b's mono-log

2015/02/20 (Fri.)

日暮里繊維街のハンバーグステーキ

「空腹が逆なでされる。いかん、駄洒落さえ末期症状だ」

日暮里繊維街

今週発売の週刊「SPA!」に、漫画『孤独のグルメ』第 30 話が掲載されました。今年に入って早くも 2 回目、そろそろコミック 2 巻の発売に向けて、順調にエピソードの量産体制に入った、ということですかね。

近年の新作に登場する店はどこも一癖あるお店ばかりな印象ですが、今回もとてもユニークなお店。普段足を踏み入れることのない日暮里に、数年ぶりで下車しました。

日暮里繊維街

うわあ、生地、生地、生地。

日暮里駅の東口にこんな繊維街があるのを、今まで知らなかった。
裁縫とか手芸が趣味な人なら、こういうところは天国に違いない。さしづめ裁縫の原宿、手芸の秋葉原ってところか(ぉ

日暮里繊維街

まあ、夜間は生地系のほとんどのお店が閉まって閑散としていますが、それでも衣類を売っている店はちらほら開いています。

絶妙に昭和っぽい雰囲気の残る街並みを歩いて行くと、ありました。

150220d.jpg

目的の店...ではなく、漫画の冒頭に登場した、寿司とパスタの店が(ぉ

こんな組み合わせの飲食店もあるのか。見たことも聞いたこともないぞ...。
コンセプトがさっぱり解らない(笑

気を取り直して(ぉ)もう少し歩いて行くと、目前に唐突に表れる、森みたいな建物。

150220e.jpg

うそだろ、なんですかこの店は!?

都内でも、住宅街の真ん中に木々が生い茂った廃屋みたいな家は稀に見かけるけど、大通り沿いの商店街の途中にこういうのは、初めて見ました。

ニューマルヤ

150220f.jpg

廃屋...ではないぞ。やってる。
奇怪な店だが、我、限界に空腹なり。

えい、ままよ!

150220g.jpg

おお、ちょっと古びているけど、清潔で明るいし、片付いてる。店主も変人にはとても見えん。(腰が低くて真面目そうな感じの方でした)
外見と違って案外普通な洋食屋かもしれん。

というわけで、ゴロー席に着席します。
夕食どきにしてはちょっと遅めという程度だけど、他にお客さんはおらず、貸切状態。

150220h.jpg

メニューもごくごく一般的な洋食屋といった風情。
でも、異彩を放つ「ポークライス」とか「ゴールデンカレーライス」がやけに気になる。

いや、こんな奇妙な店で冒険や挑戦は禁物、見て安全なものを頼もう(←失礼

150220i.jpg

というわけで、五郎's セレクション。ハンバーグステーキとライス大盛りで。

もう見た目が漫画と完全に一致。相変わらずの谷口ジロー先生クオリティですね。
そうそうそう、こういうものが食べたかった!

150220j.jpg

ハンバーグはタマネギ多めでちょっと緩めだけど、丁寧に手作りされたのが伝わってくる、この店の歴史を感じる深い味。
空腹を差っ引いてもあまりある、真っ当な肉料理。

この店、見た目で敬遠するのがもったいないくらい、ちゃんとした洋食屋だ。

150220k.jpg

おいしい、おいしいけど...ん?んん?何か足りない。

ここで「インペリアル化」させるのがゴロー流です。

150220l.jpg

ここで登場するのがハムエッグ。
マスターは週刊誌に掲載されたのをご存知かどうか判らないけど、もし知らなかったら「変な客だな」と思ったに違いない(ぉ
まあ、その前に久住さんが同じようにやった可能性もあるし、私より先に巡礼しに来たお客さんもいるかもしれないが。

ハムエッグは分厚いハムに、絶妙な半熟ダブル目玉焼きが載っかった立派なもの。
普通なら、これだけで一食分になりそうなボリュームがあります。

150220m.jpg

このハムエッグを半分に切って、ひとつは残しておいてハンバーグにのせて、あとづけインペリアル。
ハムがついているおかげで、本家よりインペリアルだぞ。

150220n.jpg

半熟が絶妙すぎて途中で崩れちゃったけど(笑、残った方の卵には醤油。
醤油とご飯があるのが、ニッポンの洋食ですよ。

150220o.jpg

いやあ満足。おいしかった。
この調子ならこの店、何を食ってもウマそうじゃないか。

通常の二人前の夕食を平らげてしまったのですっかり満足して、食後のソーダ水を頼むのを忘れてしまいました(´д`)。
ま、おいしかったからいいか。

ごちそうさまでした。

SPA! 2015 年 2/24 号

B00S5TNCLW

関連ランキング:洋食 | 三河島駅日暮里駅鶯谷駅

投稿者 B : 00:44 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (2) | トラックバック

2015/02/19 (Thu.)

横浜 BAR Left Bank その 5

少し間が空いてしまいましたが、CP+ 後にみんなで飲みに行くといったら今はもうここしかないでしょう、というところに行ってきました。

BAR Left Bank

BAR Left Bank

そろそろこの blog のお馴染みになってしまった BAR Left Bank。横浜方面で飲むとなったら、今はまずここが選択肢に挙がります。

今回はいつになく大人数でお邪魔しましたが、人数が多ければそれだけいろんなものが飲み食いできるわけで、期待も高まります。
ちなみに、書き切れないほど頼んでしまったので、今回ご紹介するのは今までに食べたことがないものを中心にピックアップしてのお届けになります(ぉ

BAR Left Bank

何はなくともビールで乾杯。パシフィコ横浜の中を一日歩き回った後なので、乾いた砂に落とした水滴の如く身体に吸収されていきます(笑。

そんなビールのお供にいただくのは、まずはこれ。

BAR Left Bank

もはや説明の必要もない、いぶりがっこマスカルポーネですよ。

例の事件の後、真似して自作する人が相次いだという噂のおつまみですが、やっぱりオリジナルは何かが違うらしい。

そして、

BAR Left Bank

この冬にブレイクした「クリームポテト」が Left Bank のレギュラーメニューに採用されました(ぉ

以前はコールスローが添えられていた角煮の炭火焼に、代わりにクリームポテトが敷かれているわけですが、ガッツリ濃厚な角煮の炭火焼をクリームポテトのやさしい甘さが引き立てる感じで、これは確かにウマイ。この冬ブレイクしたのも納得です。

BAR Left Bank

飲み物はこの店の定番「昆布ジントニック」に移ります。

これ、名前だけ聞いていても味は想像できないと思いますが、もしこの店に来ることがあったら騙されたと思って飲んでみてください。日本酒バルにジントニックが置かれている意味が解るはず。

BAR Left Bank

ちょっとしたおつまみに、アンチョビオリーブとドライトマト。
こういうの大好きなんですよ。

BAR Left Bank

肉類やつまみっぽいものだけじゃなくちゃんと野菜も摂らないとね、というわけで「ラムパクチーサラダ」です。

大量のパクチーにネギを混ぜ、一味マヨで味付けした上に濃い味で炒めた羊肉。曲者同士なのに喧嘩せず、独特の後を引く味にまとまっています。これはうまい。

BAR Left Bank

そこでラムケバブ。ラムのうまみに気分が盛り上がってきたところで、あえてラムをかぶせに行きます。

これはこの店の定番ですが、相変わらず文句なしのうまさ。

BAR Left Bank

味と香りの濃い料理が続いたので、お酒も濃いめのが欲しくなってきます。そこで奄美の国産ラム酒「ルリカケス」。

一度飲んで以来私はこれが気に入ってしまって、来るたびに飲んでいる気がします。

BAR Left Bank

あん肝ポン酢。濃厚なあん肝をさっぱりポン酢でいただく、もう完全に酒飲みのお供コースです(笑。

BAR Left Bank

豚カシラ梅肉和え炭火焼き。

BAR Left Bank

たまには飲んだことがなさそうなお酒をお任せで頼んだら、徳洲という国産黒糖ラムを出していただけました。
ルリカケスと同じ酒元が作っている別銘柄で、同じオーク樽貯蔵ながらこちらのほうがアルコール度数が高く、さらに濃厚な味わい。

BAR Left Bank

この大ボリュームの肉は、ベーコン酒粕漬け炭火焼。キングサーモンの切り身くらいある巨大なベーコンを酒粕で漬け、それをさらに炭火焼きにするという手の込んだものです。これがまた酒粕の香りと炭焼きの香りの相乗効果でうまい!ここまで随分食べたはずなのに、さらに腹が減っていくかのようだ。

BAR Left Bank

サンマスモークをいただきながら、まだまだ飲んでいくわけです。

ラムと炭火焼を中心に、バリエーション豊富なつまみで思う存分飲める店。
今回は久しぶりの面々だったこともあって、ついついいつも以上に飲み過ぎてしまいました。
たくさん話して、たくさん笑った。

本当に楽しかったです。
ごちそうさまでした。

関連ランキング:ダイニングバー | 平沼橋駅横浜駅戸部駅

投稿者 B : 00:22 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/02/13 (Fri.)

横浜中央卸売市場「木村家」の穴子天重

今年も CP+ に行ってきました。さっそく各ブースのレポートを書いていきたいところですが...その前に腹ごしらえ(ぉ

ここ数年、CP+ に行ったら食事は市場メシ、と決めています。パシフィコ横浜付近の限られた、かつあまりコストパフォーマンスのよろしくない食事施設に行列するくらいなら、市場まで足を運んだ方が満足度が高い。過去三年のお店は、いずれも市場らしい魚介類の美味しさでした。

でも今年はスケジュールの関係で、お昼時に市場に行くのは難しそう。ならば朝イチで朝市に行ってしまえ!というわけで、CP+ の開場前に横浜中央卸売市場へやってきました(ぉ

木村家

木村家

本当は去年行きそびれた秋葉屋市場食堂を狙って行ったんですが...どうも営業している気配なし。まあ前日は祝日だったし、普段とは営業スケジュールが違うのかもしれません。されどここは市場、他の店だってうまいに違いない。そこで、いつもの水産物部の食堂街にある「木村家」さんに来てみました。

秋葉屋でカキフライなりアジフライを食べるつもりでいたので、朝から完全に揚げ物腹。ボリュームのある穴子天重に惹かれます。でも「とんけい定食」ってのも気になるなあ...と思って後で市場メシマスターの過去ログを漁ってみたら、「豚鶏」でとんけい、ですか。なるほど...。

木村家

店内はカウンターのみで、10 人も座れば満席になりそうな雰囲気。でもどうやら二階席もあるようです。

壁にはズラリと手書きの短冊メニューが貼り出され、いかにも「こどグル」っぽい感じ。こういうのでいいんだよ、市場メシは。

木村家

しばらく待って、どーんと出てきた穴子天重。お重からはみ出した穴子のボリューム感、これですよ。

添え物は適当な漬かり具合の漬け物と、素朴な感じのシジミ汁。気取らない、市場の普段メシって感じの日常感がいい。

木村家

大ぶりの穴子天が二尾。ジャンボ穴子といえば木更津が有名ですが、以前海上電柱を撮りに行ったときに食べ損ねてから気にかかっていたものに、横浜でこうやって出会えるとは。

ちなみに天ぷらは見た目とは裏腹に、衣のカリカリ感は皆無。柔らかくふわっと揚げられていて、穴子そのものふわふわ感と少し甘めのタレも相まって、なんともやさしく、幸せな味。穴子、確かにこういう揚げ方が正しいのかも。

木村家

朝っぱらから見事に完食。天ぷらを食べた後の胃もたれもなく、とても美味しくいただけました。
刺身の活きの良さとか市場メシらしいガッツリ感もいいけど、こういう気取らない市場メシもいいものですね。

ごちそうさまでした。
さーて来年は、どの店を攻めようかな。

関連ランキング:定食・食堂 | 神奈川駅新高島駅反町駅

投稿者 B : 23:59 | Gourmet | Lunch | コメント (2) | トラックバック

2015/02/04 (Wed.)

大手町の博多とんこつラーメンライス缶詰付き

「この辺、店というものが全然ない」

大手町

週刊「SPA!」の今年の新年早々の発売号に、漫画『孤独のグルメ』の第 29 話がいきなり掲載されていました。ドラマの放送開始前とかのタイミングではなかったので意表を突かれましたが、その聖地は東京・大手町。最近の漫画版の聖地は都心が続いていて、巡礼的にはありがたいです。

とはいえ、今回のお店は大手町といっても山手線の東京~神田間のガード下。ただでさえ何もないところに、今は工事中ということでさらに閑散としており、お昼時であっても歩いている人がほとんどいません。東京駅の至近でこれだけ人が少ないというのも、逆に貴重かも。

そのガード下をどんどん歩いて行き、工事エリアをようやく抜けたところに、お店を発見しました。

大手町ラーメン

大手町ラーメン

こんなところにポツンとラーメン屋。
誰が来るんだろう...?

と思ったけど、そこはお昼時の大手町。店外にはサラリーマンが 5 人ほど、列をなしていました。

大手町ラーメン

博多とんこつラーメンか。
トンちゃん、しばらく入れてない。

中が見えない、勇気のいる店。
旨い店か、ガッカリ店か。

大手町ラーメン

10 分ほど並んで入店。店内も、基本的にサラリーマンだらけ。
この辺の勤め人のご用達か。

ラーメンは食券制だけど、店内に貼られているメニューには夜用のつまみっぽい品が揃っていて、そそられる。
ははぁん、夜は飲み屋モードになるのか。

とりあえず食券を買って、カウンターに着席。
オーダーはもちろん「初志貫徹」、ぶれることなく博多とんこつラーメン敢行!

大手町ラーメン

おや、この缶詰...サンマのみそ煮、これ好きなんだけど。
聖地巡礼だからってのもあるけど、魚のみそ煮とか蒲焼きとかの缶詰め、実はかなり好物。

「すいません、この缶詰、食べることできますか」

大手町ラーメン

というわけで注文は、五郎's セレクションどおりのとんこつラーメン・半ライス・さんまのみそ煮缶セット。
ランチタイムは半ライスか替え玉サービスのところ、もちろん半ライスを選択。

よしよし、缶詰が加わったことで完全食になったぞ。

大手町ラーメン

とんこつラーメンはかなりオーソドックスな雰囲気ではあるけれど、一般的なとんこつラーメンよりも大ぶりなネギの存在が豪快さを感じさせます。
それもそのはず、ここの看板メニューはとんこつよりもむしろ、二郎インスパイア系の「スタミナラーメン」らしく、そのスタミナラーメンと共通のネギがスタミナっぽさを醸し出しているようです。

大手町ラーメン

見た目はちょっと豪快だけど、味はちゃんとオーソドックスなとんこつラーメン。
変にアレンジせず基本に忠実に作られたとんこつラーメン、という感じ。だが逆にそれがいい。

うーー久しぶり、やっぱりうまい。

大手町ラーメン

そしてさんまみそ煮缶。ちゃんとお皿に盛って出してくれました。
くっ。缶のままでもいいのに。

でもこの安ウマ感、外じゃなかなか食えないよ。
缶詰でこその家おかず感!白いご飯に合いまくる。

ふふ、酒飲みの肴で飯を食うのって、なんか痛快。

大手町ラーメン

こうなるといろいろアレンジしてみたくなってくるわけで。

レンゲで掬ったご飯に今度はサンマのかけらをのせて、あとベニショー。スープにひたして...。
うまい。これもありだな。

薬味。ラーメン。ラーメンの具。
飯・缶詰。組み合わせ無限、まさに自由自在!
うん、楽しいよこれ!

大手町ラーメン

ゴローちゃんはこの上さらに替え玉を頼んだ挙げ句食べきれずに残していたけど、私はここで打ち止め。
もうちょっと食べられたかなという気もしつつ、食べきれずに残すのもそれはそれで農耕民族のプライドが許しません。

ともかく、ごちそうさまでした。

大手町ラーメン

いやあおいしかった。ラーメンも良かったけど、これは缶詰がキモだな。

また来る機会があったら、次はスタミナラーメン、試してみようかな。

SPA! 2015 年 1/13・20 合併号

B00RV20VIG

関連ランキング:ラーメン | 大手町駅三越前駅東京駅

投稿者 B : 23:56 | Gourmet | KODOGURU | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2015/01/28 (Wed.)

懐かしの南蛮カレー。蒲田「キッチンすみっこ」

その昔、蒲田駅西口を出てすぐのところに「南蛮カレー」(うどんの「カレー南蛮」ではない)という、知る人ぞ知るカレー専門店がありました。食券制、カウンターのみ、店内にはずっと演歌がかかっていて、客層はほとんどがおじさん、という渋い店。
美味しいカレー店というだけなら他にいくらでも選択肢があるけど、南蛮のカレーは本格的なカレーとも家庭的なカレーとも違う、独特な味。でも何故か時々やたらと食べたくなる常習性を持っていて、私も乗り換えでよく蒲田駅を利用していた学生時代に、けっこう利用していました。

その南蛮カレーですが、三年ほど前に久しぶりに前を通りかかったら、お店のあるはずの場所に築地銀だこハイボール酒場が入居していました。えー、知らない間に閉店していたのか...と人知れずショックを受けていたんですが、当時の店員さんの一人が別の場所に店を開き、そこで南蛮を再現したカレーを出しているということを最近になって知りました。
そうなると、もう行かざるを得ないわけです。

キッチン すみっこ

キッチンすみっこ

蒲田というよりもほぼ隣の蓮沼駅の近く、駅前の商店街からもちょっと離れたところにある、小さなレストランのような喫茶店のようなお店。
入ってみたところ、マスターと奥さんの二人経営と思われる、アットホームな雰囲気の店内でした。そしてマスター、もう 10 年以上前の記憶だから朧気だけど、確かに南蛮のカウンターの中にいた人だ(^^;;

キッチンすみっこ

カレーメニューはこんな感じ。さすが、たくさんあります。基本的に南蛮時代のメニューをそのまま引き継いでいるようですが、ヒレカツカレーとかロースカツカレーって以前はあったかな?もしかしたら一部入れ替わっている可能性もあります。

そしてサイドメニューの玉子(ゆで or なま)50 円。そういえば昔は必ずゆで玉子をつけて食べていたなあ。

キッチンすみっこ

裏側は定食メニュー。南蛮はカレー専門店だったので、この定食はこのお店のオリジナルということになります。「定食」ってのがいいじゃないか。

そしてメニューの最下部には...持ち帰り!そういうのもあるのか。定食もカレーも持ち帰れるとは。

キッチンすみっこ

そうこうするうちにカレーのご登場。やはり定番中の定番をということで、カツカレーにしました。

おお、楕円形の平皿といい、中央に土手状に盛られたライスといい、その上に載ったカツといいキャベツといい、南蛮そのまんま。こういう形で出てくるカレーライスは他に見たことがありません。

キッチンすみっこ

カレーはやや甘めでやさしい味。他のどことも似ていない、独特の味のカレーです。でも昔の記憶によればもっと安っぽい味だったような気がするのですが、こちらのカレーは想像していたよりもずっとふくよかで、奥行きのある味わい。単純に引き継いだだけじゃなく、ちゃんと進化しているということなのかもしれません。
値段の割に大きくて柔らかいカツも健在。昔と同じで並盛りでもライスの盛りは良く、じゅうぶんにお腹いっぱいになれます。大盛りはかなりの量で、二十歳そこそこの私でも完食すると胃がはち切れそうになるボリュームでした。

キッチンすみっこ

ああ、おいしかった。思い出補正がかかっているからかもしれませんが、懐かしく、満ち足りた気分になれるカレーでした。

今度来る機会があったら定食も食べてみようかな。

関連ランキング:カレーライス | 蓮沼駅蒲田駅

投稿者 B : 23:00 | Curry | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/01/20 (Tue.)

渋谷区松濤のブリ照り焼き定食

「ニュージーランド大使館、こんなところにあるのか」

松濤

漫画『孤独のグルメ』聖地巡礼のため、渋谷区は松濤エリアにやってきました。ここは昨年「SPA!」にて「有楽町ガード下の韓国料理」の翌週に掲載された第 28 話の聖地。渋谷ならばいつでも巡礼できる場所でありながらこの時期まで引っ張ったのは、この回のメイン食材である鰤の旬が冬だから。日本一のブリの産地・富山生まれの身としては、ここは最も旬の季節に巡礼する以外の選択肢はありません。実際、夏場は巡礼してもブリ照りはメニューになかったようです。

渋谷区松濤といえば、都内有数の高級住宅街。NHK の本社ビルや東急本店、各国の大使館など豪奢な建物も並ぶ、優雅なエリアです。

おっと、こっちはなんだ?
ヨルダン大使館。

松濤

ほう、ヨルダンときましたか。こっちは...

昼だん大使館(ぉ

というお約束のギャグをかましつつ(´д`)、お店に向かいます。

魚力

魚力

お目当ての「魚力」は、本当に鮮魚店+食事処というハイブリッドな店舗。派手なお店ではありませんが、ガラスケースに並んでいる魚はどれもうまそうで、期待が高まります。

いい店の匂い、ぷんぷん。

漫画と同様に、入口で食券に相当する札を選んで、カウンターに着席します。
選んだのは当然、ブリ照り焼き定食。

魚力

漫画に登場したのとそっくり(ここが谷口ジロー氏の画力を実感するポイント)な店主らしきおじさんに「札裏返してみて」と言われるがままにひっくり返すと、書かれていた数字は 8 番。

魚力

で、壁に貼られていた当たり番号には「8」の文字が!やった!!!

しかし面白い店だ、雨の日はアタリ番号増量か。
ふふ、遊んでるな。まるで大人の駄菓子屋だ。

魚力

で、おまけの一品をこの中から選ぶわけですが...またまた迷わせるなあ。
ポテサラかもずくか...うーん、いや、頂上作戦でいくか。

魚力

というわけで、きましたよ。ドスンとブリ照り勝負だ。

おー、これは見た目だけでわかる。まちがいなくウマイ!

魚力

ブリはよく脂が乗っていて、箸を立てるとほろっと解ける柔らかさ。
天然ものはもうちょっと締まっているはずだからこれは養殖だろうけど、それでも想像以上にウマイ。東京でこんなブリ照りに出会えるとは。

味付けは、私が想像していたよりもちょっと甘め。でも、濃いめのタレが白米を誘う。
食べ始めたばかりなのに、ごはん不足が当選確実。

魚力

この小鉢のマグロのひと切れも、キッチリうまい。
さすが鮮魚店。

魚力

ヒジキの取り放題...ではなく、この日は高菜の取り放題でした。
辛子高菜を想像したら思っていた以上に甘く、最後にちょっとピリリとくる感じ。
これまた白飯を呼び込んでくれちゃいます。

ああ、楽しいな。楽しいよこの店、ほんと!

魚力

予想通りごはんが足りなくなったので、ここでおかわり。

少ないなんて言ったけど、明太子が宝石のように見える。
うまい魚でめしがバクバク食えるしあわせ。
ブリ照りを丹念に箸でついばみながらごはんを食べる充実感。(あぐむぐ

魚力

うー、食った。
昼からちょっと食べ過ぎた。久々の感動的満腹。

こんな駅から遠くにこんな名店があるとは、思いもヨルダン大使館。
お昼時の渋谷に用事があったら、わざわざ足を運びたくなる味。

ごちそうさまでした。
今度はサバ味噌頼もう...。

↓電子版なら今からでもバックナンバーが読めます。便利な世の中になったものです。
SPA! 2014 年 6/17 号

B00KN40CQU

関連ランキング:定食・食堂 | 代々木公園駅代々木八幡駅神泉駅

投稿者 B : 23:56 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2015/01/14 (Wed.)

さんまラーメン 生粋

久しぶりに池袋に行く用事がありまして。お昼どきだったので、何を食べようかな...と西口近辺をうろうろしていたら、そういえばラーメン好きの知人が「池袋の駅近ならここが一番うまい」と言っていた店があったな、というのを思い出して、足を運んでみました。

創新麺庵 生粋 池袋本店

さんまラーメン 生粋

西口ロータリーを越えてすぐの、飲食店やらホテルやら風俗店やらがごちゃっとまとまっているエリアにあるラーメン店。11:30 開店という食べログ情報を見て開店時間に行ってみたら、まだ仕込みが終わっていなかったという(笑。

お店の脇で少し時間を潰して開店を待ち、一番乗りで入店しました。

さんまラーメン 生粋

入口で食券を買って着席。

店内には、芸能人のサインがズラリと。かなりの有名店なんですね。

さんまラーメン 生粋

頼んだのは、「上生粋正油」。醤油に塩、つけ麺とバリエーション豊富でちょっと迷ったけど、こういうときは券売機の左上のメニューがこの店そのものを表しているはずだ、という信念に基づいて選択。
上と並の違いはどうやらグレードではなく、トッピングの量のようです。上がいわゆる全部乗せ。

この店の売りは何かというと、スープの出汁をサンマから取っている(!)というところ。煮干し系のラーメン店は星の数ほどありますが、サンマとは珍しい。

さんまラーメン 生粋

もしかしたら生臭いのかな、と危惧していましたが、そんなこともなく煮干し系スープよりも全然臭みのない、柔らかい味のスープでした。焼いたサンマをそのままスープに凝縮したようなうまみが特徴ですが、サンマの風味に頼っているわけでもなく、サンマを軸にいろんなものをじっくり煮込んだ和風ブイヤベースとでも表現したくなるような、手の込んだうまさ。

さんまラーメン 生粋

麺は一見普通だけど、スープに対して自己主張するのではなく、スープのうまみをしっかりと受け止める優等生的な存在です。
しっかり濃い味のチャーシューと、黄味がトロトロの煮玉子もどちらもうまい。煮玉子は赤ワインで煮てあるそうで、ラーメンにワイン煮玉子は気取りすぎだろうと思ったら、全然そんなことはなく、このスープにはこれしかないと思えるうまさ。

ここはちょっと期待以上の満足度でした。池袋はラーメン激戦区の一つだけど、今度からはここだな。

関連ランキング:ラーメン | 池袋駅要町駅

投稿者 B : 23:30 | Gourmet | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2015/01/11 (Sun.)

加賀鳶 極寒純米辛口/車坂 純米大吟醸

この年末年始にかけて、けっこう日本酒を飲んでいました。

普段は自宅で日本酒なんて飲まないんですが、魚介とかおせちとか、この時期は和食の機会が多く、珍しく日本酒を買ってきました。去年、「車坂 魚に合う純米酒」を買った近所の酒屋がいい趣味をしていて、BAR Left Bank のマスターと意気投合するんじゃないかという地酒がいろいろと置いてあります。そこでふと目に留まったのがこれ。

加賀鳶 極寒純米辛口

加賀鳶 極寒純米辛口

石川県の蔵元、福光屋の銘酒「加賀鳶」。北陸ではどちらかというと「福正宗」のほうが知られていると思いますが、この加賀鳶は東京でも日本酒にこだわる居酒屋なんかでは時折目にします。

辛口好きとしては「極寒純米辛口」の名前に惹かれましたが、確かに辛口。でもラベルのデザインが醸し出しているとおり、スッキリ上品な辛口で、比較的誰にでも飲みやすいタイプじゃないでしょうか。
個人的には、もう少しクセの強いタイプのほうが好みですが、おせちに合わせるならこれくらいがまとまり良いかな。これはこれで気に入りました。

それからもう一本。

車坂 25BY 純米大吟醸 瓶囲い一つ火

車坂 純米大吟醸

最近お気に入りの車坂。狙っていた「魚に合う純米酒」が売り切れていたので、ちょっと奮発して大吟醸を買ってみました。
「25BY」って何のことかと思ったら、「Brewery Year」つまり醸造年度のことなんですね。25BY だと、平成 25 年度の醸造ということ。いつの間にか日本酒でも高級品はビンテージ表記するようになっていたのか...。

味は、確かに車坂らしい、スッキリとしつつ甘みを感じるふくよかでやさしい香りが特徴。魚に合う日本酒でなくても、料理の味を邪魔しない飲み口の良さは車坂に共通する性格でしょうか。「うまい酒を飲んでいる」と実感できる、丁寧に作られた日本酒だと思います。

加賀鳶 極寒純米辛口 720mL

B007NFSAYS

投稿者 B : 23:08 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/01/08 (Thu.)

台東区鳥越の明太クリームパスタとかつサンド

「おかず横丁、グッとくるネーミング。このへん、きっといい店がある」

鳥越

今年もドラマ『孤独のグルメ Season4』の聖地巡礼を続けていきます。今回は、予告通り残りの第 7 話の舞台、台東区鳥越に来てみました。鳥越という地名自体、ドラマに出てくるまで知りませんでしたが、御徒町と浅草橋の中間くらいにこんな場所があったんですね。まさに下町、古き良き昭和の東京、といった雰囲気。

夜は 19 時にはもうほとんどのお店が閉めているようで、残念ながらお土産のおかずは買いそびれてしまいましたが、そんな商店街のさなかにあった、小さな居酒屋。

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

居酒屋まめぞ

知らなければ通り過ぎてしまいそうな、本当にこぢんまりとした店構え。
この寒いのに、テラス席が用意されているのが何とも言えません(笑

予約してあるので、さっそく入ろう。すいませーん。

居酒屋まめぞ

主、猫好き。

外観と同様に賑やかな店内に、所狭しと猫写真が。

居酒屋まめぞ

メニュー、豊富なんてもんじゃない。でたらめに近いほど、カオスな店。

でも、劇中で見かけたとおり、どのつまみも呑兵衛の心を捉えて放さない感じ。迷うなぁ~っ。
これは気をつけないと、注文がとっちらかっちまうぞ。

居酒屋まめぞ

とりあえずビールから。ヱビスの生が 500 円、これは安い。
そして、お通しに出てきた大根の煮物がたまらなく美味い。ぶり大根を思わせる、芯まで味の浸みた柔らかい大根。これは嬉しい。

居酒屋まめぞ

ビールのつまみは、まめぞ特製みそクリームチーズと、定番いぶりがっこ。

みそクリームチーズは、想像通り濃厚な味。クラッカーもいいけど、いぶりがっこと合わせてもいい。
いぶりがっこはマスカルポーネだけじゃなくて、クリームチーズとも合うんだよ。

居酒屋まめぞ

それから「ふらっと QUSUMI」で見て絶対に食おう、と思っていたアジフライ。

子どもの頃はアジフライが食卓に出てくると「え~、メンチカツかコロッケが良かったあ」とぶーたれていたものだけど、今はアジフライこそ至高。大人の味覚になったんだなあ。

居酒屋まめぞ

まめぞ特注ソースをかけていただきます。

このソース、甘みが全然違う。フルーツの甘みが感じられるソースで、アジフライの新たな一面を引き出してくれる感じ。
そしてメインのアジ。こんなに大きくて肉厚、なのにふわっふわのアジフライは初めて。衣はサクサクなのに脂っこさがなく、軽い食感。

こんなアジフライ、今まで出会ったことがないぞ。これなら何枚でも食べられそうだ。
アジフライ専用飲み物(※注:ビール)も、どんどん進みます。

居酒屋まめぞ

あとこれも久住メニュー、明太子の粕漬け。

明太子なのにマイルド、それに粕漬けの深みが重なって、初めて味わううまみ。
これはご飯もいいけど、やっぱり酒だな。

居酒屋まめぞ

日本酒を、ぬる燗で。
銘柄は女将さんにお任せしてみたら、あと少しだけ残っていたという獺祭をぬる燗にしてもらえました。
獺祭のぬる燗なんて、初めて。

これが明太子の粕漬けに、この上なく合う。

居酒屋まめぞ

そして「せんちゃんサラダ」。
キャベツの千切りで「せんちゃん」かと思いきや、これも猫の名前から取っているようです。

シャキシャキしたキャベツにオニオンスライスとピーマンが隠し味。パルメザンの上からシーザードレッシングをかけると、サラダなのにつまみになっちゃいます。
良い、良い。せんちゃん、良い。

居酒屋まめぞ

この店の名物のひとつ、生ハム(ハモンセラーノ)。
カウンターに鎮座する原木からその場で切り出してくれます。

生ハム原木は個人では買ってはいけないという言い伝えがありますが(笑)、こういうところでスライスして出してくれると本当に嬉しい。

単体で食べてもこの上なくいいつまみだけど、ゴロー同様にせんちゃんサラダに載っけて食べても、バッチシうまい。

居酒屋まめぞ

さっきの粕漬けがとても気に入ったので、続いては銀だらの粕漬け。

粕漬けの定番だけど、予想通りのうまさ。これを食べたらまた日本酒を飲まないわけにはいかないでしょう!

居酒屋まめぞ

そこで、若葉のしぼりたて生酒を冷酒でいただいちゃうわけです。
久住さんも飲んでいた岐阜の井戸水(ぉ)だけど、久住さんが飲んでいた「若葉 大いばり純米」がなかったので、こちらで。

でもこれはこれでうまい。
この若葉の仕込み水のチェイサーまで出てくるこだわり。この店は若葉がおススメのようだ。

居酒屋まめぞ

こちらはフィッシュ&チップス。
いぶりがっこからハモンセラーノ、粕漬けを経てフィッシュ&チップスという、和洋を行ったり来たりできるのがこのお店の良いところだ。そして和洋が混ざってもどこか一貫した美学が感じられる。

魚はお店からのサービスで、カジキマグロと鯛を半分ずつ。
このフライもさっきのアジフライ同様、サクフワで絶品。ポテトフライのほうは一転して、ガーリックの香りを効かせた濃いめの味付け。この店の揚げ物、侮れんぞ...。

居酒屋まめぞ

というわけで、揚げ物と揚げ物をあえてダブらせていきます。カキフライと鶏の唐揚げ。

やっぱりこの店の揚げ物、どれも重ったるくなくて、いくら食べても食べ飽きない。これはいい。

居酒屋まめぞ

お酒はお酒で、途中揚げ物に合わせてビールやハイボールに揺り戻したりしつつ、最終的に若葉の蔵出し原酒に移行するわけです。

居酒屋まめぞ

ここで日本酒ときたら、アテは干しホタルイカと、

居酒屋まめぞ

やっぱ、にぎす干は外せない。

見た目はししゃもっぽいけど、ほほう、こうきたかにぎす干。
うんうん、深海魚だけに深い味わい。

ホタルイカもにぎすも、富山湾の至宝。
このお店の魚介類は、富山の魚津港から直送しているとのこと。
氷見や新湊ではなくあえて魚津とはまたマニアックな...と思ったら、このお店の常連さんに漁協の関係者がいて、その縁で魚津から送ってもらっているそうです。

こんな江戸の下町で故郷の味に出会えるとは。

居酒屋まめぞ

そろそろ〆に入ろうかというところで、最初から気になっていたコーヒー酒に手を出してみます。
自家製のお酒で、コーヒーの銘柄はモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンの三種。

キリマンジャロを飲んでみましたが、確かにコーヒーだけど、コーヒーそのものを凝縮してお酒にしたような、濃厚なお味。
これはちょっとハマるかも。

居酒屋まめぞ

そして〆その一は、明太クリームパスタ。

ドラマを観ていたときは「どんなに美味しくたって所詮は居酒屋のパスタだろう」と高を括っていましたが、正直申し訳ありませんでした(ぉ

これはうまい。
クリームたっぷりで濃厚な明太クリームソース。明太子が主張しすぎず、ソースそのものの味で勝負している感じ。
相対するパスタも、ゆで加減が絶妙で、ソースに負けてない。これはそのへんのパスタ屋が裸足で逃げ出す本格派だ。

うん、明太クリーム、正解。

居酒屋まめぞ

麺だけ食べ終えたところで、女将さんから

「ソースがまだいっぱい残っていてもったいないから、パンの耳でもお出ししましょうか?」

というありがたい申し出が。く、く、ください(ぉ
柔らかいパンの耳に明太クリームソースをたっぷり染みこませて食べると、これもまたうまい。
結局ソースまで残らず完食してしまいました。

居酒屋まめぞ

〆その二、まめぞチャーハン。

ベーコンと卵のこの上なくシンプルなチャーハンだけど、オーソドックスな味付けで、そしてこれまた軽い食感。
飲んだ後の〆なら、こういう軽いチャーハンがちょうどいい。

居酒屋まめぞ

それから〆その三は、いよいよ本命、かつサンド。

この、パン二枚分の厚みを超える分厚いカツは、見るだけで圧倒されます。
さらに、カツの断面から容赦なく溢れ出る肉汁の輝きがたまらない。

居酒屋まめぞ

うわっ、うま!何これ。

口の中にじゅわっと充満する肉汁と、特注ソースの甘みが何とも言えないハーモニーを奏でている。
これだけボリュームがあるのに、他の揚げ物と同じく、全然重くない。

今まで積み上げてきた俺のかつサンド経験に今、全く新しい 1 ページが開かれた。

居酒屋まめぞ

パスタがあって、サラダがあって、生ハムも深海魚も同居する。
餃子もあれば、海老フライだって食える。
この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか。

ここは本当に美味しかった。Season4 の店では、ここと神宮前の中華木場のカレーがトップ 3 じゃないでしょうか(箱根のステーキ丼も絶品だけど、そう行ける立地じゃないので)。ここは、ちょっと遠いけど何度かリピートしてしまうこと確定です。

世の中にはまだまだ、驚くべき店が潜んでいる。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

B00MN0SBFG

関連ランキング:居酒屋 | 新御徒町駅浅草橋駅蔵前駅

投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2014/12/29 (Mon.)

東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖

「腹が減って死にそうなんだ。"めし屋"は...どこでもいい、"めし屋"はないのか」

山谷

今年 2014 年は、今はなき雑誌「月刊 PANJA」にて『孤独のグルメ』の連載が始まってから 20 周年にあたるアニバーサリーイヤーです。ここはやはり、一年の聖地巡礼の締めとして記念すべき第一話の聖地を訪問するしかないでしょう!というわけで、台東区日本堤(通称:山谷地区)まではるばるやってきました。
アクセスは、JR・地下鉄南千住駅から徒歩 7~8 分といったところ。

山谷

作中にも登場したアーケード街「いろは会ショップメイト」には大々的に『あしたのジョー』がフィーチャーされています。私は世代ではないのであまりピンと来ないのですが、『あしたのジョー』の舞台はこの台東区山谷ということのようですね。

そういうこともあって、この界隈はまるで昭和がそのまま動態保存されているかのような、レトロな街並み。ビニールシートで生活している人や路上に座り込んでいる老人も見受けられ、独特の空気が漂っています。当時の新連載の舞台がいきなりここ、というのはなかなかすごいものがあります。

まいったな...いったいどこに迷いこんでしまったんだ。
焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。

山谷

この山谷の古い街並みの合間から顔を覗かせる、東京スカイツリーの圧倒的な存在感。20 年前にここにこんなものが建つなんて、誰が予想したでしょうか。

そんなことを思いながら、お店に辿り着きました。

きぬ川

きぬ川

この掲載当時からほぼそのままなんじゃないかと思われる店構え。今まで巡ってきた聖地の多くもそうでしたが、ここは特にその歴史の長さを感じます。

実はこの店の前までは過去に二度来たことがあるんですが、二回とも休業だったというね。食べログにも「不定休」とあったけど、そこまで遭遇できないものか...と思って調べてみたら、特に最近は夜営業をやっていないことのほうが多いとのこと。というわけで、今回は朝の 9 時半にやって来ました(ぉ

ええい!ここだ、入っちまえ。

きぬ川

店員のおばさんは、そのまま 20 年が経った感じのお婆さんになっていました。あとは厨房におじさん(?)が一人。

店内に貼り出されたメニューには「豚肉炒め」「豚汁(小)」「御新香」「御飯(中)」の文字が。おお、狙ってかどうか知らないけどこれ五郎さんセットじゃないですか!

俺はできるだけ物おじせずハッキリという。注文を聞きかえされるのはやっかいだ。

「ぶた肉いためとライスください」
「ごめんなさい、今できないんですよ、すいません」

なんと(;´Д`)ヾ。
他のメニューを見ると「夜のみ」と書いてあるものもあるし、朝食メニューも売り切れたものから順次終了というルールらしいので、これは仕方ない。ぶた肉いためライスに巡り会うために再訪したくても、これじゃ望みは薄そうだな...。

きぬ川

「焼き魚は、何がありますか」

と聞いてみたところ、そこのガラスケースにあるものの中から選んで...とのこと。鯖やほっけの焼き魚に、カレイの煮付け。他には目玉焼きとオムレツといったところ。既にだいぶ売り切れている感じでしたが、朝 6 時から営業しているようなので、無理もない。

この中ならやっぱり鯖かな。

きぬ川

注文をしてしまうと少し気が楽になり、店内を見回すゆとりができた。

店内は、想像通り...だけど、確かに当時から 20 年経ったんだなあ、というのを感じる古めかしさ。テーブルレイアウトは変わっており、パイプ椅子はスツールタイプから折りたたみ型に入れ替えられていました。
お客さんもお客さんで、作中に登場したおじさんたちがそのまま歳を取ったんだろうなあ、という感じのお爺さんばかり。もしかしたら、当時久住さんが来店したときにいたお客さんもこの中にいるのかもしれない。当然、帽子を被っているお爺さんも多く、ある種の美意識が感じられる。こんな時間なのにほぼ満席で、朝からビールを飲むお爺さんが話に花を咲かせています。結局この店の中で食う客ってのは、ほとんど飯より酒の客なんだな。

なんだか、ここだけ時が止まっているかのようだ。

...そうこうするうちに、朝食が来ましたよと。

きぬ川

うわあ、朝からなんだかすごいことになっちゃったぞ。

頼んだのは焼き鯖、納豆、ごはんに味噌汁。当初の目的とは違うしぶた肉ととん汁でぶたがダブることもなかったけど、これぞ正しい日本の朝ごはん。これだけのつもりだったのに、さらにお店からのサービスでほうれん草のおひたしとしらすおろしまでついてきました。

ぶた肉いためにありつけなかったのは残念だけど、figma 井之頭五郎についてきたぶた肉いためのミニチュアを飾って気分だけ盛り上げてみました(ぉ。このミニチュアにとってはある種の里帰りなわけで、これはこれで感慨深い。

きぬ川

可もなく不可もない感じの焼き鯖。若干ウェルダン気味な感じ。
でも普段朝食に鯖を食べることなんてないから、ちょっとだけ嬉しい。

きぬ川

ライス、量多し。これで「中」ということなので、大盛りだったらどんなことになっちゃうんだろう?

少し水分多めに炊いた感じの、柔らかめのごはんでした。

きぬ川

味噌汁は、王道中の王道・しじみ汁。
迂闊に飲むと火傷しそうなほどに熱々。でも、寒い外を歩いてきたばかりだから、これがありがたい。

きぬ川

納豆は市販のものだろうけど、ねぎがたっぷり加えられているのが嬉しい。

そして、ぶた肉いための代わりに「不思議なねりからし」がここに(笑

きぬ川

それからほうれん草のおひたしと、しらすおろし。朝食からこういうつけあわせがいろいろ出てくると、なんだかちょっとした贅沢をしているかのようだ。

きぬ川

「ふう、うまかった...」

腹ははちきれそうだ...さすがに朝から食いすぎた。

サービスが二皿あったとはいえ、これだけ食べて 550 円。ライスの量は多いかと思ったけど、おかずの品数が多かったせいで、むしろちょっと足りないくらいでした。

おれはゆったりと店を出る。
おそらく...俺はあの店には不釣り合いな客だったんだろうな...。

孤独のグルメ

ようやく明治通りに出た。
タクシーが来れば乗ろう。
来なければ歩いて地下鉄日比谷線の三ノ輪駅に出ればいい。
そう思った。

俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた。

...というわけで、漫画『孤独のグルメ』コミック 1 巻の聖地はこれにてコンプリートしました。始めた頃は全店巡るつもりはなかったのに、どうしてこうなった(;´Д`)ヾ。既になくなっているお店もあったし、ステーキの「スエヒロ」も私が巡礼した直後に倒産するなど、20 年の長さを感じます。
本当は、コミック【新装版】に特別編として収録された病院食回もありますが、今のところ入院する予定がないので、できるだけ巡礼せずに済む健康を維持していきたいと思います。ちなみに先日入院した某氏は、初日の食事にいきなりカレイの煮付けが登場して、軽く戦慄したそうです(笑

原作のほうは来春に 2 巻の発売が予定されているとのこと。これまで「SPA!」に掲載されてきた回数では足りなさそうなので、描き下ろし回も複数含まれているのではないかと思います。そちらも楽しみですが、ドラマ Season4 の聖地巡礼もあと少しだけ残っています。来年は、そのあたりから巡っていきたいと思います。

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

459405644X

関連ランキング:定食・食堂 | 南千住駅三ノ輪駅三ノ輪橋駅

■漫画『孤独のグルメ』聖地巡礼エントリーまとめ
第 1 話 東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖
第 2 話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第 3 話 東京都台東区浅草の豆かん
第 4 話 東京都北区赤羽の鰻重
第 5 話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第 6 話 東京発新幹線のぞみ 55 号のシュウマイ
第 7 話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
第 8 話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼肉
第 9 話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼 / 甘味パート
第 10 話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食(の消滅)とオーガニックランチ
第 11 話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
第 12 話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
第 13 話 東京都新宿区神宮球場のウィンナー・カレー
第 14 話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
第 15 話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
第 16 話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
第 17 話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
第 18 話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそば(の消滅)とチャーシューメン
→ドラマ Season1 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season2 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season3 の聖地巡礼エントリーはこちら

投稿者 B : 23:58 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック