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2015/01/20 (Tue.)

渋谷区松濤のブリ照り焼き定食

「ニュージーランド大使館、こんなところにあるのか」

松濤

漫画『孤独のグルメ』聖地巡礼のため、渋谷区は松濤エリアにやってきました。ここは昨年「SPA!」にて「有楽町ガード下の韓国料理」の翌週に掲載された第 28 話の聖地。渋谷ならばいつでも巡礼できる場所でありながらこの時期まで引っ張ったのは、この回のメイン食材である鰤の旬が冬だから。日本一のブリの産地・富山生まれの身としては、ここは最も旬の季節に巡礼する以外の選択肢はありません。実際、夏場は巡礼してもブリ照りはメニューになかったようです。

渋谷区松濤といえば、都内有数の高級住宅街。NHK の本社ビルや東急本店、各国の大使館など豪奢な建物も並ぶ、優雅なエリアです。

おっと、こっちはなんだ?
ヨルダン大使館。

松濤

ほう、ヨルダンときましたか。こっちは...

昼だん大使館(ぉ

というお約束のギャグをかましつつ(´д`)、お店に向かいます。

魚力

魚力

お目当ての「魚力」は、本当に鮮魚店+食事処というハイブリッドな店舗。派手なお店ではありませんが、ガラスケースに並んでいる魚はどれもうまそうで、期待が高まります。

いい店の匂い、ぷんぷん。

漫画と同様に、入口で食券に相当する札を選んで、カウンターに着席します。
選んだのは当然、ブリ照り焼き定食。

魚力

漫画に登場したのとそっくり(ここが谷口ジロー氏の画力を実感するポイント)な店主らしきおじさんに「札裏返してみて」と言われるがままにひっくり返すと、書かれていた数字は 8 番。

魚力

で、壁に貼られていた当たり番号には「8」の文字が!やった!!!

しかし面白い店だ、雨の日はアタリ番号増量か。
ふふ、遊んでるな。まるで大人の駄菓子屋だ。

魚力

で、おまけの一品をこの中から選ぶわけですが...またまた迷わせるなあ。
ポテサラかもずくか...うーん、いや、頂上作戦でいくか。

魚力

というわけで、きましたよ。ドスンとブリ照り勝負だ。

おー、これは見た目だけでわかる。まちがいなくウマイ!

魚力

ブリはよく脂が乗っていて、箸を立てるとほろっと解ける柔らかさ。
天然ものはもうちょっと締まっているはずだからこれは養殖だろうけど、それでも想像以上にウマイ。東京でこんなブリ照りに出会えるとは。

味付けは、私が想像していたよりもちょっと甘め。でも、濃いめのタレが白米を誘う。
食べ始めたばかりなのに、ごはん不足が当選確実。

魚力

この小鉢のマグロのひと切れも、キッチリうまい。
さすが鮮魚店。

魚力

ヒジキの取り放題...ではなく、この日は高菜の取り放題でした。
辛子高菜を想像したら思っていた以上に甘く、最後にちょっとピリリとくる感じ。
これまた白飯を呼び込んでくれちゃいます。

ああ、楽しいな。楽しいよこの店、ほんと!

魚力

予想通りごはんが足りなくなったので、ここでおかわり。

少ないなんて言ったけど、明太子が宝石のように見える。
うまい魚でめしがバクバク食えるしあわせ。
ブリ照りを丹念に箸でついばみながらごはんを食べる充実感。(あぐむぐ

魚力

うー、食った。
昼からちょっと食べ過ぎた。久々の感動的満腹。

こんな駅から遠くにこんな名店があるとは、思いもヨルダン大使館。
お昼時の渋谷に用事があったら、わざわざ足を運びたくなる味。

ごちそうさまでした。
今度はサバ味噌頼もう...。

↓電子版なら今からでもバックナンバーが読めます。便利な世の中になったものです。
SPA! 2014 年 6/17 号

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投稿者 B : 23:56 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2015/01/14 (Wed.)

さんまラーメン 生粋

久しぶりに池袋に行く用事がありまして。お昼どきだったので、何を食べようかな...と西口近辺をうろうろしていたら、そういえばラーメン好きの知人が「池袋の駅近ならここが一番うまい」と言っていた店があったな、というのを思い出して、足を運んでみました。

創新麺庵 生粋 池袋本店

さんまラーメン 生粋

西口ロータリーを越えてすぐの、飲食店やらホテルやら風俗店やらがごちゃっとまとまっているエリアにあるラーメン店。11:30 開店という食べログ情報を見て開店時間に行ってみたら、まだ仕込みが終わっていなかったという(笑。

お店の脇で少し時間を潰して開店を待ち、一番乗りで入店しました。

さんまラーメン 生粋

入口で食券を買って着席。

店内には、芸能人のサインがズラリと。かなりの有名店なんですね。

さんまラーメン 生粋

頼んだのは、「上生粋正油」。醤油に塩、つけ麺とバリエーション豊富でちょっと迷ったけど、こういうときは券売機の左上のメニューがこの店そのものを表しているはずだ、という信念に基づいて選択。
上と並の違いはどうやらグレードではなく、トッピングの量のようです。上がいわゆる全部乗せ。

この店の売りは何かというと、スープの出汁をサンマから取っている(!)というところ。煮干し系のラーメン店は星の数ほどありますが、サンマとは珍しい。

さんまラーメン 生粋

もしかしたら生臭いのかな、と危惧していましたが、そんなこともなく煮干し系スープよりも全然臭みのない、柔らかい味のスープでした。焼いたサンマをそのままスープに凝縮したようなうまみが特徴ですが、サンマの風味に頼っているわけでもなく、サンマを軸にいろんなものをじっくり煮込んだ和風ブイヤベースとでも表現したくなるような、手の込んだうまさ。

さんまラーメン 生粋

麺は一見普通だけど、スープに対して自己主張するのではなく、スープのうまみをしっかりと受け止める優等生的な存在です。
しっかり濃い味のチャーシューと、黄味がトロトロの煮玉子もどちらもうまい。煮玉子は赤ワインで煮てあるそうで、ラーメンにワイン煮玉子は気取りすぎだろうと思ったら、全然そんなことはなく、このスープにはこれしかないと思えるうまさ。

ここはちょっと期待以上の満足度でした。池袋はラーメン激戦区の一つだけど、今度からはここだな。

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投稿者 B : 23:30 | Gourmet | Ramen | コメント (0) | トラックバック

2015/01/11 (Sun.)

加賀鳶 極寒純米辛口/車坂 純米大吟醸

この年末年始にかけて、けっこう日本酒を飲んでいました。

普段は自宅で日本酒なんて飲まないんですが、魚介とかおせちとか、この時期は和食の機会が多く、珍しく日本酒を買ってきました。去年、「車坂 魚に合う純米酒」を買った近所の酒屋がいい趣味をしていて、BAR Left Bank のマスターと意気投合するんじゃないかという地酒がいろいろと置いてあります。そこでふと目に留まったのがこれ。

加賀鳶 極寒純米辛口

加賀鳶 極寒純米辛口

石川県の蔵元、福光屋の銘酒「加賀鳶」。北陸ではどちらかというと「福正宗」のほうが知られていると思いますが、この加賀鳶は東京でも日本酒にこだわる居酒屋なんかでは時折目にします。

辛口好きとしては「極寒純米辛口」の名前に惹かれましたが、確かに辛口。でもラベルのデザインが醸し出しているとおり、スッキリ上品な辛口で、比較的誰にでも飲みやすいタイプじゃないでしょうか。
個人的には、もう少しクセの強いタイプのほうが好みですが、おせちに合わせるならこれくらいがまとまり良いかな。これはこれで気に入りました。

それからもう一本。

車坂 25BY 純米大吟醸 瓶囲い一つ火

車坂 純米大吟醸

最近お気に入りの車坂。狙っていた「魚に合う純米酒」が売り切れていたので、ちょっと奮発して大吟醸を買ってみました。
「25BY」って何のことかと思ったら、「Brewery Year」つまり醸造年度のことなんですね。25BY だと、平成 25 年度の醸造ということ。いつの間にか日本酒でも高級品はビンテージ表記するようになっていたのか...。

味は、確かに車坂らしい、スッキリとしつつ甘みを感じるふくよかでやさしい香りが特徴。魚に合う日本酒でなくても、料理の味を邪魔しない飲み口の良さは車坂に共通する性格でしょうか。「うまい酒を飲んでいる」と実感できる、丁寧に作られた日本酒だと思います。

加賀鳶 極寒純米辛口 720mL

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投稿者 B : 23:08 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2015/01/08 (Thu.)

台東区鳥越の明太クリームパスタとかつサンド

「おかず横丁、グッとくるネーミング。このへん、きっといい店がある」

鳥越

今年もドラマ『孤独のグルメ Season4』の聖地巡礼を続けていきます。今回は、予告通り残りの第 7 話の舞台、台東区鳥越に来てみました。鳥越という地名自体、ドラマに出てくるまで知りませんでしたが、御徒町と浅草橋の中間くらいにこんな場所があったんですね。まさに下町、古き良き昭和の東京、といった雰囲気。

夜は 19 時にはもうほとんどのお店が閉めているようで、残念ながらお土産のおかずは買いそびれてしまいましたが、そんな商店街のさなかにあった、小さな居酒屋。

浅草 鳥越おかず横町 居酒屋まめぞ

居酒屋まめぞ

知らなければ通り過ぎてしまいそうな、本当にこぢんまりとした店構え。
この寒いのに、テラス席が用意されているのが何とも言えません(笑

予約してあるので、さっそく入ろう。すいませーん。

居酒屋まめぞ

主、猫好き。

外観と同様に賑やかな店内に、所狭しと猫写真が。

居酒屋まめぞ

メニュー、豊富なんてもんじゃない。でたらめに近いほど、カオスな店。

でも、劇中で見かけたとおり、どのつまみも呑兵衛の心を捉えて放さない感じ。迷うなぁ~っ。
これは気をつけないと、注文がとっちらかっちまうぞ。

居酒屋まめぞ

とりあえずビールから。ヱビスの生が 500 円、これは安い。
そして、お通しに出てきた大根の煮物がたまらなく美味い。ぶり大根を思わせる、芯まで味の浸みた柔らかい大根。これは嬉しい。

居酒屋まめぞ

ビールのつまみは、まめぞ特製みそクリームチーズと、定番いぶりがっこ。

みそクリームチーズは、想像通り濃厚な味。クラッカーもいいけど、いぶりがっこと合わせてもいい。
いぶりがっこはマスカルポーネだけじゃなくて、クリームチーズとも合うんだよ。

居酒屋まめぞ

それから「ふらっと QUSUMI」で見て絶対に食おう、と思っていたアジフライ。

子どもの頃はアジフライが食卓に出てくると「え~、メンチカツかコロッケが良かったあ」とぶーたれていたものだけど、今はアジフライこそ至高。大人の味覚になったんだなあ。

居酒屋まめぞ

まめぞ特注ソースをかけていただきます。

このソース、甘みが全然違う。フルーツの甘みが感じられるソースで、アジフライの新たな一面を引き出してくれる感じ。
そしてメインのアジ。こんなに大きくて肉厚、なのにふわっふわのアジフライは初めて。衣はサクサクなのに脂っこさがなく、軽い食感。

こんなアジフライ、今まで出会ったことがないぞ。これなら何枚でも食べられそうだ。
アジフライ専用飲み物(※注:ビール)も、どんどん進みます。

居酒屋まめぞ

あとこれも久住メニュー、明太子の粕漬け。

明太子なのにマイルド、それに粕漬けの深みが重なって、初めて味わううまみ。
これはご飯もいいけど、やっぱり酒だな。

居酒屋まめぞ

日本酒を、ぬる燗で。
銘柄は女将さんにお任せしてみたら、あと少しだけ残っていたという獺祭をぬる燗にしてもらえました。
獺祭のぬる燗なんて、初めて。

これが明太子の粕漬けに、この上なく合う。

居酒屋まめぞ

そして「せんちゃんサラダ」。
キャベツの千切りで「せんちゃん」かと思いきや、これも猫の名前から取っているようです。

シャキシャキしたキャベツにオニオンスライスとピーマンが隠し味。パルメザンの上からシーザードレッシングをかけると、サラダなのにつまみになっちゃいます。
良い、良い。せんちゃん、良い。

居酒屋まめぞ

この店の名物のひとつ、生ハム(ハモンセラーノ)。
カウンターに鎮座する原木からその場で切り出してくれます。

生ハム原木は個人では買ってはいけないという言い伝えがありますが(笑)、こういうところでスライスして出してくれると本当に嬉しい。

単体で食べてもこの上なくいいつまみだけど、ゴロー同様にせんちゃんサラダに載っけて食べても、バッチシうまい。

居酒屋まめぞ

さっきの粕漬けがとても気に入ったので、続いては銀だらの粕漬け。

粕漬けの定番だけど、予想通りのうまさ。これを食べたらまた日本酒を飲まないわけにはいかないでしょう!

居酒屋まめぞ

そこで、若葉のしぼりたて生酒を冷酒でいただいちゃうわけです。
久住さんも飲んでいた岐阜の井戸水(ぉ)だけど、久住さんが飲んでいた「若葉 大いばり純米」がなかったので、こちらで。

でもこれはこれでうまい。
この若葉の仕込み水のチェイサーまで出てくるこだわり。この店は若葉がおススメのようだ。

居酒屋まめぞ

こちらはフィッシュ&チップス。
いぶりがっこからハモンセラーノ、粕漬けを経てフィッシュ&チップスという、和洋を行ったり来たりできるのがこのお店の良いところだ。そして和洋が混ざってもどこか一貫した美学が感じられる。

魚はお店からのサービスで、カジキマグロと鯛を半分ずつ。
このフライもさっきのアジフライ同様、サクフワで絶品。ポテトフライのほうは一転して、ガーリックの香りを効かせた濃いめの味付け。この店の揚げ物、侮れんぞ...。

居酒屋まめぞ

というわけで、揚げ物と揚げ物をあえてダブらせていきます。カキフライと鶏の唐揚げ。

やっぱりこの店の揚げ物、どれも重ったるくなくて、いくら食べても食べ飽きない。これはいい。

居酒屋まめぞ

お酒はお酒で、途中揚げ物に合わせてビールやハイボールに揺り戻したりしつつ、最終的に若葉の蔵出し原酒に移行するわけです。

居酒屋まめぞ

ここで日本酒ときたら、アテは干しホタルイカと、

居酒屋まめぞ

やっぱ、にぎす干は外せない。

見た目はししゃもっぽいけど、ほほう、こうきたかにぎす干。
うんうん、深海魚だけに深い味わい。

ホタルイカもにぎすも、富山湾の至宝。
このお店の魚介類は、富山の魚津港から直送しているとのこと。
氷見や新湊ではなくあえて魚津とはまたマニアックな...と思ったら、このお店の常連さんに漁協の関係者がいて、その縁で魚津から送ってもらっているそうです。

こんな江戸の下町で故郷の味に出会えるとは。

居酒屋まめぞ

そろそろ〆に入ろうかというところで、最初から気になっていたコーヒー酒に手を出してみます。
自家製のお酒で、コーヒーの銘柄はモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンの三種。

キリマンジャロを飲んでみましたが、確かにコーヒーだけど、コーヒーそのものを凝縮してお酒にしたような、濃厚なお味。
これはちょっとハマるかも。

居酒屋まめぞ

そして〆その一は、明太クリームパスタ。

ドラマを観ていたときは「どんなに美味しくたって所詮は居酒屋のパスタだろう」と高を括っていましたが、正直申し訳ありませんでした(ぉ

これはうまい。
クリームたっぷりで濃厚な明太クリームソース。明太子が主張しすぎず、ソースそのものの味で勝負している感じ。
相対するパスタも、ゆで加減が絶妙で、ソースに負けてない。これはそのへんのパスタ屋が裸足で逃げ出す本格派だ。

うん、明太クリーム、正解。

居酒屋まめぞ

麺だけ食べ終えたところで、女将さんから

「ソースがまだいっぱい残っていてもったいないから、パンの耳でもお出ししましょうか?」

というありがたい申し出が。く、く、ください(ぉ
柔らかいパンの耳に明太クリームソースをたっぷり染みこませて食べると、これもまたうまい。
結局ソースまで残らず完食してしまいました。

居酒屋まめぞ

〆その二、まめぞチャーハン。

ベーコンと卵のこの上なくシンプルなチャーハンだけど、オーソドックスな味付けで、そしてこれまた軽い食感。
飲んだ後の〆なら、こういう軽いチャーハンがちょうどいい。

居酒屋まめぞ

それから〆その三は、いよいよ本命、かつサンド。

この、パン二枚分の厚みを超える分厚いカツは、見るだけで圧倒されます。
さらに、カツの断面から容赦なく溢れ出る肉汁の輝きがたまらない。

居酒屋まめぞ

うわっ、うま!何これ。

口の中にじゅわっと充満する肉汁と、特注ソースの甘みが何とも言えないハーモニーを奏でている。
これだけボリュームがあるのに、他の揚げ物と同じく、全然重くない。

今まで積み上げてきた俺のかつサンド経験に今、全く新しい 1 ページが開かれた。

居酒屋まめぞ

パスタがあって、サラダがあって、生ハムも深海魚も同居する。
餃子もあれば、海老フライだって食える。
この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか。

ここは本当に美味しかった。Season4 の店では、ここと神宮前の中華木場のカレーがトップ 3 じゃないでしょうか(箱根のステーキ丼も絶品だけど、そう行ける立地じゃないので)。ここは、ちょっと遠いけど何度かリピートしてしまうこと確定です。

世の中にはまだまだ、驚くべき店が潜んでいる。
ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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2014/12/29 (Mon.)

東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖

「腹が減って死にそうなんだ。"めし屋"は...どこでもいい、"めし屋"はないのか」

山谷

今年 2014 年は、今はなき雑誌「月刊 PANJA」にて『孤独のグルメ』の連載が始まってから 20 周年にあたるアニバーサリーイヤーです。ここはやはり、一年の聖地巡礼の締めとして記念すべき第一話の聖地を訪問するしかないでしょう!というわけで、台東区日本堤(通称:山谷地区)まではるばるやってきました。
アクセスは、JR・地下鉄南千住駅から徒歩 7~8 分といったところ。

山谷

作中にも登場したアーケード街「いろは会ショップメイト」には大々的に『あしたのジョー』がフィーチャーされています。私は世代ではないのであまりピンと来ないのですが、『あしたのジョー』の舞台はこの台東区山谷ということのようですね。

そういうこともあって、この界隈はまるで昭和がそのまま動態保存されているかのような、レトロな街並み。ビニールシートで生活している人や路上に座り込んでいる老人も見受けられ、独特の空気が漂っています。当時の新連載の舞台がいきなりここ、というのはなかなかすごいものがあります。

まいったな...いったいどこに迷いこんでしまったんだ。
焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。

山谷

この山谷の古い街並みの合間から顔を覗かせる、東京スカイツリーの圧倒的な存在感。20 年前にここにこんなものが建つなんて、誰が予想したでしょうか。

そんなことを思いながら、お店に辿り着きました。

きぬ川

きぬ川

この掲載当時からほぼそのままなんじゃないかと思われる店構え。今まで巡ってきた聖地の多くもそうでしたが、ここは特にその歴史の長さを感じます。

実はこの店の前までは過去に二度来たことがあるんですが、二回とも休業だったというね。食べログにも「不定休」とあったけど、そこまで遭遇できないものか...と思って調べてみたら、特に最近は夜営業をやっていないことのほうが多いとのこと。というわけで、今回は朝の 9 時半にやって来ました(ぉ

ええい!ここだ、入っちまえ。

きぬ川

店員のおばさんは、そのまま 20 年が経った感じのお婆さんになっていました。あとは厨房におじさん(?)が一人。

店内に貼り出されたメニューには「豚肉炒め」「豚汁(小)」「御新香」「御飯(中)」の文字が。おお、狙ってかどうか知らないけどこれ五郎さんセットじゃないですか!

俺はできるだけ物おじせずハッキリという。注文を聞きかえされるのはやっかいだ。

「ぶた肉いためとライスください」
「ごめんなさい、今できないんですよ、すいません」

なんと(;´Д`)ヾ。
他のメニューを見ると「夜のみ」と書いてあるものもあるし、朝食メニューも売り切れたものから順次終了というルールらしいので、これは仕方ない。ぶた肉いためライスに巡り会うために再訪したくても、これじゃ望みは薄そうだな...。

きぬ川

「焼き魚は、何がありますか」

と聞いてみたところ、そこのガラスケースにあるものの中から選んで...とのこと。鯖やほっけの焼き魚に、カレイの煮付け。他には目玉焼きとオムレツといったところ。既にだいぶ売り切れている感じでしたが、朝 6 時から営業しているようなので、無理もない。

この中ならやっぱり鯖かな。

きぬ川

注文をしてしまうと少し気が楽になり、店内を見回すゆとりができた。

店内は、想像通り...だけど、確かに当時から 20 年経ったんだなあ、というのを感じる古めかしさ。テーブルレイアウトは変わっており、パイプ椅子はスツールタイプから折りたたみ型に入れ替えられていました。
お客さんもお客さんで、作中に登場したおじさんたちがそのまま歳を取ったんだろうなあ、という感じのお爺さんばかり。もしかしたら、当時久住さんが来店したときにいたお客さんもこの中にいるのかもしれない。当然、帽子を被っているお爺さんも多く、ある種の美意識が感じられる。こんな時間なのにほぼ満席で、朝からビールを飲むお爺さんが話に花を咲かせています。結局この店の中で食う客ってのは、ほとんど飯より酒の客なんだな。

なんだか、ここだけ時が止まっているかのようだ。

...そうこうするうちに、朝食が来ましたよと。

きぬ川

うわあ、朝からなんだかすごいことになっちゃったぞ。

頼んだのは焼き鯖、納豆、ごはんに味噌汁。当初の目的とは違うしぶた肉ととん汁でぶたがダブることもなかったけど、これぞ正しい日本の朝ごはん。これだけのつもりだったのに、さらにお店からのサービスでほうれん草のおひたしとしらすおろしまでついてきました。

ぶた肉いためにありつけなかったのは残念だけど、figma 井之頭五郎についてきたぶた肉いためのミニチュアを飾って気分だけ盛り上げてみました(ぉ。このミニチュアにとってはある種の里帰りなわけで、これはこれで感慨深い。

きぬ川

可もなく不可もない感じの焼き鯖。若干ウェルダン気味な感じ。
でも普段朝食に鯖を食べることなんてないから、ちょっとだけ嬉しい。

きぬ川

ライス、量多し。これで「中」ということなので、大盛りだったらどんなことになっちゃうんだろう?

少し水分多めに炊いた感じの、柔らかめのごはんでした。

きぬ川

味噌汁は、王道中の王道・しじみ汁。
迂闊に飲むと火傷しそうなほどに熱々。でも、寒い外を歩いてきたばかりだから、これがありがたい。

きぬ川

納豆は市販のものだろうけど、ねぎがたっぷり加えられているのが嬉しい。

そして、ぶた肉いための代わりに「不思議なねりからし」がここに(笑

きぬ川

それからほうれん草のおひたしと、しらすおろし。朝食からこういうつけあわせがいろいろ出てくると、なんだかちょっとした贅沢をしているかのようだ。

きぬ川

「ふう、うまかった...」

腹ははちきれそうだ...さすがに朝から食いすぎた。

サービスが二皿あったとはいえ、これだけ食べて 550 円。ライスの量は多いかと思ったけど、おかずの品数が多かったせいで、むしろちょっと足りないくらいでした。

俺はゆったりと店を出る。
おそらく...俺はあの店には不釣り合いな客だったんだろうな...。

孤独のグルメ

ようやく明治通りに出た。
タクシーが来れば乗ろう。
来なければ歩いて地下鉄日比谷線の三ノ輪駅に出ればいい。
そう思った。

俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた。

...というわけで、漫画『孤独のグルメ』コミック 1 巻の聖地はこれにてコンプリートしました。始めた頃は全店巡るつもりはなかったのに、どうしてこうなった(;´Д`)ヾ。既になくなっているお店もあったし、ステーキの「スエヒロ」も私が巡礼した直後に倒産するなど、20 年の長さを感じます。
本当は、コミック【新装版】に特別編として収録された病院食回もありますが、今のところ入院する予定がないので、できるだけ巡礼せずに済む健康を維持していきたいと思います。ちなみに先日入院した某氏は、初日の食事にいきなりカレイの煮付けが登場して、軽く戦慄したそうです(笑

原作のほうは来春に 2 巻の発売が予定されているとのこと。これまで「SPA!」に掲載されてきた回数では足りなさそうなので、描き下ろし回も複数含まれているのではないかと思います。そちらも楽しみですが、ドラマ Season4 の聖地巡礼もあと少しだけ残っています。来年は、そのあたりから巡っていきたいと思います。

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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■漫画『孤独のグルメ』聖地巡礼エントリーまとめ
第 1 話 東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖
第 2 話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第 3 話 東京都台東区浅草の豆かん
第 4 話 東京都北区赤羽の鰻重
第 5 話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第 6 話 東京発新幹線のぞみ 55 号のシュウマイ
第 7 話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
第 8 話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼肉
第 9 話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼 / 甘味パート
第 10 話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食(の消滅)とオーガニックランチ
第 11 話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
第 12 話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
第 13 話 東京都新宿区神宮球場のウィンナー・カレー
第 14 話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
第 15 話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
第 16 話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
第 17 話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
第 18 話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそば(の消滅)とチャーシューメン
→ドラマ Season1 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season2 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season3 の聖地巡礼エントリーはこちら

投稿者 B : 23:58 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2014/12/26 (Fri.)

G.H.MUMM F1 EDITION

毎年クリスマスには必ずシャンパンを開けていますが、今年はこれにしました。

G.H.MUMM / Cordon Rouge F1 エディション

G.H.MUMM F1 EDITION

秋に「No.1 ナイト エディション」を飲んだ後に、別バージョンとしてこの「F1 エディション」も存在することを知り。F1 ファンとしてはむしろそっちが欲しかったよ!と思っていたところ、たまたま行った成城石井に在庫があることを発見して、すかさず確保しました。

MUMM は F1 公式シャンパンですが、その F1 のポディウムで実際に使われているシャンパンと同じデザインのボトルです(F1 で使われるのはマグナムボトルなので、サイズは違います)。
月桂冠を模した「1」のシンボルマークとラベル上下に施された「MUMM」のロゴを見ているだけで、気分が高揚してきます。

G.H.MUMM F1 EDITION

ただし、これは実際に買ってみるまで気がつかなかったのですが、このボトルデザインは瓶に直接プリントされているわけではなくて、単なるラミネート。その代わりと言ってはなんですが、ボトル全体にわたってマイカ調のラメが散りばめられています。
実際のポディウムで使われているボトルの実物を見たことがないので知りませんが、本物はおそらくプリントだと思うんですよね。稀に、ドライバーがポディウム下にいるチームスタッフにボトルを渡そうとしてスタッフがキャッチし損ねて瓶が粉々になっているので。

中身は普通のコルドンルージュなので特に変わったところはありませんが、販売価格も通常バージョンと同じなので、在庫があればこちらを買った方が気分的にはお得です(笑。

ちなみに今回も一日で飲みきってしまったので、シャンパンプリザーバーの出番はありませんでした(´・ω:;.:...

投稿者 B : 21:57 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2014/12/25 (Thu.)

横浜 BAR Left Bank その 4

写真をシニア野菜ソムリエとバイラルメディアに無断転載された件で事件のさなか、何度となく自分が撮った写真を見ていたらなんだかおなかがすいてきてしまったので、有志を募って件の「BAR Left Bank」に行ってきました。

BAR Left Bank

BAR Left Bank

忘年会シーズンということもあって、店内はほぼ満席。
この事件のせいで注目を浴びたからかどうか分かりませんが、Left Bank ではいぶりがっこマスカルポーネ人気が急沸騰し、一時は品切れになる状況が発生したそうです。

BAR Left Bank

そして、お店のイベントチラシにまで問題の写真が掲載される事態に!(;´Д`)ヾ。

BAR Left Bank

気を取り直して、生ビールで乾杯から。

店名は「バル」だけど、白木を中心に使ったナチュラルな店内が気取らない感じで、落ち着けます。
入りにくい要素があるとしたら、入口に「魔王」(焼酎)ロゴ入りの巨大幕が掛けられていることでしょうか(笑

ビールのお供は、もちろんあの定番おつまみから。

BAR Left Bank

って節子、それいぶりがっこマスカルポーネやない!クリームポテトや!

いやーまさかこの自虐ネタ(笑)を本当に用意して待ってくれているとは思いませんでした(´д`)。
なんならこの本物のクリームポテト写真を某サイトに無償提供しましょうか...?

でもこのクリームポテト、ネタで作ったわりにはかなり本気で作ってあって、本当に美味しい。
これにいぶりがっこを入れてもあまり合わないとは思いますが(笑。

BAR Left Bank

...とかやっているうちに、改めてちゃんとしたいぶりがっこマスカルポーネが出てきました。
昨今のがっこマスカル人気の影響か、今回はマスカルポーネ少なめ、いぶりがっこ多めの配分だけど、やっぱりこれはうまい。ビールにも焼酎にも間違いなく合います。

BAR Left Bank

その時季の素材の入手状況に応じてダイナミックにメニューが入れ替わるのもこのお店の面白いところ。
これは以前はなかったよだれ鶏です。大量のネギに隠れて肝心の鶏が見えませんが、茹でた鶏肉をタレに漬け込んだ冷菜で、しっかり味の浸みた柔らかい鶏肉が絶品。これはビールですね。

BAR Left Bank

続いてグリル野菜。
このお店の野菜は基本的に横浜で採れた野菜の地産地消がコンセプトなので、このグリル野菜もほとんどが横浜産。しかもどれもがしっかりと熟れた野菜で、横浜でこんなにうまい野菜が採れるのか...と、ちょっと感動。マスター、野菜ソムリエの資格取れるんじゃないですか(ぉ

ただ、他の地域と違って特産品的な野菜がないので、入荷が偏ることも少なくないとか。それでもいろいろと工夫を凝らした料理でもてなしてくれます。

BAR Left Bank

このお店は基本的に日本酒バルですが、日本酒に並ぶ看板ドリンクメニューが、豊富な創作ジントニック。マスターが以前開いていたジントニック専門店「出張 the Gintonic in はる美」から引き継いだものです。
写真はシナモンジントニック。初めて行った人であれば、定番メニューの「昆布ジントニック」は騙されたと思って一度飲んでみてください。

BAR Left Bank

野菜の後はガッツリ系メニューもいってみましょう。
このチリ&フレンチフライは、この店には珍しい系統のメニューじゃないでしょうか?でも期待を裏切らないこってり味で、ジントニックを頼んだ直後にもかかわらず、生ビールに逆戻り(笑

BAR Left Bank

それからこれは外せない、ラムケバブ。羊の野性味溢れる香りがスパイスと相まって、これまたビールが進みます。日本酒バルなのに全然日本酒な気分にならないつまみばかり頼んですみません(ぉ

BAR Left Bank

そしてこれは「鶏とムラサキ白菜のポン酢蒸し」。白菜が想像以上に紫色で、一見引いてしまう見た目です。別にマスターがエヴァ好きだから初号機カラーというわけではないはずです(ぉ

BAR Left Bank

全体的にわしわしっと混ぜていただくと、瑞々しい白菜の甘みとポン酢が絡んで、さっぱりした美味しさ。これは夏場にビールとか焼酎ロックとかで前菜代わりにいただきたい感じだけど、一番美味しいのは白菜の旬である今の時季なんですよね。

BAR Left Bank

ここで濃いめのお酒が欲しくなったので、国産ラム「ルリカケス」に移行します。黒糖で作られた濃厚なラムで、洋物のラムとはまた違った味わいが美味しい。
他にも国産の奥飛騨ウォッカとか日本酒用の米で作った米焼酎とか、他ではなかなか味わえないオリジナリティあふれる酒類が揃っているのも、この店の特徴です。

BAR Left Bank

そろそろ〆に入りましょうか。
豚バラごはん(魯肉飯)は期待を裏切らないガッツリ飯。しっかり煮込まれた柔らかい豚バラに、確かな満足。

BAR Left Bank

そして〆第二弾(ぉ)のチリタコライス。これも以前はなかったメニューで、ここまでの流れからすると唐突感がありますが、そんなことどうでもいいくらいに美味い。最後まで堪能させていただきました。

残念な事件に巻き込まれてしまったことがきっかけではありましたが、みんなで美味いお酒と料理を囲むことができたので、結果オーライかな。
これから某新年会のシーズンでもあるし、横浜方面に出る予定もある時期なので、近いうちにまた訪れたいと思います。

ごちそうさまでした。

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2014/12/18 (Thu.)

かれー麺 実之和

ここのところいろいろ起きていますが、懲りずに料理写真を載せていきます(ぉ

かれー麺 実之和

先日、珍しく仕事で六本木に行くことがあったんですが、見事にお昼を食いっぱぐれまして。おやつの時間が過ぎた頃にようやく暇ができたので、遅い昼食を取ることにしました。

でも、ランチタイムを思いっきり過ぎてディナータイムの仕込みの時間だというのにやっているお店もあまりない。六本木といえば久々に豚組食堂もいいなあ、と思ったけど、この日はなんかちょっと探索したい気分。ちょっと探してみたら、六本木交差点からそう離れていないところにあるじゃないですか、面白そうな店が。

実之和 六本木店

かれー麺 実之和

店内は昭和を模した居酒屋という雰囲気。ちょっと作った感じの昭和感だけど、まあそんなに嫌いじゃない。

ディナータイムは鍋がメインの居酒屋みたいですが、名物の「かれー麺」は昼夜問わずいただけるようです。また、赤坂や青山、新宿御苑前にも支店がある模様(本家は千葉のお店らしい)。

かれー麺 実之和

一口に「かれー麺」といっても、いろいろあるんだなあ。

その場で食べログで調べてみたら、普通のかれー麺はけっこうマイルドらしいと分かったので、辛味好きとしては「赤いかれー麺」の辛口大盛りを注文。「ランチタイムはごはんが無料でつけられますが、どうしますか?」と聞かれたので(なんと 17 時までランチタイム扱い!)反射的に「あ、お願いします」と言ってしまうのが自分の悪いところ(´д`)。

かれー麺 実之和

出てきました。...こんな感じなのかー。

かなりとろみのあるカレースープに、しゃぶしゃぶ用っぽい豚の薄切り肉と青ネギが載っかっています。もっとスープカレーっぽいサラサラした感じかと思ったら、カレーうどんと同等以上のとろみあるスープ。これはちょっと意外でした。

かれー麺 実之和

このスープがまた、とろみがあることでもう全然冷めない!食べ終わるまで全く冷めなかったと言っても過言ではないレベルで冷めない。しかも、辛口がかなり辛い。カプサイシンの働きを直接感じるストレートな辛さで、辛い物好きの私でも堪えるレベルで辛い。熱いと辛いのダブルパンチで、最初の一口が胃に到達した瞬間、全身から汗が噴き出してきます。

かれー麺 実之和

麺はかなりコシのある中太麺。パンチのあるカレースープに存在感のある麺の組み合わせ、かなり食べ応えあります。本気で熱いし辛いけど、これはうまい。

ただ、どこまで行っても熱くて辛くて逃げ場がないのが、ちょっとつらい(泣

かれー麺 実之和

〆はごはんを投入して、カレーおじや。ごはんをスープに浸け込むとまた逃げ場がなくなっちゃうので、少し白いところを残していただきます(笑。
麺大盛りは、空腹状態でも「もう入らない」となるくらいのボリュームだったので、並で十分だったな。そしてごはんなしでも良かったくらい。

おいしかったけどちょっと辛すぎたので、後日再訪して普通のかれー麺をいただいてみました。そしたら、辛さは少し物足りないけど、カレーのコクの深さがよく感じられて、全体のバランスは辛口よりもノーマルのほうがさすがに整っていますね。そして熱いのは相変わらずで、食べた後はこの寒いのにコートを脱いで外を歩きたくなるレベル。

これはなかなか良いお店を見つけたかも。六本木方面での食事処の選択肢に加えておきたいと思います。

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2014/12/11 (Thu.)

恵比寿 おおぜき中華そば店

恵比寿のこんなラーメン屋さんに行ってきました。

おおぜき中華そば店

おおぜき中華そば店

恵比寿の例の神社のほぼ真ん前にある中華そばのお店。「ラーメン」でも「家系」「二郎インスパイア」とかでもない「中華そば」のお店、というのがなかなかいい。

最近、すっかりラーメンを食べ歩かなくなってしまったので、今人気のあるお店がどこかもよく分からないのですが、この落ち着いた感じの外観に、私の本能が「ここは当たりに違いない」と告げています。

おおぜき中華そば店

中華そばのお店だけど、とりあえずビールから。当然ヱビスビールですよ。しかも、ジョッキが凍っているのが素晴らしい。冬でもビールはこれくらいキンキンに冷やしておいて欲しい派です。

おおぜき中華そば店

麺は大きく分けて四種類。中華そば、にぼしそば、白湯そば、つけそば。こういうお店は煮干し系スープがおいしいことが多いけど、やっぱり一番オーソドックスなのが一番の自信作のはず。店名にもなっているんだから間違いない、ということで、ワンタン中華そばをいただいてみました。

見た目は超普通の中華そばでしたが、チャーシューメンでもないのにチャーシューがガッツリ入っているのが嬉しい。

おおぜき中華そば店

スープはダシがよく効いた、あっさりだけど味はしっかりした、筋の通ったスープ。歳を取ったのか、近年は豚骨とかよりもこういうダシ系のスープのほうが落ち着くようになってきました。

麺は中細麺だけどしっかり食べ応えある感じで、歯切れも良く、麺自体がおいしい。なかなかポイント高い。

おおぜき中華そば店

こちらは私が頼んだものではありませんが、にぼしそば。スープを一口だけ味見させてもらったところ、煮干しの濃厚な香りが立っていて、これはこれでハマる味。これなら白湯はどんな味なんだろう、とちょっと試してみたくなりました。

軽すぎず重すぎず、飲んだ後の〆の一杯にもちょうどいい感じ。基本がしっかりした中華そばなので、日々食べても飽きが来なさそうです。日替わり限定で創作系中華そばも出しているようなので、たまに通っていろいろ食べ比べてみたいかも。

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2014/12/05 (Fri.)

渋谷区恵比寿の海老しんじょうと(幻の)焼おにぎり

「なんでもあるだけに下手は打てんぞ。どう攻める?恵比寿」

恵比寿

ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼の今回のターゲットは、恵比寿。最終回に登場した「さいき」を訪れるのが目的ですが、このお店はなんか年末年始に来たい気がして、この時期まで取っておいていました。なぜ年末年始に来たかったかというと、お店の雰囲気的に寒い時期に日本人らしい温かみが感じられそうだったのと、たぶん寸劇シーンで神社が出てきたせいだと思います(笑。

恵比寿

放送を観ながら「こんな神社、恵比寿にあったっけ?」と思っていた神社、かなり駅近くにありました。このあたり、よく歩いているようで意外と知らない場所が多いです。恵比寿、奥が深い。

この神社の少し先、恵比寿駅西口のロータリー前の路地を入ってわりとすぐのところにあるのが老舗の居酒屋「さいき」。

さいき

さいき

この界隈にはたまに飲みに来ているはずなのに、このお店の存在は放送されるまで知りませんでした。っていうか、放送されるちょっと前にこの隣の店で飲んだところだよ!(;´Д`)ヾ

でも、いい店構えだ。味があるな...。

さいき

引き戸を開くなり「おかえりなさい」の挨拶に迎えられるのがこの店の流儀。
店ん中も、いい味出してるな~。

しかし、狭い店内は既にほぼ満席。実際のお店は、テレビで見た以上に狭いんだなあ。
でも、運良く他のお客さんに詰めてもらえ、なんとかカウンターの角の席を確保して、生ビールで一息。

さいき

とりあえず、お通し三品から。

カウンターが狭すぎてグラスと三皿並べただけでもういっぱいいっぱいだけど、まずはこの三品を味わって、攻め手を考えよう。

さいき

その日によって違うお通し三品、この日はこれ。
まずは久住さんも食べていた、合鴨のロース(ペッパー添え)。オニオンスライスに隠れて合鴨がよく見えないけど(笑。

さいき

それに鯛のお刺身。えびす様は漁業の神様だから、恵比寿で鯛の刺身、というのはあまりにも正しい(←何様

狭いカウンターだから、刺盛りでどかっと出てくるよりも、こういうちょっとずつの方がしっくりくる。

さいき

それから超オーソドックスな煮物。これも、これくらいの量が酒飲みにはちょうど良い。
お通しの煮物、冷えててもおいしいって、よく考えればすごいことだ。

この三品で、心にゆとりができたぞ。
さてさて、改めて何を食べようかな。

さいき

いろいろうまそうなもん、あるじゃないか。

この黒板、旬のものを書いては消し、書いては消し...この年季の入り方も納得だ。
消し方が中途半端だから、どのメニューが本当にあるのかないのかイマイチ判らないけれど(笑。
※ちなみに「のどぐろ干焼」は売り切れでした。

さいき

さて、早速出していただいたものは...これは、雪解け水ですか?(ぉ

そう、久住さんが飲んでいた「凍結酒」。今回はメインの品よりもむしろこれを楽しみにしていたと言っても過言ではありません。
もしかしたら夏場だけの飲み物かな?と思っていたけど、冬でも飲めて、良かった。

口をつけてみると、目の覚めるような冷たさに、余韻を残さずにスッと消える日本酒の風味がまさに「雪解け水」。これはおいしい!

さいき

凍結酒は、注文したら冷凍庫から瓶ごと出してきて、流し台で水に浸けて緩めてから注いでもらえます。
ジュース類だと、凍らせてから溶かすと溶質から先に融解するので、例えば「夏にポカリスエットを凍らせて持ち出したら、最初は味が濃いけど最後の方は薄くてまずい」みたいなことがありますが、お酒は大丈夫なのかな?あるいは、その「濃い部分」を飲んでいるから、うまいのか。

ちなみにこのお酒は冷凍用とかではなく、普通の一ノ蔵。その気になれば自宅でも再現できるということです。今度やってみよっと。

さいき

牛もつ煮込。日本酒と一緒にいただくなら、このあたりでしょう。

想像していたよりあっさりめのもつ煮で、これならいくらでも食べられそう。個人的には、もう少しこってり系の味付けのほうが好みかな。

さいき

そして本命、海老しんじょう。
しんじょうなんて、飲み屋じゃないとお目にかかれないよな。

これ、見た目はこんなに地味なのに、

さいき

うわっ!何だこれ。
中はフワフワのトロトロ、まるでクリームコロッケみたいだぞ。

海老しんじょうと言えば海老のぷりっぷりが全面に出てくるものなのに、これは別の食べ物みたいな、新しい食感。

この海老しんじょうは想像以上だった。これだけ食べにまた来たいくらいだ。

さいき

あと、事前に食べログで見て気になっていた、串かつ。

これも一見、何の変哲もない串かつっぽいのに、

さいき

中身は肉と玉ねぎのこのぎっしり感。攻めてくるなぁ~っ。

肉もいいけど、玉ねぎの切り方が独特で、ほわっとした食感。そこにソースが合うんだな。これは日本酒からまたビールに戻りたくなる味だ。

さいき

でも、そこはまた和食に戻る心づもりを決めて、飲み物は芋焼酎のロック(左)と、水割り(右)。

この店、飲み物メニューがなくて、常連さんでもなければ都度店員のお姉さんに聞くしかないという。日本酒は 2 種類、焼酎は芋 4 種類・麦 2 種類くらいあるようでした。

さいき

ここからは、ちょっと天ぷら方面に攻め入ってみようか。

まずはたらの芽天。
普通じゃなかなかお目にかかれない野菜類の天ぷらがあるのが、老舗の居酒屋の引き出しの多さといったところか。

さいき

それと明日葉(アシタバ)天。よもぎ天にちょっと似た感じだけどちょっと違う、独特の香り。好き嫌いが分かれそうだけど、こういうのを嗜めるのが大人の酒飲みってもんですよ。

さいき

そして締めには、その名の通り〆小肌。久住さんが食べていた新子の刺身も美味しそうだったけど、旬が過ぎているから仕方ありません。このコハダもよく締まっていて、日本酒や焼酎によく合う旨味。

本当はサブタイトルにもなっていた焼おにぎりが食べたかったけど、この日は残念ながらメニューにありませんでした。放送時にも「出会えりゃ嬉しいラッキーアイテム」と表現されていたので仕方ないけど、この日はそもそもご飯もの自体がなかったという。
まあ、個人的には雪解け水が飲めたので、満足です(ぉ

このお店、こういう雰囲気の小さな居酒屋に期待する価格帯からすると、感覚的に 2 割くらい高い価格設定だと思います。でも回転率が高く、しかも常にほぼ満席という大人気店。見た感じ、聖地巡礼っぽいお客さんがほとんど見られなかったので、本当にこの近辺で働いているサラリーマンを中心に、地元に密着した人気店ということなのでしょう。

仕事帰りに同僚と、ちょっと一杯飲って帰る。そんな使い方がよく似合う店だと思います。メニューが日替わりなのも、その日に合ったものを適度に楽しむ、それが正しい酒飲みの姿なんだろう。
きっといい飲み屋って、飯もすごくうまいんだ。

「行ってらっしゃい」の声に背中を押されて、この店を後にしました。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season4 Blu-ray BOX

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