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2011/05/27 (Fri.)

Manfrotto 701HDV

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ここのところ Manfrotto ネタばかりですが、今日は昨日に続いて雲台の話です。2 台目に試用した雲台は、ビデオ用の雲台でした。

Manfrotto / プロフルードミニ雲台 701HDV

Manfrotto 701HDV

私はあまり一眼ムービーを撮っていないんですが、パンしやすいビデオ雲台なら、スチルでも望遠レンズでの野鳥やスポーツ撮りに役立つかな?と思い。実際野鳥を撮りに行くと、高級なビデオ雲台を使っている方を目にすることが少なくありません。

Manfrotto の 701HDV はプロ用ビデオ雲台の中でもエントリークラス、もしくは小型のカムコーダ用の製品です。ビデオ雲台といえば大ぶりな製品が多いですが、これは小型軽量な部類ではないでしょうか。

Manfrotto 701HDV

この雲台はフルード式なのでパン/チルト軸にオイルが封入されており、ヌルッとした適度な抵抗感を伴う滑らかな動きをするのが特長です。一般的なスチル用雲台や、コンシューマー用ビデオカメラ向けに発売されているビデオ雲台ではストッパーを外した瞬間にスコッと軸が回ってしまうものですが、この雲台ならまるでテレビ局のカメラマンのように滑らかなパン/チルトが可能。パン棒を動かす感触が気持ちいいので、つい無意味にカメラを振り回したくなります(笑。

Manfrotto 701HDV

カメラに取り付けるシューは Manfrotto のスチル用雲台で標準採用されている RC2 クイックリリースプレートではなく、カムコーダ用のフネ(スライディングプレート)になっています。まあ本来の用途がカムコーダ用の雲台なので、これは当然ですね。取付ネジの規格はスチルと共通なので、カメラボディからプレートがはみ出す形にはなるものの、そのまま取り付けが可能です。

Manfrotto 701HDV

左側面。チルトのロックネジが大きめでロックしやすくなっています。
上のほうについている赤いボタンはスライディングプレートのロックボタンです。

Manfrotto 701HDV

右側面。パン棒は左右どちらにも付け替えられるようになっています。

Manfrotto 701HDV

カメラをセットしてみました。コンパクトなビデオ雲台ですが、70-200mm 級のレンズをつけた中級一眼でも、ぜんぜん余裕で対応できます。この状態でパンチルトさせながら動かしてみた操作感は上々で、おーこれはいいじゃん、と思った・・・のですが、一眼レフで使うには致命的な問題が。

Manfrotto 701HDV

その問題というのは、カメラの光学ファインダとパン棒の位置関係。光学ファインダを覗きながら操作しようとすると、どうしても顔や身体をカメラ(=雲台)に寄せることになるんですが、そうすると、パン棒が長すぎて逆に操作しづらい(´д`)。ものすごい窮屈な姿勢でパン棒を握らなくてはならなくなってしまいます。
カムコーダならばカメラ本体が前後に長いためにファインダを覗いてもパン棒は理想的な位置にくるし、本体の液晶モニタを見ながら撮影することも多いので問題ありません。一眼レフでも、一眼ムービーを撮るときは基本的にカメラ本体から身体を離して液晶を覗き込みます。でも、スチルで撮るのにこのパン棒の位置や長さは合ってないんですよね。スチルもライブビューで撮れば良いことではありますが、私がこの雲台を使って撮りたい動きモノ(野鳥やスポーツ)は、ライブビューでは AF が遅すぎて使い物になりません。

そこで、

Manfrotto 701HDV

パン棒を前向きに取り付けてみたんですが、パン棒の位置的にはいいけど棒の位置とチルトの支点が微妙にずれていて違和感があるし、

Manfrotto 701HDV

雲台を前後逆に装着してみたら支点の位置は良いけどパン棒のグリップがなんか遠いし、

Manfrotto 701HDV

さらにパン棒を反対向きにしたら棒は短くなったけどやっぱり違和感ありありだし、でどれもうまくない(´д`)。結局、本来の状態にして無理な体勢で使うのが一番マシでした・・・。

とりあえず結論としては、701HDV はビデオ雲台、あるいは一眼ムービー用雲台としてはとてもよくできているけど、スチル用のパン/前後チルト用雲台にはあまり向いていない、というところでしょうか。非常に期待していただけに、残念・・・。

最後に、この雲台の本来の使い方であるカムコーダを載っけてみました。

Manfrotto 701HDV

さすが、カムコーダ用の雲台だけあってベストマッチ。Handycam は HDR-CX520V です。ただ最近のカムコーダは上位機でもかなりコンパクトにまとまっているので、比較的小ぶりな 701HDV でもオーバースペック気味(^^;; 十分すぎるくらい安定感があるので良いんですが、さらに一回り小さいシリーズがあっても良いかも、と思いました。

Manfrotto 701HDV

あまり長時間試したわけではありませんが、カムコーダでの使用感はすこぶる良好。

私が持っている Handycam 用のリモコン三脚(ソニー VCT-D580RM)は、リモコン端子が旧型で今の Handycam では使えないため(リモコンでない単なるビデオ雲台としては普通に使える)そろそろ買い換えようかな、と思っていましたが、この雲台と普通にリモコンを買って三脚は 190CXPRO4、という組み合わせでもいいかも。それくらい、この雲台そのものは気に入りました。ただ我が家のカムコーダ使用頻度を考えるとちょっとコストパフォーマンスが悪いのが、悩みどころ(´д`)。

ということで、私の雲台悩みバナシはもう少し続きます。

Manfrotto / プロフルードミニ雲台 701HDV

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2011/05/26 (Thu.)

Manfrotto 327RC2

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箱根ツアーで借用した Manfrotto 製品、雲台は 2 種類借りたうちの一つめはこれでした。

Manfrotto / ジョイスティック雲台 327RC2

Manfrotto 327RC2

だいぶ前から気になっていたジョイスティック雲台。ボール雲台の角度調整機構にジョイスティックを採用したユニークな製品です。
私は 190CXPRO4 での雲台は 804RC2 を使っていますが、3Way 雲台は風景写真など、じっくりアングルを決めて撮るようなシーンには正確なフレーミングができて便利だけど、調整の迅速さという点では正直かなり不利。その点、パンやティルトのしやすさではボール雲台系かビデオ雲台系が有利なので、そういう意味でボール雲台+パン棒的に扱えるこのジョイスティック雲台は試してみたいと思っていました。

Manfrotto 327RC2

カメラとの接続はクイックシュー RC2 経由。基部には水準器もついています。

Manfrotto 327RC2

ボールジョイント部はステンレス製で剛性感があります。ボールの直径も大きいので、安定感と微調整のしやすさを兼ね備えています。耐荷重 5.5kg は伊達じゃない。
これでもステンレスボールの内側は空洞になっているので、見た目ほどは重くありません。とはいえ 620g という重さはあります(これでボールが完全に金属だったら 1kg 近く行っていそうなので、スペックから考えれば軽いとは思います)。

Manfrotto 327RC2

ジョイスティック部。しっかりとしたマグネシウム製のグリップにラバーが貼られ、なかなか握りやすくなっています。ただこのグリップのサイズ自体が欧米サイズなので、私の手にはちょっと余る印象。多くの日本人には一周り小さい 324RC2(こちらはマグではなくて樹脂製)のほうが合うように思います。
で、雲台の角度調整は、このグリップを握り込むとボールが緩み、離すと締まる構造になっているので、グリップを握りながら微調整してやります。一般的なボール雲台だと、ネジでボールを締めたり緩めたりしながら角度を合わせていくので、それに比べると大幅にスピーディ。ジョイスティックのおかげで微調整もやりやすい、と、良いことずくめ。

ちなみに長期間使っているとボールが緩くなってくることがあるようですが、その場合はグリップレバーの付け根あたりにあるネジを締めてやると固めになるようです。

Manfrotto 327RC2

グリップの裏側にはフリクションコントロール用のダイヤルがついていて、これを回すことでボール部の摩擦係数が調整できるようになっており、微調整したいときには締め気味にしてやると細かな調整がしやすくなります。逆に大きく動かしたいときには緩めます。

Manfrotto 327RC2

この製品には Manfrotto のロゴ入りバンドがついていて、説明書によると、長期間使わないときはこれでレバーを巻いておくようにしてください、とのこと。どういう効果があるのか分かりませんが、レバーのバネが伸びた状態にしておくとよろしくない、ということでしょうかね・・・。

Manfrotto 327RC2

カメラを載せてみたところ。レバーは右手用だけでなく左手用にもセットできますし、もちろん縦位置撮影にも対応しています。
上の写真では 50mm をつけていますが、ボールの保持力はかなり高いので、望遠レンズにも余裕で耐えてくれそうです。ちなみに、今までに展示会等で触ってみたときには、レバーを離した状態でも力を入れるとボールの角度が変わってしまうことがあったのが気になっていましたが、実際には(レバーが緩んでさえいなければ)よほど力を入れないと勝手にカメラが傾いたりすることはありませんでした。なので、ボール雲台としては信用して良い品質を持っていると思います。

Manfrotto 327RC2

※注:本製品はトランシーバーとしては使用できません(ぉ。

この雲台、実際に使ってみたら非常に扱いやすかったので、俄然気に入ってしまいました。問題はそこそこ良い値段がする(実売¥20,000 前後)ので、簡単には手が出ないところでしょうか。超望遠レンズさえ使わないなら下位機種の 324RC2 でも良いんですが、これまた微妙な価格差。悩みます・・・でも、レンズに半端なお金を使うくらいなら、撮る被写体にもよるけど三脚と雲台にコストをかけたほうが良い写真が撮れることも少なくないと思うので、もうちょっと思案してみよう。

Manfrotto / ジョイスティック雲台 327RC2

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2011/05/25 (Wed.)

Manfrotto 055CXPRO4

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先日の箱根ツアーで試用させていただいた Manfrotto 製品のレビューをアップしていきます。まずはメインの三脚、今回はこれを借用しました。

Manfrotto / カーボンファイバー三脚 055CXPRO4

Manfrotto 055CXPRO4

私が現在愛用している三脚は同社の 190CXPRO4。購入時にはこの 055CXPRO4 も検討したものの、主に価格的理由で 190 で折り合いをつけた経緯があるので、機会があれば 055 と比較してみたいとは思っていました。

基本的にはどちらもカーボン三脚で、055 のほうがより上位モデルという位置づけになります。

Manfrotto 055CXPRO4

Manfrotto のカーボン三脚の特徴でもあるカーボン目。いわゆる「カーボン目」らしい編み目のあるものではなく、UD(ユニディレクション)カーボンを採用しているので、ソリッドな印象を受けます。また UD カーボンといっても繊維目には若干の表情をつけてあるのは、イタリアンデザインならではのこだわりでしょうか。

ええこのカーボン目だけでご飯三杯イケますが何か(ぉ。

Manfrotto 055CXPRO4

三本の脚を支え、雲台を受ける基部はマグネシウム製。Manfrotto のエンブレムが入った楕円形のパーツにも、ちゃんと意味があります(後述)。
脚の付け根についているグレーのボタンを押すと通常よりも広く開脚し、低い姿勢を取ることができるようになります。

Manfrotto 055CXPRO4

脚の固定はレバー式。ナット式に比べるとレバー式は並んでいるレバーをまとめて外すだけで一気に伸ばせるのがメリットで、私はこちらのほうが好みです。レバー式のほうが長く使っているうちに締め具が緩みやすいのは欠点ですが、055/190 シリーズでは締め具にネジが添えられていて、これを締めると緩みが改善されるようになっています。
このあたりは基本的に 055 シリーズと 190 シリーズでは共通で、機能的には同等だけどサイズが違うという作り方になっているようです。

Manfrotto 055CXPRO4

撮影用にセッティングした状態がこちら。身長 180cm の私でも、雲台をセットした状態であればセンターポールを伸ばさなくてもちょうど良いくらいの高さがあります。

Manfrotto 055CXPRO4

センターポールと言えば、隠されているギミックがひとつ。ポール下端についているこのボタンを押しながらセンターポールを上限以上に上げると、センターポールを倒すことができ、

Manfrotto 055CXPRO4

こういう状態で、ローアングル撮影用の三脚としてつかうことができます。
低位置からのアオリ撮影にも使えますが、上の写真のように「芝生や苔など、三脚を立てられないところの外側に三脚を立ててカメラだけ寄せる」ということも可能。これはマクロ撮影が多い人にはかなり重宝するんじゃないでしょうか?

かくいう私は、同じ機能を持つ 190CXPRO4 を持っていながら、いままで使ったことがなかったわけですが(ぉ。

Manfrotto 055CXPRO4

そういえば私が以前 190CXPRO4 用に買った 102 ロングストラップ。三脚の基部と脚先を結んで使うととてもバランスが悪いと思っていたのですが、おそらくこっちの使い方が正解だろうと思われるセット方法を見つけました。ストラップをリング状にして締めるのは脚先のほうではなく、脚の真ん中よりも上のほう。こうやって肩からぶら下げれば、重量バランスが変になることもなく、安定して担げます。

Manfrotto 055CXPRO4

続いて私が愛用している 190CXPRO4 との比較を。

並べてみるとデザイン的には全く共通で、単なるサイズ違いだということがよく分かります。本当に兄弟モデルといった雰囲気。

Manfrotto 055CXPRO4

でも、脚の太さが一回り違います。こちらは 1 段目(最も太いパイプ)。

Manfrotto 055CXPRO4

んで、こっちは 4 段目(最も細いパイプ)。もう明らかに太さが違っていて・・・というより、190 の 1 段目が 055 の 2 段目と、190 の 2 段目が 055 の 3 段目と、190 の 3 段目が 055 の 4 段目と同じ太さ。つまり、190 は 055 に比べて全ての段で一周りずつ細くなっているというわけです。

Manfrotto 055CXPRO4

脚を伸ばしきった状態で比較すると、明らかに 055CXPRO4 のほうが安心感のある太さをしています(´д`)。この状態で雲台のあたりを持って三脚を揺さぶってみると、190 のほうは脚がちょっとたわむ感じがするのに対して、055 はさすがにそんな印象はほぼありません。
まあ 190CXPRO4 もスペック上は耐荷重 5kg を謳っていますし、たいていのカメラとレンズの組み合わせには対応できる(例えば EOS 7D+バッテリグリップ+シグマ 50-500OS の組み合わせでも 3.3kg 程度)ので 190 がダメというわけではありませんが、カメラ自体のミラーショックによる振動でさえ少しでも抑えたいような用途では、055 のほうが信頼はできるのではないでしょうか。
あるいは同じ 190CX でも 3 段式のにすれば最終段はそこまで細くなりませんし、多少重くなるのを覚悟で 190 のアルミバージョンを使うという選択肢もありだと思います。カーボンは折れたり切れたりしにくいですが、しなりがある素材なので振動はけっこう拾いやすいんですよね。

あと話題はちょっと変わりますが、今回の箱根ツアーで他の方が試用していた機材で心にとまったのがこれ。

Manfrotto 190CXPRO4B

「190CXPRO4B」という型番で、190CXPRO4 と同仕様ながら一部パーツをブラウンに変更したカラーバリエーションモデル。まだ日本では未発表のものらしく、国内でのお披露目ももしかしたらこれが初!?という非常に珍しい機会に恵まれたわけですが、近いうちに正式発表予定とのこと。少し前にあったαのブラウンモデルとベストマッチ的な色合いですが、最近増えているミラーレスの赤系カラバリと組み合わせても良さそうですし、普通に一眼レフの中級機と組み合わせても機材の物々しさを緩和してくれそうで、よさげです。というか、私も 190CXPRO4 をまだ買っていなければこの色を購入候補の筆頭にしていたと思います。そのくらい良い色なので、期待大。

話を 055CXPRO4 との比較に戻すと、自重 1.34kg・耐荷重 5kg の 190CXPRO4 に対して 055CXPRO4 は自重 1.7kg、耐荷重 8kg なのでやはり 1 グレード違うモデルです。持ってみると 350g の違いは体感できるレベルですし、長さや太さといった点では持ち運びやすさにも違いがあります。伸ばしたときの安定感は明らかに 055 のほうが上ですが、重い三脚はそれだけで稼動率が下がってしまうので、私の用途にはやはり 190CXPRO4 で必要十分だったな、ということを確認しました。まあクルマを持っていて休日の撮影は主にクルマで郊外へ・・・みたいなライフスタイルだったら 055 でも問題ないんでしょうが、箱根まで電車で行ってさらに現地で歩き回る・・・みたいな使い方には正直向いてないことは、よく分かりました(汗。
でも 055CXPRO4 の良さはそれはそれでよく理解できたので、両方揃えて用途によって使い分ける・・・みたいな贅沢がしてみたくもありますね(笑。

Manfrotto / 055CXPRO4 カーボンファイバー三脚

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2011/05/24 (Tue.)

Manfrotto と旅する、箱根撮影紀行

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予告したとおり、Manfrotto の撮影機材をお借りして、日曜日に箱根まで機材レビューを兼ねた日帰りの撮影旅行に行ってきました。機材のレビューは改めて個別に行うこととして、今日はまず旅行記風にまとめたいと思います。

箱根×Manfrotto

今回携行した機材は、カメラバッグが Lino のメッセンジャーバッグ LM050-5BB、三脚に 055CXPRO4、雲台は 327RC2 と 701HDV の 2 台(我ながらムチャしたと思います(´д`))、あと POCKET 三脚シリーズの MP3-D01。あとカメラは EOS 7D にレンズ 5 本、あと NEX-5+18-55mm という体制で臨みました。荷物が合計何 kg だったかは計算したくない(´д`)。

で、今回のツアーの引率はモノフェローズ仲間のしょういちさん。

箱根×Manfrotto

というか、今回は「浅岡省一先生」とお呼びすれば良いですかね?

加えて、Manfrotto および WillVii スタッフの方々にご同行いただきました。

新宿駅に集合し、小田急ロマンスカーに乗って小田原まで。その後、箱根登山鉄道に乗って風祭駅へ。

箱根×Manfrotto

小さな駅ですが、駅前に立派な松の木が迎えてくれます。

この駅の真向かいにあるのが、かまぼこで有名な「鈴廣」の本社があり、同社が運営する「鈴廣かまぼこの里」です。

箱根×Manfrotto

ここには私も 10 年くらいまえに一度だけ来たことがあります。かまぼこだけでこんなに立派な施設が成り立つのか、とちょっとびっくりしますが、日本のかまぼこ市場では最大のシェアをもつ同社は、魚を食べる文化の啓発と小田原の産業振興の両面(それが結果としてかまぼこの市場を拡大し、同社の売上につながる、という高い意識)でこういう施設を運営しているそうです。何といっても同社の公式サイトの URL は「kamaboko.com」ですからねー、それだけかまぼこ産業に矜持を持っている、ということでしょうか。

小田原 鈴廣かまぼこホームページ

箱根×Manfrotto

この鈴廣かまぼこの里の中にある立派な建物が「千世倭樓(ちょうわろう)」。かつて秋田にあった書院造りの建物と、かつて富山にあった合掌造りの建物を小田原に移設し、それぞれ母屋・離れとして組み合わせて一つの建物にしたのがこれです。立派な日本庭園を備えた落ち着いた空間と感じたのは、単に私が富山出身だから、というわけではないはずです。

箱根×Manfrotto

中庭に置かれていた灯籠と、この花は知らん・・・じゃなくて、紫蘭かな(ぉ。
私はあまり植物をこういう撮り方はしないんですが、たまたまつけていたのが広角(10-22mm)だったので、自分としては珍しい構図で撮ってみました。

箱根×Manfrotto

サイカ先生のスパイ大作戦、の図(笑。しじゅう、このような和気藹々とした雰囲気の中で撮影会が進みます。

箱根×Manfrotto

ということでおひる。鈴廣さんのご厚意で、千世倭樓で御馳走になれるということで、お言葉に甘えていそいそと中へ。

箱根×Manfrotto

まずはかまぼこの代名詞ならでは、ということで、かまぼこ。これがまた弾力と柔らかのバランスが絶妙で美味しい。私の生まれ故郷もかまぼこは名産のひとつですが、かまぼこは基本的に庶民の食べ物の代表格といった風情なので(でも結婚式の引き出物には必ずと言っていいほど鯛を模したかまぼこが出る)、こういう上品な味のかまぼこは却って新鮮です(^^;;

箱根×Manfrotto

続いて出てきたのは会席料理。ここまで豪勢な食事を期待していなかったので(みんぽすのイベントでは基本的に水かお茶しか出ません(笑)、若干ビビりながらも美味しくいただきます。どれも美味しかったですが、せっかく鈴廣に来たのにかまぼこが最初の突き出し的に出てきたものだけ、というのは逆に残念だったかな?

箱根×Manfrotto

でも料理の美味しさにたまらず箱根の地ビールを注文してしまう私。※このビールは自腹です(笑。

箱根×Manfrotto

食事の後のデザートは、フルーツケーキ。と思ったら、ここで唐突に浅岡先生のテーブルフォト講座が始まりました・・・どうやら、このケーキはテーブルフォト講座のための仕込みだったようです(笑。
ちなみにこのケーキに使われている果物に限らず、ここで出てくる料理の素材の多くは地元産なのだそうです。鈴廣では小田原の産業振興のために地産地消にも入れているとか。

箱根×Manfrotto

食事が終わったら、箱根登山電車に乗って次の目的地へ。私はこの電車には初めて乗ったんですが、途中 3 回のスイッチバックを経て山上を目指す珍しい電車。鉄な人にはたまらない電車の一つかもしれません。

箱根×Manfrotto

登山電車というだけあって標高の高いところを走り、道中は見晴らしのいいところがたくさんあります。あと 1 ヶ月もすれば線路沿いに紫陽花が咲き、秋には紅葉も楽しめるということで、四季を感じられる電車。
でも残念なことに、この電車に乗っている間に空模様がどんどん怪しくなっていき、次の目的地・宮ノ下に着いた頃にはしとしと雨。ミッションプランを雨モードに変更し、宮ノ下では電車を撮りつつ過ごしました。

その後は彫刻の森美術館へ。

箱根 彫刻の森 美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

箱根×Manfrotto

雨天になってしまった以上、ここが今回もっともフォトジェニックな場所かもしれません。

スカパー!でフジテレビ NEXT を観ているとよく番組の合間にこの彫刻の森美術館の映像が流れているんですが、この美術館自体がフジサンケイグループの持ち物だったんですね。

箱根×Manfrotto

この美術館は基本的に屋外型で、外にいろいろな彫刻などの立体物が展示されているんですが、まあ天候が悪いとちょっと厳しいものがあります(´д`)。でも、一般的な美術館と違って広くて開放的なので、子連れでも楽しめそうだと思いました。改めて家族で来てみてもいいかも。

箱根×Manfrotto

美術館の後は、また登山電車に乗って強羅へ。そして箱根ケーブルカーに乗り換えて大涌谷に向かう・・・当初はその予定だったんですが、周囲は麓からもう霧がかかっていて 10m 先もまともに見えない状況。雨ルートで強羅公園を目指します。

が・・・到着した時点で公園の閉園時間をギリギリ過ぎており、入れず(ぇー
とりあえずケーブルカーを撮影して気を紛らわし、諦めてすごすごと箱根湯本に戻ります。

悪天候でやや不完全燃焼気味ではありましたが、箱根湯本に着いたところで撮影ツアーはいったん終了。早めの夕食に蕎麦をいただきました。

箱根自然薯 山そば

箱根×Manfrotto

地物の山芋を使った山芋そばがなかなか美味。蕎麦のおつゆは飲み干すものです(`・ω・´)

箱根×Manfrotto

帰りもロマンスカーで。この列車、「ロマンスカー」と名付けているだけあって、一般的な特急電車とは違うゆったりと落ち着いた車内で「観光を楽しむための列車」という雰囲気が滲み出ていて、乗っていて気持ちいいですね。普段、出張や帰省で使う特急とは乗っているときの気分が違います。

箱根×Manfrotto

ロマンスカーの車内にて、同行した皆さんと談笑していたところ、巡回してきた車掌さんから「記念写真お撮りしましょうか?」との申し出が。しかも「よかったら帽子かぶりますか?」というまさかの提案(^^;;
ということで、帽子をお借りして記念撮影。写真は WillVii スタッフのはちさんです。

箱根×Manfrotto

この車掌さん、とてもサービス精神旺盛な方で、通りかかるたびに爽やかな笑顔とともに声をかけてくださいました。写真撮影にも快く応じてくださり、単なる電車の車掌さんとは違い、観光列車のサービスマンとしての誇りを持っているんだろうなあ、というのが言外に伝わってきました。
まあ人によっても違うでしょうし運行状況、混雑状況によってはきめ細かなサービスを提供することが難しいかもしれませんが、今回はこの車掌さんのおかげもあってとても気持ちの良い行程を過ごすことができました。

原口さん(車掌さん)、ありがとうございました。

箱根×Manfrotto

ということで、今回の撮影旅行。写真好きのメンバーが集まったこともあり、とても楽しい日帰り旅行になりました。が、悪天候もさることながら、スケジュールがキツキツで撮影はちょっとし足りなかったかも。特に三脚のセッティングは手持ち撮影と違って時間かかりますしね・・・。この内容なら泊まりがけでも良かったくらいです。

また、ロマンスカーや鈴廣をはじめ、小田原~箱根は地域全体で観光を産業として成長させようという想いをもとに、ホスピタリティを徹底していることが強く感じられました。観光地といっても、ランドマークの知名度に頼って産業として盛り上げようとしていない(あるいは、できていない)場所も多いですから。
国内の観光産業は震災(に伴う自粛)の影響からまだ立ち直れていないそうですが、この小田原~箱根周辺に関しては、彼らの努力を見て応援したいと感じました。都内からでも、無理な日程を組まなければ(笑)日帰りで行ける場所ですし、また改めて訪れたいですね(その前に仙台、松島に行っておきたいなあ・・・)。

さておき、Manfrotto および WillVii スタッフの皆さん、ご一緒させていただいたモノフェローズの皆さん、ありがとうございました&お疲れさまでした。

ということで、以降は試用機材のレビュー記事に移ります。

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投稿者 B : 22:00 | Minpos Review | コメント (3) | トラックバック

2011/05/22 (Sun.)

Manfrotto Lino プロ用メッセンジャーバッグ

デジタル家電の商品レビュー系ソーシャルブックマークサービス「みんぽす」から、レビューイベント用として Manfrotto 社の撮影用品をいくつかお借りしました。まずはトップバッターとして、同社の新ライン「Lino」のカメラバッグをご紹介します。

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Manfrotto / Lino プロ用メッセンジャーバッグ 5 型 MB LM050-5BB

Manfrotto LM050-5BB

お借りしたのは「プロ用メッセンジャーバッグ」という位置づけの「LM050-5BB」。見てのとおりデカいです。ゴツいです。私は今までカメラバッグといえばカジュアル系のものばかり買ってきたので、いかにもプロカメラマンが使っていそうな風貌のカメラバッグは新鮮。ただ、撮影スキルを考えるとバッグに負けそうで、ちょっとビビります(^^;;

ちなみに Manfrotto は私も三脚や一脚をほぼ同社製品で揃えていますが、出会いはもう 10 年以上前。学生時代に映像関係のアルバイトをしていた会社で使っていた三脚やライティングアクセサリが Manfrotto だったので、それ以来強い信頼を寄せています。自宅にホームシアターを導入した際も、賃貸ゆえ壁や天井に加工できなかったので、Manfrotto のオートポールを使って、プロジェクタやスクリーンを天吊りしていました。
Manfrotto の製品はプロ仕様なので信頼性が高いのはもちろんですが、無骨になりがちな撮影機材において、イタリアらしいデザインが取り入れられていて所有する満足度が高いのも、気に入っているポイントのひとつです。

Manfrotto LM050-5BB

私が仕事で使っている BRIEFING の SL LINER と比較してみました。投影面積はほぼ同じ。マチは BRIEFING が 10cm、Manfrotto が 18cm なので寸法上は 2 倍も違わないことになりますが、BRIEFING のほうはくさび形でそれほど容積があるわけではないので、収納できる容量的は Manfrotto のほうが 3 倍くらいあると思います。
縦横が一般的なビジネスバッグと同等のサイズなので、電車の中で膝の上に置いてもさほど邪魔にはならないサイズ。デザインもカメラバッグというよりはビジネスバッグ風で、何かの事情で一眼レフを持って会社に行かなくてはならないとき(仕事帰りに Real-G を撮影しに行かないと死んじゃう!みたいなときとか)でも、さほど違和感なく持って行けるんじゃないでしょうか。あれ今日出張?くらいは聞かれるかもしれませんが(笑。

Manfrotto LM050-5BB

素材は本革×ナイロンのコンビ。質感と耐久性を兼ね備えています。

本当はカタログ写真だけを見ていたときにはおっさんくさい雰囲気だったらどうしよう、と思っていたんですが(CP+ ではこれの実物をちゃんと見ていなかったので)、これならぜんぜん OK です。細かいところの縫製もしっかりしているし、かなりの好印象。好みが分かれるとすればフラップ部に施されているマンフロットのシンボルマーク(三脚のアイコン)をあしらった革パーツくらいかと思います。

Manfrotto LM050-5BB

ファスナーは全て止水ジッパー使用という、手のかけよう。一部のファスナーのツマミの部分には、マンフロットのマークが入っています。「プロ用」を謳っているだけあって、手を抜いているところがない印象。

Manfrotto LM050-5BB

カメラを収納するメインコンパートメントは、かぶせ式の上蓋に二重ファスナー、さらに上蓋の合わせ目の上に革製のカバーが掛かるという、手の込んだつくり。かつ、二重ファスナーはストラップで繋がっており、おもむろにストラップを掴んで引けば一気に開くという、使い勝手も備えています。
機材の出し入れのスムーズさはカメラバッグの生命線のひとつなので、ここ重要。シングルファスナーのカメラバッグは開閉はラクだけど開口が狭いので出し入れしにくく、フラップ式のものは開口は広いけど跳ね上げたフラップが邪魔になる、というように一長一短なわけですが、この二重ファスナー式はすごく使いやすい。

Manfrotto LM050-5BB

上蓋を開いたら、中はベルクロ式のセパレータで三つに間仕切りされていました。内装がライトグレーやレッドなので視認性が良く、荷物を探しやすいカラーリングになっています。

中に入っている謎の赤い物体については後ほど(ぉ

Manfrotto LM050-5BB

メインコンパートメントは深さがかなりあって、EF70-200mm F4L(レンズフードは逆向きにセット)を装着した EOS 7D が縦に入ってしまうほどの余裕があります。7D にはバッテリグリップを装着してもギリギリ入る感じですが、バッグが少し型崩れしてしまうので、バッテリグリップ常用派や EOS-1D 系ユーザーならばもう一回り大きい「LM050-7BB」のほうがいいかも。

両脇のスペースには、シグマの 17-70mm や EF-S10-22mm など標準的なサイズのズームレンズを入れていますが、深さ方向にはまだ半分も使っておらず、ぜんぜん余裕。

で、このメッセンジャーバッグにはこの深さを活かすギミックが隠されています。

Manfrotto LM050-5BB

間仕切りの脇に赤い取っ手がついていて、これを引っ張ると、

Manfrotto LM050-5BB

ニョキッ、と赤い間仕切りが枝分かれして伸びてきます。

Manfrotto LM050-5BB

で、この赤い間仕切りをパタンと倒すと、この空間を縦方向に二分割できるというわけ。
これで、望遠でないレンズならばさらに 2 本、あるいはクリップオンストロボやサブとなるボディくらいなら入れてしまえます。

このギミックはかなり気に入りました。カメラバッグに隙間があればついレンズを一本多めに入れてしまう性分(でもクッションが足りないのでラッピングクロスとかでくるんで入れる)の私としては、とても助かる。

Manfrotto LM050-5BB

んで、さっきも出てきたこの謎の赤いバナナ状の物体は、抱き枕でも旅行用のネックピローでも Manfrotto のマスコット「マンフ郎」でもなく(←最後のは適当に言いましたごめんなさい)、バッグの中でレンズの隙間を埋めるためのクッションだそうです。表面の一部にベルクロがついていてバッグの裏地に固定し、移動中のレンズがガタつくのを抑える効果があります。

Manfrotto LM050-5BB

背面側のサブコンパートメントは主にノート PC の収納を想定しているようで、13.1inch な VAIO Z くらいなら、AC アダプタやマウスまで含めても余裕で入ります。厚みにもよるけど 15inch くらいのノートでもいけるんじゃないでしょうか(MacBook Pro なら 17inch でもでいけるようです)。一眼レフと一緒に持ち歩くノート PC というと(写真編集用途とすると)そこそこサイズがあって高性能なものになりがちなので、このくらいのサイズまで対応していれば、大抵の PC なら持ち歩けるでしょう。

Manfrotto LM050-5BB

正面側のフラップを開けたところにはマチの薄めなポケットがあります。iPad くらいなら何とか入るくらいのスペースではありますが、ここに iPad を入れるのはさすがにあまり現実的ではないかな(^^;; ワイド画面で高さの低い Android 系のタブレットなら入れられるとは思いますが、ここは撮影に必要な書類とか地図、ガイドブックの類を入れておくのが良いと思います。

Manfrotto LM050-5BB

ポケットの上についているファスナーを開くと、細かく間仕切りされた小物入れが出てきます。予備バッテリやメモリーカードを入れておくのによさそうですが、中央のメッシュポケットには「POCKET」のロゴが入っているとおり、同社の POCKET 三脚を入れてください、というのが Manfrotto のメッセージのようです。

Manfrotto LM050-5BB

前面下側には密かにベルトループが 2 箇所用意されており、付属のベルトで三脚や一脚を固定することができます(写真はカーボンファイバー三脚 190CXPRO4。ただ、この状態だとフラップがちゃんと閉まらなくて歩きにくいので(フラップはマグネットで留まるようになっている)、こうやって持ち歩くならせめて雲台を外すか、取り付けるのは一脚にしておいたほうが良いような気がします。

Manfrotto LM050-5BB

バッグの上面にも一応スペースがあるので、メーカー推奨ではありませんが三脚はこうやって持った方が良いかもしれませんね(三脚は取っ手にベルトで固定しました)。重量バランス的にもこっちのほうが安定する感じ。

Manfrotto LM050-5BB

側面。ショルダーストラップの取付部には、幅があってしっかりした金具にも細かく Manfrotto のエンブレムがあしらわれています。
金具の下にはレザーで補強されたハンドルがあり、ここにコンデジとかレンズキャップホルダーとか GPS ユニットとかをぶら下げておけます。

Manfrotto LM050-5BB

これがショルダーストラップ。幅広で比較的負担の少なそうなショルダーパッドに加えて、ストラップの途中からはチェストストラップが分岐しています。さすがにこの容積のカメラバッグとなると肩掛けだけではかなりの重みになるので、肩だけではなく胸(脇)でも支えられると負担は随分軽減されそう。このあたりは実際に使ってみないと分からないところではあるので、一日使ってみて評価したいと思います。

Manfrotto LM050-5BB

底面には底当てが 4 箇所に。革製ですが、中に何か固形物(金属?樹脂?)が仕込まれているのか、けっこうカッチリしています。これなら安定して自立してくれそうですね。

Manfrotto LM050-5BB

Manfrotto マーク入りのレインカバーも付属しているので、雨が降っても大丈夫。こういうところまで含め、プロの業務使用を本当に考えて作り込まれたバッグです。このバッグを買うなら自分も相応のタフな身体を作らなくては、と思わされます(^^;;

このカメラバッグ、今回の貸出があるまでほぼノーマークでしたが、実物を見て一発で気に入ってしまいました。実は最近カメラバッグ兼 2 泊程度までの出張バッグとしてシンクタンクフォトのアーバンディスガイズを狙っていましたが、いろんなとかぶるので、買うならこっちにしようかなー。

カメラバッグを購入前に試用できる機会なんてあまりないと思うので、しっかり試させてもらいたいと思います。ということで、これから箱根まで、日帰りの撮影旅行に行ってきまーす!

Manfrotto / Lino プロ用メッセンジャーバッグ 5 型 MB LM050-5BB

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投稿者 B : 07:00 | Camera | Camera Accessory | Minpos Review | コメント (3) | トラックバック

2011/01/22 (Sat.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM レビューのまとめ

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1 ヶ月にわたりお届けしてきたシグマ 50-500OS のレビューですが、機材もとうとう今週返却してしまったので、ここらでいったんまとめといきたいと思います。

が、その前に、コメント欄で「絞った作例も見てみたい」というリクエストをいただいたので、絞りめで撮った作例をいくつか。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

このレンズでは野鳥(と言えるかどうか(笑))ばかり撮っていたので、鳥から。柿の実をついばんでいたムクドリです。500mm F10 での撮影。

シグマのレンズって色ノリが淡泊な印象があったんですが、このレンズはキレイに発色しているように感じます。「塗り絵」と揶揄される DIGIC の絵作りによるところも大きいかもしれませんが、いずれにしても発色に不満はないですね。ちなみにクリエイティブスタイルは「スタンダード」で撮影しています。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは早咲きの梅に来ていたシジュウカラ。500mm F8。若干ピントが怪しいのはご容赦を(汗。
警戒心が強い野鳥でも、離れたところから狙えるのは超望遠の大きなメリットですね。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

ハクセキレイ。500mm F6.3(開放)です。絞り開放でも十分シャープなんですよねこのレンズ。シャープさだけで言えば、ひょっとしてキヤノンの L レンズにも負けてないんじゃないかと思ってしまうほど。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

描写の評価には野鳥ばかりでなく静物のほうが良いかな、と思って駐車中のクルマも撮ってみました。450mm F11。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは 413mm F11。なんてことないボートでも、このレンズで超望遠から狙うとフォトジェニックに見えてくるから不思議です。そして絞るとさらにシャープさが増しますね。

まとめ、以前の問題として、一眼レフ用の交換レンズとしては、500mm の超望遠となるとほとんど単焦点レンズしか選択肢がなく、ズームレンズでは私の知る限りシグマとタムロンしか製品化していないという現状があります。単焦点の 500mm レンズでも、先日惜しまれながら生産終了した、α用の 500mm F8 Reflex はコンパクトで軽く、しかもリーズナブルな価格なので「いざというときの一本」として持っておいても良いかもと思っていますが、他は L レンズのような高級品ばかりで、基本的にはプロ用、もしくはハイアマチュア用(そもそも 500mm のレンズを買おうとする時点で初心者ではないでしょうが・・・)。
そんな中にあって、利便性の高いズームレンズであり、画質も十分満足できるレベルでありながら、なおかつアマチュアでも何とか手が出せる価格帯(安い値段ではありませんが、スペックを考えれば)であるこのレンズは、300mm クラスでは物足りないアマチュア望遠レンズユーザーにとって、非常に良い選択肢と言えるでしょう。

私はこれまでキヤノンの 100-400L と同じシグマの 150-500mm とこのレンズのどれを買うかずっと迷っていましたが、100-400L は後継がまだしばらく出てこないという噂があり、150-500mm は 50-500mm に比べると画質が物足りないという評価が多いので、50-500mm が現時点では最有力。やっぱり自分で画質を確認して合格点を出せるレベルだと分かったので、安心感があります。あとは、まだちょっとお金を貯めないと買えないので(泣)それまでに 100-400L の後継が出なければ、という前提ではありますが(100-400 はリニューアルしたらまた高価くなりそうなので、出たら買うかというとそれはまた別の話)。

あとはやっぱり重さだけがネックですねー。レンズだけで 2kg、というのはさすがにちょっと躊躇してしまう重さです。このレンズに限らず、最近のシグマは多少大きく重くても画質を優先しているようなので(50mm F1.4 とか 85mm F1.4 も他社の同スペックのレンズより大きく重い)、この画質はこの重さの賜物と考えれば、致し方ない部分ではあります。私の愛するツァイスも基本的に軽さより画質優先ですし(笑。
500mm を持ち出すようなシチュエーションはそれなりに気合いを入れて撮影したいときだと思うので、あくまで勝負レンズと考えれば、むしろ重さはガマンするべきなのかもしれません。クルマを持っていない私は、それでも撮影が終わった帰り道でその重さを痛感することになりますが(´д`)。

ともあれ私はこのレンズ、具体的に購入の算段を考え始めています。とにかく貯金だ貯金ー。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (2)
SIGMA APO 50-500mm OS HSM でカワセミに迫る

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投稿者 B : 00:50 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (2) | トラックバック

2011/01/17 (Mon.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM でカワセミに迫る

みんぽすからお借りしているシグマ APO 50-500mm DG OS HSM、けっこうレビュー記事が溜まってきましたが、そろそろ返却期限が迫ってきました。なので最後にもう少し作例を撮ろう、と思っていつもの公園に向かったら、運のいいことにカワセミに出会うことができました!ので、撮りまくってきました。

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カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

この公園、カワセミがいることはいるんですが、必ず出会えるというわけではなく、私の場合はなぜか望遠レンズを持っていないときに限ってカワセミに遭遇するという、近所なのに私は相性があまりよくないようです(´д`)。遭遇率で言えば野鳥公園などにあるバードサンクチュアリのほうが確実かもしれませんが、ああいった場所は観察小屋から野鳥までがかなり遠く、500mm でも厳しいことも珍しくありません。が、この公園はカワセミまでの距離が近いので、肉眼でもハッキリ見ることができます。

私が今までもっとも鮮明にカワセミを撮影できたのは一年ちょっと前に鎌倉に行ったときでしたが、今回はそれとは比較にならないくらい大きくクッキリと撮ることができました。ちなみに、今回の掲載画像はキヤノンの RAW 現像ソフト Digital Photo Professional で現像時にリサイズしているのみで、原則としてトリミングはしていません。カワセミを撮ったことがある人であれば、ここまで寄れることのすごさ(場所とレンズの両方の条件が揃ったからこそ、ですが)が分かるのではないでしょうか?

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

捕食シーンも激写。ここのカワセミは池に棲む小魚を捕って食べているようで、わりと頻繁にダイブしていました。が、残念ながらウデがないのでダイブシーンは撮れず・・・。ダイブシーンはズームアップしてレンズで追いかけようとせずに、少し広めの構図+置きピンで飛び立ったら連写で撮れていることを祈る、のほうが良いですね。

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

レンズの解像力を確認するため、一つ上の写真をピクセル等倍で切り出してみました(写真はテレ端です)。DPP での現像時に少しアンシャープマスクをかけていますが、それだけでピクセル等倍でも見れる写真になっています。これが 10 倍ズームのテレ端とはとても思えない解像力。

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

背景のボケも自然でなかなかイイですね。ピント面のシャープさとの対比がとても良く、主題が明確に表現できます。使えば使うほど良いレンズであることを感じます。

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

少し陰っぽい位置だったので、カワセミからは少し離れますが順光の位置に移動してみました。
ここのカワセミ出現ポイントは葦が群生している桟橋(というのかな)付近、先日コサギがいた場所の近くです。

ひとしきり撮影して満足したので、公園内を散策していたら・・・なんと!もう一羽、カワセミに出会ってしまいました。

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

ここは公園の入り口側(裏手から入ってきたので)、ここももう一つのカワセミ遭遇ポイントです。一羽めの撮影ポイントよりも少しだけカワセミとの距離がありますが、十分に近い。

ちなみに先ほどの子もこの子も雌ですね。見分けるポイントは下嘴、これが朱色なのは雌で黒いのが雄です。

カワセミ

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

この子はなかなか「狩り」に飛んでくれず、お腹がいっぱいだったかな。水面よりもむしろ空ばかり見上げていたので、高い木の上に天敵でもいたか、天気が気になっていたのかな(笑。

日が翳ってきたので一羽めに比べて少し暗くなってしまいましたが、かれこれ 4~5 年通っているこの公園で、一日に二羽に出会えたのは今回が初めて。これはもうレンズ返却前ぎりぎりになって写真の神様が引き合わせてくれたとしか思えません(笑。

うーん、返却直前になってますますこのレンズの威力を思い知ってしまった(´д`)。だんだん返したくなくなってきたんですけど・・・。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 00:00 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (0) | トラックバック

2011/01/11 (Tue.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (2)

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昨日に引き続き、よこはまズーラシアで撮影してきた写真を掲載します。ここからは作例というよりも自分で気に入った写真になりますが。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

ポピュラーな被写体の一種、ペンギン。これは 138mm(220mm 相当)です。私はけっこうこういう構図で撮りがち。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

グッと寄って 332mm(530mm 相当)。ペンギンは警戒心が薄いのか、撮りやすいイチに近づいてきてくれることが多いですが、300mm 前後のレンズだと寄ってもせいぜいこの程度だと思いますが、500mm だと以下のような感じ。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

この通り。300mm までだと白黒の 2 色、もしくはグラデーション程度にしか見えていなかったペンギンの羽毛が、実際は独特のパターンを描いていることが分かります。

このレンズ、決して F 値は明るくないのですが、背景が大きくぼける超望遠域になると、ピント面の描写がシャープなので、被写体がグッと浮き上がってきますね。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

ズーラシアの見どころの一つはカンガルーでしょう。かなり広いスペースに、たくさんのカンガルーが動き回っています。
が、スペースが広すぎるあまり、タイミングによっては近くに全然来てくれないこともあります。今回はこの跳躍シーンを撮るのにちょっと苦労しました。この写真は 373mm(600mm 相当)。

ちなみにズーラシア最大の見どころである珍獣オカピ(キリンの仲間で、シマウマやシカのような見た目の動物)はコースに入れるのをすっかり忘れていました(;´Д`)ヾ。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

カンガルーは一般的に警戒心が非常に強い動物らしいのですが、ここのカンガルーは人に慣れきっているのか、全然そんなそぶりを見せません。ということでカンガルーの授乳シーンを激写。332mm(530mm 相当)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

で、もっとひどいのがこいつ(笑。仰向けに寝そべって、だらけきっています。今にもお腹をボリボリ掻きはじめかねない勢い。373mm(600mm 相当)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

そのまま観察していたら背伸びしながら欠伸をしはじめました(´д`)・・・。もう完全にオヤジです。本当にありがとうござ(ry

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

さらに奥では、カンガルー同士が取っ組み合いのケンカをしていましたが、カンガルーパンチの応酬で子どものケンカ状態(笑。373mm(600mm 相当)。

こういうカンガルーの素の生態を生々しく写せるのも、超望遠ズームレンズの特長です(ぉ。というか、このカンガルーたち展示物の自覚ないだろ(´д`)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ちなみに今回の撮影会にはこんな装備で望みました(撮影:クマデジタルさん)。EOS 7D+重量バランスを取るためのバッテリグリップ BG-E7、一脚は Manfrotto の 679B+484RC2 です。50-500OS の光学式手ブレ補正はかなり強力ですが、それでもテレ端でブレを完全に止めることはできないので、三脚なり一脚なりを使ったほうが安心です。一脚は縦ブレを抑える効果しかないので、今回は一脚を使った上でレンズ側の手ブレ補正をオンにしています。

一脚は身長が 180cm ある私でも少し余裕があるくらいの長さ(ボール雲台を 90°倒して縦位置撮影するとギリギリの長さですが)。ただ、三段式なので縮長がちょっと長く、持ち歩き時には少し邪魔になります。
一脚につけている 484RC2 ボール雲台は耐荷重 4kg。小ぶりな割にはしっかりしているので、50-500OS+EOS 7D+バッテリグリップで 3.5kg 弱という装備にも対応してくれます。個人でこれ以上重い装備を使うことは滅多にないと思うので、これで十分かな(なお、現在では後継機種の 494RC2 にモデルチェンジしています)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

でも一脚まで含めた機材の重さは 4.5kg 弱。けっこうズッシリくる重さですが、一脚をつけたまま上の写真(撮影:しょういちさん)のように肩に担いでしまえば、それほど重さを感じません。私はサーキットに撮影に行くときには、大抵こんな感じで担いで移動しています。振り返るときにレンズを人にぶつけないようにだけ、注意は必要ですが(笑。
ただ、バラしてカメラバッグに入れると正直辛い重さではありますね・・・やる気満々の行きは良いんですが、疲れて帰るだけの帰路は本当に厳しい(´д`)。クルマが欲しくなります・・・。

さておき、持て余すかと思っていた 500mm でこんなに楽しめるとは、正直嬉しい誤算でした。帰る頃には「むしろ動物園にこそ 500mm レンズが必要」と思っていたほど(ぉ。これはいよいよ具体的に購入の算段を考え始めたいかもしれませんよ・・・!

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 21:07 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (0) | トラックバック

2011/01/10 (Mon.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (1)

昨日は、シグマ APO 50-500mm DG OS HSM の作例撮りのために、よこはま動物園ズーラシアまで行ってきました。

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私が前回ズーラシアに行ったのは約 3 年半前。当時は 70-300mm を持っていって、もうちょっと寄れたらいいな・・・と感じるシチュエーションが何度かありました。それでも動物園なら 300~400mm もあればほぼ十分、500mm だとちょっと長すぎるだろうと思っていたのですが、なんのなんの。500mm×APS-C(1.6 倍)=800mm 相当の超望遠レンズを使うと、そこには違う世界が広がっていました。

ちなみに冬場の動物園ならそんなに混まないだろう・・・と思っていたのですが、横浜市内の幼稚園・小学校に 1 月いっぱいまでのズーラシア無料チケットを配布していたらしく、当日は激混み。駐車場渋滞に巻き込まれて通常 15 分と言われる最寄り駅からのバスが 1 時間かかってようやく到着という、酷い目に遭いました(´д`)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

まずは動物園の定番中の定番、ゾウ(インドゾウ)から。一般的に、ゾウを撮るときはこのくらいのサイズで撮ることが多いかと思います。これで 60mm 強(約 100mm 相当)。動物園のゾウ写真としてはごくごく普通ですが、ここから一気にテレ端まで寄せると、

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

この大迫力!ゾウの皮膚のシワのひとつひとつや穏やかな目つきまでしっかりと見て取ることができます。私はゾウに人間と同じような睫毛が生えていることを、この写真を撮ってみて初めて知りました。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

続いてオランウータン。人間の大人よりも少し小さいくらいの体長ですが、ズーラシアの展示スペースは檻が広く、居場所によってはかなり小さくしか写せません。この写真は 200mm 前後(320mm 相当)で撮影したもので、APS-C 一眼レフだとこのくらいまでの望遠レンズ(18-200mm とか 70-200mm とか)までしか持っていない人は多いんじゃないでしょうか。
これが 500mm があれば以下のとおり。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

これで 450mm(720mm 相当)です。皮膚の質感や毛並み、黒目がちな瞳など、肉眼で見る以上の情報量で動物たちを捉えることができます。

動物たちもサービス精神旺盛な子ばかりではなく、檻の隅っこのほうであまり動かないことも多いですし、動物園では大人はやっぱり子どもたちを優先してあげるべきだと思うので、柵の前にへばりついて・・・というのはあまり感心しません。そんなとき、多少離れたところからでも問題なく被写体を狙えるのも、メリットと言えるでしょう。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

そしてトラ。こちらもテレ端(800mm 相当)です。他の動物と違って活発に動き回っていたので止めて撮るのが難しかったですが、最も近寄りがたい種類の動物でも 800mm 相当だとここまで寄れるというのが分かりやすい例かと思います。
毛並みや髭までしっかり描写してくれていて、かなり迫力が出ています。動物園ではありますが、ちょっとしたナショナル ジオグラフィックや PS3 のゲーム「AFRIKA」のカメラマン気分を味わえるレンズかもしれません(笑。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは「フランソワルトン」というオナガザルの一種。偶然にも、光の当たり具合によってフォトジェニックに撮れた一枚です。373mm(約 600mm 相当)。子ザルを抱いた母ザルの強さが表現できたのではないでしょうか。
動物園は自然の様子を装ってあってもけっこう人工的なもので、写真に背景が入ると途端に野暮ったくなってしまいがちですが、思い切って被写体に寄ることで動物園っぽさを消し、野生動物を撮ったかのようなリアリティを出すことができるのは、超望遠ズームならではだと思います。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

このレンズが良いのはテレ端だけでなくどの焦点距離でもシャープなところ。写真はゴールデンターキン(高山に棲むウシの一種)で、焦点距離は 138mm(約 220mm 相当)ですが、このあたりの描写も悪くない。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

でもやっぱり醍醐味は望遠側でしょうね。85mm では小さくしか撮れずトリミング必須なレッサーパンダも、ノートリミングでここまで寄れます。これで 373mm(600mm 相当)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは 287mm(460mm 相当)。動物にこれだけ寄って、まるで観察でもするかのように撮れると、動物園の楽しみかたがちょっと変わってくるような気がします。私もひさびさに図鑑が好きだった子ども時代を思い出しました。

作例はまだたくさんあるので、明日に続きます。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 20:05 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (3) | トラックバック

2011/01/03 (Mon.)

AVeL Link Player でテレビをレンダラー化する -DLNA アプリ「Twonky」レビュー番外編

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Twonky のレビュー、いったんまとめまで書きましたが、今回みんぽすよりレンダラー機能を備えた DLNA クライアント機器をお借りしたので、番外編としてレビューしたいと思います。
PS3 が最新ファームでも DMR(レンダラー)に対応していなかったという想定外の事態(というか、自分の勘違い)により、自宅に DMR 対応機器がなかったので、今までのレビュー記事では PC 用の TwonkyManager が持っている DMR 機能を使って動かしていましたが、このおかげでテレビを DMR 化できます。

アイ・オー・データ機器 / AVeL Link Player AV-LS700

AV-LS700

DLNA の機能の中でも DMR はまだまだマイナーな要素なのか、専用 DLNA クライアント機器でも DMR 機能を備えた製品はまだまだ上位機種のみに絞られますね・・・。この AVeL Link Player はこの手の機器の中ではメジャーな製品だと思うんですが、ほとんどは DMC 機器として認知されていると思います。
デザインが AV 機器然としているので、写真を見ただけではけっこう大きそうなイメージがありますが、実際にはかなりコンパクト。

AV-LS700

DVD のトールケースと比較するとどれくらいコンパクトか分かると思います。
まあ、他の AV 機器と違ってメディアデッキもアンプも内蔵しておらず、おそらく組み込み系のコンピュータと I/O ポートくらいしかついていないので、そんなに大きくなる要素もないのですが。

AV-LS700

背面の入出力端子は案外充実していて、D(D4)端子、黄白赤のアナログ映像/音声出力、光デジタル音声出力、HDMI 出力、USB 端子(外付け HDD の接続用)、そして 2 ポートの LAN 端子も備えています。この LAN 端子は HUB になっており、既にテレビ下の HDD レコーダやゲーム機が LAN に繋がっている場合には、別途 HUB を用意しなくても AV-LS700 を既存ネットワークに追加することができます。
ちなみに我が家では以前紹介したとおり、テレビ下の機器は一通り有線-無線 LAN コンバータ(バッファローの WLI-TX4-AG300N)を使って無線化しているため、AV-LS700 もこれに繋ぎました。

AV-LS700

付属のリモコンはけっこう大きいです。多機能タイプで、プリセットによりテレビの操作にも対応しています。が、十字キー周辺のキー(ホーム/メニュー/戻る など)が、私が自宅で使っているソニー製 BD レコーダのリモコン(テレビリモコンとしても使用)と全く違います。特に、「メニュー(オプション)」と「戻る」ボタンの配置が正反対なので、私にとっては非常に使いにくい。テレビのリモコンはメーカーによってボタン配置が全然違うので、仕方のないことだとは思いますが・・・。

AV-LS700

接続して電源を入れたところで、おもむろにファームアップの案内が。10 分ほどかかるということなので、「OK」を押してしばらく待ったところ、アップデートが完了して再起動がかかりました。

AV-LS700

こちらが AV-LS700 のホーム画面。DLNA クライアントとしての機能だけでなく、アクトビラや TSUTAYA TV、あと本体の SD カードスロットに挿入したメディアや USB ポートに接続した機器のコンテンツ再生などにも対応しています。最近では、テレビ本体にこれらの機能を備えたものが増えてきていますが、そうではない少し古めの機種へのアップグレードとして AV-LS700 のような多機能 DMC を追加するという選択肢もアリだと思います。

AV-LS700

ホーム画面で「ホームネットワーク」を選択すると、ネットワークに繋がっている DLNA サーバの一覧が表示されます。Twonky があらかじめ設定画面等でサーバを選択しておき、操作画面では最初からサーバ内のコンテンツ一覧が表示されるのに対して、AV-LS700 では毎度サーバ一覧から辿って行かなくてはならないので、一手間ではありますが操作が増えてしまいます。このあたりは家庭内に複数台の DLNA サーバがあり、ユーザー側もそれを意識しながら使う前提という上級者向けの AV-LS700、家庭内にはサーバは 1 台しかない前提 or TwonkyServer のアグリゲーション機能でホームネットワーク内のコンテンツを一括管理できる Twonky、という設計思想の違いでしょう。が、いったん TwonkyServer のアグリゲーション機能の利便性に慣れてしまうと、毎回一覧からサーバを選択するのはちょっと面倒に感じてしまいますね。

AV-LS700

サーバを選択した後は、サーバ内のコンテンツを辿っていきます。他の DLNA 機器同様、コンテンツの操作はフォルダ単位・日付単位・アルバム/プレイリスト単位などで行います。
フォルダやコンテンツの一覧が横並びでずらっと表示されるので、一覧性はあまり良くないですね。

AV-LS700

写真や動画などのコンテンツ一覧も横並び。コンテンツはサムネイル表示されず、アイコン表示のみらしく、ファイル名もしくはメタデータの中に記入されているタイトルを憶えていない限り、再生してみるまで中身が分かりません。
また、ファイルサイズ(写真の画素数や動画のビットレート、長さ等)によっては「再生準備中・・・」と表示されたまま数秒待たされることもしばしば。AV-LS700 かサーバ側の性能なのか、それともネットワーク速度が原因なのか分かりませんが、前者だとすると残念ながらレスポンスはあまり良くないと感じました。

AV-LS700

他にも、DLNA サーバのコンテンツ取得やフォルダ内のコンテンツ一覧表示をしようとすると「しばらくお待ちください・・・」で数秒~数分待たされるケースが何度もありました。私はデジタルカメラで撮った写真を全て NAS に保存しており、1,400 万~1,800 万画素のデジタル一眼レフで撮影した写真を一つのフォルダに百枚単位で入れていることも少なくないので、そういう環境だと一覧表示に時間がかかってしまうのかもしれません。が、他の機器(PC 等)の DLNA クライアント機能を使った場合には同じサーバを参照していてももっとレスポンスが良いので、AV-LS700 の性能もしくはソフトウェアの問題のような気がします。
いずれにしても、こうやってレスポンスが返ってくるのを待たされることが非常に多く、場合によっては「お待ちください」的なメッセージが表示されないまま画面が停止してしまうこともありました。その待ちが画面の表示待ちなのか AV-LS700 自体が固まっているのか分からず、ユーザーとしては非常にストレスが溜まってしまいますね。

AV-LS700

AV-LS700 の設定項目はあまり多くなく、DHCP のネットワーク(ほとんどの家庭内 LAN に該当すると思われる)では接続するだけで DLNA サーバを認識し、そのまま使用できると思います。
設定で変更すべき箇所があるとすれば、「映像・音声設定」の中の「HDMI リンク」のオプション。デフォルトでは無効になっていますが、これを「有効」に切り替えてやると、テレビと HDMI 接続した際に HDMI コントロール(HDMI-CEC。いわゆるブラビアリンクやビエラリンク等に相当)が有効になります。

AV-LS700

HDMI リンクを有効にして、BRAVIA(KDL-46X5050)の XMB で外部入力の状態を確認してみると、AV-LS700 に「HDMI コントロール」のマークが表示され、HDMI-CEC 対応機器として認識されているのが分かります。
この状態になっていると、たとえテレビ側の電源がオフになっていても、AV-LS700 の電源をオンにするだけでテレビの電源も連動してオンになるなど、テレビと接続機器があたかも一体になっているかのように、シンプルに操作することが可能です。ただ、AV-LS700 では HDMI コントロールによる連動が電源程度にすぎないのか(あるいはこの世代の BRAVIA では連動できる機能が限られているのか)、電源くらいしか連動しないようです。BRAVIA とソニー製 BD レコーダの組み合わせなら、BD レコーダの電源をオンにするとテレビの電源が入った上でテレビが自動的に BD レコーダの画面に切り替わってくれるので非常に便利なのですが、そういうことができないのはちょっと残念なところ。

さて、前置きが長くなりましたが、このエントリーは AV-LS700 ではなく Twonky のレビューが主目的なので、ここからが本題(笑。Twonky Mobile を DMC、AV-LS700 を DMR として DLNA を操ってみます。

Twonky Mobile

AV-LS700 をネットワークに参加させると、Twonky Mobile の「Settings」→「Set Player」の一覧に「AVeL Link Player」が表示されます。これが AV-LS700。ここで「AVeL Link Player」を選択すると、Twonky Mobile 上で AV-LS700 が DMR として設定されます。Player(DMR)はメディアの種類ごとに設定できるので、他にも DMR 対応機器を持っている場合には、写真と動画は AV-LS700 で、音楽は DMR 対応オーディオ機器で再生する、というような使い分けが可能です。

Twonky Mobile

Player を「My Phone」ではなく「AVeL Link Player」に設定しておくと、Twonky Mobile のコンテンツ一覧画面の左上に My Phone アイコンではなく DMR のアイコン(アイコンのデザインがノート PC になっているので、分かりづらいですが)が表示されます。この状態で再生したいコンテンツを選択すると、Android 端末上ではなく AV-LS700 に接続されたテレビで直接コンテンツが再生されます。スマートデバイスを DLNA のリモコンとして利用できる、Twonky Mobile の醍醐味を最大に活かせる使い方だと思います。
ただ、コンテンツの内容をサムネイルだけで判断しなくてはならず、かついきなりテレビ側で再生が始まってしまうので、慣れないとこの操作性には若干違和感があるかもしれません。

Twonky Mobile

Player が「My Phone」であっても、Android 端末上で写真や動画などを再生している画面上で「Beam」ボタンをタップすることで、AV-LS700 にコンテンツを BEAM して送ることができます。DLNA サーバ上に大量のコンテンツが溜まっている場合には、サムネイル画像を見ただけでは再生しようとしているコンテンツの中身が何なのか把握できない場合もあると思うので、いったん Android 端末側でコンテンツの中身を確認してから BEAM したほうが操作上のストレスは少ないでしょう。

ということで、やはり Twonky のメリットを最大限に活かすには、DMR 対応機器を利用したほうが良いということが AV-LS700 を使ってみてよく分かりました。逆に DMR と組み合わせた BEAM 機能を使わなければ、せいぜいコンテンツのアグリゲーション機能とフォーマットの自動変換機能くらいしか他の DLNA 対応ソフトウェアとの違いがなかったりするので、Twonky は DMR がある環境で使うのがベストと言えます。

また AV-LS700 に関しては、操作に対するレスポンスや UI など、単体の DMC 機器としては正直言って使いやすいとは言えず、けっこうストレスが溜まってしまう作りになっているのが非常に残念です。まあ、現時点での Linux ベースのデジタル家電の UI は、正直このレベルのものが非常に多いので、AV-LS700 が取り立てて悪いわけではないんですが、Apple 製品あたりの UI に慣れてしまうと、厳しいと言わざるを得ないのが本音です。DMC として使うだけであれば、PS3 の DLNA クライアント機能が UI もレスポンスも優れているので、PS3 のほうが良いかな。でも、このエントリーの本題である DMR 機能や、アクトビラ・TSUTAYA TV(といっても、個人的には TSUTAYA TV はともかくアクトビラには魅力を感じませんが・・・)対応などは PS3 にはない機能なので、そういった用途があれば AV-LS700 を使う意義はあると思います。
ただ、個人的には DMR のためだけに専用機を購入して、さらにテレビの貴重な HDMI 入力を 1 系統つぶしてしまうのはもったいないので、そのうち買い換えたいと思っている AV アンプの購入をなるべく前倒しして、DMR 対応機種を買うようにしたいですね(レビュー用に借用しておいてこういうのもなんだか申し訳ないですが)。あるいは、PS3 が早くアップデートで DMR に対応してくれれば、言うことはないんですが・・・。

結論としては、やっぱり Twonky Mobile(のようなスマートデバイスを DMC として使えるソフトウェア)と DMR の組み合わせはとても便利で楽しいものの、それに対応した DMR 機器の使い勝手はまだまだ発展途上、ということですかね。もし他の DMR 機器を試す機会があれば、またレビューしてみたいと思います。

アイ・オー・データ機器 / AVeL Link Player AV-LS700

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