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2015/10/19 (Mon.)

品川区大井町のハムエッグとサンマの塩焼

THE ORIGIN II プレミア上映会の後にごはんを食べて帰るのに、どこにしようかなあと。私は豊洲からだと有明~大井町経由で帰ることになるので、これは久しぶりにいわしの聖地・だるまやに行くチャンス!と思ったら、悔しいことに満席で入れず。それならということでもう一つの聖地・立ち食い中華に行ってみるも、こちらも満員。完全に当てが外れて、途方に暮れてしまいました。

俺がちょっと飯を入れていくような店ってもうないのか?と思いつつ、東急大井町駅すぐのところにあるディープな飲食店街「東小路」をフラフラと。すると、原作の聖地・永楽の向かいに、気になるたたずまいの店を見つけちゃったじゃないですか。

まんぷく食堂

まんぷく食堂

「まんぷく食堂」、グッとくるネーミング。焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。

小洒落た感じの店構えに、10 人も座ればいっぱいになってしまうカウンター席だけの店内(二階にはテーブル席も一応あるもよう)。歴史ある東小路に店を構えるからには、うまいに違いない、ということで、暖簾をくぐってみました。

まんぷく食堂

とりあえず生ビールで乾杯。

店構えだけで決めたので、何を入れるかはメニューを見ながら悩もう。

まんぷく食堂

ご飯セット...おにぎり...茶づけ...って、こういうカウンターだけの狭い店でお茶づけと言われると永谷園が出てくるんじゃないか、と思ってちょっと期待不安になってしまうこどグル脳(ぉ
なめこ汁...ここはナメコ汁で決めようか?ハムエッグというのも渋い。なんだここは、こどグル脳を刺激するメニューだらけじゃないか(笑

まんぷく食堂

まあ、まずは酒盗クリームチーズでビールをいただこうじゃないか。
このへんはどんな店でも外れがない、鉄板のおつまみ。

まんぷく食堂

豆腐サラダ。
味は普通だけれど、一人だとこれだけでお腹いっぱいになりそうなボリューム。豆腐が大ぶりなのも嬉しい。

まんぷく食堂

ここはビールはそこそこに済ませて、ハイボールに飲み進めるわけです。

まんぷく食堂

定食屋の定番中の定番、豚肩ロース生姜焼き。けっこう厚めに切られたロース肉が濃いめの生姜だれで味付けられていて、ガツンと美味しい。

見た目は完全にぶた肉炒めですが、他にロースニンニク焼きなんかもあって、もはや孤独のグルメを観ながらメニュー決めてるんじゃないかとさえ思えてきます(笑

まんぷく食堂

メニューの中でもひときわ光を放っているように見えた、イワシつみれ団子串焼。たまらずに頼んでしまいました。

手作りっぽいイワシつみれをじっくり焼いた一品。

まんぷく食堂

口に入れると火傷しそうなくらいアツアツ。身はぷりっとしていて、生姜醤油をつけるとイワシそのものの味がシンプルに味わえて、これはうまい!
だるまやには振られちゃったけど、代わりにここで文字通り珠玉のイワシに出会えた。

まんぷく食堂

これまた頼まざるを得なかった、ハムエッグ。レストラン アトムのものがそのまま出てきたかのようなハムエッグで、軽く戦慄(笑。
これは見た目通り、期待を裏切らないハムエッグ。でも、夜にハムエッグを食べるのって、なんだか新鮮だな。

まんぷく食堂

飲み物は芋焼酎・伊佐大泉をロックで。
ハムエッグとの組み合わせで写真を撮ると、この違和感(笑

まんぷく食堂

焼酎のアテに、白菜のお新香。浅漬けだけど、ちょっと濃いめの塩っぱさが焼酎にはちょうどいい。

まんぷく食堂

さらに肉豆腐。いかん、豆腐サラダと肉豆腐で、豆腐がダブってしまった(ぉ

ちょっと寒くなってきたこういう時季に嬉しい、落ち着く味。改めてここ、いい店認定確定です。

まんぷく食堂

メニューを見てどうしても食べたかった、サンマの塩焼を。そろそろ旬も終わりかけなので、最後に食べられて良かった。
やっぱり日本人の秋はサンマの塩焼だなあ。これを食べておかないと、冬が迎えられる気がしません。

まんぷく食堂

サバ焼も、豪快に半身でドン。サバって切り身程度で出てくることが多いので、サバ好きとしてはこれも嬉しい。

派手さはないけど、ひとつひとつが丁寧に仕事をされた、そしてボリューム満点の料理揃いで満足。お腹も心も、店の名前通り「まんぷく」になりました。
これはいい店を見つけたなあ。独りで入るのに躊躇が要らない店だし、今後ちょいちょい利用しようと思います。

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2015/10/17 (Sat.)

タンドールバル カマルプール その 3

「いい料理人って、作るさまからしてすでにうまそうだ」

カマルプール

ドラマ『孤独のグルメ Season5』の放送も順調に進んでいて、私も Season5 の聖地巡礼に精を出すべきなんでしょうが、今回は Season4 の聖地再訪。「うまいカレーが食べたい」という某氏の心の声に応えて、インドカレーなら都内屈指と思われる、木場のカマルプールに行ってきました。

カマルプール

カマルプール

もともと人気店だったところが放送でさらに人気が出てしまったらしく、私もこれまでに何度も予約しようとして断られてきましたが、今回は運良く予約を取ることができました。

まずは普通のビールで一週間お疲れさま!

カマルプール

料理はひよこ豆のサラダから。

ひよこ豆のサラダ自体はよくあるものだけど、パクチーとインド系スパイスを使うだけで、見事なインド味。ここまで化けるものなのか。バスコ・ダ・ガマが持ち帰ったスパイスを初めて口にしたポルトガル人も、同じような気持ちだったに違いない(大げさ

カマルプール

続いてエビのアチャール。

これもまた、ぷりぷりエビにインドスパイスが効いていて、いいじゃないか。

カマルプール

お久しぶりの、ブナオイスター。カキのうまみって、インドスパイスでこんなにも引き出されるものなのか。
そのカキのうまみが十分に移った野菜と、全てのうまさを受け止めたスープ。どこをどう切り取ってもうまい。

カマルプール

きたきたきましたよ、チーズクルチャ。
普通のチーズ/ゴルゴンゾーラ/キーマの三種類あるクルチャを、今回は全部頼むという暴挙に(笑

カマルプール

このとてもよく伸びるチーズがまた、食欲をそそります。

最初に出てきたのはゴルゴンゾーラクルチャ。ゴルゴンゾーラチーズの強めの味と香りに、たっぷりバターと蜂蜜の甘みが相まって、チーズ好きとしてはたまらない。個人的には、三種類の中ではゴルゴンゾーラが最強だと思います。

カマルプール

いてもたってもいられなくなって、飲み物はカマルビアに移行。
ビールとパクチーで作ったモヒート的な飲み物(って全然違うじゃねーか)で、クセは強いけど、このインドスパイス祭りの中では逆にしっくりくる味。

カマルプール

後追いで普通のチーズクルチャとキーマクルチャもやってきました。
やっぱりこの店じゃ、ナンよりもクルチャだよなあ。

食べた後に思いましたが、このクルチャをブナオイスターのスープに浸して食べたりしてもうまかったのかも...。

カマルプール

そしてカレーとクルチャ以上にこの店を代表すると言える、ラムミックス。毎回食べてるけどこれ、本当においしい。

色の黒いほうがラムのクミン焼き、白いほうが王様のラム。
四人だったのでいつもの倍、二人前(で一人一切れずつになる)を頼んだら、なんだかすごいことになっちゃったぞ。

カマルプール

王様のラムは、肉そのものを味わえる感じ。対してクミン焼きはしっかりした味と香りで、こっちもいい。うまい肉が食べたい、という欲に真正面から答えてくれる肉だ。

日本人って北海道を除いては羊肉を食べる習慣ってなかったはずなのに、昔から食べてきたかのようなしっくり感。くさみが全然ないからいいんだろうなあ。
ひさかたの光のどけき秋の日に、しず心なく花の散るラム。

カマルプール

うまい肉を食べると、前から気になっていたインドワインにもいってみたくなるわけです。
シラーズ種のグラスワインですが、インドでもワインを作ってたなんて、この店に来るまでとんと知らーず(ぉ

想像していたより、ずっと悪くない味。心なしか、ヨーロッパや南半球のワインよりも、インド料理に合ってる気がする。

カマルプール

レバーとハツのグリル。みっちりと身の詰まったレバーとハツに、インドスパイスとミントソースが効いてる。インドワインとの相性もちょうどいい、濃いめの味。

インドバル、いいじゃないか。

カマルプール

ラムミントカレー。
確かにミントなんだけど、ちゃんとカレー。ミントの野原で羊が踊っている。

ルウの中にいろんな味が渾然一体となっていて、インドの懐の広さを感じるよ。
カレーの中に、ガンジス川を見た。

カマルプール

ラムミントカレーとは対照的な、サバカレー。シャバシャバしたカレーの中に、鯖が。
同じインドカレーでも、こんなに幅があるんだなあ。

カマルプール

これは以前からずっと気になっていた、カキチャーハン。お店のおすすめとあっては、食べておかないわけにはいかないでしょう。
カキのうまみがしっかり浸透したチャーハンは、意外にもピリ辛。でもこれ、後ひくうまさだ。カレーに匹敵するか、それ以上にうんまい。

カマルプール

そして季節もの、秋刀魚のタンドール焼き。おおお、秋刀魚ってそういう食べ方もあるのか!

旬の秋刀魚、やっぱりうまい。香辛料も効いてる。でも、食べていくうちに醤油が恋しくなる俺は、やっぱり島国の民族なんだよなあ。

カマルプール

最後はスッキリ、カマルトニックで〆。トニックウォーターは分かるけど、これ何のお酒が入ってるんだろう...?なんか薬草っぽい風味のある、不思議な味。でも香草づくしのこの料理の中じゃ、決して悪くないぞ。

カマルプール

リピートしたい店が特に多い Season4 の聖地の中でも、やっぱりここは上位に入る名店だなあ。そのへんのインド料理店とは明らかに違う、いい仕事をしている。

カレーに誘惑されて、良かった。
ちょっと遠いけど、きっとまた来よう。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 22:56 | Curry | Gourmet | KODOGURU | コメント (1) | トラックバック

2015/10/10 (Sat.)

東京都江東区清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺

「仕事がうまくまとまったら、深川めしもいいな」

だるま

ドラマ『孤独のグルメ Season5』、ついに始まりましたね。今期ももちろん、聖地を巡っていくわけですが...今シーズンはついに初の海外編も予定されているということで、今までよりもさらに巡礼のハードルが高まっています。これは大変だ...。

ともあれ、Season5 はまずは第 2 話に登場した清澄白河から。事前情報でさんざんこの清澄白河回が取り上げられていたのでてっきり初回なんだろうと思い、初回放送の翌週金曜でお店の予約を取ってみたら、まさかの第 2 話だったという(;´Д`)ヾ。私の聖地巡礼史上初の放送前巡礼ということになってしまいました。まあ、予告編で頼んだものの雰囲気は分かったので、なんとかなるでしょう。お店に行って帰宅したらそのままドラマが放送開始、というのも悪くない(ポジティブ思考

清澄白河エリアといったら深川めしだけど、今回の舞台は昭和の雰囲気満載の居酒屋。そういえば Season4 でも木場にいながらあえてのインドカレー、という回がありましたが、ゴローちゃんはなかなか深川めしに縁がありませんね...。ま、何も名物にとらわれなくてもいいじゃないか、おいしけりゃそれで。

だるま

だるま

だるま...縦から見ても横から見ても、居酒屋だよなぁ~。
この年季の入った、風情のあるたたずまい。店構えからしてもう楽しそうだ。

よし、導かれてみようか。

だるま

店内には松重さんや久住さんのサインは見当たりませんでしたが、ドラマ登場予告の貼り紙が。
その隣の貼り紙によると、つい最近別の番組にも取り上げられたようで、人気店なんですね~。

通されたのはカウンター。三人だとちゃんとカウンターの角を空けてくれる心遣いが嬉しい。そして私が座ったのが、ほぼゴロー席!放送を見る前にゴロー席に導かれるとは、これまで聖地巡礼を繰り返して功徳を積んできた甲斐があるというもの(違

だるま

いかにも東京の下町っぽい額の下に、スペイン産ワイン、ラスク、オニオンロールパン...何なんだこの店?!何屋さんなんだ。
この店、ほんと何でもありだな。

しかしその下には無情にも「本日オニオンロールパン売切です」の貼り紙が(;´Д`)。今日のメイン料理のひとつだったはずなのに...。私もオニオンロールパンを刺身っぽく楽しんだり、煮込みに浸して食べたりしたかった(笑。

だるま

コの字型のカウンターに、壁にはズラリと貼り尽くされたお品書き。
お店の雰囲気としては、原作に登場した赤羽のまるます家に通ずるものを感じます。

おお~、メニューが押し寄せてくるぞ。
定番の品々も捨てがたいけど、ホワイトボードの「本日おすすめ品」も見逃せない。しかも、どれも安い!ワンコインでおつりが来るものばっかりだ。

ここは焦らず、じっくりとメニューを読み込もう。

だるま

え~、なんだなんだなんだ?常連客のカバン置き場は、ここなのか。
「ふらっと QUSUMI」の中で「この店は昔はスーパーをやっていた」という話がありましたが、おそらくそのスーパーの名残のショーケースなんだろう。そこに、食器と、お通しと、何故か柿と(笑)、お客さんの荷物。ガヤガヤ騒がしい店内をさらに凝縮したかのようなカオスっぷり。

でも、この市場のごとき喧噪、嫌いじゃない。
静かな店より、こういう中に紛れ込んでいたほうが落ち着くときがある。
他愛ない他人の会話が、心地いい。

だるま

...なんて言ってる場合じゃない。
生ビールが来ちゃったからには、早く飲まないと、自分の中ののんべえちゃんが暴動を起こすぞ。

だるま

日替わりのお通し、この日はひじきの煮物。
ぽいぽい、こういう店のお通しっぽい。シブい球を放ってくる。

だるま

まずはポテサラから。ちょっと甘みがあって、懐かしい味。
この店の大将やおかみさんの人柄が練りこまれているかのような、優しさを感じる。

だるま

いつもならビールの次にはハイボールに行くところだけど、メニューに見当たらなかったので、珍しく酎ハイに移行。
でも、こういう店ならハイボールよりも酎ハイの方がよく似合う。

だるま

本日の主役、サンマクンセイ刺。これが燻製...?

青魚好きの燻製好きとしては、これは来る前から楽しみにしていました。
いつだったか、鯖の燻製を食ったときもびっくりしたけど、サンマのクンセイの刺とは...居酒屋の海も底が知れない。

だるま

おお~っ、燻製だ、確かにクンセイ。
燻製でありながら、確かに刺身でもある。

サンマって、塩焼きか刺身がいちばんうまいと思っていたけど、こういう食べ方もあったのか。
この店、侮れんぞ。

だるま

そしてポパイベーコン。名前からするとエノキと卵まで入っているとは想像できなかったけど、こう来ると完全に家庭料理。
このぶっきらぼうな盛り付けが、気取らずわしわし食えと言っている。

うん、いい。かなりポパイ。全然名前負けしてない。
こ~れはポパイ飯。さあ来いブルート、って感じ。

だるま

続いて焼鳥シリーズ。まずは正肉の焼鳥をタレで。うん、良くも悪くも普通においしい(笑
でも、こういう気取らない普通っぽさがこの店には合ってる気がする。

だるま

で、皮を塩で。こっちはカリッと焼き上げられていて、塩との相性抜群。
正しい居酒屋のつまみだ。

お店のほうは満員御礼で頼んだ料理がなかなか出てこなかったのが、出てくるときは一気に出てきて、狭いカウンターがまさに「なんだかすごいことになっちゃったぞ」状態に。

だるま

肉豆腐。これまたこういう店に似つかわしい一品。
出汁のよくしみた豆腐と、優しい味の汁がいい。「俺、歳とったらこういう肉豆腐と白い飯があればそれでいいや」とすら思えてきます。

だるま

ちょっとこの店の無軌道ぶりに乗じてみるか、的なスペイン産赤ワイン。
赤ワインをグラスまでしっかり冷やして出してくるあたりがこういうお店らしいところですが(笑)、それもそれで良し。この赤ワイン、以外と侮れずうまい。

だるま

...からの、キス天ぷら(ぉ

ふんわり揚げられた一口大のキス、尻尾まで残さずいただいちゃいます。

だるま

そーなると飲み物はホッピーでしょ。
この手のカウンターにはホッピーがよく似合う。

ちなみにここのホッピー、中(焼酎)は注ぐ人によって分量が全然違うので要注意(笑

だるま

煮込み、飲んべえちゃんたちの大好物。
基本的に、こういう店の煮込みに外れなし。

ああ...この汁、いいわ。
これ、本当においしい。年季を感じる煮込み。

だるま

そしてまた変化球の、生ハム(笑。今思うと、赤ワインと一緒に頼めば良かった。

確かに生ハムなんだけど、私の知っている生ハムとなんか明らかに違う(笑。
でも、ホッピーと一緒なら許せてしまう、この店へのなじみ感のある生ハム。

だるま

メニューにハイボールがない、と思っていたのに、常連さんが普通に頼んでいたのをめざとく見つけて(笑)ハイボールを注文。
この手の居酒屋でハイボールといえば角瓶かトリスと相場が決まっているようなところ、ここのはキリン富士山麓のハイボール。アルコール度数高めで、安く酔っ払えるコスパ高いハイボールでした(笑。

だるま

オニオンロールパンの代わり、というわけではないけれど、〆に向かってチーズグラタン。

ドラマ観る前だったので何も知らずに頼んだ結果、「グラタンは、チンか(笑)」というゴローさんと同じリアクションを取る始末(;´Д`)ヾ。
いや、これはこれで楽しいぞ。子どもの頃、母親が忙しいときに買っておいてくれた冷凍食品の、懐かしい味(笑

だるま

〆は焼ビーフン。ここだけ、突然アジアンテイスト。
でも、〆に相応しいしっかり味。

だるま

ごちそうさまでした。
いや~、いい飯だった。

お客さんが増えてくるとカウンターの席を詰めてくれる常連さんのあったかさとか、料理を出すときに、店員さんがどこの席の料理かを把握してなくていちいちお客さんに聞いてる(笑)そのやりとりとか、まさにドラマそのまんまの、地元に愛された居酒屋。ちなみにドラマに登場した浅野温子さん演じる「スーさん」は実在の人物で、おかみさん以上にホールを掌握している感のあるしっかり者でした。

なお、帰り際に大将と軽く話をしたところによると、放送後はしばらくの間予約は取らない予定とのこと。確かに放送前でこの混雑だとさらなる混乱は必至でしょうし、常連さんが入れなくなってしまうのもお店としては避けたいところでしょう。今後巡礼予定の方は、そのあたりご理解の上、お互い楽しく利用できればと思います。

俺も今度はチョコレートラスクをおかずにご飯...いや、それはない。
ごめんね深川めし、今度ね。

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2015/09/30 (Wed.)

大崎 いわし料理の店 味楽

大崎に、ずっと前から気になっていた店がありました。

いわし料理の店 味楽

いわし料理の店 味楽

大崎駅のホームからも見える「いわし料理の店」の看板。青魚好きとしてはずっと心惹かれていたわけです。ましてや、ドラマ『孤独のグルメ』でりんかい線の隣駅・大井町の「だるまや」が取り上げられるとは、このエリアにはいわし料理の専門店が集中する理由でもあるのか?と気になっていました。
店舗は、大崎駅東口の階段を降りると真っ正面に現れます。これは、まさに駅前を超えた「駅前」だ(笑。

実は何度か夜に来ようとしてみたんですが、いつも満席で入れず。まあ、このあたりは隣の五反田や大崎広小路にはいろいろ店があるけど、大崎は居酒屋不毛地帯と言っても良い場所で、それもやむなし。先日、お昼どきに大崎方面に行く用事があったので、このチャンスを逃す手はないと思い、暖簾をくぐってみました。

いわし料理の店 味楽

さあて、どんないわし料理が俺を出迎えてくれるんだ...と思ったら、ランチのいわしは「いわしフライ定食」のみ。他は鶏唐揚げ定食とかほっけ焼定食とか、いわゆる居酒屋のランチメニュー。これはちょっと肩すかし感を味わいつつ、初志貫徹でいわしフライ定食+生卵を注文。
出てきたのは、とてもボリューム感のある「いかにも男の昼飯って感じ」の定食。でも、こういうのでいいんだよ。

いわし料理の店 味楽

いわしフライは、揚がり具合はまあ普通だけど、いわし自体は脂が乗っていて、期待通りの味。

ソースをかけていただけば、もうそれだけでご飯が進みます。
ソース以外にもカラシがついていて、さらに生卵を頼むと醤油も出てくるので、味のバリエーションが楽しめます(笑

いわし料理の店 味楽

小鉢は冷奴にお新香、サラダ、お味噌汁。いわしフライにキャベツの千切りとトマトがついているのに、さらにこのサラダ要るか?という気はします(笑。
お新香は味しっかりめで、これもご飯の消費を促してきます。

いわし料理の店 味楽

これだけおかずがあれば、生卵は要らなかったかもなあ...と思うけれど、玉子かけご飯にすると「やっぱり卵つけて正解、俺の選択は間違ってなかった」と思えます(ぉ。
これはご飯大盛りでも良かったくらいだなあ。大盛りにできるかどうか知らないけど...。

いやあ、おいしかった。感動するほどうまい、というわけではないけれど、日々の昼食に毎日来ても飽きない味、っていうのはこういうもんですよ。
そういえば隣の席のお客さんが頼んでいたとびうおフライ定食が、見た目からするといわしフライよりも美味しそうだったなあ...。

いわし料理の店 味楽

でもやっぱり、心惹かれるのは壁に貼られたこのいわしメニュー群ですよ。想像するだけで、どれもうまそうだ。

これは、今度こそ夜に来てみるしかありませんね...。

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2015/09/26 (Sat.)

純米酒専門 粋酔

以前からずっと行ってみたいと思っていた店に、ようやく行ってきました。

純米酒専門 粋酔 日本橋東京店

粋酔

日本橋にある、純米酒の専門店。毎週のように通っている某氏の写真がいつも美味しそうで、ずっと行きたいと思っていたんですが、先日ついに連れて行っていただきました。

ちなみにいただいた料理は常連さん向けの料理長おまかせコースだったので、レギュラーメニューとはちょっと違うようです。

粋酔

純米酒専門店だけあって、乾杯はとりあえずビール、ではなく「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」の純米から。

スッキリとした辛口で、一杯目からスルリと入ってくる、飲みやすいお酒です。

粋酔

本日のお通し三品盛り。いくらおろし、おぼろ豆腐、鴨。少量ずつですが、間違いなく日本酒の友、という品揃えです。

粋酔

日本酒も基本的に全てお店側のおまかせで出てくるわけです。このお通しに合わせるのは「中野中」という、変わったラベルのついた二種類のお酒。
ともに若手、気鋭の杜氏である「ちえびじん」の中野氏と「東鶴」の野中氏という二人が、米・作り方・仕込み日を同一条件に揃えて仕込んだもの、とのことです。

飲み比べてみると、方や、しっかりした辛口。もう一方は、まろやかな口当たり。同じように作っても蔵元が違うだけでこんなに変わるものなのか!という驚きがあります。目から鱗が落ちる体験を、日本酒のお店ですることになろうとは。

粋酔

本日のお造り。一人前はそれぞれ一切れずつ、という軽さですが、それぞれの魚に対して山葵、酢橘、レモン、蓼、大葉、と細かく薬味を分けてつけてくれています。
良い素材を丁寧に仕込んだ仕事ぶりが伝わってきて、ひとつひとつ美味しい。

粋酔

刺身に合わせる日本酒も二種類。

「はくろすいしゅ 純米大吟醸」は夏に飲みやすい感じの銘柄ながら、今くらいの時季に飲んでも美味しいはず、とあえて一本だけ残してあったもの、とのこと。
「乾坤一 純米吟醸原酒 『ひより』」は、宮城県産の貴重な酒米「ひより」を使ったやさしい旨味が特長。ふくよかな辛口で、これとても私好みの味。

粋酔

秋野菜の和え物。

シンプルに胡麻だれで和えただけのものですが、素材の味を大切にした味付けで、これも日本酒と一緒にいただくのに最適な感じ。

粋酔

秋野菜にも、また違う日本酒を合わせます。「天吹 純米 雄町 ひやおろし」。

「天吹」という蔵元自体、花酵母で醸造する蔵元らしいのですが(これも今回初めて知った)、このひやおろしはコスモス酵母で造ったものだそうです。それなら秋野菜にも合わないわけがない。華やかな香りの日本酒で、今まであまり飲んだことのないタイプ。

粋酔

今回の料理で最もインパクトがあった見た目の、鮎の塩焼き。

都内の居酒屋で魚がうまい店は数あれど、鮎の塩焼きを出してくれるところってそうそうないですよね?こういうものが出てくると思わなかったので、嬉しい驚きでした。

粋酔

蓼酢をつけていただきます。

さっきからいただいている料理、どれも居酒屋ではなくて料亭に来ているかのような内容とクオリティ。これは満足度高いです。

粋酔

鮎と一緒にいただくのは、「すっぴん るみ子の酒 あらばしり 生原酒」。

ラベルは『夏子の酒』の尾瀬あきら先生が描いたもの。女性杜氏が造っている蔵元で、『夏子の酒』とよく似た環境であることに共鳴した尾瀬氏が命名から行った銘柄です。

粋酔

そして本日の揚げ物、茄子や穴子の天ぷら。シンプルに塩でいただきます。

穴子がホクホク柔らかく、これまた絶品。思わず「おかわり」を言いたくなる、良い仕事ぶり。

粋酔

「天ぷらに負けない日本酒を」ということで出てきたのは、「而今(じこん) 純米吟醸 千本錦火入」。
未開封の一本を、最初の一杯目からいただきました。

これは確かに、天ぷらに負けない、濃く力強い味わい。口に含んだ瞬間に、自分の中の芯がぎゅっと引き締まるような感覚さえあります。こんな日本酒があったとは。

粋酔

天ぷらと力強い日本酒から打って変わって、ハタの煮物。
優しい味つけの煮物で、お吸い物のように汁まで残さず飲みたくなる味。三ツ葉の香りもとてもよく効いています。

粋酔

お酒は「出雲富士 純米秋雲」をぬる燗で。
しっとりした旨味が確かに「秋雲」らしく、ぬる燗の温度もちょうど良い。煮物と地続きな感覚で、スッと入ってきます。

粋酔

〆のご飯ものは牛すじチャーハン。ここまで丁寧で上品な料理が続いてきたところに、最後だけパンチのある味付けとボリュームで、これは有無を言わさず締まります。

とろとろになるまで煮込まれた牛すじと、濃いめの味付けがうまい。

粋酔

この牛すじチャーハンにさえ、合わせられる日本酒があります。
この「まつのことぶき 八割八分」は、その名の通り 88% の低精米で造られた日本酒。ぬる燗でいただくと、低精米ゆえかいろんな味と香りが感じられて、まるで「日本酒をおかずにご飯を食べる」ような感覚さえあります。これもまた、目から鱗。

粋酔

デザートは、葡萄のゼリーとフレッシュチーズ的な何か。
スッキリ甘口のゼリーと、甘酸っぱくてとろけるチーズ、どちらもおいしい。こんなデザートまで用意されているとは。

粋酔

ご飯に合う日本酒があったからには、デザートワイン的な日本酒だって当然あるわけです。
この「33」という日本酒は、別に長嶋茂雄名誉監督リスペクトではなく(ぉ)女性杜氏の「みさ」さん(ささ、ではない)が造ったお酒で、まさにデザートワインのような、フルーティな甘みのある日本酒。いや、これは日本酒の味というよりは、ドイツワインに近いような気がします。

粋酔

こちらは店長からのサービスということで、もうひとつ別方向の甘口「水もと 三諸杉」。こちらはヨーグルトとか発酵乳のような、甘みと酸味が絡み合った味。
日本酒といえば「米の味と香り」をいかに活かすか、みたいな方向性しか知らなかったけど、こういう世界も広がっていたのか...。

料理も日本酒もとても美味しくて、とても楽しいお店でした。
お酒の種類としては一度にこんなに飲んだのは初めてというほどたくさん飲みましたが、それぞれお猪口に 1~2 杯程度で、悪酔いすることもなく、いろんな味が楽しめた満足感のほうが高いです。
店長さんはとても若い印象を受けましたが、日本酒のことをとてもよく知っているだけでなく、日本酒のことが本当に好きなんだろうな、ということが伝わってくる接客。銘柄を紹介するときに「ここはぜひ応援してあげてほしい蔵です」ということを言われたお店は初めてではないでしょうか。

期待通りの良いお店だったので、ここはもうリピート決定です。日本酒とうまい肴が好きなあの人やあの人を誘って来てみたいな、というのが、飲みながら想像できるお店でした。
ただ、次回は料理長スペシャルではなくて、レギュラーメニューの実力も見てみたいところ。

ごちそうさまでした。また来ます。

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投稿者 B : 23:23 | Dinner | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/09/19 (Sat.)

よなよな BEER KITCHEN 再訪

よなよな BEER KITCHEN

昨年末に初めて行って、とても気に入った「よなよな BEER KITCHEN」に久しぶりに行ってきました。

その後、神田にもお店がオープンしたので今度は神田に行ってみようと思ったら、予約でいっぱい(;´Д`)。赤坂店のほうもだいぶ埋まってましたが、運良く空きがあったので、赤坂店を再訪。

よなよな BEER KITCHEN

よなよな BEER KITCHEN

一杯目は当然、よなよなエールから。

爽やかな香り、苦味控えめの口当たりの良さは口開けの一杯に最適。普段飲んでいるラガー系ビールとは異なる香りの高さに、さすがに気分が高揚します。

よなよな BEER KITCHEN

最初の料理は「森のヤッホーサラダ」。サラダらしからぬボリューム感が嬉しい。

「サラダってブロッコリー入れるだけでも茹でる手間がかかって面倒なのに、レンコンチップ(揚げ)とか炒めたキノコ・ベーコンとかいろいろ入っててすごい」とひとしきり話題に。確かに家で食べるサラダとは別物、飲食店ならではのメニューのひとつですね。

よなよな BEER KITCHEN

前回来たときに個人的にとても気に入った「豆あじのカリカリ揚げ 南蛮ソース」。こういう小魚系のつまみってビールによく合うものです。
その名のとおりカリッと揚げられた豆あじの食感に、甘じょっぱ辛いソースの味付けがどんどんビールを呼び込みます。

よなよな BEER KITCHEN

そして、ここに来たら外せない窯焼きチキン(ハーフ)。

しっかり脂の乗ったチキンを表面がカリカリになるまで窯焼きして、内部に肉汁と旨味を閉じ込めてあります。味付けもビールに合うよう濃いめなのが嬉しい。

よなよな BEER KITCHEN

そうすると前回と全く同じ流れで、ビールは「水曜日のネコ」に移行するわけです。
スッキリした飲み口で、こういう脂っ気のある料理を迎え撃つのに最適。心の窓にアフリカが広がります(だからそれは金曜日だしネコ科違いだし

よなよな BEER KITCHEN

「つぶ貝と木の子のアヒージョ」。これもまた、ビールに合います。まあこの店の料理でビールに合わないものは当然ないわけですが。

中のつぶ貝とキノコを食べてよし、バゲットを浸して食べてもよし。オリーブオイルとガーリックの香りが、ますますビールの消費を促してきます。

よなよな BEER KITCHEN

ここはビールのほうも香り高い感じの「軽井沢高原ビール シーズナル 2015 アメリカンウィートエール」に飲み進めていきます。

グラスを口に近づけた瞬間から柑橘系の華やかな香りがふわあっと広がって、これは美味しい。飲み口が軽めで女子受けも良さそう。今回飲んだ中でも特に印象に残りました。期間限定っぽいけどまた飲みたいなー。

よなよな BEER KITCHEN

そして「自家製豚ロースハムのグリル」。ハムっていうからもう少し薄切りのつまみっぽいのを想像していたら、これ完全にポークステーキじゃないですか!という大ボリューム。

味のほうもハムとは思えないジューシーさと、この店らしいしっかり味で、とても満足感のあるグリルでした。これは「ビアレストランに来たらソーセージ盛り合わせ」という先入観を崩しに来ています。

よなよな BEER KITCHEN

そろそろラストスパート、というわけで「東京ブラック リアルエール」からの、

よなよな BEER KITCHEN

「よなよなリアルエール」という、リアルエール繋ぎで締めていきます。
このリアルエールシリーズはビールそのものの味と香りだけで楽しめるので、思う存分ビールを飲んだ、という満足感に浸りながら、楽しかった会を閉じていけます。

よなよな BEER KITCHEN

デザートは「東京ブラックビタープリン」。カラメルソースに黒ビール「東京ブラック」を使った、濃厚な、濃厚なプリン。黒ビールの濃さをそのままスイーツにしたらこうなります的などっしり感。
最後までビール漬けで、もうお腹いっぱいです。

二度目だけどやっぱりこの店、楽しいですね。味付けの機微、というのとは対照的に「ビールに合う」ことだけに完全にフォーカスした、ストレートでわかりやすい料理が、それぞれのビールの個性を際立たせているように思います。

今度は機会を見て神田店のほうにも行ってみようかな。

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投稿者 B : 22:20 | Dinner | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/09/15 (Tue.)

サントリー ザ・モルツ

つい先日、サントリーからビールの新商品「ザ・モルツ」が発売されました。ビール党員としては気になっていたので、当然飲んでみました。

サントリー / ザ・モルツ

THE MALT'S

サントリーの定番「モルツ」がリニューアルして「ザ・モルツ」に。

プレミアムビールのプレモル、発泡酒の金麦のヒットに加えジムビームの買収で昨年は売上高業界首位に立ったサントリーが、満を持してビールの主軸商品でもスーパードライに勝ちたい、という意図は理解できます。とはいえ、日本の四大ビールメーカーの看板商品のうち、正直言って今まで一番印象が薄いのがモルツだったと思います。それが、EXILE をイメージキャラクターに起用して王者スーパードライに対抗するような広告まで打ってくるというのは、相当な自信があり、社運を賭けているということでしょう。その「UMAMI」はいかほどのものか。

ここは旧モルツと飲み比べるべきところですが、残念ながら旧型を確保していなかったので、プレミアムモルツと比較してみることにしました。私はモルツよりもプレモルのほうが飲み慣れているので、ベンチマークとしては比べやすいかと。

THE MALT'S

液体の色からして、プレモルよりも濃いめ(写真では、背景の缶の色が映り込んで実際以上に濃く見えていますが)。

味は、確かにこの価格帯のビールにしては苦みとコクがあって、味を感じるビールだと思います。喉ごし優先のスーパードライとは真逆の方向性。ただ、この味が広告に起用する EXILE の支持層に合っているかというと微妙なところですが、個人的には想像していたよりもずっと好きな味。旨味、苦味など、舌のいろんな部分を使って味わえるビールだと思います。

対してプレモルは、グラスに口を近づけた瞬間に感じる華やかな香りが特長で、ザ・モルツに比べて鼻~口~喉ごし、と立体的に感じられる味。しかし苦味やコクはザ・モルツのほうがあるので、ビールの味を楽しみたいときや濃い味の食事と合わせたい場合はザ・モルツのほうが合うような。個人的には、プレモルは三年半前にリニューアルして以来味の重みが失われてしまって物足りず、最近は家ではプレモルよりもヱビスを飲むようになってしまったくらいなので、ビールの味としては芯のあるザ・モルツのほうが好みに近いかな。

ネーミング的にはザ・モルツの上位バージョンがプレミアムモルツというイメージですが、実際にはこれはヒエラルキーではなく方向性の違うビールだ、と思います。これまでノーマークだったノーマルモルツがビール選びの選択肢に入ってきた、という意味では、歓迎すべきリニューアルではないでしょうか。

サントリー / ザ・モルツ 350mL×24 本

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投稿者 B : 22:00 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/09/12 (Sat.)

大森 そば処 笑庵

ここのところ大森の飲食店ネタが続いていますが、ごく一部で需要があるようなので(笑)気にせず続けていきます。

大森のそば処 笑庵

そば処 笑庵

私が大森方面に行ったときに時折利用する蕎麦屋。山王口を出てすぐのところにあって、とても入りやすい感じのお店。入りやすいけど大して美味しくないチェーン系や立ち食い蕎麦とも、敷居の高そうな老舗とも違う、普段使いに良さげな雰囲気が嬉しい。店内の BGM がジャズだというところだけ、ちょっと無理している気がしないでもない(笑

店内はテーブル 4 卓ほどとあとはカウンター。地元の人っぽい、やや年配のお客さんが多めですが、昼間は家族連れもけっこう入っています。

そば処 笑庵

蕎麦屋で「とりあえずビール」っていうのは素人の兵法だ。最近『食の軍師』の影響でそう考えてしまう私は、最初から日本酒で攻めます。

頼んだのは当然、富山の銘酒「立山」。気取って吟醸というわけではなく、ちょっと癖っ気のある本醸造を置いてあるあたりが憎い。富山人としては、立山は本醸造かその下の二級酒(普通種)こそ本筋なわけです。
他にも浦霞(宮城)とか手取川(石川)とか、いちいち私のツボを押さえた銘柄が揃っているのが重要なポイント。

そば処 笑庵

蕎麦屋で日本酒、と来たら板わさは外せない。

これ自体はまあ普通の蒲鉾だけれど、何枚かに一枚は必ず山葵をつけすぎて鼻にツーンと来てしまい、その刺激を日本酒で流し込むところまで含めて、蕎麦屋の様式美というやつです。

そば処 笑庵

ツマミ系でもう一品、甘辛にしんで日本酒を進めていきます。

このお店、蕎麦つゆも含め味付けが全体的に濃いめですが、これが飲みながらだとちょうど良い味付け。お酒がどんどん進みます。

そば処 笑庵

蕎麦は鳥せいろにしてみました。蕎麦屋に来たら鴨せいろか天せいろと相場が決まっているものですが、ここの鳥せいろは大山地鶏を使っていて、プリッと弾力のある鶏肉と、焼きネギの香ばしさが良く、鴨せいろよりも好きかも。麺は二八蕎麦で、蕎麦そのものの味を楽しむようなものではないけど、しっかり締まった蕎麦でツルツル行けてしまいます。

そば処 笑庵

蕎麦屋で満腹セットは無粋...と思いつつ、ついせいろを一枚おかわりしてしまうわけです(笑。

肩肘張らず、気合い入れすぎず、気楽に向き合える蕎麦が、何もない日の食事には逆にありがたい。

そば処 笑庵

蕎麦湯...はちょっと薄くて、せっかくの蕎麦の余韻を楽しめる感じではないのがやや残念なところ。二八蕎麦だから仕方ないし、そういうのを求めるお店でもないんでしょうけど。まあ、あくまで食後の口直しに。

このお店、夜遅く(平日はラストオーダー 23:00)までやっているのが実は見逃せないポイントです。最近、飲んだ後の〆にラーメン、という年齢でもなくなってきたのか、むしろ蕎麦とかうどんで締めたいことのほうが多くなってきました(我ながらオヤジくさいとは思いつつ)。そういうとき、遅い時間から日本酒一合と蕎麦一枚を出してくれる店のありがたさといったら。近隣で飲んだ帰りにも使いやすい、貴重なお店だと思います。

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投稿者 B : 22:18 | Gourmet | Udon & Soba | コメント (0) | トラックバック

2015/09/05 (Sat.)

東中野 パオ・キャラヴァンサライ 再訪

「中野区、アフガニスタン」

パオ・キャラヴァンサライ

ドラマ『孤独のグルメ Season5』の放送に向け過去回の再放送も始まっているので、私の聖地巡礼も再放送...というわけではありませんが、約二年ぶりに Season3 の「中野区東中野の羊の鉄鍋とラグマン」の回に登場した「パオ・キャラヴァンサライ」にやって来ました。

今回再訪したのは、聖地巡礼のため...というよりも、来週火曜日のサッカー日本代表の W 杯二次予選、アフガニスタン戦に先立って「アフガニスタンを食ってやろうぜ!」という某氏の呼びかけで企画されたものです。こういうときに『孤独のグルメ』のことを思い出してメンバーに加えてもらえるというのは、こどグル教の宣教師冥利に尽きるというものです(ぉ

PAO | PAO Caravan Sarai |

パオ・キャラヴァンサライ

相変わらず、入り口からして整然としているとは言いがたい店構え。だが、それがいい。

なんか、自由だよなあ。
店は、どこも独立国だ。ここはこういう国なんだなあ。

パオ・キャラヴァンサライ

もちろん、まずはビールから。

禁酒国の料理をアルコールとともにいただける幸せ、日本人に生まれて良かった。
でも、あの全体的にスパイシーで濃い味なアフガン料理を酒なしで食べるというのも、戒律とはいえ酷だよなあ(^^;;。

パオ・キャラヴァンサライ

まずは蒸し鶏とシャンツァイのサラダから。シャンツァイ(パクチー)をケチケチせずに使っていて、パクチー好きとしてはたまらない。家族の好みの問題で、自宅ではパクチーを食べることがないので、私は外でチャンスがあれば思う存分パクチーをいただきます(笑。パクチー、万歳。

パオ・キャラヴァンサライ

続いてトルシー(野菜のピクルス)。これはまあ...この店の料理の傾向からすると、まあ普通かな(笑
でもこの酸味が口の中をリセットしてくれるので、いろんな料理を食べた後にいったんゼロ地点に戻ってくるためにつまむ、そんな感じ。

パオ・キャラヴァンサライ

バーミヤ(オクラのトマト煮)。ちょっとした前菜のつもりで頼んでみたら、これが大正解。
たっぷりのトマトの中に、いろんなスパイスや唐辛子が効いていて、ピリ辛。ビールがどんどん進みます。

オクラにこんな食べ方があったとは。

パオ・キャラヴァンサライ

そしてラムロースのたたき。前回来たとき、一番気に入ったのが実はこれ。
見ての通り表面だけ軽くあぶったラムロースを、ちょっと塩をきかせたオリーブオイルにくぐらせていただきます。

全然臭みがなくて、ロースなのに脂っこくもなくて、うまいうまい。
前回ひっくり返った俺の羊観は、やっぱり正しかった。

パオ・キャラヴァンサライ

それじゃあお酒もちょっと変わったところを攻めてみようじゃないか。

乳酒、つまり動物の乳を発行させて作ったお酒。馬や羊の乳から作ることもあるらしいけど、こちらは牛乳ベース。
甘酒のような、マッコリのような、まったりと柔らかいお味です。

パオ・キャラヴァンサライ

そろそろシルクロードの本線に戻ろう。

カバブ(羊肉)、コフタ(羊つくね)、ムルグ(鶏肉)、アフガン串焼きのジェットストリームアタック。
前回来たときは鶏串は「チェルガ」だったような記憶があるけど、鶏の種類か部位でも違うんでしょうか。まあ、おいしければどっちでもいいけど(笑

パオ・キャラヴァンサライ

ここのカバブはやっぱり臭みがない。うまい。おいしい。
コフタは、ちょいとスパイスがはしゃいでる。やんちゃな肉だ。
ムルグは...普通においしいんだけど、ここでは羊肉のパンチ力の前に霞む感は否めない。

でも、全部おいしいぞ。

パオ・キャラヴァンサライ

変わったお酒第二弾、ウゾ(ソーダ割り)。
アニス系のハーブリキュールで、確かにハーブらしい独特の風味。ここの料理に使われている香菜とはまた方向性の違うハーブで、羊肉やパクチーの香りに当てられた味覚と嗅覚をキャリブレーションし直してくれる感じ。これで、また改めて羊肉とパクチーの味わいを堪能できます。

パオ・キャラヴァンサライ

こちらは「ふらっと QUSUMI」メニュー、ラムのからし炒め。

ラムの上にスライスしたタマネギがこんないっぱい乗ってて、しかも香菜が...これ、いいじゃない!
ハーブたっぷり、マスタードだけじゃなくてちょっとカレー風味で、なんとも奥行きのあるうまさ。ラムの味ってこういう引き出し方もあるんだなあ。アフガン料理、底が知れない。

パオ・キャラヴァンサライ

このへんの濃い味の料理には焼酎も意外と合うんじゃないかという気がしてきたので、「嶋自慢」をロックで。芋だと香りが羊やパクチーと喧嘩しそうな気がしたので、麦です。
濃い料理に、濃い酒。うん、俺は今アフガニスタンを濃厚に堪能している。

パオ・キャラヴァンサライ

パシュトゥンカラヒィ(骨付き肉の鉄鍋炒め)、アフガニスタン料理の本丸はこれか。
よし、遊牧民料理の神髄を。

見た目ほど辛くなくて、これまたいける。
骨付き肉だから、いつも以上にワイルド。

鉄鍋が歓声を上げている。

パオ・キャラヴァンサライ

合わせるのは当然、ナン。
こっち系の料理に、ナンは必須。
手で持てないくらいにアツアツだけど、これもまたよし。

それにしても、ここんちのは噛み応えがすごい。俺の知っているナンとは、ちょっと違う。
これがアフガンのナンなのか。

パオ・キャラヴァンサライ

そして、うまみがギュッと凝縮された焼きトマトを踏み台にして、

パオ・キャラヴァンサライ

ハイボールに移るわけです。
ここからのラストスパートに向けて、いちばん水代わりに飲めるものをチョイス(笑

パオ・キャラヴァンサライ

主役登場、ラグマン。そういえば先日閉店する前の BAR Left Bank でも食べたけど、ここのは麺が違う。リングイネっぽい平ための麺が、ソースと羊挽肉をしっかり受け止めるんだなあ。

前回も食べたけど、これやっぱりおいしい。
日本人向けにアレンジされてるのか。そうでないなら、アフガニスタン人と日本人の好みが似てるってことになる。
そういえば BAR Left Bank もラムとパクチーを主体とした料理が中心だったから、少なくとも私自身はこっち方面の味付けがすごく馴染む、ということは間違いないんだろう。

パオ・キャラヴァンサライ

パパド(豆粉の薄焼き煎餅)。一見、パリパリタイプのトルティーヤ(タコスの皮)っぽいけど、トルティーヤよりもしっかり塩味を効かせた、これ単体でもお酒が飲めてしまいそうな味。
でも、これもナンと同じように、ラグマンやカラヒィ等のお皿に残ったソースを掬って食べると、さらにいい。

パオ・キャラヴァンサライ

ショルワ(羊すじ肉のスープ)。

う わ あ 。羊のすじ肉って、長時間煮込むとこんなになっちゃうのか!
コラーゲン的なトロトロすじ肉が、優しめのスープと相まって、これもうまい。からし炒めに続く、今日の新発見。

パオ・キャラヴァンサライ

まだまだ行ける。
というわけで、羊のカラヒィ。

カラヒィだけど、そんなに「辛ひぃ」ってほどでもなく、どちらかというとうまみが勝っている一品。
クセがないからクセになる、この羊肉。

パオ・キャラヴァンサライ

シシトウとトマト、卵のカラヒィ。
羊肉ばかりで攻めてきたけど、カラヒィ、こういうのもあるのか。
一見優しい味っぽく見えるのに、シシトウが味の根っこをグッと締めている感覚があって、これもいい。

さらにおかわりしたナンで残さず掬い取りながら、完食。

パオ・キャラヴァンサライ

老いも若きも、男も女も、自由に飲み、気ままに語らい、腹を満たす。
フリーダム...この店の法律は、なんて大らかなんだ。
今回も、すごく楽しかった...!

