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2008/08/06 (Wed.)

ローレライ [DVD]

小説版を読んだので、買ってあった DVD を鑑賞。

ローレライ スタンダード・エディション

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これ原作とは話の流れこそ同じですが、全然違う作品ですね。ハッキリ言って地雷(´д`)。

映画では描き足りなかった『亡国のイージス』よりもさらに長編の小説を、たった 2 時間の映画にまとめるなんてハナから無理だと思ってはいましたが、それにしてもあちこちデフォルメしすぎ。戦う意味も見つけられないまま戦場に出てしまった、悩める折笠征人は単なる熱血特攻兵だし、高須が原作の高須+土谷+フリッツの混合キャラになっているし、この物語で最も重要キャラの一人であるフリッツは幼少時代に死んだことになっているし、台無しな感じ。単におじさんたちが喜びそうな「熱い戦場ドラマ」になってしまっているのに加えて、設定だけ見ればトンデモな「ローレライ・システム」が絡んでくるもんだから、B 級になるのも当然と言ったところ。
でもって(悔しいからもうネタバレ覚悟で書いちゃいますが)艦長ほかクルーが捨て身の覚悟で折笠とパウラを離脱させたにも関わらず、最後は《伊 507》ももしかしたら沈んでいなかったかもしれない、という結末に至っては、興ざめもいいとこです。原作のあの感動は何だったのかと・・・。

これだけ実力派の俳優陣を揃えておきながら、ここまで B 級に仕上げられるのはある意味才能じゃないかと。映画は「潜水艦ものにハズレなし」だと思ってたんだけどなー。
あ、でも、時岡軍医役の國村隼だけは良かったです。カメラ好きとしては特に。

ということで、映画だけ見てダメだった人は、原作を読んでみると評価が変わるかも。ただ、長いので、けっこう気合いは要りますが。

投稿者 B : 23:48 | Japanese Movie | Movie | コメント (4) | トラックバック

2008/08/01 (Fri.)

ザ・マジックアワー @TOHO シネマズ 川崎

一年ぶりに劇場で映画を観ました。

ザ・マジックアワー

もう上映期間も終わりに近いみたいですが、観たかった映画なので、なんとか時間を作って鑑賞。月初なので¥1,000 でした。

誰も見たことのない佐藤浩市が見られる映画と言ったら良いんですかね。こんなに笑わせてくれる佐藤浩市見たことない。だって、あの佐藤浩市が笑いながらマシンガンを乱射したり、天丼(漫才の)をやるんですよ!私は昔から佐藤浩市という役者さんがけっこう好きだったので、こういう映画に出てくれるのはけっこう嬉しかったり。

ストーリー的にはいつもの、誰かが言った口から出任せでみんなが勘違いして・・・的な展開で、例によって細かい笑いがたくさん仕込まれた映画なんですが、いつもと違って(三谷幸喜のコメディ映画の割には)スリリングな脚本で、メリハリがあった分いつもより面白かったですね。やっぱり西田敏行が出ると画面が締まるなー。
三谷作品なのでたぶんまだ見落としている伏線や、気づいていない台詞に仕込まれた裏の意味や皮肉みたいなのがたくさんあるんだと思います。一番わかりやすいところでは「映画みたい」「映画だったら」という台詞が何度か出てくるんですが、この意味の読み方だけでも何通りかありそう。

日本の有名な俳優さんたちがたくさんカメオ出演しているあたりはそろそろお腹いっぱいな感がありますが、万人受けする上質なコメディ映画だと思います。BD が出たらまた観よう。

投稿者 B : 23:09 | Japanese Movie | Movie | コメント (3) | トラックバック

2008/07/15 (Tue.)

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト [Blu-ray]

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト [Blu-ray]

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呪われた海賊たち』に続き。

2 作目を観て改めてよく分かったんですが、ジャック・スパロウってヒーローというよりは三枚目ですね。ハッタリと度胸で生きてるキャラだということがよーく分かりました。そのキャラクター設定とジョニー・デップのクネクネした動き(笑)が、CGI や SFX 以上にこの作品をエンタテインメントに仕上げているんだと思います。

物語の中盤くらいまではどちらかというとコメディ色が強く、アクションというよりはドタバタ劇かジャッキー・チェンのような展開(『101』などのディズニー系実写映画も同じような演出でしたが、今回はけっこう極端)。正直ストーリーなんかどうでもよく笑い転げてしまいましたが(ぉ)、内心ちょっとベタすぎてくどいとも感じていたため、それだけなら 1 作目のほうが作品として面白かったな-、と感じていたところ、終盤になって急展開。
この手のシリーズものではよくある、大筋ではストーリーが繋がっているものの一話完結だと思ってましたが、えーそんなところで続くの!しかもそこでそいつが出てくるの!というラストにすっかりしてやられました。

ああたぶんちゃんと三部作で完結するようにできてるのね、というのが予想される展開ではありますが、早く続きが観たい!と思わせるうまい演出。実は 3 作目の BD も既に買ってあります(ぉ。

投稿者 B : 23:59 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2008/06/08 (Sun.)

プロデューサーズ [Blu-ray]

ブロードウェイ系のミュージカル映画、けっこう好き。

プロデューサーズ [Blu-ray]

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頭カラッポにして楽しめる映画です。冒頭から登場する主役二人がいきなり濃いキャラで衝撃を受けるんですが、その後に出てくるキャラがみんなさらに強烈(笑。
作中の笑いは正直言ってあまり品のあるものとは言えないし、劇中劇(ブロードウェイのプロデューサーがわざと失敗作を上演して不正な利益を上げることを目的に、最悪の台本・演出・役者を集めるというストーリーで、その劇中劇)は悪趣味ですが、それでもゲラゲラ笑わせてもらいました。同系統の映画だと『シカゴ』も面白かったですが、笑えるという点ではこの作品は『シカゴ』を超えているかも。

ミュージカル映画が嫌いでなければ一度観てみる価値ありだと思います。おすすめ。

投稿者 B : 19:36 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2008/06/02 (Mon.)

県庁の星

地上波にて。

県庁の星

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邦画って「劇場に観に行ったり DVD を買ったりするほどじゃないけど、テレビでやるなら観てもいい」系の作品が多い気がしますが、これもそんな作品の一つ。でも案外面白かったです。
比較的ありがちなエリート→挫折→大切なことを思い出して復活、というサクセスストーリーで、先が読める展開ではあるんですが、こういうのはけっこう嫌いじゃないです。織田裕二のキャラの変わりっぷりはなかなか見物で(後半は軽く青島入ってましたが・・・)、先が読めるだけに単調な展開になりがちなストーリーにメリハリを与えていると思います。

サクセスストーリーというと最後は主人公が大成功して、となるものですが、そこは官僚が題材になっている作品だけあって、「個人がどんなにがんばっても政治がらみになると一人が影響与えられる範囲なんてせいぜいこんなもんだよね、でも着実に影響は与えられているよね」というオチだったのには好感が持てました。その前段の「意志決定の場でちゃぶ台返し的大見得を切る」シーンにはちょっと「ないない」と思ってしまいましたが・・・。まあ、それでも観終わった後の余韻が悪くなかったので、私的には良い映画だったということなのかもしれませんが。

現場で目前の業務を回しながらエンドユーザーと付き合うことと、大局を観ながら根本改善を図ることのどちらも大事、というのがよく分かる最近の私にとっては、良い時期に良い映画を観れたんじゃないかと思います。

投稿者 B : 23:58 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2008/05/25 (Sun.)

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち [Blu-ray]

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち [Blu-ray]

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劇場公開時から観たいと思いつつ機会がなかった作品ですが、やっと鑑賞。
DVD 発売→BD まで待つか→BD 発売→トリロジー BOX まで待つか→『ワールド・エンド』発売→トリロジー BOX なしかよ!どっちにしても冬に観る映画じゃないし、夏まで待つか→やっと購入 という順序でようやく買いました。

ディズニーということであまり難しく考えずに楽しめる作品です。殺陣の持って行き方なんて特にディズニーらしく、ニヤリとさせられる演出が盛りだくさん。弓矢装備してないオーランド・ブルームはやっぱりイマイチですが(ぉ、ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウ船長の演技はやっぱりすごい。どんなキレたキャラにでもなれる俳優って彼を置いて他にいないんじゃないかと思います(ゲイリー・オールドマンもキレた役が多いけど、比較的似た傾向のキャラが多い)。

月並みな感想ではあるけど、やっぱりディズニーランドのアトラクションがそのままスケールアップして映画化されたような作品、というのが最も適切な表現じゃないですかね。画質もかなり高いし、繰り返し楽しめそうな作品です。

投稿者 B : 20:46 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2008/05/10 (Sat.)

もしも逆襲のシャアにカミーユがいたら

YouTube で神動画を発見。

YouTube - もしも逆襲のシャアにカミーユがいたら

新訳 Ζ の流れで逆シャアまで時が流れたらこうなっていた・・・という話。アニメだけでなくゲームからも音声を拾ってきているっぽいですが、素晴らしくよくできてます。著作権的に問題ありで削除されそうなところ、一月半放置されているのは MAD だからですかね?

よくできている、という意味では、こっちも。

YouTube - 違いがわかる男のゴールドブレンド(シャア編)

投稿者 B : 18:25 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2008/05/05 (Mon.)

魔女の宅急便

我が家の『となりのトトロ』ブームが終わったと思ったら、次はこれか(´д`)。

魔女の宅急便

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アンパンマンの無限リピートよりは遙かにマシですが・・・。娘がジジのモノマネにハマり始めたのが、どうかと(;´Д`)ヾ。

宮崎駿もそうだけど、音楽の久石譲もこの頃が一番良かったなあ。キキが海の上を飛びながら、新しい街を見つけた瞬間に流れてくるメインテーマにはじーんとくるものがあります。やっぱりジブリ作品はこの頃のシンプルで空を飛ぶことを描いていた時期がベストだったと、改めて。

投稿者 B : 16:07 | Anime | Movie | コメント (1) | トラックバック

2008/04/20 (Sun.)

亡国のイージス [DVD]

文庫版を読んでから一ヶ月余、買っていた DVD をようやく観れました。

亡国のイージス

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ゲオで¥1,200 くらいだったかな。レンタルで返却の手間を考えたら安いかなと。

あちこちの評価はあまりよろしくない映画ですが、「小説の映像化」という意味ではうまくいっていると思います。《いそかぜ》の映像化、大御所の役者陣の重厚な演技、は確かに見どころ。福井晴敏の詳細な描写の賜物なのか、映画スタッフの再現力が抜きん出ていたのかは分かりませんが(もしかしたら映画スタッフの表現力と私の想像力が等しくステレオタイプなだけ、という可能性も否定できませんが)、特に《いそかぜ》艦内の描写が福井晴敏の文章から私の脳内に投影されていたカット割りそのままの形で映像化されていたのには驚きました。

ただ、これは原作を読んだ前提の話で、一本の映画作品として見たときにあまりにも説明不足で、小説の内容を脳内補完しながらでなければ視聴者は置いて行かれるな、という印象を受けたのも事実。
原作では上巻のの大半をかけて描かれる登場人物の背景や人間関係の描写がなく、「事件」が突然に発生するので、さまざまな物事の必然性が感じられないんですよね。また、福井作品のキモといえば「理念の名を借りたエゴが次第に本性を現していくさま」だと理解しているんですが、それもなく・・・。例えば宮津艦長(映画での設定は副長)も複雑な心境の描写がなく、最後に簡単に改心したように見えたし、それぞれの登場人物の行動の動機が不明確すぎるんですよね。

読者が仙石と同じように《いそかぜ》に思い入れを持つようになるまでの流れが全く描かれていないので、クライマックスでも気持ちが盛り上がらないというか。物語の舞台となる《いそかぜ》が自沈するシーンもあまりにあっさりしすぎていて・・・。
ある意味夢オチにも共通する最後のどんでん返しが省略されていたのは、物語のテーマをブラさないという意味ではやむを得なかったかと思いますが、それにしてもあまりにもチープな和製アクション映画にまとまってしまったというか。少なくとも福井が描きたかったテーマとは全然違っていたなあという印象です。

原作を読んでから観て本当に良かったと思いました。『ローレライ』も既に原作と DVD を買ってあるんですが、原作から読もう(´д`)。

投稿者 B : 00:19 | Japanese Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2008/03/21 (Fri.)

2001 年宇宙の旅

残念なことに、アーサー・C・クラーク死去のニュースが。・・・ならば、週末は改めてこの DVD を観るしかないなあ。

2001 年宇宙の旅

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今なおあらゆる SF 作品に影響を与え続けるほど世界の SF 映画史に燦然と輝く、誰もが少なくとも名前くらいは知っている作品でしょう。私も大好きな映画ですが、初めて観たときには、終盤の展開が理解できず、観終わった後に悶々とした気持ちを抱えたものでした。
でも、とても 30 年以上前に公開された作品とは思えない宇宙表現のリアルさや、映像とクラシック音楽のシンクロに深い感動を覚えたのは事実で、序盤のやや冗長とも感じるヒトザルのシーンや抽象的世界観に至る後半はさておき(ぉ)『青く美しきドナウ』が演出する宇宙旅行のシーンはそれはもう繰り返し観たものです。というか、(長いのでなかなか通しで観る時間が取れないことを除けば)苦痛を感じずに最後まで観られるようになったのは実は比較的最近のことだったりしますが。

あのモノリスの正体は何なのか?HAL9000 が暴走した原因は?終盤のシーンは何を意味しているのか?など、多くの謎が説明もなくちりばめられた作品であり、確かに難解で、見方によっては主題が全然違うものに読み取れるのですが、逆にそのことによって今でも観るたびに新しい解釈や感動が生まれてくる、稀有な作品だと思います。クラークの書いた小説版ではもっと説明的な内容になっているようですが、私はあえてあのキューブリックの映像表現こそがこの作品の醍醐味だと思っています。

私が持っている DVD は、入手困難になってからたまたま(富山に住んでいた頃)近所のレンタル DVD 店のセルコーナーで売れ残っていたのを見つけ、狂喜して買った初回限定版(カットフィルムつき)。我が家の DVD コレクションの中でも宝物のひとつです。
実は少し前に BS hi で HD マスターでオンエアしていたのをオンエア後半に気づいて愕然とした経緯があり・・・本当にチェックしておけば良かった・・・。BD が出たら必ず欲しい(米国盤は発売済みだけど、国内版は未発売)と思っていますが、これだけの作品であれば発売されないわけがないので、その日を楽しみにしていようと思います。BS hi で観た限り、HD に十分堪えうる画質を保っているようですし。

いろんな意味で、40 年も前にこの作品が生まれたことに尊敬します。合掌。

投稿者 B : 01:45 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック