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2016/02/25 (Thu.)

バケモノの子 [Blu-ray]

バケモノの子 (スタンダード・エディション) [Blu-ray]

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BD が発売されたのでもちろん購入。『時かけ』『サマウォ』の頃に比べると勢いが落ちているように感じる細田守作品ではありますが、それでも現代の日本アニメでトップクラスにクオリティが高いことには間違いがありません。

オトコノコ版『千と千尋の神隠し』的なストーリーと、細田守らしい緻密かつスケールの大きい映像。今までの細田映画に比べてアクションが多めなのも本作の特徴です。躍動感溢れる映像に仕上がっているのは、人間ではなくバケモノを軸に据えた作品ゆえでしょうが、それが観ていて楽しい。

主人公「九太」が 9 歳である前半と、17 歳になった後半では全然違う映画になったのかというくらい、トーンが変わります。二人の主人公である熊徹と九太の掛け合いが多いのもアクションが多いのも映像に透明感があるのも全て前半。後半はちょっと重めのテーマを扱うのでそのあたりの勢いが落ちるのは必然ながら、前半のテンポの良さがこの映画の良さを作り出しているように思います。劇場で観たときにも感じましたが、クライマックスでカタルシスを得るには、周辺の登場人物の掘り下げがもう少し足りない気はします。
あと、気になるのは細田作品に登場するヒロインが基本的に同タイプの女の子ばかり、という点。ちょっと悩みもあるけどみんなマジメで素直で男にとって都合のいい行動を取ってくれる子。こういうのが細田守監督の理想なのかもしれませんが(笑)、もうちょっと引っかかりのあるキャラのほうがリアリティが出て感情移入できるだろうし、物語の抑揚も生んでくれるんじゃないでしょうか。

そうは言っても、この映画自体はとてもクオリティが高く、観た後に爽やかな気持ちになれる作品であることに違いはありません。『おおかみこども』は BD も持ってるけど再生するのにちょっと気合いが必要なのに対して、この作品はあまりハードルは高くない。役所広司と宮崎あおいの芝居もすごくいいし、よくできた娯楽作だと思います。父親としては、子どもがもう少しだけ大きくなったら一緒に観たいかな。

投稿者 B : 22:58 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/02/14 (Sun.)

オデッセイ @TOHO シネマズ日本橋

しばらく忙しかったのが少し落ち着いたので、遅ればせながら観に行ってきました。TCX&ドルビーアトモスにて鑑賞。

オデッセイ

オデッセイ

予告編が出たときからずっと楽しみにしていた映画。リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演の宇宙ものとくればそれだけで観る価値があると言えます。

しかしマット・デイモンは『インターステラー』に続いて「宇宙に一人取り残される宇宙飛行士」の役。不世出の天才だった彼が、孤独の宇宙飛行士がハマり役になるなんて、当時だれが予想したでしょうか(ぉ

宇宙もの、といいながらも、映画の大半は主人公マーク・ワトニーが火星でいかに生き延びるかの試行錯誤を繰り返すシーンなので、あまり宇宙っぽくはありません。そもそも原題も『THE MARTIAN(火星の人)』で、壮大な宇宙旅行を思わせる邦題『オデッセイ』のほうが違和感があるくらい。それでも、ところどころに挿入される宇宙空間や宇宙船のシーンは、『2001 年宇宙の旅』や『インターステラー』にも引けを取らないリアリティがあります。

楽しみにしていた...とはいえ、映画公開が近づくにつれて「宇宙ものというよりはむしろ火星版某農業アイドルグループもの」というクチコミが伝わってきたり、公式 Twitter アカウントが自ら DASH 村ネタに言及したり、そういうネタ方面の匂いが強くなってきて、若干不安を感じていたのは事実です。まあ実際にそれを連想するシーンがあったのも事実ですが(笑)、個人的にはそれ以上にずっとちゃんとしていて、面白い映画だと感じました。

任務遂行中の事故により、一人火星に取り残されたマーク・ワトニーが、本来の植物学者としての知恵を活かして火星で植物を栽培し、救助が来るまで自給自足の生活を始めるという物語。そのうち NASA も彼の生存を発見し、何とかして相互に連絡を取る手段を確立、NASA 側も様々な困難に遭いながらも救助の手立てを模索します。
まあ火星に一人取り残された時点で既に無理ゲーと思えるわけですが、ワトニーが一つ問題を解決するごとに新たな困難が行く手をふさぎ、最後まで没入させられる脚本と演出でした。しかしこの上なく困難な状況にもかかわらず、最初から最後までほとんど悲壮な場面はなく、ワトニーと一緒に「どうやってこの局面を乗り越えるか」という気持ちで映画を見続けられたというのはかなり意外でした。ハッキリ言って、『インターステラー』のように絶望的な状況で緊張感が続く映画だろうと思っていました。

そういう意味では、同じマット・デイモンが演じた宇宙飛行士でも、『インターステラー』のマン博士と本作のマーク・ワトニーでは、真逆のキャラクターであると言えます。絶望的な状況でも、手持ちのリソース(知識や技術、物資など)を活かしてどう問題を解決し、状況を打破するか。それはもしかすると科学者のあるべき姿なのでしょうし、人間が前に進むために必要な姿勢であると言えます。取り乱したり自棄になったりせず、冷静に状況を分析してそれに取り組めるか。「火星で独り」でなくとも、あらゆる困難な状況に置き換えて考えられることだと思います。
マット・デイモンの芝居も良かったですが、要所要所で流れるディスコサウンドも、この映画を明るくポジティブなものにしてくれていました。

これはとてもいい映画でした。もう一度観に行きたいなあ。

投稿者 B : 21:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/02/13 (Sat.)

機動戦士ガンダム サンダーボルト #2 [PS Video]

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の第 2 話が一般配信開始されたので、さっそく視聴しました。

機動戦士ガンダム サンダーボルト

年末に配信された第 1 話では、ラストで連邦側の主人公、イオ・フレミングにフルアーマーガンダムが配備されるところまでのお話でしたが、今回はいきなりそのフルアーマーガンダム対リビング・デッド師団のバトルから始まります。
最近の TV ガンダムではモビルスーツ戦のない回が何回も続いたりしているようですが(笑)、この『サンダーボルト』はストーリーよりも MS 戦が主役と言って良いほど、短い尺の中に濃厚な戦闘シーンが詰め込まれています。やはりサンライズ第 1 スタジオが手がけているだけあって、手描きベースのモビルスーツが(一年戦争としてはあり得ないほど)グリグリ動く。そして、やられ方も爆煙でごまかさずにきっちり描写されているのがいい。まるで『UC』で旧 MS が活躍する戦闘シーンだけを別作品にまとめたかのような濃さで、このためだけにこの作品を見る価値があると言えます。
また、映像的には MS のテストシーンや整備シーンも印象的で、これ見ると MG のキット組みたくなりますね。プレバンあたりでサンダーボルト版のガンダムとザクは出てくるんじゃないでしょうか。

ストーリーとしては、もともと残酷なリビング・デッド師団において、ジオン側の主人公であるダリル・ローレンツにさらなる過酷な試練が課せられることになります。ちょっとこれはフィクションといえど、アニメといえど直視できないものがありますね...。
ラストシーンは第 1 話の対比的に、ダリルに高機動型ザク II(R 型)が配備されるところで終わります。
これで両陣営の主役機が出揃ったことになるので、第 3 話はさらに戦闘シーンが盛り上がっていくことでしょう。配信は 3 月予定、ってもうすぐじゃないですか!思っていたよりも展開が早いシリーズですが、次も楽しみに待ちたいと思います。

HG 1/144 FA-78-1 フルアーマーガンダム GUNDAM THUNDERBOLT Ver.

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投稿者 B : 23:06 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/01/23 (Sat.)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III』公開日決定

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第3話は6月10日BD発売。先行上映5月21日から - AV Watch

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III』の公開日が発表されました。先行上映は 5/21(土)、BD の発売は 6/10(金)とのこと。前作公開時の予告では「2016 年春」という話だったので、微妙に遅れ気味、といったところですね。まあ『UC』もズルズル遅れていったので、それに比べればまだスケジュールキープできているほうなのかもしれません。

エドワウ・マスはいかにしてシャア・アズナブルと入れ替わったのか。「あのマスク」の起源は。士官学校時代のシャアとガルマはどのような間柄だったのか。試作機「モビルワーカー MW-01」からザクに繋がるモビルスーツ開発史。ルウム戦役へと至る戦争の発端となる「暁の蜂起」とは。比較的ゆったりめに描かれてきた前二作と異なり、今回はストーリーからして濃密で、お腹いっぱいの一時間になることでしょう。新たなガルマ・ザビ役の声優さんは、『UC』でアンジェロ・ザウパーを演じた柿原徹也氏。ああ、わかる(笑

というわけで、公開まであと 4 ヶ月となりました。例によって地球圏最速のプレミア上映会も開催されるんでしょうが、いつものスケジュールで逆算すると GW の最終日あたりになるんですよね。これは旅行の予定を入れている場合ではないかもしれません(笑。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [Blu-ray]

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投稿者 B : 22:25 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/01/13 (Wed.)

キングスマン [Blu-ray]

昨秋の劇場公開時に話題になっていた映画を、Blu-ray にて鑑賞しました。

キングスマン [Blu-ray]

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ある意味王道のスパイ映画。国家や企業に所属せず、世界の秩序と平和を守るために存在する極秘組織「キングスマン」を描いた物語です。

サミュエル・L・ジャクソン演じる、超大手 IT 企業のカリスマ経営者、リッチモンド・ヴァレンタインが「地球を存続させるために人類を粛清する」ことを目的に、世界中にある時限装置を仕掛けます。その企みを阻止するために「キングスマン」が動く、というお話。
アーサー王物語の「円卓の騎士」になぞらえられた「キングスマン」は、各人が究極の紳士でなければならず、行動の一つ一つがスタイリッシュ。でありながら、ジェームズ・ボンドやイーサン・ハントも顔負けのアクションを見せてくれ、スパイ・アクションとして非常に見応えのある映像にしあがっています。スパイ映画になくてはならないスパイ道具類も凝っていて、現代の映画らしいところでいえば AR を駆使した映像的演出もあって、非常にカッコイイ。ただ、途中で「名探偵コナンかよ!」とツッコミを入れたくなるベタベタのスパイ道具もあったりして、これが単なるシリアス一辺倒のスパイ映画とは一線を画す作品であることが示されています。

モブキャラまで含めかなり多くの登場人物が死ぬ映画なので、目を背けたくなる死亡シーンも随所にありますが、できるだけ残虐一辺倒にならないよう、映像や音楽を含めた演出で緩和されているのが印象的でした。クライマックスに出てくる、ヴァレンタインの賛同者や部下たちが一斉に死んでいくシーンでは、(不謹慎な話に聞こえるかもしれませんが)むしろ爆笑せざるを得なかったほど(笑。表現手法としては B 級スレスレの演出ですが、製作サイドの「これはエンタテインメントである」という意図の表れと感じました。
シナリオとしても「え、ここでこの人が退場しちゃうのか!」とか「こいつが裏切るとは思わなかった!」とか、裏をかかれる展開が多く、最後まで手に汗を握りっぱなし。最後までジェットコースターにでも乗っているような感覚で楽しめました。

ちょっと方向性は違うけど、どこか『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に通じる馬鹿っぽさ溢れるアクション映画でした。こういう映画も、たまにはいいですね。

投稿者 B : 23:00 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2016/01/04 (Mon.)

駆込み女と駆出し男

年末年始は新旧三部作も含めたスター・ウォーズ三昧の日々を過ごしていましたが、洋食ばかり食べた後に和食が恋しくなるような気分になって、前から気になっていたこの邦画を最後に鑑賞しました。

駆込み女と駆出し男

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近年の私の好みからして、邦画はコメディ寄りの時代劇か大泉洋出演作品に当たり率が高い。ならばその両方の条件が揃ったこの映画は間違いないだろう、と思っていました。

鎌倉に実在し、女の駆け込み寺として知られる東慶寺。江戸幕府も承認した離縁の調停役として、夫婦関係に困り果てた女が数多く駆け込んだと言われています。駆け込み後は 24 ヶ月を寺で過ごし、その後に離縁が成立するという仕組みだったとか。物語はこの寺に駆け込んだ女たちと、大泉洋演じる見習い医師・信次郎にまつわる 24 ヶ月を描いています。
主役が大泉洋だけに、信次郎がいろんな女たちの悩みを解決していく話かと思ったら、そうじゃないんですね。信次郎もあくまで東慶寺の重要な関係者の一人に過ぎない。この映画は、女たちの自立と成長の物語です。

大泉洋、樹木希林、満島ひかり、戸田恵梨香といった主演陣の芝居は期待したとおりとても良かったです。現代劇ともよくある時代劇とも違う、まるで落語を聞いているかのような、立て板に水の台詞回し。大泉洋については今までもそんな芝居を時折見せてくれていたので違和感はありませんでしたが、他の役者陣まで含め、とてもリズミカルな台詞が耳に心地良い。単なる映画ではない、何か違う芝居を見せられているような気分になります。
男尊女卑だった時代を描いた重めのテーマながら、いいところに笑いの要素が散りばめられており、緩急があって最後までダレずに楽しめました。やっぱり大泉洋はこういう手触りの映画がよく似合う。

いい映画でした。日本映画が嫌いでなければ、一度観ておいて損はない作品だと思います。

投稿者 B : 23:59 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/12/27 (Sun.)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 @チネチッタ

遅ればせながら、私も覚醒してきました。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

いつもならフラッグシップ館で 3D 字幕版を観るところですが、今回は 2D 吹替版で鑑賞。というのも、すっかり独りで観に行くつもりだったところ、テレビに影響された娘たちが「BB-8 観たい!」と言い出したので、子ども二人連れでの鑑賞となったからです。それでも生粋の SW ファンとしては、最近増えているという「映画を観たこともないのにキャラグッズを身につけているにわかファン」にするわけにはいかないと思い、事前に BD-BOX で教育(といっても旧三部作だけだけど)してから臨みました。

『ジェダイの帰還』から三十年後。再び勢いを増す帝国軍残党「ファースト・オーダー」に対抗する、レイア・オーガナ将軍率いる組織「レジスタンス」。かつての英雄ルーク・スカイウォーカーは行方不明になっており、レジスタンスは彼を探して銀河系を調査している...というのが物語の始まり。旧三部作の主役三人が再登場するという事前情報を耳にしてから、映画館で彼らに再会できる日をずっと楽しみにしてきました。
が、いっぽうで今回から製作体制が変更となり、配給はディズニーに、監督は J・J・エイブラムスに引き継がれています。最大の不安要素はそこだよなあ...と、万一裏切られたときのために少し斜に構えながら劇場に足を運びました。

結論から言うと「私はこういう SW が観たかった」。結果的に、不安要素は全て杞憂でした。

まずは映画の構造。出会い、旅立ちからラストに至る流れまで、EP4 だけでなく EP1 でも使われた「三部作の一作目」のフレームワークを今回も踏襲してきました。どこかで見たような場面や展開も多く、それが逆に新たな世代の三部作の始まりを感じさせます。オリジナルの主役三名を登場させながらも、世代交代させるための物語。そのために今一度この展開をやる必要があった、と。そしてまた、ストーリーの構造を踏襲することで、「我々こそが SW の正当な継承者である」ことを明示したい、という製作サイドの決意めいたものも感じました。
また、新たな主役の三名(と言って良いのかな?)が旧作の登場人物たちと真正面から渡り合えている演技も良かった。

それから、設定や演出、美術周りに至るまでが「ちゃんとわかってる」。言い換えればあざといほどに「こういうのが観たかったんでしょう?」と問いかけてくるようで、古くからのファンの心理を理解し、何が喜ばれるかを考え抜いて作られた作品だと感じました。それはもしかすると迎合と紙一重かもしれませんが、少なくとも私はワクワクした。従来のエピソードと比べても展開が早く、内容が濃かったことを差し引いても、お腹いっぱい感がありました。

おまけに、「ディズニーもちゃんとわかってた」。オープニングはルーカスフィルムのロゴのみで、ディズニーのディの字も出てきません。ディズニー配給であったことを思い出したのは、エンドロールの終盤になってからのこと。欲を言えばルーカスフィルムロゴの後に 20 世紀 FOX のファンファーレが欲しかったところですが、さすがにそれは無理か(笑。
とにかく、ディズニーは SW の世界観やファンの心理を最大限に尊重した上で新作に出資したんだなあ、ということがよく分かりました。それに引き替え、日本の映画業界(全部ではないにせよ)の残念なことといったら。

これは期待以上の出来だった、と言うほかありません。
冬休み中に IMAX3D 字幕版でもう一度観に行ってこようと思います。

投稿者 B : 23:57 | Foreign Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/12/26 (Sat.)

機動戦士ガンダム サンダーボルト [PS Video]

クリスマスの正午から一般配信が始まったので、私もさっそく視聴しました。PlayStation 4 上で PS Video の HD セル版を購入。

機動戦士ガンダム サンダーボルト

今回は原作を読んでいないので、基本設定くらいしか前提知識がない状態での鑑賞。

一年戦争の終盤、最も激しい戦場と言われた「サンダーボルト宙域」での戦いを描いた物語。一年戦争におけるホワイトベース隊以外の戦場に焦点を当てたという意味では『ポケ戦』や『08MS 小隊』と同様に、ファーストガンダムの世界観に厚みを持たせるサイドストーリー、と位置づけられるでしょう。が、他のサイドストーリーに比べても格段に重いテーマで冷徹に戦争を描いており、これ本当に映像化しちゃったのか...というのが初見後の感想。

少年兵もニュータイプも出てこない戦場に、ジャズを BGM に繰り広げられるバトル。今までのガンダムとは明らかに違うキャラクターデザイン。フレキシブルアーム経由で 2 枚のシールドを装備するジム。どこから切っても異色作なので、ガンダムファンであっても受け付けない人はいるでしょう。でもその分、骨太感は映像から伝わってきます。
それもそのはず、これを手がけているのは『ガンダム UC』のサンライズ第 1 スタジオ。『UC』同様に手描き表現にこだわったモビルスーツが、細かいディテールが入りながらもグリングリン動く感動。『THE ORIGIN』のフル CG によるモビルスーツも確かにカッコいいんだけど、どこか質感が軽いんだよなあ...と感じていた私にとって、そうそうこれが宇宙世紀の MS の動きだよ!と納得させてくれるだけのクオリティを持っています。他の部分が好みに合わなくとも、ガンダムファンならこのためだけにでも観る価値があると思う。

そして終盤から連邦側の主役機として登場するのが、フルアーマーガンダム。フルアーマーガンダムといえば MSV ですが、そのアレンジ版というイメージ。今まで、数々のサイドストーリーに「ガンダム」と名のつく MS が登場してきましたが、アムロ(とセイラ)以外が操縦する RX-78 が公式映像として公開されたのはこれが初めてじゃないですかね?
『THE ORIGIN』のほうではフル CG で RX-78 ガンダムを映像化しようとしていますが、同時期にこちらはフル手描きで RX-78 を映像化しているというのは、なかなか興味深い事実です。

個人的には、すごく好きな部分とあまり好みじゃない部分が入り混じった複雑な作品ですが、クオリティは高い。全 4 作で順次公開予定とのことなので、今後も楽しみにしています。

投稿者 B : 23:45 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/12/25 (Fri.)

ポーラー・エクスプレス

我が家ではクリスマスの定番映画といえば『34 丁目の奇跡』なわけですが(もちろん今年もこれ観たんだけど)、今年はちょっと違うのも家族で鑑賞。

ポーラー・エクスプレス

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トム・ハンクスが出演したフル CG のクリスマスムービーです。以前劇場で予告編を見かけて気になっていたと思ったら、もう 11 年も前の作品なんですね...。

さすがに 11 年も前の作品となると、フル CG では古さが気になってしまいますね。PS4 の映像を見慣れた目で PS3 世代のゲームをやっているような感覚。でも、そんな映像の古さは内容の良さで、すぐに気にならなくなりました。

サンタクロースを信じられなくなった少年が、イヴの夜に北極へと向かう列車「ポーラー・エクスプレス」に乗って旅をする物語。もともとは『急行「北極号」』というタイトルの絵本の映画化らしいですね。

トム・ハンクス主演だからほっこり系の話かと思ったら、映像的にはこれ文字通りジェットコースター・ムービーじゃないですか!ポーラー・エクスプレスなのに『スピード』もかくや、という高速走行する列車内でのアクション(言い過ぎ)。北極に到着するまでの間に様々な事件が起き、少年たちが大きく成長して、最後にサンタクロースに出会うまで。たくさんのアクションの中に、大人たちの優しい視線やクリスマスらしい演出が相まって、とても心温まるお話でした。
クリスマスには、こういう「子どもに信じる心を失わさせない物語」が相応しいと思います。これもまた、クリスマスに繰り返し観たい映画だなあ。

それと、歳を取ると高周波の音がだんだん聴き取りづらくなる理由が、この映画のラストを観てようやく分かりました(違

投稿者 B : 22:00 | Anime | Movie | コメント (0) | トラックバック

2015/11/26 (Thu.)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア [Blu-ray]

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プレミア上映会から一月あまり、『ガンダム THE ORIGIN II』の Blu-ray が発売されました。まあネット配信はとっくに始まっているので新規性も薄れつつありますが、このシリーズはしっかりディスクで手に入れておきたいところ。

本作のキモは、なんといっても「サイド 3 から地球に逃げ延びたキャスバルが、改めてザビ家に復讐を誓うまで」の物語。若い声作りに無理してる感はあるけれど(笑)、やっぱりこの役はその後のシャアを演じた池田秀一氏だからこそ演れる芝居なんだなあ、というのを繰り返し観るほどに実感しますね。
個人的な見所は、前作に続いてランバ・ラルとハモン。前作ではランバは若き熱血漢として物語を動かす役どころを演じ、ハモンは主役すら食う勢いの活躍を見せましたが、今回は二人とも歳を取り、「大人」としての渋い振る舞いが印象に残ります。今回のランバはドズル・ザビと対峙するシーンでの、短いやりとりの中での男同士の意思疎通や、モビルスーツの原型となるモビルワーカーを初めて見たときに思わず武人としての本能が刺激される様子など、セリフ外の演技がすごくイイ。ハモンも、男勝りだった前作とは打って変わって、ランバに注ぐ母性的な仕草だったり、「泣き」のシーンだったり、そういう人間性の深さが感じられるシーンがとても良い。安彦ガンダムは全体的にキャラクターの人間らしさが前面に出ていますが、この二人はアニメーションと声の芝居によってさらに魅力を増していると思います。

来たるべき『III』は約半年後、来春の公開。サブタイトルは『暁の蜂起』であることが公表されています。内容的にはコミック 10 巻の終盤から 11 巻にかけて、「シャア・アズナブル」となったキャスバルがジオンの士官学校に入学し、それを契機とするように連邦とジオンの対立関係が決定的なものになっていくまでが描かれるはず。もちろん、シャアの士官学校の同期にあたる「あの人」も登場します。ここまでの物語はドラマ中心でしたが、いよいよ戦闘シーンの割合も高まっていくはずですし、さらに期待が高まりますね。

投稿者 B : 23:00 | GUNDAM | Movie | コメント (0) | トラックバック