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2017/10/10 (Tue.)

食堂 とだか その 2

「こんな時間にもう二軒目、飲兵衛さんたちはいい気なもんだ」

食堂 とだか

新潟から某ウマの人が出張で東京に来ているということで、急遽どこかに飲みに行くことになりました。突然だったため何の準備もしていなかったのですが、品川近辺かつ遅めの時間帯とのことで、それなら運が良ければ「とだか」の席が空いてるかもしれない、と突撃してみました。

ラストオーダーまで 30 分という時間制限つきでしたが、ちょうど二席空いていたので入れてもらいました。

食堂 とだか

食堂 とだか

そんなに何度も来ているわけじゃないけど、妙に落ち着く店内。カウンター越しの距離が近いのも、気取らなくていい。
時間が時間だから終わっちゃってるメニューもいくつかあるようですが、まあ軽く飲むだけのつもりだから大丈夫です。

食堂 とだか

乾杯はとだかトニックととだかハイボール。実は私のほうはこの日二軒目なので(笑)、あまりガンガン飲まずにちびちび飲ります。
ここのトニックやハイボールは酸味が強めなのが爽やかでいいんですよね。

食堂 とだか

選べるお通しは茄子の煮びたしを選択。
出汁のよくしみた優しい味に、たっぷりかかった鰹節の風味がおいしい。こういう味、ホッとします。

食堂 とだか

マスターは相変わらずお忙しそう。注文は例によって伝票に自分で書きます(笑
しかし残念なことに揚げトウモロコシはこの日は既に終了。あれホントにうまかったんだけどなあ。まあ他のつまみも十分にうまいからいいけど。

食堂 とだか

毎度ここから始めないととだかに来た気がしない、ウニ・オン・ザ・煮玉子!
ウニと半熟玉子とタレが渾然一体となって言語中枢を破壊するヤバいやつ。
本当、この瞬間に痛風が発症しても後悔しないとさえ思えるうまさのワンダーランド。

食堂 とだか

続いて牛もつ煮。お通しとしてではなくレギュラーメニューとしての牛もつ煮は、牛ご飯のライスの代わりにモツが入っているような、贅沢な一皿でした。これちょっと反則でしょ(;´Д`)ヾ。
牛ご飯のと同じ一枚肉をペラリとめくると、その下にはトロトロのモツが。これ汁の一滴まで残さず飲めるやつや...。

食堂 とだか

そして初めて食べて以来大ファンになった「子持ち昆布フライ」。昆布なのに子持ち?と思ったら、これ昆布の卵じゃなくて(当たり前)ニシンが昆布に卵、つまり数の子を産み付けたものなんですね。昆布のうまみに数の子のプチプチ、それをタルタルと鰹節が包み込んでうまさのビッグウェーブを織りなしています。タルタリスト的にも大満足の一品。

食堂 とだか

こうなるととだビアーノをグイグイ飲みたくもなるというものです。

食堂 とだか

今回お初の「とり皮餃子」。手羽餃子なら食べたことあるけど、とり皮餃子って何だ?と思ったら、想像を超えるものが出てきました。

食堂 とだか

本当に餃子の皮の代わりに鶏の皮で包まれてる!しかも具がみっちり。
これ、うまいなぁ~。見た目以上にボリュームのある一品だった。

食堂 とだか

そして当然牛ご飯で締めるわけです。
トロトロの柔らか牛肉と、さっきのウニとはまた違う働きをする煮玉子。そこに白飯。こんなに幸せな〆のご飯がこれまであっただろうか、いやない(反語)。

本当に何度来てもおいしい、貴重なお店。
ドラマの影響もあって、最近はトレタの次月予約受付が始まる毎月 1 日に翌月分の予約がほぼ埋まってしまう大人気店になった模様。トレタ入れたのに取れない!というのも皮肉にもなりませんが(;´Д`)ヾ、何とかがんばって予約を取るか、またこうやって遅い時間の空きを狙って来ようと思います。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/08/12 (Sat.)

東京都東大和市の上タンシオとカイノミ

「俺の焼肉人生、新章突入。新たな登場人物が肉物語を変えていく」

翠苑

『孤独のグルメ Season6』の聖地巡礼もついに最後の目的地になりました。その行き先は東京都東大和市、西武拝島線沿線の街ですが私は足を踏み入れたのはもちろんのこと、そんな市があることすら今回初めて知ったに近いくらい、縁のない場所でした。
ちょっとした旅行気分を味わいつつ、はるばるやってきました東大和。

で、その聖地がこの焼肉店になります。
いい暖簾、垂らしてるじゃないか。

翠苑

翠苑

毎度のことながら、こどグルスタッフの方々はよくもまあこんな場所にある名店を探し出すよなあ...と思っていたんですが、店内に入って納得。壁一面に西武ライオンズの選手をはじめとした有名人のサインが貼られていました。西武球場(メットライフドーム)からクルマなら 15 分ほどの場所にあるわけだから、昔から練習やデーゲームの後に選手たちがよく利用するお店だったのでしょう。

翠苑

さあて、さて、何からいこう。
カルビかロースか、はたまたホルモンか。

それにしてもこの壁メニュー、いい味出してるなあ。
ドラマにも登場した看板娘の「みゆ」ちゃんが描いてるんだろうか。
ちゃんとしたお店なのに、なんだか学祭感あふれてるぞ(笑。

翠苑

ま、まずは生ビール(大)で渇きを癒やそう。
毎日これだけ暑いと、大生ですら胃にスポンジのように吸い取られていくかのようだ。

で、肉は...タンシオ推しか。
よし、乗ってみようじゃないか。

翠苑

へええ、つけダレなし。そうきましたか。
しかも、この肉厚タン。見るからに期待ができる。

タンシオは、タレで焼き網が汚れる前に焼くのが鉄則だ。

翠苑

劇中では「少し焼きすぎかなくらい焼くと美味しいんだ」と言っていたので、それに倣って表裏二回ずつくらいの感じで。

ウェルダンならぬ、ウェルタン。
そういえば沼袋の聖地に、「飢る噛む」って焼肉屋があったな...。

翠苑

十分火が通ったところで、葱を乗っけていただきます。

おおう、このタン、すごい。
焼肉屋のタンシオっていうより、仙台の牛タン店みたいな、肉感あるタン。食べ応えあるなあ~。しかもよく焼きなのに、やわらかい。
これにはちょっと驚いた。とてもおいしい。

翠苑

続いてカルビとハラミ。
ゴローちゃんはスルーしたメニューだけど、やはり定番中の定番で小手調べといきたい。
これまた肉厚で食べ応えありそうなカルビ&ハラミだなあ。

翠苑

そこに合わせるのは、サニーレタス・サンチュセット。

辛味噌に青唐辛子、ニンニク、キムチ、ごま油という薬味一式がついたのが「セット」。
この組み合わせ、薬味がいろいろあるから自由自在だ。

翠苑

こんな感じで巻き食い。
お~ほっほっほっ、これはうまい。

カルビ単体で食べても十分うまいけど、この薬味によってパンチが増す。
特に青唐ニンニク、ずるいくらいにうまみを引き出してくる。

翠苑

さて...豚のアゴだ。これは今まで食べたことない部位かも。

味がしっかりついていて、しょっぱうまい。
ちょっとカリカリってした食感も面白い。

翠苑

からの、レバー&上ミノ。

レバーは焼くというより軽く炙る感じで火を通していただくと、表面カリッ、中身トロッで激ウマ。
ミノもやわらかくプリプリした食感に、このタレのしみた味がいい。
まずいミノはゴムみたいだからなあ。

翠苑

ここまで、どれもうまい。
調子に乗ってビールからハイボールに酒を進めてしまいます。

翠苑

さあ、シフトチェンジだ。さらに飛ばしていくぞ。

焼肉店には珍しい馬肉メニュー、桜ユッケ。私はこれに目がなくて、仕事で長野方面に行くとよく食べます。
牛や豚とは違うスッキリとした赤身肉にタレがよく絡んでいて、いきなりハイボールがなくなりそうな勢い。

翠苑

そして本命、カイノミとザブトン。
どっちも他の店で食べたことがある部位だけど、うまいのはほぼ当選確実、あとはどれくらいうまいかが問題だ。

翠苑

まずはカイノミから。

くぅ~!何、このフワフワ。
今まで焼肉の食感に「フワフワ」って形容したことはないけど、これは「フワフワ」としか言いようがないやわらかさ。
しかもこのタレ、いい。漬け込み方も、絶にして妙。

これはカルビロースとは、また別次元のうまさだ。

翠苑

そしてザブトン(タレ)。
ザブトンとは肩ロースの芯で、霜降り加減が半端ない部位。

カイノミとはまた違ったうまみ、肉汁がじゅわあっと出てくるこの幸福感。
冗談抜きで仕事の一つや二つ、すっぽかして来てもいいほどうまいよ。

翠苑

〆は久住さんが食べていた冷麺。
たっぷり肉を食べた後にこのちょい酸味のあるつるつる冷麺、後味も喉ごしも爽やかで嬉しい。

翠苑

いやあ、カイノミうまかったなあ。
東大和に、よき肉あり。
心に刻むべし。

こどグルの焼肉回はこれまでも名店揃いで、もうちょっとやそっとの店では驚かない自信があったんですが、ここのタンシオとカイノミはたまげたなあ。世の中、まだまだ俺の知らないうまいものがたくさんあるってことか。

というわけで、ドラマ『孤独のグルメ Season6』の聖地巡礼もこれにて完了となりました。Season5 は台湾遠征もあって一年半越しの巡礼になってしまいましたが、対照的に Season6 は放送開始から四ヶ月で巡礼完了、ちょっとがんばりすぎたか(笑
ドラマの最終回では久住さんが「Season7 があるかどうか分かりませんが...」というようなことを仰っていましたが、谷口ジロー先生も亡くなり、今後どうなるんですかね。個人的にはやはり今後は夏冬のスペシャルドラマ中心にシフトしていくんじゃないかと思っていますが、テレ東が許さないかもしれません。
いずれにしても、次なる聖地を与えてもらえるのを楽しみにしています。それまでは過去回の再訪をしつつ、自分なりの「孤独のグルメ」を探してみようかなあ。

Season6 も聖地巡礼にお付き合いいただいた方々、およびここまでお読みいただいた方々、ありがとうございました。
そしてそれぞれのお店の方々、本当にごちそうさまでした。

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関連ランキング:焼肉 | 東大和市駅桜街道駅上北台駅

■ドラマ『孤独のグルメ Season6』聖地巡礼エントリーまとめ
第一話 大阪府美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ
第二話 東京都新宿区淀橋市場の豚バラ生姜焼定食
第三話 東京都目黒区三田の薬膳スープカレー
第四話 東京都東大和市の上タンシオとカイノミ
第五話 東京都世田谷区太子堂の回転寿司
第六話 東京都新宿区高田馬場のシャン風豚高菜漬け炒めと牛スープそば
第七話 東京都渋谷区道玄坂の皿うどんと春巻
第八話 東京都台東区御徒町のラム肉長葱炒めとスペアリブ
第九話 東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨のパエリア / 甘味パート
第十話 千葉県富津市金谷のアジフライ定食
第十一話 東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉
第十二話 東京都品川区五反田の揚げトウモロコシと牛ご飯
→その他の聖地巡礼エントリーはこちら

投稿者 B : 22:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/08/07 (Mon.)

ココロのコロッケ

「揚げたてのコロッケとビールか...悪くないな、いや、むしろすっごくいいぞ」

中延商店街

Netflix のオリジナルドラマ『野武士のグルメ』を観終わりました。
『孤独のグルメ』に比べるとシチュエーション重視のエピソードが多くて、あえて聖地巡礼したいというほどではありませんでしたが、第 3 話「朝のアジ」の旅館の朝食は食べに行きたいと思いました。調べたらロケ地は千葉の勝浦市鵜原にあるようで、なんだよついこないだちょい手前まで行ってたんじゃんか!とは思ったけど、あれは旅館に泊まって翌日の朝食に食べてこそ。まあ機会があればまた遠征してみたいですが。

というわけであまり巡礼するつもりもなかったんですが、第 9 話「ココロのコロッケ」で見覚えのある光景が出てきたので、これは休日にふらっと行ってみるしかないな、と思いいそいそと。

中延商店街

この回の舞台は、品川区にある中延商店街。主人公・香住武が奥さんにおつかい(おそらく近所と思われる)を頼まれる話です。
ロケ地が中延商店街とは、これまた渋いチョイス。東急大井町線の中延駅と池上線の荏原中延駅を結ぶけっこう大規模な商店街ですが、近隣にはテレビにもよく取り上げられる戸越銀座商店街や武蔵小山商店街があり、その知名度に比べると地味な印象があります。私も近くを通りかかったことは何度もありますが、アーケードの中に入ってみたのは今回が初めて。

中延商店街

武蔵小山商店街よりはこぢんまりとしたアーケードにはお店がギュッと詰め込まれたようなコンパクトさがあり、中には時代を感じさせる店舗もちらほらあったりして、武蔵小山とはまた違った楽しさがあります。それでも普段の買い物はひととおり済んでしまう幅広い種類のお店や飲食店もけっこうあったりして、これくらいの商店街のほうが個人的には住みやすそうに感じます。我が家の周辺、買い物の便があまり良くないので、ちょっと羨ましい。

荏原中延側から商店街を進むと一番奥、中延側からだと入口にあるのが、今回の聖地。

肉の伊吾田

肉の伊吾田

いい店構え。これはまた、いかにも肉屋って肉屋だ。
看板の両脇に「松阪牛」「近江牛」とあるのが頼もしい。

こうやってお店の様子を覗き込んでいる間にもひっきりなしにお客さんが訪れているのが、地元で長年親しまれている証ってところか。

肉の伊吾田

揚げもののショーケースには、様々な種類のコロッケがズラリ。
とんかつは分かるとして、どうして肉屋ってこうしてコロッケとかアジフライとか、肉じゃないもののフライまで売るようになったんだろう?

さておき、久々にやるか!コロッケの買い食い。
これだけ種類があると、迷うなあ。そして劇中に登場した(香住は食べなかったけど)松阪牛メンチが置いてない。

う~ん、これはどれにするかなあ...コロッケひとつなんて言ったら、ケチな男だって思われるかもしれんぞ。

中延駅前通り商店会

そんな感じでコロッケを買い、ふと振り返ると道の突き当たりに昭和大学病院のビルが。
あーここまっすぐ行くと旗の台なのか!この道沿いに荏の花温泉~クリームソーダの聖地を経てスペイン食堂石井、と考えると、この何でもない道が貴重なこどグルロードに思えてくる(笑

ココロのコロッケ

コロッケをどこで食べようか考えた挙げ句、近くの公園でいただくことにしました。
ちょっと、みっともないかな。でも、せっかくのコロッケが冷めちまう。子どもでも遊んでようものなら怪しいオジサンにしか見えなかったに違いないけど、誰もいないのをいいことに、休日の昼間に公園で一人コロッケの写真を撮る俺(ぉ

まあ、きっと野武士は、みっともないなんて考えもしないんだろうな。

ココロのコロッケ

コロッケ、一個 100 円。ショーケースには「昔のコロッケ」ってのもあって惹かれたけど、劇中に倣ってごく普通のコロッケにしてみました。

これこれ!揚げたてかどうかはあやしいが、まだあったかいぞ。
見た目どおり普通のコロッケだけど、それでいい。いや、むしろそれだからこそいい。

香住武は子どもの頃に学校帰りの買い食いコロッケを思い出してましたが、私の場合は田舎すぎて学校帰りにそんな店もほぼなかったので、コロッケを買い食いするようになったのは大人になってからだったりします。だからあんまり懐かしい感じはしないけど、こういうちょっと買い食いって、楽しいよね。

ココロのコロッケ

で、これですよ。お店の近くに酒屋がなかったので(劇中で酒屋設定だった店舗は実際は米屋?だった模様)、コンビニで買ってきました。

そうそう、これだよこれ。最高の組み合わせだ、うまい!
こりゃ、あっという間に食べちゃいそうだ。

このスーパードライの瞬冷辛口、初めて買ってみたけどウマイですね!辛口なのに雑味がなくて、キーンと冷えた感じが夏に最高。屋外バーベキューでハフハフ食べながらこれをクイッといったら昇天モノだろうなー。

ココロのコロッケ

続いて、チーズコロッケも買ってみました。
もっとチーズが前面に出てくる感じかと思ったら、主役はあくまでコロッケで、ほんのりチーズ。やさしい味わい。
これもこれで、ビールのお供にちょうどいい。

うまいものを食べるのに、中も外も関係ない。
好きなときに、好きな場所で、好きなものを食べる。

ここでは青空がおかずだ(それは違う作品

かまたえん

で。

劇中で香住がコロッケを食べていたのはデパートの屋上遊園地でした。私が見覚えがあったのがここで、ロケ地は蒲田東急プラザ屋上の「かまたえん」なんですよね。
荏原中延から蒲田だと電車で 20 分くらいかかるので、劇中にあったような「どこで食べようか」とうろつきながら駅前のデパートで...という流れには残念ながらなりません。でもせっかくだからこの写真を撮るために蒲田まで脚を伸ばしてみました(ぉ

かまたえん

まあこれだけ暑いと、休日といってもわざわざ屋外でお子さんを遊ばせる親御さんもあまりいないでしょう。人もまばらという感じで、これならここで独りコロッケにビールやってても不審者には見られなかったかな(んなわきゃあない

ともあれ、たまにはこういう買い食い散歩も楽しいものですね。
買い食い散歩といえば昔やった砂町銀座巡礼もすごく楽しかったんだった。今度、中延商店街でいろいろ買って、自宅で惣菜パーティーってのも悪くないに違いない。

大人の買い食い、バンザ~イ。
ごちそうさまでした。

関連ランキング:コロッケ・フライ | 中延駅荏原中延駅荏原町駅

投稿者 B : 23:56 | Gourmet | Junk Food | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/07/30 (Sun.)

東京都台東区御徒町のラム肉長葱炒めとスペアリブ

「一つひとつに気持ちを込める、か。あらゆる仕事の、基本中の基本だ。俺もいい仕事で応えなければ」

羊香味坊

こどグル Season6 の聖地巡礼もついに残り 2 カ所となりました。今回はそのうち御徒町にある羊肉中華の聖地に行ってきました。
過去を振り返ってもこどグルのラム肉回には当たりが多い。必然的にこのお店も期待が高まるわけです。きっといい、この胸騒ぎを俺は抑えられない。

羊香味坊

羊香味坊

こちらのお店は神田にある中華の名店「味坊」のラム専門支店、という位置づけのもよう。まだ開店して一年経っていないらしく、店内はまだ真新しい。
ラムというと中国内陸からモンゴル方面のイメージが強いけど、お店の雰囲気はむしろ台湾のシャレた食堂って感じ。

予約して行ったところ二階席に通されました。
放送から二ヶ月が経ちましたが客足はまだまだ衰えないようで、二人用のテーブルに三人詰め込まれている席もあったり大盛況。そのあたりの扱いがアバウトなのも中華っぽい。

羊香味坊

メニューはラム点心にラム串焼き、チョップにスペアリブと徹頭徹尾、圧倒的なラム推し。
いやぁ、尋常じゃないラム占拠率。

これはさすがに目移りしてしまうなあ。

羊香味坊

さておき、まずは生ビールを一杯いただいて心を落ち着かせよう。
この蒸し暑い日に冷たい生ビール。う~ん、しみとおるようにうまい。

羊香味坊

本命ラムの前にまずは野菜系で盛り上げて行きます。
最初は久住さんも食べてた老虎菜(青唐辛子とパクチーのサラダ)。

見た目からしてパクチー盛り盛り、イマドキのパクチー好きのための料理かと思っていたら、青ネギやキュウリもふんだんに入ったシャキシャキ感に青唐辛子のピリ辛が効いててうまい!
これはビールのつまみに最適だった。

羊香味坊

それとキュウリの甘辛酢漬け。

うん。いいサッパリ感。
青唐辛子とパクチーにやられがちな口の中をリセットしてくれる。
どこの国でも、漬物ってのは外せない清涼剤のようなものなんだなあ。

羊香味坊

肉料理の幕開けはメニューの中で妙に存在感を放っていた、ラム肉のお焼きから。
どど~んとボリューム感のあるお焼きを箸で割ってみると、

羊香味坊

中には肉汁たっぷりのラム挽肉が!
この大きさで肉と肉汁のうまみたっぷり、これはパンチ力あるなあ~。
いきなりど真ん中に剛速球を投げ込んできた感覚。正面からバシッと受け止めたい。

羊香味坊

こちらの飲み物は中国白酒 三種飲み比べ。
中国の白酒って独特の匂いがあるしかなり強いからあまり得意じゃないんだけど、こうやって少量で飲み比べできるのはありがたい。

...でも、やっぱり微妙な味の違いまではちょっと判別できそうにないかも(汗。

羊香味坊

お次は、ラム肉焼売。アツアツのうちに。
こいつはいわゆる焼売とは別物、でも確かに羊。お焼きと同様にラムのうまみがしっかり凝縮されてる。肉がレアめなのもいい。

ラムで点心、そんな技があったのか。
中華の懐、まるで底なし沼だ。

羊香味坊

ふと見ると冷蔵庫にはたくさんのワインが。しかも、セルフサービスらしい。
ボトルに無造作に値段が書かれていて、ほぼ ¥3,500 か ¥5,000 で統一されているという明朗会計。
白だろうと赤だろうと構わずとにかく冷やしてあるけど、この店の料理なら確かに冷たい赤ワインが合いそうだ。

羊香味坊

何となくジャケ買い的に選んでみたフランス産の赤ワイン。
すごくいいワインという感じではないけれど、このラムのうまみとパンチをしっかり受け止めてくれてうまい。

羊香味坊

ここで、醤投下。

メニューには全部で六種類ある薬味、ゴローちゃんは三種類頼んでいたけど、各 50 円ならケチらずに全部試してみようかと(笑。
左上から時計回りに、山椒醤油、焼き唐辛子粉醤、落花生と唐辛子の粉醤、パクチー、きのこの醤、発酵青唐辛子。それぞれ単品でつけてもおいしいけど、複数組み合わせてみるとさらにいい。個人的にはコク系の粉醤ときのこ醤が気に入りました。

羊香味坊

醤と一緒に本命ラムスペアリブも登場。
どど~んと、インパクトのあるのが 6 本も。しかもクミンまみれ、うまそうじゃないの。

羊香味坊

脂がガツンときた。この強烈なパンチこそスペアリブだ。クミンの刺激もビンビンだ。
ラム肉の独特の香りとクミンの組み合わせって、どうしてこんなに食欲をそそるんだろう。骨から肉を引き剥がしながら食べてると、まるで自分が獣になったかのようだ。うおォン!

ラムスペアリブ、牛豚のスペアリブとは異次元のうまさ。
噛めば噛むほど、もっと噛みたくなる。

羊香味坊

続いて、ラム肉と長葱塩炒め。

こっちはさっきのスペアリブとは対照的に、柔らかくてめちゃくちゃうまい。長葱との相性も、バッチリチリバツ。
ガツンとくるここまでのラム料理とは対照的な、毎日でも食べられそうなホッとする味だ。

中華の炒め物界に、まだこんな逸材が隠れてたのか。

羊香味坊

ラム肉入り焼き餃子。どことなく博多っぽい、ちょっと小ぶりの羽根付き餃子。
ちっちゃいんだけどラムのうまみがギュッと凝縮されていて、これにさっきの醤をつけて食べると何とも深みのあるうまさ。

ほ~ら、これは間違いないやつだ。

羊香味坊

ちょっと野菜方面に戻ってきて、茹で野菜の田舎醤で食べる冷菜。
名前からしてアウトオブ想像力だったけど、「田舎醤」の響きに惹かれて。

もろみっぽい独特の風味ある味噌だれ、確かにこの味こそ田舎醤。
これならいくらでも野菜が食べられそうだ。

羊香味坊

もうちょっとつまみが欲しくなったので、自家製羊肉の腸詰もオーダー。
なるほどこれは、確かに自家製らしい素朴な味わい。でもだからこそ、つまみにはちょうど良い粗削りなうまさ。

羊香味坊

ラムから一歩道を外れて、釜焼き豚チャーシュー。
表面をカリッとやいてうまみを閉じ込めたチャーシューに、ピリ辛のタレがイイ味出してる。
これまたワインをグイグイ煽ってくる。

ここまでけっこう食べたけど、御徒町ラムフェスティバル、これでお開きは寂しいな。

羊香味坊

というわけで、羊香炒飯(ラム肉とパクチーのチャーハン)。
一見ものすごくオーソドックスなチャーハンだけど、濃いめの味付けにラムとパクチーの香りがとてもいい。
これ、おいしいです。もうだいぶ食べたはずなのに、改めて腹が減っていくかのようだ、

羊香味坊

さて、御徒町ラムフェスの大トリを飾るのは...魚羊麺(白身魚とラム肉の出汁で食べる麺)だ。
久住さんも食べてたこのラーメン、これまた見た目は普通の中華そばなんだけど、チャーシューの代わりにラム、その上にパクチー。
とにかく何でもラムとパクチーの組み合わせで出てくるのに、食べ飽きないのはなんでなんだろう。

羊香味坊

これ、おいしーい!
中華そばらしい深みのあるだし味に、ラムとパクチーの香りが加わることでここまで広がりがでるものなのか。
だけどそんなに重たくなく、〆ラーに最適な一杯。昼間だったらこれとラム肉焼売あたりで十分満足できそうだ。

羊香味坊

焼売、スペアリブ、肉炒め。中華料理の中で、羊たちがこんなにも生き生きと輝いている。
ラム醤の食卓、最高。

最初から最後まで、期待に違わぬうまさでした。
もともとラム好きだったけど、いろんな味わいを発見して、さらにラムが好きになった。

ごちそうさまでした。
こっち方面に来るときはまた寄ろう。神田の本店の方にも行ってみたいなあ。

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関連ランキング:中華料理 | 御徒町駅上野広小路駅上野御徒町駅

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2017/07/16 (Sun.)

千葉県富津市金谷のアジフライ定食

「揚げたてのうまいアジフライで飯を食う。これ以上ない海辺の贅沢だ」

浜金谷

ドラマ『孤独のグルメ Season6』の聖地巡礼もいよいよ佳境に入ってきました。今回はプチ遠征編ということで、千葉県は富津市金谷まで足を伸ばしてきました。
スタート地点は JR 内房線の浜金谷駅。まあ、実際には巨大不明生物の出現に脅えながらクルマでアクアライン通ってきたんですけど(ぉ。

ドラマ版のこどグルは妙に房総半島づいていて、旭市飯岡いすみ市大原ときて今回が三度目。しかもこの浜金谷周辺は四年前に鋸山に登ったときに一度通過していたんですが、通過しただけだったので完全に忘れていたという。こんな形で再訪することになるとは、当時は思っていませんでした。

かぢや旅館

ゴローちゃんの仕事パートのロケ地となったかぢや旅館。看板に「創業安政元年」とあるとおり、非常に歴史ある旅館です。
聞くところによると、この金谷周辺で映画やテレビの撮影があるときには、俳優さんはこの旅館に泊まるのが定番なんだとか。

かぢや旅館

ロビーをちょっとだけ覗いてみましたが、劇中に登場したとおりのカオス感。今にも奥からマスター役の石井正則が出てきて微妙な蘊蓄を語り出しそうな雰囲気があります(笑。

しかし、のんびりとした町だ。
東京湾をくぐって遠征してきたせいか...腹が、減った。よし、店を探そう。

漁師めし はまべ

漁師めし はまべ

目の前に海岸を臨む、いかにも海の幸がうまそうな店構え。
看板に「ラーメン・餃子 はまべ」とあるのは、もともと同名のラーメン屋だった店舗を名前ごと受け継いで営業しているから、とのこと。

実は事前に予約しようと思って電話してみたところ、お昼は予約を取っていないのか取っていても一巡目分だけなのか、「当日並んでみてください」と言われたので、朝 10 時に現地に到着しています。
暑いのでクルマの中で少し涼んでいたところ、お店の前にはひっきりなしに人が通りかかって、そろそろ並び始めないとやばいかも。というわけで、暑い中二時間並ぶ覚悟で外に出ました。

漁師めし はまべ

釣り船のなかのりをしていた母ちゃんが、房総の新鮮・旬な魚を使って作る漁師めし。
そうだよ、今俺が食べたいのはまさにこういうものだよ。

...と期待が高まっていたところ、

漁師めし はまべ

ズガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!

並び始めたところで、休日営業の応援要員っぽいお姉さんがこの紙を貼りに来て「すいません、今日は貸し切りのお客さんが入っちゃてて...」。
ここまできてそれはショックでかいぜ、でも聖地巡礼ってこういうこともままあるんだよな...次回いつにしようかな...と内心落ち込んだ次の瞬間、

「でもこのために来られたんですよね?...14 時くらいまで待ってもらえるなら、団体のお客さんの後に一組だけなら何とかなるかも」

ということで、お店側のご厚意で席を用意していただけることになりました。朝早くから並んだ熱意が伝わったに違いない。感涙。ありがとうございます。

で、三時間半ほど時間を潰しつつ限界までお腹を空かせて、改めて訪店。

漁師めし はまべ

団体のお客さんが帰った後の、貸し切り状態の店内。我々が入った後も何組ものお客さんがやってきては「すいませんもう終わりなんですよ」というやりとり。早く来て本当に良かったけど、ちょっと申し訳ないような気もします。
ドラマを見た限りではお母さんのワンオペだったはずなのにどうやって団体客の対応をしているんだろう?と思ったら、休日だけなのかもしれませんが四人で切り盛りしており(雰囲気的に家族か親戚っぽい)、心配していたほどは大変ではなさそうでホッとしました。

メニューはいろいろあるけど、団体さんの後だけにもう食材の残りも少ないっぽい。
しかも、どうやら今年はアジの漁獲量が少ない上に周辺のお店もアジを出す店が多くて、アジの確保にかなり苦心しているとのこと。ドラマを観たお客さんがみんなアジフライを食べに来るからアジフライに回したくて、さんが焼きは今やっていないそうです。さんが焼き、食べてみたかったけどそういうことならば仕方ない。

それにしてもここのアジフライ、すごく楽しみにしてきたんですよね。今までは Season4 の聖地である鳥越「まめぞ」のアジフライが人生最高だと思っていたけど、それを超えるものであるのかどうか。

漁師めし はまべ

まず出てきた小鉢はサヤインゲンのおひたし的なやつ。
これをつまみながらアジフライを待つってわけか。

うーん、よいよい。酢醤油っぽい酸味がこの暑い季節にすっごく爽やかな存在だ。
これは、これから出てくる料理に向けて食欲が高まってきたぞ。

漁師めし はまべ

ぬか漬けと煮魚の小鉢。
うまいな~、ぬか漬けがうまい店は信用できる。

煮魚も味、しみてます。
これは確かに漁師的おふくろの味。自分も港町で生まれ育ったから、妙に懐かしさを覚える。

漁師めし はまべ

そして、目の前でアジフライがパチパチと揚がっていく音が響き始めた。
ああ、いい音だ。アジフライがおいしくなっていく音だ。

漁師めし はまべ

どーーーん!

ゴローちゃんが食べてたのは「地魚フライ定食」でしたが、刺身も入ってお得ということで「はまべ定食」にしてみました。基本的に地魚フライ定食と同じ内容に三種の刺身がついてくるとのこと。
ただし、フライのサイズは「地魚フライ定食」のほうが一回り大きいそうで、本来のサイズもこの目で見ておけば良かったかも。

ちなみに地魚はその日の仕入れ状況によってアジ以外の魚を使うこともあるそうですが、今日は運の良いことにアジでした。つくづくツイてる。

漁師めし はまべ

通常の煮魚フライ定食より小さいとはいっても、これは、でかい!!
あきらかに皿からはみ出しているし(これ小皿じゃなくて普通のメイン料理皿ですよ)、おかみさん(応援で入ってるらしい少し若い方)も「大きすぎて崩れたり落としたりしないように盛り付けるのが大変」というサイズ。

漁師めし はまべ

全長、12cm オーバー。なんてでかさだ。これが房総の底力か。
これで本来の地魚フライ定食だったらどんなことになっちゃってたんだ。

おかみさん曰く、「ゴローさんにはアジの大きさよりも厚みを測ってほしかった」とのことで、肉厚っぷりにも自信があるようです。

タルタルに、醤油、ソース。調味料は万全。
改めて、いただきます。

まずは...醤油から。

漁師めし はまべ

おぉ...うわっ、なにこれ?ふわっふわ。
衣が薄めだから見た目にはあまり柔らかそうに見えないんだけど、アジの身が本当にふわっふわ。
ここまでのアジフライだとは想像してなかった...いやぁ、びっくりした。

なんたる潜在能力の高さ。揚げ方も抜群。
現時点で俺の人生一位に躍り出たアジフライだ。

漁師めし はまべ

刺身もいい。マダイ、マアジ、シマアジ。
マダイは割とどこでも食べられるけど、アジ...個人的にはこの脂が乗りつつプリッとしたシマアジの刺身が最高にうまい!

これは、早くもご飯の劣勢が確定してしまった。
すいませーん、ご飯おかわりください。

漁師めし はまべ

カジメの味噌汁。「よーくかき混ぜてから飲んでください」とのこと。

なるほど、確かにちょいネバだ。
このちょっととろみのついた味噌汁、なかなか面白い。でも夏じゃなくて冬に飲みたかった気もする(笑。

カジメ、すっごくいい。覚えておこう。

漁師めし はまべ

またアジフライに戻って、お次はレモンに、タルタルだ。
実は俺、タルタル好き。隠れタルタリスト。最初から最後までタルタルだけで食べても飽きない自信がある。

このアジ、タルタルの濃い味にもビクともしない。
この小さな魚のどこにそんな強靱が意志があるのか。

漁師めし はまべ

醤油、ソース、カラシ、レモン、タルタル...様々な味のアジフライ、堪能しました。
アジがこんなに大きいから、いろんな味を変えながら楽しめる。今までにないアジフライの攻め方だった。

金谷の町に来て、こんなうまいアジフライ定食にありつけるとは、思ってもいなかった。
ああ、うまかった...。

漁師めし はまべ

結果的に貸し切り状態になったこともあって、お店のみなさんとドラマのことを中心にいろんな話をしながら楽しいひとときを過ごさせていただきました。
「松重さんも松本明子さんも本当に腰が低くてねえ」とか、「ウチなんかよりもずっと老舗のさすけ食堂さんに来ると思ってた」とか。遠征編の聖地巡礼は人情に触れることが多いですが、ここもはるばる来て本当に良かった。

アジフライ食って満足することはあっても、度肝抜かれたのは初めてだ。
今度来る機会があったら、そのときは是非さんが焼き、食べてみたいなあ。

ごちそうさまでした。

孤独のグルメ Season6 Blu-ray BOX

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2017/07/07 (Fri.)

東京都品川区五反田の揚げトウモロコシと牛ご飯

「どんな一食だって一生に一度のメシだ。落ち着け、直感を研ぎ澄ますんだ」

五反田ヒルズ

先週放送されたばかりの『孤独のグルメ Season6』最終話の聖地・五反田。私にとっては生活圏の一つであり、自分のテリトリーに『孤独のグルメ』がやって来てくれたことは感無量の思いがあります。

五反田の名物だった都々井なき今、五反田らしくかつ『孤独のグルメ』っぽい店といえばグリルエフスワチカか...という予想を立てていましたが、なんと選ばれたのは東急池上線五反田駅に隣接するビジネスホテル下の飲食店街。いや、飲食店街というより「スナック街」といったほうが正しいかもしれません。今回の聖地は一部では有名な店で、私も以前から一度行きたいとは思っていたけれど、この飲食店街には一見さんを拒むような雰囲気もあり、私は今まで足を踏み入れる勇気が出ませんでした。

五反田ヒルズ

ちなみにここ、界隈では「五反田ヒルズ」の愛称で親しまれています。初めてその名を聞いたときには「この辺にそんな立派なビルあったっけ??」と思ってしまったほど、ヒルズ感のない場所(笑。むしろ横浜の都橋商店街をクローズドな構造にした感じ、と言った方が近いです。
入居しているお店も 1/3 はスナックで、この三角形の空間に遠慮のない感じでデュエットの歌声が響き渡っています(笑。

そんな五反田ヒルズの片隅にわりとひっそり存在するのが、今回の目的地。

食堂 とだか

食堂 とだか

食堂という名の飲み屋。だけど客が食堂だと思えば立派な食堂です。向かいには、二号店である「立呑み とだか」もあり、そちらでもほぼ同じメニューがいただける模様。

なお予約はトレタでの Web 予約に対応しています。こどグル登場店は放送後電話もまともに繋がらなくなってしまう場合が多いので、これは助かる。予約に手間がかからないことって、お店側にもお客側にもメリットがあると思うんですよね。

店内に入ってみると、さらに「えぇ?これが食堂?」と言いたくもなるような作り。見るからに元々スナックだった店舗を流用しているのが判ってしまいますが、だがそれがいい(笑。
予約して行ったところ、通されたのはゴロー席。今回もツイてる。

食堂 とだか

とりあえずの一杯目は、ビールではなく「とだビアーノ」。久住さんが飲んでたやつで、ポンカンとビールのカクテル。柑橘の香りが爽やかで、ジュースのようにスルスル飲める!これおいしい、けど調子に乗って飲んでたらあかんやつや。

食堂 とだか

お通し、四種類からの選択式。
選べるのは良心的だけど、悩ましいなぁ~。さて、どうする?

三人だったので、とりあえず三種。鶏皮ポン酢、たことキュウリの塩昆布(=五郎's セレクション)、ザーサイと糸こんのペペロン。
うん、どれも正解。正しい酒飲みのお通しだ。糸こんのペペロンなんて珍しいけど、これけっこうクセになる味。

食堂 とだか

で、優柔不断で選びきれなかったので、追加料金でもう一種類のお通しももらってしまいました(ぉ。
牛もつ煮、これもまたうまい。もつも根菜も柔らかく煮込まれているんだけど、汁があっさり塩味でやさしい。胃もたれせずにいつまでも食べ続けていられそうなもつ煮だ。

食堂 とだか

じゃあ、レギュラーメニューを選んでいこうじゃないか。
黒板に並んでいる品、名前からしてどれもこれもうまそうだ。これまた選びにくい。右から順番に全部!と注文してしまいたいくらい。

食堂 とだか

ゴローちゃんは劇中でオーダーするときに自ら伝票に書かされていましたが、ホール&ドリンク担当の愛想の良いお姉さんに伝票をもらおうとしたところ「今日はマスター一人じゃないから書かなくても大丈夫です!」と。でもここはドラマをなぞって書いてこその聖地巡礼だろうと思い、あえて伝票に書かせてもらいました(笑

食堂 とだか

いきなり大ネタ、ウニ・オン・ザ・煮玉子。
名前のまんま、そのまんま。

ウニも煮玉子も大好物だけど、この二つを組み合わせる、それも単に載っけるだけなんていう大胆な料理はさすがに思いつかなかった。
でも、実際に目の前に出されると、もう見た目からしてうまそおおおおお。

食堂 とだか

「崩れやすいので直接指でつまんで食べてください」。お~っとっとっと、ほんとだ、崩れる。

しかし...こっれっは、うまい!
うまいもの×うまいもので、ここまでうまさのレベルがアップするとは。むしろ自分の身も心もとろけそうだ。

うまかったが、出てきて一瞬で終わった。儚い料理。

食堂 とだか

地鶏の刺身(もも、胸、皮)。
甘口の醤油に薬味をいろいろつけて食べると、これまたいい。正しい居酒屋のつまみだ。

食堂 とだか

いぶりがっこのポテサラ。こういう自分にとって因縁めいたメニューがあったら頼まざるを得ないというやつです(ぉ

いぶりがっこに合わせるのはマスカルポーネと相場が決まっていると思っていたけど、ポテサラにいぶりがっこの塩っ気、という組み合わせもなかなか。

食堂 とだか

飲み物はとだかハイボールに移ります。
生おろしレモンを使って作ってくれるハイボール、レモンの新鮮な酸味が刺激的ですごくいい。

食堂 とだか

胡麻豆腐とトマトの揚げだし。
劇中に登場した料理の中で唯一、味が想像できなかったやつ。

あぁ~、こういう感じなんだ。
思いっきり胡麻だ。味も、色味も、おいしいぞ。
そこに、かつお風味でちょいトマトスープっぽいのがたまらないじゃないか。
胡麻豆腐とトマトって組み合わせは初体験だけど、これ、しみじみとおいしい。

もともと胡麻豆腐も大好物だったけど、こういう調理法があったとは。
普通の揚げだし豆腐より、俺は断然こっち派になりました。今。

食堂 とだか

自家製オイルサーディン。
居酒屋で自家製のオイルサーディンを出す店って、なかなかないような。

肉厚で脂の乗ったイワシ、とてもいい。
なんならこれだけで白飯かワインがいけてしまいそう。

食堂 とだか

さらに魚をかぶせて、アジの梅たたき。
おっと、姿造りで出てくるとは思わなかったから、ちょっと驚いた。

アジにコリコリした梅肉が絡んで、普通のアジ刺しやなめろうとはまた違った、爽やかなおいしさ!
これはちょっとハマるかも。

うーん、どれもこれもやっぱりおいしい。
この店にして良かったじゃないか。

食堂 とだか

とだかトニック。ジンじゃなくて、焼酎と生おろしレモンにトニック。
この店の飲み物、ポンカンとか生おろしレモンとか、柑橘使いがうまくてニクい。

食堂 とだか

ここで登場するのが甘納豆チーズタワー。
マスカルポーネチーズと甘納豆を和えたものを何故か高く積み上げてあります(笑。

この甘納豆チーズをクラッカーに載せて食べると、絶妙にお菓子的な甘さ。箸休め的なつまみにちょうどいい。
甘納豆って普段滅多に食べないんだけど、こういうのもたまにはアリだな。

食堂 とだか

で、揚げトウモロコシ。
出てきた瞬間から、旬のトウモロコシのいい香りが辺りに充満して、自然とよだれが分泌してくる。

うっわ、うまい!この香り、甘み、サクサク。胡椒も効いてる。
香ばしさが全身に吹き抜けるようにおいしい。

実は、実際に食べる前までは最終回のサブタイトルが揚げトウモロコシってちょっと地味じゃないか?とずっと思ってたけど、このうまさなら納得。これだけのトウモロコシ料理はなかなかないし、サブタイトルにはこの料理こそ相応しい。

食堂 とだか

店に来る前からこれは絶対食べようと思っていた、牛トロのウニ巻き。これまた大好物×大好物。

うわっ、とろけるうまさ。いいウニがとろけるのは分かってたけど、牛トロもウニと一緒に舌の上で融けた。
俺、この直後に痛風になっても今なら悔いはない気がする(ぉ

食堂 とだか

子持ち昆布フライタルタル。こいつの主役は昆布よりもプチプチの子のほうかもしれない。
そこに濃密なタルタルと鰹節の香りが絡んで、これまたたまらん。

繋ぎ的なつまみと思って頼んだら、思っていた以上の大物だったようだ。今度来たらまた絶対頼もう的な一品。

食堂 とだか

そしてイワシと茄子の包み焼。劇中ではキンキでしたが、その日の入荷状況に応じて魚は変わるっぽい。
これはちょっと高い小料理屋の一品って感じ。

さっきのオイルサーディンと同じく脂の乗ったイワシの旨味を茄子が吸い込んで、その上に自己主張しすぎない栗のすりおろし。
おお...これもまたうまい。素揚げにされたイワシの骨もつまみとしての役割を与えられていて、残すところのないうまさ。

食堂 とだか

一品一品の力強さを受け止められるお酒が欲しくなったので、紫芋焼酎・赤薩摩。
マスターのふるさとの酒ということで、そりゃあこの店の料理に合わないわけがない。

食堂 とだか

フフフ、おいでなすった。〆の牛ご飯と「体に良いみそ汁」。
ここまで見事なまでにプリン体祭りを開いてしまったわけで、お店側がこの味噌汁に「体に良い」と名付けたくなる気持ちも分かります(ぉ。

それにしても牛ご飯、横綱のごとき貫禄と風格。
牛が優勢で、メシが見えない。

食堂 とだか

おっほ~!
空腹にドスンと来る肉メシだ。相手にとって不足なし。

肉もいいし、米もうまい。タレ絶妙。
むちゃくちゃ満足度の高いどんぶりだ。ここまで散々食べてきたのに、改めて腹が減っていくかのようだ。

食堂 とだか

ああ...腹パンパン。調子に乗って食べ過ぎた。
何から何まで、全部おいしかった。

しかしこの狭い厨房から、信じられないバリエーションの豊富な料理が飛び出してくる。このパワーはどこから来るんだろうか。
マスターも店員のお姉さんも、腰が低い上に気さくで、このカウンターの距離感が妙に心地良い。この小さな店の中には、古き良き食堂の精神がぎゅっと詰まっている。

ああ、今日もしっかりいいメシが食えた。ごちそうさまでした。
混雑が少し落ち着いたら、必ずまた食べに来ます。

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2017/07/03 (Mon.)

大阪府平野の串かつ

「『おおきに』、なんて後味を引き立たせる言葉なんだ」

平野

美章園のお好み焼きからのハシゴ飯で、同じく Season6 第 1 話に登場した平野にやって来ました。この平野という場所に来るのももちろん初めて。というか、私自身大阪にはよく来ていた割に、環状線の外に出たことがほとんどなかったことに改めて気づきました。今まで大阪のごく一面しか知らなかった、ってことだろうなあ。

平野

この街は、美章園とはまた違った雰囲気ながらもやはり昭和っぽさを色濃く残す街です。駅前はなんというか 1980 年代の新興住宅地がそのまま動態保存されているような感じだし、街並みも全体的に味がある。きっとオールドレンズを持ってきてローコントラストな写眞を撮ったらイイんだろうなあ...と想像できます。いつかまた大阪に来る機会があったら、ちょっとそういう機材を持ってこの界隈に改めて来てみたい。

平野

住宅街の光景、あああウチの田舎もこんな感じなんだよなあ...と懐かしさがこみ上げてきます。都市部とは速さの違う時間が流れていながら、生活感のあるこの空気。この近くにある天王寺って、東京でいえば池袋や上野みたいなターミナル駅なのに、そこから電車でほんの五分でこうなるとは。今まで知らなかった大阪だ。

そんな住宅街を歩いていたら、唐突に現れるのがこの屋台。

串かつ・どて焼 武田

串かつ・どて焼 武田

お寺の塀に沿って、どどーんと屋台。この地に 50 年近く店を出し続けているというのだから、恐れ入ります。
お祭りでもないのにこんな道端に唐突に屋台、東京じゃちょっとお目にかかれないぞ。

慣れない光景にちょっと気後れしていたら、お店のおばちゃんが「いらっしゃい」と暖かい声で迎え入れてくれました。

串かつ・どて焼 武田

長テーブル一枚挟んで、厨房と客席(立ちだけど)で向かい合う。この距離感が、強制的にお店の人とも、他のお客さんとも親密な感覚を作り出す。我々以外はほとんど地元の人っぽいけど、気がつけば台湾?からの旅行でこんなところまで来たっぽい、マニアックな旅行客も見受けられます。海外のこどグルファンの人かな...。

そして、屋台なのに、この具材の多さ。目移りしてしまうな。

串かつ・どて焼 武田

最初の注文を決めて、改めて手元に目をやると、食べ放題的なキャベツと、ソースの容器。
そうそう、串かつってソース二度づけ禁止なんだよな。

串かつ・どて焼 武田

まず最初に出てきたのは、ウズラの卵。いただきます。

おっほ、ふわっふわ。なんでこんなに衣が柔らかいんだ?こんな串かつ、食べたことないぞ。
屋台だからって正直侮ってた。伊達にこの場所で長年営業してない、驚くべき串かつだ。

串かつ・どて焼 武田

続いてヘレ。ヒレ肉ってことかな?
揚げたては串がむっちゃ熱くて、迂闊につまもうとして「熱っ!」となってしまいながらも、ソースにジャッと通していただきます。

うわっ!このヘレ、うまし。柔らかし。
それに衣が軽いから、肉のうまみが口の中にダイレクトに飛び込んでくる。

串かつ・どて焼 武田

飲み物...は、瓶ビールと缶チューハイくらいならお店側で用意があるようだけど、ソフトドリンクは斜向かいの駐車場に設置されている自販機から(笑。
自分はさっきもビール飲んだところだし、蒸し暑くてお酒飲むと汗が止まらなくなりそうだから、ここはソフトドリンクで我慢。

串かつ・どて焼 武田

ゴーヤの串かつ、初めて食べた。
チャンプルーに入ってるゴーヤって薄切りなことがほとんどだけど、ここのはゴリッと厚切りで、ホックホク。ゴーヤって、本来こんな食感の食べ物だったのか。それほど苦すぎず、これはおいしい。

串かつ・どて焼 武田

どんどんいこうじゃないか。お次はキスとニラ巻き。
あっさりしたキスとフワフワの衣が、ウスターソースをしっかり受け止めて、間違いのないうまさ。

ニラ巻きもいい。
串カツのニラ、みずみずしいニラの甘さを衣が見事に閉じ込めている。
ニラって他の料理だと脇役になりがちだけど、この串かつでは間違いなく主役にふさわしい。

串かつ・どて焼 武田

目の前でどんどん串かつが揚げられていくライブ感。串かつ自体が他の揚げものに比べてインスタントにできる料理ではあるけれど、熟練したおばちゃんにかかればまるで魔法のようにどんどん出来上がっていく。パチパチという油の音が、串かつができていくことへの拍手喝采のようだ。
おばちゃんたちの記憶力も大したもので、特に伝票を書いているわけでもないのに、揚げたてを過たずそれぞれのお客さんの手元に置いていく。...と思ったら、混雑してきた途端に混乱して、注文を忘れたり間違ったり(笑。でもそういう愛嬌もまた良し。

串かつ・どて焼 武田

とにかく気になっていた紅生姜の串かつ。こんなの食べたことなくて、味が全然想像できなかった。

ああ、意外!全然酸っぱくない。むちゃくちゃ甘いぞ。
ソースと相性抜群。しかも生姜にソースって、合うのか?と思ってたけど、よくよく考えたらお好み焼きにも焼きそばにも紅生姜ってついてるしな。ソース味と紅生姜、言われてみれば約束された組み合わせだった。でも、紅生姜をメインにした串かつっていうのは新しい感覚。これ、ハマるかも。

串かつ・どて焼 武田

もちとソーセージ。

ソーセージは想像通りの駄菓子味。そうそう、屋台の串かつってこういうのでいいんですよ。
もちはアツアツ。でも衣を通り越してもちにまでソースが染み込んで、これもいい。ソース味、満喫。

串カツのウスターソースは、大阪人の血液だ。
おいしいです、ほんとに...これ。

串かつ・どて焼 武田

じゃあそろそろ締めに、ずっと気になっていたどて焼きをついにいただこうじゃないか。

目の前でずっと煮詰められ続けていて、定期的にタレをつぎ足し、つぎ足しされてきたどて焼き。出す前に、最後に生姜をすりおろして仕上げ。こんな周到に作り込まれたどて焼きが、うまくないわけがない。

串かつ・どて焼 武田

これこれ、これですよ。
このトロッと煮詰まったタレがツヤツヤしてる感じ。見るからにうまそうだ。

串かつ・どて焼 武田

うわぁお、うまい!俺、スジ大好き。
これがスジ肉だとは思えないくらいに柔らかい。一体何時間煮込まれ続けていたんだろう。
じーっくり煮込まれたスジ肉にタレがよーく染み込んで、えもいわれないおいしさ。そこに生姜が効いてる。

締めにこれが食べられて、本当に良かった。

串かつ・どて焼 武田

ああ、おいしかった。正直ここはお好み焼きのおまけ程度に考えていたけど、全然そんなんじゃなかった。そりゃあ久住さんがお好み焼きじゃなくてこっちに来るわけだ。
楽しかったし、人情があったかかった。なんだか、初めて大阪の懐に潜り込めた気がする。

大阪の屋台ってここの他には京橋の「とよ」中津の 3 ちゃん屋くらいしか行ったことないけど、直感的には特にディープな三店に行けた気がする。大阪の真髄、うまし。侮りがたし。
本当にごちそうさまでした。

大阪出張、これにて終了。
さて、東京に戻るか。

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2017/07/02 (Sun.)

大阪府美章園のお好み焼き定食

「久方ぶりの大阪。何を食おうか?店を探さなアカン」

大阪

ドラマ『孤独のグルメ Season6』も昨夜の放送をもって完結しましたが、私の聖地巡礼はむしろここからが佳境。まだまだ巡っていきます。

というわけで、聖地巡礼のほうはスタート地点に戻って、第 1 話の舞台となった大阪まで出張してきました。
私は大阪へは以前はよく来ていたけど、近年あまり来る機会がなくて(京都までは去年来ましたが)、約三年ぶりの大阪。この空気感、久しぶり。

でも今回の目的地はこんな大阪のど真ん中ではなく、環状線からちょっとだけ外れた美章園(びしょうえん)まで足を伸ばします。

美章園

その美章園。もちろん初めて降りた土地だけど、天王寺から一駅で、まるで雰囲気が違う。

このたたずまい、ずっと変わってないんだろうな。

美章園

今回の聖地は、この高架下にあるお好み焼き屋「甘辛や」ではありません

最初、普通に検索してこっちに来ようとしていたところ、なーんか違う。よくよく調べてみたところ、美章園には「甘辛や」と名乗るお好み焼き店が二軒あるようです。支店や暖簾分けなのかさえも不明だけど、危ない危ない。せっかく大阪まで来て間違ったほうの店に入るところだった。

真の聖地は、駅から徒歩五分足らずのところにありました。

甘辛や

甘辛や

これこれ、この店構えですよ。この飾り気のない等身大の貫禄。

じゃあ、早速お邪魔しようじゃないですか。

甘辛や

開店時刻からそう置かずに来たはずなのに、店内には先客がちらほら。
カウンター角のゴロー席にはもう他のお客さんが座っていました。独りだし、旅行してきたような荷物持ってるし、豚玉とミックスそばだし...彼は巡礼仲間に違いない(笑

聖地巡礼っぽいお客さんもいるにはいるけど、後から後から地元の人っぽいお客さんがどんどん入ってきて、あっという間に満席に。
でも、この地元感、居心地良いな。初めて来たのに懐かしい、年輪を感じる店だ。

甘辛や

メニュー、お好み焼きだけでもたくさんあって迷わせる。どの具を組み合わせるか、それが問題だ。
ただ、いきなりメインディッシュってのもないか。ちょっとつまみっぽいもので小手調べから入ってみるか。

甘辛や

おしぼり、セルフサービス。「セルフサービスです☆」のぶりっこ感(笑。
開けると中から紅白おしぼり、どっちもただのおしぼりだけど、つい両方取りたくなってしまう。

甘辛や

ま、何はなくともビールでしょ。この昼ビールの背徳感、たまらない。
お好み焼き屋の、この鉄板の熱気に当たりながら飲むビールって、なんか特別感あるよなあ。

甘辛や

まずはたこねぎ(小)、醤油味。
五郎's セレクションを逆順でいってみよう。

一見ただのねぎ焼きっぽいけど、端っこに一切れだけこんにちはしてるタコ足が、たこねぎの証(笑。
グッとくるな~、この醤油の香ばしさ。

甘辛や

一味でアクセントをつけて、いただきます。

なるほど、こうなるか。
正しいお好み焼き屋のビールのつまみ、って感じだ。期待に真正面から応えてくる味。

ハマる人はハマる味だな。俺も今日からその一味。

甘辛や

続いてれんこん塩焼。
渋いメニューだけど、しっかりめの塩味とシャクシャクした食感が、これまたビールを誘ってくる。

いいね、いいね。

甘辛や

お好み焼き屋のつまみの定番、トン平焼。
これまた期待を裏切らない見た目とソースたっぷり感。

そうッス、俺はこの大阪ソース味を求めていたんだ。
食うほどに食欲が加速していくようだ。

甘辛や

焼そばもいっとくか。デラックスで。
具はキャベツに豚にイカ、エビに加えて貝柱まで。さすが、デラックス。

このソースの焦げるにおい、なんて暴力的な。

甘辛や

おお~!これはうまい。食わなかったら後悔する焼そばだ。
貝柱、うまい。それぞれイイ感じに焦げた海鮮が、食欲をさらに引き出しにかかってくる。

いいぞいいぞ、この黒光りした鉄板に根を張ったような、強靱な焼きそばだ。

甘辛や

そして、本日のメインイベントの前説的に出てくるのがこの定食セット。
私も出張で大阪に来るようになる前はお好み焼きをおかずに白飯って信じられなかったけど、今ではすっかり大阪に来たらお好み焼き&ごはん。ごはんはすごいよ、ないと困るよ。

というわけでごはんと味噌汁、たくあんが行儀良く並んだら、真打ち様のご登場。

甘辛や

どーん!と超オーソドックスなお好み焼き(豚玉子)。
ソースにケチャップに、カラシも。ソースの上で鰹節が舞い踊っている。

甘辛や

お好み焼きの定番豚玉だからこそ、変にてらわずにど真ん中直球勝負。そうそう、大阪に来たからにはこういう大阪ソース味が欲しかったんですよ。
いいなあ、この微妙な甘辛さ。ソース味のカリカリ豚バラも、うまい。

お好み焼きを食べて、ご飯で追っかける。
お好み焼きとご飯が口の中でちゃんと融合してる。いけるじゃないか。
もしかすると、俺の身体の中には大阪人の DNA があるんちゃうか。

甘辛や

おいしかった。昼間っからお好み焼き屋のフルコースをいただいてしまった。
胃の中では今、炭水化物とソースの祭典が開かれている。

甘辛や

あ~、食った食った。
大阪の有名なお好み焼き屋の多くが東京に進出してきて、大阪に来なくても本場の味を感じられるようにはなったけど、やっぱりこういう個店でこそ味わえるうまさと空気がある。
やっぱり、お好み焼きを食べるなら大阪に来ないとな。

きっと東京に戻ってから、また強烈に食べたくなるに違いない。

ごちそうさまでした。

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2017/06/24 (Sat.)

東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉

「これぞ空腹にくさびを打ち込む男飯だ。中華の中の中華、キングオブ中華」

豊栄

『孤独のグルメ Season6』聖地巡礼、今回もさっそく昨夜放送されたばかりの茗荷谷の中華の名店に行って来ました。茗荷谷というか小石川というかこのあたり、普段はとんと縁がない土地で、初めて降り立ちました。一年ちょっと前にオープンしたばかりというまだ新しい店舗が今回の目的地になります。

中国料理 豊栄

豊栄

先日の旗の台回同様、事前予約しておいたら放送延期になってしまったため、放送前の巡礼となってしまいました(;´Д`)ヾ。そのためゴローちゃんが何を食べたかはもちろんどの席に座ったかも分からなかったのですが、いざ放送を見てみると私が座ったのがずばりゴロー席でした。

黒板メニューには、珍しいメニューが多し。創作中華的な店なのかな。
でも、字面からしてうまそうなものばかりで、迷うなあ~。

豊栄

「先ず麦酒より始めよ」とは中国の戦国時代を起源とする諺らしいので(違)、とりあえずビールから。
これだけ暑いとビールがうまい。

そういえば順当にプレモルを頼んでしまったけど、「ふらっと QUSUMI」では久住さんが青島の生を飲んでいましたね。青島は瓶で出てくることも多いけど、生があるならそっちにすれば良かったかなあ。

豊栄

ビールのつまみ的な感じで、一品目はパクチーの熱々ねぎ油がけ。
パクチー好きとしてはこういうのが最初に出てくると嬉しいけど、ねぎ油がいい味をだしてるなあ~。パクチーのくさみが良い具合に中和されていて、わしわし食える。

豊栄

続いて口水鶏(よだれ鶏)、中華の大定番鶏料理。

口水鶏ってその名の通り「よだれが止まらないほどうまい」という意味だけど、ここのは今までに食べたどの口水鶏よりも深みがあって、うまい。それにこのタレ。辛いだけじゃなくてうまみがある。このタレが決め手。

豊栄

空心菜の炒め。味付けは二種類から選べたけど、ここは食べたことない「えびみそ」という響きに完全に心を囚われた。

わほー!何これ!?
空心菜の炒めは中華料理屋で見かけると必ず頼むくらいに好きな料理ですが、よくある塩味と違って、エビが、エビが!
エビの香ばしさを空心菜が余すところなく吸い取って、これ、めちゃくちゃうまいじゃないか。

豊栄

で、お次は。皮付きヤングコーンのセイロ蒸し。
ヤングコーンもまた大好きな食材だけど、大人のコーンじゃなくてヤングコーンがこうやって房ごと出てきたのは初めてだ。見た目、ほぼトウモロコシなんだなあ。ヤングなコーンなんだから当たり前だけど。

豊栄

「皮は剥いても、髭は甘くておいしいからぜひ食べてください」
ということで向いてみたら、おおお、確かに髭がすごく柔らかいし、コーン本体に負けないくらい甘みがある。生姜醤とクミン塩がその甘みをさらに引き立てている。

この店、ここまで食べたどれもがハズレなし。
食えば食うほど、もっと食いたくなる。

豊栄

夫婦肺片(フーチーフェイペン;牛もつのピリ辛和え)。名前を聞いたのも初めてなら食べるのも当然初めてだけど、モツのくさみが全然なく、うまみの部分だけが上手に引き出されている。これもまた、うまいなあ~...。

ああ、なんだかうますぎてそろそろ言語中枢が死滅してきたぞ。何食べても「すごーい!」「おーいしー!」としか言えなくなり始めている自分がいる。

豊栄

こーなると紹興酒にいかざるを得ないでしょう。
種類があるのを知らなかったので「紹興酒、グラスで」と頼もうとしたら「銘柄いろいろありますよ。飲み比べセットもありますよ」とのこと。飲み比べ、そういうのもあるのか!

豊栄

さて、お次は...満を持しての回鍋肉だ。
うんうん、そそる色だ。

回鍋肉、好きなんですよね。甜麺醤の旨味とキャベツ・豚肉の甘みのコンビネーションがたまらない。でもシンプルな料理であるが故に、うまい店とそうでない店の差も激しい、難しい料理だと思います。

豊栄

この店のは...うんうん、期待を裏切らないうまさだ。このタレのパンチ力...しかも、ちょっと山椒入ってるのが痛いところを突く。

そうか、この店、やっぱりタレや汁が全般的にうまいんだ。
中華といえばとにかく大量の油と火に物を言わせる感じの料理が多いけど、ここのはそういう物理に頼った感じじゃなくて、「うまみ」がちゃんと仕込まれている感じがする。中華よりもむしろ和食的というか、すごく丁寧に作られた中華料理だ。

豊栄

中華風茶碗蒸し。
って、えっ?何これ。茶碗蒸しというよりも「どんぶり蒸し」と言ったほうが正確なんじゃないの?という大きさ。これは食べ甲斐がありそうだ。

豊栄

おお~、ダシがすごい。日本の茶碗蒸しとは全然違う。うまみが洪水となって舌の上に流れ込んでくる。

これはいくらでも入るやつだ。感動的な底なし茶碗蒸しだ。
具が一つも入っていないのに、具だくさんの味。中華のうまみ要素が全部入ってる気がする。

豊栄

ハモの青山椒蒸し。これも黒板メニュー上で強い引力を放ってたやつ。
茶碗蒸しからの青山椒蒸し、蒸し蒸し攻撃だ。

豊栄

パクチーとハモの山から掘り出されたのは、麺っぽい何か。これってもしかして Season1 第 3 話に登場した「楊」でも食べた「拌三絲(バンサンスー)」じゃないですか?まさかこんなところで再会するとは。

そしてこれも期待を裏切らない味。スープのうまさをハモがしっかり受け止めて、ハモのダシがまたスープに還元されて、胸に染みわたる感動的ハオツー。

豊栄

そこに本命、冷やしタンタン麺。おお~、見目麗しい。

うん、うまい。ん?あれ?
全然辛くない。ていうか何だ?見た目は確かにタンタン麺だけど、味は冷やし中華っぽいぞ。
冷や中の酸っぱうまさと、担々の濃厚味の、絶妙なハイブリッド麺だ。これは夏に嬉しい、暑い日に毎日でも食べたくなるに違いない味だ。

豊栄

飲み物は高麗人参酒のソーダ割りに進んでみました。
高麗人参の強烈な香りも、ここまでの中華スパイスとうまみに中和されて、今はさわやかな香りに思えてくる。

う~ん、全然まだ食える。
俺、今さらながら相当腹が減ってた。

豊栄

おっとそういえば点心を忘れてたよ、というわけでえび入りパクチー焼売。
今日はすっかりエビとパクチーのうまさに心を奪われているけど、シュウマイになるとまた違ったおいしさがある。プリプリのエビが主役のシュウマイ、ものシュごくウマイ。

豊栄

えびとマコモタケの炒め。様々な醤やスパイスと、エビから溢れ出たうまみがマコモタケに吸収されて、エビもマコモタケも死ぬほどうまいじゃないか。なにげに今回のサブタイトルに選ばれた二品に勝るとも劣らないんですけど!

それにしてもこの例えようのないおいしさたるや。ここに白飯があればこのおかずだけで三杯くらいはイケたに違いない。

そうやってうまいうまい言っていたところ、店員さんがさっきのハモの青山椒蒸しの皿を指して「この余ったスープに麺入れますか?」と。
え、なんて言いました今。余ったスープに麺、そういうのもあるのか!?それなら早く言ってよっていうか早く麺入れろください(落ち着け

豊栄

そして出てきたのがこちらの麺。さっきの冷やしタンタン麺とは全然違う極細麺。それがハモの滋味を受けた繊細なスープを吸い込んで、こ れ が う ま い の な ん の 。さっきのハモはもしかしてこの麺を食べるために食べていたのではないか、とさえ思えてくるうまさ。

俺は今、幸せだ。

豊栄

〆は煲仔飯(ポウチャイファン)。これまた初めて名前を聞く料理だけど、この店の看板メニューのひとつらしい。
土鍋でパチパチ、まさに焼けながらのご登場。なんだかすごいことになっちゃってるぞ。

「いきなり混ぜちゃってももちろんおいしいんですけど、最初は鶏肉と青梗菜とごはん、それぞれ食べてみてください」とのこと。

豊栄

それぞれ取って、専用のタレをかけていただきます。そして二杯目は豪快にかき混ぜて。
うっわ、これおいしい。鶏肉も青梗菜もおいしいんだけど、ごはんのうまみがヤバイ。この店の「うまみ料理」の集大成的なうまさだ。

この滋味、中国四千年の知恵が、俺の血液に染みわたる。
うん、うん、うん~。中華土鍋飯、ずっと食べ続けていチャイナ。

豊栄

おいしかったなあ~。中華的大満足。
こどグルでは焼肉回に並び中華回にハズレなしだけど、ここはそんな中華回の中でも一、二を争ううまさだったと言えます。神宮前のシャンウェイと甲乙つけがたし。

ちなみに、この聖地巡礼の際に番組スタッフの溝口憲司監督(Season1 からずっとメガホンを採られている監督)がプライベートで来店されていて、少しだけご挨拶させていただきました。まさか番組スタッフの方(それも監督)にお会いできる機会があるとは思っていなかったので大感激。
それにしても「本当にうまい店にはキャストやスタッフが放送前にプライベートで行く」という噂は本当だったんだなあ。確かに、それも納得のうまさでした。

あ~、腹パンパン。でも全部うまかったから良しとしよう。
ここは放送後の客足が一段落したら、絶対また食べに来ようと思います。気になってるメニューが他にもたくさんあるんだ。

本当にごちそうさまでした。

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投稿者 B : 20:56 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2017/06/17 (Sat.)

東京都品川区旗の台のクリームソーダ

「こぢんまりした商店街。さてと、何を食うか」

旗の台

こどグル Season6、先週の旗の台回では久しぶりに甘味パートが存在しました。最近はメイン店のみというエピソードが多かったので、途中で甘いものを入れた回って Season5 の台北編以来じゃないでしょうか?実は甘味の店をちまちまと回るのもけっこう楽しいんですよね。というわけで、改めて旗の台までやってきました。

荏の花温泉

ここだ。荏の花温泉。味あるなぁ~。
既に廃業した銭湯で、劇中同様にリノベーションした上で骨盤矯正ストレッチ系のスタジオと工務店が入居していて、釣り堀のオープンも本当に目指しているんだとか(笑。

で、今回の最終目的地がこちら。

アチック

アチック

荏の花温泉からスペイン食堂石井に向かう途中というか、スペイン食堂石井の裏手。こぢんまりした店構えの喫茶店がそれ。

こんなところに喫茶店が営業しているとは知りませんでした。
ゴローは時間調整とメールチェックのためにこの店に入っていましたが、よくこんなところ見つけたなあと。私なら近くのドトールかモスバーガーあたりに入ってしまうところです。

アチック

店内、なんとも完全に昭和の純喫茶。おおおお、こんな店、子どもの頃に親に連れられて何回か入ったなあ、という懐かしさ。
私が入ったときには初老のおかみさんが一人で切り盛りしていました。

アチック

空いていたので、あやまたずゴロー席をゲット。
他のお客さんは、まるで『野武士のグルメ』に出てきそうな初老の男性がぽつぽつと入ってはモーニングを頼む、という感じ。あの世代の人には、こういう店が落ち着くんだろうな。

アチック

メニュー、コーヒーよりもむしろジュース類のほうが充実していたりして、いろいろ気になる。ランチのドライカレーとか、こういう店のが穴場的な絶品だったりするんだよなあ。
でもまずはコーヒーとケーキでも...と思ったら、肝心の甘味がメニューにない。

アチック

ということで、まだ朝早い時間だし、ほかのおじさんたちと同じくモーニングセットを注文してみました。
うん、教科書通りのモーニングセットだ。

でも、モーニングって名古屋に出張したときでもないと、普段はなかなか食べないよなあ。

アチック

トーストは厚切りの焼きたて、サクフワでなかなかおいしい。
ミニサラダにスクランブルエッグ、それにバナナってあたりが家庭的。ホッとする朝ごはんだ。

アチック

コーヒーは...うん、普通。
でもキリマンだブルマンだって言われるよりも、こういう店にはこういうオーソドックスなブレンドコーヒーが落ち着くんですよ。

アチック

小腹が満たされたところでメールチェックでも。
なになに、ジョセフィーヌからメールが来てる。

...ってやってみたかっただけ(ぉ

じゃあそろそろ本題、頼んでみようじゃないか。

アチック

クリームソーダです。この、見た目からして懐かしいレトロ感。
クリソ、レスカ、冷(れい)コ。こういう昔ながらの喫茶店では、そういう三文字略語がよく似合う。

久しぶりのクリソ、いただきます。

アチック

これこれ、このわざとらしいメロン味!
本当に、想像していた以上に懐かしい味でびっくりした(笑。
上に乗ってるアイスクリームも、現代のアイスとはちょっと違う味にさえ思えてくる。

アチック

昭和の甘さ。正しいクリソだ。
30 年以上前に、親に連れられて行った喫茶店やレストランのクリソ、こんな味だったなあ。すっかり忘れていたけど、今克明に当時のことを思い出した。

そしてそして...、

アチック

攪 拌 ! !
当然、やるでしょ。

人工的なメロン味とミルキーなアイスが混ざって、さらにレトロ味が強化された。
これはいい。

クリームソーダ、すごーく久しぶりに飲んだけど、なんかたまに思い出したように飲みたくなるような味だよな。

おいしかった。子ども時代にタイムスリップさせてもらいました。
ごちそうさまでした。

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