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2012/03/18 (Sun.)

「新しい iPad」を試す

金曜日に発売された新しい iPad を試す機会を得たので、どんなものか少し書いて観たいと思います。乗るしかない、このビッグ(ry

Apple / iPad Wi-Fi 16GB (ホワイト) MD328J/A

The new iPad

例によって自分のじゃないんですが、iPad Wi-Fi 16GB。今回はホワイトモデルです。iPod touch もそうでしたが、やっぱり白ベゼルはきれいだけど液晶の縁あたりがうっすらと黒く透けているのがちょっと惜しい。
個人的には、これで観るコンテンツが映像主体ならブラック、電子書籍系主体ならホワイトが違和感なくて良いんじゃないかと思います。

The new iPad

デザインは基本的に iPad 2 と共通。微妙な違いこそあれ、ほとんどの人は画面を見ないと(むしろ、画面を見ても)違いが分からないんじゃないでしょうか。

The new iPad

iPad 2(左側)との比較。0.6mm だけ新型のほうが厚くなっていますが、比べても見た目ではほとんど違いが分からないのに対して、持ってみると意外なほど違いが分かります。やっぱり 50g の重さ違いは明らかに分かる差で、この重さに引きずられるようにして厚みも増したことを実感します。

厚さ重さといえば、今回の iPad 発売にシャープが量産技術を開発していた IGZO パネルが間に合わなかった影響もありそうです。IGZOパネルは液晶の画素表面にある被膜トランジスタを小型化することで開口率を向上させ、高精細化と省電力化を可能にするもの。通常の a-Si 液晶のまま新 iPad 並みの解像度を実現しようとすると、画素あたりの皮膜トランジスタが占める面積の割合が大きくなり、開口率が下がる=輝度が低下するため、従来の XGA パネルと同等の輝度を出すためにはバックライトを強くする必要がある=消費電力が上がるためバッテリ容量の増加が必要になる、ということ。最終的に新 iPad には SAMSUNG の a-Si パネルが採用された(追って LG も供給を開始するらしい)とのことですが、業界筋によると順調に IGZO パネルが採用されていれば、Retina Display を搭載しながら iPad 2 よりも薄く軽い製品になっていた可能性もあるのではないか、という話です。

The new iPad

あと、細かいですがカメラレンズ周りが変更されていて、新型のほうがレンズが大きくなっています。旧型と比べてセンサは 200 万画素→500 万画素に向上しましたが、単にセンサの変更だけでなく全般的な変更が施されているもよう。

新しい iPad の使用感は、ディスプレイの精細感を除けば iPad 2 とほぼ変わらないと言って良いでしょう。ということで、ここでは Retina Display の表現力周りを中心に見ていきます。

The new iPad

新しい iPad に、ディスプレイと等解像度(1,536×2,048)の画像を表示させたところ(以降、画像はクリック/タップで拡大)。正直、遠目で見ると iPad 2 よりも確かに少しきれいになったかな?くらいの違いしか感じません。量販店の店頭などでは、ホーム画面や一般的なアプリを表示しているだけではおそらくほとんど変わったように見えないのではないでしょうか。

でも、画面に寄って見るとその印象はガラッと変わります。

The new iPad

マクロでできるだけディスプレイに寄ってみました。よく見ると肉眼では液晶のピクセルを視認できますが、ほとんど粒状感のない、美しい表示だと思います。ディスプレイをデジタルカメラで撮影した画像なので細かいところまでは再現できていませんが、髪の毛の一本一本までよく見えていて、これなら一眼レフで撮影した写真のピントチェックにも実用できそう、と感じました。一眼レフで撮ったら瞬時に iPad にプレビューが表示される、みたいなソリューションが欲しくなってきます。

iPad 2

これは同じ写真を iPad 2 で表示させたところ。解像度が 1/4(768×1,024)になっているので、線が太く細かいところのピントは合っているのかいないのか分からない状態です。画素間のギャップも視認できるほど広く、粒状感が強い。タブレットの一般的な使用ではここまで画面に寄って見ることはまずないでしょうが、画像の細かい部分をチェックするような用途には向いているとは言えません。

The new iPad

産経新聞アプリで一面を表示させてみたところ。驚いたのが、一面を全画面表示させてもちゃんと文字の視認性があって、この状態でも読めてしまうことです。従来であれば拡大しなければ判読できず、部分拡大して読む→表示部分を読み終わったらフリックして移動、がけっこう煩わしかったので、紙媒体のレイアウトをそのまま電子に持ってきたコンテンツは正直読みづらかったのですが、これならアリ。

The new iPad

全画面表示時のディスプレイ表面を撮影してみたのがこちら。文字サイズこそ小さいですが、可読性には全く問題ありません。iPad の表示領域の寸法は新聞 1 面の 1/4 くらいしかないので、この紙面も新聞紙の縦横それぞれ半分くらいのサイズだと思われますが、十分な解像感です。新聞紙の解像度が 150dpi 程度、と言われるのに対して、新 iPad の画素密度は 264ppi と倍近いので、表示領域が縦横それぞれ半分になってもほぼ問題ない、ということでしょう。

iPad 2

これを iPad 2 で表示させるとこんな感じ。文字が潰れてしまって、見出しはいいけど本文はまともに読めないレベルです。こうやって比べてみると新 iPad の液晶がいかにパラダイムシフトであるかが分かるでしょう。
iPad 2 でもピンチインで拡大してやれば全く問題なく読めるのですが、使い比べてみると人間にとって「ページ全体が見渡せているかどうか」って読む上での心理的なストレスが全然違う、ということが実感できます。

ちなみに iPad 2 に比べると新 iPad のディスプレイはどうにも青白く偏った発色で、美しい色が出ているとは言えません。ホワイトモデルだとベゼルの白色が基準になるので、余計に青さが気になるという・・・。ガンマ補正をかけてやりたくなります。

The new iPad

こちらは ebiReaderHD アプリでコミックを表示させてみたところ。コミックなら、横向きの見開き表示でちょうど単行本と同じようなサイズになるので、10inch クラスのタブレットに向いていると言えます。

The new iPad

コミックなら、セリフの文字サイズは新聞よりもじゅうぶん大きいので、当然問題なく読むことができます。

が、ここで大事なのはそのことではありません。

iPad 2

iPad 2 で同じ部分を表示させてみたところ。スクリーントーンの表現が、iPad 2 の液晶の全画面表示では、完全にモアレになってしまっています。新 iPad でもよく見ると微妙にモアレっぽいのですが、ほぼ気にならないレベルと言って良いでしょう。
スクリーントーンだけでなく、線の細かいニュアンスなども Retina Display のほうがよく見えるので、単に話を読みたいのではなく絵まで含めて漫画を楽しみたい、という向きにもこのクオリティなら満足できるんじゃないでしょうか。電子化にあまり前向きではない作家さんもまだ少なくないようですが、それがもし表現力を理由にしているのであれば、一度この Retina Display を見てみてほしいと思います。

The new iPad

私が電子書籍系コンテンツで今のところ最も利用している AS BOOKS の F1 速報電子版を表示させてみました。こちらも、iPad 2 ではさすがに判読できなかった見開き全画面表示が、(写真では分かりにくいですが)これなら何とか読めるレベルと言って良さそうです。こういう写真+キャプションとか写真+解説記事が主体の読み物では「写真とテキストの両方を範読できるレベルで一度に表示」できることが快適性に非常に効いてきます。

The new iPad

ただ、これはディスプレイ側というよりアプリ(コンテンツ)側の問題なのですが、コンテンツの解像度が Retina Display を考慮していないため、文字の輪郭が甘くて読んでいて気持ち良くありません。AS BOOKS のコンテンツは表示解像度に合わせて何段階かの解像度のデータを持っているようで、少しピンチインしてやるとより高解像度版の表示に切り替わり、輪郭がキリッとしてくるのですが、この一手間が惜しい。
産経新聞アプリや ebiReaderHD アプリは最初から Retina Display にも対応できる解像度で表示してくれているようなので、このあたりはアプリの対応状況によっても異なるのだと思います。単に新型 iPad を買ったら全てのコンテンツが 4 倍キレイになるわけではない、ということです(それでも、iPad 2 で見るよりキレイですが)。写真を多用する雑誌系コンテンツは解像度を上げるとストレージ容量や通信回線、配信サーバにも負荷を掛けることになるので簡単に高解像度化できるわけでもありませんが、この違いを見せつけられると、一日も早く対応してほしくなります。

印刷物の解像度は一般的に 300~350dpi 程度と言われています。インクジェットプリンタなんかでもデフォルトの印刷解像度は 360dpi に設定されていることが多いですよね。それに対して新 iPad の 264ppi という解像度は、これらにはちょっと足りないながらも「これでやっと紙の代替にできる」と言えるレベル、という評価はこうやって実際に「紙で見るようなコンテンツ」を表示させてみると実感できます。
逆にこういう使い方をせず、単に Web やアプリを表示させるための端末として考えると、新 iPad の Retina Display は「ちょっとキレイだけど、それだけ」という印象になる可能性が高いんじゃないでしょうか。新 iPad の発表以来、IT 系ジャーナリストの間で新 iPad の評価が高いのは、彼らが出版を経験したことがあるから、ということと無関係ではないと思います。

私は昔から PC にしろ何にしろ高精細ディスプレイを求めてきたので、この Retina Display は大歓迎。これなら今まで単なる「画面のでかいスマホ」にすぎなかったタブレットに、新しい用途が開けるんじゃないかというくらいに思っています。むしろ他社のタブレットにも一日も早くフル HD オーバーのディスプレイが標準になってほしい。
今まで、電子書籍を読むなら文芸などの活字ものは e-Ink 系の専用端末で、雑誌やコミックはカラー液晶のタブレットで、と考えていましたが、液晶もここまで解像度が高まってくると、バッテリのもちなどのデメリットを差し引いても汎用性が高くレスポンスも良いタブレットで電子書籍全般を扱った方がいいかもしれない、と思うようになりました。新しい iPad の液晶は発色という点では青白くて美しいとは思えませんが、来たるべき「もっと新しい iPad(笑)」ではそのあたりも含めてさらなる改善に期待です。

投稿者 B : 14:49 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック

2012/03/09 (Fri.)

The new iPad

2Sでも3でもHDでもない、2048×1536ドット液晶LTE対応の新iPad発表
新しいiPadまとめ:第3世代iPadは何が変わったのか?
新しいiPadとiPad2と初代iPadのスペック比較表

出る出ると言われていた Retina Display 搭載の新型 iPad が正式発表されました。

スペックは完全に予想の範囲内。特に驚きはないですが、実物を見た人からは「スペックだけを見ているより、Retina Display の映像を一度見たらガラッと印象が変わる」というような声も聞かれるので、そのあたりは早く現物を見たいところ。確かに iPhone 4 の Retina Display を初めて見たときにも驚いたので、同種の驚きが大画面で訪れるなら、それはインパクトが強そうです。
それ以外に特筆すべきスペックはあまりないですが(LTE も国内の取り扱いが SBM だとまだ使えないし)、強いて挙げるならば A5X プロセッサでしょうか。CPU はデュアルコアのままながら、GPU がクアッドコア化(PowerVR SGX543MP4 らしい。PS Vita の GPU がこれを独自拡張した SGX543MP4+ なので、GPU パフォーマンスは近いことになる)されたことでしょうか。何がどの程度効果があるかは実物を見ない限り未知数ですが、昨年のイベント「本田×石野×西田 スマホ業界 楽屋裏トーク」でも「今後はコンピューティングパワーはクラウド側に置かれるようになり、スマートデバイスはクラウドのフロントエンド(UI)としての表現力が重要になるため、相対的に GPU の重要性が高まっていく」というような話がありましたが、まさにそういう流れを踏まえてのことだと思います。世にあるほとんどの PC の画面解像度を超えるディスプレイを制御するためにクアッドコアが必要だったという側面もあるでしょうが、今後の iOS のロードマップには、グラフィック周りをより有効活用する仕込みがされている可能性は高いでしょう。

ただ今回は発表前にせよ発表後にせよ思ったほど盛り上がっていないように見受けられるのがちょっと気になります。Twitter 等で私がフォローしているあたりではそれなりに話題になっていましたが、Apple の新製品が出るときはいつももっと盛り上がっているので・・・。どちらかというと、iPad そのものよりも今日から iOS 5.1 で提供開始された日本語版 Siri のほうが話題になっているという。やはり、iPad をもってしても、日本ではまだまだタブレットはキャズムを超えていない、ということなのでしょうか。

私個人としては、2 年前に初代 iPad が発表されたときに、これは家庭内でのコンピュータの使い方が変わるかもしれないなあ、少なくともリビングでは PC を使わなくなりそうだなあ、と思って発売日に買い、その予想通りリビングではほとんどのシチュエーションでタブレットしか使わなくなりました。結果、それまではノート PC でリビングでやっていたようなことのうち、逆にクリエイティブな作業(こうやって長文を入力することも含む)は画面が大きくてキーボードも打ちやすいデスクトップ PC を使うことが増え、それまでは電源を入れる頻度すら下がる傾向にあった自作機の復権に繋がりました。去年、しばらく放置していた自作 PC のケースを久々に買い換えたのも、それがあったからだと言えます。
ということで、個人的にはタブレットは人とコンピュータの向き合い方を変える可能性を持ったデバイスだと思っているわけですが、従来の「単に画面がでかいスマートフォン」の域を超えられていなかったものから、ディスプレイの表現力がより紙に近づいたことによって、この新 iPad がタブレットの可能性をより解りやすく人々に示すようになるのではないか、とは思っています。

ウチの初代 iPad は最近さすがに機能・性能的に物足りなさを感じることが増えてきましたが、私も家族もむしろ Android タブレットに慣れてしまったので、この新 iPad に買い換える予定は今のところありません。でも、とりあえずそのディスプレイの実力については、できるだけ早いうちに体験してみたいですね。

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2011/11/11 (Fri.)

iOS 5.0.1

アップル、バッテリ駆動時間問題を修正したiOS 5.0.1 -AV Watch

iOS 5.0.1 が出ていたので、私も早速アップデートしてみました。

iOS 5.0.1

iOS 4.3→5 までのアップデートには母艦(PC/Mac)必須でしたが、iCloud のコンパニオンデバイスとなった iOS 5 からは、母艦がなくても単独で OTA(Over The Air;ネットワークから直接)アップデートが可能。Android では既に実現されていた機能ですが、iOS でもようやくこれができるようになりました。「出勤前には絶対にやるな」という iOS アップデートのタブー(笑)も、これで過去のものとなりそうです(^^;;

アップデート内容としてはさほど派手なものではありませんが、私が嬉しかったのはこれ。

iOS 5.0.1

今まで iPad 2 のみが対応していたマルチタスク用ジェスチャ(4~5 本指でのジェスチャ)が iPad 1 でもできるようになりました。iPad 2 と使い比べてみて羨ましかった部分だったので、これは嬉しい。ある程度画面が大きい iPad だと、アプリの切り替えやホーム画面の表示にいちいちホームボタンに手を伸ばさなくてはならないのがけっこう面倒で。それが、腕を動かさなくてもジェスチャだけで操作できてしまうのは本当にラクです。特にアプリの切り替えはホームボタンを使うよりも操作のステップが少ないので、ジェスチャのほうが全然良いです。

個人的には、このマルチタスク用ジェスチャはハードウェアボタンのない Android(Honeycomb)タブレットでこそ実装してほしいくらいですね。まあ、Android タブレットはマルチタッチへの対応度合い/実装度合いが機種によってまちまちなので、一律に採用するのは難しいかもしれませんが。

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2011/10/17 (Mon.)

iOS 5

遅ればせながら iOS 5 にしてみました。

【西川和久の不定期コラム】 Apple「iOS 5.0」 ~PCレスで完全独立、そして強力なiCloud!

iOS 5

まああまり時間がなかったのと、Twitter 上で文鎮化(アップデート失敗して起動不能になる)報告やアップデートサーバが重くてなかなかダウンロードできない報告やバックアップ/復元にやたら時間がかかる報告やらを目にしていたので、落ち着いてからでもいいかなと思い(笑)週末にかけて作業しました。
私の場合は今はもう Android にメイン環境を移していて、最近 iPad の使用頻度もかなり落ちているんですが、その iPad にインストールしてみました。

新機能などは上記 PC Watch のコラムに詳しいので、ここでは細かいところは割愛。

iOS 5

iOS の最大の目玉はやはり iCloud の開始ではないでしょうか。本田雅一氏の著書『iCloud とクラウドメディアの夜明け』にも書かれていたとおり、確かにその概念は「Mac/PC を iOS デバイスの母艦から、iOS デバイスと同等のクラウドサービスのコンパニオンデバイスとして格下げした」という意味で Apple のハードウェア/サービス戦略の中では大きな意味のある変化だと思います。

が、iOS デバイスのデータを iCloud に同期して、クラウド上にデバイスのほぼ全てのマスターデータを持つというこのサービスも、少なくとも日本では iTunes Match のサービスが始まっていない以上、(人によっては)最も重要な楽曲データがクラウド化できないのでは、中途半端な印象。
まあ、このあたりは Apple のせいというより音楽業界との交渉の問題なので、Apple だけの責任ではありませんが・・・。

iOS 5

ちなみに Twitter の統合も目新しいところ。iOS は今までも YouTube などの Google 系のサービスに対してプリインストールアプリを提供していましたが、それ以外で外部のサービスを統合するのは珍しいことなんじゃないですかね。設定には Twitter のオフィシャルアプリをインストールする必要がありますが、写真や Safari、YouTube などのアプリから直接 Twitter にツイートを送信できるのは便利です。
このへんは Android では「インテント」(アプリのメニューから共有(Share)を選ぶことで、さまざまなアプリ間でデータの受け渡しができる機能)として実装されているものを、Twitter に絞ってシンプルに搭載してきたように見えます。

iOS 5

Android からの影響という意味では「通知」機能も挙げられるでしょう。今までさまざまなアプリが個別に通知機能を持ち、他のアプリに割り込みをかける形で通知を実装していたのが、通知機能としてひとまとめにすることでシンプルに、分かりやすくする仕組み。

iOS 5

iOS の画面上端の時計表示あたりを引き出すと通知一覧が表示されます。このへんの見え方はかなり Android の影響っぽい。

iOS 5

あと、なにげに今回のアップデートで最も良いと感じたのが Safari のタブブラウザ化。従来もウィンドウ切り替え的な動作でタブブラウザ的な機能は実装されていましたが、やはりタブを直接タップして切り替えられるようになったのは便利です。iPhone のほうでは従来通りの表示で、画面が大きい iPad のみの機能のようですが、これはいいわ。
まあ Android のほうも、Honeycomb の標準ブラウザはタブ対応だったりするので(逆に Gingerbread はウィンドウ切り替え方式)、これも言ってみれば後追いかも。ただ、このあたりは「どっちが先だった」という議論よりも「使いやすく実装した者勝ち」みたいなところがあるので、むしろ iOS と Android で競い合いながら、互いに製品としての完成度を高めていってくれることが、最大の消費者利益だと思います。

とりあえず、iPad で使っている限りは iOS 4 に比べて遅くなった印象はないので、躊躇せずにアップデートしてみても良いのではないでしょうか。

投稿者 B : 23:59 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック

2011/10/05 (Wed.)

iPhone 4S

iPhone 4S、10月14日よりソフトバンクとauから発売 - ケータイ Watch
国内初お披露目の「iPhone 4S」、iOS 5の新機能など紹介 - ケータイ Watch

iPhone 4S が正式発表に。デュアルコアだったり au からの発売だったり、ハードウェア的には事前に予想された範囲内でのアップデート。プラットフォーム部分としては 6 月の iOS 5 の発表時点で明らかになっていることもあり、おおむね予想範囲内でのアップデートにとどまっています。気になっていたのは、iPhone 4 の時点からある程度はデュアルコアプロセッサを想定したハードウェア設計になるだろうと思っていたのが、実際に出てくるにあたり設計上無理があった場合には根本的なリニューアルをしてくる思い切りのいいパイロット Apple だけに、蓋を開けてみたら違った、というシナリオもあり得たのですが、それは杞憂でした。

iPhone 4S でもたらされる新しい価値は iOS 5 そのものの価値であるわけで、今回のマイナーチェンジは予想の範囲内。iOS 自体もそろそろ常に「まったく新しい」というよりは、Android や WinMo の長所を吸収する形での熟成型のアップデートが主になりつつあるので、根本的なアップデートもない代わりに、そろそろいつ買ってもいいプラットフォームになってきたんだろうな、という印象です。
コンピューティングのパラダイム的な観点でいうと、「スマートデバイスは PC のコンパニオンデバイス」だったのが、iCloud の登場によって PC と同列に扱われるデバイスになったのは大きな変化ですが、その点では「PC や Mac を母艦にする」から「母艦はクラウド」への変化が iOS の進化であり、その他はブラッシュアップに過ぎないのかもしれません。

私としては、iPhone(というか SBM)をやめた以上、自分用のメインプラットフォームとして iOS 環境に戻るつもりはありません。が、興味の対象として iOS は触っておきたいので、iPhone 4S ベースの iPod touch が出たら買おうと思っていました。が、今回は iPod ファミリーの新製品はマイナーチェンジレベルで、touch に至っては OS が変わった程度。デュアルコア化されていたら買うつもりだったのに・・・。デュアルコアな touch はまた半年後、とかそういう時間軸で出てくるのでしょうかね。まあ安いし、実験用程度ならばとりあえず今の 8GB 版を何も考えずに買っておく、というのもなくはないですが。

投稿者 B : 23:59 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック

2011/06/15 (Wed.)

iPhone やめました

ウォークマンをやめて iPhone に戻ろうとしている人もいるようですが、私はこのタイミングで iPhone をやめました。

iPhone 3GS

正確には SBM 回線を解約しただけで、iPhone 3GS 自体は手元に残っているわけですが。

光ポータブルや WiMAX ルータを導入して SBM 回線を全く使わなくても済む(MMS/SMS や通話は使えませんが)ことが十分に確認できたこと、最近の SBM が以前にも増してえげつなさが強まってきたこと、そして何より Xperia arc を使ってみてこれなら Android でも不満はなさそうだと確認ができたことで、来るべき Xperia acro を自分のメインスマートフォンにすべく、先に SBM から足を洗いました。

とはいえ、今のところ「iPhone 的な何か」を買うつもりなら iPhone を買った方がいい、という持論は変わらないので他の人には iPhone を勧めることも引き続きあるでしょうし、個人的にも iOS は触っておきたいのでこの 3GS を分厚い iPod touch(笑)としては使い続けると思います。ただ、Xperia の画面に慣れてしまうと、いかに上手くディザリングしてあるとはいえ、低解像度な 3GS はもう使ってて楽しくないですね・・・。

3GS は 2 年縛りで購入したんですが、「2 年経つと自動更新」が怖かったので解約のタイミングはけっこう慎重になりました。が、ソフトバンクショップに行って聞いてみると「6/11~9/10 の間なら違約金なしで解約可能」とのことでした(私が 3GS を買ったのは 2 年前の 6 月末、3GS の発売日)。3 ヶ月の猶予期間があるので、そこまで怖がることもなかったようです。ただ、端末の割賦代金(¥2,880/月)が 8 月分まで残っているのでその分の請求はありますよ、とのこと。割賦残金はその場で一括支払いしてしまうことも可能でしたが、分割手数料がかかっているわけでもないので、そのまま月払いにしました。

ということで、あとは Xperia acro の発売日確定を待つのみとなりました。

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2011/06/14 (Tue.)

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

iPad 2 用の背面カバーを買ってみました。

TUNEWEAR / eggshell for iPad 2 (スモーク)

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

まあ、定番中の定番ですが・・・iPad 1 で使っていた TUNESHELL for iPad がそれなりに良かったので、2 でも引き続き TUNEWEAR にしました。TUNESHELL から eggshell に改名してちょっとコンセプトも変わったんですかね。確かに、iPad 1 よりも薄く、装着しても本体の薄さをスポイルしません。まさに eggshell(卵の殻)という表現が相応しい。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

スピーカ部には切り欠きを設けて音の出口を塞がないようになっています。成型上の理由からかドックコネクタの切り欠きと繋がっていますが、この間は塞いでほしかったという人もけっこういそう。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

他にも電源ボタンやボリュームスイッチ、カメラ部などは抜かれています。iPad 1 とは違って iPad 2 には側面にあたる面がない分、これらの部位を避けようとするとどうしても切り欠きが目立ってしまいますね。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

カバーは本体の前面縁にギリギリ絶妙な感じで引っかける形で装着します。これでもしっかり留まっていて、外そうと思ったらちょっとコツが必要。スピーカの切り欠きあたりから少しずつめくってやると、うまく外れます。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

TUNESHELL for iPad と並べてみました。TUNESHELL のほうもけっこうきれいだと思っていたんですが、iPad 本体背面の緩やかなカーブのせいで、スモーク色がややムラっぽく見えるのが欠点でした。eggshell for iPad 2 のほうは iPad 2 の本体背面がフラットなことと、カバー自体が薄いことにより、均一な発色に仕上がっています。
また、TUNESHELL が濃いめのスモークグレーだったのに対して、eggshell はやや黄色みの強い、明るめのグレーになっています。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

eggshell には標準で液晶保護フィルムが 1 枚付属しています。TUNESHELL に付属していたのはアンチグレアタイプのフィルムでしたが、eggshell に付属しているのはグレアタイプのフィルム。最近グレア派に転向した私には嬉しいのです、が・・・このフィルム、貼ってみると端面がイマイチ綺麗に裁断されていないし、けっこう光ムラが気になる。水に浮いた油が虹色に光っているようなムラ、と言えば良いんですかね?ディスプレイに何かを表示させると多少気にならなくはなるんですが、映り込みの多い環境下で使うとかなり気になります。比較すると OverLay Brilliant のほうが明らかに美しく、映り込みも気にならない(OverLay も映り込むけど、この付属品に比べれば落ち着いている)ので、次に貼り替える機会があれば OverLay Brilliant にしようと思います・・・。

TUNEWEAR eggshell for iPad 2

eggshell にはさらに、ドックコネクタカバーとホームボタンに貼るジェルシールが付属しています。ホームボタン用のシールは凹形状のボタンを凸形状に変えるためのものですが、ボタンが出っ張ると誤動作も増えるだろうし、私は使わないかなあ。あと、コネクタカバーも個人的には不要。ちょっと余計なお世話感のある付属品でした(´д`)。

ちなみにこの eggshell には Smart Cover(風呂の蓋)対応版が別途あるようなので、購入時にはご注意を。

投稿者 B : 23:45 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック

2011/06/08 (Wed.)

iOS 5+iCloud

【PC Watch】 【WWDC2011レポート】【iOS 5編】今秋にリリース。PCレスでの利用が可能となるiOS 5 ~カメラ機能の大幅な強化や、Twitter連携なども
【西田宗千佳のRandomTracking】デジタルハブ第2世代へ、PC Free宣言で変わるApple -AV Watch

WWDC にて Apple が iOS 5 とクラウドサービス「iCloud」を発表しました。今回強化されたのは、ざっとこんなところ。

  • 通知機能の改善
  • 純正アプリへの Twitter の統合
  • タブブラウザの使い勝手向上、「後で読む」機能の追加など、Safari の強化
  • Reminder(≒ToDo)対応
  • カメラアプリの使い勝手向上
  • GameCenter 強化
  • IM アプリ(iMessenger)搭載
  • PC レスでの運用に対応

擬似マルチタスクに対応したあたりで iOS の進化としては一段落ついた印象で、最近のアップデートにはあまり驚きはないのですが、それ自体は完成度が高まっているという意味では良いことだと思います。現 iPhone/iPad ユーザーの立場からしても、今の iOS 4.x よりも随分使い勝手が向上していそうだな、という印象。
ただ、新機能のリストをひととおり確認したところでまず感じたのは、「そろそろ OS そのものの進化が踊り場に入って、アプリを OS へ統合していくフェーズに入ったんだな」ということでした。何となく、Microsoft が Windows XP~Vista にかけて様々なアプリを OS に標準で取り込み、独立系のアプリケーションベンダを弱体化させ、ハードウェアメーカーの個性を殺したときの空気に似たものを感じます。もちろん時代背景が全然違うから直接比較するものではありませんし、無数のハードウェアベンダーが存在する Windows PC と、OS からハードウェアまでを一社で担っている iOS デバイスとでは事情が異なりますが、優れたプラットフォーム上で多様性を展開してきたパートナーとの共生関係(エコシステム)を破壊し、胴元が総取りするフェーズに入ろうとしているのかな・・・という危惧を感じたのは事実です。

と考えていたら、同じようなことを書いたエントリーを見つけました。

Appleに殺されてしまうひと達まとめ、あるいはプラットフォームに依存するということ - yifeの日記

皮肉っぽい表現も多数見られますが、言いたいことにはだいたい共感できます。数多ある Twitter クライアントや ToDo、カメラアプリ、Safari を補完する互換ブラウザ、Read It Later・Instapaper やクラウド系サービスといったように、やりようによっては共に「iOS ワールド」を築いてきたパートナーとも言えるデベロッパを潰してしまうことにもなりかねません。
Android の自由度の高さ、言い換えれば混沌とした状態と対比して、iOS は「秩序だてて作られた箱庭」と表現されることもままありますが、もしかしたら、これをきっかけに箱庭の外枠が狭められていくことになるかもしれません。

Windows という OS が示してきたように、標準であらゆる機能がサポートされすぎると、代替品を選択する人は徐々に、しかし決定的に限られてきてしまいます。その結果、いかにインストールベースが多くてもユーザーの選択肢が狭まり、自由度がなくなってプラットフォームとして停滞する・・・という可能性もないとは言い切れません。ビジネスマンとして卓越したセンスを持つジョブズがこのことを考えていないはずはないと思いますが、今回の決断の先にどのような舵を取ってくるか、興味深いところです。

あと印象的だったのは、今回の iOS でクラウドやソーシャルメディアとの統合が強化されたことに加えて、PC レスでの運用に初めて本格的に対応したことでしょうか。従来は iPhone も iPad も初回に PC/Mac に接続してアクティベーションを行う必要がありました。Apple Store では店頭の Mac でアクティベーションしてくれるサービスがあり、自宅に PC がなくても iPhone/iPad を使い始めることはできましたが、いよいよ OS 自体が PC レスになります。これは従来の iOS デバイスが、あくまで「PC コンパニオン」という位置づけだったのに対して、もうそろそろ iOS デバイス自身が独立して使え、あるいは PC/Mac ではなく「クラウド」と同期するデバイスになることを意味します。
見ようによっては Android(こちらは当初から PC レスでの運用を前提としている)の思想を取り込み、PC レスで使えるようにすることによってユーザーの裾野を広げたい、という狙いにも見えますが、どちらかというと Apple 自身が「Macintosh のメーカー」から「iOS デバイスとクラウドサービスの企業」に、いよいよ本格的に変貌しようということなのだと思います。今までも事実上そうなってきてはいましたが、今回のことで公式にそこにコミットする、ということでしょう。

個人的には、今回のことで iOS 系のデベロッパが自由度の限界を感じ、Android に流れていったりするとちょっと面白いことになるかな、とも思ったりします。特に Android に参入するハードウェアベンダーが増えている現状を考慮すると、インストールベースという意味ではいずれ iOS より Android のほうが多くなりそうなので、そっちのほうにチャンスを見出すデベロッパも少なくないでしょうし。
今までは Android が必死に iOS をキャッチアップする状況でしたが、今回の PC レス運用のサポート、および(結局 iOS 5 では実現されませんでしたが)iOS にも Android ライクなウィジェット機能が追加されるという噂が出てくるような現状を考えると、そろそろ iOS と Android は互いに刺激し合いながら進化していく段階に入るのかもしれません。そうすることがさらにデバイスの進化を促し、私たちの生活をより豊かにしていくならば、わくわくする時代が来たと思いませんか?

投稿者 B : 23:05 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック

2011/05/28 (Sat.)

OverLay Brilliant for iPad

iPad 2 をしばらく試用していたら、最初は初代よりも改善はされてるけど買い換えるほどではないな・・・と思っていたんですが、2 に慣れてくると 1 がだんだん分厚く重く遅く感じるようになってきて、買い換えたい気分に(;´Д`)ヾ。
いやいや今年は iPad にはお金使わないぞ、という初志を貫徹すべく、自分を誤魔化すため(ぉ)に iPad 1 の液晶保護シートを貼り替えてみました。

ミヤビックス / OverLay Brilliant for iPad

OverLay Brilliant for iPad

何も貼ってない iPad 2 を使っていたら、iPad 1 で使っていたアンチグレアフィルムの見づらさが気になってしまったので、とりあえず画面をキレイにして気持ちを落ち着けようと(笑。ちなみに、今まで使っていたのは TUNESHELL に付属していた TUNEFILM for iPad なので、1 年ほど使い込んで劣化した状態ではありました。

購入した保護シートは私の中では鉄板の OverLay Brilliant。低レベルダスト作業室を使って貼り込みました。

OverLay Brilliant for iPad

どーですかこの光沢感。まるで何も貼っていないように見えます。本体を購入以来ずっとアンチグレアフィルムを貼っていたので、ここまで液晶がテカテカだと逆に違和感がありますが、やっぱりこっちのほうが美しいです。

OverLay Brilliant for iPad

OverLay シリーズの長所は光沢感や貼りやすさだけでなく、ほとんどの保護シートで画面サイズにピッチピチな状態まで精巧に採寸・加工されていて、貼ってもほとんどエッジ部分の違和感がないことにあると思います。この初代 iPad 用も、4 辺すべてでコンマ数 mm のマージンしかなく、貼り上がりが美しい。また、液晶のエッジを目標に位置合わせすれば良いので正確に貼りやすい、というのもメリットでしょう。

OverLay Brilliant for iPad

画面を表示してみたところ。今までは映り込み防止と指の滑りの良さを重視してアンチグレアフィルムを使っていましたが、グレアフィルム(それもムラがなく透明度の高い OverLay Brilliant)だと IPS 液晶本来の画質が堪能でき、「あー iPad ってこんなに液晶きれいだったっけ」と、購入後 1 年にして改めて実感します。この保護シートがあれば、初代 iPad もあと 1 年は戦え(ry

アンチグレアフィルム(TUNEFILM)と見え方を比較してみました。といっても、フィルム越しの液晶画面をカメラで撮ったものなので、やや分かりづらいですが・・・。

TUNEFILM for iPad

こちらが TUNEFILM をつけた状態。ピントがずれているわけではないのに、全体的にやや甘い印象になっているのがアンチグレアの効果。表示するコンテンツによっては、モアレが気になる場合もあります。

OverLay Brilliant for iPad

で、OverLay Brilliant だと、表面で光を拡散しないので、液晶のドットがはっきりと確認できるくらいに視認性が高まります。見えるぞ・・・私にもドットが見える!

まあこういうのはグレアとアンチグレアの優劣の話ではなく、どちらが好みか(あるいは用途に適しているか)という問題なのですが、今までアンチグレア派だった私も、今後は PC のディスプレイ以外はグレアフィルムにしようかな、というくらい宗旨替えしてしまいました。
グレアだと必然的に映り込みは気になるし、指紋もつきやすくなりますが、IPS 液晶の画質を活かせるほうが個人的には重要だと今は思えるし、指の滑りが悪くなるかな?と不安だった部分については、さすがにアンチグレアに比べれば滑りは悪いけど指先が引っかかるほどではないので、まあ許容範囲。

これで当面 iPad 1 は買い換えずにガマンしようと思います。少なくともあと半年(`・ω・´)。

投稿者 B : 00:41 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (3) | トラックバック

2011/05/17 (Tue.)

iPhone の 1,029 円還付に申し込んでみた

iPhoneの自動通信問題、ソフトバンクが通信料の還付受付を開始

先週問題になっていた iPhone を使わなくても自動通信でパケット料金が上限まで行ってしまう件で、総務省から指導を受けた SBM が還付の受付を開始。

私もさっそく申し込んでみましたが、基本的に全て自己申告なんですね。iOS のバージョンはもとより、そもそも「通信していないのにパケ代が上限に行ってしまった」ことさえ自己申告。SBM 側も全ユーザーの通信内容を調査して該当するかどうかを判断できないようで(技術的に、というよりもコスト的にそんなことをやるくらいなら適当な金額を利用者に還付した方が安上がり、という考えでしょう)、おそらく実質的に自己申告者の全員に還付する対応となっているようです。
「使っていなくてもパケット代が上限に張り付く」という状況に対して「1 ヶ月分の定額料の下限=1,029 円を還付する」という対応が相当かどうかは疑問の残るところ(全く 3G 通信をしていないならば差額はキャンペーンによる値引きを考慮しても¥3,381/月 になるはず)ではありますが、上記のとおり個別対応が現実的ではない以上、「とにかくもらえるものはもらっておく」がユーザーが取るべき対応かと思います。SBM がユーザーにどう告知するか分かりませんが、申込率はおそらくそんなに高くはならないんじゃないでしょうかね・・・。

かくいう私も、以前エントリーしたとおり、光ポータブルをメインで使うようになった後にも 2~3 ヶ月パケット料が上限まで行ってしまい、iPhone をモバイルデータ通信オフ設定にすることでようやく通信料が下がったことがありました。ホンネを言うとこの間の 1 万円近い通信費も返してほしいところではありますが、まあ無理な相談だろうから贅沢は言うまい。とりあえず今回¥1,029 が戻ってくるだけでも良しとしようと思います。

でもこの問題は単に iPhone や SBM に限ったことではなく、国内キャリアのスマートフォン(というかデータ通信)全般に言える問題でもあります。バックグラウンドで勝手に通信してしまうのは他のスマートフォンでも、あるいは i コンシェルのような機能の入ったフィーチャーフォンでも同じことだし、そもそものパケット代が高すぎるのも問題。携帯電話業界は「パケット」という PC ベースのデータ通信では馴染みの薄い単位を使っていますが、例えば現在の iPhone for everybody キャンペーンの上限である¥4,410 まではたったの 52,500 パケット≒6.4MB しかなく、場合によっては Web ページを数枚表示しただけであっさり上限に到達してしまうことに。
いくらなんでもこんな 2G ケータイの頃のような料金体系が続いている携帯電話業界ってどうなの、とは思いますが、スマートフォンの台頭によって回線の増強をはるかに上回るペースでモバイル機器での通信量が上昇しているのも事実。インフラの増強・維持のコストを考慮すると致し方ない側面もあるとは思いますが、料金体系が時代に即していないことは間違いありません。理想的には、固定回線のように安価な固定料金制、もしくはパケット単価を大幅に下げる前提での従量制に移行し、モバイル機器を複数台持ったら台数分の通信料がかかるという馬鹿げた料金体系をやめ、「1 契約で追加料金なし、あるいは安価な追加料金で複数台の機器が使える」という体制を作ってほしいところですが、キャリア側が「とにかく ARPU を上げる、複数台持たせてさらに上げる」みたいな頭でいる限りは、難しいかなあ。だからこそ、日本通信や UQ コミュニケーションズのような事業者にはがんばってほしいところでもありますが。

今の iPhone の場合、月額料金を下限で抑えれば WiMAX の月額料金と同等の金額は浮く計算になるので、通信速度の違いも考慮すれば、個人的には都市圏で使う限り iPhone+WiMAX ルータで使った方が良いと言い切ってもいいでしょう。ということで、私は Xperia acro を買ったら iPhone は回線を解約して iPod touch として使う方向でほぼ心を決めました。SBM の 2 年縛りがちょうど切れるタイミングで解約して無駄を最小限に抑えようと思っているんですが、どのタイミングが最小限になるか、分かる方がいたら教えてください(ショップで聞けばいいだけの話ではあるんですが)。

投稿者 B : 01:29 | Mobile | iPhone & iPad | コメント (0) | トラックバック