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2012/12/24 (Mon.)

34 丁目の奇跡 [Blu-ray]

34 丁目の奇跡 [Blu-ray]

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毎年クリスマスに必ず観ている映画。もちろん DVD は持っていたんですが、BD 版が出ているというコメントをいただいたので、慌てて買ってきました(笑。

サンタクロースは実在するか?という問いに対して法廷で争う、というちょっと荒唐無稽な話ながら、じんわり温かい気持ちになれる感動作です。非現実的な事柄を大真面目に法廷に持ち込む、という意味では三谷映画『ステキな金縛り』が好きな人なら気に入るのではないでしょうか。私の法廷劇好きは、たぶんこの映画にルーツがあると思います。

DVD から BD へのメディアチェンジという意味では、DVD 版も当時の DVD としてはそれほど悪い画質ではなかったと思いますが、BD になったことで一段階スッキリ、シャッキリして見えます。サンタクロースことクリス・クリングルの髭や皺、やサンタ衣装の白い毛皮といった質感は DVD では見られなかったもの。音声も DVD より抜けが良くなったことがテレビのスピーカを通しても分かります。ただ、解像感に関しては同時代の映画でももっと高画質なものも少なくないので、細部のディテールを見ると物足りないし、人物の輪郭も BD にしては甘い印象があります。まあ、レーベル側も旧作の BD 化の全てに手間をかけていられないということなのでしょうが、もうちょっとやりようはあったのでは?というのが正直なところ。まあ、2 枚で ¥2,500 で買える旧作 BD に贅沢を言うべきところではないのですが。

「経済的にすごく良かった時代のアメリカ」を象徴するような舞台で、登場人物もどこかステレオタイプなキャラクターばかり。だからこそ子どもにも分かりやすく、果てしなく優しく愛にあふれる映画です。独身時代には字幕でしか観ていませんでしたが、子どもが生まれてから吹替版を観るようになって、本作の主役の一人である弁護士ブライアンの声が故・鈴置洋孝氏(ブライト・ノア役があまりにも有名)ということに気づき、そういう意味でも深く味わえる作品。

大作ではないのであまり知られていませんが、クリスマスにはぜひ観てほしい作品です。
メリークリスマス。

投稿者 B : 22:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (1) | トラックバック

2012/12/15 (Sat.)

孤独のグルメ Season1&2 Blu-ray BOX 発売決定

おおおお、マジですか。DVD-BOX の発売は予想できたけど、BD-BOX が出るとは嬉しい予想外。まあ、主な視聴者層を考慮すると、今さら DVD-BOX はないんじゃない?とは思っていたので、やっと「あるべき姿」になったとも言えますが。

で、さらに嬉しいのは今回 Season1 も BD-BOX 化されるということなんですよ!!!1!

DVD情報 | 孤独のグルメ:テレビ東京
DVD & Blu-ray 情報 | 孤独のグルメ Season2:テレビ東京

私は Season1、Season2 ともにエアチェックを BD-R 化してあるし、BD-BOX でこれ以上高画質になることを喜ぶような内容の番組ではないわけですが(笑)、このドラマはむしろメイキングとか映像特典が楽しそうなので、BD-BOX が出るなら改めて買っても良いかな。このテのドラマの BD-BOX にしては高すぎる値段じゃないし、ここまで付き合った以上は BD-BOX をそろえるべきじゃないの、という義務感に駆られているところです(ぉ。

孤独のグルメ Blu-ray BOX

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孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

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投稿者 B : 00:56 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/12/12 (Wed.)

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]

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魔女宅』と同時に BD がリリースされた『おもひでぽろぽろ』も合わせて確保。私が BD を購入している他の作品に比べると、そこまで大好きというほどでもないんですが、あのじんわりした雰囲気がたまに味わいたくなるのと、当時絶賛された作画が BD でどのように再現されているかに興味があったので、まとめて購入しました。

まず第一印象は「あれっこんなもんだっけ?」というもので...というのも、『魔女宅』がこれまでのジブリ過去作 BD としてはおそらく最高画質と言える「デジタル的」な画質にリニューアルされていたのを観た直後だけに、そこからのギャップを感じてしまったというのが正直なところ。冷静になって観ると、従来のジブリ過去作 BD のクオリティの延長線上にある、解像度はしっかり確保しながらも当時のフィルムの味、雰囲気を残した画質、でした。フィルムグレインや微妙なコマの揺れについては大きく手を加えず、真っ当にいつもの手順でハイビジョンテレシネを行って彩度・コントラストを強調しつつ、いつものフィルタでエンコードした...という感じでしょうか。『魔女宅』も本作も、BD の圧縮はもちろん PHL の柏木吉一郎氏の手による安定の仕事ぶり。
圧巻はやはり、本作の作画的な最大の見せ場である紅花畑でしょうね。丁寧に描き込まれた紅花のひとつひとつが違っていて、全て手描きだからこそ表現できる味わい深さというのは、DVD ではさすがに感じられなかったレベルのもの。『魔女宅』の BD が現代的なパキッとしたタッチで表現されていたのに対して、こちらはむしろ手描きのイラストがそのままアニメーションになったかのような、温かみのある表現になっています。特に、回想シーンの独特の空気感は、今までの他の BD ではみられなかったものだと思います。

ストーリー的にはそれほど大きな盛り上がりもなく淡々と進んでいく話で、気分的にはむしろそういうのがいいと感じるときもありますが、ジブリ作品の中でも特に淡々とした作風ですよね。個人的には、昔観たときには主に回想シーンでは主人公の子ども時代のほうに共感するところがあったのに、子どもを持つ身となって観てみると、親子の関係とか生活感みたいなものが生々しすぎて、逆に疲れるというか(笑。子育てがもう少し落ち着いてから観ると、また違った印象になるのかもしれませんが。

投稿者 B : 00:54 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/12/09 (Sun.)

魔女の宅急便 [Blu-ray]

魔女の宅急便 [Blu-ray]

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『魔女宅』が待望の BD 化。これ待ってた人は案外多いんじゃないでしょうか。私もその一人で、発売日に Amazon から届きました。

これも『トトロ』に並び、娘たちの無限リピート再生のおかげで DVD 版を少なくとも 100 回は観たと思います。実は DVD は一度次女になくされてしまい、しばらく観れなくなっていましたが、引越しのときに AV アンプの下から出てきたという(笑。
ともあれ、ジブリの過去作が順次 BD 化されてきた中にあって、なかなか出てこなかった本作だけに、DVD 版の画質のアマさにはそろそろウンザリ、リリースを心待ちにしていました。

BD 版ということで期待していた画質ですが、これがまた良い意味で裏切られました。今までのジブリ過去作の BD 化って、「オリジナルの雰囲気を残す」という意図でフィルムのグレインがけっこう残されていたり、コマの揺れが気になったりしていたものでしたが、今作はこれまでの BD に比べるとグレインがかなり抑えられた、スッキリシャッキリした高画質。現代のデジタル作画に匹敵する...とまで言ったら言い過ぎですが、製作が一年しか違わない『トトロ』に比べてもかなりの高画質と感じました。発色も浅かった DVD と比べ、BD では色乗りがとても良く、キキの赤いリボンの鮮やかさと黒い魔女装束の対比、空や海の青さが活き活きとしていて、観ていて楽しくなってきます。
また、他のジブリ作品に比べると本作の背景の描き込みについてはあまり語られることがありませんが、木や石の質感、絨毯のいかにも柔らかく暖かそうなイメージ、キキが空を飛んでいるときの街並み...といったものが、フィルムではここまで表現されていたのか!というのに初めて気づき、驚かされました。この映画、確か小学生の頃に映画館に観に行ったんですが、さすがに当時の画質とかは覚えてないからなあ(^^;;

ストーリーについては今さら語るまでもありませんが、やっぱりこの作品は良いですね。画音質も十分だし、ジブリファンならば必携の BD と言えるでしょう。
これで私が好きなジブリ映画はだいたい BD へのリプレースが完了しましたが、次はまだ出ていない『紅の豚』がいつリリースされるのか。これまでのペースを考えれば、来夏あたりのリリースになるのではないかと思っています。

投稿者 B : 00:00 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/12/07 (Fri.)

007 スカイフォール

話題になっているこの映画を、私も観ました。

007 スカイフォール

私は 007 シリーズにはそれほど思い入れがない、どころか『カジノ・ロワイヤル』が初めてまともに観た 007 だったりします。前作『慰めの報酬』はスルーしたんですが、今回は前評判が高かったので、観てみることにしました。

冒頭。いきなりカーチェイスから始まるハイテンションなオープニング。と思ったら、バイクチェイス→列車の屋根の上での捕り物という、アクション映画の見せ場のフルコースのような展開で、観てるこちらがアドレナリン分泌しまくり。むしろクライマックスでやることなくなるんじゃないのと心配になったほど(笑)、派手なアクション続きで圧倒されてしまいました。
まだ封切りからあまり時間が経っていないのでストーリー的なネタバレは避けますが、さらにカジノあり、エレベーターアクションあり、地下鉄での追跡劇あり、もうアクション映画の要素で網羅してないものはないんじゃないかというくらい、見せ場がみっちり詰まっています。舞台もトルコ→ロンドン→上海→マカオ→ロンドン→スコットランドと移り変わり、映像面でも楽しませてくれます。上海の、まるで 007 で現代の『ブレードランナー』を撮ったかのようなきらびやかなネオン、マカオの豪奢なカジノ、重厚なロンドン、そして...。本作は 4K デジタルで上映している映画館も少なくないですが、この映像美は 4K でこそ本領を発揮すると思います。

オープニングからフルスロットルでアクションを見せる作りになっていたので、ラストはどうなるのかと思っていましたが...こう来ましたか。これは、確かに 007 シリーズ製作 50 周年記念作品に相応しい内容で、おそらく古くからのファンをも唸らせるような演出まで仕込まれています。最近、ハリウッド系の超大作には食傷気味で少し距離を置いていましたが、これは久しぶりに満足できる「これぞ、エンタテインメント」だったんじゃないでしょうか。この流れで『慰めの報酬』の BD でも借りてこようかなあ。

投稿者 B : 00:07 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/12/04 (Tue.)

人生の特等席 @渋谷 HUMAX シネマ

人生の特等席

人生の特等席

グラン・トリノ』で引退したんじゃなかったんかい!という名優クリント・イーストウッドの最新主演作品を、劇場まで観に行ってきました。

年齢的な問題でチームから引退を勧告され、本人も視力を失いつつあるメジャーリーグのかつての名スカウトマンが、長らく疎遠だった娘を連れて最後のスカウトの旅に出る...というお話。日本だと野球はなかなか映画の題材になりませんが、こういう作品が出てくるところに、アメリカという国では野球が文化として根付いているんだなあ、ということを実感します。

イーストウッドの監督作品、というと近年はとても重い内容の作品が続いていますが、今回は監督ではなく俳優としての出演ということで、ストーリーや演出はちょっと軽め。でも、『グラン・トリノ』でも見せたがんこじじいっぷりは今作でも健在で、すっかりこういうキャラクターが板についちゃったなあ、と思います。まあ、昔気質の映画人、という意味では、本人の素に近いところで演技している部分もあるのかもしれません。

物語の争点は、イーストウッド演じるガスの目と耳、経験と勘に頼った昔ながらのスカウト手法と、データ中心の現代的なスカウト手法のどちらが勝つのか?というところなのですが、実際にはそこはそれほど重要なわけではなく。妻を亡くし、男手一つで娘を育てようとしてできなかった父と、捨てられたと思った娘の、お互いに対する思いや葛藤、を中心に回ります。個人的にはイーストウッドの芝居を観に行ったつもりでしたが、むしろ娘のミッキー(エイミー・アダムス)の視点で映画に入り込んでしまっていました。自分のできることと実現したいこと、認めてもらいたいこと、年齢、置かれた境遇、両親から与えられた能力、親と自分のそれぞれの人生、面と向かうと言えなくなってしまうこととか...どうにも客観的に観ることができませんでした。

助演のエイミー・アダムス、ってディズニーの『魔法にかけられて』でヒロインのジゼルを演じていた人ですが、ジゼルとは全く違うキャラクターで、映画を観ている間は気づかなかったほど。童話の世界から出てきたお姫様、ではなく、父親とのコミュニケーションがうまくできなくて悩んでいる三十代のキャリアウーマンという役どころで、私から見るとまさに等身大の生々しさがあり、イーストウッドに引けを取らない名演だったと思います。
いっぽうで、かつてガスに見出された投手であり、現在は引退してライバルチームのスカウトマンをやっているジョニー役のジャスティン・ティンバーレイク。この人は相変わらずどうにも薄っぺらくて、脚本のせいもあるかもしれませんが、なぜガスの信頼を得て、ミッキーと恋に落ちるのかが芝居からは理解できませんでした(´д`)。

抑揚が少なくてしんみりする映画ですが、たまにはこういうのもいいものですね。クリント・イーストウッドには失礼かもしれませんが、最近イーストウッドを見ると昨年他界した母方の祖父(イーストウッドとは一歳違い)を思い出します(笑。冬休みにはイーストウッドの過去作も観てみようかな。

投稿者 B : 00:21 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/11/28 (Wed.)

スペース カウボーイ [Blu-ray]

スペース カウボーイ [Blu-ray]

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秋の夜長に。

月がきれいな季節になると、決まって観たくなる映画のひとつです。今年は特にヱヴァ Q からの連想(テレビ版エンディングの "Fly Me to the Moon" や冒頭の宇宙戦)やちょうどクリント・イーストウッド主演の新作映画が公開されるタイミングだったり、で、改めて観てみたいと思って。もともと DVD は持っていたんですが、BD で 10 年ぶりくらいに観ました。
久しぶりに観ると、以前観たときにはカッコイイ爺ちゃんに見えていたトミー・リー・ジョーンズに、この 10 年の間に缶コーヒー「BOSS」の宇宙人ジョーンズのイメージがつきすぎていて、シリアスなシーンでも何故か可笑しい、というのはちょっと困りものですね(笑。

ストーリーは、宇宙から迫ってくる地球の危機を救う、そして最後にはお涙頂戴な誰かの自己犠牲つき...という、1990 年代後半にたくさん作られたハリウッド系 SF 映画によくある話、といえばそれ以上でもそれ以下でもありません。ただ、使われている技術が古すぎて現代の技術者の手に負えず、かつての技術者たちが招集される、というあたりは、IT 業界にいる人であれば何かしら似た経験があるのではないでしょうか(笑。
SF 軸で見てしまうとまさにありきたりな話ではあるんですが、個人的にこの映画が好きなのは、SF の枠を外して見たときに「お爺ちゃんたちが、諦めきれなかったかつての夢を再び叶えに行く物語」であるところに心打たれるからだと思います。現実の生活がありながらも、捨てきれない熱い想いを胸に抱いている、みたいなのにグッときます。
そして、この手の映画にありがちな「みんなの努力と主役(または準主役級)の自己犠牲で地球は救われた!結果ハッピー!でラストにエアロスミスでも流しておけばみんな感動するんでしょ?」といういかにもハリウッドな作りではなくて、ラストシーンの美しい映像からフランク・シナトラの "Fly me to the moon" に繋いでしっとりと終わっていくのにとてもじんわりします。

映像に関しても、DVD では見えなかったディテール、特に宇宙空間のクリアさが実感できる画質になっているのが良かったです。ラストの真空だからはっきりと見える宇宙服と、そのバイザーに映る青い地球が美麗な画質で視聴できただけでも、DVD からメディアチェンジした甲斐はあったと思いました。

この冬は、またイーストウッド映画にどっぷり浸かってみるのもいいかなあ。

投稿者 B : 23:59 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/11/23 (Fri.)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q @109 シネマズ川崎

観てきました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

実際には上映 2 日目の朝イチで川崎の 109 シネマズに観に行ってたんですが、微妙に消化不良気味だったので、池袋の HUMAX シネマズで 2 回目を(笑。

私の周囲の人々はこの 1 週間であらかた観に行っているようですが、まだ観ていない人もいると思うので、とりあえずネタバレ防止策を入れておきます。











直前の『金曜ロード SHOW!』で冒頭の 6 分半を観ていたとはいえ、オープニングから 30 分くらいはぽかーんとしてしまいました。なんというか、エヴァというよりはエヴァ的なものにガンダムと最近のアニメ...エウレカセブンとか(って断片的にしか観たことないけど)を混ぜたような感じ、とでも言えば良いのかな?葛城ミサト艦長だって、声と絵面だけだとむしろアークエンジェル(ガンダム SEED)だし。しかも『破』のクライマックスで「行きなさいシンジ君、誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」と言っていたミサトさんが今回は「あなたは何もしないで」だし。
テレビ版とも、旧劇場版とも全然違うどころか、『破』までの新劇場版とも大幅にテイストが違ってしまって、でも新たな謎もたくさん追加されて、初見の直後は若干の置いてけぼり感がありました。

『破』までを見たところでは、『序』はテレビ版序盤のけっこう忠実なリメイク(でも一部設定は違っている)だったのに対して、『破』でサードインパクトが始まってしまうというサプライズがあり、「序破急」で考えるならば確かにこの作品は『破』だと思っていました。が、『Q』で『破』以上の変化があるということは、むしろこれは「序破急」じゃなくて「起承転結」であり、『破』はむしろ『承』に過ぎなかったのか。純粋に『破』の続きとして始まる物語を想像していた身としては、いきなり横から頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。
ネット上では既にさまざまな考察がなされていて、かなり真実味のありそうなセンもいくつかあります。『序』『破』にさかのぼって伏線を検証してみるのも楽しいものです。が、こうやってああでもないこうでもないと検証したりファン同士で議論したりする状況それ自体が、もう庵野監督の思うツボといったところ(笑。そういう意味では、この『Q』もその先に続く物語も初見では「コレジャナイ」と感じても、紛れもない『エヴァ』そのものなんでしょう。これはエヴァとしてアリかナシか、という議論になりがちですが、私としては間違いなく「アリ」です。

そして発表になった次回作のタイトルは『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。タイトル自体『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』ではなく『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だし、記号はコロンを含めるかどうかで楽譜の反復記号にも終始線にもなるという、いつものダブルミーニングの遊びです。もうテレビ版も旧劇場版も新劇場版もループしている説がほぼ確定的になりましたが、この広げた風呂敷をどう畳むのか。というか、次回で終わらせる気さえないんじゃないの?と心配になってしまうくらいですが(笑)、今からとても楽しみです。

この『Q』も、時間さえあればあと 1~2 回くらい観に行っても良いかなあ。

投稿者 B : 23:17 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/11/12 (Mon.)

のぼうの城 @TOHO シネマズ スカラ座

のぼうの城

のぼうの城

ここ一年ほど邦画づいている私ですが、これもまた楽しみにしていた作品のひとつ。時間を作って観に行ってきました。
史実に基づいた同名のベストセラー小説の映画化で、犬童一心・樋口真嗣のダブル監督。でもそれ以上に野村萬斎主演というのが心に響いて、期待していました。

狂言師・野村萬斎という人は、それほど頻繁にテレビに出てくる人ではないながらも、個人的には NHK・E テレの『にほんごであそぼ』を見て感銘を受けていました。従来の狂言師の枠にとらわれず、日本の伝統芸能を多くの人に伝えるイノベーター(革新者ではなく「優れたものを普及させる者」という意味で)なのだろうな...と思っていたので、その人がこの荒唐無稽な物語の中心にどう据わるのか、に興味がありました。
そして脇を固める俳優陣がまた実に良い。佐藤浩市、山口智充、平泉成、西村雅彦、市村正親、上地雄輔、山田孝之...という曲者揃いの配役が、実に活き活きと芝居をしていたのも印象的でしたね。

この映画の見せ場のひとつはストーリー上も最も重要な意味を持つ「水攻め」。樋口監督の起用もまさにそこを狙ったもので、先日「特撮博物館」を見てきたところでもあり、「らしい」映像に仕上げられていました。まあいくらなんでもやりすぎ感のある演出ではありましたが(笑)、このあたりはリアリティよりもスペクタクル重視でいいんじゃないでしょうか。戦闘シーンも、けっこう残虐な描写もありましたが、それぞれのキャラクターの見せ場がしっかり用意されていて楽しめました。日本の時代劇というよりはむしろ『ロード・オブ・ザ・リング』や中国映画の戦闘シーンを見ているような爽快さ、と言えば良いでしょうか。

でも、この映画の見どころはそれらの殺陣や特撮表現よりも、むしろ人間ドラマのほうにあると言って良いでしょう。主人公「のぼう」の戦いは荒唐無稽な戦略でも緻密な戦術でもなく、人心掌握がすべてと言っても良いもので、そこに至る人々の触れあいと心の動きを丁寧に描写しているのが印象的でした。のぼうの飄々とした、それでいて腹の底の読めないキャラクターに見事にマッチした野村萬斎の芝居と、のぼうに翻弄され、あるいは惚れ込む各キャラクターの芝居がとても良かった。芝居が良いことが、この映画の完成度をここまで高めているのだと思います。

要所要所に仕込まれた笑いもあり、グッとくるシーンや印象的な台詞もあり。男なら意気に感じるところがあるのではないでしょうか。今年観た邦画は全般的にどれも良かったですが、この作品はその中でも白眉の出来だと思います。BD が出たら買っても良いかな。

和田 竜 / のぼうの城

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2012/10/31 (Wed.)

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ [Blu-ray]

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ [Blu-ray]

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劇場で観た映画ではありますが、先日人形町に写真散歩に行ったら、そういえば BD が出ていたのを思い出して、もう一度観てみました。
自分でこの界隈を散策してから観ると、この作品の味わいがまた一段と深まりますね。それぞれのロケーションの位置関係とか、ああこれはここからこうやって撮ったのねとか、映画とはいえこの画はよく撮れたな...と感心させられるカットとか、そういうのがとても印象に残ります。特に、背景がごちゃっとしがちな街並みなのが、抑揚をつけつつ印象的にまとまっている画作りが良い。
そして、要所要所で登場する井之頭五郎松重豊を見るにつけ、ああこどグル Season2 で人形町が舞台になったのはもしかして映画とも関係があるのか?と思ったり(ありません

このシリーズを観ていて思うのは、世の中にはトリックを暴いたり、犯人との駆け引きを描いたり、犯人の心理に焦点を当てたり、刑事の熱い心を表現したり、警察組織の歪みをあぶり出したり、そういう刑事ドラマやミステリー映画は多いですが、被害者の叶えられなかった願いを描写する作品、それも直接的にではなく捜査という周辺から徐々に確信に迫っていく作品は、かなり珍しいのではないかということです。それが、このシリーズを「泣けるミステリー」に昇華させていると思います。中井貴一演じる被害者・青柳武明の役どころが実に深くて、話の筋が分かっていても泣ける。

映画を観ていて、ああそういえばこのロケーションはカメラに収めていないな、とか、ここってこういうアングルから撮ったらもっとおもしろいのか、とか、改めて人形町・日本橋エリアを撮影したい欲求がふつふつと。また時間を作って撮りに行きたいですね。

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