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2018/09/14 (Fri.)

埼玉県上尾市本町の肩ロースステーキ定食

「この肉なら永遠に食べ続けられる、そんな気がします」

キセキ食堂

この店にはもう一度来たいと思いつつ、初回の巡礼から早五ヶ月。久しぶりに埼玉県上尾市にやってきました。都内からだと近いようで、微妙に遠いこの位置関係。

こちらのお店の人気はまだまだ衰えていないようで、食事時に来たのではまず入れないらしい。ということで、前回同様朝から予約を取りにやってきました。
ただ前回と違うのは、開店時間が 10:30 に(併せて予約開始時間も 9:30 に)早まったことと、予約時に入店時間が確定してその時間に再度お店まで来れば良いということ。近隣への配慮も含め行列ができないようにしたということでしょう。すっかり店前で二時間くらい並ぶつもりでいたので、これは助かります。

キセキ食堂

キセキ食堂

店内は相変わらずずっと満員。この日も開店から 13:30 まではずっと満席で、それ以降は並べば 13:30 以降材料がある限りはありつけるかもしれない、という状況でした。
私はちょうど 10 時にお店に着いたところで 12:30 の回に予約成功。

キセキ食堂

在庫表示の札は、12:30 の時点で既に牛タンが売り切れ。
まあ私の今回の目的のものは残っていて良かった。

キセキ食堂

メニューは...あれ?前回と少し内容が変わっているような。
肉の量が選べなくなったのと、少し値段も上がっています。まあ以前の値段が味に対して異様に安かったとは感じていたので、適正価格に近づいたということでしょう。選択肢が減ったのも、たくさんのお客さんに効率よく対応するためには致し方ないのかもしれません。
またゴローちゃんのように「キセキのカツ定食+キセキのステーキ単品 100g」という注文はできなくなっており、ランチタイムは原則一人一品になっているようです。

キセキ食堂

そうこうするうちに、今回のお目当て「キセキのステーキ定食」のお出ましだ。
おお...数ヶ月恋い焦がれたこのロース肉に、こうして再会できるとは。

キセキ食堂

この分厚さ!ゴローちゃんが食べていた 100g とは桁が違う貫禄。
さあ、どう攻めようか。

キセキ食堂

カウンター上に並んでいる無数のソースの中から、まずはステーキソース。
オーソドックスな甘みのあるソース。これはご飯いらない、肉で肉が食える。

続いてオニオンソース、確かにイケル。
ステーキソースとはまたちょっと違うタマネギの風味がいい。
生姜焼きが定番になるように、豚肉とタマネギは相性いいんだ。

キセキ食堂

そして塩レモン。とんかつを食べたときも塩レモン、うまかったよなあ。

ああ...この肉。肉自体からうまみを感じられるから、ソースじゃなくてこういうシンプルな味付けのほうがおいしいんだ。
筋張った感覚がほとんどない柔らかい肉から染み出る肉汁を、ストレートに味わえる。

キセキ食堂

最後はわさび醤油。
これがまた...う ま い ! !

熟成豚肉のふくよかなうまみをわさびがキリッと引き締めて、そこに日本人の心の味・醤油の乗数効果。
このステーキは、わさび醤油がベストアンサー。

これはまさに奇跡のうまさだ。今俺が噛み締めているものは、肉の形をした幸せだ。
俺の舌は今、感動にむせび泣いている。

キセキ食堂

ああ、おいしかった。
とんかつもすっごく良かったけど、ステーキも甲乙つけがたい。
ここの肉は、なかなか他じゃ食べられないぞ。

そのうちまた思い出したように食べたくなるんだろうなあ。
ちょっと遠いけど、がんばってまた来るしかないか。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season7 Blu-ray BOX

B07CXK4NFM

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投稿者 B : 22:56 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/09/11 (Tue.)

都立大学 ベジタブルイタリアン yakumo111

都立大学方面に行く用事があったので、ランチはこちらのレストランでいただいてきました。

ベジタブルイタリアン yakumo111

yakumo111

めぐろパーシモンホール内にあるイタリアンレストランです。
店名はこのあたりの地名(目黒区八雲)に由来している模様。

テラス席もある明るく開放的な雰囲気のお店です。「ベジタブルイタリアン」を名乗っているだけあって、女性客が多め。この付近に住んでいると思われる奥様方のランチ会や子連れランチによく使われているようで、賑やかだけどそのぶん気兼ねなく利用できそうな感じ。

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ランチメニューにはサラダビュッフェがついてきます。ファミレスのサラダバーのちょっと豪華版くらいかな、と思っていたら、野菜は 30 種類くらいあり、しかも全て国産有機野菜というから驚きました。サラダで空心菜とか初めて見たし、生野菜だけでなく温野菜も豊富。サラダビュッフェコーナーには新鮮な野菜の香りが漂っていて、まるで畑にいるかのような感覚さえあります。
パンも 2 種類が食べ放題ですが、こっちはまあ普通かな。

yakumo111

ハーブティーもフリードリンク。私はお茶方面はあまり詳しくないのですが、オリジナルブレンドのハーブティーが 4 種類から味わえます。

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ついつい野菜を大皿に山盛り取ってきてしまいました。一つ一つの野菜が新鮮でおいしい上に、手作りのドレッシングがまたいい。香味みそとか生姜はちみつといった市販ではまずない濃厚なドレッシングで、これがおいしい。
サラダビュッフェだけおかわりするくらいおいしかった。なんとメイン料理なしでサラダビュッフェ+ハーブティバーだけのランチメニューもあるようですが、確かにこれだけ野菜でお腹いっぱいにできるならアリかも。

yakumo111

メイン料理、チキンのチーズオーブン焼き。表面がカリッと焼かれたチキンにチーズがとろけて期待を裏切らない味。
添えられている温野菜類も種類豊富で嬉しいじゃないですか。

yakumo111

豚バラ肉のバルサミコソテー。食べでのある豚バラ肉をバルサミコソースでさっぱりといただけます。
豚肉単体で食べてもおいしいけど、副菜のラタトゥイユと一緒に食べると味に奥行きが出てなおおいしい。

yakumo111

真鯛のポワレ。表面はサクサク、身はホクホク。
鯛そのものはちょっと淡泊だけど、これもラタトゥイユや温野菜に絡めることでおいしさが高まります。

ああ、この店ではやっぱり野菜が主役で、主菜すらこの温野菜にうまみを足すために用意されているんじゃないかと思えます。それくらい、野菜がおいしい。

yakumo111

私自身は有機野菜とかそっち方面にはあまりこだわりがないのですが、この店の野菜は確かにおいしかった。メイン料理よりもサラダと温野菜で満足するというのも珍しいけど、たまにはこういうのもいいですね。

近くに来る機会があればまた利用しようと思います。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:11 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/08/29 (Wed.)

韓国の本格焼肉店「ポドゥナムチッ」

一ヶ月引っ張ってきた韓国レポートもこれが最後です。

せっかく韓国に来たからには聖地巡礼以外にも焼肉を味わっておきたい。というわけで、ソウルを代表する焼肉の名店に足を運んでみました。

버드나무집 (ポドゥナムチッ)

ポドゥナムチッ

日本でいうところの叙々苑のような、焼肉店の代名詞的なお店らしいです。ソウル市内にいくつかの支店を持っているだけでなく、ハワイにも出店しているとか。
良才(ヤンジェ)駅の近くにあるこちらの店舗は本店ということで、4 階建て・400 席(!)という規模の大きさに驚きます。

ポドゥナムチッ

何はなくともビール。hite エクストラコールドをいただきます。
苦みの少ない爽やかなビールで、この暑さにはありがたい。水代わりにグイグイ飲めてしまいます。

ポドゥナムチッ

一口めを飲んだか飲まないかの内に、どんどん運ばれてくるおかずの群れ。この韓国スタイルにももう慣れましたが、こんな高級焼肉店でも同じなんですね。でもキムチ類に加えて生野菜っぽいものの種類が多めなのが大衆店とはちょっと違う感じ。

ポドゥナムチッ

こちらはニラとタマネギの酢漬け...かと思ったら、これが焼肉のタレとのこと。日本の焼肉ではあまり見ないスタイルだけど、このタレがおいしいんです。

ポドゥナムチッ

肉を焼く前に、まずはユッケから。日本ではなかなか食べられなくなってしまっただけに嬉しい。
しかも高級店らしく凝った盛り付け、ユッケの下に敷かれているのは梨。ユッケと一緒に食べると生ハムメロン的にお互いのうまみを引き出し合って、むちゃくちゃうまい。久々のユッケをこんな形で味わえるとは、何という僥倖。

ポドゥナムチッ

焼肉はロースから...だけど、焼肉というよりステーキ然としたこのカタマリ肉!
これは食べる前からテンション高まります。

ポドゥナムチッ

この店の焼肉は基本的に店員さんが焼いてくれるスタイル。
自分では特に何もしなくても、目の前で手際よく焼かれていきます。

ポドゥナムチッ

表面に焼き目がついたところで例によってハサミでジョキジョキ刻まれていきます。
このロース、日本の焼肉に負けず劣らずサシが入っていて、見るからにうまそうだ。

ポドゥナムチッ

肉が焼けたら、タレの野菜と一緒にいただきます。
お~、この肉の上質感。漢南で食べた肉々しい焼肉とは対極にあって、でもこっちの焼肉も間違いなくうまい。

ちなみにタレの野菜はなくなったら補充してくれます。とにかく何でも自動的におかわりが来る韓国のシステムはここでも健在。

ポドゥナムチッ

ここでビールを kloud に変えてみました。これも韓国のビールですが、こちらのほうが日本のビールに近いしっかりした苦みがあって、この店の焼肉には合ってると思います。

ポドゥナムチッ

そして肉はハラミに移っていくわけです。
こちらの焼肉には生ニンニク(しかもスライスされていない)がついてくることが多いようですが、火が通ってホクホクになったニンニクと焼肉のコンビネーションがまた高い破壊力を誇っています。明日の自分の匂い?そんなの気にしてたら真の韓国は味わえない(ぉ

ポドゥナムチッ

さらにヤンニョムカルビ(味付き骨付きカルビ)。骨のついた肉をそのまま網で焼いていき、ハサミで大胆に切り分けていただくのが韓国焼肉の醍醐味と思い知りました。肉々しいカルビに濃いめの味付け、看板メニューらしい存在感。うまい!
韓国焼肉、日本の焼肉と似ているようで随分違う。高級店だろうと気取らずにガツガツ食べる、これでこそ焼肉。

ポドゥナムチッ

デンジャンチゲ(味噌チゲ)。納豆チゲでもちょっと感じたけど、こっちのチゲはダシというかコクが浅めで、日本の味噌汁的な味わいを期待するとちょっと肩透かし。焼肉とかキムチとか入れてうまみを足してやりたくなりますね。

ポドゥナムチッ

〆は冷麺。オーソドックスな冷麺ですが、金属製の器からしてキンキンに冷えていて、それと同じくらいよく冷えた麺の喉ごしがいい!熱いものや辛いものをハフハフ言いながら食べた後にすごく嬉しい締め。私は焼肉の〆というとクッパかビビンパ派でしたが、この冷麺はクセになりそう。

ポドゥナムチッ

食後に自動的に出て来るっぽいのがこのパイナップルと梅茶。パイナップルをこういう形で食べることもあまりないから嬉しい。そしてこの梅茶!ややシャーベット状になっている梅茶、ほんのりした甘さが爽やかで口と胃をリフレッシュしてくれます。焼肉の最後にこんな梅茶を飲んだのは初めてだけど、これ最高の口直しなんじゃないでしょうか。焼肉と同じくらい感動してしまいました。

おいしかった~。かなりいい値段のする焼肉でしたが、その価値はありました。
日本の焼肉とは似て非なるものだけど、どちらも甲乙つけがたい良さがあります。こういう韓国スタイルの焼肉店、日本にもあるならちょっと探してみたくなりました。

カムサハムニダ、ごちそうさまでした。
ソウルからは以上です。

버드나무집 (ポドゥナムチッ) 本店

投稿者 B : 22:29 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/08/24 (Fri.)

金沢 回転寿司「すし食いねぇ!」

帰省中に食べてきたものの話です。

金沢ではほぼ毎年必ず寿司を食べているわけですが、今年は新規開拓してきました。

金沢・富山の回転寿司「すし食いねぇ!」

すし食いねぇ!

この店名を見た瞬間に「あの楽曲」が脳内に流れ始めたあなたは間違いなく四十代以上です(ぉ。石川・富山に数店舗を構える回転寿司チェーンのようですが、こちらの店舗は二年ほど前にオープンしたばかりということで随分新しい。お盆期間ということで、ディナータイムより早めの時間にも関わらず待ち行列が発生していました。

すし食いねぇ!

かなり広い店内。北陸の回転寿司店は東京に比べて広々としているところが多いですが、この店はその中でもかなり広い。手前のカウンター席に加えて、奥にはテーブル席と小上がり席が合計 18 ブース(全部で 100 席超!)備えられていて、家族連れ等でテーブルに着席することを前提とした店作りになっているようです。ちょっとしたファミレスより広いくらい。今回はテーブル席を利用しました。

すし食いねぇ!

これだけ広いとテーブル席からは板場が完全に見えないため、注文はタッチパネルで行います。これなら『孤独のグルメ』の廻転寿司回のように注文が通らないということはまずないし(笑)、オーダーが正確にカウントされるから精算時に皿を数える必要もない。合理的にできています。
タッチパネルの左右にある「上段」「下段」のボタンについては後述。

すし食いねぇ!

ま、とりあえずはビールから。
これだけ暑いとキンキンに冷えたビールが本当にうまい。

すし食いねぇ!

注文した寿司を運んでくるのは例によって新幹線。
しかしこの店はテーブル席が主体なため、通常の回転寿司のベルトコンベアがあるのはカウンター席のみで、テーブル席にはコンベアは回ってこず、全て注文制で新幹線が運んでくる方式になっています。先ほどの「上段」「下段」ボタンはこの新幹線のレーンが上下二車線になっているためで、運んできた新幹線を厨房に返送するためのボタンだったわけです。

すし食いねぇ!

「氷見づくし」の三貫盛り。地元富山湾の懐かしい味がセットで楽しめるのが嬉しい。
こうやって故郷の新鮮な味覚に触れると、帰ってきたなって実感が湧きます。

すし食いねぇ!

甘えび。これだけプリップリでトロトロの甘えびは地元でなければ味わえません。
しかもこの甘えび、かなりうまい。これまで食べた回転寿司の甘えびの中でもトップを争うクラスでいいネタ使ってます。

すし食いねぇ!

そして富山湾の至宝、白えび。これも帰ってきたら味わいたいものの代表格ですが、今年は不漁で白えびが高騰しているらしく、たった一貫で 400 円以上(!)。白えびなんて、子どもの頃には味噌汁に殻のまま無造作に入っていたくらいだったのに(しかも殻が口に刺さりまくるから、昔はあまり好きじゃなかった)。
そんなわけですっかり高級食材になってしまった白えび、久しぶりに食べるとやっぱりおいしい。でもちょっとしかないから味わって食べました。

すし食いねぇ!

富山を代表するネタが続いたので、続いて石川っぽいものをと思いトラフグの握り。隣県でも意外と富山では食べないネタです。
さっぱり、コリコリしておいしい。

金沢を代表するネタといえば何と言ってもノドグロなんでしょうが、そういうのは帰省シーズンだと大人気ネタになるせいか、この日は既に売り切れ(´д`)。ノドグロ食べたかったなあ...。

すし食いねぇ!

ともあれ、やっぱり寿司をいただくと日本酒が進んでいくわけです。
あぁ旨い。

すし食いねぇ!

まあ、富山人としてはノドグロがなくてもブリがあれば生きていけます。日本海側の住人としては、やっぱりマグロよりもブリが魚の王様なんだよなあ。
ドドンと四貫でも軽くいけてしまいます。

この店、回転寿司店としてはかなりレベルが高いんじゃないでしょうか。少なくともここ数年の帰省時に行った富山・石川の回転寿司店の中では一番おいしかったような。ネタの質がいいんでしょうね。
とはいえ北陸の回転寿司はかなり競争が激しくて、いいと思った店でもいつの間にか味やネタの大きさが落ちていたりして、ガッカリしてしまうことも少なくない。この店には今のクオリティを維持してくれることを期待しつつ、来年もぜひ来ようと思います。

ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:44 | Dinner | Gourmet | コメント (0) | トラックバック

2018/08/18 (Sat.)

六角堂 Grill&Bar その 3

帰省を終えて東京に戻ってきています。
金沢ではそろそろ毎年恒例となっている六角堂でステーキをいただいてきました。

六角堂 Grill&Bar

六角堂 Grill&Bar

毎年行っていても何か目新しいことがあるというわけでもないんですが、いつ行ってもこの店はいい。
金沢の中心街ではなく、少しだけ離れた卯辰山にあって、観光客があまりおらず落ち着けるのもポイント。北陸新幹線フィーバーはもうひと段落したものの、それでもハイシーズンの兼六園やひがし茶屋街付近はちょっと近づきたくないほどに混んでいます。

六角堂 Grill&Bar

六角堂の中でも別館にあたるこの「Grill&Bar」は基本的に個室・半個室ベースで、多人数で落ち着いてテーブルを囲むのに向いています。この時期だと私同様に帰省ついでに来た家族連れの利用が多いようで、ほぼ予約必須と言えます。

六角堂 Grill&Bar

山の上(といっても山頂で標高 140m 程度ですが)なので眺めは良く、金沢の街を一望できます。部屋にもよるけど方角的には金沢駅~兼六園方面のはずで、市内でも最も良い景観のもとで食事ができるわけです。

六角堂 Grill&Bar

ランチコースはまずサラダから。
そしてここに来たらまずビールを頼まざるを得ません。昼間っから堂々と飲めるのもお盆休みならでは。

六角堂 Grill&Bar

鉄板の上ではニンニクスライスが炒められ、いい香りが食欲をそそります。
これはサラダ食べてる場合じゃない(笑

六角堂 Grill&Bar

カリカリに仕上がったニンニクスライスがサーブされると、ステーキソースをちょっとつけてつまみながらビールが進みます。

六角堂 Grill&Bar

目の前では、今炒められたニンニクの香りが移った鉄板の上に肉が載せられ、焼かれていきます。
肉の端っこの脂身の部分をあえて先に切り分けて、これだけカリカリに焼いてくれるのもまた嬉しい。

このシェフの美しい仕事ぶりがいい酒の肴にもなるわけです。

六角堂 Grill&Bar

そうこうするうちにステーキが完成。ミディアムレアでこれくらいの赤さが残っています。
私は和牛は高くて手が出ないためいつもオージービーフを注文するんですが、オージーでも十分おいしい。最近はサシがたっぷり入ったのよりもこれくらいの赤身肉のほうが飽きずに食べられるようになりました。

六角堂 Grill&Bar

そしてニンニクと肉汁が溜まった鉄板の上では、今度はもやしが炒められていきます。
普通ならば肉が最後に登場するところが、ここではあえてもやしが後。肉汁を吸ったもやしのうまさを楽しんでほしいというお店側のこだわりが伝わってきます。

六角堂 Grill&Bar

うまみをちゃんと吸っているのにシャキシャキしている、この絶妙なもやし。素晴らしい。
ニンニクやステーキを先に食べきらずに、もやしの完成を待って一緒に味わうのがポイントです。

六角堂 Grill&Bar

白米、味噌汁、お新香も当然ぬかりなし。
今回も最後までおいしかった。

肉質だけでいったら他に良い店はいくらでもあるんだろうけど、接客の丁寧さ、仕事ぶりの美しさ、そして個室貸し切りでゆったり過ごせることまで含め、これだけ満足度が高いステーキハウスはそう多くないでしょう。

ごちそうさまでした。
今から一年後の帰省をまた楽しみにしています。

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投稿者 B : 22:29 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/08/15 (Wed.)

富山駅前 ぼてやん多奈加 その 2

お盆休みで帰省中です。

数年前に帰省時の拠点が金沢に移ってからは、故郷である富山には墓参りがてら立ち寄る程度になってしまいましたが、久しぶりに懐かしい味を思い出したくなって富山駅前まで足を伸ばしてきました。

CiC

高校時代によく通っていたお好み焼き屋に、六年ぶりに行ってみました。当時は駅前の古いビジネスホテルの地下にある狭くて古い店だったのが、三年ほど前に再開発に伴い駅向かいの CiC ビル地下に移転していたんですね。CiC は昔は最新のファッションビルだったのに、近年は半分近くが自治体関連のテナントになってしまい、駅前の空洞化を象徴するような状況なのが寂しいところ。

そんなことを思いながら地下を彷徨っていると、驚きの光景が。

ぼてやん多奈加

ぼてやん多奈加

ほとんどお客さんのいないこのビルの中で、ここだけ行列ができてるんですけど!!
最大で 20 人待ちの状況、しかも行列の 1/3 は今新幹線で富山に帰ってきました的な旅行者。昔から学生が並ぶ人気店ではあったけど、こんな行列は過去にも見たことがありません。

この店、焼くのに時間がかかるから待つと長いんだよなあ...と思いつつ、完全にここに食べに来るつもりだったから他に行くあてもないし。結局 1 時間ほど並んで入店。

ぼてやん多奈加

メニューはこんな感じで、お好み焼き店としてはいたってオーソドックス。でも、それでいいんです。

店内は、以前の店舗ならカウンターの後ろを通り抜けるのすら困難な狭さだったけど、今の店舗は新しく広々としています。マスターは代替わりして以前のマスターの息子さん(のはず)がメインとなり、女将さん(先代の奥さん)と若女将、あとバイト(?)二名という感じでスタッフも増えました。
それにしても女将さん、私が通い始めた 25 年前と外見がほとんど変わっていないことに驚きます(笑。

ぼてやん多奈加

ここのお好み焼きが他店と全く違うのが、お好み焼きが「四角い」こと。いったん鉄板に円く延ばしたお好み焼きの角を折りたたんでわざわざ四角くしているんです。でもそのお陰で分厚く、ふっくらと仕上がる模様。私は大阪でも広島でも名店と言われるお好み焼き屋にはそれなりに行ったつもりですが、未だかつてこんなお好み焼きを他に見たことがありません。

その代わりお好み焼きはじっくり 30 分かけて焼き上げるため、座ってからはけっこう待たされます。目の前にあるのになかなか食べられないのが辛い(笑。

ぼてやん多奈加

焼きそばは太麺を甘口ソースで作るタイプ。

基本的にお好み焼きはマスター、焼きそばは女将さんと役割分担が決まっている様子。お好み焼きは代替わりしても手さばきがまさに先代マスターのそれで、昔からの客としては懐かしくもあり、同時に技が受け継がれているのが嬉しくもあり。

ぼてやん多奈加

今回頼んだのはぶた玉(大)とオムそば(並)。昔から、ここでお好み焼きを食べるときはシンプルにぶた玉と決めていて、合わせる焼きそばで挑戦していくスタイル。一人だと両方食べるのは難しいけど、偶数人で来てお好み焼きと焼きそばを半々にしてもらうのがポイントです。

ぼてやん多奈加

オムそばは過去にもあまり食べたことがないんですが、味付けがケチャップとマヨネーズ半々で中間地点にカラシの線が引かれています。酸味のあるケチャップと甘いマヨネーズで二種類の味が楽しめるのが嬉しい。もちろん肝心の焼きそばそのものも期待を裏切らないおいしさ。

ぼてやん多奈加

お好み焼きはこれだけ分厚いのに、中は驚くほどフワトロ。記事自体も甘みがあるのに加えてソースもマヨネーズも甘口で、食感も相まって口の中にやさしい甘さが広がります。お好み焼きにソースを塗って焼いた上に大量のマヨネーズが載せてあり、味付けのメインはソースではなくマヨネーズと言えるほど。このマヨネーズがまた、自宅でマネしようとしても絶対にできないんですよね...。
この味付けも、他のどのお好み焼き店でも食べたことがない味。でも初めてこれを食べたときには驚いて、店名のイメージもあって「これが本場大阪の味に違いない」と思い込んでしまい、大人になってから大阪でお好み焼きを食べてイメージとの違いに驚いたという(笑

やはりここは唯一無二の味だと思います。帰省したら真っ先にここに来るのなんて自分くらいかと思っていたら、同じような人が多かったことにも驚きました(笑。個人的には、富山に旅行するならブラックラーメンよりもこれを食べに行くべきだと思っています。

この店が末永く続いてくれることを願っています。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 22:15 | Gourmet | Junk Food | コメント (0) | トラックバック

2018/08/12 (Sun.)

明洞でチーズタッカルビ初体験

韓国に行ったら食べておきたいものがあったので、明洞(ミョンドン)まで食べに行ってきました。

유가네 (ユガネ)

ユガネ

去年くらいから日本でも流行っているチーズタッカルビ。私は今まで食べる機会がなかったのですが、チーズ好きとしてはせっかくなら本場で食べておきたいと思って。

明洞はソウルの原宿のような街で、ファッションやら飲食やらといったお店がカオスな感じで立ち並ぶ繁華街。流行のチーズタッカルビの店も複数あるわけですが、その中の一軒に突入してみました。

ユガネ

メニューにはチーズ以外にも様々な種類のタッカルビが載っています。タッカルビ自体は焼肉の一種のようですが、網ではなくすき焼き鍋のような鍋の上で鶏肉と野菜などの具を焼いた料理。タッカルビの「タッ(닭)」はタッカンマリの「タッ」と同じく「鶏」を指すようですね。

ユガネ

何はなくともビールから。韓国に来てから飲んで食べてばかりいる気がしますが気にしない(笑。

ユガネ

注文すると巨大なタッカルビ鍋がどーんと出てきて、その上で店員さんが肉と野菜を焼いてくれます。鶏肉に白菜、ネギ、タマネギ、トッポギを入れた上に辛そうなタレをかけて焼いていきます。これ、かなり辛そうだけど、いかにもうまそう。

ユガネ

店員さんは鍋をほんの 10~20 秒混ぜたら席を離れて、また数分したら混ぜに来て...というのの繰り返し。タレが均等に行き渡り、野菜が少ししなってイイ感じになってきました。まだ食べちゃダメですかね...?

ユガネ

鶏肉に火が通ったところで、チーズを鍋の周囲にドバーッと入れていきます。チーズは通常のとろけるチーズにチェダーチーズが混ざっていて、見るからに濃厚。

ユガネ

サラダやキムチはサラダバー形式になっているので、焼き上がりを待っている間に取ってきつつ、ビールのつまみにいただいておきます。

ユガネ

チーズがイイ感じに溶けてきました!これ、もう食べてもいいですよね。

ユガネ

ピリ辛の鶏肉をチーズに思う存分絡めていただきます。そうそうこんな味だろうなって思ってた!うまいうまい。

チーズフォンデュって大好きなんだけど、野菜とかパンとかソーセージみたいにセコいこと言ってないでガッツリ肉をつけて食べたいんじゃ!とは前々から思っていました。ある意味その望みを叶えてくれるのがチーズタッカルビだと思います。肉をメインにチーズに浸して食べられる悦楽、これは嬉しい。鍋にたっぷりあったように見えた鶏肉もチーズも残らず食べてしまいました。

ただ...おいしいんだけど、鶏に火が通った段階で焦げないようにコンロの火が落とされてしまうため、鍋周囲のチーズ部分が保温されず、食べているうちにチーズがどんどん固まっていってしまうのが残念この上ない。最初の一口めが一番おいしくて、最後は固まったチーズを剥がして食べるようなのも体験としては寂しい。これ、チーズ部分は別鍋でもいいから加熱し続けておけるようにしたほうが絶対いいと思うんですが。チーズが多少焦げ付いてしまっても、パリパリになったチーズもそれはそれでおいしいはず。これさえ改善できれば最強のチーズ料理の一つになれるんだけどなあ。

それでも初チーズタッカルビ、おいしかったし楽しかったです。
ごちそうさまでした。

유가네 (ユガネ) 明洞 2 号店

投稿者 B : 22:37 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/08/11 (Sat.)

東大門でタッカンマリを食す

先日韓国に行った際に、同行の某氏から「タッカンマリは一度食べたほうがいい」と勧められたので、東大門(トンデムン)へいそいそと。

陳元祖補身タッカンマリ

東大門は一帯が大きな市場になっていて、日本でいうアメ横のようであり、京都錦市場のようでもあり、また一昔前の秋葉原のようでもある、独特の空気が漂うエリアです。その一角にタッカンマリ横丁と呼ばれるタッカンマリ専門店が立ち並ぶ通りがあって、その中の一店に入ってみました。

この店は横丁の中でも有名店の一つのようで、店先には元サッカー日本代表の前園選手の写真が貼ってあったり、店内にも国外メディアで紹介された事例が貼ってあったりします。お客さんは観光客と地元(?)の人が半々という感じ。

진원조보신닭한마리 (チンウォンジョポシンタッカンマリ)

陳元祖補身タッカンマリ

席に着いたら問答無用でセットされる鍋(笑。専門店だけあってメイン料理はこれしかなく、注文しなくても人数分出すのが決まっているようです。メニューに載っているのは他に鍋の追加具材や締めの麺・飯、あと飲み物くらい。

陳元祖補身タッカンマリ

鍋には最初から丸鶏が一羽入っていて、店員さんが例によってハサミでジョキジョキ切っていきます。
一羽まるまるの姿をした鶏が目の前で解体されていくのってなかなかインパクトがありますね...。

陳元祖補身タッカンマリ

どんな店でもまず出てくるのがキムチ。
この店のキムチはちょっと浅漬け系だけど、さっぱりしていておいしい。

陳元祖補身タッカンマリ

そんなわけで、まだ昼前だけどビールが進むわけです。
こっちのビールって日本に比べると軽めでグイグイ飲める感じ。こう暑いとこれくらい飲みやすいほうがありがたい。

陳元祖補身タッカンマリ

メニューの裏にはタッカンマリの食べ方が日本語で解説されていました。日本人観光客がそうとう多いってことなんだろうなあ。
でも初めてのタッカンマリだから助かります。

陳元祖補身タッカンマリ

鶏が煮えるまでの間に、作り方に従ってタレを作っていきます。
醤油、酢、カラシ、ニンニクに豆板醤っぽい唐辛子を好きに混ぜて作るタレ。これ、ほぼ餃子のタレってことですよね。

辛い物好きだからと思って唐辛子を多めに入れたら、ちょっと調子に乗りすぎた(;´Д`)。
でも舐めてみた感じ、そんなに悪くない。

陳元祖補身タッカンマリ

そうこうするうちにイイ感じに煮立ってきました。
鶏はもう少し待ったほうが良さそうだけど、先に出来上がっているトッポギからいってみようじゃないの。

陳元祖補身タッカンマリ

お~、ウマイ!

屋台で食べたトッポギはめちゃくちゃ辛かったけど、こっちのトッポギは鶏のうまみを受け止めた深みのある味で、ピリ辛のタレにつけて食べるとすごくおいしい。
タレも辛いかと思ったら、案外これくらいでちょうど良い。

陳元祖補身タッカンマリ

こりゃマッコリにいくしかないでしょう。
日本ではなかなか飲めない生マッコリ。日本で飲めるのは加熱処理されてまったりした感じのが多いけど、生マッコリは微炭酸で乳酸菌飲料のような爽やかなおいしさ。タッカンマリにはビールよりもこっちだな。

陳元祖補身タッカンマリ

そしてついに鶏が出来上がりました。

鶏にネギ、エノキ、トッポギくらいしか入っていないシンプルな鍋で、日本でいう水炊きに近い鍋料理なんだろうけど、しみじみとうまい。きっとスープにいろんなうまみが入っているんでしょう。鍋料理って突き詰めるとこういうシンプルなのが一番うまいと思っているけど、これも相当うまい。ポン酢じゃなくて濃い味のタレで食べるというのがまたいい。

陳元祖補身タッカンマリ

〆は麺にしてみました。きしめんのような平たい麺にこのうまいスープがしみてすごくイイ。この鍋、鶏も良いけどやっぱりこのスープがキモなんだな。

陳元祖補身タッカンマリ

おいしかったのでさらにご飯も頼んで第二〆(笑。
ああ、これはご飯のほうがスープを吸ってうまくなるのかも。タッカンマリの〆雑炊、大正解。

丸鶏一羽を二人で平らげたのに、まだ食べられそうなくらい軽々食べられてしまう鍋でした。さっぱりした味わいで、この暑い時季でも全然イケルうまさだった。
シンプルなだけに自宅でも真似事くらいはできそうだし、今度やってみようかと。

진원조보신닭한마리 (チンウォンジョポシンタッカンマリ) 本店

投稿者 B : 22:36 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/08/06 (Mon.)

冷しハンバーグはじめました

Splatoon 展 at TOWER RECORDS に行ったときのこと。整理券をもらってから入場できるまで三時間くらいあったので、これはちょっとゆっくりランチでも食べてくるかと思い、渋谷の反対方面へと足を伸ばしてこちらのハンバーグを食べてきました。

山本のハンバーグ 渋谷食堂

山本のハンバーグ

山本のハンバーグであります。ここは以前来て気に入ってしまったので、もう渋谷周辺でご飯を食べる機会があればまず候補に入れるようになっています。
平日ランチタイムだから混んでるかと思ったら、暑くて並ぶのも大変だからか、混んではいたけど並ぶほどではないという混雑状況でした。

山本のハンバーグ

カウンターに着席するなり目にするこの貼り紙...!
ここのハンバーグはおいしいんだけどこの時季に石鍋は暑いしどうしようか、と思っていた矢先に冷しハンバーグとは。冷し中華とか冷製スパゲティならともかく冷しハンバーグって食べたことがないからちょっと不安もあるけど、担々味ならきっとおいしいに違いない。というわけでこれを頼んでみました。

山本のハンバーグ

例によって最初に登場するサラダと自家製野菜ジュース。特に野菜ジュースは毎回どんなのが出てくるか楽しみだったりします。

山本のハンバーグ

こちらが野菜ジュースの素材。毎度わざわざ見せに来てくれるのがちょっと嬉しい。

このとき(月替わりとのことですが、ギリギリ 7 月でした)の材料はオレンジをベースにシークヮーサー、マンゴー、ルバーブ、シシリアンルージュ(トマト)を使ったものということで、柑橘系の香りを軸とした夏らしく爽やかなおいしさ。有料でノーマルサイズのも頼めるんですが、これはお金かかってでもおかわりしたくなりますね。

山本のハンバーグ

こちらがその豆乳担々ハンバーグ。もはや見た目はハンバーグではなく完全に担々麺です(笑
しかし担々麺に白米と味噌汁がついてくるわけもなく、中身は歴としたハンバーグ。

山本のハンバーグ

冷たい担々スープの上に積み上げられたネギとパクチー。これが担々麺だったとしてもうまそうだし、食べてみたい気もします。
スープは紛れもなく豆乳担々麺のそれ。ピリ辛だけど辛すぎることはなく、豆乳がいい具合にやさしい味わいにしてくれている印象。

山本のハンバーグ

メインであるハンバーグもちゃんと冷たい。ふっくらした温かいハンバーグとはちょっと違う、みっしり感がありつつも柔らかいハンバーグです。マイルドな辛さの担々スープとの相性も良い。
ハンバーグ冷たくしておいしいのか?と思っていたけど、弁当などで冷めてもおいしいおかずの代表格はハンバーグだったことを思い出しました。そりゃあおいしくないわけがない。

山本のハンバーグ

スープにはトロトロ食感の胡麻豆腐も浮かんでいて、これもいい。私は胡麻の風味がしっかり効いた担々麺が好きで、豆乳担々麺もいいけど胡麻に比べると深みに欠けるよなあと思っているんですが、こうやって胡麻成分を足してくれると満足感が高まりますね。

アツアツのハンバーグを食べて汗だくになるのを覚悟して行ってみたら、意外にも涼しく爽やかなハンバーグに出会えて満足。夏の間にもう一度食べに来たい味でした。
ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:00 | Gourmet | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2018/08/03 (Fri.)

韓国チョンジュ市の納豆チゲとセルフビビンパ

「ビビンパに納豆汁というミスマッチ。しかしそこには俺の知らない世界があった」

Express Bus

『孤独のグルメ』聖地巡礼韓国編、続いては全州(チョンジュ)市に向かっていきます。ソウルは地下鉄も網羅されているし英語や日本語もそこそこ通じるし何とかなるだろうと思っていたんですが、チョンジュでもそれが通じるかどうかは全く分からない。台湾でも宜蘭編ではちょっと苦労したからなあ。
と思っていたら、宿泊していたホテルのスタッフに日本語が話せる人がいて、その人がまさかのチョンジュ出身とのこと!現地への行き方アドバイスだけでなく、お店に電話して予約ができるかどうか韓国語で確認までしてくださいいました。残念ながら昼の予約はやっていないが、そういう事情なら優先的に入れるようにしてくれる、とのこと。これは本当に助かりました。ホリデイ・イン エクスプレス ソウル乙支路のスタッフの方、ありがとうございました。

ホテルで聞いたアドバイスによると、チョンジュへは特急電車でも行けるけど高速バスのほうがオススメとのこと。比べると電車は 2 時間 15 分くらいで 30,000 ウォン以上かかるけど、高速バスだと 2 時間 45 分かかる代わりに 12,800 ウォンで行けてしまいます。日本円にして片道 2,000 円くらいの差だけどこれならバスのほうが良いよね、ということでバスを選択。
バスターミナルでチケットを買う際、「チョンジュ」の発音がうまく通じなかったんですが(似たような地名が他にもあるらしい)、スタッフの方が「ビビンパ?」と確認してくれたおかげですんなり購入できました。まさかバスターミナルでも有名になるくらい日本からの巡礼者が多いのかと思ったら(笑)、チョンジュはそもそもビビンパ発祥の地らしいですね。

Express Bus

高速バスは通常グレードだと日本のものと同じような車両ですが、1.5 倍くらいの料金で「ファーストクラス」という車両もあります。帰路はこのファーストクラスに乗ってみたところ、↑のような革張りのゆったりしたシートで肘掛けも各席両側についているし、とにかく快適。かかる時間は通常と変わりませんが、片道 2,000 円くらいでこれに乗れるなら乗らない理由はありません。

なお道中は真ん中あたりの SA で 15 分ほどの休憩時間があります。

全州

チョンジュの高速バスターミナルからお店まではタクシーで移動します。さすがにバスターミナル付近の乗り場にはひっきりなしにタクシーが来ていてサクッと拾えます。運転手さんには英語も日本語も微妙に通じなくて困りましたが、運転手さんの「주소(チウソ)?」という言葉に「あー!住所か」と理解してスマホでハングルの住所を見せたところ、カーナビに入力して連れて行ってくれました。ハングルは全く読めなくても、日本語と韓国語で読みの近い単語がけっこうあって多少の意思疎通ができるのはありがたいし、こういうときにスマホというツールの素晴らしさを再確認します。スマホのない時代にここに来ていたら、もっと苦労していたに違いない。

バスターミナルから車で 10 分ほどのちょっとした商店街の一角に、目指すお店はありました。

토방 (トバン)

土房

海外だと日本語の店舗情報がほとんど入手できず、当日営業しているかしていないかも分からないので、実際に現地に行ってお店が開いているとホッとしますね。今回はホテルから電話で確認できていたとはいえ、この目で見ると改めて感慨深いものがあります。

時刻はお昼過ぎということで店内もほぼ地元のお客さんでいっぱいという感じでした。でもちょうど他のお客さんが帰るところで、タイミング良く席に着くことができました。

土房

ま、例によってメニューは読めないんですけどね。ゴローちゃんが食べていたのは右端の 6,000 ウォンの定食。
あとで調べてみたところ、この 6,000 ウォンの 가정식백반(カジョンシッ ベッパン)は「家庭式定食」とでもいうような意味で、本当に韓国の家庭で食べるようなおかず+白飯の定食を指すようです。

ちなみにどうやらランチタイムはこの家庭式定食のみを提供している模様。メニューを指さしながら注文しようとしたら「ゴローサンビビンパ?」と確認されました(笑。日本でもドラマ登場店で「五郎さんセット」が定番メニュー化することが少なくないですが、まさか韓国でも五郎さんビビンパ化するとは。

土房

注文すると早々にドカドカと運ばれてくるおかずの群れ。(ちなみにこれは二人前ずつ盛り付けられています)

600 円でこの宮廷料理のような品数。なんだかすごいことになっちゃったぞ。
韓国の一般家庭でも、本当にこんなに大量のおかずたちが食卓に並ぶんだろうか。
日本人的には、普段の家庭式というよりはたまの帰省時の実家の食卓並みの豪華さに見える。

土房

とにかくどこの店に行っても出てくるこのハサミ。この店のハサミは特に大型だ。
日本だと、料理のときにハサミを使うことはあっても、食卓でナイフじゃなくてハサミが出てくることって滅多にないからなあ。

土房

ナムルやキムチの盛り合わせ。とにかくいろんな種類があるのが嬉しいし、店によってちょっとずつ味付けが違うのもいい。
ウチも婆ちゃんが元気だった頃には、食卓によく茄子や白菜の漬け物が並んでたっけ。

土房

豚バラ肉の辛味噌炒め的な何か。韓国の家庭料理って案外野菜中心なのか、ガッツリした動物性蛋白はこれくらい。
必然的にビビンパもこのおかずが軸の一つになりそう。

土房

さらに、チョングッチャン(納豆チゲ)。
アツアツどころか、グツグツ煮立っててちょっとビビる(;´Д`)。

単品で飲んでみると、へええ、日本の納豆汁とは別物だ。
味噌汁に比べるとちょっとダシ成分が少なくて、確かにこれは韓国味。

土房

白菜キムチは...でかい!入れる前の段階で切ったほうがよさそうだ。

本場のキムチ、やっぱり日本のよりちょっと酸っぱいのか。
そしてしっかり辛い。これは間違いなくご飯が進むし、ビビンパのいいアクセントになるに違いない。

土房

いろんなおかずとご飯を好きなように丼に突っ込んだら、とにかく細かく切っていきます。
ビビンパを食べるのにこんな作業があるとは。

セルフビビンパ、これは楽しい。だがやったことないだけに直感が問われる。
そしてここからとにかく混ぜる、混ぜる。

土房

できた!俺だけのオレジナルビビンパ。

丼にいろいろと突っ込んだ時点ではあまり美しくなかったけど、全てを混ぜ合わせて海苔をトッピングすると、ほら美しい。
自分で作っておいてなんだけど、見るからにうまそうだ。

そして...おぉ~、これは劇的にウマイ!
これは今までに食ったことのないビビンパだ。納豆がきいてる。

土房

サンチュに巻いて食べてもイイ。おいしい韓国ご飯。

それにしても、これだけいろんなものを適当に混ぜてこんなにおいしくまとまるって、どうなってるんだ?
これはきっと、様々な辛いおかずや酸っぱいおかずを納豆が優しく受け止めつつ、うま味を足してくれているんだろう。テレビで観ていたときには想像できなかった、調和のとれたうまさだ。

土房

いや~、うまかった。よし、未知の対戦相手の手の内が少し分かったところで第二セットだ。

自分の好み的には、けっこうガッツリ辛くてもイケそう。ならば、青唐とコチュジャンを遠慮なく投入していこう。
青唐は細かく切った方がより辛いはず。

土房

ゴマ油、これも使える。これで風味アップだ。
全てを放り込んで、切るべし、切るべし、切るべし。そして混ぜるべし、混ぜるべし。ビビンパは混ぜだ。

こんなにも心躍るビビンパは初めてだ。

土房

セルフビビンパ、第 2 形態。
さっきよりも色鮮やかになってさらにうまそうだ。

おぉ...、いい!一杯目より格段に進化している、うまい。
誰がなんと言おうと絶対にうまいぞ、俺のビビンパ。

やっぱりしっかり辛味を効かせたほうがうまいんだ。ちょっとくらい入れすぎたところで納豆がカバーしてくれる。

土房

おっと、忘れるところだったよこのオデン。
この大量の皿の中で、これは唯一の純粋なおかず。

さつま揚げの甘辛あんかけ的なオデンで、確かにビビンパの目先を変えてくれる。
箸休めとしてちょうどいい存在だ。

二杯目のビビンパも平らげ、あとはテーブルの上に残ったおかずの残りを片付けていこうと思った矢先、

土房

ご飯のおかわりが登場(;´Д`)ヾ。
マジか、おかずはなくなったら補充が出てくるものだとは思っていたけど、ご飯もなのか。これはたった 600 円で永遠にここでビビンパを食べ続けて生きていけるのか(ぉ

よし、こんなの出されちゃったら応えなければ男がすたる。

土房

さあ、セルフビビンパ第 3 形態。
さっきよりもさらに辛味を足して、納豆汁も容赦なく入れて、最強のビビンパが完成した。

いやぁうまい。作れば作るほどうまくなる。
なんとも奥が深い。このビビンパ道はいったいどこまで続いているんだ。

土房

〆はヌルンジ(おこげスープ)。

ああ...やさしい味わい。
味付けらしい味付けはほとんどなくて、おこげの香ばしさをおかゆ風にした感じ。

こういう〆、面白いな。ひたすらビビンパと対峙していた自分の闘争本能が鎮められていくかのようだ。

土房

さすがに腹いっぱい、うまかった~。
納豆汁を隠し味にしたセルフビビンパ、想像を超えたうまさだった。

店員さんや他のお客さんも人情味ある感じでほっこりした。
ちなみに会計時、二人で 12,000 ウォンだから 1,200 円相当だよな...と計算していたらうっかり 1,200 ウォン(120 円相当)を出そうとしてしまって店員さんや他のお客さんにも笑われたのは内緒です(ぉ

初めてきたチョンジュの街で最高の飯に出会えたことに、心からカムサハムニダ。
この味はすっかりクセになってしまったけど、日本でこんなセルフビビンパが食べられる店ってあるんだろうか。仮にあったとしても、600 円じゃ無理だろうなあ。韓国惣菜と納豆を買ってきて、自作してみるか?それとも、またはるばるチョンジュまで来るしかないか。

それくらいおいしかったです。
マシッソッソヨ。

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토방 (トバン)

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