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2013/05/19 (Sun.)

探偵は BAR にいる 2 ススキノ大交差点 @チネチッタ

探偵は BAR にいる 2 ススキノ大交差点

探偵は BAR にいる 2

前作がけっこう面白かったので、続編となる今作も見に行ってきました。

2 作観て思ったのは、この作品には基本的な「型」が存在して、そういう予想を裏切らないやり方で長期シリーズ化を狙っているんだろうな、ということです。必ずゲストヒロインを登場させるあたり『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』の現代版、的な路線でしょうか。
シリアスとコミカルが入り交じる展開と、ヘタに銃をぶっ放すよりも生々しく痛々しいアクションシーンは健在で、楽しめました。が、シリアスとコミカルの割合だったり、聖地巡礼を意識しているような?ロケーションだったり、前作に比べて一般受けを狙った方向にバランスを振ったのは賛否両論かもしれません。そもそも、今回探偵はほとんど BAR にいないし(笑

でも、個人的に気になったのは、政治的にタッチーな要素を盛り込んできた割には広げた風呂敷を畳めていなかったり、あまりちゃんと伏線が張られていないところから犯人が出てきたり、そういうところで「脚本が雑」だなあ、というところです。東野圭吾のような緻密な伏線が最後に繋がってくる話というより「流れと勢い」で話を進めてしまうのがたぶんこの作品の作風なのでしょうが、ちょっと強引な展開が鼻につきました。政治ネタは時期的に原作にはない(似たような場面はあるかもしれませんが)はずなので、このあたりの雑さは映画版の脚本が原因なんでしょうが。
というわけで、ミステリーとしてはイマイチでしたが、そもそも原作からしてこれはミステリーではなくハードボイルド小説と位置づけられているので、これはこれでいいということなのかもしれません。まあ、娯楽としては純粋に面白かったので、良し。ただ、これなら原作のほうが面白そうな予感がするので、原作読んでみるかなあ。電子出版もされているし。

そういえば、本シリーズには松重豊さんが最近にしては珍しくヤクザ役で出演しています。前作では『孤独のグルメ』のドラマ化前だったので気になりませんでしたが、今はどうしてもそういう目で見ちゃうなあ(笑。

東 直己 / 探偵はひとりぼっち

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投稿者 B : 00:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2013/05/11 (Sat.)

ショーシャンクの空に [Blu-ray]

ショーシャンクの空に [Blu-ray]

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DVD から BD に買い換えたシリーズ。今さら説明するまでもない名作ですが、これは BD で持っておく価値はあるでしょう。

無実の罪で終身刑となった主人公アンディ(ティム・ロビンス)の塀の中での生活と、脱獄までを描いた物語。監獄での生活に絶望し、いつの間にかそれに馴染んでしまう受刑者たちの中で、常に希望を持ち続けたアンディの姿と、他の受刑者たち...中でも親友と言える仲になったレッド(モーガン・フリーマン)との交流が心に残ります。
アンディの、絶望の中でも決して折れず、したたかに生き、執念ともいえる周到な計画によって脱獄と復讐を成し遂げた瞬間に強烈なカタルシスが訪れるわけですが、個人的には、そのときの爽快感以上に、「刑務所の屋根の上で看守のおごりでビールを飲むシーン」のような、常に緊張で満たされた映像の中にふっと弛緩できる場面が紛れ込むところに、この映画の何とも言えない良さを感じます。

派手なアクションも VFX もありませんが、最近の私の好みとしてはこういう作品こそ「映画」。完全に脚本と役者の芝居で創り上げられた作品です。
アンディ役のティム・ロビンスは、こういう「コミュニティからちょっと浮いたキャラクター」をやらせたら右に出る者はいませんね。『ミスティック・リバー』のデイヴ・ボイル役とは対称的ながら、染まらない人物像、という部分では共通点が見いだせます。
そしてやっぱりこの映画はモーガン・フリーマンあってこそですね。この映画ではモーガン・フリーマンはあくまで語り部的なポジションにすぎませんが、この映画を思い出すときにまず浮かんでくるのがモーガン・フリーマンというくらい、核になるキャラであり、配役だと思います。個人的には、モーガン・フリーマンが出ている映画に今のところハズレなし。そのくらい、画面を引き締めてくれる役者ですね。

BD として見たときには、さすがに 20 年近く前の作品であることを差し引いても、リマスタリングやエンコードがイマイチなのか...ちょっとディテールが失われてしまった残念な画質だと感じました。もちろん DVD よりは明らかに解像度が高いのですが、1980 年代の映画でももっと高画質な BD はたくさんあることを考えると、これだけの名作なのにいかにももったいない。まあ、BD 化されたのが BD パッケージビジネスとしては比較的初期の頃だったので、リマスタリングのノウハウが今ほどなかった、ということかもしれませんが。とにかくそこだけが残念なので、再リマスター版とか発売されませんかね...。

ともあれ、観終わった後に「いやぁ、映画って本当にいいものですね」と懐かしい台詞のひとつも言いたくなるのは、この映画以上にはなかなかないんじゃないでしょうか。何度観ても心にじーんと来る名作だと思います。

投稿者 B : 22:55 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/05/07 (Tue.)

リンカーン @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

ここのところアカデミー賞受賞作品の鑑賞が続いてますが、こちらは最新のアカデミー賞受賞作品。そして、スピルバーグの最新監督作品。とはいっても、意識して観たわけじゃなくて、まるで本人にそっくりなキービジュアルに興味を引かれて、観てみたくなりました。

リンカーン

リンカーン

リンカーンと言えば奴隷解放と南北戦争。「人民の人民による人民のための政治」という演説はあまりにも有名ですが、この映画はリンカーンの人生の中でも最後の 2 ヶ月に絞って書かれています。私はリンカーンも南北戦争も世界史の教科書に書かれている程度の表面的な知識しか持ち合わせていないので、どこまでついていけるかな...?と若干不安になりながらも鑑賞しました。

こういう誰もが結末を知っている話を映像化する場合は、「どうなったか」よりも「どのようにそうなったか」あるいは「どういう想いでそうしたのか」がどう表現されているかが重要。リンカーンは人種平等を叫び奴隷解放を推進した聖人だったのか?と言われれば、それはどうも必ずしもそうとは言えないようです。南北戦争の原因はどちらかというと、産業の近代化を進めるにあたって労働力の流動性強化が必要になった北部と、綿花栽培などの労働集約的産業中心で「安い労働力」として奴隷が必要な南部、それぞれの経済の都合によるところが大きかった(もちろん、心情的なものも多分にあるでしょうが)ようですね。とはいえ、そういった側面は映画の中ではあまり多く語られることはなく、鑑賞後に改めて調べたわけですが。
ただ、リンカーンの意志と、それを実現するまでの苦悩や苦労について強く印象に残る描かれ方になっていて、そこはとても良かった。それはひとえに、リンカーンを演じるダニエル・デイ=ルイスと、党内のタカ派のリーダー、サディアス・スティーヴンスを演じるトミー・リー・ジョーンズの芝居が良かったことに尽きるでしょう。ともに、実現したい信念と、それを何としても実現したいという意志が強く感じられる芝居でした。

この作品は、リンカーンと南北戦争について描かれた映画でありながら、重要なのはそれらがどういう顛末を辿ったか、ではなく、「真に実現したいことを実現するためにはどうしたらいいか」を描いた映画だと思います。何かを実現するには強い信念が必要だけど、正論だけでは周囲の協力は得られず、却って実現から遠のいてしまうことだって少なくない。そうではなくて、絶対に譲れないものは何か、そのために譲歩できるのは何かの優先順位をつけて、譲歩できる部分で味方を増やしていくことで初めてその実現に近づくことができるのが人間社会なのだ、ということ。言葉を換えれば「何かを実現したかったら、清濁併せ飲める強さを持て」ということを表現したかったのでしょう。そのことについて、これまでの人生においていろいろと身につまされるところのある私には、とても心に深く刺さる映画でした。

また法廷劇好きな私としても、下院での議員たちの言葉の応酬や駆け引きの表現がとても心地よく、楽しめる内容でもありました。奴隷解放のための憲法改正に至る経緯については、おそらくそれなりの脚色が加えられてドラマチックに仕立てられているのだろうなとは思いますが、自分が議事堂の中央にいるかのようなサラウンドの演出も相まって、背筋がゾクゾクするものを感じました。音響という点では、リンカーン大統領本人が使用していた懐中時計の音を使用したシーンなどもあり、映像が比較的おとなしめだったのに対して効果的な音響がとても印象的だった、ということも付け加えておきます。

日本でも、政権交代の後に憲法改正であったり消費税増税であったり、政治的な「決めごと」が今後続きそうな状況です。日本での政治というとどうしても政局報道先行で政策の本質に関する議論がなかなか伝わってこないのが実情ですが、与野党それぞれが実現しようとしていることは何で、何を譲歩することで実現に近づこうとしているのか...といった観点で見てみようと思います。そして、自分の人生においても、今まで以上にそういう意識を持つことで、信念がより研ぎ澄まされる...ということもあるのではないでしょうか。

そういえば、スピルバーグの社会派作品は今までなんだか食わず嫌いで、ほとんどまともに観ていなかったなあ。この映画はとても良かったので、他の作品も改めて観てみようかな。

投稿者 B : 22:22 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/05/04 (Sat.)

国立新美術館『貴婦人と一角獣』展

国立新美術館

豚組 [しゃぶ庵]の隣にある(というより、しゃぶ庵が隣にあると言うべきか)国立新美術館に行ってきました。

写真展ならまだしも、美術展には滅多に行かない私がここに来た目的は、これ。

貴婦人と一角獣展 | 国立新美術館(東京・六本木)

貴婦人と一角獣展

『機動戦士ガンダム UC』の作中で重要な意味を持っているのがこの『貴婦人と一角獣』のタピスリー(タペストリー)。これの実物を初めて日本国内で展示するということで、これは見に行かないわけにはいきません。
このタペストリーはフランスのクリュニー中世美術館に展示されており、フランス国外に持ち出されるのはこれが史上 2 回目(前回は約 40 年前のアメリカ)という、非常に貴重な機会となっています。クリュニー美術館の改修に伴い、その期間中貸し出されることになった、とのことですが、あえて日本に来ることになったのは現在『ガンダム UC』の映像化が進んでいることと無関係ではないでしょう。美術業界に作品のファン、もしくは関係者がいた可能性は、UC のいちファンとしてはなんだか嬉しいものがあります。

貴婦人と一角獣

※館内は当然撮影禁止なので、写真は先日の「FILM&NIGHT MUSEUM」イベントで展示されていたレプリカです。

展示内容は、タピスリー『貴婦人と一角獣』の 6 連作(触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚の五感に加えて『我が唯一の望み』)全作品に加えて、プロジェクタ(エプソンの EH-TW8000 系の機種と思われる)× 6 台を用いたタピスリーの解説映像の上映、タピスリーの分析に基づいたこの時代の文化や自然に関する解説、クリュニー美術館収蔵の他のコレクションの展示、といったところ。「見るのではない、感じるのだ」的な展示ではないので、美術に興味がない人でも堪能できるのではないかと思います。

このタピスリーを作らせたのがフランスのル・ヴィスト(Le Viste)家だということもこの展覧会で初めて知りました。UC の作中で重要な役割を果たすビスト(Vist)財団の名前はこれに因んでいるようです。「一角獣と獅子」というモチーフだけでなく、作品の世界観自体がこのタピスリーを起点に作られている、ということでしょうね。宇宙世紀ものという既に完成された物語世界に後付けで包含的な設定を付加できるというだけでも大変だったと思いますが、その過程でこのタピスリーやユニコーンガンダムの設定を計算ずくで当てはめていく作業はどのようなものだったのか、福井晴敏氏に一度じっくり聞いてみたいところです。知り合いじゃないけど(笑

貴婦人と一角獣

人間の身長よりもはるかに大きなタピスリーは、おそらく『ガンダム UC』という作品を知らなくても、現物を前にすると立ち尽くしてしまうほどの存在感があります。修復作業を経ているとはいえ、500 年も前に作られた作品がこれだけの状態で保存されているというのもすごい。タピスリーなので、絵画ではなく織物で表現されているため、その質感を実感するには実物を見るしかありません。6 枚でそれぞれ大きさや縦横比が少しずつ違う、というのも、実物を見て初めて知りました。ただ、美術館なので照明は薄暗い白熱灯系で、見え方は UC の映像に登場した極彩色ではなく、もっとぐっと落ち着いたものでした。
この巨大なタピスリーは、当時のヴィスト家の結婚祝いとして製作されたものらしい、ということですが、クマデジさんによると「石造りの城に住んでいると、こういうのを掛けておかないと音が反響しすぎて生活しづらいのでは」とのこと。なるほど、美観と実益を兼ねているということですね。

これは本当に見に行った甲斐がありました。私と同じように、普段は美術館になんて来なさそうな三十~四十代男性の姿はけっこうな割合で見受けられましたが、おそらく同じ気持ちだったんじゃないでしょうか。この展示は 7 月まで新国立美術館で、その後 10 月まで大阪で実施されるとのことですが、今回を逃すと日本で展示される機会はもうない可能性もあります。UC のファンでなくとも、一見の価値はあると思います。

個人的に、私のたった一つの心残りは...「有料の音声ガイドのナレーションがフル・フロンタル」だったのに借りなかったということでしょうか(;´Д`)ヾ。展示にはどこにもガンダムを連想させるようなものがなかったので、こういう仕込みがされているとは全く考えていませんでした...orz。これは、会期中にもう一度見に行くしかないか。

投稿者 B : 11:00 | GUNDAM | Movie | Soliloquy | コメント (0) | トラックバック

2013/05/01 (Wed.)

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX [Blu-ray]

ホビット』の BD を観たら、改めて LOTR の三部作を観たくなって...結局 BD-BOX を買ってしまいました(ぉ

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX [Blu-ray]

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LOTR のパッケージメディアは、DVD の通常版(コレクターズ・エディション)とその後に出たスペシャル・エクステンデッド・エディションも買ったので、パッケージとして買ったのはこれで 3 回目(ちなみに通常版は去年引っ越したときにさすがに手放しました)。BD-BOX は 2010 年に一度出たんですがこれが通常版の BOX(トリロジー BOX セット)。その後、2011 年末にエクステンデッド・エディション(DVD のスペシャル・エクステンデッド・エディション)の BD-BOX が出ていましたが、けっこういい値段するのでなかなか手を出せずにいました。それが今回、『ホビット』がきっかけになって、観念して購入。

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX

届いた BD-BOX。金ピカのボックスに入っていて、けっこう高級感あります。厚みもあるし、何より「力の指輪」がどどんとデザインされた装丁がカッコイイ。

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX

中には、かなり厚みのある BD 用プラスチックケースが 3 箱入っていました。いずれバラ売りすることも装丁したパッケージングなのかもしれませんが、そこはプラケースじゃなくてデジパックにしてほしかったところです。高いんだし...。

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX

BD ケースの中身。説明書(物語の世界観とかではなくて、単純にディスクの仕様やナビゲーションマップが書かれている)と本編ディスク 2 枚、特典ディスク 3 枚という、一部につき 5 枚構成になっています。本編を 2 枚に分けるというのは DVD 版のスペシャル・エクステンデッド・エディションと同じですが、2D の BD で本編 2 枚って...。まあ長いし、英語と日本語の音声を DTS-HD Master Audio で収録、さらにオーディオコメンタリーも入っていたらそうなるということでしょう。
しかも特典映像は BD ではなく DVD。さすがに 10 年前の映画なので、特典映像の HD マスターまで残っていないということなのかもしれませんが、ここはちょっと残念。DVD の SEE 版の特典ディスクとも大半がかぶっているんだろうし。

ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション

ちなみに DVD の SEE 版のパッケージはこんな感じでした。当時はボックスセットではなくそれぞれ単品だった、ということもありますが、まるで上製本のような装丁だけでも所有感がありました。デジパックの仕様も凝ってたし...。この作品に限ったことではありませんが、旧作の BD 化にあたってはいかな大作といえど DVD に比べて見劣りするパッケージになってしまうことがほとんど、というのは、映画ファンとしては悲しい。もっと愛を注いでほしいなあ。

ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション

ともあれ、画質を比較してみましょう。こちらは DVD(SEE 版)。これでも当時としては高ビットレートで収録された DVD で(通常版よりも高ビットレートだった)、高画質に感激したものでしたが、今の HDTV で観るとさすがに DVD フォーマットの限界が見えてしまっています。輪郭は甘いし、字幕はガタガタ。上の写真のシーンはアップだから比較的マシなほうですが、戦闘シーンなど、引きのカットではさすがに見るに堪えません。

ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッド・エディション トリロジー BOX

対して BD。サムネイルサイズの画像では違いが分かりにくいかもしれませんが(クリックで拡大表示できます)、輪郭がくっきりとしたのに加えて、画面全体のコントラストが大幅に向上して、キリッとした画になっているのが分かると思います。とはいえさすがに 10 年前の作品なので、『ホビット』を観た直後だと「あれ?BD といってもこの程度の画質なんだっけ?」と思ったものでしたが、DVD と比較すると差は一目瞭然。暗いシーンや動きの激しいシーンが多い本作では、やっぱり情報量は多ければ多いほど良いわけで。

とりあえず『旅の仲間』だけ観てみましたが、敵といってもせいぜいオークが魔狼(ワーグ)に乗って追っかけてくるだけの『ホビット』に比べると、いつどこから何が出てくるか分からない『LOTR』のほうがスリリングだし、展開も速くて引き込まれますね。『ホビット』を観た後だと、「ああ、『ホビット』のあのシーンがここにつながるわけか」ということに改めて納得できて、より楽しめます。
本編だけでも三部すべて観ると合計 12 時間コースの長丁場ですが(;´Д`)、GW 後半戦のおたのしみ、ということで、満喫したいと思います。

投稿者 B : 21:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/04/29 (Mon.)

ホビット 思いがけない冒険 [Blu-ray]

ホビット 思いがけない冒険 3D&2D [Blu-ray]

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昨年末に劇場公開されたばかりの本作がサクッと BD 化されてしまったので、サクッと確保。

「3D&2D BD セット」「BD&DVD セット」「DVD 単品」という悩ましいパッケージラインアップでしたが、(どうせ DVD メディアであっても観ないだろうし)将来的に 3D 視聴環境を揃えたときのことを考慮して 3D&2D BD セットを購入。3D にすると収録する情報量が増えるせいか、本編だけで 3D 版が 2 枚組、加えて 2D 版の本編ディスクと特典ディスク、という 4 枚構成になっていました。

劇場では 3D で鑑賞しましたが、物語序盤はかなり 3D 化を意識したカメラワークだったものの、全体としては特に 3D で観なくてもいいんじゃね?とは思っていました。が、改めて自宅の 2D 環境で視聴すると、特に暗くて画面内の情報量が増える戦闘シーンなんかでは 3D で奥行き方向の視覚情報として「何がどこにあるか」が見えるので、2D よりも状況が把握しやすい、というのは比べてみて初めて解りました。2D だと「なんかわちゃっとした画」にしか見えないシーンもいくつかあって、ああ、これは確かに 3D で観る価値はあるわ。

ストーリーに関しては、ホビットとたくさんのドワーフたちが登場するということで LOTR の本編に比べると全体的にコミカル。ではあるんですが、ほぼ全員ドワーフだとさすがにキャラのバリエーションが狭いのと、最初の「旅に出るまでのいきさつ」がちょっと冗長かなあ、という気はします。このあたりのスピード感と凝縮感は LOTR のほうが上かも。とはいっても、『ホビット』が LOTR のスピンアウトというわけではなくて、原作の出版時期では『ホビットの冒険』が先にあって、その続編として『指輪物語』が作られたんですよね。

映画のほうは、第二部『スマウグの荒らし場』が今年末、第三部『ゆきて帰りし物語』が来年末、ということで順調に公開されていくようなので、そちらも楽しみです。でも、改めて LOTR 三部作のほうも観なおしたくなりました...ということで、続きます(ぉ

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/04/26 (Fri.)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q [Blu-ray]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO. [Blu-ray]

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発売日には届いていたのに時間と体力が取れなくて放置してしまっていましたが、ようやく鑑賞。

昨年 11~12 月にかけて劇場で三回観たので(笑)もうストーリーに対する感想とかは新しいものはないんですが、初回は話が飲み込めずにポカーン、だったのが、やっぱり回数をこなすごとに細かい台詞や演出の意図が理解できるようになっていて、ああこういう作りこそがエヴァなんだよなあ、と思い知らされます。でも、まだまだバラ撒かれただけの伏線が大量に残されているので、一日も早く『シン』が観たいところ。今度こそ本当に完結させる気があるのでしょうか(笑

『序』『破』では上映版から BD/DVD のバージョンの間には追加・修正されたシーンが数多くありましたが、この『Q』の BD/DVD はバージョン 3.33 とはいえ、公開からさほど間を置かずに発売されたこともあって、シーンの追加は特にないもよう。その代わり、主に CG で製作されたシーンを中心に映像ディテールの追加やクオリティアップが随所にわたって施されていて、一回観ただけでも映像が細かくなり、CG と手描きアニメの馴染みが良くなっているのが分かりました。
逆に『巨神兵東京に現る』のほうは、直視型ディスプレイで観ると特撮の不自然な部分が特撮博物館や劇場で観たとき以上に気になる。これは自然な映像で楽しみたいならプロジェクタのほうが良いかもしれません。

『Q』ってどうにも救われない話なのに、何故か繰り返して観たくなる妙な中毒性を持っているんですよね...。明日から GW だし、『序』から順番に見返してみたい気もしてきました。

投稿者 B : 23:33 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/04/15 (Mon.)

アルゴ [Blu-ray]

アルゴ [Blu-ray]

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アカデミー賞受賞作品。『グッド・ウィル・ハンティング』からの流れで、ベン・アフレック監督兼主演のこの映画が BD 化されたのを思い出して鑑賞しました。

1979 年のイランアメリカ大使館人質事件を題材にしたドキュメンタリー映画。イラン国内で人質となる難を逃れカナダ大使館に保護された 6 人の救出のために『アルゴ』という架空の映画を製作発表し、CIA が実行した救出作戦の話です。私の年齢的には中東情勢の最初の記憶はイラン・イラク戦争なので、この事件は物心つく前の出来事なのですが、こんなことがあったんですね...。「架空の映画をでっち上げて救出作戦を実行する」とか、並の映画よりも映画っぽいというか、荒唐無稽すぎる。だからこそ、実際の映画の題材になり得るという話なんでしょうが。

CIA の人質救出作戦を題材にしたハリウッド映画というと、いかにも派手なスパイ映画を想像しがちですが、この映画はそんなこともなく。爆発はおろか銃による発砲もほとんどありません。作戦は比較的淡々と進んでいきますが、荒唐無稽な作戦を上司に納得させるくだりや映画関係者を巻き込んでいくくだりは、なかなか皮肉が効いていて面白かったです。特に映画人たちの非常識な振る舞いに関する描写がなかったら、2 時間の本編の中で緊張の連続で、見終わった後にもっとどっと疲れていたことでしょう。
肝心の救出作戦についても、ハリウッドでこういう精神系のハラハラ感が作れるのか!と目から鱗が落ちる勢い(笑。映像的な派手さはあまりありませんが、なかなか手に汗握る展開でした。まあちょっと脚色過多なきらいはあるし、クライマックスにムリヤリ画面を派手にしようとする演出があってそれはどうなの、と思いはしましたが、全体的にはなかなか面白かった。最近、ハリウッド映画を食わず嫌いしすぎていたかもしれないな、とちょっと反省しました。
まあ、こういう題材の映画はどうしてもアメリカのプロパガンダっぽく見えてしまうのは宿命だし、そもそもこの事件だって原因を作ったのはアメリカの独善だよね?というツッコミはあるのですが...。

それにしてもベン・アフレック、なかなか良いなあ。ここのところイーストウッド漬けでしたが、ちょっとベン・アフレックの他の監督作品も観てみたくなりました。

投稿者 B : 23:40 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/04/06 (Sat.)

ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]

ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]

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スター・チャンネルの宣伝番組でたまたま見かけて映像の美しさに魅了され、観てみようと思った映画です。

父の形見である機械人形を修理することを生きがいとする、パリのある駅の時計台にひっそりと暮らす少年ヒューゴが、ある老人と少女に出会って...というお話。少年少女が主人公で、どことなく『ハリー・ポッター』シリーズを彷彿とさせる画で、時計台の歯車の動きの描写が圧巻で、映像を見ているだけでワクワクさせられるものがありました。

(メカオタ的に)思わずドキッとしてしまうデザインの機械人形と、謎のハート型の鍵穴。父が残した、修復のヒントが描き込まれた手帳。ハート型の鍵を持つ少女と、老人の過去に秘められた謎...これはどんな冒険が待っているんだろう?と思ったところで、舞台としてはそれ以上の広がりは特になく。駅だからエキストラ(駄洒落じゃないよ)はたくさんいるけど、主要な登場人物は 5 人程度、と広がりもなく終わってしまって、ちょっと肩透かしでした。
話としては「映画史に捧げる映画」とでも言えば良いのでしょうか?制作陣の映画に対する愛が伝わってきて、それはそれで良いと思いましたが、観る前に期待していたものとはちょっと違ったので、やや残念。『ハリー・ポッター』のつもりで観たら『ニュー・シネマ・パラダイス』だったとでも言えば良いのか...どちらも好きなんだけど、カレーを食べようと思ったら天ぷらそばが出てきた、的なもにょり感は何とも。何となく伏線っぽいネタがちりばめられているのに実際は特に伏線でもなく、という部分も多かったので、余計に肩透かしを食らったのだと思います。

でも、やっぱり駅の時計台の映像的なギミックはメカ好きならたまらないと思います。我が家には 2D の視聴環境しかありませんが、これは 3D ならもっと楽しかっただろうなー。

投稿者 B : 22:43 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2013/03/30 (Sat.)

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち [Blu-ray]

私の映画の趣味の一部分は、DVD の全盛期に受けたむっちーさんの影響が強く残っています(笑)。この映画もそのひとつで、DVD から BD へのメディアチェンジをして時折見返す価値があると思った作品。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち [Blu-ray]

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MIT で清掃の仕事をするウィル(マット・デイモン)は、仲間とつるんではよくケンカや窃盗などの問題を起こす孤児。しかし実は数学をはじめとした学問に天才的な能力を秘めていたことを MIT のランボー教授に見出される。しかし彼は幼少期に受けた虐待が原因で自分の殻に閉じ籠もっており、いち学者として彼の才能をなんとしても開花させたいランボー教授はかつての同僚、心理学者でセラピストのショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)のもとにウィルを連れて行く。はじめのうちは心を閉ざし、ショーンを傷つけるような態度ばかりを取ったウィルも、ショーンが自分と同じような心の傷を負っていることを知り――。

私が好きな「生まれも育ちも全く違う二人が出会うことで始まる物語」の原点のような作品です。最初はロビン・ウィリアムズが出ているから観たようなものでしたが、見終わった後に深く心に残るものがある映画だと思います。それぞれのトラウマに悶えるマット・デイモンとロビン・ウィリアムズの芝居や二人の心の交流に、初見のときには心を打たれましたが、今改めて見返すと、むしろウィルの親友チャッキー(ベン・アフレック)の芝居が最高に良い。途中まではその日暮らしの単なる悪友にしか見えないのに、終盤で「お前は俺たちとは違って『当たりくじ』を持っている人間だ。それを換金しないなんてことは俺が許さない。ある朝俺がお前を迎えに行ったら、何も言わずにお前が旅立って、いなくなっていてくれたらいいと思ってる」という台詞と、ラストシーンの満足げな、それでいてどこか少し寂しそうなあの表情が、マット・デイモンとロビン・ウィリアムズの芝居を喰ってしまうくらいに良い。初見当時この映画よりも先に『アルマゲドン』『トータル・フィアーズ』あたりを観て、よくいるハリウッドのイケメン俳優だと思っていましたが、この映画を観てその印象を訂正することになりました。

出会いと別れが交錯する、この季節になると決まって見返したくなる映画です。

投稿者 B : 23:07 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック