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2011/01/05 (Wed.)

LinkStation mini をバラしてみる

RAID にトラブルが発生してしまった我が家の LinkStation mini ですが、LS-WX2.0TL/R1 に買い換えてとりあえずデータの待避はできたので、あとはダメモトで修復に挑戦してみることにしました。

ということで、まずは開腹から。分解手順は PC Watch の記事に掲載されていたとおりです。

※分解するとメーカーサポートが受けられなくなるので、あくまで自己責任で!当然この blog としても分解を推奨するものではありません。

LinkStation mini

分解は、まずプラスチックの外装を剥がすところから。外観からはビスが見当たらないので、外装はツメで固定されているようです。
背面にある電源スイッチと DC ジャック付近に微妙なスリットがあるので、そこにスクレイパーを差し込んでこじっていき、天面と底面にあるツメも外してやります。ここが最初にして最大の難関なので、慎重に作業してやる必要があります。

それにしてもスクレイパー・・・というか、百円ショップで買ったステンレス製のヘラ(ぉ)なんて、初代 Mac mini を買って自分でメモリ増設したとき以来、5 年ぶりに使ったよ(笑。

LinkStation mini

反対側は、バスタブ形状の筐体にはめ込まれているだけなので、スコッと抜けます。

LinkStation mini

HDD の両側には、写真のようなフレーム(金具)がついていて、この金具からリベット状に出ている突起が HDD のネジ穴に合うようになっています。

LinkStation mini

HDD 側。HDD は上述のフレームと SATA コネクタのみによって固定されています。ここまで分解してみて気がついたのですが、この NAS、アセンブリ(組み立て)工程でビスが一切使われていません!
この手の精密機器の製造プロセスにおいては、ビス留めの作業は部品のコストではなく製造コスト(工員の作業時間)に直結するため、ビスの数は極力減らすのが鉄則。それを完全ビスレスで作ってしまったこの設計には拍手を送りたいです。まあ、この構造のおかげでユーザー側での HDD 交換ができない仕様になってしまっているので、善し悪しですが・・・。個人的には、この設計は美しいと思う反面、あと一回り大きくても良いから HDD は交換可能にしておいてほしかった。

LinkStation mini

メイン基板。この手の NAS や HDD ケースではメイン基板も投げやりな設計になっていることが少なくないですが、この基板はけっこうちゃんと設計された、キレイな基板ですね。といっても、主にはプロセッサと DRAM、ネットワークコントローラのみが載ったシンプルな構成ではあります。

LinkStation mini

裏面はさらにシンプルで、ほぼフラッシュメモリのみ。

LinkStation mini

搭載されていた HDD は日立 GST の「HTS545050KTA300」が 2 基。12.5mm 厚、SATA(3Gbps)、8MB キャッシュ、5,400rpm のドライブです。12.5mm 厚の 2.5inch HDD 自体あまり出回っていないので、ユーザーレベルで交換するとすれば現在なら 9.5mm 厚の HDD を試用することになるでしょう。

ということで、全バラシに成功。復旧させるための下準備は整いました。で、ことの顛末は後日に続きます。

投稿者 B : 22:00 | Home Network | PC | コメント (2) | トラックバック

2011/01/03 (Mon.)

AVeL Link Player でテレビをレンダラー化する -DLNA アプリ「Twonky」レビュー番外編

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Twonky のレビュー、いったんまとめまで書きましたが、今回みんぽすよりレンダラー機能を備えた DLNA クライアント機器をお借りしたので、番外編としてレビューしたいと思います。
PS3 が最新ファームでも DMR(レンダラー)に対応していなかったという想定外の事態(というか、自分の勘違い)により、自宅に DMR 対応機器がなかったので、今までのレビュー記事では PC 用の TwonkyManager が持っている DMR 機能を使って動かしていましたが、このおかげでテレビを DMR 化できます。

アイ・オー・データ機器 / AVeL Link Player AV-LS700

AV-LS700

DLNA の機能の中でも DMR はまだまだマイナーな要素なのか、専用 DLNA クライアント機器でも DMR 機能を備えた製品はまだまだ上位機種のみに絞られますね・・・。この AVeL Link Player はこの手の機器の中ではメジャーな製品だと思うんですが、ほとんどは DMC 機器として認知されていると思います。
デザインが AV 機器然としているので、写真を見ただけではけっこう大きそうなイメージがありますが、実際にはかなりコンパクト。

AV-LS700

DVD のトールケースと比較するとどれくらいコンパクトか分かると思います。
まあ、他の AV 機器と違ってメディアデッキもアンプも内蔵しておらず、おそらく組み込み系のコンピュータと I/O ポートくらいしかついていないので、そんなに大きくなる要素もないのですが。

AV-LS700

背面の入出力端子は案外充実していて、D(D4)端子、黄白赤のアナログ映像/音声出力、光デジタル音声出力、HDMI 出力、USB 端子(外付け HDD の接続用)、そして 2 ポートの LAN 端子も備えています。この LAN 端子は HUB になっており、既にテレビ下の HDD レコーダやゲーム機が LAN に繋がっている場合には、別途 HUB を用意しなくても AV-LS700 を既存ネットワークに追加することができます。
ちなみに我が家では以前紹介したとおり、テレビ下の機器は一通り有線-無線 LAN コンバータ(バッファローの WLI-TX4-AG300N)を使って無線化しているため、AV-LS700 もこれに繋ぎました。

AV-LS700

付属のリモコンはけっこう大きいです。多機能タイプで、プリセットによりテレビの操作にも対応しています。が、十字キー周辺のキー(ホーム/メニュー/戻る など)が、私が自宅で使っているソニー製 BD レコーダのリモコン(テレビリモコンとしても使用)と全く違います。特に、「メニュー(オプション)」と「戻る」ボタンの配置が正反対なので、私にとっては非常に使いにくい。テレビのリモコンはメーカーによってボタン配置が全然違うので、仕方のないことだとは思いますが・・・。

AV-LS700

接続して電源を入れたところで、おもむろにファームアップの案内が。10 分ほどかかるということなので、「OK」を押してしばらく待ったところ、アップデートが完了して再起動がかかりました。

AV-LS700

こちらが AV-LS700 のホーム画面。DLNA クライアントとしての機能だけでなく、アクトビラや TSUTAYA TV、あと本体の SD カードスロットに挿入したメディアや USB ポートに接続した機器のコンテンツ再生などにも対応しています。最近では、テレビ本体にこれらの機能を備えたものが増えてきていますが、そうではない少し古めの機種へのアップグレードとして AV-LS700 のような多機能 DMC を追加するという選択肢もアリだと思います。

AV-LS700

ホーム画面で「ホームネットワーク」を選択すると、ネットワークに繋がっている DLNA サーバの一覧が表示されます。Twonky があらかじめ設定画面等でサーバを選択しておき、操作画面では最初からサーバ内のコンテンツ一覧が表示されるのに対して、AV-LS700 では毎度サーバ一覧から辿って行かなくてはならないので、一手間ではありますが操作が増えてしまいます。このあたりは家庭内に複数台の DLNA サーバがあり、ユーザー側もそれを意識しながら使う前提という上級者向けの AV-LS700、家庭内にはサーバは 1 台しかない前提 or TwonkyServer のアグリゲーション機能でホームネットワーク内のコンテンツを一括管理できる Twonky、という設計思想の違いでしょう。が、いったん TwonkyServer のアグリゲーション機能の利便性に慣れてしまうと、毎回一覧からサーバを選択するのはちょっと面倒に感じてしまいますね。

AV-LS700

サーバを選択した後は、サーバ内のコンテンツを辿っていきます。他の DLNA 機器同様、コンテンツの操作はフォルダ単位・日付単位・アルバム/プレイリスト単位などで行います。
フォルダやコンテンツの一覧が横並びでずらっと表示されるので、一覧性はあまり良くないですね。

AV-LS700

写真や動画などのコンテンツ一覧も横並び。コンテンツはサムネイル表示されず、アイコン表示のみらしく、ファイル名もしくはメタデータの中に記入されているタイトルを憶えていない限り、再生してみるまで中身が分かりません。
また、ファイルサイズ(写真の画素数や動画のビットレート、長さ等)によっては「再生準備中・・・」と表示されたまま数秒待たされることもしばしば。AV-LS700 かサーバ側の性能なのか、それともネットワーク速度が原因なのか分かりませんが、前者だとすると残念ながらレスポンスはあまり良くないと感じました。

AV-LS700

他にも、DLNA サーバのコンテンツ取得やフォルダ内のコンテンツ一覧表示をしようとすると「しばらくお待ちください・・・」で数秒~数分待たされるケースが何度もありました。私はデジタルカメラで撮った写真を全て NAS に保存しており、1,400 万~1,800 万画素のデジタル一眼レフで撮影した写真を一つのフォルダに百枚単位で入れていることも少なくないので、そういう環境だと一覧表示に時間がかかってしまうのかもしれません。が、他の機器(PC 等)の DLNA クライアント機能を使った場合には同じサーバを参照していてももっとレスポンスが良いので、AV-LS700 の性能もしくはソフトウェアの問題のような気がします。
いずれにしても、こうやってレスポンスが返ってくるのを待たされることが非常に多く、場合によっては「お待ちください」的なメッセージが表示されないまま画面が停止してしまうこともありました。その待ちが画面の表示待ちなのか AV-LS700 自体が固まっているのか分からず、ユーザーとしては非常にストレスが溜まってしまいますね。

AV-LS700

AV-LS700 の設定項目はあまり多くなく、DHCP のネットワーク(ほとんどの家庭内 LAN に該当すると思われる)では接続するだけで DLNA サーバを認識し、そのまま使用できると思います。
設定で変更すべき箇所があるとすれば、「映像・音声設定」の中の「HDMI リンク」のオプション。デフォルトでは無効になっていますが、これを「有効」に切り替えてやると、テレビと HDMI 接続した際に HDMI コントロール(HDMI-CEC。いわゆるブラビアリンクやビエラリンク等に相当)が有効になります。

AV-LS700

HDMI リンクを有効にして、BRAVIA(KDL-46X5050)の XMB で外部入力の状態を確認してみると、AV-LS700 に「HDMI コントロール」のマークが表示され、HDMI-CEC 対応機器として認識されているのが分かります。
この状態になっていると、たとえテレビ側の電源がオフになっていても、AV-LS700 の電源をオンにするだけでテレビの電源も連動してオンになるなど、テレビと接続機器があたかも一体になっているかのように、シンプルに操作することが可能です。ただ、AV-LS700 では HDMI コントロールによる連動が電源程度にすぎないのか(あるいはこの世代の BRAVIA では連動できる機能が限られているのか)、電源くらいしか連動しないようです。BRAVIA とソニー製 BD レコーダの組み合わせなら、BD レコーダの電源をオンにするとテレビの電源が入った上でテレビが自動的に BD レコーダの画面に切り替わってくれるので非常に便利なのですが、そういうことができないのはちょっと残念なところ。

さて、前置きが長くなりましたが、このエントリーは AV-LS700 ではなく Twonky のレビューが主目的なので、ここからが本題(笑。Twonky Mobile を DMC、AV-LS700 を DMR として DLNA を操ってみます。

Twonky Mobile

AV-LS700 をネットワークに参加させると、Twonky Mobile の「Settings」→「Set Player」の一覧に「AVeL Link Player」が表示されます。これが AV-LS700。ここで「AVeL Link Player」を選択すると、Twonky Mobile 上で AV-LS700 が DMR として設定されます。Player(DMR)はメディアの種類ごとに設定できるので、他にも DMR 対応機器を持っている場合には、写真と動画は AV-LS700 で、音楽は DMR 対応オーディオ機器で再生する、というような使い分けが可能です。

Twonky Mobile

Player を「My Phone」ではなく「AVeL Link Player」に設定しておくと、Twonky Mobile のコンテンツ一覧画面の左上に My Phone アイコンではなく DMR のアイコン(アイコンのデザインがノート PC になっているので、分かりづらいですが)が表示されます。この状態で再生したいコンテンツを選択すると、Android 端末上ではなく AV-LS700 に接続されたテレビで直接コンテンツが再生されます。スマートデバイスを DLNA のリモコンとして利用できる、Twonky Mobile の醍醐味を最大に活かせる使い方だと思います。
ただ、コンテンツの内容をサムネイルだけで判断しなくてはならず、かついきなりテレビ側で再生が始まってしまうので、慣れないとこの操作性には若干違和感があるかもしれません。

Twonky Mobile

Player が「My Phone」であっても、Android 端末上で写真や動画などを再生している画面上で「Beam」ボタンをタップすることで、AV-LS700 にコンテンツを BEAM して送ることができます。DLNA サーバ上に大量のコンテンツが溜まっている場合には、サムネイル画像を見ただけでは再生しようとしているコンテンツの中身が何なのか把握できない場合もあると思うので、いったん Android 端末側でコンテンツの中身を確認してから BEAM したほうが操作上のストレスは少ないでしょう。

ということで、やはり Twonky のメリットを最大限に活かすには、DMR 対応機器を利用したほうが良いということが AV-LS700 を使ってみてよく分かりました。逆に DMR と組み合わせた BEAM 機能を使わなければ、せいぜいコンテンツのアグリゲーション機能とフォーマットの自動変換機能くらいしか他の DLNA 対応ソフトウェアとの違いがなかったりするので、Twonky は DMR がある環境で使うのがベストと言えます。

また AV-LS700 に関しては、操作に対するレスポンスや UI など、単体の DMC 機器としては正直言って使いやすいとは言えず、けっこうストレスが溜まってしまう作りになっているのが非常に残念です。まあ、現時点での Linux ベースのデジタル家電の UI は、正直このレベルのものが非常に多いので、AV-LS700 が取り立てて悪いわけではないんですが、Apple 製品あたりの UI に慣れてしまうと、厳しいと言わざるを得ないのが本音です。DMC として使うだけであれば、PS3 の DLNA クライアント機能が UI もレスポンスも優れているので、PS3 のほうが良いかな。でも、このエントリーの本題である DMR 機能や、アクトビラ・TSUTAYA TV(といっても、個人的には TSUTAYA TV はともかくアクトビラには魅力を感じませんが・・・)対応などは PS3 にはない機能なので、そういった用途があれば AV-LS700 を使う意義はあると思います。
ただ、個人的には DMR のためだけに専用機を購入して、さらにテレビの貴重な HDMI 入力を 1 系統つぶしてしまうのはもったいないので、そのうち買い換えたいと思っている AV アンプの購入をなるべく前倒しして、DMR 対応機種を買うようにしたいですね(レビュー用に借用しておいてこういうのもなんだか申し訳ないですが)。あるいは、PS3 が早くアップデートで DMR に対応してくれれば、言うことはないんですが・・・。

結論としては、やっぱり Twonky Mobile(のようなスマートデバイスを DMC として使えるソフトウェア)と DMR の組み合わせはとても便利で楽しいものの、それに対応した DMR 機器の使い勝手はまだまだ発展途上、ということですかね。もし他の DMR 機器を試す機会があれば、またレビューしてみたいと思います。

アイ・オー・データ機器 / AVeL Link Player AV-LS700

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Android 用「Twonky Mobile」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (3)
Twonky を使ってみて、とりあえずのまとめ -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (4)

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投稿者 B : 21:38 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/12/12 (Sun.)

NAS を(結局)買い換え

NAS の RAID 構成にトラブルが出た件、自前で修理するか買い換えるか・・・と少し悩んでいたんですが、私と家族のパーソナルコンテンツが溜まっている貴重なディスクはやっぱり信頼性命だから、半端に修理するくらいならいっそのこと買ってまえ!と、思い切って買い換えました。

バッファロー / LinkStation LS-WX2.0TL/R1

LinkStation

2TB で 2 万円とちょっと。良い時代になったものです。まあ、アキバのバルクドライブの相場は 1TB で¥5,000 弱、2TB でも¥10,000 前後だから、それを考えればこんなもんという価格ですが、安くなったなあ・・・。
今まで使っていた LinkStation mini が 1TB だったので、容量は 2 倍になりました。RAID 1(ミラーリング)で使うので、実質 1TB のドライブとして使います。

LinkStation

LinkStation mini と比較するとこれだけ違います。デザインはほぼ相似形に近いですが、容積が段違い。内蔵している HDD が 3.5inch か 2.5inch かで、これだけ違ってくるんですね。

LinkStation

電源は AC アダプタ。3.5inch HDD×2 を駆動させるからにはけっこう大きいアダプタがついてくるかと思ったら、それほど大きくなくて安心しました。ちょっとしたモバイル PC の AC アダプタと大差ないくらいです。

LinkStation

内蔵されていた HDD は Western Digital の WD Caviar Green WD10EADS(500GB プラッタ、5,400rpm、32MB キャッシュ、SATA)でした。ネジ止めは一切なく、フロントパネルを外したらあとはレバーを押しながらレールを引っ張ってやるだけで簡単に外せます。

LinkStation mini のほうは HDD 換装はおろか RAID の再構成すらサポートしていない仕様で、何のための RAID だよという感じでしたが、この 3.5inch 版の LinkStation はもちろん HDD 換装をサポートしているので、自分でこうやって交換できます。いざというときの対処がしやすいという点では、特に私のように絶対に消えてほしくないデータを入れる用途に使う NAS では、こっちのほうが良いですね。
まあ LinkStation mini も HDD 換装と RAID 再構成の非サポートであることを除けば、省スペースだし省電力だし静かだし、容量さえ足りていれば良いことずくめなんですが、可用性に難アリでしたね・・・。

軽くスピードも測ってみました。自作機からネットワーク(1000BASE-T)越しに FTP で送受信した実測値です。

ドライブPUTGET
LS-WX2.0TL/R116.94MB/s19.81MB/s
LS-WS1.0TGL/R18.69MB/s12.37MB/s

LinkStation mini よりも確実に速くなってますね。3.5inch HDD 搭載なので当然ではありますが。でも、ネットワーク越しだと内蔵 HDD よりも段違いに遅いので、体感的にそんなに速くなった印象はありません。そういう意味では、家庭内で使う NAS であれば 2.5inch でも十分という私の考えは変わりませんが、これで LinkStation mini も HDD 交換可能だったらなあ・・・。

さておき、しばらく使ってみた感じでは、心配していた動作音は電源投入直後のスピンアップ時以外はそれほど気にならず、今までの LinkStation mini よりも少し音が聞こえるかな?という程度。私が NAS を設置しているのは書斎のデスクの上で、自分がいるときはたいてい自作機の電源が入っているので、そのせいで気にならないだけかもしれませんが、私にとっては十分です。
容量も実質 1TB になって、LinkStation mini から全データを移行してきた後でも 65% くらい空いているので、まだまだ余裕。少なくとも 2~3 年は買い換えなくてもディスクがいっぱいになるということはなさそうです。

とりあえずデータの心配がなくなったので一安心。引き続き片肺状態になっている mini のほうは、どうしようかな・・・。

投稿者 B : 23:49 | Home Network | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/12/07 (Tue.)

Twonky を使ってみて、とりあえずのまとめ -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (4)

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Twonky のレビュー、ひとまずここまでのまとめ編をお送りしたいと思います。

Twonky Mobile

Twonky の目指すところは、家庭内のネットワーク機器が従来は機器ごとの仕様や制限をユーザーが理解して、組み合わせや使い方でもって「使いこなして」やる必要があったのを、Twonky が各機器の仲介役になることで、それぞれの機器の仕様の違いを吸収し、機器間をフラットに繋ぐことで、ユーザーが複雑なことを意識しなくてもホームネットワークを「自然に使える」ような世界を作ること。
また、スマートフォンやタブレット端末をリモコン的に使うことで、ネットワーク上のコンテンツをより直感的に、扱いたいように扱えるというのも大きなメリットです。Twonky Mobile のおかげで、私が以前からやりたかったことが、ほぼそのままに近い形で実現できそうなことも分かりました。

ただ、残念なことに我が家にはレンダラー(DMR)機能に対応した機器がなく、「BEAM」機能に関しては PC 用の TwonkyManager のレンダラー機能を使って擬似的に体験しただけでした。
というのも、自宅にある PS3 なら当然バージョンアップ対応している機能だろうと高を括っていたところ、いざ使おうとしてみたら比対応だった、という・・・。1 年前のインタビュー記事で開発者の方が「技術的には可能だが、商品性やコストの観点で優先順位は低い」ということを話しているようですが、ぜひとも今後の対応に期待。そういう意味では、我々ががんばって DMR の認知度をもっと高めていく必要もあるかと思います。
DMR に対応したら、今よりも稼働率が上がるだろうし、爆音爆熱の初代 PS3 から現行型に買い換えても良いかなあ・・・と言ってみるテスト(^^;;

さておき、Twonky がサポートしている DMR 機器の一覧は以下のフォーラムに随時アップデートされているので(英語ですがメーカー名と型番くらいなのでそんなに難しくありません)、参考になるかと。

Twonky Digital Home Forum • View topic - Devices that work with Twonky software

最近の DLNA 対応テレビや AV アンプならばかなり幅広く対応している印象です。我が家の BRAVIA は残念ながらギリギリ外れていますが、ここ 2 年以内くらいに発売されたものの多くが対応しているので、アナログ停波に向けて最近テレビを買い換えた人は対象になっているんじゃないでしょうか。

でも、これらの対応機器情報をもとに「機器間の差異を吸収して、再生側で対応しているフォーマットでコンテンツを送り出す」というのが Twonky のキモではあるものの、私が使ってみた限りでは再生できないフォーマットがいくつかあったので(特に HDV 方式の MPEG-2 動画が再生できなかったのは痛い)、実際にはまだまだ発展途上なのかなという印象を受けました。このあたりは今後に期待ですかね。

話を元に戻すと、Twonky は PC 用の TwonkyManager、Android 用の Twonky Mobile ともに DLNA 用のソフトウェアとしては非常に多機能で面白いと思いました。が、活用するにはまだまだ「使いこなし」が必要なレベルで、パケットビデオ社が目指す「ネットワーク上のコンテンツを、誰でも、いつでも、どこでも、どんな機器ででも気軽に楽しむことができる」という世界には、まだまだ超えるべきハードルがいくつもあるな、と感じたのも事実です。
ソフトウェア自体の不安定な挙動や不親切さが散見される部分は言うまでもなく改善が必要だと思います。が、それ以上に「DMS/DMP/DMR/DMC が全部入りであるからこその分かりにくさ」があると思うので、もしかしたら例えば思い切って初心者用にライト版のアプリを用意するとか、ソフトウェア自体に簡易モードと詳細モードを用意するとか、敷居を下げる工夫をしてみてもいいかもしれません。機能が分かれていないから分かりやすい、という考えもアリだと思うので、このあたりは見せ方次第かもしれませんが。

あと、これはイベントでも出ていた話ですが、ホームネットワークを語るときにカタカナ語やアルファベットの略語を避けて通れないことも大きいでしょう(そもそも「DLNA」自体がアルファベットの略語だし)。近いところの成功事例を挙げると、無線 LAN は「親機」「子機」というコードレス電話機の概念を持ち込むことで理解のハードルを下げましたが、これと同様に既存の概念を持ち込んで解りやすい表現をすることはできるんじゃないでしょうか。さすがに無線 LAN よりも複雑な仕組みなのでパッとは思い浮かびませんが(笑)、「やりたいこと」自体はシンプルなので、やりようはありそうです。

さておき、Twonky Mobile は最近使用頻度の下がっていた Xperia を活用するいいアプリケーションになってくれそうなので、引き続きしばらく使ってみたいと思います(その前に DMR 対応機器を入手しないと・・・)。理想を言うと、リビングで使うなら iPad を DMC として利用できるのがベストなんですが、Twonky のようなソリューションは Apple の AirPlay と競合する部分もあるし、AppStore での配信は難しいかなあ。ただ、DMC 単体のアプリとしては「DiXiM DMC」が iOS 用に出ているので、DMS/DMP/DMC 統合アプリとしてでなく、DMP/DMC 専用アプリとしてであれば Twonky for iOS が出せる可能性はありそうです。まあ最近では Android 系のタブレット端末に選択肢が増えてきているので、そちらを選んだ方が手っ取り早いかもしれませんが。

ということで、今後の Twonky のさらなる進化と改善に期待しつつ、レビューをいったん終わりたいと思います。お付き合いいただきどうもありがとうございました。
また、イベントその他でお世話になったパケットビデオ・ジャパンの皆様、本田雅一さん、同席されたモノフェローズの方々、および WillVii(株)の皆様にもこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

最後に、本件に絡んで本田雅一さんの blog がエントリーされていたので、リンクを張っておきます。

面白いものが、広まるとは限らない:パースペクティブ・アイ:ITmedia オルタナティブ・ブログ

私も似たような考えでオンラインでの情報発信を始めた部分があるので、この記事には非常に共感できます。また、DLNA については私もこのまま諦めてしまうには惜しいソリューションだと感じているので、今後もいろいろと試行錯誤してみたいと思います。

■関連エントリー
ホームネットワークの敷居を下げる「Twonky」 -Twonky モノフェローズイベントレポート (1)
デジタルメディアに自由を! -Twonky モノフェローズイベントレポート (2)
私がホームネットワークでやりたかったこと -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (1)
PC 用「TwonkyManager」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (2)
Android 用「Twonky Mobile」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (3)

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投稿者 B : 00:03 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/12/02 (Thu.)

NAS LinkStation mini の RAID トラブル発生

最近 NAS がいっぱいになって Mac mini Server に買い換えた人もいるようですが、新しい NAS いいなーと思っていたら、我が家の LinkStation mini(LS-WS1.0TGL/R1)がある日突然こんなこと↓に。

LinkStation mini

ちょ、NAS の RAID 構成に障害とか!!

我が家の LinkStation mini には基本的にこれまで撮ってきた写真や動画のほとんどを入れているので、RAID 1(ミラーリング)で万が一のディスククラッシュ時にもデータが救えるようにしています。
が、その RAID に障害とか。ディスク 2 を RAID アレイから外したというメッセージが出ているので、ディスク障害ですかね?

NAS LinkStation mini

NASNavigator(バッファローの NAS 管理ユーティリティ)上でも、冷や汗が出てきそうな赤い!マークが表示されています。

ここのところ Twonky のテストだ何だ、でディスクに負荷をかけたからですかね・・・?確かに、かなり頻繁に LinkStation 内のコンテンツ一覧を取得したり、TwonkyManager からコンテンツアグリゲーションをかけたりしていたので、この NAS を買って以来最も負荷が高い状態が続いていたのは事実です。
まあ、HDD を 2 年半常時稼動させ続けたら、そろそろ 1 台くらい壊れてもおかしくない時期ではありますが。

LinkStation mini

現在は RAID 1 設定ではあるものの、ディスク 1 台で動いている状況。ミラーリングなのでデータの消失はありませんでしたが、とりあえず大急ぎでバックアップ・・・。

エラーメッセージを読むと、「この製品ではユーザー自身での HDD 交換や RAID の再構成はサポートしていないので、サポート窓口に連絡を」とのこと。HDD 交換が公式にサポートされていないのは解っていて買ったんですが、ユーザーレベルで RAID の再構成をさせてくれない仕様とは(´д`)。私のように RAID 0 だとディスククラッシュ時にデータは守られるけど、修理はメーカー送りにしなくてはならない、というのでは、何のための RAID だよという気が・・・。3.5inch HDD 搭載の NAS は多くがユーザーレベルでの HDD 交換や RAID の構成変更に対応しているのに、2.5inch だけ不可、というのもちょっと解せません。

でも調べてみるとユーザー側で何とかする方法は(自己責任ながら)一応あるようなので、ちょっとがんばってみようかと思います。

ただ、3.5inch タイプで良ければ、2TB の NAS でも¥20,000 前後まで下がってきてるんですね・・・いっそのこと買い換えてしまったほうが手っ取り早いかも(´д`)。

バッファロー / LinkStation LS-WX2.0TL/R1

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2010/11/29 (Mon.)

Android 用「Twonky Mobile」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (3)

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昨日に引き続き、今日は Twonky の Android 用アプリ「Twonky Mobile」についてレビューを書かせていただきます。

と思ったら、INTERNET Watch で清水理史氏が既にレビューを書かれていて、これがとても解りやすくまとまっているので、これを読めば十分かもしれません(ぉ。

【清水理史の「イニシャルB」】 第416回:待望のAndoroid向けDLNA対応プレーヤー登場~パケットビデオ「Twonky Mobile」を試す -INTERNET Watch

さておき(笑)、レビューを始めます。
なお、レビュー用端末としては Android 2.1 化した Xperia を使用しています。

Twonky Mobile は、Android Market からダウンロードできます。残念ながら、PC 版とは違い Android 版は現時点で英語版のみ。それほど難しい英単語が出てくるわけではありませんが、DLNA の概念が絡むとちょっと難解になってしまうので、早いうちの日本語化を期待します。

Twonky Mobile

Android Market で「Twonky」で検索すると、「Twonky Mobile」のほかに「TwonkyServer Mobile」の 2 つが見つかりますが、Twonky Mobile には TwonkyServer Mobile の機能が含まれるので、通常は Twonky Mobile をダウンロードすれば良いでしょう(TwonkyServer Mobile は DMS だけの機能なのに対して、Twonky Mobile は DMS/DMP/DMC に対応)。2 つを同時にインストールしても、Twonky Mobile の起動時に「TwonkyServer Mobile をアンインストールしてください」という意味のエラーメッセージが表示されて起動できないので、意味がありません。

Twonky Mobile

インストールが完了すると、アプリ一覧に Twonky Mobile のアイコンが表示されるので、必要に応じてホーム画面にコピーします。

Twonky Mobile

アイコンをタップすると、Twonky Mobile が起動します。

Twonky Mobile

なお、Twonky Mobile が起動すると、バックグラウンドで TwonkyServer が動きだし、ステータスバーに Twonky の通知アイコンが表示されます。これが起動していると、他の DMP(DLNA 対応のテレビやオーディオ機器等)から Android 端末内の共有コンテンツを表示し、再生することができるようになります。スマートフォンで撮影した写真なんかも見られてしまうので、接続するネットワークによっては注意が必要ですね。

Twonky Mobile

これが Twonky Mobile のメイン画面。DLNA クライアント(DMC)をそのまま Android 機器の画面に表示したような見栄えになっていて、ここから「Music」「Videos」「Photos」のメディア種別を選択し、一覧表示できるようになっています。

上の画面キャプチャは Xperia でネットワーク上の NAS に入っている写真を一覧表示しているところです。ここで、表示したい写真をタップすると、

Twonky Mobile

再生画面に切り替わります。残念ながら、PC 用の TwonkyManager 同様に画像の拡大表示機能はなく、画面サイズにちょうど収まるように自動リサイズして表示するモードのみ。

Twonky Mobile

ただし、Android の画面回転機能に対応しているので、横長の写真であればこのようにしてほぼ画面いっぱいに表示することは可能です。

ただ、写真に限らず音楽でも動画でも、たまに「Unable to start Playback」というエラーメッセージが出て再生できないファイルがあるようです。コーデックが対応していないのが主な原因だとは思いますが、「再生できない」だけじゃなくてせめてその理由まで表示してくれないと、何が悪いのか対処のしようもないんですけど・・・。

ちなみに、この画面上に「Beam」という大きなボタンが表示されているのが目につくと思いますが、これが TwonkyBeam と同様の BEAM 機能。後述の設定でレンダラーを指定しておくと、ここで表示しているコンテンツを対象機器に BEAM(飛ばす)することができます。

Twonky Mobile

イメージ的には、こんな感じで Android 端末をリモコンのようにして、テレビやオーディオ機器にコンテンツを表示させることが可能。残念ながら私が買った BRAVIA(KDL-46X5050)は BRAVIA が DMR に対応する直前の世代の機種なので、これはあくまでイメージです(笑。
また、「BEAM」というとテレビに向けて操作するリモコン的な印象が強いですが、通信は赤外線ではなく無線 LAN 経由で行うので、わざわざテレビに向けて操作する必要はありません。

Twonky Mobile

この BEAM 機能が面白いのは、単に Twonky Mobile 上だけでなく、Twonky Mobile をインストールしておけば他の Android アプリからも BEAM が使えるようになるところ。Xperia の Mediascape ではメールアイコンをタップ、Web ブラウザでは例えば YouTube の再生ボタンを押した際に、上記のような選択画面が表示され、ここで「Beam with Twonky」を選択すると対象機器に BEAM できます。スマートフォンで撮影した写真だったり、見つけた YouTube 動画だったりを簡単にテレビでみんなと共有することができるわけです。

Twonky Mobile

Twonky Mobile には、他の DMS 上にあるコンテンツを Android 端末上にコピーすることができる「Copy to Phone」という機能が搭載されています。
この機能は、Twonky Mobile のコンテンツ一覧上で Android 端末にコピーしたいファイル名を長押しすると、メニューから「Copy to Phone」が選択できます。

Twonky Mobile

Android 端末にコピーしてきたコンテンツは、Xperia であればもちろん Mediascape にも反映されます。

通常であれば、PC や NAS に保存されているデータをスマートフォンにコピーしようと思ったら、スマートフォンを PC に接続するかメモリーカード経由でコピーする必要があったのですが、この機能を使えばスマートフォン上の操作でコピーが完結できてしまうので、かなり手間が省けます。デジカメで撮った写真のうちいくつかをスマートフォンに入れていつでも見れるようにしたい、というような用途では、けっこう使えるんじゃないでしょうか?

最後に、設定周りから見ていきます。設定画面は Android 端末のメニューボタン(Xperia の場合はホームボタンの左隣)を押し、表示されるメニューの中から「Settings」をタップします。

Twonky Mobile

設定メニューに並ぶのは以下のとおり。

  • Set Player : Twonky Mobile で操作する DMR の指定
  • Set Library : 同じく Twonky Mobile で操作する DMS の指定
  • Media Sharing Setting : この Android 端末内のコンテンツを Twonky Mobile で DMS として共有するための設定
  • Copy to Phone Manager : 他の DLNA 機器からこの Android 端末にコンテンツファイルをコピーする「Copy to Phone」機能の管理(ちゃんと使っていないので分からないのですが、コピー中のタスクを中断することができる?)
  • Set Copy to Phone Folders : 「Copy to Phone」でコンテンツを Android 端末内のどのフォルダに保存するかの設定
順を追って解説していきましょう。

Twonky Mobile

設定メニューの並び順どおりだと逆に分かりにくいので(笑)、まずは「Media Sharing Setting」から。ここでは、この Android 端末自身を DLNA サーバとして、端末内のコンテンツをネットワーク上で共有するための設定が行えます。

まず「Server Name」は、この端末の DLNA サーバの名称。デフォルトは「TwonkyServer Mobile」で、このままでも特に問題はありませんが、もし同じネットワーク内に Twonky Mobile/TwonkyServer Mobile が入った Android 端末が複数台ある場合は、適宜変更したほうがいいでしょう。

画面下半分に表示されている「Music」「Photos」「Videos」のチェックボックスは、どのコンテンツを共有するかの設定。スマートフォンで撮影する写真や動画は比較的パーソナルなものが多いでしょうから、ネットワーク上で誰かに覗かれたくない、という場合には「Music」だけ共有する、ということが可能です。
どのフォルダのコンテンツを共有するか、といった設定はないようで、Android 標準の音楽・写真・動画フォルダが自動的に共有されるようです(違っていたらごめんなさい)。

Twonky Mobile

続いて「Set Library」。ネットワーク上の DMS のどのコンテンツを操作するかを選択します。操作できるサーバは TwonkyServer だけでなく、DLNA 規格に準拠した DMS ならば基本的になんでも OK で、NAS 内蔵の DLNA サーバ機能、Windows Media Connect や VAIO Media plus といったサーバも表示されます。1 台の PC で複数の DLNA サーバソフトを動かしている場合は複数のサーバとして見えるので、ちょっと混乱しがち。あまり 1 台で複数のサーバソフトを起動させないほうが良いでしょう。

また、昨日書いたとおり、PC 用の TwonkyManager にはコンテンツのアグリゲーション機能が搭載されているので、ネットワーク上に複数台の DMS がある場合は、サーバ側でアグリゲーションしてしまえば、いちいちここでサーバを切り替えなくてもホームネットワーク内のコンテンツを全て操作できるのでラクだと思います。ただ、あまりにもコンテンツの量が膨大になってくると目的のコンテンツを探しにくくなるので、用途に応じて設定するのが良いでしょう。

この一覧に表示されている「TwonkyServer Mobile」は、さっきの「Media Sharing Setting」で指定したサーバ名ですね。端末内のコンテンツを DLNA 対応のテレビやオーディオ機器等で再生したい場合は、これを選択します。

Twonky Mobile

「Set Player」では、Twonky Mobile で操作する DMR をどれにするか選択します。「My Phone」を選択すると動画や音楽などのコンテンツはこの Android 端末のディスプレイやスピーカから再生されます。つまり、Twonky Mobile 自身を DMP として使うモード、と理解して良いでしょう。

「My Phone」以外には同一ネットワーク上に存在する DMR の一覧が表示されています。PC 用の TwonkyManager がある場合は、もちろんそれも表示されます。ここで「My Phone」以外の機器を選択すると、Twonky Mobile 上で選択したコンテンツがこの Android 端末上ではなく、選択した機器のディスプレイ/スピーカから再生されます。つまり、Twonky Mobile を DMC として使用するモードになります。

Twonky Mobile

「Set Copy to Phone Folders」では、「Copy to Phone」機能におけるコンテンツの保存先フォルダを指定できます。デフォルトでは SD カード内の「twonkymedia」以下のフォルダにコンテンツの種類(ミュージック/フォト/ビデオ)ごとに保存されますが、これを変更することも可能です。

かなり長くなってしまいましたが、Twonky Mobile に関してはこんなところです。英語版なので少し敷居が高そうに見えますが、慣れればそんなに難しいこともない、DLNA 対応アプリとしては比較的シンプルな作りになっています(ひとつのアプリ内で DMS/DMP/DMC に対応しているので、概念の理解がちょっとややこしいですが)。

応用次第でいろんな使い方ができるのがこのアプリの特長でしょうが、ユニークなのはやはり「BEAM」機能ではないでしょうか。Android 機器のユーザーであれば、これを使いこなすことができれば DLNA が楽しくなることは間違いないと思います。
Twonky Mobile は年内いっぱいは Android Market で無料配布されているので(年明けから有料化とのこと)、Android ユーザーな方はとりあえずダウンロードして試してみてはいかが。

■関連エントリー
ホームネットワークの敷居を下げる「Twonky」 -Twonky モノフェローズイベントレポート (1)
デジタルメディアに自由を! -Twonky モノフェローズイベントレポート (2)
私がホームネットワークでやりたかったこと -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (1)
PC 用「TwonkyManager」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (2)

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投稿者 B : 23:49 | Home Network | Minpos Review | Mobile | PC | Smartphone & Tablet | コメント (0) | トラックバック

2010/11/28 (Sun.)

PC 用「TwonkyManager」を試す -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (2)

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Twonky のレビュー、第 2 回目です。

イベントで主に取り上げられたのは Android 版アプリでしたが、その前に PC 版アプリを見ておいたほうが理解が深まると思うので、まずは PC 版から。

さらに前提知識として、DLNA で使用する 4 種類のデバイスクラスについて、以下に簡単にまとめておきます。

  • デジタルメディアサーバー(DMS)
  • コンテンツを溜めておき、下記の DMP や DMR に配信する機器。文字通り「サーバ」。PC や NAS などの機器が該当。
  • デジタルメディアプレーヤー(DMP)
  • DMS のコンテンツを再生するための機器。テレビやゲーム機などが該当。
  • デジタルメディアレンダラー(DMR)
  • DMS のコンテンツを再生するという点では DMP と同じだが、DMP は自分で操作用の UI(画面など)を持っているのに対して、DMR の操作は外部から行う。最近のテレビや高機能な AV アンプに内蔵されている機能。
  • デジタルメディアコントローラー(DMC)
  • その DMR の操作を行うのが DMC。DMS のコンテンツを一覧表示して再生したいものを選び、DMR に送り込むことができる。今後はスマートフォンやタブレット PC が DMC の主流になっていく、かも・・・。
といったところで、アルファベットの 3 文字略語だらけでこんがらがってきそうですね(´д`)。DMS と DMP は今までの DLNA でも一般的だったので知っている人も多いでしょうが、DMR と DMC は比較的新しい概念なので、あまり知られていないと思います。

今回はまず、ホームネットワーク上で扱うコンテンツは多くの人が PC に溜めていると思うので、PC 用の Twonky アプリケーションを解説してみます。

TwonkyManager

まず最初に Twonky アプリのダウンロードから。といっても、ダウンロードサイトは日本語ではないので、いきなり敷居が高いです(´д`)。日本におけるホームネットワークの敷居を下げたかったら、まずこういうところから手をつけたほうがいいと思いますよ・・・>パケットビデオさん。
トップページから辿っていってもいいんですが、迷いそうなのでズバリ試用版のダウンロードページへのリンクを張っておきます(今後リンク先変更により繋がらなくなる場合があるかもしれないのでご注意を)。

Twonky Suite Media Manager :: Connected Home :: TwonkyManager: Try It

Twonky のアプリケーションにはいくつも種類があって分かりにくいですが、Windows 用であれば「TwonkyManager」を選んでおけば、DMS・DMP・DMR・DMC 全ての機能が入っています。残念ながら TwonkyManager は Windows 版だけのようですが、DMS 機能を持った TwonkyServer は Mac/Linux 版、DMC 機能を持った TwonkyBeam は Mac 版も存在しているようです。
TwonkyManager は有償(US$19.95)ですが、まずは 30 日の期限つきの試用版でいいでしょう。

TwonkyManager

ダウンロードサイトが英語でちょっとヒヤヒヤするかもしれませんが、インストールはちゃんと日本語対応。基本的には何も考えずに「次へ」をクリックしていけば OK です。

TwonkyManager

セットアップの完了画面で「Internet Explorer 用の TwonkyBeam をインストールする」のチェックボックスはオンにして、TwonkyBeam をインストールしたほうがいいでしょう。IE を使わない人であれば、Firefox 版や Chrome 版の TwonkyBeam を別途ダウンロードしてインストールすれば OK。

TwonkyManager

セットアップがひととおり完了したら、デスクトップ上に作成されている「Twonky Manager」のアイコンをダブルクリックすれば、TwonkyManager が起動します。
PC の環境によっては、起動時に何度かファイアウォールソフトが通信の許可を尋ねてくるので、許可してあげましょう(遮断すると TwonkyManager が正しく通信できないので注意!)。

TwonkyManager

TwonkyManager の画面右上あたりにある歯車のアイコンをクリックすると、設定画面が表示されます。いくつかのタブに分かれていますが、1 枚目は「製品」タブ。ここでライセンスキーを入力すると、フルバージョン(製品版)にグレードアップできるようです。
また、私が何台かのマシンにインストールしてみたところ、PC 環境によっては英語版でセットアップされてしまうことがありましたが、ここから言語を変更することができました。

TwonkyManager

「プレーヤー」タブでは、同一ネットワーク上に存在する DMR を自動認識して表示してくれます。「プレーヤー」というタブ名ではありますが、おそらくここに表示されるのはレンダラー。ここ、混乱しそうなので注意が必要です。
この画面上では 2 台の TM Player(TwonkyMedia Player)が認識されていますが、1 台はこの PC 自身の TwonkyManager を、もう 1 台は別の PC の TwonkyManager を指しています。

TwonkyManager

こちらが設定画面で最も重要であろう「サーバー」タブ。これも「プレーヤー」画面と同様に、ネットワーク上の DMS を自動認識してくれるので、手動で設定する必要がないのはラク。もし 1 台の PC に TwonkyServer だけでなく Windows Media Connect などの DLNA サーバ機能が設定されている場合は、1 台の PC に対して複数の DMS が表示されます。

この画面の下半分に表示されている「アドバンスト設定」もけっこう重要で、TwonkyManager を使いこなせるかどうかはここの設定にかかっています。
特に「アグリゲーションを有効にする」のチェックボックス。これはネットワーク上の DMS のコンテンツをアグリゲート(集める)して、あたかも 1 台の TwonkyServer(TwonkyManager のサーバ機能)の中にあるように見せてくれる機能です。これを使えば、「あの写真どの PC/NAS に入れたっけ?」というのをわざわざ探す必要がなくなります。
このチェックボックスをオンにして「サーバを表示する」ボタンをクリックすると、

TwonkyManager

ネットワーク上にある、どのサーバを収集対象にするか、収集対象から外すかを選択できます。「自動コピー」というのは、おそらく他のサーバからアグリゲーション(一覧だけ見せる)ではなく TwonkyServer に実際にコピーしてきてしまう設定だと思います。

TwonkyManager

設定が完了(といっても、アグリゲーション以外はほぼ自動設定で使えてしまう)すると、TwonkyManager 上のプルダウンメニューにネットワーク上の DMS の一覧が表示され、ここから操作する DMS を選択することができます。アグリゲーションの設定がしてあれば、TwonkyManager を選択するだけでネットワーク上のコンテンツが全て操作できてしまうので、さらにラクになります。

TwonkyManager

コンテンツの再生は、TwonkyManager 上のタブから「ミュージック」「フォト」「ビデオ」のカテゴリを選択した上で、それぞれアルバム別や日付別、フォルダ別などの一覧から探していきます(キーワード検索も可能)。
↑の画面はネットワーク上の NAS(LinkStation mini)に入っている音楽を再生しているところ。当たり前のようにアルバムジャケットの表示やプレイリストにも対応しています。

さらに、再生したいデータを右下の「再生先プレーヤーにコンテンツをドロップ」にマウスでドラッグ&ドロップすることで、DMR にコンテンツを送り込むことができます。

TwonkyManager

フォトモード。私は 10 年くらい前からの写真を NAS に溜め込んでいるので、この機能がいちばん使うかな。

TwonkyManager

TwonkyManager 内での写真の表示はこのサイズまでで、画面いっぱいに写真を表示したり、部分的に拡大したりできないのが残念。また、一眼レフ等で撮影した 1,000 万画素オーバーの写真はサイズが大きすぎるためか、表示には 5 秒くらい待たされてしまうのがちょっと辛い。これは私の環境(NAS に入っている写真を無線 LAN 経由で表示している)のせいで遅い、というのはあるかもしれませんが。

TwonkyManager

ビデオモードでは、再生できる映像フォーマットに制限があるようです。MPEG-1 や MPEG-4、WMV などのフォーマットは問題なく再生できるのですが、HDV Handycam から取り込んだ HDV(MPEG-2 TS)形式の動画が再生できませんでした。我が家では、今でこそ AVCHD の Handycam を使っていますが、去年までは HDV を使っていたので、溜め込んだ動画の再生という点ではこれは厳しい。「コーデックがインストールされていない」旨のエラーメッセージが表示されていますが、他のアプリでは同じ動画ファイルが問題なく再生できているんですけどね・・・。
パケットビデオ社としては「機器の仕様やコンテンツの形式を意識せずにホームネットワークが使えるようになる」ことを目指しているとのことなので、このあたりは今後の対応に期待です。

TwonkyManager

また、ビデオモードではネットワーク上のデジタルレコーダ内のデータも閲覧可能です。が、DTCP-IP(録画したデジタル放送をネットワーク上の他の機器で再生するための規格)に対応していないため、一覧には録画されているタイトルまでは表示できますが、その動画を再生することはできません。これができるならホームネットワークを使いたい、というユーザーは多いでしょうが、デジタル放送の著作権保護は日本独自規格なので、対応の望みは薄いかな・・・期待はしたいですが。

こういう感じで、確かにホームネットワークの扱いをラクにしてくれそうな統合型ソフトウェアではあるのですが、設定が分かりにくかったり、「不明なエラーが発生しました。」というような対処のしようが分からないメッセージが表示されたり、「もうちょっと気が利いてくれたらいいのに」と思ってしまう部分が散見されるのも事実です。
特に、設定や操作上で分からないことに対してヘルプで調べようと思っても、

TwonkyManager

ヘルプは情報量が少ない上に目次形式のみでキーワード検索もできず、そもそも日本語ヘルプの内容が旧バージョン(1.1。使っているバージョンは 2.0.4 なのに!)という時点で、全然親切じゃありません。
DLNA 自体が小難しい概念だし、TwonkyMedia はあまりにも多機能なアプリなので少し難解なのは仕方ないと思いますが、こういう周辺情報だったり、英語しかないダウンロードサイトだったり、そういう部分の整備がまずは重要だと思います。>パケットビデオさん

話を少し元に戻すと、PC 版 TwonkyManager に付属してくる「TwonkyBeam」は、こんな感じで Web ブラウザに機能を追加してくれます。

TwonkyBeam

ブラウザ上で再生している映像・静止画・音楽などをネットワーク上の MDR に「BEAM」(送り込むことをビーム送信に喩えている)することが可能。
ふつう、インターネット上のコンテンツを例えばテレビで表示したいと思ったら、テレビに内蔵されている Web ブラウザ(これがまた、操作性が悪かったり対応していないファイル形式があったりして、使い勝手が良くない)を使うか、PC でいったん保存してからメモリーカードなり DLNA なりを経由しないと表示できませんでした。が、TwonkyBeam を使えば「リアルタイムで変換しながら DMR に勝手に送ってくれる」ので手間が全然違います。ネット上のコンテンツを別にテレビで観たいとは思わないよ、という人もいるかと思いますが、YouTube で見つけた動画を家族や友だちにも見せたい(でも、スマートフォンや PC の小画面じゃちょっと)と思うことってけっこうありますよね?そういうときに活躍してくれそうな機能です。
DMS/DMP として見ると TwonkyManager と同等以上のアプリは他にも存在しますが、私はこの「BEAM」機能こそが Twonky の醍醐味だと思っています。

ということで、次回はこの「Beam」をよりそれらしく使えるスマートフォン用アプリ「Twonky Mobile」についてレビューしてみたいと思います。

■関連エントリー
ホームネットワークの敷居を下げる「Twonky」 -Twonky モノフェローズイベントレポート (1)
デジタルメディアに自由を! -Twonky モノフェローズイベントレポート (2)
私がホームネットワークでやりたかったこと -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (1)

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投稿者 B : 14:18 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/11/24 (Wed.)

私がホームネットワークでやりたかったこと -DLNA アプリ「Twonky」レビュー (1)

少し間が空いてしまいましたが、これから数回に分けて Twonky のレビューをエントリーしていきたいと思います。

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まずは前置きとして、私が以前からホームネットワーク(DLNA)でやりたいと思っていたことについて。

私は IEEE 802.11b 方式の無線 LAN が製品化され始めた 2000 年頃には、既に自宅に無線 LAN 環境を構築していました(それ以前にも有線 LAN 環境を作っていた)。でもその当時は PC 間でのファイル共有やルータを使った複数 PC のインターネット接続に使用していた程度。それが変わったのは、 2004 年に AirMac Express が出たときです。
AirMac Express を購入して、自宅のネットワークを以下のような構成にしました(図はかなり簡略化して描いています)。

2004 年頃

当時から、iTunes では「他のコンピュータの iTunes ライブラリを操作する」ことができたので、それと AirMac Express の AirTunes(現在は「AirPlay」に改称してますね)を利用して、「母艦である自作機の HDD にある iTunes のライブラリを、リビングのノート PC 上の iTunes で操作して、音は AirMac Express に繋がったステレオセットから出す」という使い方をしていました。
当時から、数千曲単位で音楽ファイルが溜まってきたら、操作はリモコンなんかよりも PC や PDA の画面を使ったほうが遙かに快適と信じていたので、この使い方はまさに「そう、こんな使い方がしたかった!」といった感じで、かなり愛用していました。この頃使っていたノート PC が VAIO U101 で、リビングでリモコン的に使うにはちょうど良いサイズ感だったから、というのもありました。

それが 5~6 年経って、現在のホームネットワークはこんな環境(こちらもかなり簡略化しています)。

現在

リビングで使用する AV 機器の大半が DLNA 対応になり、NAS も導入しました。ただ、子どもが産まれてから音楽は「主にポータブルオーディオで聴くもの」という生活になってしまったこともあって、引越した際に AirMac Express の配線はいったんやめ、音楽に関しては現在は DLNA ベース(楽曲データは NAS に入れてある)でごくたまに使う程度、になっています。
撮影した写真や動画は全て NAS に入れてあるので、リビングでは BRAVIA や PS3 の DLNA クライアント機能で再生することはできるんですが、画面表示までに時間がかかったり、特にデジタル一眼レフで撮った高画素数の写真はリサイズの処理がうまくいかないのか、ギザギザした表示になってしまって美しくないので、DLNA 自体が「年に数度」使う程度の機能になってしまっています。

でも、DLNA でやりたかったのはこんな現実じゃなくて、もっと快適に操作できるはずだったし、表示速度や画質ももっと満足のいくものになるはずと思っていました。そして、以前 AirTunes でやっていたような、「PC やスマートデバイスでコンテンツを操り、ワイヤレスでテレビやスピーカに飛ばす」ということを写真や動画でも同じように、もっと快適にやりたいと思っていました。

そういえば、同じようなコンセプトで「エアタクトシステム」という、世に出るのがあまりにも早すぎた製品もありましたね・・・。

Twonky を使うことによって、今度こそそんな世界が我が家にもやってくるのか?ホームネットワークには既に何度か「裏切られた」私としては、期待半分、不安半分ですが、これからしばらく試用してみたいと思います。

やや余談ですが、私が使用しているバッファローの NAS「LS-WS1.0TGL/R1」の設定画面に、今見ると見覚えのあるロゴがあることに気づきました。

LinkStation mini

この「PVConnect」というロゴは、間違いなくパケットビデオ社のもの。オフィシャルサイトの解説を見ても抽象的すぎて残念ながらよく解りませんが(笑)、おそらくは Twonky ベースのサーバソフトウェアが LinkStation にも採用されているということでしょう。そういえば、セミナーの中で「PV 社のソフトウェアは既に NAS をはじめ数多くのネットワーク機器で採用されている」という話を伺っていたのでした。

ちょっと調べてみると、「http://[NAS の IP アドレス]:9050/config」という URL に Web ブラウザからアクセスすると、LinkStation の TwonkyServer の設定画面に直接アクセスできるようです。

TwonkyMedia Server

これが設定画面。どうやら LS-WS1.0TGL/R1 には、TwonkyMedia Server(TwonkyServer の旧名)の Version 4.4.4 が搭載されているもよう。
これから試用するぞ!と思っていた Twonky でしたが、実は既に使っていた、というオチでした(笑)。でも Twonky には PC 用や Android 用アプリもあり、単に DLNA サーバとして以上に使えそうな機能が満載。今後、そのあたりを中心にレビューしていきたいと思います。

■関連エントリー
ホームネットワークの敷居を下げる「Twonky」 -Twonky モノフェローズイベントレポート (1)
デジタルメディアに自由を! -Twonky モノフェローズイベントレポート (2)

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投稿者 B : 22:04 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/11/18 (Thu.)

デジタルメディアに自由を! -Twonky モノフェローズイベントレポート (2)

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昨日に続いて、パケットビデオ社の Twonky モノフェローズイベントのレポート記事をお送りします。

パケットビデオ / Twonky™

今回のイベントには一名、パケットビデオ社外からのゲストが招かれていました。この blog を読んでいる方であればもう説明の必要はないであろう、フリーランスジャーナリストの本田雅一氏。

フリーランスジャーナリスト 本田雅一氏

私が Twonky を知ったのも本田さんがきっかけなので、ご本人から Twonky やホームネットワークに関するお話が聞けるというのは、貴重な体験でした。
その本田さんから、『GET FREEDOM/メディアを楽しむ自由をその手に』というタイトルで、問題提起的なスピーチを伺ったので、私なりの解釈を交えながらレポートしていきます。

GET FREEDOM

「デジタルメディア楽しんでる??」・・・のっけから、大きな、だけどとても身近な問いかけ。

今や、動画も音楽も写真も、私たちが日常的に目や耳にするコンテンツは、ほとんどが当たり前のようにデジタル化されています。これによって高いクオリティのコンテンツを、地域や場所によらず誰でも楽しめるようになりました。この blog の読者層であれば、デジタルメディアやそれを表示/再生するデバイスのおかげで文化的に豊かな生活を送ることができている、という方は多いんじゃないでしょうか。もちろん、私もその一人です。

でも、「利便性」という観点では、アナログだった時代に比べて本当に便利になったのでしょうか?

GET FREEDOM

例えば、(今回は DRM の話は本質ではありませんが)「iPod からウォークマンに買い換えたら、iTunes Store で購入した DRM つきの楽曲が転送できなくなった」。物理的に CD というメディアでの楽曲販売が主流だった時代であれば、どのお店で買った CD でもテープや MD、iPod どんなメディアにでもダビングができたはずです。
「ハイビジョンの動画ファイル、同じ『.avi』という拡張子なのに、この機器で片方は再生できるけど、もう一方は再生できない」。よくよく調べてみたら、コンテナフォーマット(ファイル形式)は同じ AVI だけど、コーデックが違う。コンテナとコーデックって何?
「『DLNA』『HDMI』『i.LINK』。違うメーカーの機器同士を繋いでみたけどなぜか認識しない」。業界標準の方式のはずじゃなかったの?

デジタルメディアやデジタル機器にまつわるこんな話は枚挙にいとまがありません。世間一般から見ればこの手の知識をかなり持っているほうだと思われる私でさえも、こういう部分で困ったことは数知れず。しかも、年々新しい規格やフォーマットは増える一方、常に勉強していなければついていけない世界でもあります。

ここ 10 年のテクノロジーの進歩により、デジタル化、ネットワーク化、ワイヤレス化により、10 年前では想像もできなかったほど便利になった反面、上記のように逆に不便になったこともたくさんあります。
そして、そういうことに詳しくない人にとっては、それらは「よくわからないもの」というイメージで定着してしまい、一方で詳しい人にとってはそれらの技術や知識は「当たり前」というギャップが広がっているのが残念ながら現状。詳しい人からすると当たり前すぎて、それが使いづらいことに気づいていない部分もあるはずです。

本田さん曰く、そういう認識の格差が拡がって、「終わってしまった」のが現在の DLNA ではないか、と。確かに、DLNA という規格が起ち上がって 6 年、実は多くの機器に DLNA 機能が標準搭載されるようになった反面、DLNA といえば「ああ、あの繋がらないやつね」とか「あのなんだかよくわからないけどめんどくさいやつ」とか「できれば避けて通りたいもの/なくても困らないし」みたいな認識が多くの人についてしまっているのは事実でしょう。そして、既についてしまったネガティブイメージを今から覆すのは、ゼロから築き上げるよりもむしろ難しかったりします。
このあたりの歴史をずっと追いかけてきて、ご自宅にもホームネットワーク環境を構築されている本田さんにズバリこう言われてしまうと、非常に重いものがありますね・・・。

GET FREEDOM

でも、「デジタルメディアを自由に扱いたい」という欲求はきっと根源的にあって、本当はこの動画はテレビの大画面で観たい、この音楽はリビングのステレオで聴きたいけど、面倒だから/できないからネットワークに繋がっている PC やスマートフォンの画面や音質でガマンしてしまう、というのは誰もが一度は経験したことがあるはずです。
昔だったら、それは赤白黄色のケーブルで繋げばそれだけで(クオリティはさておき)映って音が出たものでしたが、それがデジタルとワイヤレスやネットワークに置き換わった瞬間、簡単にはできなくなりました。デジタルメディアもワイヤレスもネットワークも、目で見て物理的にわかる世界ではなくなったことが、大きな原因の一つでしょう。

でも「デジタル化、ネットワーク化で不便になった」で止まっていては進歩はありません。本来、アナログ時代よりも便利に、より豊かにしてくれるはずだったデジタル技術は、もう一度本来の役割を果たすべきです。

GET FREEDOM

「クオリティの高いコンテンツや情報を、もっと簡単に、便利に、自由に扱いたい」。この欲求はこれからもきっと萎むことはないでしょう。デジタル化でクオリティや伝達のスピードが向上することで、むしろ従来以上にその欲求は強くなるはずです。

デジタルメディアを楽しむ自由をもう一度、この手に。

この話は DLNA に限ったことではなく、コンテンツの互換性だったり DRM だったり、様々な分野に言えることではありますが、少なくともホームネットワークに関して言えば、DLNA は技術として悪いものではなく、ちゃんと使いこなすことさえできれば非常に便利な規格。ただ、規格書の解釈の違いやメーカー側の事情などによって、使いこなすにはユーザー側の努力が必要だったり、結局同一メーカーの機器で揃えなくてはならなかったりするのが現状です。
でも、DLNA を使いこなす上で最もハードルになる機器ごとの特性の違いを柔軟に吸収し、またネットワーク内で分散しがちなコンテンツをまとめて見せてくれる仕組みがあれば、ユーザー側の負担は軽減され、ホームネットワークのあるべき姿である「誰でも簡単に扱える」という状態に一歩近づくのでは?という発想でおそらく作られたのが、Twonky というソフトウェア。

ここで、本田さんからの提案。

GET FREEDOM

誰もがやりたいと思っていること(持っているいくつものデジタル機器を繋いで、自由にデジタルメディアを楽しむこと)を、シンプルに、当たり前のように実現できる未来。特別な知識やスキルを持っていなくても、それができる世界。それはハードウェアやソフトウェア、コンテンツの提供側だけではなく、もしかしたらこうやって blog でそれらの技術に言及する我々の意識も変えていく必要があるのかもしれません。

Twonky はまだまだ起ち上がったばかりのソフトウェアで、外野的な立場から各機器間の接続を仲介する、無名のソリューションかもしれません。でも、そういう小さなものであっても、それによっていろいろな機器が一度繋がり始めれば、世の中が変わってくるはず。全てのデジタルデバイスが対等な立場で繋がりあって、全てのデジタルメディアが普通に再生できるようになれば・・・今度こそ、私たちが思い描いていたような未来がやってくるかもしれません。

Twonky が将来的にそのような「誰でも当たり前に使える」世界を目指しているのであれば、私も誰にでも理解できるような表現を心がけてみようと思います。私は基本的に文章がクドいのでどこまで簡単にできるか分かりませんが(笑)、Twonky を自宅の環境で試してみた暁には、そういった観点で使用感をまとめてみるつもりです。

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投稿者 B : 23:35 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック

2010/11/17 (Wed.)

ホームネットワークの敷居を下げる「Twonky」 -Twonky モノフェローズイベントレポート (1)

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先日、レビューサイト「みんぽす」のモノフェローズ(登録ブロガー)向けイベントに参加してきました。
この手のブロガーイベントに参加するのはかなり久しぶり。そしてみんぽすのイベントにモノフェローズとして参加するのは初めてです。私の友人にはモノフェローズに参加している人が多く、イベントレポートや商品レビュー記事もよく読みますが、いざ自分で書くとなると少し構えてしまいますね(笑。

さておき、本題。今回のイベントはこの企業で開催されました。

パケットビデオ / Twonky™

PacketVideo

とはいっても社名を聞いたこともないという人がほとんどではないでしょうか。私も、つい先月の CEATEC で、フリーランスジャーナリスト・本田雅一氏のパネルディスカッションで同社のソフトウェアが紹介されたことで初めて知ったくらい。で、このときからパケットビデオ社の「Twonky」というホームネットワーク(DLNA)用ソフトウェアが気になっていました。

パケットビデオ・ジャパン社長 高木和典氏

この方が、パケットビデオ・ジャパン(株)の代表取締役社長、高木和典氏。今回は主に高木氏からパケットビデオ社と「Twonky」について、お話を伺ってきました。

PacketVideo

まずはパケットビデオという会社の成り立ちから。

「パケット」というと多くの方は携帯電話のパケット通信を思い浮かべると思いますが、そのものズバリ、当初は MPEG-4 関連の技術を軸に携帯電話向けの動画プレイヤーアプリなどの開発を行っていたとのこと。MPEG-4 といえば今でこそ AVCHD に代表されるハイビジョン動画用圧縮フォーマットのイメージがありますが、昔はポータブル機器向けの規格でしたね。
この事業立ち上げを行うために、動画のネットワーク配信に耐える 3G 通信インフラが世界で最も整っていた日本市場に目を向けたのが、パケットビデオ・ジャパンの生い立ちだそうです。

ここで、勘のいい人ならそのケータイ用の動画再生ソフトのメーカーがなぜホームネットワーク?という疑問を持つと思いますが、話はここから。
その後、PV 社のソフトウェアはいくつかの国産携帯電話端末に採用されたそうですが、当時の携帯電話のソフトウェアは基本的に組み込み。機器間でのコンテンツの互換性も低く、これでは当初の「MPEG-4 ベースの動画コンテンツを誰でも気軽に楽しめるようにする」という目的を達成できない!ということで、「Twonky」の開発元である米 TwonkyVision 社を買収し、DLNA と携帯電話を中心とするモバイルデバイスを繋ぐことを考えました。

そして、この 10 月にリリースしたのが DLNA 対応の Android アプリ「Twonky Mobile」です。

PacketVideo

「Twonky」には Android アプリだけでなく PC 版もあり、また先日発表になった docomo のフィーチャーフォン冬モデルの一部にも(Twonky の名前は出てこないものの)搭載されているとか。
PV 社がこれらのソフトウェアで実現したいと考えているのは、視聴したいコンテンツが家の中のどこにあるかを(場合によってはインターネット上のどこにあるか、も)意識することなく、なおかつデバイスに縛られずに、その時々で最適な端末で楽しむことができる世界。例えばこないだ撮った写真は PC の HDD の中に保存したから PC で見よう、とか、録画したテレビ番組は BD レコーダに入っているからリビングのテレビで観よう、とかいうことを考えずに、PC の HDD の中に入っている写真をリビングのテレビで観たり、録画したテレビ番組を寝室のタブレット端末で観たりすることができる世界のことです。

ん?でもそれって PC や家電の世界ではもうずっと昔から言われてることですよね。
実は今でも、技術的にはほぼ実現できているんです。でも、手順が難しかったり、面倒くさかったり、制限事項がいろいろあったり、メーカー間で微妙に互換性がなかったり、とにかくもろもろの理由で、ごく限られた人々しかその利便性を享受できていないのが現実だと思います。

私も自宅にはネットワークを完備して DLNA の環境も構築してはいますが、コンテンツによっては特定機器の組み合わせで再生できなかったり、肝心の UI が使いにくかったりで、必ずしも日常的に活用できているとは言えない状況。

Twonky が「できること」も、

Twonky

とか、

Twonky

とかいった感じで、基本的には DLNA が示してくれた世界と何ら変わりはありません。

そりゃそうです、Twonky 自体は普通よりちょっと賢い、というか気がきく DLNA サーバ/クライアントソフトウェアに携帯電話やスマートフォンとの親和性を持たせたものにすぎないのだから。

Twonky

とか言ってしまうと全然たいしたことのないものに聞こえてしまうかもしれませんが、この「気がきく」というところが重要。というか、普通の DLNA 対応機器が気がきかなさすぎなわけですが(笑。

Twonky は DLNA 機器の仲介役、あるいは通訳のような位置づけで、Twonky 自身が持っている各 DLNA 機器の対応フォーマットデータベースを見ながら、普通であれば再生できないような組み合わせ(例えば WMA の動画を WMA 非対応のテレビで再生するなど)でも、Twonky が自動的に再生側で対応しているフォーマットに変換しながら送出してくれるため、ユーザーは各ネットワーククライアントの仕様を気にせずにコンテンツを再生すれば良いわけです。
また、コンテンツはホームネットワーク上に限らずインターネット上のものに対しても有効で、例えば YouTube のコンテンツをスマートフォンでストリーミングで受けながら、リアルタイムにプロトコル変換してテレビにストリーミング再配信するようなこともできます。つまり、分かりやすく言えばスマートフォンや PC があれば、YouTube に対応していないテレビが(DLNA のレンダラー機能に対応している必要がありますが)YouTube 対応になるようなもの。

また、複数の PC や NAS 等にコンテンツが分散しているような場合でも、Twonky がネットワーク上に存在するコンテンツを一覧表示してくれるため、あの動画どこに入れたっけ・・・と探す手間も省けます(最近は他の DLNA サーバソフトウェアでも同様のコンテンツコレクション機能を持っていることはありますが)。
今後、それほど PC・AV マニアでなくても自宅に PC やレコーダ、ゲーム機、NAS、無線ルータなど DLNA サーバ機能を持った機器を複数所有する家庭が増えていくでしょうから、こういった機能はそれらの機器を有効活用できる可能性を広げてくれそうです。

そして Twonky で最も面白いのは何と言っても「BEAM」機能。再生したいコンテンツをスマートフォンや PC の画面で選び、実際の再生はテレビやオーディオ機器に「BEAM」(まさにコンテンツがスマートフォンから再生機器にビーム送信されているイメージ)で送ることができるのです。

Twonky

↑の写真は、スマートフォンでまさにイベント会場の動画を撮影し、テレビ(レンダラー対応のもの)に BEAM して再生しているところ。今までならば、スマートフォンで撮ったビデオはスマートフォンをテレビに繋ぐなり、メモリーカードをテレビに挿すなりしないと再生できませんでしたが、そんな手順を踏まなくてもワイヤレスで瞬時に送れるというのは画期的。
技術的にはレンダラー機能を使っているのでそんなに目新しいわけではありませんが、コンテンツのフォーマットを意識しなくても良いことと、スマートデバイスをあたかもリモコンのようにして AV 機器を操れるのが面白いじゃないですか。こういう使いかた、やってみたいとずっと思ってました。

多くのユーザーにとって夢の世界を描いてくれていたはずの DLNA も、実際に使ってみるとなんだかんだで使い切れず、厳しい現実を見せつけられていたのが、Twonky によってようやくその夢が「現実」になるときが近づくのかもしれません。諦めていたホームネットワークが、ようやく一般ユーザーのものになる・・・かも。
とはいえ、正直なところ UI や操作性についてはパッと見でもまだまだこなれていない印象はありますが、少なくともその可能性は垣間見えた気がしました。実際のところどうなのか?簡単で便利で使いやすくて楽しいのか?は、追って自宅の環境で Twonky を使って評価してみたいと思います。

でもその前に、イベント後半のレポートに続きます。

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投稿者 B : 23:59 | Home Network | Minpos Review | PC | コメント (0) | トラックバック