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2012/01/23 (Mon.)

映画「おおかみこどもの雨と雪」

映画「おおかみこどもの雨と雪」

あの『時かけ』『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』の情報が出てきました。現時点で公開されているのはタイトルとメインキャラクターのデザイン、および劇場公開日と予告映像くらいですが、今までの細田作品と同様にポジティブな雰囲気がイメージイラストや予告映像からも滲み出ていて、今から期待せざるを得ません。

ストーリーについてもほとんど明らかになっていませんが、映画.com の記事によると、富山が物語の舞台になるようです。

細田守監督最新作は「おおかみこどもの雨と雪」 新スタジオ設立も : 映画ニュース - 映画.com

これは、富山県出身の細田守監督ならではと言える映像表現が期待できそう。私も夏の帰省時に時間があれば聖地巡礼を(できるような内容であれば)してみたいところです。

細田監督の従来の 2 作品はどちらかというと SF(スペースファンタジーではなくサイエンスフィクション)寄りのストーリーでしたが、今回は作風からして微妙にジブリっぽさが感じられますね。一般層からすると、細田監督はまだまだ「知る人ぞ知る」という知名度だと思いますが、この作品の成否によってより一般に知られるアニメ監督になっていくかどうかが決まりそうな気もします。個人的には、あまりジブリ的にはならないでほしいなあ・・・とは思いますが。

ともあれ続報を楽しみに待ちたいと思います。

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2012/01/18 (Wed.)

英国王のスピーチ [DVD]

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション

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前から気になっていた映画ですが、DVD で視聴しました。

第二次世界大戦直前のイギリスで、吃音症に悩む皇太子アルバート(後のジョージ 6 世)が治療のために言語聴覚士であるライオネル・ローグと出会い、その治療の過程で育まれる二人の心の交流を描いた物語。実話がもととなった映画です。

何かの映画を観に行ったときの、劇場での予告を観てから興味を持っていた作品でした。予告からしてこれはけっこう感動系の映画だろうなと思っていましたが、まあ予想通り。でも、吃音症治療のプロセスだったり、プライドの高いアルバートと我が道を行くライオネルとのズレたやりとりだったり、ところどころに笑いの要素が散りばめられていて、感動一辺倒ではなく観終わったあとに爽やかで愉しい感情が残る、良い映画でした。私は基本的にギャグではなくロジックで笑わせる笑いが好きなので、ツボにハマりましたね。

内容もさることながら、この映画の見どころのひとつは豪華なキャスト。ジョージ 6 世を支える妻役にヘレナ・ボナム=カーター(ベラトリックス役)、父ジョージ 5 世にマイケル・ガンボン(2 代目ダンブルドア校長役)、首相チャーチル役にティモシー・スポール(ペティグリュー役)というように、『ハリー・ポッター』シリーズの主要キャラとして登場した俳優陣が脇を固めていて物語の重厚感を増すと同時に、イギリス映画をほとんど観たことがない私でも入っていきやすい映像に仕上がっていたように思います。でも他の二人はともかくヘレナ・ボナム=カーターはベラトリックスとは顔つきが違いすぎて、エンドクレジットを観るまで確証が持てなかったほどでしたが(;´Д`)ヾ。
つか、Wikipedia を見て気づいたんですが、ライオネル役のジェフリー・ラッシュも『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの海賊バルボッサじゃん・・・。

この映画を観て自覚したんですが、私はきっと「生まれも育ちも現在の立場も違う二人が出会って心の交流をすることで、人間的に成長する」という内容の映画がとても好きなんだと思います。そういえば『ニュー・シネマ・パラダイス』『グラン・トリノ』『ショーシャンクの空に』『グッド・ウィル・ハンティング』などなど、SF やファンタジー以外で好きな映画といえばこんな話ばかり。私にこの手の映画をいろいろと奨めてくれる某氏の影響も少なからずあるとは思いますが(笑)、この映画も、それらと並びとても心に残る作品でした。

DVD でホームシアターを構築した当時は、サラウンドを楽しむ目的でアクションや CG バリバリのいわゆる「ハリウッド大作」的な映画ばかり観ていましたが、最近はそういうのもすっかり見飽きてしまいました。かといってカンヌやヴェネツィアで受賞するようなじとっとした感触の映画も苦手。こういう、派手すぎないけどじーんと心に残る、大人の男が楽しめそうな映画を他にも探しています。

投稿者 B : 00:30 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/17 (Sat.)

映画けいおん! @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

映画けいおん!

今年は春に『まどマギ』を観て以来、ちょっと思うところもあり、最近の名作と言われるアニメをいろいろ観ています。でもゆるふわ日常系の作品があまり得意ではないので、『けいおん!』については今まで敬遠していたんですが、映画化にあたって深夜に再放送をしていたのをきっかけに観てみたら、面白いじゃないですか。
ということで、とりあえず第一期を観ただけの状態ではありましたが、劇場に足を運んできました。

『けいおん!』はその名の通り女子高の軽音楽部を題材にした作品ですが、実際に観てみると、まあさっぱり演奏しない(笑。テレビ版の一期でまともに演奏したのって 2~3 回?というくらい演奏のシーンがなくて、最終話まで主人公が魔法少女にならなかったまどマギを思い出してしまったほど(ぉ。
という感じで、軽音楽部の音楽活動ではなく軽音楽部所属の女子高生の緩い日常を主に描いた作品ではあるのですが、単に緩いだけじゃなくて、楽器や演奏の描写がやたらにこだわっているので、演奏しないのに観ていると何故か音楽がやりたくなるという、不思議な作品です(笑。OP/ED のミュージック PV 的な映像に誘発されている部分もあるんでしょうけれど。

で、映画になっても相変わらずあんまり演奏しないのは変わらないのですが(笑、それでもテレビ版よりは演奏シーンが多かったかな。この作品では、演奏シーンに意味を持たせていることが多いので、大事なシーンに挟んでくる感じ。

テレビ版を観ながら、これを劇場でやる意味ってあるのかな・・・と疑問に思っていたんですが、ロンドンの街並みをリアルかつスケール感をもって描写した映像とか、テレビでは味わえなかったマルチチャンネルサラウンドによるバンドの演奏表現とか、あー確かにこれは劇場で観る意味あるかも、と実感しました。特に六本木の TOHO は全般的に音が良いので、より実感できたのかもしれません。

劇場版を観て思ったのは、けいおんって実は青春ドラマだったんだなあ、ということです。全般的に緩いシーンが多いので気づきにくいんですが、逆に緩い日常の描写があるからこそ、なおさら青春っぷりが際立つということを、終盤の映像を観て感じました。というかけいおんで感動するとは思っていませんでしたよ・・・。

想像していた以上に面白い映画でした。これは二期の DVD を借りてくるしかないかな。

投稿者 B : 23:59 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/06 (Tue.)

機動戦士ガンダム UC episode 4 『重力の井戸の底で』 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム UC episode 4 『重力の井戸の底で』 [Blu-ray]

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イベント上映で観ていた作品ではありますが、BD の一般発売を心待ちにしていました。どのくらい心待ちにしていたかというと、勢いで MG デルタプラスを組み上げてしまったくらいには(笑。しかし、Amazon に発注してしまったので、大阪物流センターから日本郵便のゆうメール扱いで発送されてしまい、発売前日に出荷されていたにも関わらず、発売当日時点でまだ「お近くの配達店まで輸送中です」。しかも、届け先を職場にしていたので、週末は受け取れずという、残念すぎる状況に(´д`)。結局週末ガマンせざるを得なかったというorz。

で、本題。往年のモビルスーツ大集合な胸熱映像であることはイベント上映のときに書いたとおりなので割愛しますが、個人的には今回の見どころはむしろ人間ドラマ中心で展開する前半の 30 分にあると感じています。ep3 までは最初から緊迫感あるバトルシーンや人間同士の駆け引きが目白押しで息つく間もなく、終盤に登場人物の誰かが死ぬなりしてバナージが悲しみに暮れるシーンが演出的にも心情的にもクライマックス、という展開ですが、ep4 はクライマックスの熱さもさることながら(とはいえ、映像化にあたって省略された設定やリディの立ち位置によって醒まされてしまうのも一部ありますが)、序盤のオードリー(=ミネバ)中心のエピソードや、バナージがジンネマンと砂漠を旅するシーンが重い台詞のオンパレード。相対的に後半のバトルシーンで出てくる台詞が軽くすら感じてしまうほどでした。やはり UC は大人向けの作品だけあって、宇宙世紀ガンダムの中では最も人間と戦争の本質に切り込んだ台詞が多い。
中でも深みのあるやりとりが行われる、ミネバが訪れた地球のダイナーのマスターの声がかつてガルマ・ザビを演じた森功至氏という配役(キャストを見るまで気がつかなかった・・・)というのが憎い。だってその人がミネバ・ザビと宇宙移民政策について語り合うんですよ・・・。

余談ついでの話をすると、小説版では今作に登場する MA「シャンブロ」の連邦内でのニックネームが「シーゴースト」という『終戦のローレライ』にちなんだ呼び名だったり、特殊部隊エコーズの小隊名が『亡国のイージス』内の設定にちなんでいたり、と同氏の他作品とのクロスオーバーが一部行われているので、それぞれの原作や映画を知っている人であれば、UC も原作を読んでみる価値はあると思います。まあ、そういう遊びの要素がただでさえ長い福井作品を冗長にしている元凶の一つでもあるのですが(´д`)。

最後に画音質について。イベント上映に行った横浜ブルク 13 のシアターは本当にひどい音響で、低音がブワンブワンなるだけでとても聴けたものではない音質でした。スピーカ自体が悪いわけではないと思うので、調整の問題だと思いますが、それに比べて我が家の MDR-DS7000 の聴きやすさと言ったら。まあ、いいアンプとスピーカからリアルマルチ ch で出すのとは比べようもありませんが、深夜に一人で楽しむならこれくらいのバランスでも十分かも。ようやく ep4 をまともに楽しめたような気がしました。
画質については、こちらは逆にブルク 13 の画質にさほど不満を感じなかったこともあって、やはり大スクリーンで楽しめるイベント上映は一度は観ておいて正解だと思います。逆に、我が家の BRAVIA(KDL-X5050)では、モーションエンハンサーの逆効果で動きの速いシーンで輪郭が崩壊してしまうシーンが何箇所かあり、それがちょっと気になったかな。フル HD がドットバイドットで表示できる直視型ディスプレイならではのパリッとした画質はアニメを観ていて気持ちが良いものですが、そろそろ限界を感じ始めたのも事実です。

ep5 は来年 5 月公開ということですが、それまで ep1~4 を何度か繰り返し観そうな予感。やっぱり UC は良い作品です。

投稿者 B : 01:04 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/12/04 (Sun.)

ウォール・ストリート [Blu-ray]

ウォール・ストリート [Blu-ray]

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以前、劇場で予告編を見て興味を持っていた作品でしたが、観に行く時間が取れないまま劇場公開が終わってしまったので、BD で視聴しました。

名作との呼び声が高いオリバー・ストーン監督の『ウォール街』の続編で、サブプライム問題発生前後の米国証券市場が舞台。私は金融関係のお話は苦手ですが(^^;;、最近社会人として企業価値と責任について興味が出てきていたり、今さらながら財務会計をちょっと勉強していたりすることもあって、観てみたいと思った次第。

ライバル会社の風説の流布によって自社株が暴落、破綻した証券会社に勤める若き証券マン(シャイア・ラブーフ)が、その事件がきっかけで自殺した師でもある社長の復讐を果たすべく、相手方の社長の誘いを受ける。彼のアドバイザーとして登場したのが、恋人の絶縁状態にあった父であり、伝説の投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。それぞれの野望と陰謀に、米国全体の欲望の暴走がもたらしたサブプライムショックが襲いかかり・・・というストーリー。基本的には会話劇なのであまり派手さはありませんが、その分緊迫感のある演出で魅せてくれる映画です。
主演は『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』でインディ・ジョーンズの息子役を演じたシャイア・ラブーフ。『クリスタル~』ではインディを受け継ぐ新世代の役どころだったにも関わらず、脚本的にも演技的にも美味しいところを全てハリソン・フォードに持って行かれてしまっていましたが(笑)、今作では主演らしくビシッと決めてくれていました。が、今回も存在感では前作の主役であるマイケル・ダグラスにやっぱり敵わず(´д`)。この人は損な役回りが多いなあ・・・。

この映画のテーマは「モラル・ハザード」(よく誤用される「倫理観の欠如」のことではなく、金融機関がいざというときの公的資金注入を念頭に置くことで、自律を失った状態)に尽きるでしょう。これをベースとした 2000 年代アメリカの不動産バブルを描くことで、欲望がもたらすものが何かを視聴者に問いかけているのだと思います。それも、登場人物の誰かの視点に偏りすぎず、欲望の権化であるゴードン・ゲッコーさえも客観的に描写していることに、強いメッセージ性を感じました。

単独の作品としても面白い映画だとは思いますが、根本的なテーマとしてはやはりオリジナルの『ウォール街』から続いている作品なんだろうな、というのを観ていて強く感じました。これは旧作のほうも観ないといけないなあ。

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2011/11/23 (Wed.)

サラリーマン NEO 劇場版(笑)@シネマメディアージュ

最初、話を聞いたときには完全にネタだと思ってました。

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』公式サイト

NHK で放送しているコント番組『サラリーマン NEO』の映画化。始まってまず感じたのは、サラリーマン NEO の映像が劇場のスクリーンで流れているこの違和感(笑)。この違和感そのものが笑いのネタになっているような気さえします。大画面やサラウンドが活きる映像でもないので、別に映画化じゃなくて 2 時間のドラマスペシャルでも良かったような気がするんですが、公共放送である NHK でそんなものに 2 時間も枠を割いてくれるわけがない、ということでしょうか(ぉ。

サラ NEO はサラリーマンの日常生活における「あるある」を、サラリーマンをデフォルメしたような登場人物やシチュエーションでコント化した番組で、サラリーマンならばきっと笑える(逆にサラリーマンでなければ何が面白いのか分からないかもしれない)番組だと思います。お笑い芸人を使わずに、俳優がガチでやってるからこそ余計に面白いというのもあり。先日も「バカみたいなことを真剣にやることの面白さ」という話をしましたが、それを地でいく番組ではないでしょうか。さすがにシーズン 6 にもなってくるとネタが枯渇してきたのか、最近は以前に比べるとパワーが落ちたんじゃないかと感じるコントもありますが・・・。

この映画は、とある新人サラリーマンに関するストーリーに、サラリーマン NEO のいつものコントをコラージュのように貼り合わせたような作品になっています。なので、ちゃんとしたシナリオがある中で、いつの間にかいつものコントが始まっているという(笑。サラ NEO の映画化ってどうやってやるのかと思っていましたが、確かにこういうやり方くらいしかないでしょうね(^^;;
ただ、主演である小池徹平(シーズン 5 まではサラリーマン NEO には出演していなかった)の演技がどうにも浮いてしまっていたのが非常に残念。「ネオビール株式会社に入ったばかりの新入社員」という設定なので、会社の他のメンバーとノリが違うことを表現するために意図的に浮かせている部分もあるが、芝居の質が違うというか、コントのテンポに乗れていないというか、観ていて醒めてしまう感覚で、なんだかなあ、とは思いました。まあ、脇を固めているのがいつものサラ NEO メンバーなので、その点では安心して観ていられましたが・・・。

正直なところ、劇場のスクリーンで観る必然性がある作品ではないでしょうし(笑)、個人的にはいつものオムニバスコントのほうがエッジが立っていて面白いとは思いますが、バカなことを真剣にやっている姿を、真剣にバカになって観ることで、いいストレス解消になる映画ではないでしょうか。

ちなみに、サラ NEO の顔とも言える「あのキャラ」がどこでどう登場するかと思ったら、あそこでああやって出てくるか!という展開に仰天させられました(笑。

投稿者 B : 00:45 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/11/19 (Sat.)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2 [Blu-ray]

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2 Blu-ray & DVD セット スペシャル・エディション

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劇場公開から約 4 ヶ月での BD 発売はちょっと早すぎませんか?という気はしつつも、やはり楽しみにしていた BD 化。早速視聴しました。

劇場公開時には IMAX 3D シアターで視聴したので、それに比べると 2D での視聴は臨場感や迫力が半分くらいに落ちてしまう印象で、劇場で観たイメージからするとこんなもんだっけ?と思ってしまったのは事実だったりします。逆に、これを IMAX 3D の画質で観られたのは良かったかな。今なら BRAVIA や HMZ-T1 を買えばこれの Blu-ray 3D がもらえるようですが、今のところ買う予定はナシ(´д`)。

画質の話をすると、シリーズを通して(特に 3 作目以降は)暗いシーンが多い作品ではありますが、今作はその中でも群を抜いて暗い。BRAVIA のシネマモードでは、部屋の照明をつけた状態では暗いシーンはほとんど映像が判別できず、部屋をほぼ真っ暗にしてようやく暗部の階調まで確認できる、といった状態。私は夜に Blu-ray を観るときには部屋をかなり暗くして観るようにしていますが、ここまで真っ暗にしないと厳しい映画というのも珍しいですね。BD の精細感が非常に高いこともあって、これならいっそプロジェクタで観たいかも、と久々に思いました。しかし我が家のプロジェクタはフル HD 非対応・・・(´д`)。

ストーリーの方は最終話ということでラストには大団円を迎えるわけですが、物語の鍵を握る「ニワトコの杖の所有権」に関する描写が分かりづらい、というかどう見ても説明不足で、モヤッとした状態のままエンディングを迎えてしまう部分があります。最終章を二部に分けてもやはり時間が足りていないと思われる描写はほかにもちらほら見受けられ、これはやっぱり原作を読むしかないかなあ、ということを痛感。原作は電子書籍版が 10 月に Sony Reader で読めるようになる予定だったのが、どうも来年に延期されたようで。気長に待ちますかね・・・。

投稿者 B : 23:21 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/11/16 (Wed.)

機動戦士ガンダム UC episode 4 イベント上映 @横浜ブルク 13

若干出遅れ感はありますが、観てきました。

機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]

機動戦士ガンダム UC

前作までの宇宙空間やコロニーとは打って変わって、今回は地球の話。『重力の井戸の底で』という重たーいタイトルが示すとおり、内容的にも非常に重くなっています。というか、物語の本筋である「ラプラスの箱」の謎解きに関する話からは少し離れ、主要キャラそれぞれが抱える悩みや苦しみを描写し、物語に懐の深さを持たせるための回と言って良いでしょう。

今回はフル・フロンタルを中心とする「袖付き」の出番は少なく、地球にいるジオン残党軍と地球連邦軍との戦いがメイン。ジオン残党軍の旗艦 MA は「シャンブロ」という水陸両用の巨大 MA ですが、アニメーション的にはむしろ脇役として出てくる旧ジオン/ネオジオン製 MS の活躍が胸熱。ジュアッグやゾゴッグ、イフリートといった従来 MSV でしか登場してこなかった MS(おそらく映像化としても初?)が画面狭しと動き回る様子は、半分ファンサービスであることが判っていても燃えるものがありました。
というか、やっぱりガンダムはビーム兵器じゃなくて白兵戦や実体弾を絡めた殺陣があってこそですよ!この作画でファーストガンダムのジャブロー戦や 0083 冒頭のガンダム強奪作戦を描いてほしいくらいです。あ、今度始まるという『THE ORIGIN』のアニメ化プロジェクトが、まさにそれになるのか・・・。

ただ、時代考証的には(地球で細々と生きながらえてきたジオン残党軍と、連邦軍にとって戦略的に重要ではなくなったトリントン基地の配備、ということを考慮しても)あの旧 MS の万国博覧会状態は無理があるでしょ、というツッコミを入れたくもなりますが、それにしてもバイアランがあんなにカッコイイ MS だったとは今回初めて気づきました(ぉ

そんな感じで映像的には相変わらずお腹いっぱいだし、登場人物それぞれの台詞も重みがあって良いのですが、ep3 までは何とか破綻なくまとめてきていた脚本も、いよいよストーリーに対して尺が足りなくなってきた感が強くなってきました。本来別のエピソードだったはずのシャンブロ戦(ダカール)とトリントン戦がひとまとめにされたのはまだ良いとしても、シャンブロのパイロットであるロニのキャラクター設定が変わりすぎ。シャンブロのエピソードは人種問題やイスラム圏の問題も絡んだ複雑な話だったのが、まあ事前に危惧していたとおり簡略化され、単なる父の敵に対する怨念晴らしの話に矮小化されてしまっていました。これでは物語のカタルシスもないし、ラストだってただでさえ小者なリディ少尉をさらに小さいキャラにしてしまう展開だし(ぉ)、原作の重力に根を張ったような重々しさが削がれてしまっているのは残念だなあと。
しかしこの調子で、終盤に行けば行くほど延びていく原作をあと 2 話でまとめきれるのか本当に心配です。今回のように大幅な設定変更でいびつな脚本にはしてほしくないなあ。原作者の福井晴敏曰く「終わらせる"いい方法"を思いつきまして」とのことですが、順当にいって ep6 は映画化か 2 部構成くらいしか考えられない(´д`)。

そういえば今回から登場したブライト司令、鈴置洋孝氏亡き今、誰が声を当てるのかが注目されてきました。今回抜擢された成田剣さんという方については私は残念ながら知らなかったのですが、先行公開された冒頭映像の声を聞いて衝撃を受けました。どう聞いても三十代半ばになったブライトさんの声。まあ鈴置さんの声と比べると少し低音の響きがふくよかになったような声色ですが、それがまた年齢設定と合っていて良い感じです。より出番の増える ep5 以降がさらに楽しみになりました。

ちなみに今回観に行った劇場は ep2 以来の横浜ブルク 13。ep2 のときより狭いシアターでの上映でしたが、画質はおそらく DLP によるデジタル上映で文句なしの精細感だったものの、音質がひどい。音圧が高いばかりで聴きづらく、これなら自宅でアンプなりサラウンドヘッドホンなりで聴いた方が楽しめるんじゃないの、と思いました。
まあ、それでもこの重厚な作品を大画面で楽しめるのはイベント上映ならではなので堪能してきましたが、12 月の BD 発売が楽しみです。ええ、横浜では劇場先行販売は完売していましたよ(´д`)。

機動戦士ガンダム UC episode 4 『重力の井戸の底で』 [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:04 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/11/13 (Sun.)

ステキな金縛り @109 シネマズ川崎

何とか時間を見繕って映画館に行ってきました。

ステキな金縛り

私は自他共に認める法廷劇好きですが、この映画は三谷幸喜、コメディ、法廷劇(≒密室劇)、という私の好きなものだけが乗ったオードブル状態(笑)の映画なので、公開を楽しみにしていました。というか、三谷映画では毎回キレた演技を見せてくれる西田敏行が、「落ち武者」という現実離れした役所を演じるというだけで観に行く価値はあると思う(^^;;

とある殺人事件の被疑者について、アリバイを証明できる唯一の証人はなんと落ち武者の幽霊だった・・・という、三谷幸喜らしいハチャメチャな設定の映画(笑)。で、三谷幸喜と言えば密室劇、密室劇と言えば三谷幸喜なわけですが、今回は、基本的には法廷という密室劇スタイルを取りながらも、ロケを含めた密室以外の場所もところどころに出てくるという、設定や演出的には最も三谷幸喜らしい作品でありながら、今までにないチャレンジも随所に見られるという、とても見応えのある作品だと思います。

私が思うに、三谷幸喜という人は「人を笑わせたり驚かせたりすることに全力を尽くすタイプ」だと思います。私もけっこうそういうタイプなので、だからこそ共感ができるというか(笑)。バカみたいなことを真剣に、しかも緻密にやるからこそ余計に面白いという、「笑いの『間』」みたいなものは、他の人の作品にはありそうでなかなかない。
ただ、落ち武者の幽霊という「現実にはあり得ない設定」も、真剣な芝居の中でいつの間にか受け容れそうになってしまうタイミングで、現実の視点に引き戻す演出やカット割りの入れ方はとても巧いと思いました。この観客と作品の距離感の取り方が、絶妙な笑いの『間』を生み出しているのかもしれません。

でも、ただでさえ細かいネタをたくさん仕込むのに、同監督の他作品からのカメオ出演も多くて、結果 2 時間半近い大作になってしまったのは、もう少しコンパクトにまとめても良かったんじゃないかと思いました。それでも、私は長さを感じることなく最後まで楽しめましたが、三谷映画初見の人には笑いどころが分からないシーンもちらほらあるかもしれません。

この映画は相変わらず観客を全力で笑わせることだけを考えたような作品ですが、もうひとつ、三谷映画の良いところは、人に対するやさしさに溢れているところじゃないかと思います。特にラストシーンは序盤の伏線から何となく想像が付いていたけど、あの演出は反則だなあ。
ただ、主人公エミの父親役は堺雅人とか、もうちょっとちゃんと演技できる俳優を使ってほしかった・・・。

劇場に行く前は仕事でちょっとイライラした気持ちになっていたりもしたのですが、2 時間半全力で笑って、とてもスッキリした気分にさせてくれた作品でした。個人的にはこれまでの三谷映画 5 作品の中で、最高傑作と言って良いんじゃないかと思う。

それにしても深津絵里、これで今 38 歳ですよ・・・少し前に比べて痩せたような印象はあるけど、この作品での姿が今までで最もかわいいんじゃないかとさえ思いました(*´Д`*)。

投稿者 B : 23:11 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2011/11/03 (Thu.)

東のエデン

これまた今さら観たシリーズですが。

東のエデン

TSUTAYA で『化物語』を借りたときに、アニメコーナーの棚で見かけて「そういえば、これちょっと観たいと思ってたんだっけ」というのを思い出して、借りてきました。2 年以上前の作品ですが(そういえば作品の舞台はまさに今年、2011 年だった)、まさに今の日本を象徴している作品と言えるような気がします。

閉塞しきった日本の状況を打破し、この国を救うために選ばれた 12 人の「セレソン」と、彼らそれぞれに与えられた、100 億円分の電子マネーと「物理的に起こせる事象ならばほぼ何でも実現可能」なコンシェルジュがついた「ノブレス携帯」。その 12 人の目的と利害が絡み合いながら進行する、日本を救うための「セレソンゲーム」。
テクノロジー的には AR やメタタグ、電子マネー、携帯電話向けパーソナルコンシェルジュサービス、といったようにここ 2~3 年で注目された要素を網羅していて、そのあたりの業界の人には興味深いところではないでしょうか。個人的には「ノブレス携帯」が劇中でどう使われるのかに興味を持って見始めた作品でしたが、観ていくうちにそれよりも現代の日本という国が抱えている構造的な病理をそれぞれのセレソンがどう解決しようとするのか、そちらのほうに興味が移りました。

日本の対外的な格差が大きかった時代に、とにかくがむしゃらに働けば国全体が右肩上がりで成長し、国内の支えるべき人々の割合も比較的小さかった時代と、先進国の仲間入りを果たし、様々なコストが高くなって単純労働の生産性では競争力がなくなったことに加えて、国民を支える年齢層に対して支えられる層の割合が大きくなりすぎてしまった現代。富を再分配してこれから成長する分野にリソースを投入するにはどうしたらいいか?を過激な方法論でやろうとする者と、穏当な手段を執ろうとする者。被害者を装って自らを人質に取り、他国に対して要求を通そうとする者。救国を自分の怨念晴らしにすり替える者。国家ではなく自分の目に見える範囲の人を救うことを考える者。資金を自らのためにだけ使おうとする者。それぞれのアプローチが非常にコントラストが効いていて、どのキャラクターも本当に魅力的。
私は、社会人になってから(特に、今の仕事に就いてから)いろんな物事を経済合理性をベースに考えるようになりましたが、特に今年の 3.11 以降は、その上で今後の日本がとるべき国家のカタチというのはどういうものか?というのを考えることが増えました。そういう意味では、個人的には主人公の最大のライバルであるセレソン No.1「物部」の考え方には、あまりにも過激ながら妙に共感してしまった部分もあり、非常に考えさせられました。私の社会や経済に対する視点が原作・監督である神山健治氏に近い、ということかもしれませんが。
こういう作品だと、最後は「結局、事態は前と大きくは変わらなかった、けど何かが確実に少し変わった」的な落としどころにもっていくことが多く、この作品のオチもそんなところですが、それだけじゃやっぱりダメなんじゃない?というのを、3.11 から半年あまりが経過した今の日本を見ながら思ったりもします。

とか、なんか話が大きくなってしまいましたが、私はこういうテーマが大きくて、謎解きや駆け引きの要素があって、なにより演出がいちいちカッコイイ作品が大好きなので、とても気に入りました。もっと早く観ておけば良かった。

ちなみに、この作品を観て以来、Edy や Suica で決済をするたびに「受理されました。今後も救世主たらんことを」と言う一人遊びが私の脳内で流行っています(ぉ。

東のエデン 1 [Blu-ray]

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