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2018/02/23 (Fri.)

グレイテスト・ショーマン [LIVE ZOUND] @チネチッタ

楽しみにしていた映画を観に行ってきました。

グレイテスト・ショーマン

グレイテスト・ショーマン

レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンが主演し、『ラ・ラ・ランド』のスタッフが手がけたミュージカル映画と聞けば期待するなというほうが無理というもの。どちらもこの十年で観たミュージカル映画で私的ベストを争う名作です。

ストーリーとしては、実在したアメリカの興行師 P.T. バーナムの伝記物。低い身分からサーカス興行を起業して成功した人物のサクセスストーリーという側面を持っています。またしてもヒュー・ジャックマンが若い頃(少年時代は別の俳優さんが演じているけど)にパンを盗むシーンがあってヒヤリとさせられますが、今回はラッセル・クロウにストーキングされたりはしません(ぉ。
映画的にはオープニングからハイテンションな音楽とダンスでたたみ掛けてきて、映画館ではこういう音と映像の洪水に飲まれたい私としてはその瞬間から狂喜するわけです。

この映画は楽曲が本当に素晴らしい。オープニングを飾る『The Greatest Show』、実質的な主題曲と言える『This Is Me』はもちろんのこと、バーでバーナムとカーライルがパートナーシップを巡る駆け引きをするシーンや、オペラ歌手ジェニー・リンドのステージにも鳥肌が立ちました。上映中、何度スタンディング・オベイションをしたくなったか分かりません。

一方で脚本に関しては、バーナムの心境の変化、差別や偏見、バーナムとサーカスのメンバーとの間にあった信頼と確執、親子と家族...など切り口ごとに別の作品ができそうなほどたくさんのテーマを扱った作品でありながら、それらについてあまり深く掘り下げることなく話が進んでいくのが少し気持ち悪くもありました。差別や偏見ではなく多様性と自己肯定の話として観れば、とにかくテンションの高い歌曲群に押されて「自分ももっと自信持っていいんだ!」と思えそうですが、立場が違えばそういう感想は持てないような気もします。
ともあれ、本作は様々なテーマを内包しながらも、基本的には音楽を中心としたエンタテインメント・ミュージカルとして作られていて、あまり深く考えずにこの音と映像に浸るのが良いと思います。音楽だけでなく、ミュージカルシーンでは映像の演出も素晴らしい。

グレイテスト・ショーマン

今回鑑賞したのはチネチッタ。せっかくのミュージカル映画だから LIVE ZOUND で観たかった。LIVE ZOUND はちょっと低音偏重すぎて作品によっては違和感があるものの、この作品ではビートの効いた楽曲が多かったこともあってとても楽しめました。本作は音の良い映画館で観ないと損だと思います。
ちなみにシアターの入口付近にバーナムのステージ衣装が展示されていて、配給会社から支給された販促品なのかと思ったら「チネチッタスタッフの手作りです」と書いてあって和みました(笑。大手系シネコンの影響力がどんどん強まっている昨今、独立系シネコンは独自の音響システムだったりこういうスタッフとの距離感みたいなもので生き残っていくしかないということなんでしょう。

いいミュージカル映画でした。機会があればリピートしたいくらいだし、とりあえずサントラは買おう。

グレイテスト・ショーマン (サウンドトラック)

B077MGXS13

投稿者 B : 23:59 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2018/01/20 (Sat.)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ [4DX] @シネマサンシャイン平和島

MX4D を観たら 4DX と比較したくなるのが人情ってやつで、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の 4 回目の鑑賞を 4DX でしてきました。

4DX®とは | シネマサンシャイン cinema sunshine×4DX

4DX

私が行きやすい範囲で 4DX が導入されている劇場は、ユナイテッド・シネマお台場、イオンシネマみなとみらい、シネマサンシャイン平和島、あとちょっと足を伸ばしてユナイテッド・シネマ豊洲あたり。今回は上映時間の関係で平和島を選びました。シネマサンシャイン平和島は競艇場に隣接する娯楽施設に入っていて、温泉には昔来たことがあったけど映画館は初めて入りました。大手系列のシネコンと比べると、23 区内にあるのに地方の映画館っぽい素朴さがあります。

4DX

シートは座面や前後感覚がゆったりしていて、4 席一組で駆動するところまで含め MX4D とよく似ています。しかし布張りだったのがちょっと以外でした。水しぶきで濡れそうなものですけどね。
上映開始直前に、シート駆動用のモーターらしき音が「ヴーン...」と低く鳴り始めたのでうるさくならないか心配でしたが、上映が始まったら音響の方が大きかったので特に気になりませんでした。

4DX

水しぶき・風・匂いの吹出口は前席の背もたれの後ろについていました。MX4D だと肘掛けの前方についているため水しぶきや風に指向性を強く感じて、映像によっては違和感がありましたが、4DX は前方やや遠くから来るから自然。ただ匂いは MX4D よりも弱く、意識して嗅がないと気づかない感じでした。
水しぶきは『最後のジェダイ』ではあまり適したシーンがないのか、特に印象に残る使い方はされていませんでした。が、左右の壁(サラウンドスピーカの上方)にも風と水を出す装置がついていて、雨のシーンではシアター内にも土砂降りにならない程度に雨が降り、これはなかなか臨場感がありました。ルークが惑星オクトーで魚を獲りに行くシーンなんかは本当に現場で見ている感覚があった。

ちなみに前方から出てくる水しぶきに関しては、肘掛けにあるスイッチでオン・オフを切り替えることが可能。鬱陶しかったら切ろうと思っていましたが、そもそもあまり水が出てくるシーンがなかったので大丈夫でした。

4DX

4DX の体験全体に関して言えば、ギミック自体は MX4D のほうが多機能なようですが、4DX のほうが総じて演出が派手。シートの動きも X-ウイングやファルコンの戦闘シーンでは肘掛けに掴まっていたくなるほどの揺れで、MX4D 以上に「これは映画というよりアトラクションだ」という感覚を強く受けます。しかし MX4D が「ここぞ」というシーンでシートを動かすのに対して 4DX はほぼずっと動いているような感じで、落ち着きがない印象もあるので一長一短。このほか MX4D 比での 4DX の長所短所をまとめるとこんな感じ。

■4DX のほうが良いところ

  • 雨天シーンでの雨風の出し方が秀逸
  • 水しぶきや風の効果に指向性が少なく、MX4D に比べて自然
  • ストロボ(光)の演出が、MX4D ではスクリーン脇の光源が直接見えて興ざめなのに対して、4DX は光源が後方にあるため自然に「強い光」を感じられる

■4DX のイマイチなところ

  • シートの動きに落ち着きがなく、映像に集中しづらい
  • 音響に合わせて積極的にシートを震動させてくるから臨場感が高いけど、ウーファが鳴ってないようなシーンでも座面が震えることも多く、やり過ぎ感が強い
  • 3D が XpanD(アクティブシャッターメガネ)方式のため映像が暗い。特にクライマックスの惑星クレイトのシーンでは「真っ白な大地に真っ赤な軌跡を上げて進むスピーダー」がカッコイイのに、白も赤もくすんでしまって台無しな感じ。もしかしたら映画館によっては偏光メガネ方式の 4DX もあるのかもしれませんが
MX4D と 4DX のどちらが良いかと言われると、難しいところではあるけど個人的には MX4D のほうが良いかなあ。演出過剰ではないのでちゃんと映像に集中できることと、偏光メガネ式で映像が美しいことが大きいです。
ただ両方式ともにイマイチという点もあって、背中をつつく演出は不要だと思うし、フォグもあまり効果的とは思えません。あと風や水の演出はどうしてもコンプレッサーの「プシューッ!」という音がつきもので、ちょっと耳障りなんですよね。それに「宇宙空間なのに風が吹いてくる」という演出も、劇中の「無重力空間なのに爆撃機が爆弾を『落下』させる」シーン並みに矛盾しています。まあそれを言ったら宇宙空間での戦闘で音がする、という一作目以来の演出も否定することになりますが(笑。

そんなわけで、4D 上映は期待作の場合は最初から観に行くよりも、一度 IMAX 等で映像そのものを堪能した後、二回目に「別腹」のつもりで行くのがいいんじゃないかと思います。あるいはガルパンのように戦闘シーンの比重が高い作品であればいきなり 4D 上映でも楽しめるかもしれません。どんな映画でも 4D 上映されるわけではなく、内容的に相性が良いものだけが 4D 化される傾向にあるので、最初から 4D を観に行っても大きく外れることはないのでしょうが。

投稿者 B : 23:08 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2018/01/08 (Mon.)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ [MX4D] @TOHO シネマズ川崎

三回目の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観に行ってきました。

MX4D™ || TOHOシネマズ

MX4D

劇場は川崎の TOHO。IMAX→極爆ときたらあとは 4D 系も観ておきたいと思って。4D 上映が一般的な映画館で展開されるようになって三年近く経ちますが、私は今回が初体験でした。いい映画は画音質重視で IMAX に行きがちだったので。でも SW シリーズのようなアトラクション的作品であれば、4D 系で観る価値があると言えます。

4D の上映方式には米国 MediaMation 社の MX4D(国内の劇場導入はソニーが担当)と韓国 CJ 4DPLEX 社の 4DX があります。MX4D は主に東宝系で、4DX はイオンシネマとユナイテッドシネマ系で採用されています。Web 上に書かれている比較レビューだと、MX4D のほうが機能は多いけど演出はおとなしめ、4DX は機能は少ないけど派手、という違いがあるようです。
今回はよく映画を観に行く川崎で MX4D を体験してみました。

MX4D

MX4D のシートは革張りで豪華。水しぶきが出たりするのでベルベット調のシートだとメンテナンスが大変というのもあるんでしょうが、通常のシアターよりも座面や前後間隔がゆったりしていることもあって、いつもよりいい席に座っている感覚があります(まあ通常のシアターのプレミアシートよりも高いチケット代を払っているわけだから当然ですが)。通常の上映もこのシートで観たいくらい。

4D 演出のほうは、椅子が動くということでディズニーランドの「スター・ツアーズ」みたいな感じ。でも「スター・ツアーズ」が一貫して主観視点なのに対して、映画はほとんどが客観視点なのに椅子が動いても違和感があるんじゃないか?という危惧はありました。空撮のシーンなどではもちろん自分が撮影のヘリに乗っているような浮遊感がありましたが、客観視点でも宇宙船や X-ウイングのシーンで画面の動きに合わせてシートが揺れたり震えたりするのは映画との一体感を生み、想像以上に没入感が得られますね。
あとは風。爆発シーン等で音と一緒に風が吹いてくるのも臨場感の向上に一役買っています。できれば爆風ならばせめて温風を出してほしいところではありますが...。

一方で、背中やお尻を突くギミックや、水しぶきや匂いの演出は中途半端に感じました。客観視点なのに自分の背中やお尻を突かれるのは違和感があるし、匂いは一種類しか出ないようで(しかも『最後のジェダイ』では爆発シーン等に火薬っぽい匂いが出てくる)、もう少し種類があればまだしも、ワンパターンだと却って没入感が削がれるようにも感じました。

というわけで、MX4D がアリかナシかと問われると確かに「アリ」ではあるけど、通常上映の 1.5 倍以上のチケット代を払うかと言われれば、観る前から MX4D の効果が十分に期待できる作品に限るかなあ...というのが正直な感想です。『最後のジェダイ』の MX4D は面白かったですけどね。
機会があれば 4DX 版も比較のために観てみたいところ。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

映画そのものは三度目ともなると少し引いた視点で観ることができました。いろいろとツッコミどころはあるものの、ラストを知った上で逆算しながら観ると、また違った深みがあります。でもホルド提督はもうちょっと使いようがあったんじゃないかと(´д`)。

前回書いたとおり、本作は「過去を否定しながら、そうやって昔からのファンが見たいと思っていたものを見せてくれるハイブリッドな作風」でありながらも、おそらく旧作のヒーロー達が活躍するのは今回が最後で、次作では新世代のヒーロー達が中心となって活躍する物語に変わっていくのだと思います。今回以上に賛否両論を呼ぶことになるのでしょうが、それもまた『スター・ウォーズ』的だなあとも思うわけです。旧作の世界観のまま新作が観たければ『ローグ・ワン』や今年公開予定の『ハン・ソロ』のようなサイドストーリーがあるという構造。ガンダムに例えるならば『フォースの覚醒』以降の正史は『UC』のようなアムロ/シャア以後の(かつ非富野)シリーズなんだろうし、サイドストーリーは『0083』や『サンダーボルト』などの一年戦争関連作品と思えばいい。ディズニー体制下の SW は公式な二次創作と揶揄する向きもあるようですが、こういう構造だと理解すれば個人的には納得だし、あらゆる形で『スター・ウォーズ』の新作が毎年観れるというのは何と幸福なことではないでしょうか。

投稿者 B : 22:40 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2018/01/02 (Tue.)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ [極爆] @シネマシティ

せっかく冬休みなんだから休みにしかできないことをしようと思い、立川まで映画を観に行ってきました。

立川の映画館 シネマ・ワン&シネマ・ツー|シネマシティ

シネマシティ

去年の冬休みにも『ローグ・ワン』の極上爆音上映を体験しに来た立川シネマシティ。『最後のジェダイ』のこけら落としは IMAX 2D のある意味映像も音響も理想的な環境で鑑賞したけど、これがシネマシティの極爆だったらどんな音響になるんだろう?というのは興味があったところでした。

というわけで、ちょうど一年ぶりにシネマシティにやって来ました。自宅からだと軽く一時間半はかかる道のりですが、大手系列のシネコンでは感じられない「映画愛」に溢れた映画館で、ここに来るだけでワクワクしてしまう自分がいます。

シネマシティ

鑑賞したのは昨年同様にシネマ・ツー内の a studio。
Meyer のラインアレイスピーカを使ったサラウンドシステムは今年も変わらず。一方で映像の方は 11 月にスクリーンを Stewart 製に貼り替えたとのことで、とにかく低コストで回す一般シネコンとは違い、クオリティを追求していくことで映画好きの心を掴もうという進取的な姿勢に好感が持てます。

『最後のジェダイ』の音に関しては、IMAX やドルビーアトモスが「どの劇場でも制作者の意図をできるだけ正確に再現すること」を目指しているモニター的な音作りとするならば、シネマシティの極上爆音上映は「制作者の意図を誇張してでも、迫力がある美しい音で感動させたい」リスニング的な音作り。劇中に幾度となく登場する艦隊戦ではウーファの重低音が客席を揺らして臨場感を伝えてくるし(でも低音はブーミーではなくちゃんと締まりがあって、消えるべきタイミングで消えてくれるから聴き疲れしない)、レイとカイロ・レンが共闘するライトセーバー戦の包囲感も素晴らしい。でも特に印象に残ったのが、惑星オクトーでレイがフォースの修行の際にダークサイドの「穴」に落ち、そこで鏡面に映る無数の自分自身に向かって指を鳴らすシーン。このサラウンド感はもしかすると IMAX の音響以上ではないでしょうか。

シネマシティの爆音上映は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で有名になったせいか「爆音」のイメージが強いですが、他館の音を聴いた後に改めてシネマシティの音を聴くと、そもそも映画館の音響としてちゃんとした上での「爆音」であることがよく解ります。川崎チネチッタの「LIVE ZOUND」も悪くはないんですが、あくまでライブハウス音響がベースになっていて映画音響としてはちょっとブーミーすぎる。シネマシティの極爆上映は音響のバランスやサラウンドの調整がしっかりしていて、ウーファの迫力抜きでも一般的な映画館よりもレベルの高い音響を実現していると思います。これでもう少し生活圏に近ければメインシアターにしたいくらいなんだけどなあ...。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

で、『最後のジェダイ』。話の流れを知った上で二度目を観ると、相変わらずツッコミどころは多いし、シナリオにも粗が目立つ。でもクライマックスの盛り上がりっぷりを見るにつけ、ああこのシーンに全ての感情を集約させるために細かい無理にはいろいろ目を瞑ったんだろうなあ...ということを感じました。過去や伝統、血筋といった古いものを否定して世代交代するためのエピソードというのは前回書いたとおりですが、大筋では古いものを否定しながらも、R2-D2 やミレニアム・ファルコン、そしてルーク・スカイウォーカーといった旧作のヒーローにちゃんと見せ場を用意してある。ルークなんて Ep6 の時点でもまだ粗削りで最後に皇帝を倒したのもルークではなくベイダーだったくらいだし、「続編があるならジェダイとして完成されたルークの活躍をちゃんと見てみたい」とは思っていました。過去を否定しながら、そうやって昔からのファンが見たいと思っていたものを見せてくれるハイブリッドな作風が『最後のジェダイ』の真骨頂なのではないかと思うのです。だからこそ、これだけ賛否両論に溢れているのではないかと。

この濃さを持った『最後のジェダイ』を完成させたからこそ、次の Episode IX ではスカイウォーカー家の伝説から徐々に離れていく物語が紡がれるのではないでしょうか。ラストシーンでフォースの片鱗を見せた名もなき少年が、二年後の新作でどのような活躍を見せるのか、今から想像が止まりません。

投稿者 B : 23:08 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/12/15 (Fri.)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ @T・ジョイ PRINCE 品川

本日ついに公開のスター・ウォーズ最新作!もう朝イチで観に行ってきましたよ(笑。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

当然 IMAX シアターで鑑賞したわけです。前作と違って国内では今回は IMAX 2D のみの上映。3D 上映は MX4D・4DX 限定なようですね。

スター・ウォーズで「三部作のうちの二作目」だと必然的に名作を期待してしまうわけですが、期待に違わぬ大作でした。二時間半を超える上映時間が全く苦にならなかった。

ネタバレを避けながら感想を書くことが難しいので、続きは映画館に行った後で読むことを推奨します。










いろんな意味でスター・ウォーズのフォーマットを忠実に守った『フォースの覚醒』から一転、『最後のジェダイ』では先の読めない展開にハラハラドキドキさせられました。まあレジスタンスがファースト・オーダーに追い詰められていく流れとか、レイがルーク・スカイウォーカーの元を訪れるくだりなんかは『帝国の逆襲』を意識したものだとは思いますが、『帝国の逆襲』を下敷きにしたらこういう物語になるはずだ、という予想はことごとく裏切られました。

想像の斜め上をいく部分はいくつもありましたが、フォースの使い方に関してこれまでにない大胆な描写も複数あり、「えーそれはちょっとナシでしょ」と思ってしまったのも事実。フォースでそんなことができるなら旧作の前提だって変わってくるわけで(;´Д`)ヾ。まあ、それもこれも「スカイウォーカー家の強大なフォースの力」ということにすれば強引に説明がついてしまうわけですが...。
もう一つ意外だったことは「スノークの正体が今回も明かされなかったこと」と逆に「レイの出自が意外な形で明かされたこと」。レイに関しては今後のエピソードで「アレは実は嘘でした」となる可能性もなきにしもあらずですが、アナキン・スカイウォーカーの父親は誰かというシリーズ最大の謎を有耶無耶にしているスター・ウォーズだけに、キャラクターの正体についてはさほど頓着していないのかもしれません。

また今作の根底に流れるテーマとして「過去や伝統の否定」と「血筋の否定」というのがあるように感じます。前者に関しては明確にそういう描写があるわけですが、これは「『フォースの覚醒』までは旧来のファン向けに今までの文脈を踏襲したけど、今後は過去の拡大再生産ではなくて新しい物語を作っていく」というメタなメッセージでしょう。後者に関しては、少なくとも Ep I~VI までは「スカイウォーカーの血の物語」だったのが、今作では「誰でもヒーローになれる可能性の物語」に明確に切り替わったのだと感じました。時代が変わり、シリーズの版権もディズニーに移ったことでダイバーシティに配慮した表現をしなくてはならないという背景もあるのでしょう。そもそも Ep I~VI まではメインキャラが全員白人だったのに対して、Ep VII 以降は女性が主人公で男性メインキャラ(カイロ・レン、フィン、ポー・ダメロン)のうち一人が黒人になっていました。そこに今回はさらに「出自は関係なく誰でもヒーローになり得る」というメッセージが付加されたことで、スカイウォーカーの血を巡る物語は終わらざるを得なかったのだろうなあと思います。
まあダイバーシティに配慮するなら活躍するキャラクターがことごとく地球人タイプというのは偏っているし、別にグンガン人のジェダイが大活躍する物語があったっていいとは思うんですが、それじゃ絶対売れないだろうなあ(笑

それから本作はレイア役のキャリー・フィッシャーの遺作でもあります。劇中で最初にレイア・オーガナの姿が映し出された瞬間にはグッと来ましたが、スクリーン上で活き活きと動く彼女を見るうちに、既に故人となっている意識が次第に薄れていきました。で、エンドロールに「我々の愛すべき姫君 キャリー・フィッシャーに捧ぐ(意訳)」という文字列を見つけた瞬間、涙腺決壊(T_T)。Ep IX でもレイアは重要な役割を演じるとのことですが、『ローグ・ワン』のラストシーンに登場したレイア姫のように、他の役者さんの演技に CG を重ねたものになるんでしょうね...。

面白かったです。冬休みの間にあと 1~2 回は観に行くつもり。

投稿者 B : 23:20 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/11/27 (Mon.)

ラ・ラ・ランド [PS Video]

ブレードランナー 2049』を観たらライアン・ゴズリング繋がりでもう一度観たくなったので、劇場まで観に行った名作を VOD でもう一度鑑賞しました。

ラ・ラ・ランド

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初見でもすごく良かったけど、サントラを聴き込んだ上で観るとまた深まりますね。楽曲が粒ぞろいで、アカデミー賞作曲賞・歌曲賞を獲っただけのことはあります。映像からも全体的にミュージカル愛が伝わってきます。
主演のライアン・ゴズリングは私は本作で初めて知りましたが、『ブレードランナー 2049』を観た上で『ラ・ラ・ランド』に戻ってくると、イケメンなんだけどナイーブな内面を持つちょっと哀しい男の役どころが見事にハマる俳優だなあ、というのを改めて感じますね。

この映画のテーマの一つでもある、自分が本当にやりたいことと、世の中に求められることと、家族や生活のために必要な収入のどれを選ぶか?という話は何度観ても考えさせられます。その全てが一致することというのは稀で、普通はどこにバランスを求めるか、という話になる。近年の自分もまさにその悩みの中にあったりするので、個人的にはセブの気持ちがよく分かるし、最後まで夢を貫き通したミアの考えは甘いとさえ思う(夢を叶えたのは結果論であり、誰もが同じようにやって成功するとは限らない)。男女の思考回路の違いというよりは、守るべきものができたときに二者択一を迫られるのが人間だし、二十代の自分だったらミアに共感していただろうけど、今の自分はセブの立場を取るんだろうと思います。言い換えれば、誰もが一度は通る道だからこそ、多くの人の共感を呼ぶ作品に仕上がっているのでしょう。

映像も音楽も素晴らしくて、改めてこれは劇場で観ておいて良かったと思います。と同時に、映画館ほどではないけどホームシアター環境を持っていて良かった、と感じられる映画でもあります。自宅で観るなら、テレビの内蔵スピーカではなくせめてちょっといい外部スピーカで鳴らしたい一本。

投稿者 B : 23:30 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/11/01 (Wed.)

ブレードランナー 2049 @T・ジョイ PRINCE 品川

今年『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の次くらいに楽しみにしていた映画を観に行ってきました。

ブレードランナー 2049

ブレードランナー 2049

当然 IMAX で鑑賞すべく品川へ。

前作の公開から 35 年、舞台設定としてはオリジナルの 30 年後を描いた作品です。これまで関連作品が全く出てこなかったのに何故今になって続編なのかとか、原作のない完全新作というあたりに少し不安もありましたが、ハリソン・フォードがデッカード役で再登場するというなら観るしかないじゃないですか!

映像はイントロからオリジナルへのオマージュ的カットが多用され、名作『ブレードランナー』の正統なる続編であることを自己主張しています。確かに映像のスケールは大きいし、アメリカとアジアをミックスしたような未来都市とか、ずっと雨が降っているウェットな世界観とか、間違いなく『ブレードランナー』なんですが、何かが少しずつ違う。あの許諾を取ったかも定かでない「強力わかもと」のネオンではなく、ちゃんとプレイスメント(創作映像の中に製品やブランドロゴを露出させること)して映像が作り込まれているし、オリジナルのカオスさはなりを潜めています。なんというか、続編というよりはよくできた二次創作的な何かを感じます。

が、劇中にオリジナルの作中のシーンが(音声のみ)出てきて、当時のキーマンの一人であるガフが再登場したあたりからその「ズレ」が少しずつ重なってきて、最終的にデッカードが画面に現れた時点で映像が完全に『ブレードランナー』の世界観と一致しました。

作品のテーマは「人間らしさとは何か」「本物と偽物を分けるものは何か」。これはオリジナルの『ブレードランナー』はもちろんのこと、全ての原作となった小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から一貫した問いです。元になった二つは人間の視点から「人間らしさとは何か」を問うた作品であったのに対して、本作では最初から主人公「K」がレプリカント(アンドロイド)であることが明示されており、人間のフェイクであるレプリカントの視点から「人間らしさとは何か」に向き合った作品であると言えます。レプリカントの「繁殖」という可能性に対して、人間とレプリカントがそれぞれにそれを手に入れようとする理由が正反対であることがまた興味深い。そして「K」が最後に手に入れた「人間らしさ」をラストでそう表現しますか...という切なさがあります。

面白かった、んだけど、でもどこかちょっと冗長だったような、その割に投げっぱなしの伏線も多いような、終映後の気分としてはそういう中途半端さが残ったのも事実。「K」が自分の存在意義を見出す物語としては見事に完結しているものの、それ以外のものは全て世界観や主人公の物語を動かすための舞台装置としてだけ描かれているようで、消化不良感があります。ラストシーンは結局「K」の存在意義以外については何も解決していないし、この話の続きがどうなったのかすごく気になる(さらなる続編に繋げる意図なのかもしれませんが)。
冗長さに関しては、監督が『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴという時点でそういう作風なのかもしれません。『メッセージ』は丁寧だったけどちょっと長さを感じたのも事実で、『ブレードランナー 2049』に至っては上映時間が三時間に迫る大作。観ている間も「もうちょっとテンポ良くできたんじゃない?」と感じてしまったので、オリジナルのファンでなければ途中で疲れてしまう可能性もあります。正直ハリソン・フォードにアクションさせるためだけにあのシーン作ったでしょ?とは思いました...。

テンポの良さと、ストーリーとテーマのシンクロがもうちょっとあれば文句なかったんだけどなあ。面白かったし、名作の続編としては期待通りよくできた映画ではあると思いますが、あくまでファンのための続編だと感じました。

投稿者 B : 22:49 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/10/06 (Fri.)

ドリーム @TOHO シネマズ川崎

あまり話題になっていませんが、これけっこう名作なんじゃないかと思うんです。

ドリーム

Hidden Figures

これ、国内プロモーションが始まった頃の邦題サブタイトルが『私たちのアポロ計画』になっていてバッシングされ、その後修正したことのほうが話題になっていましたが、それはそれとして私は映画の中身のほうが気になっていました。

【Hidden Figures】日本公開題名が「ドリーム 私たちのアポロ計画」の邦題を変更して「ドリーム」に。 - Togetterまとめ

アポロ計画以前の時代、アメリカとソ連が初の有人宇宙飛行を競っていた頃の話。当時の NASA ではスペースシャトルの軌道などの計算を全て人力で行っており、計算を専門職とする労働者が多数働いていました。
この映画は、その NASA において人種差別、女性差別を乗り越えながらアメリカの宇宙開発に多大なる貢献をした黒人女性たちの史実に基づいた物語です。

今から 50 年以上前の時代、「Computer」とは「計算」ではなく「計算」という職種の意味合いで使われていました。今ではちょっと考えられない話ですが、NASA にはそれ専門の部署もあったようです。そういった部署で、優秀な頭脳を持ちながら「黒人女性である」という点だけで白人よりも悪い条件でしか働けない「計算手」はたくさんいました。
Wikipedia によるとこの映画の表現にはやや誇張があり、少なくとも当時の NASA ではそこまで差別的な扱いはなかったようですが、欧米の人種差別について知識としてしか知らない日本人としては、アメリカの社会的背景としての人種差別がどのようなものだったかを知るという点で印象的な描写が多数ありました。特に Space Task Group(宇宙開発部門)の責任者アル・ハリソン(ケビン・コスナー)が主人公キャサリンが職場で受けている不当な差別を知り、「有色人種用トイレ」の表示板をバールでもぎ取った上で「これからは席に近いトイレを使うように」と言うシーンは、フィクションであったとしてもグッと来るものがありました。
NASA ほどの人材が集まる職場であれば、人種や出自で人を差別するよりも他社の能力を素直に認め、組織全体として最も成果を出せるやり方を追求しそうなものだよなあ...とは思いました。が、多くの人にとって差別とは無意識に刷り込まれているものだし(自分も差別的でない言動が 100% できているかと言われれば自信はない)、日本でも優秀な人が集まる大企業ほど他者の足を引っ張る行為が日常茶飯事だし、と思うと理解できる気もしました(ぉ

どうしても人種差別・女性差別といったテーマに視点が行きがちな映画ですが、個人的には「仕事との向き合い方」という点に注目していました。

「計算手」たちが主人公なこの映画において、重要な役割を果たす機械が物語の途中に登場します。IBM の当時の最先端メインフレーム・コンピュータ「7090」がそれ。
いかに計算手たちの能力が高くとも、当時でいうスパコンの演算能力に敵うものではありません。三人の主人公のうちの一人・ドロシーはそのことに気づき、メインフレーム(劇中ではずっと「IBM」と呼ばれる)の使い方や FORTRAN(メインフレームで使われた開発言語)を独学で学び、さらには同僚達にも同じ勉強をさせます。そして NASA や IBM の技術者が最新のコンピュータの使い方が分からず右往左往しているところにドロシーがセットアップをしてみせ、プログラマーが必要と言われれば「私たちならできる」と主張してみせる。
新社会人として SE になりたての頃、最初に配属されたプロジェクトルームの隣がパンチャールーム(紙の帳票をコンピュータ入力するオペレーターの部屋)で、上司に「今のプロジェクトが終わったらここの人たちは必要なくなるんだ」と言われたことが後に転職を考えるきっかけの一つになった私としては、このシーンは多少の脚色が入っているとしても、心に来るものがありました。「これからは計算は IBM がやる。君の仕事はもうない」というシーンは、まさにそれそのものだったので...。
そこで自分たちで開発言語を学んでプログラマーにクラスチェンジする彼女たちは見事だし、仮に脚色だったとしてもそういう能力の高さとバイタリティこそが彼女たちを「黒人」「女性」という制約から解き放った原動力だと思います。しかし、コンピュータの登場と進歩がそういった「単純だけど価値の高い仕事」を人々から奪い去り、社会人に複合スキルとストレス耐性を求める要因となっていったのではないかと思うと、IT に長く携わってきた人間の一人としては悩むところでもあります。またそれは、当の IBM がメインフレームとオフコン以外に自社ロゴを冠したコンピュータを売れなくなってしまったことと同根であるとも思います(まあこれは IT の進歩だけでなくグローバリゼーションによるところも大きいですが)。

人種/男女差別、宇宙開発、仕事、家族、などテーマが多岐にわたる映画で、見方によって楽しみ方も大きく変わる作品です。派手さはないし、宇宙計画ものの割に宇宙関連のシーンも少ないけれど、派手なだけのハリウッド映画は飽きた、もっと深みのある映画が観たいという人には解ってもらえる作品なんじゃないでしょうか。
いい映画でした。

投稿者 B : 23:19 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2017/09/27 (Wed.)

美女と野獣 [PS Video]

Blu-ray Disc の発売は来週ですが、一足先に配信が始まっていたので、セル版を購入して鑑賞しました。

美女と野獣

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劇場公開から五ヶ月足らずでの配信開始。劇場公開時のパブリシティ効果が残っているうちに配信とパッケージも売っちゃいたいのは分かるけど、さすがに早くないですか(;´Д`)ヾ。

元々のアニメ版『美女と野獣』も、ディズニー映画の中でもトップクラスに完成度の高い作品だと思います。が、この実写化によってさらに一段レベルが上がったのでは、と思います。
冒頭のベルが村の中を歩いて行くシーン、ガストンがメインの酒場のシーン、ベルの晩餐のシーン、舞踏会に向けてドレスを身に纏うシーン、そして何より有名なベルと野獣のダンスシーン...どれも素晴らしい。美しい映像と音楽の洪水を浴びているような感覚で、男の私でさえ「すてき!」と感じてしまったわけだから、これ年頃の女の子が観たら夢見ちゃうんじゃないですかね(と思ってしまうあたりがおっさんなのかもしれませんが)。

構成的にはアニメ版よりも映画らしい尺にするためか、ベルが両親の過去について知るシーンや野獣の独唱シーンなど、細かくエピソードが追加されていますが、それほど違和感なく物語の深みを増すことに成功していると思います。個人的には、近世フランスあたりが舞台のはずなのに(ファンタジーだから厳密な定義はないのでしょうが)登場人物の人種が混在している「大人の配慮」が却って違和感を生み出しているように感じました。まあそれも映画全体の完成度からみれば些末な問題であるとは思いますが...。

これは何度観ても味わえる名作だと思います。全体通して観るのには時間がかかるけど、セル版を買ったことだしミュージカルシーンだけでも繰り返し観よう。

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2017/09/18 (Mon.)

ダンケルク @TOHO シネマズ新宿

今秋の話題作を観てきました。

ダンケルク

ダンケルク

第二次世界大戦中に実際に行われた撤退作戦「ダンケルクの戦い」をモチーフにした戦争映画。日本人としては、第二次世界大戦のうち太平洋戦争に関しては多少の知識はあるし関連する映画もときどき観るけど、ヨーロッパで繰り広げられていた戦争のことは意外なほど知らないものです。私もこの「ダンケルクの戦い」のことは知らなかったので、特に予備知識等もないまま映画館に足を運びました。

冒頭から何の背景説明もなく、いきなり戦闘状況からスタート。「欧米人なら『ダンケルクの戦い』が何かは知ってるよね?」とでも言いたげで、日本人的にはついていくのがちょっと大変だったりします。映画にしてはセリフもかなり少なくて、説明的なものはとにかく省略されている感じ。でもだからこそこの緊張感とリアリティが生まれている、とも思います。

とにかく戦争映画っぽい演出やプロパガンダは排除されています。人の死についても、戦争というのは尊厳もなくただ人が死んでいくだけなのだ、とでも言うかのようなあっさりした表現。誰かが死んだからといって泣きたくなるような気分ではなく、次は自分ではないか、どうやったら生き延びることができるのか、そういう心境でスクリーンを見つめ続けました。
銃弾、砲弾、爆弾、魚雷、海水(溺死)。いつどんな形で死んでしまうか分からないのが戦場。劇中には敵であるドイツ兵やドイツ軍の様子が一切描写されないことも、どこでどう攻撃されるか分からない不安感を生んでいます。船倉にいたからといって安心できない、自分自身がこの戦場の一兵卒であるかのような感覚。淡々とした描写ではあるんだけど、それはドキュメンタリーではなく映画として意図した演出なのでしょう。
撤退戦だけに勝敗のつく爽快感はなく、観終わってもとにかく無事に生き延びたという安堵感と疲労感が残る映画です。でも、祖国に帰ったときに「無事帰ったこと」を喜んでくれる市民の描写がすごくいい。

今回は IMAX 上映のある TOHO シネマズ新宿を利用しました。広大なスクリーンで描写されるダンケルクの海岸や戦闘機のドッグファイトシーンは素晴らしく、音響も相まってとても没入感がありました。正味 110 分足らずの上映時間なのに、観終わったときには 150~180 分ものの映画を観た後のようなどっとした疲れがあったほど。この映画は Blu-ray を待つのではなく、良いハコでこそ観る価値があると思います。

投稿者 B : 22:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック