b's mono-log

2014/11/18 (Tue.)

長野発のワインアイテムブランド「AMUSER」 (2)

この記事はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」が行うブログレビュー企画に参加して書いています。
本企画への参加及び記事掲載は無報酬ですが、商品の提供を受けています。また、この文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)

ロジテックが新たに展開するワインアイテムブランド「AMUSER」の商品レビューを続けていきます。
本日は、ワインの美味しさをさらに引き立てる「ワインエアレーター」。

AMUSER

赤ワインはライトボディなら冷やして飲むこともありますが、ミドルボディ以上であれば常温で飲むもの。かつ、開けた直後よりも少し時間が経ち、ワインが空気に触れることでより味と香りが引き立つものです。かといって、レストランでワイングラスを必要以上にグルグル回すのはそれはそれで違いますが、適度に空気に触れさせることは重要です。
一般的にはワインの栓を開けた状態でしばらく時間を置くことで香りが立ってきますが、時間短縮のためにデキャンタを使うこともあります。私もデキャンタは一つもっているものの、めんどくさいのでとっておきのワインを開けるときくらいしか使わなかったりします。何がめんどくさいって、形状的に洗いにくいんですよ(笑

そういうものぐさなワイン好きのためにあるのがこのエアレーターで、ボトルの先につけて注ぐだけでデキャンタージュしたような味と香りが堪能できる、というもの。存在は知っていましたが、微妙に眉唾じゃね?と思っていたこともあって、今まで使ったことはありませんでした。

AMUSER

AMUSER のエアレーターは、シンプルで美しいデザインながら、内部構造は凝っています。内側がらせん構造になっていて、ワインを注ぐと中を回転しながら空気と触れ合う仕組み。エアレーターにもいろいろありますが、こういう構造のものは初めて見ました。

AMUSER

使い方は、ワインボトルの口にエアレーターの細い方を差し込んで、あとはワインを注ぐだけ。

透明部分は樹脂系なので、酸性のワインを注ぎ続けたら色素がこびりついたりするんじゃないか、と不安になりましたが、この透明樹脂は SAN(スチレン-アクリロニトリル樹脂)という耐酸性と耐擦傷性に優れた素材のようなので、その点は大丈夫そうです。ただ長時間アルコールに浸けると変色するようなので、使用後は速やかに洗った方が良いでしょうね。ワインを飲み過ぎると後片付けとかしないで寝てしまいたくなりがちですが(笑

AMUSER

ワインを注ぐとこんな感じ...という写真を撮ったつもりが、注ぎながら撮るのってなかなか難しくて、内部構造がよく分からない写真になってしまいました(ぉ

もう少し勢い良く注ぐと、エアレーターの中でワインがぐるっと 360°180° 弱ほど回って出てきます。短い距離の中でできるだけ空気に触れさせる面積を確保するのに、理にかなった構造と言えます。
※初出時、公式サイトの記述に従って「360°」と記載していましたが、実測では 180° に満たないようなので訂正しました。

AMUSER

飲み比べてみました。

同じ開栓直後の状態で比較すると、ダイレクトに注いだものは味も香りもちょっと硬くて、30~60 分は置いてから飲みたい感じ。
エアレーターを通したものは、ちょうどいい具合に味と香りが「開いて」、開栓後しばらく置いた状態に近づいています。これならデキャンタージュしなくても、お手軽に美味しいワインが楽しめますね。たまに、デキャンタージュせずに半分くらい飲んでから味が変わってきて「あー、もっと時間を置いてから飲めば良かった」と後悔することがありますが、これを使えば最初からワインのフルパワーを堪能できます。これは、今後自宅でワインを飲むときにはもれなく使っていきたいと思います。

安いワインや若いワインでも、空気に触れさせることで味がグレードアップするので、おすすめです。ただ、若いワインは空気による熟成が早い一方で酸化も早いので、エアレーターを使うなら瓶のほうはコルクかプリザーバーで蓋をしておいたほうが良いでしょうが。

ちなみに、このリオハのワインは、スペインワインらしくやや独特な香りが特徴で、味が濃いめのチーズやナッツと組み合わせると良い感じ。まあ、ワインは他のお酒と違って銘柄が無数にあり、一度飲んだワインに二度巡り会うことは(超メジャーどころのシャトーでもないかぎり)滅多にありませんが。そういうのも含めて、ワインとの一期一会は楽しいものです。このエアレーターを使えば、「本当は美味しいワインのはずだったのに、本領を発揮する前に飲みきってしまった」という残念な経験も減らせるので、ワインライフの必携アイテムと言えるのではないでしょうか。

AMUSER / ワインアクセサリーセット LWA-SET01RD

B00NUYFHNI

■関連リンク
長野発のワインアイテムブランド「AMUSER」 (1)

17877-2969-295199

投稿者 B : 23:00 | MONO | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2014/11/17 (Mon.)

長野発のワインアイテムブランド「AMUSER」 (1)

みんぽす関連のレビュー記事が続きますが、今回はちょっと異色の製品レビューになります。また、いつもと違うのは商品貸出ではなくモニタープレゼント企画です。

この記事はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」が行うブログレビュー企画に参加して書いています。
本企画への参加及び記事掲載は無報酬ですが、商品の提供を受けています。また、この文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)

今回レビューするのは、PC 周辺機器メーカーとして有名なロジテックが、新事業として立ち上げたワインアイテムブランド「
AMUSER(アミュゼ)」。

AMUSER - WINEの故郷 長野発のワイン・スパークリングワイン関連用品のオリジナルブランド -

長野県にある同社の製造・保守・サービス系子会社である「ロジテック INA ソリューションズ(株)」で企画から製造までを行っているようです。というか、この業界で一般的なように、PC 関連製品自体をアジア系ベンダーからの OEM で出しているとばかり思っていたので、長野に自社工場を持っているとは知りませんでした。
そのロジテックの工場で何故ワイングッズ?と思いましたが、長野は山梨県に次ぐくらいの、国内有数のワイン生産地。五一わいんは私も好きです。PC の需要減とかいろいろと背景はあるんでしょうが、AMUSER の製品へのこだわりを見ていくと、純粋に担当者の方がワイン好きだったんじゃないかな、というのが伝わってきます。

