b's mono-log

2014/12/04 (Thu.)

映画『寄生獣』 @TOHO シネマズ日本橋

映画『寄生獣』

寄生獣

TCX スクリーンにて鑑賞。

漫画『寄生獣』を読んだのは確か、大学時代に部室に単行本が一式置いてあったからじゃなかったかな。何気なく手に取ってみたら引き込まれ、一気に読まされてしまったのを覚えています。描写はグロいし展開はハードだけど、いろいろ考えさせられる哲学的な内容で、それまで読んできた漫画とは一線を画する作風が強く印象に残りました。
その『寄生獣』が映画化するというので...基本的にコミック原作の日本映画には否定派な私ですが、気になるわけです。で、平行して放送されているアニメ『寄生獣 セイの格率』のほうを試しに見てみたら、思っていたより全然悪くない。これなら、映画もそこまで悪くないだろうと思って、映画館に足を運んでみました。

映画は前後編の二部構成。後編は来年 4 月公開予定とのことです。前半は、パラサイトの登場から「島田事件」~広川登場まで。人間界にパラサイトの存在が公知となるまでが描かれており、後編では人類とパラサイトの全面対決が描かれることになるようです。
物語は前後編の 4 時間に収まるようかなり改変が加えられています。けっこうな数のキャラクターやエピソードが省略され、話の順序や設定まで含め大胆に再構成されているにもかかわらず、それほどひどい改悪という印象はなく、むしろうまく組み直してきたように思います。まさかアイツがアイツになる、なんて設定変更は予想していなかったので驚きましたが...。全体的に母性というか母子の関係性に焦点を当てた脚本になっていて、原作とは少し違うメッセージ性が込められています。

難点を挙げるとすれば、主役の三人かなあ。新一と里美の二人は現代風のキャラクターになっていて原作ほどの重みが感じられないし(逆に今の若者からは感情移入しやすいのかも)、何よりミギーの声が「ミギーらしくない」。阿部サダヲという俳優自体は個性的で好きなんですが、ミギーを演じるにはコミカルすぎで、感情が前面に出過ぎな印象。役回り自体が原作とは違ってマスコットキャラ寄りに位置づけられているようですが、もっと抑揚のない冷たい声で無感情に喋るほうが合っていると思います。そういう点では『セイの格率』の平野綾の声のほうがハマッていますね。

でも脇を固めている俳優陣は錚々たる顔ぶれだし、映像は全体的に重いし、戦闘シーンはかなり原作イメージ通りだし、『寄生獣』の実写映画化としては成功と言えるレベルだと思います。個人的には、ホラーは嫌いじゃないけどグロが苦手なので、漫画やアニメ以上に直視できないシーンがちょっと多かったですが...。

ここから後編はどういう展開になっていくのか。楽しみな反面、前編のテーマ改変具合からすると、もしかするとヒューマンドラマ寄りのオチにされてしまいそうなのがちょっと不安ではあります。必ずしもスッキリしない、深く考えさせられるラストになっていてくれるのを期待しています。

投稿者 B : 23:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/10/06 (Mon.)

柘榴坂の仇討 @品川プリンスシネマ

柘榴坂の仇討

柘榴坂の仇討

最近は洋画よりも邦画のほうが個人的に面白いと感じる作品が多いのですが、これもキャストを見て「面白くないわけがない」と思い、観に行ってみました。

桜田門外の変の際に井伊直弼を守れなかった彦根藩の近習、中井貴一演じる志村金吾が、仇である水戸浪士一味を追い続ける話。ラストで対峙する水戸浪士の一人・佐橋十兵衛を阿部寛が、そして井伊直弼を中村吉右衛門が演じるとなれば、これは期待できます。まあ、中井貴一×阿部寛というと『ステキな金縛り』の検事×弁護士コンビなので、イメージビジュアルで二人の並びを見た瞬間には軽く吹いてしまいましたが(笑)、そこは日本を代表する俳優二人、映画が始まった瞬間にはシリアスな気分になっていました。

一言で言うと「いい映画でした」。明治維新を経て消滅してしまった藩にそこまで義理立てする心境はちょっと理解できないかもなあ、と序盤は思っていましたが、途中に数多く出てくる元士族たちの誇り高いふるまいを通じて、志村金吾のこだわりが最後にやっと解った気がしました。彼が守ったものは、藩や主君への忠義というよりも、むしろ武士としての誇りだったのだろうなあ。だからといって刀を置いた元士族たちが誇りを棄てたのかというとそうではなくて、その誇りの発露の向きが「家族や身の回りの人を守るための生き方」だったにすぎないのでしょう。

映画を観た後に調べてみたら、この作品は浅田次郎の短編、それもほんの 38 ページしかない小説が原作になっていたんですね。話そのものは短いにもかかわらず、内容がみっちりと詰まっていて、ストーリーの短さを感じませんでした。脚本や演出・編集の良さもあるんでしょうが、それ以上に俳優陣の芝居の重みが、この映画の濃厚さを作り上げているように思いました。主役の二人の演技ももちろん素晴らしかったですが、特に井伊直弼役の中村吉右衛門、そして金吾に十兵衛の居場所を伝えた元奉行・秋元和衛を演じた藤竜也の存在が、スクリーンに見事な緊張感をもたらしています。

柘榴坂

劇場はいつもならば東宝系の設備の整ったハコを選ぶところですが、今回はあえて品川プリンスシネマを選びました。というのも、この映画のクライマックスの舞台となった「柘榴(ざくろ)坂」は、品川プリンスシネマのすぐ近くにあります。品川駅の高輪口を出て真正面、マクドナルドの脇を抜けてグランドプリンスホテル新高輪へと上っていく坂が「柘榴坂」。プリンスシネマ自体はちょっと古くさい映画館なので、最新の映像作品を積極的に観たい場所でもありませんが、この映画だけは観終わった後にそのまま柘榴坂を歩きながら、登場人物たちに想いを馳せてみたいなあ...と思って。

今はちょうど他にもお金をかけてプロモーションしている映画がいろいろと重なっている時期で、この作品は他のものの影に隠れがちですが、映画好きであれば観る価値がある作品だと思います。私は繰り返し観ても良いくらいだなあ。

投稿者 B : 22:01 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/09/24 (Wed.)

るろうに剣心 伝説の最期編 @TOHO シネマズ日本橋

京都大火編』に引き続き。

るろうに剣心 伝説の最期編

るろうに剣心 伝説の最期編

今回はせっかくだから江戸っぽいエリアで観よう、と思って最近お気に入りの TOHO シネマズ日本橋のシートを予約しました。設備はいいし、最近は接客の質もずいぶん向上して気持ちの良い映画館になったなあ...と思っていたら、今回私が観たスクリーン(TCX ではなく通常のスクリーン)はレンズにゴミがついていたのか?画面の一部にうっすらシミがある状態で、明るいシーンだとそれがちょっと気になってしまいました。ここは機材は良いので、あとは運用面ですね...。

さておき、るろ剣。前回がすごく良いところで終わってしまったので、続きがずっと気になっていました。まあストーリー的には昔原作を読んでいるので分かっている話ではありますが、演出の巧さですね。でも話の流れは映画化にあたっていろいろといじられているようで。演出上の改変はある程度アリだと思っていますが、志々雄の部下である十本刀の扱いが軽いのがとても残念でした。まあ映画の尺からいって全員を掘り下げることができないのは仕方ないにしても、十本刀がどういう奴らかさえ分からないうちに終わってしまいましたからね...。安慈とか、もうちょっと周辺を描いてほしかった。まだ京都大火編での刀狩りの張の扱いのほうが、いきがかり上大きかったくらいですからね。あと、四乃森蒼紫の絡ませ方はやっぱり雑な感じで、せっかくの原作のキャラが台無し(´д`)。

見どころはやっぱりアクション。特に神木隆之介演じる瀬田宗次郎の「縮地」と、藤原竜也演じる志々雄真実の炎の秘剣。CG なし(炎以外は)でスピード感含めよくここまで再現したな、という出来で、マンガがそのまま実写になって動いてる...というより、むしろ「実写版サムスピだろこれwww」的なインパクトがあります。志々雄の焔霊(ほむらだま)や紅蓮腕(ぐれんかいな)といった必殺技が実写で観られるとは、なんという胸熱。でも実写コントに見えないのは、やっぱり藤原竜也のキレた演技が画面を引き締めているからでしょうね。研究し尽くされた演技で、志々雄と瀬田の二人が、まるで週刊少年ジャンプの誌面からそのまま飛び出してきたような存在感に見えました。

重箱の隅を突いていくといろいろと突っ込みどころも多い映画だと思いますが、結果的に面白いと感じたのは、やはり悪役の二人が良かったから、に尽きると思います。個人的な法則として、悪役が主役を食ってしまうほどノリノリの映画にハズレなし。それを地で行くような映画でした。
あ、あと途中にちょっとだけ出てきた高荷恵(蒼井優)の演技も圧巻。ほぼワンシーンしか登場していないにもかかわらず、しっかり掴んでいきますね...。

原作で最も盛り上がったエピソードを映像化してしまったので、映画はこれにて完結でしょうか?いや、左頬の十字傷の由来、片方分しかまだ話に出てきていないんですよね。映画は邦画としてはかなりのヒットになっているようだし、これは『人誅編』の映画化に向けた伏線ということでしょうか。

投稿者 B : 00:14 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/08/02 (Sat.)

るろうに剣心 京都大火編 @TOHO シネマズ川崎

それほど期待をしすぎずに観た一作目が思ったより良かったので、続編は期待して観に行ってみました。なんか最近、日本映画は時代ものばかり観ていますが...。

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編

物語は原作コミックで最も盛り上がった京都・志々雄真実編。これを二部作に分けて二ヶ月連続公開するというのだから、制作側の意気込みが伝わってきます。でも、他のエピソードを全部すっ飛ばしていきなりクライマックスなんだから、前作と合わせた三部作で以上完結、にするつもりなんだろうなあ。

メインキャラは前作から引き続き。敵役としては、志々雄に『デスノート』『藁の盾』など今や悪役をやらせたら右に出る者はいないんじゃないかと思える藤原竜也、宗次郎には今や若手実力派俳優に成長した神木隆之介、という間違いないキャスティング。これが 10 年前だったら、宗次郎役はむしろ藤原竜也だったんでしょうけど(宗次郎は新撰組の沖田総司がモデルであり、10 年前の大河ドラマ『新選組!』では藤原竜也が沖田総司を演じていた)、もうひと世代進んじゃったんだなあ、と実感します。

映画的には前後編の前半なので、まあいいところで終わってしまうわけですが、期待通りの出来と言って良いでしょう。一作目と同様に、かつての原作のファン(とはいえコミックスを持っていたのはせいぜい学生時代までの話で、もうディテールまでは憶えてないけど)のイメージを崩さず、世界観も演技も忠実に作り上げられています。
惜しいところがあるとすれば、いろいろとすっ飛ばしすぎたせいで、前作からの続きとして見たときに剣心とメインキャラたちとの信頼関係が薄く見えたり、逆刃刀のエピソードに重みが感じられなかったり、四乃森蒼紫の登場の仕方が唐突でかつ打倒剣心への執心の動機が薄かったり、京都での日常が描かれないので「大火から守る」ことに対する思い入れが持てなかったり、そういう深み方向が足りていないように思いました。原作を読んでいればある程度脳内補完できますが、映画から入った人に対して深みを足す表現がもう少し欲しかったかな。あと、キャスティングは蒼紫役の伊勢谷友介だけはちょっと違和感。伊勢谷友介自体は個性的で好きな俳優さんではありますが...。

本作の最大の見どころは、前作同様にやはり殺陣。スピード感あふれる殺陣は、時代劇の常識を覆すものだと思います(まあ、これはコミック原作だけど)。まあ、「一対多の斬り合いに特化した神速の抜刀術」という飛天御剣流の性質からか、乱戦系の殺陣は見応えがあったのに対して、一対一の斬り合いはちょっとワイヤーアクションとか見栄え優先の無駄な動きも多く、ちょっと中国のアクション映画っぽさが鼻についたところもありましたが。

今回は後編のための下地作りという感じで、十本刀も一部を除きまともに出てこなかったし、本気のアクションシーンが見られるのは後編のほうでしょうね。来月の公開を今から楽しみにしています。

投稿者 B : 23:13 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/07/03 (Thu.)

超高速!参勤交代 @TOHO シネマズ川崎

強烈なインパクトをもつタイトルを知ったときからずっと気になっていた邦画を観に行ってきました。

超高速!参勤交代

超高速!参勤交代

「超高速」と「参勤交代」という、どう考えても結びつかない二つの単語を結合させてタイトルにした時点で勝っていたと思いますが(笑)、イメージビジュアルがこれまたインパクト強い。

老中の陰謀により、参勤交代を終えて帰郷したばかりの弱小貧乏大名に「5 日以内に再度参勤交代せよ」とのお達しが。できなければ藩は取り潰しも...という状況で、通常なら 10 日かかるところを倍のスピードで、しかも資金も尽きた状態から参勤する...というストーリー。もうタイトルからしてコメディ路線ですが、期待を裏切らず細かい笑いが散りばめられている映画です。

とはいえ、俳優陣は豪華で、主役の佐々木蔵之介を筆頭に、脇を固めるのも市川猿之助、石橋蓮司、西村雅彦、伊原剛志、上地雄輔...といった実力派揃い。特に市川猿之助演じる徳川吉宗は、スクリーンの中でも圧倒的な存在感を放っていました。そういう役者陣が真剣にコメディをやるわけですから、面白くないはずがない。笑いがありつつも、最後は爽やかな印象を残して締めるのは日本映画らしいところですが、意外だった点としては、殺陣が想像以上にスピーディで迫力があったこと。むしろ殺陣があるとは思っていなかったので、思わぬ拾いものをした気分です。

それほど派手さはありませんが、最初から最後まで笑いが絶えず、観た後の気分も良い、私の好きなタイプの邦画そのものという作品でした。最近、時代劇もののコメディがコンスタントに作られている気がしますが、個人的には当たりが多い。似たような手触りの作品を他にも探してみたくなりました。

投稿者 B : 00:35 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/05/21 (Wed.)

『孤独のグルメ Season4』放送決定

「ごちそう食って反省してる馬鹿もなし、だ」

コミックナタリー - ドラマ「孤独のグルメ」第4シーズンの放送決定!7月より

私の人生を変えたドラマ(←大げさ)、『孤独のグルメ』の最新作・Season4 の製作が発表されました。先日 Season3 の聖地巡礼をコンプしたところでこの発表、なかなか休ませてくれませんね(汗
例によって毎週水曜深夜・テレビ東京系での放送。今までは 1 クール放送したら 2 クール休んで再開、というサイクルを続けてきましたが、今回は 3 クールの充電期間を置いて、Season3 と同じく 7 月のスタート。前回と同じ季節ですが、そこは飽きさせない工夫をしてくれることでしょう。

Season3 のサントラで「三部作の集大成」というワードが出ていたので、久住さんサイドは Season3 で一段落、というつもりでいたのではないかと思いますが、テレ東的には固定客がつき、じわじわ人気が広がってきたシリーズをそうそう手放したくはない、ということでしょう(笑

孤独のグルメ

製作発表にあたり、松重豊さんのコメントも出ていますが、

人間ドックで何も引っかからなかったのでまたやることにしました。

という、井之頭五郎ではなく松重さん本人らしいジョークがまたいい(笑。

なお、週刊 SPA! でも漫画版『孤独のグルメ』が 6 月に 2 週にわたって掲載予定とのこと。
これもまた楽しみですが、単行本 2 巻発売にはあと 10 話分くらい溜まらないと足りないのがもどかしいところ(笑

孤独のグルメ

テレ東的には息の長いシリーズとして続けていきたいんだろうと思いますが、聖地巡礼のペースを考えると、年に 1 シーズンくらいのペースがちょうどいいな(笑

お店はどのあたりになるんでしょうか。五郎がまだ降り立っていない駅でディープなエリア、というのはまだまだ存在しますし、私の生活圏でも「ここ、こどグルっぽいな」というお店の心当たりもいくつかあります。私の知っている店に来てくれたりすると、とても嬉しいんですが。

孤独のグルメ

そして Season2 以降徐々に予算も潤沢になってきているのか(笑)恒例になってきた遠征回ももちろんあるようです。「今回は都内だけでなく、いつもに増して遠方出張あり!?」ということですが、少なくとも河津・十日町よりも遠方、の可能性大。原作にゆかりのある場所としては、大阪か鳥取がありますね...。あと、うまいものの宝庫としては北海道や札幌は鉄板だけど、あえてそういうところを外すのが『孤独のグルメ』。

私も、もうここまで付き合ったからには Season4 の聖地巡礼も(海外でない限り)コンプする所存です。ただ、放送直後はお店が混みすぎでお店も大変そうだし、お目当ての料理にありつけない可能性もあるので、少し落ち着いた頃に巡ることにしようと思っています。

■関連リンク
ドラマ『孤独のグルメ Season1』聖地巡礼
ドラマ『孤独のグルメ Season2』聖地巡礼
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼

投稿者 B : 00:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/05/20 (Tue.)

清須会議 [Blu-ray]

清須会議 Blu-ray スタンダード・エディション

B00IRU669Y

昨秋の映画ですが、半年経って BD が発売されたので、さっそく購入。

映画の感想自体は劇場公開時に書いたものから変わりませんが、小説版を読んだ後に映像を観るとまた違った楽しみがありますね。小説が、各登場人物の心境をモノローグで語らせる体裁だったので、それぞれのシーンで誰が何を考えていたかがより感じられ、「ああこの台詞聞いたときにこの人はこう思ってたんだろうな」という視点で観ると、いっそう深まります。

それにしても、再度観て思うのは、二枚目俳優に三枚目役を、三枚目俳優(と言ったらファンの人には怒られるかもしれませんが)に二枚目役をやる脚本を書かせたら、三谷幸喜の右に出る人はいませんね。以前、何かで読んだ話では、「自分自身の顔が二枚目ではないので、悔しいから二枚目の俳優にはちょっと崩れた役をさせてしまう」ということのようですが(笑。
そのおかげで、私にとっては佐藤浩市はもはやお父さんに負けない喜劇役者にしか見えないし(誉め言葉)、役所広司だって(ダイワハウスの CM で、ある程度喜劇のイメージがついていたとはいえ)こんなに崩された役所広司は観たことがない。ああ悔しい(笑

小説を読んだ後で、映画に対して唯一物足りなく感じた点を挙げるとすれば、中盤の旗取り合戦のシーンは小説の猪狩りにしてほしかった、ということでしょうか。猪のモノローグ、聞きたかった(笑

投稿者 B : 00:03 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/05/07 (Wed.)

テルマエ・ロマエ II @TOHO シネマズ日本橋

前作が思いのほか面白かったので、続編の映画も観てきました。

テルマエ・ロマエ II

テルマエ・ロマエ II

本当は、ちょっとどうしようかな...と思っていたんですが、このイメージビジュアルにやられてしまいました(笑。初代『スター・ウォーズ』のポスター(+『十戒』)のパロディとか、その時点で反則です(;´Д`)ヾ。

劇場は『アメイジング・スパイダーマン 2』と同じく、TOHO シネマズ日本橋。こちらも TCX スクリーンでの上映でした(ただしドルビーアトモスではない)。
TCX の巨大スクリーンは、ブルガリアでロケを実施したという美しい風景や細部までこだわった造作を堪能するのに十分な大きさでしたが、ソースの解像度が足りていないのか?引きで静止気味なシーンでは、ちょっと粗さを感じる部分もありました。TCX は追加料金がかかってしまうので(とはいっても 100 円だけど)、これなら通常スクリーンでも良かったような気も。

映画は冒頭からいきなり「おやくそく」のテルマエ技師ルシウスが古代ローマと現代日本を行き来して、新しいテルマエ開発のヒントを得るというパターンの繰り返し。前作からの流れを忠実に踏襲することで、2 年ぶりのこの映画の世界にもすんなり入っていけるようになっています。
しかし、中盤からはストーリー性のある流れに突入。私は原作コミックを途中までしか読んでいないのですが、この映画の展開って映画オリジナルですよね?スケールの大きな話に転換していくことでラストの大団円に繋げる、というのは前作の流れを踏襲していますが、原作との乖離が大きくなりすぎてちょっと白けてしまった部分もありました。

まあ、そういうのを差し置いても、この映画は阿部寛を中心とした役者の芝居で笑わせてくれます。この映画の主役に阿部寛を抜擢したセンスは素晴らしいと思う(笑。結局、芝居の力で最後までしっかり笑わせてもらいました。

たぶん三作目もあるんでしょうね。今作も確かに面白かったけど、そろそろ原作とは別の話になってきてしまっているので、どこまで面白さを維持できるか心配なところではあります。

投稿者 B : 01:26 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/01/17 (Fri.)

トリック劇場版 ラストステージ @イオンシネマみなとみらい

トリック劇場版 ラストステージ

劇場版 2』を観たときに、そろそろこのシリーズも限界かなあ...とは感じていたのですが、「これで完結」と言われるとここまで来たらもう最後まで付き合ってやろうじゃないの、と思って劇場に向かいました。

舞台はシリーズ初の海外、東南アジア。ロケはマレーシアで行われたようですね。ある企業がレアアース採掘のために東南アジアに進出しようとしたら現地民の抵抗に遭い、その現地民をまとめているのが呪術師で...という話。話の構造としては同シリーズで今までにもあったような話ですが、海外ロケと言うだけで少し雰囲気が違って見えますね。

ストーリー的には比較的分かりやすい伏線が張られているので、ミステリーとしてはそれほど難解ではないと思います。それよりも、あまりにもギャグ要素を詰め込みすぎで、途中でちょっと白けてしまった部分はありました。テレビシリーズの『トリック 3』あたりから、笑いに走りすぎている傾向はあったんですが、その傾向がさらに強まっているというか。懐古主義ではありませんが、初期の頃は「何が出てくるか分からない恐怖感」の合間に細かいネタが散りばめられていることで一息つける、そのバランスが良かったのになあ...とは思いますね。これでは、せっかくのクライマックスもタネ明かしも緊張感がなさすぎて台無し。
まあ、北村一輝をああいう役どころで起用するのか...!という新しい発見があったのは、良かったですが(笑

というわけで、鑑賞前に抱いていた予感が見事に的中してしまったなあ...と軽く残念に思っていたのですが、ラストでやられました。エンドロールに流れる『月光』、そして最後にここに戻ってくるのか、という驚き。最初から観てきた身としては、このラストが観られただけでも、映画館に足を運んだ甲斐があったというもの。『トリック』が始まった頃は、自分の人生的にもいろいろあった時期だったので、『月光』を聴きながら複雑な思いが去来しました。13 年半、という数字を改めて見せられると、時間が経ったんだなあ、と実感しますね。
時間が経ったと言えば、このシリーズが始まってから今までの主役二人の変遷も対照的。本シリーズで徹底した三枚目を演じ、その後の芝居の幅を大きく広げた阿部寛に対して、仲間由紀恵は「山田奈緒子」に囚われてしまったのかもしれないなあ、と感じます。ラストでああいう映像を見せられてしまうと、特に。

ともかく、良くも悪くも『トリック』らしい、大団円と言っていい結びだったんじゃないでしょうか。長い間、お疲れさまでした。

投稿者 B : 01:02 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2014/01/16 (Thu.)

真夏の方程式 [PlayStation Store]

真夏の方程式

B00FF46TWE

年末に発売・レンタル開始したばかりの作品で、もう一度観たいと思って TSUTAYA に行ったらやっぱり軒並み貸出中(´д`)。仕方がないのでネット配信で観るか、ということで、PlayStation Store のビデオストアで有料コンテンツを初めてレンタルしてみました。

劇場で一度観た作品ですが、その後原作を読んだこともあり、原作を知った視点でもう一度映像を見てみる価値はあるかな、と思い。原作との対比として見ると、一部の設定(登場人物)やエピソードが大胆にカットされていて、でもその分人間ドラマのほうに集中できる脚本になっているのだなあ、というのがよく分かります。ミステリーで重要な犯人捜しや謎解きの要素が薄れているのはミステリー好きとしてはちょっと物足りませんが...、ミステリーとしてではなく家族愛のひとつのありかたを描いた作品として、ある完成形を見せているなあと。原作よりもこの映画の方が好き、というファンも少なからずいそう。
でも、個人的にはこの作品の最大の見せ場はクライマックスではなく湯川と少年の心の触れ合いを描いた、中盤の「実験」のシーンだと思いますね。映像的にもじっくり作り込んであって、鑑賞後にあのシーンと玻璃ヶ浦の情景が最も心に残る、というのが製作サイドの狙いではないでしょうか。

今回は PS3 を経由して PlayStation Store での HD 配信をレンタル視聴しましたが、これが HD 版でもせいぜい 720p 配信でしかなく、解像感的にはもう一声、という感じ。DVD よりは明らかに解像感がありますが、BD に比べると今ひとつシャッキリしない。
今回はテレビでの扱いやすさ(PS3 なら常にテレビに繋がっている)から PS Store を利用しましたが、iTunes Store のほうは 1080p 配信にも対応しているので、玻璃ヶ浦の美しさを堪能したければ iTunes Store のほうが正解だったかも。今度買うほどではない映画を観るときには、PC をテレビに接続して iTunes Store を利用してみようかと。

投稿者 B : 00:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック