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2014/12/15 (Mon.)

楽園追放 -Expelled from Paradise- [Blu-ray]

いやマジで、円盤の発売にこんなに振り回されたのは久しぶりですよ。

楽園追放 -Expelled from Paradise- 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

楽園追放 -Expelled from Paradise-

ええ、発売日に Amazon から konozama されたクチですが何か(´д`)。

発売日 1 週間前になって Amazon から「お届け予定日:12/14-16」というメールが届いて焦り、これは前日にヨドバシに行ってフラゲするしかないか...と思って退社後にヨドバシ川崎に行ってみたら、発売前日にもかかわらず完売!発売前日に完売なんて前代未聞だろう、と駅向こうのビックカメラに行っても跡形もなく。そしてなぜか仕事上がりのクマデジさんと川崎駅周辺の販売店を手分けして探したものの、結局どこでも手に入らず(その節はありがとうございました)。

最終的にそのまま Amazon からの発送を待つことにしたら、予定日よりも早く(ただし発売日は過ぎて)12/12(金)に自宅に届きました。が、週末はなんだかんだ忙しくて観る時間が取れず、今ようやくざっと流し観たところです。

楽園追放 -Expelled from Paradise-

買ったのはもちろん完全生産限定版。同梱物は、主題歌『EONIAN』の英語版を含むサウンドトラック CD、虚淵玄によるシナリオ決定稿冊子、そして劇場販売のパンフレット縮刷版の三種。パンフレットは劇場でも売り切れ続出で私も買えていなかったので、実質パンフの価格分=通常版と完全生産限定版の差額になっていることを考えれば、悪くない買い物かと。

楽園追放 -Expelled from Paradise-

パンフレットは 72P(表紙含む)という大作で、これはもう映画のパンフというよりちょっとしたムックと呼べるレベル。監督やキャストへのインタビュー、設定画集はもちろんのこと、3D 作画系のスタッフにまでしっかりとインタビューを取っており、かなり読み応えのある内容になっています。単なる鑑賞記念にとどまらず、これは劇場で売り切れるのも理解できます。

楽園追放 -Expelled from Paradise-

3DCG のキャラクターにまるで手描きアニメのような表情を与えたフェイス UI の解説まであって、これだけでもパンフを読む価値があるというもの。
ちなみに BD の特典映像には約 30 分におよぶメイキング映像も収録されています。これがパンフレットよりもさらに深掘りした内容になっており、とても面白い。通常、メイキングというと苦労話とか浪花節っぽい内容になりがちですが、徹底してこの作品における表現の意図とその実現手法にフォーカスしていて、アニメーション製作技術という側面から本作の理解を助けてくれます。

そういうのも踏まえ改めて本編を BD で鑑賞すると、初見時には気づかなかったいろいろな発見があってさらに楽しめますね。ディーヴァとリアルワールドの風景の描写の違いとか、キャラクターの細かい動きに込められた意図とか。この作品はやっぱり BD で繰り返し味わうのに向いている作品だと思います。が同時に、BD で細かい部分が見えてくると、改めて劇場の大画面でもう一度鑑賞したくもなってきます。劇場公開中に BD が発売されると、そういう楽しみ方ができるというのは新しいかも。上映が続いているうちに、もう一度くらい観に行きたくなってきました。

楽園追放 -Expelled from Paradise- 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:47 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/11/30 (Sun.)

楽園追放 -Expelled from Paradise- @新宿バルト 9

楽園追放 -Expelled from Paradise-

楽園追放 -Expelled from Paradise-

劇場公開されるまで完全にノーマークだった映画ですが、観て来た人たちが口を揃えて「面白かった!」と言っていたので、急に気になって観て来ました。

脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄、監督は『機動戦士ガンダム 00』の水島精二、という実力派によるタッグ。声の出演もメインどころが釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史という現代を代表する声優陣が務めています。これだけ豪華なのに全然チェックしていませんでした...。

物語は未来の地球圏。人類は荒廃した地球を棄て、さらには肉体も棄てて精神をデータ化し、仮想世界「ディーヴァ」で生活していた。そこにある日「フロンティアセッター」を名乗るハッカーが不正アクセスを仕掛けてきた。フロンティアセッターは荒野となった地球からアクセスしてきていると思われ、ディーヴァの捜査官アンジェラ・ザルバックは培養された肉体マテリアル・ボディに精神データを移し、地球に降下する...。
ストーリーはいかにもな SF。『マトリックス』と『2001 年宇宙の旅』と『ガンダム 00』を混ぜ合わせたような世界観で、特に予備知識がなくとも物語に入り込め、また SF 好きのツボを突いてきます。ただ、序盤でいきなり予想される展開を裏切ってくるのが虚淵脚本。世界観と登場人物の説明的なくだりが終わり、ここからグリグリ動くロボットアクションが始まるのかと思った次の瞬間には、全く違う話が始まります。

この作品の技術的な見どころは、全編 3DCG によるセルルックアニメーションで製作されていること。最近ではアニメにセルルック CG が使われることがかなり増えており、動きの多いシーンなどではもはや手描きアニメを凌駕している部分もありますが、ほとんどの作品で 3DCG はあくまで手描きアニメの補完として使われるに留まっています。一部でフル CG のアニメ作品というのもありますが、アクションシーンならともかく普段の芝居のシーンでは逆に不自然さが出ていることも多く、全編セルルック CG ってどうよ...と思っていたのは事実。が、本作では芝居のシーンでもちょっとした仕草や顔の表情がちゃんとセルアニメ的に作り込まれていて、観ていて 3DCG であることを忘れそうになるほどです。ただ、あまりによく動くが故に、却って動きがカクついて見えるところもありましたが、それも途中から気にならなくなりました。これはもしかしたら、この作品が日本のアニメーション製作のターニングポイントになるのかもしれません。

楽園追放 -Expelled from Paradise-

話の展開は今までに何かの SF 映画やアニメ作品で見た覚えがあるようなものの組み合わせのような感じで新鮮味はありませんが、だからこそ安心して登場人物たちのドラマとクライマックスのアクションに集中することができるというものです。虚淵脚本なのに鬱展開への切り替わりがないのが最大の裏切り、かもしれません(笑。チョイ役の声優さんに至るまで超豪華で、カレーとハンバーグとエビフライがいっぺんに出てきたような、「こういうのが観たかったんだろ?んん?」と言われているようなあざとさはちょっと気になりましたが、2 時間足らずという短い時間でお腹いっぱいにしてくれるだけの密度をもった王道の SF 作品に仕上がっています。全体的にガンダム 00 風味ではありますが(笑。

SF 好きならばこれは観ておいて損はないと思います。私はもっと細かいところまで観てみたいので、来月発売される BD も買おうかなと。

楽園追放 -Expelled from Paradise- 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

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投稿者 B : 22:30 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/08/27 (Wed.)

雪の女王 [DVD]

夏休み向けにと買った『アナ雪』の BD ですが、子どもたちはその後も繰り返し観ているようで、買った甲斐がありました。気がついたら自宅にピアノ用の楽譜まで買ってあったという(笑。

そういえば、『アナ雪』ってアンデルセンの童話が元ネタなんだよなあ、でもアンデルセンの童話って子ども時代にいろいろ読んだけど、『雪の女王』だけ読んだことないよな...と思って、DVD を借りてきてみました。

雪の女王 [DVD]

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もう 50 年以上も前に旧ソ連で製作されたアニメが、ジブリから DVD 化されていたんですね。
そして、ジブリ美術館のサイトに公式ページまであるという扱い。

映画『雪の女王』新訳版公式サイト

ディズニーの『アナ雪』とは、同じようなモチーフだけ使った全く別の話でした。まあ、確かにアナ雪は現代っぽい話ではあります。

「雪の女王」の怒りに触れてさらわれた兄を救うために旅に出た幼い女の子の物語です。兄弟愛、という部分に関しては、アナ雪と共通するテーマではあるかな?
物語は比較的淡々と進んでいくわけですが、表現が何かと観念的であったり、説明が足りていない感じが、逆に想像力を掻き立てます。『G-レコ』でも感じましたが、現代は何かと手取り足取り説明しすぎなのでしょう。セリフはロシア語なので字幕がないと言っていることは解りませんが、画面を見ているだけでも話はだいたい理解できる。そして、映像のテンポが今の作品に比べてすごくゆっくり。表現することにおいて、想像させるための「のりしろ」ってすごく大事なんだなあ。もしかすると、現代の音楽でコンプレッサーをかけまくった音に耳が慣れてしまったような状況が、映像の世界でも自覚しない間に起きていたのかもしれません。

『アナ雪』は映像も音も素晴らしく、エンタテインメント作品としては非常によくできていると思います。こちらの『雪の女王』は、映像作品のありかたとしてはその対極にあり、今の子どもたちが観るとおもしろさが解らないかもしれませんが、これはこれで深い。キャラクターの動きがとても半世紀以上前の作品とは思えないような滑らかさで、そういう部分にも引き込まれました。

また、特典映像として収録されていた宮崎駿氏へのインタビュー映像が、本編以上に興味深かったです(笑。若き日の宮崎氏に強い影響を与えた作品で(それでジブリから DVD 化されることになった)、そういう視点で観てみるとまた面白い。
音楽はともかく、映像で古典作品に触れる機会はあまり多くありませんが、なかなか貴重なものを観ることができました。

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2014/08/11 (Mon.)

レミーのおいしいレストラン [Blu-ray]

アナ雪』からの流れで、未視聴だったディズニーの近年の作品を観ています。ディズニー映画は 2D 時代は新作が出るたびに観ていたんですが、3D になってから食わず嫌いであまり観ていませんでした。

レミーのおいしいレストラン [Blu-ray]

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だいぶ前の作品なので、今さらあまり語ることもありませんが。
シェフに憧れているネズミのレミーが、料理もしたことがないレストランの新人見習い・リングイニをコック帽の中から操って料理をし、没落の危機にあるかつての名レストランを復活させるために奮闘する...というお話。『王様のレストラン』以来、レストランもののドラマが好きな私としては、いかにも好きそうなストーリーです。
潰れかけのレストランに型破りな料理人がやってきて店の常識を覆し、当初は他のスタッフからの反発がありながらも一人ひとり和解して、という流れは、こういったレストランものドラマの王道的な展開。ありがちなお話ながらも、人間とは言葉が通じないネズミを主人公に仕立てたことと、ピクサーらしいユーモアで、心温まるヒューマン(ラット?)コメディに仕上がっていると思います。

活き活きとしたキャラクターの動きも良いけど、何より料理や食材がいちいち美味しそうなんですよね。こういう作品はある意味料理が主役でもあるわけで、アニメだからといって手を抜けるわけじゃありません。いろいろと凝ったフレンチも良かったけど、途中に出てきた「穴あきチーズ」のうまそうさといったら!
かつての名門レストランでありながら、最後に店の未来を決める一皿として選んだ料理は...というレストランものの教科書のようなクライマックスに、3D アニメーションでありながらホロリと来てしまったのは、ピクサーのリアリティある映像の賜物と言えるでしょう。

子どもたちと一緒に観ましたが、娘は二人とも最後まで食い入るように見ていました。大人からみるとストーリー自体はありきたりだけど、子ども向けの映画としては王道のストーリーこそ正解、なのでしょうね。ピクサー映画らしく、親子で観るに相応しい良作だと思います。

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2014/07/23 (Wed.)

思い出のマーニー @TOHO シネマズ日本橋

実はけっこう楽しみにしていました。

思い出のマーニー

思い出のマーニー

宮崎駿氏が引退を宣言して以降、初のジブリ映画。「ポスト宮崎駿」がどういう体制になるのかと言われてかれこれ 10 年くらい経ったような気がしますが、そろそろ背に腹はかえられなくなってきたのではないでしょうか。

ちなみに劇場は最近お気に入りの TOHO シネマズ日本橋。背景まで美しく描き込まれたジブリ映画をどうせなら大画面で観たい、と思って TCX スクリーンを確保しました。
TOHO シネマズ日本橋ってちょっと遠いような気がしていましたが、よく考えてみたら新日本橋駅のほぼ真上にあって、私の職場からは横須賀・総武快速線一本で来れてしまうんですね。時間的には(帰り道はともかくとして)川崎に行くのと大差なくて最新設備なので、今後積極的に使っていこうと思います。

本作の監督は、4 年前の『借りぐらしのアリエッティ』でも指揮を執った米林宏昌氏。『アリエッティ』は個人的にはけっこう好きな作品だけど、全体的に地味だし、客観的に見ると少年の無邪気な善意と好奇心が結果的にアリエッティたちの生活を破壊してしまう何とも救われない話で、後味はあんまり良くないんですよね...。

それに対してこの『マーニー』はというと、病気の療養のためしばらく田舎の親類のところに滞在することになった主人公が出会ったのは...って、あれ?よく考えたらここまで何かと全く同じ展開だな(ぉ

まだ公開直後なのでネタバレ的な話は避けておきますが、良くも悪くも主人公・杏奈の性格や境遇に何らかの共感を持てるかどうか、が作品に入り込めるかどうかの境目でしょう。ジブリ映画においてここまで内向的な主人公も珍しいかもしれません。まあ、そうでなくては成り立たない物語ではありますが。
私は前半のうちに話のオチが読めてしまったのですが、それでも最後に力業で泣かせに来る演出はやっぱりジブリらしいなと。監督の作風なのか、アリエッティと同じく叙事的に物語が進行するのでもっと淡々と終わっていくのかと思ったら、ついジーンと来てしまいました。

この映画は「自己肯定の物語」なんだろうな、と観ながら考えていました。最近、少年少女が主人公の映画を観ると感情移入というよりも人の親の視点で見るようになってしまったのですが、幼児期~思春期に大人に肯定してもらえなかった子どもがどう育ち、何によって自己肯定を得ていくのか。そういう話だと思いました。
そういわれて見ると、自分も子どもの頃から両親をはじめとする大人たちに(強制されるわけでもなく)認めてもらった方向に向かって伸びてきた人生だったように思います。翻って自分の子育てはどうか。かつての自分によく似た欠点を見つけるとつい必要以上に厳しく当たってしまうのが我ながら悔しいところではあるのですが(笑)、もっといろんなことに対して、ちゃんと認めて、伸ばしてあげるようにすべきなのでしょう。
根拠のない自己肯定は危険ですが、人間、自分で自分を肯定して可能性を広げていかなくてはならないし、ここ一番では自己暗示をかけて自分を強くしなくてはいけない局面もあります。そういうときのために、子どもの頃から「誰かに肯定され、それをもって自分を肯定した経験」って大事なんだろうなあ。

正直なところ、近年の非宮崎ジブリ作品同様に派手さが薄い作品なので、賛否両論あると思います。が、個人的には特に終盤にかけて『アリエッティ』より良かったかな。
コクリコ坂から』のときにも書きましたが、やはりこれからのジブリは冒険活劇でも童話的作品でもなく、こうやってむしろ大人が楽しめるリアリティとクオリティをもった作品を作るスタジオになっていくのだろうな、と思います。無邪気な夢を与えてくれるスタジオではなくなりつつあるのはやはり残念だけど、これはこれでアリ、か。

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2014/07/21 (Mon.)

アナと雪の女王 [MovieNEX]

アナと雪の女王 [MovieNEX]

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遅ればせながらパッケージ版を購入。夏休みコンテンツとして家族で鑑賞しました。
劇場公開時に観に行っても良かったんですが、当時テレビをつけたら四六時中「れりごー」の CM がかかっている状況に軽く辟易して、そのままスルーしていました。そしたら公開からほんの 4 ヶ月でパッケージ化とか、いくらなんでも早すぎ(;´Д`)ヾ。夏休みだしどうしようかなと思っていたところ、実売 4,000 円しないということで、普段もっと高い BD パッケージを買っている身としては「少しも高くないわ~」と購入(ぉ

映画自体はもう皆さん観ているだろうから語ることも特にありませんが、良くも悪くも、安心して子どもに見せられるディズニーらしいストーリーですね。巨大な怪物や魔女が出てくる他のディズニー映画に比べるとスケールは小さめですが、映像と音楽のクオリティが非常に高いので、とても見応えがありました。むしろ二人の娘の親としては、子を大事に思う気持ちは解るけどそういう育て方じゃないだろ...みたいなところが気になったりとか。

本作の販売形態は「MovieNEX」というディズニー独自方式になっていて、BD+DVD+動画配信がセットになっています。最近のパッケージ流通はとかく複雑になっていて、自分が持っている機器に最適なパッケージがどれか判りにくいなあ...と、そこそこの AV マニアの私でさえ思っていました。そういう意味では「全部入り形式のみ」という判りやすさはいいと思いますが、パッケージには BD ロゴも DVD ロゴも大きくは示されておらず、見慣れない「MovieNEX」のロゴだけが目立っているので、それはそれで判りにくい。
また、パッケージメディア+動画配信という形態ではハリウッドが主導する「UltraViolet」がありますが、あれとの違いは何なのか?と調べてみたら、ディズニーは大手レーベルで唯一 UltraViolet に賛同しておらず、独自方式を採っているようですね。

【本田雅一のAVTrends】"ポストBD"の本命? UltraVioletの理想と現実 -AV Watch
【本田雅一のAVTrends】Disney Studio All AccessとUltraVioletの違い -AV Watch

ただ、MovieNEX は日本独自の方式で、ディズニー本社が主導する Disney Studio All Access/Disney Movies Anywhere とも異なる方式のようです。
日本向けの MovieNEX は、MovieNEX そのものがライツロッカーの役割と追加コンテンツの配信を担い、動画そのものの配信は提携する Google Play/niconico を経由する、という形態を取っています。米国の Disney Movies Anywhere は独自ストアまたは iTunes での配信となっているので、この捻れがもしかしたら先日の iTunes でのディズニー作品の配信停止と関係があるのかもしれませんね。

さておき、MovieNEX でのデジタルコピーの配信を私も試してみました。手順等は AV Watch の以下の記事が詳しいです(という手抜き)。

BD買ってGoogle Play/niconicoで視聴。ディズニーが開始した「MovieNEX」を試す - AV Watch

ストリーミングの低画質で観るのがもったいない作品なので、Google Play から HD 版をダウンロードしてみました。容量は 0.5GB 程度で、観てみると HD といっても 720p だよね?という解像度。しかも、データ量から推して知るべしですがビットレートが低く、Xperia Z2 Tablet(10.1inch/Full HD)ではジャギーやブロックノイズが目立つ、ちょっと残念な画質。これなら DVD をリップして自前でトランスコードしたほうが画質的には良さそうですね...。まあ、少なくとも手間は省けますし、7inch タブレットくらいまでの画面であればそこそこ満足できるとは思いますが、音声が日本語のみだったり(niconico なら英語音声も選べる模様)、いろいろと仕様の中途半端さが目立つのは事実です。

そういえば先日買った『ホビット』の BD にもデジタルコピーは付属していましたが、内容的にこれは大画面・高解像度で観てナンボの作品なので、デジタルコピーを試してみようという気にはなりませんでした。が、『アナ雪』は映像もさることながら歌が主役と言っていい作品だと思うので、いつでもどこでも楽しめるというのは意味がある。夏休みの帰省は移動時間も長いことですし、電車の中での子どもたちの時間つぶしにはもってこいだと思います。

投稿者 B : 21:30 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/06/18 (Wed.)

風立ちぬ [Blu-ray]

風立ちぬ [Blu-ray]

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Blu-ray が届きました。

この映画に関する考察や評論はもう出尽くしたと言って良いほどに出ていますし、私の感想は劇場での鑑賞時と変わらないのですが、改めて、この映画はこれまでのどんな宮崎映画とも違う手触りの作品だな、と感じます。初期の、とにかく子どもたちに夢を与える作風とも、世界的に名が知られ始めてからのお説教くさい作風とも違う、これが宮崎駿という人物の芯なんだろう、という部分が凝縮されたような作品。

個人的には、この物語における堀越二郎には共感するところとそうでないところの両面があって、自分の夢を実現するチャンスがあればそれが大きな代償(この場合は、戦争への加担)を伴うものであっても手にしたい、という気持ちは理解できる部分があるけれど、それでも愛する人を事実上見殺しにするほどのめり込めるものか?というと、二郎の生き方は認めたくない。ただ、自分が家族を持っていない二十代の頃だったらどうかと考えると、同様に薄情な行動を取っていたかもしれないな...とは思います。が、それと同時に、二郎が本当に愛したのは菜穂子ではなく、飛行機作りの夢だけだったのだろうな、とも思うわけです。

まあ、この作品自体、史実に基づいてはいるものの堀越二郎と堀辰雄、および堀辰雄の著作をミックスして作られたフィクションなので、この作中の堀越二郎像を語ることにあまり意味はありません。むしろ、この創作から「『美しい飛行機を作りたかった堀越二郎』を美しい映像で表現したかった宮崎駿」が見えてくるわけで。作中の二郎はかつての宮崎駿自身の投影なんだろうし、かつての自分の投影として庵野秀明に声を当てさせた、ということなんでしょう。この美しい映像は、そういう様々な思いの上澄みなんだと思います。
その意味では、自分の美しい部分だけを二郎に見せて死んでいった菜穂子の存在も、宮崎駿の願望そのものなのでしょう。

美しくない自分を閉じ込めて、美しい部分だけをできる限り美しく見せる。子どものための創作でなく、警鐘を鳴らすための汚れの表現でもなく、自分が信じる美しさを表現する。それをやり抜くには、汚れた物事を自分の内側に呑み込む覚悟が要る、と思います。それを貫いてこの作品に凝集させた宮崎監督はやはり突出したクリエイターなのでしょうが、それと同時に、それを実現しようと思ったらここまで上り詰めなくてはならないのか...と思うと、それはそれで複雑な気分でもあります。

投稿者 B : 23:15 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/04/04 (Fri.)

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 [Blu-ray]

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (完全生産限定版) [Blu-ray]

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Amazon で予約するとフライングで届くこともあったらしいですが、ヨドバシドットコムではきっちり発売日に届いたので、エイプリルフールネタに違いないと思っていました(ぉ。

満を持しての BD 化ということで、劇場公開版からは半分以上のシーンにわたって修正が加えられているとのこと。でも、もともとクオリティが高かったこともあって、見比べながらじゃないと違いが判らないレベルだと感じました。作画をやり直したというよりは、ディテールを足したレベルの修正なんでしょうかね?いずれにしても、繰り返し視聴して細部に至るこだわりを堪能したい仕上がりです。

完全生産限定版の特典ディスクは、サウンドトラックの CD と、暁美ほむらのセリフのファーストテイクを収録した特典ディスク。本編ディスクの副音声じゃなくて別ディスクで用意するというこだわりに驚愕しました。

作品の感想についてはここであえて語るまでもありませんが、劇場公開時から繰り返し観て思うのは、やはりテレビシリーズを終えて劇場版に至った製作陣の、魔法少女たちに対する「愛」がこの作品を創らせたんだろうな、ということです。少女たちにこういう活躍をさせたかったからこその序盤だろうし、その序盤の活躍シーンや意味深なオープニング映像は、別に悲しいシーンなわけでもないのに、こみ上げるものがあります。そして、賛否両論ある物語ではありますが、この[新編]があって良かった、公開前の不安は杞憂に過ぎなかった、と今にして思います。ラストはいろんな解釈のできる終わり方でしたが、欲を出してさらなる続編を作らずに、この解釈の広さのまま完結させておいたほうが良いのだろうな、とも個人的には思います。

序盤の魔法少女たちの日常に繰り返し浸るも良し、映像のディテールとそれぞれの意味をチェックするも良し、ラストの解釈のために何度でも観るも良し、思いのままにいろんな楽しみ方ができるのがパッケージメディアの良いところ。作品のファンなら必携のディスクだと思います。

投稿者 B : 00:40 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/04/02 (Wed.)

『風立ちぬ』 Blu-ray 発売へ

宮崎駿監督、最後の長編アニメ「風立ちぬ」。6月18日BD化 - AV Watch
風立ちぬ [Blu-ray]

B00J2NX8NW

宮崎駿氏の最後(本当か?)の監督作品、『風立ちぬ』がいよいよ BD 化されます。劇場公開後半年でパッケージ化されるのがほぼ当たり前になりつつある映画業界において、1 年はけっこう待たされたなあ、という印象になるのが怖いところですが、そこはいつもの PHL(パナソニックハリウッド研究所)クオリティで圧縮チューニングされているんでしょうから、期待できるというもの。私がこの映画の BD 化を心待ちにしていたのは、内容云々よりもあの映像美をまた堪能したい、という部分が大きいので、クオリティにはとても期待をしています。

それよりも、今回驚いたのはこの話。

「カリオストロの城」が最新HDマスター使用でディズニーから再BD化 - AV Watch
「カリ城」から「風立ちぬ」まで、宮崎監督の全11作収録BD-BOX発売。全作MGVC対応に - AV Watch

『カリ城』が再 BD 化ですか。まあバップから以前の BD が発売されたのは、BD というパッケージメディア自体の黎明期と言って差し支えない時期なので、今の BD と比べるとクオリティ的に見劣りするようになっているのは事実。マスタリングからやり直し、他のジブリ BD と同様に MGVC(マスターグレードビデオコーディング)による高階調記録と PHL による圧縮を経ているというのだから、これは期待が持てます。既に持っている BD を買い換えるのは微妙に抵抗があるところではありますが...。
そしてこの『カリ城』を含めて宮崎監督作品を全作収録した BD-BOX も発売。こればかりはニュースが出たのが 4/1 だったので、さすがにエイプリルフールネタだろうと思ってしまったのですが(ぉ、どうやら本当らしいです。しかも既存作品も全て MGVC 化され、既存ディスクよりもハイビットレートで収録されているというのだから恐ろしい(;´Д`)ヾ。

そうそう買える値段の BOX でもないので、『カリ城』だけ買い換えますかね...。

ルパン三世 カリオストロの城 [Blu-ray]

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2014/02/04 (Tue.)

秒速 5 センチメートル [iTunes Store]

森の木の代弁者に期限切れを知らされた人のエントリーを読んで、私もダウンロードだけして放置していたのを思い出したので、期限切れギリギリに視聴しました。

秒速 5 センチメートル

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映像に対する評価が高い作品、という話は聞いていたので、以前から気にはなっていましたが、なんとなくそこまで観たいというモチベーションに至らず(笑)今まで観たことがありませんでした。年明けの iTunes Store のキャンペーンでレンタル無料になっていたのでなんとなくダウンロードして、そのまま忙しくて忘れていたという。映像の美しさが評価される作品って、私の中ではどうしてもそういう扱いになりがちです。
物語は、主人公と二人のヒロインにまつわる短いエピソード三本をまとめたものでした。それならそうと、分割してでも早めに観ておくんだった。

「リア充のアニメ」と言われる本作ですが、キャッキャウフフとは縁遠い青春を送った私みたいな元少年からすると、例え片想いでも女の子と二人っきりで話したり一緒に帰ったりするだけでぐぬぬ、と感じなくもありませんが(ぉ)、『耳すま』のようなド青春恋愛ものが好きな私としては、こういう話もナシではないと思います。ただ、なんだろうな...『耳すま』が青春してる乙女の視点で描かれた作品だとすれば、『秒速』は大人になった男の未練がましい回想、という視点で描かれているように見えて、自分にも思い当たるところがあるというか、同じ男の目で見て妙に痛々しい気持ちになるというか。解りますかね、この気持ち(笑
私は身の回りで「幼馴染み時代の恋の相手と結ばれるなんてこと」が 2、3 あったりするのですが、確かにそういう物語を描いても多くの人にはファンタジーにしかならないので、ラストシーンはああいう切なさで良かったんでしょう。

映像は確かに美麗で、リアリティが高く、それだけに「これを実写でなくアニメで表現する意味があるのか」と言われるのは、解る気がしました。でも、個人的には、特に空や桜吹雪、緑などの描き方が水彩画のようで、まるで動く絵画を見ているようだなあ、と感じました。あと、豪徳寺から岩舟に電車で向かうシーンで、路線図や風景を見ながら以前グンマーのブラジルに聖地巡礼に行ったときのことを思い出しました(ぉ。ちなみに、天候不良や人身事故で電車内に 2 時間閉じ込められるというのは、例え意中の人に会いに行く道中でなくても、絶望したい気持ちになるものです。
そんなわけで(どんなわけだ)、この美しい映像と切ない物語を観て、ついうっかり少女漫画を読んでしまったときや、何かの間違いで銀色夏生の詩集を読んでしまったときのような、何とも言えない気持ちになりました(笑。

ちなみに視聴したのは iTunes Store の HD 映像(1080p)でした。画質的には、レンタルであれば十分満足できるレベル。今後、あと何回か利用してみて、気に入ったら Apple TV を買ってきてもいいかな...。

投稿者 B : 01:05 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック