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2017/07/01 (Sat.)

20

20th

あれから 20 年が経ちました。

あまり誰も祝っていないようなので、せめて私くらいはと思ってここでひっそりお祝いしようと思います。

20th

あの頃、20 年後がこうなっているなんて想像できていた人はいないでしょうが、どんな形であれ、時間は経ったわけです。
自分にとっては人生のちょうど半分にあたる時間。

20th

いろんなことがあったし、いろんな人と出会えました。
これは間違いなく現在の自分を作ってきたと言っていい。

20th

20 年ありがとう。

そして、これからもよろしく。

投稿者 B : 22:20 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2016/08/22 (Mon.)

VAIO Fit 11A の Wi-Fi モジュール換装

VAIO Fit 11A

ウチの奥さん用 PC である VAIO Fit 11A ですが、以前から「無線が切れやすい」という相談を受けていました。
今までチマチマ設定を変更したりしながらダマシダマシ使っていたんですが、いろいろいじってもなかなか改善する気配がなく。ここで原因として考えられるのは、以下のどれかあるいは複数の組み合わせ。

  • 内蔵 Wi-Fi モジュールの性能が悪い
  • 内蔵 Wi-Fi アンテナの性能が悪い
  • PC のハードウェア的な問題(Wi-Fi 周りの電源制御がうまくできていない等)
  • Wi-Fi ルータの性能が悪い
  • Wi-Fi ルータと PC の相性が悪い
ルータ側はこまごまとした不満はあるものの、他の PC やスマホとの組み合わせでは特に問題が起きていないので、PC 側が原因だと思われます。メインボード側やアンテナには手を出せないので、とりあえず対処のしようがある内蔵 Wi-Fi モジュールを換装してみることにしました。

Broadcom BCM43142

デバイスマネージャでネットワークアダプタを確認すると、「BCM43142」という Wi-Fi+Bluetooth のコンボアダプタが内蔵されているようです。購入時のスペックだと確か IEEE 802.11b/g/n つまり 2.4GHz 帯のみに対応したアダプタのはず。
しかし調べてみると「BCM43142」というのはあくまでチップの名称であり、搭載されているモジュールの仕様が判りません。これでは換装用のモジュールも手配できないので(まあ十中八九 mini PCI-Express のハーフサイズカードなんだろうけど)、いったん分解して中身を確認。

VAIO Fit 11A

VAIO Fit 11A という機種自体、販売台数がかなり少ないようで、ググってみても分解記事は全く見つかりませんでした(泣。でも Fit A シリーズのサイズ違いの分解記事はいくつかあったので、それを参考にしながらバラしていきます。
シャシーを留めているネジは全て本体底面、中ほどの三本の黒いネジと、あとはヒンジ側およびパームレスト側のゴム脚の下に隠されています。

VAIO Fit 11A

三本の黒ネジに加えてパームレスト側のゴム脚下に四本、ヒンジ側のゴム脚の下に各一本のネジを外していきます。
これでもボトムカバーはキーボードユニットに張り付いたままですが、あとはツメで留まっているだけなので、ヘラのようなものを隙間にねじ込んで慎重に剥がしていくとボトムカバー全体がバカッと外れます。
なお、ボトムカバーには NFC モジュールが装着されていて、メインボードとボトムカバーがフレキシブルケーブルで接続されています。ボトムカバーを外す際には勢い余ってこのフレキケーブルにダメージを与えないよう注意が必要です。まあ Fit 11A で NFC 使ったことないですが(ぉ

ちなみにゴム脚は両面テープで貼られているだけなのですが、ゴム脚を剥がすと両面テープの粘着力はほぼなくなってしまうので、別途新品の両面テープを適当な形にカットして貼り直してやると良いでしょう。私は分解と再組み立てよりもこの両面テープを丁寧に切る作業のほうが時間かかりました(笑

VAIO Fit 11A

ボトムカバーが外れてメインボードが露わになりました。
近年のモバイル PC のギッチギチ基板を見慣れた目には、かなり余裕あるスカスカ基板に見えます(笑

目的の Wi-Fi モジュールは左側のスロットに装着されていました。
ちなみにその上にはカードタイプの SSD が装着されているので、SSD を換装したい場合もここから作業できます。

VAIO Fit 11A

案の定、mini PCI-Express ハーフサイズの Wi-Fi カードでした。
カード上のラベルを見ると、モジュールとしての製品名は「BCM943142HM」というようです。Dell や Lenovo の低価格モデルにも採用されているようですね。
固定用のネジ一本と二本のアンテナケーブルを外すと、スロットからカードが抜けます。

換装用に購入した Wi-Fi カードはこちら。

Intel / Dual Band Wireless-AC 7260 + Bluetooth

Intel Wireless-AC 7260

Intel の「Wireless-AC 7260」という Wi-Fi+Bluetooth のコンボカードです。
Wi-Fi は IEEE 802.11ac まで対応していて、この部分だけ私のプライベート PC である VAIO Duo 13 よりも世代が新しくなってしまった(笑

何かこだわりがあった、というよりはある程度実績があって価格も含めた入手性が良いモジュールを探した結果、これが最もコストパフォーマンスが良いと思ったので選択。
一昔前ならこういうパーツはアキバのモバイル系パーツショップに行くか eBay で入手するのが常道でしたが、今やこれも Amazon で探すのが一番手っ取り早いという。

Intel Wireless-AC 7260

バルク品ですが、パッケージには基板のほかに固定用の金具とネジがセットになっていました。
が、今回はこの金具とネジは使いません。

Intel Wireless-AC 7260

Wireless-AC 7260 を装着する前に、Intel のサポートサイトから対応する Wi-Fi と Bluetooth のドライバをダウンロードしてインストールしておきます。
他のデバイスと違ってネットワークアダプタなので、あらかじめダウンロードしておかないと後が面倒なので。

VAIO Fit 11A

ドライバをインストールしたら、Wi-Fi カードを差し替えてアンテナケーブルを挿し、分解時と逆の手順で元に戻していきます。

Intel Wireless-AC 7260

Windows を起動すると、デバイスマネージャ上では Wi-Fi と Bluetooth のアダプタがそれぞれ Intel のものに無事置き換えられています。

Intel Wireless-AC 7260

Wi-Fi ルータにも問題なく接続完了。Wireless-AC 7260 は 5GHz 帯にも対応したアダプタなので、5GHz 帯のアクセスポイントにも無事接続できています。Fit 11A にはもともと 5GHz 対応の Wi-Fi オプションが用意されていないため、5GHz 対応のアダプタに換装してもアンテナが対応していない(または性能が出ない)かもしれないと思いましたが、Windows のアンテナピクト表示を信用する限りは 2.4GHz 帯と同等以上の性能が出ているようです。

で、Wi-Fi が切れる症状が改善したかどうかですが...相変わらず切れるは切れるようです(´д`)。これは本体側が原因である可能性が高いですね。が、混信しづらい 5GHz 帯で繋ぐようにしたせいか、以前よりは多少マシになっているような気も。
設定をいじりながらもうしばらく様子を見てみますが、これでダメそうなら次はルータの方を買い換えてみるかなあ。

Intel / Dual Band Wireless-AC 7260 + Bluetooth

B00EQM8IHA

投稿者 B : 22:11 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2016/05/18 (Wed.)

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

仕事用 PC を、VAIO Pro 13 から VAIO Z に乗り換えました。

VAIO Z

Pro 13 だとちょっと力不足を感じる場面があったり、キーボードやタッチパッドのフィーリングがイマイチ気に入らなかったり(mk2 ではだいぶ良くなってるみたいですが)したので、思い切って Z に。
長年 1kg 前後のマシンばかり使ってきた身には 1.3kg を超える PC はさすがにちょっとズッシリきますが、それを補って余りあるパフォーマンスはいいですね。

で、私は基本的に仕事用のモバイルノートには必ずプライバシーフィルタをつけるようにしているので、これを買ってみました。

PDA 工房 / Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

VAIO Z(フリップモデル)の液晶は段差のないタッチパネルなので、エレコム等から発売されている汎用品のプライバシーフィルタは装着すると不格好になってしまいます。
でもさすがに VAIO Z 専用タイプは出てないだろうなあ...とダメモトで探してみたら、なんとあったという(笑)。こういうマニアックなアクセサリーを探すとけっこうな頻度でヒットする PDA 工房さん、WorkPad や CLIE を使っていた頃から長年お世話になってます...。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

さっそく貼ってみました。
汎用品のプライバシーフィルタは隅っこをテープで留めるものが一般的ですが、この VAIO Z 用のプライバシーフィルタは液晶保護シート方式で、液晶面にペタッと貼り込んでしまうタイプ。人に画面を見せるときにサッと外せないのがデメリットですが、まあ私は人に画面を直接見せる機会自体そんなにないので大丈夫です。

プライバシーフィルタの表面はアンチグレアなので、何も貼っていない状態に比べて外光の映り込みが気にならなくなるのもメリットかな。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

サイズ感はミヤビックスの液晶保護シートほどじゃないけどそれなりにピッチリ作られています。
画面下の Windows ボタンと、画面上のカメラおよびセンサ類の部分だけがくり抜かれた形状。

タッチパネルの反応が悪くならないか不安でしたが、まあ多少は感度に影響はあるものの、普通に使えています。
ペンも問題なく使える模様。あまりハードにペンを使うとフィルタの表面に傷がつきそうなので、様子を見ながら使う必要がありますが。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

のぞき見防止の度合いを見てみましょう。

画面輝度を 100% に設定して、右斜め 45° からのぞき込むとこんな感じ。
画面の右半分はけっこうしっかり見えてしまっています。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

これを、画面輝度 25% まで落とすとかなり横からの視認性が悪くなり、そうとう大きなフォントサイズで作業していない限りは判読できない感じに。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

左斜め 45° から。
画面輝度 100% だと、やっぱり左半分は読めてしまいます。が、右側から見たときに比べて画面は薄暗く見えます。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

輝度 25%。
やはり完全に見えなくはなりませんが、かなり視認性は落ちてきます。
実際屋外でもない限り、輝度 25% でも実用上問題はないので、外で仕事するときはこのくらいが良いかな。

Privacy Shield モンスター PC VAIO Z

液晶のベゼルが出っ張っていないので、このプライバシーフィルタをつけると液晶側の厚みが増して本体が閉じにくくなるかな?と少し心配でしたが、干渉しないギリギリの厚さで作られているようで、問題なく閉じることができました。
言い換えればこれだけ薄いフィルタを使っているので、一般的なプライバシーフィルタに比べるとのぞき見防止効果がやや薄い、ということなのでしょう。それでもないよりは全然マシなので、あとは工夫で何とかします。

VAIO Z

やっぱり新しい PC は使っていて気持ちが良いですね。
仕事のほうも、このマシンに負けないような成果を出さないと。

VAIO / VAIO Z VJZ13B1icon

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投稿者 B : 23:13 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/10/16 (Fri.)

ソニー製 VAIO の Windows 10 アップグレード情報公開

昨日、ソニー製 VAIO(のうち、Win8.1 プリインストールモデル)の Windows 10 アップグレード情報がようやく公開されました。

Windows 10情報 | Windows情報 | パーソナルコンピューター VAIO® | サポート・お問い合わせ | ソニー

まあ私は正式情報を待たずに自己責任で Duo 13 をアップグレードしてしまっているんですが、それでもアップグレード用ドライバやユーティリティが提供されているかな、と思ったら、公開された情報は

  • 手順は旧 OS 上で Windows Update と VAIO Update を全部適用→OS アップグレード→Win10 上で Windows Update と VAIO Update を適用してね
  • 既知の不具合はこれですよ
だけという(;´Д`)ヾ。

手順は公式情報が出る前に自分でやったやり方と同じだし、不具合(といっても実用上問題あるのは高画質化エンジン X-Reality for mobile で動画の表示が崩れることくらい)に関しても、既にユーザー有志で対処法が確立されているし。待った甲斐がなかったとも言えるけど、最初に自分でやった手順が間違っていなくて安心しました。
Windows 8 プリインストールモデル(私の場合は Pro 11)については 11 月情報公開予定とのことですが、たぶん同じレベルなんだろうな、ということでひとまず安心して使い続けることとします。

Windows 10 そのものにもだいぶ慣れてきたし、年末年始あたりにちょっと時間を作って自作機のほうも Windows 10 にしてみますかね。

Microsoft / Windows 10 Home

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投稿者 B : 23:00 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/07/01 (Wed.)

VAIO Pro 名刺ケース

VAIO Z/Z Canvas の名刺ケースを買った際に、「Pro 11/13 ユーザーとしては Pro バージョンも揃えたいところですが、もう入手不可能なのが悔しいところ」と書いたところ、心ある方から譲渡の申し出をいただいてしまいました。

VAIO Pro 名刺ケース


というわけで、ありがたく頂戴しました。何でも書いてみるものですね...。

昨年、VAIO 株式会社の設立記者会見に出席したプレスのみに配布された、VAIO Pro シリーズの名刺入れです。Z/Z Canvas の名刺ケースはこれの派生形なわけで、むしろこちらがオリジナル。

VAIO Pro 名刺ケース

天板の VAIO ロゴはもちろんのこと、側面のコネクタ類や吸排気口までプリントでしっかり再現。ヒンジ部分のアルミパーツもちゃんと色分けで再現しているなど、芸が細かいです。

VAIO Pro 名刺ケース

底面のデザインまで線画で表現されています。現行の VAIO Pro 13 | mk2 では底面の拡張バッテリ端子がなくなっているので、この名刺ケースはあくまで初代 VAIO Pro としてのデザイン、ということになります。どこかで mk2 バージョンが登場したりするのでしょうか。

VAIO Pro 名刺ケース

開いたところもちゃんと VAIO。Z/Z Canvas がモバイル PC としてはちょっと変わった形をしているので、むしろ Pro のほうがこうやって名刺ケース化したときにしっくりくる感はありますね。

VAIO Pro 名刺ケース

この名刺入れで、むしろ名刺入れ本体よりも話題になっていたのが、中に入っているこのカード。全部紹介していると膨大な量になるので詳細はアスキーの記事に譲るとして、ここでは特に私が思い入れのある機種についていくつか紹介していきます。

VAIO Pro 名刺ケース

いろんな意味で「原点」となった、PCG-505。これが最初の VAIO、と誤解している人も少なくないですが、505 は VAIO が始まって 4 ヶ月後に登場したモデルに過ぎず、日本国内における「初代 VAIO」はデスクトップ型の PCV-T700MR、A4 ノート型の PCG-707・705 が始祖にあたります。しかし当時 PCG-505 が市場に与えたインパクトはすさまじく、この後に発売されたモバイルノートが ThinkPad を除いて軒並みマグネシウム筐体の「銀パソ」になってしまったほど。
これが後の私の人生をも変えることになったことは、もはや言うまでもありません。

VAIO Pro 名刺ケース

裏面には製品開発にまつわるエピソードが書かれています。PCG-505 はもともと A4 ノートとして開発されていたのが、上層部の鶴の一声で仕切り直しになり、極薄モバイルノートとして作り直された、というのは古いファンには有名な話。この薄さのために天板の VAIO ロゴは彫り込みではなくプリントだったのが、2 年後のブラッシュアップモデル PCG-N505SR ではついに「へこ文字」化されたこともまだ記憶に新しいところです。当時は学生だったからそうそう買い換えられなかったけれど、欲しかったなあ(その後、N505 シリーズは紆余曲折を経て私の手元にあります)。

VAIO Pro 名刺ケース

一気に時代が進んで 2003 年、505 シリーズの復権とばかりに登場した PCG-X505。薄さと軽さを最優先してそれ以外のすべてを後回しにするという思い切ったモデルでした。でもこのトンガリ具合に惹かれて買わざるを得なかった、思い出深い機種です。当時、VAIO ノートの天板にカーボン柄のカッティングシートを貼って「カーボンルック」とか言っていたところで、中の人に「カーボンルックじゃなくてホンモノのカーボンですよ」と煽られては、買うしかないじゃないですか(ぉ。
PC をローンで買ったのは後にも先にもこれ一台きりですよ。それくらい所有欲を刺激されたモデルです。

VAIO Pro 名刺ケース

基本的に極端に薄い PC か極端に軽い PC かしか使わない私ですが、この type U もその一つ。当時は私が世界で一番これを使い込んでいる自信があったくらいによく使いました(笑。短期間のうちに SSD やワンセグなど、どんどんスペックアップしていったのを覚えています。
他のウルトラモバイル系 VAIO と同様に短命に終わってしまったシリーズですが、スライドキーボードのギミックは、のちの VAIO Duo シリーズに繋がっていると言えます。

VAIO Pro 名刺ケース

type U の次に出てきたのが、同じく UMPC でありながらスタイルを大きく変えた type P。これもかなり使い込みました。長年のVAIO C1 シリーズユーザーとしては、しっくりくるサイズ感ではあります。登場したタイミング的にネットブックの亜種のような見られ方をしていたり、モバイルコンピューティングの主流が徐々に PC からスマホへ移り始めた頃だったことが、状況を複雑にしていたような気はします。
Atom Z シリーズのパフォーマンスにはいろいろと難儀しましたが、CPU や内蔵 GPU の性能というよりも、ストレージインターフェースが古めかしい PATA 方式だったことが主要因だったんだろうな、と思います。

このモデルのコンセプトは現在の 8inch 系 2in1 PC が受け継いでいると思いますが、そこに VAIO の名前がないことはいささか寂しい。

VAIO Pro 名刺ケース

今日 7 月 1 日は、VAIO 株式会社が設立されて 1 周年であり、日本国内で初代 VAIO が発売されてから、ちょうど 18 年の節目にあたります。18 年前の今日のことを思い返すと、私もずいぶん遠くに来たんだなあ...という感慨に耽りたくもなりますね。

VAIO Pro 名刺ケース

VAIO の名刺ケースシリーズは、おかげさまでこれにていったんコンプリート。快く譲ってくださった某氏、本当にありがとうございました。
でもこの先、またさらに強烈な新製品が出てきて、新しい名刺ケースにも登場してほしいところです。いやむしろ、名刺ケースの形状に収まらないような、独創的な製品を開発してほしいものです。2 年後には VAIO 生誕 20 周年、それを盛大に祝えるような状況になっていてくれると嬉しいです。

投稿者 B : 18:00 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/05/27 (Wed.)

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

VAIO Cafe で買ってきたお土産。

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

VAIO Z、および Z Canvas を象った名刺ケースです。形状そのものは何の変哲もないアルミ製の名刺ケースですが、VAIO Z/Z Canvas の本体デザインを模した刻印が施されています。

実はこれ、VAIO 株式会社の設立記者会見時にメディア向けにこれの VAIO Pro バージョンが限定配布されていたらしいですが、それの Z/Z Canvas バージョンという位置づけです。

ASCII.jp:VAIOだと思ったでしょ? 残念名刺入れちゃんでした!

Pro 11/13 ユーザーとしては Pro バージョンも揃えたいところですが、もう入手不可能なのが悔しいところ。

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

表面だけじゃなくて裏面や側面にまで刻印されているこだわりよう。側面の端子を再現した部分には、HDMI や AC アダプタの「19.5V」といったシルク印刷まで再現している無駄なハイクオリティとなっています(笑。

ちなみにこの刻印は、VAIO 株式会社の安曇野工場にある、実際に VAIO の製品に刻印を入れるための機械を使って刻まれたとのこと。

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

ケースを開くと、内側にもちゃんと液晶ディスプレイやキーボードの刻印が施されています。ちなみに液晶はフリップしません(ぉ

このアルミケース自体にヘアライン加工が施されているので(VAIO Z の表面はブラスト加工)、VAIO Z というよりもむしろ Fit A シリーズに見えるのが玉に瑕だけど!(笑

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

こちらは Z Canvas バージョン。表面が VAIO の背面、裏面が VAIO の正面という変則的なデザインになっていますが、これにはちゃんと理由があります。

そしてこれもちゃんと側面の端子類まできっちり再現。上面の、00 番の特殊ドライバーで作業する排気スリットまでちゃんと再現されています(笑

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

蓋を開けると、内側にも Z Canvas 背面の刻印が施されているわけですが、蓋の外側の刻印はスタンドを閉じた状態、内側の刻印はスタンドを開いた状態が再現されているという。

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

しかも、名刺ケースの中にはキーボードユニットを模したカードが 1 枚入っていて、Z Canvas のセットを再現することができるわけです。

ただ、この名刺ケースのヒンジは Z Canvas のスタンドのようなスタビライザーが内蔵されているわけではないので、使いやすい角度で固定することができないのが難点(ぉ。

VAIO Z/Z Canvas 名刺ケース

ちなみに私が所有する VAIO の名刺ケースコレクション。左上はごく初期の VAIO で製品カスタマー登録するともらえた初代名刺ケース、右上は VAIO 505 EXTREME を買ったときにもらったソニースタイル限定グッズ(蓋に本体と同じマルチレイヤーカーボンがあしらわれている!)。これで VAIO Pro 版の名刺ケースが入手できれば、私の知る限り VAIO の名刺ケースはコンプリートなんだけどな(笑。

VAIO

VAIO Cafe では名刺ケースのほかにオリジナル T シャツも販売されていました。デザイン自体はなんてことありませんが(却って普段使いしやすいかも)、これの驚きは VAIO(株)の安曇野工場で縫製された、ということ(!)。表面からビスが見えない Z Canvas のデザインにちなんで、縫い目のない構造になっているというこだわり。私が会場入りしたときには既に私の着れるサイズが売り切れていたので買えませんでしたが...。さすがに、小さい T シャツをピッチピチに着て「ミニマルな筐体に詰め込む超高密度実装技術、Z ENGINE!」とか言うわけにもいかず(ぉ

名刺ケースのほうも 2 日目に Z バージョンが、3 日目に Z Canvas バージョンが完売したそうですが、少量ずつ再入荷することもあるらしい、という話も耳にしたので、気になる方は会場に足を運んでみては。

投稿者 B : 22:59 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/05/26 (Tue.)

VAIO meeting 2015#2

2 月に引き続き、VAIO のファンイベント「VAIO meeting 2015#2」に当選したので、参加しに六本木まで行ってきました。

VAIO meeting 2015#2

場所は六本木ヒルズ、TOHO シネマズの手前にある、よく企業コラボカフェを展開しているスペース。期間限定で「VAIO Cafe」を出店しており、その会場内での開催でした。

イベントの様子は既にあちこちに掲載され始めているので子細は割愛しますが、かいつまんでレポートしてみます。

VAIO meeting 2015#2

着席するとまず振る舞われたのがこの「VAIO ラテ」。カフェラテにテンプレートを使ってココアパウダーを振っただけのものですが、こういうのでもちょっと嬉しい。イベントの当選者には無料で一杯サービスされましたが、VAIO Cafe の一般来場者は有料で頼むことができます。

VAIO meeting 2015#2

この日の主役は当然、ようやく正式発表された「VAIO Z Canvas」。当日には VAIO Pro 13 | mk2 も発表されたばかりですが、主役はあくまで Z Canvas。この開発ストーリーを中心にイベントは進行しました。

ちなみに Pro 13mk2 は一見地味なマイナーチェンジながら、旧型ユーザーだけが分かる不満点を着実に潰してきていて、とても完成度の高いビジネスノートに仕上がっています。特に VGA 端子標準搭載とタッチパッドの改善は、先日旧型を買った私としては悔しいところ。

VAIO meeting 2015#2

Z Canvas のキーワードは「クリエイターとの共創」。開発段階から「VAIO Prototype Tablet PC」として Adobe MAX に出展したり、国内のクリエイター陣に試作機を使ってもらってブラッシュアップ、という手法を採ってきましたが、そこに関して詳しい説明がありました。

VAIO meeting 2015#2

具体的には、イラストレーターや漫画家、写真家などにワークフロー(事前の打合せなどのレベルまで含む)や既存のタブレット PC・液晶タブレットへの不満点をヒアリングすることで、彼らが本質的にタブレット PC に求めている要素を把握し、それを実装した上で実機を試してもらい、さらにブラッシュアップする...ということの積み重ね。今までの VAIO にも特定用途に特化したモデルはありましたが、作り込みの部分に関してはスペック重視でごく一般的な使い方における快適さを追求するに留まっていたように思うので、ここまで専門職のワークフローに深く入り込んだ開発スタイルは初めてではないでしょうか。
個人的には、あくまで趣味として写真や動画をいじっている、クリエイターとも言えないレベルの目線で言うと、ちょっと訴求の仕方が専門領域に入りすぎていて自分から遠いように感じてしまいます。が、「専門領域に深く刺し込むことで Mac を上回り、まずはその分野におけるポジションを確立する」のが今の VAIO の戦略だと思うので、その段階のアプローチとしてはある程度正しいのだろうと思います。

イベント的には、前回のようにハードウェアへのこだわり話ばかりだとあんまり変わり映えしないよなあ、と危惧していたのですが、そこに留まらず、このように製品開発のアプローチから従来とは変えてきている、という話を聞けたのはとても良かったです。

VAIO meeting 2015#2

そしてハードウェア面でも、いつもの如くこだわりが満載なわけです。モバイル PC としては史上初(?)のトリプルファンに関しても、ファンごとにフィンの枚数を変えたのはもちろんのこと、フィンの形状自体も不均等にすることでさらに共鳴を抑えて静粛性を確保している、というのは面白い。ヒートパイプもよく見ると立体交差になっていたり、たぶんこの辺の話だけでまともに聞くと 1 時間コース、という奥の深さ。

VAIO meeting 2015#2

でも基板や冷却以上にこだわりが詰まっているのがこの可変スタンド。一見なんてことないスタンドのようですが、

VAIO meeting 2015#2

開発の初期段階では、VAIO Duo 13 のサーフスライダー方式を踏襲しつつ、さらに角度調整機構もつけたスタンドを検討していたそうです。結局サーフスライダー方式では角度調整の幅が狭すぎてお蔵入りになってしまうわけですが、せっかくの Duo シリーズの機構を最初から捨てていたわけではなかった、というのは Duo ユーザーとしては少し報われた気分です。

VAIO meeting 2015#2

最終的には Tap 21 のスタンド機構をベースに、ダンパーやカム周りの構造を煮詰めることで、これだけ小型でありながら角度によってトルクが可変し、片手でも角度調整しやすいスタンドを実現できたとのこと。軽く動かせながら、ペン入力の際にはしっかり支えられるスタンドの実現には、おそらく説明された以上の困難があったものと思われます。生産の道具としてこの価値が認められる人なら、25 万円~という価格は決して高くないのかもしれません。

VAIO meeting 2015#2

いつの間にか恒例行事となりつつある生解体ショーもあったわけですが、その中でも特筆すべき変態エピソード(ぉ)を一つ。この機種、外観からはビスが一本も見えない構造になっていますが、なんと放熱用のスリットの奥にビスが仕込まれています。とまあここまでであれば今までにも似たような構造の機種があったような気がしますが、このビスを外すには 00 番の特殊ドライバーを使い、ビスを半分緩めたところでトップカバーを外す、という構造になっています(スリットがネジ頭の径よりも狭いので、トップカバーを外さないとビスが抜けない!)。これにはさすがに笑ってしまいました。

VAIO meeting 2015#2

イベント後には開発陣が解説をしてくれるタッチ&トライの時間もありましたが、ずっと人だかりで結局私は Z Canvas に触れることができませんでした(´д`)。まあ既に販売店での展示は始まっているので、お店で触れば良い話ですが。

Z Canvas、Z、Pro 13mk2、Fit 15mk2 と一通りのラインアップが揃ったところで、まずは一段落といったところでしょうか。スタッフの皆さんの雰囲気も、前回以上にポジティブで、ようやく会社として軌道に乗りつつある、ということなのかもしれません。
ようやく新製品が出そろったばかりですが、個人的にはそろそろまたちっちゃいのを作ってほしいところ。この次も期待しています。

VAIO / VAIO Z VJZ12A1icon

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投稿者 B : 23:59 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/03/30 (Mon.)

VAIO Pro 13 用プライバシーフィルタ

かれこれ前職の頃からずっと、私は仕事用のノート PC ではプライバシーフィルタを使っています。最近は減ったけど社外で PC 作業をすることが少なくないので、できる限りの機密保護はしておきたいもの。とはいえ、VAIO Pro シリーズではそれまで長らく用意されていた純正プライバシーフィルタが存在しません。仕方がないので、サードパーティ製のプライバシーフィルタを探して買ってみました。

エレコム / のぞき見防止フィルター EF-PFS133W2

EF-PFS133W2

プライバシーフィルタの定番といえば住友スリーエムでしょう。確か、かつての VAIO 純正品もフィルタ自体はスリーエムが製造していたはずです。が、スリーエムのプライバシーフィルタは、性能は良いけどちょっとお高め。エレコムから出ていたこの製品を買ってみました。外寸がスリーエムと全く同一だったので OEM 品かとも思いましたが、透過率や表面硬度などのスペックが異なるので、違う製造元のようです。

EF-PFS133W2

このプライバシーフィルタはあくまで汎用品なので、液晶モニタへの取付はシールを使って貼り付けるような形になります。取付方法は用途によって選べるようになっていて、両面シールで画面に直接貼り付ける(固定式)か、ベゼルにシールを貼って貼り付ける(固定式)か、ベゼルに付け外し可能なタイプのシールをつけて取り付ける(非固定式)かの三通りがあります。

EF-PFS133W2

取付用のシールも三種類付属。固定式できっちり貼り付けたほうが画面の視認性も良くなるのでしょうが、私はごくたまに画面を複数人で覗き込んで打ち合わせるようなこともあるので、固定式では都合が悪い。結局、多少の視認性が犠牲になることは覚悟で、付け外し可能タイプのシールを使って取り付けます。

EF-PFS133W2

装着してみるとこんな感じになります。シール貼り付けは見た目的には美しくありませんが、背に腹は替えられません。取り外す際には、フィルタを上側に引き抜いてやることになります。

何もつけない状態に比べると多少視認性は下がってしまいますが、作業に支障が出ない程度には透過性も確保されています。

EF-PFS133W2

斜め 45° くらいから覗き込むとこんな感じ。バックライト最大、かつコントラストの高い(白黒の)壁紙を使っているので壁紙の VAIO ロゴがうっすらと見えてしまっていますが、画面輝度を半分くらいに下げて、かつ文書などの細かい文字を表示させている分には周りからは全く内容が確認できない状態は確保できる、と言えそうです。

EF-PFS133W2

ただ、あくまで汎用品なので、画面の周囲に 1~2mm の余白ができてしまうのは過去の純正オプションとは異なるところ。とはいえ隙間から見えるのはせいぜいウィンドウの縁の端くらいなので、実用上問題はないと言えます。この辺は、固定式の貼り付け方法を使えばもう少し追い込めるところですが、使い勝手が悪くなってしまうので。

純正でこういうオプションが用意されなくなってしまうというのも世知辛い世の中ですが、サードパーティからリーズナブルな選択肢が用意されているので、これで良しとしましょう。

エレコム / のぞき見防止フィルター EF-PFS133W2

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投稿者 B : 22:30 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/03/13 (Fri.)

VAIO Pro 13

私を落胆させるだけだった某なんとかフォンのことは置いておいて(ぉ、このタイミングで仕事用 PC を新調しました。

VAIO Pro 13

今まで使っていたのは VAIO Z2。メイン兼モバイルマシンとしてハードに使ってきたので、あちこちにガタが来ていました。まあ今買うなら新 VAIO Z にすべきところなんでしょうが、11inch 以下のモバイルノートを長年使ってきた身からすると、1.2kg 以上のノートは持ち歩きたくない。最近特に肩や腰に来やすい年頃になってきたし、軽いに越したことはない。自宅用メインマシンとしてであれば、VAIO Z はこれ以上なく理想的なノート PC ですが。

で、これに。

VAIO / VAIO Pro 13

VAIO Pro 13

VAIO Z2 からだと最も違和感なく乗り換えられるのがこのクラスだと思います。デザインも同系統だしね。

ソニー時代の製品をほぼそのまま移行しただけのモデルですが、かつてソニーロゴがあった箇所に何もなくなっているのを見ると、寂しく感じますね。

VAIO Pro 13

私はプライベート用にソニー時代の Pro 11 も持っているので、使い慣れた機種ではあります。でも、個人用はタッチパネルあり、仕事用はタッチパネルなしにしてしまったので、なまじ似ているだけに毎日 10 回は仕事用 PC で画面にタッチしそうになってしまうのがネック(ぉ。

VAIO Pro 13

Z2 と比べると重さは約 1,150g→940g なので 200g 近く軽くなったことになりますが、体感的には 2/3 くらいになった感覚。カバンに入れても違いが分かるレベルの軽さです。

超低電圧版 CPU だけど、今の仕事ではそれほど重い処理をガンガンするわけでもないので、十分です。新 VAIO Z に触った後だと、キーボードやタッチパッド周りはさすがに物足りなさを感じますが(笑

VAIO Pro 13

不満はやっぱりディスプレイ出力が HDMI に限られていること(アダプタ経由でアナログ RGB 出力も可能)。仕事上だと、まだまだ HDMI に対応していないプロジェクタが多いので、プレゼンや会議の際に意外とディスプレイアダプタを忘れがちなのが苦労しますね。この不便さはかつて X505 を使っていたとき以来の感覚で、この苦労は "attitude" とか言ってカッコつけてる場合ではありません(ぉ。

でも、仕事マシンを買い換えたのは 3 年半ぶり。タッチなし PC で Windows 8 を使うのは正直苦痛ですが(´д`)、やっぱり薄くて軽いことはいいことです。これもまた 3 年くらい使うことになるんだろうし、大事に使ってやりたいと思います。

VAIO / VAIO Pro 13icon

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投稿者 B : 23:59 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

2015/02/18 (Wed.)

VAIO meeting 2015

VAIO の新製品発表に伴うユーザーイベント「VAIO meeting 2015」に参加してきました。

VAIO meeting 2015

ユーザー側の参加人数は 150 人程度、といった感じでした。倍率は十数倍あったということなので、2,000 名の中から選ばれるという狭き門だったようですね...。私は VAIO のイベントに参加するのはおよそ 10 年ぶりなので、いろんな意味で感慨深いものがあります。
既にあちこちのサイトでイベントレポートが掲載され始めていて、同じような記事を書いてもあまり意味がないと思うので、私はちょっと違う切り口でまとめてみようと思います。

VAIO meeting 2015

イベントが始まるや否や、経営陣の挨拶と新製品説明もそこそこに、いきなり生分解ショーから始まるという乱暴なまでのマニアックさ(笑。まあこのイベントに参加するくらいの VAIO ファンであれば事前に製品情報は読み込んできているでしょうし、これくらいがちょうど良いのかもしれません。分解を担当したのはメカ設計リーダーの原田氏、解説はプロジェクトリーダーの笠井氏。いずれも VAIO Z シリーズを長年担当されてきた方々です。そしてツッコミ役はおなじみテクニカルライターの笠原一輝氏。分解記事といえば笠原氏か ITmedia の前橋氏かというところなので、安心感のある人選と言えます。

この後のイベントの流れについては他サイトに任せるとして、気になる新 VAIO Z を見ていきます。

VAIO meeting 2015

新 VAIO Z。今まで Z シリーズと言えば直線的でメカメカしいデザインを身上としてきたので、こういうシンプルでプレーンなデザインなのが気にくわない、という人もいるでしょう。特に、かつてエントリー寄りのモデルであった Fit A シリーズで先に使われたデザインラインを踏襲しているため、そのイメージが嫌だという要因が強いはずです。しかし、VAIO は Fit A シリーズを登場させたときから、Windows 8 以降はマルチフリップデザインを主力にしようとしていた節があり、この流れは以前から計画されていたものであった可能性が高いと思います(シリーズ名を「Z」にするつもりだったかはさておき)。
特に近年は多くのデジタル機器で「基本デザインを長く使う」という考え方が定着しつつあります。Apple 製品はもちろんのこと、カメラ製品でもむやみにデザインを変えないことは一般化していますし、今回の VAIO も「デザインに継続性を持たせることでブランドアイデンティティを確立しつつ、金型コストも抑える」という考え方で、現在のデザインラインを数年使い続けるつもりなのではないでしょうか。

VAIO meeting 2015

まあ、パッと見が Fit A シリーズと大差ないように見えるのは事実ですが、個人的には自宅に Fit 11A があることもあり、愛着のあるデザインではあります。Fit A シリーズは「ヘアラインアルミさえ使っときゃありがたがってくれるんだろ?」という押しつけがましさがあまり好きになれませんでしたが、新 Z の天板は無地。こちらのほうが落ち着きます。

VAIO meeting 2015

上から見ると Fit A ですが、横から見ると薄さは段違い。「MacBook Air よりも薄いのに、MacBook Pro よりもパワフル」は伊達ではありません。ボトムシャシーのカーボン素材が効いているのか、持った感じも MBA より軽いばかりか、VAIO Z2 よりも軽く感じるほど(実際には Z2 のほうが軽い)。
マルチフリップ機構のおかげで液晶側がちょっと厚くなってしまっているので、「マルチフリップなしでもっと薄く軽いのが欲しかった」という声があることには同意せざるを得ません。実際、我が家の Fit 11A でもクラムシェルモード以外で使うことなんて数えるほどしかないし...。

VAIO meeting 2015

シルバーのカラバリモデル。見た目から感じる軽さ、という意味では私はシルバーの方が好みかな。ブラックは天板についた指紋がけっこう目立つ感じ。

VAIO meeting 2015

スケルトンモデルの展示もありました。近年の VAIO ではスケルトンモデルが作られることはかなり少なくなっていたので、久しぶりに見ました。こういうのは萌えますね...。

各パーツのところに協力メーカー名が明記されています。ソニー時代は部品メーカーといってもカーボン素材の東レくらいしか名前が出てきませんでしたが、新会社になってからは積極的にメーカー名を公表することで協力会社のプロモーションを代行し、販売数以上のメリットを協力会社にもたらそうという意図でしょう。自ずとライバルメーカーに技術が盗まれるリスクも高まりますが、裏を返せばパーツだけ盗んでも同等クオリティの製品は他社には作れない、という絶対の自信の表れでもあるはずです。新会社の設立時に「いくつかのメーカーとは販売数量よりも技術開発をメリットに感じてもらい、協力関係を築くことができた」というコメントがありましたが、それはこういうことだったのだと思われます。

VAIO meeting 2015

底面からは独自の殻なし構造で大容量化したリチウムポリマーバッテリが見えます。メインボードや冷却機構のレイアウトも美しい。

それではここから中身の話ということで、生分解ショーのようすを交えながら見ていきましょう。

VAIO meeting 2015

まずはメインボード。手前の Fit 13A のメインボードと比べると、Z は面積で約半分に抑えられ、かつ基板のレイアウトもスッキリしています。
汎用品の組み合わせで作られている Fit 13A に対して、Z の基板は特殊部品のオンパレード。さらに、基板上のシルク印刷まで省いてスペースを削っています。

VAIO meeting 2015

特にこのプロセッサ脇にある超小型の部品が密集したエリアの細かさといったら。おそらく PC 用ではなくスマートフォン用のセラミックコンデンサを使っているのだと思いますが、こういうのは Intel から出ている Ultrabook 用のデザインガイドラインベースでは絶対に作れない部分。電子回路や各部品の特性を知り尽くし、どこまで攻められるかを把握していなければ、ここまでの高密度実装はできません。

VAIO meeting 2015

こちらは SSD ですが、PCI Express 規格でありながら Instant Go に対応した SSD はこれが世界初ではないでしょうか(VAIO Duo 13 では Instant Go 対応のために PCI Express を諦めて SATA SSD を採用していた)。
型番を見ると「MZ」で始まっているので、SAMSUNG 製の SSD を採用しているものと思われます。

VAIO meeting 2015

冷却ファンは 2 発搭載されていますが、静音化のためにフィン数の異なる(おそらくどちらも素数枚)ファンを採用して共振を抑えているとのこと。この考え方は以前の VAIO Z2 でも採用されていたもので、この新 VAIO Z が紛れもなく VAIO Z シリーズの系譜に連なるものであることの証左です。
また、ヒートパイプにも協力メーカーが現在特許申請中の新技術が用いられているとのこと。

VAIO meeting 2015

Wi-Fi アンテナのスペックは 2×2 MIMO ですが、設計を最適化することで他社の 3×3 MIMO アンテナよりも高いスループットを実現。VAIO 株式会社本社には世界各国の電波法に対応した試験が行える EMC サイトがあり、そこで徹底的なテストと試行錯誤を繰り返すことで、この性能に結びつけています。
このあたりの詳細は 6 年前の PC Watch に掲載された笠原一輝氏の記事に詳しいです。

【笠原一輝のユビキタス情報局】 モバイルVAIOの故郷、ソニーイーエムシーエス 長野テック見学記

新 VAIO Z は見た目の新しさこそありませんが、これまでの VAIO の歴史をふまえて作られた、現時点の VAIO の一つの完成形であることは間違いありません。個人的には Z Canvas よりもオーソドックスな PC スタイルの Z のほうが欲しいですね。

VAIO meeting 2015

一方、Z Canvas のほうは Z 以上に人だかりがすごくて、結局閉館時間までに触ることができませんでした...。
まあ、こちらは既に数多くのイベントで試作機が展示されてきましたし、イベント内でもあまり多く語られることがなかったので、今回改めて語ることもないでしょう。

VAIO meeting 2015

とにかく、イベント中を通じて社員のみなさんが終始にこやかな表情だったのが印象的でした。新体制下で創り上げた初めての製品がようやく日の目を見て、ほっとしたことでしょう。
それでも PC 市場そのものが停滞していることには変わりなく、これからも厳しい状況は続くでしょうが、引き続き我々をあっと驚かせるような製品を作り続けていってほしいものです。私も影ながら応援しています。

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投稿者 B : 00:18 | PC | VAIO | コメント (0) | トラックバック

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