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2013/05/19 (Sun.)

探偵は BAR にいる 2 ススキノ大交差点 @チネチッタ

探偵は BAR にいる 2 ススキノ大交差点

探偵は BAR にいる 2

前作がけっこう面白かったので、続編となる今作も見に行ってきました。

2 作観て思ったのは、この作品には基本的な「型」が存在して、そういう予想を裏切らないやり方で長期シリーズ化を狙っているんだろうな、ということです。必ずゲストヒロインを登場させるあたり『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』の現代版、的な路線でしょうか。
シリアスとコミカルが入り交じる展開と、ヘタに銃をぶっ放すよりも生々しく痛々しいアクションシーンは健在で、楽しめました。が、シリアスとコミカルの割合だったり、聖地巡礼を意識しているような?ロケーションだったり、前作に比べて一般受けを狙った方向にバランスを振ったのは賛否両論かもしれません。そもそも、今回探偵はほとんど BAR にいないし(笑

でも、個人的に気になったのは、政治的にタッチーな要素を盛り込んできた割には広げた風呂敷を畳めていなかったり、あまりちゃんと伏線が張られていないところから犯人が出てきたり、そういうところで「脚本が雑」だなあ、というところです。東野圭吾のような緻密な伏線が最後に繋がってくる話というより「流れと勢い」で話を進めてしまうのがたぶんこの作品の作風なのでしょうが、ちょっと強引な展開が鼻につきました。政治ネタは時期的に原作にはない(似たような場面はあるかもしれませんが)はずなので、このあたりの雑さは映画版の脚本が原因なんでしょうが。
というわけで、ミステリーとしてはイマイチでしたが、そもそも原作からしてこれはミステリーではなくハードボイルド小説と位置づけられているので、これはこれでいいということなのかもしれません。まあ、娯楽としては純粋に面白かったので、良し。ただ、これなら原作のほうが面白そうな予感がするので、原作読んでみるかなあ。電子出版もされているし。

そういえば、本シリーズには松重豊さんが最近にしては珍しくヤクザ役で出演しています。前作では『孤独のグルメ』のドラマ化前だったので気になりませんでしたが、今はどうしてもそういう目で見ちゃうなあ(笑。

東 直己 / 探偵はひとりぼっち

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2013/03/24 (Sun.)

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、「自由」になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという、孤高の行為。
この行為こそ、現代人に平等に与えられた、最高の「癒し」と言えるのである――

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

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というわけで、Season1 に続いて、買いました。もともと低予算で製作されているドラマでおそらく機材もそこそこ、画質なんかもあくまでそれなりのドラマなので BD 化されたからといって期待できるものではありません。実際に比べてみても、解像感やブロックノイズの出方など、地上波とほぼ同じ。なので、全話録画して BD-R にダビングしてある以上はそれほど買う意味もないんですが、特典映像が楽しみだったのと、むしろ「Season3 もぜひ作ってください!」という支援のつもりで購入(笑

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

パッケージは Season1 の Blu-ray BOX のデザインを踏襲。
ロゴが Season1 とは違っていますが、背表紙に使われているロゴは Season1 と同じなので、ラックに並べるとちゃんとシリーズ感が出るようになっています。

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

ディスクが劇中の料理写真を使ったピクチャーレーベル仕様なのも Season1 同様。
Season1 では井之頭五郎本人の名刺がおまけとして入っていましたが、Season2 では「ユタカビール」(ユタカは松重豊さんから取っていると思われる)のポスターをイメージしたステッカー。これ、何かと思ったら映像特典の中に答えがありました。劇中に登場する店舗で使われているダミー(店内のポスターやビール瓶のラベルなど、スポンサーの関係上使えない商標などを隠すための小道具)をモチーフにしたステッカーのようです。よく見ると小ネタがたくさん仕込まれていて、面白い。そういえば三鷹の「樹」で貼ってあった『溝口憲司のめし屋放浪記』ポスターも、単にスタッフがお遊びで作ったわけではなくて、同様のダミーをそのまま残してあるものだったようです。こういう小物にネタをたくさん仕込む気持ちはよく分かるので、楽しい(笑

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

映像特典は今回ももちろん「ふらっと QUSUMI」大盛り(笑

ただ、今回は特典ディスクの内容が Season1 と比べてかなり豪華になっています。スクリーントーンズのライヴ映像はたくさん収録されているし、公式 MAD「GORO'S ネ申セリフ集」も健在。そして、何より見たかったメイキング映像が今回はちゃんと入ってる!普通のドラマと違って食事処ドキュメンタリー(笑)的なドラマなので、裏側はどういう感じになっているのかは知りたいと思っていました。けっこうなハードスケジュール(撮影的にも、松重さんの食的にも)ということもよく分かりましたし、何より「松重さんが食事シーンで NG を出したのは後にも先にも京成小岩の四川料理であまりの辛さにむせたときだけ」というのに驚きました(笑

また、Season1・2 に登場したお店に「放送後の反響はどうだったか」をインタビューした「その後のグルメ」も、聖地巡礼で飯岡のサンマのなめろう以外のお店はコンプした身としては、とても嬉しい。どのお店も「放送後は紹介されたメニューばっかりになった」とか「みんなドラマどおりの順番で注文する」とか「ドラマ観て来る人はみんな行儀良く譲り合ってくれる」とか、出てくる言葉がほぼ同じなのが印象的でした。皆さん、その節はどうもお世話になりました(笑

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

今回もついてきた「井之頭五郎の手帳風 孤独のグルメ Season2 BOOK」には、今回は甘味パートのお店の情報もちゃんと入っていました。甘味パートも特徴的なお店が多く、「ひとりヘンゼルグレーテル気分」とか「美味にて候」とかの名言も飛び出した甘味パートだけに、当然網羅しておかなくてはいけないでしょう。

孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

この冊子の表紙裏には、同番組の吉見 P のスケジュール表が。さすがに本物ではないと思いますが、公式サイトにある「吉見 P の孤独のロケハン Season2」と併せて見ると、製作の雰囲気が見えてくるようです。撮影も大変でしょうが、お店のリサーチや取材交渉(けっこう NG も出るもよう)なども含めると本当に大変そう。
個人的には、大井町で長年バイトしていたこともあって「大井町 NG」と書かれているのがどのお店だったのか、とても気になります。原作のほうでは大井町の「朋友」(既に閉店済み)が登場したそうですが(単行本未収録)、私が大井町界隈でこどグルっぽいと思うのは丸八とんかつか昔ながらのピザ屋・オリガノあたりかな。大井銀座商店街の路地には、こどグルっぽいお店が軒を連ねているので、Season3 があるなら改めて取り上げてほしいところです。

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2013/02/23 (Sat.)

孤独のグルメ Blu-ray BOX

「Blu-ray BOX!そういうのもあるのか」

孤独のグルメ Blu-ray BOX

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というわけで、昨年末に予告されていた Season1 の Blu-ray BOX が発売されたので、着実に確保しました。DVD-BOX は、放送より画質的が劣るものはさすがに買う気がしなかったけど、BD-BOX が出るのか、そうかそうかそうなれば話は違う。これまで、Season1&2 に登場した 24 店のうち 22 店まで制覇した私としては買わないわけにはいかないだろう、という妙な責任感(ぉ)で購入。

孤独のグルメ Blu-ray BOX

もうね、パッケージデザインなんかは予想通りすぎてスタッフの愛が感じられまくりなわけですが、

孤独のグルメ Blu-ray BOX

Le Gourmet solitaire(フランス語)!そうきましたか!!(笑

フランス語になるだけで、なんか急に高級感。まあ、フランスといっても劇中ではどう見ても浦安ロケだったけどな(ぉ

孤独のグルメ Blu-ray BOX

パッケージを開くと、ディスクは劇中に登場した料理写真を使ったピクチャーレーベル仕様。このパンチのあるニンニクだれは目にしただけでまた唾液が分泌されてきます。

そして、「輸入雑貨 井之頭 五郎」の名刺(笑

孤独のグルメ Blu-ray BOX

各話タイトル、後半の一部に「大盛り」の文字が。しかも、Season1 の中でも特にうまそうだった名店(実際、うち二店は私もリピートしたくらい)についている、というのが、分かってるなあ。ゴローちゃんの食べっぷりをさらにノーカット版で見せてくれるのか!と期待が高まるわけですが、

孤独のグルメ Blu-ray BOX

ちょwww本編じゃなく「ふらっと QUSUMI」大盛りwww

まあタイムライン上では「ふらっと QUSUMI」が始まると「本編キター」というツイートが飛び交っていたくらいだし、これはこれでアリか。観てみたところ、「ふらっと QUSUMI」がいつもの緩くダラダラした雰囲気のまま尺が長くなっていました(笑。でも、久住さんのあのうまそうに綻んだ表情と、くだらないコメントは癖になるんだよなあ。

その他の映像特典は、スクリーントーンズによるテーマ曲『STAY ALONE』のライヴ映像と、公式 MAD「GORO'S ネ申セリフ集」、あと本編には登場しない、久住さんお気に入りの店で収録された「ふらっと QUSUMI 特別編 @吉祥寺」の三本。公式 MAD は冒頭にちょっとしたメイキング的なシーンが入っていましたが、クランクアップ時の松重豊さんのコメントが開口一番「おつかれさまでした」でも「ありがとうございました」でもなく「ごちそうさまでした」だったのが、このドラマの本質を表しているなと(笑。ただ、メイキングはもっと見たかったので、特典映像のボリュームは、本放送を BD-R にダビングしてある身としては、もっと腹にドスンとくるくらいでも良かった気はします。

孤独のグルメ Blu-ray BOX

こちらは初回限定の特別ふろく「井之頭五郎の手帳風 孤独のグルメ BOOK」。ドラマに登場したお店がひととおり、写真と地図つきで紹介されていました(静岡おでんの「ロコディッシュ」のみ閉店済みのため、姉妹店の「NEO」を掲載)。

全てのお店にひととおり行ったなあ、食べたなあ、店内はこんな感じだったよなあ...と感慨にふけりながらドラマを再視聴し、特典を楽しむ、というのはなかなか悪くないですね。残念ながら画質的には地上波放送時のものと大差ないように感じましたが、もともと低予算ドラマで機材や照明にお金をかけられていないのは映像を見れば分かったことだし、そこは高望みできないでしょう。でも、ファンならば保存版として持っておきたい BOX じゃないかと思います。

投稿者 B : 23:09 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/12/15 (Sat.)

孤独のグルメ Season1&2 Blu-ray BOX 発売決定

おおおお、マジですか。DVD-BOX の発売は予想できたけど、BD-BOX が出るとは嬉しい予想外。まあ、主な視聴者層を考慮すると、今さら DVD-BOX はないんじゃない?とは思っていたので、やっと「あるべき姿」になったとも言えますが。

で、さらに嬉しいのは今回 Season1 も BD-BOX 化されるということなんですよ!!!1!

DVD情報 | 孤独のグルメ:テレビ東京
DVD & Blu-ray 情報 | 孤独のグルメ Season2:テレビ東京

私は Season1、Season2 ともにエアチェックを BD-R 化してあるし、BD-BOX でこれ以上高画質になることを喜ぶような内容の番組ではないわけですが(笑)、このドラマはむしろメイキングとか映像特典が楽しそうなので、BD-BOX が出るなら改めて買っても良いかな。このテのドラマの BD-BOX にしては高すぎる値段じゃないし、ここまで付き合った以上は BD-BOX をそろえるべきじゃないの、という義務感に駆られているところです(ぉ。

孤独のグルメ Blu-ray BOX

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孤独のグルメ Season2 Blu-ray BOX

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2012/11/12 (Mon.)

のぼうの城 @TOHO シネマズ スカラ座

のぼうの城

のぼうの城

ここ一年ほど邦画づいている私ですが、これもまた楽しみにしていた作品のひとつ。時間を作って観に行ってきました。
史実に基づいた同名のベストセラー小説の映画化で、犬童一心・樋口真嗣のダブル監督。でもそれ以上に野村萬斎主演というのが心に響いて、期待していました。

狂言師・野村萬斎という人は、それほど頻繁にテレビに出てくる人ではないながらも、個人的には NHK・E テレの『にほんごであそぼ』を見て感銘を受けていました。従来の狂言師の枠にとらわれず、日本の伝統芸能を多くの人に伝えるイノベーター(革新者ではなく「優れたものを普及させる者」という意味で)なのだろうな...と思っていたので、その人がこの荒唐無稽な物語の中心にどう据わるのか、に興味がありました。
そして脇を固める俳優陣がまた実に良い。佐藤浩市、山口智充、平泉成、西村雅彦、市村正親、上地雄輔、山田孝之...という曲者揃いの配役が、実に活き活きと芝居をしていたのも印象的でしたね。

この映画の見せ場のひとつはストーリー上も最も重要な意味を持つ「水攻め」。樋口監督の起用もまさにそこを狙ったもので、先日「特撮博物館」を見てきたところでもあり、「らしい」映像に仕上げられていました。まあいくらなんでもやりすぎ感のある演出ではありましたが(笑)、このあたりはリアリティよりもスペクタクル重視でいいんじゃないでしょうか。戦闘シーンも、けっこう残虐な描写もありましたが、それぞれのキャラクターの見せ場がしっかり用意されていて楽しめました。日本の時代劇というよりはむしろ『ロード・オブ・ザ・リング』や中国映画の戦闘シーンを見ているような爽快さ、と言えば良いでしょうか。

でも、この映画の見どころはそれらの殺陣や特撮表現よりも、むしろ人間ドラマのほうにあると言って良いでしょう。主人公「のぼう」の戦いは荒唐無稽な戦略でも緻密な戦術でもなく、人心掌握がすべてと言っても良いもので、そこに至る人々の触れあいと心の動きを丁寧に描写しているのが印象的でした。のぼうの飄々とした、それでいて腹の底の読めないキャラクターに見事にマッチした野村萬斎の芝居と、のぼうに翻弄され、あるいは惚れ込む各キャラクターの芝居がとても良かった。芝居が良いことが、この映画の完成度をここまで高めているのだと思います。

要所要所に仕込まれた笑いもあり、グッとくるシーンや印象的な台詞もあり。男なら意気に感じるところがあるのではないでしょうか。今年観た邦画は全般的にどれも良かったですが、この作品はその中でも白眉の出来だと思います。BD が出たら買っても良いかな。

和田 竜 / のぼうの城

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2012/10/31 (Wed.)

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ [Blu-ray]

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ [Blu-ray]

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劇場で観た映画ではありますが、先日人形町に写真散歩に行ったら、そういえば BD が出ていたのを思い出して、もう一度観てみました。
自分でこの界隈を散策してから観ると、この作品の味わいがまた一段と深まりますね。それぞれのロケーションの位置関係とか、ああこれはここからこうやって撮ったのねとか、映画とはいえこの画はよく撮れたな...と感心させられるカットとか、そういうのがとても印象に残ります。特に、背景がごちゃっとしがちな街並みなのが、抑揚をつけつつ印象的にまとまっている画作りが良い。
そして、要所要所で登場する井之頭五郎松重豊を見るにつけ、ああこどグル Season2 で人形町が舞台になったのはもしかして映画とも関係があるのか?と思ったり(ありません

このシリーズを観ていて思うのは、世の中にはトリックを暴いたり、犯人との駆け引きを描いたり、犯人の心理に焦点を当てたり、刑事の熱い心を表現したり、警察組織の歪みをあぶり出したり、そういう刑事ドラマやミステリー映画は多いですが、被害者の叶えられなかった願いを描写する作品、それも直接的にではなく捜査という周辺から徐々に確信に迫っていく作品は、かなり珍しいのではないかということです。それが、このシリーズを「泣けるミステリー」に昇華させていると思います。中井貴一演じる被害者・青柳武明の役どころが実に深くて、話の筋が分かっていても泣ける。

映画を観ていて、ああそういえばこのロケーションはカメラに収めていないな、とか、ここってこういうアングルから撮ったらもっとおもしろいのか、とか、改めて人形町・日本橋エリアを撮影したい欲求がふつふつと。また時間を作って撮りに行きたいですね。

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2012/09/30 (Sun.)

鍵泥棒のメソッド @品川プリンスシネマ

最近邦画づいている私ですが、今回は以前から気になっていたこの作品を見てきました。

鍵泥棒のメソッド

鍵泥棒のメソッド

そんなに大量の広告を投下している作品でもありませんが、堺雅人と香川照之という二人が共演していて、しかもコメディという、私の好きな要素しかないような作品なので、面白くないわけがないじゃないですか。どちらかというと『踊る THE FINAL』よりも楽しみにしていたと言っても過言ではないかもしれません。

ストーリーは、自殺願望の売れない俳優が、記憶を失った凄腕の殺し屋と入れ替わって...というお話。『コラテラル』だったり『ザ・マジックアワー』だったり、殺し屋とカタギが出会って始まる作品には個人的にハズレはないと思っています。片方が殺し屋であることによる緊張感と、心温まるストーリーや笑いとのコントラストが気持ちを盛り上げるのでしょうか。

香川照之といえば、こないだ『るろ剣』でも悪役をやっていたばかりでしたが(というか、これもまだ上映中ですよ)、今回も悪役(まあ、二重の意味でこれが悪役と言えるのかどうか...)。これまでは深みのある善人の役として引っ張りだこだった印象が強いですが、意外にも悪役は悪役でハマる。何とも引き出しの多い役者さんだと思います。むしろ善人役のときよりも活き活きとした「キレた演技」がこれまた面白くて、つい見入ってしまいます。
対する堺雅人も、舞台っぽい芝居がこの喜劇にこの上なくマッチしていて、笑いどころでしっかり笑わせてくれました。この人も、舞台俳優出身だけあって、こういうコメディのほうが本当は合っていますね。

ストーリーのほうは、終盤でのどんでん返しで大前提を覆されたあたりはすっかりやられてしまいましたが、基本的に誰も不幸にならない、コメディらしい良いオチだったのではないかと。最後まで緊張感がありつつ、笑いもふんだんにあり、とても楽しかったです。
三谷幸喜の次々と追い打ちをかけるような笑いとはちょっと方向性が違いますが、コメディ好きならば楽しめるんじゃないでしょうか。個人的には、今年観た映画の中でも上位に加えたくなる作品でした。

投稿者 B : 23:00 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/09/15 (Sat.)

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 @チネチッタ

長く引っ張った『踊る大捜査線』シリーズも、いよいよ今回が最後。ここまで 15 年付き合ったからには最後まで見届けるよ!と、劇場に足を運んできました。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

『踊る大捜査線』は、ある意味サラリーマンのバイブルだと今でも思ってます。「ゲンバ至上主義」みたいなものは一つ間違えると目先の戦術論に陥り、戦略を立てる役回りを否定することにもなりかねない(つまり、小事は救えても大事に敗れる)ので、自分に都合の良い解釈をするのは危険だと思いますが、室井と青島両方のバランス感覚を身につければ、組織を良き方向に導くこともできるのでは、と思ったり。私も個別最適の積み上げが全体最適になるわけではないことを実感するようになってからは、はむしろ室井視点で観ることのほうが多くなったかなあ。そういう意味で、このシリーズは基本的にサラリーマン論なのだろうと理解しています。

前作『ヤツらを解放せよ!』は、劇場で観ている間は楽しかったんですが、後から反芻すると結局犯人像がそれまでの劇場版と大差なかったり、脚本的にイマイチだな...と感じる部分も多く、BD 買うほどじゃないなあ、という感想になっていました。それに青島俊作ももう 45 歳(!)だし、そろそろアツく走り回る役どころも厳しかろう、そして今回も劇場版パターンの犯人像だったら萎えるなあ、と過大な期待を抱かずに観に行きました。

そしたら今回は今までとはずいぶんストーリーが違うじゃないですか。まあ本庁と所轄の力関係だったり、組織のルールだったり、腐敗した上層部だったり、そういう構造は同じなんですが、犯人像とその動機がずいぶん違う。最後だからこそ今までのエピソードの多くで障壁となっていた上層部の腐敗にメスを入れられたということでしょうが、今までのシリーズを見続けてきた者にとっては溜飲の下がる思いでした。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

突っ込みどころを言えば、SW リスペクト的なサブタイトルが蛇足っぽく見えたり、実行犯の配役はちょっとあり得ないと思ったり、クライマックスでのあのオチの付け方にはさすがに引くわ、という感じだったり、そもそも和久さん(いかりや長介)が出ないと締まらないよなあ、だったり、まあいろいろとあるんですが、最終的には「これで本当に終わり」という大団円が描かれていて、15 年の締めとしてはこれで良かったんじゃないかと。

そして和久さんの代わりに今回の作品を締めてくれた室井の言葉が、グッと胸に響きました。

「組織の中に生きる人間にこそ、信念が必要だ」

やっぱり、『踊る大捜査線』はサラリーマン讃歌なんだなあ。

投稿者 B : 21:53 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/09/04 (Tue.)

るろうに剣心 @109 シネマズ川崎

るろうに剣心

るろうに剣心

「週刊少年ジャンプ」の黄金期を支えた作品のひとつで、高校~大学にかけてコミック全巻揃えていた私としては、実写化と言われるとどうしても気になってしまうわけで。この手のコミックやアニメの実写映画化は、言い換えれば死屍累々の歴と言っても良いわけで(ぉ)、半ば怖いもの見たさ的な部分はありました。でも、予告ポスターを見ていたら、主要な脇役陣の多くを私が好きな俳優さんたちが固めているじゃないですか。で、先に観てきた人たちの感想を聞くと、「これはアリ」的なポジティブな意見が多く。ならば観に行くしかあるまい、と思って時間を作って行ってきました。

ストーリー的には、原作コミックの序盤を中心に、いろいろなエピソードを混ぜ合わせて再構成したような感じ。黒幕は武田観柳ですが、その手下が鵜堂刃衛だったり外印だったり戌亥番神だったり、ごちゃ混ぜです(しかも外印と戌亥番神は設定が違いすぎて映像見ただけじゃ判らなかったし)。誰かが「ドラゴンボールでいえばピラフの手下にベジータ、セル、ピッコロ etc. がいる感じ」と表現していましたが、まさにそんな感じ(笑

そんな感じなので、ストーリーや設定上の細かい突っ込みどころを挙げていけばキリがないんですが、それを補って余りあるほど芝居と演出が良かった。監督の大友啓史氏って誰かと思ったら、NHK の大河ドラマ『龍馬伝』の人じゃないですか(って龍馬伝観てないけど!)。

そして脇を固める俳優陣の演技が良くて、中でも白眉だったのは武田観柳役の香川照之。今まで悪役のイメージがあまりない人ですが、今までに見たこともないような「キレた演技」で存在感を示してくれました。憎たらしいけどどこか憎めない役どころで、クライマックスのガトリングガンをぶっ放すシーンなんかはまさに「怪演」という形容がぴったりじゃないでしょうか(笑
高荷恵役が蒼井優というのには最初驚きましたが、これまた珍しい役どころにも関わらず、妖艶な恵になり切っていたのは見事。ただ、脚本上「したたかな女狐」的なエピソードがほとんどなくて、最初から最後まで「ちょっと小ずるいけどいい人」のポジションになってしまったのはもったいなかったですが。
あと、斉藤一役の江口洋介。ハマり役といえばハマり役なんですが、今の江口洋介が演じるには、彼は役者として深みが出すぎているというか。斉藤一にしては親しみやすすぎるキャラクターで、もっと研ぎ澄まされた厳しさと鋭さが出ている若手の俳優さんのほうが良かったのでは...と思いましたね。

演出に関して言えば、最大の見所は殺陣。技を出すたびに「飛天御剣流・龍槌閃!」とか言われたらドン引きだなあと思っていたらさすがにそれはなくて(笑、比較的静かな、だけどものすごいスピード感のある殺陣で「飛天御剣流らしさ」が表現されていたのは良かったです。寄りめの構図やカメラワーク、カット割り、暗めの画づくりあたりで誤魔化されているような気がしなくもなかったですが(笑)全体的に見応えがありました。ただ、動きが速すぎていつ何の技を出しているのかよく判らなかったので、改めてスローで観たいかも。

主役の佐藤健に関しては、CM くらいでしか観たことがなかったので(テレビ観ない人なので...)キャストを知ったときには「どうなの」と思いましたが、この配役はアリ。ただ、実写で「おろっ」と言われた瞬間にはさすがに身悶えてしまいましたが(笑、「おろっ」「ござる」は当然繰り返し出てくるので、すぐに慣れました(ぉ

全体として、純粋に剣客ものの映画としてみるとちょっと辛い部分もあるでしょうが、「『るろ剣』の実写映画化」として観るぶんにはなかなかよくできた作品じゃないかと思います。続編が作られることを意識した作品なんだろうなと思いますが、続編が見たいかと言われると見たい。特に御庭番衆編と人誅編あたりは見たいですね。要するに、けっこう面白かったということです。

投稿者 B : 23:56 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック

2012/08/30 (Thu.)

孤独のグルメ Season2

「孤独のグルメ」ドラマ2期決定!放送時間拡大&繰上げ | ホビー | マイナビニュース

なんというグッドニュース!!!俺歓喜。

テレビ東京のドラマ『孤独のグルメ』の Season2 の放送が決定。テレ東的には好評だったようなので続編の企画は上がってるだろうな、と思っていましたが、どんなに早くても年明け 1 月からのクールだろうと予想していたので、1 年経たずの Season2 放送は本当に驚きましたが嬉しいです。初回放送前には松重豊さんの井之頭五郎は悪くないけどちょっとイメージ違うよなあ、と感じていたのに、今やゴロー役はこの人しかいない、というくらいに定着してしまいましたからね。
久住昌之氏原作コミックのドラマ化は TBS の『花のズボラ飯』に続き、同じクールでの放送というのも驚き。ちょっとした久住昌之ブームと言えるのかもしれません。

ただちょっと心配なのは、同じ深夜枠とはいえ放送時間が拡大されるらしいというところ。同じスタッフなので大丈夫だとは思いますが、尺が延びることで変に蛇足的なつくりにならないか、という不安はありますね。

ちなみに第 1 回は、山手線の北側が舞台になることが多いこの作品にしては珍しい、新丸子(神奈川県川崎市)。今までドラマに登場したお店の中で、最も私の家から近い(というか他の店が遠すぎる)ので、ここは間違いなく聖地巡礼しなくてはなりますまい。

でもその前に、Season1 の聖地巡礼があと 1 ヶ所だけ残っているので、Season2 が始まる前にコンプリートしに行かないと。

孤独のグルメ DVD-BOX

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投稿者 B : 23:20 | Japanese Movie | Movie | コメント (0) | トラックバック