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2015/07/14 (Tue.)

福岡県福岡市博多区呉服町の丸天うどん

「久しぶりだな、九州」

天神

久しぶりの、ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼。今回は、ついに Season4 最後の聖地である、真夏の博多出張スペシャルのロケ地・福岡県福岡市博多区にやってきました。これまで私が巡ってきた聖地の中で東京から最も遠い聖地になります。長らく続けてきた Season4 の聖地巡礼がこれで完結するかと思うと、実に感慨深い。

みやけうどん

今回の聖地、まずはメインディッシュの前の間食パートから攻めていこうじゃないか。やって来たのは、地下鉄呉服町駅を出てすぐのとこにある、老舗のうどん屋さん。

うどんか...ちょっと、入れてくか。
ここは、あえてラーメンじゃなしに。

みやけうどん

みやけうどん

店構えからして、しっぶいなあ~。
特にこの大提灯がいいじゃないか。
っていうか、この大提灯、放送後に新調した?劇中ではもっと古びていたような。

たのもー。

みやけうどん

劇中では先客が一人だけ、という閑散とした雰囲気だった店内は、お昼どきということもあってほぼ満席。うっそ、大繁盛店じゃないか。

本当は「テーブルが斜めってる」ことで有名なゴロー席(右側奥から二番目)に座りたかったけど、満席じゃしょうがない。
ちょうど入り口脇の座敷席が空いたので、そこに着席。

みやけうどん

メニューはうどん、そば、えび天、丸天、ごぼう天に、きつね、玉子、いなりだけ。値段もびっくりするくらいの安さ。昭和のお品書きがそのまま残っているかのようだ。
東京じゃ最近は讃岐うどんチェーンが流行ってて揚げ物のトッピング祭りだけど、こういううどんの原点に返るような店もなくっちゃあいけない。

壁にはドラマのポスターもちゃんと貼ってあります。聖地巡礼のお客さん、去年はたくさん来たんだろうなあ。

みやけうどん

来店した有名人のサインもまとめて貼ってありました。おなじみ松重豊さんのサインの他は...俳優の長谷川初範さん、竜雷太さんのサインくらいしか判読できないけど、お店の歴史の長さと同じくらい、多くの人に愛されてきた店なんだろう。

みやけうどん

テーブルには、たっぷりの刻みねぎ(なぜかすり鉢に入っている)と、これまたレトロな容器に入った一味が。
こういうの見ると、うどんが出てくるまでの時間が楽しみになってくるな。

みやけうどん

頼んだのは、ゴローちゃんと同じく丸天うどん&いなりのセット。
やさしい色味のスープと麺に、まんまるの丸天が載っかって、見るからに幸せな気持ちになります。

みやけうどん

太麺、澄んだつゆ。福岡スタイル。
たっぷりネギ乗せ、ズズッといこうじゃないか。

みやけうどん

そうそう、こっちのうどんって、やわいんだよな。
初めて食べたけど、でもそれがまた、悪くない。
丸天も、やさしい歯ざわり。

讃岐うどんへのアンチテーゼ、というほど気合いが入っているわけでもない、この力の抜け具合。一見押しの強そうな博多人の中身は、本当はこういうやさしさでできているのかもしれない。

みやけうどん

いかにもって感じの三角のおいなりさん。

ん?甘くないんだ。
でも、これはこれで。やさしい味のうどんの脇に控えるのに、ちょうどいい。

う~ん...そこはかとなく、うまい。

みやけうどん

博多に来たからにはとんこつラーメンは捨てがたいけど、たまにはこういう博多も、味があっていいじゃない。
昔からある、気取らない地元のお店の空気に、ちょっと癒やされたような気がする。

おいしかったです。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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※Blu-ray BOX には「真夏の博多出張スペシャル」は収録されていません

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投稿者 B : 23:58 | Gourmet | KODOGURU | Udon & Soba | コメント (0) | トラックバック

2015/07/12 (Sun.)

Hungry Heaven 目黒店

和のあかり展のため久々に目黒に降りたついでに、ここでランチしてきました。

Hungry Heaven 目黒店

Hungry Heaven 目黒店

上板橋の本店には以前一度行ったことがあって、目黒にも支店があるらしいと知ってから一度行こうと思いつつ数年。ようやく来ることができました。

他にもいろいろと美味しそうな飲食店が入るビルの 2F。一軒の店舗でお昼はハンバーガーショップ「Hungry Heaven」、夜は焼肉店「GYUBIG」という形態で営業しているようです。上板橋の方はひとつの建物で 1F がハンバーガー、2F が焼肉、だったような。もともと焼肉屋さんが経営するハンバーガーショップという位置づけなので、肉のうまさには定評があります。

Hungry Heaven 目黒店

メニューはかなり豊富で目移りしてしまいます。オリジナルスタイルからテリヤキ、タルタル、アボカド、カレー...何度か通って全種類制覇したくなってきます。

ただ今回は久しぶりだし、この店のオーソドックスなスタイルのものをいただきます。

Hungry Heaven 目黒店

飲み物はジンジャエール。ウィルキンソンが出てくることを期待したけど、ごく普通のジンジャエール(たぶんカナダドライあたり)だったのはちょっと残念。まあ暑いのでごくごく飲んじゃいます。

Hungry Heaven 目黒店

メインディッシュがどーんと登場。ダブルパティにチェダーチーズ&モッツァレラチーズをたっぷり使った「チーズ チーズ チーズ」+ベーコントッピング&ポテト大盛り。

こういう串に刺さって出てくるハンバーガー大好きなんですよね。この味を一度知ってしまうとファストフードのハンバーガーには行けなくなってしまいます。
これをハンバーガー袋に入れて上下をちょっと圧縮したら、豪快にガブッといただきます。

Hungry Heaven 目黒店

ボリューム感のある粗挽きのハンバーグパティが二枚。噛むとじゅわっと溢れてくる肉汁と、とろけたチーズが絡まって、この上ない幸福感。
最近はファストフードじゃないハンバーガーショップも増えてきましたが、私の知る限り肉はここのが一番うまい。

Hungry Heaven 目黒店

久しぶりに食べたけど、やっぱり確かな満足感。単価高めだけど、近所にあったらランチに通いたいレベルです。

夜の焼肉はどんな感じなんでしょうね。また日を改めて、チャレンジしに来てみるかなあ。

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投稿者 B : 22:00 | Gourmet | Junk Food | コメント (0) | トラックバック

2015/07/09 (Thu.)

ワンタン麺 広州市場

ふと五反田で麺類が食べたくなって、久しぶりに広州市場に足を運んでみました。

広州市場

広州市場

五反田のラーメン屋さんとしては超メジャーな、ワンタン麺のお店。たまーに食べたくなるんですが、時間帯によっては並んでいたりして入れなかったときもあり。今回、実に数年ぶりに訪店しました。

久しぶりに来たからには定番のワンタン麺にしようか、と思っていたんですが、こう毎日ジメジメ暑いと、なんか爽やかな気分になれるものが食べたくなって、

広州市場

「冷やし鶏塩わんたんめん」にしてみました。

透き通ったあっさりめの塩スープに、胡麻と鶏挽肉、水菜と葱がいかにも涼しげ。鶏チャーシューもついてます。で、丼の縁に添えられているのはカラシ...?と思ったら、柚子胡椒。中華麺で柚子胡椒って初めてですが、確かにこの組み合わせならばアリ。柚子の香りが爽やかさを引き立てます。

広州市場

ここのワンタンは大ぶりで、包み方は緩め。ゆえにスープもよく絡みます。

やや猫舌気味の私としては、アツアツのワンタンには苦戦することも少なくないですが、これは冷たいのでぱくぱくいけてしまいます(笑。

広州市場

麺は中華麺の王道、ストレート細麺。最近はスッキリ塩スープにこういうストレート細麺の組み合わせが、ラーメンでは一番好きかな。アツアツのワンタン麺もいいですが、冷やしても美味しい。夏場に飲んだ後の〆としてもこれはいい選択肢を見つけちゃったなあ。

ごちそうさまでした。
これは近いうちにまた来てしまう予感。

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投稿者 B : 22:22 | Gourmet | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2015/07/03 (Fri.)

新宿 鳥茂

なにやら肉のうまい店がある、という話を聞きつけて、新宿へいそいそと。

鳥茂

鳥茂

食べログの点数が絶対とは思いませんが、それでも 4 点以上を獲得し、トップ 500 にランクインしているお店に行く機会なんてそうそうありません。今回は運良く予約が取れました。

新宿駅南口から歩いてすぐのところにあります。お店のたたずまいからして、高級店の雰囲気。いや、気圧されてはいけない。

鳥茂

店構えからするとカウンターと個室中心の落ち着いたところ、というイメージなのですが、中に入ってみるとむしろ逆。1F はカウンター中心、2F はホールにテーブル席がたくさん並べられ、かなりガヤガヤした環境。落ち着いて飲みたい向きには合いませんが、ここの主役を前にすると、細かいことはどうでも良くなります。

鳥茂

スタートは豚レバーから。
生食がいろいろと問題になる今日この頃、生レバーではありませんが、あくまで表面を炙る程度で食感は残してあります。

鳥茂

肉厚めに角切りにされたレバーにちょうど良く残された弾力と、口の中でとろける半生感。これは今まで食べたレバーの中でも特にうまい。

鳥茂

牛トロ。小ぶりのステーキですが、これが確かに、マグロの大トロを牛肉にしたらこうなる、という絶品のうまさ。サシが口の中でとろける。シンプルに塩とわさびでいただく、というのが肉のうまみをさらに引き立てます。これは生きてて良かったレベル。

鳥茂

ホルモン系も充実しています。これは上シロ(豚の直腸)、いわゆるホルモンの代名詞であるテッチャンとはまた違う、ふんわり柔らかいけど脂っこくない、独特の触感がポイント。

これはついビールから焼酎(小鶴)のロックに進んでしまうわけです。

鳥茂

定番のつくね。これまたインパクトのあるつくねで、つくねなのに「いかにも肉って肉」だ!つくねはいろんな店で食べてきたけど、これほど食べ応えのあるつくねも珍しい。

鳥茂

続いてピーマンの肉詰め。いかん、挽肉がかぶってしまった(ぉ

日本におけるピーマンの肉詰めは、この店が発祥とのこと。戦後から続く伝統の味、ナンコツ入りの食感も嬉しい。

鳥茂

あっさり目の部位を長ネギの風味とともにいただくコメカミ。
リズム感のある串が見た目にも楽しい。

鳥茂

そしてこれが肉の暴力とでも言いましょうか(ぉ、和牛シャトーブリアンの厚切りステーキ!!!

柔らかい肉質のなかから迸る肉汁の祭典。これを食べられたらもう死んでもいい、と思えてきます。

鳥茂

さらには上タン。仙台に行ったってこれだけ分厚い牛タンはそうそう食べられないぜ、っていう厚切りで、歯を押し返してくるほどの弾力感があります。このタンもうまい。

鳥茂

サーロインステーキの雲丹キャビアのせ。な ん だ こ れ は ! !

高級食材を重ねればうまいっていう単純な話じゃないでしょ...(もぐもぐ)...本当に申し訳ありませんでしたorz

なんだこれ。客をダメ人間にしようとでもしているのか。泣きたくなってきます。うまい。

鳥茂

〆の雑炊で、ようやく一息。肉の波状攻撃で逃げ場がなくなる、というのは初めての体験でしたが、この雑炊でなんとか平静を取り戻しました。もうちょっと野菜とか漬け物とかを挟みながら注文したほうが、自分のペースを守れたかもしれないなあ。

鳥茂

「鳥茂」なのに、鳥が一切出てこない、不思議な串焼きの店。
でも、新宿でも指折りの老舗ということで、その名に違わぬうまさでした。

残念な点を挙げるとすれば、ずっと混んでいてガヤガヤしているので少し落ち着かないことと(せっかくいい肉なんだからもう少しじっくり味わいたい)、店員さんがすごくたくさんいるのにオペレーションが悪く、料理の出てくるペースに波があったり注文したくても店員さんが捕まらなかったり、食事のリズムがよろしくないことでしょうか。
でもそれを差し引いても素材と料理のレベルはとても高く、満足感があります。

「うまい肉でおなかがいっぱいになる」って、幸せなんだなあ。
安くはないし予約もなかなか取れないけど、機会があったらまた来ようと思います。

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投稿者 B : 23:53 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/06/15 (Mon.)

銀座 魚勝

以前から行きたいと思っていたお店にようやく行ってきました。

銀座魚勝

魚勝

もともと京橋のほうにあったお店が移転してきた、銀座の魚系和食のお店(京橋店もまだしばらく平行営業中)。知人が関わっていてずっと気になっていたのですが、これからしばらく混みそう、ということでいよいよ行ってきました。

数寄屋橋と和光のちょうど間、天使が覗き込んでいる曲がり角の隣のビルの 2F。銀座のまさに中心部という超好立地にあります。

魚勝

それほど広くない店内の、こぢんまりとしたテーブルに着席。ちなみに店舗はこの夏に改装予定とのことで、改装後はもう少しだけなる予定だそうです。

とりあえずビールで乾杯するわけですが、こういうお店の生ビールはヱビスかプレモルと相場が決まっているもの...と思ったら、ここのはアサヒの「琥珀の時間」。プレミアム系ビールの中でもなかなか飲む機会が多くないので、ちょっと嬉しい。
お通しは鯖と梅干し。この鯖がまた、お通しとは思えないクオリティの、脂乗りの良い鯖で、これから出てくる料理の期待を高めてくれます。

魚勝

「魚勝」というからには、まずはお造りから入るべきでしょう。マスターは築地の卸の家の生まれだそうで、その時点で魚の質は保証されたようなもの。

これは大分産の釣りあじ刺。刺身の直球ど真ん中だけど、脂の乗り具合と身の締まり具合のバランスがちょうど良く、まさに王道のアジ刺。

魚勝

ど真ん中ストレートの次は内角高め的な(笑)いわしクジラの刺身。イワシなのかクジラなのか...と思ったら、思いっきりクジラ。でもクジラ刺って一度ハマるとやみつきになるんですよね。
ニンニク醤油でガツッといただくと、これがビールによく合うんだ。

魚勝

旬カツオの塩炙り酒盗和え。鰹も酒盗も好きな私としては、これは外せない。
ちなみに酒盗は鰹のワタを使った塩辛(魚の種類は違うこともあるけど代表的なのは鰹)なので、鰹の刺身に合わないわけがない。

鰹の炙りも酒盗も、単品で十分にうまいのに、この組み合わせは破壊力が高い。こ れ は う ま い。

魚勝

こういう展開になってくるともう日本酒に進まずにはいられないわけです。

そしてこの日本酒メニューの品揃えがいい。誰もが知っているナショナル銘柄の日本酒は一切なく、お店のこだわりで選び抜かれた精鋭たち。この中で私が知っている銘柄と言えば、阿部勘か神亀くらいです。それぞれのお酒にどんな世界が広がっているのか、全部試してみたくなります。

魚勝

まずは旬の鰹に合わせるべく、いかにも「夏!」というイメージの「奥 夏吟醸」。この水色で「奥」「夏」とくると、細田守版『時かけ』の奥華子のエンディングテーマを思い出します。

さておき、確かに名前に違わずさっぱりしていて、夏によく合う日本酒。もちろん鰹にもよく合っています。

魚勝

次なる標的は、カウンターにズラリとならんだこのおばんざい。タイトルを読むだけで期待に胸が膨らむ、役者が揃っています。
しかも、どれもリーズナブルな値段が書かれていて、ここが銀座のど真ん中であることを忘れそうになるほど。地元で昔からやってる居酒屋のおばんざい、的な気安ささえ感じるのが嬉しい。

魚勝

ではさっそく、新じゃがのイカワタ煮から。
ホクホクのじゃがいもに、苦味がなく旨味だけが抽出されたイカワタが絡んで、これも日本酒が進む味。イカの胴でも下足でもなくワタ、というのがいい。

魚勝

密かにこれを楽しみにしていた、尾崎牛の厚揚げの炊いたん。
後述する尾崎牛のうまみを厚揚げと大根がしっかりと受け止めていて、それでいて尾崎牛もやわらかく、これはどこをどう食べてもうまい。これに白飯と味噌汁があったら夕食はそれで十分なくらいの満足感。おばんざいの一つではなく主力メニューと言われてもおかしくないと思います。

魚勝

お酒は阿部勘の純米辛口に移っていきます。
これ、美味しいんですよね。こないだの GW の仙台旅行で飲んでいたく気に入った日本酒に、銀座で再会するとは。

魚勝

エシャロットでちょっと箸休め。

この香りが口の中を一度リセットしてくれて、また新たな気分で飲み食いできるわけですが、呑んべえ的には、この添えられている味噌だけでも日本酒が飲めます(笑。

魚勝

脂イワシの灰干し。灰干しって干物の一種かな、と思って頼んでみたら、想像とは違う見た目のものが出てきてちょっと驚きました。どうやら「灰干し」とは天日干しとは全く違い、火山灰を使って魚の水分を取り除く加工法だそうで、いわゆる干物にありがちなパサパサ感は皆無、本来のイワシの脂のみずみずしさを保ったまま、うまみだけが凝縮されている感じでとてもうまい!イワシ自体も大ぶりで、とても満足度の高い一品。今度来たときにもあったらまた食べようと心に決めました。

魚勝

次なる日本酒は「日高見」の夏吟。日本酒のセレクトが季節に合わせてあるので、ついついビールに走りがちなこの季節でも、冷たく爽やかな日本酒をどんどんいけてしまいます。これはまずい。おいしいけどまずい(笑

魚勝

というわけで、またうまい日本酒とうまい料理の螺旋階段に突入していくわけです。

こちらは釣り穴子の天ぷら。サクフワで日本酒によく合う。

魚勝

で、青森産のあいなめ刺。これはなかなか食べられるものではありません。

魚勝

続いては、旭興・無加圧純米吟醸。

魚勝

ここで食べられるとはちょっと思っていなかった、白海老の唐揚げ。
私の故郷、富山の定番料理です。こういうので不意を突かれると、酔っていることもあってつい涙腺が緩みそうになってしまいます。

魚勝

クライマックスに向けて盛り上げていくべく、珍味三種盛(カラスミ、鯖へしこ、ふぐの子)を。どれも濃いめの味の珍味。銀座の真ん中でこういうのをアテに日本酒をチビチビやれる、それが大人の特権だ。

魚勝

石川の銘酒、農口(のぐち)。北陸の日本酒はけっこう知っているつもりでしたが、これは初めて。

濃厚なうまみで、もちろん白海老の唐揚げとのコンビネーションは抜群。今度帰省したら買ってこよう。

魚勝

ワンクッション置いて、タラコのポテトサラダ。

こういうの、ちょっとほっとします。

魚勝

そしてこれがクライマックス、尾崎牛ロース芯和風ステーキ。魚の店で肉、というのは邪道な気もしますが、この肉はただの肉ではなく、「尾崎牛」というブランド。松阪牛とか神戸牛のような地名のブランドではなくて、宮崎の尾崎畜産さんで育てられた牛のブランドです。

細かいサシがたくさん入っているんだけどこってりとはせず、脂が口の中でサッと溶ける。その後に肉自体のうまみがやってきて、ああ本当にいい牛肉というのはこういうのなんだなあ、というのを実感できます。岩塩と山葵でいただくと、さらにうまみが引き立ちます。脂っこいもの好きのピーク年齢を越えてきたから余計にそう感じるのかもしれませんが(笑、これは本当に魚メインのお店を名乗らせておくのはもったいないレベルの高さ。

魚勝

この尾崎牛のうまみを受け止めるのが、柔らかさが特長の萩の鶴・純米酒。

自分の中で宮城の日本酒ブームが来ているだけに、粒ぞろいの日本酒メニューの中で、ついつい宮城のお酒ばかり選んでしまいます。

魚勝

そろそろ〆の御飯ものへ。

こちらは自家製うに醤油の卵かけごはん。今まで食べてきた TKG の中で、これほど豪華な TKG がかつてあっただろうか。
〆に卵かけごはんというだけでも幸せなのに、その上にうにの身とうに醤油、という贅沢。この瞬間に急性痛風が発症して死んでしまっても後悔はありません(ぉ。

魚勝

続いて高菜チャーハン。魚も肉も関係のない〆チャーハンも、味付けに抜かりなし。バシッと濃い味で締めたいときにはこれが最適じゃないでしょうか。

魚勝

〆の三連発、最後は胡麻漬け茶漬け。これも、お茶漬けなのにしっかり締めてくる味で、「ああ、俺って今日うまい魚をたくさん食べたんだなあ」と浸りながらこの一席を総括させてくれます。

魚料理は素材が命。だけど、素材の良さだけに頼らない丁寧な仕事ぶりが、一皿一皿から伝わってきます。
知人が関わっているというのを差し置いても、一つ一つの料理が期待を上回る美味しさと良心的なお値段で、これだけの満足感を提供してくれるお店はなかなかありません。満席が続き、マスターはずっとカウンターの中で調理に明け暮れていましたが、一段落したところでそれぞれのテーブルやカウンターにご挨拶に回ってきてくださる心配りも有り難い。心がこもった仕事というのはこういうことを言うんだなあ、と一発でこのお店のファンになってしまいました。

ちなみにこのお店、本日発売の「おとなの週末」誌に三ツ星店として掲載されました。それで当分は予約が取りづらくなると思って慌てて訪店した、というわけです。おそらく当面は予約の電話さえかかりづらい状況が続くでしょうが(電話予約は 15~18 時のみ対応とのこと)、掲載に合わせてトレタを導入されたとのことで、24 時間 Web 予約が可能になっています。

このお店には、雑誌掲載フィーバーが多少落ち着いた頃に必ずまた来ようと思います。というわけで、美味しい料理と日本酒をじっくり味わえる人を募集中です(笑。

おとなの週末 2015 年 7・8 月号

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投稿者 B : 23:00 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/06/09 (Tue.)

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

五反田界隈でお昼どきを迎え、どこで何を食べようかな...というところで、そういえば五反田に親子丼のうまい店がある、という話を思い出したので、その店までいそいそと。

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

東急五反田駅徒歩 1 分、池上線沿いの飲食店系雑居ビル。いわゆるこの辺の「おじさんたちのパラダイス」にあたる場所です。私も、このビルの他のお店にはいくつか入ったことがあるけれど、2 階には足を踏み入れたことがなかった。いろいろと個性的な居酒屋に混じって存在するのが、カウンター中心のこのお店。基本的には焼き鳥屋らしいですが、お昼は親子丼をやっているようです。

店員さん、寡黙な雰囲気のおじさん二人。メニュー、親子丼の並と大盛りのみ。この潔さや、良し。

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

着席するやいなや出てくる、麦茶・お新香・スープの三点セット。
スープは具なしのシンプルな鶏がらスープ。でも、鶏のダシがとてもよく出ていて、もうそれだけで勝負しているストレートなやつ。これだけをずっと飲んでいたいと思える、優しいけれど癖になる味。

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

そして、親子丼。何の変哲もない、この上なくシンプルな親子丼。

でも、ちょうど良い半熟具合の卵に絡められた鶏肉のひとつひとつが程良い弾力と柔らかさを併せ持っていて、こ れ は う ま い。味付けは薄めで、鶏肉の味そのものを味わうために作られた親子丼、という印象。軍鶏は炭火で焼いているようで、飲み込む瞬間に鼻に抜ける炭の香り。ああ、ここまで丁寧に作られた親子丼は今まで食べたことがなかった。
まあ、そもそも軍鶏の親子丼自体、そうそう食べられるものじゃありませんが。でもこれ、並盛りで 900 円、大盛りでも 1,000 円しかしないんだぜ...。

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし

店内には BGM もなく、換気扇の動作音と、店員さんが黙々と仕込みをする物音が響くだけ。私以外のお客さんも含め、口数少なに目の前の親子丼に取り組んでいます。
私は平日のランチはどちらかというと独り静かに、淡々と料理に向き合うほうが好きなので、これくらいストイックな店のほうが合っている気がします。これは、お昼どきのいい男の隠れ家を見つけたかも。

後から調べて知ったんですが、このお店、過去にミシュラン一つ星を獲得したことがあるらしいですね。実はミシュランに載ったお店で食べたのはこれが初めてですが、確かにこれは納得の味。

店内には多数のワイングラスが並んでおり、夜はこの静かな店の中で軍鶏の焼き鳥とワインが楽しめる、ということでしょう。これはいずれ夜にも来てみるしかありません。

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投稿者 B : 22:51 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2015/06/05 (Fri.)

毛沢東スペアリブ再び!青山シャンウェイ

「あれこれ考えずバッターボックスに立とう。思い切っていけ!」

シャンウェイ

ドラマ『孤独のグルメ Season4』第 9 話の聖地・シャンウェイ。Season4 は過去のシリーズと比べてもレベルの高い店揃いでしたが、ここも複数回訪れる価値のあるお店だと思っていました。

放送から半年以上経ち、そろそろ落ち着いてきたかな...と思ったら、驚くほど予約が取れない!何度も電話して日程調整して、ようやく予約が取れたので(´д`)、久しぶりに行ってきました。そういえば前回は放送前に予約取っといたんだった(笑

鉄板中華 青山シャンウェイ

シャンウェイ

まずはプレモルでお疲れさま。この後の鉄板中華の祭典に向けて、この黄金色の輝きがテンションを高めてくれます。

シャンウェイ

酒菜その 1、酔蝦(甘海老の紹興酒漬け)。ここの名物天使の海老、ではなく、甘海老。しかも子持ち。それを紹興酒を使った特製のタレに漬け込んだ冷菜です。でも子持ちのご婦人を酔わせちゃいかんでしょう(違。

この甘海老、産地でもなければこれだけ新鮮なのはなかなか手に入らないというほど質が良い。そして、シンプルに紹興酒ダレに漬け込むだけでこんなになっちゃうのか!という、目から鱗が落ちるうまさ。甘海老と言えば刺身か握りしか知らなかったけど、いきなり中国四千年の神髄を見せつけられた感じ。

シャンウェイ

白はまぐりとニラの炒め物。これ、裏メニューという位置づけだったはずが、メニューを眺めているときにマスター直々に「白はまぐりとニラの炒め物、どうですか」とオススメされたという(;´Д`)ヾ。この店で言う「裏メニュー」とは、知る人ぞ知る、ではなくて、メニューには書いてないけど店主がその日のオススメで出してくる定番料理、という意味なのかもしれません。

そしてこれ、蛤もニラもうまいけど、本当のうまさはスープに凝縮されています。当然スープまで残さずいただきます。

シャンウェイ

それに蒸し鶏のネギ醤油。今回も一羽まるまる、でもペロリと食べてしまえるほど、癖になるのがこの蒸し鶏。

大ぶりの鶏の上に薬味が山盛りなのがまた嬉しい。

シャンウェイ

「10 時間蒸してあるから骨まで食べられる」というこの蒸し鶏は柔らかさが売りですが、このようにトングで切れちゃうくらい、本当に柔らかい。

鶏の淡泊な味に濃いめのネギ醤油がよく絡んで、もう一羽行けそうな気さえします(ぉ

シャンウェイ

通常の三倍のサイズはあろうかという「シャンウェイ餃子」。もっちもちの皮に、ぎゅっと凝縮感ある中身の充実感といったら。

餃子といったら白い飯だろうが!(違

シャンウェイ

味が濃いものが続いたので、ついつい甕出し紹興酒に手を出してしまうわけです。

この店の紹興酒は燗でもロックでもなく常温がベスト、とのこと。確かに、濃厚な料理群に水を差さないちょうど良さだ。

シャンウェイ

来ましたよ本命、毛沢東スペアリブ!
この、おがくず然としたスパイスに埋もれた塊スペアリブ。これがまた、辛くて熱くて美味いんだ。

ガブリ。う~ん......マーが来た。マーが来た。痺れるゥ~!
最初の一口は迸る肉汁で甘味を感じ、その後に追いかけてくる麻と辣の辛さ。マーとラー、グスタフ・麻辣。

これは旨辛、いや、辛ウマだ。

シャンウェイ

さすがにこれは常温紹興酒では追いつかず、また生ビールに巻き戻ってしまうわけです。

スペアリブで口の中が火事になって、生ビールで消火活動。そしてまたスペアリブで...の無限マッチポンプにいつまでもハマっていたい。

シャンウェイ

ちょっと箸休めに、キャベツのピリ辛炒め。って結局辛いのかよ!(ぉ
いや、毛沢東の後はピリ辛くらいでも、むしろちょうどいいマイルド加減。キャベツの甘みが舌に優しい。

緑色の細長いものは、サヤインゲンかと思ったら、中国食材の「金針菜」(カンゾウの蕾)だそうです。この食感、なかなか。

シャンウェイ

〆はウーロンチャーハン。パリパリしたおこげの食感と、烏龍茶葉の香りが楽しい。黒チャーハンの深みのある味もいいけど、このウーロンチャーハンもかなりお気に入り。

いやあ、今回もお腹いっぱい、堪能させていただきました。
他の店で食べるどんな中華料理とも違う、インパクトのある中華。ここも私の『孤独のグルメ』巡礼史に残る名店と言えるでしょう。

なかなか予約取れないけど、また来たいなあ。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/05/21 (Thu.)

とんかつの軍師

「そう、俺のとんかつは前夜に始まり一から十まで絵図ができているのよ!」

先日も触発されて大森のとんかつ屋に行ったところではありますが、やっぱりあれ以来劇中に登場したお店の味が気になって仕方がありません。調べてみたら、その「聖地」は横浜・馬車道にあるとのこと。というわけで、ドラマ『食の軍師』の聖地巡礼に、馬車道までやって来ました。
ちなみにこのドラマ、『孤独のグルメ』とは違って原作コミックのシチュエーションを再現することを優先しているようで、聖地巡礼してもドラマと同じものが食べられるとは限らないようです。スタッフは『孤独のグルメ』のチームがそのまま担当しているようなので店選びには間違いはなさそうですが、さすがに全店巡礼することはないかな(笑。

とんかつ 丸和

丸和

とんかつ屋は夜の店じまいが早い店が多い。結局、ラストオーダーぎりぎりでの入店になりました。

でも、そこはそれ。入店、空席捕獲、着席!からの、

「すいません!ロースとんかつ定食とビール一本。カツとお新香だけ先、御飯みそ汁後からでお願いします!!」

...軍師たるもの、戦いの前にこれくらいのシミュレーションは済ませてある。あとは立て板に水を流すように注文するだけだ。

「すいません、ロースとんかつ定食とビ...」
「あ、ロース終わっちゃったんですよ」

ズコー!
思わず劇中の本郷のような見事なズッコケを披露してしまうところでした(;´Д`)ヾ。

全ての豚はロースに通ず...のはずだが、まあ、閉店間際だから仕方ない。仕事の後とはいえ、進軍が遅れてしまったのはやはり失策だったか。
気を取り直して、普通のとんかつ定食、いただきます。

丸和

注文が通ったら、熱いお茶とソース、カラシが出てきました。ソースとカラシまで専用のものが出てくるなんて、嬉しいじゃないか。

ちなみに、完全に出鼻をくじかれてしまって、御飯みそ汁を後からにするのも、そもそもビールを頼むのもタイミングを逸してしまいました(´д`)。普通にとんかつ食って帰るぜ...。

丸和

待つこと 10 分余り、とんかつ定食が戦場に姿を現しました。

おお、これはロースとんかつじゃないけど、ロースに勝るとも劣らないボリューム感あるとんかつ。

丸和

この厚みのある肉に、キツネ色にカラッと揚がった衣。素晴らしい、輝いてる!

「塩、お使いになりますか?」

おおマスター、絶妙なタイミングでの進言。もちろんいただきます。

丸和

塩もテーブルに置いてある感じじゃなくて、わざわざ出してくれる赤塩。わかってらっしゃる。

とんかつの食い方にも戦術というものが存在する。
最初は端っこ...からではなくて、あえて端から二番目のカツ片から攻め落とす。

丸和

まずはレモンと塩で行くべし。レモンをちょいとしぼり、塩をふる。おお~、この神々しい断面!
ちなみに塩は本郷流ではなく力石流に、肉に直塩。これがうまいんです。

このシャクシャクの衣、みっちりした肉!ロースほどの脂身感はないけど、ギュッと引き締まった肉々しさが、これはこれでいい。衣も薄めで、肉そのもので勝負している感じ。
カツ国の天下統一のため、まずこの小国は塩を持って制した。

丸和

では次に一番小さい国を陥れるわけだが...その前に。

この左端の一片に、とんかつソースをたっぷりと垂らす。そして食事後半まで...寝かす!
マグロのヅケよろしく、衣にソースを浸みこませるのだ。

丸和

反対の端の一片、この国は他国と比べて少々肉々しさに欠ける。
この小国にはウスターソース...は置いてないようなので、とんかつソースとカラシをたっぷり使う。
「ソースジャブジャブカラシタップリの計」でジャンクに攻め落とす!この、なんつーか駄菓子感覚。

丸和

残りのカツ片は...それぞれ醤油カラシ、塩カラシ、ソースカラシで食べ分ける「豚下三分の計」だ!...と思ったら、ロースじゃないからか、劇中より細かく切り分けてあって、三分にならない(ぉ

ここで醤油を頼むのも気が引けるし、塩、ソース、カラシの組み合わせで順番こにいただきます。
ここのソース、甘味があってうまい。肉の味がよくわかる塩といいコントラストを生み出している。

丸和

最後は寝かせたヅケで〆る算段。全て軍師の企て通り!

ロースがなかったのは誤算だったけど、それを差し引いてもうまかった。

ちなみにこの店、大森・蒲田の「丸一」の流れを汲む店らしいですね。
あのエリアのとんかつ屋はだいたい攻略済みだけど、両・丸一だけ未訪なんだよなあ...今度はそちらにも足を運んでみようと思います。

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投稿者 B : 23:30 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2015/05/13 (Wed.)

大森 とんかつ 鉄(kurogane)

ドラマ『食の軍師』を観ていたら、俺の腹が完全にとんかつ腹になってしまったので、うまそうなとんかつ屋さんを開拓しに行ってきました。

とんかつ 鉄

とんかつ 鉄

行ってみたのは大森の「鉄(kurogane)」。大井町の丸八、大森の丸一、蒲田の同じく丸一、鈴文、池上・千鳥町の燕楽...と、実はこのエリアかなりのとんかつ激戦区なんです。そこに今年オープンしたばかりの新店ということで、味への自信のほどが窺えます。

立地は駅前の繁華街から少し外れ、JR 大森駅~京急大森海岸駅の間にある、飲食店としてはちょっと意外な立地。くろがねと言えば空にそびえる...という世代でも私はありませんが(ぉ)、このお店は地下にあり、そういう意味でも一見で入ろうとはなかなか思えない店構え。

とんかつ 鉄

店内は、とんかつ屋とは思えないほどきれいでお洒落。そして BGM にはジャズ。少なくともこの界隈のとんかつ屋にある雰囲気ではありません。むしろダイニングバーとか小洒落た居酒屋の雰囲気。

でもメニューにはとんかつが書いてあるんですよね(笑。そしてとんかつの選択肢は実直にロースとヒレ、あとはグレードの違いという感じ。でもかつカレーとか、夜限定のかつ煮定食とか、そっちにも心惹かれます。

とんかつ 鉄

そしてもう一つ、おつまみメニュー。

これがまた、ネギぬた、にしんの棒煮、酒盗クリームチーズ、からすみ、それに季節限定と思われる滑川産ホタルイカ、と種類こそそれほど多くありませんが、完全に「わかってる居酒屋のおつまみ」。昼間だから飲まないけど、これは夜にちょっと飲みに来たくなる品揃えです。

とんかつ 鉄

せっかく来たからには半端にケチるのももったいないので、特上ロースかつ定食をいただいてみました。

盛り付けはとんかつ屋にしては上品な感じ。まあ、ごはんにせよキャベツにせよ「おかわり自由とか言う前にちょっとそれ盛りすぎだろ」という盛りで出てくる店も少なくないですが、足りなければおかわりすればいい話なので、これくらいでちょうどいい。ちなみにごはんとキャベツは各 1 回ずつおかわりできます。

とんかつ 鉄

主役の特上ロースかつはしっかりしたボリューム感。そして、このきつね色に揚がった衣が美しい。厚すぎず薄すぎず、油っこすぎることもなく、程良い揚がり具合。

とんかつ 鉄

テーブルには二種類の塩が並んでいます。アンデスの紅塩と、アルペンザルツ岩塩。ソースと醤油と塩とカラシの食べ比べまでは想定していたけど、塩の種類で食べ比べまでは想定していなかったので、軽い衝撃を受けました。

とんかつ 鉄

そんなわけで、まずは我が内なる食の軍師の声に従い、二番目に小さいカツ片にレモンを搾り、塩をふっていただきます(笑。いきなり衣に塩をかけちゃったけど、ここはドラマ版の力石よろしく肉に直塩のほうが圧倒的においしかった!

カラッと程良く揚げられた衣と、あくまでしっかり火を通した身からあふれるジューシーな脂。あああ、これはうまい。周辺の名店たちとがっぷり四つに渡り合える腕前と言って良いでしょう。そして、塩も良かったけど、ここのとんかつはソースが一番おいしいと思います。

これはいい店を見つけたなあ。この近くにはたまに買い物に来るし、またちょくちょく食べに来よう。

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投稿者 B : 23:56 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2015/05/08 (Fri.)

塩竈 すし哲

松島観光後の夕食は、絶対お寿司にしようと決めていました。でも松島周辺はいかにも観光地然としすぎているので、いい寿司屋といえば...やっぱり塩竈でしょう、と松島から仙台への帰路、本塩釜で途中下車して、老舗らしい寿司屋に立ち寄ってみました。

すし哲

すし哲

塩釜港はマグロ漁獲量が国内でトップ 5 に入る漁港ということで、周辺には本当に寿司屋がたくさんあります。このお店はガイドブック頼みで探したわけですが、いくつかのガイドに必ず掲載されるほどの老舗で、駅近というのもポイントでした。

私は田舎では回転寿司でも十分おいしいので帰省時には必ず回転寿司屋に行きますが、逆に東京では滅多にお寿司を食べません。なので、回らない寿司屋に来たのはそうとう久しぶり(笑。

すし哲

こういう寿司屋に来たらカウンターに座りたくなるところですが、家族連れなので座敷席へ。

壁のメニューには、ちゃんと一品ごとの値段が書かれていて、安心できます(笑。英語が書かれたメニューには商品写真まで貼られているという丁寧さ。やはり外国人観光客も多い土地柄だと、こういう対応になるんでしょうね。

すし哲

着席したら、まずはビールから。今日もたくさん歩いたからビールがうまい。

こういうお店には生ビールなんて置いてないものです。でも、こういういい店で飲む瓶ビールは、なぜか安居酒屋のそれとは味が違って感じます(笑。アテは赤貝のヒモ。

すし哲

握りの前に、お作りから。イワシ好きとしては、旬のイワシの刺身は外せない。小ぶりながら脂のよく乗ったイワシが本当においしい。丼メシの上にこのイワシを敷き詰めて食べたいくらいにおいしい。

すし哲

店員さんにおすすめを訊いてみたところ、かつをの酢の物を勧められたので、言われるがままにいただいてみました。

一見、なんてことのない酢の物のようですが、鰹は皮付きで切られていて、おそらく三杯酢?に浸け込んであります。上に載っているのは葱とその他を混ぜたたっぷりの大根おろしに、茗荷。
「ふうん」と思いながら口にしてみた結果...なんだこれ!柔らかいのに身の締まった鰹を、ちょうど良い甘酸っぱさの酢と、大根おろしが引き立ててくれます。魚の質が良いだけじゃこうはいかない、この店の職人さんの技が垣間見えました。

今の一杯で、俺の立場は「寿司を食う」から「寿司を食べさせていただく」と主従一発逆転(ぉ

すし哲

握りは何にしようか迷いましたが...土地勘のない寿司屋で策に迷うた時は、道は一つ。一人前のそのテッペンを取れば、その国(店)の全容を山の頂上からながむるに等しい!

というわけで、特上のさらに上「すし哲物語」を。特上に +500 円で最上級になるんだから、むしろお得です(既に金銭感覚が麻痺している

すし哲

中トロ、ウニ、イクラ、アワビ、等々ネタの四番バッターが並びます。

左上は穴子の握りですが、これが脂が乗ってふっくらとした、鰻と言われたら信じてしまいそうな異次元の穴子。これ今まで食べた穴子の中で一番うまい。昼に食べた穴子丼の印象が一瞬にしてかき消されるレベルです。

すし哲

そして子持ち昆布の握りというのも良いですが、個人的に衝撃を受けたのが、タコの握り。シャリがタコで包まれているというのも面白いですが、その食感が、一般的にタコといわれて想像するそれとは全然違う。タコといえば茹でると弾力を生じるものですが、微かに弾力は感じるものの、とても柔らかくて、口の中でとろけていくような食感のタコ。タレで味付けされてあることもあって、この四番バッター揃いの一皿の中でもひときわ異彩を放っていました。

寿司の中でもタコといえばまず最初にやっつけるものか、大ネタを一通り食べた後に最後に流すものと相場が決まっていたのが、これで私のタコ観は完全に覆されました。

すし哲

こういう素晴らしい仕事ぶりの寿司に出会ったら、日本酒で応えるのが礼儀というものです。

宮城の日本酒といえば一の蔵がその代名詞。でも意外なことにこのお店では扱いがなかったので、地元・塩竈で仕込まれた、阿部勘・四季の松島吟醸から、浦霞・本醸造辛口へと飲み進めていきます。
いずれも、一の蔵ほど自己主張は強くないけど、少しやさしい辛口が寿司のうまさを引き立てて、確かにこれは一の蔵よりもこっちが良いと思えます。

すし哲

それから、寿司屋でこういうのを頼むのは邪道だと思ったが食欲を抑えきれなかった、マグロの串焼き。いきなり野性味溢れる世界にやってきてしまいました。
この串焼き、マグロじゃなくて牛串を食べているかのような肉感。脂のうまみもあるけど、脂っこさではなくて、マグロの肉のうまみがしっかり活きていて、うまい。これだけで看板メニューになってしまいそうな存在感があります。

すし哲

もうちょっと食べたかったので、アラカルトでアジとコハダ。光りもの好きとしてはこのあたりは外せません。そしてこういう基本的な握りものでも、手を抜かないしっかりした仕事ぶり。この店、良いなあ。

すし哲

〆にはシャーベットとアガリで。

せっかく数年に一度の旅行だからちょっと贅沢しちゃったけど、お代に見合う...むしろそれ以上の満足をいただきました。

すし哲

私は港町の生まれ故に、もしかしたら今までは素材の新鮮さだけに寄りかかった魚の食べ方をしていたのかもしれません。もちろん今でも故郷の寿司が最高だと思っていますが、この店の仕事にはその価値観を覆されたように思います。いいネタと、いい仕事。どちらかだけでは、うまい寿司にはならないんだなあ。

何年か後になると思いますが、次に仙台を訪れる機会があったら、必ずまたこの寿司屋に戻ってきたいと思います。それくらい気に入ったお店でした。

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投稿者 B : 23:13 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック