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2005/11/23 (Wed.)

スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐

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ファンとしては、もう義務というか、買うのが当然になった作品の完結編。
もう劇場で 2 度観た作品だけど、特典ディスクに入っていた「削除されたシーン」では、主に EP4 以降で登場する反乱軍ができた経緯やオーガナ家との関係が大まかに描かれていて、ようやくこれで欠けていた重要なピースのひとつが埋められた感じ。その一方で、描かれ方がシンプルに過ぎるアナキンの心の動きや、グリーバス将軍弱すぎ(´д`)といったポイントについては劇場公開時とさして変わらず。

でもやっぱりこの映画の醍醐味はライトセーバーバトルに代表されるスピード感とワクワク感のある SF の表現に尽きる、というのはラストのオビ=ワン vs アナキンのライトセーバー戦に集約されていて、この EP1~3 が(それ自体が EP4~6 の魅力を超えられているかは別問題として)EP4~6 のバックグラウンドを広げる役割を担っているところは疑いようのない事実だと思います。EP3 のラストを観て、改めて EP4 から観直したくなったのは、まんまとルーカスの術中にはまっている証拠なんでしょうね。

これ Blu-ray のパッケージタイトルとして登場したらキラーコンテンツになり得ると思うというか私はスターウォーズのためだけに HD 環境を整えたいくらいなんですが(正直、ホームシアターを構築し始めたときの目的は「自宅シアターで SW を観る!」だったし)、マジで早く出ないかな・・・。

投稿者 B : 23:17 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2005/11/20 (Sun.)

紅の豚

紅の豚

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ハウルを観たらなんだか他の宮崎作品も久々に観たくなって引っ張り出してきた DVD。ナウシカやラピュタはけっこう繰り返し観てるので、違う作品にしてみた。宮崎アニメが説教臭くなる直前くらいの作品。加藤登紀子の唄がイイね(´ー`)。

まあ、何度か観た作品なので今さら感想もないんですが、やっぱり宮崎アニメは機械で空飛んでナンボなんだな、と(´_ゝ`)。

投稿者 B : 23:42 | Anime | Movie | コメント (7) | トラックバック

2005/11/18 (Fri.)

ハウルの動く城 特別収録版

ハウルの動く城 特別収録版

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劇場にも公開直後に行ったし、定番だけど、これは買っとかないと・・・なジブリ作品。DTS-ES の音声仕様に惹かれて(今、ウチはまともにスピーカから音出せる環境じゃないけど)特別収録版を購入。
感想については、AV Watch の「買っとけ! DVD」の内容にまったく同意、という感じ。

劇中、これまでの宮崎作品で見たようなカットや演出がちらほら出てきて、宮崎駿もそろそろ引き出しがなくなってきたのかな、とは思ったけど、とりあえずキャラで魅せてくれる作品。荒れ地の魔女(美輪明宏)やお婆ちゃん時のソフィー(倍賞千恵子)はさすがに良い味を出しているし、個人的にはマルクル(神木隆之介)がツボに・・・。

原作つきの作品だからか、年々濃くなっていた宮崎作品の説教臭さが多少薄らいで、娯楽作品としてもじゅうぶん楽しめる内容なので、個人的にはもののけや千と千尋よりは好きかな。でも、初期のアニメ映画としてストレートな良さは、もう戻ってこないんでしょうね。

突っ込みどころはたくさんあるけど、声優キムタクも、無理がある 18 歳の倍賞千恵子も、まあいい。あの結末のやっつけ感ありありなオチをなんとかしてくれ(´д`)。あれで作品が台無しになった感が・・・。

投稿者 B : 10:10 | Anime | Movie | コメント (2) | トラックバック

2005/11/06 (Sun.)

スウィングガールズ スペシャル・エディション

発売日に買ってもう何度も観た作品。昨夜地上波で放送されていたんだけど、子どもの世話等で細切れにしか観られなかったので、ラックから DVD を引っ張り出してきて再鑑賞。

スウィングガールズ スペシャル・エディション

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観ているとつい楽器がやりたくなってしまう映画。出演者たち本人が楽しんでやっているのがよく伝わってくる作品で、音楽をやったことのある人ならこの映画が醸し出す演奏することの楽しさは共感できるモノがあるんじゃないでしょうか。
スタンダードナンバーにロック曲を織り交ぜる曲やアレンジのセンスとか、ところどころ散りばめられた笑いのセンスとか、個人的にはツボにはまるつくり。不純な動機でつくられたダメバンドが成長してクライマックスのステージへ、という構成や、途中のハチャメチャぶりなんかは『ブルース・ブラザース』のフォーマットなのかな、という気もするけど。

邦画はあまり観ない私ですが、この映画は好きだなー。主演の上野樹里も、最近よくドラマなんかでも見かけますが、それぞれ全然違う役どころをそれぞれ違和感なく演じ分けられる若手では珍しいタイプで、将来が楽しみな女優さんです。

投稿者 B : 13:41 | Japanese Movie | Movie | コメント (3) | トラックバック

2005/11/05 (Sat.)

機動戦士 Ζ ガンダム II -恋人たち- @チネチッタ

機動戦士 Ζ ガンダム II -恋人たち-

前作は舞台挨拶が観られたので、今回も計画していたんですが、子どもが予定より早く生まれてそれどころじゃなくなったため今回は普通に鑑賞。
『恋人たち』というサブタイトルが内容に若干の不安を与えた今作(ぉ でしたが、内容的にはまあ、ソツなくまとまっている感じ。TV 版での男女のカラミにフォーカスを当てつつそれを膨らませるシーン追加により『恋人たち』という主題に対するこだわりが伝わってきます。

新作カットは第 I 部から大幅に増え、体感で 7~8 割は新カットが使われている印象でした。が、その分旧カットが出てきたときに感じるギャップも大きくなり、例えばオープニングから数分続いた後にいきなり全画面に映し出された旧作カットにガッカリ(´д`)みたいなシーンが散見されたのは非常に残念。しかも、狙った演出でしょうが主題に繋がる重要なカットに限って TV クオリティ(´д`)。ここまでやるならむしろ旧カットを使う意味(むしろ全シーン新カットにしたほうが低コストで済みそう)がないんじゃないか、とすら思いました。

個人的には新しい主役機・Ζ ガンダムの登場シーンが意外にあっさりしていて期待感に欠けたことと、Ζ とカミーユの強さが見えるシーンがなかったのが残念でした(戦闘シーンという意味ではアムロのほうが戦い方が上手い印象だった)。全般的に戦闘シーンは TV 版よりもかなりスピード感があってかっこよかったものの、今作はあまり主役の活躍には重きを置いていないのかな。

期待に反して(?)面白かったというのが全体的な感想ですが、それでもやはり TV 版を知っている人が省略されたエピソードを脳内補完しながら観なければついていけないダイジェスト版であることは前作と変わらず。あと 20 分尺が延びてもいいから、もう少し丁寧に描いてほしい、というのも相変わらずでした。
第 III 部のサブタイトル、『星の鼓動は愛』って・・・(´д`)。

投稿者 B : 20:31 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2005/10/30 (Sun.)

機動戦士 Ζ ガンダム -星を継ぐ者-

機動戦士 Ζ ガンダム -星を継ぐ者-

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三部作という構成上、アッシマーが第一部のラスボスに祭り上げられてしまった Ζ ガンダム映画(ぉ。

20 年前の TV 版をベースに、全体の約 1/3 の新作カットを加えて再構成された「新訳」Ζ ガンダム。旧カットのノイズ消しや修整に加え、新カットの「エイジング」処理など新旧カット間の違和感をなくす工夫は施されていますが、映像の解像感も動きの滑らかさも絵のタッチや表現手法も明らかに異なり、イマイチうまく繋がっていないちょっと厳しい仕上がりという感想は、劇場で観たとき(初日の舞台挨拶の回を観た)と同じ。
ストーリーが TV 版のダイジェスト+補完的なカットの追加という詰め込み型のつくりになっているので、やはり Ζ ガンダム自体を初見の視聴者には辛いのでは。私も最後に Ζ を観たのは 4 年ほど前にレンタルで観た VHS が最後でしたが、それでもちょっと展開が速くてついていくのに苦労した部分もあり。劇場版はともかく、DVD を出すにあたっては 30 分くらい追加してほしかったように思いました。まあ、それでもラストのシャア&アムロの再会シーンに持っていく盛り上げ方はさすがだな、とは思いましたが・・・。

個人的に Ζ はキャラクター商品で儲けたいというバンダイの意志が見え見えで、戦術的にも MS のミリタリー的個性にもファーストほどの魅力はないし、登場人物は次々に現れては死んでいくし、という面はあまり好きではないんですが、複数勢力が入り乱れてぐだぐだになっていく後半の展開とか Ζ ガンダムのデザインとかはやっぱり好きなんですよね。
クライマックスシーンでの新作カットが少なくて不完全燃焼気味だった今作ですが、次作以降の新作カットが増えていくことに期待したいです。まあ、第二作のサブタイトルが『恋人たち』というあたりが、微妙に不安だったりしますが・・・。この土曜日から公開されているので、とりあえず近々劇場に足を運んでみたいと思っています。

投稿者 B : 22:48 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2005/10/24 (Mon.)

ブラス!

ブラス!

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これ買ったの、いつだっけ・・・というくらい前に買ってそのままラックに並べっぱなしだったのを、ようやく観ました。ユアン・マクレガー、若っ。

閉鎖寸前の炭坑で、自分たちが働く炭坑と音楽(ブラスバンド)を誇りに生きる労働者たちの物語。登場人物は皆青年から老人までの大人ですが、立派な青春物語です。

ストーリーはだいたい先が読めるというか、ひねくれたところのないストレートにメッセージを伝えてくるタイプの映画なんですが、それぞれの登場人物にちゃんとストーリーが感じられるし、何より役者の演技がうまい。中でも、ダニー(バンドのリーダー)のラストの演説シーンにはグッとくるものがありました。
ただ、バンドの実力は最初からかなり高かったという設定で、バンドの壁となるのは炭坑や労働、経済の問題ばかり。音楽的な苦労がほとんど無しにコンテストをどんどん勝ち上がっていくのには、物足りなさを感じました。また、バンドの活躍が炭坑の生活に何のフィードバックも与えない終わり方には、妙にあっさりしているというか冷たいなあ・・・という印象も。せっかくダニーが "music matter" ではなく "people matter" だという演説をしたのに、優勝したところでおしまいなの?という感じでした。
とはいえ、全体を通してハリウッド映画にはない種類の演技と感動がある良作であることは確かです。

映画自体が最近のものではない(1996 年作品)というのもありますが、DVD 化されてから時間が経っているせいか、今の作品を見慣れた目には画も音も古くさい感は否めません。作品の時代背景(1980 年代)から画作りには多少目を瞑るとしても、音はヌケが悪く、せっかくのバンド演奏が腰の入っていない音で再生されてしまい、感動も半減。特典映像削ってもいいから DTS 音声収録してよ・・・という感じですが、初 DVD 化が 1998 年だから、こんなもんか(´д`)。

投稿者 B : 18:40 | Foreign Movie | Movie | コメント (1) | トラックバック

2005/10/10 (Mon.)

『スター・ウォーズ エピソード III』 DVD 発売決定

FOX、「スターウォーズ・エピソード3」を11月23日DVD化 (AV Watch)

B0000AIRN3

劇場公開から 5 ヶ月経たずに DVD 化ですかー。デジタル撮影で DVD 化までのプロセスがだいぶ楽になっているとはいえ、それにしても早いですね。まだまだ二番館、三番館あたりでは上映中のところもあるんじゃないかな?まあ、最近では場末の映画館よりもホームシアターのほうが画も音も良かったりしますが・・・。
とりあえず、購入予定リストに追加、と・・・。

同時にクラシック三部作の低価格 BOX 化も発表されています。

FOX、「スター・ウォーズ トリロジー」を5,695円で発売 (AV Watch)

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昨年秋に発売されたトリロジー DVD-BOX から、特典ディスクを省いた低価格バージョン。去年の BOX を持っているから、特に買わないかな。
ただ、去年のバージョンは待ちに待ったオリジナルの BOX セットだったにもかかわらず、ぺらぺらの紙箱で高級感ゼロだったので、そのへんの仕様がどうなっているのか気になります。
個人的には、Blu-ray で豪華装丁コンプリート BOX とか作ってほしいんですけど。EPVI のエンディングは、もちろんヘイデンじゃなくてセバスチャン・ショウ版で・・・。

あと、なんか Amazon でこんなの出すらしいですが・・・。

スター・ウォーズ コンプリート・パック

490332690X

エピソード I~III と上記 IV~VI の低価格版、それに『クローン対戦』のアニメ DVD 2 枚をセットにしたパッケージ。まあ、『クローン対戦』は観るのも苦痛なので要らないかと(´д`)。

投稿者 B : 18:02 | Foreign Movie | Movie | コメント (1) | トラックバック

2005/09/28 (Wed.)

キング・アーサー ディレクターズ・カット

キング・アーサー ディレクターズ・カット

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『ロード・オブ・ザ・リング』以来増えている古代スペクタクルもののひとつ。観なきゃ観なきゃと思いつつ、ようやく観ました。

いわゆるアーサー王と円卓の騎士の物語で、FF などのファンタジー系 RPG での引用も多く、そういうのが好きな人にはヒキが強いんじゃないでしょうか。
まあ、ディレクターズ・カット版のジャケット写真の中央がアーサーでもランスロットでもなくヒロインのグウィネヴィア(キーラ・ナイトレイ)な時点でなんとなく予感していましたが、実際に観てみてああ、なるほど、と(´д`)。

アーサー王物語ということで聖剣エクスカリバーの逸話やそれぞれの騎士の個性が見えるエピソードを語ってくれることを期待していたんですが、そういうのはほとんどナシ。円卓の騎士たちの名前と顔が一致しないうちに死んでいってしまうので、泣くに泣けない。ストーリーが淡々と進むのに、戦闘シーンがちょっとだらだらしているせいもあって、なんか不完全燃焼のままエンディング・・・みたいな感じでした。
円卓の騎士たちの個性に限らず、ローマとの摩擦とか、魔術師マーリンとの駆け引きとか、アーサーとグウィネヴィアとランスロットの三角関係とか、スポットを当てればいくらでも深められそうなネタはあるのに、どれもうわべだけなぞっておしまいなのは、アーサー王伝説があまりに壮大すぎて映画の枠内でまとめきれなかったのか(それでも幼少期や青年期のエピソードはばっさり省略されている)、脚本の問題なのか・・・。ディレクターズ・カットでこれなんだから、さらにカットされている劇場版を観に行かなくて正解でした(ぉ。

画や音はそれなりに見どころがあって、全体的に夜や冬の暗く無彩色なシーンがベースにある、液晶プロジェクタの性能を試すような厳しい画作りながらも、要所要所で見せる炎や血の鮮やかさ(とはいっても、血は赤黒い「生々しい」描写だった)や『ロード・オブ・ザ・リング』と見紛うような雄大な景色に目を奪われました。音も、剣戟の金属音や斬撃の流血音が生々しい印象。逆に、マルチチャンネル的なダイナミックさはクライマックスでの多数の矢が飛び交う音くらいしかなく、やや物足りない感覚もありました。

物語の深みやキャラの立ち具合では近い時期に制作された『トロイ』の比較にもならず、なんかブームに乗って作られただけのダメ映画のお手本みたいな作品でした(´д`)。
ラックの待ち行列には『アレキサンダー』もあるんですけど、観るの怖くなってきたな(;´Д`)ヾ。

投稿者 B : 22:43 | Foreign Movie | Movie | コメント (2) | トラックバック

2005/09/21 (Wed.)

Ray / レイ 追悼記念 BOX

Ray / レイ 追悼記念 BOX

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発売日に買ったまま放置していたのを、ようやく観たシリーズ。今月、来月は 3 連休が続くので、今のうちに消化していこうかと。

内容は伝記モノで、「ソウルの神様」レイ・チャールズの人生を伝説的に語るのか、と思いきや、これがまた。幼少の頃背負ったトラウマと、盲目というハンデ、そして人種差別という困難に人生を通して苛まれながらも、自らの欲求や感性にあくまで忠実に行動し、その成果物としての音楽が多くの人々に感動を与えていく、という人生をストレートに綴ったものでした。幾多の女性問題や麻薬常習者という側面を描いたシーンにはレイに対する嫌悪感すら抱いてしまうほど、レイという人物像をぼかさずに描写してはいたものの、それがあってこそ彼が抱えるトラウマやその後の麻薬克服というエピソード、反差別への取り組みが心に響いてきました。でも、そうはいっても 12 人の子どもと 20 人の孫、5 人のひ孫がいるってなんなのよ(;´Д`)ヾ。

もはや語り尽くされた感もありますが、この映画における主演のジェイミー・フォックスの演技が本当に素晴らしい。ちょっとしたしぐさやしゃべり方までそっくりで、映画を観ている間じゅうレイ・チャールズ本人が演じているような錯覚に陥ってしまったほど。だてに本作で昨年のアカデミー賞主演男優賞とってないなー。この作品の前に公開された出演作『コラテラル』も観てみたくなりました。

そして、音楽が大きくフィーチャーされた作品では大きなポイントとなる楽曲も、ほとんどをレイ・チャールズ本人がこの映画のために新録したというだけあって、それぞれのシーンを彩るに十分すぎる内容。脚本や演技も素晴らしいのですが、やはりレイ本人の楽曲と歌声が、この映画では最も雄弁に語りかけていた気がします。

画質面でいうと、ややダイナミックレンジを圧縮したような、ノイズも多く高画質とは言い難い画ではありましたが、これは演出意図なんでしょうね。レイに視力があった頃の回想シーンの方が色鮮やかに描かれていたのも含めて。先日の『オペラ座の怪人』も現在進行形のシーンは無彩色で回想シーンは極彩色でしたが、映画の組み立てとしては全く逆でありながら、見せ方としてはけっこう似ているのが興味深かったです。
ただ、ひどかったのはエクステンデッド・エディションの内容。本編ディスクは再生方法として劇場公開版と未公開シーンを追加したエクステンデッド・エディションの 2 通りから選べるのですが、エクステンデッド・エディションの方は劇場公開版のチャプター間に未公開シーンの映像を挟み込んだだけ(チャプター順でそう見せているだけ)で、未公開シーンだけ画質は下がるしレターボックス(劇場版はスクィーズ)だし、しかもチャプターの切り替わりで一瞬動きは止まるし、でとても鑑賞に堪えるものではありませんでした。最初、エクステンデッド・エディションで再生したのですが、未公開シーンを 2~3 通ったところで堪えかねて劇場公開版に切り替えてしまいました。

劇場公開版に切り替えてからの内容には全く不満はなく、冗談抜きで衝撃と感動の繰り返しだった感じです。ゴスペルとブルースが融合して生まれた「ソウル」という音楽ジャンルが、最初は敬虔なクリスチャンから「悪魔の音楽」と批判されながらも、最終的にはゴスペルやブルースに並ぶアフリカン・アメリカン達の魂の音楽となっていくさまが、長くブラックミュージックに傾倒する私には強く心に残りました。やっぱり、ブラックミュージックを突き詰めていく人たちが、最終的に現代のブラックではなく 60~70 年代ソウルに行き着くのは、レイに代表されるような深い苦しみや悲しみと信仰、そしてそれらからの逃避が音楽の深いところに刻み込まれているからなんだろうなあ。今のブラックミュージックが軽薄なのは、かつて、いわば "Religion" = "Sex" だったソウルミュージックの "Religion" の部分が薄れているからなのかもしれません。ましてや、その現代のブラックミュージックの様式だけを模倣している日本の J-R&B と呼ばれる音楽は、言わずもがなでしょうか。


ともあれ、自分が R&B・ソウルミュージックフリークであることを差し引いても、本当に見応えある作品だったと思います。特典ディスクまでじっくり観たいと思った DVD は、久々じゃないかな。

投稿者 B : 22:03 | Foreign Movie | Movie | コメント (4) | トラックバック