b's mono-log

2011/08/08 (Mon.)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2 @109 シネマズ川崎

ようやく観に行けました。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2

2001 年の『賢者の石』から実に 10 年の月日が流れ、主人公の 3 人もすっかり大人になりました。もはや半分彼らの親の目線で見ているような部分もありますが(笑)、原作を読んでいない私としてはこの物語がどういう結末を迎えるのか、そして映像的にはどのような表現で我々を驚かせ、ドキドキワクワクさせてくれるのか。それをずっと楽しみにしていました。

昨年秋に公開された『Part 1』が、シリーズの中では最も重たい作品だったのに対して、この完結編は重たいながらも、やはり最期には大団円を迎えることもあってか、鑑賞後の印象としては非常にスッキリ。「良かったねえ」と彼らに声をかけてあげたくなるような結末。2 時間半近い上映時間がありながらも数多くのエピソードを含んでいるため展開は速めでしたが、その分おなかいっぱいにさせてもらいました。

まだ「これから夏休みに観に行く予定」という人も多そうなのでネタバレ的な話は避けておくことにして、ここからはシリーズ初の上映となった 3D の話など。

今回は初の IMAX 3D シアターでの鑑賞となりました。今やもう伝説(?)となったあこすたむさんの『アバター』3D 全方式完全制覇レビュー(続編といえる『アリス・イン・ワンダーランド』の 3D レビューも必読)を読んで以来、次に 3D 上映を観るなら絶対 IMAX 3D と思っていたんですが(しかも川崎ならウチからけっこう近いし)、そもそも 3D で観たい映画がそれ以来ほとんどなく(笑)、今まで機会がありませんでした。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2

これが IMAX の 3D メガネ。パッシブ方式なので XpanD のメガネより全然軽く、かけ心地も悪くないです。アラレちゃんかよというくらい(ぉ)レンズが大きくフレームも太いですが、むしろレンズはこれくらい大きい方が視野が広くていいですね。かけた姿がカッコ悪いのは、同じシアターに入っている人は全員この状態なんだし、気にしない(笑。

このメガネをかけて 3D 上映が始まってみると、その映像に驚愕しました。偏光方式なので当然ですが、輝度・コントラスト低下はほとんど気にならないし、立体感も文句なし。XpanD で観た『アバター』のあの映像はいったい何だったのか、とすら言いたくなります(´д`)。フレームシーケンシャル方式でも最近の液晶テレビの 3D は十分に高画質だと感じるレベルになっているとは思いますが、それでも IMAX 3D のほうが全然美しいと感じます。さすがは設備そのものを専用に導入しているだけのことはある。

この映画における 3D は、序盤から中盤まではアクションシーンを除きおとなしめ。3D の立体感を体験するシーンは一部アクションシーンくらいでそれほど多くありませんが、むしろ立体感というよりは「自分が自然に各シーンの一員としている」ようなリアリティを目指しているように感じました。あざとく作り込んだ立体感がないので、疲れにくいと思います。が、中盤を過ぎてクライマックスに入るあたりでは 3D を効果的に使った演出も多く、物語の最大の見せ場をうまく盛り上げていましたね。「魔法」というファンタジーだからこそ 3D 表現が活きる部分もあるんだなあ・・・と感心しました。
自然かつ効果的な 3D 立体視もさることながら、今回良かったのは音響ではないでしょうか。音質やサラウンド感も良かったんですが、ダイナミックレンジの広さに圧倒されました。戦闘シーン等では自分が座っているシートが震えるほどの大音量(栃木には本当にギミックチェアを「一次元」と定義した 4D シアターがあるらしいですが)で、圧倒的な迫力を感じられました。最近、家庭用の映像機器のクオリティ向上が著しくて、半端な施設の映画館で観るくらいなら BD の発売を待って自宅で観たほうが堪能できることも少なくないですが、今回は映像と音響ともに一般家庭では実現し得ないクオリティを実現していて、すごく久しぶりに「劇場で観て良かった」と感じられる映画でした。

ちなみに 3D 上映だと字幕が他の映像と違って手前のレイヤーに表示されるため焦点の移動が多く疲れる、だから洋画の 3D は吹き替え版がいい、という話をよく聞きますが、これまで 10 年付き合ってきたからには最後まで本人たちの声を聞きたい、と思い字幕版で強行しました。小学生の頃からドラクエのメッセージスピード最速設定でプレイし続け、字幕程度の情報量なら一瞬で把握できるよう瞬間視力を鍛えてきた私に死角はなかった(ぉ

とにかくキャスト、スタッフの皆さんともにお疲れさまでした。これも間違いなく BD を買うことになると思いますが、我が家にはまだ 3D 環境がないので、どうしようかなあ。3D で得られた感動が、2D だとなんか半分くらいになってしまいそうで(^^;;

投稿者 B : 23:07 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/08/02 (Tue.)

ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]

ソーシャル・ネットワーク デラックス・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

B004T8BV84

ちょっと興味はあったけど BD 買うほどじゃないなーと思っていた本作、たまたま人から借りられたので、観てみました。

あちこちで何度も言っていますが、私はネット上では匿名で何でもすればいいと思っているわけではないけどコテハンくらいの匿名度合いで良く、なおかつオープンな場で意見交換してこそのオンラインコミュニケーションだと思っているので、実名かつある程度クローズドな Facebook という場はあまり好きではなかったりします。かつ、最近背後に大手広告代理店の影が見え隠れする国内の Facebook 人気に関しては余計に懐疑的。アカウントを持っていてある程度知人関係のコネクションも繋がってはいますが、それほど積極的に利用しているわけではありません。
でも、ハリウッドで映画化されるに至った Facebook 人気の秘密がどこにあるか?マーク・ザッカーバーグという人のモチベーションはどこから来るのか?といったところに興味があったので、機会があれば観たいな、でもお金出すほどじゃないな(ぉ、とは思っていました。

(日本ではまだその印象は薄いけど)今や Google を超えたと言われている Facebook の若き創業者、マーク・ザッカーバーグ。自分の興味がないことには全くと言っていいほど興味を示さないが、自分が好きなことにはとにかく早口でまくし立てるように(しかしあくまで正確に)しゃべる。アメリカではいわゆる "geek" や "nerd" と表現されるそんな人間性は、学生時代の自分にも少なからず似たような部分があったので、むしろ共感すら覚えました(笑。

ただ、この映画自体はザッカーバーグの人間性や肝心の Facebook の中身について直接言及されることはほとんどなく、Facebook 誕生からビジネスとしての規模拡大の流れと、それによって生まれる人間関係の亀裂を「半ばフィクションとして」映像化した作品に過ぎませんでした。言ってみれば、Facebook を題材としてはいるが、Facebook の映画ではないと言っても良いかもしれません。観終わった後の感想も、「ザッカーバーグすげえ」でも「Facebook 面白そう」でもなく、「シリコンバレーってなんかすごいけど、ちょっと怖い」というのが最も近いかも。つまり、そういう映画です。
でも、それもこの映画の製作背景を知って納得しました。この映画自体はザッカーバーグ本人には取材を拒否され、Facebook の共同創設者兼 CFO であり後にザッカーバーグを提訴するエドゥアルド・サベリンをはじめとした関係者への取材から成り立っているとのこと。映画自体が主に関係者の視点で描かれ、主役であるはずのザッカーバーグ本人が何を考えているのかがイマイチ分からないことは、作品に群像劇的性格を与え、なおかつ主役に対する解釈の幅を許容するという意味で、確かに作品としての面白さに繋がってはいると思います。ただ、これを映画という形で映像化する必要があったかどうかは疑問(笑。まあ、日本と違って米国では、映画というメディアをいわゆる「映画」だけでなく、ドキュメンタリー作品などを中心としてテレビ代わりの媒体として利用する文化があるので、本作もそういう位置づけなのかもしれませんが。

個人的には、この映画を観たことで逆にザッカーバーグと Facebook について消化不良気味になってしまったので(´д`)、やや今さらではあるけど本人への取材に基づいて書かれたというドキュメンタリー書籍のほうをちょっと読みたくなりました。

デビッド・カークパトリック / フェイスブック 若き天才の野望 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた

4822248372

そういえば、この映画に出ていた Napster の創業者であり Facebook の出資者であるショーン・パーカー役、どこかで見た顔だと思ったらシンガーのジャスティン・ティンバーレイクじゃないか(笑。俳優もやってたのね・・・。

投稿者 B : 00:26 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/05/06 (Fri.)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1 [Blu-ray]

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1 Blu-ray & DVD セット スペシャル・エディション

B002UHJ9FI

先月発売になっていた BD。尺が長くて時間に余裕がないと観れない映画なので、GW に観ました。本当は、どうせ Part1/2 の BD-BOX が出るだろうからそれまで待つか、と思っていたんですが、ウチの奥さんが観たいと言ったので(劇場公開時には私一人で観に行った)買ってきました。BD と DVD がセットになってますが、私はもう DVD メディアはほぼ使ってないので要らないんだよねえ・・・。

感想は劇場公開時に書いたので省略しますが、やっぱり原作を読んでいないと映画だけ 2 度観てもイマイチ理解できない部分が散見され、そろそろ原作読まないといけないかもなあ、と思いました。ただあの分厚い本を買うのも躊躇われるので、電子書籍化希望。
ひとつだけ、BD で改めて観て思ったのは、時間の都合でいろいろ端折られている代わりに、主人公 3 人の関係性についてはかなり丁寧に描かれていて、この Part 1 はそこにフォーカスすることでクライマックスへの伏線にしているのかも、ということです(私は結末を知らないので、あくまで想像ですが)。そうだとすれば、あれやこれやの描写が略されていることにも、ある程度納得です。

あと、この BD/DVD にも膨大な特典映像が収録されていて、さすがに全部は観きれないので少しだけ観たんですが、1 作目が公開されてからもう 10 年経つんですね。新作が公開されるたびに「この映画は主人公 3 人の(登場人物としてだけでなく、俳優・人間としての)成長を見守るお話なんだなあ」と思いながら観てはいましたが、10 年前の映像を改めて観ると、3 人の成長には本当に目を見張らされてしまいます。あんなに可愛い子どもたちだったのに、ハリーは立派な俳優だし、ハーマイオニーは美しい大人の女性だし、ロンはすっかりおっさんだし!(ぉ

そして気がつけば Part 2、つまり完結編の公開まであと 2 ヶ月あまりじゃないですか。ついに終わっちゃうのかー、と思うと、楽しみであり、寂しくもあり。

投稿者 B : 23:09 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/05/01 (Sun.)

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ [Blu-ray]

今日は「あの日」からちょうど 17 年目にあたる日。アイルトン・セナの命日です。3 月 21 日、セナの 51 回目の誕生日に発売されたこの BD をしばらく買いそびれていたんですが、ようやく買って鑑賞しました。

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

B004JF5GHO

一度劇場に観に行った映画なので、内容はよく分かっているんですが、それでもやっぱり「あの日」の映像は何度観ても本当に辛い。
ちなみに BD ではありますが、ソースのクオリティが DVD 以下(ほとんどがテレビ放送された 4:3 の映像(マスターでないテープもかなり混ざっていると思われる)を、さらに上下を切って 16:9 の画角に合わせている)なので、正直 DVD 版でも画質はそんなに変わらないと思います。劇場のスクリーンで観たときはかなり厳しい画だと感じましたが、家庭用のテレビで観る分にはまだ何とか観られるかな。内容的にはドキュメンタリーで、映画館で上映する必然性をさほど感じなかったので、むしろこういったパッケージメディア向きの作品なんじゃないかと思います。

なお、この映画の公式 Twitter によると、この BD/DVD の売上の一部は東日本大震災の被災地への義援金として寄付されるそうです。

セナ財団ヴィヴィアーニ・セナさんからのメッセージです。 この度の震災で被災された皆様に対し、「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」ブルーレイ、DVDの売上の一部を寄付させていただくことに致しました。現在、皆様が日々示されている母国愛に対し、心からの尊敬の念を表したいと思います。
アイルトンは、いつも日本の皆様をとても称賛していましたし、皆様と同じように困難を乗り越える決意と強さを、生涯を通じて追求していました。アイルトンが人生を懸けて勝利を重ね、3度のワールドチャンピオンを決することができた日本、アイルトンをいつも愛し気に掛けてくださっていた日本の復興に今回のブルーレイ、DVDが少しでもお役に立てればと思います。 ヴィヴィアーニ・セナ(アイルトン・セナの姉/アイルトン・セナ財団代表)より

私のセナへの思い出が、巡り巡って東北の復興に少しでも貢献できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

気がつけば、私もあと 2 ヶ月足らずでセナが亡くなった年齢と同じ歳になってしまいます。ロッカー 27 歳寿命説でもないのでだからどうということはないんですが(笑)、この歳にしてセナが達していた境地を思うと、自分はまだまだだなあ・・・と思いつつ、それでも日々自分にできることを精一杯尽くし、それが世界を未来に進めるためのほんのひとつまみの力になれれば、と改めて決意しました。

投稿者 B : 23:48 | F1 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/01/07 (Fri.)

『スター・ウォーズ』BD-BOX 発売決定

「スター・ウォーズ」が9月にBlu-ray-BOX化 -AV Watch

やっとキタ!発売は秋ですが、この日をどんなに待ち望んだことか。
購入はもちろんコンプリート BOX 一択でしょう。

ただ、気になるのは EP6 のラストシーン。WOWOW で一挙放送されたときのように、大団円に登場するアナキンがセバスチャン・ショウ(中年時代のベイダー役)ではなくヘイデン・クリステンセン(青年時代のアナキン役)に差し替えられているバージョンだったらやだな(´д`)。せっかく BD なんだから、好きなバージョンで再生できるように作っておいてほしいところですが。

さておき、発売が今から楽しみです!

スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイ BOX [Blu-ray]

B004HB2KF6

投稿者 B : 23:06 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/12/16 (Thu.)

許されざる者

許されざる者

B003GQSXKE

グラン・トリノ』に始まるマイイーストウッドブーム、まだ続いています。といってもこの映画は 5 月に BS で硫黄島シリーズといっしょに放送されていたものの録画ですが、いかにも重たそうなタイトルからしてなかなか観る気合いが出せずに半年放置してしまってました(;´Д`)ヾ。

この映画の舞台は 1960 年代の西部。いわゆる西部劇スタイルを採っていますが、カウボーイがバーで悪党に絡まれて決闘したり、保安官に追い回されたりするような映画ではありません。いや、実際にはそれに相当するシーンはあるものの、一般的な西部劇とはかなり異なるタッチで描かれています。
また、俳優陣がイーストウッドにモーガン・フリーマン、ジーン・ハックマン、故リチャード・ハリス(ハリポタの初代ダンブルドアの人)、という超豪華な顔ぶれなので、そういう取っかかりで観るという楽しみもあるかもしれません。重いだけでなくところどころにユーモアもまぶされているので、肩肘張らずに早く観ておくべきだった、と後悔しました。

西部のある街の娼館で荒くれ者に顔を傷つけられた娼婦の仲間が、犯人に対する保安官の甘い処分を不服とし、犯人に賞金をかける。その話を持ちかけられたのが、かつて「動くものは何でも殺した」と言われる伝説的な殺し屋だったが、今の彼は実は・・・という話。
かつての殺しや戦争の罪の意識に苛まれる老人が、他人の復讐のために再び銃を取る・・・という話のつくりと、エンドロールが流れた後に何とも言えない余韻が残るあたりは『グラン・トリノ』との共通点と言えそうです。ただ、本作がタイトルにもあるとおりどうにも救いのない、日本的な表現をすれば「無常」とでもいうべき余韻を残しているのに対して、『グラン・トリノ』のほうはよく似た感触ながらも最後に強烈なカタルシスを残しているのは、対照的なラストシーンだけでなく、イーストウッド自身が歳を取り、人生の終焉に近づきつつある証拠なのかもしれません。

確実にヒットすることが条件で、大きなハズレはないけどどれも金太郎飴みたいな最近のハリウッド映画とは、イーストウッド作品は一線を画していますね。他のハリウッド映画はハイビジョン撮影+CG で高精細な映像も楽しめますが、季節や天候まで選んで時間をかけて撮影されたであろう、本作における西部の夕景にはまったく敵わないと思います。

投稿者 B : 23:45 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/11/22 (Mon.)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1 @TOHO シネマズ川崎

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1

今日は飛び石連休の中日、ということで、有休消化がてら休暇を取って朝から映画を観てきました。先週末に封切られたばかりの話題作、といっても、平日の朝 8:45 からの回はガラガラ。余裕を通り越して半貸し切り状態というちょっと寂しい状況でした(笑。

現時点ではネタバレを避けたほうが良いと思うので詳細は割愛しますが、前作までの流れに輪をかけるように暗く重いストーリー展開になっています。今までならばそんな中でも細かいユーモアを散りばめて「ほっとする一瞬」が用意されていましたが、本作ではそういう箇所もほとんどなく、最後まで緊張しっぱなし。ハリー自身が追われる身なので、最後までいつ何が出てくるか分からない、ある種お化け屋敷のような映画と言えるかもしれません。

今作はハリー・ポッターシリーズの最終章、でも 2.5 時間の枠じゃ収まらないから前後編でやりますという二部作構成になっており(そういう意味では 5・6 作目も二部作にしても良かった気が・・・)、あくまでクライマックスに向けて盛り上げていくための序章的な位置づけにあります。そう思って観ると盛り上がり的には少し食い足りない感はありますが、その分ほのぼのパートがなく全編にわたって緊迫感のある脚本になっているので、見終わったときの感想は(悪い意味ではなく)「疲れたー!」というもの。1 年と 4 ヶ月待たされただけの価値はあると思います。

強いて不満を挙げるとするならば、そろそろ登場人物が多くなりすぎていて、事前に前作までの復習をしていないと「顔は覚えてるけどあの人誰だっけ?」となりがちなのと、結末に向けて登場人物が多数死んでしまうため、一人ひとりの死の描写が軽すぎで、「あれ?今この人死んだの?」という展開があったり、ひどい場合にはけっこう重要なキャラにも関わらず話の中で「死んだことになっている」場合もあって、お気に入りのキャラだったりしたらひどい!と思ってしまいそうなところ。『炎のゴブレット』で 1 話しか登場しないにも関わらず主要キャラで初の死亡者になったセドリックの扱いの大きさを思うと泣けてきます(´д`)。

あと、このシリーズは主人公三人(の中の人)の成長を見守る映画でもあるよなあ、とは思っていましたが、そろそろみんな大人になって(そりゃそうだ、もう成人してしまっていて劇中の 17 歳という年齢を超えてしまってるわけで)「見守る」という表現が正しくないほど立派な俳優になってしまいました。ハリーにはヒゲが生えてきたし、ロンは見るからにおっさん寸前(´д`)。撮影が長期にわたるので実年齢に合わせるのが難しいのは分かりますが、映像的にはそろそろ苦しいかな・・・8 作目以降がなくて良かった(笑。

ちなみに、この『死の秘宝 Part 1』は当初 3D バージョンも公開される予定だったのが、公開 1 ヶ月前になって「クオリティ上の理由で」2D のみの公開に変更されました(来夏の『Part 2』は 3D 上映対応の予定)。が、この変更が直前すぎたためか、あるいは 3D を推したい映画館側の事情かは分かりませんが、私が行ったシネコンでは「本編放送前の CM のみ 3D 上映」というよく分からない上映方法に(;´Д`)ヾ。CM の途中から 3D メガネをかけて、本編直前にまた外すということをする羽目になりました。ちなみに 3D で上映された CM は『ナルニア国物語』の最新作と、最近あちこちで PR している『トロン:レガシー』の 2 本。『トロン:レガシー』のほうは 5 分くらいあったかな?かなり長いトレーラーを見せられて、配給側の力の入れようが伝わってきました。

で、今回行ったのは東宝系なので 1 年前に『アバター』を観たときと同じ XpanD 方式でしたが、あの重いしサイズが合わなくてずり落ちてくるメガネに工夫が施されていました。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1

メガネにストラップとアジャスターをつけて調整可能にしただけ、という簡易的なものではありますが、これでストラップを頭周にぴったり合うように留めれば、少なくとも「視聴中にずり下がってきて何度もメガネを直さなくてはならず映像に集中できない」という問題はとりあえず解決されます。そもそも顔の幅がメガネより広い人向けの解決にはなっていないのと(ぉ)、画面が暗いなどの XpanD 方式自体の欠点はありますが、視聴の快適さが改善されただけでも良かったと思います。まあ、今回はあくまで CM だったから良かっただけで、自分でお金を払って 3D 映画を観るなら他方式を選ぶと思いますが。

ということで、来夏公開の『Part 2』は IMAX シアターに行くつもり。近いし。

投稿者 B : 23:17 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/11/07 (Sun.)

バック・トゥ・ザ・フューチャー 25th アニバーサリー BD-BOX

バック・トゥ・ザ・フューチャー 25th アニバーサリー Blu-ray BOX

B003WJDWC4

ちょっと遅ればせながらという感じですが。

普通に買えるだろうと思って発売日に量販店に行ったらなんと売り切れ。しかも一店舗だけじゃなくて大手家電量販店系は軒並み在庫切れという状況で、慌てて Amazon に発注しました(Amazon でも一時在庫切れ状態だった)。

この作品は DVD-BOX も持っているんですが、BD で久々に視聴したら改めてこの映画の面白さを噛みしめました。もう何回も観た作品なので、ストーリーも結末も分かっているにも関わらず、クライマックスになると必ずハラハラドキドキさせられてしまうのは、脚本だけじゃなく演出も良いからでしょうか。『スター・ウォーズ』はもう台詞もある程度暗記してしまうくらい観たのでドキドキは少ないですが(笑)、『インディ・ジョーンズ』シリーズなんかも同じように今観てもドキドキしますね。最近のハリウッド映画はどうも先が読めてしまうというか、こういう類のシンプルなドキドキ感を味わえる作品に久しく出会えていないように思います。

この BD-BOX は映画の 25 周年を記念して発売されたので、それ相応の楽しみ方というものがあると思います。劇中では 1985 年、1955 年、2015 年、1885 年の 4 つの時代を行き来することになりますが、その「未来」である 2015 年は、現実ではもう 5 年先に迫ってきています。
ということで 5 年後の未来を想像するとスケートボードにはタイヤはついたままだろうし、クルマだって空は飛びそうにないし、靴のサイズ自動アジャスト機能っぽいものは実現してるけど服のサイズは合わせてくれないだろうし自動乾燥機能もつかなさそう(笑)。でも壁掛けの大画面テレビや一画面マルチチャンネル表示は現時点でも実現できているし、テレビ電話も 5 年後ならもっと普及していそう。"YOU'RE FIRED!"を大量に送りつけてきた FAX は残念ながらかなり廃れていますが、指紋センサーのドアロックは技術的にはもう実現できていて、あとは商用としてどれくらい一般化するかというレベルに来ています。
そう考えると、機械工学系は 25 年前の予想に到達できていないけど、電気・情報工学系はかなり良いセン行ってるんじゃないですかね?技術の進歩と同時に陳腐化や技術流出も激しい世界なので、1955 年の場面で「粗悪品」というネタで扱われた "MADE IN JAPAN" は、もしこの映画が今作られていたら "MADE IN KOREA" か "MADE IN CHINA" あたりに取って代わられているような気がします(笑。

あと、Part I の「魅惑の深海パーティー」で、1955 年にビフの舎弟がアナグリフ式(赤青)の 3D メガネをかけている映像は、今観ると妙に感慨深い(笑。

さて、BD-BOX ということで画質が気になるところだと思いますが、正直びっくりしました。HD がなかった時代の映画の BD 化というと「大作であれば、過大な期待を持たずに観れば十分高画質だと思える」程度のものが多いように思います。が、この BD-BOX に関しては、当時のフィルムにこれだけの情報量が記録されていたのか!と軽く感動してしまう高精細さです。解像感がありすぎて、SFX で合成されたシーンが昔よりもショボく見えてしまうほど(ぉ。というのはむしろ誉め言葉で、DVD-BOX を持ってる作品をまた買い直すのもなあ・・・と少し躊躇したのは間違いだった、と言っていいほどの満足感です。

まあ「5 年後」にセル BD の市場が生き残っていたら、さらに豪華仕様で「30 周年記念 BD-BOX」がまた出そうな気がしますが、それはそのときになったら考えよう(´д`)。

投稿者 B : 22:25 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2010/10/22 (Fri.)

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

あまり話題にもなっていないというか、F1 ファンでもなければ公開されていることすら知らないかもしれない映画ですが、観に行ってきました。

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ

昔書いたとおり、私の思春期における最高のヒーローはセナであり、間違いなく私がテクノロジー志向の人生を選んだ最初のきっかけのひとつです。セナの記録のほとんどはミハエル・シューマッハーに破られ、現代ではアロンソやヴェッテルといった若い才能が新たな時代を創っていますが、私にとっての史上最高のレーシングドライバーはセナ。これはたぶん一生変わらないと思います。

HD や 3D といった今の映画のトレンドとは全く無関係な、古くは 30 年近く前の映像の蔵出し。テレビで放映された映像の録画と思われるソースも多数使われており、画質なんて望むべくもありません。ある意味淡々とセナのレーシングドライバー人生を綴っただけの映像で、ほとんどがセナの映像と実際にセナに関わった人々へのインタビューで構成されるため、変に作ったようなストーリー性もなし。果たしてこれが「映画」という体をとる必要があったかどうかわかりませんし、セナの偉業と人物像を知らなければ、何が面白いのか理解できないかもしれません。
でも、ナファンであれば、最近ではあまり観ることも少なくなったセナの写真以外の映像やその走りを改めて観ることができるだけでも、高い価値がある映画だ、と私は感じました。

内容はセナファンであれば知らないエピソードはほとんどないというくらい、よく知られた話ばかりで構成されていますが、元恋人シューシャとの映像をはじめ、ブラジル国内のテレビ番組(?)の映像は未見でしたし、F1 参戦初年度、雨のモナコを一人異次元のスピードで駆け抜けるセナのトールマン・ハートの凄まじさは、当時まだ F1 を見ていなかった私(私が知っているのはマクラーレン時代から)にとっては新鮮なものでした。
また、全般的にセナ・プロの確執と F1 の政治的側面に関するセナの苦悩を軸に描かれていて、逆にそれ以外の要素は大幅にカットされています。ホンダとのエピソードや、できれば観たいと思っていた 1992 年のモンテカルロでのマンセルとの激闘なんかも完全スルーだったのは、日本のファンとしては少し残念ではあります。

実は、私は 1994 年のイモラ(サンマリノ GP)の映像は正直、今まで観ることができませんでした。どうしても勇気が出なかったから・・・なのですが、この映画を観る以上は「その映像」は避けては通れないので、意を決しました。
なんというかもう、あの年のサンマリノの映像はそれだけで重苦しい空気が漂っていて、胸が締め付けられそうな、耐え難いものを感じます。金曜日のバリチェロの大クラッシュ、土曜日のラッツェンバーガーの事故死、それだけでも胸が苦しくなるのですが、この映画で初めて「その瞬間」をまじまじと観て、本当に涙が止まらなくなりました・・・。

・・・さておき。

久しぶりに目にした 1980 年代後半~1990 年代前半の F1 の映像は、改めて見ると現代の F1 とは大きく異なっていますね。オンボードカメラの映像は現代よりも振動が大きく、コックピットもドライバーの肩が剥き出さんばかり。スピードは今のほうが明らかに高いにも関わらず、当時の映像のほうが明らかにスピードの恐怖を疑似体験することができ、またドライバー自身が奮闘する様子が強く伝わってきます。今の F1 が「クルマをコントロールする」という感覚に見えることに比べれば、まさに「クルマをねじ伏せ、従えて走る」という形容が相応しい。いかに現代の F1 がレギュレーションで様々なハイテク装備が禁止されても、実体は電子制御の塊であることがよく分かります。
時代が違うから直接比較できないとは思いますが、あえて言うならば現代の F1 はドライバーさえも F1 マシンを構成する部品の一つにすぎないのに対して、当時の F1 はドライバーが暴れ馬のようなマシンを支配し、一体化することで異次元のスピードを実現していたような気がします。その中でもストイックに速さを追求し、勝つこと以上に「誰よりも速く走る」ことにこだわり続けたセナの姿は、今でも尊敬に値すると思う。

この映画はドキュメンタリー形式の語り口もあって、何か教訓とかメッセージが込められているわけではありませんが、アイルトン・セナという偉大なレーサーの足跡を記し、我々の幼い頃の憧れをまた呼び起こしてくれるという意味で、非常に深い意義があると思います。BD が出たら映像のアーカイブ目的で買ってみようかな、と思っています。

投稿者 B : 23:12 | F1 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2010/08/21 (Sat.)

硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙

B003GQSXJA

父親たちの星条旗』に引き続き、日本側の視点で描かれたこの作品を鑑賞。

この手の映画って、双方の視点から描かれると決まって敗けたほうの作品のほうが重い内容になりがちだと思いますが、予想どおりこの映画もなかなかに重い内容でした。『父親たちの~』のほうは何だかんだで半分ほどはアメリカ本土での人間ドラマでしたが、こちらの映画は最初から最後まで硫黄島の戦場。重いし、凄惨な映像も多いし、観るのに体力使いました。

『父親たちの~』を観たときにも感じたとおり、戦場の兵士にとって戦争の中で最も重要なのは「自分と仲間の生命を守ること」である、というのがやはりこの 2 作品のテーマなのでしょうか。戦争の当事者に「されてしまった」兵士にしてみれば、戦争の大義や目的はそんなに重要じゃなくて、結局は目の前の敵を倒して自分が生き延びることが全てなのだろうと思います。
私は「万歳!」と叫びながら特攻していく兵士の気持ちはちょっと理解できないし、米兵にしてみればそれは気味が悪いことなのだろうと思います。でも、守るべき対象を「皇国」ではなく「家族や同胞」と読み替えれば、私もその気持ちは解る気がします。たぶんこの映画の登場人物たちも、同じような思いで戦場に立っていたんじゃないでしょうか。

内容が重いので正直何度も観ようとは思いませんが、心に残る作品でした。日本人だからかもしれませんが、『父親たちの~』より良かった。

投稿者 B : 00:57 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック