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2012/12/12 (Wed.)

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]

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魔女宅』と同時に BD がリリースされた『おもひでぽろぽろ』も合わせて確保。私が BD を購入している他の作品に比べると、そこまで大好きというほどでもないんですが、あのじんわりした雰囲気がたまに味わいたくなるのと、当時絶賛された作画が BD でどのように再現されているかに興味があったので、まとめて購入しました。

まず第一印象は「あれっこんなもんだっけ?」というもので...というのも、『魔女宅』がこれまでのジブリ過去作 BD としてはおそらく最高画質と言える「デジタル的」な画質にリニューアルされていたのを観た直後だけに、そこからのギャップを感じてしまったというのが正直なところ。冷静になって観ると、従来のジブリ過去作 BD のクオリティの延長線上にある、解像度はしっかり確保しながらも当時のフィルムの味、雰囲気を残した画質、でした。フィルムグレインや微妙なコマの揺れについては大きく手を加えず、真っ当にいつもの手順でハイビジョンテレシネを行って彩度・コントラストを強調しつつ、いつものフィルタでエンコードした...という感じでしょうか。『魔女宅』も本作も、BD の圧縮はもちろん PHL の柏木吉一郎氏の手による安定の仕事ぶり。
圧巻はやはり、本作の作画的な最大の見せ場である紅花畑でしょうね。丁寧に描き込まれた紅花のひとつひとつが違っていて、全て手描きだからこそ表現できる味わい深さというのは、DVD ではさすがに感じられなかったレベルのもの。『魔女宅』の BD が現代的なパキッとしたタッチで表現されていたのに対して、こちらはむしろ手描きのイラストがそのままアニメーションになったかのような、温かみのある表現になっています。特に、回想シーンの独特の空気感は、今までの他の BD ではみられなかったものだと思います。

ストーリー的にはそれほど大きな盛り上がりもなく淡々と進んでいく話で、気分的にはむしろそういうのがいいと感じるときもありますが、ジブリ作品の中でも特に淡々とした作風ですよね。個人的には、昔観たときには主に回想シーンでは主人公の子ども時代のほうに共感するところがあったのに、子どもを持つ身となって観てみると、親子の関係とか生活感みたいなものが生々しすぎて、逆に疲れるというか(笑。子育てがもう少し落ち着いてから観ると、また違った印象になるのかもしれませんが。

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2012/12/09 (Sun.)

魔女の宅急便 [Blu-ray]

魔女の宅急便 [Blu-ray]

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『魔女宅』が待望の BD 化。これ待ってた人は案外多いんじゃないでしょうか。私もその一人で、発売日に Amazon から届きました。

これも『トトロ』に並び、娘たちの無限リピート再生のおかげで DVD 版を少なくとも 100 回は観たと思います。実は DVD は一度次女になくされてしまい、しばらく観れなくなっていましたが、引越しのときに AV アンプの下から出てきたという(笑。
ともあれ、ジブリの過去作が順次 BD 化されてきた中にあって、なかなか出てこなかった本作だけに、DVD 版の画質のアマさにはそろそろウンザリ、リリースを心待ちにしていました。

BD 版ということで期待していた画質ですが、これがまた良い意味で裏切られました。今までのジブリ過去作の BD 化って、「オリジナルの雰囲気を残す」という意図でフィルムのグレインがけっこう残されていたり、コマの揺れが気になったりしていたものでしたが、今作はこれまでの BD に比べるとグレインがかなり抑えられた、スッキリシャッキリした高画質。現代のデジタル作画に匹敵する...とまで言ったら言い過ぎですが、製作が一年しか違わない『トトロ』に比べてもかなりの高画質と感じました。発色も浅かった DVD と比べ、BD では色乗りがとても良く、キキの赤いリボンの鮮やかさと黒い魔女装束の対比、空や海の青さが活き活きとしていて、観ていて楽しくなってきます。
また、他のジブリ作品に比べると本作の背景の描き込みについてはあまり語られることがありませんが、木や石の質感、絨毯のいかにも柔らかく暖かそうなイメージ、キキが空を飛んでいるときの街並み...といったものが、フィルムではここまで表現されていたのか!というのに初めて気づき、驚かされました。この映画、確か小学生の頃に映画館に観に行ったんですが、さすがに当時の画質とかは覚えてないからなあ(^^;;

ストーリーについては今さら語るまでもありませんが、やっぱりこの作品は良いですね。画音質も十分だし、ジブリファンならば必携の BD と言えるでしょう。
これで私が好きなジブリ映画はだいたい BD へのリプレースが完了しましたが、次はまだ出ていない『紅の豚』がいつリリースされるのか。これまでのペースを考えれば、来夏あたりのリリースになるのではないかと思っています。

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2012/11/23 (Fri.)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q @109 シネマズ川崎

観てきました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

実際には上映 2 日目の朝イチで川崎の 109 シネマズに観に行ってたんですが、微妙に消化不良気味だったので、池袋の HUMAX シネマズで 2 回目を(笑。

私の周囲の人々はこの 1 週間であらかた観に行っているようですが、まだ観ていない人もいると思うので、とりあえずネタバレ防止策を入れておきます。











直前の『金曜ロード SHOW!』で冒頭の 6 分半を観ていたとはいえ、オープニングから 30 分くらいはぽかーんとしてしまいました。なんというか、エヴァというよりはエヴァ的なものにガンダムと最近のアニメ...エウレカセブンとか(って断片的にしか観たことないけど)を混ぜたような感じ、とでも言えば良いのかな?葛城ミサト艦長だって、声と絵面だけだとむしろアークエンジェル(ガンダム SEED)だし。しかも『破』のクライマックスで「行きなさいシンジ君、誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」と言っていたミサトさんが今回は「あなたは何もしないで」だし。
テレビ版とも、旧劇場版とも全然違うどころか、『破』までの新劇場版とも大幅にテイストが違ってしまって、でも新たな謎もたくさん追加されて、初見の直後は若干の置いてけぼり感がありました。

『破』までを見たところでは、『序』はテレビ版序盤のけっこう忠実なリメイク(でも一部設定は違っている)だったのに対して、『破』でサードインパクトが始まってしまうというサプライズがあり、「序破急」で考えるならば確かにこの作品は『破』だと思っていました。が、『Q』で『破』以上の変化があるということは、むしろこれは「序破急」じゃなくて「起承転結」であり、『破』はむしろ『承』に過ぎなかったのか。純粋に『破』の続きとして始まる物語を想像していた身としては、いきなり横から頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。
ネット上では既にさまざまな考察がなされていて、かなり真実味のありそうなセンもいくつかあります。『序』『破』にさかのぼって伏線を検証してみるのも楽しいものです。が、こうやってああでもないこうでもないと検証したりファン同士で議論したりする状況それ自体が、もう庵野監督の思うツボといったところ(笑。そういう意味では、この『Q』もその先に続く物語も初見では「コレジャナイ」と感じても、紛れもない『エヴァ』そのものなんでしょう。これはエヴァとしてアリかナシか、という議論になりがちですが、私としては間違いなく「アリ」です。

そして発表になった次回作のタイトルは『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。タイトル自体『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』ではなく『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だし、記号はコロンを含めるかどうかで楽譜の反復記号にも終始線にもなるという、いつものダブルミーニングの遊びです。もうテレビ版も旧劇場版も新劇場版もループしている説がほぼ確定的になりましたが、この広げた風呂敷をどう畳むのか。というか、次回で終わらせる気さえないんじゃないの?と心配になってしまうくらいですが(笑)、今からとても楽しみです。

この『Q』も、時間さえあればあと 1~2 回くらい観に行っても良いかなあ。

投稿者 B : 23:17 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/10/29 (Mon.)

マクロス FB7 @シネマサンシャイン池袋

マクロス FB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!

マクロス FB7

観に行ってきました。劇場版マクロス F の出来が良かったし、今年の春から続いているマクロス 30 周年記念企画の流れで。マクロス F とマクロス 7 のコラボレーションとか、7 のほうを未見でも気になるじゃないですか。私の周囲で 7 を観たことがある人には、7 はそれなりに好評だし。

本当は事前に TSUTAYA で 7 の DVD を借りてきたりもして、予習してから行こうと思ってたんですが、忙しすぎて再生する余裕すらなく(´д`)。結局、7 の予備知識については皆無(「俺の歌をきけ!」の台詞くらいは知ってる)、ぶっつけ本番で観ることになりました。

観てみたら...お、おおぅ、これ F と 7 のコラボというよりもほぼ 7 の総集編じゃないですか。90% 近くが 7 の内容と言って良く、F のキャラクターや設定は客寄せのために付け足されたと言って良い内容。これ、エンディングのアレがなければ F ファンは石を投げてもおかしくない内容なんじゃないですかね。7 の内容に関しても、あらすじは理解できましたが、7 ファンの人が「良い」と言っている理由にあたるエピソードや話の流れはぶった切られているように見えました。
まあ、同じ総集編商法だとしても今月の劇場版『まどマギ』が良かっただけに、どうしても比べてしまうのは FB7 に対してアンフェアなのかもしれませんが、こっちの総集編にはあまりにも愛がないように感じました。F 関連のシーンについては新規カットでしたが、7 関連のシーンは見た限りすべて使い回しだったし(´д`)。

うーん、やっぱり今年のマクロス 30 周年企画は当たり外れが多いというか。もうちょっとなんとかならなかったものですかね...。

投稿者 B : 02:00 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/10/17 (Wed.)

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語 @横浜ブルク 13

先週の[前編]に引き続き、観に行ってきました。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語

[前編]がテレビ版の 1~8 話、後編が 9~12 話を再構成したお話、ということで尺に余裕のある[後編]は何か新しいエピソードが追加されているのか、と期待不安半々で劇場に足を運びました。

が、特に新しいエピソードの追加はなし。

全編に渡って作画の修整を行い、かつ重要なシーンのいくつかでは演出や作画そのものをやり直すことで物語に密度と厚みを増してこそいたものの、おそらく台詞単位でさえ追加された要素はほとんどなかったようです。テレビ版を 2 回以上観ていれば「あ、ここが追加された作画か」と気づけるシーンはいくつもありますが。
結果的に 9~12 話の内容をほぼノーカット、+新しい演出で尺が延びた分+[新編]の予告で 120 分になった、というのが実際でしょう。上映が終わって席を立ったときに、他のお客さんの満足げな声に混じって「これなら[新編]だけ見ればよかったよな」と話す声もちらほら聞こえたほどでしたが、まあストーリーを追っかけるだけならそれでもじゅうぶん、というのは一理あるでしょう。

[後編]でここまでテレビ版からの変化がなかったことには私もさすがに驚きましたが、パンフレットの中で新房監督自身が語っている

テレビで放映されたときの元々の構成はなにひとつ崩せない、ちょっと変えただけで全てがくるってしまう、そんな絶妙なバランスで組み上がっているんだと、改めて虚淵さんの脚本に驚かされました。
というコメントが全てだよなあ...と思います。それだけ、テレビ版の構成そのものがこの物語にとって事実上唯一の解だったのではないかと思うわけです。

[前編]のときに、劇場版では「スタッフのそれぞれの魔法少女たちに対する愛がストレートに表現されている」と書きましたが、[後編]でもそれは健在どころか、より明確な形でそれが描かれています。魔法少女たちの苦しみや遂げられなかった想いに対する弔いというか...おそらくこれは単なるスタッフ側のキャラクターへの愛ではなくて、視聴者側の少女たちに対する想い入れを汲んで、ちょっとあざといくらいに表現した結果ではないかとさえ思います。

そして映画の最後に予告編が挿入され『[新編]叛逆の物語』が用意されていることが明らかになるわけですが。テレビ版のストーリーは、ラストに多少解釈の余地があるとはいえ広げた風呂敷をきれいに畳みすぎていて、これ以上どんなエピソードを足しても蛇足にしかならないのでは、と思えるだけに、期待と同じくらいに不安があります。特に劇場版前後編として[新編]に繋がりそうな新たな伏線が張られていたわけでもなかったので、余計に。

ともあれ、個人的には劇場に足を運んで良かったと思います。テレビ版はさすがに BD 買い揃える気にはなりませんでしたが(主に予算的な意味で)、この劇場版は BD 買ってもいいかも。

ちなみに今回鑑賞した横浜のブルク 13。ガンダム UC ep4 のときに音響のひどさに辟易して以来敬遠してきましたが、今回は行きがかり上利用しました。視聴したのはシアター 7 で、なんとこの劇場で最大の部屋(488 席)が割り当てられているじゃないですか(!)。人気ぶりに驚いたと同時に、相変わらずの音響にがっかりしました(´д`)。部屋そのものの音響特性がライヴすぎるのに加えて、スピーカのボリューム上げすぎ。いろんな音がぐわんぐわん響きすぎて、台詞の機微を聞き取るとか、サラウンドを楽しむとか言えるレベルではありません。セッティングである程度は改善できそうなものですが、そこにコストをかける気が劇場側にないのか、それともここの音響さんの好みと私の好みが根本的に合わないのか。画質がいいだけに惜しいですが、ここはやっぱりできるだけ利用したくない劇場ですね...まあ、チネチッタも誉められた画音質とは言い難いですが(´д`)。

あ、特典のフィルムコマ引き替えはとっくに終了していてもらえませんでした(´д`)。土曜封切りにも関わらず、早いところでは日曜日の午後にはもう完了していたらしいので期待はしていませんでしたが、ちょっと早すぎるような...。

投稿者 B : 00:51 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/10/11 (Thu.)

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語 @チネチッタ

レイトショーで観てきました。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語

単なる総集編なら用はないなあ...と思っていたんですが、先に観に行った方々の評価が比較的高かったので、観ておこうと思って。

先に結論から言ってしまうと、少なくとも今回の[前編]はテレビ版の総集編にすぎませんでした。全 12 話ある中の 1~8 話を約 2 時間の尺で再編集したストーリーで、新たなエピソードは特にありません。なので、ストーリー重視な人であれば、特に観る意味はないかと。ただ、作画は全編にわたって描き直されていて、映画館のスクリーンで観ても十分すぎるほどの密度のある画で、圧倒されたのは間違いありません。テレビ版は毎週放送というスケジュール的なものもあってかスカスカな作画で、BD/DVD リリースにあたっては大幅な修整が加えられたというのは有名な話ですが(ただ私は BD/DVD 版は未視聴)、Web 上に散らばっているそれら TV/BD 版の比較検証画像とも違うレベルでの修正が施されています。
あとは、単なる作画修整にとどまらず、「テレビ版からさらに 1~2 回ループした時間軸の物語」というコンセプトで、設定が少しずつ変わっている(さやかの髪飾りだったり、杏子が口にする食べ物だったり)のも、ディテールをチェックしたがるファン心理を突いていると言えます。

ただ、改めてつなぎ合わされたストーリーを観てみると、テレビ版は「正味 20 分×12 週」というフォーマットを計算し尽くした上で作られた脚本と演出だったのだな、ということを改めて感じました。毎回、時間いっぱいのところで新たな事実が明らかにされ、次回が気になる...という構成は、エアチェック BD で一気見した私でも、OP/ED が挟まることで緊張感を駆り立てられたので、リアルタイムで観ていた視聴者にはどれほどだったか。その点、この劇場版は一定のテンションが続くので、テレビ版よりも凝縮されたストーリーながら、気分的に中だるみを感じるところはありました。
ただ、既にネタバレしていることを逆手に取ってか、テレビ版で重きを置いていた「謎を少しずつ明らかにしていくこと」にこだわる必要がなくなったぶん、この物語の主人公たる少女たちの心理面がフォーカスされるようになったのが劇場版のポイントだと感じました。少女たちの基本的な台詞はテレビ版から変わっていないにも関わらず、映像や音楽の演出によってそれぞれの心境の変化や悩み、喜び、悲しみがより強く表現されています。言い方を変えれば、スタッフのそれぞれの魔法少女たちに対する愛がストレートに表現されているというか(笑。

今週末に封切られる『[後編]永遠の物語』は、残り 4 話分のストーリーを 2 時間で再構成するということで、[前編]ではほとんどなかった新たなシーンがいくつか追加されていることが考えられます。テレビ版を観ているなら、人によっては[後編]だけ観れば十分、ということもあるでしょう。まあテレビ版が「何も足せない、何も引けない」完成度だったので、むしろ何かが足されてしまうことに対する恐怖感はありますが、同時に楽しみでもあります。

投稿者 B : 23:59 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/07/27 (Fri.)

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ [Blu-ray]

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ Hybrid Pack [Blu-ray]

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いやはや、ずいぶん待たされた感のある『愛おぼ』の BD がようやく発売されましたね。

今までにも何度か書いていますが、私はリアルタイムではマクロス世代。幼稚園から小学校にかけては、ガンダムごっこではなくマクロスごっこやオーガスごっこで遊んだ世代です。なので、この BD も買わずにはいられませんでした。
ちなみに、この BD は『イツワリノウタヒメ』『サヨナラノツバサ』と同様、PS3 向けゲームが同じディスク上に記録された Hybrid Pack 仕様。ゲーム販路での流通となっていて、家電量販店だと DVD 売場には売っていないので、ゲーム売場でわざわざ「PS3 のマクロスください」と言ったら最初通じなかったという(´д`)。

内容は今さら言うまでもないと思うので、画質に関して。

けっこう画質にムラがありますね。キャラクターのアップ画面を中心に、マクロスの艦内外のメカ描写などは最近の作品だと言われても信じてしまいそうなほどクッキリハッキリしていて驚きました。近年のアニメでは見やすさのためにむしろ省略してしまうディテールまで描き込まれた部分がハッキリと見えたり、オリジナルでは宇宙にこんなにたくさんの星が描かれていたのか!と感嘆するほどに高精細で、かつオリジナルのコントラスト高めな映像をよく再現しています。いっぽうで場面によってはフィルムグレインがかなりザラついた質感で残っていたり、特に引きの構図や画面全体で動きが大きめなシーン、および特にゼントラーディ艦内のシーンで、画面のピントが合っていなかったり、輪郭線が二重に見えたり、という症状が見られました。ゼントラーディの台詞に関しては字幕が入っているため、おそらくその撮影上の事情などもあるのでしょうが、高画質なシーンと DVD 以下と思えるシーンの落差が激しくて、せっかくの集中が乱されてしまうことがままありました。ただ、きれいなシーンは本当にきれいで、それだけでもファンは観る価値あると思います。

まあ作画のクオリティや画質やメカの完成度で言ったらマクロス F のほうが当然素晴らしいのですが、やはりオリジナルはオマージュには超えられない何かを持っていると思います。また部屋を真っ暗にして、ちょいちょい観よう。あるいは、これは久々にプロジェクタを引っ張り出してきて観たいですね。

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2012/07/25 (Wed.)

おおかみこどもの雨と雪 @109 シネマズ川崎

映画「おおかみこどもの雨と雪」

おおかみこどもの雨と雪

先週末から公開されたばかりのこの映画、さっそく観に行ってきました。

細田映画ファンとしては 3 年ぶりの新作ということで、ずっと楽しみにしていました。反面、今までの作品とはちょっと毛色が違いそうな雰囲気も漂っていたので、不安半分・・・というのもありつつ。「おおかみおとこ」と人間の女性の間に生まれた二人の「おおかみこども」の物語、という以外にほとんど事前情報を仕入れずに観に行きましたが、今までの細田映画とも、私が想像していたような方向性とも随分違っていて、驚きました。
どちらかというと『トトロ』や『ポニョ』のような、大人も子どもも楽しめる作品なのかな、と思っていたら、むしろ子どもには難しいだろう、大人向けの作品でした。『おおかみこどもの雨と雪』というタイトルながら、主役はむしろ宮﨑あおい演じる母親の「花」の子育てと人生の物語。二児の親としては、姉の「雪」が生まれた瞬間から、私も完全に人の親の目線で作品の世界に没入していました。

まだ公開直後なので内容のネタバレは避けますが、クライマックスはもっと盛り上がるのかと思ったら、案外淡々と進んでいくものですね。物語のダイナミクス的には『アリエッティ』的な抑揚なので、予告編の躍動感あふれる映像の延長線上を期待していると、静かなクライマックスに肩透かしを食らうかもしれません。でも、このストーリーと、主人公・花のキャラクターにとても相応しい結末で、エンドロールを観ながら何度も余韻をかみしめてしまいました。
ストーリーは花とおおかみおとこの出会いから、雪が 13 歳になるまでを描いているので、私の長女はちょうどその半分。雨と雪の姿が、あまりにも自分の娘たちの姿にオーバーラップして見えたので、これからの 6 年、そしてその先、を想像すると、なんだか自分が全然足りていないような気がしてきます。

さておき。

この作品の舞台は、二人の出会いから子どもたちが生まれる前までを国立(明らかに一橋大学と思われる学校がありましたね)、そして花が二人のおおかみこどもを育てていく山あいの農村を富山県上市町をモチーフとしているようです。富山が舞台になったのは、細田守監督自身の出身地がこの上市町だからというのが大きいでしょうが、花たち三人が田舎に引っ越し、あの独特の稜線が画面に現れた瞬間に、立山の麓が舞台であることを認識しました。それくらい、海沿いに生まれ住んだ私ですら判るほどに、富山県人はあの山の形を毎日目にしながら生きていて、心に刻まれているということだと思います。
私は山のほうの暮らしは分かりませんが、10 歳の頃に建て替えられる前の生家は築 100 年を超える古民家だったので、花たちのボロ家での住まいには本当に懐かしくなりました。そういう、建物だったり街角だったり風景だったり気候だったりするものの描写が本当にリアリティがあって、もしかしたらこの作品の本当の主役はこの映像美術そのものなのではないか、と思ったほどです。ジブリのそれとはちょっと方向性が違うし、リアルに描写しすぎなんじゃないかというのが少し鼻につくほどでさえありましたが、この美術はアニメ作品の中でもマイルストーンのひとつになると思います。

いい映画でした。そして、私が家にいない間子どもたちを見てくれている奥さんに、もっと感謝しないといけないなあ、というのを痛感した映画でもありました。

投稿者 B : 23:58 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/07/20 (Fri.)

となりのトトロ [Blu-ray]

となりのトトロ [Blu-ray]

となりのトトロ

『となりのトトロ』の BD がようやく発売されたので、私ももちろん購入しました。

DVD も持っているんですが、さすがに DVD の普及初期(2001 年)の発売なので、HDTV で今観ると画質的にはかなり厳しい。エンコード技術やプレイヤー側の再生時補間技術の向上で、DVD でも最近発売されたものはパッと見で HD 画質なんじゃないかと錯覚するくらい高画質なものも少なくないですが、逆にそういうのに見慣れてしまうと、画質が気になって楽しめないレベルだと思っていました。
加えて、ここ 4~5 年の間に娘たちに雑に扱われたせいで、DVD の盤面自体やトールケースもけっこう痛んできていて、BD の発売を心待ちにしていました。

ちょうど先週、BD 発売の販促を兼ねて日テレの地上波で放送されていたので、その録画も併せて画質比較しながら鑑賞してみました。視聴環境はちょっと古い機材ばかりですが BRAVIA KDL-46X5050+BDZ-X95 です。

■DVD
となりのトトロ [DVD]

まずは DVD。子どもたちのおかげでもう合計 100 回は観て、ほとんど全台詞を暗記してしまったというくらいに見慣れた画質です(´д`)。輪郭がぼやけた線の太い描写で、ところどころエッジがゴーストのように二重に見えていたり、偽色っぽいものが見えていたり、そもそも映像の周囲に黒枠が表示されていたり、なんとも残念な画質。今までは「古い作品だから仕方ない」と諦めていましたが、ナウシカラピュタの BD の高画質を見せつけられると、これも早くなんとかならないかなあ、とずっと待っていました。

■地上デジタル放送
となりのトトロ [地上デジタル]

これが先週の日テレ『金曜ロード SHOW!』の画質。去年くらいまでの放送では SD ソースのアプコンというのが明らかに判る画質でしたが、今回のは全体的に線がパキッとして、明らかにマスターから HD 化されたんだろうなという解像感になっています(確か、番宣でも「史上初の超高画質放映」とか何とか言っていましたね)。
見るからに DVD よりも高画質ですが、全体的にフィルムのグレインらしきザラザラが気になる画質で、ちょっと集中しては観ていられないのが辛いと感じます。このザラツキは暗部よりも明部に顕著で、サツキとメイが活き活きと走り回るシーンでこそ気になる・・・というのが非常にもったいない。

■Blu-ray
となりのトトロ [Blu-ray]

そしてこれが BD の画質。地上波と同じソースかどうかは判りませんが、ビットレートの違いからくる解像感の差は明らかで、輪郭はくっきり、セル画の重ね具合が画面から読み取れるほどです。ジブリの BD 制作の方針か、ナウシカやラピュタと同様にフィルムのグレインはあえて残してあるような質感ですが、地デジ版のようなザラツキではなく、あくまでフィルムの質感が伝わってくる程度のグレイン感。色調が地デジ版とは明らかに違って BD のほうがグッと落ち着いた彩度・コントラスト感なので、地デジのほうは放送時の画質調整で彩度・コントラストを強めた結果、同じマスターを使っていてもグレインが悪い方向に強調されてしまったのかな・・・と推測します。

ソースが古いので、いずれにしても近年のデジタル制作のアニメのようなクッキリハッキリした画質にはなりませんが、24 年前の作品であることを考えれば、十分以上に満足できる画質だと思います。
ただ、これもジブリの方針なのか、フィルムの揺れはあまり修整されていないようで、注意して観ると画面が細かく揺れているのが高画質になったぶん逆に気になります。贅沢かもしれませんが、HD 画質に慣れてしまった身としては、もうちょっと修整してくれても良かったのに、とは思います。

ちょっとだけ映画の中身の話をすると、かれこれ 100 回は観たこの作品を観るたびに思うのは、この映画の中のおとうさんの父親像。サツキの「(トトロに)また会える?私も会いたい!」に対して、おとうさんが「そうだな、運がよければね。」だったり、メイの「おとうさん、明日、芽でるかな。」に対して「そうだなあ。トトロなら、知っているんだろうけどな。」だったり。自分だったら、きっとそこで「そうだね、良い子にしてたらね」と親の都合を押しつけてしまうであろうところで、それをしない父親像に、毎度、このおとうさんには絶対勝てないなあ、と思わされます。まあ、それは子どもに対してだけではなくて、おかあさんの「今、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの」に対する「案外そうかもしれないよ」であったり、そういう「物事をワクにはめずに、あるがままを受け入れる」みたいな生き方そのものから来るのかもしれませんが。

娘たちは明日から夏休みに入りますが、そんなことを考えながら、またトトロの BD を観たいと思います。でも、雑に扱われるのはイヤなので、私がいないときは今までどおり DVD で観させるようにしよう(笑。

となりのトトロ [Blu-ray]

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2012/06/28 (Thu.)

銀河英雄伝説 [DVD]

今日 Twitter で軽く『銀河英雄伝説』の舞台化の話題が出ていましたが、

実は、このタイミングで私も初めて OVA を観ていたりします。

銀河英雄伝説 Vol.1 [DVD]

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今、ようやく本伝の 2 期にさしかかったところなので、本伝の 1/4 程度といったところでしょうか。

ゴールデンウィークに ANIMAX で外伝を放送していて、そういえば有名な作品なのにちゃんと読んだことがなかったな・・・と思って、ツタヤで 1~2 週に 1 本借りてきては少しずつ観ています。世代的には私より 5~10 歳くらい上の人のほうがど真ん中だと思うので、私の青春時代にはあまり刺さってこなかったんですよね。
なぜこのタイミングで話題になっているのかと思ったら、今年は原作が完結して 25 周年らしく、それを記念していろいろ企画が行われている模様。宝塚で舞台化されたり、それ以外にも同時並行的にラインハルトをシンケンレッド役の松坂桃李ヤン・ウェンリーを LUNA SEA の河村隆一オーベルシュタインを access の貴水博之、というもはや誰に向けているんだか分からないようなキャストで舞台化していたり、人によっては原作に対する冒涜とも思いかねない状況になっていると言えます。

私はこの作品についてはハマッたというよりどちらかというと惰性で観てしまっているような状況ですが(笑)、かなり『スター・ウォーズ』の影響が見て取れますね。まあガンダムもスター・ウォーズがあったから生まれてきた部分が大きいので、それ自体の是非は言いませんが、アメリカ的なシンプルな『スター・ウォーズ』のストーリーに対して、こちらは史実や現実の社会問題などをモチーフに描かれているエピソードが多いのが大きな違いでしょうか。あと、戦闘は艦隊戦が中心なのでスター・ウォーズやガンダムのような派手なアクションもなく、淡々と描かれることが多い(むしろ宇宙戦の映像描写として今観ると稚拙)なのが特徴だと思います。基本的に、人間同士の駆け引きや化かし合いが物語の軸なので、戦闘そのものについてはそれほど重視されていないということでしょう。
個人的には、原作者である田中芳樹の「有能な者が無能な権力者や衆愚に振り回されることに対する強い不満」みたいなものがストーリー全体からにじみ出ているのが鼻につくというか、歴史小説の体で表現するならもう少し自己主張は抑えればいいのに・・・と思わなくもないです。原作を読んでいないので、小説だと違う表現になっている可能性はありますが。

アニメ作品として観たときの本作は、声優が非常に豪華で、声優マニアではない私でも知っている声優さんが多数出演している・・・というよりむしろ主要キャラはほぼ全員聞いたことがある声、というのがちょっとすごい。私の世代的には多くがガンダムシリーズやドラゴンボールなどのジャンプ系アニメで聞いた声で、ピッコロの親子がこんな形で共演してるよ!とか、アムロと冴羽獠がこんな情けない役なんて・・・とか、そういう観点で観ていくとなかなか面白い(笑)。中には既に故人となっている声優さんも少なくなく、主人公の一人ヤン・ウェンリー役の富山敬氏(初代さくら友蔵;個人的には多数の洋画吹き替えのイメージのほうが強い)、イワン・コーネフ/ケッセルリンク二役の鈴置洋孝氏(言わずと知れたブライト・ノア/天津飯)、オーベルシュタイン役の塩沢兼人(マ・クベ)など、改めて惜しい方々を亡くしたなあ・・・と。

ということで、話の中身にはそれほど強い興味はないんですが(ぉ)、引き続きダラダラ観ていこうと思います。

銀河英雄伝説 Blu-ray BOX1

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