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2012/05/09 (Wed.)

テルマエ・ロマエ @シネマメディアージュ

原作を読み、アニメを観たら軽くハマッてしまったので、映画も観てきました。

映画『テルマエ・ロマエ』

テルマエ・ロマエ

古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが、現代日本の銭湯にタイムスリップして・・・というコメディ作品。古代ローマとテルマエ(公衆浴場)については大真面目に研究して描かれているだけに面白いという。
そして、実写版のキャストはルシウス役に阿部寛、ハドリアヌス帝に市村正親、次期皇帝候補ケイオニウスに北村一輝、皇帝の側近アントニヌスに宍戸開、という妙に豪華キャスト、かつみんな顔が濃い(笑。主要な古代ローマ人役がみんな日本人というムチャな映画ですが(笑)これなら面白くならないわけがないと思い、密かに劇場公開を楽しみにしていました。
しかしここのところ観てる邦画には何故かきまって阿部寛が出演している法則(笑。いや、こういうくだらないことを大まじめにやる作品には、今や阿部寛は外せないと思います(^^;;

映画の序盤は原作のエピソードをテンポ良くこなしていく感じでしたが、あまりにもテンポが良すぎて原作を知らないと少し置いて行かれる感がありそうというか、古代ローマ側の描写が短く、「これは阿部寛ではなくローマ人のルシウスだ」という認識が脳内で仕上がらないうちに現代日本のシーンに行ってしまうため、最初のほうは「阿部寛が銭湯の脱衣所で牛乳を飲んでいる絵」にしか見えず(笑、やや違和感がありました。でも、何度か古代ローマと現代日本との往来を繰り返すうちに、「この人は古代ローマ人のルシウス」という認識が確立され(笑、それらしく見えていく不思議。いや、やっぱりこの映画はガチのヨーロッパ人にやらせるより、顔が濃くて真剣にコメディがやれる日本人をキャストして正解だったと思う(^^;;

でも個人的にはヒロインとして置かれた上戸彩はちょっと余計だったかなあ、という気がします。原作でも途中からヒロインは登場するんですが、基本的にこの作品は「浴場設計技師ルシウスと風呂の物語」だと思うので、蛇足に見えてしまった感は否めず。また、単に原作の映像化という意味では Flash アニメを使ったノイタミナのアニメ版のほうがシンプルで再現性も高かったと思うので、この映画版は原作とはある意味別の作品だと理解して観たほうが純粋に楽しめるかと思います。
とはいえ、阿部寛以外のローマ人役日本人キャストの演技はほぼ笑い抜きの重厚なものだし、阿部寛のシリアスなんだけどどこかとぼけた芝居っぷりも健在。古代ローマの風景もこうして見るとスクリーン向きだし、サントラも『アイーダ』をはじめとするクラシック・オペラから選曲されたもので、この映画が大まじめに作られた作品だということがよく分かります。とはいえ、観客の立場としてはあまり深く考えずに楽しんだ者勝ちの映画でしょう。アタマを空っぽにして楽しめば、まるで銭湯にでも浸かった後のようにスッキリできる映画だと感じました。

ヤマザキマリ / テルマエ・ロマエ I

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2012/03/31 (Sat.)

ウォール街 [DVD]

ウォール街 [DVD]

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昨年末に『ウォール・ストリート』を観たら、オリジナル版のほうも観たくなったので、DVD で視聴。

若手証券マンが「カリスマ投資家」ゴードン・ゲッコーに弟子入りして成功し、でも最後にゲッコーに裏切られて全てを失い、そこに残ったものは・・・というのは両作品に共通するストーリーですが、時代背景が違うのでメッセージ性が微妙に違いますね。『ウォール街』は株式投資を軸に価値や経済の捉え方、そして生き方を鋭く描いた作品でしたが、続編の『ウォール・ストリート』のほうは、投資や企業経営の話よりも親子や恋人といった人間関係のほうに少しフォーカスが移っていて、本筋の部分が表面的になってしまった印象。
というか、本作のほうはゲッコーが使ってる携帯電話が巨大すぎて懐かしい(笑)さすが 25 年前の作品・・・。

この映画は完全にマイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーの存在感が圧倒的で、当時ゲッコーに憧れて証券マンを目指したり、クレリックシャツ+サスペンダースタイルに身を包む若者が増えたというのも理解ができる気がします。
また、主演のチャーリー・シーンがやや向こう見ずで虚栄心が強い、この時代の典型的なアメリカの若者を演じているのが見事にハマッていますが、それに比べて続編のほうではシャイア・ラブーフの存在感が薄っぺらなのも、いい対比かと(笑。

『ウォール街』といえば、いまだに語り草になっている、あまりにも有名なこの台詞。

言葉は悪いかもしれませんが、"欲" は善です。
"欲" は正しい。
"欲" は導く。
"欲" は物事を明確にし、道を開き、
発展の精神を磨き上げます。
"欲" には、いろいろあります。
生命欲、金銭欲、愛欲、知識欲。
人類進歩の推進力です。
"欲" こそ・・・見ててください、
テルダー製紙だけでなく、
"株式会社 USA" を立て直す力です。
もしかすると、原語の "Greed is good." というフレーズの方が有名かもしれないくらいです。実際の映像を見たのは初めてでしたが、確かに心に響きますね・・・。

「必要は発明の母」という言葉もありますが、現状に満足せず、発展し続けることに対する渇望こそが人間の成長の源泉だと思います。世界の共産主義国家崩壊の例を見るまでもなく、もっと言えば近年の日本国内を見渡すだけでも分かることですが、成長に対する正当なインセンティブが与えられない環境は、人間のモチベーションを萎縮させ、社会が衰退していくのみ。じゃあ未来永劫無限の成長を前提とできるのか?といえばそれは別の話だと思いますが、少なくとも「今日の努力により、明日報われる可能性」を私は肯定したい。そう思っているので、ゲッコーのこの言葉は私を勇気づけてくれます。
だってこの台詞の「株式会社 USA」を「株式会社ニッポン」に置き換えたら、まさに今の日本のことを言っているわけじゃないですか。30 年前の米国と日本の関係は、現在の日本と中韓の関係に重なるわけで。

このあたりは、最近私がよく考えている「未来のこの国のカタチをどうしたいか」という話と根っこが同じなので、もし心が折れそうになったときには、この言葉がよりどころになってくれそうな気がします。

ともあれ、この台詞自体は真理だと思うのですが、それでもゲッコーにとっては株主に対する欺瞞にすぎないんですよね。"欲" そのものには実は善悪はなくて、それを何に転化するかで善にも悪にもなるというのが本質だと思います。資本主義を自分の利益を最大化するためのマネーゲームと捉えるか、その裏に個々の経済活動、人生を見るか。
もし、"欲" という単語のもつ負のイメージが強すぎるのであれば、かつてホンダが掲げた企業メッセージ「夢こそが、私たちのエンジンだ。」に置き換えても良いかもしれません。

ゴードン・ゲッコーの存在感ばかりが印象に残ったこの映画ですが、劇中で、ゲッコーとは正反対の人物として描かれている主人公の父、カール・フォックスの台詞もまた心に残ります。

安易な金より身のある人生だ。
他人の売り買いではなく、自分で創れ。
人間の、無限の "欲" を肯定して、それを成長の源泉とすること。でも、形のない「虚」を商売にするのではなく、自分で価値を創造すること。それは別に「額に汗して」とか「ものづくり」とかそういった表面的な意味ではなくて、自分の "欲" を正しく認識した上で、いかに価値のある仕事をして、自分と他人に有形無形の価値を分配していくか。今の時代は、ゴードン・ゲッコーだけでも、カール・フォックスだけでもなく、この二面性を併せ持った価値観で生きていかなくてはならないのではないか、と思います。

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/03/22 (Thu.)

スター・ウォーズ エピソード I 3D @ユナイテッド・シネマ豊洲

先週末公開されたところですが、スター・ウォーズファンとしては観に行っておかないといけないでしょう、ということで、行ってきました。

スター・ウォーズ エピソード I ファントム・メナス 3D

スター・ウォーズ・サーガは劇場版からテレビ放映、レンタルビデオやディスクメディアまで含めるともう何度観たか憶えていないくらい観ています。特に EP4~6 は代表的な台詞を英語で暗記してしまうくらい。
とはいえ、新三部作が完結して 5 年あまりが経ち、コンプリート・サーガ BD-BOX の発売をもって、私の中でも一区切りがついてしまった感がありました。でも、ホームシアターのせいぜい 80inch 程度の画面じゃなくて、劇場のスクリーンと音響で、さらに 3D で鑑賞できるなら、行っておかなきゃならないじゃないですか。

STAR WARS ep.I 3D

今回の EP1 3D では IMAX 3D での上映はなく、RealD、MasterImage 3D、Dolby 3D、XpanD の 4 方式から選択することになります。正直 XpanD で観る気はしないので(´д`)、それ以外の方式で観たかったのですが、XpanD 以外の方式を導入している劇場はそれなりに限られます。

最終的に私が選んだ劇場は、某 3D 大王のおすすめに従って、RealD 方式を採用しているユナイテッド・シネマ豊洲の 10 番スクリーン。3D 対応スクリーンとしては国内最大級となる 9.29×22.6m の巨大スクリーンで、こういう SF 映画を観るには最適ではないでしょうか。実際、私も中に入ってみてそのスクリーンの広大さに圧倒されました。私が今までに見た劇場のスクリーンの中でも間違いなく最大でしょう。
ちなみに、この劇場でも日程や時間帯によって小さめのスクリーンで上映される回もあるので、注意が必要です。

STAR WARS ep.I 3D

なお、RealD 方式の劇場では、自前の RealD 対応 3D メガネを持ち込むと、メガネ代¥100 が差し引かれて安くなります(大人一人¥2,000→¥1,900 に)。私はなぜか RealD メガネを一本持っていたので(ぉ、持ち込みました。電池駆動する XpanD あたりと違ってパッシブ方式でメガネのコストが低い RealD ならではだと思います。

STAR WARS ep.I 3D

ちなみに、劇場ではグッズとして EP1 でアナキンがポッドレースのときに掛けていたゴーグルを模した 3D メガネも販売されていました。まあ、メガネ部のデザインを似せただけで、微妙だったのでスルー(ぉ

STAR WARS ep.I 3D

劇場グッズといえば、あのライトセーバー箸も販売されていました。実物は初めて見ましたが、ダース・モール箸の柄が長かったり、ドゥークー伯爵箸の柄が曲がっていたり、なにげに芸が細かい(笑
類似品のビームサーベル箸と並んで、特に家庭持ちには買ってもどうしようもないものの筆頭なのでスルーしましたが(´д`)、独身だったら大人買いしていたかもしれません(^^;;

話を映画に戻しましょう。私はチケットをオンライン予約したので、ど真ん中ちょい前寄りのシートを確保できました。久しぶりの 3D 映画だったので最初は少し違和感がありましたが、15 分も観ていると慣れてきました。

もともとが 3D を想定せずに撮影された映画を、後加工で 3D 化していることもあって、良く言えばそれほど違和感のない自然な、悪く言えば立体感のやや乏しい映像になっています。効果のかけ方はシーンによって差があり、宇宙船の中など狭い空間のシーンではいわゆる「平面の書き割りを重ねたような映像」に見えることもありましたが、宇宙空間や広原での戦闘シーンなどでは奥行き感がありつつも不自然ではない程度の立体感のつけ方で、好感が持てました。メイキングなどを見ていても、今回の 3D 化では「飛び出す 3D よりも、奥行き感をもった 3D を目指した」ということなので、スクリーンの奥に向かって広がっていく画作りなのが、違和感の少ない 3D に仕上がった要因と言えそうです。
ただ、最近の 3D 前提で制作された作品では、3D を意識したカメラワークでうまく演出効果を出しているものが多い(やり過ぎて映画を見せたいのか映像を見せたいのか分からなくなっているものもありますが)ので、比較するとやはり少し物足りなさは感じますね。

でも、初見時は良かったけど何度か観るうちに冗長に感じるようになってしまったポッドレースやグンガン族対ドロイド大隊の戦闘シーンあたりが、3D による映像的な演出のおかげで再び観る価値のあるシーンに復活してきたのは、なかなかの収穫だと思います(笑。
あとは、最大の見せ場であるライトセーバーによる殺陣のシーン(個人的には、シリーズ全作を通してこの EP1 のクワイ=ガン&オビ=ワン師弟対ダース・モールのライトセーバー戦が殺陣としては最も燃える)にもっと立体感をつけてほしかったのですが、元が 2D だとここらが限界でしょうか。悪役としてはいいキャラを持ちつつもすぐに退場してしまったダース・モールの数少ない見せ場なので、もっと気合い入れてほしかったなあ。

RealD の画質面の話をすると、メガネを掛けることで少し明るさが下がってしまうのはまあ許容範囲としても、色味が少し青っぽくなってしまうのが気になりました。まあ完全に緑になってしまう XpanD に比べれば遥かにマシなレベルですが、タトゥイーンの赤茶けた砂の色とか、ダース・モールの瞳の禍々しい色とか、そういうのが微妙にくすんだ色味に見えてしまったのはもったいないです。メガネによって色味が変わってしまう 3D 方式では、メガネを掛けた状態でできるだけ制作者の意図に近い色味に見えるよう、あらかじめガンマ補正をかけてほしいくらいです。
また、RealD 方式の弱点なのか、この劇場のスクリーン固有の問題なのか分かりませんが、ポッドレース等で素早く横にパンするようなシーンでは、画面内に偏光方式特有の縦縞が少し見えるのは気になりました。

といった感じで、一度 IMAX 3D の映像を見てしまうとさすがに分が悪いですが、とはいえ RealD の映像も及第点をあげていいレベルではあると思います。個人的に、今まで見た 3 方式を比較するなら、IMAX 3D>>RealD>>>>>XpanD かな。

ちなみに、私が観に行ったのは平日夜という客の入りにくいスケジュールではありましたが、それでも 413 席あるこの 10 番スクリーンで、観客が私を含め 15 人程度しかいないという興行状況で、さすがに心配になりました。横一列私しかいないという大スクリーン貸し切り状態を満喫できたのは良いんですが、さすがに封切り後 1 週間経っていない作品で 400 席近い空席というのは異常ですよ。まあスター・ウォーズ自体がコンテンツとしては終わってしまったものではありますが、今回は明らかに国内向けのプロモーションが足りていませんし、配給元からしてやる気があるのかないのか分かりません。この調子だと、EP2 以降の 3D 化が中止されるのではないか、という心配すら出てきます。
しかし逆に言えば、慌てなくても今から良い席で観れるということでもあります(笑。EP4~6 に比べると EP1~3 は微妙、というファンも少なくないでしょうが、この 3D バージョンはちゃんとした劇場を選べば過去最高画質・音質でスター・ウォーズを鑑賞できる最後のチャンスかもしれません。スターウォーズ好きで 3D や AV に興味があるなら、一度観ておいても損はしないのではないでしょうか。

投稿者 B : 23:13 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/03/16 (Fri.)

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜 @品川プリンスシネマ

劇場公開から 1 ヶ月半ほど経って上映も終わりかけの雰囲気ですが、この映画を観てきました。

映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』

先日試用した U-NEXT でテレビ版を視聴したら面白かったので、ちょうどやっていた劇場版も観てみようと思いました。私は基本的にテレビをあまり観ないので、特にドラマの話題とか放送予定なんかは全く把握しておらず、このドラマの存在も U-NEXT を試すまでほぼ知らなかったのですが、東野圭吾原作・阿部寛主演で面白くならないわけがない。テレビ版もとても面白かったです。もちろん原作と演技だけじゃなくて、演出や音楽も良い。

事件が発生し、当初は真犯人ではない人が容疑者とされ、それで事件解決とされそうになるが、所轄の刑事である主人公・加賀恭一郎が真実の断片に気づき、事件関係者たちの嘘を一つ一つ解いていって・・・というのは、テレビ版と劇場版に共通したフォーマット。また、捜査を通じて被害者の人間性に焦点を当て、家族、特に親子の関係を描くことがこのシリーズのテーマと言えます。成就しなかった被害者の想いを思うと救われないんですが、事件の解決段階で表現されるカタルシスが、何とも言えない鑑賞後の感動を生んでいます。「泣けるミステリー」のキャッチコピーは伊達ではないと感じました。

テレビ版ではけっこう細かい笑いを仕込んでいた(シリアスなのになんだか笑える、というのは、演出もさることながら『トリック』における上田次郎のイメージが強すぎるのだと思う)のに比べれば、この劇場版では笑いの要素はグッと抑えられ、全編を通して非常にシリアス。内容的には劇場の大画面で観るほどの派手さはありませんが、そういう作り方が映画らしく、観ていて「テレビ版とは違うんだな」という心持ちにさせられました。
また、テレビ版では本編には出てこなかった(スペシャル版に登場)加賀恭一郎シンパの捜査一課メンバーとして松重豊が登場するのですが、かつては『踊る大捜査線』 での爆発物処理班班長をはじめコワモテイメージだった同氏も、私にとっては何をやっててももうすっかり井之頭五郎にしか見えない(;´Д`)ヾ。阿部寛の上田次郎もそうですが、そういう独特のキャラは俳優にとって良し悪しですね・・・。

作品のタイトルとなった『麒麟の翼』は、東京都中央区日本橋のまさに「日本橋」にある麒麟像を指しています。この『新参者』シリーズ自体、この日本橋~人形町~水天宮エリアが舞台になっているのですが、私は前職でオフィスがこの界隈にあったので、映像を見ているだけで懐かしい気分に浸れました。まあ、当時の私の場合は基本的に客先常駐で自分のオフィスに戻るのは月に 1~2 度、しかも通勤の途中に街をうろつくこともまずなかったので、この作品を通じて初めて気づいたこのエリアの魅力がたくさんありました。映像の撮り方が巧いのもあるでしょうが、フォトジェニックな景色や被写体が多く、暇を見つけて一度写真散歩に来てみたい、と強く思いました。

今回観賞した品川プリンスシネマは、相変わらず画質はイマイチだし音はナローレンジだしでクオリティを求める劇場では全然ないんですが、仕事帰りに寄れるという一点でたまに利用しちゃいますね。この映画はカリッとした画質とか迫力の音質を求めるようなものではないので、多少レトロなこの映画館のほうが雰囲気は合っていたように思います。

東野圭吾の小説で連作ものはまだガリレオシリーズくらいしか読んだことがありませんが、ドラマと映画を観た限りでは私はこの加賀恭一郎シリーズのほうが私好みな気がします。ミステリー小説と言えばススキノ探偵シリーズも読まないとと思いつつ手をつけられていないんですが、どっちから読むかなあ・・・。

東野 圭吾 / 麒麟の翼

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2012/02/01 (Wed.)

機動戦士ガンダム 0083 -ジオンの残光- [Blu-ray]

機動戦士ガンダム 0083 -ジオンの残光- [Blu-ray]

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UC4 を観たら、なんか改めて 0083 のトリントン砂漠戦のシーンを BD で観たくなったので。

歴代のガンダム作品の中でも根強いファンが多いのが 0083 ではないでしょうか。宇宙世紀ものということもありますが、やはり河森正治/カトキハジメデザインのオリジナル試作ガンダムを中心とした、ミリタリー色の強いメカニックの魅力が光るのがこの 0083。逆に言えば、脚本はイマイチということでもあります(ぉ。

実は私はこの作品、レンタルの VHS か ANIMAX(ビットレートが上がる以前の)でしか視聴したことがなく、この BD が初めての HD ソースであることはもちろんのこと、DVD クオリティ以上の映像で観るのもこれが初めて(笑。VHS で観たときで既に作画のクオリティの片鱗は感じていましたが、BD 版の画質はさらにちょっとした驚きでした。
オリジナルはもはや 20 年も前の作品で、OVA が先に制作されて後から映画化されたこともあり、アスペクト比は 4:3。その時点で萎えそうなものですが、収録されている映像の画質は「オリジナルのセル画にはこれだけのポテンシャルがあったのか」と驚嘆させられるほどの高画質で、作画の良さが堪能できるクオリティに仕上がっていると思います。さすがに昨今のデジタル制作のアニメと勝負できるものではありませんが、先行してリリースされていた逆シャアの BD あたりと比べてもこっちのほうが高画質なんじゃないかと思うくらい。

まあ OVA をダイジェストにした劇場版なので、戦闘シーンは終盤戦以外は食い足りない感じだし、正直なところ主人公にもヒロインにも感情移入できない脚本なので(´д`)その点は物足りなさがあるんですが、0083 のメカニックを堪能できるソースとしてはなかなか秀逸なディスクだと感じました。

ただ、再生開始してから思い出したんですが、劇場版って私が観たかったトリントン砂漠戦がほとんどカットされてるんですよね(´д`)。これは OVA の DVD も観るべきということでしょうか・・・。

投稿者 B : 00:38 | GUNDAM | Movie | コメント (2) | トラックバック

2012/01/23 (Mon.)

映画「おおかみこどもの雨と雪」

映画「おおかみこどもの雨と雪」

あの『時かけ』『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』の情報が出てきました。現時点で公開されているのはタイトルとメインキャラクターのデザイン、および劇場公開日と予告映像くらいですが、今までの細田作品と同様にポジティブな雰囲気がイメージイラストや予告映像からも滲み出ていて、今から期待せざるを得ません。

ストーリーについてもほとんど明らかになっていませんが、映画.com の記事によると、富山が物語の舞台になるようです。

細田守監督最新作は「おおかみこどもの雨と雪」 新スタジオ設立も : 映画ニュース - 映画.com

これは、富山県出身の細田守監督ならではと言える映像表現が期待できそう。私も夏の帰省時に時間があれば聖地巡礼を(できるような内容であれば)してみたいところです。

細田監督の従来の 2 作品はどちらかというと SF(スペースファンタジーではなくサイエンスフィクション)寄りのストーリーでしたが、今回は作風からして微妙にジブリっぽさが感じられますね。一般層からすると、細田監督はまだまだ「知る人ぞ知る」という知名度だと思いますが、この作品の成否によってより一般に知られるアニメ監督になっていくかどうかが決まりそうな気もします。個人的には、あまりジブリ的にはならないでほしいなあ・・・とは思いますが。

ともあれ続報を楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 B : 00:21 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/01/18 (Wed.)

英国王のスピーチ [DVD]

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション

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前から気になっていた映画ですが、DVD で視聴しました。

第二次世界大戦直前のイギリスで、吃音症に悩む皇太子アルバート(後のジョージ 6 世)が治療のために言語聴覚士であるライオネル・ローグと出会い、その治療の過程で育まれる二人の心の交流を描いた物語。実話がもととなった映画です。

何かの映画を観に行ったときの、劇場での予告を観てから興味を持っていた作品でした。予告からしてこれはけっこう感動系の映画だろうなと思っていましたが、まあ予想通り。でも、吃音症治療のプロセスだったり、プライドの高いアルバートと我が道を行くライオネルとのズレたやりとりだったり、ところどころに笑いの要素が散りばめられていて、感動一辺倒ではなく観終わったあとに爽やかで愉しい感情が残る、良い映画でした。私は基本的にギャグではなくロジックで笑わせる笑いが好きなので、ツボにハマりましたね。

内容もさることながら、この映画の見どころのひとつは豪華なキャスト。ジョージ 6 世を支える妻役にヘレナ・ボナム=カーター(ベラトリックス役)、父ジョージ 5 世にマイケル・ガンボン(2 代目ダンブルドア校長役)、首相チャーチル役にティモシー・スポール(ペティグリュー役)というように、『ハリー・ポッター』シリーズの主要キャラとして登場した俳優陣が脇を固めていて物語の重厚感を増すと同時に、イギリス映画をほとんど観たことがない私でも入っていきやすい映像に仕上がっていたように思います。でも他の二人はともかくヘレナ・ボナム=カーターはベラトリックスとは顔つきが違いすぎて、エンドクレジットを観るまで確証が持てなかったほどでしたが(;´Д`)ヾ。
つか、Wikipedia を見て気づいたんですが、ライオネル役のジェフリー・ラッシュも『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの海賊バルボッサじゃん・・・。

この映画を観て自覚したんですが、私はきっと「生まれも育ちも現在の立場も違う二人が出会って心の交流をすることで、人間的に成長する」という内容の映画がとても好きなんだと思います。そういえば『ニュー・シネマ・パラダイス』『グラン・トリノ』『ショーシャンクの空に』『グッド・ウィル・ハンティング』などなど、SF やファンタジー以外で好きな映画といえばこんな話ばかり。私にこの手の映画をいろいろと奨めてくれる某氏の影響も少なからずあるとは思いますが(笑)、この映画も、それらと並びとても心に残る作品でした。

DVD でホームシアターを構築した当時は、サラウンドを楽しむ目的でアクションや CG バリバリのいわゆる「ハリウッド大作」的な映画ばかり観ていましたが、最近はそういうのもすっかり見飽きてしまいました。かといってカンヌやヴェネツィアで受賞するようなじとっとした感触の映画も苦手。こういう、派手すぎないけどじーんと心に残る、大人の男が楽しめそうな映画を他にも探しています。

投稿者 B : 00:30 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/17 (Sat.)

映画けいおん! @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

映画けいおん!

今年は春に『まどマギ』を観て以来、ちょっと思うところもあり、最近の名作と言われるアニメをいろいろ観ています。でもゆるふわ日常系の作品があまり得意ではないので、『けいおん!』については今まで敬遠していたんですが、映画化にあたって深夜に再放送をしていたのをきっかけに観てみたら、面白いじゃないですか。
ということで、とりあえず第一期を観ただけの状態ではありましたが、劇場に足を運んできました。

『けいおん!』はその名の通り女子高の軽音楽部を題材にした作品ですが、実際に観てみると、まあさっぱり演奏しない(笑。テレビ版の一期でまともに演奏したのって 2~3 回?というくらい演奏のシーンがなくて、最終話まで主人公が魔法少女にならなかったまどマギを思い出してしまったほど(ぉ。
という感じで、軽音楽部の音楽活動ではなく軽音楽部所属の女子高生の緩い日常を主に描いた作品ではあるのですが、単に緩いだけじゃなくて、楽器や演奏の描写がやたらにこだわっているので、演奏しないのに観ていると何故か音楽がやりたくなるという、不思議な作品です(笑。OP/ED のミュージック PV 的な映像に誘発されている部分もあるんでしょうけれど。

で、映画になっても相変わらずあんまり演奏しないのは変わらないのですが(笑、それでもテレビ版よりは演奏シーンが多かったかな。この作品では、演奏シーンに意味を持たせていることが多いので、大事なシーンに挟んでくる感じ。

テレビ版を観ながら、これを劇場でやる意味ってあるのかな・・・と疑問に思っていたんですが、ロンドンの街並みをリアルかつスケール感をもって描写した映像とか、テレビでは味わえなかったマルチチャンネルサラウンドによるバンドの演奏表現とか、あー確かにこれは劇場で観る意味あるかも、と実感しました。特に六本木の TOHO は全般的に音が良いので、より実感できたのかもしれません。

劇場版を観て思ったのは、けいおんって実は青春ドラマだったんだなあ、ということです。全般的に緩いシーンが多いので気づきにくいんですが、逆に緩い日常の描写があるからこそ、なおさら青春っぷりが際立つということを、終盤の映像を観て感じました。というかけいおんで感動するとは思っていませんでしたよ・・・。

想像していた以上に面白い映画でした。これは二期の DVD を借りてくるしかないかな。

投稿者 B : 23:59 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/06 (Tue.)

機動戦士ガンダム UC episode 4 『重力の井戸の底で』 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム UC episode 4 『重力の井戸の底で』 [Blu-ray]

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イベント上映で観ていた作品ではありますが、BD の一般発売を心待ちにしていました。どのくらい心待ちにしていたかというと、勢いで MG デルタプラスを組み上げてしまったくらいには(笑。しかし、Amazon に発注してしまったので、大阪物流センターから日本郵便のゆうメール扱いで発送されてしまい、発売前日に出荷されていたにも関わらず、発売当日時点でまだ「お近くの配達店まで輸送中です」。しかも、届け先を職場にしていたので、週末は受け取れずという、残念すぎる状況に(´д`)。結局週末ガマンせざるを得なかったというorz。

で、本題。往年のモビルスーツ大集合な胸熱映像であることはイベント上映のときに書いたとおりなので割愛しますが、個人的には今回の見どころはむしろ人間ドラマ中心で展開する前半の 30 分にあると感じています。ep3 までは最初から緊迫感あるバトルシーンや人間同士の駆け引きが目白押しで息つく間もなく、終盤に登場人物の誰かが死ぬなりしてバナージが悲しみに暮れるシーンが演出的にも心情的にもクライマックス、という展開ですが、ep4 はクライマックスの熱さもさることながら(とはいえ、映像化にあたって省略された設定やリディの立ち位置によって醒まされてしまうのも一部ありますが)、序盤のオードリー(=ミネバ)中心のエピソードや、バナージがジンネマンと砂漠を旅するシーンが重い台詞のオンパレード。相対的に後半のバトルシーンで出てくる台詞が軽くすら感じてしまうほどでした。やはり UC は大人向けの作品だけあって、宇宙世紀ガンダムの中では最も人間と戦争の本質に切り込んだ台詞が多い。
中でも深みのあるやりとりが行われる、ミネバが訪れた地球のダイナーのマスターの声がかつてガルマ・ザビを演じた森功至氏という配役(キャストを見るまで気がつかなかった・・・)というのが憎い。だってその人がミネバ・ザビと宇宙移民政策について語り合うんですよ・・・。

余談ついでの話をすると、小説版では今作に登場する MA「シャンブロ」の連邦内でのニックネームが「シーゴースト」という『終戦のローレライ』にちなんだ呼び名だったり、特殊部隊エコーズの小隊名が『亡国のイージス』内の設定にちなんでいたり、と同氏の他作品とのクロスオーバーが一部行われているので、それぞれの原作や映画を知っている人であれば、UC も原作を読んでみる価値はあると思います。まあ、そういう遊びの要素がただでさえ長い福井作品を冗長にしている元凶の一つでもあるのですが(´д`)。

最後に画音質について。イベント上映に行った横浜ブルク 13 のシアターは本当にひどい音響で、低音がブワンブワンなるだけでとても聴けたものではない音質でした。スピーカ自体が悪いわけではないと思うので、調整の問題だと思いますが、それに比べて我が家の MDR-DS7000 の聴きやすさと言ったら。まあ、いいアンプとスピーカからリアルマルチ ch で出すのとは比べようもありませんが、深夜に一人で楽しむならこれくらいのバランスでも十分かも。ようやく ep4 をまともに楽しめたような気がしました。
画質については、こちらは逆にブルク 13 の画質にさほど不満を感じなかったこともあって、やはり大スクリーンで楽しめるイベント上映は一度は観ておいて正解だと思います。逆に、我が家の BRAVIA(KDL-X5050)では、モーションエンハンサーの逆効果で動きの速いシーンで輪郭が崩壊してしまうシーンが何箇所かあり、それがちょっと気になったかな。フル HD がドットバイドットで表示できる直視型ディスプレイならではのパリッとした画質はアニメを観ていて気持ちが良いものですが、そろそろ限界を感じ始めたのも事実です。

ep5 は来年 5 月公開ということですが、それまで ep1~4 を何度か繰り返し観そうな予感。やっぱり UC は良い作品です。

投稿者 B : 01:04 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/04 (Sun.)

ウォール・ストリート [Blu-ray]

ウォール・ストリート [Blu-ray]

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以前、劇場で予告編を見て興味を持っていた作品でしたが、観に行く時間が取れないまま劇場公開が終わってしまったので、BD で視聴しました。

名作との呼び声が高いオリバー・ストーン監督の『ウォール街』の続編で、サブプライム問題発生前後の米国証券市場が舞台。私は金融関係のお話は苦手ですが(^^;;、最近社会人として企業価値と責任について興味が出てきていたり、今さらながら財務会計をちょっと勉強していたりすることもあって、観てみたいと思った次第。

ライバル会社の風説の流布によって自社株が暴落、破綻した証券会社に勤める若き証券マン(シャイア・ラブーフ)が、その事件がきっかけで自殺した師でもある社長の復讐を果たすべく、相手方の社長の誘いを受ける。彼のアドバイザーとして登場したのが、恋人の絶縁状態にあった父であり、伝説の投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。それぞれの野望と陰謀に、米国全体の欲望の暴走がもたらしたサブプライムショックが襲いかかり・・・というストーリー。基本的には会話劇なのであまり派手さはありませんが、その分緊迫感のある演出で魅せてくれる映画です。
主演は『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』でインディ・ジョーンズの息子役を演じたシャイア・ラブーフ。『クリスタル~』ではインディを受け継ぐ新世代の役どころだったにも関わらず、脚本的にも演技的にも美味しいところを全てハリソン・フォードに持って行かれてしまっていましたが(笑)、今作では主演らしくビシッと決めてくれていました。が、今回も存在感では前作の主役であるマイケル・ダグラスにやっぱり敵わず(´д`)。この人は損な役回りが多いなあ・・・。

この映画のテーマは「モラル・ハザード」(よく誤用される「倫理観の欠如」のことではなく、金融機関がいざというときの公的資金注入を念頭に置くことで、自律を失った状態)に尽きるでしょう。これをベースとした 2000 年代アメリカの不動産バブルを描くことで、欲望がもたらすものが何かを視聴者に問いかけているのだと思います。それも、登場人物の誰かの視点に偏りすぎず、欲望の権化であるゴードン・ゲッコーさえも客観的に描写していることに、強いメッセージ性を感じました。

単独の作品としても面白い映画だとは思いますが、根本的なテーマとしてはやはりオリジナルの『ウォール街』から続いている作品なんだろうな、というのを観ていて強く感じました。これは旧作のほうも観ないといけないなあ。

投稿者 B : 00:35 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック