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2017/11/01 (Wed.)

ブレードランナー 2049 @T・ジョイ PRINCE 品川

今年『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の次くらいに楽しみにしていた映画を観に行ってきました。

ブレードランナー 2049

ブレードランナー 2049

当然 IMAX で鑑賞すべく品川へ。

前作の公開から 35 年、舞台設定としてはオリジナルの 30 年後を描いた作品です。これまで関連作品が全く出てこなかったのに何故今になって続編なのかとか、原作のない完全新作というあたりに少し不安もありましたが、ハリソン・フォードがデッカード役で再登場するというなら観るしかないじゃないですか!

映像はイントロからオリジナルへのオマージュ的カットが多用され、名作『ブレードランナー』の正統なる続編であることを自己主張しています。確かに映像のスケールは大きいし、アメリカとアジアをミックスしたような未来都市とか、ずっと雨が降っているウェットな世界観とか、間違いなく『ブレードランナー』なんですが、何かが少しずつ違う。あの許諾を取ったかも定かでない「強力わかもと」のネオンではなく、ちゃんとプレイスメント(創作映像の中に製品やブランドロゴを露出させること)して映像が作り込まれているし、オリジナルのカオスさはなりを潜めています。なんというか、続編というよりはよくできた二次創作的な何かを感じます。

が、劇中にオリジナルの作中のシーンが(音声のみ)出てきて、当時のキーマンの一人であるガフが再登場したあたりからその「ズレ」が少しずつ重なってきて、最終的にデッカードが画面に現れた時点で映像が完全に『ブレードランナー』の世界観と一致しました。

作品のテーマは「人間らしさとは何か」「本物と偽物を分けるものは何か」。これはオリジナルの『ブレードランナー』はもちろんのこと、全ての原作となった小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から一貫した問いです。元になった二つは人間の視点から「人間らしさとは何か」を問うた作品であったのに対して、本作では最初から主人公「K」がレプリカント(アンドロイド)であることが明示されており、人間のフェイクであるレプリカントの視点から「人間らしさとは何か」に向き合った作品であると言えます。レプリカントの「繁殖」という可能性に対して、人間とレプリカントがそれぞれにそれを手に入れようとする理由が正反対であることがまた興味深い。そして「K」が最後に手に入れた「人間らしさ」をラストでそう表現しますか...という切なさがあります。

面白かった、んだけど、でもどこかちょっと冗長だったような、その割に投げっぱなしの伏線も多いような、終映後の気分としてはそういう中途半端さが残ったのも事実。「K」が自分の存在意義を見出す物語としては見事に完結しているものの、それ以外のものは全て世界観や主人公の物語を動かすための舞台装置としてだけ描かれているようで、消化不良感があります。ラストシーンは結局「K」の存在意義以外については何も解決していないし、この話の続きがどうなったのかすごく気になる(さらなる続編に繋げる意図なのかもしれませんが)。
冗長さに関しては、監督が『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴという時点でそういう作風なのかもしれません。『メッセージ』は丁寧だったけどちょっと長さを感じたのも事実で、『ブレードランナー 2049』に至っては上映時間が三時間に迫る大作。観ている間も「もうちょっとテンポ良くできたんじゃない?」と感じてしまったので、オリジナルのファンでなければ途中で疲れてしまう可能性もあります。正直ハリソン・フォードにアクションさせるためだけにあのシーン作ったでしょ?とは思いました...。

テンポの良さと、ストーリーとテーマのシンクロがもうちょっとあれば文句なかったんだけどなあ。面白かったし、名作の続編としては期待通りよくできた映画ではあると思いますが、あくまでファンのための続編だと感じました。

投稿者 B : 22:49 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/10/06 (Fri.)

ドリーム @TOHO シネマズ川崎

あまり話題になっていませんが、これけっこう名作なんじゃないかと思うんです。

ドリーム

Hidden Figures

これ、国内プロモーションが始まった頃の邦題サブタイトルが『私たちのアポロ計画』になっていてバッシングされ、その後修正したことのほうが話題になっていましたが、それはそれとして私は映画の中身のほうが気になっていました。

【Hidden Figures】日本公開題名が「ドリーム 私たちのアポロ計画」の邦題を変更して「ドリーム」に。 - Togetterまとめ

アポロ計画以前の時代、アメリカとソ連が初の有人宇宙飛行を競っていた頃の話。当時の NASA ではスペースシャトルの軌道などの計算を全て人力で行っており、計算を専門職とする労働者が多数働いていました。
この映画は、その NASA において人種差別、女性差別を乗り越えながらアメリカの宇宙開発に多大なる貢献をした黒人女性たちの史実に基づいた物語です。

今から 50 年以上前の時代、「Computer」とは「計算」ではなく「計算」という職種の意味合いで使われていました。今ではちょっと考えられない話ですが、NASA にはそれ専門の部署もあったようです。そういった部署で、優秀な頭脳を持ちながら「黒人女性である」という点だけで白人よりも悪い条件でしか働けない「計算手」はたくさんいました。
Wikipedia によるとこの映画の表現にはやや誇張があり、少なくとも当時の NASA ではそこまで差別的な扱いはなかったようですが、欧米の人種差別について知識としてしか知らない日本人としては、アメリカの社会的背景としての人種差別がどのようなものだったかを知るという点で印象的な描写が多数ありました。特に Space Task Group(宇宙開発部門)の責任者アル・ハリソン(ケビン・コスナー)が主人公キャサリンが職場で受けている不当な差別を知り、「有色人種用トイレ」の表示板をバールでもぎ取った上で「これからは席に近いトイレを使うように」と言うシーンは、フィクションであったとしてもグッと来るものがありました。
NASA ほどの人材が集まる職場であれば、人種や出自で人を差別するよりも他社の能力を素直に認め、組織全体として最も成果を出せるやり方を追求しそうなものだよなあ...とは思いました。が、多くの人にとって差別とは無意識に刷り込まれているものだし(自分も差別的でない言動が 100% できているかと言われれば自信はない)、日本でも優秀な人が集まる大企業ほど他者の足を引っ張る行為が日常茶飯事だし、と思うと理解できる気もしました(ぉ

どうしても人種差別・女性差別といったテーマに視点が行きがちな映画ですが、個人的には「仕事との向き合い方」という点に注目していました。

「計算手」たちが主人公なこの映画において、重要な役割を果たす機械が物語の途中に登場します。IBM の当時の最先端メインフレーム・コンピュータ「7090」がそれ。
いかに計算手たちの能力が高くとも、当時でいうスパコンの演算能力に敵うものではありません。三人の主人公のうちの一人・ドロシーはそのことに気づき、メインフレーム(劇中ではずっと「IBM」と呼ばれる)の使い方や FORTRAN(メインフレームで使われた開発言語)を独学で学び、さらには同僚達にも同じ勉強をさせます。そして NASA や IBM の技術者が最新のコンピュータの使い方が分からず右往左往しているところにドロシーがセットアップをしてみせ、プログラマーが必要と言われれば「私たちならできる」と主張してみせる。
新社会人として SE になりたての頃、最初に配属されたプロジェクトルームの隣がパンチャールーム(紙の帳票をコンピュータ入力するオペレーターの部屋)で、上司に「今のプロジェクトが終わったらここの人たちは必要なくなるんだ」と言われたことが後に転職を考えるきっかけの一つになった私としては、このシーンは多少の脚色が入っているとしても、心に来るものがありました。「これからは計算は IBM がやる。君の仕事はもうない」というシーンは、まさにそれそのものだったので...。
そこで自分たちで開発言語を学んでプログラマーにクラスチェンジする彼女たちは見事だし、仮に脚色だったとしてもそういう能力の高さとバイタリティこそが彼女たちを「黒人」「女性」という制約から解き放った原動力だと思います。しかし、コンピュータの登場と進歩がそういった「単純だけど価値の高い仕事」を人々から奪い去り、社会人に複合スキルとストレス耐性を求める要因となっていったのではないかと思うと、IT に長く携わってきた人間の一人としては悩むところでもあります。またそれは、当の IBM がメインフレームとオフコン以外に自社ロゴを冠したコンピュータを売れなくなってしまったことと同根であるとも思います(まあこれは IT の進歩だけでなくグローバリゼーションによるところも大きいですが)。

人種/男女差別、宇宙開発、仕事、家族、などテーマが多岐にわたる映画で、見方によって楽しみ方も大きく変わる作品です。派手さはないし、宇宙計画ものの割に宇宙関連のシーンも少ないけれど、派手なだけのハリウッド映画は飽きた、もっと深みのある映画が観たいという人には解ってもらえる作品なんじゃないでしょうか。
いい映画でした。

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2017/09/27 (Wed.)

美女と野獣 [PS Video]

Blu-ray Disc の発売は来週ですが、一足先に配信が始まっていたので、セル版を購入して鑑賞しました。

美女と野獣

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劇場公開から五ヶ月足らずでの配信開始。劇場公開時のパブリシティ効果が残っているうちに配信とパッケージも売っちゃいたいのは分かるけど、さすがに早くないですか(;´Д`)ヾ。

元々のアニメ版『美女と野獣』も、ディズニー映画の中でもトップクラスに完成度の高い作品だと思います。が、この実写化によってさらに一段レベルが上がったのでは、と思います。
冒頭のベルが村の中を歩いて行くシーン、ガストンがメインの酒場のシーン、ベルの晩餐のシーン、舞踏会に向けてドレスを身に纏うシーン、そして何より有名なベルと野獣のダンスシーン...どれも素晴らしい。美しい映像と音楽の洪水を浴びているような感覚で、男の私でさえ「すてき!」と感じてしまったわけだから、これ年頃の女の子が観たら夢見ちゃうんじゃないですかね(と思ってしまうあたりがおっさんなのかもしれませんが)。

構成的にはアニメ版よりも映画らしい尺にするためか、ベルが両親の過去について知るシーンや野獣の独唱シーンなど、細かくエピソードが追加されていますが、それほど違和感なく物語の深みを増すことに成功していると思います。個人的には、近世フランスあたりが舞台のはずなのに(ファンタジーだから厳密な定義はないのでしょうが)登場人物の人種が混在している「大人の配慮」が却って違和感を生み出しているように感じました。まあそれも映画全体の完成度からみれば些末な問題であるとは思いますが...。

これは何度観ても味わえる名作だと思います。全体通して観るのには時間がかかるけど、セル版を買ったことだしミュージカルシーンだけでも繰り返し観よう。

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/09/18 (Mon.)

ダンケルク @TOHO シネマズ新宿

今秋の話題作を観てきました。

ダンケルク

ダンケルク

第二次世界大戦中に実際に行われた撤退作戦「ダンケルクの戦い」をモチーフにした戦争映画。日本人としては、第二次世界大戦のうち太平洋戦争に関しては多少の知識はあるし関連する映画もときどき観るけど、ヨーロッパで繰り広げられていた戦争のことは意外なほど知らないものです。私もこの「ダンケルクの戦い」のことは知らなかったので、特に予備知識等もないまま映画館に足を運びました。

冒頭から何の背景説明もなく、いきなり戦闘状況からスタート。「欧米人なら『ダンケルクの戦い』が何かは知ってるよね?」とでも言いたげで、日本人的にはついていくのがちょっと大変だったりします。映画にしてはセリフもかなり少なくて、説明的なものはとにかく省略されている感じ。でもだからこそこの緊張感とリアリティが生まれている、とも思います。

とにかく戦争映画っぽい演出やプロパガンダは排除されています。人の死についても、戦争というのは尊厳もなくただ人が死んでいくだけなのだ、とでも言うかのようなあっさりした表現。誰かが死んだからといって泣きたくなるような気分ではなく、次は自分ではないか、どうやったら生き延びることができるのか、そういう心境でスクリーンを見つめ続けました。
銃弾、砲弾、爆弾、魚雷、海水(溺死)。いつどんな形で死んでしまうか分からないのが戦場。劇中には敵であるドイツ兵やドイツ軍の様子が一切描写されないことも、どこでどう攻撃されるか分からない不安感を生んでいます。船倉にいたからといって安心できない、自分自身がこの戦場の一兵卒であるかのような感覚。淡々とした描写ではあるんだけど、それはドキュメンタリーではなく映画として意図した演出なのでしょう。
撤退戦だけに勝敗のつく爽快感はなく、観終わってもとにかく無事に生き延びたという安堵感と疲労感が残る映画です。でも、祖国に帰ったときに「無事帰ったこと」を喜んでくれる市民の描写がすごくいい。

今回は IMAX 上映のある TOHO シネマズ新宿を利用しました。広大なスクリーンで描写されるダンケルクの海岸や戦闘機のドッグファイトシーンは素晴らしく、音響も相まってとても没入感がありました。正味 110 分足らずの上映時間なのに、観終わったときには 150~180 分ものの映画を観た後のようなどっとした疲れがあったほど。この映画は Blu-ray を待つのではなく、良いハコでこそ観る価値があると思います。

投稿者 B : 22:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/06/01 (Thu.)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』3D BD 不具合対応

「ファンタスティック・ビースト」3D BDの字幕が3Dに対応していなかった不具合。交換対応 - AV Watch

4/19 に発売された『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』Blu-ray Disc において、3D BD の字幕に不具合があったことが 5/11 に告知されていました。私は即日交換を申し込んでいたのですが、その交換ディスクが本日届きました。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

申し込みはメールで行ったんですが、告知当日の 21 時台に送ったメールに 25 分後に返信があって驚きました。テンプレ通りの回答とはいえ、通常であればサポート窓口も閉まっているような時間帯。さすがに頭が下がります。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

送られてきたのは字幕を差し替えたディスクだけではなく、ジャケットとスリーブケース、さらにオビまで修正版が入っていました(驚。そうそう、字幕だけではなく収録されている音声フォーマットにも誤記があったんですよね。私も印刷物関連の仕事は経験がありますが、誤記が発覚してから版を修正して紙と輪転機を押さえて色校正をかけて印刷...想像しただけで吐きそうになってきました(;´Д`)。それにしてもジャケットとスリーブはともかく、オビまで修正版が送られてくるとは。発売直後に買ったお客さんの心理としてはそこも大事にする人が多い、ということでしょうが。
ちなみに不具合のあったディスクはこちら側で廃棄ではなく、同封の封筒でワーナーに返送する必要があるようです。回収してもワーナー側で処分するだけだとは思いますが、不具合入りとはいえ著作物なのでちゃんと管理する必要がある、ということでしょう。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

音声仕様は正しくは 2D BD と UHD BD のみドルビーアトモスあり、3D BD はドルビーアトモスなし。まあ私は 3D は PSVR しか再生環境を持っていないので、アトモスの恩恵は受けられないからどっちでもいいです。
私はこれ買ったはいいけどまだ 3D 版まで観る時間が取れていなかったので、今回の不具合には気がついていませんでした(笑。念のため見比べてみたら、確かに不具合版は字幕の表示レイヤーがおかしくて、本来なら視界の最も手前のレイヤーに字幕が浮いて見えなくてはならないところ、人物や他のオブジェクトに字幕が「埋まって」いるかのように見えて気持ちが悪い。
いい機会なので、今度の週末にでも改めて 3D 版を観る時間を作るかな...。

それにしても、

「ファンタスティック・ビースト」BD 3枚組にUHD BDが入っていない不具合。3D字幕修正版 - AV Watch

3D BD を差し替えたバージョンを再発売したら、今度は UHD BD を入れずに 3D BD を二枚入れてしまった、とかさすがにかっこ悪すぎるでしょ(;´Д`)。こういうときこそ「まずは君が落ち着け」と言いたいですね...。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 4K ULTRA HD&3D&2D ブルーレイセット [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:01 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/05/24 (Wed.)

メッセージ @T・ジョイ PRINCE 品川

オデッセイ』以来(?)の本格 SF 大作を観に行ってきました。

メッセージ

個人的には、ばかうけコラボプロモーションはちょっとどうかと思うんですが...まあ、感動ドラマとして宣伝されてしまった戦隊アニメに比べれば、作品そのものに対するリスペクトがある分マシですかね。ただ邦題『メッセージ』は日本人の解りやすさ重視でストレートなタイトルをつけたんでしょうが、原題『Arrival(到来、到達)』のほうがダブルミーニング的で、観終わった後の納得感は高いように思います。

この映画はいわゆる宇宙人とのファースト・コンタクトものです。それも『インデペンデンス・デイ』ではなく『未知との遭遇』的な方向性で、アメリカにしては珍しく宇宙人と対話しようとします(ぉ。
こういうファースト・コンタクトもので重要なのは、宇宙人がどんな姿形でどのようなコミュニケーションをするのか、という点。人間に近いサイズ感で何かしらの音声コミュニケーションを行う...みたいなのは地球人の常識にとらわれすぎだと思うけど、そうじゃない表現を劇場版ガンダムでやってしまった事例(ぉ)もあったりするので難しいところです。私は言語学に疎いので本作の設定にどれほどのリアリティがあるのかはよく分かりませんが、テレパシーのようにぶっとんだ設定ではない形で提示されたことには納得感がありました。また、映画の尺の大半を未知の知的生命体とのコミュニケーション確立の過程描写に使っていて、SF とは関係のないところで「そうだよなあ、コミュニケーションって異文化間でなくても共通言語化と総合の要求を正しく理解することから始まるんだよなあ」としみじみ考えたりもしました。

ちなみに主人公ルイーズのよき理解者である米軍のウェバー大佐、どこかで見た顔だと思ったら『ローグ・ワン』でソウ・ゲレラを演じていたフォレスト・ウィテカーだったんですね。随分印象が違う役だけど、独特の存在感ある役者さんです。

個人的に素晴らしいと思ったのは音響。宇宙人ヘプタポッドの音声コミュニケーションの表現も興味深かったですが、ルイーズが初めて宇宙船に足を踏み入れるシーンの重圧感をはじめとして心理描写が音響で表されているのがすごい。この音のせいで、自分自身がその場にいるような感覚で、強いプレッシャーを受けたほど。ノーチェックだったんですが、これアカデミー賞の音響編集部門賞を受賞しているんですね。これは映画館の音響で体感すべきだと思います。

本作に登場する宇宙船は『2001 年宇宙の旅』の冒頭以来 400 万年ぶりに地球に再来したモノリスであるようにも思えるし、時空の概念については『インターステラー』に通じる部分もある。今までの様々な SF 映画を下敷きにした奥行きのある作品です。が、宇宙ものとしてのリアリティよりはもっと人生観寄りの部分に共感してしまう、深い作品でもあります。うまく言語化できないけど、観終わったときに「いい映画だった」と感じました。

この映画を監督したドゥニ・ヴィルヌーヴの次作が『ブレードランナー 2049』なんですよね。オリジナルの『ブレードランナー』は哲学的だった原作とは違ってエンタテインメントに振り切った映画でしたが、『2049』はこの監督の手でどんな作風になるのか。今から楽しみになってきました。

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/05/06 (Sat.)

美女と野獣 @T・ジョイ PRINCE 品川

私には漫画やアニメ作品を何でも実写化するのには懐疑的で、これも実写化の報を最初に聞いたときには「ルミエールやポット夫人をリアル化しても気持ち悪いだけでしょw」と思っていたのですが...観に行ってきました。

美女と野獣

美女と野獣

だってヒロインがエマ・ワトソンですよ!?聡明で勇敢であり、かつ美しい。これ以上ベル役に相応しい女優さんもいないんじゃないでしょうか。まあそれも単に『ハリー・ポッター』シリーズにおけるハーマイオニーのイメージでしかないわけですけど(笑
ともかくこの配役と、主題歌がジョン・レジェンド&アリアナ・グランデのデュエットによる "Beauty and the Beast" という点にとどめを刺されて、映画館まで足を運んできました。

結論からいうと「期待以上でした」。CG で作られたルミエールやコグスワースのデザインは控えめに言っても子ども向けという感じではなかったけど(笑)、とにかく映像が美しい!アニメ版と比べても画のダイナミックレンジが広いというか...とにかくキラキラしていて、まさにディズニー・プリンセスの世界。そこに聴き慣れた名曲たちと共に繰り広げられるミュージカル。スタッフやキャスト陣のオリジナルのアニメ版へのリスペクトが伝わってくるようで、実に大切に作られた映画であることがよく解ります。
個人的にはガストン&ル・フウの悪役二人組の、あの「すごくウザいんだけど何故か憎みきれない」キャラが見事に再現されていたのがツボでした。特にガストンは『ホビット』でバルド役を演じていたルーク・エヴァンズということをエンドロールを見るまで気づかなかったという...。

とにかく良い映画でした。全体を通しても良いけど、個別のシーン(特にミュージカルシーン)の完成度が素晴らしいので、これは BD が出たら買って部分リピートして観たいくらいだなあ。でもあのキラキラした映像美と音楽は、映画館でこそベストな状態で鑑賞できるとも思います。映画好きならば良いハコまで観に行くべき作品と言えます。

投稿者 B : 23:07 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/05/01 (Mon.)

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー [Blu-ray]

遅ればせながら、GW 前に出張に行っている間に届いてたやつ。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー MovieNEX プラス 3D [Blu-ray]

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ようやく発売されました。この日をずっと待ってたんですよ!

Episode I 以降のスター・ウォーズは新作が公開されるたびに最低三回は劇場に足を運んでいる私ですが、『ローグ・ワン』は五回は観てセリフをある程度諳んじられるようになったほどです(笑。ナンバリングタイトルではない外伝扱いながら、どの続編よりもオリジナルの『スター・ウォーズ』に敬意を払い、旧三部作の世界観に浸らせてくれる作品。もうね、いつものタイトルバックとは違う流れで「ROGUE ONE」のタイトルが出てくるところで泣けるくらいには訓練されてきました(ぉ。

パッケージの種類はいろいろありますが、私が購入したのは「MovieNEX プラス 3D」。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

フォースの覚醒』では 3D BD は MovieNEX CLUB から購入する必要がありましたが、今回は最初から 3D BD がセットになったパッケージが用意されています。きっと MovieNEX CLUB の販売方式にはいろいろとクレームもあったんでしょうね。
ただパッケージングとしては通常の MovieNEX のケース(スリーブ付きトールケース)に 3D BD のトールケースがシュリンクラップでまとめられているというスタイルで、わざわざ全部入り用のパッケージを用意してこなかったのがちょっと手抜き感あります。そういえば先日の『シン・ゴジラ』の BD でも、UHD BD は普通の特別版 BD(←なんか表現が矛盾してる)のケースに UHD BD が外付けされているという形式でしたが、フォーマットが入り乱れがちな今は一番売れ筋のパッケージだけ凝ってニッチな付加価値ディスクを外付けにするのがトレンドなんでしょうか。

ともあれ、GW はこの BD を堪能しながら年末の Episode VIII『最後のジェダイ』に想いを馳せることにします。

投稿者 B : 23:51 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/04/19 (Wed.)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 [Blu-ray]

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 4K ULTRA HD&3D&2D ブルーレイセット [Blu-ray]

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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の BD が発売されたので、フライングで入手しました。
パッケージはいくつかのバージョンがリリースされましたが、一応将来性を買う意味で UHD&3D&2D の BD 三枚組。3D は PSVR で観れるようになったし、UHD BD はいつ我が家に環境が構築できるか見当もつかないけど、魔法のエフェクトとか暗いシーンが多い映画なので、HDR の画質が実感しやすそうなタイトルなので、とりあえず確保。

基本的には『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物は出てこない外伝的な話で、そういう意味では物足りないと感じる人もいるでしょうが、これはこれで魔法界のことを深く知ることができ、単体のエンタテインメントとしてもよくできた映画だと思います。以前劇場で観たときには、旧作をしばらく観ていなかったこともあって「あれ?このキーワードって何だったっけ?」と思う場面がいくつかありましたが、その後旧作の BD を一通り観直したので「ああ、これって本編のほうに出てきたこれのことだったのか!」というように細かく納得し、理解が深まった感じ。言ってみれば既存ファン向けであり、一見さんお断り的な側面は否定できませんが、ヒット作の続編なんて多かれ少なかれそういうものです(笑

まだあまりじっくり観れていませんが、せっかくなので PSVR を使って 3D 版も堪能するつもり。GW に向けた娯楽のひとつにしようかと。

投稿者 B : 00:50 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/03/16 (Thu.)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 3D [Blu-ray]

PS4 のアップデートにより PSVR が Blu-ray 3D の再生に対応したので、これは満を持して『フォースの覚醒』の 3D 版を観るしかない!と思ったのですが、

買 っ て な か っ た

のを忘れていました(;´Д`)ヾ。
3D 版は一般販売されておらず(その後 3D コレクターズ・エディションとして限定発売されたようですが)、ディズニーの MovieNEX CLUB に登録して購入する必要があったのですが、BD を買うまではすぐに 3D も注文する気マンマンだったにも関わらず、BD を買ったら 2D を観て満足してしまい、3D 版の存在を完全に忘れていたという(ぉ

というわけで、改めて MovieNEX に注文しました。この方式本当にめんどくさい。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 3D

中一日でサクッと届いたので、さっそく鑑賞しました。

やっぱり 3D 版は良いですね!特に序盤のミレニアム・ファルコンによるドッグファイトや終盤の X-ウイングによる宇宙戦あたりは最高に楽しい。3D はこういう奥行き感のあるアクション映像でこそ活きる、とさえ思えます。
細かいことを言えば解像度が足りていないからディテールはちょっと甘いし、冒頭の星空のシーンで液晶パネルの黒浮きが見えてしまうのは残念だけど、少なくともこの作品に関しては圧倒的な没入感がそれを帳消しにしてくれます。まるで IMAX の大画面を独り占めしているかのような贅沢さが感じられるのがいい。

欠点はむしろ二時間の映画を観るのには PSVR はやっぱり重いことと、音響がヘッドホンしか使えないことだと思います。ヘッドホンは頭の向きに応じて定位感が変わるわけですが、物理的に 2ch しかないせいか首を振ったときの定位感が薄っぺらいし、マルチチャンネルサラウンド的な感覚に乏しいのが残念。これは音声だけでも外部 AV アンプに繋いで流させてほしくなりますね。HMD の重さに関しては如何ともしがたいので、技術の進歩を待つしかありませんが...。

他に 3D 版で買っている BD はあまり多くありませんが、『ホビット』シリーズはひととおり 3D 版を持っているので今度観てみようと思います。

ちなみに SW では来月発売される『ローグ・ワン』が、最初から 3D 同梱版も一般発売されるようですね。やっぱり MovieNEX で別途注文しなくてはならない仕様は利用者が少なく、通常なら観ないかもしれなくても全部盛りで買ってくれたお客をみすみす逃してしまうことが分かった、ということでしょうか。私はこちらはもう 3D 同梱版を発注済みなので、届き次第 2D・3D 両方で観るつもり。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー MovieNEX プラス 3D [Blu-ray]

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投稿者 B : 22:32 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック