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2012/11/01 (Thu.)

神奈川県川崎市新丸子のクリームあんみつ

「多摩川を越えれば新丸子か...静かすぎず、騒がしすぎず。こんな町が居心地良い」

昭和堂

昭和堂

というわけでこどグル Season2 聖地巡礼、なぜか甘味パートから順に攻めていますが(笑、今回は新丸子の甘味処「昭和堂」を訪れてみました。
もうね、見るからに「いかにも昭和って店だ」というたたずまいで、懐かしさを感じます。子どもの頃、実家の近くにもこういう店があったような、なかったような。むしろなかったとしても懐かしく感じてしまうのが、日本人ってやつなんでしょう。

昭和堂

軒先のガラスケースにはいかにも手作り感満載の和菓子が陳列されています。上品に気取りすぎていないあたりが却って美味しそうで、しかも安い(!)。

カウンターは基本的に無人で、大声で呼べば店員さん(おばちゃん...というより、私から見るとおばあちゃん)が出てきてくれるという。

昭和堂

販売だけでなく、店内は甘味処になっていて、ショーケースにはサンプルが処狭しと並べられています。下段のかき氷とか氷おしるこのボリューム感がなんだかすごいことになっちゃってるんですけど(笑

昭和堂

中二階に甘味処がある店内はちょっとした不思議空間、とでも言えば良いんでしょうか。ここだけ 30 年前から時が止まったかのような空気感を醸し出しており、窓の外には新丸子の街並みが望めます。まあ街並みと言ってもドラッグストアとカラオケボックスだけどな!(ぉ

昭和堂

メニュー。これがまた良い味出してます(笑。軽食としてなぜか赤飯と味噌汁があったり、温かいお飲み物の中にあま酒があったり、それにおしることかあべ川とかいそべ巻きとか、ぐっとくるじゃないか。

でもここは初志貫徹でクリームあんみつを頼みます。頼んだ瞬間、店員さん(おばあちゃん)に「ドラマ見て来たの?」と訊かれたので「あ、はい!」と答えたら「やっぱり!」的な笑顔で無言で指さされたんですけど(;´Д`)ヾ。ドラマ放送後、普段はまず来ない若い男性客がよく訪れているそうで、わざわざ千葉から来た人もいたとのこと。まあ私も Season1 のお店探訪で千葉まで行ったけどな(ぉ

昭和堂

少し待つと、クリームあんみつが出てきました。器の中は宝石箱、これぞ甘味の王道。っていうかクリームあんみつなんて食べるのいつぶりだろうか、っていうか食べたことあったっけか(笑

昭和堂

ほ~、アイスクリームタイプか。
う~ん。とろけるようなのもいいが、このしっかりタイプのアイスも、悪くない。

昭和堂

う~ん。こいつもしっかり、豆豆しているぞ。しっかり豆だ。
リンゴはちゃんと、ウサギさんだし。
桃缶のこの甘ったるさが、こういう店ではしっくり美味い。

昭和堂

あんみつってどうしても上物の派手さに引っ張られがちなんですが、基本はこの豆と寒天なんですよね。これが変に気取ってなくて、懐かしい感じの味でいい。
そしてこの鼻から抜ける濃密な香りは何だろうと考えてみたら、そうだ、黒蜜だ。

あんこ(ここではアイスクリーム単独で代用か)と、蜜豆で、あんみつ。
確かに。

この蜜が黒蜜なのがまたいい。
食べ進めるうちに混ざって味が変わっていくのもいい。

いやあ、美味しかったです。
甘いものが苦手な私でも、フルーツの甘みと黒蜜の甘みはちょうど良かった。

で、「この後、三ちゃん食堂にも行くの」と訊かれたんですが、行きません(;´Д`)ヾ!!!...今日は(ぉ。

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投稿者 B : 01:07 | Gourmet | KODOGURU | Sweets | コメント (0) | トラックバック

2012/10/22 (Mon.)

中央区日本橋人形町の抹茶ぜんざい

「二階は甘味屋さんか...小腹も減ってるし、ちょいと一人作戦会議でも開催するか」

自家焙煎ほうじ茶と甘味処の店 森乃園

森乃園

というわけで、ドラマ『孤独のグルメ Season2』も始まったので、私もぼちぼち聖地巡礼していきたいと思います(笑。今回は、先週の第 2 話の間食パートに登場した甘味処「森之園」を訪れてみました。メインの黒天丼は平日しか営業してないということで、どちらかというと人形町の写真散歩がてら、というスタンスで。

この森之園は、1F がお茶屋さんで、2F が甘味処。お店の周囲にはお茶のいい香りが漂っていて、つい引き寄せられます。しかも数十メートル先には姉妹店の「カラオケ茶屋」という謎の業態もやっているという(笑。
ともあれ、階段を上って 2F へ。

森乃園

席に通されると、まず出てくるのがほうじ茶。ほぉー、ほうじ茶。ほーぅ。

外回りから屋内に入ったときには、夏は麦茶、秋冬はほうじ茶が落ち着きますよね。ほっとする。
ここのほうじ茶はさすがお茶屋さんだけあって、香りが高くてとても美味しいです。

森乃園

そしてまず頼んだのがこの「抹茶ビール」。劇中で他のお客さんが頼んでいて、メインであるゴローが食べたものよりもむしろこっちが気になっていました(笑。

苦いのと苦いの。酔わせたいのか、酔わせたくないのか。

森乃園

見事なまでの緑色で、なんだか青汁でも飲むような気分になってきますが。
ジョッキに口をつけて、液体を口に含んだ瞬間は抹茶の香りがぱあっと口の中に広がります。そして次の瞬間に「これはビールだ」と認識できる風味が喉ごしとともに駆け抜けて、残る後味が抹茶。この抹茶とビールと抹茶のサンドイッチがほんの 2~3 秒の間に発生して、自分でも何を飲んでいるんだかよく分からなくなりますが、確かに、抹茶で、ビール(笑。

通常、昼間っからビールというのは背徳感から夜に飲むよりも余計に美味しく感じたりするものですが、これは後味が抹茶なので、なんだかビールを飲んでいる背徳感がありません(ぉ。

森乃園

添えられてきたアテは煎餅 2 枚と、漬け物。...こういうの、嬉しい。

人形町にはこういう煎餅を店内で焼いて売っているお店もありますが、何故か京漬物のお店もちらほらあるんですよね。江戸時代、まさに江戸の中心地で京から仕入れて売っていたお店がそのまま続いているのでしょうか。私は京都に行くと必ずお土産に漬け物を買って帰るくらい、漬け物好きなので、これは嬉しいです。

121022f.jpg

そして、ゴローが食した抹茶ぜんざい。鮮やかな緑の中に浮かんだ五つの白玉のコントラストが美しいです。そして、抹茶ビールのアテと同じ漬け物がここにも。

想像以上に器が大きくて、かなりボリュームがあります。えっとお昼ごはん食べた直後なんですけど全部食べられるんでしょうか(汗
この量は、女子ならこれだけでごはんになってしまうんじゃないでしょうか...。

そして、出てくる器がひとついひとつ良いもの使ってますね。

森乃園

おぉ~、小豆。素晴らしいジャパニーズスイーツ。
おぉ~、白玉。いい、いいぞぉ~白玉。

抹茶ぜんざいというとけっこう苦そうなイメージがありますが、これはそんなに苦くありません。抹茶ビールで苦みに対する感覚が麻痺してただけかもしれませんが(笑、小豆の甘みが効いていて、この鮮やかなグリーンの抹茶はむしろ風味を楽しむような感覚。若い頃は抹茶系の甘味は好んで食べなかったものですが、抹茶スイーツが美味しく感じるとは、私も歳を取ったものだなあ(笑。

森乃園

ここらで、こいつの出番だ。んー、いい感じにしょっぱい。甘さ一色にだらけ気味の口の中が、塩気でキュッ、と締まる。んー、小豆の甘味が改めておいしい。
これは所帯じみたお新香のおかげで、逆に小豆に何度でもときめく。何度でも恋ができる。

あぁ~、うまかった。ジャパニーズマインドが注入された。

私はゴローと違って辛党なので(笑)普段はあまり好んで甘いものを口にはしないんですが、ここの甘味はなかなか美味しかったですね。単なる甘味ではなくて、抹茶の風味が効いているのが良いのかもしれません。ドラマのほうは尺が延びて微妙に間延びした印象がなくもない感じですが、メインのお店だけでなく、間食のお店も今後は無視できませんね...。

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投稿者 B : 00:14 | Gourmet | KODOGURU | Sweets | コメント (0) | トラックバック

2012/09/07 (Fri.)

神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉

「黄色い看板に赤い文字。いいじゃないか」

焼肉ジンギスカン つるや

焼肉ジンギスカン つるや

今回は、ドラマ『孤独のグルメ』第 8 話に登場した川崎の焼肉店「つるや」にやってきました。ここは一人焼肉してこその店だと思ったので、独りで(笑。

ドラマのサブタイトルには「八丁畷の」とありましたが、川崎駅からも歩ける距離です。私がときどき映画を観に行くチネチッタのちょっと先、という感じ。川崎駅周辺もこの 10 年で再開発が進んでずいぶん都会になりましたが、駅からちょっと歩くとすぐに生活感あふれる街並みに切り替わります。昔、職場が川崎にあったのでこの周辺にはちょっと詳しいんですが、言われてみれば確かに川崎の周辺には焼肉店が少なくないかも。でも、このお店はドラマを観るまで知りませんでした。

焼肉ジンギスカン つるや

まずは生ビールを大ジョッキでガツンと。最近お疲れなので、こういうのが染み渡ります。「焼き肉といったら白い飯だろうが」は井之頭五郎の至言ですが、ビールだっていいんだよ。

焼肉ジンギスカン つるや

そしてお通しの千キャベツ。主張しすぎず、キャベツの甘みを引き立ててくれるドレッシングがよく働いていて、意外なうまさ。ビールのつまみにして良し、焼肉の箸休めにして良し。こりゃあ肉が楽しみだ。

焼肉ジンギスカン つるや

メニュー。オーソドックスにカルビやロースで行くか、変わり種のホルモン系を試してみるか。どう攻めるか悩むなあ。

と迷っていたところに、若旦那さんが「お客様、先日もいらっしゃいましたよね?」と声をかけてきてくれました。いや、今回初めてなんですけど、以前来たことありそうないかにも肉って顔ですみません(;´Д`)ヾ。
ものすごく腰が低くて丁寧なマスターと、気さくにいろいろ話しかけてきてくれるおかみさん姉妹に「ドラマ観てきました」と告げると「最近、ようやく平日は落ち着いてきたんですけど、土日はまだ混んでるんですよー」とのこと。まあ、確かにドラマ全 12 回の中でも最大級に深夜の空腹を刺激される回でしたからね...。

焼肉ジンギスカン つるや

私が座ったカウンター席には、おひとりさま用のコンロが。若旦那さんが網に丁寧に油を塗ってくださいました。

焼肉ジンギスカン つるや

主役登場。まずはド定番のカルビとハラミから。カルビは定番中の定番ですが、ハラミは私はもしかしたらカルビよりも好きかもというくらい好きです。注文時に「辛くしますか?」と聞かれたので当然辛くしてもらいましたが、唐辛子が練り込まれていて見るからに辛そう。

おお、いい面構えだ。焼くぞ焼くぞ...!

焼肉ジンギスカン つるや

あと、野菜。この野菜が後半でトラップになるわけですが...。

焼肉ジンギスカン つるや

...この音だ。ようやく俺の食べる肉が、鳴き出したぞ。この匂い、たまらん。

辛くしたはずの肉も、それほど辛すぎず、甘口のタレと相まって食欲がモリモリ湧いてきます。

ようし、どんどん焼くぞ。一人焼肉って、なんだか忙しいな。
...はああ、シアワセだ。

焼肉ジンギスカン つるや

生ビールがなくなったところで追っかけで白いご飯。このステンレスの茶碗(蓋つき)がいいじゃないの。アツアツのごはんの熱がステンレスを通じてダイレクトに手のひらに伝わってきて、むっちゃ熱いです(笑

焼肉ジンギスカン つるや

やっぱり焼肉には白いご飯だよなあ。タレとの相性も申し分ない。

焼肉ジンギスカン つるや

よし、第二弾、行くか。

これは「シビレ」。牛の胸腺とのことですが、トロッとしているのに、少し歯ごたえがあります。脂が乗っていてまったりしているのに、それでいてしつこくない(笑。これはうまい。

焼肉ジンギスカン つるや

慌てて乗せすぎたな。焦るんじゃない、肉を無駄に焦がしちまう。

ニンニクを投入して変化をつけ、心を落ち着かせ、自分のペースを取り戻すんだ。

焼肉ジンギスカン つるや

おおお、ニンニクを入れたらまたガツンと来るなあ。

焼肉ジンギスカン つるや

ご飯を完食したので、改めてビールに戻るビール党です。それと、さっぱりしたかったので中盛りキャベツの小(意味不明

キャベツと一緒に食べるのも、これまたいい。永遠に肉を食べ続けられる気がする(ぉ

焼肉ジンギスカン つるや

悪い悪い。キムチ、忘れていたよ。

次の肉が来るまで、これでビールを飲みますか。

焼肉ジンギスカン つるや

そうこうするうちに届いたコプチャン(小腸)。

脂っぽいのと思いきや、口の中でさっと溶ける。

焼肉ジンギスカン つるや

そしてある意味本命のジンギスカン。羊肉好きとしてはジンギスカンは是非食べたかった。ジンギスカン鍋じゃなくて焼肉の鉄板だけど!(笑

焼肉ジンギスカン つるや

ジンギスカンのタレ(左)は、通常の焼肉のタレにニンニクと唐辛子を加えたものですが、普通のタレとはまた違った味わいが出ていて美味しいです。いかにも辛そうな色をしていますが、辛みはそれほどなく、甘辛い感じでどんどん進む味。みやび屋の唐辛子味噌みたいな味で、私好み。

焼肉ジンギスカン つるや

そして、ジンギスカンを焼き始めたところで、タイミング良く店舗のエアコンが故障。各テーブル/カウンターで肉を焼いていることもあって、店内の気温がどんどん上昇していきます(汗。

なんだか、身体が熱くなってきたぞ。まるで俺の身体は製鉄所、胃はその溶鉱炉のようだ。

うおォン!俺はまるで人間火力発電所だ。

焼肉ジンギスカン つるや

これは焼肉とはまた違う世界だ。こういう展開も、アリだな。ジンギスカン、いいぞ。

ただ、ジンギスカンに野菜がついてくることを忘れていました(;´Д`)ヾ。最初に頼んだ野菜と同じ内容で、とどめにこれはちょっと厳しい(汗

焼肉ジンギスカン つるや

「ラストの 2 枚...あれが効いたな」。いかん、いくら何でも食い過ぎだ。

実は、野菜にとどめを刺されて最後は少しだけ残しちゃいました。そしたらおかみさんが「もったいないからタッパーに入れて持ち帰りますか?」と勧めてくれたので、お言葉に甘えます(^^;;

焼肉ジンギスカン つるや

やっぱり、焼肉は工場の町川崎がよく似合う。男は、見た目とかお洒落とか取り払ったら、本質的には、工場なんじゃないだろうか。

いやあ、ここは本当に美味しかったです。だからといって、早朝ロケが基本で、朝の 6 時から焼肉をモリモリ食べていた松重豊さんにはさすがに勝てそうにありませんが(^^;;。
肉の会メンバーの皆さん、今度は是非ここで。ちなみに金~日は混むから予約を取っていないそうですが、月・水・木は予約可とのこと(火曜定休)。

ちなみにこれでようやくドラマ『孤独のグルメ』Season1 の登場店をコンプしたことになります。まさか Season2 が来月から始まるとは思っていなかったので、またすぐに巡礼しなくてはならないのは嬉しい誤算なのかどうか(笑。まあ、Season2 は八丈島ロケがあるらしいという話なので、コンプは無理そうですが。
でも、少なくとも Season1 のお店はどこも美味しく、フレンドリーな雰囲気のお店ばかりで、どのお店も楽しかったですね。私はお店を出るときには必ず「ごちそうさま」を言うようにしているのですが、さらに自然と「美味しかったです」が出てくるお店は(ただ美味しいだけのお店では)なかなかない。でも、このドラマに登場したお店はほとんどが「美味しかったです」が出てきたくなるお店ばかりで、幸せでした。

Season2 も引き続き楽しみにしていますが、今まで行ったお店にも、ときどき再訪したいですね。

孤独のグルメ DVD-BOX

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■ドラマ『孤独のグルメ』聖地巡礼エントリーまとめ
第一話 江東区門前仲町のやきとりと焼きめし
第二話 豊島区駒込の煮魚定食
第三話 豊島区池袋の汁なし担々麺 / 再訪
第四話 千葉県浦安市の静岡おでん
第五話 杉並区永福の親子丼と焼うどん
第六話 中野区鷺ノ宮のロースにんにく焼き
第七話 武蔵野市吉祥寺 喫茶店のナポリタン
第八話 神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉
第九話 世田谷区下北沢の広島風お好み焼 / ニックンロール
第十話 豊島区東長崎のしょうが焼目玉丼
第十一話 文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー
第十二話 目黒区中目黒 ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き / 再訪

投稿者 B : 23:29 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (2) | トラックバック

2012/08/20 (Mon.)

杉並区永福の親子丼と焼うどん

「ひとつ教えとこうか。喜びや悲しみは心にしみこむが、怒りってなあ、心からあふれ出ちまう。さっきのあんたにゃあ、魚だって近寄りたがらねえさ」

武蔵野園

というわけで私のこどグルツアーもいよいよ大詰めにさしかかってきました。今回は、ドラマ『孤独のグルメ』でも異色中の異色と言っていい、第 5 話に登場した杉並区永福の釣り堀「武蔵野園」に行ってきました。

つり堀 武蔵野園

武蔵野園

本来の目的は親子丼と焼うどんですが、まずは釣りでしょう(笑。とはいえこの日はものすごい快晴で炎天下に長時間というのも厳しいので、とりあえず 1 時間。

武蔵野園

お金を払って釣り竿と餌を受け取ったら、こんな感じのいかにも昭和っぽい雰囲気漂う釣り堀で、ビール瓶ケースに腰掛けます。

武蔵野園

釣り竿は竹、餌は練り餌。私は港町生まれなので釣りは小学生時代の娯楽のひとつでしたが、基本的に堤防からの投げ釣りだったので、実は釣り堀で糸を垂れるのはこれが初めて。練り餌なんて練ったのだって、二十ウン年ぶりですよ(笑。
しかも、妙に緩くてすぐに崩れる練り餌。これがまた難しくて、餌を水中に落とすと、すぐに小さな雑魚が大量にまとわりついてきて餌を崩し、獲物(主にコイやヘラブナ)が食いつくまでもたないという(´д`)。これは 1 時間ただ小魚に餌をやり続けるだけの時間になってしまうかも、と思いつつも、練り餌の形や固め方、堀への落とし方などいろいろ試行錯誤しているうちに、

武蔵野園

キタキタキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

けっこう大きなコイが釣れました!この、竿を通して釣り糸がぶるぶるっと震える感触、小学生以来ぶりですよ。あまり感情を表に出さないタイプの私が、ガラにもなく叫んじゃいました(笑。

武蔵野園

こっちのコイは私が釣ったものではありませんが、4 人で 1 時間やって釣果 4(コイ×2、ヘラブナ×2)というのは、初めてにしてはまずまずじゃないでしょうか。私は結局 1 匹しか釣れませんでしたが、劇中でのゴローは結局釣れずじまいだったので、釣れただけで満足です(^^;;

武蔵野園

劇中での武蔵野園はとても寂れた印象だったので、ぜんぜん空いているんだろうなー・・・と思っていたら、けっこう混んでるじゃないですか。まあロケは冬だったし、今は夏休みの真っ最中だし。

アスファルトの上に立っていたら倒れてしまいそうなくらい、ものすごく暑い日でしたが、不思議なもので、この釣り堀ではそこまで暑さは感じませんでした。

武蔵野園

釣り堀の脇では、冷水(あの冷え方は井戸水じゃないかと思う)で冷やしたラムネや水槽に入った大量のザリガニを売っていたり、なんというかこう 30 年前にタイムスリップしたかのような感覚。

武蔵野園

そうこうするうちにお昼も過ぎたので、釣り堀に併設されている食堂でごはん。

武蔵野園

また飲んじゃった!(笑

というわけで、昼間っから飲むビールは背徳的でやたら美味いですよね~。炎天下で 1 時間釣り糸を垂れた直後だから、なおのこと美味い。

武蔵野園

肴はまずピータンから。メニューで見たときは「えっ、こんなところでピータン?」と懐疑的だったんですが、このピータンがまたとろっとしていて臭みがなくて、妙にうまい。私が今までに食べたピータンの中でも上位にランクできるくらいのうまさです。これはビールが進むわー。

武蔵野園

そして大量のマヨネーズが添えられた下足揚げ。こういうのでいいんだよ、こういうので。

武蔵野園

本命の第一弾、焼うどん。焼うどんといえば醤油味と相場は決まっているものですが、これは焼そばの麺だけをうどんに換えたようなソース味。こんな味付けの焼うどんは食べたことがありませんが、この濃いめの味付けが汗をかいた身体とビールによく合います。

・・・この焼うどん、おかずにもなりそうだぞ。うん、これもアリだ。大アリ、オオアリクイだ(ぉ。

武蔵野園

さらに続けて本命の第二弾、親子丼がやってきました。「親子丼」と言いながら、お重に入って出てきます。曰く「器は四角だが 味は甘くて まぁ~るい感じ」。久しぶりの親子だ。

武蔵野園

ん・・・、甘い。卵が甘いって、なんか慰められるな。うん、いい。

甘めに味付けられた卵がふわとろっと鶏肉に絡んでいて、幸せになります。なんだかおかあさんみたいな味。作ってるのはたぶんおじさんだけど(ぉ。

武蔵野園

これは私が頼んだものではありませんが、「ふらっと QUSUMI」で久住さんが食べていたオムライス。一口だけもらって食べてみたところ、もうストレートにケチャップライスの味で、これもこれで懐かしい。

デザート・・・いけるな。

武蔵野園

・・・っと思ったらメニューから「おしるこ」が消されてるんですけど!!!!!「べらぼうにうまい」と言うおしるこを食べてみたかった・・・。

一応ダメモトでバイトのお兄ちゃんに聞いてみたんですが、「おしるこは冬場だけなんですよ、すみません」と言われてしまいました。そこは「ですからごめんなさい、それ来月からなんですよ」と言ってほしかった(ぉ。

武蔵野園

このお店、店内の壁の至るところに有名人のサインが貼られていて、昔からいろんな番組のロケに使われてきた場所らしいということが分かりました。確かに、都内で釣り堀というと、他には市ヶ谷の中央線から見えるところくらいしか思いつきませんしね。赤茶けた色紙とまだ白い色紙が混在する中に、松重豊さんのサイン色紙発見。
残念ながら久住さんのサインは見つけることができませんでした。これだけたくさん貼られていると見落としただけかもしれませんが、名の知れた芸能人以外の色紙は貼られていないだけかもしれません(笑。

武蔵野園

代わりに、先日亡くなった俳優・地井武男さんのサインを発見しました。地井さん、好きだったなあ・・・合掌。

正直言って、ドラマを見た時点では「釣りのシチュエーションは面白いけど、ごはんは普通そう」という印象を持っていましたが、なんかいろいろ美味しいじゃないですか。これはむしろ嬉しい誤算でした。おしるこを食べ損ねたことだし、また機会を見つけて釣りに来ようかな(^^;;。

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投稿者 B : 23:59 | Gourmet | KODOGURU | Lunch | コメント (0) | トラックバック

2012/08/18 (Sat.)

豊島区東長崎のしょうが焼目玉丼

「さああ、何を食おうか。それこそ、パッと入って、ズバッと決めて、チャチャッと食いたい」

せきざわ食堂

せきざわ食堂

ほうら、この店構えなんて、実に俺好みだ・・・というわけで、こどグル強化月間につき(なんだそれ)ドラマ『孤独のグルメ』第 10 話に登場した東長崎の「せきざわ食堂」を訪れました。

豊島区東長崎。井之頭五郎も言ったとおり、池袋からほんの二駅にしてガラッと雰囲気が変わる、生活感が丸出しなのがこの界隈だと思います。というか、西武池袋線沿線は割とどこもこういうごちゃっとして生活感あふれる、良く言えば人間味のある街ばかり、というイメージがあります。個人的にはあまり馴染みのない街・・・というか、このドラマに出てくるお店は大半が東京 23 区の北側にあるので、必然的に私は縁のない街が多いという。

せきざわ食堂

壁面にずらっと並んだメニュー。「ハムエッ」とか誤記があるのも手作り感が滲み出ていて悪くない(笑)。そしてどのメニューも激安で、飲まずに食べて 1,000 円からが標準な東京の外食価格に慣れていると、確かにゴローちゃんばりに「きゃーーー」という嬉しい悲鳴も出てきそうになります。このエリアは周辺に大学が多いこともあってか、学生価格という印象で、確かに見渡してみると他のお客さんは学生さんか、地元のおじちゃん・おばちゃんっぽい。

いいじゃないか、いいじゃないか。期待を裏切らないこの雰囲気。さあ、何を食おうか。

せきざわ食堂

ここはひとつゴローちゃんばりにサイドメニュー三品で攻めよう、と行きたいところですが、さすがに量的に無理そう(;´Д`)。でもこれだけは食べたいと思っていた、肉じゃがをいただきます。

・・・そうそう、こういうのでいいんだよ。本当に「肉」と「じゃが」で「肉じゃが」、玉ねぎとか人参とか白滝とかが入っていないシンプルさがまたいい。個人的には、この味のしみ方はおふくろの味というよりも「ばあちゃんの味」のイメージ。肉は少なめながら、じゃがいもに煮汁がよーくしみこんでいて、じゃがいもが少し溶けているくらいの煮え方がちょうどいい。

汁と一緒にじゃがいものかけらがドゥルドゥルッと入ってくるのがたまらん。むしろこの汁が一番おいしい(笑。これで 160 円ですよ、安すぎる。

せきざわ食堂

そして出てきました、メインディッシュの「しょうが焼目玉丼」。ドラマのテロップ曰く「ガンガン行ける最強の丼」(笑。

大盛りの白いごはんの上に千切りキャベツ、豚しょうが焼、ピーマン、紅しょうが、そして卵 2 個ぶんの目玉焼き!十年ぶりくらいに使った先割れスプーンで半熟の目玉焼きを割って、見た目なんて気にしないでしょうが焼とご飯を絡めて、これほどガツガツが似合う丼もありません。ゴローは醤油を垂らしていましたが、しょうが焼のタレの味だけでも十分。問答無用のうまさです。しょうが焼はもう少し肉が多かったほうが嬉しかったですが、目玉焼きとご飯のボリュームのおかげでお腹いっぱいになりました。
ちなみにこのしょうが焼目玉丼についてきた味噌汁は非常にオーソドックスな豆腐とわかめの味噌汁。これもまた、まぎれもなくばあちゃんちの味噌汁の味。

せきざわ食堂

私が座っていたのは劇中では「カツ丼女子席」だった席ですが、そのすぐ脇の壁に松重豊さんと久住昌之さんのサイン色紙が貼られていました。意外にも、と言ったら失礼かもしれませんが、けっこうテレビで紹介されたことのあるお店のようで、他にもたくさんのサイン色紙が。

というか、本編と「ふらっと QUSUMI」の収録は 2 週間近く空けての撮影だったのか。

せきざわ食堂

あァーーー、ごちそうさまでした。これで 700 円、本当に安い。お店に着いたときにはかなりお腹がが空いていたのに、かなりいっぱいになりました。

隣の席の人は私も気になっていた「とくまるカレー」を頼んでいました。がっつり大盛りのカレーに揚げ物が 4 種と目玉焼き、他にもいろいろ乗って 600 円。学生時代ならともかく、今あの量を食べきれるかな・・・と思ってしまうほどの大盛りでしたが、一度挑戦してみたい気も。

ここは門仲駒込根津あたりと並ぶいかにも「こどグルらしい」お店だと思います。他にも食べてみたいメニューがたくさんあったし、自宅とか職場の近くにあったらしょっちゅう通っちゃうだろうなあ。近くに似たようなお店がないか、探してみようかな。

孤独のグルメ DVD-BOX

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2012/08/12 (Sun.)

文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー

「南口じゃなかったか・・・日暮里からだと、北口なのか」

谷中銀座

ということで、今回やってきたのは谷中~谷根千エリア。ドラマ『孤独のグルメ』第 11 話に登場した根津の飲み屋さんを訪れるのが目的です。blog に専用カテゴリまで設けてしまうほどのカレー好きとしては、この店は絶対に一度来てみたいと思い、ずっとチャンスを窺っていました。

福丸饅頭

ちょっと谷中を散策するつもりで早めの時間に来てみたんですが、劇中で井之頭五郎が舌鼓を打ち、お土産に 20 個も買っていったという福丸饅頭の「かりんとう饅頭」は残念ながら売り切れ。夏休みシーズンだから、都内の観光地の一つであるここ谷中にも人が増えているんですかね。

福丸饅頭

かりんとう饅頭、食べてみたかったな・・・と心残りに思いつつも、歩いて根津方面に向かいます。

すみれ

すみれ

根津の不忍通りから一本路地に入ってきたところに「すみれ」はありました。立地的には先日行った門前仲町の「庄助」と同じように、地元の人中心で成り立っているお店なんだろうな、と思われます。
カウンターのみのお店で、11 人程度?入ったらもう満席になってしまうようで、私が 18:30 頃に着いた時点では既にほぼ満席でした。3 人だったので人数分の空きができるまで待つことにして、19:30 頃にようやく入店。ちなみに我々の後にも何組も満席で断られていたので、こぢんまりとした地元密着系のお店ながら、かなりの人気店であるようです。

すみれ

空席待ちの間、お店の前を見渡していたら、正面にゴローが酔っ払い(モト冬樹)にアームロックを極めた狭い路地を見つけました(笑。ここなのか・・・!

すみれ

そして、空席ができたので店内に突入。ドラマに出てきたとおり、微妙にカオスかつとても狭い店内です。飛び石の空席でも「ごめんなさいね、詰めてもらえますか」の一声で他のお客さんが少しずつ席を詰めて、何とか人数分の席を作り出したり、トイレに立つ人のために席を空けて通れるようにしたり、そういう声がけが自然と生まれる雰囲気。地元密着過ぎる店はともすると余所者お断りになりかねませんが、このお店には誰でも常連のノリに引き込んでしまう不思議な懐の深さがあります。なんたって、トイレを借りに入ったゴローに常連さんが「飲んでったら?」と声をかけて着席させてしまう店ですからね(笑。

すみれ

というわけで乾杯!お通しはもやしのナムルです。まずは生ビールからですが、写真では判りにくいけどコースターがハート型!(笑)「ヤッ子ちゃん」の愛称で通っている看板娘のおねえさん曰く「足りなくなったからウチから持ってきちゃった」とのこと(爆)。

すみれ

酒菜はまずなす焼きから。こういうつまみ、店の雰囲気に合ってていいじゃないですか。ピーマンの焼き物も香ばしくていい。

すみれ

つづいてししとうウィンナーいため。ウィンナーがたこさんだよ!(笑)なんというか、居酒屋の料理というよりも「おふくろの手料理」という雰囲気で、こういうの好き。ししとうは当たり外れがあったらしく、私たちにはありませんでしたが、他のお客さんには大当たりがあったようです(笑。そういうことを見知らぬお客さん同士で笑い合える雰囲気のお店。

すみれ

谷中は猫の聖地、ということで、このお店のカウンターにも猫の置物が並べられていました。それも一つ一つポーズや表情の違う招き猫で、とても味があります。

すみれ

カウンターにはお酒がたくさん並べられていますが、焼酎の瓶の狭間に無造作にモヒート(ミントのカクテル)が並べられていたり、お客さんのボトルキープとの区別をつけるために瓶に「店」と書かれていたり、そういう雑然とした手作り感がこの店の魅力だと思います。

すみれ

豚肉しょうが焼。うん、うまいしょうが焼だ、いかにもしょうが焼ってしょうが焼だ(ぉ

すみれ

むしかれい焼。一度蒸した後で焼かれているので、ふっくらした食感です。味もしっかりついていて、酒のつまみに最適。

すみれ

というわけで、アルコールはそろそろハイボールに移行します。シンプルに焼酎をソーダで割っただけですが、作るたびに濃さが違うのが手作り感満載でいい(笑。

すみれ

そしてじゃがバター。バターがふんだんに使われていて香りが良く、後を引くおいしさです。

すみれ

さばの塩焼。料理があまりに美味しくてそろそろ食べるのと撮るのの順序が逆転してます(汗。居酒屋の料理じゃなくて定食と言われても違和感のない料理が続いていますが、このさばがまたトロッと脂が乗っていて美味。この店、近所にあったら居酒屋としてよりもむしろ夕食を食べるつもりで通いそうだなあ。

すみれ

我々がカウンターで『孤独のグルメ』の話をしていたら、看板娘の藤原紀香似のおねえさん(これでいいですか?(←))が「美保純じゃなくてごめんなさいねー」と言いながら(笑)いろいろと写真を見せたりお話を聞かせたりしてくれました。上の写真は撮影時に撮らせてもらった写真とのことですが、この人ゴローちゃんに抱きついちゃってるし!(笑)もう見るからにノリが良くてサービス精神旺盛なおねえさんという印象で、話していてもすごく面白い。

すみれ

だってカウンターの上から何故かまりもっこりが吊されているくらいなんですから(笑。このまりもっこりの秘密が知りたければ、このお店を訪ねてヤッ子ちゃんに爆笑エピソードを聞いてみてください(笑。

すみれ

ここであじの刺身をいただきたい気分だったんですが、残念ながら前のお客さんで売り切れ。「代わりに馬刺しでよければできるけど」と言われて、馬刺し好きとしてはそのままオーダーしてしまいました。いななきまーす!

すみれ

そして〆は本命中の本命、「特辛カレーライス」。他のお客さんもみんな〆に頼んでいたので、もう定番化しているようです。豚肉とじゃがいも、にんじん、たまねぎがごろっと入っていて、付け合わせは福神漬けじゃなくてらっきょう。お皿とかスプーンとかの雰囲気も相まって、もう居酒屋のカレーというよりも完全に「ばあちゃんちのカレー」です。コクがあってどろどろっと味が濃い。口に入れた瞬間の刺激は「特辛カレー」というほどの辛さは感じませ・・・って、飲み込んだ後に追いかけてくるこのパンチのある辛さ!確かに辛い、確かに旨い。これはとても私好みのカレーです。もう作り方を教わって自宅で作りたいくらいですが、いかにも真似できそうな方向性の味ながら、この味を安定して出せるようになるのも難しそうだな、というなかなかの完成度の高さ。

やっぱり飲みの〆にカレーが食べられるというのは幸せなことですね。そして、一見さんでも常連さんを含む店の空気になじませてしまう、おかみさんとヤッ子ちゃんの大らかさがとても気に入りました。根津は自宅からは遠いので、そうそう来れる場所ではありませんが、機会を見つけて必ずまた来たいお店です。

あ、そういえばゴローのようにトイレを借り忘れた(笑。これはトイレを借りるためにもまた来ないと・・・。

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投稿者 B : 23:55 | Curry | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2012/08/08 (Wed.)

豊島区駒込の煮魚定食

「音、匂い、雰囲気。どれをとっても懐かしい気がする。駒込、この街に郷愁を感じてしまうのは何故だろう」

和食亭

和食亭

というわけで、ドラマ・こどグル聖地巡礼も佳境に入ってまいりました。今回は、第 2 話の舞台となった駒込の「和食亭」にやってきました。ちなみに私はずっと南東京に住んでいるので、山手線の北側にはとんと縁がなく、駒込にも初めて降りたのではないでしょうか・・・。ドラマにおける井之頭五郎も「駒込駅にはほとんど降りたことがない」と言っていましたが、それでも郷愁を感じてしまうのは、おそらく山手線でもこのあたりの地域が東京ローカルな雰囲気を醸し出しているからでしょうか。

駒込駅のほど近くにあるこの「和食亭」は、カウンターとテーブル 2 席程度しかない、本当にこぢんまりとしたお店。一見さんではなかなか入りにくい、地元に密着した感のある「こどグルらしい」店構えと言えます。

店内に入ると、四本木さんを職人肌にしたような雰囲気の、とても柔和な印象の店主(と言っても直接会ったことがある人しか分からないでしょうが(笑))が出迎えてくれました。こういうお店だと、いかにも初老のおやじさんが厨房に立っていそうなイメージがありますが、思いのほか若くて驚きました。
ちなみに、席についてカウンターにコンデジを置いておいたら「すみませんが、店内の撮影は遠慮していただけますか」と言われたので、残念ながら今回は写真ナシ。文章だけで料理を表現するのって本当に厳しいんですが(´д`)、店に入っては店に従え。こどグルツアー初の写真なしエントリーで行きます(汗。

今回いただいたのは煮魚定食+刺身セット。私は港町で生まれ育ったので、どうも東京で魚を食べる気にはならず、外食で煮魚や刺身を頼むことはまずありません。が、今回はゴローちゃんに敬意を表して煮魚にしてみました。とても腰が低くて丁寧な店主が、嫌いな食材はないか、煮魚や刺身にする魚は何がいいか、などをひとつひとつ聞いてきます。今日の煮魚は鰤と鱈から選べましたが、鰤は今は旬ではないし、ゴローちゃんと同じく鱈に。まあ、鱈も旬ではありませんが(ぉ。刺身は今日は光りものがおすすめということで、店主にお任せしました。

まずは小皿に品良く盛られた前菜が運ばれてきました。劇中では前菜にシチューが選べるとありましたが(笑)、冬季限定なのか、今回は選択肢はなく前菜の盛り合わせが出てきました。ごぼうと鰯の生姜煮、かぼちゃの煮付け、イカ大根煮、じゃがいもといんげんの煮物、海老と胡瓜とオクラの柚子のおひたし、の五点盛り。ちょっとずつではありますが、いかにもおばんざい的な取り合わせで、思わず日本酒を頼んでしまいました。手取川の大吟醸冷酒、このキンと冷えた辛口がまた前菜によく合います。こういういぶし銀のおかずが、よく働くんだ。

前菜をつまみながら冷酒をちびちびと飲んでいると、刺身が運ばれてきました。大ぶりに切られた鮪の赤身に平目、そしてとても良く脂の乗った鰯。鰯の刺身って好きなんですよね。光りものの中では鰺や鯖よりも好きかもしれません。さらに、今日は縞鰺もおすすめとのことで、番外編ながらサービスで縞鰺の刺身の切れ端までいただいてしまいました。これがまた、脂が乗っていながらもぷりっとした弾力性があって、いい縞鰺でした。
刺身をいただきながら、出てきた白飯と味噌汁をいただきます。しじみがたっぷり入ってよくだしの出た味噌汁に、白いごはん。刺身に白いごはん、というのが、子どもの頃の夕食を思い起こされて、懐かしい。

そしてメインの煮魚。大ぶりな生鱈の切り身を二きれ使ったボリュームのある煮魚で、鱈と一緒に煮込まれた長葱が添えられて出てきました。鱈といえば柔らかく崩れやすい肉質のイメージがありますが、この鱈は身が締まっていて意外と食べ応えがあり、味がよくしみていて、心に沁みる味でした。こんなに美味しい鱈の煮物を食べたのは初めてかもしれません。東京でうまい煮魚が食べられるとは思っていなかったので、ちょっと感動。

さらに最後にはまた店主からのサービスで、平目の縁側のポン酢漬けを小皿に少々いただいてしまいました。これがまた珍味中の珍味というお味で、歯ごたえがありながらも舌の上でとろーっととろける脂身の甘みと、それを引き締めるポン酢の酸味が相まって、今思い出しても唾液の分泌が止まりません。これがまた日本酒に合うんだ・・・。

とても美味しくいただきました。写真が撮れなかったこと以外に、ひとつだけ残念だったのは、地元の人とおぼしきお客さん同士が、店内の端と端に対角線で向き合って大声で会話していたこと。地元密着のお店だからこういうのも許される雰囲気、というのもあるでしょうが、個人的には

モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか 救われてなきゃあ ダメなんだ 独り静かで豊かで・・・

と説教のひとつも垂れたくなる気分でしたね・・・。あれがなければ、もっと美味しくいただけていただろうと思うと、悔やまれます。

魚のチョイスとか、食べることのできなかったシチューとか、冬になったら改めてまた来てみたいお店かもしれません。ごちそうさまでした。

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投稿者 B : 23:30 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2012/07/05 (Thu.)

江東区門前仲町のやきとりと焼きめし

「俺の経験によれば・・・昔ながらのうまい店を探すなら、川のそばを攻めろ」

というわけで、ドラマ『孤独のグルメ』第 1 話に登場した門前仲町の「庄助」に、今回はやってきました。

庄助

庄助

このお店、想像以上に小ぢんまりとした店構えで、地元の人でもなければそうそう入らなさそうな気配を醸し出しています。昔ながらの長屋みたいな間口の狭く、奥に長いつくりで、ウチの近所の路地裏にも似たようなお店がありそうな感じ。でも生まれたときからその地に住んでいなければちょっと入りづらい、そんなお店です。でも、店内は別に一見さんお断りという雰囲気でもなく、とても家庭的な雰囲気でした。しかも、かなり混んでいるという。こういうお店って、早ければ 17 時くらいから地元の人々でいっぱいになって、逆に 20~21 時にはお客さんがまばらになるものですよね。

私の席はカウンターの一番奥、ゴロー席の隣でした。

庄助

まずはビールとお通しで乾杯。生ビールなんて気の利いたものは当然なく、瓶ビールだけどそこがいい。そしてお通しの大根、それに手羽の煮物・・・うん、しみてるしみてる。見るからにじっくり時間をかけて煮込んであって、ホッとする味です。田舎のおばあちゃんの家に遊びに行って晩ご飯を出してもらった、とでもいうような味と居心地で、これだけですっかり落ち着いてしまいました。

そして、明らかに常連とおぼしきおじさんがあえて「おねえさん、茄子の味噌炒めできる?」とメニューにない注文をするベタベタな展開もまた良し。

庄助

メニューはこんな感じでいろいろありますが、材料さえあれば本当に何でも作ってくれる感じです。お店に来たというより、おばあちゃんに好きなものをせがんで「ハイカラなものは作れんけどねぇ」と言われながら作ってもらうような雰囲気、と言えば良いでしょうか。おかみさん二人で切り盛りしているお店で、さすがにおばあちゃんは失礼ですが、私の母よりはずいぶん年上に見えます。藤田弓子と高畑淳子をそれぞれ下町にローカライズしたような、気さくなおかあさんたちが手際よく料理を作ってくれます。

庄助

メニューの中に「グリーンボール浅漬」という、この店には似つかわしくない珍しい名前が書かれていたので、頼んでみました。実態はキャベツの浅漬け。シャキシャキとした歯ごたえと、漬かりすぎていない爽やかな酸味でビールが進みます。

そしてさっそく本命の焼き鳥に進みます。7 種の焼き鳥が 1 本ずつ食べられる「焼とり 7 本セット」を注文。タレなんて邪道です、偉い人にはそれが解らんのです、とでも言いたげに塩のみの焼き鳥です。

庄助

まずはつくねと軟骨から。いきなり本命キター、という感じで、このつくね、むちゃくちゃホクホクです。普通に作ったらこうはいかないはずなので、もしかして山芋か何かをつなぎに使ってる?まるではんぺんのように、と言ったら少し言いすぎかもしれませんが、それくらいフワフワした食感のつくねです。なんだろうこのうまさは・・・なんだか、笑えてくるな。

軟骨はものすごく歯ごたえのある食感で、食べている口の外にまでコリコリいう音が響くほど。歯周病の人には応える固さですが、それもまた良い。じっくり噛みしめます。

庄助

続いて手羽。ちょっと焦げているところが手作り感満載でまたいい。

うん、うまい。これでごはんが食べたくなるなあ。なんでメニューに「焼き鳥定食」がないんだろう。

庄助

レバー。いかにもレバーらしいレバー。焼き鳥はどれも大山地鶏を使っているそうですが、別にそんなのを謳わなくたって、うまいものはうまいんです。

そうこうするうちにも焼き鳥はどんどん焼けてきます。放っておくとカウンターが焼き鳥でいっぱいになるので、しゃべるのも忘れてどんどん食べていきます。

庄助

飲み物はこのあたりでレモンサワーにバトンタッチ。別に先日の人間ドックで高尿酸値を指摘されたことを気にしているわけではありますけど!(ぉ

おかみさんがグラスに氷、焼酎、ソーダを順に注いで最後にカットレモンを絞って出来上がり。チェーン系の居酒屋で飲むサワーと違って、焼酎が濃いよおかあさん!この味でもう、気分は地元ののんべえです(笑

庄助

鶏皮も、いかにも皮って皮。こういうのって体に良くないと知ってはいても、やめられないんですよね・・・。カリッと焼けた皮の中から脂がじゅわっと。

庄助

そしてコリコリした食感がたまらない砂肝。そういえば、かつて砂肝のうまさを理解したときは、なんだか大人の仲間入りをしたような気持ちになったなあ(笑

庄助

焼き鳥の最後はねぎま。普通、ねぎまって最初に出てくるものだと思っていましたが、ここはたまたま焼き上がりの順番がそうだったのか、〆がねぎまでした。そういえば焼き鳥セットの中で唯一、このねぎまが正肉を使った焼き鳥でした。少し焦げ目のついたネギの風味がまたいい。

庄助

焼き鳥を食べ終わったのでいったん口の中をリセットしよう、と頼んでみたのがこの山いもワサビ漬。山芋のシャクシャクツルツルした食感に、思いのほか効いているワサビの刺激で、焼き鳥のうまさに恍惚となった舌がシャキッとします。そして例の濃いレモンサワーがまた進むという(笑

庄助

次はキャベツコンビーフ炒め。先日、中目黒の草花木果に行って以来、スパムとかコンビーフが妙に恋しくなる瞬間があって、どうしても頼まずにはいられませんでした。コンビーフの塩気がキャベツに良い感じに馴染んで、これだけで白い米が食べられそう。

庄助

お・・・きたきたきましたよ。ゴローがやたらうまそうに食べていたピーマン。いや正確にはゴローが常連客の食べ方をガン見した挙げ句マネした生ピーマン(笑。これをどうやって食べるかというと・・・、

庄助

はい。つくねをもう一本頼んで、ピーマンの空洞に入れて、つくねを潰してピーマンと一緒に食べる。ある意味、新しいピーマンの肉詰めです。単品で食べても十分すぎるほどうまいつくねでしたが、ピーマンと合わせるとまた違った味わいが生まれてきます。このピーマンがまた新鮮で肉厚で、ゴローは「苦い、苦いぞ。苦うまい」と言っていましたが、全然苦くない。むしろ緑色をしていなかったらパプリカと言われてもおかしくない甘みです。これはうまい。

庄助

こちらもゴローズチョイスの「信玄袋」。油揚げを焼いて醤油を垂らした中には、普通は餅か納豆が入っているものですが・・・こいつの中に入っているのは、ホタテとおくら。ホタテの香りとうまみに、おくらのネバネバした食感、それに焼いた油揚げの香ばしさってこんなに合うものだったのか・・・!と、新しい発見。

おかみさん曰く「もともとおすすめだったけど、あまり知られていなくて・・・でも、『(孤独の)グルメ』で紹介されてから人気メニューになってね」とのこと。

庄助

そろそろ魚も・・・ということで、例のホッケスティックか、メニューで気になった「イワシ丸干」がうまそうだな、と思っていたら、「さんま丸干し焼がおすすめですよ」ということで、頼んでみました。さんまの丸干しって食べたことがありませんでしたが、脂の乗ったさんまを干すとこんなにうまみが増すものなのか・・・というのも新発見。骨まで全部食べられます。

庄助

そろそろもう一つのメイン、焼きめしをいただきましょうか。焼きめしと梅干し・・・発想がなかった。これいいぞ。と、白飯派のゴローを納得させてしまった焼きめしは、梅干し、じゃこ、ごま、しその香りが複雑に絡み合って、焼きめしにありがちなしつこさが全然ない。むしろ口の中がスッキリしたので、まだまだ注文します(ぉ

庄助

飲み物は〆に向けてウーロンハイに移行。下戸のゴローちゃんと違って、私はアルコール入りのほうのウーロン茶です。そしてこれも焼酎が濃い(笑

庄助

続いてのつまみははんぺんのバター炒めです。バターがふんだんに使われていて、香りが良い、そしてフワフワ。ばあちゃんはこんなの作ってくれたことはないけど、なんだかばあちゃんが懐かしくなる味だ(笑。

庄助

ラストは明太子入りオムレツで。いかにも手作りらしい見た目と味で、明太子も辛すぎなくて優しい味。そろそろ終電が近づいていますが、帰るのが惜しくなってきます。でも、そろそろおいとま。

庄助

カウンターの上には、ドラマ主演の松重豊さん、そして原作の久住昌之さんのサイン色紙が大切に飾られていました。我々も新顔だったことと、おそらく注文している内容から察しがついたのか、おかみさんから「『グルメ』観ていらしたの?」と聞かれていろいろと会話しました。本当に昔から知っている近所のおばちゃんのような、そういう気のおけなさで、私はこのお店がすっかり気に入ってしまいました。

というか、この色紙によると、撮影日は本編と『ふらっと QUSUMI』どちらも昨年の 12 月 28 日!放送が年明けの 1 月 4 日だったので、そうとう突貫での編集だったことがわかります。ご苦労さまです>スタッフの方々

庄助

お店を出て門仲の駅に向かう間の脳内 BGM はもちろん『五郎の 12PM』。ロケーションがまた、この曲が似合う路地裏なんですわ。今までこういう場所で飲むことって滅多になかったのに、これが落ち着くというのはそういうトシになったのかな・・・と思いつつ、いやいやこどグルに出会っていなければそんな機会もなかったはずだ、と思い直します。

ちょっと、食べ過ぎてしまった。今度はタレで、白い飯食いてえな・・・。

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投稿者 B : 23:43 | Dinner | Gourmet | KODOGURU | コメント (0) | トラックバック

2012/06/24 (Sun.)

中目黒 草花木果 再訪

先月行ってたいへん美味しかった中目黒の草花木果に、改めて行ってきました。

アグー豚と沖縄料理のお店 草花木果 SokaBokka

草花木果

まずはお通しとゴーヤードライで乾杯。私は実はゴーヤってあまり得意ではないんですが、こうしてビールに使うことで、ゴーヤの苦みがビールの苦みと良い感じに相まって、これはなかなかうまい。お通しも前回とは違って肉団子でしたが、これもこれでうまい。

草花木果

まずは島らっきょうから入れていこう。甘みと酸味のハーモニーがたまらんです。ただ、これ食べ過ぎると翌日に少し匂いが残ってしまうのが欠点でしょうか。翌日に歯医者の予約を入れたのを忘れて食べまくってしまいました(ぉ

草花木果

そして、私の中では早くも定番の沖縄料理として定着してしまった「にんじんシリシリー」。ニンジンのくせにシャキシャキというよりホクホクした食感で、絶品です。味付けはスパムが入っている影響も大きいのか、ちょっと濃いめでビールに合いすぎる。

草花木果

それからゴーヤーちゃんぷるー。ゴーヤの強い苦みが前面に出すぎず、あくまでアクセントとして活きる味付けになっているので、ゴーヤが苦手な私でもスルスル入っていきます。にんじんシリシリーに続いてスパムがかぶってしまった・・・でもうまいからいいです(ぉ

草花木果

飲み物はここらでオリオンビールの生に移行します。やっぱり沖縄料理といったらオリオンビールだろうが。料理の味が全体的に濃いめなので、こういうときには自己主張の強いプレモルやヱビスではなくて、ゴクゴク飲めるオリオンビールがいい。

草花木果

味の濃いものが続いたので、サラダで口の中をリセットします。これは、「青パパヤーのサラダ」というもので、「パパヤー」とはパパイヤの沖縄訛り。パパイヤのサラダってどんなんだろう・・・と思いましたが、シャキシャキした歯ごたえと、青臭い果実の風味が独特で、なかなか面白い味でした。

草花木果

ここで本命のひとつ、ラフティー登場。このラフティー、とろとろ。ラフとろだ(ぉ

あまりに美味しくて、おかわりするかドスンとラフティー丼を入れるか悩んだところです(笑。

草花木果

続いて「手羽ばくだん」。沖縄料理じゃないですが(笑)これもうまいんですよね。味が濃くて、ボリュームがあって、腹にドスンと入ってきます。まあビールが進みます。

同じものが通販で購入できるので、注文してみようかな・・・。

草花木果

そして、何故かここでにんじんシリシリーのおかわり(笑

スパムの味って男のコだよな。この塩味と旨味にはそろそろ中毒症になりそうです。

草花木果

立て続けに「パパヤーちゃんぷるー」。パパイヤをさらにチャンプル仕立てにしてしまうとは驚きました。でも、このパパイヤは正解だった。スパムづくしの中ですっごく爽やかな存在だ。

これにもスパムが入っていますが、もうスパムがかぶってしまったことを悔やむどころか、もうスパム上等という気分になってきます。これで楽天も怖くない(違

草花木果

この頃には、飲み物はもうすっかり泡盛に移行しています。

草花木果

そして本命「アグー豚の天然塩焼き」。歯がはじき返されそうなほどの弾力は、前回食べたものよりもさらに強かったような気がします。でもそれでいて固いというわけではなく、いかにも野性味あふれる食感と味。脂身がそんなに多いわけでもないので、ボリューム感のわりには胃に優しそうです。

草花木果

そして〆はタコライス。この挽肉にしっかりつけられた味が全体を支配していて、ごはんのくせに酒のつまみになる味だと思います。ここ、職場の近くにあったらちょくちょくランチに通うんだけどなー。

草花木果

同行した某氏も「いちいちウマイ」を繰り返していました。気に入ってもらえたようで何よりです。

このお店、立地的には意外とあちこちからのアクセスが良いので、今後飲み会を自分主催でやるときにはレパートリーのひとつとして押さえておこうと思います。他にも食べてみたいメニューがいろいろあるし。相変わらずドラマに関係なく混み合っている人気店のようですが、恵比寿お台場にも姉妹店があるようなので、利用はしやすそうです。

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2012/06/22 (Fri.)

武蔵野市吉祥寺 喫茶店のナポリタン

「だめだ、全然決まらない。まずい・・・どうやら、メニューの森に迷い込んでしまったようだ」

お酒と食事の店 吉祥寺カヤシマ

カヤシマ

ということで、やってきました吉祥寺。ドラマ『孤独のグルメ』に登場した喫茶店「カヤシマ」です。

私はどうも新宿や池袋から西側に縁がなく、吉祥寺も今までに 5 回来たことがあるかどうか、というくらい、縁のない土地です。そういえば、「吉祥寺」という地名を初めて知ったのは、ジャンプの『ろくでなし BLUES』の中でした。あまり縁のない土地でありながらも、中野・荻窪・吉祥寺あたりの活気ある雰囲気は嫌いじゃないですね。
この「カヤシマ」というお店も、入り口からしてカオスというか(笑)、喫茶店なんだか飲み屋なんだかよく判らない店構えで、吉祥寺の独特な世界観が凝縮されているような気さえします。

カヤシマ

出た!「カヤシマワクワクセットメニュー」。この微妙なセンスが孤独のグルメらしくていいじゃないか。

メニューまでカオスで、何も知らずに入店したらどうしていいか分からなくなりそうだけど、ここはゴローと同じくナポリタン+サイドメニューはハンバーグで決めよう。一件落着だ、いいところに着地したじゃないか。

カヤシマ

注文が済んだところでひと息ついて店内を見渡すと、例によってドラマで見たとおりの光景が広がっていました。タバコのヤニが長年積層されたような壁や天井にあらゆるポスターやメニューが貼りつけられていて、年季の入ったテーブルやソファと絶妙の一体感を醸し出しています。他のお客さんも、いかにも吉祥寺って客だ(ぉ

カヤシマ

店内ではときどきコンサートや落語会も開催されているようで、その告知ポスターやら何やらがもう所狭しと貼り巡らされています。コンサートと落語会という取り合わせもさることながら、「カヤシマ スーパーライヴ」とはまた大きく出たな(笑)そしてその下には何の遠慮もなく「もつ煮」「豚もやし」といったメニューが。これが吉祥寺流ってことなんでしょうか。

そうこうするうちに、料理ができあがってきました。

カヤシマ

ナポリタンに、ハンバーグに、味噌汁。和洋折衷どころではないこの騒ぎをどう表現したら良いか分かりません。ちなみに、ドラマを見る限りではナポリタンもハンバーグもかなり味が濃そうだったので、ゴローばりにライス単品も追加してみました。大ぶりの茶碗が追加されて、さらにすごい状況に・・・。

カヤシマ

どどーん、大盛りのナポリタン(※特に大盛りで注文したわけではありません)。

そして、びっくりするくらい真っ赤。間違いなくケチャップの色。本場ナポリのスパゲッティも、こんな感じなんだろうか←違います

カヤシマ

あらかじめテーブルに届けられていたタバスコとパルメザンチーズ。いや、むしろこういうところでは「粉チーズ」と言った方が良いか(笑。この粉チーズはあまり見たことのない容器です。私にとっては、ナポリタンはタバスコは使わずに、粉チーズはスパゲッティが見えなくなるくらいどっさりかけて食べるのが「喫茶店の味」です。

カヤシマ

フォークとスプーンもあるけど、味噌汁が出てきたからには箸で食べるのが日本男児というものでしょう。

麺が太い、いいじゃないか。

うん。パスタじゃなくてスパゲッティ。いいぞこれは。

どこまで行ってもケチャップの味、こういうのでいいんだよこういうので。

カヤシマ

サイドメニューのハンバーグ。

小ぶりで、肉汁たっぷりというわけでもないですが、いかにもビーフって肉の上に、これまた濃いソースがかかった、ドスンと来るハンバーグです。

たっぷりソースは男の子の味だよ。これでいいんだよ、俺にはこんなランチがお似合いなんだ。

カヤシマ

そして単品で頼んでおいたライス。想像以上のサイズで来て驚きましたが、ケチャップとソースの濃い味のおかげでむしろちょうど良い量と言えます。

ナポリタンってのは、おかずにもなるんだよ。

否、ここではごはんがおかずだ(ぉ

完食したところで「お飲み物どうしますか?」と聞かれたので、そうか、飲み物までついてくるのか、と思い、アイスコーヒーを注文。本当はこういうところではホットを頼みたいものですが、真夏日で汗でどろどろになっているところに熱源たる大量の炭水化物なんて投入したもんだから、もうアイスコーヒーしか無理(笑

カヤシマ

一口飲んでみて・・・おおう、冷えてない(´д`)。ストローでよーくかき混ぜて、氷がよく撹拌されたところでようやく美味しく飲めました。昼間は喫茶店なのに、肝心のコーヒーの出し方が適当なあたりも、孤独のグルメらしくていいじゃないか(ぉ

ナポリタンそのものは、今でも東京のあちこちの古い喫茶店で食べられそうな味ではありますが(強いて言えば一般的なものよりもずいぶん濃い味)、このボリューム感でこの値段でさらにコーヒーまでついてくる、というのはさすがに若者の街というところでしょうか。
学生時代、大学の近くにあったら日々のごはんはこういうところで済ませていたんじゃないかと思います。あるいは、職場の近くにあればランチにちょくちょく利用したい感じの、気取らずに満足できる店。

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