんじゃないでしょうか。焼肉と同じくらい感動してしまいました。

おいしかった~。かなりいい値段のする焼肉でしたが、その価値はありました。
日本の焼肉とは似て非なるものだけど、どちらも甲乙つけがたい良さがあります。こういう韓国スタイルの焼肉店、日本にもあるならちょっと探してみたくなりました。

カムサハムニダ、ごちそうさまでした。
ソウルからは以上です。

버드나무집 (ポドゥナムチッ) 本店

投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/08/24 (Fri.)

金沢 回転寿司「すし食いねぇ!」

帰省中に食べてきたものの話です。

金沢ではほぼ毎年必ず寿司を食べているわけですが、今年は新規開拓してきました。

金沢・富山の回転寿司「すし食いねぇ!」

すし食いねぇ!

この店名を見た瞬間に「あの楽曲」が脳内に流れ始めたあなたは間違いなく四十代以上です(ぉ。石川・富山に数店舗を構える回転寿司チェーンのようですが、こちらの店舗は二年ほど前にオープンしたばかりということで随分新しい。お盆期間ということで、ディナータイムより早めの時間にも関わらず待ち行列が発生していました。

すし食いねぇ!

かなり広い店内。北陸の回転寿司店は東京に比べて広々としているところが多いですが、この店はその中でもかなり広い。手前のカウンター席に加えて、奥にはテーブル席と小上がり席が合計 18 ブース(全部で 100 席超!)備えられていて、家族連れ等でテーブルに着席することを前提とした店作りになっているようです。ちょっとしたファミレスより広いくらい。今回はテーブル席を利用しました。

すし食いねぇ!

これだけ広いとテーブル席からは板場が完全に見えないため、注文はタッチパネルで行います。これなら『孤独のグルメ』の廻転寿司回のように注文が通らないということはまずないし(笑)、オーダーが正確にカウントされるから精算時に皿を数える必要もない。合理的にできています。
タッチパネルの左右にある「上段」「下段」のボタンについては後述。

すし食いねぇ!

ま、とりあえずはビールから。
これだけ暑いとキンキンに冷えたビールが本当にうまい。

すし食いねぇ!

注文した寿司を運んでくるのは例によって新幹線。
しかしこの店はテーブル席が主体なため、通常の回転寿司のベルトコンベアがあるのはカウンター席のみで、テーブル席にはコンベアは回ってこず、全て注文制で新幹線が運んでくる方式になっています。先ほどの「上段」「下段」ボタンはこの新幹線のレーンが上下二車線になっているためで、運んできた新幹線を厨房に返送するためのボタンだったわけです。

すし食いねぇ!

「氷見づくし」の三貫盛り。地元富山湾の懐かしい味がセットで楽しめるのが嬉しい。
こうやって故郷の新鮮な味覚に触れると、帰ってきたなって実感が湧きます。

すし食いねぇ!

甘えび。これだけプリップリでトロトロの甘えびは地元でなければ味わえません。
しかもこの甘えび、かなりうまい。これまで食べた回転寿司の甘えびの中でもトップを争うクラスでいいネタ使ってます。

すし食いねぇ!

そして富山湾の至宝、白えび。これも帰ってきたら味わいたいものの代表格ですが、今年は不漁で白えびが高騰しているらしく、たった一貫で 400 円以上(!)。白えびなんて、子どもの頃には味噌汁に殻のまま無造作に入っていたくらいだったのに(しかも殻が口に刺さりまくるから、昔はあまり好きじゃなかった)。
そんなわけですっかり高級食材になってしまった白えび、久しぶりに食べるとやっぱりおいしい。でもちょっとしかないから味わって食べました。

すし食いねぇ!

富山を代表するネタが続いたので、続いて石川っぽいものをと思いトラフグの握り。隣県でも意外と富山では食べないネタです。
さっぱり、コリコリしておいしい。

金沢を代表するネタといえば何と言ってもノドグロなんでしょうが、そういうのは帰省シーズンだと大人気ネタになるせいか、この日は既に売り切れ(´д`)。ノドグロ食べたかったなあ...。

すし食いねぇ!

ともあれ、やっぱり寿司をいただくと日本酒が進んでいくわけです。
あぁ旨い。

すし食いねぇ!

まあ、富山人としてはノドグロがなくてもブリがあれば生きていけます。日本海側の住人としては、やっぱりマグロよりもブリが魚の王様なんだよなあ。
ドドンと四貫でも軽くいけてしまいます。

この店、回転寿司店としてはかなりレベルが高いんじゃないでしょうか。少なくともここ数年の帰省時に行った富山・石川の回転寿司店の中では一番おいしかったような。ネタの質がいいんでしょうね。
とはいえ北陸の回転寿司はかなり競争が激しくて、いいと思った店でもいつの間にか味やネタの大きさが落ちていたりして、ガッカリしてしまうことも少なくない。この店には今のクオリティを維持してくれることを期待しつつ、来年もぜひ来ようと思います。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:回転寿司 | 野々市工大前駅野々市駅(北陸)押野駅

投稿者 B : 22:44 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/07/30 (Mon.)

韓国ソウル特別市の骨付き豚カルビとおかずの群れ

「来ちゃいました、初韓国」

終点炭火カルビ

『孤独のグルメ Season7』聖地巡礼は今回ついに韓国へとやって来てしまいました。昨年春の台湾巡礼編以来、一年と三ヶ月ぶりの海外。私にとっても今回が初韓国ということで少し緊張しましたが、思い切って飛んできました。羽田からほんの二時間ちょっとのフライト、感覚的には博多旭川とそう変わらずに来れてしまうものですね。

聖地巡礼はいきなり本命と言えるソウルの焼肉店から攻めていきます。お店は電車の漢南(ハンナム)駅から徒歩 10 分あまり、ソウル中心部とはちょっと違う下町感溢れる通りにありました。

종점숯불갈비 (チョンチョムスップルカルビ)

終点炭火カルビ

実はちょっとした手違いがあって(別途書きます)、ソウルに降り立ってから 7 時間ほど何も食べていない。おまけに日本とそう変わらないムシムシした猛暑の中を歩き回って、腹は減りすぎているんだ。とにかく腹に入れたくて仕方ない。ガッツリ系、ガツンと響くソウル飯。

終点炭火カルビ

店先にはドラマののぼりが掲げられていました。韓国でも日本番組チャンネルで放送されていたようで、その関係ですかね。コカコーラの商品写真がガッツリ入っているので、もしかしたら番組の現地スポンサーの関係があるのかもしれません。

ともかく、たのもー。

終点炭火カルビ

まあ、メニューを見ても読めないわけです。さらに店員さんは日本語はおろか英語も通じるか微妙。でも「テジカルビ」「チャドルバギ」「サムギョプサル」「ビア」「マッコリ」これだけ韓国語が言えれば十分でしょう(ぉ

ちなみに日本円の感覚で料金表を見るとびっくりするような値段ですが、1 円≒10 ウォンくらいのレートで換算すれば良い計算。だから脳内で桁一つ落として読めば全然高くない。どれが何か分からないことを除けば(笑

終点炭火カルビ

どの程度混むか分からなかったし、かといって韓国語で電話予約するスキルもなかったので、夕食としてはかなり早い時間に入店したところ、夜のお客としては第一号になりました。
そして通されたのはゴロー席。偶然なのか、日本人と判ってあえて案内してくれたのか分からないけど、これは嬉しい。

まずは韓国ビールでここまでに発汗した水分を補います。乾いた砂漠に水滴を落としたかの如く、しみわたる悦び。

終点炭火カルビ

来た来た。怒濤の小皿ラッシュ。
ビールを飲み始めた途端に次々とおかずたちが並べられていく。

なんだかすごいことになっちゃってるが...。
ドラマで見て知ってはいても、実際にこれがどんどん出てくる様子を見ると、なんだか笑えてくる。

終点炭火カルビ

おかずの種類は日によって変わるようで、例えばゴローちゃんはケジャン(カニキムチ)を食べていたけど、この日出てきたのはエビキムチでした。
他にも、もうとにかくいろんなキムチやナムルのオンパレード。でも本場でキムチを食べるのは初めてだから、辛い物好きとしては大歓迎。

食べてみると、こっちのキムチは辛いだけじゃなくちょっと酸味があって、日本で食べるものに比べて複雑な味。キムチって本来こういう味だったのか。
これはおいしい。さすが本場、キムチのレベルが高い。

終点炭火カルビ

ニラキムチとネギキムチもいい。
日本の焼肉店や韓国料理店で食べられるキムチってせいぜい白菜キムチとオイキムチ(キュウリ)、カクテキ(大根)くらいなものだけど、韓国では本当に様々な種類のキムチがあるんだなあ。そしてどれもちゃんとキムチでありながら、それぞれの素材の味がちゃんと活きている。キムチにこんな世界が広がっていたとは。

キムチって、漬物ではなく一つの道、教えのような気がする。

終点炭火カルビ

そうこうしているうちにテーブルに炭火と鉄板がセットされ始めました。

さあ、いよいよ本命の登場だ。

終点炭火カルビ

来た~、肉!待ってました。

ゴローちゃんはいきなりテジカルビから行ってたけど、ここはあえてのチャドルバギとサムギョプサル。
テジカルビは焼けるまで待たされるから、これだけ腹が減ってるからにはサッと焼いて食べられる肉から始めるべきだと思ったのと、味的にもタレつき肉よりプレーン肉からいっとくべきでしょう、と。

終点炭火カルビ

牛バラ肉「チャドルバギ」のお出ましだ。

薄切り肉だけあって軽く火を通しただけでうまそうに仕上がっていく。逆にちょっと気を抜くと焦がしてしまいそうだ。
ここはまさに、お湯を使わないしゃぶしゃぶという感覚で、ササッと火を通してどんどんいこう。

終点炭火カルビ

お~、これはいい。バラ肉の肉々しさに、表面から漲る脂のうまみ。

コイツを頼んで大正解だ。うまい。
この肉いい。スイスイ入る。

終点炭火カルビ

さらにサムギョプサル。久住さんが食べていて、チャドルバギに負けず劣らずうまそうだったので、これも外せない。
チャドルバギとはまた違った厚切り肉が目の前で焼けていく様子もまた食欲をそそるじゃないか。

終点炭火カルビ

焼けたら今度はキムチやニンニクと一緒にサンチュに巻いていってみよう。
お~、これもいい。そうそう、俺は韓国に来てこういう焼肉が食べたかったんだよ。

終点炭火カルビ

こんな肉を出されたら、瓶ビールなんかじゃとても追っつかんぞ。
ここはコリアンミルクマッコリで迎え撃とう。

日本で飲むマッコリは器に柄杓みたいなので掬う、ちょっともったいぶった感じで出てくることが多いけど、このペットボトルに無造作に出てくる感じが却って本場らしくていい(笑。

終点炭火カルビ

マッコリも来たことだし、どんどん焼いていこう。
青唐辛子とかキムチもハサミでジョキジョキ切って、とにかくいろんな組み合わせで一緒に食べたり、巻いて食べたり、つけて食べたり。

終点炭火カルビ

エゴマの葉で巻いて食べる、ってのも日本だとあまりないような。
一種類の肉でもとにかくいろんな味で楽しめる。今まで味わったことのない、肉の引き出しが次々と開かれていくようだ。

ああ、うまい。やっぱり焼肉は楽しいなあ。

終点炭火カルビ

そしてここでテジカルビ投入。

うわっ、でか!この一枚肉の大迫力。
まるでここまで食べてきた肉が前座だったかのような存在感。食べなくてもうまいだろうことが分かるタレの感じ。出てきた瞬間から、焼き上がるのが待ちきれない。

終点炭火カルビ

チャドルバギとサムギョプサルはセルフだったけど、テジカルビは焼いて切ってまで店員さんがやってくれます。
セルフじゃないからこそ、確かにお預け感はちょっとある。完全空腹状態じゃないはずなのに、早く食べたい。火が通るにつれてタレの香りが立ってくるのがたまんないんだよなあ。

終点炭火カルビ

うんまいなー!つけダレの味がしっかりでうまい。

力強い肉だ。うん、待ちに待った俺をどーんと受け止める、ガッツリ系の最高峰だ。
さっきまでの肉とはまた趣が変わって、新たに食べていける。いくらでも食べられそうな気さえする。

終点炭火カルビ

そして最後に残ったこの骨つき肉。
食べにくいけど、骨の周りの肉がいちばんうまいんだよなあ。

もう体裁なんか気にせず、手づかみでかぶりついていく。こうやって野性的に食べるからなおうまい。
俺は今、ソウルの黒豹だ。ガルルルル。

終点炭火カルビ

ああ...うまかった。
幸せだ、幸せ者とはまさに今の俺のことなんだろう。

店内を見回すと、松重さんと久住さんの記念写真が。でもそれ以上に韓国語のサインがたくさん貼ってあって、もともと有名店だったことがうかがえます。

終点炭火カルビ

久住さんのサインに松重さんの写真が貼られていたり、松重さんのサインは飾られていなかったり。もしかして区別ついてないのか(笑。

それにしてもおいしかった。本場の焼肉、一度食べてみたいと思ってたんだよなあ。
ソウル焼肉、思いっきり堪能。大満足。お腹を空かせてきた甲斐がありました。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 Blu-ray BOX

B07CXK4NFM

종점숯불갈비 (チョンチョムスップルカルビ)

■関連リンク
【Season7巡礼中】『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~7&原作 - NAVER まとめ

投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2018/07/04 (Wed.)

東京都中央区八丁堀のエビチリ

「中華料理と言いながら、これはもう日本に帰化している味だ」

中華シブヤ

『孤独のグルメ Season7』最終話に登場した八丁堀の中華シブヤですが、劇中では全てランチタイム設定だったものの、実際には夜の部にしか提供されていないメニューがいくつかありました。私も最初はランチタイムに巡礼していたのですが、エビチリをいただくのであれば改めて夜に来ねばなるまい。と思い、放送前にもう一度夜に攻めてみました。

しかしこの店、ドラマに登場する前から大人気店だったようで、実は何度か夜に足を運んでみたもののことごとく予約でいっぱい。これは改めて予約を取ってくるしかないかなと思いましたが、どうも開店直後は予約なしでも入れるようで、開店待ちしてみました(笑)。そうすると「お食事だけなら大丈夫ですよ」ということで入店成功。18:30 くらいからは予約のお客さんで満席になることが多いですが、17:30~18:30 の間(できるだけ開店直後が望ましい)にお酒を飲んで長居する前提でなければ一巡目として入ることができそうです。もしかすると放送後しばらくはまた状況が違うかもしれませんが。

中華シブヤ

中華シブヤ

さあ、今日のお目当てはこの「夜の部のメニュー」。エビチリ、豚角煮、餃子、ピータン、唐揚げ...中華料理好きとしては心躍る単語のオンパレード。しかも一品一品の値段が安いのも嬉しい。どれにしようか迷うなあ...。

ちなみに昼の部はパートのおばちゃんが仕切ってましたが、夜の部は劇中と同じく大将が仕切り。近くの席に座っていたお客さんが青菜炒めを頼もうとしたら「青菜炒めよりもキノコ炒めのほうがいいよ。青菜炒めは本当に青菜しか入ってないから」という、何故か青菜炒め下げ(笑。でもこんな町中華で、そういう他愛ないやりとりがあるのもなんだか楽しい。

中華シブヤ

飲み物はとりあえずビー...といきたいところだけど、この日はあいにく人間ドックの前日(泣。やむを得ず、ゴローちゃんよろしくウーロン茶で我慢します。
あんなに酒のつまみになりそうな夜の部メニューが揃っているというのにビールも飲めないなんて、この場合やはり酷だ、残酷です。

中華シブヤ

ウーロン茶のつまみ...というのも妙だけど、はまずエビトーストから。
これ、本来は中華っていうよりもうちょっと東南アジア寄りのものだよなあ。ま、「中国料理」じゃなくて「中華料理」なら許されるのか。

クラッカーサイズの薄切りパンの上に、エビのすり身を載せて揚げてるのか。へええ。
アツアツでうまい。エビ味がすごくいい具合。

中華屋さんのエビトー、これは今日の収穫だ。

中華シブヤ

そしてこれは押さえておかねばなるまいと思っていた焼き餃子。
町中華らしいど真ん中王道の焼き餃子。大量の油と強火で皮が揚がり気味にカリッとしているのが強烈にうまい。

エビトーといいこの餃子といい、今日飲めないのがこんなに辛いなんて思わなかった(;´Д`)ヾ。

中華シブヤ

エビトーからの、エビチリ。
トーストとチリでエビがダブってしまったが、このダブりはむしろ大歓迎だ。

町中華でエビチリというと、エビが小ぶりでちょっと淋しい...ということも珍しくないけど、ここのは大きくてプリップリのエビ。
ソースの色つやもいい。町中華らしからぬ、本格派のエビチリだ。

中華シブヤ

うん、これはいいエビチリだ。生姜が効いてる。

プリップリのエビに、濃いめのタレ。見た目に違わぬハイレベルなエビチリ。
これまた飯に合うこと、合うこと。
昼のニラ玉も良かったけど、このエビチリもそれに負けぬ名品だ。

エビのチリソースを発明した人、本当に天才だと思う。
ありがとうございます、俺はいま、あなたの才能の恩恵を受けています。

具体的には故・陳建民さん、ありがとうございます(ぉ

中華シブヤ

昼夜問わず料理に付いてくる中華スープ。町中華といえばこのスープだ。
基本的にはこのスープとラーメンのスープは同じものだと思われるけど、なんか昼に飲んだスープよりも濃厚に感じる。ちょっと変えてるのか、あるいは日によってバラツキが大きいのか(笑。
いずれにしても、うまい。今日も一日がんばって良かった、そう思える味わい。

お腹いっぱいになったし、一時間もいたら予約のお客さんが来始めて迷惑になるだろうから、そろそろ退散しますか。
夜の中華シブヤ、昼間の慌ただしさとはちょっと違ってゆったりした空気感があるし、料理メニューも増えるし、昼よりも気に入ったかも。
今回はビールさえ飲めなくて残念だったけど、改めて飲める日に複数人で来たいところ。

毎日八丁堀界隈に働く人々に、普通のおいしさを淡々と提供し続ける。
こういう店こそが、本当の名店だと思う。

改めて、ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 Blu-ray BOX

B07CXK4NFM

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2018/06/15 (Fri.)

五反田 立喰いずし「都々井」の復活

昨年惜しまれながらも閉店した五反田ガード下の立喰いずし「都々井」が、この 4 月に移転して営業再開しました。新店舗ではランチ営業をやっておらずしばらく行くきっかけがなかったのですが、先日ようやく行ってきました。

寿司処 都々井

都々井

場所は東急池上線線路脇の通称「五反田ヒルズ」ことリバーライトビル。あの「とだか」と同じビル内です。近年、五反田ヒルズには名店が集まりつつありますね...。
ちなみに移転前の店舗は改装し、現在は後楽そばがテナントとして入っています。

以前のいかにもなガード下感とは打って変わって、ちょっと寿司屋然とした佇まいになりました。

都々井

店内は広々としていて、他のお客さんとすれ違うにも一苦労だったガード下時代とは随分雰囲気が変わりました。
職人さん達が黙々と寿司を握っている様子がちゃんと見えるのもいい。ただし、カウンターからは手洗い用の水道がなくなりました(笑。

また席はカウンターだけでなく、2~4 人くらいで使えるスタンディングテーブルも数台用意されていて、連れ立って来ているお客さんも多数。なんなら五反田ヒルズ内の他のお店の人も休憩がてら寿司をつまみに来ていたりします(笑

都々井

ま、とりあえずビールから。
生ビールもあるけど、都々井に来たら瓶ビールのほうが気分が出るんですよね。

都々井

メニューはこんな感じ。このほかに黒板に日替わりメニューも書かれています。

以前はビールと「おきまり」、それに追加で何カンか握ってもらって食べ終わったらすぐに出るのがこの店の使い方という感じでしたが、これだけ広々としてるならちょっとゆったりしたい。何かつまみでももらいますか。

都々井

そんなわけで、あん肝。とろけるうまさ。
プリン体とか気にしていたら人生に幸せは訪れない、そう思います。

都々井

からの、いわし刺。
いわしって小ぶりな中にこってりとした脂が凝縮されていて、うまいですよね。刺身や握りで食べられるのはほぼ旬だけですが、寿司屋で見かけると絶対頼んでしまうやつ。

都々井

じゃあ、握りもいってみましょう。今回は少し遅れた移転祝いということで上にぎりをオーダー。
並の約 1.5 倍の値段だけど中身は中トロ、真鯛、甘えび、エンガワなどが揃った「おねだん以上」のネタが揃ってます。

久しぶりに食べたせいもあるけど、都々井ってこんなにおいしかったっけ...?と感じてしまうほど、おいしい。幸せ。

都々井

もうちょっと食べたくなったので、追加で金目鯛の炙り、真あじ、コハダを各一カンずつ。
安定の青魚系ももちろんおいしいけど、金目の炙り、これが絶品。

いやあ、おいしかった。お店の雰囲気が変わったせいか、以前より味もさらに良くなったように感じます。
また視界が開けたおかげで隣り合ったお客さん同士の触れ合いもあったりして、お店全体が一つのコミュニティになったような暖かさがあります。

名店が復活してくれて本当に嬉しい。
またちょくちょく来させてもらいます。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:立ち食い寿司 | 五反田駅大崎広小路駅大崎駅

投稿者 B : 22:21 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/06/09 (Sat.)

東京都荒川区三河島の緑と赤の麻婆豆腐

「四川の誇る麻と辣、そこに香りと熱と色味を加えた『五味一体』の破壊力」

眞実一路

今週と来週の『孤独のグルメ Season7』は韓国編を放送していますが、さすがに海外は計画を立てないと巡礼できないので(笑)私は未巡礼の聖地を巡っていきます。今回は、三河島の麻婆豆腐の聖地を攻めてみました。
三河島って常磐線で通過したことはあるけれど、降り立ったのは今回が初めて。しかも今では上野東京ラインで品川から直通で来られるんですね。イメージしていたよりも全然アクセスが良くて驚きました。

目的の店「眞実一路」は、駅からすぐ近くの路地を一本入ったところにありました。

麻婆豆腐専門 眞実一路

眞実一路

放送以来、夜は予約だけで満席という日々が続いているようで、この日も予約して訪店しました。
テーブル席はドラマを観て来たお客さんが中心な一方で、カウンターには慣れた感じの常連っぽいお客さんが麻婆豆腐を頬張っていたのが、劇中通りで面白い。

麻婆豆腐専門...そんな店、聞いたことがない。その麻婆一筋、脇目もふらない心意気、痺れるじゃないか。
よし、その想い、受け止めさせていただこう。

眞実一路

「麻婆豆腐専門」と謳いながら、めちゃくちゃ充実してる麻婆以外の黒板メニュー。
大海老、四川スーラー、黒酢酢豚、香辣炒飯...こちらを煽ってくるワードのオンパレードだ。どれにしようか迷うなあ。

中でも、ゴローちゃんが食べてたのはどれだっけ...と思ったら、

眞実一路

貼り紙に「孤独のグルメ セレクトメニュー」!これはありがたい。
その下には通常メニュー外の限定麻婆豆腐、これまたソソられる。

眞実一路

逸る気持ちを抑えつつ、まずは青島で乾杯。
最近やたら青島ビールづいてる自分。この薄口でスルスル飲める感じ、若干クセになってきたかも。

眞実一路

ビールのつまみにザーサイのネギ生姜和え。
ネギと生姜でやさしくなったザーサイ、なんとも心が和む味。これはいいつまみだ。

眞実一路

久住さんが食べていた胡瓜の四川唐辛子和え。
けっこうな辛さを覚悟していたら、意外にも食べるラー油っぽい旨辛さ。これもビールを勧めてくる、正しいおつまみのあり方。

眞実一路

からの、ワンタン入滋養スープ。

大ぶりのワンタンが入ったやさしい塩味のスープ。
これは体にいい、心にもいい。魂が癒されていく。滋養という言葉が胃袋に沁みていく。

眞実一路

エビと大葉のハルマキ&豚ヒレ五目ハルマキ。

エビのほうはプリップリのエビに大葉の香りが効いてて、すごくいい。
豚ヒレはシッカリ味の五目がいい味出してる。

どっちもいいけど、個人的にはエビに軍配を上げたい。

眞実一路

おいしい前菜のおかげで青島がもうスッカラカンだ。
ではここで、麻婆豆腐を迎え撃つために「麻婆豆腐専用ウイスキーハイボール」といこうじゃないか。

そして、ここから怒濤の麻婆豆腐大会。
せっかく巡礼するからには、この店の基本である五種類の麻婆豆腐を全制覇するつもりで来ました。
そこで店員さんにどの順で食べるべきか訊いてみたところ、「基本は赤と白。黒は赤をベースに、緑と燻製は白をベースにしているからまずは基本の赤と白から始めるのがお勧め」とのこと。勧められるがままに注文してみました。

眞実一路

一番バッターは定番、赤い五味一体麻婆豆腐。
土鍋を真っ赤に染めるマグマのような麻婆。グツグツいってる、これもしかして百度超えてるんじゃないの。

選べる辛さは、まず手始めにということで中辛に相当する「二辛」にしてみました。
よくかき混ぜてから、いただきます。

眞実一路

熱くて味が分からない。熱いけど...うまい!

火傷しそうになりつつハフハフ言ってる間に、だんだん味が分かってきた。
確かに辛いんだけど、少なくとも二辛の辛さは唐辛子じゃなくて山椒のピリピリ感なんだ。そこに、豆板醤や豆鼓のコク深いうま味。
これはおいしい。脳がレンゲの動きを止めることを拒絶している。恐るべし、赤麻婆。

眞実一路

二番、白麻婆。
これは見た目のとおりにやさしい塩味...かと思ったら、けっこうビシバシくる辛さ!
よく見たら青唐辛子がガッツリ入ってるじゃないの。やさしいダシと塩のジャブから繰り出されるこのストレートな辛さ、さながら四川の剃刀パンチだ。

眞実一路

続いて、燻製麻婆豆腐。
見た目は白麻婆とほとんど変わらないのに、口に入れてみると...おお、これは確かに燻製だ。
特に豆腐が燻製というわけでも燻製の具が入っているというわけでもないのに、確かに燻製味。しかもおいしい。

これ、どうなっちゃってるんだろう...?まあ、おいしいからいいか。

眞実一路

ついに来ましたよ、緑の麻婆豆腐。
うっほほ、これは想像以上の緑色。ニンニクの芽などの野菜の色らしいけど。

なるほど...これは確かに野菜の旨みだ。それが辛くて痺れる。でも確かに麻婆豆腐だ。
これは驚いた...しかし驚きながらも、スプーンは進んでいく。

こんな麻婆豆腐があったとは。麻婆者を自認していたつもりだけど、麻婆道、まだまだ奥が深い。

眞実一路

五色戦隊のトリを務めるのは黒。黒っていうだけでラスボス感ある。
この黒麻婆は赤をベースに中国たまり醤油を使っているそうで、五色の中では最もマイルドな辛さで、コクが深いお味。これはじっくり味わえるタイプの麻婆だ。

五色の麻婆、それぞれに違った味わいで本当においしかった。
でも、なんかまだ入りそうだな。

眞実一路

というわけで、気になってた黒板メニューから、ロール肉の黒酢酢豚。
黒酢の酢豚ってうまいんだよなぁ。

野菜はシンプルに胡瓜と薬味代わりの刻みネギのみ。
で、豚肉がロール肉というあたりが、巻かれた肉の間に黒酢が染み込んで、うまさ倍増。
これはうまい。こんな酢豚の作り方があったとは。

眞実一路

こんなのを出されちゃったら、そりゃあカメ出しウーロン茶紹興酒でしみじみ味わわなければ失礼というものでしょう。
麻婆専門店でありながら、麻婆以外の中華料理もこれだけレベルが高いとは。ダシやスパイスの使い方が本当にうまいってことなんだろうなあ。

眞実一路

そして五色の麻婆をコンプしたなら、変わり種にもチャレンジしたくなるのが人情。中でも最も変わっていそうだった「イタリア風チーズの麻婆豆腐」を選んでみました。
赤麻婆以上に真っ赤なトマトスープの中に、豆腐ととろけるチーズが浮かんでいる。

食べてみたところ...うっわ、何これ。第一印象はトマトチーズで確かにイタリアンなんだけど、この根底に流れる中華麻婆味。
自分がどこの国にいるのか判らなくなりつつも、意外なほどうまい。トマトチーズにコク深さが加わって、何杯でもいけそう。

眞実一路

...と食べていたところに「セットのごはんですー」といって白飯が出てきました。
え、ライスがついてるなんて思ってなかったから炒飯頼んじゃったよ(;´Д`)。

だけど、こういう状況で白飯が出てきたなら、やるこたあ一つ。

眞実一路

トマチー麻婆リゾット!

劇中では赤麻婆を使って麻婆丼を作っていたけど、もしゴローちゃんがこのトマチー麻婆を頼んでいたら絶対こうしていたに違いない。
トマトのうまみによってツルツルと入っていくリゾットが出来上がった。

眞実一路

〆は眞実一路のやきめし。店名を冠する炒飯なら、うまくないはずがない。
その名の通り真実一路、衒いのないオーソドックスな炒飯だけど、それ故に抜かりない。味付けも火の通し加減もここしかないというバランスを取った王道炒飯。

眞実一路

デザートの「正式杏仁豆腐」。どの辺が正式なのかは分からないけど、本場中国ではこういうスタイルが本当なのか?

一見何の変哲もない杏仁豆腐に見えながら、よーく見るとプルプルとトロトロ、二種類の杏仁豆腐が混ざっていて、食感がすごくいい。
味付けもさっきまでの辛さを中和するのに程良い甘さ。最後まで隙がない店だ。

眞実一路

ああ~、おいしかった。
このすばらしき、麻と辣の饗宴。こんなにも刺激的な麻婆豆腐に出会えるとは、なんと俺は幸せ者なのだろう。
今俺の脳内では、グスタフ・麻辣の交響曲が堂々と鳴り響いている。

店内にはドラマの台本の隣に鉄人・陳建一氏のサイン色紙が二枚も飾られていて、大御所にも認められた店だということが分かります。

眞実一路

完全に予想外だった白飯の登場でお腹がはち切れそうだ。
今までの聖地巡礼でもここまでたくさん食べた回は久しぶりで、店員さんにもさすがに驚かれました(笑。

麻婆好きの自分としても、その歴史に新たな一ページを刻む名店だった。
三河島の路地裏にひっそりと佇む麻婆豆腐の大国、若き国王の『五味一体』。赤麻婆よ、永遠に永遠に。

きっとまた来ます。
ごちそうさまでした。

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2018/06/01 (Fri.)

千葉県浦安市の真っ黒な銀だらの煮付定食

「アイキャントストップラビングユー、銀ダラに首ったけ」

浦安

『孤独のグルメ Season7』聖地巡礼、今回は千葉県浦安市にやって来ました。浦安といえば Season1 に登場した静岡おでんの店(元々は新浦安にあったのが、震災の影響で浦安に移転。しかしその店も 2014 年末に閉店したようです)が思い出されますが、Season7 で六年ぶりに浦安がドラマの舞台となりました。
浦安で降りたの、本当に静岡おでんの聖地巡礼以来。なんだか懐かしい。

浦安駅のすぐ近くを流れている「猫実川」という川沿いを十分あまり歩いて行きます。

羅甸

ここが今回の聖地。放送からあまり時間が経っていないこともあって、まだ 11 時過ぎにもかかわらず二軒先の民家の前まで行列ができていました。
とりあえず最後尾について、順番を待つ。

それにしても...この地元のスナックにしか見えない外観。外からは中の様子が見えないこともあって、こりゃあ一見じゃ入ろうとは思えないな。
行列には地元民らしき人も並んでいたんですが、「私テレビ観るまでずっとスナックだと思ってた!」という話し声が聞こえてきて、そーでしょ、と(笑

お食事処 魚や 羅甸

羅甸

この一見じゃ絶対に読めない店名は「らてん」。「ふらっと QUSUMI」の中で話があったとおり、女将さんが好きなラテンダンスから取った名だそうです。

一時間ほど並んで正午過ぎにようやく入店できました。
並んでいる最中にマスターが出てきて「銀ダラあと 20 食で終わりになります、すみません」という案内が出ました。銀ダラが食べたければ早めに並んだ方が良さそう。

羅甸

店内。飲食店にしては狭くて、本当に元はスナックだった店を改装したんじゃないかという雰囲気。
そう思って見ると、女将さんも定食屋じゃなくてスナックのママっぽい気がしないでもない。店内の貼り紙も、やたらと達筆だし。

それにしてもメニュー、銀ダラ、サバ、ホッケ、マグロ...日本人の定番ど真ん中のものばかりだ。
個人的にはそんなに好きでもないカレイの煮付さえ、この店だったらうまいに違いないと思える。

羅甸

壁にはけっこう有名人のサインが貼ってあります。
中でもぐっさん(山口智充さん)のサインがたくさん貼ってあって、昔からの常連として通っている様子。確かにぐっさんなら、松重さんに負けず劣らずここの魚料理をうまそうに食べるに違いない。クックドゥの CM キャラ繋がりでもあるし。

羅甸

さあ、ようやく銀ダラの煮付定食(お刺身をつけて)がおいでなすった。
メインディッシュの他に刺身、味噌汁、小鉢、お新香...いろいろついていてお得感。

外食ランチってつい肉系とか中華とかキャッチーなほうに流れがちだけど、こういう魚定食が出てくると日本人の良さを再確認できる気がする。
煮魚と一緒に食べる、タレがついた白飯。うまいんだよなあ。

羅甸

これが銀ダラ...色もすごいが、でかい!黒い山だ。

味は...おいしい!醤油で煮詰められてしょっぱいのかと思ったら、全然そんなことない。濃口醤油の深いコクとほんのりとした甘みのあるタレ、そこに脂の乗った大ぶりの銀ダラ。これは期待以上だ。
よく煮込まれているのに全然固くなってないし、むしろふわふわ。こんなの初めて。

確かに銀ダラだ。だけど、俺の知ってる銀ダラとは全然違う。

羅甸

中は真っ白。巨大な岩山を採掘してるみたいだ。

おいしい煮付けと白飯の幸福感は、ほかの食べものでは得られないものだ。
銀ダラ、銀シャリ、銀ダラ、銀シャリ......銀のラリーが止まらない。

本当においしい。今まで食べたどんな銀ダラよりうまい。

羅甸

お刺身は、イカとマグロ(トロ)。小鉢は冷奴でした。
銀ダラのインパクトの前にはこのトロ刺しやイカ刺しも少し霞んで見えるけど、150 円でこの刺身がついてくるお得感たるや。
この定食をご飯一杯でやりくりするのは絶対無理、というわけで、ここでご飯おかわり。

そういえば、子どもの頃に「お父さんだけ晩ご飯に+刺身」という日がたまにあってすごく羨ましかったのを憶えているけど、このちょっとした刺身がそういう「特別扱い」感を演出してくれて、なんだか嬉しい。

羅甸

それとゴローちゃんも注文していた沖縄産もずく。

もずくっていうと酢の物にして日本酒のお供にというイメージがあるけど、これは酸っぱくない。それにシャキシャキして、断然おかずになるぞ。
これまたご飯の消費を促してくる、アシストを超えた強力な戦力だ。

というわけでほぼ完食したわけですが、この銀ダラのタレを残す手はないだろう。
ようし、こうしちゃえ。

羅甸

...と思ったけど、劇中に比べるとタレの量が少なく(注文が多すぎてタレ不足気味なのかも)茶碗 1/3 くらいのご飯でも和えきれませんでした(´д`)。惜しい...。

でも、ちょっぴりだけどこの「銀ダラ残り汁絡め飯」、文句なしのうまさだ。このうまかった銀ダラの味を改めて反芻させてくれる。
たっぷりの旨味とコクとちょい苦味が混ざったこの味は、完璧なうまさの黄金比だ。

羅甸

食後はコーヒーまでついてきちゃう。これだけ満足できて 1,800 円(もずく込みの価格)、ランチにしてはいい値段だけど、それ以上の価値がある。
はるばる浦安まで来た甲斐がありました。

羅甸

ああ、腹いっぱい。
いやあ、史上最強の銀ダラだった。

それにしてもこんなスナック然とした外観からは想像もつかない名店があるとは、恐れ入った。
もしかしたら、ウチの近所にあるあのスナックも、本当はものすごくうまい飯を出す店なのかもしれない。その敷居を跨ぐ勇気はないけれど(笑。

ごちそうさまでした。
浦安方面に来る機会があったら、また食べに来よう。今度は鯖の塩焼き、いや、鮪の照り焼きも気になるなあ。

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2018/05/26 (Sat.)

中野 蔡菜食堂 その 3

「どうする?何を食おうか、何を食うべきか」

昨夜放送された『孤独のグルメ Season7』中野百軒横丁の回。我々取材班は今回も事前巡礼するため中野駅北口、食のジャングルの奥地へと飛んだ。

が...、

泪橋

え~っ、材料切れ!?
そりゃないぜ。

店内は見るからに常連さんでいっぱい、しかも場所が場所だけに撮影の目撃情報もけっこう出回っていて、放送前なのに「ここがその店か」という感じで通り過ぎていくお客さん多数。
外から覗き込んだ感じだと、マスターもいっぱいいっぱいな雰囲気。こどグルの聖地はもともと知る人ぞ知る名店であることが少なくないけど、特にこの店は放送前からこんな感じで、放送後はどうなっちゃうんだろう...と心配になりました。

まあ入れないものは仕方がない。
放送後の混雑が落ち着いた頃に、できれば早い時間帯に改めて来るしかないか。

そうと決まったら...腹が、減った!
この周辺で他にうまい店といえば...、

蔡菜食堂

蔡菜食堂

駅の反対側にあるこの店。ちょっと遅い時間になったこともあって、運良く空いてました。

ここでいい。いや、ここがいい。
腹の虫たちも狂喜乱舞している。

こないだ来たばかりだから続けざまに同じ店になってしまうけど、ここの中華は本当においしいからモウマンタイ。

蔡菜食堂

例によって青島からスタート。
もうけっこう暑いのもあるけど、中華料理って日本のビールよりもこの軽いビールのほうが合うんだよなあ。

蔡菜食堂

ビールのつまみはスペアリブ。頼んだらすぐに出てくるのがありがたい。

甘酸っぱい濃厚なタレが肉にしっかり馴染んで、骨にこびりついた筋の一本まで残らずうまい。

蔡菜食堂

からの、おつまみセット。
内容は日替わりのようで、こないだ来たときとは微妙に違う。でもうまい。

この豪華な一皿が ¥500 なんだもんなあ。
近くに住んでたら、毎日でもこのおつまみセットとビールだけひっかけて帰るところだ。

蔡菜食堂

そして白切鶏(バイツェーチ)。
柔らかい蒸し鶏にパクチーとニンニク醤油、ただそれだけなのに箸が止まらなくなる。まさにシンプル・イス・ベストだ。

パクチー、ニンニクに、鶏が全然負けてない。
これはもはや、棒々鶏と双璧をなす中華蒸し鶏の大定番として、俺の中に位置づけられた。

蔡菜食堂

これはたまらん、ビールでは追っつかんぞということで紹興酒。
グラスでも足りないに違いないというわけでボトルでいっときます。

蔡菜食堂

日替わりメニューから空心菜の炒め。
空心菜って季節モノだけど、個人的な経験では旬の時季にちゃんとメニューに載せてくる店は当たり率が高い。
普通の青菜炒めと違って茎の空洞にまでタレが絡んでおいしいんだよなあ。

箸をつけていると、厨房の中からマスターの「アツアツ、おいしいでしょ!」という声。
うん、うまい。おいしいです、ほんとに...これ。
ものの一分で一皿空いてしまう勢いで食べてしまった。

蔡菜食堂

ここに来たら絶対外せないのがレバニラ炒め。歴代の聖地巡礼の中でも、俺の心をガッチリ掴んで離さない料理の一つと言えよう。

濃厚なタレ、火加減が絶妙なレバー、そしてニラの風味と食感。こないだ食べたばかりでも、何度食べてもうまい。
恐るべし、レバニラマジック。

蔡菜食堂

そういえばこの店でまだ食べたことがなかった、麻婆豆腐。
というか、麻婆豆腐の話をしていたところでおかみさんがすかさず「麻婆豆腐食べる?」という、Amazon も顔負けのサジェスチョン。

オーソドックスな麻婆豆腐だけど、麻と辣、辛味とうま味のバランスがちょうど良くて、間違いなくうまい。
これまた毎日食べても飽きなさそうな麻婆だ。

蔡菜食堂

焼豚とレタスの炒飯。
これまたオーソドックス、正統派の上海家庭料理。

変に気取らず、等身大なんだけどちゃんとしてる。この店の料理って全部そうなんだよなあ。だからこそ繰り返し来たくなる。

蔡菜食堂

でもってトマト卵炒め。これも王道の中国家庭料理。
ふわとろの甘口卵、子ども心を呼び起こされるような味だ。

ここの料理、中華料理屋に来てるというよりは、上海出身の穏やかなマスターとおかみさんの家に招かれて料理を振る舞われてるような気分になる。そんな温かみのある時間を過ごしている。

蔡菜食堂

ナンプラーとアンチョビの焼そば。
初めて来たときにも感動したけど、この魚介の風味が活きた奥行きのある味。エビのちょっと焦げた部分にそのうま味が凝縮されてる感があって、焦げを見つけるとちょっと嬉しくなってしまう。

蔡菜食堂

さらに麺に麺をダブらせにいく、ごま醤油和えメン。
これこないだも食べたところだけど、ごま油と醤油、それに焦がしネギが三位一体となって、さらにたっぷりごま油のパンチが効いたインパクトある味。
ここまでたくさん食べたはずなのに、まだ入る余裕があったのかと我ながら驚くほどに、胃のスキマをこじ開けてくるうまさ。

蔡菜食堂

デザートはごま団子。ごま風味の白玉餡団子、上海ではこのスタイルが標準らしい。
ほんのり甘くてもっちりとしたデザートが、食後の満足感を後押ししてくれる。

確かな満足、またしてもおいしかった。
本来の目的の店には入れなかったけど、それでも良かったと思わせてくれる宴だった。

蔡菜食堂、自分の中ではもうすっかり定番店のポジションを占めてしまった。
中野に来たなら必ず立ち寄ってもいいくらい、おいしいし寛げる店。

ごちそうさまでした。
必ずまた来ます。

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2018/05/25 (Fri.)

中野 蔡菜食堂 再訪

「もう、何でもいいから腹に放り込もう。でもどうせだったら、うまいものがいい」

蔡菜食堂

今夜放送される『孤独のグルメ Season7』第 8 話の舞台は中野とのこと。中野と言えば昨年のお正月スペシャルで一度登場済みのエリアですが、第 6 話の浦安といいやはり今シーズンはついに街かぶりが解禁されたようですね。

さておき、先日たまたま中野方面に行く用事があったので、ずっと再訪したいと思っていたこちらの聖地に久しぶりに行ってきました。

蔡菜食堂

蔡菜食堂

本当は一度お店の前まで行ったら満席で、いったんは諦めて周辺をぶらつきながら店を探してみたものの、どうも決めきれなくてしばらく後にもう一度戻ってみたら空席ができていたという。しかし、おかげで完全に腹がペコちゃんだ。

日替わりメニューもあるけど、ここに来たからには食べるべき料理は一つ決めてあるんだ。
まずはそれを軸に、まだ食べたことのない料理とどう組みたてるか。ここがセンスの見せどころ。

蔡菜食堂

ひとまずは注文完了。
青島ビールをチビリチビリと飲りながら、料理の登場を待つ。

周りの席、ほぼ女性客だけど、何を怖じ気づくことがあろうか。

蔡菜食堂

青島と合わせるべきはまずこれでしょう、おつまみセット。
アンチョビカレーポテトサラダ、揚げピーナッツ、新緑ザーサイ、お麩の醤油煮、地鶏の老酒蒸し、皮蛋に胡瓜の和え物。日によって微妙に内容が違うっぽいけど、基本的にメニューにある前菜を一通りちょっとずつ盛ったセットがたったの ¥500 って、お得すぎるでしょ。

全部おいしいけど、特に地鶏の老酒蒸しとカレーポテサラが気に入った。

蔡菜食堂

そして本命、レバニラ炒め。

個人的には、レバーって焼肉や焼鳥の店では頼むけど、中華料理屋に来たら他に食べるべきものがあるだろうってことでレバニラを頼むことって滅多にないんだよなあ。
でもこの店のレバニラは、一般的にいうレバニラとは次元が違う。

蔡菜食堂

表面は薄皮一枚あるくらいに火が通っているのに、歯を立てると中からトロトロが。
それにこのねっとりとした濃厚なタレ。ニラの風味もいい。

やっぱりこれは最強のレバニラ炒めだ。

蔡菜食堂

そこからさらにメニュー追加で、マコモ竹とピーマン豚肉炒め。
マコモとピーマン、それに...胡瓜?日本で胡瓜っていうとあまり火を通すイメージがないから珍しい。

マコモ、ピーマン、胡瓜、それぞれにちょっとずつ違う歯応えが愉しい。
あんまり豚肉は入ってないけど(笑)、豚肉とタレのうま味がしっかり効いていておいしい。

ところで女将さん、白板を見ながら追加注文しようとしたら「白切鶏(バイツェーチ)?」と訊いてくるとか、こちら完全に巡礼者だってバレてますね(;´Д`)ヾ。
まあ男の一人メシでいきなりレバニラ頼んだらすぐ判るか(汗。

蔡菜食堂

〆はこれまた白板メニューの中から、ごま醤油和えメン。
どんなのが出てくるかと思えば、油そばっぽい感じ。

その名の通り、ごま油と醤油を合わせた濃い味に、焦がしネギのいい香り。
これはまた食欲を煽ってくる一杯だ。

蔡菜食堂

食後のお茶は、ジャスミン茶入りのウーロン茶で、やさしくほっとする味。
もう一品くらい行けたような気もしつつ、濃厚な料理尽くしで気持ち的には十分満足。

ああ、生き返った。
この店はやっぱりうまかった。

中野方面に来たら、またちょくちょく寄らせてもらいます。
ごちそうさまでした。

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2018/05/19 (Sat.)

東京都墨田区東向島の納豆のピザと辛いパスタ

「納豆とチーズ、日本とイタリアが糸を引き合っておいしくなっている」

カトリカ

昨夜放送された『孤独のグルメ Season7』の聖地・東向島に放送前に巡礼してきました。
東京の東側に来ることが滅多にない私にとって、東向島は未踏の地。駅からそこそこ距離のある、馴染みのない住宅街を歩いていると、ひっそりと佇むようにそのお店はありました。

ピザとパスタのカトリカ(デザートピザ・チョコレートピザなどスイーツもお勧めです) 墨田区東向島

カトリカ

店内はテーブルが三つきり、せいぜい 7~8 人が限度というこぢんまりとしたお店。たぶん『孤独のグルメ』の歴代登場店の中でも最もキャパが小さい部類の店ではないでしょうか。しかもピザってあまり回転速くないし、皿も大きいから相席できないし、並ぶんじゃなくて予約必須だと思います。

厨房の中では立派な窯から赤い火が出てピザが焼かれています。それに、寡黙そうなマスターの働く背中。
この窯を見た途端、舌が猛烈にチーズを欲し始めたことよ。

カトリカ

メニューは月替わりらしい。ニンニクのピザ、アンチョビのピザ、納豆のピザ...納豆!?

シンプルでオーソドックスそうなピザの中で、納豆だけが異彩を放っている。
納豆が一番気になるんだけど、初めての店でいきなり変わり種を頼むのも何だかなあ。悩むなあ...。

カトリカ

黒板メニューには、ピザ・パスタ以外の日替わり一品料理系。
こちらも名前のつけ方が気取っていなくて、マスターの実直そうな人柄を感じます。

シンプルだけど、それだけにどれもおいしそうに思える。
何を頼むか迷うなあ。

カトリカ

こういうトコに来て麦ジュース(←)というのも野暮だと思ったので、飲み物は白ワインをオーダー。
結果的に久住さんが飲んでいたものと同じになりました。

カトリカ

ピザの前にまずはアンティパストということで「フキのいためもの」。
どんなのが出てくるかと思ったら、フキをトマトとオリーブオイルで炒めた、ラタトゥイユ的なものでした。

これすごくシンプルなんだけど味付けが絶妙で、白ワインに合いすぎる。
これはピザやパスタも間違いなくうまいはずだ。

カトリカ

ピザは本命の納豆に行く前に、チーズのピザから。
こういう本格的なお店に来たらチーズ、アンチョビ、マルゲリータあたりのシンプル定番系でその店の実力を推し量れるものです。

おおお、これはボーノだ。
薄いのにもっちりとした生地に、チーズ(ブルー、チェダー、モッツァレラ、パルミジャーノの四種かな?)がたっぷり。レーズンと松の実のアクセントも効いてる。
ここまでレベルが高いチーズピザも今までそうそう食べたことがないぞ。

カトリカ

そら豆のフリット。
フワフワした食感に、香草の風味が効いてる。何かと思ったらコリアンダー(パクチー)らしい。
イタリアンでこんな風にパクチーを使うのかあ。意外だったけど、これまたイケル。

カトリカ

料理がおいしくてワインがすぐに空いてしまったので、本命の前に赤ワインに移行します。
本題がまだ来ていないのに、ここまでの料理だけでも十分すぎるほどおいしかった。

カトリカ

というわけで出てきましたよ、「納豆のピザ」。
ゴローちゃんはハーフ&ハーフで頼んでましたが、さすがにそこまでは予想ができなかった。
マスターによると「ハーフ&ハーフは手間がかかるから普段はやっていない」とのことで、今後巡礼予定の方はもし断られてもがっかりしないように。

それにしても納豆ピザ...チーズと納豆に、トッピングで海苔!
ネギとゴマもあしらわれていて、まさに和の薬味そろい踏み。
この時点でもうまそうだ。

カトリカ

納豆ピザ、いけるぞいける。
この和風の味付けにチーズの組み合わせ、意外なほど合う。お互いのうま味を引き出し合っているかのようだ。
それをとろける卵の優しい味が包み込んでいる。

でもこれ、どっかで食べたことのある味だよなあ...?と自分の記憶をたぐっていったら、この味、旅館の朝食っぽい!
海苔と納豆と卵で白飯をかっこむあの感じ。それをピザで再現したらこうなったような感覚で、そりゃあうまいと感じるはずだ。

俺は今、納豆大好きな日本人で良かったと、腹の底から叫びたい。

カトリカ

そして「辛いパスタ」。ペペロンチーノとかカルボナーラじゃないぼんやりネーミング。
でもいい。そういうところも気に入ったぞ。

タイトルに「辛い」ってつけるからには見るからに真っ赤で辛そうなのが出てくるかと思ったら、意外なほど大人しい見た目のパスタ。
さて、どんな味がしますかね。

カトリカ

おお、スパイシーないい匂い。 
でも辛いかと思ったら、そんなに辛いってほどでもない。ペペロンチーノとも、アラビアータとも違う辛うまさ。
唐辛子でストレートに辛くしたんじゃなくて、辛味オイルと上にかかってる香草類が醸し出すピリ辛な風味がいい。というか、おいしい。

麺が細めのリングイネというのもいい。この辛うまソースがよく絡んで、フォークの往復が止まらない。
ピザを平らげた後とは思えないほどスイスイ入っていく。食べるほどに腹が減る、謎のパスタ。

カトリカ

「ゴローちゃんならここで最後にデザートピザを頼むに違いない。オーソドックスにチョコか、変化球でオレンジか...」と悩んだ末に頼んだチョコレートのピザ。
劇中では最後に惹かれるだけで食べるには至りませんでしたが、私の読みはほぼ当たってた(笑。

これまたモチモチのピザ生地に甘めのチョコレートソースが絡んで、これはもうピザというよりクレープ。
デザートピザって初めて食べたけど、これはちょっとクセになりそうだ。

カトリカ

向島の路地に、こんなうまいピザ屋がひっそりとあるとは、恐れ入谷の鬼子母神。

私はこの日最後の客だったんですが、注文の内容からドラマのファンだということがバレていたようで(笑)マスターが食後に撮影の裏話をいろいろと聞かせてくださいました。
「普段テレビはほとんど観ないから、行列ができると言われてもピンと来ない。こんな何でもない店に並ぶくらいなら、サイゼリヤで腹一杯食べた方がいいんじゃないか」「自分ではそんなに無愛想なつもりはなかったんだけど、俳優さん(中原丈雄さん)の演技があまりにもそっくりで驚いた」「ドラマ観て来てくれたお客さんの期待を裏切らないように、わざと無愛想にしてようかな」とか(笑。劇中でのぶっきらぼうな応対を見るとすごくギャップを感じましたが、下町らしい人情味あるお店でした。
聖地巡礼は放送後に行くのももちろん楽しいけど、放送前のあまり忙しくない間に行くとこういう機会に恵まれることが少なくないので、また違った楽しさがあります。

あああ、うまかった。
必ずやまた食べたくなる、下町イタリアンにグラッツェ。

放送後の切り盛りは大変だと思うけど、お身体に気をつけてがんばってください。

混雑が落ち着いたら今度はまた別のピザを食べに来たいなあ。
ごちそうさまでした。

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2018/05/12 (Sat.)

焼かない焼肉屋「29ON」代官山店

完全会員制の肉料理専門店「29ON」に、会員権を持つ某氏にお誘いいただいて行ってきました。

29ON 代官山店

29ON

住所も電話番号も非公開のお店です。都内に何店舗か構えているようですが、今回伺ったのは 4 月にオープンしたばかりの代官山店。
会員制かつ完全入れ替え制でコースメニューのみというコンセプトはローストホースに似ていますが、こちらは馬肉ではなく主に和牛を低温調理することにこだわったお店。低温調理、近年ジワジワと注目が高まっていて、私も気になっていたところでした。

29ON

店内はモノトーンでかなりシックな雰囲気。完全予約制なこともあって、静かで落ち着いた中で食事を楽しめます。
大人数でワイワイやるよりは 2~4 人で料理を楽しみながら話に花を咲かせる、という感じ。

29ON

この後出てくる肉類はこの結晶塩・山葵・ポン酢でいただきます。
「焼かない焼肉」というのがどんなものなのか、この時点でもはや期待値が上がりまくり。

29ON

コース料理はその時々で内容が全く変わるようですが、今回まず最初に出てきたのは和牛のお吸い物。
牛肉のうま味が汁に溶け出していて、すごくおいしい。お吸い物というよりは上品なすき焼きを一杯だけいただいている感覚。

29ON

和牛肩三角と冬瓜の煮浸し。
冬瓜の柔らかくも少しシャクッとした食感を和牛のうま味が包み込んで、これもおいしい。しかも、出汁がきいてる。

最初からレベルの高い品が立て続けに出てきて、だんだん愉しくなってきました。

29ON

さらに薄切りサーロインばくだん風。
「ばくだん」というと海鮮を卵黄と納豆やオクラ、山芋といったネバネバ野菜と混ぜていただく郷土料理ですが、それを海鮮じゃなくサーロインでやるとは。しかも超薄切りのサーロインでばくだんを包んでそのまま一口でいただくという大胆な食べ方。口の中でサーロインの脂が一瞬にして溶け、中からタレと野菜が染み出てくる...という衝撃的な食感。おおお、これはうまい!

29ON

こんなのを味わっちゃうとビールのままじゃいられない。
スパークリングワインで迎え撃つしかないじゃないですか。

29ON

鴨胸肉の厚切り ブルーベリーソースとサワークリーム添え。
和牛から唐突に鴨肉に切り替わってきました。しかもブルーベリーソースとサワークリーム!この展開は予想してなかった。

個人的にはフルーツソースの肉料理ってあまり好きじゃなかったんですが、ブルーベリーとサワークリームの組み合わせは甘すぎず酸っぱすぎず、良い具合に鴨肉のうま味を引き出している感じ。かなり厚切りの鴨肉も食べ応えあって、これは気に入りました。このタイミングでスパークリングワインを頼んでいた自分を誉めてあげたい(笑

29ON

牛タン厚切り 夏野菜のソースとバルサミコ酢。
この牛タンもまた分厚い。分厚いだけにいい歯応えがあり、そこに夏野菜とバルサミコの酸味。薄切りのタン塩レモンもいいけど、この厚切り牛タンはインパクトが違います。

29ON

こういうのが出てきたら、いよいよ肉も本番という感じ。
スパークリングから赤ワインに切り替えて、肉のうま味をしっかりと受け止めに行きます。

29ON

...と思ったら、肉本番の前の口直し的に出てきた夏みかんのサラダ。
爽やかな味わいのサラダで、口の中がいったんリセットされます。

29ON

ここからがいよいよメイン。和牛のヒレとササミをそれぞれ低温でじっくり長時間調理したもの。
スライスする前にまず塊の状態で見せに来てくれました。きっ切らなくていいからそのままかぶりつかせて(待て

29ON

数分後、熟成肉がカットされて改めて出てきました。

右側のヒレ肉はヒレらしくさっぱりした味。しかし低温調理することで肉自体のうま味が増しているのを感じます。
左はササミですが、鶏肉のササミとは違って上カルビとでもいうような細かいサシがたくさん入ったボリューミーな部位。舌の上で霜が溶けてくる感触が分かり、じゅわ~っと口にうま味が広がります。うますぎて語彙力がやばたにえん(

29ON

ここはちょっと、知多ハイボールをグッと飲んで落ち着こう。

29ON

「もうちょっと食べられそうなら、お肉おかわりしますか?」ということで出してもらった肩三角。
ヒレともササミともちょっと違う肉肉しさがあって、これもまたおいしい。

ちなみに一品一品出てくるときに蘊蓄を聞かせてくれるのがちょっと嬉しい。
本当においしいものは何も考えずに食べてもおいしいけど、バックグラウンドを知ることでさらに味が深まる気がします。

29ON

〆は出汁茶漬け。
今日ここまでに食べた部位の切れ端がちょっとずつ入っていて、このお茶漬けによっておいしかった時間を反芻できます。

29ON

デザートは瀬戸内レモンのシャーベット。程良い酸味が口の中をリフレッシュしてくれます。
肉の後味はすっかり消えてしまうけど、うまかったなあ...という余韻はまだ残っています。

ああ、おいしかった。
最初から最後まで肉尽くしだったけど、全然もたれるような感覚もなく、上品に肉を味わえました。
お店のこだわりや肉に対する愛も感じられたし、いいお店だった。

会員じゃないから自分の意思だけでこられないのが惜しいけど、機会があったらまた来たい。
お誘いありがとうございました。ごちそうさまでした。

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2018/04/28 (Sat.)

東京都港区南麻布のチョリソのケソ フンディードと鶏肉のピピアンベルデ

「メキシカン感、メッキメキ」

サルシータ

放送開始からここまでハイペースに回ってきている『孤独のグルメ Season7』聖地巡礼、今回は先週放送された第 3 話、南麻布の聖地を訪問してきました。

地下鉄広尾駅から徒歩数分。地名に「麻布」とついていると敷居が高そうなイメージがありますが、ここはちょっと親しみやすそうな雰囲気を醸し出しています。しかも地下一階にあるお店なので、文字通り敷居も低い(そうじゃない

港区南麻布にある本場メキシコ料理店|メキシコ料理サルシータ

サルシータ

店内、カラフル。そして放送直後だけにほぼ満席。私は放送前に予約していたので入れましたが、当分はいっぱいだろうなあ。

テキーラに乗せられてなのか、お店の中は決してうるさいわけではないけれどウキウキした気分に包まれています。

サルシータ

まずは飲み物、久住さんが飲んでいたメキシコ風ライムジュースライム入りのビールってどれだ?とメニューから「ミチェラーダ」というビアカクテルを頼んでみたところ、なんかちょっと違う。飲み口に
塩がつけられたグラスにライムが入っていて、そこにコロナビールを注いでいく方式。しかも、ビールなのに氷が入っています。
期待していたものとはちょっと違うけど、これはこれでアリ。塩がちょうどビールのつまみ代わりになるし、氷が入ってるのもあんまり気にならない。一杯目としては正解だったと言えよう。

サルシータ

さて改めて、メニューは...と。
え、メキシコ料理ってこんなにあるの!?
サルサ、ナチョス、は分かるが...、ケサディーヤ?ソペス?全然分からない。想像もつかない。

とりあえず、ゴローちゃんが食べていたものを片っ端から注文していきます(笑

サルシータ

まずはソペス。メキシコ風ブルスケッタという感じか。
イタリアやフランスにも似たようなおつまみ料理はあるけど、ちょっとメキシカンにするだけでこんなにも楽しげになるものか。
いろんな味が混じってる。この店のカラフルな感じ、そのままだ。

サルシータ

ユカタン風チキンとライムのスープ。

ライムっていうか柑橘類でスープを作るっていう発想自体が日本にはないと思うけど、一口飲んでみて驚いた。
口当たりがスッキリしていて、全然違和感がない。これ、おいしいじゃないですか。

サルシータ

下にお宝ざっくざく。
アボカド、トマトにチップスまで。

なんだか癖になりそうな...この味は、ちょっと言葉ではうまく説明できそうもない。

サルシータ

改めてメキシカンビール。
店員さんに尋ねてみたところ、久住さんが飲んでいたのは普通にテカテでした。ライムを添えて出してもらえます。

サルシータ

久住さんが食べていたサボテンのサラダ。これも味が想像できなかったものの一つ。
サボテンって固そうだし美味しくなさそうだし、そもそも食べられるものなのか?と思っていたけど、食べてみればあらら。サボテンというより、なんかインゲンかピーマンのような食感と風味で、イケルイケル。さっぱりしたドレッシングと隠し味のチーズも利いていて、ビールのつまみにちょうど良い。

サルシータ

そこにチョリソのケソ フンディード。メキシコ風グラタン、といったところか。
チョリソのピリ辛をチーズが受け止めて、食べる前からうまさ当選確実。

サルシータ

ケソ フンディードについてくるトルティーヤ。
このトルティーヤ、モロコシ感が尋常でない。

布に包まれて出てくることで、最後まで熱としっとり感を維持したまま食べられるのも嬉しい。

サルシータ

トルティーヤをちぎったら、ケソ フンディードを包んでいただきます。

お~、期待通り。ピリ辛とチーズのコクを、モロコシの優しい甘みが包み込んでいる。
この手の巻き食いはタコスしか知らなかったけど、これもいいぞ。

サルシータ

こんなの食べさせられたら気分も盛り上がって、テキーラいってみたくなっちゃうなぁ~。
って、何?このラインアップ。めちゃくちゃ多いじゃないか。
超定番のクエルボとサウザくらいしか知らなかった。しかもこの見開きで全部じゃなくて、この後にもさらにページが続いています。これはもう「テキーラ沼」と呼んでも間違いではないに違いない。

サルシータ

さすがに選びきれなかったので、各三種ずつまとまっている「テイスティングセット」を二種類頼んでみました。
店員さん曰く「それぞれ飲んでもかなりアタックが違うので、飲み比べてみてください」とのこと。テキーラの「アタック」っていうのか!憶えておこう(笑

...確かに、最初からガツン!と来るタイプと、後からじんわりくるタイプ、追いかけて重い一撃が来るタイプ、など一口にテキーラといっても全然違う。これはまごうかたなく「アタックが違う」だ(ぉ
ウィスキーみたいな飲み口のもあるし、本当に面白い。テキーラ沼、侮りがたし。

テキーラってつい調子に乗って一気飲みするか、飲み会で罰ゲームに一気飲みするお酒のイメージがあるけど(←どっちにしろ一気飲みするのかよ)、ちょっとそれは失礼に思えてきたな。

サルシータ

こういうしっかりしたお酒を飲んでしまえば、料理の方もパンチ力が欲しくなるというもの。
何種類ものサルサソースでケソ フンディードを強化して対峙するしかない。

瓶のデザインからして相当辛そうだけど、実際はそうでもない。というかむしろ、ナイスアクセント。これは癖になるなあ。

サルシータ

チョリソの溺れ卵。
確かにチョリソが溺れてる。わかりやすくうまそうだ。

さっきのケソ フンディードとでチョリソがダブってしまったけど、こちらはトマト&卵でまた違った味わいがある。

サルシータ

そして鶏肉のピピアンベルデ。
これもすごいことになってる気がしちゃうな。この色!ベルデ(Verde)、つまり「緑」か。

店員さん曰く「食用ホオズキとカボチャを使った優しい味」とのこと。

サルシータ

うわ...この鶏肉、うまいな!ソースは...何だろう?食べたことない味だ。
さっきのライムスープもそうだったけど、なんというか日本人には言語化の難しい、未体験の味。

強いて言うなら、辛くないグリーンカレー。だけどカレーともちょっと違う。グリーンシチューとでもいうような、なんだか優しくてホッとする感じ。
このご飯と相まって、メキシコの〆に相応しいと思う。うん。

サルシータ

メキシコ、もう少し踏み込んでみたい気もする。
というわけで頼んでみたのが、ゴローちゃんの隣の席のお客さんが食べていた「モレポブレーノ」。
唐辛子にドライフルーツ、ナッツ、チョコレート(カカオ)を使った「一つのソースに全ての味覚が含まれている」料理だそうです(店員さん談)。

こっちはピピアンベルデとは対照的に、どっしり、しっかりした味。確かにカカオやナッツの風味はするんだけど、甘ったるくない。かといって辛くもなくて、とにかくコクが凝縮されている感じ。個人的にはピピアンベルデよりも気に入ったかも。

サルシータ

ちょっとテキーラを飲み過ぎた感があったので、最後はメキシコで最もポピュラーなカクテル「パロマ」でちょっと薄めます(それでもテキーラベース)。
グラスについている茶色いのは何かと思ったら、これも塩!テキーラをグレープフルーツとライムで割った爽やかな口当たりで、改めて頭がスッキリします。

いやあ、どれもこれも美味しかった。
正直なところ、メキシコ料理って「挽肉、トマト、チーズ、サルサ、どーん!」という大雑把な先入観をもっていたけれど、こんなに繊細なものだったとは。今まで自分がメキシコ料理だと思っていたのは、あくまでアメリカ流にアレンジされた TEX-MEX(メキシコ風テキサス料理)にすぎなかったんだなあ。そりゃあ、マヤやアステカといった高度な文明を源流に持つメキシコの料理だけが高度でないはずがない。

店員さんも、メキシコ出身かと思ってしまいそうな濃い顔に似合わず(失礼)料理や飲み物について丁寧に解説してくれたり、「日本の出汁にも通じるメキシコ料理の繊細な味を多くの人に知ってもらいたい」と熱く語ってくれて、他の料理もいろいろ食べてみたくなりました。

この店にして大正解。
最高のメキシコ日和だった。

ここは混雑が落ち着いたらまた来ようと思います。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 [Amazon Video]

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2018/02/21 (Wed.)

茗荷谷 豊栄 その 3

「それにしても、この例えようのないおいしさたるや」

豊栄

ちょっと(というか、だいぶ)遅めの新年会ということで、約四ヶ月ぶりに茗荷谷の聖地で中華をいただいてきました。

この店、全店巡った私としては Season6 の中でもトップクラスにおいしく、リピートする価値があると思います。松重豊さんもラジオで「年末にあのアボカドが食べたくなって、一般客のふりしてお店に電話してみたけど予約が取れなかった」とおっしゃっていましたが、本当になかなか予約が取れない(;´Д`)ヾ。三週間ほど先で空席のある時間帯をなんとか見つけ、満を持して行ってきました。

中国料理 豊栄

豊栄

やっぱりこの黒板メニューが全部そそる。毎回ちょっとずつ違うメニューのどれもが空白をさらに刺激してくる。
丸鶏のパリパリ揚げ、間違いなくうまいやつや。ブリのライチ紅茶スモーク?よく分からないけど妙に惹かれる。「豊栄醤炒め」と名のつく料理も絶対にハズレなし。

さあ、どれから攻めようか...。

豊栄

何はなくともまず乾杯。今年ももう二ヶ月が過ぎようとしているけど、改めてよろしくお願いします。
気の置けないメンバーでの集まりは、やっぱり気持ちがほぐれます。

豊栄

どんなメンバーかというと、カバンからおもむろにスマホに EF レンズを取り付けるアダプタとリグが出てくるようなメンツ(ぉ。趣味を晒しあいながら語らう時間の楽しさよ。

豊栄

料理の方は、まずは夫婦肺片(フーチーフェイペン;牛もつのピリ辛和え)からいただきます。
これ、牛もつのいろんな部位をピリ辛に和えたシンプルな料理で、ビールによく合います。そして何度来ても思うけど、この店は「うまみ」を活かした料理が本当にうまい。火と油と唐辛子でジャジャッとやっつけた感じでは全然なく、よく計算されて丁寧に仕上げられた味。

豊栄

からの、パクチーの熱々ネギオイル香味醤油かけ。これは逆にパクチーにネギとアツアツ胡麻油をジャジャッとやっつけただけですが(ぉ、パクチーのくさみがゴマ油で程良く中和されてうまい。

豊栄

そして「アボカドのセイロ蒸し」。これ前回来たときには食べられなかったんですよね...代わりにレタスのセイロ蒸しが品切れていたのは、折からの野菜高騰の影響かもしれません。

私はアボカドはあまり得意ではないほうなんですが...、ワッホー!何これ?

トロットロ。アボの、大トロだ。
アボちゃん蒸すと、こんなにうまくなるの?

孤独のグルメでアボカドといえば鶯谷のアボカドメンチを思い出すけど、このセイロ蒸しは私のアボカド史上で最もうまいアボカドだったと言って良いでしょう。なんか、アボカドではない別の何かを食べているようだ。

豊栄

私がやったわけではないですが(飲むときはあまり炭水化物を取らない主義)、アボカ丼ゴロネーゼ。
海の向こうじゃカリフォルニアロールなんてのもあるけど、まさか生粋の日本人が、アボカドをご飯に乗っけて食べる日が来ようとは。

豊栄

口水鶏(よだれ鶏)。個人的経験から言えば、よだれ鶏がうまい中華屋に駄店なし。
舌にビリビリくる山椒のせいでビールが甘く感じるくらいだけど、でもうまい。刺激の後から追いかけてくるうまみもたまらない。

豊栄

こういうビリビリくる料理には、日本のビールよりも青島でしょ。
グラスがプレモル用というあたりが、いつもとは違うビールの薄さを際立たせていてまたいい(笑

豊栄

茄子のサクサク揚げスパイスソルト炒め。見た目からしてボリューム感ある一品だけど、肉厚の茄子をその名の通りサクサクに揚げてあって、かついろんなうまみやスパイスを茄子がしっかり受け止めていて、本当に美味しい。アクセントのクミンがまたいい味を出している。これは初めて食べたけど、他の料理にも引けを取らないレベルの高さ。

豊栄

そして最初から気になっていたブリのライチ紅茶スモーク。北陸民としてはブリは基本的に刺身で食べたい派だけど、これは想像の斜め上。紅茶の香りがする燻製なのに、半生状態で燻製っぽいパサパサ感が皆無。サシの部分から脂がとろけてくる感触すらあって、ブリの新たな一面を知った感。これはハマりそう。

豊栄

こんなブリを食べさせられた日にゃあ、もう紹興酒をクイッと行かざるを得ないというものでしょう。
ビールだと、もうこれらの濃密な料理陣に負けてしまいそうだ。

豊栄

こちらも想像を超える見た目で出てきた「エビのマヨソース炒め」。一般的に、エビマヨってエビチリに比べると子どもっぽかったり安っぽかったりする印象があるんですが、このエビマヨはマヨソースがふわっふわ。ソースだけでも食べていたくなるうまさ。これは無難にエビチリにしなくて正解だったかもしれない。

豊栄

そして〆は定番、豊栄チャーハン。この店が店名を冠した料理がうまくないわけがない。豊栄醤のうまみが存分に活きつつ、大ぶりのプリプリ海老が主張する、試行の一品。これ、永遠に食べていられそうな気がする。

豊栄

デザートは「豆乳ココナッツ杏仁豆腐」「山査子のアイスクリーム」「チャイニーズ甘酒の冷たい汁粉白玉入り」。
私が食べたのは山査子アイスで、山査子の落ち着いた香りがいろんなスパイスで刺激されっぱなしだった舌と鼻腔を落ち着け、食後の自然な満足感を促してくれます。

豊栄

ああ、今回も最初から最後まで全部、おいしかった。
三度来てもまだ食べていない料理がたくさんあるし、ここは何度でもリピートしたいなあ。立地がなかなか微妙なところにあるけど、そんなことは気にならなくなるほどの名店だと思います。

しかしこの店、ミシュランガイド 2018 のビブグルマンに選出されたらしく、ただでさえ予約が取れない店なのにもっと人気が出てきているのが悩ましいところ。
でも、それにめげずにきっとまた来よう。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

B071VBJHMR

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2018/01/12 (Fri.)

人形町 天ぷら 中山 再訪

「俺に尻尾があったら、今、千切れんばかりに振っているところだ」

天ぷら 中山

『孤独のグルメ』の聖地の中でも、私にとってもう一度食べに行きたい店の上位に常にランクインされていた店のひとつが Season2 に登場した黒天丼の店「天ぷら 中山」。しかし人形町方面にはあまり来る用事がなく、再訪の機会もしばらくなかったんですが、たまたま仕事で水天宮方面に行く機会があったときに意図せずこの店の前を通ってしまいました。そうするともう俺の胃袋はあの天丼の黒一色に染まり、いてもたってもいられなくなったので、暖簾をくぐるしかないじゃないですか。

天ぷら 中山

天ぷら 中山

あれから五年。この店は当時と変わらずそこにありました。
今では当時のような行列はなく、かといってガラガラというほどでもない、ちょうど良いお客の入り具合。そうそう、これくらいの雰囲気が落ち着けるんですよ。
前回は混みすぎて店内の様子をじっくり見る余裕もなかったけど、改めてドラマに登場したまんまのお店をしげしげと眺めます。

この木の札の品書き、品数多し。当時よりちょっとだけ値上がりしたようだけど、それでも安い。
さあ、何から攻めよう。

天ぷら 中山

...の前に、とりあえずビール。今日もお疲れさまでした>自分。

お通しの煮物、大根がうまい。
仕事帰りに年季の入った店で煮物つつきながら瓶ビール飲んでる俺、完全におっさんだな。でも我ながら、いい歳の取り方してる気がする。

天ぷら 中山

それからお新香。胡瓜に白菜にほうれん草に蕪。
ばあちゃんが作ってくれた漬物とはちょっと違うけど、でもばあちゃんちっぽい味。
まるで一日の疲れをねぎらってくれるかのようだ。

お新香をつまみにビールを飲んでいるうちに、天ぷらの第一弾が揚がってきました。

天ぷら 中山

おーーー、きたきた。これですよ。
穴子、いか、はす(蓮根)、玉ねぎの組み合わせ。めごちも食べたかったけどこの日は残念ながら品切れ。

天ぷら 中山

つゆにくぐらせて食べると、穴子は外はサクッ、中はほわっほわ。これはたまらん。
天ぷらなのに油っこくなくて、もたれそうにない感じなのもいい。

いかはプリプリだし、蓮根のシャクッとした食感も楽しい。
でも今回初めて食べた五郎メニュー、玉ねぎの天ぷらがまたいい。こま切れにした玉ねぎをかき揚げみたいに揚げてあって、玉ねぎの甘みが引き出されている。玉ねぎ天、想像以上にいいぞ。

天ぷら 中山

続いてかき揚げ。これも前回食べてすごく気に入ったやつ。
春菊に小エビとホタテを一緒に揚げてあって、フワフワサクサクの衣の中にエビとホタテの旨味がギュッと詰まっている。仮にひとつもいいことがなかった日でも、最後にこれを食べられたらそれだけで幸せ。そんなかき揚げ。

さて、じゃあそろそろ〆の天丼にいきますか...と思ったら、

天ぷら 中山

なんかカウンターの向こう側にすごいアスパラが並んでるんですけど!!!
その隣の肉厚シイタケも、キノコが苦手な自分でもちょっと食べてみたいと思ってしまう見た目。

この魅力、抗い難し。
天丼の前に、ちょっと寄り道していきますか。

天ぷら 中山

というわけで、追加でアスパラときすの天ぷらを頼んでしまいました。

この大ぶりなアスパラ、見るからにうまそうだ。
「アスパラは塩とレモンがおすすめです」とのことで、それに従ってみました。

天ぷら 中山

おおお、何これ。アスパラなのにホクホクしてるんですけど。

見た目に違わずボリューム感があって、なのに繊維質をほとんど感じない、ホクホクのアスパラ。これはうまい。
天丼の前にアスパラに寄り道して正解だった。

天ぷら 中山

そこに、〆の天丼。やっぱり黒い。Blu-ray BOX の特典映像によると、放送後にはお客さんが増えすぎて、タレの色もだんだん薄くなってしまったという話でしたが(笑)、今では黒さもすっかり戻っているようです。

シジミの味噌汁には、今回は香り付けに柚子が入っていて、こんな下町なのにちょっと上品な味。でもやっぱりじわっと沁みる優しさがあって、なんだか涙が出てきそうになる。

天ぷら 中山

天丼の上ものは、海老二尾に穴子、きすの組み合わせ。穴子ときすの天ぷらはさっきも食べたからダブってしまったけど、この黒いタレがかかることでまた違った働きを見せてくれる。
黒いタレは濃口醤油の塩辛さを連想させるけど、ほんのりと甘さを秘めたやさしい味。下町の人情がそのまま丼になったかのようだ。

恐るべし、黒天丼。
相変わらず、めちゃくちゃいいじゃないか。

天ぷら 中山

前回はじっくり見ることができなかった松重さんのサインも改めて拝見。
その上には、自分が生まれるよりも前にテレビで紹介されたときの記念色紙。少なくともそれだけの歴史が、あの黒天丼のタレには込められているんだなあ。

それに加えて、

天ぷら 中山

figma 井之頭五郎と幻の食品サンプルスマホスタンドまで!
スマホスタンドのほうは私も実物は初めて見ました(笑

それにしても、あんなにも揚げものをいただいたのに、でも、ちっとももたれてない。クセになるのがわかる。
人形町に来る機会があったら、きっとまた来よう。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

B00AH9VRSI

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2017/12/03 (Sun.)

西麻布 味のなかむら

先日、一足早い忘年会のお店選びを一任されたので、以前から行きたかったお店に行ってきました。

味のなかむら

味のなかむら

西麻布の坂の上、閑静な一角にある和食の名店です。もはや立地からして美味しくないわけがないという感じのお店。
電話での予約時に「接待ですか?」と確認されたので、そういう用途で使われることが多いお店なんでしょう。

物腰からして丁寧さが滲み出ている店員さんに案内されて席に着きます。

味のなかむら

月替わりのコースメニューはこんな感じ。
もう字面を見るだけで涎が出てきそうな単語のオンパレード。これは楽しみです。

味のなかむら

とりあえずビールグラスをクイッと傾けて逸る気持ちを落ち着かせつつ、料理の登場を待ちます。

味のなかむら

一品目は「真かきの牛脂煮」。いきなりお初のメニューから来ました。

牡蠣って素材の良さを活かしたシンプルに調理するのが定番だけど、牛脂で煮たのって...何これ、うまぁぃ。旨味が凝縮されている。牡蠣にこんな食べ方があったなんて。
汁は汁で、まったりとした牛脂のスープに牡蠣の旨味が移っていて、添付のパンを浸して食べるとこれまた美味。脳幹が蕩けそうになります。

味のなかむら

二品目は「江戸春菊のサラダ」。
春菊って鍋やすき焼きに入れる以外で食べることって滅多にないけど、こうやってサラダにもできるのか。
しかも春菊っぽいエグみがなくて爽やかな味。これは確かに、こういうシンプルなサラダ向きかもしれません。

味のなかむら

かつをと水たこのお造り。

鰹は張りのある新鮮な身を厚切りにしてあって、鰹らしい風味を味わえる食べ応えある一品。
プリッ、トロッとした水たこは鰹とのいい対比を生み出しています。

こういう美味しい刺身を食べられると、日本人として生まれた幸せを感じます。

味のなかむら

この刺身が来たら日本酒をいただかざるを得ないでしょう。
お店オリジナルの「鷹来屋 樽酒純米」。樽の香りが仄かに移った上品なお酒で、料理によく合います。

味のなかむら

霧島豚肩ロースの赤みそ焼。
柔らかい豚肩ロースを濃い口の赤味噌で照り焼きっぽく仕上げた一品です。それを、和からしと大根おろしでさっぱりといただく。

これもおいしいわー。どこからともなく「大皿山盛り一杯出してくれてもいいのよ!」という声が聞こえてきましたが、確かに一品一品どれも美味しくて、もっともっと食べたくなってしまう。

味のなかむら

続いて、寒鰤の刺身...ではありません。
このまま食べても十分に美味しそうな寒鰤を、あえてしゃぶしゃぶにしていただきます。

味のなかむら

しゃぶしゃぶ鍋が白く泡立っているのは、灰汁ではなく大根おろしが入っているから。
「みぞれ仕立て」ということで、大根おろし入りのしゃぶしゃぶ鍋で、鰤の表面だけにサッと熱を入れる感じで。

味のなかむら

表面が軽く締まりつつ、内側はトロと言って差し支えない脂の乗った寒鰤が出来上がります。
大根おろしとポン酢で寒鰤の脂を中和しながらだと、いくらでも食べられそうな気がしてきます。もっと持ってこーい

味のなかむら

こういうのが来ると焼酎をいただきたくなります。
日本酒でまったりとした舌が引き締まって、改めて料理に向き合える感覚。

味のなかむら

料理のほうも、お口直し的な「もって菊のすだち浸し」が来ました。
すだちの香りを移した食用菊の酸味で口の中がリセットされ、目が覚めます。

味のなかむら

そこに「海老芋唐揚げ かにあんかけ」が登場。
エビカニ合戦的な一皿ですが、海老芋というのはエビが入っているわけではなく、主に関西方面で取れる里芋の一種です。

ホクホクの里芋の唐揚げに、トロッとしたカニ餡の香りが相まって、これもたまらなく美味しい。

味のなかむら

〆のご飯ものは鯛めし。取り分ける前に土鍋で一度見せに来てくださいました。
鯛の兜がドン!と乗りつつ、その下からは鯛のうまみを十分に吸った、少し茶色みがかったご飯が覗いています。これは見るからに美味しそうだ...。

味のなかむら

改めて茶碗に盛られつつ、味噌汁とお新香を添えて出てきました。
この上品なうまみ、まさに今日の食事を総括するようで、美味しかったなあ...とここまでの品々を振り返らせてくれます。

味のなかむら

デザートは抹茶の杏仁豆腐。甘味でありながら、食後のお茶のようでもある、ホッとする味。

最初から最後まで、間違いなく美味しかった。
一品ずつは少量でも、食べ終わった後は気持ちもお腹も満たされている幸福感。あの「もうちょっと食べたかった感」はそのまま「もう一度来よう」という決意に繋がっているかのようです。

接待によく使われる店というのも肯けるけど、自分としては大切な人だけ連れて来たい、とっておきの店が一つ増えた感覚。
コース料理は毎月、そのときの旬のものを使って組み立てられるようで、次に来るときはどんな美味しいものが食べられるのか、楽しみです。

ごちそうさまでした。

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2017/11/23 (Thu.)

山本のハンバーグ 渋谷食堂

何故か最近私の周囲の人が相次いでこのお店に行っていたので、私も無性に食べたくなって渋谷まで行ってきました。

山本のハンバーグ 渋谷食堂

山本のハンバーグ

山本のハンバーグです。都内にも何店舗か支店を構える有名店ですね。
渋谷食堂は、渋谷警察署の裏手にありました。

人気店だけあって、食事時には行列をなしています。
並んでいると、店員さんが出てきて「寒いですから、暖かいほうじ茶をどうぞ!」とお茶のサービスをいただきました。こういうちょっとした心遣いって嬉しいものです。

山本のハンバーグ

20 分くらい並んだところで入店。一人だったのでカウンター席に通されました。

このメニュー、写真からしてなんてうまそうなんだ!目移りしてしまって選べない。毎日通って全種類制覇したいくらい美味しそう。
しかもこのメニュー、持ち帰り可とのことです。メニューの持ち帰り、そういうのもあるのか!

山本のハンバーグ

注文してしばらく待っていたところ、セットに含まれるという野菜ジュースが出てきました。
その季節に合わせた野菜や果物をブレンドした自家製の野菜ジュースとのことで、この日はオレンジとみかんをベースにした赤い野菜ジュース。野菜の繊維質を感じる舌触りが、いかにも自家製という感じで美味しい。

山本のハンバーグ

ほどなくして、メインディッシュのご登壇。迷った挙げ句、こういうときは王道の法則に従い、店名を冠した「山本のハンバーグ」に大海老フライを追加してみました。
石焼き鍋に、デミグラスソースに浸ったアツアツのハンバーグ。こうきましたか。

山本のハンバーグ

ハンバーグの上には、ふわふわのムース状になったオランデーズソース(卵黄とバターベースのソース)が軽く焼き目をつけて乗せられていて、もう見た目からしてやばくないですかこれ。どんな味がするんだか想像もつかないけど、絶対に美味しいことだけは食べなくても分かる、という感じ(何

山本のハンバーグ

そしてハンバーグを割ると中からゴルゴンゾーラチーズソースが!
デミグラス、オランデーズ、ゴルゴンゾーラの三種のソース。黒毛和牛を使ったハンバーグを、それぞれのソースで楽しむもよし、複数のソースを一緒につけて楽しむのもよし。楽しみ方が多彩で、ハンバーグとご飯が足りないくらいです(笑。

山本のハンバーグ

追加の大海老フライはハンバーグの主役の座を奪いそうな勢いで大きい。揚げたての衣にしゃおっ、と歯を立てると、中の海老の香りと弾力が伝わってきて、これまた至福。
添えられてきたタルタルソースで食べるのもいいけど、このデミグラスソースに浸して食べるのもいい。そういえば、ハンバーグと海老フライってなんだかお子様ランチじゃないか。贅沢な大人のお子様ランチ、人間って何歳になってもこういうのを食べてるときが幸せなんだなあ。

山本のハンバーグ

海老フライの下には半熟煮玉子まで隠れていました。トロッとした黄身をちょっとデミグラスソースに混ぜて食べてもまた美味。なんだか無限に楽しめそうな気さえしてきます。

それにしても美味しかった。期待以上の美味しさで、大満足。
渋谷でハンバーグというとキッチン ハセガワも素晴らしかったけど、これは甲乙つけがたいレベルだと思います。

店員さんの雰囲気も、表面的な接客の丁寧さといよりも、細かいやりとりに心遣いを感じる、暖かさがあります。ハンバーグの味だけでなく、こういうのが居心地の良さに繋がっているんでしょう。
ここは本当に気に入りました。渋谷以外にも支店があるので、機会を見つけてそちらにも行ってみようと思います。

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2017/10/28 (Sat.)

茗荷谷 豊栄 再訪

「いいじゃないか。まるで中華庭園をドローン撮影しているような眺め」

豊栄

『孤独のグルメ Season6』の放送終了から三ヶ月が経ち、ドラマ登場店も少しずつ混雑が落ち着き始めているように思います。というわけで、巡礼して気に入った店に改めて再訪を。今回は全 12 話の中でも感動レベルの店だと感じた茗荷谷の中華「豊栄」に来てみました。
あらかじめ予約をしておいたんですが、この日は予約だけで満席。ドラマの影響なのか、相変わらずの人気な模様。前回来たときは放送前だったので、改めて来てみると当時とは忙しさが一桁違っているように感じました。

中国料理 豊栄

豊栄

イチ押しの黒板メニュー。旬のもの中心で、前回とはラインアップが違います。

カニミソ、えびみそ、パクチー、オニカサゴ...心惹かれる単語のオンパレード。
俺は今、何を食うべきなんだろう。

豊栄

とりあえず生ビールを一口飲んで、逸り迷う気持ちを落ち着かせます。
そして、改めて料理を注文。

豊栄

まずは、前回食べなかったアボカドのセイロ蒸しから...と思ったら、売り切れとのこと(;´Д`)。そんな遅い時間に入ったわけでもないのに、一巡目のお客さんで売り切れちゃったということか...。

気を取り直して、久住さんが食べていたレタスのセイロ蒸しに変更しました。
ほ~、タレに浮かんでる。そしてレタスの上には、よく分からないけどきっとうまいやつ(ぉ。

食べてみると、おおおおお、タレや上にかかってる何かのうまみ成分をレタスが吸収して、これはうまい。もはやレタスではない何か、という感じ。
ハマる味だな~。

豊栄

続いて海老とマコモ筍の豊栄醤炒め。前回も食べて感動した一品。
海老のうまみがマコモタケに移って美味しくなるのは理解できるんだけど、単にそれだけではない奥行きのある味。店名を冠した「豊栄醤」というタレが決め手なんだろう。普通の中華醤とは違う、深みを持った絶妙な味わいで、いつまででも食べ続けていたくなります。

豊栄

こちらは久住さんが食べていた「黄色い激辛豆腐煮」。一見黄色い麻婆豆腐っぽいけど、使われているのが普通ものより辛い黄色い唐辛子とのこと。
口に入れた瞬間は、辛さというよりうまさが前面に立ってきて、これはイケル感じ。でも後からジワジワと辛さが追っかけてきて、確かに辛い!なんだけど、やっぱりうまみも後を引いていて、辛いんだけどどんどん食べたくなる不思議な味。これ、相当おいしいじゃないか。

豊栄

そこに満を持しての回鍋肉。

回鍋肉ってそもそもが甜麺醤のうまみと甘みが活きる料理だけど、ここのはさらにひと味違う。甜麺醤だけじゃないこの店独特のうまみがあって、これを食べられただけで今日の俺大勝利!感があります(何。

やっぱりいい、間違いない。
回鍋肉は裏切らない。

豊栄

こういう辛ウマ中華には、そろそろビールではなく紹興酒が欲しくなってくる頃。飲み比べセットでいろいろ飲んでみます。
一口に紹興酒と言っても軽いのから辛口まで、いろんな味があるんだなあ。日本酒に通じる奥深さを感じます。

豊栄

そして口水鶏。たっぷりのタレには山椒が効いていて、シビレる辛さ。だけどやっぱり後引くうまみ。何という罪作りなこのタレ。
ああ美味い。上にかかっている刻みネギの一切れさえも残さずに食べたくなる。

豊栄

山椒でシビレた舌をリセットしたくなって、いったんハイボールでクールダウン。
唐辛子とは違うシビレる辛さ、クセになる。この中国山椒の奥深さは、『孤独のグルメ』に出会わなかったら知らなかったかもしれません。

そうしているうちに、店内に刺激臭が漂い始め、

豊栄

水煮牛肉が運ばれてきました。劇中で他のお客さんが食べてたやつ。

この匂い...鼻の奥が、辛い!なんだかすごいことになっちゃってるぞ。
これが出てきた瞬間、他のお客さんも含め店内の全員が咳き込んでしまうほどの、強烈な辛さを放っています。迷惑かけてすいません...と内心思っていたところ「ああ、あれが!」みたいな声がちらほら聞こえてきて、みんなドラマ観て興味持ってたんだろうな...となりました(笑。

これ、食べてみると確かに辛いんだけど、匂いの辛さに比べれば落ち着いた味。きっと味じゃなくて揮発する成分が強烈なんだろうな。
この店らしくうまさと辛さがバランスよくまとめられたタレが薄切り牛肉によく浸みて、これもまたうまい。食べながらうっかり息を吸うと咳き込むけど(笑。

豊栄

〆は豊栄チャーハン。例の「豊栄醤」をストレートに使った海老チャーハンです。
味付けは海老とマコモ筍の炒めとほぼ同じだけど、この味、飽きずにいくらでも食べられる感じなんだよなあ。座っているのがやっとなほどうまい。

ああ、おいしかった。今回も最初から最後まで、一点の曇りもなくうまかった。
他の中華料理店とは明らかに違う味で、行きにくい立地だけどわざわざ足を運ぶ価値があります。

前回食べなかった料理のいくつかは今回食べられたけど、結局アボカド蒸しは食べられなかったし、いずれもう一度来ようと思います。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 21:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/10/20 (Fri.)

久しぶりに豚組 [しゃぶ庵]個室でゆったり

豚組 [しゃぶ庵]に行ってきました。

豚組 [しゃぶ庵]

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵には毎年 2~3 回は行っているんですが、近年はイベントだったり大人数の某新年会だったり、誰かがセッティングした会に参加してホール席を利用することのほうが多くなっていました。つい先日も TrackR のブロガーイベントで行ったところですが、今回は久しぶりに自分で予約して行ってきました。

豚組 [しゃぶ庵]

二人だったので個室に通してもらえました。ホールの活気ある雰囲気もいいですが、個室は落ち着いて過ごせるのがありがたい。私が予約するときは基本的に個室を取るようにしています。ちなみに予約にはトレタかんたんウェブ予約を利用しました。

豚組 [しゃぶ庵]

まずはビールから。「馨和 KAGUA」の Blanc をいただきます。
繊細かつクリーミーな泡と華やかな香り。食前酒にちょうどいい。

豚組 [しゃぶ庵]

お通し的な小鉢から料理がスタートします。
この小鉢に入っているハムも、豚組らしくちゃんと銘柄豚。野菜とポン酢ジュレでさっぱりといただきます。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵に来ると基本的にはコースで料理はおまかせしつつ、必要に応じてアラカルトで何か追加するのがおすすめ。今回は「とことん豚づくしコース」にしたので、前菜はこの四種。それぞれ種類の違う銘柄豚のテリーヌ、パテ、生ハム、サラミ等が並べられて、ビールでも日本酒でもワインでもイケます。

豚組 [しゃぶ庵]

からの、豚角煮。トロットロに煮込まれた角煮、絶品です。
脂身がそれほどしつこくないのもポイント高し。

豚組 [しゃぶ庵]

そーなると日本酒が欲しくなってくるわけです。石川の地酒「手取川」を冷酒で。
銘柄豚のうまさに緩んだ味覚をキリッと引き締めてくれます。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶしゃぶの前にさらにもう一品、メンチカツ。
姉妹店にとんかつ屋をもつ豚組グループだけあって、このメンチカツがまたレベル高いんです。

豚組 [しゃぶ庵]

肉のうまみがしっかり閉じ込められたメンチカツ。サクサクの衣もいい。
思わずこの後のしゃぶしゃぶを待たずして「メンチおかわり」を決めたくなってしまうけど、ここは本題の前にグッと我慢。

豚組 [しゃぶ庵]

オレンジ色のル・クルーゼの鍋に、しゃぶしゃぶのつけだれ四種が運ばれてきました。
つけだれは、左から順にさっぱりした塩だれ、風味のいいフルーツポン酢、濃厚な胡麻だれ、最後にこの店独特のめんつゆ。
それぞれつけだれ単体でも十分美味しいけど、テーブルに備え付けられている薬味を足すとさらに味に広がりが出ます。

豚組 [しゃぶ庵]

肉のほうは銘柄が三種類から選べます。今回は二種類混ぜて頼んでみました。
鮮やかなピンク色の豚肉、このまま食べたいほどうまそう。

豚組 [しゃぶ庵]

個人的には鍋にしゃぶしゃぶ肉を投入してウェルダンにしてしまうのはもったいなく感じてしまうので、直箸で申し訳ないけど直接しゃぶしゃぶして、そのままたれにつけていただきます。
肉そのものもいいけど、四種類のつけだれがそれぞれに個性的な味で、いくら食べても飽きない。私は胡麻だれにたっぷりめにラー油を入れたのか、ワサビを効かせためんつゆが好み。

豚組 [しゃぶ庵]

ひととおり食べ終わったところで、肉や野菜のうまみが溶け出した鍋で〆の豚骨ラーメンを作ってもらえます。
この細麺が、満腹になりかけた胃にもツルツル入っていってまた美味しいんですよね。

豚組 [しゃぶ庵]

しゃぶ庵はやっぱり個室で料理と会話をゆったり楽しむのがいいですね。久しぶりの個室、堪能しました。
ここに来ると他の店でしゃぶしゃぶを食べる気がしなくなるのが難点ですが(笑)、また来ようと思います。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/10/17 (Tue.)

ROAST HORSE #3

某馬主(会員権持ちの方)にお誘いいただいたので、喜び勇んで広尾の会員制馬肉料理専門店「ローストホース」に行ってきました。

ローストホース

ROAST HORSE

時々タイムラインに写真が流れてくることもあって自分自身がもっと頻繁に行っている感覚だったんですが、前回行ってから一年のブランクが空いていたんですね...。それでも前回の写真を見ただけで味を昨日のことのように思い出せる。それくらい強烈な印象に残っているのがこのお店。

ROAST HORSE

最初はスープから。
微妙に写真映えしない絵面ですが(笑)、これは胡麻のスープ。胡麻の良い香りに鰹だしが効いていて、優しくも深みのある味が口の中にじんわ~っと広がります。おおお、これおいしい。

ROAST HORSE

そして馬肉の握り。馬肉のスタートは毎回ここからですが、もう三度目ともなるとこれを口に入れた瞬間から語彙力の低下が始まります(ぉ

すごーい!おーいしーい!!!(←

ROAST HORSE

飲み物は、このお店が持ち込み OK なので今回の馬主さんが持ち込んだ日本酒「冬単衣」。Makuake でのクラウドファンディングを経て販売されたお酒で、ガジェットクラスタ的には付属の保冷バッグの蓄冷材をシャープが開発した(液晶から派生した素材を使用)ことでも話題になりました。
この保冷バッグで -2℃ に保たれた冬単衣を飲んでみると、飲み口はキリッと冷たくて、でもほんのり甘い後味がふわあっと広がって、なかなかに美味。繊細な馬肉料理ともよく合っています。

ROAST HORSE

料理の方は、松茸と春菊、馬肉ロースのおひたしへと続いていきます。
私はなにげに今年の初松茸。春菊との香りの組み合わせが馬ロースの旨味を引き立てます。

ROAST HORSE

そして、ここから怒濤の馬刺し連撃が開始されるわけです。
まずはハラミ(左)とシャトーブリアン(右)。いきなり本命級からキタ!!
馬肉の旨味をガッツリと味わえる部位からのスタートで、テンションアガります。

ROAST HORSE

続いてこの店の定番であるオビ、フタエゴに加えて、季節ごとの一品は今回赤身のアボカド載せ。

見ている間にも脂がどんどん溶けていくオビとフタエゴはいつも通り、間違いない美味しさ。オビは口に入れた瞬間に脂が溶解し、噛まなくても肉の線維が解けていくのを舌で感じます。そしてフタエゴは脂の旨味モンスター(何
赤身のアボカド載せ、私はアボカドってちょっと苦手なんですが、これは上にかかっているジュレっぽいものが馬肉とアボカドの味の接着剤の役割を果たし、見事な一体感を醸し出しています。これもおいしい!

ROAST HORSE

それからカイノミと、再びオビ。肉の上にかかっているのはごま塩です。
ある程度食べ慣れているはずの馬刺しなのに、ごま塩がかかるとまた違った風味が感じられて、これまたいい。なんだか肉の味自体が濃くなったように感じられます。

ROAST HORSE

馬刺しラッシュの最後はハツ刺し&レバ刺し。
くさみが全くないハツとレバーの刺身は、微かな歯ごたえがありつつ、馬肉のうまさを濃厚に凝縮した感じ。牛レバーとは世界観の異なる味が広がっています。

ROAST HORSE

このポタージュスープ的なやつは、例によって馬肉のユッケを生卵のエスプーマに沈めたもの。見た瞬間に幸福中枢が刺激されるやつ。
しかも今回の味付けは、なんと林檎と海苔(!)。説明を受けた瞬間「え、林檎と海苔!?」と思わず声を上げてしまいました。梨入りは食べたことあるから林檎は驚かないけど、それに海苔を合わせるとは。

でも騙されたつもりで食べてみると、これがめちゃくちゃうまい。林檎の甘みと海苔の風味がケンカせずにユッケの旨味を引き出していて、まるで馬肉ユッケって最初からこういう味だったかのような違和感のなさ。なんでこんなにうまいのか、なんでこんな組み合わせを思いついたのか、疑問は湧くけどそんなこと関係なくうまい。エスプーマの一滴さえ残さずに完食しました。

ROAST HORSE

この一見普通の揚げ春巻きは、シャトーブリアンの揚げ春巻き 北海道のホタテ入り。馬のシャトーブリアンを使った揚げ春巻きでさらにホタテ入りとくればうまくないわけがないじゃないですか。こんなんズルいわ(何

ROAST HORSE

さらに定番のコウネ(たてがみ)の握り。このとろける脂身のうまさたるや。それでいて、牛や豚の脂のような重ったるさが全然ない。何度食べてもうまいし、本当なら毎日でも食べたい。

ROAST HORSE

焼き野菜はエリンギ、玉ねぎ、蓮根に銀杏という旬な食材が揃って出てきました。
これらの野菜はこの店専用の農場で作られたもので、味には絶対の自信を持っているとのこと。

ROAST HORSE

野菜は繊維を切断する方向に包丁を入れると旨味ごと水分が逃げて行ってしまうので、食材ごとに切り方にもこだわりつつ、目の前で切ってくれます。
瑞々しさを湛えたエリンギと玉ねぎがおいしいことは以前来て知っていましたが、この蓮根がまた。レンコンのくせにホクホクもちもちした食感なんですよ!?こんな常識を超えたレンコン反則やろ。

ROAST HORSE

馬テールと栗の炊き合わせ 白味噌ソース。中央の白いのは背脂。
ここまで来ると、もう「うまい」以外のことを...だんだん...考えられなくなってきました...。

ROAST HORSE

ここまで散々馬肉料理を堪能してきたところで、いよいよメインのローストホースのご登場。

第一弾は馬ヒモ(スペアリブ)のローストホース。
「ヒモ」というだけあって細長く、見るからに何かが凝縮された感のあるローストホースです。

ROAST HORSE

ああ、これ、表面がカリッと焼かれた中に肉汁がふんだんに閉じ込められているやつや...!

食べてみると、ひと噛みごとにじゅわっと肉汁と旨味が口の中に広がって、いつまでも噛み続けていたくなる。
馬肉って肉の中では淡泊な部類だと思うけど、これはむちゃくちゃ濃厚。

ROAST HORSE

ちょうどいい頃合いで出された長芋の味噌漬けで口の中を少しリセットしながら、ひたすらローストホースをついばんでいきます。

ROAST HORSE

二つ目のローストホースは、チョウチンのローストホース。チョウチンとはバラの外側の部位で、サシの入り方がさしづめ大トロといったところ。
石窯で焼かれたこれを薄切りにして、生ワサビとともにいただきます。

ROAST HORSE

この店に来ると、さすがに料理名を全部は憶えきれないのでスマホにメモを取っているんですが、これを食べているときのメモが「柔らかい脂 肉汁~~~!!」としか書かれていない件(ぉ。いかに言語中枢が破壊される味かがおわかりいただけたでしょうか(何。
本当に、柔らかい赤身の間から肉汁が溢れ出てきて、泣きそうになります。

ROAST HORSE

〆のごはんはもずくの雑炊。
やさしい味の雑炊で、この日の馬のおいしさをしみじみと振り返ることができます。

ROAST HORSE

これまた馬肉に負けないくらい毎回楽しみにしているデザート、今回は「梨のチーズケーキのかき氷」。
梨とチーズケーキってこんなに合うんだ...という見事なハーモニー。季節外れだけど、ここのかき氷はいつ食べてもおいしい。

ああ、今回も紛れもなくおいしかった。
安い店ではないけれど、料理の内容からすると安いとしか言いようがありません。たぶん会員制でコース一種類のみ、かつ常に満席という営業状態がこの値段でこの味を実現しているんだろうなあ。普通にやっている店だとこうはいかないはず。

お誘いいただきありがとうございました。
会員を増やす予定はないようなので、今後もどなたかに誘っていただく機会を待つしかないわけですが、次のチャンスがあれば逃さずにまた来たいと思います。

ごちそうさまでした。

投稿者 B : 23:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/10/12 (Thu.)

蒲田 とんかつ 檍

昼間、タイムラインに流れてきたうまそうなとんかつの写真を目にしてから、頭の中が完全にとんかつになってしまったので、以前から行ってみたいと思っていたとんかつ屋へと足を運んでしまいました。

とんかつ 檍(あおき)

とんかつ 檍

とんかつに関しては都内でも屈指の名店揃いといえる大田区・蒲田~大森エリア。その中では後発であるにも関わらずトップクラスの人気店となっているのがこの檍(あおき)です。蒲田駅からは徒歩 5 分ほど。
お店の前にはズラリと行列ができていて、最初見たときはちょっと怯みましたが、私の後に並びに来たお客さんたちが「今日はいつもより行列短めだなあ」と話していたので、いつもはもっとすごいことになっているようです。

私の前にはおそらくお客さん一回転分くらいの人数に相当する十人あまりの行列ができていましたが、30 分ほど並んだところで入店できました。

とんかつ 檍

メニューはこんな感じ。エビフライとかメンチとか邪道なことは言わずに、真正面からとんかつだけ、あとは肉の種類だけの選択肢。

店内はシンプルにカウンターのみ。行列ができていても並んでいる間に注文を取ってくれ、着席からあまり待たずにとんかつが出てくるのがありがたい。

とんかつ 檍

というわけで席についてほどなく提供された私のカタロースかつ定食。普通のロースとか上ロースとかはよくあるけど、カタロースでとんかつというのはちょっと珍しい。
こんもりと盛られたキャベツに、とんかつ屋にしては大人しい盛りのライス(おかわりは有料)、味噌汁(豚汁)、お新香というオーソドックスな布陣。

とんかつ 檍

とんかつはかなりの肉厚、そして衣はけっこう薄め。でも見るからに揚げたてサクサクで、色も実にいいきつね色。
肉はあえて少し赤みを残した状態で揚げられています。試しに何もつけずに食べてみたところ。ジュワッと溢れてくる肉汁と、肉そのものの味が感じられていい。これはとんかつというより「肉」を食べてる感覚があります。

とんかつ 檍

豚汁。いろんな肉や野菜をじっくり煮込んだうまみが溶け込んでいる、深い味。味噌汁というよりは豚の和風フォンドボー的な。
これおかわりしたいレベルでおいしい。豚汁のうまいとんかつ屋って信頼できる。

とんかつ 檍

カウンターには様々な種類の塩が並べられていました。最近のこだわりのとんかつ店は岩塩で食べさせるところも珍しくないですが、これだけいろんな種類の塩が揃えられている店はそうそうない。写真には写っていませんが、イタリアの天日塩やウユニ湖の塩まであって、食べ比べてみると確かに一口に「塩」といっても結晶の感じから味まで全然違う。

とんかつ 檍

中でも最推しという感じでどどんと置かれていたのが、ヒマラヤの岩塩「ナマック」。私はこれ多分初めて見ましたが、赤黒い感じの岩塩の塊を黒胡椒のように挽いて味わうタイプの岩塩です。

とんかつ 檍

試しにとんかつの肉に直塩を挽いてみると、塩なのにやや甘い風味があるのか、この塩が肉の甘みを引き立てるのか、確かにこれ、すごくうまい。
とんかつも普通のロースかつのように片側に脂身が寄っているようなことがなく、節度ある量の脂が赤身にサシとして入っている感じで、肉自体はボリューム感あるのに軽い食感。お腹はいっぱいになるけど胃もたれしないカタロースかつ、気に入りました。

ここはおいしかったなあああ。近隣の並み居る名店を抑えて一番人気になるのも解る気がしました。
ちなみに隣には姉妹店のカレー屋があり、ここのとんかつでカツカレーを出してくれるようなので、今度はそっちにも行ってみよう。

関連ランキング:とんかつ | 蒲田駅京急蒲田駅蓮沼駅

投稿者 B : 23:42 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/10/10 (Tue.)

食堂 とだか その 2

「こんな時間にもう二軒目、飲兵衛さんたちはいい気なもんだ」

食堂 とだか

新潟から某ウマの人が出張で東京に来ているということで、急遽どこかに飲みに行くことになりました。突然だったため何の準備もしていなかったのですが、品川近辺かつ遅めの時間帯とのことで、それなら運が良ければ「とだか」の席が空いてるかもしれない、と突撃してみました。

ラストオーダーまで 30 分という時間制限つきでしたが、ちょうど二席空いていたので入れてもらいました。

食堂 とだか

食堂 とだか

そんなに何度も来ているわけじゃないけど、妙に落ち着く店内。カウンター越しの距離が近いのも、気取らなくていい。
時間が時間だから終わっちゃってるメニューもいくつかあるようですが、まあ軽く飲むだけのつもりだから大丈夫です。

食堂 とだか

乾杯はとだかトニックととだかハイボール。実は私のほうはこの日二軒目なので(笑)、あまりガンガン飲まずにちびちび飲ります。
ここのトニックやハイボールは酸味が強めなのが爽やかでいいんですよね。

食堂 とだか

選べるお通しは茄子の煮びたしを選択。
出汁のよくしみた優しい味に、たっぷりかかった鰹節の風味がおいしい。こういう味、ホッとします。

食堂 とだか

マスターは相変わらずお忙しそう。注文は例によって伝票に自分で書きます(笑
しかし残念なことに揚げトウモロコシはこの日は既に終了。あれホントにうまかったんだけどなあ。まあ他のつまみも十分にうまいからいいけど。

食堂 とだか

毎度ここから始めないととだかに来た気がしない、ウニ・オン・ザ・煮玉子!
ウニと半熟玉子とタレが渾然一体となって言語中枢を破壊するヤバいやつ。
本当、この瞬間に痛風が発症しても後悔しないとさえ思えるうまさのワンダーランド。

食堂 とだか

続いて牛もつ煮。お通しとしてではなくレギュラーメニューとしての牛もつ煮は、牛ご飯のライスの代わりにモツが入っているような、贅沢な一皿でした。これちょっと反則でしょ(;´Д`)ヾ。
牛ご飯のと同じ一枚肉をペラリとめくると、その下にはトロトロのモツが。これ汁の一滴まで残さず飲めるやつや...。

食堂 とだか

そして初めて食べて以来大ファンになった「子持ち昆布フライ」。昆布なのに子持ち?と思ったら、これ昆布の卵じゃなくて(当たり前)ニシンが昆布に卵、つまり数の子を産み付けたものなんですね。昆布のうまみに数の子のプチプチ、それをタルタルと鰹節が包み込んでうまさのビッグウェーブを織りなしています。タルタリスト的にも大満足の一品。

食堂 とだか

こうなるととだビアーノをグイグイ飲みたくもなるというものです。

食堂 とだか

今回お初の「とり皮餃子」。手羽餃子なら食べたことあるけど、とり皮餃子って何だ?と思ったら、想像を超えるものが出てきました。

食堂 とだか

本当に餃子の皮の代わりに鶏の皮で包まれてる!しかも具がみっちり。
これ、うまいなぁ~。見た目以上にボリュームのある一品だった。

食堂 とだか

そして当然牛ご飯で締めるわけです。
トロトロの柔らか牛肉と、さっきのウニとはまた違う働きをする煮玉子。そこに白飯。こんなに幸せな〆のご飯がこれまであっただろうか、いやない(反語)。

本当に何度来てもおいしい、貴重なお店。
ドラマの影響もあって、最近はトレタの次月予約受付が始まる毎月 1 日に翌月分の予約がほぼ埋まってしまう大人気店になった模様。トレタ入れたのに取れない!というのも皮肉にもなりませんが(;´Д`)ヾ、何とかがんばって予約を取るか、またこうやって遅い時間の空きを狙って来ようと思います。

ごちそうさまでした。

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2017/08/12 (Sat.)

東京都東大和市の上タンシオとカイノミ

「俺の焼肉人生、新章突入。新たな登場人物が肉物語を変えていく」

翠苑

『孤独のグルメ Season6』の聖地巡礼もついに最後の目的地になりました。その行き先は東京都東大和市、西武拝島線沿線の街ですが私は足を踏み入れたのはもちろんのこと、そんな市があることすら今回初めて知ったに近いくらい、縁のない場所でした。
ちょっとした旅行気分を味わいつつ、はるばるやってきました東大和。

で、その聖地がこの焼肉店になります。
いい暖簾、垂らしてるじゃないか。

翠苑

翠苑

毎度のことながら、こどグルスタッフの方々はよくもまあこんな場所にある名店を探し出すよなあ...と思っていたんですが、店内に入って納得。壁一面に西武ライオンズの選手をはじめとした有名人のサインが貼られていました。西武球場(メットライフドーム)からクルマなら 15 分ほどの場所にあるわけだから、昔から練習やデーゲームの後に選手たちがよく利用するお店だったのでしょう。

翠苑

さあて、さて、何からいこう。
カルビかロースか、はたまたホルモンか。

それにしてもこの壁メニュー、いい味出してるなあ。
ドラマにも登場した看板娘の「みゆ」ちゃんが描いてるんだろうか。
ちゃんとしたお店なのに、なんだか学祭感あふれてるぞ(笑。

翠苑

ま、まずは生ビール(大)で渇きを癒やそう。
毎日これだけ暑いと、大生ですら胃にスポンジのように吸い取られていくかのようだ。

で、肉は...タンシオ推しか。
よし、乗ってみようじゃないか。

翠苑

へええ、つけダレなし。そうきましたか。
しかも、この肉厚タン。見るからに期待ができる。

タンシオは、タレで焼き網が汚れる前に焼くのが鉄則だ。

翠苑

劇中では「少し焼きすぎかなくらい焼くと美味しいんだ」と言っていたので、それに倣って表裏二回ずつくらいの感じで。

ウェルダンならぬ、ウェルタン。
そういえば沼袋の聖地に、「飢る噛む」って焼肉屋があったな...。

翠苑

十分火が通ったところで、葱を乗っけていただきます。

おおう、このタン、すごい。
焼肉屋のタンシオっていうより、仙台の牛タン店みたいな、肉感あるタン。食べ応えあるなあ~。しかもよく焼きなのに、やわらかい。
これにはちょっと驚いた。とてもおいしい。

翠苑

続いてカルビとハラミ。
ゴローちゃんはスルーしたメニューだけど、やはり定番中の定番で小手調べといきたい。
これまた肉厚で食べ応えありそうなカルビ&ハラミだなあ。

翠苑

そこに合わせるのは、サニーレタス・サンチュセット。

辛味噌に青唐辛子、ニンニク、キムチ、ごま油という薬味一式がついたのが「セット」。
この組み合わせ、薬味がいろいろあるから自由自在だ。

翠苑

こんな感じで巻き食い。
お~ほっほっほっ、これはうまい。

カルビ単体で食べても十分うまいけど、この薬味によってパンチが増す。
特に青唐ニンニク、ずるいくらいにうまみを引き出してくる。

翠苑

さて...豚のアゴだ。これは今まで食べたことない部位かも。

味がしっかりついていて、しょっぱうまい。
ちょっとカリカリってした食感も面白い。

翠苑

からの、レバー&上ミノ。

レバーは焼くというより軽く炙る感じで火を通していただくと、表面カリッ、中身トロッで激ウマ。
ミノもやわらかくプリプリした食感に、このタレのしみた味がいい。
まずいミノはゴムみたいだからなあ。

翠苑

ここまで、どれもうまい。
調子に乗ってビールからハイボールに酒を進めてしまいます。

翠苑

さあ、シフトチェンジだ。さらに飛ばしていくぞ。

焼肉店には珍しい馬肉メニュー、桜ユッケ。私はこれに目がなくて、仕事で長野方面に行くとよく食べます。
牛や豚とは違うスッキリとした赤身肉にタレがよく絡んでいて、いきなりハイボールがなくなりそうな勢い。

翠苑

そして本命、カイノミとザブトン。
どっちも他の店で食べたことがある部位だけど、うまいのはほぼ当選確実、あとはどれくらいうまいかが問題だ。

翠苑

まずはカイノミから。

くぅ~!何、このフワフワ。
今まで焼肉の食感に「フワフワ」って形容したことはないけど、これは「フワフワ」としか言いようがないやわらかさ。
しかもこのタレ、いい。漬け込み方も、絶にして妙。

これはカルビロースとは、また別次元のうまさだ。

翠苑

そしてザブトン(タレ)。
ザブトンとは肩ロースの芯で、霜降り加減が半端ない部位。

カイノミとはまた違ったうまみ、肉汁がじゅわあっと出てくるこの幸福感。
冗談抜きで仕事の一つや二つ、すっぽかして来てもいいほどうまいよ。

翠苑

〆は久住さんが食べていた冷麺。
たっぷり肉を食べた後にこのちょい酸味のあるつるつる冷麺、後味も喉ごしも爽やかで嬉しい。

翠苑

いやあ、カイノミうまかったなあ。
東大和に、よき肉あり。
心に刻むべし。

こどグルの焼肉回はこれまでも名店揃いで、もうちょっとやそっとの店では驚かない自信があったんですが、ここのタンシオとカイノミはたまげたなあ。世の中、まだまだ俺の知らないうまいものがたくさんあるってことか。

というわけで、ドラマ『孤独のグルメ Season6』の聖地巡礼もこれにて完了となりました。Season5 は台湾遠征もあって一年半越しの巡礼になってしまいましたが、対照的に Season6 は放送開始から四ヶ月で巡礼完了、ちょっとがんばりすぎたか(笑
ドラマの最終回では久住さんが「Season7 があるかどうか分かりませんが...」というようなことを仰っていましたが、谷口ジロー先生も亡くなり、今後どうなるんですかね。個人的にはやはり今後は夏冬のスペシャルドラマ中心にシフトしていくんじゃないかと思っていますが、テレ東が許さないかもしれません。
いずれにしても、次なる聖地を与えてもらえるのを楽しみにしています。それまでは過去回の再訪をしつつ、自分なりの「孤独のグルメ」を探してみようかなあ。

Season6 も聖地巡礼にお付き合いいただいた方々、およびここまでお読みいただいた方々、ありがとうございました。
そしてそれぞれのお店の方々、本当にごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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関連ランキング:焼肉 | 東大和市駅桜街道駅上北台駅

■ドラマ『孤独のグルメ Season6』聖地巡礼エントリーまとめ
第一話 大阪府美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ
第二話 東京都新宿区淀橋市場の豚バラ生姜焼定食
第三話 東京都目黒区三田の薬膳スープカレー
第四話 東京都東大和市の上タンシオとカイノミ
第五話 東京都世田谷区太子堂の回転寿司
第六話 東京都新宿区高田馬場のシャン風豚高菜漬け炒めと牛スープそば
第七話 東京都渋谷区道玄坂の皿うどんと春巻
第八話 東京都台東区御徒町のラム肉長葱炒めとスペアリブ
第九話 東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨のパエリア / 甘味パート
第十話 千葉県富津市金谷のアジフライ定食
第十一話 東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉
第十二話 東京都品川区五反田の揚げトウモロコシと牛ご飯
→その他の聖地巡礼エントリーはこちら

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2017/08/04 (Fri.)

立呑み とだか

ちょっと帰りが遅くなっちゃったんだけどお腹空いたし軽く一杯飲んで帰りたいなあ、と思ったので先日行っていたく気に入った食堂とだかを覗いてみました。前回行ったとき、21 時以降なら運が良ければ予約なしでも一人二人くらい入れそうな感触があったんですよね。で、お店のドアを開けたところ「すいませんいっぱいなんですよ。向かいのほうなら大丈夫なんですけど、いいですか?」とマスターに申し訳なさそうに言われてしまいました。

そう、向かいの店。ここにはその二号店である「立呑み とだか」が存在するわけです。

立呑み とだか

立呑み とだか

本店の真向かいにあって迷いようがないお店。前回来たときに、次はこっちで飲んでみたいと思っていたところだったので、むしろ願ったり叶ったり。
お店に入ると、カウンター一番奥の席に通されました。

立呑み とだか

雰囲気は本店のほうと似ているんだけど、通路沿いがガラス張りでちょっと開放感があります。あとマスターが適度に絡んできてくれる本店と違って、こっちは割と淡々とした接客。まあ混んでて雑談する暇もなさそうでしたが(笑

ちなみにいつもは通勤カバンに最低でも RX100 III は入れてるんですが、この日に限ってカメラを持っておらず、スマホで撮ったから写真がメタメタです(;´Д`)ヾ。

立呑み とだか

とりあえず、とだかハイボールとお通しのザーサイと糸こんのペペロン。
とだかハイボール、この生レモンのキューッとした酸っぱさがすごくイイんだよなあ。この暑い夏に合う、爽やかな一杯。

立呑み とだか

料理はこれからいくしかないでしょう。のウニ・オン・ザ・煮玉子。
身体に悪い食材のコンボだけれど、だからこそうまい。口の中でとろけるこの感じ、幸せすぎて泣く。

立呑み とだか

里芋の唐揚。

何気ないつまみのつもりで頼んでみたら、これが大ヒット!
里芋って煮物に入ってることがほとんどで、柔らかいけどモソッとしたイメージがあったのが、これは表面カリッ、中身フワッフワ。里芋ってこんな風になるのか!という驚きがあります。
しっかりめに振られた塩胡椒が里芋の甘みを引き出して、これは自分内定番おつまみに加えたい一品。

立呑み とだか

里芋のうまさにハイボールがサクッと空いてしまったので、モスコミュールに移行。
このモスコミュール、自家製の生姜漬けで作られていて、めちゃくちゃ濃い!しかも辛口。
なんかアルコールも濃いめな気がするし、ジョッキ全体でかなり効く一杯。でも、こういう強烈なモスコミュール、けっこう好き。

立呑み とだか

軽く一杯のつもりだったのでもう〆。当然、牛ご飯をいただくわけです。
ご飯に巨大な高級すき焼き肉がガッツリ載ったような贅沢〆ライス、やっぱりたまりません。見た目以上にボリュームがあって、お腹も気持ちもいっぱいにしてくれる一杯。

本当、これとウニ・オン・ザ・煮卵はこの店の宝だと言えよう。

立呑み とだか

ああ、おいしかった。小一時間だったけど確かな満足。
たくさん飲み食いするのもいいけど、こうやってふらっと立ち寄るのも「とだか」のいい楽しみ方なのかもしれないなあ。

この店、今後もいろんな人を誘って、あるいは時に一人で、また来ようと思います。

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2017/07/30 (Sun.)

東京都台東区御徒町のラム肉長葱炒めとスペアリブ

「一つひとつに気持ちを込める、か。あらゆる仕事の、基本中の基本だ。俺もいい仕事で応えなければ」

羊香味坊

こどグル Season6 の聖地巡礼もついに残り 2 カ所となりました。今回はそのうち御徒町にある羊肉中華の聖地に行ってきました。
過去を振り返ってもこどグルのラム肉回には当たりが多い。必然的にこのお店も期待が高まるわけです。きっといい、この胸騒ぎを俺は抑えられない。

羊香味坊

羊香味坊

こちらのお店は神田にある中華の名店「味坊」のラム専門支店、という位置づけのもよう。まだ開店して一年経っていないらしく、店内はまだ真新しい。
ラムというと中国内陸からモンゴル方面のイメージが強いけど、お店の雰囲気はむしろ台湾のシャレた食堂って感じ。

予約して行ったところ二階席に通されました。
放送から二ヶ月が経ちましたが客足はまだまだ衰えないようで、二人用のテーブルに三人詰め込まれている席もあったり大盛況。そのあたりの扱いがアバウトなのも中華っぽい。

羊香味坊

メニューはラム点心にラム串焼き、チョップにスペアリブと徹頭徹尾、圧倒的なラム推し。
いやぁ、尋常じゃないラム占拠率。

これはさすがに目移りしてしまうなあ。

羊香味坊

さておき、まずは生ビールを一杯いただいて心を落ち着かせよう。
この蒸し暑い日に冷たい生ビール。う~ん、しみとおるようにうまい。

羊香味坊

本命ラムの前にまずは野菜系で盛り上げて行きます。
最初は久住さんも食べてた老虎菜(青唐辛子とパクチーのサラダ)。

見た目からしてパクチー盛り盛り、イマドキのパクチー好きのための料理かと思っていたら、青ネギやキュウリもふんだんに入ったシャキシャキ感に青唐辛子のピリ辛が効いててうまい!
これはビールのつまみに最適だった。

羊香味坊

それとキュウリの甘辛酢漬け。

うん。いいサッパリ感。
青唐辛子とパクチーにやられがちな口の中をリセットしてくれる。
どこの国でも、漬物ってのは外せない清涼剤のようなものなんだなあ。

羊香味坊

肉料理の幕開けはメニューの中で妙に存在感を放っていた、ラム肉のお焼きから。
どど~んとボリューム感のあるお焼きを箸で割ってみると、

羊香味坊

中には肉汁たっぷりのラム挽肉が!
この大きさで肉と肉汁のうまみたっぷり、これはパンチ力あるなあ~。
いきなりど真ん中に剛速球を投げ込んできた感覚。正面からバシッと受け止めたい。

羊香味坊

こちらの飲み物は中国白酒 三種飲み比べ。
中国の白酒って独特の匂いがあるしかなり強いからあまり得意じゃないんだけど、こうやって少量で飲み比べできるのはありがたい。

...でも、やっぱり微妙な味の違いまではちょっと判別できそうにないかも(汗。

羊香味坊

お次は、ラム肉焼売。アツアツのうちに。
こいつはいわゆる焼売とは別物、でも確かに羊。お焼きと同様にラムのうまみがしっかり凝縮されてる。肉がレアめなのもいい。

ラムで点心、そんな技があったのか。
中華の懐、まるで底なし沼だ。

羊香味坊

ふと見ると冷蔵庫にはたくさんのワインが。しかも、セルフサービスらしい。
ボトルに無造作に値段が書かれていて、ほぼ ¥3,500 か ¥5,000 で統一されているという明朗会計。
白だろうと赤だろうと構わずとにかく冷やしてあるけど、この店の料理なら確かに冷たい赤ワインが合いそうだ。

羊香味坊

何となくジャケ買い的に選んでみたフランス産の赤ワイン。
すごくいいワインという感じではないけれど、このラムのうまみとパンチをしっかり受け止めてくれてうまい。

羊香味坊

ここで、醤投下。

メニューには全部で六種類ある薬味、ゴローちゃんは三種類頼んでいたけど、各 50 円ならケチらずに全部試してみようかと(笑。
左上から時計回りに、山椒醤油、焼き唐辛子粉醤、落花生と唐辛子の粉醤、パクチー、きのこの醤、発酵青唐辛子。それぞれ単品でつけてもおいしいけど、複数組み合わせてみるとさらにいい。個人的にはコク系の粉醤ときのこ醤が気に入りました。

羊香味坊

醤と一緒に本命ラムスペアリブも登場。
どど~んと、インパクトのあるのが 6 本も。しかもクミンまみれ、うまそうじゃないの。

羊香味坊

脂がガツンときた。この強烈なパンチこそスペアリブだ。クミンの刺激もビンビンだ。
ラム肉の独特の香りとクミンの組み合わせって、どうしてこんなに食欲をそそるんだろう。骨から肉を引き剥がしながら食べてると、まるで自分が獣になったかのようだ。うおォン!

ラムスペアリブ、牛豚のスペアリブとは異次元のうまさ。
噛めば噛むほど、もっと噛みたくなる。

羊香味坊

続いて、ラム肉と長葱塩炒め。

こっちはさっきのスペアリブとは対照的に、柔らかくてめちゃくちゃうまい。長葱との相性も、バッチリチリバツ。
ガツンとくるここまでのラム料理とは対照的な、毎日でも食べられそうなホッとする味だ。

中華の炒め物界に、まだこんな逸材が隠れてたのか。

羊香味坊

ラム肉入り焼き餃子。どことなく博多っぽい、ちょっと小ぶりの羽根付き餃子。
ちっちゃいんだけどラムのうまみがギュッと凝縮されていて、これにさっきの醤をつけて食べると何とも深みのあるうまさ。

ほ~ら、これは間違いないやつだ。

羊香味坊

ちょっと野菜方面に戻ってきて、茹で野菜の田舎醤で食べる冷菜。
名前からしてアウトオブ想像力だったけど、「田舎醤」の響きに惹かれて。

もろみっぽい独特の風味ある味噌だれ、確かにこの味こそ田舎醤。
これならいくらでも野菜が食べられそうだ。

羊香味坊

もうちょっとつまみが欲しくなったので、自家製羊肉の腸詰もオーダー。
なるほどこれは、確かに自家製らしい素朴な味わい。でもだからこそ、つまみにはちょうど良い粗削りなうまさ。

羊香味坊

ラムから一歩道を外れて、釜焼き豚チャーシュー。
表面をカリッとやいてうまみを閉じ込めたチャーシューに、ピリ辛のタレがイイ味出してる。
これまたワインをグイグイ煽ってくる。

ここまでけっこう食べたけど、御徒町ラムフェスティバル、これでお開きは寂しいな。

羊香味坊

というわけで、羊香炒飯(ラム肉とパクチーのチャーハン)。
一見ものすごくオーソドックスなチャーハンだけど、濃いめの味付けにラムとパクチーの香りがとてもいい。
これ、おいしいです。もうだいぶ食べたはずなのに、改めて腹が減っていくかのようだ、

羊香味坊

さて、御徒町ラムフェスの大トリを飾るのは...魚羊麺(白身魚とラム肉の出汁で食べる麺)だ。
久住さんも食べてたこのラーメン、これまた見た目は普通の中華そばなんだけど、チャーシューの代わりにラム、その上にパクチー。
とにかく何でもラムとパクチーの組み合わせで出てくるのに、食べ飽きないのはなんでなんだろう。

羊香味坊

これ、おいしーい!
中華そばらしい深みのあるだし味に、ラムとパクチーの香りが加わることでここまで広がりがでるものなのか。
だけどそんなに重たくなく、〆ラーに最適な一杯。昼間だったらこれとラム肉焼売あたりで十分満足できそうだ。

羊香味坊

焼売、スペアリブ、肉炒め。中華料理の中で、羊たちがこんなにも生き生きと輝いている。
ラム醤の食卓、最高。

最初から最後まで、期待に違わぬうまさでした。
もともとラム好きだったけど、いろんな味わいを発見して、さらにラムが好きになった。

ごちそうさまでした。
こっち方面に来るときはまた寄ろう。神田の本店の方にも行ってみたいなあ。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 20:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/07/07 (Fri.)

東京都品川区五反田の揚げトウモロコシと牛ご飯

「どんな一食だって一生に一度のメシだ。落ち着け、直感を研ぎ澄ますんだ」

五反田ヒルズ

先週放送されたばかりの『孤独のグルメ Season6』最終話の聖地・五反田。私にとっては生活圏の一つであり、自分のテリトリーに『孤独のグルメ』がやって来てくれたことは感無量の思いがあります。

五反田の名物だった都々井なき今、五反田らしくかつ『孤独のグルメ』っぽい店といえばグリルエフスワチカか...という予想を立てていましたが、なんと選ばれたのは東急池上線五反田駅に隣接するビジネスホテル下の飲食店街。いや、飲食店街というより「スナック街」といったほうが正しいかもしれません。今回の聖地は一部では有名な店で、私も以前から一度行きたいとは思っていたけれど、この飲食店街には一見さんを拒むような雰囲気もあり、私は今まで足を踏み入れる勇気が出ませんでした。

五反田ヒルズ

ちなみにここ、界隈では「五反田ヒルズ」の愛称で親しまれています。初めてその名を聞いたときには「この辺にそんな立派なビルあったっけ??」と思ってしまったほど、ヒルズ感のない場所(笑。むしろ横浜の都橋商店街をクローズドな構造にした感じ、と言った方が近いです。
入居しているお店も 1/3 はスナックで、この三角形の空間に遠慮のない感じでデュエットの歌声が響き渡っています(笑。

そんな五反田ヒルズの片隅にわりとひっそり存在するのが、今回の目的地。

食堂 とだか

食堂 とだか

食堂という名の飲み屋。だけど客が食堂だと思えば立派な食堂です。向かいには、二号店である「立呑み とだか」もあり、そちらでもほぼ同じメニューがいただける模様。

なお予約はトレタでの Web 予約に対応しています。こどグル登場店は放送後電話もまともに繋がらなくなってしまう場合が多いので、これは助かる。予約に手間がかからないことって、お店側にもお客側にもメリットがあると思うんですよね。

店内に入ってみると、さらに「えぇ?これが食堂?」と言いたくもなるような作り。見るからに元々スナックだった店舗を流用しているのが判ってしまいますが、だがそれがいい(笑。
予約して行ったところ、通されたのはゴロー席。今回もツイてる。

食堂 とだか

とりあえずの一杯目は、ビールではなく「とだビアーノ」。久住さんが飲んでたやつで、ポンカンとビールのカクテル。柑橘の香りが爽やかで、ジュースのようにスルスル飲める!これおいしい、けど調子に乗って飲んでたらあかんやつや。

食堂 とだか

お通し、四種類からの選択式。
選べるのは良心的だけど、悩ましいなぁ~。さて、どうする?

三人だったので、とりあえず三種。鶏皮ポン酢、たことキュウリの塩昆布(=五郎's セレクション)、ザーサイと糸こんのペペロン。
うん、どれも正解。正しい酒飲みのお通しだ。糸こんのペペロンなんて珍しいけど、これけっこうクセになる味。

食堂 とだか

で、優柔不断で選びきれなかったので、追加料金でもう一種類のお通しももらってしまいました(ぉ。
牛もつ煮、これもまたうまい。もつも根菜も柔らかく煮込まれているんだけど、汁があっさり塩味でやさしい。胃もたれせずにいつまでも食べ続けていられそうなもつ煮だ。

食堂 とだか

じゃあ、レギュラーメニューを選んでいこうじゃないか。
黒板に並んでいる品、名前からしてどれもこれもうまそうだ。これまた選びにくい。右から順番に全部!と注文してしまいたいくらい。

食堂 とだか

ゴローちゃんは劇中でオーダーするときに自ら伝票に書かされていましたが、ホール&ドリンク担当の愛想の良いお姉さんに伝票をもらおうとしたところ「今日はマスター一人じゃないから書かなくても大丈夫です!」と。でもここはドラマをなぞって書いてこその聖地巡礼だろうと思い、あえて伝票に書かせてもらいました(笑

食堂 とだか

いきなり大ネタ、ウニ・オン・ザ・煮玉子。
名前のまんま、そのまんま。

ウニも煮玉子も大好物だけど、この二つを組み合わせる、それも単に載っけるだけなんていう大胆な料理はさすがに思いつかなかった。
でも、実際に目の前に出されると、もう見た目からしてうまそおおおおお。

食堂 とだか

「崩れやすいので直接指でつまんで食べてください」。お~っとっとっと、ほんとだ、崩れる。

しかし...こっれっは、うまい!
うまいもの×うまいもので、ここまでうまさのレベルがアップするとは。むしろ自分の身も心もとろけそうだ。

うまかったが、出てきて一瞬で終わった。儚い料理。

食堂 とだか

地鶏の刺身(もも、胸、皮)。
甘口の醤油に薬味をいろいろつけて食べると、これまたいい。正しい居酒屋のつまみだ。

食堂 とだか

いぶりがっこのポテサラ。こういう自分にとって因縁めいたメニューがあったら頼まざるを得ないというやつです(ぉ

いぶりがっこに合わせるのはマスカルポーネと相場が決まっていると思っていたけど、ポテサラにいぶりがっこの塩っ気、という組み合わせもなかなか。

食堂 とだか

飲み物はとだかハイボールに移ります。
生おろしレモンを使って作ってくれるハイボール、レモンの新鮮な酸味が刺激的ですごくいい。

食堂 とだか

胡麻豆腐とトマトの揚げだし。
劇中に登場した料理の中で唯一、味が想像できなかったやつ。

あぁ~、こういう感じなんだ。
思いっきり胡麻だ。味も、色味も、おいしいぞ。
そこに、かつお風味でちょいトマトスープっぽいのがたまらないじゃないか。
胡麻豆腐とトマトって組み合わせは初体験だけど、これ、しみじみとおいしい。

もともと胡麻豆腐も大好物だったけど、こういう調理法があったとは。
普通の揚げだし豆腐より、俺は断然こっち派になりました。今。

食堂 とだか

自家製オイルサーディン。
居酒屋で自家製のオイルサーディンを出す店って、なかなかないような。

肉厚で脂の乗ったイワシ、とてもいい。
なんならこれだけで白飯かワインがいけてしまいそう。

食堂 とだか

さらに魚をかぶせて、アジの梅たたき。
おっと、姿造りで出てくるとは思わなかったから、ちょっと驚いた。

アジにコリコリした梅肉が絡んで、普通のアジ刺しやなめろうとはまた違った、爽やかなおいしさ!
これはちょっとハマるかも。

うーん、どれもこれもやっぱりおいしい。
この店にして良かったじゃないか。

食堂 とだか

とだかトニック。ジンじゃなくて、焼酎と生おろしレモンにトニック。
この店の飲み物、ポンカンとか生おろしレモンとか、柑橘使いがうまくてニクい。

食堂 とだか

ここで登場するのが甘納豆チーズタワー。
マスカルポーネチーズと甘納豆を和えたものを何故か高く積み上げてあります(笑。

この甘納豆チーズをクラッカーに載せて食べると、絶妙にお菓子的な甘さ。箸休め的なつまみにちょうどいい。
甘納豆って普段滅多に食べないんだけど、こういうのもたまにはアリだな。

食堂 とだか

で、揚げトウモロコシ。
出てきた瞬間から、旬のトウモロコシのいい香りが辺りに充満して、自然とよだれが分泌してくる。

うっわ、うまい!この香り、甘み、サクサク。胡椒も効いてる。
香ばしさが全身に吹き抜けるようにおいしい。

実は、実際に食べる前までは最終回のサブタイトルが揚げトウモロコシってちょっと地味じゃないか?とずっと思ってたけど、このうまさなら納得。これだけのトウモロコシ料理はなかなかないし、サブタイトルにはこの料理こそ相応しい。

食堂 とだか

店に来る前からこれは絶対食べようと思っていた、牛トロのウニ巻き。これまた大好物×大好物。

うわっ、とろけるうまさ。いいウニがとろけるのは分かってたけど、牛トロもウニと一緒に舌の上で融けた。
俺、この直後に痛風になっても今なら悔いはない気がする(ぉ

食堂 とだか

子持ち昆布フライタルタル。こいつの主役は昆布よりもプチプチの子のほうかもしれない。
そこに濃密なタルタルと鰹節の香りが絡んで、これまたたまらん。

繋ぎ的なつまみと思って頼んだら、思っていた以上の大物だったようだ。今度来たらまた絶対頼もう的な一品。

食堂 とだか

そしてイワシと茄子の包み焼。劇中ではキンキでしたが、その日の入荷状況に応じて魚は変わるっぽい。
これはちょっと高い小料理屋の一品って感じ。

さっきのオイルサーディンと同じく脂の乗ったイワシの旨味を茄子が吸い込んで、その上に自己主張しすぎない栗のすりおろし。
おお...これもまたうまい。素揚げにされたイワシの骨もつまみとしての役割を与えられていて、残すところのないうまさ。

食堂 とだか

一品一品の力強さを受け止められるお酒が欲しくなったので、紫芋焼酎・赤薩摩。
マスターのふるさとの酒ということで、そりゃあこの店の料理に合わないわけがない。

食堂 とだか

フフフ、おいでなすった。〆の牛ご飯と「体に良いみそ汁」。
ここまで見事なまでにプリン体祭りを開いてしまったわけで、お店側がこの味噌汁に「体に良い」と名付けたくなる気持ちも分かります(ぉ。

それにしても牛ご飯、横綱のごとき貫禄と風格。
牛が優勢で、メシが見えない。

食堂 とだか

おっほ~!
空腹にドスンと来る肉メシだ。相手にとって不足なし。

肉もいいし、米もうまい。タレ絶妙。
むちゃくちゃ満足度の高いどんぶりだ。ここまで散々食べてきたのに、改めて腹が減っていくかのようだ。

食堂 とだか

ああ...腹パンパン。調子に乗って食べ過ぎた。
何から何まで、全部おいしかった。

しかしこの狭い厨房から、信じられないバリエーションの豊富な料理が飛び出してくる。このパワーはどこから来るんだろうか。
マスターも店員のお姉さんも、腰が低い上に気さくで、このカウンターの距離感が妙に心地良い。この小さな店の中には、古き良き食堂の精神がぎゅっと詰まっている。

ああ、今日もしっかりいいメシが食えた。ごちそうさまでした。
混雑が少し落ち着いたら、必ずまた食べに来ます。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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2017/06/24 (Sat.)

東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉

「これぞ空腹にくさびを打ち込む男飯だ。中華の中の中華、キングオブ中華」

豊栄

『孤独のグルメ Season6』聖地巡礼、今回もさっそく昨夜放送されたばかりの茗荷谷の中華の名店に行って来ました。茗荷谷というか小石川というかこのあたり、普段はとんと縁がない土地で、初めて降り立ちました。一年ちょっと前にオープンしたばかりというまだ新しい店舗が今回の目的地になります。

中国料理 豊栄

豊栄

先日の旗の台回同様、事前予約しておいたら放送延期になってしまったため、放送前の巡礼となってしまいました(;´Д`)ヾ。そのためゴローちゃんが何を食べたかはもちろんどの席に座ったかも分からなかったのですが、いざ放送を見てみると私が座ったのがずばりゴロー席でした。

黒板メニューには、珍しいメニューが多し。創作中華的な店なのかな。
でも、字面からしてうまそうなものばかりで、迷うなあ~。

豊栄

「先ず麦酒より始めよ」とは中国の戦国時代を起源とする諺らしいので(違)、とりあえずビールから。
これだけ暑いとビールがうまい。

そういえば順当にプレモルを頼んでしまったけど、「ふらっと QUSUMI」では久住さんが青島の生を飲んでいましたね。青島は瓶で出てくることも多いけど、生があるならそっちにすれば良かったかなあ。

豊栄

ビールのつまみ的な感じで、一品目はパクチーの熱々ねぎ油がけ。
パクチー好きとしてはこういうのが最初に出てくると嬉しいけど、ねぎ油がいい味をだしてるなあ~。パクチーのくさみが良い具合に中和されていて、わしわし食える。

豊栄

続いて口水鶏(よだれ鶏)、中華の大定番鶏料理。

口水鶏ってその名の通り「よだれが止まらないほどうまい」という意味だけど、ここのは今までに食べたどの口水鶏よりも深みがあって、うまい。それにこのタレ。辛いだけじゃなくてうまみがある。このタレが決め手。

豊栄

空心菜の炒め。味付けは二種類から選べたけど、ここは食べたことない「えびみそ」という響きに完全に心を囚われた。

わほー!何これ!?
空心菜の炒めは中華料理屋で見かけると必ず頼むくらいに好きな料理ですが、よくある塩味と違って、エビが、エビが!
エビの香ばしさを空心菜が余すところなく吸い取って、これ、めちゃくちゃうまいじゃないか。

豊栄

で、お次は。皮付きヤングコーンのセイロ蒸し。
ヤングコーンもまた大好きな食材だけど、大人のコーンじゃなくてヤングコーンがこうやって房ごと出てきたのは初めてだ。見た目、ほぼトウモロコシなんだなあ。ヤングなコーンなんだから当たり前だけど。

豊栄

「皮は剥いても、髭は甘くておいしいからぜひ食べてください」
ということで向いてみたら、おおお、確かに髭がすごく柔らかいし、コーン本体に負けないくらい甘みがある。生姜醤とクミン塩がその甘みをさらに引き立てている。

この店、ここまで食べたどれもがハズレなし。
食えば食うほど、もっと食いたくなる。

豊栄

夫婦肺片(フーチーフェイペン;牛もつのピリ辛和え)。名前を聞いたのも初めてなら食べるのも当然初めてだけど、モツのくさみが全然なく、うまみの部分だけが上手に引き出されている。これもまた、うまいなあ~...。

ああ、なんだかうますぎてそろそろ言語中枢が死滅してきたぞ。何食べても「すごーい!」「おーいしー!」としか言えなくなり始めている自分がいる。

豊栄

こーなると紹興酒にいかざるを得ないでしょう。
種類があるのを知らなかったので「紹興酒、グラスで」と頼もうとしたら「銘柄いろいろありますよ。飲み比べセットもありますよ」とのこと。飲み比べ、そういうのもあるのか!

豊栄

さて、お次は...満を持しての回鍋肉だ。
うんうん、そそる色だ。

回鍋肉、好きなんですよね。甜麺醤の旨味とキャベツ・豚肉の甘みのコンビネーションがたまらない。でもシンプルな料理であるが故に、うまい店とそうでない店の差も激しい、難しい料理だと思います。

豊栄

この店のは...うんうん、期待を裏切らないうまさだ。このタレのパンチ力...しかも、ちょっと山椒入ってるのが痛いところを突く。

そうか、この店、やっぱりタレや汁が全般的にうまいんだ。
中華といえばとにかく大量の油と火に物を言わせる感じの料理が多いけど、ここのはそういう物理に頼った感じじゃなくて、「うまみ」がちゃんと仕込まれている感じがする。中華よりもむしろ和食的というか、すごく丁寧に作られた中華料理だ。

豊栄

中華風茶碗蒸し。
って、えっ?何これ。茶碗蒸しというよりも「どんぶり蒸し」と言ったほうが正確なんじゃないの?という大きさ。これは食べ甲斐がありそうだ。

豊栄

おお~、ダシがすごい。日本の茶碗蒸しとは全然違う。うまみが洪水となって舌の上に流れ込んでくる。

これはいくらでも入るやつだ。感動的な底なし茶碗蒸しだ。
具が一つも入っていないのに、具だくさんの味。中華のうまみ要素が全部入ってる気がする。

豊栄

ハモの青山椒蒸し。これも黒板メニュー上で強い引力を放ってたやつ。
茶碗蒸しからの青山椒蒸し、蒸し蒸し攻撃だ。

豊栄

パクチーとハモの山から掘り出されたのは、麺っぽい何か。これってもしかして Season1 第 3 話に登場した「楊」でも食べた「拌三絲(バンサンスー)」じゃないですか?まさかこんなところで再会するとは。

そしてこれも期待を裏切らない味。スープのうまさをハモがしっかり受け止めて、ハモのダシがまたスープに還元されて、胸に染みわたる感動的ハオツー。

豊栄

そこに本命、冷やしタンタン麺。おお~、見目麗しい。

うん、うまい。ん?あれ?
全然辛くない。ていうか何だ?見た目は確かにタンタン麺だけど、味は冷やし中華っぽいぞ。
冷や中の酸っぱうまさと、担々の濃厚味の、絶妙なハイブリッド麺だ。これは夏に嬉しい、暑い日に毎日でも食べたくなるに違いない味だ。

豊栄

飲み物は高麗人参酒のソーダ割りに進んでみました。
高麗人参の強烈な香りも、ここまでの中華スパイスとうまみに中和されて、今はさわやかな香りに思えてくる。

う~ん、全然まだ食える。
俺、今さらながら相当腹が減ってた。

豊栄

おっとそういえば点心を忘れてたよ、というわけでえび入りパクチー焼売。
今日はすっかりエビとパクチーのうまさに心を奪われているけど、シュウマイになるとまた違ったおいしさがある。プリプリのエビが主役のシュウマイ、ものシュごくウマイ。

豊栄

えびとマコモタケの炒め。様々な醤やスパイスと、エビから溢れ出たうまみがマコモタケに吸収されて、エビもマコモタケも死ぬほどうまいじゃないか。なにげに今回のサブタイトルに選ばれた二品に勝るとも劣らないんですけど!

それにしてもこの例えようのないおいしさたるや。ここに白飯があればこのおかずだけで三杯くらいはイケたに違いない。

そうやってうまいうまい言っていたところ、店員さんがさっきのハモの青山椒蒸しの皿を指して「この余ったスープに麺入れますか?」と。
え、なんて言いました今。余ったスープに麺、そういうのもあるのか!?それなら早く言ってよっていうか早く麺入れろください(落ち着け

豊栄

そして出てきたのがこちらの麺。さっきの冷やしタンタン麺とは全然違う極細麺。それがハモの滋味を受けた繊細なスープを吸い込んで、こ れ が う ま い の な ん の 。さっきのハモはもしかしてこの麺を食べるために食べていたのではないか、とさえ思えてくるうまさ。

俺は今、幸せだ。

豊栄

〆は煲仔飯(ポウチャイファン)。これまた初めて名前を聞く料理だけど、この店の看板メニューのひとつらしい。
土鍋でパチパチ、まさに焼けながらのご登場。なんだかすごいことになっちゃってるぞ。

「いきなり混ぜちゃってももちろんおいしいんですけど、最初は鶏肉と青梗菜とごはん、それぞれ食べてみてください」とのこと。

豊栄

それぞれ取って、専用のタレをかけていただきます。そして二杯目は豪快にかき混ぜて。
うっわ、これおいしい。鶏肉も青梗菜もおいしいんだけど、ごはんのうまみがヤバイ。この店の「うまみ料理」の集大成的なうまさだ。

この滋味、中国四千年の知恵が、俺の血液に染みわたる。
うん、うん、うん~。中華土鍋飯、ずっと食べ続けていチャイナ。

豊栄

おいしかったなあ~。中華的大満足。
こどグルでは焼肉回に並び中華回にハズレなしだけど、ここはそんな中華回の中でも一、二を争ううまさだったと言えます。神宮前のシャンウェイと甲乙つけがたし。

ちなみに、この聖地巡礼の際に番組スタッフの溝口憲司監督(Season1 からずっとメガホンを採られている監督)がプライベートで来店されていて、少しだけご挨拶させていただきました。まさか番組スタッフの方(それも監督)にお会いできる機会があるとは思っていなかったので大感激。
それにしても「本当にうまい店にはキャストやスタッフが放送前にプライベートで行く」という噂は本当だったんだなあ。確かに、それも納得のうまさでした。

あ~、腹パンパン。でも全部うまかったから良しとしよう。
ここは放送後の客足が一段落したら、絶対また食べに来ようと思います。気になってるメニューが他にもたくさんあるんだ。

本当にごちそうさまでした。

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2017/06/10 (Sat.)

東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨のパエリア

「旗の台にスペインの旗、これは闘牛だ。よーし、突っ込んでいこうじゃないか」

スペイン食堂 石井

『孤独のグルメ Season6』で昨夜放送されたばかりの第 9 話・旗の台のスペイン料理の聖地に早速行ってきました...というか、本当は放送後に行くつもりであらかじめ予約を取っておいたら、先週の放送が世界卓球の影響で順延、結果的に放送前に巡礼することになってしまったという(;´Д`)ヾ。
ともあれ放送前の巡礼はそれはそれで、あまり混んでない状況でゆったり楽しめるのが良い。

スペイン食堂 石井

スペイン食堂 石井

今回の聖地「スペイン食堂 石井」は旗の台駅近く、中原街道沿いに位置するお店。私はこれまでにも何度かこの店の前を通りがかったことがあって、こんな所にスペインレストランがあるのか...と気になっていたところだったのでした。これまで訪店有無にかかわらず自分が知っている店が聖地になったことがなかったので、これはちょっと嬉しい。

こぢんまりとした店内は必要以上にオシャレすぎず、気軽に入れそうな雰囲気がまさに「食堂」という感じ。変に格好つけた店よりも、こういうところで温かみのある料理を食べられる方がありがたい。

スペイン食堂 石井

メニューはこんな感じ。イベリコセラーノハムに腸詰め、鉄板焼き。イベリコ攻めか。
いきなり、らしくていいじゃないか。

さあ、何を入れていこうか。
今俺が欲しているのは、胃がドギマギするようなパンチのあるメニューだ。

スペイン食堂 石井

黒板にも、日替わりっぽいメニューがいろいろ。
スペイン料理好きだし、せっかくだからいろいろ食べたい。

ん?長谷川さんこだわりのマッシュルーム鉄板焼き。
誰?長谷川さんって。長谷川、Who?→どうやら長谷川農産という生産者さんのようです。

スペイン食堂 石井

まずは飲み物から、ということでスペイン産ガス入りウォーター(違。
「メスキータ」と「アルハンブラ」という銘柄のスペインビール。メスキータの方は久住さんも飲んでましたね。
スペインビールってなかなか飲む機会がないから貴重です。

スペイン食堂 石井

おつまみ的な感じでオリーブの盛り合わせをつつきながら、メイン料理のできあがりを待ちます。

スペイン食堂 石井

それと浅漬けピクルス。日本の浅漬けに近い感じのキュウリと、ゴローさんも単品で頼んでいたニンジンの浅漬け。

スペイン食堂 石井

からの、レバーパテとお肉のテリーヌ。パテやテリーヌに目がない私としては外せなかった一品。
これは期待を裏切らないうまさ。スペインビールがみるみるうちになくなっていきます。

スペイン食堂 石井

そーなると赤ワインもいただいてしまうというもの。
私はスペイン料理もスペインワインも好きなので、至福の時。アットホームなお店で気取らずに好きなものをいただける歓び。

スペイン食堂 石井

イワシ好きとしてはつまみに欲しかった、ヒコイワシの酢漬け。これも久住's セレクションに含まれてたやつ。
酢で締められたイワシにたっぷりのオリーブオイルで、間違いなくワインが進む一皿。

スペイン食堂 石井

タパスの極めつけという感じの「長谷川さんこだわりのマッシュルームの鉄板焼き」。
うっは、マッシュ、でかし。このマッシュ、マッシュルームの概念超えてる。

熱っ!でもうまい。肉厚・充実・濃厚。生ハムとニンニクも効いてる。
全てのうまみをマッシュルームが受け止めて、これは最強のおつまみだ。
長谷川さん、恐るべし。

スペイン食堂 石井

そこに本命、サルスエラのご入場。
ブイヤベースって名前からしておいしそうだが、見た目もそれを裏切らない。
エビ、カニ、タラ、アサリにムール貝、海のうまさのオールスターがスープの上でフラメンコを踊っている。

スペイン食堂 石井

おお...お味も見た目を裏切ってないぞ。地中海のエキスが凝縮されている。
海の幸とトマト・パプリカといったスペインそのものの味が渾然一体となっているかのようだ。実際はほとんど日本の食材なんだろうけど(笑。
海鮮だけ見れば日本海側の鍋料理と似たような感じなのに、日本の海とはまた違う、栄養・滋養を感じる。

スペイン食堂 石井

赤ワインが空いてしまったので、この海鮮を受け止めるべくぶどうジュースカヴァを追加。
期待通り、爽やかな酸味が魚介の滋味にちょうど良い。

スペイン食堂 石井

これはやるでしょ。
ゴローちゃんなら絶対やるだろうと思ったら、放送で本当にこうやって食べていたので軽くガッツポーズしました(ぉ

ね、おいしいよね、これ。このおいしさは世界共通だよね。

スペイン食堂 石井

サルチチョンのレヴェルト(イベリコサラミのスクランブルエッグ)。

こ・れ・が・ま・た、さっきのマッシュ鉄板焼きと双璧をなす勢いでうまい最強おつまみの一つ。
トロトロ卵に、サラミとエリンギの食感。そこに粉チーズと黒胡椒の香りが食欲をそそります。

このレヴェルト、レヴェル高いんじゃないの?またしてもワインが進むなあ。

スペイン食堂 石井

アルボンディガス(スペイン風肉だんご)。

濃厚トマト味のミートボールという感じで、これもまたウマイ。再び赤ワインに戻りたくなるうまさだ。
ここまで既にけっこうな量を食べているはずなのに、なんだかまだまだ食べられそう。

スペイン食堂 石井

そしてイカ墨のパエリア!
パエリアは基本的に日替わりのようですが、この日はちゃんとイカ墨、ありました。

さあ、黒いお米をいただこう。

スペイン食堂 石井

うまい!イカ墨のコク、たまらない。
そこにアリオリソース(ニンニク入りのスペイン風マヨネーズ)のアクセントがまたいい。

イカ墨の真っ暗な海底に、さまざまな旨ものが潜んでいる。
こいつはサルスエラとはまた別の滋味を形成している。

白いご飯好きの俺が、今日は真っ黒い飯にすっかり魅了されている。
これは一粒残らず食べ尽くしたいうまさ。

スペイン食堂 石井

デザートは「ポルボロン」というスペイン流スイーツ。
囓るとほろほろっと崩れる独特の食感で、ほっこりする素朴な味。この店らしい、なんだか懐かしい味わい。

スペイン食堂 石井

あー、おいしかった。以前店の前を通りがかったときに感じた、自分の直感は間違ってなかった。
味も良かったけど、気取らず寛げるこの店の空気が気に入りました。

どこの国のどういう食べ物であろうと、俺はこういう店が好きだ。
大満足。スペイン海鮮祭り、大大大正解。いい食堂だったな~。

放送後の盛況が落ち着いた頃にまた来ようと思います。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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2017/05/29 (Mon.)

炭火焼肉 本牧亭 その 5

半年サイクルで通っているお気に入りの焼肉店にまた行ってきました。

本牧亭

本牧亭

基本的にプロスポーツ選手の来店が多い店で、客席付近に貼られているものはプロ野球選手や関取のものが中心ですが、改めて入口付近の色紙をよく見てみると芸能人の名前も沢山あるんですね。つい店内をキョロキョロしてしまうけど、今のところ私が訪店したときに有名人に遭遇したことはありません(笑

本牧亭

何はなくともビールから。
キムチをつまみつつ、火が入っていく網を眺めながら肉のお出ましを待ちます。

本牧亭

いつものごとく「ファミリー盛り」からスタート。主要な部位の肉が一通り揃っていて、どれもハズレがないのでまずはこのセットを頼んでおけば間違いない。
この日の牛は鳥取の田村牛とのこと。とても柔らかくて、サシの入り方も上品でうまーい。

本牧亭

ファミリー盛りに含まれる赤身の薄切り肉。これを、火が通りきらないくらいにサッと焼いて...というより炙って、のほうが近いかな。タレをつけた上に別売の生卵(黄身のみ)にくぐらせていただくと、すき焼き風で死ぬほどうまい。生きてて良かったと思える瞬間です。

本牧亭

見た目からして瑞々しい状態で出てくる野菜盛りは、三浦半島の朝採れ野菜。
中でもそら豆の存在感が半端ない。

本牧亭

肉も野菜もおいしすぎて、お酒が進んじゃいます。
ビールでお腹いっぱいにするのがもったいなく感じたので(ぉ)飲み物はハイボールへ移行。

本牧亭

野菜焼きセットに含まれる、ステンレスカップで蒸し焼きにする何か。季節によって内容が変わるわけですが、この日はジャガイモでした。
このじゃがバター、普通のよりも甘みが強く感じられて、すごくおいしい。

本牧亭

さらにお肉を追加していきます。カイノミ(左)とザブトン(右)。

本牧亭

ザブトンはカルビ以上の霜降り肉で、口に入れた瞬間に脂身がサッと融ける。
これだけ霜が降ってるにも関わらず、全然胃に重たくないのもいい。控えめに言って最高です。

本牧亭

肉の〆にはレバー、ホルモン、マルチョウの曲者系を。
ここのはホルモンであっても上品で、肉のおいしさを堪能できるのが嬉しい。

本牧亭

全体の〆は石焼きビビンバで。あらかじめ調理場で石焼きにしたものをテーブル付近まで持ってきて、目の前でかき混ぜてくれるサービス付き。
こういう演出、盛り上がります。

本牧亭

今日もいい肉だった...と思い返しながらビビンバを味わいます。
お焦げの香ばしさがまたいいじゃないですか。

本牧亭

デザートにアイスがついてくるのもこの店の特徴ですが、何種類ものアイスから選べるので、今回はアイスサンドにしてみました。

ああ、おいしかった。満足した。
これがあるから、またしばらくがんばろうと思えるんだよなあ。

ごちそうさまでした。

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2017/05/27 (Sat.)

東京都新宿区高田馬場のシャン風豚高菜漬け炒めと牛スープそば

「さてと、まったく未知の相手、ミャンマー出身のシャン。どこからどう攻めたらいいのか」

高田馬場

今回は二週間前の『孤独のグルメ Season6』に登場した高田馬場にやって来ました。
高田馬場、学生時代にはよく来ていた街だけど、ずいぶん久しぶり。あまり変わってないように見えるけど、よく見るといろいろと変わってる。駅前の新星堂(レコード屋)、よく利用してたんだけどなあ。

高田馬場

今回の目的地は、駅すぐそばの JR と西武線の線路の間にある雑居ビルの一角。ちょっとごみごみした感じの、いかにも孤独のグルメっぽい界隈にあります。このへん、昔は来たことがなかったなあ。

ノングインレイ 高田馬場のミャンマー料理

高田馬場

この、ディープなたたずまい。向かいに赤提灯、隣がスナックというのもまたいい(笑。

で、お店に入って予約の名前を伝え、「奥です」と言われたのでゴローちゃんと同じようにお店の奥に進もうとしたところ、

「そっちじゃなくて、二号館のほう」

え、二号館!?

ノング インレイ

スナックを挟んで二軒隣に「ノング インレイ II」。おおおおお、ここが二号館。
ミャンマー料理なんていうマニアックな店、しかも高田馬場のこんなマニアックな場所で、二号館。よほど、日本にいるミャンマー出身の人々に愛されている店なんだろうなあ。

ちなみに本館のほうは見た感じミャンマー系のお客さんでいっぱいな感じでした。で、二号館のほうはドラマを観て来たと思われる巡礼者でいっぱい(笑。
厨房は基本的に本館の方にあって、二号館まで運んでくるシステムになっているようです。

ノング インレイ

この BOSE、カラオケスナックの居抜き感ある(ぉ
ここも元々は隣と同じようなスナックだったんだろうなあ。駅前雑居ビルあるある。

さておき、料理を選ぼう。

ノング インレイ

まずは...なになに、エキゾチックゾーン?(※写真は一部加工済みです)
蚕、コオロギ、竹蟲...かえるのもも肉がなんだか普通の料理に思えてくるラインアップ。シャン料理って、そういうものなの?

久住さんはセミを食べてたけど、さすがにこれに行く勇気はないなあ。
シャン料理初顔合わせゆえ、エキゾチックは遠慮させていただこう。

ノング インレイ

とりあえずミャンマービールから。お冷やっぽいコップに缶ビール、という自宅感(笑。
味のほうはアジアンビールらしい、薄くて水代わりにゴクゴクいけるタイプ。

ノング インレイ

で、まずはお茶葉サラダ。これが私にとっての初ミャンマー。

うっわ、何これ?超おいしい。
見た目から想像がつかない、今までに食べたこともない味だけど、超おいしい。これ好き。
サラダというより、スナック食べてるような感じ。

ノング インレイ

ピリ辛空芯菜の炒め物。中華料理でも定番メニューの一つだけど、これ好きなんだよなあ。中国に限らず東南アジアの定番なんだろうか。
空芯菜にタレの味がよく絡んで、期待通りうまい。

ノング インレイ

きたきたきましたよ、シャン風豚高菜漬け炒め。

どのへんがシャン(ミャンマーの少数民族)風なのか分からないけど、この高菜漬けの味がそうなのかな。
初めて食べたのに好きだと思える、ガツンとおかず味。これもまたおいしいじゃないですか。

ノング インレイ

メニューを見ておいしそうだったスペアリブ。
なんだけど、実物はメニューより見た目が地味なような?(笑
「ふらっと QUSUMI」でもメニューと見た目が全然違う料理が出ていましたが、この店はそういうのがままあるっぽい。

ノング インレイ

鶏のボンジリ。焼鳥屋でも定番のひとつだけど、エスニカンなピリ辛ダレをつけて食べるのがミャンマー流。
おいしいんだけど、う~ん、お茶っ葉サラダや高菜漬け炒めの強烈なうまさの後だと、ちょっと霞む。
この店、超あたりメニューとそうでもないのの落差が大きいのかもしれません。

ノング インレイ

つまみっぽいメニューが続いたので、飲み物はハイボールに移行します。
ピリ辛で熱くなった口に、キンッキンに冷えたハイボールがありがたい。

ノング インレイ

マトンのサティ。サティといえばタイ料理のイメージがあるけど、他の東南アジアでもポピュラーな料理なようで。
ミャンマーの飲んべえちゃんも、このサティにミャンマービールでへべれけになっちゃったりするんだろうか。

ノング インレイ

お肉のスパイシーサラダ(鶏)。これが、スパイシー「サラダ」というネーミングに油断していたら、こちらの HP をガッツリ削りに来る辛さ!(;´Д`)。
一口めはうまみが先に立つんだけど、その後にスパイスの重みのある辛さが、舌にズシンと来る。辛い物好きとしてはこういうの全然アリだけど、辛いの苦手な人は要注意。

ノング インレイ

ちょっと、アルコール以外で辛さを中和するものが欲しかったので、もち米を。
なかなか、もち米をそのまま食べる機会ってないよな。

それにしても、容器、おもしろ。

ノング インレイ

普通の白米よりももっちりとしていて、甘みのあるもち米が、辛い料理に合う合う。
おかずの味ともち米の甘みがお互いを呼び合うかのようだ。

ノング インレイ

酢筍と豚肉の煮込み。これもまた独特の風味。
ピリ辛系なんだけど、筍の酢漬けに由来する酸味が相まって、トムヤムクンや酸辣湯に通ずる酸っぱ辛さ。ここまでのピリ辛料理とは方向性が違って、これおいしい。
さっきのもち米と組み合わせるとさらにおいしい。

ノング インレイ

さ~、そろそろラストスパートと行きましょうか。

久住さんが食べていたお肉のカレー(マトン)。じっくり煮込まれたカレーに柔らかいマトンがおいしい!
「ふらっと QUSUMI」では「ルウが少ない」と突っ込まれていたけど、実際はそんなこともなく。収録後からルウをちょっと増やしたんでしょうか(笑

ノング インレイ

で、牛スープそば。メニューには載ってないけど頼めます。

これは見た目通りやさしい、じんわりくるおいしさ。
野菜と肉のシャキトロなせめぎ合いが応えられない。
深いなあ、シャンの森。

ノング インレイ

もう少しミャンマー奥地に踏み込んでみるか。
というわけで、テーブルに常備されていた各種スパイスを駆使して、オリジナルの味づくり。
ナンプラー以外は基本的にどれも辛い系だけど、中でもトウガラシの酢漬け、これはやばい。ブータン料理を思い出させる強烈な辛さを発揮してきます。

店員さんによると、ミャンマーの人でも何でも辛くするわけではなくて、このスープそばにスパイスをガンガン投入するのは少数派なんだとか(;´Д`)。
「味を調整したかったら付け合わせの高菜を入れるくらいでも十分ですよ」とのこと。先に言ってよ(汗

ノング インレイ

お腹も満たされたので、最後はデザートを。
辛いものの後は甘いものでクールダウンすべく、シュガープラタ。

見た目はクレープかチヂミのようだけど、ちょっとパイっぽい食感の揚げもので、砂糖をつけて食べると確かにおいしい。
ここまでの辛さがスッと引いていくかのようだ。

ノング インレイ

そして、ゴローちゃんも食べていたイチャクウエ(揚げパン)とミルクティー。

ミルクティーのほうは、さすが東南アジアらしく、チャイっぽい甘さ。
甘い紅茶ってあんまり得意じゃないんだけど、このシャン料理の後ならばこの甘さ、アリだな。

ノング インレイ

イチャクウエはミルクティーに浸して食べるのがおすすめ。
日本の発想では、揚げ物をお茶に浸けないよなあ。
でも食べてみるとほっこりする。

ノング インレイ

食後、閉店間際でお客さんのいなくなった本館のほうを改めて覗いてみました。
劇中とおんなじ、ミャンマー語と日本語のハイブリッドな牛スープそば(と春雨)のお品書き。

店内の写真を撮っていたら、女将さんが気さくに「写真撮りましょうか?」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えてゴロー席で記念写真を撮ってもらいました。
ちなみに女将さん、劇中のようにカタコトでは全然なくて、普通に流暢な日本語。

ノング インレイ

ああ、うまかった。大満足。
ミャンマーの町の食堂って、こんな感じなのかな。

さすがに放送後だけあって店内はほぼずっと満席、たぶんこのお店始まって以来の混雑だったんじゃないでしょうか。
接客も回っていないようで、注文が通ってなかったことも何度かありましたが、それも仕方ない。むしろ店員さんが忙しすぎて体調を崩さないように祈るばかりです。

あのお茶葉サラダと高菜漬け炒めの味はしばらく忘れられそうもないなあ。近くに来ることがあったらまた寄ろうと思います。
ごちそうさまでした。

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2017/05/02 (Tue.)

台湾台北市永楽市場の魯肉飯と担仔麺

永楽市場

先日、こどグル聖地巡礼のために台湾に行ってきたところではありますが、それから二週間にして再度台湾に出張してきました(ぉ。最初からこの予定が分かっていればもう少しスケジュール考えたのに...(´д`)。

ともあれ、再び台湾に来たからにはなんか美味しいものの一つも食べたいわけで。何にしようかと思ったんですが、前回の聖地巡礼はハシゴ飯のためにある程度お腹に余裕を持たせておく必要があり、それぞれの店で思う存分食べるというわけにはいかなかったのが心残りでした。
そんなわけで、こないだ行ったばかりですが、台北の聖地に再訪してみることにしました(ぉ

永楽市場

出張先での一日の用務も終わり、夜の永楽市場。繊維市場としての営業はすっかり終わっていて、あいにく雨が降っていたこともあって周辺は閑散としていましたが、それによって逆にこの永楽市場が立派な建物であることがよく分かります。夜にやっているお店も限られていて、昼間の喧噪が嘘のよう。

永樂担仔麺

永樂担仔麺

市場のお店だから夜はやってないかもしれないな、と思ったけど、このお店はまだしっかりやってました。この一角だけ、昼間とはあまり変わらない活気があります。
店の前で料理を仕込んでるおじさん、ここで一日中こうして作業しているのかなあ。

永樂担仔麺

さて、今回は五郎's セレクションを離れてフリーチョイスでいこう。
何にしようかな...中国語を知らなくても漢字のメニューを見れば何となくわかる。章魚は確かタコのことだったよなあ。蝦子はエビだったはず。う~ん、どれにしようかな。フリーハンドだと逆に悩ましい。

永樂担仔麺

とりあえず野菜を、ということで例の「大陸妹」を頼んでみました。こないだ食べたおかずセットにも入ってたけど、ガッツリ食べてみたかった。
なんで「大陸妹?」と疑問に思っていたんですが、Twitter でみゅーさんから解説をいただきました(ありがとうございます)。

これおいしいんですよね。瑞々しい野菜の甘みに甘辛いタレが絡んで、これだけで立派なおかずになります。

永樂担仔麺

それともう一品、嘴邊肉(豚トロ)。豚肉を柔らかく煮込んだもので、タレと刻み生姜が味のアクセント。こういうガツンとくるおかずが食べたかったんですよね。

...と、ここまで出てきてから気づいたけど、これに煮玉子があったらこないだ食べたおかずセットとほぼ同じじゃないか(;´Д`)ヾ。
ま、おいしいからいいか。

永樂担仔麺

そして担仔麺。店名が「永樂担仔麺」なのに劇中で食べたのが鶏肉飯、というのがどうにも引っかかっていて、本来の代表メニューを食べてみたかったんです。
担仔麺、メニューの上では担担麺となってましたが、四川の担々麺とは違って辛くない。担々麺との共通点は麺であることと具が挽肉であることくらいでしょうか。

永樂担仔麺

日本にも台南担仔麺というチェーン店があって昔よく行きましたが、台南でも台北でも定番料理なのがこの担仔麺。
やさしい味のスープと麺がすごくいい。ラーメンというよりは沖縄のソーキそばに近い感覚かも。

永樂担仔麺

ただすこーし味にパンチが欲しくなったので、テーブルにあった辣椒醤(チリソース)を途中から投入。
台北なのか四川なのかよく分からない醤を入れて、麺も台北なのか四川なのかよく分からない感じになりつつも(笑)、これもまたうまし。


...さあ、それでは改めてハシゴ飯といきますか。
永樂担仔麺から徒歩 2~3 分のところにある、こちらにも再度やって来ました。

原味魯肉飯

原味魯肉飯

こちらも周囲の店舗が閉まって静かになった中、ひっそりと営業していました。
先客は一名のみ、会話はしてないけど日本人っぽい雰囲気。聖地巡礼の人ですかね...?

原味魯肉飯

おかずは先日頼まなかったものから、と思ってメンマと煮玉子をいただいてみました。
このメンマ、何の変哲もないメンマなんだけど、この飾りっ気ない感じがいかにも台湾の屋台料理っぽくて逆に良い。

原味魯肉飯

煮玉子。うん、しみてるしみてる。期待通りの味。
結局店舗をまたいで腹の中でおかずセットを完成させてしまった俺(ぉ

原味魯肉飯

それから紫菜蛋花湯(のりかきたまごスープ)。久住さんが食べてたやつですね。
見た目通りやさしーい味の中に、海苔の風味がほわっ、ほわっと立ってきてえも言われぬおいしさ。疲れたときとかにこれ出されたら、たまんないなあ。

原味魯肉飯

で、最後に魯肉飯。こちらも店名が「原味魯肉飯」ならば食べてみたかった。
というか、担仔麺の店で飯を食べ、魯肉飯の店で麺を食べさせた番組スタッフは本当にひねくれているなあと(笑

この魯肉飯がまた。上にかかってる濃い味のそぼろもいいんだけど、下の白飯が「つゆだく」を軽く通り越すレベルでだくだく。
これうまいなー。つまみになりそうなメンマを頼んだからビールももらおうと思っていたのに、完全に忘れてガツガツかっ込んじゃいました。

原味魯肉飯

今回のハシゴ飯も完・食。充実の台湾メシだった。
遠くまで来たからって、気取らずにわしわし食べられる喜び。変に高級店じゃないからこそ感じられる、地元の人たちの温かさ。
台湾、やっぱり好きな場所だなあ。

「また来てくださいね」女将さんの日本語でのあいさつが嬉しい。
ここは、きっとまた来よう。

こんなに楽しいなら、他の店もいろいろ開拓してみたいかも。
また台湾に来る機会もあるでしょうが、今度は知らない店に突撃してみるのもいいだろうな。

ごちそうさまでした。

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2017/04/16 (Sun.)

台湾宜蘭県羅東の三星葱の肉炒めと豚肉の紅麹揚げ

「久しぶりだ、このワクワク感」

台湾

ドラマ『孤独のグルメ Season6』の放送も既に始まっていますが、私としては一年半前の Season5 の聖地巡礼がまだ未完。去年たまたま出張で行った際にも甘味パートしか巡る余裕がなかったし、これを終わらせないことに Season6 の聖地巡礼に取り組むわけにはいきません。というわけで、満を持して再び台湾へやって来ました。

羅東

最初の目的地は宜蘭県羅東。現地の発音では「ルードン」と読むらしい、台北から南東に位置する海のすぐ近くの町です。台北からは電車または高速バスで 80 分ほど。電車のほうが早そうに思えますが、電車は海沿いをぐるっと回って行く(距離が長くなる=高い)のに対して、バスはほぼ直線的なルートで行くのでほぼ同じくらいの時間で行けてしかも安いので、バスルートを選択。しかしこのバスが高床型で、しかも高速道路は高架だったり山間だったりを走るので、高所恐怖症の身には怖い怖い(;´Д`)。これは電車にしておけば良かったかも...。

ともあれ、羅東駅から徒歩 10 分あまりのところに、今回の目的地はありました。

船家熱炒 99

このお店。劇中に登場したのは「全台小吃部」というお店でしたが、なんと放送翌日に店主が急逝してしまい(!)閉店していました。が、直後にほぼ同じ業態のお店が居抜きで入り、店名を変えて今でも営業しています。立地的にも、そんな経緯的にもこのお店にまで聖地巡礼に来ている人は、私が調べた限りではほとんどいないようで。でもここまで巡礼するか否かで敬虔さが問われると言えるでしょう(ぉ

それにしても長旅で、腹 が 、 減 っ た 。

いや、焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ。
台湾人も腹が減る。人類、みな同じ。

船家熱炒 99

船家熱炒 99

現在の店名は「船家熱炒 99」。うまそうな字面じゃないか。
どうやらこのお店自身が漁船を持っていて、それで獲れた新鮮な魚介類を提供するというコンセプトの店らしい。
「熱炒」とは「ルーチャオ」と読み、ジャッと炒めてササッと出せるおつまみを中心とした居酒屋、くらいの意味らしい。
それを一品 99 元から提供しているから「船家熱炒 99」、なるほど。

船家熱炒 99

お店の前には大きな水槽と保冷ボックス。
ドラマに出てきたほうのお店では、この水槽に活きた魚介が並べられ、店頭にメニューが掲げられていましたが、今のお店ではメニューはなく、水槽もちょっと寂しい感じ。でも保冷ボックスには獲れたての魚が豪快に入っていて、注文が入るとそこからおもむろに食材を取り出していくのが、ちょっとしたショー感あります。

とにかく、店に入ろう。

船家熱炒 99

さて、メニュー的なものは...なるほど、これがメニューと注文票を兼ねているのか。
しかし、写真もなしに文字だけとは...これは難しすぎる。漢文のテストだ。

でもせっかくだから、別の店とはいえドラマに出てきたのに近い料理をできるだけ頼んでこその聖地巡礼だ。
日本だって漢字文化圏、雰囲気を頼りにそれっぽいのを頼んでみようじゃないか。
これで思ったようなのが出てきたら、台湾万歳だ。

船家熱炒 99

飲み物は...あ、あれか。
そうえばゴローちゃんもこの冷蔵庫から勝手にお茶を取っていたっけ。
よく見ると十六茶とかカルピスウォーターもあるし、けっこう日本の飲み物ってこっちでもメジャーなんだな。

船家熱炒 99

ま、こっちに来たからには台湾ビールでしょ。
薄味で水みたいにグイグイ飲めるのが、まさに暑いところのビールという感じ。この時季の台湾はまだ夏の気候じゃないけどジワリとくる暑さがあるし、こういうビールがありがたい。

船家熱炒 99

さあ、料理がおいでなすった。
三星葱の肉炒め、やっぱこれからでしょ。葱の名産地だけあって、今のお店でもちゃんとありました。

ドラマに出てきたのは臘肉(ベーコン)だったけど、今のお店は普通の肉。牛と羊が選べたので、迷った挙げ句牛にしてみました。

船家熱炒 99

おお、葱だ。葱が、改めてうまい。
さすがに三星葱、台湾のブランド葱なだけあって、しっかり存在感のあるネギ味。
食欲をそそるこのタレがまたいいんだよなあ。でも、これは牛肉よりも羊肉のほうがパンチがあって良かったかもしれない。

船家熱炒 99

そして、チャーハン。
何の変哲もないチャーハンだけど、本場に来たからにはこういう王道のチャーハンこそ食べたい。

おお...ちゃんと、チャーハン。
しかも、うんまい!!

看板の熱炒に偽りないおいしさです。

船家熱炒 99

これもちゃんとあった紅糟排骨(豚肉の紅麹揚げ)!
ドラマとは見た目が少し違ってパクチーが添えられたりもしているけど、これがあると思っていなかったので、本当に嬉しい。もしかして、この紅糟排骨ってけっこう台湾の定番料理だったりするんだろうか。

船家熱炒 99

おお~、肉の脂がガツンと来る。
日本ではちょっと味わえない肉味。

これはビールが進んじゃう味だなあ。
日本でもこれが食べられる店があったら、俺、通っちゃいそう。

最高、パイコー、最高!

船家熱炒 99

船家熱炒に入って海鮮頼まないのは、寿司屋に入って玉子とかんぴょう巻しかしか食わないで出るようなものか?
というわけで、海鮮も頼んでみました。これもドラマと同じメニューがあった、蛤仔湯(蛤スープ)。

船家熱炒 99

日本と同じ、海のものはうまいはず。
見た目も日本の蛤汁みたいだけど、刻み生姜が入っているのが台湾流。

ふんふん、蛤、ハオツー。
いいよいいよ。

船家熱炒 99

茹で烏賊。これはメニューに書いてなかったけど、漁船持ってるような居酒屋ならイカくらいあるだろ!と思ってダメモトで注文してみたら出てきました。スマホで写真を見せながら「魷魚(ヨウユー)」とか通じるか通じないか怪しい中国語を喋ってなんとかオーダー(;´Д`)。

そしたらドラマに登場した茹で烏賊とはだいぶ見た目の違うのが出てきて驚きました。まるで日本の鱧料理かのような、見事な細工包丁。
しかも見た目だけでなく、このイカ...うンまい!弾力性よりも柔らかさが勝っている感じのイカで、この細かな切り込みにワサビ醤油や辛ダレがよく絡んで、とてもうまい。

普段、イカって刺身、煮物、酢の物、フライ、乾き物...いろいろ食べるけど、こういうシンプルに茹でただけのイカ、って滅多に食べない気がする。
素材がいいからできることなんだろうけど、こんなにうまいと思ってなかった。台湾をなめてたか。

このイカ、やっぱりイカしてる。
あ~、止まらない。

船家熱炒 99

葱、米、肉、貝、烏賊、全部マル。
漢文テスト、全問正解じゃないか。
まさかお店が変わったにも関わらず、ゴローちゃんが食べたのとほぼ同じ料理がひととおりいただけるとは思ってませんでした。いずれも台湾の定番料理なのか、それともお店側が以前のお店を意識しているのか。真相は分からないけど、おいしけりゃそれでいいじゃないか。

台湾の熱炒、素晴らしい。
ハオツー、ハオツー。シェシェ、台湾。

あ~、うまかった。
ごちそうさまでした。

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2017/04/14 (Fri.)

神泉 スペイン料理 ミネバル

渋谷でスペイン料理をいただいてきました。

スペイン料理 ミネバル

ミネバル

京王井の頭線で渋谷から一駅にある神泉。ここも最近ではいわゆる「奥渋」と呼ばれるエリアにあたるのでしょうか。とても渋谷駅から徒歩で 15 分ほどとは思えない閑静な住宅街に、ひっそりと佇むように存在するスペインレストラン「ミネバル」。別にジオンのお姫様がやっているバルでも、マスターに「ここいらじゃ見かけないが、どこから来なすった?」と問いかけられる店でもありません(←分かりづらいネタ)。
地下にあるお店で、通りすがりに入ろうという感じではありません、ミシュランガイドに二年連続で掲載された名店とのこと。だからってわけじゃありませんが、看板からして雰囲気あります。

ミネバル

予約しておいたところ、通されたのは半個室席。こういう店に来たらビールじゃなくてスパークリングワインでしょう、ということで泡で乾杯。節目を迎えがちな時期でもありますし、今までお疲れさま、これからもがんばろう、的な。

ミネバル

料理はおまかせコースで。

まずはタパス、こちらは桜エビをチーズでカリカリに焼き上げたチップ。軽めのおつまみで、桜エビと焦がしたチーズの香りがとてもいい!これはスパークリングワインの最良の相棒です。

ミネバル

続いてスペインオムレツ「トルティージャ」。細長く切られたジャガイモが入っていて、普通のオムレツとはまたちょっと違う食感。これもいい。

ミネバル

それからニンジンのポタージュ(クミン入り)。
えっこれがニンジン?と驚いてしまうほど濃厚なポタージュで、すごくおいしい!これおかわりもらえませんか(ぉ

まだタパス三品しかいただいていないのに、もうすっかり満足度が高まってきています。

ミネバル

スペシャリテに移ります。

自家製パテとソーセージの盛り合わせ。これで一人前です。
スタッフの方がまるで立て板に水を流すかのように全種類をサラサラッと説明してくれたのですが、さすがに憶えきれませんでした(汗
でもどれが何とか気にしないでいいくらい、どれもうまい。付け合わせのヒタヒタになったタマネギでさえおいしい。

ミネバル

こういうのが来ちゃったら、ワインも赤に進めざるを得ないってものでしょう。

ミネバル

「サーモンのプディング ホタテと車エビのタルタル」。上に乗っている四角いカタマリがサーモンをプリン状にしたもので、その下にホタテと車エビのタルタルが敷き詰められています。
工業クラスタ的には重心が皿の中央に来ていないのがちょっと気持ち悪いですが(ぉ)、そんなことお構いなしにこれおいしい!何コレおいしい。

最近、本当においしいものを食べると自分の語彙力が一時的に著しく低下することを実感します(ぉ

ミネバル

この前衛的な一皿。スタッフの方が「アーモンドパウダー 野菜のソース添えです」という一瞬真に受けそうになってしまうボケを披露してくれたところで(ぉ、

ミネバル

その上に主役が乗っかってきます。
「フランス産ホワイトアスパラ 野菜とアーモンドのソース」。

ホワイトアスパラでこんなに立派なの、今まで食べたことがありません。しかも焼きを入れてあるのに、内側は甘く瑞々しくて、香ばしいソースがアスパラの甘みをさらに引き立てて、すごーい!おーいしー!(語彙力低下中

ミネバル

たたみ掛けるように、メイン料理が運ばれてきました。
「マテ貝とホタルイカ シェリービネガーのソース」。

今季はなかなかありつけなかったホタルイカに、こんなところで出会えるとは。ホタルイカといえば辛子酢味噌と相場は決まっているものだと思っていたけど、こういう風に料理してもおいしいんですね...。

ミネバル

そして肉のメインは子羊のロースト。
11 ヶ月の子羊を使い、モモ肉、ヒレ肉、ミンチ状の巻物という複数の部位で味の違いを楽しめます。
すごく柔らかいし、牛とも豚とも違うラムのジューシーさが口いっぱいに広がって、これもたまらん。

ミネバル

〆はスペイン料理らしくパエリア。いったん鉄鍋で作った状態で持ってきた後で、店員さんが取り分けてくれました。
魚介のうまみが凝縮されたパエリア、本当においしい。さっきからおいしいしか言ってない気がするけど本当においしい。

ミネバル

デザートは、「イチゴのコンポートとチョコレートのケーキ バニラとルッコラのアイス」。
甘ったるいデザートではなく、冷たくて甘酸っぱい味が口の中をイイ感じにリフレッシュしてくれます。デザートに至るまで手を抜いていないなあ。

ミネバル

食後のエスプレッソを飲み干したところで、完・食。

ちゃんとしたコース料理を食べたのは久しぶりだなあ。そしてどの料理も本当においしく、お腹も気持ちも満たされました。
ミシュランガイドに載ってる店を巡る趣味はないけど、さすがだなあ、と思わせる味ともてなし。

機会を見つけてまた来たいお店です。
本当にごちそうさまでした。

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2017/03/18 (Sat.)

巨人のシチューハウス

戸越銀座

五反田から二駅のところにある戸越銀座駅。都心に近い立地でありながら程良い下町感がイイ味を出している街です。ここの商店街は都内でも特に有名で、よくバラエティ番組に取り上げられたりドラマのロケに使われたりしています。『孤独のグルメ』に登場しそうな場所であるにも関わらず、今までかすりもしていないのも逆に興味深い(笑。
そんなこの街に、私が密かに毎週楽しみにしている丁稚さんぽが先日いらっしゃったというじゃないですか。

戸越銀座『巨人のシチューハウス』 〜 アイルランドに想いを馳せながら: 丁稚のテニス雑記帳

丁稚さんのお店チョイス、気取らない感じなんだけどいつも妙にうまそうな店ばかりで、食欲をそそられるんですよね。中でもこの店はアイルランド料理の専門店ということで、何それ今まで食べたことない!
というわけで、私も追随してきました。

巨人のシチューハウス

巨人のシチューハウス

長~い戸越銀座商店街の本当に一番奥、普通はここまで歩いてこないよね...という場所におもむろに現れた白亜の建物。ここだけちょっと戸越銀座らしからぬ雰囲気を醸し出しています(笑。
でも、想像通り面白そうな店。突入してみようじゃないの。

巨人のシチューハウス

中に入ると、うわあすごいここ。壁が一面緑、そこに真っ白な椅子やテーブル、額縁が映えます。壁に飾られているのは、全てアイルランドの文化にまつわる展示のようです。

巨人のシチューハウス

何はともあれ、メニューを選ぼうじゃないか。
「巨人のシチューハウス」という店名だけあって、シチューがメイン。そのシチューもビーフ&ギネス、アイリッシュラム、シーフードチャウダー、季節限定...とこれまた迷わせる。ビール好きとしてはビーフ&ギネスも捨てがたいけど、アイリッシュラム...アイルランドというと縄編みのセーターが有名だけど、そうかそうか羊はウールだけじゃなくてお肉まで残さずいただく文化なのか。確かに「羊は捨てるところがない」っていうもんなあ。

巨人のシチューハウス

オーダーを済ませたところで、店員さんが「イブンカコウリュウ~」と言いながらこのファイルを持ってきてくれました。
この店員さん、本当に「巨人のシチューハウス」を地で行く背の高さ。私も身長 180cm あるので他人を見て大きさに圧倒されることは滅多にありませんが、それでも見上げてちょっとのけぞるくらいの大きさ。

巨人のシチューハウス

ファイルには、壁に貼り出されていたアイルランドの数々の文化についての解説が書かれていました。アイルランドの文化っていうと、恥ずかしながら私はエンヤくらいしか知らなかったなあ。
そしてアイルランドには巨人の伝説があるそうで、この店の店名もそれに因んでいるようです。もしかしたらこの店員さんも本物の巨人の末裔なのかもしれないなあ。

巨人のシチューハウス

さてさて、お待ちかねのやつが来ましたよ。ギネスビールの 1 パイント。濃厚な味もさることながら、このキメの細かい泡!クリーミーさがたまりません。
ファイルをめくりながら、目と頭と舌と喉で同時にアイルランドを味わいます。

巨人のシチューハウス

本命のシチューの前に、ギネスのおつまみとしてベーコン&チーズチャンプを頼んでみました。シチューのサイドにはパンを注文したんですが、メニューに書いてあったマッシュポテトも捨てがたく。
これはたっぷりのマッシュポテトの上にベーコンと二種のチーズ、それにネギをかけただけのシンプルなおつまみですが、ちょっと濃いめの味がギネスのお供にちょうど良い。
うん、我ながらいいチョイスだ。

巨人のシチューハウス

そして大きな店員さんが鼻歌を歌いながら持ってきてくれたメインのシチュー。
ビーフ&ギネスと最後まで迷ったけど、「アイリッシュラム」と国名を入れられちゃ敵わない。器からはみ出んばかりのラム肉が食欲をそそります。

巨人のシチューハウス

臭みはないんだけどラムらしい風味が活きたシチューにゴロゴロ野菜。味はちょっと濃いめだけど、何だろう妙にほっとする味。
アイルランドって行ったことないけど、きっとこれがアイルランドの家庭の味ってやつなんだろうなあ。初めてなのに、何故か懐かしい気分になります。

巨人のシチューハウス

サイドメニューはアイリッシュラムシチューにオススメというソーダパン。
一見パサパサしていそうに見えるけど、外側はカリッとしつつ、中はふんわり。この食感の違いが楽しい。そしてラムシチューに浸して食べると確かにうまい。これ、気に入りました。

巨人のシチューハウス

本当においしいシチューでした。お腹も、心も満たされました。
料理もいいけど、このお店の雰囲気とか、アイルランド出身の店員さんの心遣いが嬉しいじゃないですか。

異文化交流って、自分たちの文化を理解させようとすることよりも、相手に対する敬意と理解しようという気持ちから始まるものなんだなあ。

このお店、同じような店が他にないという点でも、店員さんの暖かさという点でも、もちろん料理の味という点でも、なんだかドラマ『孤独のグルメ』に出てきそうな店だなあ、と思ってしまいました。Season6 の店、まだ全部決まってなかったらいかがでしょうか(笑

駅からちょっと距離があるのが難点だけど、また来たいなあ。
今度はやっぱりビーフ&ギネス、いってみようかな。

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投稿者 B : 23:59 | Dinner | Gourmet | コメント (2) | トラックバック

2017/02/17 (Fri.)

とんかつの老舗 目黒「とんき」

目黒にあるとんかつの名店に行ってきました。

とんき 目黒店

とんき

この目黒で 80 年近くも店を構えているという、この界隈では超有名なお店。食べ歩きが趣味でない人でも知っているくらいで、近くを通りがかると行列ができていることも少なくありません。夜営業しかやっていないこともあって今までなかなか機会がありませんでしたが、ようやく来ることができました。

とんき

お店は二階建てで、二回のほうにはテーブル席もあるようですが、一階はカウンター席のみ。それも超大きなカウンターで、30 人は座れます。そしてカウンターの内側の調理場には、何人もの職人さんが手際よくとんかつを作っていっています。本当に「職人芸」とでも呼びたくなるような無駄のない所作で、つい見入ってしまうほど。とんかつ屋のカウンターなのに、伝統工芸の職人さんの作業を見ているような気分に陥ります。

とんき

メニューはこんな感じ...なんですが、入店するや否や(着席さえする前から)注文を訊かれてしまうので、初めて来た私は「ろ、ロースカツ定食で」と軽くうろたえながら答えるのが精一杯でした(汗。まあ私は初めてのとんかつ店に来たらまずロースカツでその店の味を判断することにしているので問題はありませんが、常連とおぼしきお客さんが「ロース定に串かつ一本つけて」と当たり前のように注文しているのを聞いて「串かつ一本!そういうのもあるのか」とショックを受けました。

とんき

しばらく待ったところで、ロースとんかつ定食とのご対面。

おお...これは。想像していたとんかつとはちょっと違う雰囲気を醸し出しています。

とんき

まず、衣が超薄い。こんなに薄い衣のとんかつは今まで見たことがありません。
しかも、肉に密着しておらず、箸で取ろうとすると簡単に剥がれてきます。

しかし、食べてみて驚き。

とんき

とんかつなのに、揚げ物特有の脂っぽさが全然ない!
しかも、ロースなのにヒレかと思ってしまうほど、あっさりした肉質。こんなとんかつ初めて。

食べログのレビューに「まるで蒸し豚のようなとんかつ」という表現がありましたが、まさにそんな感じ。
これはサクサク衣がついたもっちり蒸し豚だ。自分の今までのとんかつ観を根底から覆すようなとんかつだけど、これ、おいしいです。

とんき

定食についてきた豚汁も、味噌ベースなんだけどどことなくすまし汁風の上品な味。
そうそう、このとんかつに合う豚汁ってこういうやつですよ。

とんき

対照的に漬物はちょっとしっかり味。

なお店員さんの仕事の的確さは料理だけではないようで、キャベツがなくなりかけるとほぼ間を置かずに「キャベツ追加いかがですか?」と聞かれるし、ごはんが空になったら目の前に「スゥ...」と無言でおばちゃんがお盆を差し出し、それに茶碗を載せるとまた「スゥ...」とおかわりが盛られた茶碗が戻ってくるという(笑。行列に並んでいる間以外はほとんど客を待たせることがない、この職人芸。感服いたしました。

とんき

いやあ本当においしかった。自分の中で新たなとんかつの地平が開けたかのようだ。
そういえば、店内を見渡すと一般的なとんかつ店と比べて女性や年配のお客さんの比率が高い気がする。そりゃあこのヘルシーなとんかつだったら、老若男女問わず堪能できるわけか。

ここはまた来たいところです。
次回はヒレかつ定食に串かつプラス、いってみようかなあ。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/02/09 (Thu.)

千葉県習志野市津田沼のリブステーキ

「肉の引力には勝てん、だったらステーキだ」

テキサス

先日の中野・蔡菜食堂に続いて、ドラマ『孤独のグルメ』お正月スペシャルのもう一つの聖地、京成津田沼のステーキの聖地へとやって来ました。津田沼って初めて降りたんですが、自宅からだとはるばる一時間半。私にとってはちょっとした旅行になりました(;´Д`)ヾ。
JR の津田沼駅とは違って京成津田沼側は住宅地のようで、周囲にはあまりお店も多くなく、静かな感じ。その中にひっそりと店舗があって、ゴローちゃんじゃなくても深夜に空いているめし屋がここしか見当たらなかったら、すがりたくもなりそうです。

私も長時間の電車旅ですっかり腹が減ってしまった。
もう後戻りはできない。ステーキに突っ込むぞ。

テキサス 津田沼店

テキサス

カウボーイハットや馬具、ライフルなどが展示されているウェスタン調の店内。そうそう、ステーキハウスってこうじゃないと。
ちなみに千葉県内や都内に「テキサス」と名のつくステーキハウスは何軒かあって、いくつかは支店やのれん分けっぽいですが、どこまでが系列なのかは正直分かりません。ステーキ屋で「テキサス」ってネーミングはベタベタだからなあ(笑

ドラマの放送から一ヶ月ほどということで混んでるだろうと思いきや、お客さんの入りはそこそこで寛げる雰囲気。立地的に都内からだとやる気が必要なのと、営業時間が長いことで他の聖地よりは巡礼客がバラけたんでしょうか。それでも席はずっと埋まっているような感じで、人気店であることが窺えます。

テキサス

ま、そんなことは置いておいてまずはビールから。
カールスバーグの生がありました。こういうお店の定番バドワイザーやコロナは瓶での提供になるようです。

さあ、それじゃあ料理のほうもいただきますか。

テキサス

ステーキが焼けるまでの間のツマミ的な位置づけで、まずはソーセージ盛り合わせ。
こういう店で鉄板に盛られたソーセージが出てくると、盛り上がるよなあ。

骨付き、チョリソ、粗挽きそれぞれに味と食感が違って、これはビールが進みます。

テキサス

これから肉をたらふく食べる前に野菜も採っておかないとね、とシーザーサラダ。
うん、これはオーソドックスなシーザーサラダ。

テキサス

からの、イタリアンサラダ(笑。どっちにするか迷った挙げ句、サラダにサラダをかぶせてしまった。

見るからに凄いボリューム感。チーズとソーセージが載っていて、食べ応えあり。
味も濃いめで、これはビールが進むサラダだ。テキサスに来てイタリアンサラダっていうのも変な感じだけど、これはこれでアリなマカロニウェスタン感。
シーザーサラダよりもこっちが当たりだった。

テキサス

さあ来ましたよ、名物ガーリックライス。

テレビ画面からもにおいが漂ってきそうだったけど、確かにすごいニンニクのにおい。これはやられる。
でも、これこれ。これですよ。

テキサス

店員さんが目の前でニンニクとタレを絡めて混ぜてくれるパフォーマンスつき。
見事な二丁スプーンさばき。これがさらにニンニクのにおいを漂わせるんだよなぁ~。

テキサス

というわけで完成、いただきます。

お~、きたきたきた。ニンニク襲来。
あ、でも、もっとニンニクの辛味がガツンと来る感じを想像していたら、むしろほんのり甘味を感じるやさしいお味。
こんなガーリックライスは初めてだけど、うまいじゃないか。

テキサス

ここで本命登場。テキサスリブステーキの 300g、ミディアムレア。
このボリューム感、この破壊力。

うお~、これは...いかんいかん、これはいかんやつじゃないか。

テキサス

粒マスタードにニンニクといった薬味類が傍に控える。
なるほど、これだけの量のステーキを、この薬味でいろいろと切り口を変えながら楽しめるわけか。

どーれ。

テキサス

うぉぁ...肉だ肉だ。
まごうかたなき牛の赤身肉だ。

この肉、思ってたよりずっと柔らかいし、脂が乗っている。
こういうウェスタンなステーキハウスって、肉質よりもとにかく量!という感じでちょっと歯ごたえのある赤身肉であることが多いけど、ここのリブステーキは本当にジューシー。
うん、こいつはなかなかいい肉だ。

いいじゃないか、いいじゃないか。
ステーキを粒マスタードで食べるというのも初めてだけど、これもいい。
はるばる津田沼にまで来た甲斐があるってもんだ。

テキサス

いちいちキコキコやって食うのが面倒になってきた。サイコロにしちまうか。
ニンニクはちょっと載せすぎたけど、でもそれがまた、たまらん。

うまいステーキを食ってる瞬間って、本当に幸せだよなあ。

テキサス

よ~しよし、拍車がかかってきた。
ガーリック・オン・ガーリック。知っててダブらせていくという攻め食いだ。
ガツンと力強い肉を、やさしいガーリックライスが受け止める。我ながら完璧な組み合わせだ。

ひたすら食うしかない、食い進むしかない。
月の荒野を爆走する幌馬車隊のように。

テキサス

最後はホットコーヒーで〆。ゴローちゃんと違ってこの後仕事が待っているわけでもないから、ステーキの余韻をゆっくり堪能できます。
ニンニク臭くなるのが分かってたから、金曜夜を狙って来たのもぬかりなし。

それにしても、腹が一杯だ。これ以上はもう食べられない。
今、俺の中で試合終了のゴングが鳴り響いている。

深夜じゃなくても、このステーキは反則級のうまさだった。

テキサス

店内には松重さんと店長役の和田正人さんのサイン、それに台本が展示されていました。
スペシャルドラマにもかかわらず、放送のほんの二週間前の収録だったようで、編集は突貫作業だったことが窺えます。

テキサス

それにしても満足度の高いステーキだった。食った食った。

機会があれば支店のほうにも行ってみたいなあ。
肉を食いたきゃ、テキサスを目指せ。ガンマンとなってリブステーキを狙い撃て。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ スペシャル版 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 00:08 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/01/29 (Sun.)

品川区西五反田の一人焼肉

正月に放送された『孤独のグルメ』スペシャルドラマを観て以来、私の中で焼肉食べたい欲が高まっています。ゴローちゃんが食べ損ねた「つるや」の映像を見たら、改めて食べたくなってしまって...。でも、今の「つるや」は当時以上の人気店となってしまったようで、予約なしだと開店前の行列に並ばないともう入店すらできないっぽい。これはハードル高いなあ、と悩んでいたんですが、そういえば一人焼肉で気になっていた店があったんだったということを思い出して、試しに行ってみました。

ひとり焼肉ニッチ!

ひとり焼肉ニッチ!

五反田にある大崎郵便局(まぎらわしい)の斜向かいあたりに、一年ほど前にできた「一人焼肉」に特化したお店。看板のインパクトが強すぎて、これは一度行ってみるしかないと思っていたのでした。芝浦の食肉市場が近いせいか焼肉店の競争が激しい五反田界隈にあって、あえて「一人焼肉専門」という独自性を打ち出してきているのは面白い。
しかし一人ちゃんこ一人すき焼きまでこなしてきた私にとって、一人焼肉なんて今さら怖くも何ともありません(ぉ

ひとり焼肉ニッチ!

店内は全席カウンターのみ、それぞれに専用の七輪と煙突が備えられています。確かに、この態勢ならば目の前の焼肉だけに集中できる。

が、私が入店したところ、私以外にお客さんはおらず、事実上の貸し切り状態。まさに完全なる「一人焼肉」をすることになろうとは、店に来るまで思ってもいませんでした(;´Д`)。

ひとり焼肉ニッチ!

注文は食券制。肉は基本的に盛り合わせメニューとして用意されています。焼肉ってついつい追加注文して高くなっちゃうことが少なくないけど、食券制であらかじめ支払ってあればそれ以上になることはないから、確かに安心かも。お店としてもそうやって回転率を上げたいという意図もあるんでしょうが。

ひとり焼肉ニッチ!

メニューはちょっと迷ったけど「牛ブタとり盛合せ」にしてみました。焼肉で牛以外を食べるのは邪道だとは思っているけれど、そもそもメニューが少ない中でこの店の味を知るなら、盛り合わせのほうが良いかと思い。
牛・豚・鶏が各二種ずつ×塩・タレで合計 12 枚入っています。これにハイボールとキムチを注文しました。キャベツはサービスとのこと。

ひとり焼肉ニッチ!

まずは塩から焼いていきます。

一人焼肉って、相手に気を遣ったり逆に肉を多く取られないよう警戒しながら食べなくてもいい反面、とにかく焼いて食べての自転車操業がなんだか忙しいんですよね。今回も、そんなせわしなさを感じながら、どんどん焼いて食べていきます。

ひとり焼肉ニッチ!

ここの牛肉は「経産牛」、つまりお産を終えた雌牛を使っているそうです。一般的に経産牛は味が落ちると言われますが、私も年齢的にサシさえ入っていればうまいという歳でもなくなってきたので、程良い赤身感がなかなか美味しい。肉の柔らかさは丁寧にスジ切り処理をした結果かなという印象ですが、経産牛のイメージとは違って、これはアリ。
ただ、豚と鶏はまあ普通かな...これは牛ヒレ盛り合わせのほうが良かったか。

ひとり焼肉ニッチ!

塩を食べきったところで、続いてタレを網に載せていきます。
炭火って火の勢いにムラが出やすいから、ちょうど良い焼け具合のところを探すのがなかなか難しい。

ひとり焼肉ニッチ!

牛ヒレがタレにしっかり漬け込まれていて、味がよくしみていて美味しい。この店は牛ヒレのタレが正解だったか。
素材の良し悪しもあるけど、こうやって手をかけることで肉っておいしくなるんだなあ。

ひとり焼肉ニッチ!

お会計を済ませた後、退店時に口直しのコーヒーがついてきました。ガムじゃなくてコーヒーというのは珍しい。

それにしても、結局最後まで他のお客さんが入ってこなかった。
一人焼肉には全然抵抗がないつもりだったけど、それも他のお客さんがいて活気のある店内なら楽しいのであって、静かな店内で完全に一人、というのはいくらなんでも寂しいなあ。

あの牛ヒレはアリだと思ったけど、次に私が行く機会があるまでに、この店は残っているんだろうか...。

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投稿者 B : 21:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/01/28 (Sat.)

六本木 ぶどう酒食堂さくら

ちょっと遅めの新年会に、以前から行ってみたかったお店へ行ってきました。

ぶどう酒食堂さくら

ぶどう酒食堂さくら

六本木通りから一本裏に入ったところにある、ワインメインのダイニングバー。かねがね行ってみたいと思っていたので、この機会に利用してみました。
上記はここが入口だと思って写真を撮っていたらどうやら裏口だったらしく(ぉ)正しい入口はこの左手奥にあります。パン屋に併設されているレストラン風で、ちょっと分かりづらい(;´Д`)ヾ。

ぶどう酒食堂さくら

「ぶどう酒食堂」を名乗るだけあって、ワインリストが本当に豊富。味の傾向も具体的に示されているので、詳しくなくても安心して頼むことができます。もちろんスタッフのおすすめに従っても間違いありません。

ぶどう酒食堂さくら

まだギリギリ新年だから、乾杯はスパークリングワインで。ロゼだと特別感が出ますね。目の前で順々に注がれると、気分が高まってきます。

ぶどう酒食堂さくら

料理は何にしようかな...と迷っていたら、「今日のオススメのお魚はいかがですか」と、見るからにうまそうな鮮魚たちがやってきました。この日のオススメは、手前からアジ、ヒメジ、メジナ、アカハタ。どれも艶が良くて本当に美味しそう...くっください(

とりあえず鮮魚はキープしつつ、他のものも頼んでいきます。

ぶどう酒食堂さくら

まずはおつまみ的にこのお店の名物でもあるピンチョスを盛り合わせで。ワインの進む味つけな上に、見た目にも楽しい。

ぶどう酒食堂さくら

そういえばフォークやナイフがないけど...?と思ったら、各テーブルの引き出しにズラリと並べられていました。これだけあればいくらでも食べられます(違

ぶどう酒食堂さくら

おつまみ系は引き続いてイカのフリットと、

ぶどう酒食堂さくら

朝採れ三浦野菜のグリーンサラダ。三浦野菜...三浦半島ってそんなに野菜が有名なんですね。確かにこの蕪や大根をふんだんに使ったシャキシャキのサラダ、おいしい。

ぶどう酒食堂さくら

そしてピザ。超スタンダードなマルゲリータだけど、この白いモッツァレラチーズがもちもちしていて、すごいおいしい。味のバランスも絶妙で、これは気に入った。

ぶどう酒食堂さくら

こんなの出されたらスパークリングワインなんてあっという間になくなってしまうわけで、白ワインへと進まざるを得ないわけです。
魚介や野菜に期待が持てそうなので、ここはミュスカデで。

ぶどう酒食堂さくら

そこへどーん!とやってきたのが、さっき調理をお願いしていた鮮魚。アカハタをエビ、ホタテ、オリーブと一緒にアクアパッツァにしてもらいました!
アクアパッツァってシンプルなんだけど、魚介のうまみが濃縮される感じで、うまいよなぁ~。これは幸せ。

ぶどう酒食堂さくら

からの、焼き牡蠣。本当は生がいいけど今季は感染症が流行っているから、焼きでガマン。
それでもおいしくてワインがスルスル入っていきます。最終的に何杯飲んだか忘れてしまいました(笑

ぶどう酒食堂さくら

パスタは生パスタと乾パスタそれぞれにメニューが用意されているというこだわり。というかこの店、ワインリストだけでなくフードメニューもむちゃくちゃ豊富で、10 回来ても全部食べ尽くせないんじゃないかというくらい。
この生パスタは乾パスタにはないもちもちした食感が楽しい。生パスタって通常家では食べないので、生パスタを出してくれるお店があると嬉しくなりますね。

ぶどう酒食堂さくら

パルミジャーノ・レッジャーノのリゾット。大のチーズ好きとしては、これにさらにパルミジャーノをどさっとかけていただきます。
チーズの濃厚な香りとコクと塩気がたまらない。これもおいしいです。

ぶどう酒食堂さくら

そういえばここまでほぼ肉を食べていなかったのを思い出し、ローストビーフを追加。温泉卵が添えられているのがさらに幸せ。

ぶどう酒食堂さくら

そーなると赤ワインが欲しくなってしまうわけです。

ぶどう酒食堂さくら

さらにピザおかわり。この店のピザはモッツァレラチーズが本当に絶妙なんだなあ。
でもさっきのと違って牛肉とオリーブが加わることで、さらに濃厚なお味に。これもうまいなー。

ぶどう酒食堂さくら

デザートはグルマン。「食いしん坊」という名のチョコレートケーキとアイスクリーム、私にピッタリじゃないですか(ぉ
こちらは同じフロアにあるケーキ店「ココアンジュ」から仕入れているようで、どおりで並のダイニングバーとは違う本格的スイーツ。

いやあ、期待通り、最初から最後までおいしかったし、楽しかった。
これだけ飲み食いしたにもかかわらず、お会計が思ったほど高くなかったのも嬉しいところ。

ここは自分のレパートリーの一つに加えたいお店ですね。ワイン好きの友人を連れてまた来ようと思います。

ごちそうさまでした。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

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投稿者 B : 22:44 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2017/01/14 (Sat.)

東京都中野区中野のレバにら炒め

「おお、空腹を幸福に変える中華景色だ」

蔡菜食堂

久しぶりの『孤独のグルメ』聖地巡礼。年始に放送された「お正月スペシャル」に登場した、中野の中華の聖地にさっそく行ってきました。
JR 中野駅から割とすぐ、マルイの真裏にあるこぢんまりとした中華料理店。真っ赤な壁面に「蔡」だけフォントが異なる店名が良い味を出しているじゃないか。

上海家庭料理。
看板を見た瞬間、俺の中華魂に火がついた。

蔡菜食堂

蔡菜食堂

上海料理って、何があるんだっけ。

クリアフォルダに入ったレギュラーメニューの他に、ホワイトボードは日替わりメニュー系。
私はこのホワイトボード前の席(ゴロー席の左隣)でしたが、劇中のような女性客は少なく、残念ながら女性から熱い視線で見つめられることはありませんでした(ぉ

しかし、エビ、アワビ、ニンニク...魅力食材のオンパレード。いきなりグッとこさせるじゃないか。
腹の虫たちも狂喜乱舞している。

劇中で宮崎美子さんが演じていた店員さんは、中国出身の気さくで優しげなおかあさん。
「青菜の水餃子と...」と注文しかけたところで我々が巡礼客だとすぐに解ったらしく、「ああ、それとこれとあれね」的な話の早さ(笑

蔡菜食堂

乾杯は久住さんに倣ってスパークリングワイン。ちょっとした新年会を兼ねた集まりだもの、こういう特別感があったっていいじゃないか。
泡で気分が高まったところで、よ~し、あとは食うだけだ。

蔡菜食堂

で、いきなりスペアリブの黒酢ソース炒め。
他にもいろいろ頼んだけど、調理や盛り付けの都合でいきなりメインっぽいものが最初に登場(笑

五郎's セレクションではないけれど、これ食べたかったんだよなあ~。
この黒スペアリブ、ちょっと甘口の濃い味で、期待を裏切らない。肉にみっちりとこのソースが染み込んでいる。

メニューの星空からこれを選んだ俺、ナイス。

蔡菜食堂

順番が前後した感じでおつまみセットの登場。
メニューにも書かれていた前菜系から、アンチョビカレーポテトサラダ、揚げピーナッツ、新緑ザーサイ、お麩と木耳(きくらげ)の醤油煮、地鶏の老酒蒸し、菜の花のおひたしの六点。ザーサイはイメージと違う緑色っていうのが見た目通り新鮮だし、麩を木耳とこんな風に煮込んだのって食べたことがないし、ポテサラにアンチョビとカレーという組み合わせもそれは中華なのか?と思わなくもないけど、どれもお酒が進む進む。

これが上海家庭料理なのか。
酢豚エビチリとは、別世界交響曲。

蔡菜食堂

こんなおつまみセットを出されたら、そりゃあ紹興酒を頼まないと失礼というものでしょう。
甕から瓶に移し替えて出された感じの紹興酒が、なんだか気取らない感じでうまい。

蔡菜食堂

そこへ青菜の水餃子。
基本は三個セットだけど、一人二個×人数分にして最初から取り分けて出してくださいました。

青菜の餃子なんて初めて聞いた。
また新しい餃子の扉が開かれた。

蔡菜食堂

柔らかい皮の中から、ムギュッと凝縮された挽肉と青菜がこんばんは。
ニラとは全然違う、さわやかだ。青菜が餃子に合うとは大発見だ。

スープがこれまた優しい味で、まるでこの店の雰囲気をそのまま溶かし込んだかのようだ。

蔡菜食堂

こちらは白切鶏(バイツェーチ)。中華料理の定番のひとつと言えばやっぱり蒸し鶏。
ゴローちゃんは小を頼んでましたが、こちらは人数もいるので大で。
まさに「パクチーの森」と称したくなる大盛りは、パクチー好きにはたまらんぞこれは。

おぉ~、蒸したてだ。これはうまい鶏だ。
一口に蒸し鶏といってもいろんな味つけがあれど、この白切鶏はパクチーとニンニク醤油と鶏が渾然一体となって、強烈なパンチを放ってくる。

これはクセになりそうだ。いいぞいいぞ。

蔡菜食堂

おかあさんのオススメに従って青菜炒めもいただいてみました。気をつけないとタンパク質祭りを開いてしまうところだった(笑
シンプルな炒め物なのに、ニンニクが効いていてこれまたうまい。さっきの優しい水餃子とはまた違った青菜の一面を見た。
これもお酒の進む一皿だなあ。

蔡菜食堂

こんな青菜炒めを出されたら、紹興酒もあっという間になくなるというものでしょう。
というわけで、紹興酒おかわり(笑

蔡菜食堂

五郎's セレクションから、トマト卵炒め。これぞ中国家庭料理の真髄とも言えるザ・シンプル。

ほ~ら、うまい。甘くてうまい。
トマトと卵だけで勝負してる潔さがいい。
これは俺、大好きかもしれない。

蔡菜食堂

そして「ふらっと QUSUMI」に登場したあわびシイタケ炒め。
ぷりっぷりのアワビをふんだんに使った贅沢メニュー。これはシイタケが苦手な私でもうまい。
思わず表情がほころびます。

蔡菜食堂

青島ビールだって欲しくなるというものです。
やっぱりこういう中華なら、日本のビールよりも中華ビールだよなあ。

蔡菜食堂

気になったメニューから一つ、海老と豆腐のうま煮。
こういうシンプル極まりない料理って逆に難しいものだけど、これは豆腐に海老と中華のうまみがうまい具合に乗っていて、おいしい。

うん、上海家庭料理、なかなかに楽しい。

蔡菜食堂

ここで真打ち、レバにら炒めがついにおいでなすった。

レバー、でかし。照りもよし。
食欲がギンギンにかき立てられているなう。

見た目は普通のレバニラだけど、このレバーが、レバーが!
表面は普通に焼けているのに、噛みつくと薄皮がぷちっと弾けて中からとろけるようなレバーが。
こんな食感のレバニラ、生まれて初めて食べたかも。

このレバー、すごい。すごすぎる。
これをレバニラというなら、俺が今までの人生で食ってきたレバニラをなんと呼べばいいんだ。

蔡菜食堂

これは酒を煽るレバニラだ。
思わず、赤ワインをボトルで入れちゃったじゃないか。
中華を食べに来てここまでガンガン飲むこともそうそうない。それくらいテンションの上がる中華。

蔡菜食堂

ワインをもらったらさらに食欲がノッてきたぞ。
というわけで、ここでまさかのレバにら炒めおかわり(ぉ
やっぱり、二皿目も同じくうまい。

なるほど、このレバニラ、タレがやばいんだ。
このタレ、レバー、ニラ、三位一体の破壊力。
俺は今、心の底で待ち焦がれていた人と、運命の出会いを果たしている。

蔡菜食堂

〆は久住さんも食べていた、ナンプラーとアンチョビの焼そば。中華にアンチョビを使うという発想が意外だけど、上海料理なら魚のうまみが活きないわけがない。
日本のソース焼そばとは似て非なる、深みのある味。これもまた、おいしいです。

蔡菜食堂

デザートはまず、杏仁豆腐。

見た目はまあ普通だけど、味のほうは...これまた、いたって普通(笑

蔡菜食堂

さらにごま団子。
とはいっても我々が「ごま団子」と言われて想像するのとは全然違う。
見た目は、単なる白玉。

もちもちっとした白玉の中に、ほんのり甘いごま餡が入ってる。なんだか、かわいいデザート。
味のほうは、これまたこの店らしい、やさしくてかわいらしいお味。

上海風ごま餡団子、おおいに気に入りました。

蔡菜食堂

ああ、食欲のクールダウン。お茶はあったかいけど。
満足度の高いお店だったなあ...そのせいで、いつもの聖地巡礼以上に食べ過ぎたし、飲み過ぎた(;´Д`)ヾ。
でも、おいしかったからいいか。

ありふれた家庭料理の中にこそ、本当にうまいものが隠れている。
それはきっと、世界中どこでも同じなんだろう。
そのことを、町の小さな中華屋さんが教えてくれた。

町中華の鑑のような店だったなあ。
ここはいずれまた来たい。次回は、ニンニク芽と豚肉炒めなんて美味しそう。オーソドックスに焼き餃子と炒飯なんかもいいな。

本当にごちそうさまでした。

孤独のグルメ スペシャル版 Blu-ray BOX

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2016/12/29 (Thu.)

イタリアンバル UOKIN

2016 年最後の忘年会でこのお店に行ってきました。

イタリアンバル UOKIN 新橋店

イタリアンバル UOKIN

その名の通り海鮮系中心の居酒屋「魚金」グループ。ちゃんと美味しいのにリーズナブルだからとても好きなんですが、それ故に予約が取りづらい。そんなわけで久々の魚金チェーン店、今回は魚金の中でもちょっと珍しいイタリアンバル業態のお店です。
新橋の飲み屋街にありながら周囲とは少し雰囲気が違う店構えですが、よく見るとおなじみの「魚金」ロゴが出迎えてくれます。

イタリアンバル UOKIN

飲み放題コースで予約していたところ、着席するや否や飲み物よりも先に料理が運ばれて来始めました(汗。
このイタリアンカラーを彷彿とさせる鮮やかな料理は「具沢山ミックスサラダ」。ガラス製のボウルが夏感ありますが(ぉ)、見た目にも楽しい一皿です。

イタリアンバル UOKIN

名物カルパッチョ盛り合わせ。鯛、サーモン、鰯、ハマチなど私の好きなネタのオンパレード。これは嬉しい。
普通の和食系「魚金」なら刺盛りで出てくるところでしょうが、たまにはこういうのもイイですね。

イタリアンバル UOKIN

そしてアフェタートミスト(生ハムとサラミの盛り合わせ)。
イタリアンおつまみの定番中の定番ですが、ちゃんとオリーブオイルと黒胡椒をかけて出してくれるのがいい。

ところで飲み物はまだですか(ぉ

イタリアンバル UOKIN

ここでようやく飲み物が届きました。飲み放題メニューにスパークリングワインがあると、まずは生ビールじゃなくてこっちを飲みたくなるというもの。
折しも今日は忘年会を兼ねた某氏のお祝い会でもあり、おめでたい門出に乾杯!

イタリアンバル UOKIN

それから今が旬の生牡蠣。例年以上にノロが流行っている今はちょっと身構えてしまいますが、魚金なら大丈夫でしょう(大丈夫でした!)。
牡蠣は焼き牡蠣やフライもいいけど、やっぱり生が一番ですよね~。

イタリアンバル UOKIN

からの、本日のフリット盛り合わせ。ワカサギとイカのフリットでした。
ちょっと濃いめに味付けられていて、これはお酒が進むなあ。

それにしても、料理がどんどん運ばれてくるのでこちらもどんどん片付けていかないとテーブルに乗らなくなってきました(汗

イタリアンバル UOKIN

とはいえ、料理が進むとお酒も進む。
ワインはシャルドネに移行してみました。今日のメニューは全体的に白ワインな気分。

イタリアンバル UOKIN

そこにパスタがやって来ました。こちらは九条ねぎと柚子のペペロンチーノ。
ねぎと柚子の香りが爽やかで、スルスル食べられてしまうサッパリ系ビアンコスパゲティ。

イタリアンバル UOKIN

加えて、牛スネ肉のトマト煮込みリガトーニ。今回唯一のガッツリ系肉。
ごろごろっと入ったスネ肉がとても柔らかく、トマト味と食べでのあるリガトーニとの相性抜群。これとても気に入った。

イタリアンバル UOKIN

そしてこれが本日のメインディッシュ。豪快オマール海老と白身魚のアクアパッツァ。
オマール海老がズガンと頭・爪つきで出てきて、具の盛りが良すぎて白身魚が見えていませんが、海老や貝の下層にほろほろになった鯛が隠れています(笑

こういう豪快かつ豪華な料理がお目見えすると、いよいよ年の瀬のパーティー感が出てきますね。

イタリアンバル UOKIN

そりゃあワインもおかわりしてしまうというものです。
(これ何杯目かよく憶えていない)

イタリアンバル UOKIN

〆のリゾットは、アクアパッツァのスープをそのまま使ってリゾットに仕上げてもらえました。
アクアパッツァの具を全部食べてしまった場合はプレーンなリゾットが出てくるだけですが、少し残しておくとこうやって具付きの豪華な盛り付けで出してもらえます。

魚介のうまみを全部吸ったリゾット、うっまーい!

イタリアンバル UOKIN

最後はバニラアイスでお口直し。ついでにまたスパークリングワインをおかわりしてしまいました(ぉ。

久しぶりの魚金、大満足でした。店員さんもフレンドリーな感じで楽しいし、イタリアンバル、イイじゃないですか。
これは他業態も行ってみたくなりますね。ビストロなんかも気になります。でも久しぶりに本流の魚金にも行きたいなあ...今から新年会の予約はさすがに取れないか(笑。

ごちそうさまでした。
今年も一年、お世話になりました。

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2016/12/10 (Sat.)

西麻布 一歩 再訪

おいしい鶏をいただきに、久々に西麻布の一歩へ行ってきました。

一歩

一歩

六本木の繁華街からちょっと歩くと、西麻布の少し落ち着いた界隈にたどり着きます。どの駅からもちょっと遠いけど、だからこそ喧噪に煩わされることなく、静かに語らえる場所。そういうのもあってこのお店も気に入っているのですが、今回は久しぶりに訪れました。

一歩

とりあえずビール。お通しは鶏肉のチャーシュー的な煮込みで、柔らかくて味がよく浸みており、単品メニューとしても成立しそうなうまさ。
一杯目のビールがスルスルとなくなっていきます。

一歩

軽くおつまみ的にクリームチーズの味噌漬け。こういうチーズ系・珍味系おつまみに目がない私としてはどストライクな一品。
クリームチーズと味噌って、なぜだか妙に合うんだよなあ。発酵食品のハーモニー。

一歩

白レバーのムース。くさみがなくて、滑らかな舌触り。
焼鳥と軍鶏鍋がメインの店なのに、ここまでは和洋折衷的なアンティパストが続きます。

一歩

これは何だったか忘れたけど(ぉ、サラダ的な何か。美味しかったのだけは憶えてます(笑

一歩

で、そろそろここからが本番。飲み物は中々(焼酎)のロックに切り替えて、本格的な鶏肉攻勢に備えます。

一歩

焼鳥は、ささみのさび焼とねぎまから。
このお店が使っている軍鶏はジューシーなんだけど脂っこくなく、「ちょうどいい」感じ。ねぎまのネギも細身のを軽く焦げるくらいに炙ってあってちょうどいい。ネギのみずみずしさが残りすぎてるとベチャッとしちゃってイマイチなんですよね。

一歩

ヒザ軟骨もおいしい。
ここの焼鳥は基本的に一本 220 円。西麻布の真ん中でこのクオリティの焼鳥がこの値段、というのはとてもリーズナブルだと思います。

一歩

それから旬のギンナン。
焼鳥屋にあるとつい頼んじゃいますよね。

一歩

ポテトサラダがまた丁寧に作られていて、ふわふわの食感でおいしい。
これおかわりもらってもいいですか(ぉ

一歩

もも肉の唐揚げ!これは以前来たときに気に入ってしまい、絶対また食べようと思っていたやつ。
しかもここしばらく美味しい唐揚げが食べたいと思っていたにも関わらず、ランチで入った定食屋のおいしい唐揚げがそういうときに限って売り切れだったりして、ものすごく唐揚げに飢えてたんですよね(笑

ジューシーな鶏肉にちょっと濃いめの味つけで、カラッと揚げたてをいただく。ここの唐揚げに並ぶレベルの店はそう多くないんじゃないでしょうか。
焼鳥屋でありながら、メインの焼鳥よりもうまいと思えてしまう唐揚げ。鶏唐好きとしては、この上ない幸せ。

一歩

想像したのとは違う見た目で登場した、自家製コロッケ。
コロッケ自体ももちろん美味しいんですが、ホワイトソースを絡めて食べるとクリーミーさが増してさらに美味しい。

一歩

最後の〆は「なめらかプリン」。一日六食限定なので、予約するときにコースではなくまずこのプリンを予約しました(笑
卵そのものの味を活かした濃厚なプリンで、甘い物好きでなくてもこれは幸せに浸れます。下手な専門店を凌駕するレベルで、お世辞抜きでこれを食べるためにこの店に来てもいい、と思えます。

今回も、どの品もとても美味しかった。
料理にハズレがなくて、しかも落ち着ける場所で、改めてこの店は自分の中でも「とっておきの店」の一つだなあ、と思いました。
今度は誰を連れてこようかな。

ごちそうさまでした。

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2016/12/04 (Sun.)

シャンウェイを受け継ぐ味 四谷三丁目「遊猿」

「食材が踊る。弾ける。中国鉄板食欲雑技団だ」

遊猿

ドラマ『孤独のグルメ Season4』に登場した鉄板中華の名店、シャンウェイ。私がこれまでにほとんどの聖地を巡礼してきた中でも、トップ 5 に入る店だと思っていますが、それだけに予約がなかなか取れない。今までに何度か行こうとして予約できず、最近でもまだ混んでいるという超人気店になってしまいました。
が、最近そのシャンウェイで修行したシェフが四谷三丁目に中華料理店をオープンしたという噂を聞きつけました。シャンウェイのファンとしては、これはもう行くしかないじゃないですか。さっそく有志を募って行ってきました。

お店は四谷三丁目から徒歩数分、他にも渋い店やうまそうな店が建ち並ぶ車力門通りの奥にありました。とても雰囲気のある通りで、改めてカメラを持って歩きに来たい道。

遊猿

でもその店構え以上にインパクトがあるのが、隣の「坊主バー」の看板。なんだこれ(;´Д`)ヾ。
しかもその上の階には「牧師バー」...やばい、中華よりもこっちのビルのほうが気になってきた(ぉ。

しかし気を取り直して、お店の扉を開きます。

遊猿

遊猿

高級中華料理店っぽい外観からは想像できない、カントリー調の内装。程良くオシャレなんだけど暖かみがあって、とても落ち着く空間です。
カウンター越しにはシャンウェイ同様に大きな鉄板があり、その上でさまざまな食材が料理に仕立てられていきます。この店はもしかしたらテーブルよりもカウンターが特等席なのかも。

こういう店舗、好き。

遊猿

何はなくともまずは生ビールで乾杯。ヱビス生なのが嬉しいじゃないですか。

遊猿

メニューは黒板に。シャンウェイと同じメニューもあれば、こちらのお店のオリジナルと思われるメニューもあります。さらに店員さんと話をしてみると、この中に書かれていないものでも作ることができるとのこと。そういえばシャンウェイも黒チャーハンは裏メニューだったし、そういう伝統は受け継いでいるようです。
しかしどれもうまそうで迷うよなあ...と決めあぐねていたら、店員さんから「前菜、人数分の盛り合わせにしてきましょうか?」との嬉しい提案。それそれ!それください。

遊猿

といってまず出てきたのは「ウニゆば」。湯葉といっても実際は寄せ豆腐のような柔らかい豆腐で、このクリーミーさがウニとの相性抜群。隠し味の山椒も効いていて、これは最初からいきなりやばいやつ来ちゃった。すごくおいしいです、これ。

遊猿

そして前菜の盛り合わせ、上から時計回りに豚耳とレッドキャベツの香菜和え、スミイカ葱生姜和え、豚かタロースとカシューナッツの黒酢和え、ツブ貝の紹興酒煮、中央が白子の何か(忘れた)。
いろんな料理を少しずつ楽しむという中華の醍醐味。しかもどの皿も手を抜いておらず、ついおかわりが欲しくなります。

遊猿

食事に引っ張られるようにビールがあっさり空いてしまったので、飲み物はハイボールに移行します。

遊猿

これまたどれにするか迷った点心は、オーソドックスに鉄板大餃子を選択。餃子というより肉包子と呼びたくなるサイズの餃子はもっちもちでうまい。葱や胡麻をふんだんに使って作られていると思われるタレ?餡?がたっぷりと上にかかっていて、餃子の味を引き立てます。

遊猿

こんな餃子を出されたら、紹興酒のボトルを入れずにはいられなくなるじゃないですか。
紹興酒って普段あんまり飲まないんだけど、うまい中華を食べると欲しくなっちゃうんですよね...。

遊猿

カキの四川煮込み。
見るからに辛そうだけど、唐辛子だけでなく甜麺醤や山椒を駆使した複雑な味がカキによく浸みこんでいて、これもまたうんまい。こういう味、どストライク。

遊猿

シャンウェイでも名物料理だった、やわらか蒸し鶏(半羽)。誇張なく、本当に骨まで食べられる柔らかい蒸し鶏に、葱醤油が浸みる。中華といえば蒸し鶏は外せない定番料理だけど、ここまで柔らかいのはシャンウェイとこの店以外では食べたことがありません。

やっぱりうまいなあ。ああ、半羽とか日和らずに一羽いっておけばよかったか。

遊猿

ワカサギの香り炒め。
軽く揚げたワカサギに香草が絡んでおいしい。これまたお酒が進みます。

遊猿

からの本命、毛沢東スペアリブ!
メニューには書かれていませんでしたが、店員さんの「毛沢東スペアリブ、できますよ」との一声で注文させていただきました。どうやらシャンウェイに行ったことのある客と見抜かれていたようで(笑

ジューシーなスペアリブに、たっぷり振りかけられたこの謎のスパイスが超辛くてウマイ。このフレーク、何でできてるんでしょうね?揚げニンニクと唐辛子と葱、までは判るけど、全体としてはよく解らないうまさが渾然一体となって押し寄せてくる。ヒィヒィ言いながらも箸が止まらないこの感じ、クセになりそうです。

遊猿

これはちょっと口を冷やしながらじゃないと食べられず、改めてハイボールに戻ってきてしまいました。でも、うまかった。
食後に「余ったフレーク、お持ち帰りになりますか?」という申し出をいただいたので、お言葉に甘えて持ち帰らせていただきました。中華っぽい料理にかけてもいいし、ご飯に振りかけるのもアリ。ただ、いろんなスパイスで口が慣らされた店内で食べるのよりも、自宅で食べるとさらに辛さを強烈に感じるので、どうやって食べるかは工夫が必要かも(笑。

そういえばシャンウェイの料理はどれも大胆にガツッと盛られて出てきましたが、このお店は味は受け継ぎながらも、全体的に上品な盛り付け。ちょっと落ち着いた感じで会食したい用途にも使えそうです。

期待に違わずおいしかった。ここはまた来たいなあ。一緒に行きたい人、募集します(ぉ

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/11/16 (Wed.)

大衆ビストロ 煮ジル

以前から気になっていたお店にようやく行くことができました。

大衆ビストロ 煮ジル

大衆ビストロ 煮ジル

五反田の雑居ビル「グレイス五反田」。ここに入ってる飲食店の当たり率が高いことはこの blog でも何度か書いていますが、その中でも特に気になっていたお店がこちら。何故か今までなかなか縁がなかったのですが、某馬の人が出張で近くに泊まるということで、これ幸いとばかりにお誘いして訪店。
ちなみにここ、元々は目黒にある「大衆ビストロ ジル」の姉妹店のようです。東急沿線エリアに数店あるので、他のお店にも行ってみたいところ。

大衆ビストロ 煮ジル

お品書き。お酒のつまみ的に大変ソソられるメニューのオンパレード。ちなみにこのリストはアンティパスト系が中心で、メインの肉料理はまた別のリストが存在します。
私の好きな単語がズラリと並んでいて、これは悩むなぁ~。

大衆ビストロ 煮ジル

とにかく一杯飲んで気を落ち着かせよう。メニュー的にはビールよりもワインが飲みたい気分だったので、まずはグラスワインの白から。
これは「ブレッド&バター」という銘柄で、初めて聞いたけどワインらしからぬ名前(笑。でもその名の通り、まるでバターのようにコクのある白ワインで、これはつまみと一緒に飲むとどんどん進んでしまう危険なタイプだわ。

大衆ビストロ 煮ジル

で、最初のつまみはメニューの「自家製ベーコンに燻製ポテト"いぶりがっこ"のトリプルパンチ」に目が釘付けになってしまった、スモーキーポテトサラダ。
だってポテトといぶりがっこの組み合わせ、って二年前の何かを思い出さずにはいられないじゃないですか(ぉ

しかしこれ、ポテサラなのに燻製の香りが効いてて、クリームpいぶりがっこマスカルポーネとはまた違った感じでおいしい。パンとバターをモチーフにした白ワインとの相性も抜群です。

大衆ビストロ 煮ジル

からの「カイノミのタタキ」。最近あちこちのお店で食べて個人的赤丸急上昇中の部位、カイノミ。これをタタキにして、やや酸味の効いた濃い味のソースに絡めてあって、これまたうまい。ワインがどんどん消費されていきます。

大衆ビストロ 煮ジル

そして、鴨とフォアグラの田舎風パテ。パテ好きとしてはこういう店でメニューに載っていると必ず頼んじゃいます。
味付けはシンプルに岩塩もいいけど、マスタードソースもなかなか。

大衆ビストロ 煮ジル

あっという間に白ワインがなくなってしまったので、赤ワインに突入。
この店のワインは基本的に目黒店のシニアソムリエが選んでいるとのこと。いちいち私のツボを突いてきます(ぉ

ガッツリ肉を食べるなら、重めのフルボディ。かつ、私はスペインワインが好きなので、スペインの「メルセデス カベルネソーヴィニヨン」を選んでみました。メルセデスなのにドイツワインじゃないのかよと突っ込みたくなりますが(本来「Mercedes」はスペイン系の女性名らしい)、肉に負けない存在感ある重みがいいですね。

大衆ビストロ 煮ジル

この赤ワインで迎え撃つのは、とろとろ豚バラのシェリービネガー煮込み。その名の通りスプーンでほどけそうなほど柔らかくて、シェリービネガーの軽い酸味あるコクが絡まってとても美味。じっくり煮込んだ肉ってなんでこんなにうまいんだ。

大衆ビストロ 煮ジル

および、「牛サガリのコンフィ わさび風味のクレソン添え」。
いかにも肉って肉、でわさび風味のクレソンを巻いて食べる。「コンフィ」って一見タタキ系っぽいけど煮込み料理の一種で、先ほどの豚バラ煮込みと合わせて「煮ジル」の名に恥じないうまさ。思ってたとおり、この店「当たり」だ。

大衆ビストロ 煮ジル

豚・牛ときたら今度は鶏にもいっとかないといけないでしょうということで、「五反田チキンウィング スパイシーディップ」。どのへんがどう五反田なのかはちょっと判らないけれど(ぉ、油断すると火傷しそうなほどアッツアツの手羽先。いかにもバル、という感じの正しいつまみのあり方。

大衆ビストロ 煮ジル

ウズラとモッツァレラチーズの春巻き。
サクッとした衣の中からトロッとしたモッツァレラがこんにちは、こういうつまみもたまりません。こんなちょびっとじゃなくてもっと気前よく出してよ!と言いたくなるほど、あっという間に全部なくなりました(笑

大衆ビストロ 煮ジル

〆の炭水化物は、牛スジ入りガーリックライスにも強烈に心引かれたけどそこはウィークデーだったのでちょっと自制して(笑)「播磨灘産牡蠣と野沢菜、まいたけのビストロ飯 ラヴィゴットソース」。そろそろ旬の牡蠣と炊き込みご飯の定番マイタケ、そこに野沢菜が加わることで味にリズム感が出る。それぞれのうまみが相乗効果を発揮して、これは想像以上にうまい。ずっと肉で攻めてきたけど、最後に海鮮を選んで正解だった。

大衆ビストロ 煮ジル

デザートは「大人のプリン」。どのへんが大人なのかと思ったら、ブランデーの香りを効かせた濃厚なお味で、これは確かにお子様には分からないわ。

全体的にワインに合うチョイスと味付けで、おいしくお酒を飲むのに最適なお店でした。値段もお手頃で遠慮なく飲み食いできるのも嬉しい。カウンター席なんかもあるし、これは仕事帰りに一人飲みに使いたくなりますね。
ここはリピート確定です。他にも気になるメニューはたくさんあるし、近いうちにまた来ようと思います。

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投稿者 B : 22:46 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/10/30 (Sun.)

宮城県仙台市の牛たん定食

「いい仕事をするためにも、牛のパワーを注入しておきたい」

仙台

一年半ぶりにやって来ました仙台。ええ、もちろん来訪の目的は 8 月に放送されたドラマ『孤独のグルメ 真夏の東北・宮城出張編』の聖地巡礼のため。
長く暑かった今年の夏もようやく過ぎ、仙台はそろそろ薄手のコートを羽織りたくなる気候ですが、うまいもの食って熱くなるには、むしろそれくらいがちょうど良い。

さあ、仙台に来たからには、牛たんに挨拶しとかなきゃな。

牛たん萃萃(すいすい)

萃萃

この回で最初にゴローちゃんが訪れたのが、牛たんの名店「萃萃」。仙台には牛たんの有名店が数多く、複数店展開しているお店も少なくありませんが、この店は仙台の中心部からもちょっと遠く、老夫婦が二人で営んでいる、本当に知る人ぞ知る存在だったようです。

放送から少し時間が経ったこともあり、今回は予約を取っていなかったのですが、念のため当日に「今日の七時半頃行きたいんですけど、席の予約ってできますか?」と電話をかけてみたところ、女将さんから「分からないけど、たぶん七時くらいには終わっちゃうんじゃないかしらね」と言われ、五時半頃に慌ててタクシーに飛び乗りました(;´Д`)。

萃萃

着いてみると、店先にはホワイトボードに「本日 17:30~19:00」の文字が。食べログには「11:30~21:30」とランチから通しで営業しているように書かれていましたが、実際は材料が切れたら閉店してしまうようで、多くの場合 19:30 くらいには営業終了しているようです。この日も、常連さんを中心に予約のお客さんの分でほぼ材料が終わってしまい、我々が実質的に最後の客だったもよう。念のため電話してみて本当に良かった(汗

ちなみに、ランチは常に行列、土曜日のランチになると朝から並んでいるお客さんもいるようで、むしろ夕方早めの時間に予約を入れるほうが確実とのこと。

萃萃

店内には「しばらくの間牛たんセットのみの提供となります」との貼り紙が。劇中では「牛たんハンバーグは作るの面倒だから今やってない」という描写がありましたが、面倒云々以前に今はドラマの影響で客足が途絶えず、それ以外に手をかけている余裕がないそうです。
そして、

萃萃

無情にも「テール焼スペシャル 完売」の文字が...。牛たんよりもむしろテール焼のほうを楽しみにしていたのに(泣

女将さんによると、テール焼用のテール肉はスープに入れるものよりも全然大きいため、週に 30~50 程度しか用意できないとのこと。しかも、大半が常連さんの予約等で埋まってしまうため、現在ではほぼ幻のメニューになっているそうです。これは何週間か前から予約しておかないとありつけそうにないなあ。本当に残念だけど、今回は諦めるしかない。

がーんだな...出鼻をくじかれた。

萃萃

気を取り直して、生ビールとキムチで牛たんの焼き上がりを待ちます。
牛たんは一人前ずつ焼いているようで、複数人で行くと順番に出てきます。ちょっと待つけど、焼きたてを食べるのが一番うまいから、ここはガマン。

萃萃

来ましたよ、牛たんセット 1.5 人前。テール焼がないから牛たん多めで。

冷奴にとろろ、テールスープというオーソドックスな布陣。
牛たんといえば麦飯だが、この店はライスなんだ。

萃萃

牛たん焼、ごぶさたしてます。
お店によって牛たんも分厚いのから薄いのまでいろいろあるけど、ここのは薄すぎず厚すぎず、ちょうどいい厚さだ。

萃萃

おぉ~、これはいいタンだ。柔らかみが違う。
柔らかさとタンらしい弾力の絶妙なさじ加減。

そして、塩が効いてる。麦飯でなく白米なのが納得の味だ。
俺の中に、新しいタンのうまさが開発されていく。

萃萃

ここでテールスープだ。

テールのうまみがじっくり出た、胃の腑にしみる優しい味、だけど胡椒が後味を引き締めている。
胡椒が調味料というのでなく、味の一端をしっかり担っている。

ばかに存在感があるテール肉は、噛んだ瞬間にほぐれる柔らかさ。
これ、うまい。普通はおまけみたいな感じで入っているもんだが、こいつは肉としてしっかりうまいレベルだ。

テールスープの肉でこれだけうまいんだから、テール焼はさぞかしうまいに違いない(未練

萃萃

店内には、松重さんのほかに大将役のでんでんさん、女将約の松本海希さんのサインが貼られているだけでなく、宮城県出身のお笑いコンビ・サンドウィッチマンが他の芸人さんを連れて来たときのサインや写真が数多く飾られていて、ドラマに出る前から多くの人に愛されてきたお店であることがよく分かります。
そりゃあこれだけおいしいんだもの、一度食べたら誰だって好きになるに違いない。

あったかい白飯に、塩味牛たん、とろろ。
仙台牛たんには戦国時代を生き抜いて磨き上げられた、本物の強さがある。

予想を遙かに超えたものにありつけた。
仙台、ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

B017D5ESCK
※Blu-ray BOX には「真夏の東北・宮城出張編」は収録されていません

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投稿者 B : 21:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2016/10/29 (Sat.)

炭火焼肉 本牧亭 その 4

最近私の中で最もお気に入りの焼肉店「本牧亭」に、また行ってきました。

本牧亭

本牧亭

日によって出てくる牛の銘柄が変わるのがこの店。でも全て和牛で全ておいしいからハズレはありません。
この日は岩手県の奥州牛 A5 ランク。これまた期待ができそうです。

本牧亭

まっさらなアミと暖まり始めた炭火を愛でながら、

本牧亭

まずは瓶ビールで乾杯。ヱビス生もいいけど、たまには瓶ビールも乙なモノです。

本牧亭

肉はいつものごとく「ファミリー盛り」から(写真は二人前)。カルビ、ロース、ハラミ、赤身うす切りのセットで、基本的な焼肉としてはこれだけでも十分堪能できます。

本牧亭

野菜と一緒に焼いていくわけです。
野菜焼は、その時季の旬のものが出てきます。まだまだ暑い日も多いけどギンナンが入るとすっかり秋、という感覚になりますね。

本牧亭

赤身うす切りには、別売オプションの卵黄がよく合います。タレをつけてから卵黄につけて食べると、焼肉なのに不思議とすき焼き感。んまーい。

本牧亭

肉のおいしさのあまりあっという間にビールがなくなってしまったので、すかさずハイボールに移るわけです。

本牧亭

網の中央特等席で暖まっていた栗ができあがりました。栗のバター焼き。
こ・れ・が・ま・た、濃い味の栗にバターの風味が染み込んで、濃厚なモンブランをいただいているような感覚に陥ります。まるで奥州和牛から主役を奪い取る勢いでうまい。

本牧亭

この店はホルモンもうまい。いつもはホルモン(小腸)だけ頼むところ、今回はホルモン盛り(ミノ、ハツ、ギアラ、ホルモン、マルチョウ、サンド)で頼んでみました。
するとこんなに丁寧に処理されたホルモンが出てきてちょっと感動。新橋や五反田のホルモン屋で出てくるやつ、もっと雑だからなあ(笑

本牧亭

もちろん「皮八割、脂二割」の法則に従って焼いていきます。
ここのホルモン、脂肪のジュワァ感だけに頼らず、ちゃんと肉自体に味が感じられてうまい。

本牧亭

そーなると焼酎。
芋焼酎「栗東」をロックでいただきます。

本牧亭

〆はいつもならクッパ系にいっているところ、今回は目先を変えて石焼きビビンバ(ハーフ)にしてみました。
米の一粒一粒にまでしっかり味が行き渡っていて、これもおいしい。クッパと甲乙つけがたし。


今宵も大満足でありました。
でも、後から写真を見ていると、またすぐに食べたくなっちゃうんだよなあ(笑。

きっとまた食べに行きます。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/10/22 (Sat.)

ROAST HORSE #2

8 月に初めて行った際に感動してしまい、そのまま次回予約まで取ってきたローストホースの予約日が来たので、満を持して伺ってきました。

ローストホース

ROAST HORSE

完全会員制で一般には店舗の場所や電話番号すら非公開というお店なので、会員でない私は自由に予約することすら叶いません。今回もお誘いいただいた某氏には、本当に感謝の言葉もありません。この店は本当に他の予定に優先してでも来る価値があると思います。

ROAST HORSE

乾杯はビールではなくスパークリングワインから。ラ・ジョイヨーザというイタリアのカヴァで、スッキリ辛口、これからの馬肉料理を前に喉を潤すのにちょうどいい。
飲み放題メニューにスパークリングワインも含まれているので、安心して飲んだくれられます(笑。

ROAST HORSE

一品目はなんと馬肉ではなく、しじみ汁。
いきなり渋いものを...と思いましたが、オーナーによると「馬肉は身体を冷やす食材なので、それを食べる前に身体を温めてもらうためにしじみ汁を選んだ」とのこと。じわっと深みのあるしじみ汁、胃に染み渡ります。

ROAST HORSE

馬肉料理は今回も、握りから。
この握り、肉に何度も包丁が入れられていて、筋っぽさが全くない。とても柔らかく、でも肉らしさが味わえる握りは、魚の握りとは全く違ううまさ。いきなり本命級のこの味が出てくるところに、この店の奥の深さを感じます。

ROAST HORSE

三品目にいきなりデザート...?と思わせるこれは、なんとカブの煮込み。繊維質を感じなくなるくらいに柔らかく煮込まれたカブにスプーンを入れていくと、

ROAST HORSE

中にはしっかり馬肉が隠されていました。
カブと馬肉の甘みに対して、煮汁の隠し味にカラシが使われていて、えもいわれぬ取り合わせ。こんな煮込み料理は初めて食べました。

ROAST HORSE

続いて馬刺しと昆布締め。
本当にここの馬刺しは今まで食べたどんな馬刺しよりもうまくて、この味を何と表現したらいいか分かりません。食べるごとに自分の語彙力が失われていく、そんな破壊力を持った料理が続きます。

ROAST HORSE

馬刺しもう一皿。目の前でどんどん脂が溶けていくオビとフタエゴは前回もいただきましたが、真ん中はなんと馬肉のたたきの上に秋刀魚の刺身を載っけた(!)カナッペ的なもの。生肉と生魚を一緒に食べるというのも衝撃的ですが、これがまた全く違和感がない。目から鱗、これはうまい!

ROAST HORSE

常識を覆す料理があまりにも続くため、合わせるお酒も何を選んだら良いか分からなくなってきます。もうここは店員さんのオススメに従うのが最良でしょう。
というオススメで出てきたのがこの「KINOENE APPLE」という千葉のお酒。日本酒でありながらリンゴ酸酵母を使って醸造したもので、ラベルに「らいすわいん」との記載もあるとおり、まるでワインのようなフルーティさをもつお酒。あああ、これはおいしいわ。そして和とも洋ともつかないこの店の料理によく合います。

ROAST HORSE

馬肉は赤身とカイノミの刺身へと続きます。
調理法もお酒も全てが「最高の馬肉を最高の状態でいただくため」に整えられたものであることが、料理の一皿、酒の一杯から伝わってきます。

ROAST HORSE

稀少中の稀少部位、馬のタン刺し。これもまたフォトジェニックな一皿。
今回集まったメンバーのほとんどがフルサイズカメラを持参していたせいか、オーナー自らが料理を運んでくるたびに「はい、新しい被写体ですよー」と言って出してくるから正直吹かざるを得ないw。

ROAST HORSE

日本酒のほうは、石川県は能登の「白菊」へと進みます。

ROAST HORSE

出た、馬肉のユッケ!
生卵のエスプーマ(泡立つまでかき混ぜたもの)に生の馬肉と梨の果肉を潜ませた、最高の一品。合わせる果物は旬によって変えるそうです。
これを食べるのは二回目だけど本当にうまい。生きていて良かった、とさえ思えます。

ROAST HORSE

馬ロースと千住ネギの南蛮漬け。
さっきのエスプーマユッケとは対照的に、味にパンチのある一品。まったりとした口の中をガツンと目覚めさせてくれるうまさ。

ROAST HORSE

そして寿司に戻って、コウネとトロたくの握り。
コウネのとろけるんだけど全くしつこさのない、潔い脂のうまみは本当に大好きです。

ROAST HORSE

からの、う巻き玉子。う巻きといっても鰻じゃなくて馬ですよ奥さん!(誰
ふわっと優しい玉子焼きの中から、うまみがギュッと凝縮された時雨煮っぽい馬肉の濃い味が出てきて、これもいい。

ROAST HORSE

お酒は「ゆきの美人 美郷錦」へ。
名前の通り、透明感のある上品な味わいが料理を引き立てます。

ROAST HORSE

この日の野菜焼きはカボチャとシメジ。
ってこんな立派なシメジ見たことないよ!シイタケかと思った(;´Д`)。

ROAST HORSE

ニラの何か(ぉ
ここまで来るともはや「その料理が何であるか」を気にする余裕はなく、「目の前の料理をいかに味わうか」しか頭にありません。

ROAST HORSE

そしてとどめのローストホース。前回の大トリで出てきたイチボ肉が、今回はトリ前で出てきました。
肉の内側から溢れてくる肉汁のうまみ。ここまで食べてきた馬刺しもユッケも最高だったけど、うまみの凝縮度合いで言えばやっぱりローストホースですね。店名に掲げるだけのことはある。

ROAST HORSE

付け合わせに、大根と蕪の漬け物。
サラッとした酸味が口の中をリセットして、これとローストホースだけを延々と食べていられそうな気がしてきます。

ROAST HORSE

大トリは「チョウチン」と呼ばれるバラの外側を使ったローストホース。見ての通り、サシの入り方がイチボとはまた違った感じで、とろける脂身と柔らかい赤身がうまい。

ROAST HORSE

ほんのり甘味を感じる生山葵との組み合わせは、まさに至福。
ここに来ると「牛や豚よりも馬って最高だな」と思えてきます。

ROAST HORSE

〆は炊き込みご飯と馬の時雨煮。赤だしを添えて出てきました。
最後にこんな隠し球を取ってあるとは。もう涙が出てきそうになります。

ROAST HORSE

箸休め的に芋けんぴ。既製品の芋けんぴしか食べたことがなかったので、お店で作ったホクホクの芋けんぴに目から鱗が落ちました。
こんなのまで美味しいなんてズルい。

ROAST HORSE

デザートは、チーズケーキのかき氷。
前回のガトーショコラのかき氷に負けず劣らず、ふわっふわなのに濃厚味のかき氷。
もはや馬肉レストランのデザートじゃなくてこれ単体でお店開けるレベルだろ、と思っていたら、実際にトレーラーを使った期間限定店「ICE BREAKER」としてこの夏に営業していたらしいですね。これは本当に、炎天下に行列してでも食べる価値があると思います。


いやはや、今回も最初から最後まで、一点の曇りもなくうまかった。自信のあるものだけを最高の状態で提供したい、というオーナーはじめスタッフの皆さんの気持ちが形になったような店だと思います。ここは次にまた来るチャンスがあれば必ず来たい。

horse won.
ごちそうさまでした。

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2016/08/20 (Sat.)

ROAST HORSE

ねんがんの ローストホースにいってきたぞ!

ローストホース

ROAST HORSE

広尾にある馬肉料理専門店「ローストホース」。二年ほど前にオープンしたお店で、完全会員制な上に具体的な立地等も非公開。馬肉好きとしてはずっと気になっていましたが、このたび会員の某氏にお誘いいただき、ついに訪れることができました。もうこれは万難を排して伺うというものです。

ROAST HORSE

料理はコース制。予約時間通りにお店に入ると、まずはウェルカムドリンクが出てきました。今が旬の桃で作られたピーチベリーニ(桃とスパークリングワインのカクテル)ですが、桃の食感がしっかり残ったベリーニで、すごくおいしい。思わずおかわりしたくなるおいしさですが、こだわりの桃の入荷数が限られているとのことでお一人様一杯限定。でも、この一杯目でこの後の料理への期待がさらに高まりました。

ROAST HORSE

前菜的なこの一品は、「内モモ肉のそうめん仕立て」。馬肉専門店なので当然馬肉しか出てこないわけですが、いきなり「そうめん仕立て」ってどういうこと?

ROAST HORSE

と思ったら、馬の内モモ肉を細長く切ったものを、麺つゆと薬味でいただく、というものでした。
桃からのモモ、ってわけでもないでしょうが(ぉ)脂身が少ないのに柔らかい赤身モモ肉をこういう涼しい食べ方でいただく、というのもいいですね。うまーい。

ROAST HORSE

続いて、馬肉の握り。あえて酢飯を使っていないのがこだわりとのこと。
確かに酢飯でないほうが、馬肉自体の味がしっかり感じられてうまい。

ROAST HORSE

内モモの馬刺と昆布締め。

私は馬肉が名産品の一つである長野方面への出張が多くて、たぶん世間一般よりは馬刺をよく食べている方だと思うのですが、本場長野でもこんなにうまい馬刺にはそうそう巡り会えません。
さらにその馬刺を昆布締めにしてしまうという発想もありませんでしたが、馬肉のうまみがさらに引き出されて、こちらも絶品。

ROAST HORSE

ベリーニのおかわりといきたいところですが一杯限定なので、代わりにスパークリングワイン。
上品であっさりとした馬肉料理が続くため、ビールよりもスパークリングワインがよく合います。

ROAST HORSE

さらに馬刺しの連撃。次第にボリューム感のある部位に移っていきます。
左から順に、オビ、小オビのウニ乗せ、フタエゴ。いずれも胸~腹部の脂乗りのいい部位で、脂身から出てくる強い旨みが感じられながら、もたれそうな感覚がほとんどありません。これはたまらん...。

ROAST HORSE

馬刺のラストは、カイノミ(左)とバラ(右)。
そろそろこれらの馬肉のうまさが、それを表現するための自分の語彙力を上回っていることを自覚し始めました(ぉ

ROAST HORSE

そろそろ日本酒を合わせたいな、と思って「亀萬 一回火入れ」。
このお店の馬肉は熊本から仕入れているそうなので、同じく熊本の酒が合わないわけがない。

ROAST HORSE

馬肉と桃のカルパッチョ。最初にベリーニで出てきた桃がここで再登場しました。肉と桃の間にはモッツァレラチーズが挟まれ、上にはキャビア。

うわあああ、この筆舌に尽くしがたいうまさ。単に高級食材を組み合わせただけじゃないぞこれ。一切れと言わずおかわりもっとくれください(;´Д`)ヾ。

ROAST HORSE

ん?これは箸休め的に冷製ポタージュスープ的な何かかな?
と思ったら、これ「馬肉のユッケ」とのこと。そんな斜め上展開ありなのか(;´Д`)ヾ。

ROAST HORSE

ポタージュスープだと思っていたものは、生卵を泡立つくらいまでにかき混ぜたもので、その中に馬肉のユッケが仕込まれていました。
しかも隠し味として、今が旬の幸水(梨)が使われていて、幸水のみずみずしい甘さが馬肉の旨みを引き立てています。これもうまい...おいしくて涙が出そうになるという経験はそうそうあるものではありませんが、これは本当に泣けてきます。

ROAST HORSE

日本酒は新潟の「加茂錦 紅桔梗」に移行します。これは「荷札酒」として、加茂錦ブランドの中でもシリーズ化されているものだとか。
スッキリした辛口ながら、後味にしっかりした存在感が残るあたりが北陸の酒らしくて、私の好みにどストライク。この後はずっとこればかり飲んでいました。気に入ったので自宅でもこれ飲もうかな。

ROAST HORSE

これは「馬のシャトーブリアン天ぷら」。シャトーブリアンといえばステーキですが、それを天ぷらにしてしまうとは。
オーナー曰く「天ぷらは揚げ料理じゃなくて蒸し料理。衣の中で 100℃ を超える温度で蒸せる調理法は他にない」とのこと。たしかにシャトーブリアンが蒸し料理らしい柔らかさに仕上がっていて、うまみもしっかり閉じ込められています。これはあかんやつや(誉め言葉

ROAST HORSE

再び寿司に戻って、コウネとハラミの握り。
出た、コウネ!馬のたてがみの部分で、舌の上でとろこえる脂のうまみが最高で、私が大好きな部位。これが握りでいただけるとは。
肉の味と食感がしっかりしたハラミとの組み合わせ、というのもまた良い。生きていて良かった、とさえ思えます。

ROAST HORSE

テールの肉じゃが。馬肉の肉じゃが、そういうのもあるのか!

上質な脂肪分の多いテール部分で肉じゃがを作れば、馬肉でもこんなに濃厚に仕上がるんですね。
主役のテール肉は、肉じゃがというよりは角煮とでも言いたくなるような、ほろほろっと崩れる柔らかさ。

ROAST HORSE

と、ここまででも相当な品数がありましたが、ここからがいよいよメインディッシュ。
まずは前座として焼き野菜。一見、タマネギとエリンギをただ焼いただけに見えますが、

ROAST HORSE

タマネギは切ると中から水分がジュワァァァと出てくる、絶妙な焼き加減。ここまで甘いタマネギも食べたことがない、というおいしさ。
エリンギもふっくらしていておいしい。

ROAST HORSE

そして真打ち、店名にも冠されている「ローストホース」が塊で出てきました。
これは「ラムダゴ」という部位で、馬のお尻にあたります。

ROAST HORSE

部位的にちょっと固そうなイメージがありましたが、そんなことはないしなやかな食感。しっかりとした味もあって、この部位はローストするためにあると言っても過言ではありません。
ここまでの馬肉料理もそれぞれうまかったけど、やはりメインはさらにひと味違います。

ROAST HORSE

さらに希少部位・イチボのローストホース。
ラムダゴとはまた違ってサシが多く、肉汁ジュワァ系。赤身肉とは対照的なローストホースです。

ROAST HORSE

生山葵をすり下ろしていただきます。
柔らかい触感と口の中で広がるうまみ。脂分は山葵が良い具合に中和してくれて、もはや「最高」以上の表現が見当たりません。
ローストビーフやローストポークでもこんなにうまいのは食べたことがない。

ROAST HORSE

〆はなんと馬肉のカレー。ライスはおにぎり半分くらいしかなくて、二~三口で食べきってしまえる少量です。
コクよりもスパイス重視の味付けで、口の中の馬肉の余韻をスッと消してくれる感じ。これこんなちょっぴりじゃなくて一人前食べたいんですけど(ぉ

ROAST HORSE

デザートはこれ。チョコレートムース的な何かかと思ったら、その実体は...

ROAST HORSE

ガトーショコラのかき氷!ふわっふわの食感なんだけど、味は濃厚ガトーショコラ。なんだこれ。馬肉屋で出すレベルのものじゃないだろ(;´Д`)。
最後まで目から鱗が落ちっぱなしでした。

料理は一品運ばれてくるごとに、オーナーがテーブルにやってきてその自信とこだわりを自ら語ってくれます。
そんな御託がなくても十分以上においしい料理のオンパレードでしたが、あまりにもアツい語り口に、馬肉に対する愛と自信が溢れていました。

ここは本当においしかった。馬肉に限らず、今年初めて行った飲食店の中でここがベストと断言できます。
あまりにもベタだけど、これは書かずにいられない。「ウマ勝った!」

会員制なので行きたくても自由に行けないのが難点ですが、今回連れて行ってくださった方とまた行くべく、帰り際に次回予約を入れてきました(ぉ。

ごちそうさまでした。
次回も楽しみにしています。

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2016/08/16 (Tue.)

新幹線が運ぶ鮨 金沢「もりもり寿し」

実家に帰省したときはほぼ必ず鮨を食べに行っています。とはいってもお手軽に回転寿司ですが、北陸は回転寿司でも下手な廻らない寿司屋よりうまかったりするので馬鹿にできない。
ただ富山と金沢では出ているお店がけっこう違って、金沢の方のお店は知らないところも多いんですよね。今回は、富山にはなかったこちらのお店に行ってみました。

もりもり寿し

もりもり寿し

店名だけ見ると、味よりもボリューム優先のお店っぽい印象があります(笑
でも、石川県内では大手の回転寿司チェーンのようで。本店は金沢市内ではなく能登、というあたりが期待できそう。

もりもり寿し

店内はカウンターのほかにボックス席がいくつか。で、ボックス席には iPad mini を使った発注システムが備えられています。一応ベルトコンベアにも鮨が回ってきますが、比較的無難なネタや甘味なども多くて、回転寿司ながらコンベアよりも自分が食べたいネタを注文するのが基本。ま、東京の回転寿司も 20 年前から食べたいネタをタイミングがズレないように注文するものだったようですが。

もりもり寿し

とりあえず生ビールから。
金沢は東京よりは多少涼しいとはいえ暑いことに変わりはないので、ビールがスルスル胃に吸い込まれていきます。

ビールを飲んでいると、奥の方から「ガーッ」という何か機械が動くような音が。

もりもり寿し

って、なんか回転寿司のレーンが二階建てになっていて、注文した鮨が上の階から新幹線に乗ってやってくるんですけど!(;´Д`)ヾ。
北陸新幹線にかけた演出なのかどうか知りませんが、こんな回転寿司初めて見た(笑。

追記:回転寿司の大手チェーン「かっぱ寿司」にもかつて新幹線レーンがあったというご指摘をいただきました。かっぱ寿司には行ったことがないんですが、この店オリジナルというわけではないんですね...。

もりもり寿し

新幹線はちゃんと自分のテーブル前で停車して、鮨を取ったら赤いボタンを押せば自動的に戻っていく仕組みになっています。
カウンターから遠いテーブル席だけの仕掛けのようですが、いやあ驚いた。

もりもり寿し

気を取り直して(笑)お鮨を堪能していこうじゃないですか。

まずはマグロ三種盛りから。
日本海といえばマグロではなくブリでしょうが、夏場は旬じゃないので地物にこだわらないほうが幸せになれます。

もりもり寿し

続いて光りもの三種。
アジ、イワシ、サバという光りもの好きにはたまらない組み合わせです。

もりもり寿し

それからカニ三種。
せっかくだからいろいろ食べたいけど、全部二カンずつだとお腹いっぱいになりすぎるから、こういうセットものがありがたい。

もりもり寿し

お造りも、トロとアオリイカをいただいてみました。
こういうお皿の場合は新幹線ではなく店員さんが持ってきてくれます(笑

もりもり寿し

とどめに、金沢の鮨の王様・ノドグロ。関東じゃなかなか出してくれる店がありません。興奮のあまり、うっかり皮のほうから撮ってしまいました(ぉ
富山にいた頃はブリこそ刺身の王だと思っていましたが、ノドグロはまた違った感じの脂の乗り具合で、甲乙つけがたい。

やっぱり北陸の回転寿司はおいしいですね。
新幹線のインパクトが強くてファミリー向けの印象がありますが、以前食べた金沢の別のチェーン系の回転寿司よりはこちらの方が味も良かったように思います。
今度から帰省したときはここを巡回ルートに入れることにします。北陸以外にも出店しているようなので、今度都内の支店に行ってみるかな。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:回転寿司 | 野町駅野々市工大前駅野々市駅(北陸)

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2016/07/29 (Fri.)

ウルフギャング・ステーキハウス 六本木

ちょっといい肉を食べに行こうぜ!というお誘いをいただいて、六本木へいそいそと。

Wolfgang's Steakhouse ウルフギャング・ステーキハウス

Wolfgang's Steakhouse

都内ではけっこう有名な熟成肉のステーキ、ウルフギャング・ステーキハウスであります。

予約必須の人気店だし、単価もかなり高い方だし、今まで縁がないと思っていましたが、誘われたなら二つ返事でついていくわけです(笑
六本木の外れにある、高級そうな店構え。さすがに緊張します。

Wolfgang's Steakhouse

ちょっと気取った感じの店内は、ニューヨークスタイルというんでしょうか。日本的か逆に西部っぽいステーキハウスにしか行ったことがないので、こういう雰囲気は初めて。接客は丁寧なんだけどフレンドリーさも感じさせて、緊張をほぐしてくれます。

Wolfgang's Steakhouse

こちらがメニュー。普段食べている肉よりゼロがひとつ多い感じ(汗。
でも、ここでプライムステーキを食べずに帰ったら、この店に来た意味がない。清水の舞台から飛び降りる覚悟でオーダーします。

Wolfgang's Steakhouse

何はなくともビールから。生ビールも複数銘柄から選べますが、私はプレモルで。

Wolfgang's Steakhouse

前菜にクラシックシーザーサラダ。オーソドックスなメニューだけど、スライスパルミジャーノがたっぷりかけられて、濃いめのシーザードレッシングが合わさると、これだけでお酒が進みそうにうまい。

Wolfgang's Steakhouse

そして本命、プライムステーキ。T ボーンの外側がサーロインで、内側がフィレ。これで三人前ですが、かなりのボリュームです。

Wolfgang's Steakhouse

ドライエイジドビーフだけあって、肉の味が濃い!

サーロインのほうは肉々しい匂いが強まって、これぞ「いかにも肉って肉」と思える味。脂乗りもさほどしつこくなくて、うまい。
フィレのほうは、こちらはクセがなくてとても柔らかい。今まではステーキといえばサーロイン派だったけど、これを機にフィレ派に転向したくなるレベル。

うあー、これはおいしいわ。しかもこの肉を思う存分食べられるなんて。

Wolfgang's Steakhouse

このステーキに、一見何の変哲もないんだけどステーキに負けない存在感のあるフライドポテトと、

Wolfgang's Steakhouse

ロブスターマックンチーズ(ロブスターとチーズが入ったマカロニグラタン的なもの)を付け合わせに、ステーキを堪能していくわけです。
どれも本来はいかにもアメリカンなものだけど、大味にならずに良いものを品良く食べられるようになっているのが、ニューヨークスタイルの所以でしょうか。

いやあ、美味しいものが一緒だと、自然と会話も弾みますね。
高価いけど、それだけの価値がある美味しさでした。

ごちそうさまでした。

関連ランキング:ステーキ | 六本木駅六本木一丁目駅麻布十番駅

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2016/07/09 (Sat.)

炭火焼肉 本牧亭 その 3

ここのところ半年おきペースで行っている本牧亭に、また行ってきました。

本牧亭

本牧亭

ここの焼肉はほんとうにおいしい。定期的に食べたくなるんですが、基本的に予約しないと入れないお店なので、しばらく前からの予約は必須という感じ。予約日が近づくとワクワクしてきます(笑

本牧亭

とりあえず、新品の網を愛でながらビールで乾杯。
これから出てくる肉への期待感をつまみにビール、というのも悪くない(笑

本牧亭

レギュラーメニューもあるけど、ホワイトボードに書かれて出てくる「本日のおすすめ」も見逃せません。
上の方に書いてある野菜も、産地や採れたてにこだわっていて、どれも心惹かれます。

本牧亭

そんなわけでまずは肉が出てくる前にオススメメニューのマダコのキムチから。
プリプリした食感とキムチの辛さで、ビールが進んじゃいます。

本牧亭

肉の方は定番のファミリー盛り(これで一人前)。
カルビ、ロース、ハラミ、赤身うす切りの 4 点セットで、どれも見るからに上等。

本牧亭

それから単品で「カタサンカク」を。
これ、高いけどすごく美味しいんですよね...。

本牧亭

季節や日によって異なる内容の野菜焼。
旬の茄子や新タマネギが、焼く前から既にうまそう。

本牧亭

というわけで、どんどん焼いていきます。
手前にあるカップに入っているのは、サツマイモのバター焼。ここの野菜焼には必ず何かしらの野菜か果物のバター焼が含まれていますが、直火ではなくあえて蒸し焼きっぽい感じにすることで、サツマイモがスイートポテトっぽくなって、これがまたおいしい。

本牧亭

赤身うす切りは、タレとオプションの卵(卵黄のみ)をつけてすき焼き風にして食べるととてもおいしい。
でもこどグルer としては、八王子のロースすき焼き風オマージュでロース肉も同様にして食べるわけです。そしてこれがまたうまい。

本牧亭

カタサンカクのほうは、生わさびをたっぷりつけて醤油で。肉にたっぷり入ったサシが、さっぱりとしたわさび醤油との相性抜群。
これもまた、沼袋のわさびカルビに敬意を表してカルビ肉もわさびでいただいてしまいます。あちこち行かなくても、こどグルの名店と同等以上のうまさを味わえるなんて、幸せ。

本牧亭

これはビールでお腹いっぱいにするのはもったいない。そんなわけで、ハイボールに切り替えていくわけです。

本牧亭

そしてここでサンチュ投入。サンチュだけでなく、辛味噌と野菜スティックがついてくるのが嬉しい。
どの肉も程良く脂が乗っているから、これらの野菜で中和していきます。

本牧亭

さらに山盛りの大根サラダ。

本牧亭

肉のほうも、生で食べられそうな臭みのなく新鮮なレバーと、

本牧亭

ホルモンを追加投入していくわけです。
ここのホルモンは、皮は固すぎないし脂分も品が良い感じでおいしい。とにかく脂がブワッと出れば良いってもんじゃないんですよ。

本牧亭

〆はカルビスープで。
クッパやビビンバじゃないのは、先日人間ドックで先生にいろいろ厳しく言われてきたからです(´д`)。
肉のうまみが浸みたちょい辛スープ、うまい。今日の肉の総括をしてくれる味。

本牧亭

この店は食後にアイスのサービスつき。
私はソーダ系のシャーベットで口の中をリセットさせます。

あああ、今日もおいしかった。

本牧亭

店内に大量に貼られた色紙の中に、元ジャイアンツの原監督と相撲の九重親方(千代の富士)のサインを発見!私の小学生時代の二大ヒーローのサイン、これは感激。
これまでこの店で有名人に遭遇したことはないですが、通ううちに巡り会うチャンスもあるかもしれません。

この店はほんとうに気に入っています。また半年くらいしたら食べに来よう。

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2016/07/02 (Sat.)

銀座 金春湯からのシロ・カシラ(タレ)

「銭湯上がりの生ビール。これに勝てる奴がいたら、連れてこい!」

銀座

4 月から 6 月まで、テレビ東京系では久住昌之先生原作かつ『孤独のグルメ』スタッフによる製作のドラマ『昼のセント酒』が放送されていました。『孤独のグルメ』とは違い、小芝居パートや入浴パートの割合が大きくて食事シーンが薄めなので私は聖地巡礼をするつもりはありませんが、この第 8 話の聖地には来てみたいと思いました。
だって、銀座のど真ん中に銭湯ですよ。銀座は仕事でもプライベートでもよく来る場所ですが、その真ん中に銭湯があるだなんて全く知りませんでした。銀座の銭湯を覗いてみたいという衝動を、俺にはもう抑えることはできなかった。

金春湯

金春湯

もはや外国人が闊歩する道となってしまった中央通りから一本入った、古くからの高級店が軒を連ねる裏通り。私の人生とは決して交わることがないであろう属性の人々が行き交うこの通りに、似つかわしくない温泉マーク。こんな銀座の一等地に銭湯、ちょっと緊張する。

私が健康ランドやスーパー銭湯以外の「いわゆる銭湯」に来たのって、昔実家の浴室を改装していた時期以来だから...三十年ぶりくらいか?それくらい、銭湯そのものに縁がありませんでした。
でも、こういう暑い時季になってくると、例えば仕事で昼間外出したあと、帰社中に銭湯を見かけて「ここでこの汗だくになった身体を一度流してから帰りたい!」と思うことも少なくありません。まあ流石に昼間から仕事をさぼって銭湯&ビールというわけにもいかないので終業後ですが(笑)、ついにその願いが叶うとは。

金春湯

暖簾の奥に、「わ」と書かれた板。
わ板...わいた。営業中ね。

銭湯の巡礼レポートはさすがに写真を載せるわけにはいかないので割愛しますが(笑)、さすがに立地的に広々とはいかず浴槽も二種類しかなかったものの、この「銀座の真ん中でひとっ風呂浴びられる」という贅沢感。そういう開放感とかリラックスとかとは対極的な街だからこその快感があります。

は~、いい湯だった。さっぱりした。

ちょっと寄り道していくか。
銀座ではなく新橋方面へ足が向いてしまう俺。

やきとん まこちゃん 別館

やきとん まこちゃん

新橋の、おっさん飲み屋街ゾーンにある、このいかにもって雰囲気の店構え。
ここが今回の食の聖地。

そうそう、この感じ。まさに俺のホームというべき店だよな。
それに、いい匂い。

やきとん まこちゃん

カウンターに着席。
内海はまずホッピーからいっていたけど、この湯上がりの渇いた喉にはまずビールでしょ。

隣には、私と同じく一人飲みのサラリーマン。
反対の隣には、ちょっといい感じで口説き口説かれている男女二人連れ。
これまた、いかにも新橋っぽい(笑

やきとん まこちゃん

メニュー、いろいろあるんだなあ。
ドラマでは尺の都合でやきとんだけだったけど、ここはいろいろ頼んでみたい。

でも、まずはやきとんでいくしかないでしょ。

やきとん まこちゃん

そんなわけで、タン焼きから。何のひねりもない選択ですみません(ぉ
だけどこのタンがとても噛み応えがあって、風呂上がりのビールを迎え撃つのにちょうど良い。塩気とレモンもちょうど良い。

やきとん まこちゃん

もつ煮込み豆腐入り。こういう店に来たらこういうのを頼んどかないといけないでしょう。

かなり脂っこいし味も濃いけど、これぞやきとん屋のもつ煮って感じ。またビールが進んじゃうなあ。
でも、一人分にしてはちょっと量が多め。豆腐なしのほうがちょうど良かったかも。

やきとん まこちゃん

そこに、シロとカシラのやきとん。内海に倣って二本ずつ頼んでみました。

まずはシロ(ホルモン)から。
うん、この弾力。バッチリの歯ごたえ。

そしてカシラ(ハラミ)は肉厚!このジューシーさがたまらない。
それに、しっかりタレが染みていて、うまいなぁ~っ。

もう完全に新橋のサラリーマン感。

やきとん まこちゃん

で、ホッピー(白)へと進むわけです。
ホッピーとやきとん、最強のツーショット。

銀座の銭湯で身を清め、新橋のやきとん屋で一人酒。
これが日本の正しいオヤジ道なら、俺は、いや俺たちは、その道を突き進もうじゃないか。
ホッピーは、俺たちサラリーマンを動かすハイオクガソリンよ!

やきとん まこちゃん

箸休め的に、茄子の一本漬け。これまた一人分にしては多かったような気もするけど、このちょっと安っぽいけどしっかり漬かった味が、酒のつまみとして適切な感じ。
濃い味のもつ煮とやきとんからの、ちょうど良い避難場所ができたぞ。

やきとん まこちゃん

最後はレバカツ。このガツン!と来る味が、ここまでのおつまみに負けず劣らずな感じで新橋っぽい(笑
銀座の高級店よりも新橋の飲み屋。結局俺にはこういうのがお似合いなんですよ。

それにしてもこの、風呂上がり感が何とも言わせず気分を高揚させてくれます。
銀座の真ん中で風呂に入って一杯引っかける。なんという新鮮な体験、これは癖になりそう(笑
最近、密かな銭湯ブームが来ているようですが、その理由が少し理解できた気がしました。今度またやってみよう。

昼のセント酒 Blu-ray BOX

B01HHNO2TW

関連ランキング:焼きとん | 新橋駅汐留駅内幸町駅

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2016/06/25 (Sat.)

中目黒 草花木果 その 3

「沖縄メシにして、大正解だ」

草花木果

春からテレビ東京で再放送されていた『孤独のグルメ Season1』が今日の放送で最終回を迎え、同時に夏の特番「東北・宮城出張編」の放送が予告されました。聖地巡礼的にはまだ台湾編も完結していないのに新たな聖地が増えるというのも悩ましいですが(笑)、また新作が観られるとは嬉しい限り。
それを記念してってわけじゃないですが、Season1 の最終話となった「目黒区中目黒 ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き」の聖地に久しぶりに行ってきました。

SokaBokka -草花木果-

草花木果

この店、美味しいんだけど中目黒って普段用がないんだよなあ。恵比寿にある支店のはいばなのほうがアクセスが良いので、そちらはちょいちょい使っていますが、中目黒には久しぶり。来てみたら、以前は 1F にあったお店が同じビルの 2~3F に移転していてビックリしたんですけど(;´Д`)。
レイアウトは変わっても、店内に漂う沖縄のあっけらかんとした空気は相変わらず。最近のクラフトビールブームを反映してか、沖縄のクラフトビールの品揃えが充実していました。

草花木果

そんなわけで、オリオンビールではなくシークヮーサーホワイトエールから始めてみようじゃないか。

これは軽い。なんか水みたいな感じでいける。
暑くてカラカラになった喉には、もう少ししっかりビールのほうがよかったか。

草花木果

そこに、海ぶどう。

沖縄料理はこれがなくっちゃあ始まらない。
粒のひとつひとつに、沖縄の海が閉じ込められているかのようだ。

草花木果

ここでまず頼むものといったらもう一つ、ゴーヤーちゃんぷるー。

ゴーヤーって苦いから文字通り苦手なんだけど、ここのはあんまり苦く感じないのはモノがいいのか、調理法がいいのか。まあどっちにしてもうまいからいいか。
スパムのジャンクなうまみがたまらないんだよなあ。

草花木果

からの、にんじんシリシリー。こんなホクホクした食感の人参、ここ以外で食べたことがないんですよね。
こどグルで知って初めて食べたけど、以来この料理のファンになりました。

草花木果

これは「タコス春捲」。見た目は普通の揚げ春巻なんだけど、中の具がタコスの挽肉、それにサルサソースをつけていただく。
春巻なのに味はタコスということで脳がちょっと混乱しながらも、これおいしい。ビールのお供に最強じゃないですかー!

草花木果

そんなタコス春捲に引き寄せられるビールのおかわりは、当然オリオン。
これこれ!この生ビール感をさっきから俺は求めていたんだ。

草花木果

名物のアグー豚も何か入れていこう。

いろんな部位といろんな調理法がある中から、今回のチョイスは「あぐーの炙り本ソーキ」。
ソーキ(豚スペアリブ)を角煮状にしたものをさらに炙って香りを高めたもの、という感じ。
これは見るからにうまそうだ。

草花木果

脂が乗ったスペアリブに味がよく浸みていて、しかも骨まで食べられそうなほど軟らかい。
見た目通り、これはうまい。
うおォン!と唸ってしまいそうなソーキだ。

草花木果

あまりのうまさに泡盛に手を出してしまいそうになるところですが、ここに来るといつも調子に乗って泡盛を飲みすぎてしまうので、ハイボールで自制(ぉ

草花木果

アグー豚の大粒肉餃子。沖縄で餃子?とは思うけど、この餃子もまたアグー豚の存在感があって、肉々しくてうまい。
沖縄料理ってお酒が進むものばっかりだよなあ。

草花木果

沖縄風チヂミ、ヒラヤチー。
この甘辛いタレで、何枚でも食べていられそうだ。

沖縄料理、幸せ。
まだ上陸したことはないけど、一度行ってみたいなあ。

草花木果

〆はアーサそば。アーサ(海藻)がたっぷり入った沖縄そばで、青のりっぽい風味でおいしい。
ラーメンともうどんとも違う沖縄そばのあっさり優しい味、好きだなあ。飲んだ〆にちょうどいい感じ。
本当はラフティ丼とかタコライスで〆、ってのも捨てがたかったけど。

草花木果

...と思ったらハーフごはん/そば、そういうのもあるのか!
先に気がついていたらハーフタコライス&ハーフそば、という選択にしていたに違いない(´д`)。まあ満足したからいいけど...。

ともあれ、やっぱりこの店はおいしい。さすが最終回を飾った店だけはありますね。

ごちそうさまでした。
おいシーサー、また来るさー。

孤独のグルメ DVD-BOX

B007JSTFH0

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2016/04/28 (Thu.)

東京都杉並区西荻窪の野菜のクスクス

「モロッコ料理。独自の食文化、ヘルシーかつ食欲をそそる料理...いいじゃないか」

タムタム

ドラマ『孤独のグルメ Season5』第 3 話の聖地は西荻窪に、再びやって来ました。前回来たときには不覚にもラストオーダーの時間に気づかずに、クスクスを食べ損ねてしまったので、クスクス・リベンジに。
前回は前回で大満足の味だったので、再訪も楽しみにしていました。

タムタム

タムタム

飲み物は、まずワインから。実はここに来る前に 0 次会としてビールは飲んできたのでした(ぉ
でもこの店の料理、全体的にワインとの相性が良いので、これでいいんです。

「ゲロワンヌ」というモロッコ産の赤ワイン。あれイスラム圏ってアルコール禁止なんじゃないの?とは前回も思いましたが、モロッコは比較的アルコールに関する戒律が緩いらしく、観光客向けを中心にいろいろ提供されているようですね。
まあ、これだけ美味しい料理が揃っていて、お酒が飲めないことはこの場合やはり酷だ、残酷です(ぉ

タムタム

で、つまみ的な感じでパンセットとフムス(ひよこ豆のペースト)。
この素朴な感じのモロッコパンがまたフムスと食べてよし、この後出てくるタジン料理群やハリラスープに浸して食べてよし、と大活躍するわけです。

タムタム

それと、前菜の三店盛り。
茄子のダルーク(詳細不明だけど茄子と肉をスパイスで煮た感じのもの。うまい)、デーツとクリームチーズ(デーツって滅多に食べないよな)、ターキーのハムとオリーブ(このハム、なかなかのうまさ)の三種。もうワインと一緒に食べてくださいという感じのラインアップで、お酒が進みます。

タムタム

じゃあ、そろそろモロッコ料理の本陣、いってみようじゃないか。

まずはど真ん中直球勝負、ラムのタジン。
野菜とスパイスが渾然一体となった中に、ガツンとラム肉。期待を裏切ラムうまさ。そうそう、今日の俺はこういうのを求めていたんだ。

タムタム

この店できっと一番うまいのが、このハリラスープ。
とりあえずジャガイモが主原料なことは分かったけど、それ以外に何が入っているのかさっぱり分からない。でも、どうにも表現のしようがないうまさ。
これだけ延々と飲んでいたいくらいの気分だ。

タムタム

モロッコ流揚げ春巻きオムレツ、とでも言いたくなるような、ブリック。
パリパリの皮のなかから、トロトロ卵黄が、きてます、きてます。

ガブリック。
うひゃ~、やっぱりこれはたまらん。

タムタム

そして今回も、ラム肉のハンバーグを。
やっぱりここのラムハンバーグは、中からも外からも肉汁が溢れ出ている。まさに西荻・春の肉汁祭りだ。

お~。ほんのり甘い。うま甘い。いろんな野菜の旨みが染み込んだスープがそれを引き立てている。
何度食べても、未知のハンバーグだ。

タムタム

そうなるとワインをボトルでもう一本入れたくなるわけですよ。メダリオンの赤。
モロッコのワインって、ヨーロッパのとは違う良い意味での洗練されてなさというか、アフリカの大地を感じられるかのような素朴さがいい。

タムタム

野菜のタジン。これだけで一日分の野菜が摂れてしまいそうな、たっぷりの野菜が嬉しい。
でもラム肉のタジンやハンバーグを食べた後だと、おいしいんだけどちょっとあっさりしすぎているような?
頼む順番を間違えたか。

タムタム

野菜のクスクス。

モロッコカラー一色。それでいて、このゴージャス感。
いやあ、これもまさにモロッコ。

「クスクス」って見た目はお米っぽいけど、粒状のパスタで、ライスともスパゲティとも違った食感。
たまーにオシャレ料理店のサラダとかに載っかってくるけど、こういう王道の食べ方って案外久しぶり。

タムタム

野菜って甘いんだなあ、というのを感じながら食べるクスクス、おいしい。
白いご飯を神とする俺だけど、こういうのも全然ありだな。

タムタム

でも〆にはやっぱり少しガツンとしたものが食べたくなって、ラムカレーを追加(笑
ラムに始まってラムに終わるモロッコ料理、大満足。

タムタム

本当は、最後の〆にハリラスープのおかわりを飲みたいくらいだったんですが、Blu-ray BOX の特典映像「その後のグルメ Season5」で店員の真理安さんが「おかわりをするお客さんがあまりに多くて、まかないにハリラスープを飲むのが密かな楽しみだったのに、あれ以来全然その分もなくなっちゃった」と言っていたので自粛しました(笑。
でも、おいしかった。

やっぱりこの店、また来たいなあ。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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2016/04/23 (Sat.)

鳥越 居酒屋まめぞ その 5

「この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか」

居酒屋まめぞ

一年ぶりに『孤独のグルメ Season4』の聖地・鳥越のまめぞにやってきました。

今回こちらに来たのはちょっとした闇取引のため。何を取引したかはまた後日報告しますが、この店、そろそろ聖地巡礼というより純粋にうまいから通う、という感覚になっています(笑。自宅から近いわけじゃないのに、これまで行った聖地の中で最もリピートしている店じゃないでしょうか。

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

居酒屋まめぞ

ここしばらく気温も上がってきて、駅からけっこう距離のあるこの店まで歩いてくるとちょっと汗が滲むくらい。そこにビールを流し込む、このうまさといったらありません。
お通しがひじきの煮物というのもまたシブいけど、こういうお通しが嬉しい年頃になってきてしまいました。

居酒屋まめぞ

つまみは、まずこの店の定番いぶりがっこから。すぐに出してきてくれるのがありがたい。

居酒屋まめぞ

からの、アジフライ、どーん!と。

これまでに何度かこの店に来た中で、アジフライを頼んだけど人数分は残ってないことが少なくなかったので、まず最初に頼むようになってしまいました(笑
それにしても今回はまた今までにない大きさ。マスターによると「この店でアジフライを出すようになって三年経つけど、こんなに大きいのは滅多に出ない。本当なら一枚 800 円くらいで出してもおかしくないサイズ」とのこと。いやマジでこんな大きさのアジフライ見たことないです。

居酒屋まめぞ

そうなると、アジフライ専用飲み物を追加発注せざるを得なくなってきます。
アジフライにビール、すなわちコレ最強。ビールの泡が毎回手を抜かずにきめ細かいのがまた嬉しい。

居酒屋まめぞ

小皿に収まりきらないアジフライに、このお店の特製ソースをかけていただきます。
おお、これはいつも以上にサクフワだ。この世で一番うまいものは、実はアジフライだったんじゃないか。

でも、この店のアジフライの味を知ってしまうと、他の定食屋とかでアジフライを頼むのが怖くなってしまうのが、非常に痛い副作用(汗。それくらい、次元の違うアジフライ。

居酒屋まめぞ

いつもあるわけじゃない限定メニュー、鯛のカブト焼。これは中サイズとのことだけど、それでも十分でかい。そして、鯛ってこんなどう猛な顔つきだったっけ、という感じにガッツリ生えた歯。
でも肉厚で、脂が乗っててうまい。

居酒屋まめぞ

そしてお刺身の盛合せ。
富山をフィーチャーしている居酒屋らしく、この時季の刺盛にはホタルイカが入っているのがとても嬉しい。
ほかにマグロ、鯛、〆鯖、タコ、ホタテとバリエーション豊富な布陣。

居酒屋まめぞ

焼き鯛、刺盛、と来たら魚介類専用飲み物(若葉たる酒純米)に行くしかないでしょう。
若葉はこの店イチ押しの銘柄で、毎回なにかしら飲んでる気がするけど、毎回うまい。

居酒屋まめぞ

カニツメクリームコロッケ。
カニクリームコロッケはコロッケの定番のひとつだけど、「カニツメ」ってまた新しいな。

コロッケからカニのツメが生えてるのを想像したけど、カニのツメの肉を使っているだけで殻は使われてませんでした(笑。
でも、そんじょそこらのカニクリームコロッケよりも大ぶりで、うまい。やっぱりこの店の揚げ物にハズレなし。

居酒屋まめぞ

揚げ物に揚げ物を重ねる感じで、ガーリックポテト。
一見ただの素朴なフライドポテトのようだけど、ニンニクの香りがガッツリと食欲をそそるじゃないか。
それでいて軽い食感で、胃にもたれないのがこの店のフライのいいところ。

ついさっきまで魚と日本酒をやっていたと思ったら、いつの間にか洋食祭りの様相を呈してきたぞ
でもこの店のカオスっぷりに惑わされるのも、悪くない(笑。

居酒屋まめぞ

こう来たら飲み物も「まめぞハイボール」をいただくことになるわけです。
そしていつ飲んでもこの店のハイボールは、うまい。

実は今回、ちゃっかりと女将さんにこのハイボールの作り方を教わってきてしまいました。
全く同じにできるとは思わないけれど、自宅で少しでもうまいハイボールを自作すべく、今度実践してみよう。

居酒屋まめぞ

そこに追加投入される銀だらの粕漬け。そう、この店はまたこの粕漬けを抜きにしてもまた語れない。
銀だら自体も美味しいけど、この粕漬けが魚の旨みを増幅させているんだなあ。
近所にあったら、毎日でもこの粕漬け定食をいただきに通っちゃうのに。

居酒屋まめぞ

〆はもちろん、かつサンド。

飲んだ最後にかつサンドで閉めるという、新境地を開かせてくれたのがこの店。
かといって、よくある感じのかつサンドだとヘビーすぎるところを、この軽い食感で「まだ食べられそう」と思わせてくれる塩梅が、ちょうど良いんだろうなあ。

居酒屋まめぞ

これだけ通っても、まだ見ぬメニューがたくさん控えているのがこの店の奥深いところ。
私の知る中でも最強クラスの居酒屋なので、また何度でも来たいです。行きたい人絶賛募集中(笑

今回もまた、大満足。
本当にごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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2016/03/30 (Wed.)

築地 鮨 江戸時代 その 3

数年ぶりに築地でお寿司をいただいてきました。

鮨 江戸時代

鮨 江戸時代

東京に出てきてからも、魚は故郷のがいちばんうまい、と思い込んでいた私に(実際今でもそう思っていることに違いはないけど)、初めて江戸前寿司の美味しさを教えてくれたのがこのお店。しばらく縁がありませんでしたが、久しぶりにお邪魔してきました。

鮨 江戸時代

まあ、まずはビールから。
近年は帰省して寿司屋に行くのももっぱら廻るところばかりなので、廻らないお店の白木のカウンターで生ビールというのは、何物にも代えがたい贅沢に感じます。

鮨 江戸時代

お通しは、イカの煮物...かと思ったら、タコの桜煮。
軽く上品な味付けでとても美味しい。春を感じます。

鮨 江戸時代

それから、アワビの塩焼き。
潮の香りを強く感じるアワビ、ちょっと濃いめの味付けがイイ。ビールが進んじゃいますね。

鮨 江戸時代

貝もの続きで、カキ。
味付けは塩かポン酢か選べたので、ここは塩を。ポン酢よりもカキそのものの味が感じられて、これもイイ。

鮨 江戸時代

こうなると喉が日本酒を欲するというやつです。
まずは春鹿の冷酒から。しっかりめの辛口で、潮の味に最適。以後、一人で日本酒を 4~5 合飲んだけど、徳利が基本的に一種類で写真の見栄えが変わらないから省略(ぉ

鮨 江戸時代

カワハギの肝あえ。
って、こんな料理があるのか...!私にとって、カワハギって子どもの頃よく味噌汁に入っていた具で、それほど美味しいと思えなかったから今でも積極的に食べようとしない魚なんですが、これはうまい。カワハギの身の弾力感と、肝の微かに苦味のある独特の味が、日本酒に合いすぎる。初めてカワハギを好きだと思いました(笑

鮨 江戸時代

稚鮎の塩焼きと、タケノコの木の芽焼き。
旬らしく柔らかいタケノコに、稚鮎の苦味がたまらない。これまた春を感じる一皿です。

鮨 江戸時代

牛刺し、ですよね、これ...。
高級なステーキ店でこのまま焼き始めそうな、見事な差しの入った赤身肉を生でいただきます。
寿司屋でこんなうまい肉を食べられると思ってませんでした。泣きそう。

鮨 江戸時代

ここまでで十分贅沢をしたような気になっていたけど、これからが本番です。
握りは、まずは江戸前の代名詞・コハダ。私は最初にこの店で食べてから、コハダが大好きになりました。

鮨 江戸時代

それからこれまた珍しい、甘鯛の昆布締め。
ウチの田舎の方で昆布締めといったらもっとしっかり締まっているものだけど、この昆布締めは浅い感じの締め具合で魚自体の風味が残っていて、お上品な感じ。そもそも昆布締めの握りというのが珍しい。

これ、おいしいです。

鮨 江戸時代

そしてホッキ、

鮨 江戸時代

赤貝、と貝ものが続きます。

鮨 江戸時代

蒸しエビの握り。
これまた田舎ではエビの握りといえば甘エビ(生)か白エビ(生)が普通だったので、蒸しエビなんて新鮮なエビが手に入らない地方のものでしょ...と馬鹿にしていましたが、ちゃんとした職人の手で作られた蒸しエビの握りがおいしい、ということも昔この店に来て初めて知りました。

鮨 江戸時代

これまた繊細な技を感じる春日鯛の握りをいただきつつ、

鮨 江戸時代

貝柱の磯辺焼きに舌鼓を打つわけです。

この貝柱、大ぶりだし味付けもうまーい。このへんで四本目の徳利が空になりました(笑

鮨 江戸時代

そこにトロ、

鮨 江戸時代

さらにウニ、と大ネタがかぶせてきます。
このあたりまで来るとあまりにうまいもの続きでだんだん感覚が麻痺してきます。

鮨 江戸時代

そういうところへ、赤身の漬けの握りという変化球が放り込まれてきました。
醤油をつける必要のない引き締まった味が、蕩けた感覚を立ち直らせてくれます。

鮨 江戸時代

ヒラメの昆布締め。珍味系の握りが続きますが、これもおいしい。

鮨 江戸時代

で、煮蛤の握りと続くわけです。
最後は食べたことがないネタのオンパレード。こういう寿司も楽しいじゃないですか。

鮨 江戸時代

〆は、海苔の味噌汁。ここまで食べてきた寿司や魚の味を回想させてくれるかのような、海藻のやさしい香り。
染みわたるなあ。

鮨 江戸時代

デザート代わりの玉子焼き。
これまた、カステラのようなふんわり感で、確かにこれはデザートだ。

築地だからネタの鮮度がいいのはもちろんだけど、ここはやっぱり繊細な仕事ぶりが、素材のいいところを最大限に引き出しているんだと思います。
久しぶりに来たけど、変わらず美味しかった。

また来たいですね。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:10 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/03/20 (Sun.)

塩ホルモン 炭や

旭川に安くてうまい焼肉店があるというお誘いを受けて、いそいそと。

炭や

炭や

旭川といっても大通りはきれいに除雪されているものですが、一本路地に入ると道は雪で埋まっています。ここはそんな路地裏の一軒。ひっそりとあるように見えて、夜になると周囲に明確な焼肉の匂いを醸している、インパクトの強いお店です。

たのもー。

炭や

店内はもう煙モクモク。これはホテルに帰ったら全力ファブリーズコースだなあ。そう思ってコートはホテルに置いてきました(ぉ。寒かった...。
でもこの煙を見ると、それが賢明な判断であったことがよく分かります。

炭や

これがお品書き。

ご覧の通り、とても安い!肉一人前 300 円からですって。畜産の盛んな北海道だからってわけではないでしょうが、とても安い。学生時代に近くにこんな店があったら驚喜していただろうなあ。

炭や

ま、ともかく生ビールでお疲れさまでした、から。留辺蘂まで行って帰ってきて一日で往復 250km はクルマに乗っていたわけで、なんだかんだ疲れた身体に染み渡ります。

炭や

そうこうするうちに、七輪の中の炭が赤熱してくるわけです。

炭や

肉は、まずラムから。そういえば北海道に来たのにジンギスカンを食べていなかったので、このラムがジンギスカン代わり。

炭や

この店の名物、塩ホルモン。ホルモンといえばタレに漬け込まれているのが一般的だけど、この店ではシンプルに塩胡椒。肉そのものの味で、直球勝負を仕掛けてきます。

炭や

で、サガリ。見るからに肉って感じの肉肉しさがいいじゃないですか。

炭や

店員さんの対応が素早く、頼むそばから肉がどんどん出てきてしまうので、こっちも急いで焼かないと追っつきません。炭火の勢いもけっこうあるし、肉もどんどん焼けていく。
次から次へと、なんだか忙しい焼肉だな。でも楽しくなってきたぞ...。

炭や

テーブルに常備されている調味料は、塩・胡椒・ニンニクのみ。焼肉屋なら普通にあるはずのタレがない。
もうこれは肉の味を主役に、ストイックに食えというお店からのメッセージに違いない。

炭や

まずはラムから。

おお、うまい。羊の臭みが全然ない。塩味はしっかりついていて、追加で何かつける必要を感じません。
ああ、確かにこれは、肉と塩だけで全然いける。

炭や

それなりに肉が焼けた頃になって、ようやくキムチのご登場。
普通なら肉の前にまずキムチが出てくるところだけど、この店は肉のスタンバイ状況のほうが遙かに良くて、それ以外は後回しっぽい(笑

でもこの浅漬け系キムチ、肉の間の箸休めにちょうどいい。

炭や

でも肉もまだまだどんどん出てくるわけです。
こちらは上ホルモン。この店のホルモンって、ほかの店で食べるホルモンと違って、脂がブヨブヨしてないんですね。あの強烈な肉汁も捨てがたいけど、こういう肉感のあるホルモンもまたいい。

炭や

それからタン元。
しっかりした肉感がタン先とはまた違った食べ応えを与えてくれます。

炭や

そしてレバー。
これも臭みがなく、レバーらしいとろけ感を味わえる一品。

炭や

で、追っかけで海藻サラダ。やっぱり野菜類は出てくるタイミングがちょっと遅いらしい(笑。

炭や

うわあ、テーブルの上も網の上も、なんだかすごいことになっちゃったぞ。
七輪が、まるでスタジアムかコロシアムかのような盛り上がり。

炭や

そろそろ飲み物はビールからハイボールへ移行していきます。
「濃いめ」というのがあったから頼んでみたら、確かに濃い!油断すると酔っ払ってしまいそうだ。

そしてハイボールの脇に控えている肉は、豚トロ。
豚トロって、初めて知りましたが旭川が発祥なんですってね。それを 1990 年代後半にチェーン系焼肉店が全国区に広めたんだとか。そういえば、私も初めて豚トロ食べたの牛角だった気がする(笑

炭や

豚トロみたいな脂身の多い肉だと、油断するとこうやって火柱が立ってしまうけど(汗、これもこれで楽しい。

炭や

無煙ロースターとかテーブルごとの換気扇とかいった気の利いたものが全くないので、もう当然のように我らの席も煙でモクモクになるわけです。
やはり、上着はホテルに置いてきて正解だった(笑

炭や

店内には、有名人のサインもぎっしり。これだけ北海道の肉を味わえる店なら、そりゃあ仕事で来ていても味合わないと損というものでしょう。

遅い時間になっても、寒いのにまだ待ち行列ができるくらいの人気店でした。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/03/16 (Wed.)

銀座魚勝 再訪

久しぶりに銀座の名店に行ってきました。

銀座魚勝

銀座魚勝

前回行った直後くらいに店舗改装に入られて、リニューアルしたらまた行こう、と思っていたらこんな時期になってしまいました。
店内はテーブルもカウンターも白木を基調とした、シンプルで明るい雰囲気に変わっていました。素材の良さを引き出す料理、というこのお店の印象にとても合っていると思います。心なしか客席も広くなったような。

銀座魚勝

ま、まずは生ビール(アサヒ琥珀の時間)とお通しから。お通しは鯖の燻製と梅干しで、いい香りのついた鯖燻と、甘さと酸っぱさの比率がちょうどいい梅干し、どちらも酒のつまみにいいけど、むしろさっそく白いご飯が恋しくなる感じ。

銀座魚勝

酒肴はまず好物のあん肝ポン酢。メニューにあったらもれなく頼む系。

銀座魚勝

それに、青さ海苔のだし巻き玉子。潮の香り漂うやさしい味が新鮮な玉子焼き、おふくろの味とはまた違った良さがあります。

銀座魚勝

こういうだし巻きを出されたらさっそく日本酒に行かざるを得ないわけです。
前回この店で出会った石川の地酒・農口(のぐち)、ラベルの文字の通り力強く濃い飲み口で、好きです。

銀座魚勝

大分名物、とり天。前回はなかったメニューながら、大分出身の女将さんのこだわりで生まれたこの店の新しい看板メニューのひとつ。

銀座魚勝

想像していたよりもサクッと軽い感じに揚げられていて、上品な味付け。
油っこくなくて、日本酒にはこれくらいのほうがよく合います。

銀座魚勝

かきの山椒油煮。初めて食べたけど何コレうまい!!
カキにこんな食べ方があったとは。バターとかポン酢とはまた違った方向に、カキの旨味が引き出されています。

銀座魚勝

調子に乗って日本酒がどんどん進みます。
「京の春 純米生原酒さくら」は、その名のとおり華やかでやさしい口当たり。喉もとに、一足先に春が来ました。

銀座魚勝

カツオ塩炙り酒盗添え。前回も食べたけど、私の好きなもの同士の組み合わせがおいしくないわけがない。
酒盗って主張が強くなりがちな味だけど、添えられている玉葱と茗荷がそれを中和して、生臭くない爽やかな刺身料理になっています。

銀座魚勝

これはもう日本酒が止まらない。七郎兵衛を熱燗でいただきます。
青森の酒らしいどっしりとした辛口が、燗にしても緩くならずにうまい。

銀座魚勝

からの、新じゃが烏賊肝煮。
烏賊わたってうまいですよね。この濃厚なうまみがホクホクの新じゃがにしっとり絡んで、日本酒のつまみとしてはたまりません。

銀座魚勝

「魚勝」の暖簾にも関わらず、看板料理のひとつとなっている尾崎牛ロース芯ステーキ。いい肉を表面だけ炙ってシンプルにいただきます。
サシがたくさん入っていて肉汁ジュワァ、ばかりがうまい肉じゃないことを知らしめてくれるうまさ。ていねいな仕事って、とにかく手をかけることじゃなくて、ちょうど良い案配をわきまえているってことなんだなあ。

銀座魚勝

阿櫻 超旨辛口。
さっきからずっと辛口の酒ばかり飲んでいますが、同じ辛口といってもお酒によって全然味わいが違うことを教えてくれるこのバリエーションの広さ。

ステーキに日本酒が合うということも、私はこの店で初めて知りました。

銀座魚勝

こういう鮭とばをアテに、無心に日本酒を味わいたくなるというものです。

銀座魚勝

それからいかわたの酒盗。
さっきから珍味的なものばかり食べてますが、どれも間違いなくうまい。呑兵衛の心をよく分かっていらっしゃる。

銀座魚勝

「魚でやるなら日高見だっちゃ!!」と言われると飲まざるを得ない、日高見 本醸造辛口。
富山の方言でも「~だちゃ」ということがあるので、『うる星やつら』のラムちゃんは富山星人なのかと思っていたら、これ宮城県の言葉だったんですね...。

銀座魚勝

〆は前回とても美味しかったうに卵かけご飯か胡麻漬け茶漬けにしようか、と思っていたんですが、隣のお客さんが頼んでいた焼きそばが妙に美味しそうに見えたので、こちらも。
どどんと有頭海老や魚介が奢られた、贅沢な焼きそばです。これはちょっと居酒屋の〆の料理を超えたレベル。

銀座魚勝

前回も感動的な美味しさでしたが、改装して全体的にさらにレベルアップしたんじゃないでしょうか。
変わらぬ丁寧な仕事ぶりと、うまい酒。銀座の真ん中でこれがリーズナブルに味わえる幸せ。blog に書いておいて言うのも何ですが、あまり誰にでも教えずに、うまいものの楽しみ方を知っている人だけ連れてきたい、貴重なお店だと思います。

今回もごちそうさまでした。また来ます。

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2016/03/09 (Wed.)

北海道旭川市の新子やき

「雪の中で、温かくゆっくり、うまいものを食べる。まさに至福の宴」

旭川

本当に来てしまいました、北海道・旭川。ドラマ『孤独のグルメ』聖地巡礼としては、Season4 「真夏の博多出張スペシャル」以来の遠征シリーズとなります。今回は、今年元旦に特番として放送された「真冬の北海道・旭川出張編」の聖地を訪れるため、はるばる旭川までやって来ました。

北海道は札幌と小樽には来たことがあるけど、旭川は初めて。ちょっと緊張します。
この日は最高気温でも -1℃、夜間は -10℃ を下回るという、関東民にとっては凍える寒さ。いっぽうで関東は春の陽気ですからね。でも「真冬の北海道」という冠をつけられたら、その時季に来るしかないじゃないですか(ぉ

旭川

でも、思ってたより静かな街だな、旭川って。
金曜の夜だというのに、市内随一と思われる繁華街にさっぱり人がいない(笑
まあ、街中にもこれだけ雪が積もってりゃ、そりゃそうか。

しかし、この雪...。
よし、まずは足元を固めよう。

ん?あの光、あったかそう。

独酌 三四郎

独酌 三四郎

旭川の歓楽街のはずれあたりに、ぽつんと雪道を照らしながら、静かな存在感を放つ店が一軒。

雪の中にこんな店が、ひっそりと旅人を待っていたなんて。
北国のエトランゼ。

それにしても、「独酌」って。ひとり呑兵衛の巣窟かも。
だが三四郎、井之頭の五郎につながる。
この店でとにかく暖をとろう。

独酌 三四郎

えっ...何、ここ。
なんとも渋い店に飛び込んじまったぞ。

神棚。はたらきだいこく。あきないえびす。
働く七福神。

よく見ると、「孤独のグルメ」「井之頭五郎」と達筆で書かれた箸袋が。
ゴローちゃん、確かにこの店に来たんだなあ。

独酌 三四郎

カウンターには、いかにも人の良さそうな顔をした大将が。
この店の、静かで暖かい雰囲気は、たぶんこの大将と女将さんがつくっているんだろう。

ドラマの、いつもの『孤独のグルメ』とはちょっと違った、静かで少し厳かな空気感の理由に、触れられた気がしました。

独酌 三四郎

放送から二ヶ月経ってもまだまだドラマの影響は大きいようで、一階の席はほぼ満席。
劇中には登場しなかった二階席に通されました。

私は一ヶ月前から予約していたので良かったけど、飛び込みだったら危なかった。

薄暗くて雰囲気のある一階席に比べると、二階席はなんだか古い親戚の家の二階に上がり込んだような感じだ。
しかも、ふすまに謎の虎が描かれている。

独酌 三四郎

とりあえず着席。
箸袋には、大将が一枚一枚手書きしたメッセージが。
「らしく」。うん、今年の自分のテーマは「らしく」で行こうかな。

お通しの酢大豆、あんまりこういうおつまみは食べたことがないけど、素朴な味。

独酌 三四郎

そしてメニューは、一覧のレギュラーメニューのほかに、季節ものはこうやって木紙に達筆。
この文字を見ているだけで、どの料理も本当にうまそうに思えてくる。

ああ...どんどん腹が減って、ワクワクがマックスだ。
この店で俺が選ぶべきものは、何だ?

独酌 三四郎

まあまずは生ビールから。氷点下の寒さだけど、なんとなくこれから始めないと始まらない。
北海道の生ビールは、やっぱりサッポロが王道なのね。

独酌 三四郎

料理のほうは越冬野菜の盛り合わせから。

「盛り合わせ」という語感とは裏腹に、ちょこんと上品な盛り付け。
味の方は、これまた控えめな、やさしい味。
雪の下で春を待つ野菜たちの健気さが、そのまま皿に盛られてきた。

独酌 三四郎

木紙メニューで猛烈なうまそうさを放っていた、たち入きんちゃく。
これも、文字のインパクトとは逆に、やさしく懐かしい味。

出身地でもないのに、なんだか故郷に帰ってきたような。
この妙な郷愁はどこから来るんだろう。

独酌 三四郎

身欠にしん焼き。生姜・オン・ザ・にしん。

にしんって、本州だと意外と食べる機会の少ない魚。
北陸人的には、昆布巻きのイメージが強い。
こういう形で、身欠にしんをシンプルに焼いて食べたことって、ほとんどないかも。

なるほど。にしんは「春を告げる魚」とも言われるけど、そこに生姜の刺激も効いて、この寒い中でも気持ちがほっこりしてくるな。

独酌 三四郎

そして、新子やき。
ゴローちゃんが食べるのを見て初めて知ったけど、これ、このあたりの名物料理とのこと。

お~、こうきたか。
炭火でしっとり柔らかく焼かれた若鶏に、甘辛くて深みのあるタレがよく合う。

ん~うまいな、新子やき。
これだけで、メシ五十杯ぐらい食えそうだ。

独酌 三四郎

これも北海道らしい小鉢、松前漬け。
もう 3 月だけど、正月特番らしさを感じる一品。普段だと、おせちくらいでしか食べないからなあ。

こういうのを食べると、日本酒が欲しくなる。
っていうか、さっきから熱燗を頼んでいるんだけど、なかなか来ない(泣
どうやら熱燗の注文が立て込んでいて、徳利が空かないらしい...。

独酌 三四郎

ふらっと QUSUMI メニューの、一夜塩うに。
これは放送を見たときから絶対食べようと思っていました(笑。
うに好きかつ酒盗系塩辛好きとしては、これは外せない。

食べてみると、想像通りうにのうまさがギュッと凝縮された、呑兵衛の最高のおつまみ。
少量だけど、ものすごい充実感。北海道に来て、良かった。

独酌 三四郎

手作りつけもの。
どれも、大将の人柄が料理に沁み込んでいるかのような、やさしい味。
つけものがうまい店は信頼できる。

白菜の漬け物の奥に隠れているのは、なんと豆腐の漬け物。
豆腐がまるでチーズのような濃厚なうまみに包まれていて、やさしい漬け物群のなかで、ひときわ異彩を放っている。
これ好き。ひと食い惚れ。

独酌 三四郎

鳥もつ煮込は、どんな店でも脂っこく濃厚な味になりがちなところ、この店のは他の料理同様にあっさり、やさしい味。
これは確かに、ガンガン飲むためのつまみじゃなくて、独り静かにチビチビ飲るための味付けだ。まさに、独酌。

う~ん...改めて、どれもこれもうまい。
旭川の居酒屋、恐るべし。

独酌 三四郎

そこに、待ちわびた焼き水熱燗がようやく登場。
旭川の店だけど、熱燗は新潟の麒麟山で作ってくれるらしい。

後口をキリッと引き締めてくれる辛口が、熱燗にちょうどいい。
甘口だったら、このやさしい味の料理たちと相まって緩くなってしまうに違いない。

独酌 三四郎

日本酒の到着を待っていたかのように、このタイミングで刺盛り(2,000 円)も登場。
気取らずに、ややぶっきらぼうに盛られたこの感じが、海の幸の宝庫・北海道っぽい。

ネタはマグロにイカ、タコ、ホタテ、ツブ貝...と一般的だけど、どれも新鮮さが感じられておいしい。
手前のはもしかしてにしんかな?にしんの刺身ってたぶん初めて食べたけど、生で食べるとこんな青魚らしい味なんだ。にしん刺、気に入りました。

独酌 三四郎

玉子やき。
甘すぎず、ダシの香りも控えめで、やさしい味の玉子やき。

玉子にワサビ、っていうのもいい。
なぜ寿司屋でこれに気が付かなかったんだろう。
ああ、いいなあ。

独酌 三四郎

とうきび茶。

あ...すごいとうもろこし。コーンときた。
温まるし、いいな、これ。

器に味のある絵が描かれているのもまたいい。
北海道だし、これはエゾフクロウかな。

独酌 三四郎

熱燗があっという間に空いてしまったので、次は高砂酒造の「烈 特別純米酒」を冷酒でいただきます。
淡麗辛口をそのまま酒にしたような、キリリとした飲み口。こういう酒が刺身に合うんですよ。

独酌 三四郎

そして、愛別産きのこ汁。
うわうわうわうわ。キノコ、いっぱい。

どれ...。
ああ、とろ~りとうまい。あったまる。
キノコは苦手な私だけど、これはおいしい。

独酌 三四郎

さっきまでなかなか出てこなかったのが嘘のように、冷酒はどんどん出てくるわけですが(笑、続いては男山 生もと純米酒。
北海道の酒と言えば男山、というほどに有名な銘柄で、東京でもよく飲む酒でもあるけど、本場で飲むこの辛口はまた格別かな。

さあ、そろそろ〆に入ろう。

独酌 三四郎

白飯を頼むと、さっきの新子やきのタレを混ぜてタレごはんにしてもらえました。
単に混ぜただけじゃなく、刻んだ大葉を散らしてあるのがちょっと嬉しい。

うまいな、これ。
何だろう? 懐かしい味だ...。

新子やきをおかわりして、さらにこのタレごはんをもう一杯いただきたくなるほど、鶏もごはんもおいしかった。

独酌 三四郎

ああ、いい店だった。
心も体も温まった。

味付けや量や盛り付けが分かりやすい店ばかりがもてはやされがちなネット時代にあって、この微妙なさじ加減のやさしい味が、なんとも嬉しい。
店内の独特の空気感もあって、余韻に浸りたくなる店だ。

やっぱり、この寒い時季に敢えて旭川まで来て、正解だったかも。
ほんとうに、ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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※Blu-ray BOX には「真冬の北海道・旭川出張編」は収録されていません

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2016/03/05 (Sat.)

東中野 パオ・キャラヴァンサライ その 3

「食い進むうちに、口の中に辛さのマイレージがたまっていくようだ」

PAO | PAO Caravan Sarai |

パオ・キャラヴァンサライ

東中野のラムが食べたい、というリクエストをいただいたので、半年ぶりに『孤独のグルメ Season3』の東中野の聖地、パオ・キャラヴァンサライへいそいそと。

多くの聖地を巡ってきた私の経験上、『孤独のグルメ』の羊肉回にハズレなし。焼肉回に勝るとも劣らない当たり率と言えます。ここも、うまいラム肉を思う存分堪能できる名店で、集合日を決めてからずっと楽しみにしていました。

パオ・キャラヴァンサライ

いつものとおり、まずは琥珀ヱビスから。

ヱビスビールを置いている店は数あれど、琥珀ヱビスの店はそう多くない。この特別感が嬉しい。

パオ・キャラヴァンサライ

まずは前菜的に、パニールのアンチョビのせ。パニールって中東~南アジアでよく食べられるフレッシュチーズのことで、例えばインドでもほうれん草とチーズのカレー「サグパニール」としてメジャーだったりしますね。

フレッシュチーズとアンチョビという、私の好きなおつまみのマリアージュ。これ、おいしいです。

パオ・キャラヴァンサライ

フェタチーズとトマトの冷菜。アフガンというよりむしろイタリアン。でも、何故か添えられているパクチー君(ぉ

このヨーロッパとアジアが出会ったかのようなおつまみに、シルクロードが果たしてきた歴史的役割を感じるよ。

パオ・キャラヴァンサライ

さあ、エンジンもあったまったことだし、ここからは怒りのアフガン肉食祭りだ(何

毎回全種類頼む串焼き、まずはカバブから。野性を感じる羊肉、いつ食べてもうまい。野性的なのに、ぜんぜん臭くない。

パオ・キャラヴァンサライ

同じ羊肉なのにカバブとはまた違った味付けの、コフタ。
つくね的な串焼きで、噛むと中から肉汁が。これもまた、うまい。

パオ・キャラヴァンサライ

そして鶏串、ムルグ。
味の濃さ的にはムルグ→カバブ→コフタの順に食べるべきなんだろうけど、羊肉食べたさが勝ってしまって、いつも鶏が最後になるという(笑

パオ・キャラヴァンサライ

甘酒的な感覚でスルスル飲めてしまう、乳酒。優しい味で、穏やかな気持ちになれる。パワフルな肉料理の休憩地点としていい感じだ。

なんか自由だよなあ。店は、どこも独立国だ。
ここはこういう国なんだな。

パオ・キャラヴァンサライ

ラムロースのたたき。小口ねぎやたまねぎと一緒に、オリーブオイルにつけていただきます。
オリーブオイルの底に岩塩が溜まっているので、ちょっとつける感じよりはオリーブオイルに浸すように、岩塩までちゃんとつけると深みが増してうまい。

パオ・キャラヴァンサライ

「焼くのに時間がかかるけどよろしいですか」と聞かれていた、チャパーンカバブ(骨付き羊肉のカバブ)がようやく登場。

うっほ、このインパクト!さっきのカバブ群とはボリューム感が段違い。
穏やかな羊のイメージを覆す、この肉の力強さといったら。

弾力性のある肉から溢れてくる肉汁のうまみ、現代人であることを忘れてかぶりつかざるを得ない。
噛んで感じる、羊力。

パオ・キャラヴァンサライ

そうこうするうちにナンが焼き上がってきました。
インド方面とは全然違う、しっかりした固めのナン。油断すると火傷必至なアツアツが、肉と辛味で火照った食欲を加速させる。

パオ・キャラヴァンサライ

こちらも今回お初のピザ系、4 種のチーズのピザ。
ブルーチーズの独特の香りが、チーズ好きとしてはたまらない。
メニューを見たときには「アフガンなのにピザ?」と思ったけど、食べたらそんなことどうでもよくなりました。これおいしい。

パオ・キャラヴァンサライ

ここから、怒濤のカラヒィ祭りに突入します。

先鋒は野菜のカラヒィ。
トマトにカリフラワーやズッキーニ、ピーマンといった野菜たちを炒め蒸して、さらにパクチーを追加したもの。

これ、それぞれの野菜もおいしいんだけど、そこに溜まっている野菜のエキスがめちゃくちゃうまい。この汁だけでナン一枚くらいいけちゃいそうだ。

パオ・キャラヴァンサライ

ラムスペアリブのカラヒィ。さっきのチャパーンカバブ同様、骨付き肉をむしゃぶり喰う系のカラヒィ。

パオ・キャラヴァンサライ

からの、ナスと羊挽肉のカラヒィ。
串焼きのコフタもそうだけど、やっぱり羊は挽肉にするとキャラが立つ。個人的にはこのカラヒィが一番好き。

パオ・キャラヴァンサライ

ここでワインが飲みたくなったので、ルバイヤートの赤を。

アラブの詩を名に付けたワインだからてっきり中東のワインかと思ったけど、後で飾ってあったボトルを見たら山梨のワインなんですね。よく考えたらアフガニスタンは禁酒国だし、そりゃそうか(笑

パオ・キャラヴァンサライ

そしてピザ二枚目、トマトとパクチーのピザ。これがイタリアだったらバジルを使っているところを、パクチーですよ(笑

でも食べてみたらこれが侮れない。トマトとパクチー、確かにここまで食べてきた料理の多くもトマト&パクチーの組み合わせだし、これがまずいはずがない。この雰囲気、それに羊肉の味わいの中では、むしろバジルよりもパクチーのほうがトマトのベストパートナーだ、とさえ思えます。改めて、目から鱗が落ちました。

パオ・キャラヴァンサライ

そこから、いずれも生姜とシシトウがいい働きをしている羊のカラヒィと、

パオ・キャラヴァンサライ

鶏のカラヒィのコンボへ。

パオ・キャラヴァンサライ

さらにそこへ、シシトウとトマト、卵のカラヒィをかぶせていきます。

どのカラヒィもそれぞれ個性があって美味しい。でも、今日だけで一ヶ月分くらいのトマトを食べたような気がする(笑

パオ・キャラヴァンサライ

ナンもおかわりして、大量のカラヒィを片付けていきます。

何にでも、ナン。何枚でも、ナン。

パオ・キャラヴァンサライ

とどめのラグマン。アフガニスタン料理の本丸はこれ。
羊挽肉にトマト、小口ねぎ、シシトウ、パクチーという、今日の料理を総括するかのような混ぜ麺だ。

パオ・キャラヴァンサライ

デザート四種。左上から時計回りに、ムハレビ(トルコ風ライスプリン)、カスタードプリン、チャイのシャーベット、ココナッツアイス。それぞれ、どれも濃厚な味付けで、甘党でなくてもおいしいと感じられます。
しかも、これらのデザートをナンにつけて食べるとさらにおいしい(笑。デザートのためだけにナンをおかわりする価値あります。

いやあ、もう食えない。満足しました。
厨房は、放送後の混雑時並みに忙しかったに違いない。たくさん頼みすぎてすみませんでした(汗。

でもおいしかった。ここはまた、何度となく通いたいお店です。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2016/03/04 (Fri.)

横浜日ノ出町 第一亭 その 3

「野毛、恐るべし。横浜、深い」

第一亭

先週の CP+ の後に、またしても『孤独のグルメ Season3』第 2 話の聖地である、横浜日ノ出町の第一亭に行ってきました。横浜といえば行きつけにしていた BAR Left Bank がなくなってしまったので、二年ぶりにこちらに訪店。

しっかし、「豚豚豚豚...」の縦読み看板もインパクトあったけど、この「足耳舌肉」の縦読みも、なかなかシュール(笑

第一亭

第一亭

店舗は放送当時から変わっていないけど、よく見たら暖簾と庇の上の看板がこぎれいになってる。しかも「ホルモン炒」「チート炒」って、絶対こどグル出演きっかけで明記しようと思ったでしょ(笑。

さすがにもう行列はできていないようですが、それでも常連のお客さんを中心に繁盛しているようです。

第一亭

パシフィコ横浜を一日中歩き回ったせいで、喉はカラカラ。まずは生ビールで潤すところから始めましょう。
疲れた全身に浸みわたる生ビール、うまい。

第一亭

料理の方は豚舌からスタート。
ネギで舌で味噌ダレ。この組み合わせも最強だ。

第一亭

続いて豚耳軟骨。プニプニの中のコリコリ、面白い食感。

第一亭

さらに豚頭肉。舌や耳とは違うしっかりした肉の味、これ好き。

それにしても豚トリプルは重ねすぎか...。いきなり頼みすぎたか?
しかも、どれもピリ辛味噌だれ。同じ味付けがダブってしまったけど、肉の味や食感が全然違うのが逆にハッキリ分かって、面白い。

第一亭

ではさらに豚を重ねていこう。

チート(豚胃)のしょうが炒め、この店の定番料理。
ほわほわの食感を引き締める生姜のアクセントがいい。これも好き。

第一亭

こちらはお初、水餃子。そういえばこの店で餃子って食べたことがなかった。

もちもちした餃子もいいけど、それ以上にスープがうまい。ニラともやしに、隠し味的なニンニクチップがきいてる。
中華のスープって、魔法みたいだよなあ。

第一亭

エビチリ。中華の定番料理も、この店にかかるとニンニクたっぷりに解釈されるらしい。
でも、この濃い味がプリプリのエビに絡んで、すごくおいしい。

第一亭

このエビチリからの、紹興酒へのリレー。
普段はあまり飲まないのに、この店の料理を食べていたら、どうしても飲みたくなるのが紹興酒。
調子に乗ってグイグイ行っちゃうぞ。

第一亭

チャーハン。何がどう、ってわけじゃないけど、正しい中華料理店のチャーハンという感じ。
気取ってないのに、よく見ると米粒のひとつひとつが金色に輝いている。

第一亭

肉スープ。どうよ、このストレートなネーミング(笑。
さっきの水餃子といい、この店の真髄はチートやパタンよりもむしろこういうスープ料理にあるんじゃないか、って思います。

第一亭

そして、私の大好きなホルモン炒め。

こどグルの影響ですっかりホルモン好きになってしまったけど、ここのホルモン炒めは他のどこのホルモンにも似ていない、独特の味。ピリ辛で深みがあって、うまいうまい。これのおかげで、紹興酒がまた仕切り直しでうまい。

第一亭

きましたよ、名物パタン。シンプルなニンニク焼きそば。
出てきた瞬間にはそれほどインパクトのあるニンニク臭は感じないけれど、麺の中に大量のニンニクが潜んでいる、侮れないやつ。

ニンニクってここまで入れると、辛い。
でもうまい。大丈夫、ニンニクうまい。ニンニクだけじゃなく、ごま油がうまみを引き出している。

第一亭

付属のスープでつけ麺風。
そうそう、やっぱりこの店のスープはうまい。ニンニクごま麺との相乗効果で、うまさの高みに上っていくかのようだ。

第一亭

そうこうするうちに、マスターと常連さんが座敷席でギターを担いで歌い始めました。
「ご容赦ください」って書いてあるけど、確かに来るたびに歌っているような(笑

いやあ、おいしかった。一口に「豚」って言っても、部位によっていろんな味わいがあるものだなあ。
そんな満腹のまったり感に、ちょっとレトロな歌声が心地良い。

第一亭

ごちそうさまでした。
って、パタンの持ち帰り!そういうのもあるのか。
確かに元々はまかない飯だったらしいし、材料さえあれば自宅でサッと作れそう。ただし、家中がニンニク臭くなるに違いない(笑

来年の CP+ 後も、またここに来よっかなあ。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2016/02/11 (Thu.)

長岡 居酒屋 たこの壺

出張で珍しく長岡に行ってきました。

長岡と言えば、北陸新幹線が開通する前の、越後湯沢から富山方面にほくほく線が開通するさらに以前は、東京から鉄道で帰省しようと思ったら長岡経由で在来線に乗るしかありませんでした。片道 5 時間はかかっていたような。
そんなわけで長岡に来たのはたぶん 17~18 年ぶり。さらに当時は単なる乗換駅だったので、降りたのは生まれて初めて。しかも当たり前のように雪積もってるし(;´Д`)。

でもせっかく来たからにはその土地のうまいものを何か味わっていきたいじゃないか、というわけで、飲みに行ってきました。

旬の肴とうまい酒 たこの壺

たこの壺

今回は新潟県在住の taka_z さんにお付き合いいただきました。なにげにこどグル聖地巡礼・十日町編以来だから、約二年ぶり。新潟県内っていうだけで決して近所なわけでもないのに、わざわざありがとうございます。

お店は駅近の、その名の通り海鮮系居酒屋。長岡はさっぱり分からないので、taka_z さんのチョイスです。

たこの壺

落ち着いた雰囲気の、完全なる和空間。カウンターに着席して、まずは生ビールから。雪降ってる日に飲むものじゃないけど、新幹線で長時間移動してきたら、とりあえずスカッとしたくなるじゃないですか。

たこの壺

お通しは、籠に盛られた魚介類の中から「お好きなものを一つお焼きします」というシステム。かに身、かに味噌、卵が入って贅沢な見た目だった蟹面を選択しました。北陸の冬はやっぱりこういう味がしっくりきます。

たこの壺

そしてつまみはクリームチーズの味噌漬けから。個人的にはもっと味噌味が濃く漬かっているほうが好みだけど、これはこれでしっとりとしていて、アリ。

たこの壺

どどーんと刺盛り。鰤、鯛、甘海老、烏賊、さざえ等。刺身そのもの以上にこの立体的な盛りがすごい(笑。これだけでテンションが高まってきます。そして今が旬の寒鰤が、この厚切りで食べられるのは北陸ならではですよね。なんか帰省してきたかのような気分に浸れます。

たこの壺

名物・豆撰のジャンボ油揚げ。市町村合併で長岡市に吸収された旧・栃尾市の名物が油揚げ。関東の居酒屋等でも「栃尾揚げ」として出しているお店があるくらいです。
大きいだけでなく肉厚の油揚げの上に鰹節が踊っていて、醤油を垂らすとこれぞ王道の酒のつまみ。やっぱり名物は食べておかないと。

たこの壺

そーなるとお酒も土地のものを飲みたくなるわけです。極上 吉乃川 吟醸、スキッとした辛口で私の好みによく合います。

たこの壺

「たこの壺」を名乗るからにはたこ料理が名物なんでしょう。ならばそれを食べずに帰るという選択肢はありません。