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2013/09/10 (Tue.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM を単焦点レンズと比べてみる

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シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM のレビュー、それなりに作例も貯まってきましたが、もう少しだけ続けます。

単焦点レンズ並みの明るさを持つこのレンズ、では実際に単焦点レンズと比べてみたらどうなのか?というのはやはり気になるところ。というわけで、今回は実際に手持ちの単焦点レンズと比べてみました。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

比較対象は、キヤノンの EF28mm F1.8 USM と、シグマの 35mm F1.4 DC HSM の二本。EF28mm は私が一眼レフを使い始めて初期の頃に買った単焦点レンズで、今でも愛用している一本です。シグマ 35mm F1.4 は昨年末に鳴り物入りで登場して、あまりの描写力のスゴさに驚愕し、完全に予定外だったにも関わらず買わずにはいられなかったレンズ。どちらも、手持ちの単焦点レンズの中では気に入っているものだけに、それに匹敵する描写が見られるかどうか、比べてみました。

まずは開放 F1.8 同士の比較で、28mm から。

絞り値シグマ [Art] 18-35mm F1.8 DC HSMキヤノン EF28mm F1.8 USM
F1.8 18-35mm F1.8 DC HSM EF28mm F1.8 USM
F2.8 18-35mm F1.8 DC HSM EF28mm F1.8 USM
F4 18-35mm F1.8 DC HSM EF28mm F1.8 USM
F5.6 18-35mm F1.8 DC HSM EF28mm F1.8 USM

おっと、これは一見して違いが分かるほどに差がありますね。

まずは、逆光ゆえに EF28mm F1.8 USM は木の葉の周辺に盛大なパープルフリンジが出ていて、絞り込むほどに改善されていっていますが、シグマ 18-35mm はフリンジはほぼ皆無。EF28mm のほうはさらに樽型の歪曲収差があって、全体的に暗部が浮いた印象、かつ絞り開放ではピント面でも描写はゆるゆるです。それに対してシグマ 18-35mm は歪曲収差も抑えられており、コントラストも高く、発色も EF28mm とは違った傾向。絞り開放からピント面はビシッと来ていて、背景のボケとはしっかり分離されています。
まあ EF28mm F1.8 は 1995 年 9 月発売、実に 18 年も前のレンズなので、さすがにコンピュータシミュレーションをベースに設計され、コーティング技術も進んだ現代のレンズと比べると分が悪いですが、ここまでハッキリと違うとは。

まあ、愛用の EF28mm F1.8 USM の名誉のために弁護しておくと、このレンズの柔らかい描写と暖かめの発色は、子どもを撮るととても好ましい雰囲気に仕上がるので、これはこれで好きです。フルサイズ機でもちゃんと使えるし(むしろ、本来の画角で使ってこそのレンズだと思います)。

続いて最新設計のシグマレンズ同士の比較。

絞り値シグマ [Art] 18-35mm F1.8 DC HSMシグマ [Art] 35mm F1.4 DG HSM
F1.4 N/A 35mm F1.4 DG HSM
F1.8 18-35mm F1.8 DC HSM 35mm F1.4 DG HSM
F2.8 18-35mm F1.8 DC HSM 35mm F1.4 DG HSM
F4 18-35mm F1.8 DC HSM 35mm F1.4 DG HSM
F5.6 18-35mm F1.8 DC HSM 35mm F1.4 DG HSM

うわあ、これは甲乙つけがたい描写ですね。F1.8 以降はどちらがどちらのレンズと言われても、見分けるのは難しそう。

18-35mm F1.8 は 35mm F1.4 に比べて明るさを 2/3 段妥協して APS-C 専用にすることで、そのままの描写をズームレンズに持ってきた、と言えるレベルの描写をしています。よく見ると、同じ絞り値でも 35mm F1.4 のほうがボケが若干きれいな気はしますが、そう思って見ないと分からないレベル。まあ、35mm F1.4 は F1.4 の絞り開放から十分以上に使い物になるレンズ、という点で無二の価値がありますが、フルサイズ対応と絶対的な明るさを取るか、APS-C 専用でも使い勝手を取るか、という選択ですかね。18-35mm も絞り開放からガンガン使っていけるレンズだと思います。

最近はミラーレスの登場でオールドレンズがもてはやされていて、個人的にもオールドレンズ遊びは大好きですが、こうやってちゃんと比べてみると、やっぱりレンズは「味」という好みを除外して比べれば、「最新のレンズが最高のレンズ」と言えると思います。最新の設計技術と製造技術の向上すげえ。

本当は 18~21mm 付近の単焦点レンズとも比較してみたかったところですが、あいにく EF マウントで相応のレンズを持っていないので、今回は以上で。
個人的にも、なかなか興味深い比較結果でした。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM と鋸山を登る

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投稿者 B : 00:50 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2013/09/04 (Wed.)

鋸山

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鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F5.6、1/640 秒、ISO100

千葉撮影ツアーの写真を続けます。前後して海上電柱の写真を先に上げてしまいましたが、その前には鋸山に登ってきました。ここも、以前から一度来てみたいと思っていた場所。千葉って、なにげに自然の撮影スポットの宝庫ですよね...でも、千葉といっても広いし、クルマがないとアクセスしづらい場所が多くて、今まで足を向けていませんでした。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
28mm(45mm 相当)、F2.8、1/400 秒、ISO100

「鋸山」は、その名の通り尾根がのこぎりの刃のようにぎざぎざと連なっている山。登ってみると、アップダウンがきつくてかなり大変でした。クルマで山頂駐車場(名前の通り複数ある駐車場のうち、最も山頂に近い場所)まで行ってから徒歩でも、山頂に着く頃には軽く息が上がる感じ。山道ではなくほぼずっと階段なので、登りやすくはあるんですが、膝に来る。その後の下り階段で膝が笑い、駐車場に戻る登りでは心臓が破れそう。いかに普段鍛えていないかを痛感する登山となりました。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
22mm(35mm 相当)、F8、1/400 秒、ISO100

そしてこれが有名な、山頂の「地獄のぞき」。断崖絶壁の端からハングオーバーした岩の上から、下を覗き込めるわけですが、高所恐怖症の私にここまで行けるはずもなく(;´Д`)。しかし、遠巻きに見ている分には絶景ですねえ(笑

この山、江戸時代から昭和にかけての採石地だったそうで、この微妙に人工的な切り立った崖にはその「人の手」の所業を垣間見ることができます。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
32mm(51mm 相当)、F5、1/400 秒、ISO100

「地獄のぞき」の裏側は、こんな感じ。途中は階段でも何でもなくて、岩肌の凹み(これも半ば人工的につけられたものでしょうが)に足を掛けて登っていくことになります。ただでさえ怖いのに、こんなの無理(;´Д`)。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F8、1/160 秒、ISO100

しかし、「地獄のぞき」の眼下には、こんな絶景が広がっています(写真は「地獄のぞき」よりも高い、けどそれほど怖くない高台の上から撮影)。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
25mm(40mm 相当)、F11、1/100 秒、ISO100

眼下には、房総半島の深い緑。そして、美しく弧を描く高速道路。いいですねえ。

ピーカンの青空だったのに、空気がイマイチ澄んでいなくて、遠景がちょっと靄ってしまったのだけが悔やまれます。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F8、1/320 秒、ISO100

こちらは南房総方面。この、山頂から港湾が見渡せる、というのがいいね。

かなり高低差があるので、カメラのミニチュアモードを使わなくても、街がミニチュアに見えます。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
21mm(34mm 相当)、F1.8、1/60 秒、ISO100

絶景を堪能したら、次は大仏参り。笑いはじめた膝を誤魔化しながら延々と階段を下ると、数多の羅漢像に出会います。こういう状況こそ、開放 F1.8 のこのレンズの本領発揮(笑。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
19mm(30mm 相当)、F1.8、1/6400 秒、ISO100

ずいぶん下ったところで、目指していた大仏が我々を出迎えてくれました。思っていた以上に立派な大仏で、圧倒されます。ここで小休止。

鋸山

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
24mm(38mm 相当)、F1.8、1/8000 秒、ISO100

大仏の脇には「お願い地蔵尊」なるものがあり、ここにこのミニチュアのお地蔵さんを備えて願を掛けるようです。数百...ではきかない数の地蔵が備えられていて、新しめのものは整然と並べられているものの、古いものは単に「山」となって盛られている状態。四本木さんがこの状態を「インフィニティのなり損ない」と言っていたのには深く共感しました(笑

というわけで、けっこう体力は使いましたが、久しぶりの登山、楽しみました。レンズは望遠も持って行っていましたが、始終ほぼ 18-35mm で事足りました。このレンズの作例撮影に登山を選んで正解だったようです。軽くバテてしまい、カメラとレンズ任せで撮ってもビシッと決めてくれる打率の高さに、このレンズの実力を見た気がしました。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 01:21 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (2) | トラックバック

2013/09/02 (Mon.)

はじめての海ほたる

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海ほたる

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F1.8、1/4000 秒、ISO100

夏の終わりの思い出に...というわけではないのですが、千葉の奥の方まで遠出してきました。シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM のレビュー用作例撮影を兼ねてのつもりで、いろいろ撮ってきました。

移動はクルマだったので、道中、海ほたるで初めて下車。アクアラインを通ったこと自体はあったんですが、海ほたるってこんな感じなんですね。東京湾の真ん中にある、不思議なパーキングエリア。地図を見て狭いと思っていた東京湾も、こうして中央に立ってみると、思いのほか広かったことを実感します。

海ほたる

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
24mm(38mm 相当)、F1.8、1/5000 秒、ISO100

海ほたるの外、見晴らしのいいところに展示されているのが、このアクアラインを掘削したシールドマシンのカッターヘッド。アクアラインや地下鉄のトンネルを掘るのはこういうカッターヘッドがついた筒状のマシンなのですが、実物は初めて見ました。この円の広さのトンネルをクルマで通ってきたんだと思うと、なんだかすごい、と感動すると同時に、通ってきたトンネルはもっと広かったような?という気にもなります。

海ほたる

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F2.8、1/3000 秒、ISO100

カッターヘッドから規則的に生えている、カッタービット。

巨大なメカのこういうディテールって、見ているだけでワクワクします。

海ほたる

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F4、1/640 秒、ISO100

シグマの DP シリーズは「金属とか錆とかを撮るとゾクゾクするほどの質感で撮れる」と言われますが、それは Foveon センサの特性もさることながら、近年のシグマレンズのシャープさによるところも大きいと思います。このレンズは、そんなシグマレンズの「シグマらしさ」が詰まったレンズではないでしょうか。

海ほたる

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
29mm(46mm 相当)、F11、1/250 秒、ISO100

海の上の島。海の上の道。夏の終わりに、最も夏らしいリゾート気分を味わえたような気がします。車を持っていないので自分ではそうそう来れないのですが、今度は家族で来てみたいなあ。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 00:00 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2013/08/24 (Sat.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM で料理をおいしく撮る

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シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM のレビューを続けていきます。今回は...明るいレンズを手に入れたら、やっぱり薄暗い場所でキレイに撮りたい。あるいは、近接でボケの大きな写真を撮りたい。しかも、28-50mm 前後の画角は、私が飲み食いの写真を撮るときによく使う焦点距離なので、これは相性が良いに違いない。ということで、人形町の和風ワインバル「MIYABIYA」に行ったついでに、作例を撮ってきました(笑。

下町ワイン酒場 MIYABIYA

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F2、1/50 秒、ISO400

昨年 8 月にオープンした MIYABIYA は、今月でちょうど 1 周年。それを記念して、8 月いっぱいはスパークリングワイン 1 杯 180 円(税抜)キャンペーンをやっていました。普通、外でスパークリングワインをこの値段で飲める機会なんてまずないですよ。調子に乗っておかわりをしまくってしまいました。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F2.8、1/20 秒、ISO400

かつお酒盗のクリームチーズ添え。私の大好物のおつまみのひとつです。これさえあればいつまででも飲んでいられます(笑

この店に来たのはなにげに昨年末以来というけっこう久しぶりでしたが、知らない間にメニューが大幅リニューアルされて、和メニュー中心になっていました。以前の洋メニューもおいしかったけど、こっちのほうが「みやび屋」らしい。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F4、1/15 秒、ISO800

数量限定、築地の本まぐろ刺、880 円(税抜)。脂の乗った赤身のツヤ感が表現できているでしょうか。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F4、1/50 秒、ISO800

アボカドとわさびのクリームチーズ。実は、アボカド苦手なんですよね(笑

でも某氏がおかわりしていたくらいだったので、きっとこれもおいしかったに違いない。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
24mm(38mm 相当)、F2.8、1/50 秒、ISO1000

スパークリングでない白ワインに移ります。

このレンズ、撮っている間は「もう一歩寄れても良いのになあ」と感じる瞬間もありますが、後で仕上がりを見てみると思っていたより良い感じ、という写真が多いように思います。開放 F 値が明るいからシャッタースピードを上げられて、手ブレした失敗作も少ないし、何より開放付近からとてもシャープ。すごく歩留まりの高いレンズです。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/30 秒、ISO400

絞り開放 F1.8。この、背景がぶわっとボケてピント面だけがビシッと合っている感じ。料理は酒盗のアヒージョですが、ぐつぐつ煮立っているオイル表面の反射が玉ボケになっていて、これこそ料理のライブ感ですよ(何

それにしてもアヒージョ(スペイン)とかバーニャカウダ(イタリア)っておいしいですよね。いくらでもワインが進みます。

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/40 秒、ISO400

ずわい蟹のカニ身とカニ味噌甲羅焼き!これはうまい。今まではカニといったら日本酒だろうが!と思っていましたが、こういうカニ味噌と白ワイン、という組み合わせもなかなか侮れない。危うくおかわりするところでした(ぉ

MIYABIYA

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F2.8、1/30 秒、ISO400

〆は定番ふわとろオムカレー。オムの部分のふわとろっとした優しさと、カレーのピリッとした辛さのコンビネーションがいい。

レンズに話を戻すと(笑)、私は飲み食いの写真は単焦点レンズで撮ることが多いのですが、単焦点だと構図がワンパターンになりがち。かといって、せっかく美味しいものを食べているのに撮影に時間をかけすぎて美味しい瞬間を逃すのも惜しい。そういうときに、「F 値が明るく、かつテーブルフォトでよく使う焦点距離を網羅している」このレンズはとても重宝しますね。歩留まりもよく、写りも良いので、サッと撮ったらあとは味を堪能することに集中できます。
難点があるとすれば、このレンズはさすがにけっこう大きく重いので、飲食店でこのレンズを装着した一眼レフを取り出すのがなかなか躊躇される、ということでしょうか(笑。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:透明感あふれる描写

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投稿者 B : 00:21 | Dinner | EOS 7D | Gourmet | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2013/08/20 (Tue.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:透明感あふれる描写

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SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/3200 秒、ISO100

シグマの 18-35mm F1.8 DC HSM の作例を載せていきます。前回は、絞り込んだ写真ばかりになってしまったので、今回は逆に絞り開放で撮った写真だけを集めてみました。

このレンズ、ズームレンズでありながら焦点距離は 18-35mm という、標準ズームにしては望遠が足りず、広角ズームというほどには広角でもない、なかなか使いどころの難しいレンズではあります。絞り込むことの多い風景だったり、何を撮るか分からないような状況での「とりあえずの一本」だったらむしろ 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM あたりのほうがよっぽど使い勝手がいいはず。それでもこのレンズを使うなら、絞らずに開放~F2.8 くらいまでの間で使ってこそ、意味があるというもの。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/4000 秒、ISO100

実際に撮ってみると、なんというかとても透明感にあふれる描写をしていて、すがすがしい印象の写真が撮れます。蒸し暑い日本の夏も、このレンズの絞り開放で撮ると、やけに爽やかに写ります。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/640 秒、ISO100

この、背景の大きなボケの中からぐわっと持ち上がってくる被写体の存在感。単焦点レンズで撮った写真だと言われれば、何も考えずに信じてしまいそうな画です。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F1.8、1/400 秒、ISO100

このレンズを使っていて不思議なのは、どこまでズームしても F1.8 のまま変わらない、ということ。ズームレンズといえば F 値可変は珍しくなく、またどんなに明るくても F2.8、というのに慣れていると、ズームレンズなのに F1.8 通し、というのは、撮っていて気持ち悪いくらいに不思議な感覚に陥ります。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
31mm(50mm 相当)、F1.8、1/1600 秒、ISO100

光沢とか透過光とか、そういう被写体との相性がとても良いレンズだと思います。テレ端でも 35mm なので、被写体に近寄りすぎるとパースが気になってくることもあり、小さな被写体のマクロ的な撮影よりも、そこそこ大きさのある被写体にグッと近寄って絞り開放で撮る、というのが、このレンズを最も美味しく使える撮り方じゃないでしょうか。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/320 秒、ISO100

ただ、ボケを活かそうと思ったら、どうしてもテレ端付近に頼りがちなのは、焦点距離がワイド寄りなこのレンズの宿命でしょうか。広角側だと開放でもそれほどボケてくれないので、ついついテレ側でボカしたくなってしまいます。ワイド側の F1.8 はボケを作るよりもシャッタースピードを稼ぎたいシチュエーションで活用するのがいいのかもしれませんが、せっかくだから積極的に画作りにも使っていきたいところ。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

B00DBL0NLQ

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SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM と新湊大橋を渡る

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投稿者 B : 00:52 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (2) | トラックバック

2013/08/15 (Thu.)

新湊大橋を渡る

17513-2969-293212

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F8、1/640 秒、ISO100

夏休みの帰省中、主に撮りたかった被写体は、昨年秋に車道が開通、追って今年 6 月に歩道まで開通した「新湊大橋」です。主に周辺の軽金属や木材に関する材料や完成品の輸送拠点として使われ、海外には特にロシア方面との交易が多い富山新港の、東岸と西岸を繋ぐ橋として建造されました。港にはタンカーの出入りもあるため、橋桁の高さは海抜 47m と高く設定されています。
最近、広角レンズでの巨大建造物撮影にハマっている私としては、故郷にできたこの大橋は撮らざるを得ない。ちょうどいいタイミングでお借りしているシグマ 18-35mm F1.8 DC HSM を手に、渡ってきました。風景写真が中心なので、せっかく開放 F1.8 のレンズでありながら、ほとんどの写真を絞り込んで撮ってしまっていますが、ご容赦を。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F8、1/400 秒、ISO100

私は橋の東側から西側にかけて渡ります。とはいえ、徒歩・自転車での通行は橋のふもとからではなく、港の端付近にあるエレベーターで 40m あまりを上って、海の上の部分だけを歩いて渡るようになっています。通行は無料ですが、エレベーターの運行は治安上の理由により 6:00~20:00 に限定されています。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
19mm(30mm 相当)、F11、1/125 秒、ISO100

エレベーターでぐいーーーん、と上ると、そこはもう地上約 45m の世界。

高所恐怖症の私は上るの無理かも、と思っていたんですが、下に見えるのはほぼ海面だけで、それほど高さを実感せずに済むので、なんとか立っていられました(;´Д`)ヾ。
むしろエレベーターの昇降中のほうが、目の前の景色がどんどん下に見えていくぶん怖かったという...。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
20mm(32mm 相当)、F11、1/400 秒、ISO400

ただ、陸側を見ると、民家の屋根とかが普通に見えるので(それも、幼い頃からよく知っている風景を初めての角度から見るだけに)ちょっと足がすくみます。

ちなみに写真に写り込んでいる横線は、窓に埋め込まれているおそらく飛散防止用の透明ワイヤーです。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
20mm(32mm 相当)、F11、1/25 秒、ISO400

これから渡る橋は、こんな風に見えます。中央部が最も高くなっているので、ここからは微妙に上り。この天井の上が、自動車用道路になっています。オープンな自動車道のほうが、見晴らしは良さそう。

歩道の両脇には、しっかりした金網と、斜め方向に窓がついています。視界が限られているので、こんな私でもあんまり怖くない!これはありがたい(笑

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
29mm(46mm 相当)、F5.6、1/40 秒、ISO200

ここが中心部。最も高く、最も陸地から遠い場所ですが、周りがよく見えないのであまり実感が湧きません(笑。

もっと揺れるかと思っていたら、がっしりした建物の中を歩いているような感じで、ほとんど揺れず。これでも当初は揺れが大きくて歩道の開通が予定より延期になった、という話ですが。
直射日光が当たらず、標高も高くて、海風も吹いてくるので、真夏でも意外なほど涼しくて快適。渡っている人はまばらながら、ジョギングやウォーキングをしている人と複数すれ違ったので、確かにそういうコースに向いているように思います。距離も正確に測れるし(^^;;

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F8、1/160 秒、ISO100

対岸の近くまでやって来ました。

こちら側の風景を上から見下ろす、というのも新鮮だなあ...。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
23mm(37mm 相当)、F11、1/160 秒、ISO100

西側のエレベーター乗り場付近にたどり着きました。

歩道はここで終わりですが、橋自体の全長は 3.6km あるので、車道はこの先さらに 1.5km くらい続いています。
そして、右手に見えるのが海王丸パーク。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F1.8、1/8000 秒、ISO100

エレベーターを降りると、そこからさらに 1km ほど歩いたところに海王丸パークがあります。歩道はまだ工事中とのことで、途中までは砂利道を歩くことになります。

20 年前には、この港を歩いて渡って海王丸パークまで行ける日が来るなんて想像もしていなかったよ...。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F11、1/500 秒、ISO100

帆船海王丸と新湊大橋、市が誇る二大建造物の共演です。

この方角(東向き)なら、時間と天候さえ合えば朝焼けとのスリーショットも狙えそうだなあ。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F11、1/400 秒、ISO100

帆船海王丸は、もともと商船学校の練習船として作られた帆船で、後継の就航後に退役してこの富山新港に展示されています。今ではこのパークも閑古鳥が鳴いていますが、子どもの頃、この船を初めて見に来たときには、ワクワクしたなあ。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F2.8、1/5000 秒、ISO100

午前中だと完全に逆光になってしまうので、撮影には向いていなかったですね...。船体が白いので、シルエットとして潰してしまうのはもったいないし。午後の順光で撮ったほうが綺麗だったかな。

万葉線

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
24mm(38mm 相当)、F8、1/80 秒、ISO100

帰りはまた大橋を歩いて渡ってもちょっと面白くないので、別ルートで帰ります。

海王丸パークから岸のほうに 1km ほど歩いて行くと、大橋のエレベーターよりもさらに奥側に駅があります。高岡駅とこの富山新港西岸を繋ぐ路面電車、通称「万葉線」。私も中学生くらいまではけっこう乗りましたが、当時から万年経営難と言われ続けながら、いつのまにかこんなキレイな車両を導入していたので、軽く驚き(笑

越ノ潟フェリー

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
23mm(37mm 相当)、F8、1/125 秒、ISO100

で、この終着駅の真向かいに、富山県営渡船・通称「越ノ潟フェリー」の乗り場があります。

大橋が開通するまでは、港の東西の行き来にはクルマでぐるっと港を回るのでなければ、このフェリーを利用していました(無料。運行自体は現在も続いています)。30 分に 1 本程度しかないフェリーですが、クルマに乗れない老人や子どもには貴重な交通手段。

越ノ潟フェリー

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
19mm(30mm 相当)、F8、1/500 秒、ISO100

これがそのフェリー。たぶんこれ少なくとも 25 年前からずっと使われている船体だと思いますが(笑、人間だけでなく自転車や原付くらいであれば乗り入れることができます。この船体はまだマシなほうで、今でも残っているかどうか分かりませんが、私が子どもの頃にはもっと小さな、漁船を改造したようなフェリーも使われていました。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F5.6、1/1250 秒、ISO100

時間にしてほんの 4~5 分の船旅ですが、普段の生活で船に乗る機会なんて滅多にない人がほとんどだと思うので、これはこれで貴重な体験ではないでしょうか。私も最後に乗ったのは高校時代だったと思うので、たぶん 18~19 年ぶりくらいに乗りました。潮風がなかなか心地良い。
まあ、橋を歩いて渡っても 5~6 分というところなので、最大で 30 分待ってまでこの船に乗る意味は、普段の足としてはまずないと思いますが(22 時頃まで運行しているので、橋が閉鎖される 20 時以降の足としては意味はあります)。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
18mm(29mm 相当)、F8、1/640 秒、ISO100

フェリーは大橋と併走する格好で運行されているので、大橋をほぼ真下に近い位置から見上げながら港を渡る、というのもなかなか乙なものです。

新湊大橋

[ Canon EOS 7D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM A013 ]
35mm(56mm 相当)、F1.8、1/6400 秒、ISO100

何もない辺鄙な田舎の港町に現れた、現代の巨大建造物。そうそう何度も見に来る価値がある場所ではないかもしれませんが、こういうミスマッチも面白いのではないでしょうか。富山を訪れる機会があれば、海の幸を求めがてら、ぜひ一度、どうぞ。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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■関連リンク
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:レビューはじめます

17513-2969-293212

投稿者 B : 00:26 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2013/08/07 (Wed.)

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM:レビューはじめます

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最近、ちょっとレビューづいてしまっていますが...またしても試してみたい製品のレビュー企画があったので、「みんぽす」でシグマの新レンズ、18-35mm F1.8 DC HSM をお借りしました。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

同社の「Art」ラインに属するこのレンズ。120-300mm F2.8 とか、200-500mm F2.8 とか、私も愛用する 50-500mm とか、良くも悪くもニッチ、もっと良く言えば変態(誉め言葉)なレンズが多いシグマの中でも、おそらく最もブッ飛んだスペックのレンズがこの 18-35mm F1.8 ではないでしょうか。ズームレンズは明るくても F2.8 まで、という常識を覆し、APS-C 専用ながら F1.8 通しのズームという、我々の度肝を抜いてくれたこのレンズ。ぜひ一度試してみたいと思っていました。特に、私は EOS 5D Mark III を買ってからは EOS 7D は完全に望遠専用(もっと言うと 50-500mm 専用)ボディとなってしまっていましたが、このレンズは久しぶりに超望遠以外で「あえて 7D を使う理由」を与えてくれる可能性があります。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

ちょっと前までだと、レンズメーカーのレンズはカメラメーカーの純正レンズと比べて安さを重視して買うもの、という印象でした。現在でもそれは変わっていない部分はありますが、エントリーモデルの一眼レフなら 4 万円でレンズキットが買えてしまう時代ですからね...。そういう環境にあって、「ニッチだけど用途にハマる」「玄人好きのするスペック」「あえて王道レンズの画質で大手メーカーと勝負」という部分での商品展開を強化している近年のシグマの姿勢には共感するところがあります。このレンズも、スペックを見ただけで、まさにそういう製品づくりの結晶である、と感じます。
あえて難を挙げるとすれば、昨年からの「フルサイズ祭り」とも言える各社の新製品攻勢の中で、あえて APS-C 専用として出してきた、というタイミングの難しさでしょうか。まあ、フルサイズ対応で F1.8 だとどれだけ大きく重いレンズになったか...と想像すると、これは APS-C 専用だからこそ製品化できたものでしょうが。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

岩崎一郎デザインになってからのシグマレンズは、写りだけでなく外観も美しいですね。見た目は写りには全く関係ありませんが、写欲を刺激するという点では、レンズの外観も非常に重要だと思います。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

鏡筒には発売年のヴィンテージである「013」の刻印が。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

私の愛用する 35mm F1.4 DG HSM との比較。太さはほぼ同じですが(フィルタ径は 18-35mm のほうが大きくて φ72mm)、ズームレンズだけあって 18-35mm のほうが全長はずいぶん長いです。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

EOS 7D に装着してみるとこんな感じ。キヤノンの APS-C センサで使うと約 29-56mm F1.8 相当のレンズになります。広角ズームというより「テレ側が妙に短い標準ズームレンズ」という画角。標準ズームレンズとしてはお世辞にも使い勝手が良いとは言えませんが、「28mm F1.8・35mm F1.8・50mm F1.8 という三本の大口径単焦点レンズをまとめて持ち歩き、かつレンズ交換なしで使える」と考えると、とても面白いレンズだと言えます。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

でもレンズ全長はやっぱり長いですね。具体的には、サイズ(最大径×全長)はキヤノンの EF100mm F2.8L MACRO IS USM とほぼ同じで、重さは 18-35mm F1.8 のほうが約 185g 重い。重量級のクマデジタル氏をして「ズッシリ重いです。こんなに重かったかなぁ」と言わしめる 100L MACRO よりも重い、というのはちょっと持ち運びに躊躇しそう。それでも F1.8 の単焦点レンズ三本を持ち歩くことを考えれば(ry

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

ともあれ、とても気になっていたレンズを試用できる機会に恵まれて嬉しいです。これから夏休みに入っていくので、重点的にいろいろ撮ってみたいと思います。

シグマ / [Art] 18-35mm F1.8 DC HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 00:18 | Camera | DSLR | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2013/08/05 (Mon.)

東芝「E-CORE キレイ色」レビューのまとめ

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東芝ライテックの高演色 LED 電球「E-CORE キレイ色」のレビュー、最後に総括しておきたいと思います。

LDA6L-D-H-E17/S

電球型蛍光灯(今回は、ネオボール Z EFA15EL/13-E17)からの乗り換えを考えたときに、それぞれメリットとデメリットは以下のような感じ。

■メリット

  • ランニングコストが低い。実売価格(ネオボール Z:1,000 円前後、E-CORE キレイ色:2,500 円前後)は 2.5 倍高いですが、定格寿命が 6.6 倍長い(ネオボール Z:6,000 時間、E-CORE キレイ色:40,000 時間)ので、電気代の差を考慮しなくても、「E-CORE キレイ色」のほうが 2 倍以上コストパフォーマンスが高いことになります。
  • 寿命が長い。ランニングコストの項でも書きましたが、コストパフォーマンスだけでなく、頻繁に交換しなくてもいい、という面倒のなさもポイントだと思います。
  • 発色が非常にいい。「平均演色評価数 Ra90」というのは伊達ではなく、電球色・昼白色ともにクセのない素直な発色。電球型蛍光灯と比べても印象の良い色で、生活空間に使っても、写真や絵画など色再現性が求められる環境でも(プロの現場でもない限り)実用になるレベルだと思います。
  • 想像していたより明るい。もっと薄暗かったり、スポットライト的に照らされる感じかと思っていましたが、明るさだけで言えば電球型蛍光灯を置き換えてもいいと思えるレベル。

■デメリット

  • 初期投資が高い。いくらランニングコストが低いといっても、初期投資が高ければどうしても躊躇してしまうものです。我が家の場合、リビング+ダイニングで電球型蛍光灯を合計 10 本使っているので、これを全て置き換えるには約 25,000 円も払わねばならず、けっこうなハードルになります。
  • 光の指向性が強い。スポットライト的、とまでは言いませんが、生活空間の地明かりは壁や天井からの反射も含め、「回り込んだ柔らかい光」のほうが目に優しく、気分を落ち着かせる効果もあります。E-CORE キレイ色の光は光源からの直射を受けている印象が強く、本を読むにもちょっと光がキツい印象を受けます。また、それ以上に辛いのは硬い影が出やすいことで、この下で読書や勉強、作業などをするにはスタンドライトなどを併用して手許に落ちる影を和らげてやる必要がありそうです。

というわけで、明るさや発色、コストパフォーマンスを考慮すると、もうそろそろ電球型蛍光灯から LED 電球に乗り換えてもいいタイミングなんだろうな、とは思います。が、今回試用させていただいた LDA6L-D-H-E17/S・LDA6N-D-H-E17/S の 2 機種に関して言えば、明るさや発色では特に不満はないものの、生活空間の照明としてはちょっと指向性が高すぎて厳しい、というのが正直な結論。同社の「E-CORE」シリーズの中には、明るさは「キレイ色」と同等の 380lm で「光が広がるタイプ」というのもラインアップされているので、演色性は Ra80 に落ちてしまうものの、こちらのほうが私が求めているものに近いのかもしれません。とはいえ自宅の環境で試さなければ何とも言えないので、また試用する機会があったりするととてもありがたいのですが...。

ちなみに、

EFA15EL/13-E17

我が家のリビング・ダイニングの照明、ネオボール Z を使っているときの見た目はこんな感じ↑なんですが、

LDA6L-D-H-E17/S

「E-CORE キレイ色」を入れると、こんな感じ↑に。ランプシェードに対してランプが小さすぎて、ちょっと貧相に見えてしまいます。このシャンデリア自体が「E17 口金で E26 口金相当の大型ランプを使う」という特殊な仕様になっているためで、LED 電球が悪いわけではないんですが...。調べてみたところ、東芝にもパナソニックにもこういう E17 口金で大型ランプという LED 電球はラインアップされていないようなので、本格的に乗り換える場合は↑の状態をガマンするか、E17→E26 の変換ソケットでも噛ませるしかなさそうです。

そんなわけで、「E-CORE キレイ色」のレビューはこれでいったん終了しますが、私の LED 電球探しはまだしばらく続きます。

今回は、貴重な試用のチャンスをいただきどうもありがとうございました>東芝ライテック様、ウィルヴィー様。

東芝ライテック / LED 電球 ミニクリプトン形 E-CORE キレイ色(電球色相当) LDA6L-D-H-E17/S
東芝ライテック / LED 電球 ミニクリプトン形 E-CORE キレイ色(昼白色相当) LDA6N-D-H-E17/S

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■関連リンク
高演色 LED 電球「E-CORE キレイ色」がやってきた
東芝「E-CORE キレイ色」:まずは明るさをチェック
東芝「E-CORE キレイ色」:色はどの程度正しく出ているか?
東芝「E-CORE キレイ色」:食卓での見え方はどうか

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投稿者 B : 00:17 | KADEN | MONO | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2013/08/02 (Fri.)

東芝「E-CORE キレイ色」:食卓での見え方はどうか

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高演色 LED 電球「E-CORE キレイ色」のレビューは、もう少しだけ続きます。

私が LED 電球の導入を検討しているのは、まず主にリビング・ダイニング。写真を撮る環境光として考えた場合には、前回のように正確な演色性も重要ですが、生活空間での照明としては、むしろ人肌の美しさと、ある意味それ以上に「食べ物が美味しそうに見えるか」が重要だったりします。

ちょっといいレストランやバーに行くと、照明に白熱灯を使っていることがほとんど。これは、店内を落ち着いた雰囲気にして、ゆったり飲食してもらいたい、というのと同時に、「同じ料理でも暖色系の色味が強いほうが美味しそうに見える」という意図によるものです。我々は真っ赤なトマトや卵の黄色が「美味しい色」であることを我々は本能的に知っているので、その心理を利用したものと言えます。
いっぽうでドラマ『孤独のグルメ』に出てくるような大衆食堂では、店内の照明は色温度高めの蛍光灯(青白く見える昼光色蛍光灯)が使われている場合が多いです。どんなに美味しい料理でも、青みがかった光で見ていては、食欲も美味しさも半減してしまうもの。なので、私はこういうお店で料理の写真を撮るときには、カメラ側のホワイトバランスをいじったり、RAW で撮っておいて後からホワイトバランスを調整することで少し赤みがかった方向に振ることがほとんど。そうすることで、「記憶にある美味しさ」が写真で表現できるような気がしています。

なので、食卓の照明、超重要。同じ奥さんの手料理でも、照明が違うだけで随分と気分が変わってきます(笑。
では、私が普段使っている電球型蛍光灯「ネオボール Z」と LED 電球「E-CORE キレイ色」では、料理はどのように見えるでしょうか。カメラ(NEX-5R)の設定を合わせて、写真で比較してみましょう。

ホワイトバランスEFA15EL/13-E17(電球色)LDA6L-D-H-E17/S(電球色)
太陽光 EFA15EL/13-E17 LDA6L-D-H-E17/S
電球 EFA15EL/13-E17 LDA6L-D-H-E17/S
AWB EFA15EL/13-E17 LDA6L-D-H-E17/S

基本的には前回演色性をチェックしたときと同様、ネオボール Z のほうが黄色みがかっていて、「E-CORE キレイ色」のほうがバランスがいい発色になっています。
カメラでの撮影なので、人間の眼とはどうしても見え方が違ってしまいますが、視覚的な印象としては、それぞれホワイトバランス「太陽光」と「電球」の中間くらいの見え方をしています。

どちらも電球色系なので、落ち着いた気分で食事ができることと、料理(特にトマト系や穀類、タンパク質系)が昼光色蛍光灯に比べて美味しそうに見えるのは間違いありません。が、ネオボール Z の黄色かぶりは、野菜類の緑の瑞々しさを少し損なって見せるだけでなく、トマトの赤色の発色もややくすませてしまう印象。それに対して「E-CORE キレイ色」は、電球色でありながらも、トマトの赤や野菜の緑を比較的素直に表現してくれていて、より美味しそうに見えます。これでもうちょっと光が柔らかければ、文句なく「E-CORE キレイ色」の圧勝、と言ってしまえるところです。

あと、ついでといっては何ですが、「E-CORE キレイ色」の昼白色も参考までに撮ってみました。

ホワイトバランスLDA6N-D-H-E17/S(昼白色)
太陽光 LDA6N-D-H-E17/S
昼白色蛍光灯 LDA6N-D-H-E17/S
AWB LDA6N-D-H-E17/S

これはまた安定の演色性。太陽光モードで撮ってもほぼ狂いのない色が出ています。室内で食べているのにまるでレストランのテラス席でランチしているような、明るく純白の光。ただ、光源から直進性の強い光が出てくることと、あまりにも素直すぎる蛍光灯的な色が出てくるので、「自宅で落ち着いて食事」というよりも、むしろ「職場の自席で急いで掻き込む弁当」という気分になってしまって、どうも落ち着かない(笑。賑やかな家庭で、明るい食卓をワイワイ囲みたければこういうのもアリだと思いますが、私にとってはこの発色は「作業するための光の色」。食卓には、やっぱり電球色のほうが合っている気がします。

最後に、3 種類の光源で、料理のアップを撮ってみました(ホワイトバランスはオート)。

EFA15EL/13-E17(電球色)EFA15EL/13-E17
LDA6L-D-H-E17/S(電球色)LDA6L-D-H-E17/S
LDA6N-D-H-E17/S(昼白色)LDA6N-D-H-E17/S

どうでしょうか。多分に好みによる部分もあるでしょうが、個人的には、黄色みがかったネオボール Z よりも、スッキリ純白の昼白色よりも、「E-CORE キレイ色」の電球色の、素直でありながら温かみのある発色が、料理をいちばん引き立ててくれるように感じます。

東芝ライテック / LED 電球 ミニクリプトン形 E-CORE キレイ色(電球色相当) LDA6L-D-H-E17/S
東芝ライテック / LED 電球 ミニクリプトン形 E-CORE キレイ色(昼白色相当) LDA6N-D-H-E17/S

B00DHBFTLE B00DHBFU8Q

■関連リンク
高演色 LED 電球「E-CORE キレイ色」がやってきた
東芝「E-CORE キレイ色」:まずは明るさをチェック
東芝「E-CORE キレイ色」:色はどの程度正しく出ているか?

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投稿者 B : 00:45 | KADEN | MONO | Minpos Review | コメント (0) | トラックバック

2013/08/01 (Thu.)

Touit 1.8/32 フジヤカメラ店頭サンプル採用

先日、レビュー用に試用させていただいたツァイスの Touit 1.8/32。私が撮った作例をフジヤカメラさんの店頭に掲示開始した、というご連絡をいただいたので、オールドレンズ探しがてらお店まで見に行ってきました。

店頭、店頭っと...どこかな...。

フジヤカメラ

って、なんかアルーーー!!!

フジヤカメラ

店頭、ってお店の中に掲示されているわけじゃなくて、お店の入口外側の壁、いちばん目立つところに貼ってあるじゃないですか!(;´Д`)
しかも、クマデジさんと並んで。

フジヤカメラ&ヨドバシカメラ店頭サンプル採用 : [クマデジタル]

でも私のこの写真、絞り値による描写の変化をみるためにあえてテストショット風の被写体と構図で撮ったもので、もっとも店頭作例に向いていないと思っていた写真だったので、微妙に不本意...。
でも、ツァイス公式の作例として、ZEISS ロゴ入りで掲示されるとは、光栄の極みです。これだけでこの写真がちょっといい写真に思えてきます(笑

ZEISS

通常、モノフェローズレビューは無報酬(無料で機器を使用できて blog ネタにもなる、ということ自体がある意味報酬)なのですが、今回は作例提供に対する謝礼、という意味合いで、ツァイスグッズの詰め合わせをいただきました。しかも、手書きのサイン入りのお礼状つき!ちょっとした心遣いですが、こういうのが嬉しいじゃないですか。

ZEISS

あと、Touit 1.8/32 をつけた NEX-7 と X-Pro1 がプリントされたオリジナル T シャツ。これはレア度高いですね。なかなか着るシチュエーションを選ぶ T シャツですが、プリントは選択を繰り返すとぼろぼろになっていくので、ここぞという場面(いつだよ)で着たいところ。

ZEISS

Made in Germany の T シャツ、というのも珍しい。ツァイスがドイツ本国で作った正真正銘のツァイスグッズですよ。

どうもありがとうございました>ツァイス様、ウィルヴィー様。
年内発売が予告されている Makro-Planar も楽しみにしています。レビューの機会もあるといいな...。

Carl Zeiss / Touit Planar T* 32mm F1.8 X-mount

B00COJSPGG

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Carl Zeiss Touit 32mm F1.8
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Touit 32mm F1.8 でメカの美しさを撮る
Touit 32mm F1.8:絞り値による描写の変化をみる
Touit 32mm F1.8 の挙動について
Touit 32mm F1.8 でスナップ写真
Touit 32mm F1.8 レビューのまとめ

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