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2014/05/21 (Wed.)

『孤独のグルメ Season4』放送決定

「ごちそう食って反省してる馬鹿もなし、だ」

コミックナタリー - ドラマ「孤独のグルメ」第4シーズンの放送決定!7月より

私の人生を変えたドラマ(←大げさ)、『孤独のグルメ』の最新作・Season4 の製作が発表されました。先日 Season3 の聖地巡礼をコンプしたところでこの発表、なかなか休ませてくれませんね(汗
例によって毎週水曜深夜・テレビ東京系での放送。今までは 1 クール放送したら 2 クール休んで再開、というサイクルを続けてきましたが、今回は 3 クールの充電期間を置いて、Season3 と同じく 7 月のスタート。前回と同じ季節ですが、そこは飽きさせない工夫をしてくれることでしょう。

Season3 のサントラで「三部作の集大成」というワードが出ていたので、久住さんサイドは Season3 で一段落、というつもりでいたのではないかと思いますが、テレ東的には固定客がつき、じわじわ人気が広がってきたシリーズをそうそう手放したくはない、ということでしょう(笑

孤独のグルメ

製作発表にあたり、松重豊さんのコメントも出ていますが、

人間ドックで何も引っかからなかったのでまたやることにしました。

という、井之頭五郎ではなく松重さん本人らしいジョークがまたいい(笑。

なお、週刊 SPA! でも漫画版『孤独のグルメ』が 6 月に 2 週にわたって掲載予定とのこと。
これもまた楽しみですが、単行本 2 巻発売にはあと 10 話分くらい溜まらないと足りないのがもどかしいところ(笑

孤独のグルメ

テレ東的には息の長いシリーズとして続けていきたいんだろうと思いますが、聖地巡礼のペースを考えると、年に 1 シーズンくらいのペースがちょうどいいな(笑

お店はどのあたりになるんでしょうか。五郎がまだ降り立っていない駅でディープなエリア、というのはまだまだ存在しますし、私の生活圏でも「ここ、こどグルっぽいな」というお店の心当たりもいくつかあります。私の知っている店に来てくれたりすると、とても嬉しいんですが。

孤独のグルメ

そして Season2 以降徐々に予算も潤沢になってきているのか(笑)恒例になってきた遠征回ももちろんあるようです。「今回は都内だけでなく、いつもに増して遠方出張あり!?」ということですが、少なくとも河津・十日町よりも遠方、の可能性大。原作にゆかりのある場所としては、大阪か鳥取がありますね...。あと、うまいものの宝庫としては北海道や札幌は鉄板だけど、あえてそういうところを外すのが『孤独のグルメ』。

私も、もうここまで付き合ったからには Season4 の聖地巡礼も(海外でない限り)コンプする所存です。ただ、放送直後はお店が混みすぎでお店も大変そうだし、お目当ての料理にありつけない可能性もあるので、少し落ち着いた頃に巡ることにしようと思っています。

■関連リンク
ドラマ『孤独のグルメ Season1』聖地巡礼
ドラマ『孤独のグルメ Season2』聖地巡礼
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼

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2014/05/20 (Tue.)

清須会議 [Blu-ray]

清須会議 Blu-ray スタンダード・エディション

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昨秋の映画ですが、半年経って BD が発売されたので、さっそく購入。

映画の感想自体は劇場公開時に書いたものから変わりませんが、小説版を読んだ後に映像を観るとまた違った楽しみがありますね。小説が、各登場人物の心境をモノローグで語らせる体裁だったので、それぞれのシーンで誰が何を考えていたかがより感じられ、「ああこの台詞聞いたときにこの人はこう思ってたんだろうな」という視点で観ると、いっそう深まります。

それにしても、再度観て思うのは、二枚目俳優に三枚目役を、三枚目俳優(と言ったらファンの人には怒られるかもしれませんが)に二枚目役をやる脚本を書かせたら、三谷幸喜の右に出る人はいませんね。以前、何かで読んだ話では、「自分自身の顔が二枚目ではないので、悔しいから二枚目の俳優にはちょっと崩れた役をさせてしまう」ということのようですが(笑。
そのおかげで、私にとっては佐藤浩市はもはやお父さんに負けない喜劇役者にしか見えないし(誉め言葉)、役所広司だって(ダイワハウスの CM で、ある程度喜劇のイメージがついていたとはいえ)こんなに崩された役所広司は観たことがない。ああ悔しい(笑

小説を読んだ後で、映画に対して唯一物足りなく感じた点を挙げるとすれば、中盤の旗取り合戦のシーンは小説の猪狩りにしてほしかった、ということでしょうか。猪のモノローグ、聞きたかった(笑

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2014/05/07 (Wed.)

テルマエ・ロマエ II @TOHO シネマズ日本橋

前作が思いのほか面白かったので、続編の映画も観てきました。

テルマエ・ロマエ II

テルマエ・ロマエ II

本当は、ちょっとどうしようかな...と思っていたんですが、このイメージビジュアルにやられてしまいました(笑。初代『スター・ウォーズ』のポスター(+『十戒』)のパロディとか、その時点で反則です(;´Д`)ヾ。

劇場は『アメイジング・スパイダーマン 2』と同じく、TOHO シネマズ日本橋。こちらも TCX スクリーンでの上映でした(ただしドルビーアトモスではない)。
TCX の巨大スクリーンは、ブルガリアでロケを実施したという美しい風景や細部までこだわった造作を堪能するのに十分な大きさでしたが、ソースの解像度が足りていないのか?引きで静止気味なシーンでは、ちょっと粗さを感じる部分もありました。TCX は追加料金がかかってしまうので(とはいっても 100 円だけど)、これなら通常スクリーンでも良かったような気も。

映画は冒頭からいきなり「おやくそく」のテルマエ技師ルシウスが古代ローマと現代日本を行き来して、新しいテルマエ開発のヒントを得るというパターンの繰り返し。前作からの流れを忠実に踏襲することで、2 年ぶりのこの映画の世界にもすんなり入っていけるようになっています。
しかし、中盤からはストーリー性のある流れに突入。私は原作コミックを途中までしか読んでいないのですが、この映画の展開って映画オリジナルですよね?スケールの大きな話に転換していくことでラストの大団円に繋げる、というのは前作の流れを踏襲していますが、原作との乖離が大きくなりすぎてちょっと白けてしまった部分もありました。

まあ、そういうのを差し置いても、この映画は阿部寛を中心とした役者の芝居で笑わせてくれます。この映画の主役に阿部寛を抜擢したセンスは素晴らしいと思う(笑。結局、芝居の力で最後までしっかり笑わせてもらいました。

たぶん三作目もあるんでしょうね。今作も確かに面白かったけど、そろそろ原作とは別の話になってきてしまっているので、どこまで面白さを維持できるか心配なところではあります。

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2014/01/17 (Fri.)

トリック劇場版 ラストステージ @イオンシネマみなとみらい

トリック劇場版 ラストステージ

劇場版 2』を観たときに、そろそろこのシリーズも限界かなあ...とは感じていたのですが、「これで完結」と言われるとここまで来たらもう最後まで付き合ってやろうじゃないの、と思って劇場に向かいました。

舞台はシリーズ初の海外、東南アジア。ロケはマレーシアで行われたようですね。ある企業がレアアース採掘のために東南アジアに進出しようとしたら現地民の抵抗に遭い、その現地民をまとめているのが呪術師で...という話。話の構造としては同シリーズで今までにもあったような話ですが、海外ロケと言うだけで少し雰囲気が違って見えますね。

ストーリー的には比較的分かりやすい伏線が張られているので、ミステリーとしてはそれほど難解ではないと思います。それよりも、あまりにもギャグ要素を詰め込みすぎで、途中でちょっと白けてしまった部分はありました。テレビシリーズの『トリック 3』あたりから、笑いに走りすぎている傾向はあったんですが、その傾向がさらに強まっているというか。懐古主義ではありませんが、初期の頃は「何が出てくるか分からない恐怖感」の合間に細かいネタが散りばめられていることで一息つける、そのバランスが良かったのになあ...とは思いますね。これでは、せっかくのクライマックスもタネ明かしも緊張感がなさすぎて台無し。
まあ、北村一輝をああいう役どころで起用するのか...!という新しい発見があったのは、良かったですが(笑

というわけで、鑑賞前に抱いていた予感が見事に的中してしまったなあ...と軽く残念に思っていたのですが、ラストでやられました。エンドロールに流れる『月光』、そして最後にここに戻ってくるのか、という驚き。最初から観てきた身としては、このラストが観られただけでも、映画館に足を運んだ甲斐があったというもの。『トリック』が始まった頃は、自分の人生的にもいろいろあった時期だったので、『月光』を聴きながら複雑な思いが去来しました。13 年半、という数字を改めて見せられると、時間が経ったんだなあ、と実感しますね。
時間が経ったと言えば、このシリーズが始まってから今までの主役二人の変遷も対照的。本シリーズで徹底した三枚目を演じ、その後の芝居の幅を大きく広げた阿部寛に対して、仲間由紀恵は「山田奈緒子」に囚われてしまったのかもしれないなあ、と感じます。ラストでああいう映像を見せられてしまうと、特に。

ともかく、良くも悪くも『トリック』らしい、大団円と言っていい結びだったんじゃないでしょうか。長い間、お疲れさまでした。

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2014/01/16 (Thu.)

真夏の方程式 [PlayStation Store]

真夏の方程式

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年末に発売・レンタル開始したばかりの作品で、もう一度観たいと思って TSUTAYA に行ったらやっぱり軒並み貸出中(´д`)。仕方がないのでネット配信で観るか、ということで、PlayStation Store のビデオストアで有料コンテンツを初めてレンタルしてみました。

劇場で一度観た作品ですが、その後原作を読んだこともあり、原作を知った視点でもう一度映像を見てみる価値はあるかな、と思い。原作との対比として見ると、一部の設定(登場人物)やエピソードが大胆にカットされていて、でもその分人間ドラマのほうに集中できる脚本になっているのだなあ、というのがよく分かります。ミステリーで重要な犯人捜しや謎解きの要素が薄れているのはミステリー好きとしてはちょっと物足りませんが...、ミステリーとしてではなく家族愛のひとつのありかたを描いた作品として、ある完成形を見せているなあと。原作よりもこの映画の方が好き、というファンも少なからずいそう。
でも、個人的にはこの作品の最大の見せ場はクライマックスではなく湯川と少年の心の触れ合いを描いた、中盤の「実験」のシーンだと思いますね。映像的にもじっくり作り込んであって、鑑賞後にあのシーンと玻璃ヶ浦の情景が最も心に残る、というのが製作サイドの狙いではないでしょうか。

今回は PS3 を経由して PlayStation Store での HD 配信をレンタル視聴しましたが、これが HD 版でもせいぜい 720p 配信でしかなく、解像感的にはもう一声、という感じ。DVD よりは明らかに解像感がありますが、BD に比べると今ひとつシャッキリしない。
今回はテレビでの扱いやすさ(PS3 なら常にテレビに繋がっている)から PS Store を利用しましたが、iTunes Store のほうは 1080p 配信にも対応しているので、玻璃ヶ浦の美しさを堪能したければ iTunes Store のほうが正解だったかも。今度買うほどではない映画を観るときには、PC をテレビに接続して iTunes Store を利用してみようかと。

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2014/01/10 (Fri.)

笑の大学 [DVD]

小説『清須会議』を読んだ流れで、三谷幸喜の世界観に浸りたくなってしまい、正月休み中に TSUTAYA で借りて鑑賞。

笑の大学 スタンダード・エディション [DVD]

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三谷幸喜監督作品ではなく、三谷幸喜原作・脚本の舞台を映画化した作品です。

第二次世界大戦前夜の昭和 15 年を舞台に、ある喜劇の台本の検閲を巡って繰り広げられる検閲官と脚本家のやりとり。「戦時に笑いなど不謹慎」と台本から笑いの要素を排し、戦意高揚を促す決まり文句を入れようとする検閲官・向坂(役所広司)と、直しを入れられても入れられても、要求には応えつつももっと笑える台本に書き換えてくる脚本家・椿(稲垣吾郎)。このやりとりを繰り返すうち、いつの間にか二人とも台本を直すことそのものに夢中になってしまい...というストーリー。あちこちに三谷幸喜らしい笑いが鏤められているのはもちろんのこと、生まれてこの方笑ったことがない、生真面目を絵に描いたような検閲官を演じる役所広司の、真面目であればあるほど面白い、という役どころもいかにも三谷幸喜。
でも、三谷映画と違うのは脚本がいかにも舞台的で、芝居もあえて舞台っぽさを残しているところ。手触りとしては、同じく三谷舞台の映画化である『12 人の優しい日本人』に近いものがあります。こうやって比べてみると、三谷幸喜は舞台と映画では手法を分けているんだなあ、というのが判ります。

この作品の見どころは、何と言っても役所広司の芝居に尽きるでしょう。厳格な、それも戦時中の警察官の強さと、途中からコミカルに変わっていく芝居のメリハリが面白い。それに対して稲垣吾郎の芝居はイマイチでしたが(笑、ほぼ全編二人芝居に近い状況の映画でここまで引き込まれたのは、やはり芝居の力が大きいと思います。
ラストはこれも小劇場っぽいもの悲しさが漂う結末でしたが(エンドロールの映像を見るに、最終的にはハッピーエンドだった、という解釈もできそう)、喜劇、という以上に芝居として面白い作品だと思います。三谷映画とはちょっと毛色の違う作品ですが、ファンならば見ておいて損はないでしょう。

この脚本、もともとは「二人芝居」の体裁の作品だったんですね。映画化にあたって登場人物が増やされたようですが、二人芝居の密室劇、という舞台ならでは、かつ三谷脚本が最も活きるシチュエーションの作品と言えるでしょう。舞台版では向坂を西村雅彦が、椿を近藤芳正が演じていたということで、これも観てみたかった。あまり流通していませんが、舞台の DVD も発売されているようなので、これはちょっと買ってでも観てみたいかも...。

笑の大学 [DVD]

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2013/12/05 (Thu.)

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

「俺ってつくづく酒の飲めない日本人だな...」

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

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ドラマ『孤独のグルメ Season3』も待望の Blu-ray BOX が発売されました。ここまで Season1Season2 と買ってきたので、もうドラマが続く限り買う所存(ぉ
まあ本放送のときに全て録画してあって、BD になったからといって画質が上がるわけでもありませんが、ドラマ続編製作に向けたお布施ですよこれは。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

Season1 から変わらぬデジパック仕様で、そろそろ 3 シーズン分並べるとスター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リングなど、私の大作映画 BD-BOX コレクションにも引けを取らない感じになってきました(笑。

ただ、ジャケットデザインの方向性は毎回がらっと変わっていて、今回は見るからに合成。ジャケット再現ロケができないというのは、それはそれで寂しいものがあります(ぉ

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

封入特典はコースター。今までの特典と比べるとちょっとインパクトが薄いかな...。

BD のピクチャーレーベルは相変わらず見事で、もうディスクをプレイヤーに入れる前からお腹が鳴ってきます。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

シリーズを経るごとに豪華になってきているのが特典映像。今回は、第 8 話の鶯谷回のときに実施されたニコ生での実況の様子がビジュアルコメンタリーとして収録されています。この回、ニコ生も観てていたんですが、ドラマ本編のほうに集中していたのでニコ生はあまり覚えてないんですよね(笑。今改めて観るか...。

とりあえず、特典ディスクだけざざっと観ましたが、メイキング映像はだんだん内容が厚くなってきましたね。むしろこれのためにわざわざ BD-BOX を買っていると言っても過言ではないので、こういうのが嬉しいです。撮影現場の雰囲気がとても楽しそうだったり、井之頭五郎と本当は酒好きな松重豊さんとのギャップだったり。意外と現場でのアドリブで決まっていったり追加されていく部分もあるようで、西尾久の炎の酒鍋回では当初、〆に麦とろだけ食べる脚本だったところが、松重さんの「まだ食えるよ」という提案でとんかつまで食べることにしたという(笑。松重さん自身が、収録で食べることを楽しみにしているんだなあ、ということがよく伝わってくるエピソードだと思います。

孤独のグルメ Season3 Blu-ray BOX

恒例のふろく冊子に入っている吉見 P のスケジュール表は、収録の履歴をベースに BD-BOX の特典用に作られたもののようですが、このロケハンから撮影に至るまでの経緯よりもむしろ実際に取り上げなかったお店がどんなだったかが、妙に気になります。だってカレーラーメンの店を 2 軒もロケハンしているんですよ(笑

私のほうの聖地巡礼は、甘味パートが遠征系の 2 軒を除く東京近郊はもはやコンプ済み、本編の店もそろそろ折り返し地点、というところまで来ました。新潟と伊豆以外は近辺まではひととおり行ったことになるので、それをふまえて BD を観るとまた違った感慨がありますね。これから冬休みにかけてこの BD-BOX で復習しながら、残りの聖地を巡礼する算段を組みたいと思います。

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2013/11/24 (Sun.)

清須会議 @TOHO シネマズ 日劇

清須会議

清須会議

公開を心待ちにしていたこの映画。ようやく時間が取れたので、観に行ってきました。

三谷映画初の時代劇(大河ドラマで『新選組!』の脚本をやったことはありましたが)、それも史実を元にした作品ということで、どんな内容になるか楽しみにしていました。あまり事前情報を仕入れず、かつ日本史も学校の教科書に書いてあるレベルでしか知らないので、史実の「清須会議」についても名前くらいしか知りませんでした。でも、会議ものならば三谷幸喜が得意な密室劇の要素を含むんだろうし、法廷劇に近い部分もあるので、『12 人の優しい日本人』のファンとしては、期待も高まろうというもの。

こういう史実を元にした作品の場合、誰もが結末がどうなるかを知っているわけで、必然的にそのプロセスや関係者の心の動きに注目が集まるわけです。

キャストは、柴田勝家:役所広司、羽柴秀吉:大泉洋、丹羽長秀:小日向文世、池田恒與:佐藤浩市、織田信長:篠井英介、明智光秀:浅野和之など。この時代の話はこれまでもたくさんの映画や時代劇が作られてきたので、そういうものを通じてこれまで築かれてきたイメージがあるわけです。特に信長、光秀、秀吉、勝家あたりはそれぞれの時代を代表する名優たちが演じてきました。それに対して、大泉洋の秀吉はなんとなくイメージあるけど、役所広司は柴田勝家の猛々しいけど知性をあまり感じない、頑固で古い武将のイメージとはちょっと違う。というように、自分のイメージに合っているキャストもあればそうでもないものもあり、期待半分、不安半分という感じでした。
が...実際に観てみると、すごくいいじゃないですか。衣装や一部の特殊メイクによるところもありますが、やはり俳優陣の芝居がいい。秀吉は「一見お調子者だけど実は計算高く、人心掌握に長けた野心家」というイメージが想像通り大泉洋と重なっていたし、一方で役所広司は不器用だけど、実直で想いは強い...という柴田勝家をややコミカルに演じていました。脚本と演出と芝居がいい、というまさに演劇のお手本のような映画だったと思います。個人的には、鈴木京香が演じたお市の方の迫力と、中谷美紀が演じた寧の快活な芝居に圧倒されましたね。まあ、あのお市はどうみても 36 歳ではなかったと思いますが(笑。

時代劇のわりにほとんど殺陣らしい殺陣もありませんが、会話のやりとりと駆け引きで進んでいく、三谷幸喜らしい映画だと思います。大きな笑いがあまりないのでいつもの「三谷喜劇」を期待して行くと肩透かしを食うかもしれませんが、ちゃんと笑いどころは押さえてあるし、いつもはちょっと悪ノリが過ぎる(だから上映時間もやたら長くなる)と感じる部分もあるので、このくらいが実は良い塩梅なのではないでしょうか(笑。奸計が渦巻く清須会議を舞台にしながら、登場人物の誰もを嫌いになれないのは、それぞれのキャラクターがとても生々しい人間らしさを持っていて、どこか共感できる部分を感じるからだと思います。

いい映画でした。BD が出たら迷わず買おう。

三谷 幸喜 / 清須会議

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2013/10/08 (Tue.)

鍵泥棒のメソッド [Blu-ray]

鍵泥棒のメソッド [Blu-ray]

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劇場で一度観た映画ですが、なんかあまり難しいことを考えずに笑える映画が観たいな、と思って、TSUTAYA で借りてきました。堺雅人といえば『半沢直樹』の大ヒットで今や飛ぶ鳥を落とす勢いですが、私は『半沢直樹』は観ていません(^^;;。

この映画を最初に観たいと思ったのは、キャストもさることながら、劇場で香川照之が銭湯で思いっきりすっ転ぶシーンの予告編を見たことがきっかけでした(笑)。主演の三人が、いつもはあまり演じない役どころを演じる、というのも見どころの一つ。三枚目の堺雅人とか、すり切れた感じのネルシャツにジーンズという香川照之とか、そのミスマッチからしてツボ。

ストーリーもじゅうぶんに伏線が張られていて、クライマックスに向けてパズルのピースがひとつひとつ嵌まっていくような構成が、なかなか痛快。この話のオチに途中で気がつく人はそうそういないんじゃないでしょうか。私はすぐに犯人やトリックが判ってしまう陳腐なミステリーは好きではありませんが、本作は完全にやられた感じ。
脚本、演出、演技で笑わせ、観客の裏をかくというコメディの王道のような映画で、私はこういう作りの映画が大好きです。内田けんじ監督の映画って今作が初めてだけど、他の作品も観てみようかなあ。

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2013/09/24 (Tue.)

許されざる者 @新宿ピカデリー

許されざる者

許されざる者

この映画、気になっていたんですよね。何とか時間を作って劇場に足を運んできました。『終戦のエンペラー』もそうでしたが観客の年齢層が高く、私と同世代のお客さんを見つけるのが難しかったほど。映画の時代設定もさることながら、渡辺謙って今やそういう位置づけの俳優なのか...と思いました。

タイトルからも分かるとおり、これはクリント・イーストウッドの代表作でもある同名の映画のリメイク。それも、舞台を明治初期の北海道に移す、という大胆なやり方で日本映画として仕立てています。こういう手法って、ともすると安っぽいものになりかねないものですが、1880 年代の西部と明治初期の北海道、というのが意外なほどにオーバーラップする部分が多く、思っていた以上に違和感がありませんでした。

ストーリーは、ディテールは少しずつアレンジされてはいるものの、ほぼオリジナルに忠実。ああ、これ原作をかなり大切にしながら日本版に焼き直したんだろうなあ、というオリジナルへのリスペクトを感じました。

配役は、イーストウッドが演じた主役を渡辺謙、相棒のネッド(モーガン・フリーマン)にあたる役を柄本明、二人について来る賞金稼ぎの若者役が柳楽優弥(これはあまりにもイメージと違いすぎて、エンドロールで名前を見るまで気がつかなかった)、ジーン・ハックマンが演じた保安官ダゲットにあたる大石一蔵役を佐藤浩市、大石にコテンパンにやられる賞金稼ぎイングリッシュ・ボブ(原作ではリチャード・ハリスが演じた)を國村隼、という、日本を代表する映画俳優陣。映画が始まった時点では、イーストウッドと渡辺謙ではちょっとイメージが違いすぎるし、モーガン・フリーマンに対して柄本明ではちょっと世俗的すぎでは、と思っていましたが、物語が進むにつれ、ガンマンではなく元幕府の伝説の人斬りならば渡辺謙の芯の太さが必要だっただろうし、登場人物の中でもっとも人間くさいキャラである馬場金吾(ネッド)には、日本ではどこか達観した空気をまとったモーガン・フリーマンよりも柄本明のほうが相応しい。そして、渡辺謙と柄本明の関係性が徐々にイーストウッドとモーガンに見えてくるのだから、不思議なものです。
ただ、配役に関して言えば、ジーン・ハックマンが演じた保安官ダゲットの厳格で冷徹なキャラクターに対して、佐藤浩市のイメージがそこまで冷たくなりきれないところだけが、ちょっと違ったかなあ。芝居は良かったですが...。

期待半分、不安半分で観に行った割には、想像以上によくできた作品でした。映像がときに目を背けたくなるほど凄惨で、鑑賞後の後味も必ずしもいいものではない、というオリジナルの手触りをうまく踏襲していると思います。この作品がオリジナルに勝っている部分を挙げるとすれば、「西部・ガンマン・賞金稼ぎ」という日本人には馴染みが薄く、作品のどこに自分の気持ちを置いていいか分からなかったオリジナルに対して、舞台を過去の日本に置き、日本人が演じたことで登場人物への感情移入がしやすくなり、作品に入り込んでいけるようになったことが、日本人にとっては良かったんじゃないでしょうか。
すごく重たく、救われない内容の映画なので、繰り返し観たいとはあまり思いませんが(笑、劇場に足を運んだ価値はあったかな。

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