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2013/10/10 (Thu.)

台東区鶯谷のコーヒーフロート

「根岸の里のわび住まい。柳がいいなあ。涼しげで、絵になる街だ」

鶯谷

ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼。放送が終わってもまだまだ続きます。今回は第 8 話の舞台になった、鶯谷にやってきました。

鶯谷って、上野の隣なのに、用がないから今まで降りたことのなかった山手線の駅のひとつ。でもどこか、来たことがある感じの街並みだなあ...と思ったら、よく考えてみればここって飲み屋さんで特辛カレーを食べた谷根千エリアのすぐ近くじゃないですか。

じゃあ、甘味パート、いってみましょうか。

喫茶デン

喫茶デン

ん?なんかちょっと、そそる店。
『孤独のグルメ』の影響で、最近はチェーン系のカフェよりもすっかりこういう個人経営の古い喫茶店派。ドラマに出てきたお店じゃなくても、ちょっと古くて一風変わった雰囲気の喫茶店を見かけると、つい足が向いてしまいます。

アイスコーヒーでも飲んで、まずは涼むか。

喫茶デン

食事のセットメニューがけっこう充実しているなあ。
ビーフカレードリアセットとか、ビーフシチューライスセットとか、ナポリタンセットとか、どれもそそる。っていうか、「ビーフシチュースパゲッティーセット」「ビーフカレースパゲッティーセット」ってなんだそれ!食べてみたすぎる。

でも、ここはやっぱり気になっていたアレで。男はブレずに、初志貫徹だ。

喫茶デン

ゴローちゃんがドラマの中で目を奪われていた「グラパンセット」。
えぇ~、何これ。パン一斤...すごいことするな。

完全にパンを一斤分使って、真ん中をくり抜いて、その中でグラタンを作っています。しかも、くり抜いたパンもちゃんと焼いて添えてある。つまみを器にビールが飲める「いかジョッキ」なら聞いたことあるけど、グラタンが器まで食べられるなんて、聞いたことがないぞ。

喫茶デン

でも、白くていかにもクリーミーなホワイトソースに、表面にほんのり焦げ目がついていて、これはおいしそうだ。

ちなみにセットの飲み物は、後でコーヒーを飲むつもりだったので、とりあえず喉の渇きを潤すためにアイスレモンティーにしました。

喫茶デン

グラパンの具はエビとハムから選べましたが(時期によってはホタテもやっていたっぽいけどメニューから消えていた)、なんとなくハムを選択。
中に入っていたのは、けっこう普通の薄切りロースハム。もうちょっと凝っているかと思ったのでちょっと残念だけど、これはこれで親しみがあっていい。でも、これはエビの方が正解だったかもなあ。

喫茶デン

グラパンに添えられた、もとは一斤のパンの一部だったパンのかけらをグラタンに浸して食べても良し。このかけらがまた、かりふわな感じに焼かれていて、美味。

ただ、これを食べながら「これって例の『グラコロの中身』とおんなじで、基本的には全部小麦粉なんだよなあ」と考えると、なんだか複雑な気分に(ぉ。

喫茶デン

ある程度食べていったら、今度は壁を少しずつ崩しながら食べ進めていくことになります。

うん...うまい。確かにうまい。
しかし...これはどこまでいっても小麦粉だな。

ちょっと味が単調で、半分過ぎたくらいからしんどくなってきました。
これで、グラタンの部分がカレーだったら俺大勝利!だったのに(´・ω・`)。

喫茶デン

壁がなくなったら、あとはもう手で持って、トーストのようにかじります。
実はここまで「いかにしてグラタンをお皿にこぼさずに食べきるか」という自分との勝負をしていたんですが(ぉ)、もうここまで来るとこぼさずに食べるの無理(;´Д`)ヾ。

とりあえず、ごちそうさまでした。
コーヒーでも飲んで、一息つこう。

アイスコーヒー...あ、フロートという手もあるな。

喫茶デン
(「孤独のカメラ」使用)

おいおい、なんだこれは。これ、どうしろっていうんだ。

...という、ドラマにも登場した、コーヒーフロートの常識を覆すコーヒーフロートが運ばれてきました。これ、コーヒーフロートっていうより「アイスコーヒーの上にソフトクリームがひっくり返っている状態」にしか見えません(笑

喫茶デン

いただきます。

やっぱりこいつの食べ方は、

喫茶デン

こうやっていったんコーンを外して...

喫茶デン

こうだよな(笑

ソフトクリームの部分は、ミルクたっぷり、けっこうしっかり甘口の、どこか懐かしさを感じるお味。大人になってからはあまり食べなくなった類のアイスの味、かな。

喫茶デン

お、コーヒーが見えてきた。
ふっ、井の中のコーヒー。

でも、コーヒーの味を楽しむ、というよりは、コーヒー風味のミルク、というくらい、アイスの存在感強し。
風流とか、小粋とは正反対のセンス。でも、おいしいからいいか。

喫茶デン

ふうう、ごちそうさまでした。

パン一斤分食べたのなんて、学生時代以来か。こういう変な食べ方、最近しなくなったなあ(←そうか?
見た目以上のボリュームで、夜まで全くお腹が空かなかったくらい。なかなか強烈な食べ物でした。

今度はナポリタンとか、ビーフカレーとか、もっと普通の喫茶店らしいメニュー、挑んでみたいなあ。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 01:31 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | Sweets | コメント (0) | トラックバック

2013/10/06 (Sun.)

品川区大井町の立ち食い中華

「ちっちゃな店がいっぱい。のんちゃんべえちゃんの、はしご酒街道だ」

大井町

先日、大団円を迎えた(というのか)ドラマ『孤独のグルメ Season3』。聖地巡礼は、むしろそれぞれのお店の混雑が落ちつき始めるこれからが本番、というわけで、今回は最終話の舞台となった大井町にやって来ました。
ディープな店が密集する大井町東口、先日訪れた永楽のすぐ近く。ゼームス坂の一本手前の通りにあるのが、甘味パート改め立ち食いパートに登場した「臚雷亭」。

臚雷亭(ろーらいてい)

臚雷亭

長屋のような狭いつくりの店舗で、中華。こういう店、初めてだなあ。ちょっと時間が遅いこともあって、ドラマ放送翌週にも関わらず、そこそこ混んではいるものの、行列はなし。

中華か...立ち食い中華、チャレンジする価値、あるかも。

臚雷亭

まあ、まずは生ビールから。今日も残業お疲れさまでした>俺。

ジョッキがビールジョッキじゃなくてハイボール用という、最初からツッコミどころ満載だけど、こういう店じゃあこういうのが逆に、味があっていいじゃないか。

臚雷亭

メニュー、いろいろあるなあ。しかも、どれも 350 円以下なのがうれしい。
「若鶏の唐揚げ」じゃなくて「若鶏の唐げ」になっているのも、『孤独のグルメ』の店っぽくていい(笑

どれにするかな。

臚雷亭

...ん?ウインナー?ポテトサラダ?
ここは、中華料理屋じゃなかったのか...?

いやいや、惑わされてる場合じゃない。どれにするか決めないと。

臚雷亭

おっ、黒板におすすめ料理のランキングが。
よし、これを参考に攻めていって、最後はアレで〆めよう。

中国人の一家で経営しているらしいお店。オジサン受けしそうな印象の(実際にいろんなお客さんに話しかけられていた)、愛嬌ある感じのおねえさんに注文します。当然、前払い。

臚雷亭

まずは、蒸し鶏(棒々鶏)から。中華料理の開幕はやっぱり蒸し鶏でしょう。

味付けは見た目どおり、期待を裏切らない感じに普通だけど、しっとり蒸されていて、うん、おいしい。

臚雷亭

ピータンだ。忘れた頃に食べたくなる、くせ者。

ここのピータンはけっこう匂いが強めで慣れない人には辛いかもしれないけど、お酒のつまみとしてはこれくらいクセがあってもいい。
このピータンが、200 円。アヒルに感謝、ただただ感謝。

臚雷亭

おつぎは、中華料理屋に来たらこれは外せない、麻婆豆腐。一人用のお皿になみなみと盛られて来なすった。

うん、見た目どおり、いかにもオーソドックスな、家庭料理の味。けっこうしっかり辛いのもいい。

臚雷亭

これはお酒が進みます。というわけで、ハイボールに移行。ようやくジョッキが本来の役目を果たしました(笑

ハイボールの味付けは、ちょっとウイスキーが濃いめな気が。立ち飲みで、これは、ちょっとクルなあ...。

臚雷亭

続いて、ドラマの中でメニューを見かけてから気になっていた、豚肉の辛旨煮。見るからに辛そうだけど、ちょっとこれは、麻婆豆腐と辛味系がかぶってしまった。

茹でた豚肉を辛みのある餡でからめたような感じで、山椒が隠し味になっているのか、見た目とはちょっと違う方向性の刺激。下半分くらい、もやしで底上げされていて、最初見たときはちょっと失敗したかな、と思ったけど、辛味と山椒の刺激のダブルパンチには、白い飯の代わりにこのもやしが良い働きをする。ああ、これはうまい。

臚雷亭

そして本命、エビのマヨネーズ合え。マヨネーズって中華料理にしては邪道な気がして、今までは中華料理屋に行ってもあまり頼むことがなかったけど、食べてみるとこれがなかなか。カラッと揚げられたエビにマヨネーズとピーナッツが絡んで、ザッツチャイニーズって感じに、うまい。追加で頼んだウーロン茶、いやいや、ウーロンハイにもよく合います。そしてこのウーロンハイもまた、ちょっと濃いめ(笑。

中華でエビならエビチリのほうがいいんじゃないか、と思っていたけど、このエビマヨ、今日一番のヒットかも。

臚雷亭

そして〆は水餃子。お酒のつまみなら焼き餃子だけど、中華料理屋に来たら水餃子で〆めたい。でも、スープに浸かった水餃子が出てくると思ったら、水餃子が単品で出てきたので、ちょっと驚き。

臚雷亭

でも、皮がもちもちっとしていて、期待どおりのうまさ。ここまででけっこうお腹いっぱいになっていたので、却ってスープなしで良かったかも。

いやあ、おいしかった。感動するほどうまい、というほどではないけど、値段以上の満足感。中華って大人数で行くといろいろ食べられて楽しいけど、一人二人だと品数が頼めなくてちょっと寂しいもの。でも、ここならこれだけいろいろ食べて満足できて、飲み物まで含めて 2,500 円でお釣りがくるなら、文句はないでしょう。
夜は 23 時までやっていて、私は残業や飲み会の帰りにでも寄りやすい立地だし、たまに思い出したように通ってしまうかもしれません。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 00:45 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (2) | トラックバック

2013/10/03 (Thu.)

仙台発新幹線はやて 44 号の牛たん

先日、日帰り出張で仙台まで行ってきました。

震災以来、時間ができたら仙台には改めて旅行に行きたいなあ、と思っていたんですが、先に仕事で来ることになろうとは。でも、せっかく遠くに来たからには、やはり地元のうまいものを食べて帰らないと、というわけで、少しの空き時間を縫って強引に牛たんランチを敢行。せこい出張でも少しは旅気分を味わいたいじゃないか。

仙台名物牛タン焼の「喜助」

喜助

仙台の牛たん、といえば元祖は国分町にある「太助」でしょう。10 年ほど前に旅行で仙台に来たときに、地元の同僚に教えてもらって食べに行ったことがあります。ただ、今回は流石に国分町まで足を運んでいる時間はない。駅ビルの中にあった「喜助」もけっこう名の知れたお店。初めてだけど、試してみることにしました。

...まあ、この後、帰りに駅の新幹線改札の脇に「牛たん通り」なるものがあって、そこには利休や伊達の牛たんが出店していることを知ることになるわけですが、まあいいです(泣

喜助

頼んだのは、数量限定「特切り厚焼定食」。¥2,000 もする定食だけど、しかも日帰り出張だから日当もつかないけど(´д`)、自分へのせめてものご褒美です。せこい出張でも少しは旅気分を(ry

牛たんって、確か戦後の食糧難の時代に米軍が残した牛タンを食材として使って...という発祥だと言われている割に、仙台で食べようと東京で食べようと、高級食材扱いですよね。定食を ¥1,000 以下で食べられる店のほうが少ない気がします。

喜助

分厚くて、とても噛みごたえのある牛タン。他の店でも、これだけ分厚いのはなかなかない。今改めて写真を見ているだけで、口の中が唾液で満たされてきます。

喜助

定食のテールスープも、テールのうまみがスープとネギに凝縮されていて、じわあっと幸せになる味。こういう味、ほっとします。

喜助

肉のうまみをシンプルに味わえる塩味の牛たんに、さっぱりしたキュウリの浅漬け、それに定番の味噌南蛮。どれをとっても、麦飯が捗ります。

いやあ、やっぱり牛たんって美味しいなあ。

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でもって、その帰り道。ちょっと遅くなったし、新幹線で駅弁でも食べながら帰ることにしました。

何を食べようか...そういえば、5 年前に松島を訪れたとき、仙台の駅で弁当を買ったなあ。それも、ジェットであっためるタイプだったよなあ...というのを思い出しました。駅弁のシュウマイは残念ながらもうジェットをやめてしまったので、江戸の敵を仙台で討つ、というわけじゃないけど、5 年ぶりに買ってみました。

株式会社こばやし 網焼き牛たん弁当

網焼き牛たん弁当

駅には普通の牛たん弁当も売っていて、伊達の牛たんのお店で売られている弁当(ちなみに東京駅でも売っていたりする)なんかもやたら美味しそうだったりしたけど、あえてこれを。ジェットのせいで歯車がズレたか...。

網焼き牛たん弁当

この弁当の製造元の名前が「株式会社こばやし」。イラストもそれっぽいし、小林亜星が副業でやってる弁当屋かと思ったら、会社自体は関係ないようです。調べてみたら、昭和 50 年から小林亜星氏をイメージキャラクターとして起用しているんだとか...。

ともあれ、ジェット牛たん弁当。5 年前に食べたときは『孤独のグルメ』も知らなかったので特に意識はしておらず、どんな感じだったかもよく覚えていないのですが、改めてチャレンジ。

網焼き牛たん弁当

なになに、ヒモを引き抜く...これだな。

引き抜くだけでいいのか...。

網焼き牛たん弁当

ズズッ、ズルズル。

シュウウウウウウ!

網焼き牛たん弁当

...あれ?

特に音がするわけでも、すごい湯気が出るわけでもなく、静かに温まっていっています。消費期限の書かれた感熱紙だけがジワジワ黒くなっていっているので、内部が発熱しているのがかろうじて判ります。
「ウ...牛たん臭せェ~~」「誰か温める牛たんやったんじゃないのォ」という非難の声が近くの席から聞こえてくるかと思ったら、そんなこともなく(ぉ

網焼き牛たん弁当

そのまま数分待って、ホカホカの牛たん弁当(というより、牛たん丼、だなこりゃ)ができあがりました。

昼間食べた牛たん定食とは比べようもないほど薄切りの牛たんが 5 枚、麦ご飯の上に並べられているだけで、温まっている以外はちょっと寂しい。満足度だけでいったら、温めないタイプの牛たん弁当のほうが良いような気もします。

網焼き牛たん弁当

でも、牛たんには味がしっかりついていて、なかなかおいしい。そして、麦ご飯があったかい、というのが、この牛たんと一緒に食べるご飯としては、改めて嬉しい。ああ、やっぱり俺は、米どころで生まれ育った日本人なんだなあ。俺は、この米に生かされている。
ただ、もう一品おかずがあったら、もっと良かったなあ。ま...そんなこと言っても始まらないか。

網焼き牛たん弁当

この牛たん弁当のパッケージ、厚みも重さもあるんですが、実はその半分はこの発熱ユニット。生石灰と水の化学反応を利用した古典的な発熱ユニットで、これのおかげで弁当が底上げされて見えます。その分、実際の量が少なく感じる、というのも物足りなさの要因かも。まあ、味は悪くないし、半分ジェットネタのために買ったので良いんですが、それならジェットがもっと盛り上がってくれても良かったのに(笑。

ともかく、久しぶりの仙台、短時間ながら味わいました。今度は、仕事ではなく旅行で訪れたいところです。

投稿者 B : 00:00 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2013/09/26 (Thu.)

大阪府大阪市北区中津のたこ焼き

「今日はこの辺ブラブラして、なにか大阪らしいもんをちょこっと食べてホテルに戻ろう」

新世界

こんど大阪に行く機会があったら絶対行こう、と思ったとたんに大阪出張の機会がめっきりなくなりまして。1 年以上ぶりの大阪出張のチャンスを狙って、『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】の聖地を訪れてみました。その店は、第 7 話「大阪府大阪市北区中津のたこ焼き」の舞台となった中津。梅田とは全く雰囲気の違う、コッテコテの街並みに軽いカルチャーショックを受けつつ、たどり着いたのがこのお店。

3 ちゃん屋

3 ちゃん屋

原作で登場した「東洋ホテル」(原作では「HOTEL NANIWAYA」)も経営母体が変わり、今の名前は「ラマダホテル大阪」。その真向かいに、かなり年季の入った屋台がありました。ここが、たこ焼き屋台「3 ちゃん屋」(原作では「ロクちゃん屋)。
本当は、ここでたこ焼きを食べて向かいのラマダホテルに泊まるまでが聖地巡礼でしょう、と思ったんですが、直前に予約しようとしたところ既に満員(;´Д`)。調べてみたら、さらにはこの年末で閉館してしまうとのこと。

ラマダホテル大阪、12月末で閉館 東洋ホテルが前身 :日本経済新聞

この屋台、けっこうこのホテルの宿泊客の利用も多いと思うんですが、どうなるんでしょうか...。
さておき。

「たこ焼き...よし!食って帰るか」

私がお店に着いた時点でほぼ満席でしたが、それでも席を詰めて迎え入れてくれる暖かさが、お店全体にありました。

3 ちゃん屋

まずはビールで乾杯。生ビールでも瓶ビールでもなく、缶ビールという気安さが逆にいい。

驚いたのが、ビールを頼んだら、おじさん(3 ちゃん)がカウンターに座っていたお兄ちゃんに「ちょっとビール取ってきて」と言うと、隣に駐まっているワゴンから缶ビールを持ってきてくれたのですが、このお兄ちゃんが店員でもバイトでもなくお客さんだったということ(笑。しかも、完全に常連さんだと思っていたら、「ラマダホテルに泊まっている、今日初めて来た人(岐阜県在住)」とのことで、さらに驚き(笑。でも、このノリが面白い。

3 ちゃん屋

カウンターの中では、3 ちゃんが手際よくたこ焼きを焼いていきます。この手さばきを見ると、「大阪に来たんだなあ」という気分になりますね。先入観かもしれませんが、東京のたこ焼き屋さんとは動きが違う気がします。

3 ちゃん屋

まず最初にいただいたのが、ねぎポン酢。これがうまい!ソース味とは違って、これはたこ焼きがお酒のつまみとして立ち上がってくる。ネギとポン酢の爽やかな風味が味の目先を変えてくれるような印象で、これはいきなりじゃなくてソース味の後に食べたほうが効果的(←何に)だったかも。

3 ちゃん屋

ここのたこ焼き、たこがすごく...大きいです...。

そしてこのお店のお客さん。さっきのお初なのに店員扱いされているお兄ちゃんをはじめ(笑、先週大阪に引っ越してきたという国際結婚のカップルや、芸術家然とした優しそうな常連のおじさん(話を聞いたら本当に芸術家だった)、芸能界に関わってる風の常連さん、など皆さん実に個性的。ほとんどの会話が基本的にボケとツッコミで成り立っていて、下ネタ率も高く(笑)、『孤独のグルメ』に登場したお店の雰囲気そのもの以上の勢いがあります。私は飲食店に来て見知らぬ人と会話するのはあまり得意な方ではありませんが、この場の空気に圧倒されて、笑いどおしでした。

3 ちゃん屋

続いてソース。表面が軽くカリッとしていて、中はふわとろ。オーソドックスな、これこそ大阪のたこ焼き。かつおぶしの代わりに、表面に軽く魚粉。そういうのもあるのか...。

井之頭五郎のように、軽くたこ焼きだけ食べて帰るつもりが、すっかり長居してしまいました。カウンターを囲むお客さんが、3 ちゃんを中心に全員で会話に参加している感じで(そのうち、カウンターに座り切れなくなって、暖簾の外にもパイプ椅子が並んでいた)、話し込んでしまいました。いや、話し込んだというより、外から見ると周りのマシンガントークに私がひたすら笑っている、という構図だったに違いありませんが。この blog に書いていいかどうか分からないような話も含め、とてもおいしく、楽しい時間を過ごさせていただきました。

そして醤油たこ焼きで〆。このお店のたこ焼き、全制覇。

ほんと...これほんとにおいしい。
けど...どうやってそれを表現したらいいのか。何を言っても気取っているようで...。

3 ちゃん屋
(「孤独のカメラ」使用)

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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投稿者 B : 00:43 | Gourmet | Junk Food | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2013/09/25 (Wed.)

東京発新幹線のぞみ 55 号のシュウマイ

「どうしてああせっかちなんだろう。せめて列車が動きはじめてから食べればいいのに...」

のぞみ 55 号

『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】。私は仕事柄、この時期は出張で新幹線に乗る機会が増えます。ならばこの聖地巡礼は押さえておかないといかんでしょう!というわけで、第 6 話「東京発新幹線ひかり 55 号のシュウマイ」に登場した東海道新幹線でのシウマイ弁当、いただきます。

シウマイ弁当を買ったのは、東京駅大丸地下は「ほっぺタウン」にある崎陽軒。残念ながら、デパート内はさすがに撮影禁止なので写真はありませんが...。

大丸

まあ、南東京~川崎エリアを生活圏にする私にとっては、崎陽軒のシウマイって駅ビルどころか駅のホームの売店にさえ売っているので、今さら珍しくとも何ともありません。...と思ったら、あまりにも日常的に売店を目にしているせいか「当たり前にあるもの」という意識が強すぎて、17~18 年東京に住んでいるのに、自分で買ったことなんてあったかどうか、ということに気がつきました(笑。出張や旅行で駅弁を買うにも、まず崎陽軒以外で買うからなあ。改めて、崎陽軒のシウマイ弁当を買う、ってなんだか新鮮な体験かも。

横浜名物 シウマイの崎陽軒

崎陽軒

とはいえ、『孤独のグルメ』に登場した「ジェット」は、もう随分昔に販売終了してしまった商品らしく、今はもう食べてみることができません。仕方がないので、最もオーソドックスな「シウマイ弁当」と、なんとなくそれでは物足りなさそうだったので、単品の特製シウマイを追加で(ぉ

「俺は少なくとも新横浜を過ぎてからだな。せこい出張でも少しは旅気分を味わいたいじゃないか」

崎陽軒

さあて、そろそろいただきますか。

崎陽軒のシウマイ弁当なんていつ以来だろう。数年前に、仕事でロケ弁みたいなのを出されて食べて以来か。

崎陽軒

おかずはいろいろ入っています。シュウマイが 5 個に、鶏の唐揚げ、玉子焼き、蒲鉾、焼き魚の切り身、筍の煮物、昆布の佃煮に紅生姜。馬鹿にしてて申し訳なかった、というくらい、けっこう豪華。

まあ、ここは聖地巡礼的には新幹線内でジェットボックスシウマイをやりたかったところですが、仕方ない。

崎陽軒

もちろん「干しアンズ」も入ってる!(笑

それにしても陳列されている弁当をチェックしただけで干しアンズに目をつけるゴロー、やはりただ者ではないな。

崎陽軒
(「孤独のカメラ」使用)

改めて比べてみると、シウマイ弁当のシュウマイよりも、単品のシュウマイのほうが二回りほど大きい。見るからに単品のほうが美味しそうです。ジェットシュウマイの大きさがどれほどのものかは今となっては分かりませんが、これでアツアツなら、さぞかしおいしかったんだろうなあ。

崎陽軒

醤油さしも、シウマイ弁当のがプラスチック製だったのに対して、単品はちゃんと陶器だったり。まあ、シウマイ弁当が ¥750 なのに対して、特製シウマイは 6 個入りで ¥650 もするので、かかってるコストが違いますよ。

崎陽軒

うん...うまい。確かにうまい。

パンチのある味、という点では、大阪 551 のシュウマイも好きだけど、あれは最近一人で食べるとちょっと胸焼けするので(笑)、飽きが来ないという意味では、崎陽軒はいいバランス。最終的には崎陽軒に戻ってくる俺、大人だな。

しかし...これは、どこまでいってもシューマイだな。

崎陽軒

ふう、うまかった。
崎陽軒のシウマイ弁当、見直しました。だてに長年多くの人に愛されてないよこれは。

ただ、やっぱりジェットがやれなかったことだけが心残りで...というわけで、続きます(ぉ

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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2013/09/22 (Sun.)

荒川区西尾久のたこせん

「路面電車、市電、チンチン電車。俺的に東京なくならないでほしい物件ベスト 5 のうちのひとつ」

都電荒川線

下町。厳密には下町とは言えないかもしれないけど、確かに下町という言葉が似合う町。

鉄ちゃんではないけれど、路面電車が 3 路線も走っている県に生まれ育ったから、路面電車はけっこう好き。でも、都電荒川線、って今まで乗ったことがなかったなあ。荒川線、おはつです。
ここのところ、ドラマの『ちい散歩』化が進んできていますが(笑、『孤独のグルメ』聖地巡礼はそろそろ人生の半分を東京で過ごすことになろうという私に、改めて東京を発見させてくれる旅なのかもしれないなあ、と最近思っています。

都電荒川線

電車の中はお年寄りでいっぱい。路線バスとか路面電車ってそうなりがちだけど、巣鴨のとげぬき地蔵への巡礼ルートでもあるから、この電車は余計にそう。ちょっとしたラッシュアワー感覚。
車内にはドラマに登場したとんかつ店「どん平」の広告が。でも、今回の目的はそっちじゃないんだよな。

ふく扇

荒川遊園地前の停留所から遊園地に向かって、もんじゃ焼き屋や駄菓子屋の建ち並ぶ、いかにも昭和っぽい通りを通って行く途中。「テレビ・雑誌で紹介されたたこやき・たこせん」の看板が目に入りました。超ローカルなたこ焼き屋さんだと思っていましたが、実はけっこうな有名店だったというわけですか。

ふく扇

130922d.jpg

遊園地前の通りから一本入った路地の、思いっきり住宅街の中に突如として現れたたこ焼き屋さん。いや、本来は居酒屋で、昼間はその軒先でたこ焼き屋をやっているようです。

『孤独のグルメ』で紹介されたから、というわけでもないのでしょうが、ひっきりなしにお客さんが訪れています。近所の人っぽい人と、遊園地に遊びに来た親子連れやカップルらしき人が入れ替わり立ち替わり、というのがまたいい。

ふく扇

「あっついねぇ~、暑くてもう焼いてらんないよ。お兄さん、代わりにアルバイトやってかない?」

見ず知らずの私に向かって、こういう軽口で話しかけてくるおじさんの気安さが心地いい。こういうのが、古き良き東京の下町らしさ、ってやつなんだろうなあ。

ふく扇

そんなおじさんに作ってもらった、これが「たこせん」。二つに割ったえびせんの間に、たこ焼きが挟んであります。単に挟んであるだけじゃなくて、ちゃんとソースとマヨネーズ、それにかつおぶしがついているのがうれしい。

うん、予想通りの味。
そんなにたこでも、そんなにえびでもない。

このへんの子どもたちは、遊びの合間に百円玉握りしめて、このたこせんを買いに走るんだろうなあ。

ふく扇

たこせんだけじゃちょっと物足りないかな、と思ってたこ焼きも買ってみました。14 個入り、400 円。
14 個ってなんか中途半端だな、タッパーへの収まりも悪いし、と思ったけど、この店の鉄板は一列が 7 個なんですね。なんか納得。

ふく扇

近年、たこ焼きといえば築地銀だこ系の表面カリカリ揚げたこ焼きがすっかりスタンダードになってしまったけど、たこ焼きって本来こういうしっとりした食べ物だったよなあ。銀だこも好きだけど、こういう昔ながらのたこ焼き、改めておいしい。
なんか妙に懐かしい味だなあ、と思い出してみたら、このソースの味、中学や高校の頃によく通っていたたこ焼き屋みたいな味。人間、原体験に近い味に出会うと、しんみり感動するよね。

このあたり、自宅からはちょっと遠いんだけど、こんど子どもたちを連れて荒川遊園地に遊びに来ようかなあ。こういう、ちょっと古くてローカルな感じの場所に触れさせてやりたい気分です。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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関連ランキング:たこ焼き | 荒川遊園地前駅小台駅荒川車庫前駅

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2013/09/19 (Thu.)

東京都品川区東大井の冷やし中華(の消滅)とワンタンメン

「ああ、こういう雰囲気、落ちつく。『なっちゃった』的な昭和レトロというか」

大井町

順調に消化してきている『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】。前回に続き、今回もちょっと番外編的なお店を攻めてみたいと思います。舞台は第 21 話「東京都品川区東大井の冷やし中華とラーメン」に登場した大井町。このエピソードはまだ単行本化されておらず、私もちゃんと読んだことがあるわけではありません。が、大井町は私も縁の深い街。ドラマ『孤独のグルメ Season3』来週の最終回の舞台が大井町だから、というわけではありませんが、Web で断片的に知れる状況から、聖地周辺を訪れてみることにしました。

東急大井町線の改札がある、大井町駅西口。駅から出てすぐのところの路地が、いかにも昭和って感じの飲食店街になっています。

大井町

しかし...井之頭五郎が冷やし中華からのラーメンを決めた中華料理店「朋友」(劇中では「明友」)は、『孤独のグルメ』掲載後しばらくして閉店してしまったようです。跡地は、見事にこの通りの赤ちょうちんが似合う立ち飲み屋さんになっていました。こういう雰囲気の立ち飲み屋、いいじゃないか。

そして、この店の隣、振り返ったところにあるのが、あまりの行列にゴローが諦めてしまったという大井町の有名店「永楽」。

中華そば 永楽

中華そば 永楽

有名店のラーメン食べようと思って行列にげんなりし、付近にある別の中華料理屋に入る...というのは、『孤独のグルメ』においてはもう王道パターンなのでしょうか。

実はこの店、私が昔大井町でバイトしていた頃によく食べに来たお店のひとつです。当時から、夜はともかく昼はたいてい行列ができるほどの有名店。
この日は行列こそできていなかったものの、食事どきということもあって店内はほぼ満席でした。

中華そば 永楽

おっと...隣にあった店だけじゃなく、ここにも冷やし中華があるのか。そうかそうか、そうなれば話は違う...と言いたいところですが、この店はワンタンメンが定番中の定番。ここはブレずに、ワンタンメン一択だ。さすがに冷やし中華からのラーメン、というゴローばりの離れ業を披露する勇気はありません(笑

中華そば 永楽

カウンターの上にある、この自家製の辣油がいいんですよ。唐辛子が沈殿していていかにも辛そうだけど、ただ辛いだけじゃなくて深みのある辛さがいい。餃子だけでなく、ラーメンにかけてもイケます。

中華そば 永楽

というわけで、まずは餃子から。ここはラーメン屋じゃなくて中華料理屋なので、こういう餃子とか、炒飯とか、野菜炒めとかも美味しい。この餃子はギュッと凝縮感のある、小ぶりでパリッと焼き上がった餃子で、自家製辣油との相性抜群。

中華そば 永楽

しばらく待って、ワンタンメンが出てきました。

これこれ、これですよ。

中華そば 永楽

香ばしい焦がしネギがたっぷり入った醤油ベースのスープに、もやしたっぷり。黒いけど、富山ブラックとはまた全然違うラーメン。
見た目も含めて渋谷の「喜楽」によく似ています。でも、喜楽のほうはどちらかというとラーメン屋らしいラーメン、という雰囲気なのに対して、永楽は「中華料理屋のラーメン」。その違いは何なんでしょうねえ。

中華そば 永楽

そしてこのワンタンがたっぷり入ってるのがうれしい。箸やレンゲで黒いスープの中をまさぐっていくとまだまだ出てくる、というくらいにたっぷり。ここはチャーシューメンよりもワンタンメンのほうが、満足度高いような気がします。

中華そば 永楽

麺は細めのストレート平打ち麺。この麺がとてもつるっとしていて、喉ごしがいい。食べ応えのある太麺もいいけど、記憶の奥底にあるラーメンの食感ってこんなだったよな、というのを思い起こさせてくれます。

やっぱり、こうフーフーしながら麺をすすっちゃ熱い汁飲むのが楽しいんだよね。

昔よく来ていたときの記憶だと、この店は日によってなのか作る人によってなのか、けっこう味に当たり外れがある印象でしたが、この日は「当たり」。自分にとっては昭和っぽい懐かしさに加えて、学生時代の懐かしささえ呼び起こされて、じんわり和んでしまいました。

ごちそうさまでした。

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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2013/09/16 (Mon.)

出張 the Gintonic in はる美

「へええ、横浜から二駅で、こんな感じなんだ。中心部からちょっと離れただけで、全然違う。横浜には、いろんな顔がある」

第一亭

ドラマ『孤独のグルメ Season3』の第 2 話に登場し、「チートとパタン」という聞き慣れない料理を我々に知らしめてくれた、横浜市日ノ出町の第一亭。放送直後は営業形態を変えざるを得ないほどの盛況で、連日行列ができていましたが、さすがに放送 2 ヶ月も経てば熱も一段落したのか、お店の前を通りかかってみたら特に行列もなく、それなりに落ち着いて営業しているように見えました。

今回は、前回訪れたときに品切れで食べ損ねた豚舌と、微妙に麺が違っていたパタンのリベンジに来た...わけではなく。目指すははここから歩いて数分、井之頭五郎も歩いたこの道。

都橋商店街

都橋商店街

え~っ、何、ここ。
商店街?というより、飲み屋街だろう。飲んべえたちの巣窟。...ふっ、もっとも、彼らには桃源郷だろうが。

「濃いエリア」として知られる野毛界隈でも、ここは特に異色ではないでしょうか。通り沿いにある、二階建ての商業施設にみっちりと詰め込まれた、飲み屋街。まるで昭和を凝縮して、そのまま現代に遺しているかのようなこの空気感。

はる美

目指すはここ、「スナックはる美」。スナックなんて、昔一度父親に連れられて入ったことがあるかどうか、っていうくらいに縁のないお店。そこに自らの意志で足を踏み入れることになるとは。

っていうか、この店、どこから入るんだ...?

出張 the Gintonic in はる美

はる美

中央の階段から 2 階に上がり、建物の裏側にあたる通路を通ると、入口がありました。商業施設というより、なんだか古アパートの一室を訪れたような感覚。でも、周り中がこういう雰囲気の飲み屋、というのが却って新しい。

ここに来たのは、べつにスナックで飲みたかったから、ではなく、かつて新橋に存在した「天草大王と十割そばの店 秀」のマスターが、春からこの店舗を毎週日・月曜日だけ借りて、ジントニック専門のバーをやっているから。五反田の菜五味時代からかれこれ 4 年半追っかけているので、この店にも来る機会を見計らっていました。

出張 the Gintonic in はる美

スナックのような、バーのような、絶妙なカオス感あふれる店内。席はカウンターが 7 席しかなく、隣のお客さんとは肩も触れ合わんばかりの狭さ。必然的に他のお客さんの会話が耳に入ってくる...というより、ほとんど客全員+マスターで会話しているような状況になります(笑。見ず知らずのお客さんと言葉を交わしたり、席を譲り合ったり。こういう体験、最近なかったなあ。

出張 the Gintonic in はる美

席についてまず頼んだのは「梨のジントニック」。そう、ここはオリジナルのジントニックが売りなんです。ジンもトニックウォーターも個性の強い味で、ジントニックに加えて成立する味って何かあるのか?と最初はちょっと懐疑的でしたが、この梨のジントニックはアリだ。オオアリクイだ(←。ジントニックの爽やかな刺激に、ほんのり甘い梨の香りが新鮮で、この季節らしい。私のジントニック観は見事に打ち砕かれました。

出張 the Gintonic in はる美

続いては「梅と黒糖のジントニック」。既成概念が覆された今、どんなジントニックでもどんと来い(笑。例えば梅酒と黒糖とソーダだと微妙な感じになりそうなところ、ジンの苦味とトニックの爽やかさが梅干しと黒糖をうまく橋渡ししてくれる印象で、これも面白い。

ちなみにお通しは「今日いい感じのナッツを買ったのに、お店に来てみたら自宅に置き忘れてきたことに気づいた」とのことで(笑、サッポロポテトをつまみつつ、変わり種ジントニックを呷ります。そういう緩さ、そういう昭和感。飲みに来たというより、小学校の頃に友だちの家に遊びに来てつい遅くまでいてしまった、そんな感覚です。

出張 the Gintonic in はる美

料金はチャージ 500 円と、飲み物は基本的にどれを頼んでも 500 円。「スナック」は、行き慣れない私のような世代からすると料金体系がどうなっているか分かりにくい、というのも心理的障壁のひとつだと思いますが、これなら安心です。

出張 the Gintonic in はる美

三杯目は、このお店の定番「昆布ジントニック」をいただいてみました。もはや昆布が入っていようと驚きやしません(笑。味も、昆布茶のようなダシの効いたジントニックで、というとなんだかおいしくなさそうですが、これもこれでアリ。

ちなみに、マドラー代わりに入っているのは谷中生姜(笑。「今日のおすすめとして谷中生姜のジントニックを作ってみたけど、作ってみたらあんまりおすすめじゃなかった」とのことで(ぉ、昆布ジントニックに入ってきました。

出張 the Gintonic in はる美

この店、日・月以外はどんな姿で営業してるんでしょうね。内装は変わらないはずなんですが、これがまた「昭和×創作ジントニック」の雰囲気とマッチしすぎていて、スナックとして営業している状況が想像できません(笑。

出張 the Gintonic in はる美

〆は「梨のマティーニ」で。やっぱり、梨とジン、なかなか合うわ。私はマティーニとかジンライムとか、ジンベースのシンプルなカクテルが好きなので、これは気に入りました。カクテルグラスじゃなくてショットグラスで、というのも、渋くていい。

なんだか、都会の世の中とは時間の流れが違う空間でお酒を飲んで、日々の雑事がちょっとだけどうでもよくなったような気分になりました。こういう時間、大事ね。
日・月の夜ってなかなか飲みに出るのが難しいんですが、時間を見つけてまた来たい。

投稿者 B : 01:13 | Drink | Gourmet | コメント (1) | トラックバック

2013/09/15 (Sun.)

カレーは飲み物。

以前より、店名からして気になっていたカレー屋さんに行ってみました。

カレーは飲み物。

カレーは飲み物。

この店名。明らかにカレー好きへの挑戦と受け取った(ぉ
店名に句点(。)をつけて言い切っているあたりがさらに挑戦的。

カレーは飲み物。

しかし、お昼どきに行ったらけっこうすごい行列が!

オープン当時、そのインパクトのある店名でけっこう話題になってたので、もうこの界隈じゃ有名店なのでしょう。池袋の駅からそこそこ歩くにも関わらず、すごい人です。
まあメニューがカレーなので開店は早いですが、何せカウンター席 10 席くらいしかないので、時間かかります。炎天下、30 分近く並んで、ようやく券売機にたどり着きました。

カレーは飲み物。

メニューは「黒い肉カレー」と「赤い鶏カレー」の 2 種類のみ。ライスの量は大中小から選べますが、どれを選んでも値段が同じ、というなかなか思い切ったシステムです。「大」はライス 500 グラムとか...二十代の頃ならガッツで行ったかもしれませんが、さすがにこの歳でライス 500 グラムは入らないし、入ったとしてももう夜までお腹すかないと思われ。
赤い鶏カレーがどんなのかは三連星の一人が以前レポートしてくださったので、私は黒い肉の中サイズにしました。

カレーは飲み物。

着席すると、目の前にトッピングメニューが。10 種類あるトッピングのうち、3 種類を選ぶシステムになっています。これがまたなかなか悩ましい選択肢なんですが、100 円追加してもう一品、とかもなし。何を食べたくても客単価 790 円はあらかじめ決まっている、というのは欲張りな人にはちょっと物足りないかも...という考えは後に覆されることになります。
どれにしようか迷っているうちに、選ぼうとしていたトッピングが隣の人に先に選ばれてしまうと悔しくて別のを頼みたくなる貧乏性(笑。最終的に、(1)味玉・(7)ツナマヨ・(10)フライドオニオン を選択しました。

カレーは飲み物。

どーん!数分待ってカレーが出てきました。

これがまたかなりのボリュームで...。ライス中で良かった、とこの瞬間に安堵。それと同時に、ちょっとトッピングの存在感が強すぎて、せっかくのカレーなんだからもっとカレーが主役でも良いんじゃないの?とは思いました。ツナマヨとか、もしかしてツナ缶一缶分入ってるんじゃないか、というボリューム。トッピングの一つは福神漬けとか、そういうオーソドックスな逃げ場的存在にしておけば良かったかも。

カレーは飲み物。

肝心のカレーは、押しの強い見た目に反してごく丁寧に作り込まれた感のある、複雑な深みをもった味わい。柔らかく煮込まれた豚肉と野菜がごろごろ入っているのも嬉しい。ライスもこの手のカレー店にしては珍しくサフランライスと、手が込んでいます。ただ、カレーの味付けが味わい重視で辛味成分が少なく、辛口カレーが好きな私からするとこのカレーは「甘口」。うーん、これは赤い鶏カレーのほうが私好みだったかもなあ。

カレーは飲み物。

完食。
ライスの盛りが良く、具もごろごろ入っている上に、フライドオニオンがとどめ、という感じでかなりお腹いっぱいになりました。

ちなみに、「カレーは飲み物。」というけど、ルウがお椀で出てくる赤い鶏カレーはともかく、この黒い肉カレーの盛りつけだと、さすがに飲み物にはなりませんね(笑。

カレーは飲み物。

そして、座っている間ずっと気になっていたのが...いろんなスパイスに混じって、「カレーの王子さま」のパッケージが積まれていたんですが、これはあえて仕込まれた小ネタなのか、それともルウに混ざっているのか(笑。

池袋だとなかなか来る機会もありませんが、近くにあったらちょいちょい通ってしまいそうなおいしいカレーでした。ただ、30 分並ぶ価値があるかというと、そこまでではないような。今度来る機会があったら、平日とかあまり混まない日時に、赤い鶏カレートッピング控えめ、で挑戦してみたいと思います。

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投稿者 B : 00:00 | Curry | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2013/09/12 (Thu.)

東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそば(の消滅)とチャーシューメン

「ふう...ここはもう俺のくる場所じゃないな。俺がちょっと飯を入れていくような店ってもうないのか?」

渋谷

渋谷。学生時代には毎週のように遊びに来た街だったが、最近はすっかりご無沙汰、乗り換えくらいにしか使わなくなっちゃったなあ。まさに「ここはもう俺のくる場所じゃないな」が、私の気持ちにぴったりくる。大学卒業と同時に卒業してしまった街、とでも言うのか...それくらい、自分にとって世代が違う街になってしまったなあ、という感じ。人混みにまみれた雑多な場所、という点では、まだ新宿や池袋のほうがしっくりくる。

渋谷

そんな渋谷を今回わざわざ訪れたのは、他でもない『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】のため。ハチ公口から 109 を過ぎて道玄坂を登る途中、一本脇道に入ったこの通りが、『孤独のグルメ』単行本旧装版の表紙に描かれた場所なんです。

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「道頓堀劇場」とか書かれてるから、てっきり大阪にあるものとばかり思ってました...。

ともあれ、この場所から振り返ったところにあるのが、第 18 話「東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子」の舞台になった、大芽園(作中では「大河苑」)。

大芽園跡地

...のはずが、今やもう閉店して、違うお店になっていました(シャッターが降りていたのでこの店も営業しているかどうか不明)。
『孤独のグルメ』でこの店のエピソードが描かれたのは、ちょうど私がよく渋谷に遊びに来ていた頃。当時はこの店もまだ健在だったのでしょうが、さすがに学生だったのでこういうオジサンくさい漫画も読まなかったからなあ(笑

まあ、閉店しているのが分かっていて行ったわけですが、今回はむしろその隣にある、井之頭五郎が食べなかった「あのストリップ劇場の向かいに一軒うまいラーメン屋」に入るつもりで来ました。

喜楽

喜楽

このラーメン屋、ゴローも言うとおり渋谷では有名な老舗のラーメン店で、この日もお昼どきには店外に行列ができていました。
このお店の存在は知っていたものの、道玄坂のこの界隈って怪しいお店やラブホテルが建ち並んでいて、どうも近寄りがたかったんですよね。こういう機会でもなければ、来ることはなかったかもしれません。

喜楽

行列はあってもラーメン屋なのでさすがに回転が速く、10 分ほど待って着席。二階席に通されて、ほどなくして注文のチャーシューメンがやってきました。

醤油ベースの、シンプルなラーメンです。

喜楽

厚切りにされた、いかにも肉ってチャーシューが、とても食べ応えあります。最近はとんこつラーメンとか家系ラーメンとか、中に入れるのもチャーシューじゃなくて角肉だの、そういうのが流行っていますが、私にはぐるっと回ってこういうシンプルなチャーシューメンがいいんですよ。チャーシューの縁の下の力持ち、たっぷりもやしのシャキシャキした歯応えが、チャーシューといい連携プレーを生み出しています。

喜楽

麺はストレートの太麺。食べ応えのある太さと、喉ごしのバランスがちょうど良くて、麺そのものの味もいい。

スープは醤油だけど、焦がしネギがたっぷり入っていて、実に深みのある味。表面に油がたっぷり浮いているのでギトギトしているかと思ったけど、食べてみると意外なほどあっさりしています。最近、こってりしたラーメンが食べられなくなってきた私には、これくらいが嬉しい。

この、奇をてらってない醤油味。やっぱり、ここに帰ってくるんだ、日本人は。

喜楽

大芽園の代わりに、ついでに餃子もいただいてみました。

うん、こういうタイプか(ぉ
ここの餃子は、取り立てて特徴もないけれど、いかにも昔ながらのラーメン屋の餃子、という感じで、この醤油ラーメンにとてもよく合っていて、美味しい。ラーメン自体にけっこうボリュームがあったこともあって、かなりお腹いっぱいになりました。

混んでいるけど、渋谷でごはんを食べる機会があるなら、まず選択肢に入れておいて間違いはない店。そういう名店だと思います。

ごちそうさまでした。

久住 昌之、谷口 ジロー / 孤独のグルメ 【新装版】

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投稿者 B : 00:44 | Gourmet | KODOGURU | Ramen | コメント (0) | トラックバック