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2016/08/15 (Mon.)

シン・ゴジラ @109 シネマズ川崎

遅ればせながら、観に行ってきました。

シン・ゴジラ

私は世代的に、それと出身地的に(民放が当時 2 局しかなかった)幼少期から特撮にあまり縁がなく、ゴジラシリーズも小学生の頃に映画館で『ゴジラ vs ビオランテ』を観たのが唯一。だから『シン・ゴジラ』にも当初はさほど興味を持っていませんでしたが、公開後の評価があまりに高かったので、劇場に足を運んでみたくなりました。IMAX は既に上映が終わり、4D も上映時刻が限られるようになったので、普通に 2D で鑑賞。私が観に行った回はほぼ満席で、お盆休みであることを差し引いても、公開後にクチコミで評価が広がり、少しずつ違う層に浸透していっていることを実感しました。

...結果、「庵野秀明がやりやがった」「シン・ゴジラはいいぞ」。
ゴジラなんかよりも先にヱヴァの続き作れや、とか思っててすいませんでした(ぉ

劇場公開から半月が経過して、SNS 上でも少しずつネタバレが始まっていますが、あまり核心には触れないレベルで感想を書いておきます。でも未見でこれから行こうと思っている人はこのままブラウザをそっと閉じてください。





これ、ゴジラシリーズや特撮に興味がなくても十分以上に面白いですね。旧作を観ていたり特撮ファンだったりするとさらに面白いんでしょうが。庵野監督だからエヴァっぽかったりナウシカっぽかったりする描写もところどころにあり、ニヤリとしてしまう部分もありますが、そういうの抜きにして純粋に面白かったです。また、対策本部設置などのシーンでエヴァの戦闘シーンの楽曲が引用される演出も、エヴァの影響を受けて生まれた『踊る大捜査線』からの逆輸入という感じで、これもまた燃える。

シン・ゴジラ

ゴジラの一度目の上陸は呑川を起点とし、私の自宅からそう遠くないルートを通って私の以前の職場の至近まで到着するという、個人的に超胸熱コースをたどります(笑。自分の生活圏といえるエリアだけに見覚えのある場所が数多く映っていて、これは BD が出たらカットごとにロケ地を特定して聖地巡礼したくなるほど(笑。鑑賞した 109 シネマズ川崎も二度の進行ルートのすぐ近くにあるせいか、いろんなシーンで観客からどよめきが起こったり、「あ、ここ行ったことあるよね」という話し声が聞こえてきたりして、シアター内が妙な一体感に包まれていました。これ、南東京~神奈川沿岸部在住の人ならかなり引き込まれるんじゃないですかね。
アニメでも地方をモチーフにした作品が多く、実在の施設が戦闘によって破壊されるような作品もありますが、アニメだとどうしても作り話の中の出来事感が拭えないのが、実写ベースだと(ロケ地に縁のある人限定ながら)ここまでリアリティを感じられるのか、ということに驚きました。また、侵攻中のゴジラが常に無表情で意思を感じさせないことも、恐怖感をさらに強めています。

ゴジラ出現の理由や東京への複数回の上陸の理由は最後まで明かされることなく、ラストシーンも含みを持たせた終わり方でした。伏線はいろいろと張られていたので謎解き要素も欲しかった気はしますが、「ゴジラという『災害』に日本という国がどう対処するか」がこの映画のテーマであるのならばこれでいいようにも思えるし、余白が多くて考察が捗るつくりはいかにも庵野秀明らしく、これからはそれを自分なりに解釈することが楽しみになると言えます。そのためにあと一回と言わず二、三度観に行きたくなっています。

シン・ゴジラ

ゴジラへの対処に関わる登場人物は、長谷川博己演じる矢口蘭堂が中心的に描かれてこそいますが、物語の構造はあくまで群像劇。エヴァっぽいとはよく言われているものの、エヴァがあくまで碇シンジという一人称の視点で描かれているのに対して、本作は矢口も登場人物の一人にすぎません。そういう構造そのものが「ニッポン対ゴジラ」というキャッチコピーの所以の一つなんでしょう。誰かが超能力を発揮したり想いの力云々ということもなく、全ての登場人物が自分の国や家族を守るために、義務あるいは仕事として自分の担うべき部分を淡々と遂行する。そして最後にはバックアップも含め複数立てられた想定の範囲内で、淡々とゴジラが活動を停止する。それも、自分たちが作り上げた首都のシステムそのものがゴジラを倒すということが、自分を一人の日本人として物語に感情移入させ、自信を取り戻させてくれるように感じました。

期待していた以上にいい映画でした。劇場公開中にもう一度行けるか分からないけど、少なくとも配信 or BD がリリースされたらまた観たい。

投稿者 B : 22:55 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/08/07 (Sun.)

GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 展

銀座松屋イベントスクエアで開催中の「GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 展」に行ってきました。

GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 展

GUNDAM PRODUCT ART

『THE ORIGIN』に特化した展覧会。今までにも OVA の各エピソードのプレミア上映会等の場で原画や設定画が部分的に公開されることはありましたが、漫画版全編+OVA I~III を総括する形での展覧会はなかったので、今までそれらのイベントに参加できなかった人もまとめて目にすることができるチャンスです。

展示物は漫画版の代表的なシーンの原画(カラーあり)、OVA の絵コンテ・原画・設定画・脚本と台本(ガラスケース越し展示)、安彦良和氏へのインタビュー映像、BD のジャケットや雑誌の表紙などを飾ったカラーイラストの原画など。
漫画版の原画は、印刷物では再現しきれなかった筆書きの勢いや繊細さが生々しく感じられます。しかもホワイトで修正した跡がほとんど見当たらない!まあ、修正してたらこんなに活き活きとした線にはならないでしょうが。塗りも塗りで繊細で、カラー原稿は複雑な中間色の組み合わせが多くてアニメとは随分雰囲気が違うし、滲みやグラデーションを使って漫画というよりは水彩画と呼びたくなる美しさ。これは見とれてしまいますね...。
アニメ版の絵コンテや原画は、個人的にはあちこちのイベントで見たものが多く、目新しさはありませんでした。がイベントと違って時間制限なくじっくり見られるのはいいですね。また、アフレコ用の線撮(映像ができる前に、原画をパラパラアニメ風に動画化して声を当てるためのもの)も公開されていて、作品の製作過程が垣間見えるのもなかなか興味深いです。

GUNDAM PRODUCT ART

ほぼ唯一の立体物展示は、今回が初公開となった 1/10 ガンダム(THE ORIGIN 版)。造形や設定は基本的にマスターグレード版と同じながら、スケールが上がると重厚感が増しますね。
「安彦顔」に関しては MG Ver.2.0 の路線の方が再現性が高かったような気もしますが、今後さまざまな映像や立体物に展開されていくための原型としては、このスタイルがいかにも現代のガンダムらしさとしてまとまっているように思います。

GUNDAM PRODUCT ART

意表を突かれたのは、展示の最後に先日の「ガンダム LIVE EXPO」の現場で収録された「2,000 人のジーク・ジオン」が放送されていたこと(;´Д`)ヾ。あのイベントの参加者しか見ることのできなかったギレン・ザビ総帥によるアジテーション映像に、実際に収録された「ジーク・ジオン!」の音声が追加された映像が流されていました。プロモーション等に利用されるとのことでしたが、まさかこんな形で世に出ることになるとは(笑。

GUNDAM PRODUCT ART

物販コーナーではグッズやお土産がいろいろ販売されていました。
「名セリフクッキー」は、劇中で登場した名セリフがプリントされたクッキー。確かに名セリフなんだけど、シャア・セイラ編のセリフは基本的にトミノ節ではないので、インパクトに欠ける気も(笑

GUNDAM PRODUCT ART

それから「ハロ・クランチチョコ」。THE ORIGIN II におけるアムロの初登場シーンで、アムロが抱えていたハロの化粧箱を再現したパッケージになっています。中のクランチチョコはガンダムカフェで販売されているものと同じで、パッケージだけ会場オリジナルになっている模様。

GUNDAM PRODUCT ART

お約束の会場限定ガンプラ。私は HGUC にはあまり興味がないので買いませんでしたが、THE ORIGIN 展のはずなのに何故か便乗してサンダーボルトや UC のプラモも売られているという(笑

GUNDAM PRODUCT ART

あとプレバン限定の Noritake コラボプレートをこんなところでも販売していました(笑。

イベントは 8/22(月)までと短めの開催。会場はさして広くありませんが、じっくり見入る系の展示物が多く、見応えがあります。ファンの方は忘れないうちにどうぞ。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 [Blu-ray]

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投稿者 B : 21:27 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/07/29 (Fri.)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV』公開日決定

「ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜」は12月9日BD発売。先行上映は11月19日 - AV Watch

『ガンダム THE ORIGIN IV』の劇場公開日/配信開始日が発表されました。前回の『III』からきっちり半年ペースを守ってきて解禁が 11/19(土)、BD の発売が 12/9(金)。

前作における「暁の蜂起」を発端として、サイド 3・ジオン共和国の独立に向けた気運が高まります。それはジオン側のドクター・ミノフスキーの亡命と、ザク対ガンキャノンという人類史上初のモビルスーツ戦(ここが本来のファーストガンダムとは設定画違うところ)を引き起こします。ルウム戦役へと至る両車の緊張の高まりと、それとは一見無関係に進むシャアとララァの出会い。後の一年戦争編までのミッシングリンクが繋がる、非常に重要なエピソードがこの『運命の前夜』と言えます。

映像的には、CG で作られたモビルスーツの戦闘シーンがいよいよ本格的に堪能できるのが今から楽しみ。そして、ララァの声を誰が担当するのか...私はやはり潘恵子氏本人が演じるのではないかと予想していますが、これも非常に気になる点。原作通りならば、アムロだけでなくカイやフラウの初登場シーンもありそうなので、非常に見所が多い回です。

11/19 公開ということは、例によってプレミア上映会はその二週間前ですかね。今からスケジュールを空けておかないと(笑。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:04 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/07/01 (Fri.)

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY @TOHO シネマズ日本橋

機動戦士ガンダム サンダーボルト』の劇場版イベント上映を観に行ってきました。

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY @TOHO シネマズ日本橋

TOHO シネマズ日本橋の TCX シアターにて。この作品は戦闘シーンの迫力と楽曲とのマッチングが素晴らしいので、自宅環境ではなく劇場で観たかったんですよね。新宿ピカデリーや横浜ブルク 13 では 4K 上映もされているらしいですが(本作はガンダムシリーズ初の 4K 製作)、2K でも TCX シアターなら最高と思える画質で堪能することができました。

サンライズ第 1 スタジオが手がける戦闘シーンは圧巻の一言。『UC』でもここまでスピード感のある戦闘シーンはなかったように思うので、一年戦争でこのモビルスーツ性能はチートすぎでしょとか、サンライズ第 1 スタジオって「モビルスーツが超高速に動く表現」は赤い光がジグザグに飛び回る表現しかできないのかとかツッコミどころはありますが(笑)、それでも 70 分間座席から微動だにできませんでした。これはテレビ画面でしか観ないというのはもったいないわー。劇場行って良かった。

音楽もまたいい。楽曲は、劇伴作家ではなくガチのジャズ・ミュージシャン菊地成孔氏。私はジャズをあまり聴かないので今回初めて知ったのですが、先日の『ガンダム LIVE EXPO』でご本人も「普段はアニメを全く観ないだけでなく、むしろジャズ以外の趣味を何も持っていない」というくらいの門外漢。登場人物たちが出撃時に聴いている楽曲という設定なので、むしろ純粋なジャズ界を出自に持つ音楽の方がリアリティを感じます。戦場のスピード感や混乱と見事にマッチしていて、カッコイイ。
最近流行りの爆音上映というわけではないですが、自宅ではなかなか鳴らせない大音量でこのフリースタイルジャズと戦闘シーン SE のコラボレーションを味わえるのも劇場ならでは。劇中でイオが「音楽は耳じゃなくて身体で空気の振動を感じるモンだ」という台詞がありましたが、この作品の音楽・SE も身体で感じてナンボだと思います。

本作はもともとネット配信された 4 話分の OVA を一本の劇場版にまとめたものですが、新規カットもあり。戦闘シーン等にいくつかの追加カットがあったほか、ED を兼ねたラストシーンに大幅な追加がありました。これを見て感じたのは、やっぱり続き作る気マンマンじゃないですかー!ということ。原作コミックのほうは既に第二部・地上編に突入しているそうなので、そちらのアニメ化計画があるのでしょうね。宇宙空間とはまた違った重力を感じる MS 戦、期待したいところです。

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY [Blu-ray]

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投稿者 B : 23:12 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/06/22 (Wed.)

オデッセイ [Blu-ray]

台湾出張中に届いていた BD をようやく観ました。

オデッセイ 3D&2D Blu-ray セット

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劇場公開から半年足らずでの BD 化。早くもう一度観たいと思ってはいたけど、年々パッケージ化が早くなりますね...。
私は最近 BD を予約注文したのを忘れて二重発注しそうになる未遂事件を何度かやらかしていますが、今回は本当にやらかしてしまいました。通常の BD&DVD セットをヨドバシで注文したしばらく後に、この 3D&2D BD セットを Amazon で発注してしまい、出張から帰ったら両方とも届いていたという(;´Д`)ヾ。幸いにして頒布先がすぐに見つかったから良かったようなものの、今後 BD の発注はヨドバシか Amazon か、どちらかに一本化した方がいいですね...。

ちなみに 3D&2D セットを購入したのは、劇場で火星の世界観に 3D で浸れたのがすごく良かったから。いずれプロジェクタを買い換えたら 3D で観るんだ...。
この 3D&2D セットはスチールブック仕様になっていて、パッケージはこんな感じ。

THE MARTIAN

スチールブックの外観には、邦題の『オデッセイ』の記載がなく、原題『THE MARTIAN』だけ、というのがいい。

というのも、原題が『THE MARTIAN(火星の人)』で、キャッチコピーが「BRING HIM HOME(彼を連れ帰れ)」というのは、「ワトニーが火星で自活したこと」と「地球側でもワトニーの帰還に尽力した人々がいたこと」をちゃんとふまえたものであるのに対して、邦題の『オデッセイ(長い旅路)』とキャッチコピーの「70 億人が、彼の還りを待っている。」では「単なる宇宙旅行の話」だし「地球人は待っていただけ」となり、全く逆のメッセージになってしまいます。もちろん広告としての文字数制限とか分かりやすさとかいろいろあるんだろうけど、本作に限らず洋画のこういう深みのない広告手法がどうしても好きになれないわけで。

その点、このスチールブックの原題を尊重するやり方はいい。
まあ、スチールブックは海外仕様をそのまま流用しただけなのでしょうが、

THE MARTIAN

ディスク上の記載で原題のほうを大きくした、というのは明らかに「わかってる担当者の仕業」だと思います。
宇宙兄弟とのコラボカードをおまけにつけてしまうあたりが残念だけど、ここは商業的な理由としてまあ許そう(笑

映画の感想としては劇場鑑賞時に書いたとおりですが、改めて劇中に流れるディスコ・ミュージックがちゃんとそのシーンの状況に合わせて選ばれていたり(ワトニーがプルトニウムの崩壊熱で暖を取るシーンの BGM が "Hot Stuff(熱いのが欲しい)"だったり、というのがサイコー)、その音楽の力と各所に散りばめられたユーモアで、絶望的な物語でありながら最後まで悲壮にならない作風が、やはり素晴らしい。ワトニーだけでなく登場人物の誰もが、絶望的な状況であっても決して諦めない様子が、自分にも勇気を分けてくれます。

この映画では、ワトニー自身が「記録用の自撮り」という位置づけでカメラに向かって状況や対応について自ら解説するという体裁で物語が組み立てられています。これはナレーションなしで視聴者に内容の理解を促すことを狙った演出なのでしょうが、これって実はポジティブな精神状態を維持する上で重要な行為だったのではないかと思います。というのも、誰ともない受け手を想定して発信することで孤独な状況でも自分自身をポジティブな心情に置いたりテンションを高めていくことができる、というのはこうやって長年 blog 等を書いてきた自分でも身に覚えがあることだったりします。自己暗示的な意味で、これはとても意味のあることではないでしょうか。

改めて、いい映画でした。いつか気持ちが負けそうになったときに、また観たい作品です。

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/06/12 (Sun.)

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

横浜で開催されたガンダムのライヴイベントに行ってきました。

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

パシフィコ横浜の国立大ホールは、二年前のイベント『機動戦士ガンダム UC FILM&LIVE the FINAL "A mon seul desir"』以来。あのイベントがとても良かったので、宇宙世紀百年を総括するこのイベントも期待できるだろうと、横浜でガンダムといえばこの人と一緒に足を運びました。

これ、おそらく内容的には UC FILM&LIVE the FINAL で福井晴敏氏が予告していた朗読劇『白の肖像』の構想をベースにしつつ、『THE ORIGIN』や『サンダーボルト』が公開中である状況をふまえて、連邦とジオンの興亡を軸に構成されたものでしょうね。『白の肖像』はシャアに焦点を当てた『赤の肖像』と対比的に、ガンダムの歴代パイロットのモノローグで綴る...と言われていたのが、その要素を取り入れつつ練り直された企画だと思われます。

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

まずは展示コーナーから...と言いたいところですが、今回はスケジュールの都合で上映直前に会場入りして終わったらすぐに帰らなくてはならない感じだったので、本当に流しでしか見て回れず。UC のイベントのときには立体物含めてかなり大がかりな展示だったのが、今回は原画とセル画中心の、最近の『THE ORIGIN』のイベントに近い内容でした。『THE ORIGIN』と『UC』以外の原画はあまり目にする機会がなかったので、これはこれで貴重ですが、過去作関連の展示は撮影禁止だったのが残念なところ。

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

それから、何故か『鉄血のオルフェンズ』の展示も。今週からテレビシリーズの第二期が始まることに合わせたプロモーションのようで、イベント本編の中でも言及される、という宇宙世紀外の作品としては特別扱いを受けていました。が、『オルフェンズ』の劇中に登場する世界地図には、実は宇宙世紀でオーストラリア大陸にコロニーが落ちたのと同じ大穴があるという...もしかすると「厄祭戦」というのは宇宙世紀の出来事だった、というリンクが二期で示されるサプライズがあったりするのかもしれません。深読みすぎるかな。

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

限定グッズは地味め。それでも物販コーナーには開演時間に間に合わないくらいの大行列ができていました(;´Д`)ヾ。
私はパンフレットだけ買ってきました。

ガンダム LIVE EXPO ~ジオンの世紀~

で、本編。

全体のナレーションは藤村歩さん演じる(といっても録音)ミネバ・ザビが「ラプラス事件」後に宇宙世紀百年を振り返る、という設定で語られます。そこに池田秀一さんと潘めぐみさんがそれぞれシャア、セイラとして生朗読劇を絡める展開。物語の流れの中で、『08MS 小隊』のシロー・アマダ、『0083』のアナベル・ガトー、『Ζ』のカミーユ・ビダンの新録モノローグが割り込んできます。個人的には、カミーユが劇場版ではなくテレビ版の設定(精神崩壊後)で、『UC』のラストで真のニュータイプの戸口に立ったバナージに精神世界から語りかける...というくだりにグッときました。肉体を解脱して神の領域に到達しようというバナージに対して、人間の世界から呼びかけるミネバとリディ、神の領域から人間世界に帰そうとするカミーユ。小説と OVA、前回の FILM&LIVE、そして今回のイベントがちゃんと繋がるように作られているんだなあ。
コンサートではないので楽曲は要所要所に配置されるという構成でしたが、あえてセットリストを起こすならこんな感じ。

  1. 石田匠 / 風よ 0074 (機動戦士ガンダム THE ORIGIN)
  2. 米倉千尋 / 嵐の中で輝いて (機動戦士ガンダム 08MS 小隊)
  3. I.C.I aka 市川愛 / あなたのお相手 (機動戦士ガンダム サンダーボルト)
  4. MIQ / MEN OF DESTINY (機動戦士ガンダム 0083)
  5. 森口博子 / 水の星へ愛をこめて (機動戦士 Ζ ガンダム)
  6. Aimer / RE:I AM -piano ver.- (機動戦士ガンダム UC)
  7. Aimer / StarRingChild -piano ver.- (機動戦士ガンダム UC)
  8. 森口博子 / ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~ (機動戦士ガンダム F91)

米倉千尋とかめちゃくちゃ懐かしい(08MS はリアルタイムでは観てませんでしたが)。でも近年のガンダムは作風が重めで、本イベントもテーマとしては重めなので、彼女と I.C.I、あとヨドバシカメラの歌の人(ぉ)の出番は、その直前までのモノローグとのギャップが激しすぎて、自分含めお客さんがテンションの変化について行けず微妙な空気になっていましたね...。

そして『Ζ』の森口博子。もう彼女だけ拍手の量が他の歌手と違う(笑。一昔前のトップアイドルを思わせる銀色純白のドレスをまとって登場し、『水の星へ~』を熱唱。しかもこれがむちゃくちゃ巧い。私は当時小学生だったので、その後バラドルとして一世を風靡した彼女がこの曲を歌っていたことを知ったのはずいぶん後になってからでしたが、今でもこれだけ歌えるどころか、今のほうが遙かに巧いことに驚きました。
しかも今回のイベントで「実は今日、重大発表があります」「あっ、結婚じゃないですよ!」というお約束の前フリのもと(笑、次の『THE ORIGIN IV』で 25 年ぶりにガンダムの主題歌を歌うことが発表されました。ガンダムの主題歌ってレコード会社の都合で微妙な人があてがわれることも珍しくない中で、この縁も実力もある人選はとても嬉しい。
それにしても、森口博子さんは今回の出演者全体の中で一人だけ別格な存在感を放っていました。やっぱり長年テレビに出ている人は違いますね。

イベントの〆は、予告されていた「2,000 人での『ジーク・ジオン!』」。先日のプレミア上映会でも実は池田秀一氏が音頭を取って予行練習が実施されましたが、その本番です。ギレン・ザビによる演説と当日のために特別に起こされた映像にテンションを引っ張られながらの大合唱は、今後プロモーション映像等で使用されるとのことで、私も隅っこに写り込んでいるかもしれません。本当は銀河万丈さん本人登場あるか!?と期待していたのが叶わなかったのが残念でしたが、いい思い出になりました。

これでガンダム関連のイベントは秋の『THE ORIGIN IV』までしばらくお休みですかね。『IV』では森口博子さんの新曲披露が期待できそうなので、またプレミア上映会を狙っていきたいと思います。

森口 博子 / I wish ~君がいるこの街で~

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※『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』の新録版が収録されています

投稿者 B : 22:22 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/06/11 (Sat.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

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『THE ORIGIN III』の BD が発売されたので、もちろん確保しました。

基本的な感想についてはイベント上映のときに書いているので、今回はネタバレ防止のために書いていなかった OVA 版のオリジナルキャラ「リノ・フェルナンデス」について。
リノは士官学校におけるシャア(キャスバル)の当初のルームメイトとして登場するわけですが、コミック版ではその役どころにはもっと気弱な感じの「ムラタ」というキャラクターがあてがわれていました。途中でルームメイトが強引にガルマに替わり、「暁の蜂起」の際にシャアに「あのマスク」を渡すところまでがムラタの役目だったわけですが、OVA 版のリノはムラタのキャラ設定を変更し、より重要な役割をもって登場しています。キャスバルと入れ替わる前の本来のシャア・アズナブルのハイスクール時代の同級生という設定で、士官学校でのシャアが本来のシャアとは別人であることを見抜き、シャアの本性を突き止めるのがリノ・フェルナンデス。最終的に「暁の蜂起」でムラタ同様に戦死という末路をたどるわけですが、この設定がひとつ加わることでコミック版よりもストーリーに奥行きが出たように感じます。確かにシャアと同郷で士官学校に入った同級生はいたんだろうし、士官学校編は特にシャアとガルマの絡みばかりで、ともすると単調になりがちですからね。リノの戦死シーンは、キャスバルからシャアへの変貌を際立たせ、自らの計画の障害になる可能性がある相手は誰であろうと陥れるシャアの執念深さが際立つエピソードでもあります。
ただ、コミック版を読んだ上でアニメを見ると、そのあたりの設定が取って付けたような印象は否めず、もう少しリノ自身の話を掘り下げて欲しかったようにも思います。でもまあ、この作品はあくまでキャスバル視点で描かれたストーリー、と考えれば、これくらいのほうが自然な気もしますが。

なおプレミア上映会のトークショーでの話によると、ガルマ役の柿原徹也氏とリノ役の前野智昭氏は実際に声優の専門学校での同級生とのこと。前野氏は「リノが死んだことは映像ではハッキリと描かれていないので、もしかしたら生きている可能性もあるのでは。今後のエピソードで、ザクレロのパイロットでも何でもいいからもう一度出演のワンチャンがあるといいな」と言っていたので、リノ先生の今後の活躍にご期待ください(ぉ

今作はこれまでの『THE ORIGIN』の中で最も戦闘シーンが長く、手に汗握りました。やっぱりこういうシーンこそアニメ化の意義が大きいですね。次は開戦からルウム戦役へと至るエピソードになり、ようやく本格的なモビルスーツ戦も描かれるはず。秋の公開が今から楽しみでなりません。

投稿者 B : 21:30 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/05/26 (Thu.)

ウルフ・オブ・ウォールストリート [PS Video]

ウルフ・オブ・ウォールストリート

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アカデミー賞主演男優賞受賞のニュースを聞いて、最近敬遠がちだったディカプリオの主演映画を何か観てみたいと思っていました。でも『レヴェナント』は重たそうだし、劇場公開時に少し気になっていたこの作品を、と思って PSV で視聴。

タイトルからして『ウォール街』『ウォール・ストリート』の流れを汲む作品だと思うじゃないですか。そしたら、マイケル・ダグラスが出てこないだけでなく、舞台がウォール街だというだけで全く違う作品でした。
詐欺まがいの営業テクニックでジャンク債を売りまくり、ウォール街をのし上がったジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)のキャラクターは確かにゴードン・ゲッコーを彷彿させるものがあります。そして、この作品自体が実話に基づいてもいます。が、作風は『ウォール街』シリーズのように金融と経済について深く考えさせるようなものではなく。作中に数百回の "f*ck" という単語が飛び交った映画は、私は観たことがありませんでした。これはちょっとつらい...。
これは金融の映画として観るべきではなく、まず自分と交わることはない人生をスクリーン越しに眺める映画なんだろうな、と思います。

でもだからこそディカプリオの演技は際立っていました。流れるような話術でジャンク債を売り込むテクニックや、自社の社員に対するアジテーション演説、FBI の捜査官とのやりとりなど、映画そのものよりもディカプリオの演技に見入る 3 時間、とでも言うべき映画。そこは確かに圧倒されたなあ。

だけど今は口直しに「いい話」の映画を観たい気分です(笑。

投稿者 B : 23:49 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/05/21 (Sat.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III イベント上映 @TOHO シネマズ日本橋

本日よりイベント上映&ネット配信が始まった『THE ORIGIN III』、劇場まで観に行ってきましたよ。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III

ガンダムのイベント上映はいつもフラッグシップ館たる新宿ピカデリーを利用していますが、今回は日本橋へ。上映スケジュールを見る限り少なくとも一週間は TCX スクリーンのひとつを占有して上映されるようで、TOHO シネマズとしても気合いが入っているようです。プレミア上映会はどうしてもスクリーンが小さくなりがちなので、大画面で細かいところまでじっくり見られるのはいいですね。

今回はキャスバル改めエドワウ・マスが「シャア・アズナブル」になるお話。士官学校への入学と「シャア・アズナブル」を名乗るに至った経緯、そして士官学校でのエピソードを描いています。今作のサブタイトルであり、のちに一年戦争を引き起こすきっかけとなった「暁の蜂起」事件の顛末を濃密に描いています。THE ORIGIN I、II ともに一応モビルスーツが出てきたのに対して今回はほぼ登場しませんが、「ガンダムっぽさ」の度合いはこれまでの三作の中で最も濃くなっています。

今回の主役は当然シャア...のはずですが、個人的にはガルマが良かった。コミック版では「ザビ家のお坊ちゃん」の印象がとても強かったのが、アニメではそういう側面はもちろんあるものの、少しでもシャアに追いつきたい気持ちやザビ家の男としてのプライドといった側面がコミック版よりも前面に出ていて、とても人間性豊か。特にコロニーの農業ブロック事故のシーンで、連邦に対して怒りを露わにしながら目に涙を浮かべる...という描写はコミック版にはなく、ジオンの王子としての責任感が表現されているのは良いなあ、と。
ガルマ役の声はファーストガンダムとは変わって柿原徹也氏。『UC』でアンジェロ役を怪演していた声優さんで、確かに声の雰囲気はハマり役だろうけどアンジェロのアクの強さからすると不安要素も...と思っていましたが、ここまでガルマらしいガルマを演じてくれるとは思っていませんでした。

ところで、プレミア上映会にはなかった要素といえば、次回予告。このイベント上映に合わせて解禁されました。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV

サブタイトルは『運命の前夜』。シャアとララァの出会いと、ルウム戦役へと至る「開戦編」を描いたエピソードです。そして、実はプレミア上映会では安彦総監督が口を滑らせていた(笑)2017 年のルウム編製作決定も発表。もちろん一年戦争編は見据えた上での展開でしょうが、早くも楽しみです。
でもまずは『THE ORIGIN IV』がどうなるのか。ララァの声は、まだまだ健在の潘恵子氏が演じることになるのか。そのへんの人選まで含めて、今から妄想を膨らませておきたいと思います。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

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2016/05/17 (Tue.)

殿、利息でござる! @TOHO シネマズ日本橋

殿、利息でござる!

殿、利息でござる!

先週末に公開されたばかりの映画を観てきました。

コメディ寄りの時代劇が好きだ、ということを自覚するようになってから、こういう映画を積極的に観るようになったんですが、この映画も『超高速!参勤交代』に似た雰囲気を感じたので面白そうだな、と。ただキービジュアルの見た目からして『超高速』以上に B 級映画感が漂っていて、ちょっと不安には思っていました。

が...騙されました。いや、これは良い意味で。阿部サダヲ主演だからってこんなにコメディ感全開にしないと客が入らないとでも思ったのか?というくらい、実際確かにコミカルなシーンは細かく仕込まれているものの、本質は「人の思いと覚悟」を軸にした感動物語。
江戸時代中期の仙台藩で実際にあった話をもとにした小説の映画化で、重い年貢と労役の負担を軽くするために「殿様に金を貸し、その利息を得る」ことを考えて実行に移した百姓達のお話です。

農民達だけで千両(約三億円)を集めなくてはならないというお題だけでもハードルが高いけど、その一つ一つの課程が面白い。登場人物もそれぞれキャラが立っていて、それを個性豊かな俳優陣が演じています。脚本以上に芝居の力がこの映画の緩急を生み出している印象。当初は笑う気マンマンで観に行ったはずだったのに、最後はこの登場人物達が織りなす物語にのめり込んでいる自分がいました。
仙台藩主・伊達重村役で出演したフィギュアスケートの羽生結弦さんの演技も観るまで不安でしょうがなかったけど(笑)、想像以上に様になっていたのは普段から鍛えられた身のこなしの成果でしょうか。

良い映画でした。よくあるコメディ邦画のひとつとして埋もれていきかねないのが日本映画の寂しいところですが、これは多くの人に観てほしいなあ。

投稿者 B : 23:59 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック