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2016/12/26 (Mon.)

羽根付き餃子と本格中華 蒲田 金春本館

この秋から機会を見つけて食べに行っている蒲田の羽根付き餃子三大名店巡り、你好歓迎と来て最後にこのお店に行ってきました。

金春本館 2 号店

金春本館

他の二店と同様、この「金春」も蒲田界隈に何店舗か展開しているようですが、京急側の本店は微妙に遠いので今回は JR 寄りの本館 2 号店に来てみました。東急側にはさらに「金春新館」という店舗もあるようですが、本館 2 号店と新館ってどう違うんでしょうか。純粋な支店とのれん分け、みたいな関係なんですかね。
JR 蒲田駅西口のごちゃっと飲食店が集まっているエリアの地下に 2 号店はありました。

金春本館

店内はけっこうオーソドックスな中華料理店の雰囲気。餃子が有名ですが、それに限らず中華料理の店なんですね。
菜譜を開くといきなり「金春の五心」という標語がどどーんと。偏見かもしれませんが、中華のお店でこういうのってあまり見かけないので、なんだか新鮮。

金春本館

私はそんなに昼から飲まない派なんですが、餃子が来ると分かっていれば話は違う。
遠慮なく昼麦酒、いただいちゃいます。

金春本館

そして羽根付き餃子のお出ましです。
パリッとしたしっかりめの羽根がついた六連の餃子がなかなかのインパクト。お皿からは当然はみ出しています。

金春本館

箸で羽根を割ってみると、ひとつひとつの餃子はやや小ぶりであることが分かります。
そしてここも蒲田の羽根付き餃子の例に漏れず、肉汁がジュワッとジューシー。見た目のコンパクトさを裏切るボリューム感だけど、ついパクパク食べられてしまいます。

金春本館

続いて「三鮮蒸し餃子」。こちらは羽根付きとは趣の違う、中華の本流ともいえるタイプ。
「三鮮」は肉、魚介(エビ)、野菜(ニラ)の三種類という意味かな?普通の餃子よりもうまみが凝縮されていて、皮のモチモチ食感との組み合わせも絶妙。これ、羽根付き餃子よりも気に入った。

金春本館

それから小籠包。ここの小籠包は皮が厚めで、小籠包というよりもマイクロ豚まんと言った方が相応しいかもしれません。
こちらも肉汁成分多めで美味。でもどちらかといえば餃子の完成度の方が上かな、という気がします。

金春本館

点心以外の料理もいただいてみました。こちらは軟骨の四川風炒め。
軟骨の唐揚げをタマネギと一緒に大量の唐辛子、花椒、ニンニクと炒めたもの。見た目はむちゃくちゃ辛そうですが、味はそこまでではなく、スパイスの香りと旨味が軟骨にガツン!と移っていてうまい。これ、好きな味。

金春本館

中華のお店で見かけたら頼まずにはいられない、海鮮おこげ。
目の前でジュワーとやってくれるお店も少なくないですが、ここのは最初から出来上がった状態で持ってきてくれました。
本来はパリパリのおこげが、海鮮のうまみをたっぷりと溶かし込んだ餡を吸ってしなしなになっていて...これもうまい。アツアツのうちにいただくのがポイントです。

金春本館

〆はチャーシュー麺(醤油)。麺は太めの緩縮れ麺でした。
万人受けする優しい味なんだけど、何とも言えないうまみが後を引く中華系醤油スープって、どうしてこんなにうまいんだ。歳を取るほど、こういうシンプルだけど奥深い味の良さが解っていきます。
これ、日常のお昼はこのラーメンと羽根付き餃子があれば、それで満足と言えそうな気がする。

金春本館

お腹いっぱい、調子に乗って食べ過ぎたくらい食べてしまいました。

餃子も良かったけど、それ以外の中華が侮れない本格派で、餃子目当てでなくても食べに来たい感じ。
羽根付き餃子だけなら個人的には歓迎がベストだけど、全体的な満足感は金春のほうが上かも。特に蒸し餃子、あれは良かった。

また食べに来たいと思います。今度は新館のほうにも行ってみたいかな。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:58 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2016/12/12 (Mon.)

五反田 トラットリア ロマーノ

たまーにランチにパスタが食べたくなる日があるんですが、五反田はガッツリ肉の店は多いのにイタリアンのお店はあまり多くない。まあ五反田にそういう店が建ち並んでいてもちょっと不釣り合いですが(笑)、数少ない中でも個人的にイチ押しなのがこちら。

トラットリア ロマーノ

トラットリア ロマーノ

駅前の路地をちょっと入ったところにある、地下のお店。外からだと店内の様子が分かりにくく、入りづらい立地ですが、お昼時にもなると行列ができています。この辺でスパゲティ食べようと思ったら他には五右衛門か喫茶店くらいしかないし、まあそうなりますよね。

店内は五反田とは思えないオシャレさで(失礼)、地下にもかかわらず明るい空間が作られています。基本的に女性客中心だけど、思った以上に男性客が多い。

トラットリア ロマーノ

テーブル席もありますが、おひとりさま用のカウンター席からオープンキッチンが眺められます。若くて溌剌としたスタッフが手際よく料理を仕上げていく様子は、見ているだけで楽しい。

トラットリア ロマーノ

ランチメニューはこんな感じで、パスタ三種、ピザ二種、肉 or 魚のプレートからの選択式。基本メニューは決まっているけど、使われる具は日替わりなので、飽きずに楽しめます。

トラットリア ロマーノ

ランチを頼むと、おかわり自由のパン(バゲット&フォカッチャ)が出てきます。各席にオリーブオイルが置いてあって、自由にパンにつけて食べられます。
こうなってくるとパルミジャーノチーズとワインが欲しくなってきますが、お昼時なので自重(笑

ちなみにパンは肉魚プレートだけでなく、パスタやピザにもついてくるので、炭水化物の採りすぎ注意。

トラットリア ロマーノ

トマトソースのパスタ「ロッソ」。この日はラグーと野菜のトマトソースでした。
パスタは細麺のスパゲティーニ。茹で時間短縮のためでしょうが、程良くアルデンテでスルスル食べられます。味つけもちょうど良い。しかも並盛りでもその辺のイタメシ屋の大盛りくらいの分量があり、ゴロゴロ入った野菜もボリュームがあって、かなりの満足度。大盛り無料だけど、これは並盛りでも十分かもなあ。

カルボナーラもけっこう気になってたんですが、他のお客さんが頼んだのを見る限りではトマトソース同様に野菜多め。私はカルボナーラの具はパンチェッタのみのシンプルなのが好みなので、トマトソースで正解だったかな。

トラットリア ロマーノ

日替わりピッツァ「モンテ」。この日はサラミとほうれん草、ミニトマト、玉ねぎ、モッツァレラチーズがトッピング。こちらもなかなか具だくさんで美味しい。
どのメニューを選んでも旬の野菜がふんだんに使われているので、野菜不足になりがちな平日のランチタイムとしてはありがたい。

トラットリア ロマーノ

こちらはお肉のプレート、豚肩ロースのソテーと季節野菜のロースト。
野菜も日替わりですが、この日は根菜がゴロゴロ入っていて野菜だけでお腹いっぱいになりそうなボリューム感。

トラットリア ロマーノ

豚肩ロースのソテーは、分厚いのが二枚。この圧巻のボリュームでランチ 1,000 円というのは驚くべきコストパフォーマンス。これ一枚分で 1,000 円取る店もザラにあるというのに。
ジューシーな豚ロースをバルサミコソースでサッパリいただけます。ただ、これ二枚は大の大人でもけっこうな量で、一枚半もあれば十分かも...とさえ思います。

お店の雰囲気とは裏腹に、リーズナブルでボリュームたっぷりのイタリアンランチ。雰囲気も味も良くてオススメ。
ただランチは全体的にボリュームが多くて途中で飽きがちなので、複数人で行ってシェアするのが正しいあり方のような気がします。

今度はディナータイムにも行ってみたいんだよなあ。

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投稿者 B : 23:59 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2016/12/10 (Sat.)

西麻布 一歩 再訪

おいしい鶏をいただきに、久々に西麻布の一歩へ行ってきました。

一歩

一歩

六本木の繁華街からちょっと歩くと、西麻布の少し落ち着いた界隈にたどり着きます。どの駅からもちょっと遠いけど、だからこそ喧噪に煩わされることなく、静かに語らえる場所。そういうのもあってこのお店も気に入っているのですが、今回は久しぶりに訪れました。

一歩

とりあえずビール。お通しは鶏肉のチャーシュー的な煮込みで、柔らかくて味がよく浸みており、単品メニューとしても成立しそうなうまさ。
一杯目のビールがスルスルとなくなっていきます。

一歩

軽くおつまみ的にクリームチーズの味噌漬け。こういうチーズ系・珍味系おつまみに目がない私としてはどストライクな一品。
クリームチーズと味噌って、なぜだか妙に合うんだよなあ。発酵食品のハーモニー。

一歩

白レバーのムース。くさみがなくて、滑らかな舌触り。
焼鳥と軍鶏鍋がメインの店なのに、ここまでは和洋折衷的なアンティパストが続きます。

一歩

これは何だったか忘れたけど(ぉ、サラダ的な何か。美味しかったのだけは憶えてます(笑

一歩

で、そろそろここからが本番。飲み物は中々(焼酎)のロックに切り替えて、本格的な鶏肉攻勢に備えます。

一歩

焼鳥は、ささみのさび焼とねぎまから。
このお店が使っている軍鶏はジューシーなんだけど脂っこくなく、「ちょうどいい」感じ。ねぎまのネギも細身のを軽く焦げるくらいに炙ってあってちょうどいい。ネギのみずみずしさが残りすぎてるとベチャッとしちゃってイマイチなんですよね。

一歩

ヒザ軟骨もおいしい。
ここの焼鳥は基本的に一本 220 円。西麻布の真ん中でこのクオリティの焼鳥がこの値段、というのはとてもリーズナブルだと思います。

一歩

それから旬のギンナン。
焼鳥屋にあるとつい頼んじゃいますよね。

一歩

ポテトサラダがまた丁寧に作られていて、ふわふわの食感でおいしい。
これおかわりもらってもいいですか(ぉ

一歩

もも肉の唐揚げ!これは以前来たときに気に入ってしまい、絶対また食べようと思っていたやつ。
しかもここしばらく美味しい唐揚げが食べたいと思っていたにも関わらず、ランチで入った定食屋のおいしい唐揚げがそういうときに限って売り切れだったりして、ものすごく唐揚げに飢えてたんですよね(笑

ジューシーな鶏肉にちょっと濃いめの味つけで、カラッと揚げたてをいただく。ここの唐揚げに並ぶレベルの店はそう多くないんじゃないでしょうか。
焼鳥屋でありながら、メインの焼鳥よりもうまいと思えてしまう唐揚げ。鶏唐好きとしては、この上ない幸せ。

一歩

想像したのとは違う見た目で登場した、自家製コロッケ。
コロッケ自体ももちろん美味しいんですが、ホワイトソースを絡めて食べるとクリーミーさが増してさらに美味しい。

一歩

最後の〆は「なめらかプリン」。一日六食限定なので、予約するときにコースではなくまずこのプリンを予約しました(笑
卵そのものの味を活かした濃厚なプリンで、甘い物好きでなくてもこれは幸せに浸れます。下手な専門店を凌駕するレベルで、お世辞抜きでこれを食べるためにこの店に来てもいい、と思えます。

今回も、どの品もとても美味しかった。
料理にハズレがなくて、しかも落ち着ける場所で、改めてこの店は自分の中でも「とっておきの店」の一つだなあ、と思いました。
今度は誰を連れてこようかな。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:33 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/12/07 (Wed.)

「3 月のライオン Cafe」に行ってきました

東京駅方面に出る機会があったので、気になっていたカフェに足を運んでみました。

3 月のライオン Cafe

3 月のライオン Cafe

『3 月のライオン』、私は原作コミックは読んでいなかったのですが、読んでいる友人の評価がとても高くて気にはなっていました。そしたらこの 10 月からアニメ化されるというじゃないですか。しかも制作はシャフトということで、これは観るしかない。で、観てみたら期待以上に面白いじゃないですか。シャフト的な記号化された表現が少なく、原作(読んだことないけど)の世界観を尊重して丁寧に映像化された感じ。ストーリーは重めなんですが、決して居心地の悪くない世界観が気に入ってしまいました。

その『3 月のライオン』のコラボカフェが 10 月から丸の内の KITTE 内「マルノウチリーディングスタイル・カフェ」で営業中。近年、アニメに限らずプロモーション目的のコラボカフェ、増えてますよね。

3 月のライオン Cafe

店内は明るく柔らかい雰囲気で、中に『3 月のライオン』のキャラクターイラストや川本家のネコたちのぬいぐるみがたくさん飾られています。
そして、お客さんは 90% 女性...これは、個人的には居場所がない感じ(;´Д`)ヾ。男性もけっこう読んでる/観てる作品だから三割くらいはいるかなーと思っていたけど、甘かった。

3 月のライオン Cafe

コラボメニューはこんな感じ。『3 月のライオン』は一応将棋マンガだけど、劇中での扱い的には将棋よりも料理の方が登場頻度が高いというくらい、食べ物が劇中で重要な役割を果たしています。しかも、どれもやたらうまそう。個人的にはグルメマンガの一種と位置づけています(ぉ
そんな劇中に登場する料理を再現、あるいはイメージしたメニューが満載。登場する料理は基本的に家庭料理系なので派手なメニューはありませんが、どれも美味しそうです。

3 月のライオン Cafe

で、オーダーしたのは「あかり特製とろっとろの角煮ごはん」。私は原作を読んでいないのでアニメにはまだこのメニューは登場していませんが、写真の角煮がやたらおいしそうだったので。
これまでアニメに登場した中で印象的だったのはやっぱり「豚コマカレー(温泉卵のせ)」ですが、お店のカレーだと想像するような「家庭のカレー」の味にならないだろうな...と思って角煮にしました。豚コマカレーに例の唐揚げも載ってたら間違いなくカレーにしただろうけど!(笑

3 月のライオン Cafe

白いごはんの上にごろごろっと角煮。添えられているのはほうれん草と大根のナムル。
角煮はけっこうインパクトある大きさで、見た目以上に柔らかい。欲を言えば味がもっとじっくり浸みさせたほうが好みだったのと、もっとつゆだくでもいいのよ、とは思いましたが、おいしい。あのふんわりしたあかりさんの声で「さあ、めしあがれ~」と脳内再生しながら食べればさらに幸福感に包まれます(何

3 月のライオン Cafe

オリジナルメニューを頼むとおまけでキャラクター缶バッヂ(中身はランダム)がついてくるわけですが、私はあかりさんを一発ツモ。
あかりさん、家庭的で母性的で、いいですよね。何より「ふくよかな体格には目がない」というキャラクター設定が素晴らしいじゃないですか(ぉ

3 月のライオン Cafe

店内にはメインキャラクターのパネルや、

3 月のライオン Cafe

アニメのコマのプリントが飾られていたり、

3 月のライオン Cafe

原作の羽海野チカ先生やシャフトの新房昭之監督、

3 月のライオン Cafe

豪華キャスト陣の直筆サインなども展示されています。
しかしメインキャラの中に入っているのが二階堂ではなく三角。何故。

3 月のライオン Cafe

12 月ということで、お店の中はクリスマス色が強くて全体的に幸せな雰囲気に包まれていました。陰のある作品だけど、食事のシーンはいつも幸せなんですよね。

期間終了までの間にもう一度くらい来たいなあ。そしたら今度はカレー食べよう。

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投稿者 B : 23:33 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2016/12/04 (Sun.)

シャンウェイを受け継ぐ味 四谷三丁目「遊猿」

「食材が踊る。弾ける。中国鉄板食欲雑技団だ」

遊猿

ドラマ『孤独のグルメ Season4』に登場した鉄板中華の名店、シャンウェイ。私がこれまでにほとんどの聖地を巡礼してきた中でも、トップ 5 に入る店だと思っていますが、それだけに予約がなかなか取れない。今までに何度か行こうとして予約できず、最近でもまだ混んでいるという超人気店になってしまいました。
が、最近そのシャンウェイで修行したシェフが四谷三丁目に中華料理店をオープンしたという噂を聞きつけました。シャンウェイのファンとしては、これはもう行くしかないじゃないですか。さっそく有志を募って行ってきました。

お店は四谷三丁目から徒歩数分、他にも渋い店やうまそうな店が建ち並ぶ車力門通りの奥にありました。とても雰囲気のある通りで、改めてカメラを持って歩きに来たい道。

遊猿

でもその店構え以上にインパクトがあるのが、隣の「坊主バー」の看板。なんだこれ(;´Д`)ヾ。
しかもその上の階には「牧師バー」...やばい、中華よりもこっちのビルのほうが気になってきた(ぉ。

しかし気を取り直して、お店の扉を開きます。

遊猿

遊猿

高級中華料理店っぽい外観からは想像できない、カントリー調の内装。程良くオシャレなんだけど暖かみがあって、とても落ち着く空間です。
カウンター越しにはシャンウェイ同様に大きな鉄板があり、その上でさまざまな食材が料理に仕立てられていきます。この店はもしかしたらテーブルよりもカウンターが特等席なのかも。

こういう店舗、好き。

遊猿

何はなくともまずは生ビールで乾杯。ヱビス生なのが嬉しいじゃないですか。

遊猿

メニューは黒板に。シャンウェイと同じメニューもあれば、こちらのお店のオリジナルと思われるメニューもあります。さらに店員さんと話をしてみると、この中に書かれていないものでも作ることができるとのこと。そういえばシャンウェイも黒チャーハンは裏メニューだったし、そういう伝統は受け継いでいるようです。
しかしどれもうまそうで迷うよなあ...と決めあぐねていたら、店員さんから「前菜、人数分の盛り合わせにしてきましょうか?」との嬉しい提案。それそれ!それください。

遊猿

といってまず出てきたのは「ウニゆば」。湯葉といっても実際は寄せ豆腐のような柔らかい豆腐で、このクリーミーさがウニとの相性抜群。隠し味の山椒も効いていて、これは最初からいきなりやばいやつ来ちゃった。すごくおいしいです、これ。

遊猿

そして前菜の盛り合わせ、上から時計回りに豚耳とレッドキャベツの香菜和え、スミイカ葱生姜和え、豚かタロースとカシューナッツの黒酢和え、ツブ貝の紹興酒煮、中央が白子の何か(忘れた)。
いろんな料理を少しずつ楽しむという中華の醍醐味。しかもどの皿も手を抜いておらず、ついおかわりが欲しくなります。

遊猿

食事に引っ張られるようにビールがあっさり空いてしまったので、飲み物はハイボールに移行します。

遊猿

これまたどれにするか迷った点心は、オーソドックスに鉄板大餃子を選択。餃子というより肉包子と呼びたくなるサイズの餃子はもっちもちでうまい。葱や胡麻をふんだんに使って作られていると思われるタレ?餡?がたっぷりと上にかかっていて、餃子の味を引き立てます。

遊猿

こんな餃子を出されたら、紹興酒のボトルを入れずにはいられなくなるじゃないですか。
紹興酒って普段あんまり飲まないんだけど、うまい中華を食べると欲しくなっちゃうんですよね...。

遊猿

カキの四川煮込み。
見るからに辛そうだけど、唐辛子だけでなく甜麺醤や山椒を駆使した複雑な味がカキによく浸みこんでいて、これもまたうんまい。こういう味、どストライク。

遊猿

シャンウェイでも名物料理だった、やわらか蒸し鶏(半羽)。誇張なく、本当に骨まで食べられる柔らかい蒸し鶏に、葱醤油が浸みる。中華といえば蒸し鶏は外せない定番料理だけど、ここまで柔らかいのはシャンウェイとこの店以外では食べたことがありません。

やっぱりうまいなあ。ああ、半羽とか日和らずに一羽いっておけばよかったか。

遊猿

ワカサギの香り炒め。
軽く揚げたワカサギに香草が絡んでおいしい。これまたお酒が進みます。

遊猿

からの本命、毛沢東スペアリブ!
メニューには書かれていませんでしたが、店員さんの「毛沢東スペアリブ、できますよ」との一声で注文させていただきました。どうやらシャンウェイに行ったことのある客と見抜かれていたようで(笑

ジューシーなスペアリブに、たっぷり振りかけられたこの謎のスパイスが超辛くてウマイ。このフレーク、何でできてるんでしょうね?揚げニンニクと唐辛子と葱、までは判るけど、全体としてはよく解らないうまさが渾然一体となって押し寄せてくる。ヒィヒィ言いながらも箸が止まらないこの感じ、クセになりそうです。

遊猿

これはちょっと口を冷やしながらじゃないと食べられず、改めてハイボールに戻ってきてしまいました。でも、うまかった。
食後に「余ったフレーク、お持ち帰りになりますか?」という申し出をいただいたので、お言葉に甘えて持ち帰らせていただきました。中華っぽい料理にかけてもいいし、ご飯に振りかけるのもアリ。ただ、いろんなスパイスで口が慣らされた店内で食べるのよりも、自宅で食べるとさらに辛さを強烈に感じるので、どうやって食べるかは工夫が必要かも(笑。

そういえばシャンウェイの料理はどれも大胆にガツッと盛られて出てきましたが、このお店は味は受け継ぎながらも、全体的に上品な盛り付け。ちょっと落ち着いた感じで会食したい用途にも使えそうです。

期待に違わずおいしかった。ここはまた来たいなあ。一緒に行きたい人、募集します(ぉ

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/11/24 (Thu.)

五反田 刀削麺 西安飯荘

刀削麺が食べられる店って中華料理店でもそんなに多くないと思いますが、五反田には何故かたくさんあります。何店舗か食べ比べてみましたが、この界隈でいちばん美味しいのはここじゃないでしょうか。

刀削麺 西安飯荘

西安飯荘

飲食店の並ぶ雑居ビルの一角にある中華料理店。店名の枕詞に「刀削麺」と掲げているだけあって、刀削麺が売りの店です。
ちなみに右隣(東側)には「中国料理 東海酒家」。お隣同士で中華料理店、しかもお店の名前も「西安」と「東海」って狙って並んだんじゃないかと思ってしまいます(笑。

西安飯荘

お昼のメニューはとにかく刀削麺推し。刀削麺だけでかなりのバリエーションを誇ります。しかも冬季限定メニューまであって...迷わせるなぁ~。
面は大盛りに小盛り、セットからサイドメニューまであって、いろんな人の腹具合に応じて満たせる感じ。

西安飯荘

まずはメニューの冒頭に掲載されている「麻辣麺」からいってみましょう。
注文時に、中国人の店員さんから「パクチー、ダイジョブ?」とカタコトの日本語で尋ねられるので、パクチーが苦手な人は抜いてもらうことも、好きな人は増してもらうことも可能。
私はパクチーは並にしましたが...それにしても、スープがまるで地獄の釜のように真っ赤じゃないか。

西安飯荘

刀削麺だけあって、もっちりとした太麺。この麺のもちもち度合いが近隣の他店よりも秀でています。
スープはガツンとくる唐辛子の辛さに山椒の刺激も相まって、強烈なパンチ力。そろそろ寒くなってきましたが、それでもこれを食べると汗だくになれます。しかしこの存在感のある麺がその辛さをしっかりと受け止めて、辛さが癖になりそうなうまさにまとまっています。

ちなみにここの刀削麺、作っているのは人ではなくロボットです。生地を練っているのは人間なんでしょうが、切っているのは厨房に設置された刀削麺ロボ。最初、中で店員さんが刀削麺を切ってるな、どれどれ...と覗き込んだらロボットで、ついのけぞってしまったという(;´Д`)ヾ。この店に行ったら、このロボットは必見です。

西安飯荘

続いて担担麺。こちらは麻辣麺に比べると幾分マイルドで、胡麻の香りが効いていることもあって食べやすい。私の好み的にはもうチョイ辛くてもいいくらいですが、これなら辛いの苦手な人でも十分イケル味だと思います。

西安飯荘

麻婆麺。その名の通り麻婆豆腐が載った刀削麺です。
つい炒飯セットで頼んでしまいましたが、これはとんだ炭水化物祭りになってしまった。

西安飯荘

担担麺よりは辛いけど、麻辣麺ほど辛くない。辛さ的にはこれくらいが美味しく食べられるバランス点でしょう。
味としてはこれが好みなんだけど、ひたすら豆腐と刀削麺というのはちょっと抑揚に欠ける感じ。もう一ひねりあっても良かったかも。

西安飯荘

炒飯はとてもオーソドックスなタイプで、黄金色に光っているのがとても美味しそう。
なんですが...ちょっとオイリーすぎる気がします。もう少しパラッと仕上げてほしかったなあ。

西安飯荘

辛くない方面も試してみよう、ということでスペアリブ麺。

柔らかく煮込まれたスペアリブと、うまみが煮出された優しい味のスープがホッとします。これおいしい。刀削麺食べたいけど今日は辛いのの気分じゃないんだよなー、というときに迷わず選びたい。
でもこの店に来るとつい辛いの食べたくなっちゃうんですよね(笑

西安飯荘

そういえば餃子はどうだろう、と思って鉄板餃子も頼んでみました。
出てきたのはいわゆる「鉄鍋棒餃子」系の、薄皮パリパリで肉々しいタイプの餃子。

まあ美味しいんだけど...この店の刀削麺のレベルに比べると、普通かなあ。皮はポロポロ剥がれてくるし。
この店で普通の茄子炒めっぽい定食も食べてみたことはありますが、刀削麺以外はまあ普通なんですよね。刀削麺以外の中華なら近辺に他に美味しい店はいくらでもあるので、積極的に頼まなくてもいいかなあ、と思います。

西安飯荘

冬季限定の酸辣麺。刀削麺のスープに酸っぱ辛い「酸辣湯」を使ったものです。
私は酸辣湯も酸辣麺もけっこう好きでよく食べるんですが、ここの酸辣麺はあんまり辛くなくて酸味の方が前面に立っている感じ。このスープにこの太麺というのも、ちょっと間延びするなあ。スープがもっと辣味寄りか、麺が縮れ系の中華細麺なら(それじゃ刀削麺屋じゃなくなっちゃいますが)良かったのに。個人的には他のレギュラーメニューのほうが好きかな。

店員さんは基本的に中国人で接客は雑だけど(笑)、刀削麺の味には間違いがない店だと思います。中華系の辛いのが好きなら、迷わずオススメ。

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投稿者 B : 23:40 | Gourmet | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2016/11/16 (Wed.)

大衆ビストロ 煮ジル

以前から気になっていたお店にようやく行くことができました。

大衆ビストロ 煮ジル

大衆ビストロ 煮ジル

五反田の雑居ビル「グレイス五反田」。ここに入ってる飲食店の当たり率が高いことはこの blog でも何度か書いていますが、その中でも特に気になっていたお店がこちら。何故か今までなかなか縁がなかったのですが、某馬の人が出張で近くに泊まるということで、これ幸いとばかりにお誘いして訪店。
ちなみにここ、元々は目黒にある「大衆ビストロ ジル」の姉妹店のようです。東急沿線エリアに数店あるので、他のお店にも行ってみたいところ。

大衆ビストロ 煮ジル

お品書き。お酒のつまみ的に大変ソソられるメニューのオンパレード。ちなみにこのリストはアンティパスト系が中心で、メインの肉料理はまた別のリストが存在します。
私の好きな単語がズラリと並んでいて、これは悩むなぁ~。

大衆ビストロ 煮ジル

とにかく一杯飲んで気を落ち着かせよう。メニュー的にはビールよりもワインが飲みたい気分だったので、まずはグラスワインの白から。
これは「ブレッド&バター」という銘柄で、初めて聞いたけどワインらしからぬ名前(笑。でもその名の通り、まるでバターのようにコクのある白ワインで、これはつまみと一緒に飲むとどんどん進んでしまう危険なタイプだわ。

大衆ビストロ 煮ジル

で、最初のつまみはメニューの「自家製ベーコンに燻製ポテト"いぶりがっこ"のトリプルパンチ」に目が釘付けになってしまった、スモーキーポテトサラダ。
だってポテトといぶりがっこの組み合わせ、って二年前の何かを思い出さずにはいられないじゃないですか(ぉ

しかしこれ、ポテサラなのに燻製の香りが効いてて、クリームpいぶりがっこマスカルポーネとはまた違った感じでおいしい。パンとバターをモチーフにした白ワインとの相性も抜群です。

大衆ビストロ 煮ジル

からの「カイノミのタタキ」。最近あちこちのお店で食べて個人的赤丸急上昇中の部位、カイノミ。これをタタキにして、やや酸味の効いた濃い味のソースに絡めてあって、これまたうまい。ワインがどんどん消費されていきます。

大衆ビストロ 煮ジル

そして、鴨とフォアグラの田舎風パテ。パテ好きとしてはこういう店でメニューに載っていると必ず頼んじゃいます。
味付けはシンプルに岩塩もいいけど、マスタードソースもなかなか。

大衆ビストロ 煮ジル

あっという間に白ワインがなくなってしまったので、赤ワインに突入。
この店のワインは基本的に目黒店のシニアソムリエが選んでいるとのこと。いちいち私のツボを突いてきます(ぉ

ガッツリ肉を食べるなら、重めのフルボディ。かつ、私はスペインワインが好きなので、スペインの「メルセデス カベルネソーヴィニヨン」を選んでみました。メルセデスなのにドイツワインじゃないのかよと突っ込みたくなりますが(本来「Mercedes」はスペイン系の女性名らしい)、肉に負けない存在感ある重みがいいですね。

大衆ビストロ 煮ジル

この赤ワインで迎え撃つのは、とろとろ豚バラのシェリービネガー煮込み。その名の通りスプーンでほどけそうなほど柔らかくて、シェリービネガーの軽い酸味あるコクが絡まってとても美味。じっくり煮込んだ肉ってなんでこんなにうまいんだ。

大衆ビストロ 煮ジル

および、「牛サガリのコンフィ わさび風味のクレソン添え」。
いかにも肉って肉、でわさび風味のクレソンを巻いて食べる。「コンフィ」って一見タタキ系っぽいけど煮込み料理の一種で、先ほどの豚バラ煮込みと合わせて「煮ジル」の名に恥じないうまさ。思ってたとおり、この店「当たり」だ。

大衆ビストロ 煮ジル

豚・牛ときたら今度は鶏にもいっとかないといけないでしょうということで、「五反田チキンウィング スパイシーディップ」。どのへんがどう五反田なのかはちょっと判らないけれど(ぉ、油断すると火傷しそうなほどアッツアツの手羽先。いかにもバル、という感じの正しいつまみのあり方。

大衆ビストロ 煮ジル

ウズラとモッツァレラチーズの春巻き。
サクッとした衣の中からトロッとしたモッツァレラがこんにちは、こういうつまみもたまりません。こんなちょびっとじゃなくてもっと気前よく出してよ!と言いたくなるほど、あっという間に全部なくなりました(笑

大衆ビストロ 煮ジル

〆の炭水化物は、牛スジ入りガーリックライスにも強烈に心引かれたけどそこはウィークデーだったのでちょっと自制して(笑)「播磨灘産牡蠣と野沢菜、まいたけのビストロ飯 ラヴィゴットソース」。そろそろ旬の牡蠣と炊き込みご飯の定番マイタケ、そこに野沢菜が加わることで味にリズム感が出る。それぞれのうまみが相乗効果を発揮して、これは想像以上にうまい。ずっと肉で攻めてきたけど、最後に海鮮を選んで正解だった。

大衆ビストロ 煮ジル

デザートは「大人のプリン」。どのへんが大人なのかと思ったら、ブランデーの香りを効かせた濃厚なお味で、これは確かにお子様には分からないわ。

全体的にワインに合うチョイスと味付けで、おいしくお酒を飲むのに最適なお店でした。値段もお手頃で遠慮なく飲み食いできるのも嬉しい。カウンター席なんかもあるし、これは仕事帰りに一人飲みに使いたくなりますね。
ここはリピート確定です。他にも気になるメニューはたくさんあるし、近いうちにまた来ようと思います。

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投稿者 B : 22:46 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2016/11/06 (Sun.)

米沢牛焼肉 仔虎

こどグル宮城巡礼の帰り際に仙台で食べたランチは焼肉でした。

焼肉 仔虎

仔虎

聖地巡礼で牛タン・海鮮と堪能し、笹かま・ずんだ・萩の月はお土産で買ったので(笑)主要な宮城名物は網羅したし、でも最後まで美味しいもので締めたいし...ということで選んだお店。現地ではけっこうな有名店なようで、駅前店のほうを予約しようとしたらランチは満席でした。S-PAL(仙台の駅ビル)のほうは予約なしということで、開店と同時に突撃(笑

仔虎

店内は小ぎれいかつ落ち着いていて、焼肉屋というよりはオシャレなレストランという雰囲気。開店と同時に入りましたが、我々が入店した直後にすぐ満席になってしまったので、開店待ちして良かった。

仔虎

ランチはこんな感じで、焼肉以外にも牛丼、カレー、ローストビーフ丼...迷わせるなぁ~っ。どれもうまそうだし、これはちょっと選びきれない。

仔虎

ともあれランチビールで落ち着こう。ここはどれを食べても絶対ビールが欲しくなるメニューしかありません。
休日であっても、昼ビールってちょっと背徳的な味。

仔虎

というわけで、牛丼ランチ。セットのわかめスープを追加料金でカルビスープに変更済み。
おおお、これはなかなか豪華じゃないですか。

仔虎

牛丼は、一見糸こんにゃくの分量が多めに見えるけど、肉の存在感がすごい。いい焼肉屋の肉を牛丼に使うとこんなにジューシーになっちゃうのか!
今まで食べてたチェーン系の牛丼を牛丼だと思っていた自分を恥じたい勢いの、今まで食べた牛丼とはレベルの違ううまさ。

仔虎

カルビスープは辛さが選べましたが、とりあえず無難に中辛にしてみました。
こちらも、肉のうまみがたっぷりスープに出ていてとても美味しい。あまり辛くしない方がこの旨味を堪能できていいかもしれません。

仔虎

続いてローストビーフ丼。
っていうか、こんな霜降りのローストビーフ見たことないんですけど!
ローストビーフというよりも、特上カルビのタタキといったほうが適切な、ジューシーなローストビーフ丼。これもうまい。
店員さんが「ランチでは真っ先に品切れになる」と言っていたのが納得の味です。

仔虎

そして、定番焼肉ランチ。
このお盆に載っているポテサラやわかめスープも侮れない味なのですが、

仔虎

肉はこちらの米沢牛のカルビ・ロースと米沢豚カルビがそれぞれ二枚ずつ。

仔虎

で、ランチのライスを追加料金で米沢牛カレーに変更できるというので、迷わず変更するという暴挙に出るわけです(笑。
これがですね、このカレーだけで専門店にできるんじゃないかというほどにしっかり煮込まれたカレーに、トロットロの米沢牛のすじ肉がうまいのなんの。その辺のカレー専門店が裸足で逃げ出すレベルです。付け合わせが福神漬けでなくキムチ、というのも焼肉屋らしくていい。

このカレーはやばいわー。カレーには一家言あるつもりの私もこれにはやられました。

仔虎

このうまいカレーと米沢牛の焼肉が一緒に味わえる贅沢。
うーん、聖地巡礼で回ったお店に負けてないぞここは。

仔虎

ついつい調子に乗ってビールからハイボールに進んでしまうわけです。

仔虎

お酒が来ちゃったら仕方ない、肉の方も追加で米沢牛のカルビとロースをおかわりしてしまったりするわけです。

仔虎

焼肉・カレー・牛丼・ローストビーフ、どれをとっても隙がない。ここは紛いのない名店でした。
ついつい昼間っから飲み食いしすぎてしまった。

仙台に来たら立ち寄りたい店リストに加えておこうと思います。
今度は是非、夜にじっくり肉を焼きたいところです。

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投稿者 B : 21:29 | Curry | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2016/11/02 (Wed.)

宮城県石巻市のサバだしらーめん

「さぁ頼んだぞ、軽トラ号」

軽トラ号

今回の東北編聖地巡礼では、劇中と同様にレンタカーを利用しました。とはいえ、時間の都合でドラマのように石巻でレンタカーを手配していては周り切れなさそうだったため、仙台のレンタカー店で借りてクルマで巡りました。ただ、仙台のレンタカー店では軽トラを貸し出していなかったため、写真の日産ノートを「軽トラ号」と名付けて運用(ぉ

※注:さっきビールを飲んじゃいましたが、運転は同行の某氏(シラフ)にお願いしています。いずれにしても私は十年以上ペーパードライバーだから怖くて運転できない(笑

ただ、それだけではちょっとつまらないと思い、

くるまや本舗

実際にドラマに登場したレンタカー屋にも巡礼してきました(ぉ
しかしここ、劇中ではまるで駅のすぐ近くにありそうな描写なのに、けっこう離れてるんですね。駅横にもレンタカー屋があるんだからそこで借りれば良いのに、撮影許可が下りなかった的なアレですかね。

ちなみにお店には軽トラのレンタカーは見当たりませんでした(ぉ。でも劇中で走っていた軽トラは「わ」ナンバーだったので、実際に貸し出しているものと思われます(笑

...さて。

今回の聖地巡礼で、ここだけは外せないと思っていた場所がありました。
それが、ここ。

女川港

女川港を望む駐車場で、ゴローちゃんが黙祷を捧げていた場所。ここと同じ場所で自分たちも黙祷を捧げ、同じアングルの写真を撮りたかったのです。
Season2 のジャケ写ロケを思い出しながら、事前に Google マップでロケ地を特定して(笑)ほぼ同じ構図で撮影。ドラマでは足場か何かを使って少し高いアングルから撮影されていたようで、実際に撮れたアングルが少し低かったのが残念ですが、それでも満足。

この場面で井之頭五郎が祈りを捧げていたのは、震災の犠牲になった人々への哀悼か、復興に身を捧ぐ人々への感謝と激励か、それとも時に脅威となる自然への畏怖か。あるいはその全部かもしれませんが、まだ震災の傷が癒えないこの港の光景を前に、自然と自分も祈りを捧げたい気分になりました。

女川港

だって、このフェンスから下を覗き込むと、この状況ですよ。
関東で生活している分には震災の影響を感じることはもう少ないけど、少なくともここはまだまだ復興の途上。この辺り一帯が丸ごと津波に呑まれてしまったことを思うと、涙が出てきそうになります。
さらにこの右手には慰霊碑と献花台があって、さすがにその写真を載せることは躊躇われます。津波に呑まれる前の風景写真も飾られていて、目の前の光景との対比が、あまりにも重い。

女川港

道中にも、津波の被害を受けて解体された商店街のアーケードだけが残っていたり、震災の生々しい痕をまだ目にすることができます。
仙台から石巻~女川とクルマで移動してくる間じゅう、土木作業用の大型トラックがあちこちを走っていて、震災から五年半が経ってもまだ復興のための作業が続いていることを感じます。

震災からこれまで、気仙沼までボランティアに行った方やその後に津波被災地を旅してきた方のエントリーを読んでそれなりに知った気になっていましたが、少し時間が経過したとはいえ自分の目で現地の様子を見る、という経験は全然違いますね。自然の力の前に人間はあまりに無力なことと、それでも人が力を合わせることでまた前に進めること、自分が家族や世の中のために何をしなくちゃならないかとか、重々しい気分の中でもいろんなことを考えました。


閑話休題。

レンタカー「軽トラ号(ぉ」に乗って、女川から石巻まで戻ってきました。
北上川のすぐ近く、昔ながらの商店街の中に、その店はありました。

食堂きかく

「サバだし」というインパクト。煮干系のラーメンは都内にも数え切れないほどありますが、サバというのは初めて聞きました。
女川でさんざん海鮮丼やら穴子天やらを食べた後に「締めラー」としてこのラーメンを発見する井之頭五郎、おそるべし。

食堂きかく

食堂きかく

いかにも創作ラーメンとか B 級グルメ系だから新しめの店なんだろう、と思っていたら、お店はもう何十年も前からこの地で構えているであろう歴史ある食堂でした。
我ながらちょっと東京のラーメン観に染まりすぎていたなあ、と反省。

ともかく、別腹の寄り道、いただきます。

食堂きかく

店内も本当に古き良き地元の食堂。実際に地元のおじいちゃんおばあちゃんの憩いの場になっているようです。
でも、びっくりするほどいろんな人のサインが貼られていて、昔から知る人ぞ知る有名店だったんだろうなあ。

女川からクルマを飛ばしてきて、14:00 閉店のところ 13:30 頃に何とか到着できました。計算上はけっこうギリギリでしたが、今回の旅程はとことん運がいい。

食堂きかく

「ずるびきあんかけグルメ」って、何だそれ!?

サバだしラーメンってだけでもインパクトあるのに、それに負けず劣らず気になるワード。
調べてみたら、このあたりに伝わる「ズルズルと汁をすすり、あんかけのとろみが糸を引く」という郷土料理のことらしい。
ポスターにもいかにも郷土料理っぽい写真が並んでいて心惹かれるけど、ここは初志貫徹だ。

食堂きかく

というわけで、本命はもちろんサバだしラーメン。

食堂きかく

このサバだしに関するうんちくがこちら。
へえ、けっこう手間をかけて作ってるんだなあ。サバっていうといかにも青魚って感じの匂いが気になりそうなもんだけど、臭みがなく仕上がってるのかあ。

って、何故にフォントが古印体(笑
文章の理解を妨げる、絶妙なホラー感。どういうセンスなんだ...。

食堂きかく

待つこと数分、出てきましたよサバだしラーメン。

「サバだし」というイメージとは裏腹に、澄んだスープに焦がしネギ。
これはちょっと見た目からは味が想像できないぞ。

食堂きかく

まずはちょっとスープからいってみよう。

お~~~、そうなるか。
この味、好き。

確かに魚介系のコクのあるスープなんだけど、カドのないスッキリした味で、生臭さが全然ない。
サバのだしって、優しいんだ。

そこに絶妙に柔らか~く炊かれたチャーシューと、ドカンと存在感のあるサバのつみれ。
このサバつみれが、スープにないサバらしさを補って、サバだしラーメンを食べた感を味わわせてくれる。

食堂きかく

細くて喉ごしの良いストレート麺がまた、このスープによく合ってる。
まるで石巻の人々の素朴な優しさに触れたようなラーメンだ。

サバだしラーメン、逃がしたら後悔するとこだった。
うまいなあ、東北。

食堂きかく

ちなみに、店内ではこのオーディオ機器からずっと懐メロがかかっているんですが、間にちょいちょいサバだしラーメンのテーマ曲が挟まれる謎演出。しかもこのテーマ曲、何パターンかあるし。
他のお客さんも含め、ちょうどサバだしラーメンが出てくるタイミングに限ってプロレスの入場曲よろしくテーマ曲が流れてくるとか、そんなん吹くに決まってるやろ(;´Д`)。

食堂きかく

ついでに、ゴローちゃんが他のお客さんが頼んだのをガン見していたソースカツ丼もいただいてしまいました。
ただのソースカツ丼と思いきや、これが今まで食べたどんなソースカツ丼とも違う斬新さ。

まず衣が、パン粉以外に何を使っているのか分からないけど、とんかつとは思えないほどサックサク。
ソースも普通のソースではなくサバだしを使ったソースとのことで、まるで鰻のタレのような深みのある味。
肉はしっとり柔らかい。

これ、ノーマークだったけどすっごく美味しいです。俺の中のソースカツ丼観が天地ごとひっくり返った。

食堂きかく

てっきりメインの後のおまけの一皿だと思っていたら、なんのなんの。これだけでドラマのレギュラー回一本分くらい作れてしまいそうな、実に奥の深い店でした。

宮城出張編、どの店も本当に美味しかったし、楽しかった。
きっとまた遊びに来ようと思います。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season5 Blu-ray BOX

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※Blu-ray BOX には「真夏の東北・宮城出張編」は収録されていません

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投稿者 B : 22:56 | Gourmet | KODOGURU | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2016/11/01 (Tue.)

宮城県三陸女川町の海鮮五色丼

「地のものを食べられる喜び。そのかけがえのないおいしさが、俺の心と身体にみなぎっている」

女川港

ドラマ『孤独のグルメ』東北出張編の聖地巡礼は、もう一つのサブタイトルとなっている海鮮五色丼をいただきに、牡鹿郡の女川(おながわ)町へと足を伸ばしてきました。
私は宮城というと仙台~松島までは来たことがありましたが、女川は松島からさらに東。東北地方のリアス式海岸の南端に位置する町で、かの東日本大震災において最も甚大な津波被害を受けた地域の一つでもあります。劇中でも、震災からの復興に寄せたメッセージが強く感じられる回でした。

活魚ニューこのり

ニューこのり

今回の聖地「ニューこのり」も、当時この町で営業していた「このり」という食事処が震災の被害で営業できなくなってしまい、この場所にプレハブで作られた仮設店舗「ニューこのり」として営業再開した、という経緯をもつそうです。ドラマに登場したときには「なんでプレハブ!?」と思いましたが、そういうことだったんですね。震災の被害を受けてそのまま廃業するしかなかったお店も少なくなかったでしょうが、このお店は今でも力強く営業を続けています。

よし、たのもー。

ニューこのり

っていきなりコレか!(笑

このお店の名物、丼からはみ出す勢いの穴子丼をアピールするポスターが、強烈なインパクトをもって出迎えてくれました。

店内はほぼ満席に近い大盛況。お昼より少し早い時間に到着したわけですが、我々が入店した直後に行列ができ始めて、もうちょっと遅かったら危なかったあ。萃萃でギリギリ牛たんにありつけたことといい、今回はツイてる。

ニューこのり

どれどれ。
特選海鮮丼、極上海鮮丼...メニューが豊富すぎて目移りしてしまう。
う~ん、あれも気になるよなあ...迷わせるなあ~!

やはり海鮮丼だろう、ここは。
だが、組み合わせのセレクトが難しすぎる。

ニューこのり

とにかく、昼間だけどビール喉ごしを良くする液でここまでの旅の疲れを癒やします。
青みがかったグラスに注ぐとあんまり美味しそうに見えないのがちょっと惜しい。でも、昼酒ってうまい。

ニューこのり

きた!海鮮五色丼、まさにオールスター。
素晴らしい海鮮曼荼羅。

見るからに豪華な丼に加えて、豚汁(あら汁ではなかった)と小鉢に牡蠣の煮浸しっぽいのがついてくるのが嬉しい。

ニューこのり

ん?ウニ、イクラ...なんだ、六色以上あるぞ。
なんて幸せな計算ミス。

どのネタも新鮮でプリプリ、トロトロ。
三陸の海鮮って、日本海とも江戸前とも違う、雄大な海の恵みを感じます。

いろんな海の幸がご飯の上で和やかに集う海鮮丼は、この店の景色そのものだ。
俺は今、この店の海鮮の一部になって、この店のたくましさをいただいている。

ニューこのり

海鮮五色丼からの、穴子丼。フッ。

こんなに充実感のある穴子天ぷら、かつて食べたことがあったろうか。いや、ない。
もったいぶることなく、食べたいだけ穴子を食べられる贅沢を、今俺は手に入れた。

熱くてほわほわ、揚げたての穴子のうまさといったら。
これは今までに食べた穴子天の中でベストかも。
そしてタレがいい。米と穴子をがっちり結んでる。

ニューこのり

そして五郎's セレクション外から、女将さんお勧めの今が旬・カキフライ定食もいただいてみました。
自家製っぽいソースとタルタルソースの両方が楽しめる、というのが嬉しいじゃないか。

ニューこのり

穴子天と同じく、このカキフライも揚げたてでサクサク・ほわほわ。
そういえば以前松島で生牡蠣を食べたときも思ったけど、三陸の牡蠣って西日本のと比べると小ぶりだけど、その分ギュッと旨味が詰まってるんだよなあ。

あ~、こっちも負けず劣らずおいしいや。

ニューこのり

本当はここでゴローちゃんが食べてた殻ウニに行きたかったところが、牡蠣だけに夏季しかだしていないとのことで(ぉ)普通の生ウニ。
ウニ好きとしては海鮮丼分に加えての替えウニ。これぞ大人食い。

おぉ~、きたきたきた!磯が攻めてきた。
青く透明な三陸の海が見えたぞ。

ニューこのり

「ふらっと QUSUMI」を見てどうしても食べたいと思っていた、クジラ刺。
クジラの刺身って今までにも何度か食べたことがあるけど、こういうトロッとしたタイプは初めて。それにトイ(皮の下にある脂身)も初めて。こういうのは産地近くじゃないと食べられないからなあ。

ニューこのり

赤身とトイを重ねて、生姜醤油にちょっとつけていただきます。

見た目通りにトロッとした赤身に、最初はコリッとした食感なのに口の中で溶けてくるトイの食感がたまらない。
今までに食べたどんな肉とも魚とも違う感覚だ。

この複雑に入り組んだ味、たまりませんな。
舌の上がリアス式海岸になりそうだ。

ニューこのり

店内にはこの店を訪れた有名人のサインが飾られていました。
全て「ニューこのり」になってからのもので、震災後に応援を兼ねてこの地を訪れた方が多いことが分かります。

って、松重さんのサインが見当たらないけど...。

ニューこのり

と思ったら、その下にちゃあんと松重さん・久住さん・女将さん役の余貴美子さんのサインがあるじゃないですかー。
しかもよく見るとその後ろに、サザンオールスターズの桑田佳祐さん・原由子さんのサインまで!これは豪華。

なお「ニューこのり」は近日中に女川駅近くに移転して再オープンするとのこと。既に新店舗の上棟式を終えているとのことなので、年明け~春くらいですかね。いつの日かまた、新しいお店のほうにもお邪魔できるといいなあ。

食った食った。
我が胃袋も、本日大漁だ。

ごちそうさまでした。

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※Blu-ray BOX には「真夏の東北・宮城出張編」は収録されていません

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投稿者 B : 23:35 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック