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2011/06/20 (Mon.)

借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]

借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]

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劇場で観た映画ですが、気に入ったので BD パッケージも購入しました。

本作は世の中的には「ジブリにしては地味」という評価のようですが、私はこの作品の空気感が好きなので、気にしません(´д`)。地味で悪いか!
確かにこの作品には天空の城も王蟲もデイダラボッチも出てきませんが、小びとにとってみれば草むらは森だし、用水路は河だし、人間の家はダンジョンだし、猫や狸はモンスター。今までにない切り口で、我々にとって当たり前の世界を冒険の舞台にした映像・音響表現は、ワタシ的にはツボ。

ただ、ストーリーを難病の少年と小びとの少女との心の触れ合いを描いた物語と取るか、少年の無邪気な好奇心と余計な親切心が小びとの一族から棲み家を奪う物語と取るかで、作品に対する印象がガラッと変わってしまう部分は否めません(´д`)。もうちょっと考えようよ翔君・・・。
クライマックスに向かって盛り上がり、スッキリ終わるラピュタのような作品とは違い、盛り上がりも小さめで終わりも見ようによってはスッキリしない、地味と言われても文句は言えない作品ですが、私は好き。

BD には初回特典として「アリエッティの洗濯ばさみ」がついてきました。

借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]

作中のこの洗濯ばさみは、アリエッティの身長を考えると人間の指先くらいのサイズしかなく、そんな洗濯ばさみないやろ!洗濯ばさみを髪留めにしたかっただけやろ!と突っ込みたくなる設定ですが(笑)この BD のおまけは人間サイズ。ウチの長女(5 歳)の髪をまとめるとちょうどいいくらいの大きさでした(※本品は対象年齢 15 歳以上です)。まあ、正直これを使うかと言われれば微妙・・・。

ちなみに劇場公開が迫っているジブリの次回作『コクリコ坂から』は、宮崎五朗氏が監督なんですよね・・・。『ゲド戦記』が正直あんまりな出来で、私にしては珍しく DVD を買わなかったジブリ映画なので今回もかなり心配ですが、とりあえず劇場には足を運んでみると思います(´・ω・`)。

投稿者 B : 23:44 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/05/10 (Tue.)

魔法少女まどか☆マギカ

かなり乗り遅れ感はありますが、話題になっていたこの作品を私もようやく観てみました。

魔法少女まどか☆マギカ

しかも GW 中に最初から最後まで 2 回通して観てしまったくらいツボに入ったという(笑。

意外に思われそうですが、私はそんなにアニメ好きというほどではないので、ガンダム系とジブリ以外はあまり新作を追っかけていないのです。エヴァ(テレビ版も新劇版も)やマクロス F も、途中から人に勧められるなり強引にビデオを貸されるなりして観たのがきっかけ。
最近では Twitter や blog のおかげでこういうものの情報が求めなくても入ってくるので、以前に比べればアニメを観る機会は増えました。が、この作品に関しては当初「大きいお友達向けのプリキュア的なもの」くらいのイメージしか持っておらずスルーしていたところ、主に Twitter 上で普段それほどアニメの話をしない人までも巻き込んだ話題になっていたので、徐々に気になってきていました。

で、観てみたら・・・面白いじゃないですか!こんなの絶対おかしいよ!!(ぉ

内容や考察については感想リンクのまとめWiki でもう散々語られているので省略しますし、あのラストについても賛否両論だろうとは思いますが、個人的にはある程度しっくりいく締め方だったかなと。
少しだけ内容に触れておくと、タイトルにこそなっていますが少女たち自身が「魔法少女」であることはテーマではなく、人の「希望」と「絶望」について描かれた話だったと理解しています。主人公がピンチになったからといって奇跡が起きるような少年誌的展開はなく、きちんと辻褄が合う話(ま、最終回のアレはいろいろ解釈もありますが)。願いを叶えるには相応の対価が必要、という話はなんか『鋼の錬金術師』に似てるなー、と思ったら、調べてみるとどちらもゲーテの『ファウスト』を下敷きにプロットされた物語だったと知り、合点がいきました。
私は「最終回に主人公の特殊能力でみんな解り合え、病気や怪我や争いごとも万事解決ハッピーエンド!」みたいなご都合主義は嫌いで、ややダークな切り口、敵味方もきっぱり分かれておらず、かつ終わりも「必ずしもハッピーエンドじゃないかもしれないけど、見方によってはハッピーエンド」みたいな話が好きなんだろうと思っています(たぶん、つまりダークヒーローやダークファンタジー好き)。なので、脚本は私にどストライクでした。

個人的には、この作品は全体の構成と一つ一つの台詞が非常に秀逸だったと感じました。話題になる作品といえば、多くは伏線っぽいものをたくさんばら撒いておきながらその多くが「雰囲気作り」にすぎず、最後まで回収されないという、「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」ことも少なくありませんが(逆に回収されないからこそ解釈の余地がある、という見方もあるでしょうが)、この作品ではそのほとんどをきっちりと回収して・・・というよりもむしろ最終回を起点にそれまでの内容・台詞・演出・小道具に至るまでを全て計算ずくで配置したかのような緻密さを感じました。こういう作り込みが細かいところもまた私の好み。2 回目を観ると「この演出はこういう意味だったのか!」という発見がものすごく多くて驚きます。
また、ある部分は分かりやすく、ある部分はマニア向けの謎解きにすることによって、間口の広い作品になっていると思います。が、「ゆるめのキャラデザインで典型的な魔法少女フォーマットに見える」という企画そのものが本作の間口を狭めているのは、皮肉としか言いようがありません。

ということで、もし私のように先入観だけでスルーしている人がいたら、これは観たほうがいいですよ。

私はどうするかなー、『ファウスト』読むかなー。でも古典文学苦手なんだよなぁ(´д`)。

魔法少女まどか☆マギカ 1 [Blu-ray]

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投稿者 B : 00:21 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/03/01 (Tue.)

劇場版 マクロス F 恋離飛翼 @チネチッタ

先週末から公開されている『サヨナラノツバサ』を昨日、観に行ってきました。

劇場版 マクロス F 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~

劇場版 マクロス F 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~

封切り 3 日目にして席にはそれなりに余裕があったので心配になりましたが、料金が¥1,000 になる映画の日前日だったからだと思いたい(´д`)。

まだ公開直後なので、ネタバレしないように少し行間を入れておきます。











前編である『イツワリノウタヒメ』がかなり良い出来だったので、後編も期待していました。前編のほうは TV 版のストーリーをなぞりながら新要素を入れ、後半に進むにつれて展開が変わっていく、という構成でしたが、後編は TV 版の流れを踏襲しながらも完全に別物と言える内容になっています。
特に「三人の主人公のトライアングラー(三角関係)に決着がつく」と言われたラストに関しては、うやむやのまま終わってしまった TV 版とは違い、一応ちゃんとした決着がつけられています。それもランカ派、シェリル派を問わず全ての観客を納得させようと思ったらそれしかないだろうなあ、それでいて観客それぞれに想像・理解の幅を持たせている、という巧みなラストだったんじゃないでしょうか。ちょっと伏線を張りすぎで、途中でラストが半分読めてしまったのは残念でしたが・・・。
でも、この劇場版が唯一の完結編、というよりは、TV 版のストーリーに対する(恋愛シミュレーションゲーム等でいうところの)別ルートという印象を持ったので、今後「もうひとつの完結編」みたいなコンテンツ展開はあっても良いのかもしれません。あったらあったで「もういいよ!」と思うかもしれませんが(笑。
また、TV 版では各登場人物の行動の動機がイマイチ明確でなかった部分も多く、展開で見せているように感じたものでしたが、今回は映画という短い尺の中で納得感ある見せ方をしようと各キャラクターの核が明確化された印象で、感情移入しやすかったですね。TV 版の放映から時間が経過し、制作側、観客側の双方でキャラクターへの理解が進んだこともあると思いますが。

戦争ではなく理解を、という未知との遭遇ものとしては昨年の劇場版ガンダム 00 も似たような手法をとっていますが(というか後半の展開があまりにも似すぎていて、00 がマクロス F のストーリーを下敷きにしているのではないかと思ったほど)、どうにもモヤモヤした結末になってしまった 00 に対して、本作はそれなりにスッキリ終わらせてくれた(ラストについてはツッコミどころはいろいろあるにせよ)のではないでしょうか。

映画の構成、そして音楽という点では『イツワリノウタヒメ』がいきなりテンション垂直立ち上げ、そして後半に向けてもう一盛り上がり、というスピード感のあるつくりでしたが、『サヨナラノツバサ』に関しては(同様にライヴステージから始まるものの)ややスロースターターな印象。序盤はストーリーをじっくり展開させる必要があったのでそうしたのでしょうが、没入感が前作ほどではなかったので「あれっ?」と思いました。でも後半のたたみかけ感が強烈で、終幕後の印象としては『イツワリノウタヒメ』よりも完成度が高かった!と感じたので、この構成は成功だったんでしょうね。
ただ、クライマックス直前でアノ人とアノ人がああなってしまった時点でその後の展開が読めてしまったので、そこはちょっともったいなかったです。

画音質については、チネチッタという時点で最初からあまり期待していませんでした。輪郭がアマアマでコントラストが低く見えるのは自分が直視型ディスプレイを見慣れてしまったから仕方がないとしても、ヌケの悪い音響は音楽が主役の一人であるこの作品を楽しむにはいかにも力不足。早く BD 版を入手して自分の環境で楽しみたいです。

映画全編を通じて、河森正治監督以下スタッフやキャストの作品への愛や「作り手が楽しみながらも自己満足に終わらず、観客を一緒に楽しませようとしている」感がありありと伝わってきて、とても良い作品だと思いました。機会があればもう一度劇場に足を運びたいくらい。東京近郊で音のいい映画館があったら、教えてください(笑。

投稿者 B : 23:29 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/12/24 (Fri.)

天空の城ラピュタ [Blu-ray]

これは当然買っとかないと。

天空の城ラピュタ [Blu-ray]

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ナウシカからわずか 5 ヶ月でのリリースとは、恐れ入りました。

何度か書いているとおり、私はジブリ映画の中ではラピュタが一番好きです。「エンタテインメントであること」をまず最優先していて、メッセージ性は二の次なので、最近のジブリ作品と違って見ていて飽きない疲れない。ナウシカも良い作品ですが、あれは原作を読むと評価が 180 度変わってしまうので、単体の映画として完璧に完成されていて、かつ男の子の夢が詰まっているラピュタのが私にとってはベスト。中盤、要塞でパズーがシータを救出するシーンは、ドキドキワクワクする演出と久石譲の音楽のシンクロが完璧すぎて、何度観ても興奮のあまり泣けます。というか泣きました(ぉ

そんなラピュタの BD 版ですが、画質に関しては AV Watch の「買っとけ! Blu-ray」に私が感じたことをほぼ全て網羅されてしまったので、ここで書くべきことがもうありません(´д`)。

【買っとけ! Blu-ray/DVD】[BD]「天空の城ラピュタ」 -AV Watch

今回、改めて DVD 版と BD 版を見比べてみたんですが、この記事にあるとおりあまりの画質差に愕然としました。今まで DVD で「こんなもんか」と思っていた画質が、今見ると明らかにディテールは潰れているし色も全然薄い。BD で塗りが天然色になったことで、今まで以上に「冒険活劇」としてのラピュタの躍動感が強く伝わってくるようになっています。

また、解像感も比べものにならないくらい上がっていて、DVD 版はこれ DVD のスペックすら活かせてないでしょ?と言いたくなるほどの潰れ具合だったのが、ディテールが克明に見えるようになったことで、天空に浮かぶラピュタの城塞部の質感や戦艦ゴリアテの重厚感など、オリジナルはこうだったのか・・・!ということを改めて感じることができるようになりました。
そして何よりも違いが分かるシーンといえば、序盤にパズーとシータが坑道に迷い込むシーンで、坑道の岩に飛行石の成分が含まれているから灯りを消すと坑道の天井がまるで星空のように・・・という箇所。DVD では単に星のように点々と光って見えるだけの岩石が、微妙に明滅しているのがハッキリと見て取れます。ここってこんなに美しいシーンだったのか、と改めて驚嘆しました(「買っとけ!」で指摘があるように、このシーンのポム爺さんのくだりでは逆にソースの解像感のなさが見えてしまってもいますが)。

このほか、ナウシカと同様にフィルムのグレインは残っているし、画面の揺れもごくたまに気にはなるのですが、フィルムがナウシカよりも少し新しいせいか、それともマスタリングにナウシカで得た経験をフィードバックできているせいか、フィルムに起因する画質の不満点はナウシカに比べれば微々たるもの。この BD はラピュタファンであれば永久保存版に値する画質ではないでしょうか。これは文句なしに買って損はない BD だと思います。

投稿者 B : 23:59 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/10/11 (Mon.)

劇場版 マクロス F ~イツワリノウタヒメ~ [Blu-ray]

劇場版 マクロス F ~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack [Blu-ray]

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観ました。

映画自体の感想は劇場公開時のとおりなので詳細は省きますが、私にしては珍しく劇場に二度足を運んだ作品であり、それくらい気に入っています。ストーリーそのものはテレビ版のリメイク&アレンジですが、どちらかというとシェリルのライヴシーンが良い。菅野よう子のすごさを再認識しました。

でも BD 化されて改めて感じたのは、この手のアニメ映画はもう劇場で観るより自宅の直視型ディスプレイでカリカリの高画質を堪能したほうが楽しめるということですね。『ポニョ』は例外的に映画館のプロジェクタでも十分でしたが、『』『SW』『UC』あたりは劇場だと画質はアマアマだし素速い動きに映像が追従できていないし、BD 版のほうが良いと感じました。最近のアニメ作品では全体的に細かく描き込まれたカリカリの画がハイスピードで動く演出が多いというのもあるでしょうが、ユーザー側もそういうのを好む傾向があると思います。機材等の上映環境も分からず、また作品ごとに画質が最適化されているとも限らない劇場(特にシネコンや古い劇場)は封切り直後の熱気や自宅では出せない大音量、そして映画館という場の雰囲気を味わう場所と割り切ろうかな・・・と最近は思っていたりいします。

ちょっと話が脱線しましたが、この BD。PS3 用ゲームの体験版が同じディスク上に収録されているということで、映画本編のビットレートがやや不安ではありましたが、テレビ版の BD を上回るカリカリの高精細な映像が楽しめます。また、手書きの画とモデリングされた CG が馴染むような処理が施されていて、テレビ版よりも観ていて違和感が少なくなっていますね。このあたりはここ 1~2 年のアニメ作品に共通する特長と言えますが、メカものは CG 作画がかなり一般的になってきたので、ありがたいところ。
音のほうは、初見時には「あれっ?」というくらい大人しい音作りでした。が、調べてみたらデフォルトがリニア PCM 2ch になっているじゃないですか(;´Д`)ヾ。手動で DTS-HD MA 5.1ch にしたところ、劇場で味わった音響が甦ってきました。でも、自宅で使っているサラウンドヘッドホン MDR-DS7000 だと低音が弱すぎて、音楽と戦闘の SE がキモであるこの映画では全然物足りません。本当はアンプを通してスピーカ+ウーファを思い切り鳴らしてやりたいところだけど、せめてヘッドホンを DS7100 にアップグレードしてやりたくなってきたな・・・。

ついでに、ディスクに収録されていた「マクロス トライアルフロンティア」のほうも少しプレイしてみました。

詳しく調べていませんが、このゲームは単発ものなのかな?劇場版の後編公開あたりに合わせて正式版が発売されそうなボリューム(タイトルからして「トライアル」だし)で、単にプレイするだけなら 1 時間もあれば一通りできてしまいますが、アニメで動いていた VF-25 メサイアバルキリーが HD 解像度で操作できる!というのは、なかなか燃えるものがあります。特にプラモの製作に苦労した挙げ句、変形が難しすぎてそうそういじれなくなってしまった身としては、グリグリ動かせるだけで楽しい(笑。
でも私はもともと FPS はあまり得意ではないほうなのに、操作系はけっこう複雑なので、美しいプレイをしようと思うとかなり難しい。でも適当に飛んで撃ってるだけでもそれなりに進められてしまうから爽快感はけっこうあるかな?BD のおまけ扱いではありますが、PS3 を持ってるなら一度プレイしてみても損はないと思います。

投稿者 B : 21:54 | Anime | Game | Movie | PS3 | コメント (0) | トラックバック

2010/09/06 (Mon.)

時をかける少女 [Blu-ray]

ぼちぼち夏も終わりかけていますが、まだ夏と言える気候のうちに観ておこうと思って。

時をかける少女 [Blu-ray]

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テレビ放送でも DVD でも観ているので、かれこれ 3~4 回目ですが、『サマーウォーズ』を観たらこの作品も改めて BD で観ておきたくなって購入しました。

DVD 版でもじゅうぶんに高画質で、PS3 あたりのアップコン機能を使えば大画面でも観られてしまうものだと感じたものでしたが、やっぱり BD はもとから入っている情報量が違い、改めて楽しむことができました。
青い空が単なる塗り絵じゃなくて微妙な表情をつけた塗りが施されていることや、人物の輪郭線が完全に黒じゃなくてグレーがかっていることがこの作品の「現実性の中の非現実性」を際立たせていること、そして背景の描き込みや登場人物の細かな動き、などが堪能できるのは BD ならでは。ただし全体的に画質はソフトで線も太め(これはあえてこういう作画なんでしょうが)というセル画を意識したような作りになっているので、CG 作画のみっちりカリッとした最近のアニメのつもりで観ると、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。でも、タイムリープのシーンの作り込みの細かさなんかは HD 制作のアニメ作品らしさを感じることができるでしょう。

この作品は細田監督の出世作ですが、ストレートに青春していて、清々しさと切なさが絶妙にミックスしていて、なんか忘れかけていた気持ちを思い出させてくれるような作品で、何度見てもじーんと来てしまいます。『サマーウォーズ』も大好きな作品ですが、世界観がシンプルで登場人物が少ないぶん、『時かけ』のほうが作品としてはまとまりが良く、完成度が高い気がしますね。もし『サマーウォーズ』を観ていてこの作品を未見なら、一度観てみることをおすすめします。

噂によると次回作も『時かけ』『SW』の主力メンバーをそのまま引き継いで準備中とか。公開時期は分かりませんが、今から楽しみです。

投稿者 B : 00:13 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/08/13 (Fri.)

借りぐらしのアリエッティ @109 シネマズ川崎

観てきました。

借りぐらしのアリエッティ

宮崎駿、ではなくジブリの「若手」とされる新人・米林宏昌氏(従来は作画監督等を担当)が監督した作品。ジブリの若手というともう『ゲド戦記』がトラウマになっていますが、同じく若手監督の作品である『耳すま』は良かったので(残念なことに近藤喜文監督は夭逝してしまいましたが)、本作も期待半分、心配半分で観に行きました。

人間の家に「借りぐらし」する小びとが主人公の映画だけあって、舞台はその小びとが住む家。その敷地からほとんど出ることがなく物語が完結するので、ジブリ映画に期待しがちなスペクタクルは残念ながらありません。でも、小びとの視点で見ると「人間の家」であってもいかに冒険に満ちた世界であることか!映像表現や SE(サウンドエフェクトのほう)の効果で、映画の前半はまるで自分も小びとの一員になったかのようなアトラクション感に包まれました。

この作品の主人公は最近のジブリ映画の例に漏れず女性ですが、最近のジブリ映画には珍しいタイプのヒロインだったのが非常に興味深く感じました。
今までのジブリ映画のヒロインはほとんどが何かの特殊能力を持ち、自立した精神を持っていたと思います。極端に言えば、男性の助けを必要としていないヒロインが多い。それはもしかしたら宮崎駿の女性観でもあるのかもしれません。でも本作のアリエッティは「小びと」ではあるものの何の特殊能力も持たず、これから自立しようとする一人の少女に過ぎません。そもそも弱い生き物である「小びと」であることもありますが、アリエッティが(行動力や芯の強さは感じるものの)「守ってあげたい」と感じさせる存在であることが、もしかしたら男性の視点から見たときに今までのジブリ映画とは少し違った感情移入を促しているんじゃないかと思います。

ジブリの後継者問題についてはとやかく言われるようになって久しいですが、私はこの映画を観てそんなこと心配に値しないんじゃないかと思いました。黙っていても人物や動物の動きの躍動感、背景の描き込みやタッチといったところで「ジブリらしさ」を感じられるのだし、別に宮崎駿と高畑勲のフォーマットをいつまでも踏襲していなくたって、より良い映画さえ創ってくれればいいと思います。

正直なところジブリ映画としては地味な部類に入る作品で、空飛ばないし黒いドロドロも出てきません(笑。幼児連れで行って楽しめる映画ではないと思いますが、逆に大人がしっとりと楽しめる良い映画になっていると思います。音響的にも面白いので、AV アンプのサラウンド機能の本領を発揮させてやるにも良さそうなので、早くも BD の発売が楽しみになりました。

投稿者 B : 21:05 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/07/14 (Wed.)

風の谷のナウシカ [Blu-ray]

やっぱりこれは買わないと。

風の谷のナウシカ [Blu-ray]

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ジブリ作品は DVD 時代には最新作品を除けばどちらかというとマイナー作から順にパッケージ化される傾向にあったので、BD 時代もナウシカの発売は殿(しんがり)だろうと思っていただけに、ポニョに続いての BD 化はとても嬉しいです。

映画の内容に関しては今さら語るまでもないでしょうし、映画で表現されている部分はあくまでプロローグに過ぎないので、映画を観ると決まってコミック版を読み返したくなります。
宮崎アニメは人間と自然との共生がテーマ・・・というのはこの映画からトトロ、もののけ姫あたりの流れで定説化した解釈ですが、原作を読むとそんな表面的なことは否定され、むしろ宮崎作品は人間の生き方や歴史、世界との関わりといった普遍的なものをテーマにしているということが、実はよくわかります。まあ、それでも私は機械を使って空を飛ぶ子どもじみたロマンこそが宮崎アニメの本質だと思っていますが(ぉ。

さて、そんな語り尽くされたナウシカの物語の話はさておき、BD と言えばやはり気になるのが画質。「ざらざらしてて全然きれいじゃない」みたいな評価もあちこちで聞かれますが、これ 26 年前の映画ですよ?最新の HD 制作のアニメ映画と同じ画質基準で観るのは正しくないと思います。
私が DVD 版と比べて感じた限りでは(まあ、DVD とは解像度が全然違うのでフェアじゃないですが)、「オリジナルの雰囲気をできるだけ残しながら BD 画質を目指した」というところじゃないかと。古いフィルムをスキャンして作っている映像なので限界はありますが、DVD 版ではあり得なかった情報量とシャッキリした線、DVD では再現できなかった背景の筆のタッチ、クドすぎない程度にスッキリ表現された色など、私が今まで観てきたどのナウシカより高画質です。
制作陣が BD で目指したものについては下記のインプレスの記事が詳しいですが、まさにそのとおりの画質。

「ナウシカ」Blu-ray完成、26年前公開当時の色を再現 (AV Watch)

細かい不満点を挙げるならば、フィルムのグレインはもう少し抑えめのほうが現代のアニメに慣れた目には違和感がなかったはずだし、当時の撮影上の問題で映像が片ボケていたりコマが微妙にガタガタ揺れたりするのが気になるシーンも散見されるし、画質とは関係ないけど高い割にパッケージの作りがひどいし、と少なからずありますが、そういうのを忘れて引き込まれてしまうくらい、この映画の物語と映像、演技の完成度は改めてすごい(だからといって画質やパッケージングを重視しなくていい、ということではありませんが)。

古いフィルムをリマスタリングするのは大変だとは思いますが、この調子でラピュタと豚も早く BD 化希望!

投稿者 B : 22:52 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/05/27 (Thu.)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 [Blu-ray]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE. [Blu-ray]

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買うでしょうこれは。もともとエヴァファンというほどでもない(むしろ当時のトラウマのほうが強い)ですが、新劇場版は絶賛支持。

基本的な感想は劇場公開時にも書いたし、BD の感想としてもちょっとの差で「買っとけ!Blu-ray」でだいたい語り尽くされてしまったので、詳しくはこちらを(ぉ。

[BD]「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」ニーソめがねっ娘が旧エヴァを"破"壊!? 文句なしに面白い、新生ヱヴァの本領発揮 (AV Watch:買っとけ! Blu-ray/DVD)

この「買っとけ!」のコーナー、ときどき筆者が妙にハジけてるときがあるんですが、そういうときはたいてい良い作品(笑。

ここで語られている「旧劇場版は見返したくないけど、新劇場版は何度でも観たい」という感想はまさにその通りだなー。TV シリーズの終盤や旧劇場版は正直「二度と観たくない」に近いイメージを持ってますが、新劇場版は何度でも観て映像や音響、アクションの洪水に呑まれたい極上のエンタテインメントに仕上がってると思います。

完結編『Q』まで早くてあと 1 年ちょっとですかね?正直早く観たいですが、とりあえずそれまではこの『破』をじっくりと味わいたいと思います。

投稿者 B : 02:22 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/05/22 (Sat.)

『サマーウォーズ』廉価版 BD が登場

スルーするつもりでいましたが、こういうのはちゃんと書いておいたほうが良いと思って。

「サマーウォーズ」BDに5,040円の通常版が登場 (AV Watch)
サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

今や日本を代表するアニメクリエイターと言える細田守監督の作品が、よほどのファンかマニアしか買わない 1 万円パッケージでしか流通しないはずがない、いずれ廉価版が出るだろうということは私も高価版を発売日に買ったときから予想はしていたので、自分自身は(気に入らないものの)後悔はしていないんですが、時間を人質に要らないプレミアムをつけるこういう商売の仕方は、正直どうかと思う。エンタテインメントコンテンツの流通形態が変わろうとているときにこういうことをやるのって、単に客離れを起こすだけだぞーと。

私も次回はこのやり口には乗らないだろうな。細田作品のファンではありますが、こういうことで作品に良くないイメージがついてしまうのは、とても残念です。

投稿者 B : 10:52 | Anime | Movie | コメント (1) | トラックバック