b's mono-log

2011/06/16 (Thu.)

久保田利伸 / LOVE&RAIN

ひさしぶりに CD の紹介でも。

久保田利伸 / LOVE&RAIN ~LOVE SONGS~

B0043C3EL8

去年発売されたアルバムですが、まさに今の季節向けと言いましょうか。文字通り「恋と雨」をテーマにしたコンピレーションアルバムです。最近の邦楽は(私自身あまり邦楽を聴かないので、ときどき CD ショップでランキングを目にする程度ですが)ベストアルバム商法やカヴァーアルバム商法がまかり通っていて、なんだかなあ、という印象を受けます。このアルバムもちょっとそういう匂いは感じますが、それらとは少しアプローチが違うかな。

久保田利伸のベストアルバムといえば『THE BADDEST』シリーズですが、これは基本的に既発のシングルをまとめたもの。それに対して、このアルバムには「雨」にまつわる(シングルにとどまらない)名曲が網羅されています。特に、久保田の過去作の中でもかなりの名曲だと思っている『雨音』(もう 20 年も前の曲ですよ!)が今のコンピレーションアルバムに再録されるとは思っていなかったので、これは嬉しい驚きでした。まあ、あくまでリミックス/リマスタリングの範疇で、新録されたものではないのがちょっと残念ではありますが。
久保田のコンピレーションアルバムといえば、以前あった『THE BADDEST ~Only for lovers in the mood』もそうでしたが、単なる寄せ集めではなくアルバム全体に一本共通した空気感が漂っていて、通しで聴きたくなる高い完成度を持っていますね。梅雨明けまではしばらくこれを聴いて過ごしたいと思います。

投稿者 B : 21:54 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/10/04 (Mon.)

L.V. / Hustla 4 Life

L.V. / Hustla 4 Life

B001BZ8IZC

これまた久々のリリース系。前作からなんと 10 年ぶりの新作となる L.V. の最新作が出ていました。

L.V. との出会いは 10 年前。前作 "How Long" を今はなきヴァージン・メガストアの店頭で見かけ、ジャケットの存在感に圧されて試聴してみたら、ハートをグッと掴まれてそのままお買い上げ。以来、今でもときおり聴き返すほど、私のヘビーローテーションとなっていた名作でした。

L.V. はもともと、アメリカ西海岸のヒップホップにルーツを持つため、今作もサウンド的にはヒップホップに寄り添いながらも本人はガッツリ歌で勝負、というスタイルを取っています。R&B/ソウルは好きだけどヒップホップはちょっと苦手な私でもすんなり受け入れられるこの歌声からは、音楽への向き合い方の真摯さが伝わってくるよう。Gerald Levert 亡き今、歌の巧いソウルフルなおっさん好きな私の心のスキマを埋めてくれる、数少ないシンガーの一人です。
どこか愁いを含んだ深みのある歌声に加えて、スロー系のディープな楽曲が揃っているので、通勤中にポータブルプレイヤーで・・・じゃなく、夜に濃いめのお酒を飲みながら、あるいはナイトドライブしながら(クルマ持ってないけど)聴きたい、大人向けの作品に仕上がっています。10 年前の前作と、手触りが変わっていないのがとても嬉しい。

前作から 10 年経ってもちゃんと地続きな音楽を作ってきてくれたことに感謝しながらも、私も 10 年分の歳をとって、少しは L.V. に近い立ち位置から聴けるようになったのか、当時の憧れが今は共感に変わったような、自分の変化を実感させてくれるアルバムです。末永く聴いていきたい。

投稿者 B : 00:04 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/09/09 (Thu.)

Dru Hill / InDRUpendence Day

Dru Hill / InDRUpendence Day

B003QR2SP4

Dru Hill の新作が知らない間にリリースされていたので、買ってみました。前作 "Dru World Order" から実に 8 年振りの新作、というか、解散したものとばかり思っていましたが、最近活動再開してたのね・・・。

Dru Hill は学生時代にかなり聴き込んだヴォーカルグループで、デビュー作の "Dru Hill" と 2 作目の "Enter The Dru" あたりは傑作と言って良い完成度でした。力強くも洗練されたコーラスと Sisqo のシャウトの組み合わせが絶妙で、当時は聴き込んだだけでなく何曲かスコアを起こしてみたほど。でも一部メンバー入れ替え等の紆余曲折を経て出した前作は全くと言って良いほど私の印象に残っておらず、R&B シーンからもそのまま退場したような記憶がありました。

久々に登場した本作は、コーラス&シャウトの組み合わせは健在ながらも、トーキングモジュレータを多用したサウンドや、ロック系アレンジの楽曲まであり、「あれ?これ本当に私が好きだった Dru Hill?」という印象で、個人的にはちょっと求めている方向性と違うなあ。まあ Sisqo のソロ作の「やんちゃ」な方向性なんかも鑑みると、むしろこっちが Dru Hill 本来の音楽であり、ブレイク当時の音楽性はむしろポスト Boyz II Men・JODECI としてレーベル側に担ぎ出されたものだったのかも、という気がしてきました。

「自分たちのやりたい音楽」と「自分たちの持ち味」って必ずしも両立しない良い例がこの作品、なのかなという気がします。でも、#10 "Back To The Future" や #12 "Away"、Tears For Fears のカヴァーである #13 "Rule The World" のように彼らの持ち味がキラリと光る楽曲も要所要所に入れ込まれていて、サウンドだけで毛嫌いするんじゃなくて、じっくり聴き込むほどにスルメのように味が出てくるアルバムに仕上がっているとも言えます。
正直言ってヒットする作品ではないと思いますが、絶滅の危機に瀕している実力派男性ヴォーカルグループの生きる道を示すという意味でも、まだまだがんばってもらいたいところ。

投稿者 B : 01:00 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/07/29 (Thu.)

Brian McKnight / Evolution Of A Man

Brian McKnight / Evolution Of A Man

B002IVLWFQ

なんか買い時を逃していた、去年出ていた Brian McKnight の最新作。"Evolution Of A Man"(ある男の進化)というタイトルにあるとおり、従来のマクナイトさんとは一線を画して次のステージに向かおう・・・という姿勢が見られるアルバムです。
まずはインディーズレーベルに移籍してのリリースであること。ここ数年、私が贔屓にするアーティストが軒並みインディーズに移っていますが、日本の音楽シーン同様の「『インディーズ』という『メジャー』の 1 カテゴリ」という状況に、ある程度ポジションが確立されてくるとセールスよりも表現の自由を求めるアーティストの状況とがマッチして起きていることなのかもしれません。

楽曲のほうは、イントロの #1 "The Brian McKnight Show" からいつもと少し違う印象を受けますが、16 ビートの #8 "Next 2 U" や今までの BM では考えられなかったようなサウンドの #9 "I Miss You" あたりのインパクトは強烈。この部分だけ聴いたら「どうしちゃったの」と突っ込みたくなるところですが、全体を通してメロウなミディアム/スロートラック満載、そして終盤にジャズ風味の #12 "While"、ピアノに合わせて歌い上げる「マクナイト節」炸裂の #13 "Another You" を持ってくるあたり、やっぱり分かってるなあ、と。「進化」は「変節」にあらず、今までの自分と地続きだからこそ「進化」であることを体現したアルバムにまとまっていると思います。

そしてこのアルバムでの彼の最大の変化は「前向きであること」。前作 "TEN" あたりから感じられた傾向ではありますが、過去の作品では「どこかに悲痛さが垣間見える優しさ」だったものが、最近は「強さに裏打ちされた優しさ」に変わってきたような気がします。それが、ポジティブな楽曲ばかりで揃えられた曲目であり、今回初めて本人が中央で真正面を向いたジャケット写真だったり、というところに表れていると思います。

これが彼の最高傑作、とは言わないまでも、深く聴き込むに足る名作になると感じました。

投稿者 B : 23:59 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/03/22 (Mon.)

Take 6 / The Standard

少し前にある人が「音が良い CD」として勧めていたので試しに買ってみました。

Take 6 / The Standard

B001CRGS8I

Take 6 といえば学生時代にやっていた音楽がこっち方面だったので、よく聴いてました。ハーモニーの厚さと美しさなら彼らの右に出るグループはないと思います。音楽的に研究していくとマニアックでとてもカヴァーしきれないのですが、それくらい奥深いグループでもあります。日本国内じゃそれほど認知度高くないですが、もう 15 年くらい前かな?スバルインプレッサの CM で Whitney Houston の "I Will Always Love You" のカヴァーが使われていたのを覚えている人もいるのでは。

さておき、このアルバム。そんな Take 6 がほとんどの楽曲でゲストを招いて数多くのスタンダードナンバーをカヴァーしたアルバムです。スタンダードというと古くさくて若者(私もそういう年齢でもなくなってきましたが)には楽しめないイメージがありますが、それぞれの楽曲が彼らなりの解釈とアレンジがなされていて、かつ基本的にアカペラにも関わらずグルーヴに満ちていて、最初から最後までハッピーな気分で楽しめるアルバムに仕上がっています。アカペラ/ゴスペル/ジャズヴォーカルといったジャンルは馴染みのない人にとっては敷居が高いでしょうが、この作品ならわりとスッと入り込めるんじゃないでしょうか。

もちろん録音状態も良く、オーディオ機器試聴の際に歌モノのリファレンスとして使えるポテンシャルも十分に秘めている CD だと思います。おすすめ。

投稿者 B : 22:06 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/03/10 (Wed.)

久保田利伸 / Timeless Fly

久保田利伸 / Timeless Fly

B0031B66XU

久々に邦楽の CD を買いました。

前作から実に 4 年ぶりのフルアルバム。最近は邦楽の新譜をぜんぜん追っかけてないので、たまたまテレビで観たとか Amazon のおすすめで見たとかじゃないときっかけがないんですが、今回も運良く知ることができたので買いました。MJ からの流れで、久々に(MJ の影響を強く受けている)初期のアルバムを引っ張り出して聴いてみるかなー、と思っていたタイミングもちょうど良かった。

4 年溜めただけあってしっかり練られているというか、個人的にはアメリカに渡る前の久保田利伸とアメリカに渡ってからの Toshi Kubota の間には何かギャップがあるように感じていたのが、デビューから実に四半世紀(!)が経とうとしているこの時期に総決算、全てを融合させてきたような印象の、非常に濃いアルバムに仕上がっていると思います。新しいチャレンジもしていながら、どこを切っても久保田節としか言いようがない。(最近はあまり聴かなくなりましたが)20 年近く彼の音楽に触れてきて、私をハイにさせるのも、この上なくせつなくさせるのも、彼の歌声とグルーヴなんだなというのを改めて思い知りました。

〆の #15 "Moondust" なんて、聴く前は何で小泉今日子?と思っていたのが、聴いてみたらやばいほどキュンとなりました。そしてなぜかこちらも高校生ぶりくらいに TOKYO No.1 SOUL SET とか聴きたくなってきた・・・。

投稿者 B : 23:30 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/02/25 (Thu.)

Michael Jackson / KING OF POP

"THIS IS IT" からの一連の流れで買ってきました。

Michael Jackson / KING OF POP -JAPAN EDITION

B001DNF6V6

"THIS IS IT" のサントラ CD(という名のベストアルバム)も良かったんですが、"Bad" "Heal The World" "We Are The World" が入ってない!ということで、全部入ってたのがこれ。

元々は一昨年に生誕五十周年企画のファン投票の結果から選曲されたベスト盤らしく、"THIS IS IT" とは半分くらい曲目がかぶってるのでコストパフォーマンス(?)はあまり良くないですが、それはそれ。MJ やっぱり良いわー。

今このタイミングで MJ を聴くというのはいかにもミーハーでどうかと思いつつ(´д`)、良いものは良いので、他のアルバムにも手を出してみるか思案中です。

投稿者 B : 00:50 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/02/13 (Sat.)

Michael Jackson / THIS IS IT

映画を観たら改めてちゃんとした音源を聴きたくなったので、買ってきました。

Michael Jackson / THIS IS IT - The Music That Inspired The Movie

B002Q4U9YU

まあ MJ に関しては既にポップスの古典と言っても過言ではないので、今さら私なぞが評価しなくても語り尽くされているでしょうが、改めて聴くとやっぱり良いですね。
MJ がこれだけ支持された理由がサウンドやリズムだけだったとしたら、きっとブームで終わってしまったでしょうが、メロディの美しさと半端ない歌唱力が、Marvin Gaye や Stevie Wonder のように時を経てもスタンダードとして認められる所以だと思います。私にとっては自分の音楽のルーツになった人のまたルーツだったりするので、そのあたりもスッと入り込める理由かも。

映画 "THIS IS IT" は基本的にリハーサルの映像を編集したものなので、ダンスも歌もフルパフォーマンスではないのですが、CD はオリジナル音源なのでそのへんの食い足りなさは解決。でも、改めて CD を聴き、映画の映像を思い返してみると、彼の真髄はライヴパフォーマンスにこそあるということがよく解ったのも事実でした。他の映像作品も観てみるかなあ。

投稿者 B : 23:06 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/01/25 (Mon.)

Angie Stone / Unexpected

Angie Stone / Unexpected

B002QDR552

私が聴いている数少ない女性ヴォーカリスト Angie Stone の新譜。といっても去年出たやつですが。

"Unexpected" のタイトルが示すとおり、予想を裏切った内容のアルバムです。なんたってジャケット写真からしてスゴイ。前作までの雰囲気からするとどうしちゃったの?と言いたくなるほど(笑。

内容としては従来のややオールドファッションな「ネオソウル」的な音作りから脱却し、今風アレンジの楽曲も織り交ぜた非常にバラエティに富んだアルバムになっています。従来作がどちらかというと「アルバム通しで聴いて味わう」方向性だったのに対して、本作は楽曲が粒揃いで起伏に富んでいる感じ。音作りは変わっていますが、それも流行に迎合した印象ではなく「ああ、Angie の曲だ」と分かるのは、彼女らしいヴォーカルやコーラスワークだけでなく、音楽に対する軸足の置き方がブレてないからなんだろうなと思います。

私がその歌声をこよなく愛する Tamia とは全く方向性の違うアーティストですが、相変わらず少しざらっとした手触りでハートに触れてくるこの声は良い。楽曲の良さもあって、本作は今まで以上にじっくり聴きこむ価値のある作品に仕上がっていると思います。
個人的には #4 "Maybe" が白眉。私はやっぱりこういう胸の内を吐き出したような、切ない三拍子系のバラードに弱いようです。ふう。

投稿者 B : 22:24 | Music | コメント (0) | トラックバック

2010/01/12 (Tue.)

R. Kelly / Untitled

R. Kelly / Untitled

B002LLDT86

R. Kelly の最新作を買ってみました。

なんか各所のレビューを見る限りでは概ね絶賛みたいですが・・・個人的にはどうもなあ。

歌の力、という点では初期の作品ほどのパワーを感じず、中毒系ループサウンドという点では 4~5 年前の作品のほうが強かったような。そして詞が直接的すぎる(;´Д`)ヾ。
同じエロさでも初期の作品は荒削りな感じと突き抜けたアホっぽさ(ぉ)でむしろ清々しかったですが、いい歳してどこに向かってるんだろう感が否めず。

世間一般の評価と私の志向がズレてきているのかなあ・・・ということで、もう少し歌力寄りの作品を模索してみます。

投稿者 B : 23:47 | Music | コメント (0) | トラックバック