前回来たときもナン、カラヒィ、ラグマンのおかわり大会でそうとう食べたけど、今回も負けず劣らず食った、食った。
帰り際に店員さんから「スッゴイ食べましたね!」と驚かれました(笑

羊肉食って、ウマ勝った。今次作戦も、我が軍の大勝利と言えよう。
来週の日本代表戦も、この勢いで快勝してくれるといいなあ。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 23:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/08/29 (Sat.)

立喰い焼肉 治郎丸

ちょっと前から気になっていたお店に突入してみました。

立喰い焼肉 治郎丸

立喰い焼肉 治郎丸

JR 大森駅山王口の改札を出てすぐのところ、駅ビル「RaRa」内に立ち食い焼肉のお店がオープンしていました。確かここ、以前は立ち食いそば屋だったような。
もうね、「立ち食い焼き肉」というコンセプトからしてビンビンに気になっていたわけです。とはいえカウンターしかない店内で店員さんに見られながら肉を焼く、ってちょっと勇気が要るよなあ...と尻込みしていたんですが、いよいよ意を決して入店。

立喰い焼肉 治郎丸

元が立ち食いそば屋だっただけあって、他のお客さんの後ろを通って出入りするのもギリギリという狭い店内。カウンターにはおひとりさま用のコンロが整然と並べられています。火はガスだけど店舗の制約上、贅沢は言えません。

立喰い焼肉 治郎丸

カウンターのクリアケース越しに、その日のネタを見ることができます。肉の種類や銘柄はその日の仕入れ次第で、日によって違う肉が楽しめるとのこと。
ちなみに肉は一切れ単位で頼むことができ、銘柄牛は一切れ 150 円、ホルモン系は一切れ 30 円からという価格設定。値段については後述しますが、少量ずついろんな種類の肉を楽しめるという点で、とてもおひとりさま向けのシステムと言えます。

立喰い焼肉 治郎丸

タレの種類も豊富。説明を受けたんですが多すぎて薄口と濃口以外覚えられませんでした(;´Д`)ヾ。これは何か説明書きなりテプラ的な何かなりが欲しいところ。

立喰い焼肉 治郎丸

まーとりあえずビール。あとキムチ。これで肉が出てくるまでと焼けるまでの間をつなぎます。

とはいっても、肉は注文するとそれほど間を置かずに出てくるので、テンポ良くいただける感じ。

立喰い焼肉 治郎丸

焼肉屋といったらまずは牛タンだろうが、というわけで、タン先とタン元で小手調べ。タン先は、その店の技量を測る探査機だ(ぉ

想像していたのよりもずっと分厚い肉が出てきて、これは嬉しい誤算。タン先はちょっとタンの形状が分かる格好で出てきてしまったので、人によってはウッとなるかもしれません。

立喰い焼肉 治郎丸

焼いていきます。

タン先は牛タンらしいコリッとした弾力感が楽しい。タン元は先とは対照的に、柔らかくて肉々しい味わいが満足感を得られます。

立喰い焼肉 治郎丸

さあて、次は徐々に肉の本陣に斬り込んでいこう。

赤身っぽい部位から、と思ってソトモモ。脂身が少なくて淡泊な部位ですが、これから焼いていく肉の露払いとしては、これくらいあっさりめから始めるのでちょうどいい。

立喰い焼肉 治郎丸

そーなると飲み物もビールから竹鶴のハイボールに持ち替えていくわけです。

立喰い焼肉 治郎丸

続いてバライタ。ソトモモとは対照的に脂の乗った部位で、焼けるに従って表面に肉汁がジュワーッと浮いてきて、これは見るからにうまそう。そして見た目通り、脂の甘みが前面に出た濃厚な味がうまい。うん、私の目利きは間違っていなかった。

それにしても、焼いて、食べて、飲んで、焼いて、食べて、飲んで。一人焼肉って、なんだか忙しいな。

立喰い焼肉 治郎丸

ホルモン系も行ってみましょう。定番のマルチョウ、これは三つで一切れ分という扱い。
小ぶりだけどホルモンらしくうまみが凝縮されていて、これはハイボールが進んじゃう味わい。

立喰い焼肉 治郎丸

そしてサンドミノ。ミノの間に脂が挟まっているから「サンド」ミノ。
見た目通りに脂の割合が高くて、第一胃のはずなのに腸系ホルモンのようなこってりしたうまさ。まずいミノはゴムみたいだけど、これは柔らかくて、とてもいい。

立喰い焼肉 治郎丸

立ち食い屋で長居しちゃいけねえぜ、ということでそろそろラスト。最後は第一印象から決めてました、ザブトン。いわゆる上ロース肉です。
全体にわたって繊細なサシが入り、かつ常温ですでに脂が融け始めているという。見ているだけで唾液が分泌してくるのが判ります。

立喰い焼肉 治郎丸

このうまそうな肉を、あんまりウェルダンにしちゃうのももったいない。
肉汁の頃合いを見定めて、程良いところでサッと切り上げて、いただきます。

立喰い焼肉 治郎丸

これは...やはり、締めに相応しい、とろける味わい。
心なしか、肉の味自体が他の部位よりも濃いような気もするぞ。
ザブトン、正解だった...なんだか身体が熱くなってきた。うおォン!

独りだし、立ち食いだから、それほど量は食べなかったけど、確かな満足。
我ながら、本日の肉の布陣は大勝利だったと言えよう。

価格設定に関しては、二切れずつ頼みつつ、アルコールやキムチも頼んでしまうと、まあ普通に焼き肉を食べに行ったのより少し安い程度、になっちゃいますね。それでも、独りだとなかなかできない「少しずついろんな種類を」ができるのは嬉しいし、ホルモン中心にするとか使い方次第で激安大満足コースも作れそう。
個人的には、ここでメインの食事にしてお腹いっぱいにする、というよりは、飲み会の帰りにもうちょっと足りない、というときに独りとか二人でフラッと入って二~三切れと一杯、みたいな使い方ができると、下手なラーメン屋に行くより満足できそう。〆の焼肉、というのも新しい境地やもしれぬ...。

今後もちょこちょこ活用していこうと思います。
ちなみに大森のほかには新宿、秋葉原、大井町、横浜桜木町にも店舗があるとのこと。

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投稿者 B : 18:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック