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2015/04/24 (Fri.)

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL [Blu-ray]

THE ORIGIN I と同日発売のこちらも確保しましたよ。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir" [Blu-ray]

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当日に生で聴いたら、すごく良かったコンサート。まさか単体で BD 化されると思っていなかったので驚きましたが、これは買わざるを得ませんでした。ep7 のクライマックスでミネバが演説の最中、心の中でバナージを呼び続けていた想いが朗読という形で表現されていて、ファンならそこだけでも一度は観る価値があると思います。

ep1~7 をダイジェスト映像で振り返りながら、主要な楽曲の多くを生演奏で聴かせてくれ、かつ途中には主要キャストの朗読劇も織り交ぜた、とても内容の濃いライヴイベントでした。個人的には、このイベントでようやく真に UC が完結した、という気がします。

音声の収録はリニア PCM 2.0ch。臨場感という点ではマルチチャンネル収録のトラックも入れておいてほしかったところですが、やはりコンサートなので音質重視での収録、ということでしょうか。まあ、この場合サラウンドチャンネルはホールの反響音しかないので、AV アンプのバーチャルサラウンド機能でもある程度補完できますが。いずれにしても、この演奏を直接肌で感じる体験はその場にいないとできなかったわけで、チケットが買えた私は本当に運が良かったと思います。
逆に、当日は座席の位置的にステージ上が見えにくい場所だったので、ステージの様子を改めてじっくり観ながら音楽を堪能できたのもまた良し。また、特典映像として昼公演・夜公演両方のトークショー映像が収録されていたのも良かったです。私は夜公演に行きましたが、その場で「昼はこんな話をしていて...」みたいなことをちらっと言っていて、気になっていたので。

ただ返す返すも残念なのは、冒頭とアンコールに登場した Aimer のパートが丸々カットされていたこと。のっけから『StarRingChild』で始まり『RE:I AM』の熱唱で締まる構成がすごく良かったので、それがないことには物足りない。Aimer は基本的にメディアに顔出しをしておらず、CD のジャケットや PV でもちゃんと顔形が分かる撮り方をしていないので、ライヴ映像も NG ということなんでしょうが...引き絵+後ろ姿+アニメ映像の組み合わせでも良いから収録してほしかったところです。

昨今はもっぱら THE ORIGIN 祭りで UC はすっかり完結した作品扱いになってしまいましたが、久しぶりに観るとやっぱりいいなあ。GW を利用して、もう一度最初から通して観るのもいいな。

投稿者 B : 23:37 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/04/23 (Thu.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル [Blu-ray]

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プレミア上映会から数えて 2 ヶ月余り。ようやく BD が発売になったので(正式には明日発売で、フライングなわけですが)さっそく入手しました。
劇場にはプレミア上映会を含めて三度観にいきましたが(ぉ)、BD の発売はそれはそれで楽しみにしていました。劇場限定版の BD は単にプレミア価格がついているだけであれば買ったところだけど、LD サイズのボックスとなると置き場所がなく、一般発売までガマンせざるを得ませんでした。いやあ長かった...。

自宅では味わえない迫力の映像と音響を堪能できる劇場公開もいいですが、BD は自宅で気になるところを停めたり繰り返したりしつつじっくり楽しめるのがやっぱりいい。特に、安彦良和先生のコミックでの描写と比較しながら観るとなお味わい深いです。キャラクターの表情による演技や細かい動きをよく動画として表現できていると感じる一方で、静止画なのにコマ割り等を駆使してこれだけ動きや所作を表現できている安彦先生の漫画は、やっぱりアニメーター出身ならではのものなんだろうな、というのがよく解ります。うーん、深い。

多くの人から突っ込みを受けている「キャスバルがパズーまたはクリリンにしか聞こえない問題」に関しては、さすがに 4 回目以降の視聴ともなると馴染んできました(笑。変声後のシャアの声との整合性とかを考え出すとキリがありませんが、曲がりなりにも超ベテラン声優の田中真弓氏だけに、演技そのものは「さすが」としか言いようのないレベル。困難に負けない芯の強さをもつ少年を演じさせたら今は右に出る声優はいないわけで、安彦良和総監督の指名で決まったというのも、改めて頷けます。

これから GW に突入することだし、あと 5 回は観るかな(笑。そして、秋公開予定の『哀しみのアルテイシア』も、今から楽しみにしています。

投稿者 B : 23:59 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/03/01 (Sun.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I イベント上映 @新宿ピカデリー

始まりましたね。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I

プレミア上映会には観に行ったけれど、やはりちゃんとした映画館のいい席でじっくり観たい。改めて、ピカデリーのほぼセンターの席を確保しました。
ピカデリーの 1F ロビーには 1/1 ザクヘッドが展示されていました。これは以前 GFT の特設展示にもあったものですね。

無料公開されている冒頭 7 分映像にもあるとおり、映像はキャスバルの幼少期ではなく、ルウム戦役のシーンから始まります。ファーストガンダムで語り草となっていた「たった 1 機のザクで 5 隻の戦艦を沈めた」シーンの映像化で、のっけからスピード感溢れる映像に一気に引き込まれます。シャアザクが連邦の戦闘機(セイバーフィッシュ)にすれ違いざまに踵を叩き込む一瞬とか、もうね。

この映像のクオリティは歴代ガンダムの戦闘シーンの中でも一、二を争うものだと思います。が...、いかにも CG っぽさが見えてしまっているのが、やや残念。UC の ep1 で感銘を受けた「重みを感じるモビルスーツの動き」とは真逆というか...安彦先生の描くガンダムはモビルスーツをキャラクターとして扱っていたので、CG よりも UC 的な手描きベースの表現のほうが、本来の作風には合っているはず。ただ、UC が製作スケジュールをどんどん延ばしていった原因はおそらく MS 関連のシーンでもあるわけで、今後の製作の安定化を優先するなら、CG ベースでどれだけ手描きの表現を超えられるかである、という点は解る気がします。
まあ、このあたりは「作風と合っているかどうか」にすぎないので、ロボットアニメの映像クオリティという点で高いレベルにあることは間違いがありません。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I

限定のミニ色紙は何とか先着枠内に入ることができました。初週はキャスバル/シャアバージョン。

プレミア上映会のときにはありませんでしたが、一般公開以降は本編終了後に続編の予告が流れていました。タイトルは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』。公開は今年秋、予告編を見る限りではコミック 10 巻(あるいは愛蔵版 V の後半)の内容になるようです。UC のときの予告はイメージイラスト 1 枚に過ぎなかったのが、既にそれなりにボリュームある予告ムービーができるくらいには製作は順調ということのようですね。10 月くらいには観られると思われるので、楽しみに待ちたいと思います。

まあ、その前に BD の一般販売まで 2 ヶ月弱あるので、まずはそっちですが。ピカデリーには初回限定版の在庫はまだあったけど、UC のときと違って LD サイズの特製ケースに入っているので、値段よりも大きさがネックになって手が出せませんでした(´д`)。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル [Blu-ray]

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投稿者 B : 20:00 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/02/16 (Mon.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 起源の啓示 青い瞳のキャスバル プレミア上映会

敢えて言おう、期待にたがわぬクオリティであると!

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

劇場公開&ネット配信までいよいよあと 2 週間と迫った、OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。『ガンダム UC』の ep6 世界最速上映会ep7 初日舞台挨拶に続いて、地球圏で最速(ぉ)となるプレミア上映会に当選したので、満を持して行ってきました。私もよくよく運のいい男だな...!

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

プレミア上映会の会場は、日比谷公会堂。後述する舞台挨拶で安彦良和氏が仰っていましたが、55 年前に日本社会党の浅沼稲次郎委員長が暗殺されたその場所で、ジオン・ズム・ダイクン暗殺のシーンを世界初上映するというのも、因縁浅からぬものを感じます。
会場内は当然ながら超ごった返していて、展示を見るのも一苦労といった状況でした。

作品の内容に関しては、もう一般公開を乞うご期待...という感じですが、安彦良和氏本人が総監督を務めるとあって、クオリティに不満はありません。もう漫画のあの安彦タッチがそのまま動いてる!と言っても差し支えないほどに、表情豊かなキャラクター達が動き回っています。数少ないながらもあった戦闘シーンは、UC とはまた違った方向性ながらもスピード感とリアリティに溢れ、引き込まれます。特にアバン(冒頭)に登場するルウム戦役のシーンは、演出に板野一郎氏を招いているとあって、『楽園追放』のバトルシーンを凌ぐ迫力。まあ初代シャアザクが覚醒ユニコーンにも負けない速さで飛び回るのはちょっとやり過ぎ感もありますが(笑。

良かったのは、アルテイシア/ハモン/キシリアの女傑三名。今エピソードはこの三名の活躍に尽きる、と言って良いでしょう。個人的にはアルテイシアがちょうど私の次女と同じくらいの年頃なので、妙に感情移入してしまいましたが、ハモンやキシリアの活躍ぶりと、その演技がすごく良かった。
キャスバル少年に関しては、舞台挨拶で安彦監督自身のリクエストで田中真弓氏が選ばれたことが明らかにされ(それでもちゃんとオーディションをやって選んだスタッフもすごいと思う)、この声が安彦監督の意図だったことに驚きました。まあ芯の強い少年役をやらせたらこれ以上の適任もいないわけですが、それでも「ちょっと育ちの良いパズー」に聞こえてしまう私の先入観を何とかしてください(;´Д`)。

ストーリーは今回でどこまで進むのかと思ったら、ああここで終わるのが切りが良いよね、というところでうまく一話目を収めてきた感じ。続きがすごく観たくなる、余韻を引く締めでした。

舞台挨拶は安彦監督、池田秀一氏(シャア)、田中真弓氏(キャスバル)、潘めぐみ氏(アルテイシア)の 4 名。安彦監督はしきりに「現場には見学に行ったようなもの」と仰っており、基本的には第一原画に対してフィードバックしたらあとは今西隆志監督以下スタッフにお任せ、という体制になっているそうです。それくらい製作陣の層が厚く、かつガンダムに対する理解と熱意に満ちたスタッフに恵まれているということでしょう。田中真弓氏はガンダムシリーズには初参加ながら、安彦監督と池田氏とは旧知の仲とのことで、ベテラン同士らしい掛け合いを繰り広げていました。
潘めぐみ氏は...ファーストガンダムの時代には生まれてさえいなかったものの、お母様はあの潘恵子氏(ララァ・スン)ということで、この作品に参加できたことに対して終始感極まっていて、単なる声優仕事のひとつとして受けたわけではない気持ちの重みが伝わってきました。

あとは特別展示の内容などを。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

今回は第一作目ということで、世界観を作る系の資料展示が充実していました。といってもメカ類はこの時間軸に登場するモビルスーツも限られているので、ザク系とガンタンク、あとは艦船の類程度ですが。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

本アニメの原作となった漫画版のネームと原画の展示。このへんは以前原画展で一部見ていますが、原稿から漂ってくるオーラがその辺の漫画とは一線を画しています。ただ、混みすぎで全部をじっくり見る時間がなかったのだけが残念。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

原画に添えて、アニメ版のシーンの一部と見どころの解説とか。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

それにアニメ原画。どの書き込みが誰のものかは判りませんが、安彦監督自ら第一原画に鉛筆で書き込んで指示をしているとのこと。「絵描きだから文字よりも絵で描いちゃった方が早いんですよ」と仰っていたとおり、具体的に絵で説明されている修正指示もありました。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

安彦監督直筆、キービジュアル原画の額装もありました。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

立体物は数少なかったものの、もうすぐ発売される THE ORIGIN 版シャアザクのプラモデルがサンプル展示されていました。これすごく出来が良いんですが、残念なことに RG じゃなくて HG なんですよね...。RG か MG で出してくれないかな。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

それから FIX FIGURATION の THE ORIGIN 版ガンダム。漫画家にあたって大河原邦男氏によりリデザインされたガンダムで、ディテールがだいぶ異なっています。でも今回の作品にはガンダムは登場しません(ぉ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

Blu-ray のコレクターズエディションの内容物も展示され、その場で注文できるようになっていました。いろいろおまけがついて定価 10,000 円というのもすごいですが...、LD サイズのボックスという超かさばり使用(´д`)。豪華付録がついて高い、というだけなら手を出していたかもしれませんが、このサイズはさすがにコレクションしていけないので、通常版でいいです...。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

あと会場限定のおみやげとして、ジオン・ダイクンの肖像画が入ったミニ色紙をいただきました。2/28 以降の劇場公開では、初週にキャスバルの、二週めにアルテイシアのイラストが入った色紙がもらえるそうですが、これはコンプリートしろという神のお告げでしょうか(;´Д`)ヾ。

THE ORIGIN、ファーストガンダムファンならば観ておくべき作品だと思います。私も劇場公開されたら改めて足を運ぶつもり。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル [Blu-ray]

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2014/12/26 (Fri.)

『機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL』が BD 化

「機動戦士ガンダムUC」完結記念、音楽&映像&生朗読の融合ライブがBlu-ray化 - AV Watch
機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir" [Blu-ray]

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うわああ、これ BD 化するんですか。UC は最後までファンの財布から絞れるだけ絞ってきますね(;´Д`)ヾ。

今年 7 月に開催されたガンダム UC のコンサートイベント『機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir"』。私は運良くチケットが入手できたので聴きに行きましたが、確かに良かった。澤野弘之の音楽が生演奏で聴けるというのも嬉しかったですが、ep7 のラストシーンでミネバ・ザビが演説しながら胸に秘めていた願いをこのコンサートの中でモノローグとして朗読する、というのが特に感動的でした。このミネバの想いを想像しながら観るかどうかで、ラストシーンに抱く印象はずいぶん違ったものになると思います。

それにしても、今まで新エピソードの公開に合わせて行われてきたイベントは基本的に BD やゲームの特典映像として収録されたり ANIMAX で放送されたことはあっても、パッケージ作品として単品販売された例はありませんでした。今回は関連する映像作品やゲームの発売がないという背景もあるでしょうが、主要な楽曲の網羅性も高く、かつコンサートとしての完成度も高かったことで、単品発売に至ったのではないでしょうか。
私は 3 階席で残念ながらステージがよく見えなかったので、この BD は購入して改めて堪能したいと思います。ただ、生演奏の良さは現地にいないと味わえなかったわけで、そういう意味では貴重な体験ができて良かったです。

そういえば、朗読劇『白の肖像』については予告だけした後は音沙汰がありませんが、企画は進んでいるのでしょうか...?

投稿者 B : 23:35 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/11/22 (Sat.)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル』公開日決定

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第1話が'15年2月にイベント上映。BDの先行販売も - AV Watch
機動戦士ガンダム THE ORIGIN

アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル』の公開日が来年 2/28 に決定しました。公開方法は UC のときと同様、イベント上映+VOD 配信→後日 BD 発売、という形になります。

ずっと気になっていたキャストもようやく発表。

  • シャア・アズナブル(青年期):池田秀一
  • キャスバル・レム・ダイクン(少年期):田中真弓(『天空の城ラピュタ』パズー)
  • アルテイシア・ソム・ダイクン:潘めぐみ(『ハピネスチャージプリキュア!』キュアプリンセス)
  • ジオン・ズム・ダイクン:津田英三(洋画吹き替え多数)
  • アストライア・トア・ダイクン:恒松あゆみ(『機動戦士ガンダム 00』マリナ・イスマイール)
キャスバル少年の配役は本当に意外なところになりました。ラピュタのパズー、ドラゴンボールのクリリン、ワンピースのルフィなど主役級を張る大御所ではありますが、パズーが声変わりしてシャアになる、というのはちょっと想像できない(;´Д`)。公式サイトで公開されている最新版 PV に少しだけ声が出ていますが、明らかにキャスバルというよりルフィですね...。映像として完成された際には、もう少し違和感がなくなるのでしょうか。やや不安ではあります。 アルテイシア役の潘めぐみさんは、かつてララァを演じていた潘恵子さんの娘さん。親子でファーストガンダムに携わるというのが、35 年の歴史を感じさせます。

その他のキャストは、ギレン役は安定の銀河万丈氏。ドズル役が玄田哲章氏でないのはちょっと意外でしたが若々しさを出したかったのでしょうか。初登場となるジンバ・ラル役は二代目波平で知られる茶風林氏。ハモン役の沢城みゆき氏(『ヱヴァンゲリヲン:Q』の鈴原サクラ、『化物語』の神原駿河など)というのも意外でしたが、最近では峰不二子役もこなしていたりするし、確かに若い頃のハモンというのは納得です。

新 PV を見ると、作画は思っていたほどは重々しくなく、安彦良和氏が描く表情豊かなキャラクターをうまくアニメ化している印象。安彦氏自身が総監督を務めるわけだから、当然ですが。音楽担当として発表された服部隆之氏は、三谷映画の劇伴のイメージが強いですが、荘厳さとコミカルさが共存する安彦画の抑揚とうまくマッチしそうです。

商業的な展開手法は UC と同様ながら、作風としては UC とはずいぶん違った映像作品に仕上がりそう。公開まであと 3 ヶ月余り、今から楽しみでなりません。

安彦 良和 / 愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V -シャア・セイラ編-

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投稿者 B : 12:00 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/08/26 (Tue.)

ガンダム G のレコンギスタ イベント上映 @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

富野由悠季監督が自ら手がける最新のガンダム作品、ということで、テレビ放映前のイベント上映に足を運んできました。

ガンダム G のレコンギスタ

ガンダム G のレコンギスタ

とはいえ、事前のインタビュー等で「ガンダム世代ではなく、その子ども世代に向けて作った」という話が出ていたので、期待半分、不安半分、という感じでした。でも、非宇宙世紀な富野ガンダムとしては『∀』が好きだったので、楽しみにはしていました。

のっけから「モビルスーツ」「ミノフスキー粒子」という耳慣れた単語が飛び交い、軌道エレベーターやフォトンエネルギー、ガンダムの換装式バックパックといった「どこかで見覚えのある」設定も相まって、確かにこれはガンダム作品なんだな、という取っつきやすさを感じるいっぽうで、「教皇」「キャピタル・ガード」「クンタラ」という新設定が特に説明もなく次々と現れて、なんだか「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」とか、「私たちはヴィレ。ネルフ殲滅を目的とする組織です」と言われているようなついて行けなさを同時に感じたりもします(ぉ。

でも、台詞の至る所に顕れる「トミノ節」が耳に入ってくるたびに、「ああ、富野ガンダムなんだなあ。俺は今、ガンダムを観ているんだ」という感慨に襲われるのも事実です。この、意図的なのか無意識なのか分からないけど言葉足らずな台詞回しを聞いていると、『ガンダム UC』がいかに福井晴敏的な説明過多さだったか(それが悪いとは言わないけど)を改めて感じます。

子ども向け、と言うだけあって、宇宙世紀もののガンダムと比べると、テイストは全体的に軽め。芝居もそうだし、モビルスーツの描写なんかもそうだけど、毎週放送のテレビシリーズで UC みたいな話をされても、作る方も観る方も重すぎるので(笑)、これくらいでいいのかも。
まだ全体像が見えていないので評価しづらい部分はありますが、ありかなしかで言えば、個人的にはこれは「あり」。民間人の少年が偶然出会ったモビルスーツに乗り込んで戦う話ではないし、たくさんの人が死ぬ展開にはならないように感じるので、たぶん従来のガンダム作品とは違うゴールを目指した作品なんだろうな、と思います。メッセージ性よりは純粋なエンタテインメント作品を志向した、富野版ラピュタ、とでも言えば良いのか。MS のデザインも、私はけっこう好き。

ガンダム世代のスタッフが『UC』を製作し、安彦良和氏が『THE ORIGIN』アニメ版の総監督を務める傍らで、富野監督本人が作るのがこの『G-レコ』というのが、なんというかそれぞれの人にとってのガンダムの位置づけを象徴しているように思います。私にど真ん中ストライクなのは前者二つだけど、この『G-レコ』がどんな結末に向かっていくのか、それはそれで見守っていきたいですね。

ガンダム G のレコンギスタ (1) [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:45 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/07/07 (Mon.)

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir"

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

ガンダム UC は先日の episode 7 『虹の彼方に』をもって大団円を迎えましたが、『UC』の名を冠するイベントとしてはラストになるであろうコンサートに行ってきました。好評のあまり追加公演が催されるほどの人気イベントでしたが、チケットを確保できるとは、私もよくよく運のいい男だな。

場所はパシフィコ横浜の国立大ホール。パシフィコといえば今まで展示会関係で展示ホールと会議センターには入ったことがありましたが、国立大ホールに入るのは初めて。音響の良い、立派なホールでした。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir"

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

『貴婦人と一角獣』のタペストリー脇にユニコーンとバンシィが佇むキービジュアルの脇に、ユニコーン/バンシィそれぞれのブレードアンテナを模したオブジェの添えられた厳かなステージ。ちゃんとしたホールでオーケストラ編成のコンサートを聴く体験自体が久しぶりということもあって、自然と背筋が伸びます。3 階席でステージの手前側が微妙に見切れ気味でしたが、音は十分に良かったです。
演奏は先に発売された『オリジナルサウンドトラック 4』からの選曲を中心に、たっぷり 18 曲+アンコール。合計 2 時間半におよぶ大ボリュームのコンサートでした。

以下セットリスト。

    -Introduction-
  1. StarRingChild (Vo. Aimer)
  2. -episode 1-3 digest-
  3. 20090522or0331
  4. MSGUCEP7
  5. RE:I AM MARIE
  6. EGO <nZk Ver.> (Vo. 小林未郁)
  7. -MC-
  8. ν TYPE-OYM
  9. UXO-→RX0
  10. A LETTER <nZk Ver.> (Vo. Cyua)
  11. UNICORN GUNDAM
  12. 20140517
  13. -Intermission- (トークコーナー)
    -episode 4-6 digest-
  14. BANSHEE
  15. MOBILE ARMOR
  16. Sternengesang (Vo. Cyua)
  17. -MC-
  18. MAD-NUG
  19. MOBILE SUIT→GUNDAM
  20. REMIND YOU (Vo. 小林未郁)
  21. -episode 7 digest-
  22. BEGINNING <ORCH-VER>
  23. 流星のナミダ <ORCH-VER>
  24. -Encore-
  25. bl∞dy F8 (Vo. Aimer)
  26. RE:I AM (Vo. Aimer)
冒頭からサイアム・ビストの語りに始まり、いきなり Aimer の『StarRingChild』と来るところでハートを鷲掴みにされます。完結記念ということで、途中に各話のダイジェスト動画が挟まれたり、演奏の BGV として再編集されたアニメ映像が流されるわけですが、コンサートのサブタイトル "A mon seul desir"(私のたった一つの望み)にちなんで、各登場人物の「たった一つの望み」に焦点を当てた再編集になっているのが印象的でした。

サントラで歌を担当した女性シンガー陣(小林未郁、Cyua、Aimer)が勢揃いでピアノは澤野弘之氏本人という豪華メンバー。途中のトークコーナーでは、澤野氏に加えて古橋一浩監督、福井晴敏氏、声優陣から内山昂輝さん、藤村歩さん、池田秀一さんも登場する、ファンにとってはたまらないコンサートでした。澤野氏は自ら「MC はニガテ」と仰っていましたが、確かに一人での喋りは若干ぎこちなかったものの、福井氏や内山さんといった「振り役」がいると俄然輝くキャラ(主にボケ役的な意味で)なんですね(笑。

このコンサート自体が「FILM&LIVE」というテーマなので、基本的には映像をバックに音楽を楽しむイベントなのでしょうが、映像部分と不可分と言えるくらいに UC の世界観と一体化した澤野氏の音楽は、映像がなくても演奏だけで十二分にそれぞれの場面を想起することができます。また、ep5 の際に開催された「FILM&LIVE 2012 Reader's Theater」とは違って純粋にコンサート形式のイベントなので、各声優陣の朗読劇はないのか...とちょっと残念に思っていましたが、ラストでまさかの藤村歩さんによるミネバのモノローグが。これが、ミネバ自身の「たった一つの望み」をテーマにしており、ep7 のラストシーンの演説の裏側に位置づけられるような内容になっていました。小説とは異なり、アニメでは「真のニュータイプの境地」からバナージを呼び戻すのはリディの役目で、ミネバとの共感は抽象的な映像表現に留まっていましたが、ミネバも演説を講じながら心の中でバナージに呼びかけていた...という意味でのモノローグ。これでようやく、ep7 のラストシーンに欠けていた 1 ピースが埋まったような気がしました。

素晴らしい楽曲と演奏に、非常に満足度の高いイベントだったわけですが、以下に会場の様子も少し。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

ロビーには関連アイテムがいろいろと展示されていました。このビスト家&ミネバ・ザビの肖像画は ep6 の「FILM&NIGHT MUSEUM」でも展示されていましたが、改めての登場となりました。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

首相官邸「ラプラス」のミニチュアや、

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

フル・フロンタルのマスクのレプリカも再登場。このあたりは他の UC 関連イベントでも使い回されているようですが。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

そして ep7 のイベント上映時に新宿ピカデリーに展示されていたフル・フロンタル専用オーリスも再登場。これ、UC 関係者による打ち上げでは都内を普通に走行して現地入りしたとのことですが(笑)、今回も横浜まで普通に走って来たのでしょうか...。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

それから、私は今回初めて実物を見た HGUC ネオ・ジオング。話には聞いていたけど、確かにデカい!!!真ん中のシナンジュが HGUC の標準(より少し大きい)サイズですからね。これは買えないわ(汗

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

あと、何故かここにソニーのハイレゾオーディオ体験コーナーが。こんなコラボやってるなんて知らなかったよ(笑

ハイレゾ対応機器に、各配信サービスで提供中の『UC』サントラのハイレゾ版と、先日復刻された『逆シャア』のサントラを今回のイベント用に特別にハイレゾ収録した音源が視聴可能でした。このイベント限定ということで、UC よりも逆シャアのサントラのほうが目立っていたような(^^;;。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

あとはキービジュアル等のポスターの展示とか。イベント上映用のキービジ、初回限定版 BD/DVD 用スリーブのカトキハジメ描き下ろしイラストのほかに、このイメージビジュアルはあまり見覚えがないんですが、タッチからすると内田パブロ氏のイラストかな?

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

このマリーダさんのイラスト、妖艶な感じでいいなあ。クシャトリヤ好きなんですよね...。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

フロンタル×シナンジュも。このフロンタルも邪悪な雰囲気満載でいい(笑。キャラ設定的にはアニメ版のフロンタルよりも小説版に近いような気もします。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

展示物で一番の人だかりができていたのが、今回初お披露目となる作画監督陣のイラストコメント。まあ他の展示物はコアファンにとっては何度か見たものばかりなので、ここに集まりますよね...。すごい人で、なかなか色紙に辿り着けません。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

全部をじっくり見ることはさすがに諦めましたが、作監さん直筆のイラストを目にすることができて感激。ようやく完結できた解放感が色紙からも滲み出ています。

ちなみに、イラストコメントは会場にて販売されていたパンフレットに全種類掲載されていました。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

そうそう、リディの台詞は「バナージ!」じゃなくて「ブァナァァジィィィィィ!」なんですよ(笑

スタッフの皆さん、5 年間本当にお疲れさまでした。

機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL

物販コーナーがこれまたすごい行列で、開場直後に並んだのに開演に間に合わなくなりそうな長さだったこともあり、そうそうに購入を諦めてパンフレット 1 部だけ買いました。終演時にはグッズもきれいさっぱり売り切れていましたが、公式サイトでは 7/10(木)から期間限定で通信販売を開始するとのこと。
ちなみに、コンサートのトークコーナーで福井さんが「イベント上映の限定ガンプラ、ジュアッグだけ 100 個も売れ残ってしまって、この場を逃したらもう在庫処分する機会もなくなっちゃうので、お願いだから買ってください」(意訳)と仰っていましたが(笑、終演後には皆さんのご厚意で無事完売したようです(笑

なお、今回のイベントの映像は、今週末にバンダイチャンネルで有料配信されるとのことです。

有料ライブ配信│バンダイチャンネル

これは生演奏を聴いてこそのイベントだと思っていますが、行きたくてもチケットが取れなかった人もいることと思います。ep7 をより深く味わう意味で価値ある内容だと思うので、是非。そのうち ANIMAX あたりで放送されるかもしれませんが。

この後は、開催日未発表ながら、朗読劇『白の肖像』も計画されているとのこと。これも、日程が合ってチケットが取れたら、ぜひ聴きに行きたいところです。

機動戦士ガンダム UC オリジナルサウンドトラック 4

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投稿者 B : 23:40 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/05/28 (Wed.)

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス購入

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス

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ガンダム UC 完結の熱が冷めやらないうちにリリースされたファーストガンダム劇場版 BD-BOX が、フライング気味に届きました。DVD-BOX は持っているし、DVD も DVD にしては十分すぎるほどに高画質だと思っていましたが、パッケージメディアとしては最後になるであろうファーストガンダムのリリースは押さえておかないと、と思って購入。
パッケージとしてはプレミアムエディションも発売されていますが、余分な特典は要らないので通常版を購入。発売されてみて判ったのは、プレミアムエディションのほうはテレビシリーズの BD-BOX と同じサイズの BOX だということ(;´Д`)。どうせならこれで統一したかった気も若干しつつ、あのかさばる BOX じゃなくて通常版を買っておいて良かった、と思いました(笑

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス

ディスクは本編×3+特典ディスク×1 の 4 枚組。デジパック仕様になっていて、表紙はキャラクターデザインの安彦良和氏による劇場公開時のキービジュアル、

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス

裏表紙はメカニックデザインの大河原邦男氏による同キービジュアルが採用されています。

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス

ただ、内装やディスクレーベルに関してはけっこうあっさりめ。このあたりはピクチャーレーベル仕様だった DVD-BOX のほうが凝っていましたね。この作品に限らず、DVD 時代に比べると BD はパッケージやディスクレーベルへのこだわりが弱まったように感じます。変におまけをたくさんつけてくれるよりも、個人的には箱やレーベルにこだわってくれるほうが嬉しいんですけどね...。

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス

同梱のブックレットにはキャラクター・MS 紹介と富野・安彦・大河原お三方へのインタビューが掲載。インタビューの内容は、昔話に終始するではなく「大人になったガンダムファンへのメッセージ」という感じで良かったですが、タイトルのつけ方が『G-レコ』とか『オリジン』という、バンダイビジュアルの大人の事情を感じさせます(笑

まだ届いたばかりなのでじっくり鑑賞できていませんが、まずは気になっていた DVD-BOX との画質比較をさらっと見てみました。

DVDBlu-ray
DVD Blu-ray

うーん、これはパッと見では違いが分かりませんね...。DVD-BOX も、DVD というメディアの末期に出てきたもので、アップコンのできるプレイヤーで観れば HD 画質かと勘違いしそうな高画質(もともとが 30 年以上前のソースである、という前提で)だったので、ソースの画質をかなりのレベルで引き出せていたと思います。特に、劇場版三部作の中でもテレビシリーズのフィルムを流用しているシーンでは、目を見張るような差は見いだせず。でも、よく見ると BD のほうがセル画の線のタッチまで感じられるシャープさが出ていたり、暗部階調が再現できているのが分かります。

さらに、劇場版で新規作画されたシーンで比べると、

DVDBlu-ray
DVD Blu-ray

やはり、35mm フィルムで製作されたシーンは繊細さが違いますね。BD のほうは、まるでセル画をそのまま鑑賞しているかのような画質。対して、DVD はせっかくのディテールが損なわれているだけでなく、MPEG のブロックノイズ(ここはけっこう動きの速いシーンなので)もところどころに出ています。
ぶっちゃけ、I・II に関しては DVD との画質差は気にしなければ気にならない程度かもしれませんが、III は新規作画のシーンが大量にあるので、BD の高画質が活きています。DVD-BOX を持っている人は買い換えるかどうか悩むところでしょうね。

私はテレビシリーズの BD-BOX もまだほとんど鑑賞できていないので、どこかで時間を取ってじっくり観たいところです。

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2014/05/19 (Mon.)

機動戦士ガンダム UC episode 7 『虹の彼方に』 [Blu-ray]

イベント上映の物販行列に 50 分並んで、BD も買ってきました。
来月に発売される一般販売分の実勢価格からすると 3,000 円ほど高いですが、この濃密な映像を早く自宅でも再度味わいたいと思って。

機動戦士ガンダム UC episode 7 『虹の彼方に』 [Blu-ray]

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終わっちゃったなあ...というのが、今の正直な心境です。

物語は、暗礁中域でのユニコーン vs バンシィの戦いからインダストリアル 7「メガラニカ」への到着、「ラプラスの箱」のタネ明かし、そしてフル・フロンタルとの最終決戦、さらにその後の...というこれまで以上の盛りだくさん。ストーリーが濃いのはもちろんのこと、映像も瞬きするのが惜しいほどのクオリティが最後まで続きます。

突っ込みどころはけっこうあって、覚醒したユニコーンの性能がチートすぎたり、ネオジオングも時代設定から考えるとオーバーテクノロジーじゃね?という部分もありました。ep6 まで積み上げてきた高いリアリティをここで崩してしまうのか、とは思いましたが、ユニコーンの性能やそれによって起きた現象については「サイコフレームやサイコフィールドはまだ科学的に解明されていない部分が大きい」という説明で誤魔化せてしまうのがズルい(笑)。それよりも、これだけのテンションを最初から最後まで切れずに創り上げたスタッフとキャストに賛辞を送りたい、というのが正直な感想です。
あえて食い足りなかったポイントを二つ挙げるとすると、小説版と違って結局最後まで見せ場のなかったジェスタをもうちょっと活躍させてほしかったのと、アンジェロの内面をもう少し掘り下げてほしかった、というところでしょうか。特にアンジェロは、小説版ではフル・フロンタルに心酔するようになった経緯が描写されていましたが、あれがないと単なるヤンホ●キャラですからね...(笑

フル・フロンタルとのラストバトルは小説版とはガラッと変わった展開で、見応えがありました。あの決着のつけ方には賛否両論あるでしょうが、あの場で「あの人」を持ってくるとは...ズルいなあ。

舞台挨拶での話によると、フロンタル役の池田秀一氏はいつもの収録では他のキャストと一緒に録るそうなのですが、今回は監督に頼んで独りで録らせてもらったとのこと。おそらくゲームなどの派生作品を除けば今度こそ本当に「赤い彗星の最期」を演じることになるので、独りでじっくりとフル・フロンタル、そしてシャア・アズナブルと向き合いたかった、ということなのかもしれません。

ep7 を観て感じたのは、製作陣が本作をもって宇宙世紀とニュータイプ論をいったん総括しようとしているのだろうな、ということです。今回同時上映された episode EX『百年の孤独』と併せて、宇宙世紀への改暦から 100 年間の歴史、それぞれの人物について、ひとつの決着をつけようとしている。もともと小説自体がそういう意図を持って書かれていましたが、今回の映像化でその方向性がより明確になったと思います。
ただ、ラストシーンのアレは何を意味しているのか、説明がなさすぎて分からなかった人も多いと思います。理解したい人は、この機会にぜひ小説版を(笑)。最後にバナージが一瞬なりかけたもの=真のニュータイプの行き着く先、は...主題歌のタイトルが『StarRingChild』でもあるとおり、やはり宇宙ものの SF 作品はあの映画に帰結する、ということなのでしょうか。

劇場限定版 BD のパッケージ内容はこんな感じ。

機動戦士ガンダム UC

カトキハジメ描き下ろしのスリーブケース、『百年の孤独』の完全版等が収録された特典ディスク、『百年の孤独』のシナリオブックレット(ここまで通常販売される初回限定版と同じ内容)、そして劇場販売版限定の episode 7 のシナリオブックレット。

『百年の孤独』は、そのタイトルのとおり宇宙世紀の歴史を見つめてきたサイアム・ビストの独白で 100 年を振り返るもの、かと思っていましたが、実際に一度はその企画でシナリオまで書かれていたところでサイアム役の永井一郎氏が急逝したため、カーディアス・ビストの視点でサイアムに語りかける、という構成に変更されたようです。カーディアスの重厚な声で語られる『百年の孤独』も良かったけど、やはりファーストガンダムのナレーションでもある永井一郎氏の声で聴きたかったな...と思っていたら、このシナリオブックレットには福井晴敏氏の意向によりサイアム版のシナリオも収録されていました。映像だけ見ながら音声はミュートして、脳内で永井一郎氏の声で読んでみると...やっぱり、これが、いい。
episode 7 で重要な役割を果たすサイアムの声、本編の収録だけは生前に済んでいた、というのは本当に不幸中の幸いと言えます。この巡り合わせに感謝するとともに、永井一郎氏の冥福を祈ります。

機動戦士ガンダム UC

劇場限定版のもう一つのおまけ、生フィルムは、メガラニカの「氷室」でラプラスの箱を前にしたミネバ。これは当たりと言って良いでしょう。

6 月の一般販売開始まで、BD の差額の元を取るためにも繰り返し鑑賞したいと思います。

ep1 から足かけ 4 年、小説版から数えると実に 7 年となる『ガンダム UC』の世界はこれでいったん完結、ということですが、イベントとしてはあと少し、この完結を記念したものが企画されているようです。

GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 機動戦士ガンダムUC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul désir"

これまでも何度か開催されている「FILM&LIVE」の最終回が 7 月に、それから詳細未定ながら以前開催された『赤の肖像』の対となる朗読劇『白の肖像』が準備中、とのこと。『白の肖像』は舞台挨拶の場で福井晴敏氏が仰っていた話によると、「登場人物はまだ秘密だが、複数名になる。年内の開催をめどに考えている」そうです。アムロとバナージは確定でしょうが、加えてカミーユやジュドーの登場もあるのかな?特に、福井氏は ΖΖ 好きだからなあ(笑。

これで最後だし、どちらかは観に行きたいなあ。

投稿者 B : 01:07 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック