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2015/03/17 (Tue.)

HONDA RA272

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ここのところ連日 F1 マシンの写真ばかりで、興味ない人はごめんなさい(^^;。こちらも先日ウエルカムプラザ青山で展示されていた、ホンダ RA272 です。

1965 年にリッチー・ギンサーのドライブでホンダの F1 史上初優勝をもたらした、記念すべきマシン。直前に映画『グラン・プリ』を観たばかりなので、余計にこの葉巻型のボディがカッコ良く見えます。

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

この頃の F1 はそれぞれのチームが各国代表的な位置づけで参戦していたので、マシンも基本的にナショナル・カラーで塗装されていました。現代ではほとんどのチームがインターナショナルな組織になってしまったので、堂々と描かれた日の丸が却って新鮮に映ります。まあ現代でも、B・A・R ホンダの LUCKY STRIKE マークや小林可夢偉が乗っていた頃のザウバーに描かれた赤い Claro マークを日の丸に見立てたくなるのは、やっぱり日本人の血でしょうか(笑。

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

コクピット内を覗くと、様々なパイプやシャフト類がほぼ剥き出しで装着されていて、そのメカメカしさに逆にソソられます。ほとんどのパーツが手作りで工作精度もさほど高くなかった時代に F1 マシンを造ることは、もしかすると現代以上に難しかったのではないかとさえ思えます。

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

今とは違って安全性もほとんど考慮せず、単に速く走ることだけを追求したマシンの、危うさに同居するストイックさに惹かれます。

エキゾーストパイプがボディ後端から大きく飛び出した形でついているのもまた印象的。

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

このギヤボックス、サスペンション/ダンパー、ドライブシャフトまでが剥き出しになった後部が男心を刺激します。これだけでご飯三杯いけるレベル(ぉ。現代のマシンは外観からだと空力パーツ以外にはサスペンションとエキゾーストパイプの端くらいしか見えませんからね。

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ボディカウルはよく見ると表面が波打っていて、いかにも金属を板金加工して作りましたという感じ。カーボン製の平滑なボディと違って、こういうのを見るとなんか自分でも作れそうな気がしてくるから不思議です(無理

HONDA RA272

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

F1 マシンの展示というと、どうしてもマールボロ・カラーのマクラーレンにばかり目が行ってしまいますが、改めて 1960 年代のクルマを見ると、それはそれで美学があって楽しいものです。今改めて、もてぎのホンダ・コレクションホールに見学に行きたくなりました。

投稿者 B : 23:17 | F1 | Photograph | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7R | コメント (0) | トラックバック

2015/03/16 (Mon.)

McLaren Honda MP4/5

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

青山での F1 パブリックビューイングイベントのエントリーの続きです。

ウエルカムプラザ青山の建物前では、F1 開幕を記念して第 1~3 期ホンダ F1 マシンが展示されていました。第 1 期のホンダ RA272(1965 年)、第 2 期のマクラーレン・ホンダ MP4/5(1989 年)、第 3 期最後のホンダ RA108(2008 年)の 3 台。RA108 は先日横浜で展示されていたものが移設されてきていただけなので割愛します(ぉ。
ちなみに、RA108 はよく見たらエンジンもギヤボックスもない、単なる展示用のガワだけでした。もてぎのコレクションホールに展示されているものは基本的に動態保存、かつダンボウィングやドーサルフィンまでフル装着されているはずなので、この展示車はあちこちのイベント用に使い回されている完全なるショーカーなのだと思われます。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

日曜日の都内はあいにく、時間帯によっては小雨がパラつく微妙な天候。ちょっと雨が降ってくるとスタッフの方々が裏手のピロティにマシンを移動させたり、晴れてきたらまた表に出してきたり、ちょっと慌ただしい感じでした。それでもやはりこのマールボロ・カラーのマシンは日本人にとって「最も F1 らしいカラーリング」なのか、通りすがりの F1 にさほど興味のなさそうな人まで次々とスマホで写真を撮っていたのが印象的でした。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

この MP4/5 は、前年に初戴冠したアイルトン・セナが初めてカーナンバー「1」をつけて走ったマシン。かつ、日本グランプリでのプロストとの接触事故の 1 回目を起こしたマシンでもあります。この年にチャンピオンを獲得したプロストがフェラーリに移籍したため、翌年のセナはマクラーレンとしては珍しい「27」をつけることにもなりました。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

細長ノーズの MP4/6 よりも、少し古めかしさを残した MP4/4~4/5B のボディラインのほうが当時のマクラーレンらしさが出ていると思います。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

マイナーチェンジモデルの MP4/5B とは当然よく似ていて見分けがつきにくいですが、サイドポッドの形状がけっこう違うので、カーナンバー以外ではそこで見分けることができます。
いずれにしても、基本設計を変えないまま 2 年続けてチャンピオンを獲得できたという点では、当時圧倒的なパフォーマンスを誇っていたシャシーです。まあその裏で他チームは空力と電子制御の時代に向けた研究開発をジワジワと進めてくるわけですが...。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

迫力のある幅広のスリックタイヤも、今見てもカッコイイ。当時はグッドイヤーこそが最高のタイヤメーカーだと思っていました。

近年でこそスリックタイヤが復活しましたが、グルーブドタイヤが導入されたときの残念感はこの上なかったですね。やっぱり F1 はぶっといゴムの塊を履いてナンボだと思います。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

バットマン・ディフューザーは翌年の MP4/5B のもので、MP4/5 では比較的大人しいディフューザーが採用されています。でも MP4/6 ではあっさり普通のディフューザーに差し戻されているので、バットマンは見た目のインパクトほどには効果がなかった、ということですね(笑。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

近年の F1 マシンはいくらカッコ良くてもせいぜいモデルカーが買いたくなるくらいですが、この時代の F1 マシンはなぜかプラモデルが作りたくなります。自分の子どもの頃の記憶がそうさせるのかもしれませんが、妙にそういう気持ちを呼び起こすロマンが 1990 年前後の F1 カーにはある気がします。

McLaren Honda MP4/5

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

マクラーレン・ホンダが再びカーナンバー「1」をつけて走る日は、向こう 2~3 年の間に来るのでしょうか。アロンソとバトンの二人ならばやってくれるはず、と信じて応援したいと思います。

McLaren Honda MP4-30

[ Sony α7R | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ちなみにウエルカムプラザの建物内には、先日と同様に MP4-30 が展示されていました。私は渋谷西武でも見ているので、早くも三度目。
しかしこれ、発表当時は資料が少なくて分かりませんでしたが、レースの映像やいろんな資料写真を見てから実車を見ると、開幕戦仕様の MP4-30 とは随分違います。というより、ほぼ MP4-29 をベースにいくつかのパーツとカラーリングを差し替えただけのもので、MP4-30 とは呼べない気が...。公式には「MP4-30 の展示車両」ということになっていますが、通常こういうのは「マクラーレン・ホンダ 2015 ショーカー」という表記になるべきものなので、ちょっと看板に偽りありかと。シーズン中にレース仕様車がこんな場所に展示されることはまずないし、そんな余裕があるなら実車にパーツを回してほしいから贅沢は言いませんが、紛らわしい表記はあまりよろしくないですね...。

でも、MP4-30 の実車はこの展示車両よりもさらにボディ後端の絞り込みが強烈になっているようだし、空力パーツもよりアップデートされたものが持ち込まれているようなので、それらの機構が一日も早くスピードに直結するよう、期待したいと思います。

投稿者 B : 23:55 | F1 | Photograph | Vario-Tessar FE 24-70/F4 ZA OSS | α7R | コメント (0) | トラックバック

2015/03/11 (Wed.)

20150311

20150311

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

そろそろ「この日」に震災のことを書くのはやめて平常運転にしたほうがいいかな、とは思いつつも、書かないと自分の中で風化していくような気がしてつい書いてしまいますが、あれからちょうど 4 年。ウチの子どもたちはちょうど 4 つ違いなので、今日の次女を見ながら「あの日は長女がこれくらいだったんだなあ」と感慨に耽っています。
そういえば、今の家に引っ越したのも、以前住んでいた部屋が震災の影響で天井と上階の水道管にクラックが入り、しばらく天井からの漏水に悩まされたことが事の発端でした。あの震災がなければ、私が今ここに住んでいることもなかったかもしれなかったわけで。いろんな意味で、私の人生にも大きな影響を与えた出来事でした。

被災地以外の地域では、3 月 11 日という日は追悼と防災の日という年中行事のひとつになってしまった感はありますが、実際にはまだまだ復興に至らない被災地もありますし、日本の電力供給は約 90% を火力発電に頼った状況のまま。もしかしたら震災前のような状況が戻ってくることは、もうないのかもしれません。

ところで、私は今年、以前から考えていたことをようやく実行に移そうと考えています。まあ大した話でもないんですが、その話はまた改めて。

投稿者 B : 22:44 | EF24-70/F4L IS USM | EOS 5D Mark III | Photograph | Soliloquy | コメント (0) | トラックバック

2015/03/09 (Mon.)

梅、雨

梅、雨

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

梅の花が見頃を迎えています。というわけで、毎年恒例の梅園へ。

とはいっても先週末くらいから全国的にスッキリしない気候で、残念ながら青空バックに梅、とはいかず。なんか私が梅を撮りに行くと決まって曇りか雨、という気がしますが(´д`)、雨に濡れる梅もいいものです。

梅、雨

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

EF24-70/4L はズームレンズの割にボケが素直なので、こういう背景がごちゃっとしがちな構図でも任せられる安心感があります。私愛用の EF70-200/4L に通ずるものがありますね。

梅、雨

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

雨が降ってると他に梅見に来ている人が少ないからじっくり写真が撮れる、というのは、怪我の功名かな(笑。

梅、雨

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

EF24-70/4L はかなり寄れるレンズなので、こうやって近づいて花についた水滴の美しさを撮るのにも向いています。

梅、雨

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

気がつけばあと 2~3 週間もすれば桜の季節がやって来ます。今年の春は忙しくなりそうですが、ゆっくり桜を撮りに行く時間くらいは取りたいところ。

投稿者 B : 23:34 | EF24-70/F4L IS USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2015/03/08 (Sun.)

ANA888 TOY-HND

ANA888 TOY-HND

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF16-35mm F4L IS USM ]

この週末は、ちょっとした事情で一泊の帰省をしていました。

これが来週以降ならば開業したばかりの北陸新幹線に乗っていくところでした。最後の特急はくたかに乗るのもいいな、とは思いましたが、今回は単身の帰省だし、新幹線が開業したらもう飛行機で帰省することもほぼなくなるんだろうと思って、飛行機での帰省に。
最近は帰省も電車ばかりだったし、出張もしばらくなかったので、飛行機に乗るの自体が随分久しぶり。離着陸時に電波を発しない電子機器類の使用が許可されてから初めての搭乗で、そりゃあ離着陸時に嬉々として写真も撮るというものです。

上の写真は、富山県民であればほぼ毎日目にしている立山連峰。地上からだと、冬場はどうしても鉛色の空との組み合わせになってしまいますが、上空からだとこんなに美しく見えるんですね。

ANA888 TOY-HND

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF16-35mm F4L IS USM ]

このあたりは富山空港からの離陸上昇中に見える、魚津港あたりの景色です。海岸線から山岳地帯まで急峻に立ち上がっていく富山の地形がよく分かる風景。雪がかかっている大きな山は、僧ヶ岳でしょうか。こういうの、以前なら撮りたくても撮れなかったんだよなあ。

ANA888 TOY-HND

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF16-35mm F4L IS USM ]

このへんは安定飛行に入ってからなので...ANA の経路案内と Google マップの航空写真から察するに、新潟県魚沼市上空あたりですかね。ゴツゴツした山肌と、ちょっとした平地にすかさず田畑っぽい整地が作られている地形がきれいに雪に埋もれている様子が、とても美しい。

ANA888 TOY-HND

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF16-35mm F4L IS USM ]

もう少し進むと、おそらく福島県の朝日岳とか七ヶ岳とか、そのあたりの山脈が出てきます。羽田-富山間は下り便はほぼ直線だけど、上り便はかなり大きく迂回して関東に入ります。それでも、福島~栃木上空でも遠くのほうをじっと見ていると、雲海の先に富士山が顔を出しているのが見えたりするから、日本の山の雄大さにはただただ感嘆します。

ANA888 TOY-HND

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF16-35mm F4L IS USM ]

着陸アプローチの際には海ほたるも見下ろせます。自分が行った施設をこうやってミニチュアっぽく見下ろすのはなかなか楽しいですね。

今まで飛行機での帰省はフライトそのものが 1 時間くらいしかなくて、そのうち半分は離着陸シーケンスだし、安定飛行している時間も 15~20 分くらいしかないのでけっきょく飛行中はほとんど何もできず退屈だったんですが、写真が撮れるとなると急に飛行機が楽しくなってきました。でも次に飛行機に乗る予定は当分なさそうなのが寂しいところ。なんか予定作るか...(笑。

投稿者 B : 22:58 | EF16-35/F4L IS USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2015/03/06 (Fri.)

McLaren Honda MP4/6

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

先日の MP4/4 に続き、横浜そごうにて展示されているマクラーレン・ホンダ MP4/6 を見に行ってきました。横浜そごうではこないだ年末年始にホンダ RA106 を展示していたばかりですが。

MP4/6 は 1991 年にセナが 3 度目のチャンピオンを獲得したマシン。日本での F1 人気が最も盛り上がった年のクルマなので、思い入れがある人も多いんじゃないでしょうか。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

エンジンは前年までのホンダ V10 から V12 に変更。この裏にはホンダ(特に故・本田宗一郎)の強いこだわりがあったと言われています。ホンダのエンジンサウンドが「ホンダ・ミュージック」と呼ばれるようになった所以は第 1 期 F1 で採用された V12 エンジンにあるので、ホンダ側のこだわりは理解できる気がします。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

MP4/6 のデザインは MP4/4~4/5B までの系譜とは随分違った印象になっています。エンジンが変更されたこともありますが、デザイナーがそれまでのゴードン・マーレイ+スティーブ・ニコルズ体制からニール・オートレイ+アンリ・デュラン体制に替わり、特に前年までフェラーリに在籍していたアンリ・デュランの影響により、直近のフェラーリのマシンによく似た形状になりました。同年プロストが乗っていたフェラーリ 642 と瓜二つ、といっても良いレベルで、フロントサスペンションもプルロッドからプッシュロッドに改められています。ホイールベースも長くなり、初めて見たときは子どもながらに「なんか間延びしたデザインになっちゃったなあ」と思ったのを覚えています。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

フロントノーズの先端には、当時のスポンサーだった週刊少年ジャンプのロゴが。これも、子どもながらに「恥ずかしいからやめてほしい(´д`)」と思ってました(ぉ。当時の田宮模型のプラモとかでもちゃんとデカールで再現されているんですよね(笑。
しかし一説によるとこの大きさのロゴを載せるだけでスポンサー料 1 億、とも言われているので、当時の F1 のブランド力たるや...というものです。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

あれから間もなく四半世紀が過ぎようとし、F1 マシンも当時とは全然違うものになりましたが、それでもこの Marlboro と Powered by HONDA ロゴ、それにブラジル国旗の組み合わせは私には特別な存在です。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

タイヤ付近もよく見ると、MP4/4 の頃にはなかったブレーキフェアリングが追加されています。フロントウィングの巨大なエンドプレートで気流に壁を作り、それをできるだけタイヤの回転の影響を受けずに後方に流そう、という配慮の賜物でしょうか。ちょうど 1990~1991 年あたりが F1 がエンジンパワーから空力+電子制御に重点が移っていく時期なので、そういう視点でエアロ周りを見ると興味深いものがあります。この MP4/6 も、中盤戦以降はエイドリアン・ニューウェイ作のウィリアムズ・ルノー FW14 に苦しめられることになります。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

その FW14 を駆るナイジェル・マンセルがモナコ GP で最後まで攻め続け、結局抜ききれなかった MP4/6 のテールエンド。この頃のマクラーレンで特徴的なのは MP4/5B の「バットマン・ディフューザー」でしょうが、その翌年にあたるこの MP4/6 では随分オーソドックスな形状に戻されています。

McLaren Honda MP4/6

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

MP4/6 はマクラーレン・ホンダのマシン開発哲学が時代遅れになっていく流れの中で生まれたマシンでしたが、それでも当時の史上初となるセナの開幕 4 連勝やモナコでのデッドヒート、鈴鹿での 1-2 フィニッシュなど、思い出の多い名車です。

HONDA RA108

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

それと、ついでと言っては何ですが(笑)、第 3 期ホンダ F1 最後のマシン、RA108 も展示されていました。

この年のことはもうあまり思い出したくもないのですが(´д`)...。

Honda Racing

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ちなみに RA108 には、子ども限定でレーシングジャケットを着用し、RA108 のコクピットに収まって写真撮影ができる、という特典が用意されています。ちょっと羨ましいけど...並の大人ではコクピットに収まるだけでも一苦労だと思うので、仕方ないですね。こういうとき、男の子の親でないことがちょっと残念に思います。

HONDA RA108

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

RA108 は、前年に続いて空力で大迷走したマシンで、レースを経るごとにどんどん空力付加物が増えて醜くなっていったマシンでした。このショーカーはほぼデビュー当時に近いプレーンな状態で、ノーズ周りもスッキリしていて、それなりに見れるデザインにはなっています。

HONDA RA108

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

このサイドポンツーン周辺にごちゃっとつけられたエアロデバイスは、当時から好きになれなかったなあ(ホンダに限ったことではありませんでしたが)。隣に展示されている MP4/6 のシンプルさと見比べると、余計にそう思います。

HONDA RA108

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ともあれ、横浜そごうの展示はマシンが 2 台見られるという点では、なかなかお得かもしれません。ただし、造作や照明までしっかり作り込まれた池袋西武と違ってデパートの照明が地灯りになっているのと、周囲のテンポと空間的にそれほど区切られた感じでもないので、F1 の雰囲気を楽しんだりいい感じに写真を撮りたい気分を満たしてはくれないのが残念なところ。ちなみに MP4-30 が展示されている渋谷西武にも行ってみましたが(ぉ、7F の展示場はしっかり作り込まれているのに、肝心の MP4-30 が 1F のエスカレーター前に無造作に置かれている感じなのがなんとももったいない。展示の良さという点では、池袋がベストかな...。

なお、来週火曜日から 1 週間、青山のホンダ・ウエルカムプラザではマクラーレン MP4/5 とホンダ RA272(+RA108)の展示もあるようなので、これにも行ってこないと。

投稿者 B : 23:46 | F1 | Photograph | Vario-Tessar E 16-70/F4 ZA OSS | α6000 | コメント (0) | トラックバック

2015/03/04 (Wed.)

McLaren Honda MP4/4

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

来週末の F1 開幕を前に、池袋西武・渋谷西武・横浜そごうにてマクラーレン・ホンダの歴代 F1 マシンの展示が行われています。

Honda | F1展を西武池袋本店、西武渋谷店、そごう横浜店で開催

私は現行マシン MP4-30 は先日青山まで見に行ったので渋谷はとりあえずパスしつつ、まずは池袋西武に展示されている MP4/4 を見てきました。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

MP4/4 は、1988 年にアイルトン・セナとアラン・プロストという F1 史上最強のコンビを擁して 16 戦 15 勝という、未だ破られていない年間最高勝率を記録したマシン(年間最多勝という意味では昨年、19 戦 16 勝のメルセデスに抜かれてしまった)。私が F1 をまともに見るようになったのは 1990 年なのでこの年の活躍はリアルタイムでは見ていないのですが、このクルマは旧ターボエンジン時代最後かつ最強のマシンでした。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

現代のレギュレーションとは全く異なる時代のマシンなので、車高が低く、前後のウィングも巨大。代わりにボディ上の空力付加物はほとんどなく、シンプルでとても美しいデザインです。そして、白地に蛍光レッドのマールボロ・カラーは何年経って見ても惚れ惚れします。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

このシートにかつてセナが座っていたんだなあ...と思うと、つい目頭が熱くなります。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

ステアリングも当時と現代では全然別物になりました。ほとんど電子制御がなかった当時は、ステアリング上の操作ボタンも数えるほどしかありません。そういえばセミオートマが採用されてシフトチェンジがレバーではなくハンドル裏のパドルシフトになったのも、これより少し後の時代のことでしたね。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

この時代の F1 カーのフロントサスペンションはプルロッド式でした。現代ではフェラーリが空力を重視してプルロッドを採用していますが(マクラーレンも一時的に採用したもののもうプッシュロッドに戻している)、ハイノーズが主流な現代では可動域が狭くなるフロントプルロッドサスペンションは、空力的なメリットよりもメカニカル的なデメリットの方が大きいようです。逆に当時は現代ほどフロア下の空力が重視されていなかったので、ローノーズ+プルロッドのマシンがほとんどでした。上反角がついたサスペンションって、今見てもカッコイイんですよね。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

このクルマ、おそらくツインリンクもてぎのホンダコレクションホールに収蔵されているものだと思いますが、本当に美しい状態に保たれています。こうやって写真に撮って見ると、実車ではなくかつての F1 地上波中継のオープニングで『TRUTH』とともに流されていた CG 映像ではないか、とさえ思えてくるほど。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

これまでも何度か見たことのあるクルマですが、他で見るのと違って薄暗い場所でしっかり照明も当ててあるので、いつも以上にカッコ良く見えます。この展示はなかなかいい。

McLaren Honda MP4/4

[ Sony RX100 III ]

ホンダの第 4 期 F1 活動には、この頃のような栄光のシーズンは再び訪れるでしょうか。年齢的にはアロンソ+バトンのジョイント体制は続いて 2 年くらいなんじゃないかと思いますが、一日も早くどちらかがポディウムの中央に立つ姿が見たい。

Senna's Suit

[ Sony RX100 III ]

展示スペースには、マクラーレン・ホンダ時代(+ロータス・ホンダ時代)のセナのレーシングスーツやヘルメットも数点展示されていました。こちらは初戴冠した 1998 年のスーツ。

Senna's Helmet

[ Sony RX100 III ]

そして二度目の戴冠となった 1990 年のヘルメット。F1 レーサーのヘルメットデザインでは今でもこのカラーリングが一番カッコイイと思っています。それくらい強いインパクトがありました。

Honda Drivers' Suits

[ Sony RX100 III ]

それから第 3 期関連の展示も少し。2005 年 B・A・R ホンダの佐藤琢磨、2007 年ホンダのバリチェロ、2008 年ホンダのバトンのヘルメット+レーシングスーツの展示がありました。正直言って、2007~2008 年のホンダには良い思い出がなく、こういうのは見ていて逆に辛くなりますね。この頃はホンダよりもむしろスーパーアグリのほうにレーシングスピリットを感じていました。

McLaren Honda MP4-30

[ Sony RX100 III ]

MP4-30 の展示は渋谷西武ですが、池袋にもテスト時の写真展示と大画面でのテスト走行の映像上映コーナーが設けられていました。大画面で MP4-30 が走る姿を見るのはこれが初めて。速いかどうかは実際のレースにならないと判りませんが、少なくともデザイン的には美しいクルマだと思います。

ちなみに先日のバルセロナテストでクラッシュを喫したアロンソは、結局そのまま大事をとって開幕戦を欠場とのこと(´д`)。代役のマグヌッセンも決して悪いドライバーではありませんが、やはりマクラーレン・ホンダの復帰の幕をダブルチャンピオンで開けてほしかった気はします。
ともあれアロンソの復調を祈りつつ、チームの開幕戦での健闘に期待したいと思います。

投稿者 B : 23:44 | F1 | Photograph | Sony RX | コメント (0) | トラックバック

2015/03/03 (Tue.)

Fantasmic!

Tokyo Disney SEA

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

先週末、家族で東京ディズニーシーに行ってきました。

年末に行ったところではありますが...、前回時間が足りなくてダッフィーとの写真が撮れなかったことを次女がずっと悔やんでいて(誰に似たのか頑固なんです)、日帰りでの TDS 行きを敢行。翌日が雨予報だったこともあってかすごい混みようで、1 日で合計 6 時間は並んだんじゃないかという状況(´д`)。ものすごく疲れましたが、とりあえず子どもたちは納得したようなので、それで良し。

Fantasmic!

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

写真的には、お目当ては夜の水上ショー「ファンタズミック!」です。以前にも観たことがあるショーですが、そのときに撮ったカメラが暗所に弱い α77 だったので、フルサイズカメラでリベンジする機会をずっと伺っていました。

Fantasmic!

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

さすがに年末に試用させてもらった α7S の威力には一歩譲りますが、5D3 もなかなかの健闘。
私が持っている EF70-200mm は IS なしの旧型なので、気合いの手持ち撮影です。やっぱりこれだけ暗いと、IS なしでは歩留まり的に厳しい。

Fantasmic!

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

あとは輝度差も激しいので、シャッターボタンを押した瞬間とシャッターが切れた瞬間で既に露出がずれていたり、なかなかシビアな撮影を求められますが、だからこそ挑み甲斐もあります。

Fantasmic!

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]

ストーリーはいつものディズニーという感じでありきたりだけど、水に光、プロジェクションマッピング、レーザー、炎、花火、などありとあらゆる演出がほどこされたショーで、観ていて実に楽しい。最新技術と物量で攻め立ててくるエンタテインメントに圧倒されます。これはまた撮りに来たいなあ。

投稿者 B : 23:59 | EF70-200/F4L USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2015/03/02 (Mon.)

DIVE INTO THE FUTURE

DIVE INTO THE FUTURE

[ Sony α7 | Carl Zeiss Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA ]

たとえ先の見えない未来でも、今はただ真っ直ぐに進め。

投稿者 B : 23:30 | Photograph | Sonnar FE 35/F2.8 ZA | α7 | コメント (0) | トラックバック

2015/02/17 (Tue.)

McLaren Honda MP4-30

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

先週、国内向けに F1 への再参戦記者会見を実施した新生マクラーレン・ホンダ。その新車・MP4-30 が先週末限定で青山一丁目の Honda ウエルカムプラザ青山で展示されているということで、見に行ってきました。

マクラーレン・ホンダが青山で会見、成功を約束 - AUTOSPORT web

記者会見当日はもてぎから持ってきたセナ時代のマクラーレン・ホンダの名車が勢揃いだったそうですが、週末の展示は MP4-30 とホンダの国内参戦カテゴリのクルマが並べられているだけでした。まあ過去のマシンはこれまでも何度か見ているし、お目当ては国内初披露となった MP4-30 だからいいんです。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

展示周りはずっと人でごった返していて、写真を撮るのも一苦労という感じでした。でもこの機会を逃したら次に見られるのは日本グランプリの時期までないはず、と思って気合いの撮影を敢行。

これ、このまままたバルセロナに持っていってテストに実走するのかと思ったら、Exhibition Model(ショーカー)扱いなんですね。通常ショーカーというと旧型のシャシーを流用するものですが、明らかに昨年の不細工な MP4-29 とは別物(笑。実車には選別品のパーツを使って、こちらは余剰パーツを中心に組み上げたシャシー、という感じかと思います。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

非常にオーソドックスなスラントノーズ。奇を衒わない、基本に忠実なデザインです。

カラーリングこそ全盛期のマクラーレン・メルセデスそのものですが、ノーズ先端のホンダロゴが新時代の象徴ですね。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

マクラーレン的にはようやくトレンドを取り込み、多重フラップ&ディフューザー化されたフロントウィングになりました。
それでもエンドプレートの形状なんかはまだシンプルなので、これからもっと熟成されて複雑な形状に進化していきそうな気配を漂わせています。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

バックミラーの鮮烈な蛍光レッドが印象的。
サイドポッド入口上面の整流板あたりも、まだまだ進化の余地を残していそうな形状です。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

サイドポッド側面の抉り込みと、終端の絞り込みがかなり極端ですね。ベンチュリー効果狙いでここまで攻めたサイドポッドは数年前のトロロッソ以来じゃないでしょうか。
MP4-30 のコンセプトである「サイズ・ゼロ」の象徴がここに表れています。現在のハイブリッド規定になってからエンジン周りをここまで攻めたデザインのクルマはなかったので、これがどこまでの効果を生むのか注目です。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

よく見ると、コクピットの右側面にバトンのマーキング、左側面にはアロンソのマーキングが施されています。明らかに実車ではなく展示用だ、ということなのでしょう。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

近年のマクラーレンのクロームシルバーのカラーリングは露出が安定しないカメラ泣かせのデザインですが(笑、こうやって見ると極限まで絞り込まれた筋肉質な空力が実感できて、なかなかシビレますね。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

リヤエンド。規定通りの一本エキゾーストの他にエンジンカウル後端が大きく開口していて、排熱への配慮が覗えます。
昨年の醜かったリヤサス形状は改められ、こちらも非常にオーソドックスな形状になりました。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

1990 年代ほどではありませんが、一時期に比べると大型化されたディフューザーの存在感が、往年のマクラーレン・ホンダを思わせます。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

ショールーム内にはアロンソとバトンのサイン入り等身大パネルも展示されていました。
こうして見ると二人の身長差はけっこうありますね。これだけでもアロンソ有利に見えますが、実際のパフォーマンスではどちらが優位に立つでしょうか。

McLaren Honda MP4-30

[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]

というわけで、MP4-30 でした。
23 年ぶりの「マクラーレン・ホンダ」復活の序章をこの目に刻み込めて感激しました。あと 2 回のテストを経ての実戦、当初は苦戦するものと思いますが、一日も早く上位争いに加わってくれることを願っています。

投稿者 B : 02:00 | EF24-70/F4L IS USM | EOS 5D Mark III | F1 | Photograph | Season 2015 | コメント (2) | トラックバック