AMUSER

試用させていただいたのは、第一弾商品全ての詰め合わせとなるワインアクセサリーセット「LWA-SET01RD」。型番がついているのがとても PC 関連機器メーカーっぽいですが(笑、実際のモノはパッケージングからして美しく、セレクトショップやエノテカで販売されていてもおかしくない佇まい。

AMUSER

セットに含まれるのは

  • 電動式ワインオープナー
  • ワインプリザーバー
  • シャンパンプリザーバー
  • エアレーター
の 4 種。

いずれも、こういうと失礼かもしれませんがロジテックの PC 周辺機器に比べても洗練されたデザインで、使わないときにも締まっておくのではなく飾っておきたいほどの美しさ。華美ではなく、素材の美しさを活かしたシンプルなデザインであるところも好感が持てます。

AMUSER

まずはワインオープナーから。

この製品のみ、シルバーとレッドのカラーバリエーションが用意されています。シルバーは白ワイン、レッドは赤ワインによく似合う雰囲気で、私は赤ワインをよく飲むので、レッドが気に入りました。アルミニウムの素材感を活かした、金属の塊っぽさがいい。

AMUSER

このワインオープナーは充電式で、付属の AC アダプタから充電するようになっています。円筒形のてっぺんには非常停止ボタン(動作中に何かあったときに止めるボタン)と充電状態を示すインジケータがついていて、充電中は赤く点灯します。

AMUSER

スクリュー部にはカバーがついています。安全への配慮と同時に、この円筒をボトルに垂直に押し当てるだけで良いので、初心者でも失敗せず開栓できるようになっています。

AMUSER

こちらは非使用時にはスタンドとして使用できる、ホイルカッター。内側についている刃で、ボトルに封をしているホイルやラミネートを切れるようになっています。

AMUSER

というわけで、さっそく使ってみます。

今回選んだのはスペインワイン。日本ではフランス・イタリアはおろか、チリやカリフォルニアよりもマイナーな扱いですが、個人的にはスペインワインが好き。ブドウの品種も独特で、フランスワインに比べると少しクセがあるけど、一度ハマるとクセになる味だと思います。
とはいえ成城石井あたりでさえ、あれだけあるワインセラーの中でスペインワインは 2~3 種しか扱いがありません。買ってきたのはリオハの 2012 年ものの赤、スペインワインの中では最もメジャーな産地です。

AMUSER

まずはボトルのラミネートを開封。

ホイルカッターを逆さ向きにワインの栓に当てて、側面のボタンを押しながらボトルの外周に沿って回します。すると、内側についている刃がボトルに封をしているホイルやラミネートを切ってくれて、

AMUSER

このように、きれいに開けるという。
これ、普通のソムリエナイフを使う場合、慣れていないと斜めに切れたりめくれすぎたりして美しくなくなりがちなので、助かります。

AMUSER

で、ワインオープナーをボトルに垂直に当てて、下向きに少し力を加えると、ボタンを押さなくても自動的に動き出します。スクリューがコルクの奥に達すると、今度は自動的にコルクを引き上げる方に動き出し、自分ではワインオープナーを握っているだけで、開栓完了。ここまで全自動だとは思っていなかったのでちょっと驚きましたが、本当にラク。動作中はスクリュー部を白色 LED で照らしてくれるので、動作状態もよく見えます。

個人的には、ちょっと古いかもしれませんが音楽を聴くときに CD をプレイヤーのトレイに置いて再生が始まるのを静かに待つように、ソムリエナイフで開栓するのがワインを飲む前の「儀式」みたいなものだと思っていて、それ自体がひとつの楽しみでもあります。なのでここまで自動化されてしまうと少し物足りなさはありますが、誰でも失敗せずきれいに開栓できるのは良いこと。特に力の弱い女性でも簡単にワインを開けられることは、助かる人も多いでしょう。男性にとっては女性に対する見せ場を一つ失ってしまうことにもなりますが(笑。

私はとっておきのワインを開けるときには今後もソムリエナイフを使うと思いますが、日常的に飲むやつならば、これを使ってラクをしようかな。

AMUSER / ワインアクセサリーセット LWA-SET01RD

B00NUYFHNI

17875-2969-295198

投稿者 B : 21:00 | MONO | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2014/11/16 (Sun.)

BenQ W1080ST+ レビューのまとめ

17865-2969-295179

BenQ W1080ST+

BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」のレビュー、そろそろまとめに入りたいと思います。

AV マニアではない人でも手が届く価格帯でコンパクト、かつ設置も容易ということで、これからプロジェクタを始めてみようかという人はまず検討すべき製品じゃないでしょうか。これより安いプロジェクタもありますが、フル HD に満たない解像度の製品では、画質面で満足できるとも思えません。そうなると、選択肢に挙がるのは BenQ かエプソンか、という実質二択。エプソンのほうはじっくり触ってみたことがないので詳しくは分かりませんが、まずは DLP(BenQ)か液晶(エプソン)か、というパネルタイプによる選択になるでしょう。

BenQ W1080ST+

DLP は液晶に比べてコントラスト比が高いのが特長で(液晶は上位機種になるとシーンに応じて光源の絞りを制御することで、トータルでのコントラスト比を高めているものもある)、クッキリハッキリ見やすい画質。真っ暗にしなくてもそれなりのコントラストが得られるので、リビングシアターに向いていると言えます。

BenQ W1080ST+

画質は調整の幅こそ広くないものの、デフォルトでも初心者でもお手軽に楽しめる分かりやすい画質。
動作音は本体に耳を近づけると確かに聞こえるものの、夜間でも映画の音をサラウンドで鳴らしている限りはまず気になりません。

BenQ W1080ST+

DLP の暗部の沈み込みは、液晶プロジェクタではなかなか得られないもの。宇宙を舞台にした SF モノの作品では、漆黒の宇宙空間とそこに浮かぶ星々をしっかりと描き出してくれます。

また、(最近の製品では改善してきているものの)液晶プロジェクタでは LCOS を採用したハイエンド機を除き、その構造的にドット間の隙間が見えてしまいますが、DLP ではドット間の隙間が狭いため、凝縮感のある映像が得られます。DLP にもカラーブレーキング現象とかグラデーションが苦手といった弱点はありますが、今回試用した限りではそれほど気になりませんでした。

BenQ W1080ST+

画質面での難点としては、やはり超短焦点ゆえのレンズの歪みと画面が素早くパンしたときの追従性の悪さ、くらいでしょうか。細かくいじろうとさえしなければ、この二点に目を瞑れば非常にコストパフォーマンスの高いプロジェクタだと思います。レンズについてはこの焦点距離ならば仕方ないところではあるわけで、画質にこだわるなら何とか設置環境を整えて長焦点のプロジェクタを設置する以外にありません。我が家は幸いにして 3m くらいの投写距離は確保できるので、仮に BenQ を買うなら通常焦点の W1070+ のほうにすると思います。逆に設置環境がないのであれば、W1080ST+ は無二の選択肢と言えるでしょう。

試しに自前の VPL-HS10 と比較してみましたが、さすがに 12 年も前のものと比べると、画質の差は歴然。解像度、ドット間の隙間のなさ、明るさ・コントラスト・色乗り、動作音の静かさいずれをとっても W1080ST+ に軍配が上がります。HS10 の良いところといえばレンズの歪みのなさくらい。これは HS10 からの乗り換えなら、W1070+ でも十分に満足できそうです。
いずれは LCOS の高画質プロジェクタを...と夢見ていましたが、そうこうするうちにプロジェクタ界にも 4K の波がやってくるんだろうし、それまでの繋ぎとして安価なフル HD プロジェクタ、というのは現実的にアリかもしれません。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック
BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖
BenQ W1080ST+ レビュー (5):Blu-ray 3D を試す

17865-2969-295179

投稿者 B : 18:00 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/11/13 (Thu.)

BenQ W1080ST+ レビュー (5):Blu-ray 3D を試す

17865-2969-295159

BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」のレビューもそろそろ佳境に入ってきました。今回は、これまでレビューしていなかった 3D 再生機能について見ていきたいと思います。

BenQ New 3D Glasses II

W1080ST+ 用の 3D メガネは別売。「BenQ New 3D Glasses II 3DGS-02」というものです(今回はプロジェクタと一緒に借用しました)。Amazon での販売価格で 6,000 円くらい

BenQ New 3D Glasses II

W1080ST+ の 3D はフレームシーケンシャル方式を採っているので、このメガネはそれに対応したアクティブシャッター式。家庭用の 3D 機器では偏光式よりもフレームシーケンシャル式の 3D 表示のものが一般的ですね。

写真では光の加減で左右のレンズ部の色が異なりますが、実際にはどちらも同じ黄緑色系の色がついたレンズ部になっています。この黄緑は液晶シャッターの色ですね(アクティブシャッターメガネのレンズには、分かりやすく言うとモノクロの薄い透過型液晶が入っていて、その液晶のシャッターを交互に開閉することで左右の映像を振り分けています)。

BenQ New 3D Glasses II

このメガネは当然バッテリー駆動で、充電用の端子は今や珍しくなった miniUSB。試してみたところ、給電しながらの使用も可能だったので、長時間の使用時にはケーブルがぶら下がってもよければ充電しながら使えます。

BenQ W1080ST+

プロジェクタ側で 3D 映像を表示してみるとこんな感じ。ちなみに映像はいつか 3D 対応テレビかプロジェクタを買ったら改めて観ようと思っていた『ホビット 竜に奪われた王国』の 3D 版です。

3D メガネを通していないので映像がブレて見えているのはいいとして、映像が全体的に赤みがかっています。これは緑がかった 3D メガネを通して見ることから逆算して、プロジェクタ側で赤みを足した映像を出力しているようです。色合いだけでなく輝度もオーバー気味に出力することで、3D メガネによる光量低下を補うようになっています。結果、3D 眼鏡を通しても、明るく色鮮やかな(この作品はあまり色鮮やかな部類ではありませんが)映像が楽しめます。
そういえば、3D の黎明期に初期の XpanD 導入館で『AVATAR』を観たときには、暗くて緑がかった映像を今思い出してもウンザリします(´д`)。それを思うと、今の 3D はずいぶん進歩しましたね。

BenQ W1080ST+

ただ、3D 映像の見やすさに関して言えば、視聴環境や映像ソース側の出来にもよるとは思いますが、個人的には『ホビット 竜に奪われた王国』に関しては奥行き感が強すぎ。まあ、「3H の法則」(画面の高さ×3 の視聴距離で見るのが最も最適、という設置環境の目安)からすると、80inch を 2m の距離で見ること自体に無理があるわけですが、家庭用プロジェクタの醍醐味は自宅で大画面を味わうことなので、ある程度近くで見たいわけです。

で、3D の奥行き調整をしようと思って設定画面を辿っていってみたら、

BenQ W1080ST+

プロジェクタの 3D 設定項目がほとんどなくて、奥行き調整のおの字もない(;´Д`)ヾ。他社の 3D 対応ビデオプロジェクタなら普通についている設定項目だけに、これは残念。

BenQ W1080ST+

まあ、BD プレイヤー側にも 3D 奥行き調整の設定項目があるので、とりあえずこちらで調整して事なきを得ました。
ちなみに私の環境では奥行きを -1~-2 程度にしてやると、落ち着いて見られるようになりました。

BenQ W1080ST+

(↑この写真のみ、あくまでイメージということで 2D 版の画面写真です)
というわけで、調整がほとんどできないことに多少の不満はあるものの、3D 画質についてはクロストークもなく、おおむね満足。

映画館では 3D 上映はそれなりに定着したけど、家庭用の 3D コンテンツって結局流行らないまま下火になってしまったので、最近は「3D は映画館で見るもの」という感覚でした。映画館の非日常感と 3D、というのはなかなか相性が良く没入できるものですが、『ホビット 竜に奪われた王国』のように秀逸な 3D 作品であれば、やはり自宅でも 3D で楽しみたくなるものです(というより、3D の出来が良すぎて 2D で観ると物足りない)。そういうこともあるので、テレビはともかくとしてわざわざプロジェクタを買うなら 3D 作品も楽しめるものが良いなあ、と試用して改めて思いました。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック
BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖

17865-2969-295159

投稿者 B : 22:03 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/11/09 (Sun.)

BenQ W1080ST+ レビュー (4):超短焦点レンズの癖

17865-2969-295141

前回に続いて BenQ のデジタルプロジェクタ「W1080ST+」のレビューになります。今回は、やっぱり気になる超短焦点レンズの画質を見ていきます。

BenQ W1080ST+

これは調整用のグリッドを表示させてみたところ。本来は投写サイズとフォーカス、キーストーン補正のための機能ですが、こうやって格子模様を表示させてやるのが最もレンズの歪みを確認できます。

こうやって見ると、平置き設置した場合は下辺と左右の直線はキッチリ出ているものの、上辺がカマボコ状に膨らんでいるのが分かります。これはグリッド表示にしなくても、通常の映像を表示していても上が少し膨らんで見えるレベル。16:9 の映像を写すとスクリーンの黒帯にはみ出すので、ちょっと気になります。シネスコサイズの洋画だと、画面の上下が切れるため、あまり気にならなくなります。

レビューする前は、レンズの端まで使うという点で画面左右のほうが歪みは気になりそうだな、と思っていたんですが、歪みが上辺に出るとは。でも確かに、プロジェクタは平置きした際に斜め上向きに投写するように光源がオフセットしており、上辺が最もレンズに対して斜めに光が入ることになるわけで、こうなるのは仕方がないと言えます。プロジェクタをできるだけ仰角をつけないように設置すれば緩和されると思いますが、試聴位置とスクリーンの間にあまり高い台を置くわけにもいかないのが難しいところ。

BenQ W1080ST+

じゃあレンズの解像度はどうか、というわけで、グッと絞り込んで撮った風景写真を投写してみました。

パッと見、画面全体にわたってよく解像しているように見えます。

BenQ W1080ST+

画面中央付近。1,920×1,080 ドットを 80inch に引き伸ばしているのでさすがにドットが見えてしまっていますが、レンズ自体はよく解像しています。

BenQ W1080ST+

画面右下。中央部に比べるとさすがに少し甘くなるものの、超広角レンズであることを考えれば健闘していると言えるレベル。

BenQ W1080ST+

右上。若干ながら、ピントが甘い感じがするというか、像が流れている印象。
ただ、写真用レンズも中央部より周縁部のほうが画質的には厳しくなるので、原因がプロジェクタなのか元画像にあるのかの判別は難しいです。(元画像を見るとここまで流れていないことは分かるのですが)

というわけで、もう少し厳密に見てみることにしました。

BenQ W1080ST+

PC 画面を投写して、そこに Excel の画面を表示させてみました(笑。ビデオプロジェクタの画質評価としては妥当な方法ではありませんが、手許にある機材で手っ取り早く、分かりやすくチェックするのにちょうど良かったので。

均一な白画面で見ると、画面中央と周縁部で明るさが違うことが見て取れます。

BenQ W1080ST+

画面中央。歪みもなく、特に問題なく表示されています。

BenQ W1080ST+

右下。こちらも十分に解像しています。

BenQ W1080ST+

右上。あー、これは明らかに像が流れちゃってますね。

まあ、これはビデオプロジェクタに対してはちょっと意地の悪いテストではあります。ピクセルがはっきり見える PC 画面を表示させたから顕著なだけで、実際の映像(特に動画)を観ている分にはここまで気になりません。動画の場合、画面端に被写体を置くことはまずないですからね。
ただ、16:9 ソースで画面が縦方向に流れるような映像だと、画面の上の端のほうだけ明らかに流れが不自然。これもレンズの歪曲に起因していることだと思われます。まあこれもそういうシーンで気になるだけなので限定的ですが。

写真用のレンズでも、超広角になると周縁部の解像が悪かったり周辺光量落ちがあったりするので、これはある程度は仕方ないかと。むしろエントリークラスのフル HD プロジェクタであることを考えれば、超広角レンズで 80inch まで引き伸ばした画としてはそれなりにがんばっていると言えるのではないでしょうか。
同型で標準焦点レンズを搭載した W1070+ という製品もあるので、設置場所があるならそちらを選べばいいだけです。環境に応じて選べるという意味では、選択肢があることは良いことでしょう。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力
BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック

17865-2969-295141

投稿者 B : 20:10 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (2) | トラックバック

2014/11/08 (Sat.)

BenQ W1080ST+ レビュー (3):画質をチェック

17865-2969-295134

少し間が空いてしまいましたが、BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」の続きです。

BenQ W1080ST+

プロジェクタはやはり画質が命。どちらかというと PC 用液晶ディスプレイメーカーのイメージがあり、AV 機器メーカーとしてはあまり知られていない BenQ ですが、W1080ST+ の画質はどうか?を検証していきます。

その前に、まずは前回書き忘れていたスクリーンサイズの話から。

BenQ W1080ST+

我が家のリビングには 46inch の液晶テレビが設置されています。買った当時はかなり大きいと感じていましたが、もうすっかり見慣れてしまい、次に買い換えるとしたら 55inch くらいでもいいかな、と思っています。テレビを観るには十分だけど、映画やスポーツはもう少し迫力のある映像で観たいんですよね。

BenQ W1080ST+

このテレビの前に 80inch スクリーンを設置してみると、画面サイズはこれだけ大きくなります。リビングシアターとしてはこれくらいの画面サイズがあれば満足度はかなり高まります。映画館のスクリーンには敵いませんが、座り慣れたソファで誰にも気兼ねなく映画が楽しめる(トイレに行きたくなったら再生を中断したっていい!)というのは、映画館ではできませんからね。
ただスクリーンの出し入れは面倒なので、天吊り式のスクリーンを常設するなり、ワンタッチで設置できる自立式スクリーンは欲しいところ。

BenQ W1080ST+

リビング設置ということで、まずは明るい環境での視認性から。

昼間の視聴時に、リビングの照明は切り、ダイニングの照明をつけてカーテンを開けた状態(ダイニングは画面に向かって右手、窓は左手(南東向き))では、さすがに明るすぎて鑑賞に堪えません。

BenQ W1080ST+

が、カーテンを閉めればこのくらいまで明瞭な映像になります(同じくリビングの照明はオフ、ダイニングの照明はオン)。我が家のリビングはプロジェクタの使用を想定して遮光カーテンにしていますが、遮光仕様でなくても厚手のカーテンであれば、昼間のリビングでも十分に楽しめるレベルだと思います。
これなら、ファミリー向けの映画を家族で楽しみたい、という用途にも応えてくれますね。

BenQ W1080ST+

画質調整については、デフォルトでもそれなりに良好なバランスだと思いますが、個人的には Cinema モードでもまだ青みが強く、人肌の表現がやや不自然に感じたので、少し調整を入れてみました。
まずはメニュー(詳細画面)のピクチャ設定から、ピクチャモードを Cinema 設定にしたまま色温度を「低」に。これで青みが取れ、人肌に自然な温かみが出てきました。

BenQ W1080ST+

さらに「詳細設定...」の中に入り、ガンマ選択をデフォルトの 2.2 から「2.4」に変更。このあたりは好みの問題ですが、デフォルト値では中間調の表現が少し浮ついて感じたので、ガンマをいじって落ち着かせてやります。

BenQ W1080ST+

画質設定周りは他にこれといっていじる必要性を感じず。デフォルト設定でも色乗り、コントラストともに十分で、DLP らしいパキッとした映像が楽しめます。単板 DLP の構造的な弱点であるカラーブレーキングは、私は今のところあまり感じていません(個人差はあるでしょうが)。

画質面での難点を挙げるならば、動きの速い物体や画面が素早くパンするような場面で追従しきれず、カクカクしてしまうところでしょうか。プロジェクタならば多かれ少なかれ発生してしまう問題ですが、最近のビデオ用液晶プロジェクタなら倍速駆動により動きを滑らかにする機能が搭載されているものも少なくないですが、W1080ST+ には特にそういう機能もなく。スポーツやアクション系の映画鑑賞目的には少し辛いかもしれません。

BenQ W1080ST+

暗めの映像に関しては、暗部階調を見せるというよりはコントラストを立てて見やすさを重視、という印象。液晶プロジェクタと違って黒浮きとは無縁で、しっかり黒が沈んだ映像が楽しめます。
が、『ハリー・ポッター』シリーズや『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのような、全編をとおして暗いシーンが多い作品だと暗部階調が重要になってくる作品だと、少し物足りないかもしれません。このあたりはガンマ調整等である程度追い込めるとは思いますが。

基本的な画質周りはこんなところかな。次回は超短焦点レンズの癖について見ていきたいと思います。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ
BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力

17865-2969-295134

投稿者 B : 21:18 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/10/28 (Tue.)

BenQ W1080ST+ レビュー (2):設置のしやすさが魅力

17865-2969-295102

BenQ W1080ST+

BenQ の超短焦点プロジェクタ「W1080ST+」のレビューを続けていきます。前回に続いて、今回は設置編。

プロジェクタは一般的に「大画面に投写しようと思ったら距離が必要」なものです。ビジネス用のデータプロジェクタなら、会議程度なら 2m くらいの距離で 30~40inch くらいに写せれば十分だったりしますが、ビデオプロジェクタはどんなに小さくても 60inch、欲張って 100inch くらいには伸ばしたいもの。そうすると最短でも 2~3m の投写距離は必要で、視聴位置よりも後ろに設置せざるを得ず、部屋そのものに天吊りや棚などプロジェクタを前提とした設備が必要になるもの。プロジェクタを買うこと自体よりも設置のハードルが高く、それで手を出せない人も少なくないと思います。が、W1080ST+ は 60inch で 0.91~1.09m、100inch でも 1.52~1.82m という超短焦点レンズ搭載なので、視聴位置よりも前にプロジェクタを設置できます。
しかも、プロジェクタを手前側に設置できるということは、(多くは画面の近くに再生機器を設置しているでしょうから)接続に必要なケーブルも短くて済むというもの。HDMI ケーブルなんかは 5~10m クラスのものだとかなり値が張るので、それが安価に抑えられるという点も見逃せません。今回はたまたま自宅に余っていた 3m の HDMI ケーブルがギリギリ足りたので、とても助かりました。

BenQ W1080ST+

というわけで、我が家ではリビングのローテーブルに設置してみました。ちょうど、画面とソファの中間にある普通のローテーブルで、ここがちょうどいい位置でした。
テーブルの形状によっては、テーブルの棚板に常設することもできてしまいそう。

BenQ W1080ST+

プロジェクタとスクリーンの間は、レンズ~スクリーン面の距離で 122cm あります。80inch が投写できるスペック上の最短距離がこれ。
ちなみにスクリーンは今回のレビュー用に BenQ さんから一緒にお借りしたもので、国内では商品としては発売されていないため詳細不明ですが、80inch のスタンド付きスクリーンです(たぶんビーズ系)。我が家のリビングはちょうど 80inch スクリーンをいずれ設置できるようにトールボーイスピーカの間隔をとってあったので、そこにちょうど嵌まった格好になりました。

BenQ W1080ST+

コンセントと BD プレイヤーを接続し、電源を入れたらあとはレンズズームとフォーカスを調整するだけ。キーストーン(台形)補正も上下左右ボタンだけで簡単にできてしまうので、あまり深く考えずにそのまま使い始めることができます。通常のプロジェクタだと投写位置とスクリーンが遠いので、位置決めやフォーカス合わせだけでも一仕事なのに比べれば、とても手軽。
メニューはデフォルトではごく基本的なものしか表示されていませんが、特にどれかをいじる必要性も感じません。

BenQ W1080ST+

外部入力信号がある状態でメニューを表示させると、画面左側に画音系の調整項目だけがシンプルに表示されます。スピーカ内蔵のプロジェクタなので、プロジェクタのメニューの中に音質・音量系の項目があるのが珍しいところ。

これもあまりいじる必要性を感じませんが、せいぜい映像のソースに合わせて画質モードを変更するくらいでしょうか。私は基本的に落ち着いた画調が好みなので Cinema モード固定ですが、昼間に灯りをつけたリビングで視聴するならパキッとした画質の Standard モードでもいいでしょう。

BenQ W1080ST+

メニュー画面には詳細設定モードもあります。まあこのクラスのプロジェクタならあまりいじる人もいないでしょうが、それにしてもこの画面中央にちっちゃくしか表示されない、というのはどうなんでしょうね(笑。もうちょっと大きく表示してくれてもいいような気はしますが。

BenQ W1080ST+

ということで、リビングに置くだけ・繋ぐだけでお手軽に大画面が楽しめる、とても導入のしやすいプロジェクタだと思います。我が家の液晶テレビは 46inch なので、80inch になると面積比で 3 倍!そこそこ大画面のテレビを見慣れているつもりでも、これだけ大きくなると迫力が違いますね。設置だけでなく片付けもラクというのはプロジェクタを日常的に使うのには欠かせないポイントだと思います。スクリーンのセットアップが面倒なので、床置きの自立式スクリーンを別途用意するか、いっそのこと白壁でも十分楽しいと思います。

次回は画質周りを見ていきたいと思います。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

■関連リンク
BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ

17865-2969-295102

投稿者 B : 23:18 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2014/10/26 (Sun.)

BenQ W1080ST+ レビュー (1):コンパクトな超短焦点プロジェクタ

17865-2969-295087

久しぶりに「みんぽす」でレビュー用機材をお借りしました。今回試用するのは、BenQ のフル HD プロジェクタ「W1080ST+」です。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

BenQ W1080ST+

我が家の AV 環境は、DVD の最盛期だった 2002~2004 年に一揃い集めた機材の一部がまだ現役で稼動中。プロジェクタは 12 年も前に買った「VPL-HS10」で、当時は十分な性能でしたが、今やフル HD ではないし HDMI 端子も付いていないし、スペック的にはすっかり陳腐化してしまいました。それでもたまに大画面で観たくなって、引っ張り出してきて使っています。

その後 10 年余りの間に市場はすっかり変わってしまって、地デジ化で多くの家庭に 40inch 以上の液晶テレビが安価に導入された結果、映像を大画面で楽しみたいからプロジェクタを...という人は以前よりもさらに少なくなってしまった印象。プロジェクタも各メーカー、ビデオ用は高級機のほうに主軸を移してしまったらしく、10 万円前後でフル HD、というとエプソンか BenQ くらいしか選択肢がなくなってしまいました。あとは 30 万円クラスの LCOS プロジェクタか 5~6 万円の WXGA(1,280×800)モデルかビジネス用のデータプロジェクタか、という状況。お金に糸目をつける AV 好きには寒い時代ですが、嘆いてもしょうがない。
そんな中、ちょうど良さそうなフル HD プロジェクタとして W1080ST+ を試用する機会をいただいたので、買い換えも視野に入れつつ試してみたいと思います。

この W1080ST+ はちょうど 1 ヶ月前に発売されたばかりの新製品。製品名に「+」がついていることからも分かるとおり、前機種「W1080ST」のリファインモデルという位置づけです。W1080ST からの変化点は、横方向の台形補正に対応したこと、MHL(スマホやタブレットの MHL 端子との HDMI 接続)に対応したこと、内蔵スピーカの音質向上、の 3 点。プロジェクタとして見たときに重要な画質周りの変更点は台形補正くらいなので、それが必要なければ価格の下がっている旧機種の流通在庫を当たってみても良いかもしれません。

BenQ W1080ST+

フットプリントは 13inch クラスのノート PC と同程度。よく会議室に置いてあるデータプロジェクタと同じくらいのサイズ感なので、ビデオプロジェクタとしてはコンパクトな方ではないでしょうか。ビジネス用としても違和感のないサイズ/デザインで、超短焦点という使い勝手の良さもあるので、個人事業主系の方であれば昼間は打ち合わせに使い、夜や休日はプライベートに使う、という使い方をすればコストパフォーマンスが高そう。

BenQ W1080ST+

電源や操作ボタンは本体天面のパネルに集約されています。
通常、プロジェクタは天吊りだったりスクリーンから話して設置する必要があるので、操作はリモコン中心で本体側のボタンはほとんど使わなかったりしますが、(詳細は別途エントリーしますが)このプロジェクタはリビングのローテーブルに設置するくらいがちょうどいい投写距離なので、ここに操作系が集まっているのは意外と便利。

BenQ W1080ST+

背面の入出力端子には、HDMI IN×2(うち片方は MHL 対応)、RS-232C(PC 用アナログ RGB)入力×1、アナログコンポーネント入力×1、アナログビデオ入力×1、ステレオ音声入力×1、ステレオミニ音声入力×1、同出力×1 が備えられています。USB Type-A 端子は別売のワイヤレス HD 転送キットへの給電用とのことですが、これは国内では未発売のもよう。
入出力端子として足りないものがあるとしたら S 端子くらいでしょうが、今さら S 端子で繋ぎたい人もまずいないでしょうから、必要にして十分な端子が揃っていると思います。ステレオミニの音声出力があるので、2ch ステレオで良ければアクティブスピーカやヘッドホンを繋いでお手軽にパーソナルシアター環境を構築できそう。

BenQ W1080ST+

底面は 3 本の脚で前後・左右方向にチルト可能(左右方向は水平を整える程度)。
天吊り金具用のネジ穴も一応ついていますが、超短焦点なので天吊りよりも床置きがメインになるでしょう。

BenQ W1080ST+

前面...はこれといって特徴もありませんが、強いて挙げるならば超短焦点プロジェクタなのにリモコン受光部が前面にあるのは、兄弟モデルの長焦点プロジェクタ「W1070+」と筐体を共用しているためでしょう。リモコン受光部は天面(操作パネル内)にも配置されているため、後ろ側からのリモコン操作にも対応はしています。

BenQ W1080ST+

この製品のキモでもある、このレンズ。前玉が大きく湾曲したレンズで、見るからに広角です。

カメラ用のレンズだと、超広角レンズでは周縁部に歪曲が出やすかったり像が流れやすかったり、通常の焦点域よりも画質的に不利になりやすいもの。プロジェクタといえど光学製品なので、その法則からは逃れられないはずです。実際の画質がどの程度のものかについては、追ってチェックしていく予定。

BenQ W1080ST+

レンズのズームとフォーカスは手動式ですが、超単焦点ならばスクリーンを見ながらの調整も難しくないので、これで十分です。オートフォーカスがあるとさらに嬉しかったですが、それは贅沢というものでしょうか。
むしろ、超短焦点で下からあおるような投写になるので、画面の上下でピント面がずれそうなのがやや気になるところ。

BenQ W1080ST+

付属のリモコン。これといって特筆すべきこともありません。再生/停止や早送り/戻しボタンがついているので HDMI-CEC で BD プレイヤーの操作ができるのかと思ったら、これは MHL 接続したスマートデバイスの操作用とのことで、ちょっと残念。VOD がもっと普及してくれば、スマホやタブレットをプロジェクタに直接繋いで映画鑑賞、というのも一般化するかもしれませんが...。

BenQ W1080ST+

リモコン上の「LIGHT」ボタンを押すと、ボタンが赤く自発光するようになっています。プロジェクタのリモコンとしては一般的な仕様ですが、これがないと照明を落としたシアタールームでプロジェクタを操作するのにも一苦労するので、重要なんですよね。

そんなわけで、これから 1 ヶ月ほどかけてレビューしていきます。この際だから、今までテレビでしか鑑賞できてない BD ライブラリをできるだけプロジェクタで観返してやろうかな(笑。

BenQ / デジタルプロジェクタ W1080ST+

B00NVX8RSU

17865-2969-295087

投稿者 B : 21:08 | Audio & Visual | Minpos Review | Visual | コメント (0) | トラックバック

2013/09/20 (Fri.)

SIGMA USB DOCK

17230-2969-293400

シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM をレビュー用にお借りしたときに、これも一緒に借用していました。

シグマ / USB DOCK UD-01

SIGMA USB DOCK

Contemporary/Art/Sports へのレンズラインアップ再編の際に、ともに発表されていたレンズ調整/カスタマイズツールです。これまで、ボディ側で AF のアジャストを行う機能が搭載されたカメラは存在していましたが、レンズそのものを調整する本格的なツールをレンズメーカーが一般ユーザーに提供したのは、これが初めてではないでしょうか?私も、これがどんなものかは気になっていました。

SIGMA USB DOCK

プラスチック製の筐体に、レンズマウントと電子接点、USB ポートがつけられただけのもの。ちょっと分厚めなレンズリアキャップぐらいに見える代物ですが、このシンプルなデバイスを介して、PC からレンズの設定を行います。

SIGMA USB DOCK

裏側にはインジケータ LED が。なんとなく、この USB DOCK を下に敷いてレンズを上にセットするようなイメージがありますが、レンズの前玉を下にして、USB DOCK を上に載せるのが正しい置き方です。まあ、短めのレンズならともかく、120-300mm F2.8 のような重量級レンズの下に敷いたら壊れかねませんしね(^^;;。

SIGMA Optimization Pro

レンズの設定には、Web から専用ソフト「SIGMA Optimization Pro」をダウンロードして PC にインストールします。

SIGMA Optimization Pro

試しに手持ちの 35mm F1.4 DG HSM をセットしてみたところ、いきなりレンズファームウェアのアップデート通知が。おお、アップデートが出ていたことにすら気づいていませんでした(笑。

SIGMA Optimization Pro

というわけで、そのままアップデート。アップデート内容は、この USB DOCK に対応したことくらい。

そもそも、他社製ボディ経由でシグマレンズのファームウェアをアップデートする仕組みがないので、レンズファームを更新しようと思ったら、シグマのサポートにお願いするか、この USB DOCK を使うしかないんですよね。ま、レンズのファームを更新することもあまりないでしょうが。

SIGMA Optimization Pro

USB DOCK を使ってできることは、ファームウェアアップデートと「カスタマイズ」。

SIGMA Optimization Pro

「ピント調整」と「カスタムモード設定」の二つのボタンがありますが、35mm F1.4 DG HSM ではピント調整しかできません。Sports シリーズでは「カスタムモード設定」を使って AF リミッターのユーザーモード設定ができるようです。あと、画面上に「AF や OS の設定ができる」と書いてあるので、レンズによっては手ブレ補正に関する調整もできそうです。

SIGMA Optimization Pro

ピント調整は、最短撮影距離から無限遠までの 4 段階のフォーカス位置に関して、ピントの前後を微調整することができます。私の 35mm F1.4 DG HSM は特にピントずれを感じたことがないのでいじりませんが...。

SIGMA Optimization Pro

18-35mm F1.8 DC HSM では、代表的な焦点距離×4 段階のフォーカス位置に対して調整可能。これ、USB DOCK 単体で調整結果を実写確認できないので、調整したらカメラに付け替えて実写確認するしかなく、本気で調整しようと思ったらかなり大変なんじゃないですかね...。まあ、今まではメーカーサポートに(場合によっては組み合わせるボディもセットで)送って調整してもらうしかなく、それでも自分の好み通りに調整されてくるとは限らなかったので、自分である程度好きなようにできる、というだけでも画期的だとは思いますが。

SIGMA Optimization Pro

ちなみに、非対応レンズ(Contemporary/Art/Sports に分類される以前のシグマレンズやキヤノンの EF レンズ)をつけてみたところ、当然ながら非対応のメッセージが出てきて何もできませんでした。私の場合、手持ちのレンズに関してピント調整の必要を感じてはいませんが、50-500mm OS に関しては、フォーカスリミッターのカスタム設定ができると、野鳥でもモータースポーツでも今以上に撮りやすくなると思うんですよね。なので、50-500mm OS が Sports シリーズとしてリニューアルしたら、けっこう本気で買い換えを検討するかもしれません。

シグマ / USB DOCK UD-01 (キヤノン用)

B00CBQ5YOS

17230-2969-293400

投稿者 B : 00:18 | Camera | Camera Accessory | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2013/09/18 (Wed.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM レビューのまとめ

17513-2969-293395

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

長らく続けてきたシグマ 18-35mm F1.8 DC HSM のレビューですが、そろそろまとめたいと思います。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/5000秒、ISO100

「F1.8 通しの広角寄り標準ズームレンズ」という、他社が出しそうもないスペック(笑)のレンズがどれほどのものかと思って試させていただきましたが、これが期待に違わないレンズでした。同社の 35mm F1.4 DG HSM 譲りの破綻のない描写が、そのまま F1.8 通しのズームレンズになったかのような画。絞り開放でピントがズバッと合ったときの画は、単焦点レンズと言われても信じてしまうだけの力を持っています。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
28mm(45mm 相当)、F1.8、1/8000秒、ISO100

18-35mm(EOS だと 29~56mm 相当)という画角は、スナップ写真でよく使います。スナップで使うにはちょっとレンズが大きく重く、これに釣り合うボディとなるとカメラも含め嵩張ってしまうのと、撮り手も被写体もそれなりに「構えて」しまう物々しさになってしまうのがやや難ですが、心が動いた瞬間を、できるだけ機動力高く、とにかく美しく撮りたい、という思いに応えてくれるレンズだと思います。同時に、最近のシグマレンズを使ったことがある人ならば「こう撮れるだろうな」と考えながら撮れば、外さずに期待した画にまとめてくれる素直さも併せ持っています。逆に言えば、癖のなさ過ぎるレンズなので、多少の収差ならばむしろ好きなオールドレンズユーザーからすると、どんな写真もキレイにまとめ過ぎちゃってつまらない、と感じる部分もあります。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
32mm(51mm 相当)、F2.8、1/250秒、ISO100

テーブルフォト系にも重宝するスペックですが、最初からテーブルフォトを撮るのが目的ならともかく、食事が主役で撮影はあくまで脇役、みたいなシチュエーションだとやや大仰すぎるかも。でも、すごく透明感のある描写をするレンズなので、飲み物とか、料理の艶とか、そういったものをうまく表現してくれるのは魅力。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
22mm(35mm 相当)、F5.6、1/13秒、ISO400

18-35mm ってさすがにズーム域が狭すぎてもっと使いどころに困るかな、と思っていたんですが、鋸山登山はほぼこのレンズ一本で撮ってしまったくらい。カメラの用途で特に多い風景とスナップが、いかにこの焦点域に集中しているか、ということに改めて気がつきました。

あと、写真はアップしませんでしたが、このレンズで子どもたちを撮ると、すごく「いい写真」になることが多い。単焦点レンズの描写でズームが効くことで、子どもたちを「こう(多くは自然な笑顔で、背景がふわっとボケた印象的な写真)撮りたい」という場面が思ったように撮れる。子どもの純粋な表情を、このレンズの澄んだ描写力がうまく画にしてくれるんだと思いますが、おかげでこの夏休みには子どもたちや姪っ子たちのいい表情を、たくさん撮ることができました。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
23mm(37mm 相当)、F8、1/30秒、ISO400

35mm F1.4 DG HSM はフルサイズで使ってナンボ、APS-C だと逆に持て余すレンズだと思います。逆に APS-C 機がメインなら、35mm F1.4 よりもこの 18-35mm F1.8 のほうが重宝するのではないでしょうか。私も、5D Mark III を買わずに今でも 7D がメインカメラだったら、このまま自腹で購入していたに違いありません。

欲を言えば、フルサイズ向けに 28-55mm F1.8 とかいうレンズを開発してほしいところですが、実際にできたとして、どれくらい大きく重くなるか想像もつきません(笑。あるいは、今のところオーソドックスなスペックのレンズしか出ていないミラーレス向けの DN シリーズ(まあ、DP Merrill シリーズのレンズをベースにしているので、ニッチなスペックは出しにくいのでしょうが)で、ボディメーカーからは絶対に出なさそうなこういうスペックのレンズに挑戦してほしいですね。50-500mm、120-300mm F2.8、18-35mm F1.8 という常識外れのレンズを出してきたシグマだからこそ、今後もそういう「カメラ好きを唸らせるレンズ」を出し続けていってほしいと思います。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

B00DBL0NLQ

■関連リンク
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:レビューはじめます
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM と新湊大橋を渡る
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:透明感あふれる描写
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM で料理をおいしく撮る
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM でシールドマシンのカッターヘッドを撮る
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM と鋸山を登る
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM を単焦点レンズと比べてみる

17513-2969-293395

投稿者 B : 00:35 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック