2015/01/11 (Sun.)
加賀鳶 極寒純米辛口/車坂 純米大吟醸
この年末年始にかけて、けっこう日本酒を飲んでいました。
普段は自宅で日本酒なんて飲まないんですが、魚介とかおせちとか、この時期は和食の機会が多く、珍しく日本酒を買ってきました。去年、「車坂 魚に合う純米酒」を買った近所の酒屋がいい趣味をしていて、BAR Left Bank のマスターと意気投合するんじゃないかという地酒がいろいろと置いてあります。そこでふと目に留まったのがこれ。
石川県の蔵元、福光屋の銘酒「加賀鳶」。北陸ではどちらかというと「福正宗」のほうが知られていると思いますが、この加賀鳶は東京でも日本酒にこだわる居酒屋なんかでは時折目にします。
辛口好きとしては「極寒純米辛口」の名前に惹かれましたが、確かに辛口。でもラベルのデザインが醸し出しているとおり、スッキリ上品な辛口で、比較的誰にでも飲みやすいタイプじゃないでしょうか。
個人的には、もう少しクセの強いタイプのほうが好みですが、おせちに合わせるならこれくらいがまとまり良いかな。これはこれで気に入りました。
それからもう一本。
最近お気に入りの車坂。狙っていた「魚に合う純米酒」が売り切れていたので、ちょっと奮発して大吟醸を買ってみました。
「25BY」って何のことかと思ったら、「Brewery Year」つまり醸造年度のことなんですね。25BY だと、平成 25 年度の醸造ということ。いつの間にか日本酒でも高級品はビンテージ表記するようになっていたのか...。
味は、確かに車坂らしい、スッキリとしつつ甘みを感じるふくよかでやさしい香りが特徴。魚に合う日本酒でなくても、料理の味を邪魔しない飲み口の良さは車坂に共通する性格でしょうか。「うまい酒を飲んでいる」と実感できる、丁寧に作られた日本酒だと思います。
投稿者 B : 23:08 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック
2015/01/08 (Thu.)
台東区鳥越の明太クリームパスタとかつサンド
「おかず横丁、グッとくるネーミング。このへん、きっといい店がある」
今年もドラマ『孤独のグルメ Season4』の聖地巡礼を続けていきます。今回は、予告通り残りの第 7 話の舞台、台東区鳥越に来てみました。鳥越という地名自体、ドラマに出てくるまで知りませんでしたが、御徒町と浅草橋の中間くらいにこんな場所があったんですね。まさに下町、古き良き昭和の東京、といった雰囲気。
夜は 19 時にはもうほとんどのお店が閉めているようで、残念ながらお土産のおかずは買いそびれてしまいましたが、そんな商店街のさなかにあった、小さな居酒屋。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな、本当にこぢんまりとした店構え。
この寒いのに、テラス席が用意されているのが何とも言えません(笑
予約してあるので、さっそく入ろう。すいませーん。
主、猫好き。
外観と同様に賑やかな店内に、所狭しと猫写真が。
メニュー、豊富なんてもんじゃない。でたらめに近いほど、カオスな店。
でも、劇中で見かけたとおり、どのつまみも呑兵衛の心を捉えて放さない感じ。迷うなぁ~っ。
これは気をつけないと、注文がとっちらかっちまうぞ。
とりあえずビールから。ヱビスの生が 500 円、これは安い。
そして、お通しに出てきた大根の煮物がたまらなく美味い。ぶり大根を思わせる、芯まで味の浸みた柔らかい大根。これは嬉しい。
ビールのつまみは、まめぞ特製みそクリームチーズと、定番いぶりがっこ。
みそクリームチーズは、想像通り濃厚な味。クラッカーもいいけど、いぶりがっこと合わせてもいい。
いぶりがっこはマスカルポーネだけじゃなくて、クリームチーズとも合うんだよ。
それから「ふらっと QUSUMI」で見て絶対に食おう、と思っていたアジフライ。
子どもの頃はアジフライが食卓に出てくると「え~、メンチカツかコロッケが良かったあ」とぶーたれていたものだけど、今はアジフライこそ至高。大人の味覚になったんだなあ。
まめぞ特注ソースをかけていただきます。
このソース、甘みが全然違う。フルーツの甘みが感じられるソースで、アジフライの新たな一面を引き出してくれる感じ。
そしてメインのアジ。こんなに大きくて肉厚、なのにふわっふわのアジフライは初めて。衣はサクサクなのに脂っこさがなく、軽い食感。
こんなアジフライ、今まで出会ったことがないぞ。これなら何枚でも食べられそうだ。
アジフライ専用飲み物(※注:ビール)も、どんどん進みます。
あとこれも久住メニュー、明太子の粕漬け。
明太子なのにマイルド、それに粕漬けの深みが重なって、初めて味わううまみ。
これはご飯もいいけど、やっぱり酒だな。
日本酒を、ぬる燗で。
銘柄は女将さんにお任せしてみたら、あと少しだけ残っていたという獺祭をぬる燗にしてもらえました。
獺祭のぬる燗なんて、初めて。
これが明太子の粕漬けに、この上なく合う。
そして「せんちゃんサラダ」。
キャベツの千切りで「せんちゃん」かと思いきや、これも猫の名前から取っているようです。
シャキシャキしたキャベツにオニオンスライスとピーマンが隠し味。パルメザンの上からシーザードレッシングをかけると、サラダなのにつまみになっちゃいます。
良い、良い。せんちゃん、良い。
この店の名物のひとつ、生ハム(ハモンセラーノ)。
カウンターに鎮座する原木からその場で切り出してくれます。
生ハム原木は個人では買ってはいけないという言い伝えがありますが(笑)、こういうところでスライスして出してくれると本当に嬉しい。
単体で食べてもこの上なくいいつまみだけど、ゴロー同様にせんちゃんサラダに載っけて食べても、バッチシうまい。
さっきの粕漬けがとても気に入ったので、続いては銀だらの粕漬け。
粕漬けの定番だけど、予想通りのうまさ。これを食べたらまた日本酒を飲まないわけにはいかないでしょう!
そこで、若葉のしぼりたて生酒を冷酒でいただいちゃうわけです。
久住さんも飲んでいた岐阜の井戸水(ぉ)だけど、久住さんが飲んでいた「若葉 大いばり純米」がなかったので、こちらで。
でもこれはこれでうまい。
この若葉の仕込み水のチェイサーまで出てくるこだわり。この店は若葉がおススメのようだ。
こちらはフィッシュ&チップス。
いぶりがっこからハモンセラーノ、粕漬けを経てフィッシュ&チップスという、和洋を行ったり来たりできるのがこのお店の良いところだ。そして和洋が混ざってもどこか一貫した美学が感じられる。
魚はお店からのサービスで、カジキマグロと鯛を半分ずつ。
このフライもさっきのアジフライ同様、サクフワで絶品。ポテトフライのほうは一転して、ガーリックの香りを効かせた濃いめの味付け。この店の揚げ物、侮れんぞ...。
というわけで、揚げ物と揚げ物をあえてダブらせていきます。カキフライと鶏の唐揚げ。
やっぱりこの店の揚げ物、どれも重ったるくなくて、いくら食べても食べ飽きない。これはいい。
お酒はお酒で、途中揚げ物に合わせてビールやハイボールに揺り戻したりしつつ、最終的に若葉の蔵出し原酒に移行するわけです。
ここで日本酒ときたら、アテは干しホタルイカと、
やっぱ、にぎす干は外せない。
見た目はししゃもっぽいけど、ほほう、こうきたかにぎす干。
うんうん、深海魚だけに深い味わい。
ホタルイカもにぎすも、富山湾の至宝。
このお店の魚介類は、富山の魚津港から直送しているとのこと。
氷見や新湊ではなくあえて魚津とはまたマニアックな...と思ったら、このお店の常連さんに漁協の関係者がいて、その縁で魚津から送ってもらっているそうです。
こんな江戸の下町で故郷の味に出会えるとは。
そろそろ〆に入ろうかというところで、最初から気になっていたコーヒー酒に手を出してみます。
自家製のお酒で、コーヒーの銘柄はモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンの三種。
キリマンジャロを飲んでみましたが、確かにコーヒーだけど、コーヒーそのものを凝縮してお酒にしたような、濃厚なお味。
これはちょっとハマるかも。
そして〆その一は、明太クリームパスタ。
ドラマを観ていたときは「どんなに美味しくたって所詮は居酒屋のパスタだろう」と高を括っていましたが、正直申し訳ありませんでした(ぉ
これはうまい。
クリームたっぷりで濃厚な明太クリームソース。明太子が主張しすぎず、ソースそのものの味で勝負している感じ。
相対するパスタも、ゆで加減が絶妙で、ソースに負けてない。これはそのへんのパスタ屋が裸足で逃げ出す本格派だ。
うん、明太クリーム、正解。
麺だけ食べ終えたところで、女将さんから
「ソースがまだいっぱい残っていてもったいないから、パンの耳でもお出ししましょうか?」
というありがたい申し出が。く、く、ください(ぉ
柔らかいパンの耳に明太クリームソースをたっぷり染みこませて食べると、これもまたうまい。
結局ソースまで残らず完食してしまいました。
〆その二、まめぞチャーハン。
ベーコンと卵のこの上なくシンプルなチャーハンだけど、オーソドックスな味付けで、そしてこれまた軽い食感。
飲んだ後の〆なら、こういう軽いチャーハンがちょうどいい。
それから〆その三は、いよいよ本命、かつサンド。
この、パン二枚分の厚みを超える分厚いカツは、見るだけで圧倒されます。
さらに、カツの断面から容赦なく溢れ出る肉汁の輝きがたまらない。
うわっ、うま!何これ。
口の中にじゅわっと充満する肉汁と、特注ソースの甘みが何とも言えないハーモニーを奏でている。
これだけボリュームがあるのに、他の揚げ物と同じく、全然重くない。
今まで積み上げてきた俺のかつサンド経験に今、全く新しい 1 ページが開かれた。
パスタがあって、サラダがあって、生ハムも深海魚も同居する。
餃子もあれば、海老フライだって食える。
この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか。
ここは本当に美味しかった。Season4 の店では、ここと神宮前の中華、木場のカレーがトップ 3 じゃないでしょうか(箱根のステーキ丼も絶品だけど、そう行ける立地じゃないので)。ここは、ちょっと遠いけど何度かリピートしてしまうこと確定です。
世の中にはまだまだ、驚くべき店が潜んでいる。
ごちそうさまでした。
投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック
2014/12/29 (Mon.)
東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖
「腹が減って死にそうなんだ。"めし屋"は...どこでもいい、"めし屋"はないのか」
今年 2014 年は、今はなき雑誌「月刊 PANJA」にて『孤独のグルメ』の連載が始まってから 20 周年にあたるアニバーサリーイヤーです。ここはやはり、一年の聖地巡礼の締めとして記念すべき第一話の聖地を訪問するしかないでしょう!というわけで、台東区日本堤(通称:山谷地区)まではるばるやってきました。
アクセスは、JR・地下鉄南千住駅から徒歩 7~8 分といったところ。
作中にも登場したアーケード街「いろは会ショップメイト」には大々的に『あしたのジョー』がフィーチャーされています。私は世代ではないのであまりピンと来ないのですが、『あしたのジョー』の舞台はこの台東区山谷ということのようですね。
そういうこともあって、この界隈はまるで昭和がそのまま動態保存されているかのような、レトロな街並み。ビニールシートで生活している人や路上に座り込んでいる老人も見受けられ、独特の空気が漂っています。当時の新連載の舞台がいきなりここ、というのはなかなかすごいものがあります。
まいったな...いったいどこに迷いこんでしまったんだ。
焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。
この山谷の古い街並みの合間から顔を覗かせる、東京スカイツリーの圧倒的な存在感。20 年前にここにこんなものが建つなんて、誰が予想したでしょうか。
そんなことを思いながら、お店に辿り着きました。
この掲載当時からほぼそのままなんじゃないかと思われる店構え。今まで巡ってきた聖地の多くもそうでしたが、ここは特にその歴史の長さを感じます。
実はこの店の前までは過去に二度来たことがあるんですが、二回とも休業だったというね。食べログにも「不定休」とあったけど、そこまで遭遇できないものか...と思って調べてみたら、特に最近は夜営業をやっていないことのほうが多いとのこと。というわけで、今回は朝の 9 時半にやって来ました(ぉ
ええい!ここだ、入っちまえ。
店員のおばさんは、そのまま 20 年が経った感じのお婆さんになっていました。あとは厨房におじさん(?)が一人。
店内に貼り出されたメニューには「豚肉炒め」「豚汁(小)」「御新香」「御飯(中)」の文字が。おお、狙ってかどうか知らないけどこれ五郎さんセットじゃないですか!
俺はできるだけ物おじせずハッキリという。注文を聞きかえされるのはやっかいだ。
「ぶた肉いためとライスください」
「ごめんなさい、今できないんですよ、すいません」
なんと(;´Д`)ヾ。
他のメニューを見ると「夜のみ」と書いてあるものもあるし、朝食メニューも売り切れたものから順次終了というルールらしいので、これは仕方ない。ぶた肉いためライスに巡り会うために再訪したくても、これじゃ望みは薄そうだな...。
「焼き魚は、何がありますか」
と聞いてみたところ、そこのガラスケースにあるものの中から選んで...とのこと。鯖やほっけの焼き魚に、カレイの煮付け。他には目玉焼きとオムレツといったところ。既にだいぶ売り切れている感じでしたが、朝 6 時から営業しているようなので、無理もない。
この中ならやっぱり鯖かな。
注文をしてしまうと少し気が楽になり、店内を見回すゆとりができた。
店内は、想像通り...だけど、確かに当時から 20 年経ったんだなあ、というのを感じる古めかしさ。テーブルレイアウトは変わっており、パイプ椅子はスツールタイプから折りたたみ型に入れ替えられていました。
お客さんもお客さんで、作中に登場したおじさんたちがそのまま歳を取ったんだろうなあ、という感じのお爺さんばかり。もしかしたら、当時久住さんが来店したときにいたお客さんもこの中にいるのかもしれない。当然、帽子を被っているお爺さんも多く、ある種の美意識が感じられる。こんな時間なのにほぼ満席で、朝からビールを飲むお爺さんが話に花を咲かせています。結局この店の中で食う客ってのは、ほとんど飯より酒の客なんだな。
なんだか、ここだけ時が止まっているかのようだ。
...そうこうするうちに、朝食が来ましたよと。
うわあ、朝からなんだかすごいことになっちゃったぞ。
頼んだのは焼き鯖、納豆、ごはんに味噌汁。当初の目的とは違うしぶた肉ととん汁でぶたがダブることもなかったけど、これぞ正しい日本の朝ごはん。これだけのつもりだったのに、さらにお店からのサービスでほうれん草のおひたしとしらすおろしまでついてきました。
ぶた肉いためにありつけなかったのは残念だけど、figma 井之頭五郎についてきたぶた肉いためのミニチュアを飾って気分だけ盛り上げてみました(ぉ。このミニチュアにとってはある種の里帰りなわけで、これはこれで感慨深い。
可もなく不可もない感じの焼き鯖。若干ウェルダン気味な感じ。
でも普段朝食に鯖を食べることなんてないから、ちょっとだけ嬉しい。
ライス、量多し。これで「中」ということなので、大盛りだったらどんなことになっちゃうんだろう?
少し水分多めに炊いた感じの、柔らかめのごはんでした。
味噌汁は、王道中の王道・しじみ汁。
迂闊に飲むと火傷しそうなほどに熱々。でも、寒い外を歩いてきたばかりだから、これがありがたい。
納豆は市販のものだろうけど、ねぎがたっぷり加えられているのが嬉しい。
そして、ぶた肉いための代わりに「不思議なねりからし」がここに(笑
それからほうれん草のおひたしと、しらすおろし。朝食からこういうつけあわせがいろいろ出てくると、なんだかちょっとした贅沢をしているかのようだ。
「ふう、うまかった...」
腹ははちきれそうだ...さすがに朝から食いすぎた。
サービスが二皿あったとはいえ、これだけ食べて 550 円。ライスの量は多いかと思ったけど、おかずの品数が多かったせいで、むしろちょっと足りないくらいでした。
俺はゆったりと店を出る。
おそらく...俺はあの店には不釣り合いな客だったんだろうな...。
ようやく明治通りに出た。
タクシーが来れば乗ろう。
来なければ歩いて地下鉄日比谷線の三ノ輪駅に出ればいい。
そう思った。
俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた。
...というわけで、漫画『孤独のグルメ』コミック 1 巻の聖地はこれにてコンプリートしました。始めた頃は全店巡るつもりはなかったのに、どうしてこうなった(;´Д`)ヾ。既になくなっているお店もあったし、ステーキの「スエヒロ」も私が巡礼した直後に倒産するなど、20 年の長さを感じます。
本当は、コミック【新装版】に特別編として収録された病院食回もありますが、今のところ入院する予定がないので、できるだけ巡礼せずに済む健康を維持していきたいと思います。ちなみに先日入院した某氏は、初日の食事にいきなりカレイの煮付けが登場して、軽く戦慄したそうです(笑
原作のほうは来春に 2 巻の発売が予定されているとのこと。これまで「SPA!」に掲載されてきた回数では足りなさそうなので、描き下ろし回も複数含まれているのではないかと思います。そちらも楽しみですが、ドラマ Season4 の聖地巡礼もあと少しだけ残っています。来年は、そのあたりから巡っていきたいと思います。
関連ランキング:定食・食堂 | 南千住駅、三ノ輪駅、三ノ輪橋駅
■漫画『孤独のグルメ』聖地巡礼エントリーまとめ
第 1 話 東京都台東区山谷の(幻の)ぶた肉いためライスと焼き鯖
第 2 話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第 3 話 東京都台東区浅草の豆かん
第 4 話 東京都北区赤羽の鰻重
第 5 話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第 6 話 東京発新幹線のぞみ 55 号のシュウマイ
第 7 話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
第 8 話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼肉
第 9 話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼 / 甘味パート
第 10 話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食(の消滅)とオーガニックランチ
第 11 話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
第 12 話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
第 13 話 東京都新宿区神宮球場のウィンナー・カレー
第 14 話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
第 15 話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
第 16 話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
第 17 話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
第 18 話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそば(の消滅)とチャーシューメン
→ドラマ Season1 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season2 の聖地巡礼エントリーはこちら
→ドラマ Season3 の聖地巡礼エントリーはこちら
投稿者 B : 23:58 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック
2014/12/26 (Fri.)
G.H.MUMM F1 EDITION
毎年クリスマスには必ずシャンパンを開けていますが、今年はこれにしました。
G.H.MUMM / Cordon Rouge F1 エディション
秋に「No.1 ナイト エディション」を飲んだ後に、別バージョンとしてこの「F1 エディション」も存在することを知り。F1 ファンとしてはむしろそっちが欲しかったよ!と思っていたところ、たまたま行った成城石井に在庫があることを発見して、すかさず確保しました。
MUMM は F1 公式シャンパンですが、その F1 のポディウムで実際に使われているシャンパンと同じデザインのボトルです(F1 で使われるのはマグナムボトルなので、サイズは違います)。
月桂冠を模した「1」のシンボルマークとラベル上下に施された「MUMM」のロゴを見ているだけで、気分が高揚してきます。
ただし、これは実際に買ってみるまで気がつかなかったのですが、このボトルデザインは瓶に直接プリントされているわけではなくて、単なるラミネート。その代わりと言ってはなんですが、ボトル全体にわたってマイカ調のラメが散りばめられています。
実際のポディウムで使われているボトルの実物を見たことがないので知りませんが、本物はおそらくプリントだと思うんですよね。稀に、ドライバーがポディウム下にいるチームスタッフにボトルを渡そうとしてスタッフがキャッチし損ねて瓶が粉々になっているので。
中身は普通のコルドンルージュなので特に変わったところはありませんが、販売価格も通常バージョンと同じなので、在庫があればこちらを買った方が気分的にはお得です(笑。
ちなみに今回も一日で飲みきってしまったので、シャンパンプリザーバーの出番はありませんでした(´・ω:;.:...
投稿者 B : 21:57 | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック
2014/12/25 (Thu.)
横浜 BAR Left Bank その 4
写真をシニア野菜ソムリエとバイラルメディアに無断転載された件で事件のさなか、何度となく自分が撮った写真を見ていたらなんだかおなかがすいてきてしまったので、有志を募って件の「BAR Left Bank」に行ってきました。
忘年会シーズンということもあって、店内はほぼ満席。
この事件のせいで注目を浴びたからかどうか分かりませんが、Left Bank ではいぶりがっこマスカルポーネ人気が急沸騰し、一時は品切れになる状況が発生したそうです。
そして、お店のイベントチラシにまで問題の写真が掲載される事態に!(;´Д`)ヾ。
気を取り直して、生ビールで乾杯から。
店名は「バル」だけど、白木を中心に使ったナチュラルな店内が気取らない感じで、落ち着けます。
入りにくい要素があるとしたら、入口に「魔王」(焼酎)ロゴ入りの巨大幕が掛けられていることでしょうか(笑
ビールのお供は、もちろんあの定番おつまみから。
って節子、それいぶりがっこマスカルポーネやない!クリームポテトや!
いやーまさかこの自虐ネタ(笑)を本当に用意して待ってくれているとは思いませんでした(´д`)。
なんならこの本物のクリームポテト写真を某サイトに無償提供しましょうか...?
でもこのクリームポテト、ネタで作ったわりにはかなり本気で作ってあって、本当に美味しい。
これにいぶりがっこを入れてもあまり合わないとは思いますが(笑。
...とかやっているうちに、改めてちゃんとしたいぶりがっこマスカルポーネが出てきました。
昨今のがっこマスカル人気の影響か、今回はマスカルポーネ少なめ、いぶりがっこ多めの配分だけど、やっぱりこれはうまい。ビールにも焼酎にも間違いなく合います。
その時季の素材の入手状況に応じてダイナミックにメニューが入れ替わるのもこのお店の面白いところ。
これは以前はなかったよだれ鶏です。大量のネギに隠れて肝心の鶏が見えませんが、茹でた鶏肉をタレに漬け込んだ冷菜で、しっかり味の浸みた柔らかい鶏肉が絶品。これはビールですね。
続いてグリル野菜。
このお店の野菜は基本的に横浜で採れた野菜の地産地消がコンセプトなので、このグリル野菜もほとんどが横浜産。しかもどれもがしっかりと熟れた野菜で、横浜でこんなにうまい野菜が採れるのか...と、ちょっと感動。マスター、野菜ソムリエの資格取れるんじゃないですか(ぉ
ただ、他の地域と違って特産品的な野菜がないので、入荷が偏ることも少なくないとか。それでもいろいろと工夫を凝らした料理でもてなしてくれます。
このお店は基本的に日本酒バルですが、日本酒に並ぶ看板ドリンクメニューが、豊富な創作ジントニック。マスターが以前開いていたジントニック専門店「出張 the Gintonic in はる美」から引き継いだものです。
写真はシナモンジントニック。初めて行った人であれば、定番メニューの「昆布ジントニック」は騙されたと思って一度飲んでみてください。
野菜の後はガッツリ系メニューもいってみましょう。
このチリ&フレンチフライは、この店には珍しい系統のメニューじゃないでしょうか?でも期待を裏切らないこってり味で、ジントニックを頼んだ直後にもかかわらず、生ビールに逆戻り(笑
それからこれは外せない、ラムケバブ。羊の野性味溢れる香りがスパイスと相まって、これまたビールが進みます。日本酒バルなのに全然日本酒な気分にならないつまみばかり頼んですみません(ぉ
そしてこれは「鶏とムラサキ白菜のポン酢蒸し」。白菜が想像以上に紫色で、一見引いてしまう見た目です。別にマスターがエヴァ好きだから初号機カラーというわけではないはずです(ぉ
全体的にわしわしっと混ぜていただくと、瑞々しい白菜の甘みとポン酢が絡んで、さっぱりした美味しさ。これは夏場にビールとか焼酎ロックとかで前菜代わりにいただきたい感じだけど、一番美味しいのは白菜の旬である今の時季なんですよね。
ここで濃いめのお酒が欲しくなったので、国産ラム「ルリカケス」に移行します。黒糖で作られた濃厚なラムで、洋物のラムとはまた違った味わいが美味しい。
他にも国産の奥飛騨ウォッカとか日本酒用の米で作った米焼酎とか、他ではなかなか味わえないオリジナリティあふれる酒類が揃っているのも、この店の特徴です。
そろそろ〆に入りましょうか。
豚バラごはん(魯肉飯)は期待を裏切らないガッツリ飯。しっかり煮込まれた柔らかい豚バラに、確かな満足。
そして〆第二弾(ぉ)のチリタコライス。これも以前はなかったメニューで、ここまでの流れからすると唐突感がありますが、そんなことどうでもいいくらいに美味い。最後まで堪能させていただきました。
残念な事件に巻き込まれてしまったことがきっかけではありましたが、みんなで美味いお酒と料理を囲むことができたので、結果オーライかな。
これから某新年会のシーズンでもあるし、横浜方面に出る予定もある時期なので、近いうちにまた訪れたいと思います。
ごちそうさまでした。
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投稿者 B : 23:59 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック
2014/12/18 (Thu.)
かれー麺 実之和
ここのところいろいろ起きていますが、懲りずに料理写真を載せていきます(ぉ
先日、珍しく仕事で六本木に行くことがあったんですが、見事にお昼を食いっぱぐれまして。おやつの時間が過ぎた頃にようやく暇ができたので、遅い昼食を取ることにしました。
でも、ランチタイムを思いっきり過ぎてディナータイムの仕込みの時間だというのにやっているお店もあまりない。六本木といえば久々に豚組食堂もいいなあ、と思ったけど、この日はなんかちょっと探索したい気分。ちょっと探してみたら、六本木交差点からそう離れていないところにあるじゃないですか、面白そうな店が。
店内は昭和を模した居酒屋という雰囲気。ちょっと作った感じの昭和感だけど、まあそんなに嫌いじゃない。
ディナータイムは鍋がメインの居酒屋みたいですが、名物の「かれー麺」は昼夜問わずいただけるようです。また、赤坂や青山、新宿御苑前にも支店がある模様(本家は千葉のお店らしい)。
一口に「かれー麺」といっても、いろいろあるんだなあ。
その場で食べログで調べてみたら、普通のかれー麺はけっこうマイルドらしいと分かったので、辛味好きとしては「赤いかれー麺」の辛口大盛りを注文。「ランチタイムはごはんが無料でつけられますが、どうしますか?」と聞かれたので(なんと 17 時までランチタイム扱い!)反射的に「あ、お願いします」と言ってしまうのが自分の悪いところ(´д`)。
出てきました。...こんな感じなのかー。
かなりとろみのあるカレースープに、しゃぶしゃぶ用っぽい豚の薄切り肉と青ネギが載っかっています。もっとスープカレーっぽいサラサラした感じかと思ったら、カレーうどんと同等以上のとろみあるスープ。これはちょっと意外でした。
このスープがまた、とろみがあることでもう全然冷めない!食べ終わるまで全く冷めなかったと言っても過言ではないレベルで冷めない。しかも、辛口がかなり辛い。カプサイシンの働きを直接感じるストレートな辛さで、辛い物好きの私でも堪えるレベルで辛い。熱いと辛いのダブルパンチで、最初の一口が胃に到達した瞬間、全身から汗が噴き出してきます。
麺はかなりコシのある中太麺。パンチのあるカレースープに存在感のある麺の組み合わせ、かなり食べ応えあります。本気で熱いし辛いけど、これはうまい。
ただ、どこまで行っても熱くて辛くて逃げ場がないのが、ちょっとつらい(泣
〆はごはんを投入して、カレーおじや。ごはんをスープに浸け込むとまた逃げ場がなくなっちゃうので、少し白いところを残していただきます(笑。
麺大盛りは、空腹状態でも「もう入らない」となるくらいのボリュームだったので、並で十分だったな。そしてごはんなしでも良かったくらい。
おいしかったけどちょっと辛すぎたので、後日再訪して普通のかれー麺をいただいてみました。そしたら、辛さは少し物足りないけど、カレーのコクの深さがよく感じられて、全体のバランスは辛口よりもノーマルのほうがさすがに整っていますね。そして熱いのは相変わらずで、食べた後はこの寒いのにコートを脱いで外を歩きたくなるレベル。
これはなかなか良いお店を見つけたかも。六本木方面での食事処の選択肢に加えておきたいと思います。
関連ランキング:ラーメン | 六本木駅、六本木一丁目駅、麻布十番駅
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2014/12/11 (Thu.)
恵比寿 おおぜき中華そば店
恵比寿のこんなラーメン屋さんに行ってきました。
恵比寿の例の神社のほぼ真ん前にある中華そばのお店。「ラーメン」でも「家系」「二郎インスパイア」とかでもない「中華そば」のお店、というのがなかなかいい。
最近、すっかりラーメンを食べ歩かなくなってしまったので、今人気のあるお店がどこかもよく分からないのですが、この落ち着いた感じの外観に、私の本能が「ここは当たりに違いない」と告げています。
中華そばのお店だけど、とりあえずビールから。当然ヱビスビールですよ。しかも、ジョッキが凍っているのが素晴らしい。冬でもビールはこれくらいキンキンに冷やしておいて欲しい派です。
麺は大きく分けて四種類。中華そば、にぼしそば、白湯そば、つけそば。こういうお店は煮干し系スープがおいしいことが多いけど、やっぱり一番オーソドックスなのが一番の自信作のはず。店名にもなっているんだから間違いない、ということで、ワンタン中華そばをいただいてみました。
見た目は超普通の中華そばでしたが、チャーシューメンでもないのにチャーシューがガッツリ入っているのが嬉しい。
スープはダシがよく効いた、あっさりだけど味はしっかりした、筋の通ったスープ。歳を取ったのか、近年は豚骨とかよりもこういうダシ系のスープのほうが落ち着くようになってきました。
麺は中細麺だけどしっかり食べ応えある感じで、歯切れも良く、麺自体がおいしい。なかなかポイント高い。
こちらは私が頼んだものではありませんが、にぼしそば。スープを一口だけ味見させてもらったところ、煮干しの濃厚な香りが立っていて、これはこれでハマる味。これなら白湯はどんな味なんだろう、とちょっと試してみたくなりました。
軽すぎず重すぎず、飲んだ後の〆の一杯にもちょうどいい感じ。基本がしっかりした中華そばなので、日々食べても飽きが来なさそうです。日替わり限定で創作系中華そばも出しているようなので、たまに通っていろいろ食べ比べてみたいかも。
投稿者 B : 23:55 | Gourmet | Ramen | コメント (0) | トラックバック
2014/12/05 (Fri.)
渋谷区恵比寿の海老しんじょうと(幻の)焼おにぎり
「なんでもあるだけに下手は打てんぞ。どう攻める?恵比寿」
ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼の今回のターゲットは、恵比寿。最終回に登場した「さいき」を訪れるのが目的ですが、このお店はなんか年末年始に来たい気がして、この時期まで取っておいていました。なぜ年末年始に来たかったかというと、お店の雰囲気的に寒い時期に日本人らしい温かみが感じられそうだったのと、たぶん寸劇シーンで神社が出てきたせいだと思います(笑。
放送を観ながら「こんな神社、恵比寿にあったっけ?」と思っていた神社、かなり駅近くにありました。このあたり、よく歩いているようで意外と知らない場所が多いです。恵比寿、奥が深い。
この神社の少し先、恵比寿駅西口のロータリー前の路地を入ってわりとすぐのところにあるのが老舗の居酒屋「さいき」。
この界隈にはたまに飲みに来ているはずなのに、このお店の存在は放送されるまで知りませんでした。っていうか、放送されるちょっと前にこの隣の店で飲んだところだよ!(;´Д`)ヾ
でも、いい店構えだ。味があるな...。
引き戸を開くなり「おかえりなさい」の挨拶に迎えられるのがこの店の流儀。
店ん中も、いい味出してるな~。
しかし、狭い店内は既にほぼ満席。実際のお店は、テレビで見た以上に狭いんだなあ。
でも、運良く他のお客さんに詰めてもらえ、なんとかカウンターの角の席を確保して、生ビールで一息。
とりあえず、お通し三品から。
カウンターが狭すぎてグラスと三皿並べただけでもういっぱいいっぱいだけど、まずはこの三品を味わって、攻め手を考えよう。
その日によって違うお通し三品、この日はこれ。
まずは久住さんも食べていた、合鴨のロース(ペッパー添え)。オニオンスライスに隠れて合鴨がよく見えないけど(笑。
それに鯛のお刺身。えびす様は漁業の神様だから、恵比寿で鯛の刺身、というのはあまりにも正しい(←何様
狭いカウンターだから、刺盛りでどかっと出てくるよりも、こういうちょっとずつの方がしっくりくる。
それから超オーソドックスな煮物。これも、これくらいの量が酒飲みにはちょうど良い。
お通しの煮物、冷えててもおいしいって、よく考えればすごいことだ。
この三品で、心にゆとりができたぞ。
さてさて、改めて何を食べようかな。
いろいろうまそうなもん、あるじゃないか。
この黒板、旬のものを書いては消し、書いては消し...この年季の入り方も納得だ。
消し方が中途半端だから、どのメニューが本当にあるのかないのかイマイチ判らないけれど(笑。
※ちなみに「のどぐろ干焼」は売り切れでした。
さて、早速出していただいたものは...これは、雪解け水ですか?(ぉ
そう、久住さんが飲んでいた「凍結酒」。今回はメインの品よりもむしろこれを楽しみにしていたと言っても過言ではありません。
もしかしたら夏場だけの飲み物かな?と思っていたけど、冬でも飲めて、良かった。
口をつけてみると、目の覚めるような冷たさに、余韻を残さずにスッと消える日本酒の風味がまさに「雪解け水」。これはおいしい!
凍結酒は、注文したら冷凍庫から瓶ごと出してきて、流し台で水に浸けて緩めてから注いでもらえます。
ジュース類だと、凍らせてから溶かすと溶質から先に融解するので、例えば「夏にポカリスエットを凍らせて持ち出したら、最初は味が濃いけど最後の方は薄くてまずい」みたいなことがありますが、お酒は大丈夫なのかな?あるいは、その「濃い部分」を飲んでいるから、うまいのか。
ちなみにこのお酒は冷凍用とかではなく、普通の一ノ蔵。その気になれば自宅でも再現できるということです。今度やってみよっと。
牛もつ煮込。日本酒と一緒にいただくなら、このあたりでしょう。
想像していたよりあっさりめのもつ煮で、これならいくらでも食べられそう。個人的には、もう少しこってり系の味付けのほうが好みかな。
そして本命、海老しんじょう。
しんじょうなんて、飲み屋じゃないとお目にかかれないよな。
これ、見た目はこんなに地味なのに、
うわっ!何だこれ。
中はフワフワのトロトロ、まるでクリームコロッケみたいだぞ。
海老しんじょうと言えば海老のぷりっぷりが全面に出てくるものなのに、これは別の食べ物みたいな、新しい食感。
この海老しんじょうは想像以上だった。これだけ食べにまた来たいくらいだ。
あと、事前に食べログで見て気になっていた、串かつ。
これも一見、何の変哲もない串かつっぽいのに、
中身は肉と玉ねぎのこのぎっしり感。攻めてくるなぁ~っ。
肉もいいけど、玉ねぎの切り方が独特で、ほわっとした食感。そこにソースが合うんだな。これは日本酒からまたビールに戻りたくなる味だ。
でも、そこはまた和食に戻る心づもりを決めて、飲み物は芋焼酎のロック(左)と、水割り(右)。
この店、飲み物メニューがなくて、常連さんでもなければ都度店員のお姉さんに聞くしかないという。日本酒は 2 種類、焼酎は芋 4 種類・麦 2 種類くらいあるようでした。
ここからは、ちょっと天ぷら方面に攻め入ってみようか。
まずはたらの芽天。
普通じゃなかなかお目にかかれない野菜類の天ぷらがあるのが、老舗の居酒屋の引き出しの多さといったところか。
それと明日葉(アシタバ)天。よもぎ天にちょっと似た感じだけどちょっと違う、独特の香り。好き嫌いが分かれそうだけど、こういうのを嗜めるのが大人の酒飲みってもんですよ。
そして締めには、その名の通り〆小肌。久住さんが食べていた新子の刺身も美味しそうだったけど、旬が過ぎているから仕方ありません。このコハダもよく締まっていて、日本酒や焼酎によく合う旨味。
本当はサブタイトルにもなっていた焼おにぎりが食べたかったけど、この日は残念ながらメニューにありませんでした。放送時にも「出会えりゃ嬉しいラッキーアイテム」と表現されていたので仕方ないけど、この日はそもそもご飯もの自体がなかったという。
まあ、個人的には雪解け水が飲めたので、満足です(ぉ
このお店、こういう雰囲気の小さな居酒屋に期待する価格帯からすると、感覚的に 2 割くらい高い価格設定だと思います。でも回転率が高く、しかも常にほぼ満席という大人気店。見た感じ、聖地巡礼っぽいお客さんがほとんど見られなかったので、本当にこの近辺で働いているサラリーマンを中心に、地元に密着した人気店ということなのでしょう。
仕事帰りに同僚と、ちょっと一杯飲って帰る。そんな使い方がよく似合う店だと思います。メニューが日替わりなのも、その日に合ったものを適度に楽しむ、それが正しい酒飲みの姿なんだろう。
きっといい飲み屋って、飯もすごくうまいんだ。
「行ってらっしゃい」の声に背中を押されて、この店を後にしました。
ごちそうさまでした。
投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック
2014/12/03 (Wed.)
よなよな BEER KITCHEN
先週末、ビール飲みに行こうぜ!と誘われたので、飲みに行ってきました。
ここのところ自分が行きたい店に誰かを巻き込んでいくパターンばかりだったので、こういうの久しぶり。ついでに言うと赤坂で飲むのも、赤坂に来ること自体かなり久しぶり。なんかこうアウェー感が漂います(笑
初めて入った東急プラザ 2F の飲食店街のひとつが「よなよな BEER KITCHEN」でした。あの「よなよなエール」を出しているヤッホー・ブルーイング製クラフトビールが楽しめるビアレストランです。
まずはよなよなエールで乾杯から。背後にさりげなく写っているのはリコー THETA の新型です。
店内はカジュアルだけど騒がしすぎず、大人がリラックスしてビールと会話を楽しめる感じ。こういう雰囲気のお店は好きです。
エールと一緒につまむのは、豆あじのカリカリ揚げ。いかにもビールのつまみらしくていい。
それからビアレストランに来たら欠かせないのがこの窯焼きソーセージ。ジューシーで、正しいビールのつまみです。こういう肉々しいソーセージ大好き。
メニューにあってとても美味しそうだった串系から、鶏ささみと木の子のカツレツ。撮影しているカメラのことは気にしないであげて(ぉ
まあ、ガジェット系の飲み会なのでこういうアイテムには事欠かないわけです。これは Fitear のカスタム IEM(インイヤーモニター)。ちょっとだけ試聴させてもらった感想としては、密閉性と解像度が高くていいけど、聴き疲れしそうな音。リスニング用というより完全にモニター用ですね。
続いて「森のヤッホーサラダ」ヤッホーって言うのは森じゃなくて山だろうが、という突っ込みはナシで...。
スルメイカの魚醤串焼き。焼いたイカというだけでビールのつまみになるのに、さらに魚醤で焼いてあって、味付けはピリ辛。最強のビールのお供ですこれは。
パクチーのせ焼き餃子。
この店、基本的にビールに合う定番系のつまみしか置いてないけど、定番でもちょっとひと工夫してあるのが嬉しい。まあパクチーはこないだから食べまくってるけどな!
ビール飲んでる暇がないくらいに料理が出てきてしまったので、ようやくおかわり。これは Amazon とのコラボで限定醸造され、ちょうど発売されたばかりという「月面画報」です。独特の香りがいかにもクラフトビールを飲んでいる気分にさせてくれます。
頼むときに一瞬「月光仮面」と言いそうになったのは内緒(ぉ
串もの三点目、鏑木豚と野菜の串焼き。これもタレが濃いめの味付けなのがいい。とにかくビールを飲まそう、飲まそうとしてきます(笑
たまらずビールのおかわりを。だんだん濃いビールが欲しくなってきたので、次は東京ブラックに進みます。
メニューを見ていたら、おっと、馬肉があるじゃないですか馬肉が。ということでつい頼んでしまった馬肉のタルタル。
「いななきまーす!」「ヒヒーン!」
チーズの盛り合わせ、大物ばかりじゃなくて合間にちょっとつまめるものも。ゴーダとモツァレラと、あと何だろう。レッドチェダーとかスモークみたいな定番ビールのおつまみチーズじゃなくて、かといってマニアック方面のチーズでもなくて、適切なチョイスだと思います。
とどめにどーんと窯焼きチキン(ホール)!このお店の看板メニューらしく、これは食べ応えあります。クォーター(1/4)、ハーフ(1/2)、フルとありますが、ここは 4 人くらいで行ってフルを頼むのが楽しいでしょう。
こういうシンプルなグリルチキンにはあっさりめのビールがいいんですよ。ということで、「水曜日のネコ」これはあれですか、成長して金曜日にはライオンになるんですか(TM ネットワーク世代
ハレの日仙人。だんだん注文するのが恥ずかしい感じのネーミングになってきました(汗
長期熟成ビールというだけあって深みのある味。グラスも、他はピルスナーグラスなのにこれだけゴブレットという特別扱いです。
〆はスパイシー焼きカレー。スパイシーというけど、上に載っかってる卵のおかげでけっこうマイルド。これは一人一杯いけたかもなー。
デザートもいただきます。東京ブラックビタープリン。これをおっさん二人ずつでつつき合って食べるという何かの苦行(ぉ
適度に寛げるお店で、店員さんの愛想も良く、何よりうまい。もうこれ以上入らないというくらいに食べ過ぎ・飲み過ぎてしまいました。これは某氏もさすがにアフター吉野家に行かなかったに違いない(ぉ
ビールの味だけでいったらベルギービールやドイツビールの専門店ほどのダイナミックレンジはありませんが、洋ビール専門店って平気で一杯 1,000 円とか取ってきますからね。それに比べると、日本人ならどれでもしっくりくる味のクラフトビールがさほど高くない値段でいろいろ楽しめる、というのは、お店を選ぶ上でとても使いやすい。これは、今後私のお店レパートリーに加えさせてもらおうと思います。
ちなみに、カメラが趣味というホール担当のお姉さんとの会話を広げる努力をしなかったのが今回の唯一の反省点です(ぉ。
関連ランキング:ビアホール・ビアレストラン | 赤坂見附駅、永田町駅、赤坂駅
投稿者 B : 23:00 | Dinner | Drink | Gourmet | コメント (0) | トラックバック
2014/11/27 (Thu.)
大田区蒲田の海老の生春巻きととりおこわ
「蒲田メシどき行進曲。中華に韓国、イタリアン。蒲田、何でもありだな」
ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼、今回は第 11 話の舞台となった蒲田にやっていました。個人的に、蒲田は昔通勤に利用していた駅でもあるので、見慣れた街。Season3 の大井町に並ぶホームグラウンド感があります。
今回のベトナム料理店「THI THI」は、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の中間くらいにあります。蒲田経由で羽田空港に向かう際に通るルート。隣には、もうブームも一段落しましたが「俺のやきとり」「俺の焼肉屋」があったりします。
蒲田で出会ったベトナム料理、いいかもしれない。
お店はビルの地下 1 階。外からは入口が見えないので、何も知らずに飛び込むのに勇気が要る店構えです。こどグルで紹介されていなければ、まず私が入ることはなかったでしょう(笑
入口には例の春巻き写真が額装で。ホントにあったんだ!(笑
額入り生春巻き、なんだか闘志が湧いてくる。
さて、それじゃ門戸を叩いてみますか。
グッドイブニング,ベトナム。
店内は、劇中のイメージより広くて(というか店舗が細長くて)、ドラマから受けた印象の 1.5 倍くらいはありました。しかも、合計 20 席以上はあるテーブルが、ほぼ満席。聖地巡礼っぽいお客さんはほぼ見受けられず、女性率高し。普段から人気の店のようです。
とりあえず、ラルージュースビールで乾杯。
日本のビールとはどこか違う風味、味わい。でも、この店の空気感に合ってる。
ここがベトナム、ここがふるさと。
メニューはこんな感じで、じつに多様。ベトナム料理といえば、せいぜい生春巻きくらいしか知らなかったけど、知られざるメニューがこんなにもあるんだなあ。
まるでベトナム料理観光。ベトナム料理って、こんなに多種多彩だったっけ?
ただ、写真がイマイチを通り越して、白飛びしているのも多くて何が何だかよく分からない(笑。
こういう個人経営のアジア系や中華料理店ってメニューの料理写真がイマイチなことが多いけど、ここはちょっとレベルが違う。
料理の方は、まずは定番生春巻きと、揚げ春巻きから。
もちっとした質感の生春巻きと、カリッと揚がった揚げ春巻きのコントラストがいいじゃないか。
海老の生春巻きは、中の海老が透けて見える。スケルトンタイプ。
大ぶりの海老を筆頭に、中身がぎゅっと詰まっているのが嬉しい。
そして、タレがいい。甘口の味噌に砕いたピーナッツを絡めた濃い味が、生春巻きに合うんだな。
ベトナムふるさと風濃厚味噌ダレ。
これはいい。額に入れたくなるのも解る。
チャージョー(揚げ春巻き)。
カリッカリの衣に噛みつくと、中は軽く火傷しそうなほどにアツアツ。こうきたかベトナム。
オリエンタル感満載に香ばしいのがいい。
山盛りに添えられた野菜は、レタスにキュウリ、そして意外にもミント。
これを巻いて食べると、また趣が違ったうまさ。ベトナム春巻き、奥が深い。
肉入りおもち。ちょっと小籠包っぽい見た目だけど、包んでいるのは餅、というのが新しい。
そしてどんな料理にでもパクチーとピーナッツを絡めてくるのがベトナム流らしい。でも、パクチーもピーナッツも好きだから、むしろありがとうベトナム。
中身はこんな感じ、といってもなんだかよく分からない渾然一体感だけど、とにかくいろいろ入っていて、幸せになる味。
餅とも肉とも長い付き合いなのに...何だこの、こんなはじめまして感は。
口の中がホーチミンだ。
ベトナム料理、あなどれんぞ。
「ふらっと QUSUMI」メニューから、ベトナム風水餃子。水餃子なのにスープに浸っていなくて、スープのかかった蒸し餃子みたいな感じで出てきます。もちろん、野菜とパクチーもたっぷり。
上に載っかってるのはベトナムソーセージ。ちょいとスパムっぽいのもアジアだ。
これは麺もいっといたほうがいいな。ということで、ブン・ボー・フエ(レモングラスのビーフン)。
おお、新たな食欲が湧き上がる香り。レモングラスが効いてます。
調べてみたら、一口にベトナム料理といっても地方ごとに特色があり、このお店で多く扱っている南部の料理はハーブと砂糖を多用した甘い味付けが多い、とのこと。でもこのブン・ボー・フエは中部発祥の料理なのか。へええ。
別皿で添えられてきた大量の野菜類を載せて、混ぜて、いただきます。
今日は野菜たっぷり採ってるなあ。健康になるに違いない(←
ああ...このすっぱ辛さ。うんうん。
スープを不用意に飲むとむせるレベルの辛さだけど、食欲を刺激するうまみも兼ね備えていて、スルスル入る。ベトナムの定番料理になるのもよく分かる。
ここまでラルービールをおかわりしてきたけど、ここらでちょっと違うビールに移行。
この「333」というビールは「バババビール」と読むようで、ベトナムではラルービールよりもこっちのほうがメジャーなんだとか。でも私は「333」という文字列を見るとつい後ろに「ES」とつけたくなってしまうオーディオ脳(ぉ
味は、確かにメジャーだけあって、ラルービールよりも普通のビールっぽい。でも、ラルービールもベトナム料理に合わせるとあまりにも自然で、全然違和感ありません。
ここまで来たら、ちょっとカレーも行ってみたい。
「鶏肉のココナッツカレー」というのを頼んでみましたが、合わせたのはライスではなくビーフン。
ココナッツの甘い香りが効いたマイルドな味わいは、ちょっとタイカレーっぽい。深みがあっておいしい。
それに、ライスじゃなくてビーフンというのも、カレーがよく絡んで、これもいい。
カレーのほうが量が多かったので、ビーフンをおかわりしちゃいました(笑。
いやあ、これはおいしい。カレーにビーフン、気に入ったかも。レトルトのタイカレーとか買ってきて自宅で再現したいくらい。
じゃあ、そろそろ満を持して締め、いってみましょうか。
最後はもちろん、とりおこわ。
見た目がけっこう地味だけど、この回のサブタイトルに取り上げられるくらいだから、うまいに違いない。
ベトナムソーセージとおこわの間に挟まった、このさきイカかとろろ昆布みたいなものは何だ?と思って口に入れてみたら...これ鶏肉か!しかも鶏の干し肉!
しっかりと味のついた鶏肉がほぐされているから、うま味の出方が半端ない。もっとあっさりした味を想像していたら、実物は全然ちゃう。
これは、ごちそうおこわだ。
ベトナムおこわ、私の大好物になりました。
うまいものを食って怒る人はいない。
腹が立ったらおいしいものを食べろ。
終盤のカレービーフンからとりおこわのコンボがかなりお腹にたまる感じで、珍しくちょっと食べ過ぎたかも。
でも、これで一人 5,000 円いかないんだから、リーズナブルだよなあ。
こんなふるさとなら、誰だって帰りたくなる。
ああ、ごちそうさまでした。
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投稿者 B : 23:58 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック