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2014/01/14 (Tue.)

横浜中華街 熊猫飯店

家族でみなとみらい方面に行く用事があったので、それじゃあお昼はついでに中華街しかないでしょう!というわけで、中華街でごはんを食べてきました。でも、家族で中華街、というのは初めて。独りとか友人とであればこぢんまりした渋めの店を攻めるのが好きですが、子連れだとなかなかそうはいかない。かといって「●●楼」みたいなのもなんか違うよなあ...と思いあれこれ探してみたら、ちょうど良さそうなお店を見つけたので、予約して訪店。

熊猫飯店

熊猫飯店

元町・中華街駅から徒歩 3 分、横浜大世界のすぐ近く。比較的新しくて親しみが持てる感じの店構え。パンダをイメージキャラクターにしているくらいなんだから子連れでも気兼ねなく楽しめるに違いない、という安易な考えでしたが、まさにそのとおりのお店。他にも家族連れ客多し。かといってファミレスほど所帯じみた感じもなく、程よくリラックスした雰囲気の中で中華料理を満喫できるお店でした。

熊猫飯店

店頭には大きなパンダのぬいぐるみが。そういえば君たち、人形町に生き別れの兄弟がいるから迎えに行ってあげないと!(ぉ

熊猫飯店

二階建てのこぎれいな店内。通されたのは一階のテーブル席でしたが、厨房がガラス張りになっていて、一階席なら調理している様子がよく見えます。

定期的に、ガラス越しに立ち上る焔。燃え上がれ~って感じでかっこいい、このライヴ感がいい。子どもたちも最初はちょっと怖がりましたが、慣れてくると面白がっていました。これは一階席で正解だったなあ。

熊猫飯店

厨房の様子に見入っていたら、けっこうあっという間に料理が出てきました。
まずはメニューの中でも心惹かれた、細切揚げ豚肉と辛子炒め。青椒肉絲に似ていますが、細切り肉が揚げてあるので青椒肉絲よりパンチがあるのと、入っている唐辛子と花椒の量が半端ない。インパクトのある辛さですが、それ以上に花椒の刺激がすごい。のっけからいきなり口の中が麻痺しそうな刺激に、食欲がさらにそそられます。

熊猫飯店

そしたらもうビール頼むしかないじゃないですか!(ぉ
なんともビールが進む味。でも、花椒の刺激のせいで味覚がおかしくなってしまい、ビールが妙に甘く、かつ口の中がスーッとする感じに。

これこれ、これですよ。今日の俺は四川の辛さを求めていたんだ...!

熊猫飯店

これに続くのが豆苗の炒め。本当は、好物の空心菜の炒めが食べたかったんですが、時季じゃないということで取り扱いなし。でも豆苗もうまい。少し青臭さを感じるほどに新鮮な豆苗を、たっぷりのニンニクとゴマ油で炒めただけの料理だけど、そのシンプルさが逆にいい。これまたビールが進みます。

熊猫飯店

そして本命、陳麻婆豆腐。見るからに辛そうな赤さに、これもまた花椒がたっぷり入っていて、たまらない刺激。でも、分析しきれないくらい多様な香辛料や醤のうまみが凝縮されたたれに挽肉が絡んで、何とも言えない深い味。これは白い飯が欲しくなるなぁ~、というわけで、後で白飯にかけて食べました(笑

熊猫飯店

焼き餃子。表面をカリッと焼かれた皮の中に、ギュッと凝縮された餡のうまみ。この焼き餃子も間違いなくうまい。子どもたちもぱくぱく食べていました。

熊猫飯店

事ここに至っては、そりゃあ紹興酒を頼まざるを得ないってもんです(笑。熱燗でチビチビ。花椒の刺激には、ビールよりも紹興酒の口当たりのほうが相性は良いですよね。

久しぶりの昼酒、この背徳感がたまらない。この後用事があることとか、もうどうでも良くなってきます(ぉ。

熊猫飯店

〆その 1、天津丼。唐辛子と花椒のコンボに攻められた後に、このほわっと優しい味が落ち着くんだ。

なんだか、100m 全力で泳いできた後に、やっと掴まれる場所を見つけた、そんな安心感(笑

熊猫飯店

そして最後の〆は酸辣麺。担々麺と迷ったけど、ストレートに辛い系はいろいろ食べたので、ちょっと方向性を変えて。この酸っぱ辛い味ってなんだか定期的に食べたくなるんですよね。でも、これだけ唐辛子と花椒を食べた後だと辛味はあまり感じなくて、ちょうど良い具合に酸っぱくて、むしろマイルドささえ感じるとは(笑。激辛四川料理の締めに酸辣麺、これは中華料理の〆に新しいバリエーションが加わったな...。

いやあ、美味しかった。昼間からちょっと食べ過ぎてしまいました。
ただ今回学んだのは、ここのシェフはやたらと仕事が早く、頼んだらどんどん出てきてしまうので、注文はまとめてよりも順々に出した方がいいということ。やっぱり中華は熱いうちに食べてナンボだと思うので、次回来る機会があればもう少しペース配分を考えて順序よく頼んでいきたいところ。

気軽に入れる、本格四川料理。「子連れで入れる」というのが最優先のお店選びでしたが、これは望外の「当たり」を引いたかも。今後も中華街に来るときには選択肢に入れておこうと思います。

関連ランキング:中華料理 | 元町・中華街駅石川町駅日本大通り駅>

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2014/01/04 (Sat.)

車坂 魚に合う吟醸酒

年末年始のごちそうは、金沢の近江町市場から取り寄せた魚介類でした。

甘エビ

北陸の冬の旬のひとつは甘エビ。輸入ものものあるので全国的に一年中食べられますが、美味しいかどうかは鮮度がすべて。帰省時に食べる刺身・寿司が至高ですが、北陸産の市場直送ならそれと変わらぬ美味しさでいただけます。

マグロ

マグロ。北陸でそれほど獲れる魚ではないので、太平洋側から金沢を経由して U ターンしてきたのではないでしょうか(笑。
自宅で刺身にしたので見た目が美しくないですが、味は絶品。赤身だけど脂が乗っていて、でもトロほどしつこくなくて、いくらでも食べられます。

イクラ丼

そしてイクラ丼!まあ、これも北海道産だから北陸の海の幸ではないわけですが(笑。でも、近江町市場で選んでもらったものはどれも外れのない美味しさ。

今回は金沢に住む妹夫婦に頼んで近江町市場から直送してもらいました。年末はどこの市場も混むものですが、観光地化の進む近江町は半端なく混んでいるようで。お忙しい中、美味しいのを選んでいただきありがとうございました>市場の方

うまい魚が届くということで、待ち構えるために用意していたお酒がこれ。

車坂 魚に合う吟醸酒

車坂 魚に合う吟醸酒

最近、自宅で日本酒ってあまり飲まないんですが、久しぶりに買ってきてみました。以前、今はなき和酒 Bar 「さら」で飲ませてもらっていたく気に入り、買える店を探していたんですが、近所で扱っている酒屋を発見。こういううまい魚を食べる機会をずっと狙っていました。「さら」で飲んだのは「おふくろの味に合う純米酒」でしたが、今回は「魚に合う吟醸酒」を選択。キリッと冷やして、魚とともにいただきます。

車坂 魚に合う吟醸酒

ラベルの能書きに「魚に加える旨さを持ちながら、ガリのように口をさっぱりとする後口」とあるとおり、魚の旨味や醤油、酢飯と相性がいい、さっぱりとした味。辛口というほどではないけどスッキリした飲みやすさを持っていて、料理の味の邪魔をせず、旨味を増幅してくれます。後味もスッと消える感じで、これと魚介や寿司があればいくらでも飲んで食べられそうな感じ。刺身や寿司以外にも、昆布〆や数の子をはじめとしたおせち料理にもよく合う。和食全般との相性がいい味をもつ日本酒、ということだと思います。
日本酒は基本的にクセが強めの辛口が好きな私ですが、料理に合わせる日本酒としてはこれは気に入った。

今度からうまい魚が手に入るときにはこれだな。帰省するときに実家へのお土産がてら持って帰ってもいいかも。

車坂 魚に合う吟醸酒 720mL

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2014/01/03 (Fri.)

東京都台東区浅草の豆かん

「はあ...それにしても、腹が減ったな」

浅草

ドラマの方は年末年始にかけ BS ジャパンで Season1~Season2 の一挙放送をやっているところですが、私の『孤独のグルメ』聖地巡礼は 2014 年も続きます。今回は、浅草に写真撮りに来たついで...というか、どちらが主でどちらが従かはさておき(ぉ)原作コミックの第 3 話に登場した、浅草の甘味処を攻めてみることにしました。

浅草寺のすぐ裏手、メイン通りから一本入ったあたり。浅草寺の表と裏で、街の雰囲気は随分違う。落ち着いたいい感じの住宅街の中に、そのお店はありました。

梅むら

梅むら

お、ここか...。
「高級甘味」とうたっている割には小さな店だな...。いや...、かえってこういう店がいいんだろうな。

ただ、お昼過ぎの、ほぼ開店直後の時間に入ったので、完全貸し切り状態。これなら男一人でも周囲から浮かずにすむ、どころか、却って気まずいんですけど(;´Д`)ヾ。

さて...なににするか。

梅むら

ここで、メニューには...原作でゴローちゃんが頼もうとして「あ...ごめんなさい、それ来月からなんですよ」と断られた冬場限定メニュー、「煮込み雑炊」も「煮込み雑煮」も書かれていない(;´Д`)ヾ。調べてみたらだいぶ前にメニューから消えてしまっていたようです。20 年の間に代替わりしたようで、原作に登場していたおやじさんもおらず、その間にこれらのメニューも廃止となったものと思われます。

がーんだな...出鼻をくじかれた。
ともあれ、気を取り直してここは豆かんてんを頼もう。

梅むら

豆かんは至ってシンプルなものである。
20 年前にゴローが食べたものと全く同じ感じで、私の前に出されてきました。ついてくるスプーンまで 20 年前と同じ(!)。

梅むら

豆と、かんてんだけ。このシンプルさがいい。味付けは、黒蜜でほどよく甘味をつけた程度。豆そのものの味が堪能できて、そこにカンテンの喉ごしと黒蜜の甘味が、さらに豆の味を引き出してくれる感じ。

梅むら

うん!これはうまい。
豆とカンテンだけなのに...どこまで食べても飽きないぞ。

甘いものはあまり得意ではない私ですが、これは美味しくいただけました。こういう甘味と緑茶なら、たまに食べたい。

関連ランキング:甘味処 | 浅草駅(つくばEXP)浅草駅(東武・都営・メトロ)田原町駅


しかし...うまかった。できれば腹ごしらえしてから食べたかったな。

お...なんだかいい感じの洋食屋だ。ハヤシライス...ビーフシチュー...うん、こりァいいな。

グリル佐久良

というわけで、聖地巡礼のハシゴ(ぉ。作中では食べるシーンが描かれなかったお店ですが、ゴローが豆かんを食べた後に入った洋食屋(劇中の店名は「佐久間」)も攻めてみることにしました。だって描かれなかったら描かれなかったで、どんなものを食べたのか気になるじゃないですか(笑。
グリル佐久良

グリル佐久良

「梅むら」からは目と鼻の先。本当に、豆かんだけでは腹が満たされなかったゴローが、そのへんの店にふらっと入ったらこのあたりだったんだろうな、というリアリティのある立地(笑。しかし、明らかに個人でやっているちょっと高級な洋食店...というより、夜はスナックやってますと言われても違和感ない雰囲気で(笑)、こういう店に事前情報なしで突入できるのは、さすが井之頭五郎。

グリル佐久良

作中では注文するシーンさえないので何を食べたかも分からないわけですが、セリフから推測するにハヤシライスかビーフシチューか。まあラーメン食べに行って冷やし中華を頼んだ挙げ句、食後にラーメンも食べるゴローのことだから結局何を食べたかは分かりませんが(ぉ)、心惹かれたビーフシチューを注文。

ビーフシチュー、2,200 円。さらにライス(お新香付き)別で 300 円。ランチのビーフシチューにしちゃあ高いよなあ、銀座のスエヒロといい原作版のゴローは案外いいもの食べてるよなあ...と思いましたが(まあ、ドラマ版のゴローも食べ過ぎた結果昼から 4~5,000 円食べてることもざらにあるけど)、出てきたビーフシチューを見て納得。シチューの中にビーフが入っている、というよりビーフの隙間をシチューで埋めている、というくらいにビーフがたっぷり。これは高価いわけだ。

グリル佐久良

この牛肉がまたすごく煮込まれていて、いろんな味がじっくり浸みこんだ肉が、口に入れた瞬間にとろっとほどける感じ。ああ、外食でこれほどうまいビーフシチューは食べたことないかも、というくらい、うまい。しかも、肉の質がいいだけじゃなく、量も多くて大満足。シチューのほうもとても複雑な、でもどこか優しい味で、私好みでした。これは 2,200 円の価値あるわ。

ごちそうさまでした。
今度浅草に来たときも、再びこの二軒のハシゴをしてもいいくらい。ただ、今度は逆順にしたほうが良さそうかな(笑。

関連ランキング:洋食 | 浅草駅(つくばEXP)浅草駅(東武・都営・メトロ)田原町駅

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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2013/12/30 (Mon.)

小竹向原 まちのパーラー 再訪

「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ」

まちのパーラー

まちのパーラー

冬休みを利用して『孤独のグルメ Season3』の聖地をどこか攻めよう...というわけで、小竹向原のまちのパーラーに再び来てみました。再訪したいお店が多い Season3 の名店の中でも、ここは特にポイントが高い。前回食べられなかったものもあるし、リベンジも兼ねて。

放送直後に来たときには 100 分待ちという状況でしたが、さすがにもうドラマの影響も落ち着いているようで。とはいえお昼前に来たときには満席で、10~15 分ほどは待ちました。普段から混んでいる人気店なんですね。まあ、どうも聖地巡礼っぽい男性一人客も、一組だけ見かけましたが(笑。

まちのパーラー

店内に入ったところに吊されているサルシッチャ。これこれ、これですよ。これがうまいんだよ。

前回来たときの味を思い出して、自然と唾液腺が活動し始めるこの感じ。

まちのパーラー

まずはキッシュから。前回来たときには売り切れで食べれなかった「ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ」があることを期待して来たんですが、なんと今回も売り切れ(;´Д`)。その代わり、季節のキッシュ(この日は里芋と鶏のひき肉)があったので、こちらをオーダー。

おぉ~っ。かなり、パリ。...なのか?(ぉ
鶏肉とじゃがいも、なら何となく想像つくけど、鶏ひき肉と里芋、ってなんだか日本の煮物みたいだな。どこか懐かしい味わいを、卵に閉じ込めた、ほんわか満たされる味。おいしいです...これ。しかも、これだけでけっこうなボリューム感。

まちのパーラー

そして今回も楽しみにして来たサルシッチャ。もう、出てきただけでテンション高まります(笑。

おぁ~~~っ。噛んでも噛んでも、肉汁が湧いてくる。どうやって閉じ込めたんだ。
ニンニクの香りがきつめだけど、そういうのを気にしてしまうのがもったいないくらいにうまい。これはガツガツいってしまう味。

まちのパーラー

続いて、前回来たときに気になっていながらも頼んでいなかった「トリッパ」。牛のトリッパ(ハチノス)とギャラをトマトソースでじっくり煮込んだ料理で、みるからにうまそう。サルシッチャに続いて、ついワイ...ぶどうジュースを頼みたくなる味です。

まちのパーラー

牛もつの臭み消しのためか、いろいろな香草や豆と一緒に煮込まれていて、とても複雑な味わい。手間をかけて作られているのがよく分かります。スプーンやフォークですくって食べて良し、この店自慢のパンを浸して食べればなお良し。ドラマには登場していませんが、これは隠れたヒット商品かも。

まちのパーラー

さあ、ではメインディッシュのローストポークサンド、いただきましょうか。前回はパンの選択肢もほとんどありませんでしたが、今回は全種揃っています。ゴローちゃんが食べていたものとは違いますが、最もオーソドックスな「リュスティック」で作ってもらいました。

まちのパーラー

飲み物は自家製黒糖ジンジャエール。
このジンジャエールというより「生姜を絞った飲み物」と表現したほうがしっくりくるような生姜っぽさが、実にいい。個性の強い肉料理やパンたちにも負けない存在感。この味を覚えると、ウィルキンソンですら物足りなく感じてしまいそう。

まちのパーラー

リュスティック、前回食べた「チャバタ」と似たような外見と食感ではあるけど、パンの味がシンプルで、ローストポークの肉感がより味わえます。ローストポークのほうは、脂も乗っているけど肉らしい肉感が味わえて、食べているだけでパワーをもらえる感じ。ああ、肉を引き立てるパンに主役のローストポーク、この組み合わせは鉄板かも。

まちのパーラー

レーズン酵母の食パンでも作ってもらいました。こちらはリュスティック以上にシンプル(だけど市販の食パンよりはずっと食べ応えがある)で、子どもからお年寄りまで親しめそうな味と食感。ローストポークの存在感がより前面に出てくる感じです。

まちのパーラー

二度目だけど、この店やっぱりいいなあ。店員さんもフレンドリーで活き活きとしていて、寛げます。小竹向原まで来るのはなかなか大変だけど、これはやっぱり夜メニューも攻めに来るべきか。
ちなみに、食べきれなかったパンは包んでもらったほか、お土産にレーズン酵母の食パンと全粒粉のプチパンを買ってきてしまいました(笑。朝食にして良し、チーズやオリーブオイルと合わせてワインのつまみにして良し。しばらくは余韻に浸りたいと思います。

さて、今年はかなり精力的に攻めた聖地巡礼ですが、Season3 の聖地はあと半分残っていますし、原作系でもまだ行っていないお店はいくつか。ドラマのほうは今までのペースを守れば来年 4 月から Season4 があるのでは?と予想していますが、その前に Season3 のお店はコンプリートしたいところ。来年も、飽きずにお付き合いください(笑。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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関連ランキング:パン | 小竹向原駅新桜台駅江古田駅

投稿者 B : 20:58 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2013/12/26 (Thu.)

築地場内の朝食パスタ:築地魚河岸トミーナ

築地市場までぶらりと行ってきました。

築地

京都・錦市場小樽・三角市場と今年は市場づいていますが、この活気が楽しい。そういえば、東京に 18 年ほど住んでいるにも関わらず、築地市場にはまだ足を踏み入れたことがなかったことを思い出し、あと 2 年ほどで豊洲に移転してしまう前にちょっと行ってみるかな、と。

しかし、築地は平日とはいえ新年の支度をする人でごった返しており。立ち止まっていなくても後ろから誰かに押されて進まざるを得ないような混み具合で、写真を撮るのはちょっと諦めました(´д`)。これは、もうちょっと落ち着いた時季に改めて来てみることにしよう...。

築地

ともあれ、市場の雰囲気、楽しい。
写真はやめておくにしても、せっかく市場に来たからには、市場メシを食べようじゃないか。去年の CP+ 以来すっかりハマってしまった市場メシ、いってみよう。外にもたくさんお店はあるけど、場内のこのへんの店たち、どこもソソるよなぁ~っ。

でも、お店はここにしようと決めてました。

築地市場・唯一のイタリアン 築地魚河岸トミーナ

トミーナ

ちょうど、このあたりに来ようと思っていたところ、某氏がこのお店のことをつぶやいていたので、調べてみたらやたらうまそうじゃないか!あまり築地市場っぽい店じゃないけど、そんなことは置いておいても来てみたい、と思いました。

市場のお店らしく朝 8 時からやっているとのことで、朝食がてら来てみました。

トミーナ

かなり年季の入った店内は、カウンターのみ。装飾らしい装飾もほとんどありません。男独りで入るのにこんなに抵抗感のなかったイタリア料理店は、生まれて初めてですよ(笑

トミーナ

メニューはこんな感じ。辺に凝ってない、シンプルなパスタだけで勝負しているところに市場メシらしさを感じると同時に、それだけ自信持ってるってことなんだろうな、というのを感じます。基本 1,000 円以上という値段はちょっと強気だなあ、とは思うけど。

トミーナ

今月のおすすめメニュー。カキやカニなど、冬が旬の海の幸。これこれ、これでこそ築地ですよ。通常メニューよりもさらに高いけど、ここは一年がんばった自分へのご褒美も兼ねて、奮発しますか。

トミーナ

まずはサラダから。シンプルな野菜サラダですが、一人用のサラダにしては大きめのボウルにどどんと盛られてきました。いかにも男のメシのサラダという感じ。イタリアンといっても、やっぱりここは基本的に男の仕事場のめし屋、なんだろうなあ。

トミーナ

そして出てきました。ズワイ蟹のカルボナーラ!これが食べたかった。

特に大盛りで頼んだわけでもないんですが、かなり高い山盛りで出てきました。その辺のパスタ屋なら、大盛りで頼んでもなかなかここまで高くは盛ってくれないと思います。

トミーナ

「カルボナーラ」というけど、実際にはトマトクリームソース系。確かにカニにはこっちのほうが合うかも。カニ身はトッピング的に乗っかっているだけじゃなく、ソースの中にもたっぷり混ぜ込まれています。

トミーナ

これがとてもうまい。細めのスパゲティのツルツルした食感に、カニの風味とマイルドなトマトクリームソースが絡んで、たまらないうまさ。ソースには刻んだ白ネギも混ぜ込まれていて、香りとシャキシャキした食感の両方でアクセントになってくれています。確かにこれ、カニとトマトクリームソースだけだったらちょっと緩かったかもしれないので、ちょうど良いかも。

トミーナ

食後は飲み物つき。

食べる前は「1,500 円はちょっと高いかなあ」と思っていたけど、実際食べてみると味といい、ボリュームといい、遠慮のないカニの使いっぷりといい、これならむしろ 1,500 円でも安いような気さえします。ちょっとした有名店のパスタよりもここのほうが満足度は高いんじゃないでしょうか。

ここは誰かを誘ってまた来たいなあ。

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2013/12/25 (Wed.)

Veuve Clicquot Yellow Label Brut

今年のクリスマスはいつもとは違うシャンパンを飲んでみました。

Veuve Clicquot / イエローラベル ブリュット

Veuve Clicquot Yellow Label Brut

私が飲むシャンパンはたいてい MOET か MUMM。飲むようになったきっかけは新旧の F1 公式シャンパンだからという理由なのは明らかですが(笑、どちらもしっかりした辛口で私好み。でも、先日某氏とシャンパン選びの話をしていたときに、そういえば MOET と MUMM 以外のシャンパンって久しく飲んでないな...というのを思い出し、たまには違う銘柄に手を出してみました。

ヴーヴ・クリコを飲んだのは数年ぶり。おお、こんな味だったっけ...。MOET や MUMM に比べると上品で繊細な味。泡がきめ細かいのがそう感じさせるんでしょうか。「Brut(辛口)」のわりに、線が細くて優しい味。料理に合わせるなら、MOET や MUMM よりも向いているかも。いつものシャンパンより、ちょっとリッチな気分に浸れますね。
ただ私は辛口でしっかりした飲み味のお酒が好きなので、これを飲んだ後に一口 MOET が欲しくなります(笑。シチュエーションや合わせる料理に応じて選ぶのがいいですかね。

投稿者 B : 22:00 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2013/12/22 (Sun.)

番やのすし

実はこの三連休を利用して単身実家に帰ってきています。年末年始は帰省しないつもりなんですが、その前に少しだけ顔を見せに。

この時季に北陸に来たなら魚を食べる以外にないでしょう、というわけで、寿司!

番やのすし

番やのすし

こっちは廻る寿司屋でも十分すぎるくらいにうまいんですが、やっぱり店によって当たり外れはあるもので。たくさんある店の中でも、この店は特にいい。ここ数年、帰省すると寿司を食べに来るのは決まってこの店です。

回転寿司といっても、こっちの店は店舗の広さは東京の 3~4 倍はあるかな。カウンターだけじゃなくボックス席や小上がりもあって、家族連れのお客さんもごく普通に利用しています。

番やのすし

カウンターの中には生け簀。こういう店、こっちではそれほど珍しくありません。ネタによってはこの生け簀から取り出して捌いてくれます。

回転寿司だけど、廻っている寿司よりも食べたいネタを注文するお客さんのほうが多いかな。

番やのすし

寿司屋に来るといろいろ食べたいんだけど、2 貫ずつだとけっこうお腹いっぱいになっちゃうもの。でもここでは、1 貫ずつを複数種類セットにした「3 貫盛り」や「ずくしシリーズ」というものもあります。私は「本マグロづくし」というのがおいしそうだったので頼んでみました。赤身、中トロ、大トロ、トロ炙り、ネギトロの 5 貫盛り。これは贅沢だ...そしてうまい。まあ、マグロは北陸の名物というわけでもないんですが、うまいものはうまい(ぉ

番やのすし

そして富山の冬といったらこれ、ぶり大根ですよ。この店、寿司だけじゃなくてこういう一品料理もうまい。脂の乗った鰤のうまみが、柔らかくなるまでよく煮込まれた大根に移って、これこそ郷土の味。下手なおふくろの味よりうまい(笑。煮込みが足りないと大根の味が物足りないし、煮込みすぎると大根の代わりに鰤がスカスカになっちゃうし、塩梅が難しいんですよね。

番やのすし

もちろん握りも。今が旬、氷見産の鰤。舌の上でとろける脂、でも養殖ものにはない身の締まり。これが富山湾の鰤ですよ。ぶり大根と握りで鰤がかぶってしまったけど、ここはむしろあえてかぶせに行ったと言っていい。

ちなみに、今では氷見が鰤の産地として全国区の知名度を誇っていますが、富山湾の鰤はほぼ同じ漁場で獲れるので、他の漁港で揚がったものでも同じだけおいしいです。新湊漁港の鰤もよろしくお願いします(という地元アピール

番やのすし

鰺もおいしい。これも氷見産ですが、鰺にしては大ぶりで、甘味の感じられる脂の乗りっぷりがいい。やはり北陸の冬は魚に限る。そして魚は冬の北陸に限る。多少無理してでも帰省してきて良かった(笑

番やのすし

づくしシリーズから、軍艦づくし。といっても艦これコラボメニューというわけではありません(ぉ

いくら、白エビ、極上ウニ、ネギトロ、カニみそ。ウニもいくらも良いけど、北陸なら白エビとカニみそ。ほぼ富山でしか獲れない白エビは、よく言われる「富山湾の宝石」というキャッチコピーはさすがに言い過ぎだと思うけど(笑)こうやって殻をむいて軍艦巻きにすると、甘味だけが感じられてとても良い。これ、県外だとなかなか生食にはありつけないんですよね。

番やのすし

さらに一品料理から、カキフライ。このカキフライがまた大ぶりで、身がみっちり詰まっていて、噛むと中から牡蠣の肉汁(っていうのか?)がじゅわっと溢れてきて、これだけ上等なカキフライも今までなかなか食べたことがありません。この内容で、3 個で 357 円というのは安すぎじゃないでしょうか。これとごはんと味噌汁があればそれだけで定食になりそうなくらいのボリュームで、大満足。寿司屋に来てカキフライで満足するとは思いませんでした。

番やのすし

〆はのどぐろ(赤むつ)の握りで。富山の海の幸の王者は鰤だと思っているけど、のどぐろもちょっと違った方向性でおいしい。脂は乗っているんだけど、寒鰤に比べるとやや淡泊で、上品な感じ。

去年は冬に帰省しなかったので、約 2 年ぶりの北陸の冬の幸。堪能しました。
北陸新幹線が開通すれば、もっと気軽に帰ってこれるんだけどなあ。あと 1 年ちょっとかあ。

関連ランキング:回転寿司 | 婦中鵜坂駅西富山駅速星駅

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2013/12/21 (Sat.)

品川区大井町のいわしのユッケと(幻の)にぎり寿司

「さあて、ごはんのアテは何だ?カレー...違う。今はごはんとおかずというのを、真っ向からぶつけたいんだ」

だるまや

ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼。今回は最終話の舞台になった大井町の「だるまや」を攻めてみました。立ち食い中華には先行して行ったものの、こちらはもう少し客足が落ち着いてから...と思い、少し寝かしていたという。いわし、好きなんですよね。まあ光りもの、青魚全般が私の好物ではありますが、脂の乗ったいわしのとろける甘さと潮の香りがたまらない。

ただ、このお店電話をしてみたところ予約は取っていないとのこと(Blu-ray BOX によると放送直後くらいまでは予約も取っていたようですが、現在は取れなくなった、というのが現状でしょうか)。もう当日飛び込みしかないな、と店の前まで行ってみたら、ちょっと覗いてみると明らかに満席。これは空くまで待つか...と店先で待ちぼうけていたところ、ふと店外に出てきたおかみさん曰く

「座敷、空いてますよ」

座敷!そういうのもあるのか。そうかそうかそうなれば話は違う、ということで、突入です。ドラマでは見るからにカウンターしかなさそうに見えましたが、座敷の方が料理の写真も気兼ねなく撮れるので、ありがたい(笑

だるまや

だるまや

本当は、井之頭五郎よろしく「すいません、ごはんありますか」とか訊きながら入店したかったんですが、おかみさんに声をかけられた流れ的に訊けなくなってしまいました(ぉ。

ともあれ、待つかと思ったらほどなく座れて良かった。
よーしよし。もう大丈夫だ。何も心配することはない。どっしりと構えて、受けて立とうじゃないか。

こういう店の定番、瓶ビールに合わせるお通しは豆腐。
醤油なしだと、豆腐の豆の味がよくわかる。それに、きざみ生姜の爽やかさ。

だるまや

いわし料理...ぐっとくるな。いわしに「料理」とつけただけで、急に魅力的なおかずの群れが回遊し始めた。

メニュー表の一面は完全にいわしだらけ。さあて、何から攻めようか。

だるまや

裏面には一品料理も。でも、ここに来たからにはいわしで一点突破だろう。

というわけで、お酒のつまみ的なものから中心に、いわし料理の波状攻撃を仕掛けていきます。

だるまや

まずは、いわしのチーズロール。チーズ、とろけて候。

ゴローはこれをして「アンチョビのピザに似てる」と表現してましたが、確かにそれも一理ある。アンチョビ大好物なんですよね。酒のつまみにして良し、ごはんのおかずにして良し。これ、アンチョビの缶詰を買ってくれば自宅でも似たようなのが作れるなあ。

だるまや

劇中で他のお客さんが食べていたのを見て絶対食べよう、と思っていた「激辛一味焼」。辛いもの好きとしては、これは外せない。

想像を超えて真っ赤っ赤。
でも、実際には見た目ほどでもなく、刺激的ではあるものの、ごはんやビールが進む味。この一味焼、正解。

だるまや

蒲焼...山椒もかかってる。よだれ、決壊。
いわしのうまみと蒲焼のたれ、ってこんなに合うもんだったのか。いわしだから鰻の蒲焼とかに比べるとぜんぜん小ぶりで、もう一皿おかわりしてもいけそうなくらい。

あー、俺は海に囲まれた小さな島国の男だ。古来から我々日本人が親しんできた海の幸、いわし。いわすなぁ~っ、いわし。

だるまや

続いて、いわしの沖なます。飯岡でサンマを食べて以来、今世紀最大のなめろうブームが来ている我々にとって、なめろう(沖なますはなめろうの別名)はこの上ないごちそう。サンマのなめろうもおいしかったけど、この沖なますも絶品。ああ、これ、白いごはんに載せて食べたい。これはおいしくてマズいです(ぉ

これはたまらん。DHA の飛沫が、バチバチ飛んでくるようだ。

だるまや

調子に乗ってきたのでどんどんいきましょう。次は、辛いつみれ鍋。
冬場はやっぱり鍋でしょう。が、飲み会で鍋を頼むと物量的に鍋がメインになり、あとは副菜という位置づけになりがちなもの。でもこの店のつみれ鍋は一人前から頼めるので(写真も一人前)、複数人で分ければつまみの一環としても問題ありません。

だるまや

そしてこれも楽しみにしていた、いわしの刺身。

脂の乗った生のいわしって、この脂分が舌の上で溶ける感じがたまらない。私は寿司屋に行くと高確率でいわしの握りを頼むんですが、なかなか置いてある店・日も少ないんですよね。こうやって刺身でいただけるのはうれしい。生いわし好きとしては、このまま刺身をてっさのように箸でずざざっとさらって食べたいくらいです(笑

だるまや

これはいわしのグラタン。えぇ~っ、いわしでグラタン?と眉をひそめたくなりそうだけど、前述のようにアンチョビと同じようなもの、と思えば全然アリ。いわしとじゃがいもにチーズとパン粉をまぶしてオーブン焼きにしたって十分すぎるつまみになるくらいなんだから、このグラタンもその方向性にあるものですよ。ああ、これはビールが進む味。

だるまや

グラタンのおかげで微妙にワイン気分になっていたところでもありますが、やっぱりなますや刺身にやられてしまったので、焼酎に移行するわけです。二階堂をボトルで入れてしまいました(笑

だるまや

じゃあ、そろそろユッケ、いってみましょうか。

野菜がいっぱいなのがうれしい。そこに卵がポトリと落ちて、柚子胡椒が隠し味。

だるまや

混ぜるものは、混ぜるときに、うまくなれと念を送る。
うまくなあれ、うまくなあれ...。

だるまや

ほうら、キタキタキターーーーー。
うん、まろやか。まろやかユッケ。

ああ、これは酒のつまみにしてもいいけど、ごはんが欲しくなる味。

だるまや

まだまだ続きます(ぉ。
こちらは、久住さんが食べていた、いわしの梅じそ揚げ。

見た目上はチーズロールとの違いがまったく判りませんが(笑)、中身は全くの別物。濃厚だったチーズロールに対して、こちらは梅じその爽やかさ。これこそ、王道のいわし料理ですよ。

だるまや

さらに、いわしの背ごし。「背ごし」って何かと聞いてみたところ、背骨ごと切った刺身とのこと。いわしって、骨まで食べられるんだから、確かにこういう食べ方もうまいよなあ。

ああ、これだけ生のいわしが食べられるなんて、幸せ。

だるまや

じゃあ、最後にドスンと入れていこうじゃないか。このちょっとしたわらじみたいなのは、つみれステーキ。
いわしの風味がストレートに味わえる。うん、これはいわし料理の中のいわし料理かも。

だるまや

ある程度お腹も満たされたので(←これだけ食えば十分だ)、ちょっと骨せんべいでもつまみつつ、焼酎と談笑に移行。骨せんで飲めるとか、自分もすっかりおっさんだな(笑

ここで〆にいわしのにぎり寿司を...と思ったんですが、今はもうやっていないとのこと。もともと「お茶漬け二杯でごはんが売り切れる」ような状態だったところに、ドラマでの登場以降、本来裏メニューだったはずのにぎりを頼むお客さんが増えて、一人が頼むと「こっちもこっちも」となってしまって対応ができないので、休んでいるそうです。
これで寿司をやっていないなんて...。でも、店内がそれほど広いわけでもないし、無理なものは無理。仕方ないかあ...。これは、しばらく期間をおいてからリベンジしに来たいところです。

だるまや

さておき、代わりにつみれ汁で〆。あー。しみる。にじむ。生き返る。

汁と漬け物がうまい店に外れなし。

だるまや

ユッケ、蒲焼、つみれ。魚偏に弱いと書いて鰯。だが、今日の俺は、さんずいに弱いと書いて溺れる。鰯の海に、溺れている。このままずっと溺れていたい。
満願いわし全席、ごちそうさまでした。いわし好きとしては、至福の時間を過ごさせていただきました。

さあ、次回は浅草か。何を食おうかなあ...。

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投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2013/12/19 (Thu.)

駒沢公園の煮込み定食

「アルコール...なくてけっこう、コケコッコー」

駒澤大学

『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】、今回はちょうど 1 年前に発売された「SPA!」掲載の第 25 話「駒沢公園の煮込み定食」の聖地、駒沢大学にやってきました。最近やけに大学づいていますが、今回は大学そのものは関係ありません。
田園都市線の、それも各駅停車の駅って、そう遠くないにも関わらずなかなか来る機会がないんですよね。ここにも、随分久しぶりに降りた気が。

駅から歩いて、駒澤大学のキャンパスを少し過ぎたあたりの住宅街に忽然と、その店はありました。

駒沢 かっぱ

かっぱ

この異物感!のっけからハードル高い(汗。
一応、この後ろはバス通りなので、あくまで「住宅街の入口あたり」にすぎませんが、確かに知らなきゃ入りにくい。

かっぱ

看板以外、何も案内が出ていなくて、入口には縄暖簾だけ。
どう見たって居酒屋の面構えだ。それもちょっと高めの。

この中で煮込みが食べられるなんて思わないよなあ...。さらに、お酒を置いていないなんてもっと思わないよなあ(汗
聖地巡礼のつもりで来てもちょっと勇気を試される敷居に少したじろぎながらも、意を決して入店。

空いている席に着くと、何も言わずに一皿出てきました。

かっぱ

な...なんだいきなり...。こ...これ、煮込み...。

「ごはん、どうしますか」

かっぱ

店内を見回すと、ありました、メニューが。
にこみ、御飯、茶漬け、漬け物、のみ。それぞれサイズが選べるようです。

...そうか、メニューはこれしかないから、入ると自動的に出てくるのか。
というか、煮込みの「小」を頼みたければ、着席して間髪入れずに小を頼まなければ並を食べる羽目になるということか。これもまたハードル高い(汗

店内はカウンター席のみ。9 席だか 10 席だかしかない、狭いお店です。おかあさんとおばあちゃんだけで切り盛りしているようで(劇中ではおじさん一人だったし、実際日によってはそういうこともある模様)、キャパ的にはこれがいっぱいいっぱい、ということなんでしょう。
席は常に 8 割方埋まっていて、食べたらすぐに出る感じなので、かなり回転率は高いです。私以外のお客さんはほぼ学生さんか肉体労働系のおじさんといった雰囲気で、安くて満足できるガッツリ系の食事として知られているんだろうな、というのが分かります。

かっぱ

というわけで、ごはんの並と漬け物を注文。
立派な煮込み定食が完成しました。

これはウマそう。
でも、このごはん、「並」のはずなのにどんぶり飯なんですけど!

かっぱ

うんうん、見た目どおり原寸大にウマイ。

なんというか、古くからのやんわりとした日本の肉料理って感じ。
何年も何年も煮込み続けられて、凝縮されたスープに全てが詰まっているんだろうなあ。
どんぶり飯、煮込みに対して多すぎるんじゃないかと思ったけど、ペース配分的にはこれくらいの量でちょうど良いのかも。

かっぱ

それにしてもなぜこんな薄い皿に入れる。
全員、こぼしてるじゃないか。

というか、出てきてカウンターの上に置かれた時点で、既にこぼれているという(笑

かっぱ

持ち帰り...そういうのもやっているのか。

静かだ...皆黙って食べている。なんだかストイックな店だな。
俺にとっては物凄く快適なひとり飯空間なんだけど、ほんと色々謎の多い店だ。

大声で喋っているお客さんはいないけど、耳に入ってきた小声の会話の内容からすると、ほとんどが常連さんか、その常連さんが連れてきた人、という印象。だから、この不思議な店のルールも、暗黙の了解として共有されているというわけか。

しかし、メニューにあったあの「茶漬け」の存在が妙に異彩を放っている。
煮込みしかやっていない店の、あえての「茶漬け」。気になる...どんな茶漬けなんだ。

かっぱ

――俺は本当にそれを実行した。
驚いたことに、ただの永谷園のお茶漬け海苔が平然と出てきた。

それ以前に、この店では基本的に食べるもの食べたらさっさと出る、が暗黙のルールらしく、追加注文する人なんてほとんどいない。私が追加注文しようとしたところ、反射的に
「900 円になります」
「(かぶせ気味に)えっと、お茶漬けの小ください」
(えっ)
(えっ)
というやりとりが発生しました(;´Д`)。

お茶漬け、飲みに行ったときの〆に食べることはたまにあるけど、永谷園のお茶漬け海苔なんていつ以来だろう。20 年ぶりくらいか。
これだけうまい煮込みを出す店にしてはギャップが激しいけど、それよりもこの永谷園の味の懐かしいこと。ああ、これはもしかしたら煮込みとごはんじゃなくて、飲んだ帰りに〆代わりに煮込みとお茶漬け、というのが正解なのかもしれない。それなら、この永谷園の味も納得できる。

このあたりで飲むことはほとんどないけど、もし機会があったら、〆はここだな。

SPA! 2012 年 12/25 号

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関連ランキング:定食・食堂 | 駒沢大学駅

投稿者 B : 00:00 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2013/12/13 (Fri.)

静岡おでん しょうちゃん

「粉、かけたかったな」

辛子の効いた汁おでんと樽焼酎はなかなか美味しかったんですが、せっかくわざわざ静岡で途中下車までしたんだから、これだけで帰っちゃもったいない。ここはやはり静岡おでんもいっとくべきでしょう、というわけで、いい歳した大人が孤独におでん屋のハシゴという暴挙に出てみました(ぉ。
お店は、この青葉横丁にたくさんある。混んでいる店から空いている店まで選り取り見取りの中、それほど混みすぎておらず、落ち着けそうなこの店にしてみました。

しょうちゃん

しょうちゃん

店名から店構えまで、素朴な感じなのが気に入った。もともとハシゴする気はなく、ほとんど下調べせずに行ったので、もう雰囲気とフィーリングと勢いだけですよ(笑。でも、こういう店選びのほうが、本質的に『孤独のグルメ』的なんだろうなあ。

暖簾をくぐって、カウンターに着席。

しょうちゃん

飲み物はやっぱり日本酒。寒いから熱燗でいただきます。

お通しは桜えび。徳利とお猪口からして素朴でいい。気分は地元の店で飲んでるお爺ちゃん。何故か、酒好きだった亡き祖父のことを思い出します。

しょうちゃん

カウンターの上には、タッパーに入った青のりと「粉」が。これこれ、これですよ(笑
そういえば、静岡弁では静岡のことを本当に「しぞーか」と発音するみたいですね。しぞーか。なんかいいな。しぞーかおでん。

じゃあ、おでんをいただきましょうか。

しょうちゃん

もちろん削り節粉と青のりをたっぷりかけていただきますよ。

やっぱり定番の大根と黒はんぺんは外せない。あと、浦安の静岡おでんでも激ウマだった牛すじを頼もうとしたら、「ウチは牛すじの代わりにガツなんですよ」ということだったので、ガツ。ガツといえば豚の胃袋、豚の胃袋といえばチート。このガツのおでんはチートのしょうが炒めとは全然食感が違うけど、もつ煮込みのモツみたいな食感で、なおかつこの真っ黒いだし汁がよくしみていて、うまい。
黒はんぺんはやっぱりこのもっちりした歯応えが新鮮。そしておでんの王様、大根は期待を裏切らない柔らかさと、味のしみ具合。この、見た目に負けず劣らず素朴な味がいい。静岡ではおでんは駄菓子代わりに食べる風習があるらしいですが、確かに駄菓子っぽい味。でも、日本酒にも合う。不思議だ...。

しょうちゃん

ちょっとした酒のつまみ的に、油揚げのチーズはさみ焼き。本当は納豆はさみ焼きが食べたかったけど品切れでチーズにしたら、これがうまい!自分でも作れるくらいのちょっとしたつまみだけど、こういう家庭的な雰囲気の店で出てくると、なんだかほっとする。しかも、意外と熱燗に合うことを発見。自分で作るならトースターでもできるし、自宅で飲むときにやってみよう...。

しょうちゃん

そして、おでんおかわり。今度はおかみさんのおすすめで選んでもらいました。こんにゃく、それにじゃがいも、それから正確にはなんだかよく判らない練り物(ぉ。黒おでんのこんにゃくは、想像通り味噌田楽っぽい味で、ハズレなし。じゃがいもって我が家はおでんに入れる習慣がないんですが、黒おでんの濃い出汁がよくしみて、これまたうまい。ほくほくっとしたじゃがいもが、ほろほろっと崩れて、あったまる。ノーマークでしたが、黒おでんのじゃがいも、これは気に入った。

二軒目ということもあって、おでんもそこそこに、5 人くらいの団体さんが入ってきたのを潮に、切り上げ。これ以上飲んだくれてると東京に帰れなくなるし(笑。
でも、こういうおでん屋街は、あまり長居するよりも、軽く引っかけて帰るくらいがちょうどいいのかもしれません。こういう店、近くでもちょっと探してみるかな。

汁おでんも、黒おでんも、おいしかった。静岡をなめてたか...。

投稿者 B : 00:11 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック