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2012/07/27 (Fri.)

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ [Blu-ray]

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ Hybrid Pack [Blu-ray]

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いやはや、ずいぶん待たされた感のある『愛おぼ』の BD がようやく発売されましたね。

今までにも何度か書いていますが、私はリアルタイムではマクロス世代。幼稚園から小学校にかけては、ガンダムごっこではなくマクロスごっこやオーガスごっこで遊んだ世代です。なので、この BD も買わずにはいられませんでした。
ちなみに、この BD は『イツワリノウタヒメ』『サヨナラノツバサ』と同様、PS3 向けゲームが同じディスク上に記録された Hybrid Pack 仕様。ゲーム販路での流通となっていて、家電量販店だと DVD 売場には売っていないので、ゲーム売場でわざわざ「PS3 のマクロスください」と言ったら最初通じなかったという(´д`)。

内容は今さら言うまでもないと思うので、画質に関して。

けっこう画質にムラがありますね。キャラクターのアップ画面を中心に、マクロスの艦内外のメカ描写などは最近の作品だと言われても信じてしまいそうなほどクッキリハッキリしていて驚きました。近年のアニメでは見やすさのためにむしろ省略してしまうディテールまで描き込まれた部分がハッキリと見えたり、オリジナルでは宇宙にこんなにたくさんの星が描かれていたのか!と感嘆するほどに高精細で、かつオリジナルのコントラスト高めな映像をよく再現しています。いっぽうで場面によってはフィルムグレインがかなりザラついた質感で残っていたり、特に引きの構図や画面全体で動きが大きめなシーン、および特にゼントラーディ艦内のシーンで、画面のピントが合っていなかったり、輪郭線が二重に見えたり、という症状が見られました。ゼントラーディの台詞に関しては字幕が入っているため、おそらくその撮影上の事情などもあるのでしょうが、高画質なシーンと DVD 以下と思えるシーンの落差が激しくて、せっかくの集中が乱されてしまうことがままありました。ただ、きれいなシーンは本当にきれいで、それだけでもファンは観る価値あると思います。

まあ作画のクオリティや画質やメカの完成度で言ったらマクロス F のほうが当然素晴らしいのですが、やはりオリジナルはオマージュには超えられない何かを持っていると思います。また部屋を真っ暗にして、ちょいちょい観よう。あるいは、これは久々にプロジェクタを引っ張り出してきて観たいですね。

投稿者 B : 02:00 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/07/25 (Wed.)

おおかみこどもの雨と雪 @109 シネマズ川崎

映画「おおかみこどもの雨と雪」

おおかみこどもの雨と雪

先週末から公開されたばかりのこの映画、さっそく観に行ってきました。

細田映画ファンとしては 3 年ぶりの新作ということで、ずっと楽しみにしていました。反面、今までの作品とはちょっと毛色が違いそうな雰囲気も漂っていたので、不安半分・・・というのもありつつ。「おおかみおとこ」と人間の女性の間に生まれた二人の「おおかみこども」の物語、という以外にほとんど事前情報を仕入れずに観に行きましたが、今までの細田映画とも、私が想像していたような方向性とも随分違っていて、驚きました。
どちらかというと『トトロ』や『ポニョ』のような、大人も子どもも楽しめる作品なのかな、と思っていたら、むしろ子どもには難しいだろう、大人向けの作品でした。『おおかみこどもの雨と雪』というタイトルながら、主役はむしろ宮﨑あおい演じる母親の「花」の子育てと人生の物語。二児の親としては、姉の「雪」が生まれた瞬間から、私も完全に人の親の目線で作品の世界に没入していました。

まだ公開直後なので内容のネタバレは避けますが、クライマックスはもっと盛り上がるのかと思ったら、案外淡々と進んでいくものですね。物語のダイナミクス的には『アリエッティ』的な抑揚なので、予告編の躍動感あふれる映像の延長線上を期待していると、静かなクライマックスに肩透かしを食らうかもしれません。でも、このストーリーと、主人公・花のキャラクターにとても相応しい結末で、エンドロールを観ながら何度も余韻をかみしめてしまいました。
ストーリーは花とおおかみおとこの出会いから、雪が 13 歳になるまでを描いているので、私の長女はちょうどその半分。雨と雪の姿が、あまりにも自分の娘たちの姿にオーバーラップして見えたので、これからの 6 年、そしてその先、を想像すると、なんだか自分が全然足りていないような気がしてきます。

さておき。

この作品の舞台は、二人の出会いから子どもたちが生まれる前までを国立(明らかに一橋大学と思われる学校がありましたね)、そして花が二人のおおかみこどもを育てていく山あいの農村を富山県上市町をモチーフとしているようです。富山が舞台になったのは、細田守監督自身の出身地がこの上市町だからというのが大きいでしょうが、花たち三人が田舎に引っ越し、あの独特の稜線が画面に現れた瞬間に、立山の麓が舞台であることを認識しました。それくらい、海沿いに生まれ住んだ私ですら判るほどに、富山県人はあの山の形を毎日目にしながら生きていて、心に刻まれているということだと思います。
私は山のほうの暮らしは分かりませんが、10 歳の頃に建て替えられる前の生家は築 100 年を超える古民家だったので、花たちのボロ家での住まいには本当に懐かしくなりました。そういう、建物だったり街角だったり風景だったり気候だったりするものの描写が本当にリアリティがあって、もしかしたらこの作品の本当の主役はこの映像美術そのものなのではないか、と思ったほどです。ジブリのそれとはちょっと方向性が違うし、リアルに描写しすぎなんじゃないかというのが少し鼻につくほどでさえありましたが、この美術はアニメ作品の中でもマイルストーンのひとつになると思います。

いい映画でした。そして、私が家にいない間子どもたちを見てくれている奥さんに、もっと感謝しないといけないなあ、というのを痛感した映画でもありました。

投稿者 B : 23:58 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/07/20 (Fri.)

となりのトトロ [Blu-ray]

となりのトトロ [Blu-ray]

となりのトトロ

『となりのトトロ』の BD がようやく発売されたので、私ももちろん購入しました。

DVD も持っているんですが、さすがに DVD の普及初期(2001 年)の発売なので、HDTV で今観ると画質的にはかなり厳しい。エンコード技術やプレイヤー側の再生時補間技術の向上で、DVD でも最近発売されたものはパッと見で HD 画質なんじゃないかと錯覚するくらい高画質なものも少なくないですが、逆にそういうのに見慣れてしまうと、画質が気になって楽しめないレベルだと思っていました。
加えて、ここ 4~5 年の間に娘たちに雑に扱われたせいで、DVD の盤面自体やトールケースもけっこう痛んできていて、BD の発売を心待ちにしていました。

ちょうど先週、BD 発売の販促を兼ねて日テレの地上波で放送されていたので、その録画も併せて画質比較しながら鑑賞してみました。視聴環境はちょっと古い機材ばかりですが BRAVIA KDL-46X5050+BDZ-X95 です。

■DVD
となりのトトロ [DVD]

まずは DVD。子どもたちのおかげでもう合計 100 回は観て、ほとんど全台詞を暗記してしまったというくらいに見慣れた画質です(´д`)。輪郭がぼやけた線の太い描写で、ところどころエッジがゴーストのように二重に見えていたり、偽色っぽいものが見えていたり、そもそも映像の周囲に黒枠が表示されていたり、なんとも残念な画質。今までは「古い作品だから仕方ない」と諦めていましたが、ナウシカラピュタの BD の高画質を見せつけられると、これも早くなんとかならないかなあ、とずっと待っていました。

■地上デジタル放送
となりのトトロ [地上デジタル]

これが先週の日テレ『金曜ロード SHOW!』の画質。去年くらいまでの放送では SD ソースのアプコンというのが明らかに判る画質でしたが、今回のは全体的に線がパキッとして、明らかにマスターから HD 化されたんだろうなという解像感になっています(確か、番宣でも「史上初の超高画質放映」とか何とか言っていましたね)。
見るからに DVD よりも高画質ですが、全体的にフィルムのグレインらしきザラザラが気になる画質で、ちょっと集中しては観ていられないのが辛いと感じます。このザラツキは暗部よりも明部に顕著で、サツキとメイが活き活きと走り回るシーンでこそ気になる・・・というのが非常にもったいない。

■Blu-ray
となりのトトロ [Blu-ray]

そしてこれが BD の画質。地上波と同じソースかどうかは判りませんが、ビットレートの違いからくる解像感の差は明らかで、輪郭はくっきり、セル画の重ね具合が画面から読み取れるほどです。ジブリの BD 制作の方針か、ナウシカやラピュタと同様にフィルムのグレインはあえて残してあるような質感ですが、地デジ版のようなザラツキではなく、あくまでフィルムの質感が伝わってくる程度のグレイン感。色調が地デジ版とは明らかに違って BD のほうがグッと落ち着いた彩度・コントラスト感なので、地デジのほうは放送時の画質調整で彩度・コントラストを強めた結果、同じマスターを使っていてもグレインが悪い方向に強調されてしまったのかな・・・と推測します。

ソースが古いので、いずれにしても近年のデジタル制作のアニメのようなクッキリハッキリした画質にはなりませんが、24 年前の作品であることを考えれば、十分以上に満足できる画質だと思います。
ただ、これもジブリの方針なのか、フィルムの揺れはあまり修整されていないようで、注意して観ると画面が細かく揺れているのが高画質になったぶん逆に気になります。贅沢かもしれませんが、HD 画質に慣れてしまった身としては、もうちょっと修整してくれても良かったのに、とは思います。

ちょっとだけ映画の中身の話をすると、かれこれ 100 回は観たこの作品を観るたびに思うのは、この映画の中のおとうさんの父親像。サツキの「(トトロに)また会える?私も会いたい!」に対して、おとうさんが「そうだな、運がよければね。」だったり、メイの「おとうさん、明日、芽でるかな。」に対して「そうだなあ。トトロなら、知っているんだろうけどな。」だったり。自分だったら、きっとそこで「そうだね、良い子にしてたらね」と親の都合を押しつけてしまうであろうところで、それをしない父親像に、毎度、このおとうさんには絶対勝てないなあ、と思わされます。まあ、それは子どもに対してだけではなくて、おかあさんの「今、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの」に対する「案外そうかもしれないよ」であったり、そういう「物事をワクにはめずに、あるがままを受け入れる」みたいな生き方そのものから来るのかもしれませんが。

娘たちは明日から夏休みに入りますが、そんなことを考えながら、またトトロの BD を観たいと思います。でも、雑に扱われるのはイヤなので、私がいないときは今までどおり DVD で観させるようにしよう(笑。

となりのトトロ [Blu-ray]

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2012/07/18 (Wed.)

ステキな金縛り [Blu-ray]

ステキな金縛り Blu-ray スタンダード・エディション

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発売日に Amazon から届いていたのに時間がなくて 1 ヶ月以上も放置していましたが、先日の三連休に時間を作って鑑賞。

劇場公開時に観に行っていて、かつそれから半年あまりしか経っていないので、内容に関してはそれほど感想に違いはないんですが、改めて観るとこの映画の西田敏行の芝居はやっぱりイイ。三谷作品での西田敏行は今まで基本的にギャグキャラでの登場が多く、今回も「落ち武者役」という最大の出オチに近い起用をされていますが(笑)、ギャグパートは当然ながら、シリアスなシーンでの泣かせる演技とのコントラストが素晴らしい。全編コメディ、でも最後にホロリと泣かせる、という三谷幸喜の作風にこれほど合っている役者もほかにいないんじゃないでしょうか。

ただ劇場から通算 2 回目の視聴となると、途中に挟み込まれた過去の三谷映画とのクロスオーバー的演出や、ところどころの笑いが冗長だな、と感じてしまう部分がちょっと鼻についたかな。約 2 時間半の長丁場ですが、これでもかなりカットされたシーンがあるというから驚きます。もうちょっとコンパクトにまとめた 2 時間バージョンを本編(劇場公開版)として、BD で完全版という手法でも良かったんじゃないかと。

私も歳を取ったのか、最近の三谷作品にはキャストも脚本もてんこ盛りすぎてそろそろお腹いっぱい・・・と感じることも少なくなくなってきましたが、ほぼただ独り笑い抜きで良い芝居してる中井貴一とか、日本でトボケキャラをやらせたら右に出る者はいない阿部寛の安定感とか、38 歳にしておそらく女優歴上もっとも可愛げのある役を演じる深津絵里とか、豪華なキャスト陣それぞれの芝居、という観点でもなかなか楽しめる作品だと思います。

三谷映画といえば、新作が来年予定されているようで。

信長の死後、秀吉と勝家が頭脳戦!小説「清須会議」を三谷幸喜が映画化、来秋公開 | エンタメ | マイナビニュース

三谷幸喜の時代劇というと、賛否両論だった 2004 年の NHK 大河ドラマ『新撰組!』がまだ記憶に新しいところですが、今回の映画はどんな作品になるのでしょうか。

三谷 幸喜 / 清須会議

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投稿者 B : 22:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/07/07 (Sat.)

アメイジング・スパイダーマン @TOHO シネマズ渋谷

観に行ってきました。

アメイジング・スパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン

3D 上映だったので、まずは 3D の話を。

東宝系の初期の 3D 上映は XpanD 方式だったので、『AVATAR』を観てそのクオリティの低さに落胆して以来敬遠してきましたが、いつの間にか別方式を採用していたことを、今回初めて知りました。私以外にも、3D 上映だとまず東宝は外すという人は少なくないと思うので(笑)、その認識は改めた方がよさそうです。
東宝が最近導入している 3D 方式は映画館によって異なるようですが、大半の劇場では MasterImage 3D、一部の劇場で Sony Digital Cinema 3D、および期間限定で RealD という内訳になっていて、いずれも円偏光方式の設備に切り替えてきている模様。当初は 3D を一挙に多館展開するために設備投資の少ない XpanD を採用したのでしょうが、やはり画質面で失ったもの(客も含む)が大きかったのか、1 年ちょっと前に方針を転換したようです。

まあ画質ならばやはり IMAX 3D が最高なのでしょうが、今回は私の未見だった MasterImage 3D か Sony Digital Cinema 3D で観てみようと思い、東宝系に行ってみることにしました。で、せっかくなので元祖 3D 大王がまだレビューしていない Sony Digital Cinema 3D を採用している TOHO シネマズ渋谷(旧渋東シネタワー)に行ってきました。調べてみたところ、この Sony Digital Cinema 3D で使用されているプロジェクタは、4K 上映にも対応した SRC-R320 を使っているようですね。4K を 2 分割してフル HD の左右チャンネル用映像を投影する仕組みで、3D 方式そのものは RealD の派生形という位置づけのようです。

Sony Digital Cinema 3D

これが劇場で渡された 3D メガネ。ソニーロゴも RealD ロゴも入っていない無印メガネですが、仕組み自体は RealD と同じ。なので、RealD のメガネを持って行けばそのまま使える(そして、メガネ分の ¥100 だけ値引きされる)ようです。

3D の感想としては、原理を同じくする RealD とさすがにほぼ同じようなものだと感じました。『ファントム・メナス 3D』を RealD で観たときのように、IMAX 3D に比べると少し明るさが落ちて微妙に青みが強くなるものの、画質としてはまあ許容範囲。解像感もじゅうぶんで、没入できる画質だと感じました。実は本編の前に挟まれた『アベンジャーズ』予告編の 3D がキツすぎて、これは長時間見るに堪えない・・・と思ったのですが、本編が始まってしまえばごく自然なレベルの立体視になったので、一安心。映画の作りとしては、基本的に人間ドラマの部分は立体視をあまり多用せず(メガネをときどき外しながら観ていましたが、字幕以外 3D になっていなかったシーンも多かった)、アクションシーンで効果的に使うというメリハリの効いた使用法で、むしろそれが有効だったんじゃないかと思います。
アクションシーンについては、スパイダーマンがターザンのように飛び回るシーン、スパイダーウェブを発射するシーン、そして当然リザードとのバトルシーンではこれでもかというくらいに多用。私は高所恐怖症なので、スパイダーマンが飛び回るシーンは背筋が凍るんじゃないかとしんぱいしていましたが、立体視の見せ方がうまいのか、落下シーン以外はとても心地良い浮遊感をおぼえたほどで、むしろ楽しめました。

正直なところ、自宅のテレビはそうそう買い換えられるものでもないので、3D はハレの日(映画館)のお楽しみということにして、自宅は別に 2D でもいいよね・・・と思っていたんですが、これの 3D BD が観られるなら自宅に 3D 環境を導入したいかも、とちょっと真剣に考えてしまいました。テレビの買い換えは難しいので、せめて HMZ-T1 の入手性が改善したら、検討してみようかなあ・・・。

さて、映画そのものの感想はネタバレを避けるため軽めにしておきますが、主人公ピーター・パーカー/スパイダーマン役は今回からアンドリュー・ガーフィールドになりました(今回から、というより、前回の三部作と今回のシリーズはパラレルワールド的な位置づけ)。彼は最近だと『ソーシャル・ネットワーク』で Facebook の共同創始者エドゥアルド・サベリンを演じていましたね。その印象がまだ強いのか、正直ちょっと「ピーター・パーカー」として見るのは無理があるような・・・。個人的には、前回のトビー・マグワイアの垢抜けないとっちゃん坊やっぷりがハマりすぎていたので、こんなモテそうなピーター・パーカーはちょっと違う。まあ、映画自体別物ですし、今までのピーター・パーカーとは別物として見れば、これはこれでアリだとも思えるんですが、ちょっといろんなところがスマートすぎるんだよなあ。

また、映画全体を通してのつくりも、従来のアメコミをそのまんま実写化したかのようなサム・ライミ節とは全く違って、なんかすっかり洗練されちゃったというか(笑。同じ原作を土台にして、基本的なストーリーは似ていながらも、観終わった後の感覚はダークヒーローものの代名詞としてのスパイダーマンではなく、王道ヒーローもののそれに近くて、良い意味で裏切られました。確かにちょっと洗練されすぎていて、スパイダーマンとして見るとそれが鼻につく部分もあるんですが(笑)、いかにもアメリカ映画らしい伏線/回収とクライマックスの盛り上げや、スピード感と爽快感のあるカメラワークが効いています。あとは、スパイダーマンならば、ラストシーンは一件落着、だけどなんだか心が痛む・・・みたいなのがあっても良かったような気はします。
あと、原作のスタン・リーがあんなところでカメオ出演していたとは!(笑)。観に行こうという方は、ぜひスタン・リーがどこにどう出てくるか、刮目したほうがいいと思います。

賛否両論ありつつも、個人的には、もしかしたら旧三部作よりこっちのほうが好きかもしれません。ただ、あの日本版エンドロールはいただけないでしょう(´д`)・・・。基本的に私はエンドロールはいかに長くても最後まで席を立たず、暗い劇場内でキャストやスタッフの名前を眺めながら余韻に浸りたいのですが、あのエンドロールは完全にぶち壊してくれました。BD リリースの際にはエンドロールは選択式にさせてほしい(´д`)。

投稿者 B : 23:53 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/06/28 (Thu.)

銀河英雄伝説 [DVD]

今日 Twitter で軽く『銀河英雄伝説』の舞台化の話題が出ていましたが、

実は、このタイミングで私も初めて OVA を観ていたりします。

銀河英雄伝説 Vol.1 [DVD]

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今、ようやく本伝の 2 期にさしかかったところなので、本伝の 1/4 程度といったところでしょうか。

ゴールデンウィークに ANIMAX で外伝を放送していて、そういえば有名な作品なのにちゃんと読んだことがなかったな・・・と思って、ツタヤで 1~2 週に 1 本借りてきては少しずつ観ています。世代的には私より 5~10 歳くらい上の人のほうがど真ん中だと思うので、私の青春時代にはあまり刺さってこなかったんですよね。
なぜこのタイミングで話題になっているのかと思ったら、今年は原作が完結して 25 周年らしく、それを記念していろいろ企画が行われている模様。宝塚で舞台化されたり、それ以外にも同時並行的にラインハルトをシンケンレッド役の松坂桃李ヤン・ウェンリーを LUNA SEA の河村隆一オーベルシュタインを access の貴水博之、というもはや誰に向けているんだか分からないようなキャストで舞台化していたり、人によっては原作に対する冒涜とも思いかねない状況になっていると言えます。

私はこの作品についてはハマッたというよりどちらかというと惰性で観てしまっているような状況ですが(笑)、かなり『スター・ウォーズ』の影響が見て取れますね。まあガンダムもスター・ウォーズがあったから生まれてきた部分が大きいので、それ自体の是非は言いませんが、アメリカ的なシンプルな『スター・ウォーズ』のストーリーに対して、こちらは史実や現実の社会問題などをモチーフに描かれているエピソードが多いのが大きな違いでしょうか。あと、戦闘は艦隊戦が中心なのでスター・ウォーズやガンダムのような派手なアクションもなく、淡々と描かれることが多い(むしろ宇宙戦の映像描写として今観ると稚拙)なのが特徴だと思います。基本的に、人間同士の駆け引きや化かし合いが物語の軸なので、戦闘そのものについてはそれほど重視されていないということでしょう。
個人的には、原作者である田中芳樹の「有能な者が無能な権力者や衆愚に振り回されることに対する強い不満」みたいなものがストーリー全体からにじみ出ているのが鼻につくというか、歴史小説の体で表現するならもう少し自己主張は抑えればいいのに・・・と思わなくもないです。原作を読んでいないので、小説だと違う表現になっている可能性はありますが。

アニメ作品として観たときの本作は、声優が非常に豪華で、声優マニアではない私でも知っている声優さんが多数出演している・・・というよりむしろ主要キャラはほぼ全員聞いたことがある声、というのがちょっとすごい。私の世代的には多くがガンダムシリーズやドラゴンボールなどのジャンプ系アニメで聞いた声で、ピッコロの親子がこんな形で共演してるよ!とか、アムロと冴羽獠がこんな情けない役なんて・・・とか、そういう観点で観ていくとなかなか面白い(笑)。中には既に故人となっている声優さんも少なくなく、主人公の一人ヤン・ウェンリー役の富山敬氏(初代さくら友蔵;個人的には多数の洋画吹き替えのイメージのほうが強い)、イワン・コーネフ/ケッセルリンク二役の鈴置洋孝氏(言わずと知れたブライト・ノア/天津飯)、オーベルシュタイン役の塩沢兼人(マ・クベ)など、改めて惜しい方々を亡くしたなあ・・・と。

ということで、話の中身にはそれほど強い興味はないんですが(ぉ)、引き続きダラダラ観ていこうと思います。

銀河英雄伝説 Blu-ray BOX1

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2012/06/23 (Sat.)

コクリコ坂から [Blu-ray]

コクリコ坂から 横浜特別版 [Blu-ray]

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劇場公開時に観てとても気に入った作品なので、BD の発売も楽しみにしていました。だいたい公開から半年で BD 化する作品が多い中、ジブリは 1 年スパンを守ってきますね。そして BD の冒頭クレジットに圧縮担当として PHL(パナソニックハリウッド研究所)の柏木氏の名前が。丁寧かつ濃厚に描かれた動画を、これまた丁寧にエンコードされていて、画質の破綻を気にすることもなく作品に没頭できました。

コクリコ坂から 横浜特別版

「横浜特別版」って、パッケージデザインが通常版とは異なるのかと思ったら、特典ディスク+横浜ガイドマップのスリーブケースがオリジナルデザインになっているだけで、本編ディスクのケースはいつものジブリ BD フォーマットの単色+シルエット刷りのケースなのね・・・。ほとんど値段も変わらなかったので横浜特別版にしましたが、これなら別に通常版でも良かったかな。そして、毎度のごとく扱いに困る特典、オリジナル「縁結びお守り」(笑。

ともあれ、やっぱりこの作品は好いですね。往年のジブリ映画のような派手さはないけれど、大人がじんわりと感動を噛みしめられる優れた青春映画だと思います。似合わないと言われるでしょうが、私はこういうちょっとこっぱずかしくなるような青春映画が大好きなんですね・・・。
ひとつだけ不満を挙げるとすれば、時代背景的なものもあるのかもしれませんが、登場人物が皆優等生すぎて、その点で感情移入しきれないところでしょうか。もうちょっと欠点というか、クセを表現した描き方のほうが、より思い入れができるというものですが。ただ、本作でこれだけ横浜が持ち上げられていることからも分かるように、この映画は「コクリコ荘」「カルチェラタン」「昭和三十年代の横浜」という舞台そのものが主役で、登場人物はそれらを彩る群像に過ぎない、ということなのかもしれないなあ、と思います。それだけ、それぞれの舞台の情景描写も見事だし、そこに生きる人々の描写が活き活きとしていて、この時代に生まれていない宮崎吾朗氏が本当に監督をやったの?と要らぬツッコミを入れたくなるほどではあります(笑。

日本の季節はこれから真夏に向かおうとしていますが、毎年初夏の爽やかな時期に、決まって見返したくなる作品だと思います。

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2012/06/10 (Sun.)

機動戦士ガンダム UC episode 5 『黒いユニコーン』 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム UC episode 5 『黒いユニコーン』 [Blu-ray]

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ようやく BD の一般販売が始まりました。イベント上映で一度観たとはいえ、BD で自分の環境で好きなときに観られることをとても楽しみにしているシリーズなので、待ち遠しかったです。

今回、久々に原作を読んでみたんですが、内容がずいぶん端折られていることに改めて気がつきました。まあ、ストーリーの中心であるユニコーン(バナージ)対バンシィ(マリーダ)の対決を濃密に描いてくれたことについては良かったし、尺を考えるとこの構成でなければ主題がぼやけてしまっていたことは必至だったでしょうが、ep4 でしっかり描かれたジンネマンはともかく、アルベルトとリディの心理に関する描写はもう少しあっても良かったかなとは思います。「連邦でもジオンでもない」バナージの立場を前面に出した展開は軸がハッキリしていて良いですが、ともすると厨二っぽい狭い世界観に収まりかねないので。
ただ、主人公とヒロインの描写に限って言えば、個人的にはここまでのエピソードの中でこの ep5 が最も良いと思います。ブライト司令にガンダムのパイロットとして認められるシーンや、あの「受け止めなさい!」のシーンは鳥肌もの。小説版ではイマイチ感情移入しきれなかったバナージとオードリーというキャラクターに、表情と人間の声が当てられることで、ここまで想い入れられるものかと考えさせられます。そういう意味では、ep5 は 2 機のユニコーンガンダムの対決を描きながら、バナージとオードリー以外は実はわりとどうでも良くて、真のテーマはこの二人の再びのボーイミーツガールストーリーを描くことだったんだろうな、と考えると、いろいろと合点がいきます。ワタシ内「守ってあげたいヒロイン」ナンバーワンは、もう圧倒的大差でオードリー。これはガチ(ぉ

ひとつだけ残念な点を挙げるとすると、せっかく新登場した可変 MS・アンクシャの扱いがただのやられメカになっていたことでしょうか(´д`)。アンクシャと言えば Ζ ガンダムに登場した強力な可変 MA・アッシマーの後継機。Ζ ガンダムではテレビ版でクワトロの片腕であるロベルトを撃破したり、劇場版では第一部のラスボスにまで昇格したというのに、その後継機がジェガン以下のやられメカというのは、いささか寂しすぎます。せめて ep1 冒頭のジェガンのように立派な散り際を一瞬だけでも用意してほしかった(ぉ。

さて、さらに楽しみになった ep6 は来年春。あと 9~10 ヶ月程度待たなくてはならないと思うととても先は長いですが、クライマックスに向かう宇宙戦をこれまで以上のクオリティで描いてくれることに期待して、おとなしく待ちたいと思います。その間、『おおかみこども』とか『Q』といった楽しみな大作もいくつか挟まっていることだし。

投稿者 B : 00:05 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/05/23 (Wed.)

機動戦士ガンダム UC episode 5 イベント上映 @新宿ピカデリー

なんだかみなさん週末に早速劇場に足を運ばれているようで。すっかり周回遅れ感はありますが、私もようやくイベント上映を観に行ってきました。

機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]

機動戦士ガンダム UC

劇場は UC の鑑賞としては ep1 以来となるピカデリー。画音質的には六本木に行きたかったんですが、ちょうど良い時間帯の上映がなかったので、新宿に。DLP プロジェクタでの上映で、クッキリかつ濃厚な画質、かつ十分な音質で楽しめました。ep1 のときは若干動きのなめらかさに欠けて見えるシーンがありましたが、今回は特に気にならず。六本木に勝るとも劣らない満足度でしたね。

内容的には前作から続く重い展開。ep4『重力の井戸の底で』とストーリーの前後関係が小説版とは若干入れ替わっていたりしますが、OVA の尺にまとめるという点ではうまくいっていると言えるでしょう。個人的には、本エピソードにおけるガルダでの戦いが全体を通してもハイライトの一つであると思っているので、そこを丁寧に描写してくれたことは嬉しかったですね。逆に、ここの描写がおろそかだと、クライマックスに向けて話が締まっていかないというか・・・。
今回の話は旧作での懐かしいキャラクターや演出が複数登場するため、「オマージュが多くてお腹いっぱい」的な感想もけっこう見かけますが、なんのなんの小説版のこのへんのエピソードはクドくてうんざりするくらいオマージュ描写が出てくるので、それに比べれば OVA ではストーリー上必要なものしか使われておらず、逆に少ないと思ったほど。でもこれくらいのほうが鼻につかなくてちょうど良かったと思います(笑。

今回のポイントはやっぱりオードリー(=ミネバ・ザビ)ですかね。前回は前半はいい見せ場があったものの後半の出番がなく、ヒロインなのに存在感が微妙に薄れていたように感じましたが、今回はオードリーが主役と言っても良いんじゃないかというくらい、見せ場たっぷり。というか、あのオードリーに惚れるなというほうが無理というくらい、グッとくる行動、台詞、表情を見せてくれます。個人的に、ボーイミーツガールもののヒロインは『ラピュタ』のシータが王道だと思っていたんですが、それを超えるヒロインぶりを見せられたかも。だってシータを超える二回も(以下略

あと印象的だったのは、主人公バナージの戦い方とか、ユニコーンガンダムの扱い方が前作あたりから徐々に変わってきていたのが、今回でよりその傾向がハッキリとしたことでしょうか。ep4 でシャンブロに止めを刺したキャラが小説版とは違っていましたが、バナージに人殺しをさせない脚本のおかげで、バナージの立ち位置が明確になったように思います。原作では状況に流されるばかりで本人の意志が感じられず、連邦側についたり袖付き側についたりフラフラしている印象しか受けませんでしたが、このアニメ版では「殺さない覚悟」を決めさせることで、連邦でも袖付きでもないバナージの考え方が明確になってきて、終盤でのネェル・アーガマとガランシェールの共闘に説得力が生まれたように見えました。
まあ、それも(原作通りの展開になるとしたら)ep6 でひっくり返されてしまうんですけどね。あと、バナージのスタンスが明確になったことで、対照的にリディ・マーセナスのダークサイドへの堕ちっぷりが際立ってきて、これはこれでいい(ぉ

ちなみに ep4 のときに話題になっていた終わらせ方についても、今回の封切りで結局 ep7 まで作ることが明らかになりました。まあ誰もが予想していた選択肢の範囲内なので驚きはありませんが、これのおかげで今回のガルダ戦および次の宇宙戦がじっくり描けるようになったことと、ep6 のサブタイトルに私の気に入っている『宇宙(そら)と惑星(ほし)と』が採用されたことは嬉しかったですね(ep7 のサブタイトルはまず間違いなく『虹の彼方に』)。正直言って、UC のラストはそれほど驚きがある内容でもないのですが(だからこそのガンダム、という気もしますが)、むしろ ep4~6 あたりの中身の濃さこそが UC の最大の見所だと思っているので、ep6 にも期待です。でも来春は遠いなあ・・・。

ともあれ、今回も BD の劇場先行販売は売り切れてしまっていたので(´д`)、BD の一般発売まで、あと 2 週間あまり楽しみに待ちたいと思います。

機動戦士ガンダム UC episode 5 『黒いユニコーン』 [Blu-ray]

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2012/05/09 (Wed.)

テルマエ・ロマエ @シネマメディアージュ

原作を読み、アニメを観たら軽くハマッてしまったので、映画も観てきました。

映画『テルマエ・ロマエ』

テルマエ・ロマエ

古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが、現代日本の銭湯にタイムスリップして・・・というコメディ作品。古代ローマとテルマエ(公衆浴場)については大真面目に研究して描かれているだけに面白いという。
そして、実写版のキャストはルシウス役に阿部寛、ハドリアヌス帝に市村正親、次期皇帝候補ケイオニウスに北村一輝、皇帝の側近アントニヌスに宍戸開、という妙に豪華キャスト、かつみんな顔が濃い(笑。主要な古代ローマ人役がみんな日本人というムチャな映画ですが(笑)これなら面白くならないわけがないと思い、密かに劇場公開を楽しみにしていました。
しかしここのところ観てる邦画には何故かきまって阿部寛が出演している法則(笑。いや、こういうくだらないことを大まじめにやる作品には、今や阿部寛は外せないと思います(^^;;

映画の序盤は原作のエピソードをテンポ良くこなしていく感じでしたが、あまりにもテンポが良すぎて原作を知らないと少し置いて行かれる感がありそうというか、古代ローマ側の描写が短く、「これは阿部寛ではなくローマ人のルシウスだ」という認識が脳内で仕上がらないうちに現代日本のシーンに行ってしまうため、最初のほうは「阿部寛が銭湯の脱衣所で牛乳を飲んでいる絵」にしか見えず(笑、やや違和感がありました。でも、何度か古代ローマと現代日本との往来を繰り返すうちに、「この人は古代ローマ人のルシウス」という認識が確立され(笑、それらしく見えていく不思議。いや、やっぱりこの映画はガチのヨーロッパ人にやらせるより、顔が濃くて真剣にコメディがやれる日本人をキャストして正解だったと思う(^^;;

でも個人的にはヒロインとして置かれた上戸彩はちょっと余計だったかなあ、という気がします。原作でも途中からヒロインは登場するんですが、基本的にこの作品は「浴場設計技師ルシウスと風呂の物語」だと思うので、蛇足に見えてしまった感は否めず。また、単に原作の映像化という意味では Flash アニメを使ったノイタミナのアニメ版のほうがシンプルで再現性も高かったと思うので、この映画版は原作とはある意味別の作品だと理解して観たほうが純粋に楽しめるかと思います。
とはいえ、阿部寛以外のローマ人役日本人キャストの演技はほぼ笑い抜きの重厚なものだし、阿部寛のシリアスなんだけどどこかとぼけた芝居っぷりも健在。古代ローマの風景もこうして見るとスクリーン向きだし、サントラも『アイーダ』をはじめとするクラシック・オペラから選曲されたもので、この映画が大まじめに作られた作品だということがよく分かります。とはいえ、観客の立場としてはあまり深く考えずに楽しんだ者勝ちの映画でしょう。アタマを空っぽにして楽しめば、まるで銭湯にでも浸かった後のようにスッキリできる映画だと感じました。

ヤマザキマリ / テルマエ・ロマエ I

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