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2005/09/28 (Wed.)

キング・アーサー ディレクターズ・カット

キング・アーサー ディレクターズ・カット

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『ロード・オブ・ザ・リング』以来増えている古代スペクタクルもののひとつ。観なきゃ観なきゃと思いつつ、ようやく観ました。

いわゆるアーサー王と円卓の騎士の物語で、FF などのファンタジー系 RPG での引用も多く、そういうのが好きな人にはヒキが強いんじゃないでしょうか。
まあ、ディレクターズ・カット版のジャケット写真の中央がアーサーでもランスロットでもなくヒロインのグウィネヴィア(キーラ・ナイトレイ)な時点でなんとなく予感していましたが、実際に観てみてああ、なるほど、と(´д`)。

アーサー王物語ということで聖剣エクスカリバーの逸話やそれぞれの騎士の個性が見えるエピソードを語ってくれることを期待していたんですが、そういうのはほとんどナシ。円卓の騎士たちの名前と顔が一致しないうちに死んでいってしまうので、泣くに泣けない。ストーリーが淡々と進むのに、戦闘シーンがちょっとだらだらしているせいもあって、なんか不完全燃焼のままエンディング・・・みたいな感じでした。
円卓の騎士たちの個性に限らず、ローマとの摩擦とか、魔術師マーリンとの駆け引きとか、アーサーとグウィネヴィアとランスロットの三角関係とか、スポットを当てればいくらでも深められそうなネタはあるのに、どれもうわべだけなぞっておしまいなのは、アーサー王伝説があまりに壮大すぎて映画の枠内でまとめきれなかったのか(それでも幼少期や青年期のエピソードはばっさり省略されている)、脚本の問題なのか・・・。ディレクターズ・カットでこれなんだから、さらにカットされている劇場版を観に行かなくて正解でした(ぉ。

画や音はそれなりに見どころがあって、全体的に夜や冬の暗く無彩色なシーンがベースにある、液晶プロジェクタの性能を試すような厳しい画作りながらも、要所要所で見せる炎や血の鮮やかさ(とはいっても、血は赤黒い「生々しい」描写だった)や『ロード・オブ・ザ・リング』と見紛うような雄大な景色に目を奪われました。音も、剣戟の金属音や斬撃の流血音が生々しい印象。逆に、マルチチャンネル的なダイナミックさはクライマックスでの多数の矢が飛び交う音くらいしかなく、やや物足りない感覚もありました。

物語の深みやキャラの立ち具合では近い時期に制作された『トロイ』の比較にもならず、なんかブームに乗って作られただけのダメ映画のお手本みたいな作品でした(´д`)。
ラックの待ち行列には『アレキサンダー』もあるんですけど、観るの怖くなってきたな(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 22:43 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2005/09/21 (Wed.)

Ray / レイ 追悼記念 BOX

Ray / レイ 追悼記念 BOX

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発売日に買ったまま放置していたのを、ようやく観たシリーズ。今月、来月は 3 連休が続くので、今のうちに消化していこうかと。

内容は伝記モノで、「ソウルの神様」レイ・チャールズの人生を伝説的に語るのか、と思いきや、これがまた。幼少の頃背負ったトラウマと、盲目というハンデ、そして人種差別という困難に人生を通して苛まれながらも、自らの欲求や感性にあくまで忠実に行動し、その成果物としての音楽が多くの人々に感動を与えていく、という人生をストレートに綴ったものでした。幾多の女性問題や麻薬常習者という側面を描いたシーンにはレイに対する嫌悪感すら抱いてしまうほど、レイという人物像をぼかさずに描写してはいたものの、それがあってこそ彼が抱えるトラウマやその後の麻薬克服というエピソード、反差別への取り組みが心に響いてきました。でも、そうはいっても 12 人の子どもと 20 人の孫、5 人のひ孫がいるってなんなのよ(;´Д`)ヾ。

もはや語り尽くされた感もありますが、この映画における主演のジェイミー・フォックスの演技が本当に素晴らしい。ちょっとしたしぐさやしゃべり方までそっくりで、映画を観ている間じゅうレイ・チャールズ本人が演じているような錯覚に陥ってしまったほど。だてに本作で昨年のアカデミー賞主演男優賞とってないなー。この作品の前に公開された出演作『コラテラル』も観てみたくなりました。

そして、音楽が大きくフィーチャーされた作品では大きなポイントとなる楽曲も、ほとんどをレイ・チャールズ本人がこの映画のために新録したというだけあって、それぞれのシーンを彩るに十分すぎる内容。脚本や演技も素晴らしいのですが、やはりレイ本人の楽曲と歌声が、この映画では最も雄弁に語りかけていた気がします。

画質面でいうと、ややダイナミックレンジを圧縮したような、ノイズも多く高画質とは言い難い画ではありましたが、これは演出意図なんでしょうね。レイに視力があった頃の回想シーンの方が色鮮やかに描かれていたのも含めて。先日の『オペラ座の怪人』も現在進行形のシーンは無彩色で回想シーンは極彩色でしたが、映画の組み立てとしては全く逆でありながら、見せ方としてはけっこう似ているのが興味深かったです。
ただ、ひどかったのはエクステンデッド・エディションの内容。本編ディスクは再生方法として劇場公開版と未公開シーンを追加したエクステンデッド・エディションの 2 通りから選べるのですが、エクステンデッド・エディションの方は劇場公開版のチャプター間に未公開シーンの映像を挟み込んだだけ(チャプター順でそう見せているだけ)で、未公開シーンだけ画質は下がるしレターボックス(劇場版はスクィーズ)だし、しかもチャプターの切り替わりで一瞬動きは止まるし、でとても鑑賞に堪えるものではありませんでした。最初、エクステンデッド・エディションで再生したのですが、未公開シーンを 2~3 通ったところで堪えかねて劇場公開版に切り替えてしまいました。

劇場公開版に切り替えてからの内容には全く不満はなく、冗談抜きで衝撃と感動の繰り返しだった感じです。ゴスペルとブルースが融合して生まれた「ソウル」という音楽ジャンルが、最初は敬虔なクリスチャンから「悪魔の音楽」と批判されながらも、最終的にはゴスペルやブルースに並ぶアフリカン・アメリカン達の魂の音楽となっていくさまが、長くブラックミュージックに傾倒する私には強く心に残りました。やっぱり、ブラックミュージックを突き詰めていく人たちが、最終的に現代のブラックではなく 60~70 年代ソウルに行き着くのは、レイに代表されるような深い苦しみや悲しみと信仰、そしてそれらからの逃避が音楽の深いところに刻み込まれているからなんだろうなあ。今のブラックミュージックが軽薄なのは、かつて、いわば "Religion" = "Sex" だったソウルミュージックの "Religion" の部分が薄れているからなのかもしれません。ましてや、その現代のブラックミュージックの様式だけを模倣している日本の J-R&B と呼ばれる音楽は、言わずもがなでしょうか。


ともあれ、自分が R&B・ソウルミュージックフリークであることを差し引いても、本当に見応えある作品だったと思います。特典ディスクまでじっくり観たいと思った DVD は、久々じゃないかな。

投稿者 B : 22:03 | Foreign Movie | Movie | コメント (4) | トラックバック

2005/09/19 (Mon.)

オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション

オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション (初回限定生産)

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発売日に買ったまま放置していたのを、ようやく鑑賞。プロジェクタの電源をひさびさに入れたんだけど、他にもここ数ヶ月分の未見 DVD が(;´Д`)ヾ。早く観ないと・・・。

ミュージカルの代名詞的作品の映画化。本当は劇場に観に行きたかったんだけど都合が合わず、DVD 化を心待ちにしていた作品でした。1 月末に劇場公開されたのが 7 ヶ月後には DVD 化されているんだから、今の映画のライフサイクルってすごいです。でも劇場行くの面倒だから DVD 出るの待てばいいじゃん・・・という作品も最近は多いような(;´Д`)ヾ。

モノクロで描かれる、現在の年老いたラウルのシーンと、極彩色で描かれる回想シーン(こちらが本作のメイン)との対比がものすごく鮮やかで、それだけで引き込まれていく感じなんですが、映像だけじゃなくて音楽があってこそ黄金や真紅が真の輝きを発揮しているというか、まさに「豪華」な映画。
キャストはネームバリューではなく歌唱力で選ばれたというだけあって、主役 3 人の歌は吹き替え無しでも全然問題ない、というかみんな驚くほど上手いですね(ファントム役のジェラルド・バトラーはときどき惜しいところもあったけど)。

演出も手を抜いているところがなくて、ほぼ完璧といっていい出来映え。原作や舞台と違うのは、ファントムが超越的な存在ではなく、かなり人間味溢れる存在として(新たなバックストーリーも用意して)描かれているところ。普通ならクリスティーヌが主役でファントムが対役というところだろうけど、これでファントムの人間的な存在感がぐっと大きくなっているように思います。
でも中盤以降(伏線という意味では、冒頭からか)のファントムの心境の変化をあからさまに見せようとしている演出がミエミエなところがあって、ちょっと萎え。でも、それ以外はあまりツッコミを入れたくなるようなところもなく(キレイに演出されすぎてて突っ込みたくなるところはけっこうあったけど)、完成度の高い作品だと思いました。音楽が良いので、部分的にでも繰り返し視聴したいですねー。

しかしこの作品、音響的には爆発音とか効果音が少ない代わりに音楽のダイナミックレンジがかなり広いので、プロジェクタの動作音が逆に気になってしまいました(p の音が聞き取りづらくなる)。プロジェクタもそろそろ買って 3 年経つし、買い換えないまでもファンの換装くらい考えてみようかなあ・・・。

投稿者 B : 21:33 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2005/09/18 (Sun.)

ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン

ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン (初回限定豪華パッケージ仕様)

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先日のヨドバシ Akiba にて購入。発売翌日ということもあってか、かなりすごい勢いで売れていました。補充されては消え、補充されては消えを繰り返していた感じ。

原作の FFVII は私が PlayStation を入手してごく最初の頃にプレイしたタイトル(というか、FFVII のために PS をゲットした)で、当時ちょうどインターネットに接続し始めた頃でもあり、攻略本も発売されていない時期に Web で情報交換のためにネット上の見知らぬ人々と交流をするようになった、最初のテーマでもありました(その頃から Brown Sugar の HN を使っていた)。
ゲームシステムや世界観は FFV~VI あたりが一番好きなんですが、上記のような理由で FFVII にもかなり思い入れがあり、PC 版(英語版)もプレイしたりとかなりやり込んだタイトルでしたね。

で、この FFVII AC。最近外伝的なタイトルが続々発表されている FFVII において、唯一本編の正統な続編となる映像作品です。ゲームではなく映画(劇場公開無し)として DVD で発売・・・え、UMD 版?ナニソレ(´д`)。

内容的には FFVII の 2 年後が舞台ということで、本編の設定をそのまま生かして登場人物もほぼそのまま。前作の謎が解けるとかそういったことも特にないので、新しい発見もないけど、その代わり前作のキャラとかアイテムとかリミット技とかいったものがリアルな CG で観られて満足感は高い感じ。ストーリーはもう少しヒネリがあっても良かったんじゃないの?と思わなくもないですが、あまり長編になってもダレるだけですし、比較的単純なストーリーをテンポよくまとめた感じですね。まあ、前半は P900iV の宣伝ですか?という感じだし、クライマックスの仲間たちが協力していくシーンとか、アリエナイとは思ったけど(´д`)。

悪評の高い映画版『FINAL FANTASY』は観てないので何とも言えませんが、CG はやっぱりあの映画があってこそのクオリティなんですかね。人間の表情みたいなものはまだちょっと無機質に感じるけど、さすがスクエニだけあってメカの完成度はさすが。クラウドのバイク「フェンリル」とか、各キャラの武器に仕込まれたギミックとか。

ストーリーが薄めなのが難点ですが、見終わった後に「久々に FFVII やりたいなあ」と思ってしまった時点でスクエニの勝ちなんでしょうかね。個人的には、この作品よりもむしろ PS3 あたりで FFVII 自体をリメイクしてみてほしい気がします。

投稿者 B : 19:28 | Anime | Movie | コメント (1) | トラックバック

2005/09/11 (Sun.)

スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐 @シネマメディアージュ

スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐

7/2 の先行上映で一度観たんですけど。そろそろ終了する劇場も出てきたので、終わる前にもう一度観ておこうかと。エピソード I 以降は必ず複数回劇場で観ているし。
初回は川崎チネチッタで観たんですが、初見の興奮と感動はありつつも、スクリーン周辺部のフォーカスが甘くなっていたのが気になり、二度目はもう少し画質の良いハコで観たいと思っていました。で、ちょうどエピソード III 公開に合わせて「DLP Cinema」プロジェクタやデジタル上映システム「Dolby Digital Cinema」といったデジタル上映環境が整っているという話ならぜひ対応の劇場で、と調べてみたところ、DLP の画質を活かしきれている劇場が少なかったり、そもそも DLP 対応劇場の大半でシステムの不具合などで途中からフィルム上映に切り替えてしまっていたり、なんか今まともに DLP で EP3 を観れる劇場自体がほとんどないっぽい(´д`)。しょうがないからいつも行ってるシネマメディアージュに行きましたよ。

さすがに公開 2 ヶ月経った作品だけあって、もう空席の方が多い状態になってますね。というか、お台場はジョニー・デップ以外ガラガラっぽかったですが(´_ゝ`)。チネチッタのようにピンボケっぽくなっている部分もなく、音響のバランスも良かったので満足でした。DLP はまだまだ発展途上のシステムっぽいし、がんばって DLP のある日劇とかに行くよりもシネコンの方がいいのかも。

映画そのものは一度観てるので改めて言うこともないんですが、アナキンの心の動きをもう少し丁寧に描いてほしかったとか、グリーバス将軍弱すぎ(´д`)とか不満はあるものの、新三部作の完結編として、映画史上最大のシリーズ作品の完結編としてやっぱりよくできている作品ですね。ベイダーがあのマスクを被る瞬間とか、ラストのタトゥイーンの二つの夕日とか、何度観てもグッとくる。

早くも DVD 化が待ち遠しい今作ですが、次世代 DVD でのリリースが最も待ち遠しい作品の一つでもあります。

投稿者 B : 19:33 | Foreign Movie | Movie | コメント (1) | トラックバック