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2012/08/16 (Thu.)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM レビューのまとめ

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SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

間が飛び飛びで恐縮ですが、シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM のレビューをそろそろ総括したいと思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/400 秒、ISO200

まとめっぽい評価をすると、このレンズは開放ではソフトフォーカス気味で、少し絞ることでシャープになる、絞り値によって描写の性格が変わるレンズだと思います。F1.4 のときのピントの柔らかさは、もっとシャープなものを好む人には受け入れにくいでしょうが、F1.4 からカリカリシャープなレンズもそうあるものではないので。個人的には、APS-C 機につけて 75~80mm 相当の中望遠レンズとしてポートレート等を撮るのであれば、周辺減光が気にならないこともあり、逆にこの柔らかさは武器になると感じました。逆にフルサイズ機で標準レンズとして使うなら、常用は F2.8 以降かな、という印象です。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F16、1/250 秒、ISO50

よく「写真は 50mm に始まり 50mm に終わる」と言いますが、初めてフルサイズ機で 50mm を使ってみて、改めて 50mm のフレーミングって難しいな、と痛感しました。普通に撮ると普通の写真にしかならないのです。その点では、最近 5D3 の常用レンズにしている EF40mm F2.8 STM のほうが、標準レンズよりも少しだけ広い画角が構図やパースを作ってくれる分、適当に撮っても画になりやすいというか(笑。
50mm でも足で寄ったり引いたりアオリをつけたりすることで、望遠っぽくも広角っぽくも撮ることはできるので、結局は自分の腕次第なんですよね。でもそれが頭では解っていても、実践するとなると何と難しいことか。そういうことも含めて「写真は 50mm に始まり 50mm に終わる」ということなんでしょうが。ズームやレンズ交換に頼りすぎずに、レンズ一本で勝負する訓練をすべきなのかもしれません。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F2.8、1/50 秒、ISO100

F2.8 の描写はやっぱりいいですね。ピント面のシャープさとボケの柔らかさの対比が絶妙。そこだけを見たら私の愛用する Planar 50mm F1.4 ZS を超えているかもしれません。50mm 単焦点としての Planar はこの上なく気に入ってはいるんですが、たまに AF で使いたいときもあるんですよねー。そういうとき、このレンズの描写ならば十分に応えてくれる気がします。

しかし 50mm でこれだけ寄っても寝てるネコを起こさないのは、5D3 のサイレントシャッターさまさまですね。子ども撮りとか街撮りとか、あまり音を立てたくないシーンも多いので、なんだかんだで連写優先のとき以外は 5D3 をほぼサイレントシャッター設定にして使っています。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F11、1/50 秒、ISO1600

フルサイズ機を使うようになってから、今までは滅多に撮らなかった構図やモチーフにもつい挑戦してみたくなって、自分でも少し写真の撮り方が変わってきたかなと感じています。50mm はその基本中の基本となるレンズ。50mm としては最新クラスの設計であり、大きく重いことを除けば描写的には申し分ないレンズだし、具体的に購入を検討しようかと思っています。まあ、その前にフルサイズ対応標準ズームが先ですが・・・。
数年前から噂に上っては消える「EF50mm F1.4 USM リニューアルの噂」がありますが、これが実際に出てくるのが先か、私がこのレンズを買うのが先か(笑。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM (キヤノン用)

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■関連エントリー
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM レビュー
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM まずは自由作例から
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM 絞り値による描写の変化をみる
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM フルサイズでの実力は

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投稿者 B : 21:20 | EOS 5D Mark III | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/08/15 (Wed.)

SMILEY SUMMER

SMILEY SUMMER

[ Sony NEX-7 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

夏休みを利用して田舎に帰ってきているのですが、なんか帰ってきてからずっと微妙な天候が続いていて、どうにも夏らしい青空を拝むことができません。まあ、北陸の夏は真夏であってもどこかグレーの混ざったスキッとしない青空なんですが、それでも見られると見られないとでは大違いです。せっかくカメラやレンズをいろいろと持って帰ってきているのに、まともに撮れないのも寂しいなあ・・・と思っていたら、激しい雷雨の後、翌日 2 時間ほど限定で奇跡的に青空が!
姪っ子も含めると女児 5 人の子守を大人たちで分担しないといけない状況で、なんだかんだであまり自由に写真を撮る余裕がないのですが、このときばかりはカメラを持ち出さずにはいられませんでした。まあ、そこは贅沢も言えないのでレンズはあくまで標準ズームですが・・・。

空を見上げたら、雲がちょうどいい感じに笑顔のように見えたので、それっぽくフレーミングして激写。クリエイティブスタイルを「風景」にしたら、北陸っぽくないすっきりとした青空になってしまいましたが(笑)これはこれでいいか。

SMILEY SUMMER

[ Sony NEX-7 / Sony E 18-55mm F3.5-5.6 OSS ]

そういえば実家近くに建設中の大橋も、ほぼ完成という状態になりました。来月にはいよいよ開通とのことです。残念ながら開通の時期には帰省する予定はありませんが、次は年末の帰省のときに通る機会が持てるかもしれません。

投稿者 B : 23:00 | NEX-7 | Photograph | Sony E 18-55/F3.5-5.6 OSS | コメント (1) | トラックバック

2012/08/14 (Tue.)

猫撮りの聖地・谷中 (2)

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

昨日に引き続き、谷中エリアで撮ってきた写真を貼っていきます。今日は猫ではなくて、街撮りのスナップ写真を中心に。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

谷中はとても昭和風情あふれる街並み。レトロな建物や看板が立ち並んでいて、とてもフォトジェニックです。スナップということで基本的に EF40mm F2.8 STM 一本で撮っていましたが、ちょっと写りが現代的すぎるきらいがあるので、こういう風景こそ味のあるオールドレンズの出番なんだろうなーと思います。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

路地裏、暖簾、看板、それにごちゃごちゃした電線。そういうのを見かけては、ちょいアンダーめの設定でシャッターを切りたい衝動に駆られます。

根津の「すみれ」もとてもいい店でしたが、谷中エリアにもちょっと寄ってみたくなる雰囲気の店がたくさんありますね・・・。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

老舗の店先に、ビビッドな色の自転車が駐められていたり。レトロな中にも何か新しいものや鮮やかなものが存在するコントラストがこの街の魅力なのかもしれません。歩いてみると、古い街並みの中にも若い人が経営しているオシャレサブカルっぽいお店があったり、そういう古いものと新しいものとの混在が、この街の不思議なエネルギーの源なのかも。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

商店街のあちらこちらにテレビにも紹介されたというお店があり、ちょっとした行列や人だかりができています。夏休み時期だからというのもあるでしょうが、活気がある街ですね。

訪れる人は地元のおっちゃん・おばちゃんのような人もいますが、外国人観光客やカメラ女子っぽい人など、非常にバリエーションに富んでいます。逆に一眼レフとデカいカメラバッグを担いだ三十代男性は見かけなかったな(^^;;

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

ちょっとひと休み。お年寄りも多いからか、この界隈には店先にベンチが置かれているところが少なくありません。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

じつにフォトジェニックな被写体が多い街です。そして 40mm STM の画角やボケ味がよくハマる。一応 28mm F1.8 も持ってきてはいたんですが、出番がないくらいでした。40mm で大正解。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

ただ、ちょっと重装備で歩くような街並みではないので、NEX+Bingo 28mm G あたりで散策しながら MF で撮る、みたいな歩き方も楽しいかもしれません。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

谷中には初めて来ましたが、なんともホッとする雰囲気の、楽しい街でした。今回は撮影メインだったのであまりお店にも寄らず、しかもとても暑かったので疲れちゃいましたが、今度は秋くらいに軽装で訪れて、買い食いしながら散策してみたいところです。

投稿者 B : 22:00 | EF40/F2.8 STM | EF70-200/F4L USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/08/13 (Mon.)

猫撮りの聖地・谷中 (1)

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

すみれ」にカレーを食べに行った次いでに、谷中で写真散歩してきました。

谷中といえば、街にたくさんの猫が棲みついていて、猫写真のメッカ。私も、レトロでフォトジェニックな街並みを撮ってみたいと以前から思っていたのですが、微妙な遠さでこれまで来る機会がありませんでした。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

谷中の象徴とも言えるのがこの「夕やけだんだん」。谷中銀座商店街の入口にある、キレイな夕陽を眺めることができる階段です。夕暮れ時でなくても、午後の多少陽が傾いた時間帯であれば、妙に夕焼けっぽい雰囲気を醸し出している不思議な場所だと思います。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

そして谷中銀座商店街にはあちこちに猫をモチーフにした置物やグッズが置かれています。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

もちろん猫にも至るところで遭遇します。特に商店街の中で出会う猫は人に慣れているようで、かなり近づいてもそれほど警戒はされず、無防備な姿を収めさせてくれます。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

路地裏にも、

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

塀の上にも猫はいて、まさに街そのものに棲みついているのがよく分かります。

街撮りスナップのつもりで 40mm STM をつけっぱなしにしていたんですが、すかさず猫を撮るために 70-200mm に持ち替えました。この街で写真を撮るなら、ボディ二台体制にして 35mm 前後のスナップ用と最低でも 70-200mm の望遠、というのが機動性が高そうです。ただ、観光地化して地元の方々も慣れていそうとはいえ、普通の街中で長玉を持って歩くのはちょっと勇気が要ります(笑

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

トタン屋根の上にも。

猫のこの後ろ足で首筋をかいかいする動きってかわいいですよね・・・。

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

そして、かいかいからの爪掃除。肉球見えてるよ、に・く・きゅ・う!

猫撮りの聖地・谷中

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

商店街の中にいる猫と違って、少し路地に入っていったところにいる猫は、ちょっと人を警戒しているようす。ぐでんぐでんに昼寝していたところを撮ろうとしたら「なんだよっ」的な視線でギロリと睨まれてしまいましたが、これはこれでかわいい。

ということで、明日に続きます。

投稿者 B : 23:00 | EF40/F2.8 STM | EF70-200/F4L USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/08/06 (Mon.)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM フルサイズでの実力は

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シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM のレビューをもう少しだけ続けます。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

50mm と言えば、「人間の視界に最も近い」と言われる焦点距離。カメラのど真ん中の標準レンズです。私は今まで EOS 7D がメインカメラだったので、これを 1.6 倍の 80mm 相当の画角で使ってきましたが、先日購入した念願の 5D Mark III ならば、本来の画角で使えます。というか、5D3 の購入が念頭にあったから今回はこのレンズを試用させていただいた、というのが本音(^^;;。1 年前に試用した 24-70IF も、実はこれを視野に入れた試用でした。

ということで、改めてこのレンズをフルサイズセンサで使ってみました。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F2.8、1/400 秒、ISO100

ピント面の繊細さと、ふわっとしたボケ。基本的には 7D で使ったときの印象のとおりですが、やはりフルサイズセンサということでボケの大きさと、APS-C に比べて広く感じられる画角が印象的です。なんというか、一度フルサイズで使うレンズの画角に慣れてしまうと、APS-C に戻ったときに狭く感じるというか・・・「このパースの具合に対して視野が狭いなー」と感じてしまって、どうも気持ちよく撮れないんですよね。望遠系ならばそれほど差を感じませんが、標準~広角系だとその差が顕著に感じられてしまいます。その点で、やはり自分の視野に近い 50mm の焦点距離を活かせるのはフルサイズなんだなあ、と改めて思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F2.8、1/250 秒、ISO100

ピントはカリッと来ていながらもなだらかに、かつ大きくボケが落ちていく、F2.8 あたりの描写がこのレンズの中で一番私好み。それをこういう広めの構図で、より大きなボケで表現できるのは快感ですらあります。

シグマらしからぬ・・・と言ったら失礼かもしれませんが、色乗りも良いし、コントラストの高さや暗所の落ち込み具合なんかを見ても、以前も書いたとおり微妙に Planar っぽさを感じる描写です。もしかしたら設計時に意識したのかもしれませんね。なんたって王道の 50mm F1.4 ですから。24-70/F2.870-200/F2.8 と並ぶ、どのメーカーも威信をかけて開発するレンズの一つです。噂によるとシグマの山木社長改め山木 CEO 御自らが最も気に入っているレンズがこの 50mm F1.4 EX DG HSM らしい、という話もあります。

さて、フルサイズで大口径レンズを使うとまず気になるのが周辺光量落ちでしょう。そのあたりについても、軽く見てみました。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/8000 秒、ISO100

こちらが絞り開放(F1.4)。周辺光量落ちは、顕著というほどではありませんが、やはりありますね。これは大口径レンズの宿命のようなもので、F1.4 クラスで開放から光量一定というレンズはまずないのではないでしょうか。個人的には、開放で撮ることはそれほど多くないし、構図などで気にならないように処理することが難しくない程度の光量落ちなので、まあ許容範囲かな、と思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F4、1/1250 秒、ISO100

周辺光量落ちは絞り込むことによって改善され、F2.8 でもさほど気にならないレベルに、F4 まで絞れば皆無といって良いレベルになります。シャープさ、ボケ量などとのバランスも考慮すると、F2.8~8 くらいがこのレンズの常用域でしょうね。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 5D Mark III / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/640 秒、ISO100

ただ、周辺光量落ちも決して悪者というわけではなくて、構図や意図などによっては写真表現のツールにもなりえます。周辺光量落ちは画面周囲の被写体を暗めにして中央の被写体を際立たせる効果もあるので、F1.4 の極浅な被写界深度をうまく利用すれば、グッと主題が際立つ作品にする手助けをしてくれるでしょう。ただ、こういうのの味をしめてしまうと「ヴィネットおいしいです^^」というクセ玉好きになってしまうので、注意が必要です(ぉ。

というわけで、やはりこのレンズはフルサイズで使ってナンボなんだなあ、と改めて思いました。もっといろいろ撮りたいところではあるんですが、残念なことにそろそろ返却期限なんですよね・・・。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 23:01 | EOS 5D Mark III | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/08/04 (Sat.)

FULL-FRAME INSIGHT

FULL-FRAME INSIGHT

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

ここ数日、無理矢理にでも EOS 5D Mark III を持ち出して慣熟撮影をしていました。

5D3 は使い勝手としては 7D とほぼ変わらないため、すんなりと使い始めることができました。でも、フルサイズのファインダの見え方は APS-C のそれとは格段に違って、今までとは明らかに違う視界が開けたという感覚。「視野が広がった」とはこういう感覚のことを言うのかもしれません。

FULL-FRAME INSIGHT

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF70-200mm F4L USM ]

愛用の 70-200mm という焦点距離も、フルサイズで文字通りの焦点距離になると、より使いどころが増してくる印象。70~100mm という私が中望遠で一番使い慣れた画角がこのレンズでカバーされることになるので、今まで以上にこのレンズの活躍の場が増えそうです。そして、当然ながら APS-C よりもボケ量が大きい。APS-C で使っているとき以上に、撮りながら撮れている写真の仕上がりが想像しやすく、かつ想像通りに出来上がってくるのが気持ちいい。

FULL-FRAME INSIGHT

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

6 月に買ったばかりの 40mm STM も、7D で使うと 64mm 相当で微妙に使いにくい画角だったのが、40mm をストレートに使うとスナップ用途にはとてもハマる画角で、散歩カメラとしてはこのレンズ一本でいろいろ撮りたくなります。良く言えば大きな破綻のない、悪く言えばやや面白みに欠けるレンズですが、描写はクセがなくとても端正で、これはこれで私好み。5D3 との組み合わせでは、スキッとヌケの良い画を作り出してくれます。

FULL-FRAME INSIGHT

[ Canon EOS 5D Mark III / Canon EF40mm F2.8 STM ]

私は今まで中望遠域をメインにしていましたが、この視野の広さを覚えてしまうと、広角系がだんだん楽しくなってきました。これはちょっと、写真の撮り方が変わるかもしれません。

投稿者 B : 23:21 | EF40/F2.8 STM | EF70-200/F4L USM | EOS 5D Mark III | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/08/01 (Wed.)

夏色ゾナー

夏色ゾナー

[ Sony NEX-7 / Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA ]

いつの間にやらもう 8 月。子どもたちは夏休みに入り、大人たちはお盆休み進行で逆に慌ただしくなる時期がやってきました。同時に、2012 年もとっくに折り返し地点を過ぎて残り 5 ヶ月。今年ここまで成してきたことを振り返ると、年末に向けてむしろ追い立てられるような気さえしてくるのが、この 8 月という月ではないかと思います。仕事柄、8 月から年末にかけて最も忙しくなるから、というのもあるでしょうが。

夏色ゾナー

[ Sony NEX-7 / Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA ]

さておき。以前、ツァイスレンズの中で夏に最も似合うのは Sonnar というようなことを書きましたが、やっぱり夏の日射しや空気感を最も表現してくれるのは Sonnar ではないでしょうか。スキッとしたヌケの良さ、力強い線や色の描写、そしてツァイスらしい高いコントラスト。日本の夏とドイツの夏では空気のまとわりつき感なんかも随分違うのではないかと思いますが、日本の夏らしいジトッとした暑さが出ているように思います。

夏色ゾナー

[ Sony NEX-7 / Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA ]

これだけ暑いとなかなかカメラを持って外に出るのも億劫になりますが、ここ 1 ヶ月で手に入れたあんな機材やこんな機材もまだまともに使ってやれていません。ということで、8 月はちょっと重点的に写真を撮りに出かけたいと思います。

投稿者 B : 01:00 | NEX-7 | Photograph | Sonnar E 24/F1.8 ZA | コメント (0) | トラックバック

2012/07/26 (Thu.)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM 絞り値による描写の変化をみる

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少し間が開きましたが、シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM のレビューを続けます。

今回は、一つの被写体を絞り値を変えながら撮影して、描写の変化を見ていきます。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/2500 秒、ISO100

まずは開放から。何枚か撮影した中からチョイスした一枚なので、ピントが合っていないわけではないと思うのですが、ピントが合いきっているのかいないのか分からない程度に柔らかい、悪く言えば緩い描写です。おしべから花弁のあたりまではまるでソフトフォーカスレンズのようなふわっとした描写で、こういう画があまり好きではない人もいるでしょう。まあ F1.4 のレンズに開放からカリカリシャープな描写を期待するのも無理な話だとは思いますが。あとは、前回開放で撮影した作例の中には遠景ならば開放でもビシッと描けているものもあったので、レンズと被写体との距離関係によるものもあるのかもしれません。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.8、1/1250 秒、ISO100

それでも、ほんの F1.8 まで絞っただけで、おしべの輪郭がずいぶんシャープになってきました。背景のボケの大きさを考慮すれば、これ以上絞らなくても全然使い物になると思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F2.8、1/640 秒、ISO100

F2.8。オニユリの花弁全体までシャープに描けてきました。いっぽうで F1.8 に比べてボケが少しうるさくなってきた印象で、主題を際立たせるほうをとるか、主題のシャープさをとるか、という選択になってきます。個人的にはもう少し背景のボケを滑らかにしたいので、背景の種類や主題との距離にもよりますが、F2~2.5 くらいのバランスが良さそうでしょうか。背景が細かい花でなければ、F2.8 でも十分すぎると思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F4、1/250 秒、ISO100

F4、このあたりからはもう完全に安心して見ていられる画質です。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F5.6、1/160 秒、ISO100

F5.6 まで絞るとオニユリの花全体がかなりシャープに描かれています。花弁の輪郭あたりに微妙に偽色っぽいものが出ているのが、気になると言えば気になるかな。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F8、1/80 秒、ISO100

F8。大口径単焦点でここまで絞ることは稀でしょうが、風景を風景として撮るならこのくらいでも。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F11、1/40 秒、ISO100

F11。被写体がこれだけ近いと、ここまで絞ってもパンフォーカス気味にはなりません。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F16、1/15 秒、ISO100

最小絞りの F16。F5.6~8 あたりと比べるとピント面の先鋭さがむしろ劣って見えますが、回折現象の影響ですかね・・・。

ということで、細かく解説するよりも画像で比較したほうが早いと思うのでここまでにしますが、このレンズの傾向はなんとなく見えてきたような気がします。個人的には F1.8~5.6 あたりが常用かな。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM (キヤノン用)

B0018ZDGAC

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SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM レビュー
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM まずは自由作例から

13917-2969-282791

投稿者 B : 21:00 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/07/17 (Tue.)

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM まずは自由作例から

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レビュー用にお借りしているシグマ 50mm F1.4 EX DG HSM、なかなか試す時間が取れていないのですが、とりあえず週末の猛暑の中、少し撮影に行ってきました。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/8000 秒、ISO100

まずは大口径レンズということで絞り開放から。さすがに 50mm F1.4 となるとピントがシビアすぎて、微妙に合焦しきれていないように見えます(一応、紫陽花のおしべにピントを合わせたつもり)。私は絞り開放でこういう撮り方をすることはあまりないのですが、髪の毛一本ほどのピント面にビシッと合わせるのは風のある屋外だと難しいですね。
この写真はピントが合いきっていない感じではありますが、マクロ的な撮り方では絞り開放で合焦部付近が微妙に滲みっぽい描写になる?というのが少し気になったので、このあたりは追って検証してみたいと思います

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F2.5、1/5000 秒、ISO100

しかし F2.5 まで絞ってみただけで、ここまでズバッとシャープに描いてくれるのだから驚きです。このカリッとした描写はいかにも近年のシグマレンズらしくて、非常に心地良い。ボケもふわっとしています。最短撮影距離 45mm、最大倍率 1:7.4 と、マクロ的に使えるというほどではありませんが、これくらいのサイズの被写体であれば十分に寄れると言って良いでしょう。

ただ、最短撮影距離付近では AF が「カカカカカカ・・・」と細かく迷うような挙動が見られたのが気になりました。ボディ(EOS 7D)との相性かもしれませんが・・・。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F5.6、1/400 秒、ISO100

F5.6。ピント面のシャープさと、なだらかなボケの描写がとても気持ち良く、「こういう画が撮りたい」というイメージにしっかり応えてくれるレンズだと感じます。

陽の光を受け止める蓮の花の、ともすると白飛びしがちな花弁の微妙なグラデーションとか、真っ黒にベタ塗りされずちゃんと階調を保った暗部とか、このレンズの実力がよく出ているんじゃないかと思います。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F1.4、1/3200 秒、ISO100

風景をあえて開放で撮ってみました。私はあまりこういう撮り方はしないんですが、風に揺れる花の接写よりもこういう中遠景静物のほうが開放撮影しやすいですね。ND フィルタがなかったので空は完全に飛んでしまいましたが、ソフトな背景の中にフワッと浮き出したかのような主題の描写とか、赤の鮮やかさとか、陰の沈み方とか、一瞬シグマではなくて愛用の Planar 50/1.4 で撮ったんじゃないかと錯覚しそうになった一枚です。こういう撮り方って案外面白いかもしれない。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F11、1/60 秒、ISO160

グッと絞って F11 の山道。APS-C なのでレンズの四隅まで使い切ってないから、というのもあるかもしれませんが、隅々まできっちり解像しています。

SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ]
F4、1/60 秒、ISO200

私は大口径レンズでも F2.8~5.6 くらいを最も多用するんですが、やっぱりこのレンズもそのあたりがシャープさとボケ量のバランスが良くておいしい部分なんじゃないかと。でも開放から F11 あたりまで、少しずつ描写の性格を変えながらも、どの絞り値でも特に弱点なく、優等生的なレンズだと思いますね。シャープさ、ボケの素直さ、色乗り、どこを取っても大きな不満はなく、唯一の不満は大きくて重いことくらいじゃないでしょうか、というのが第一印象です。

次は同一被写体を設定を変えて撮り比べてみたりとか、使い勝手とか、そのあたりについてもう少し突っ込んでみたいと思います。

シグマ / 50mm F1.4 EX DG HSM (キヤノン用)

B0018ZDGAC

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SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM レビュー

13917-2969-281686

投稿者 B : 23:52 | EOS 7D | Minpos Review | Photograph | コメント (0) | トラックバック

2012/07/01 (Sun.)

ソフトタッチの魅惑

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

買ったばかりの Planar 35mm F2 G のテストを兼ねて軽く作例を撮りに行ってきました。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

35mm 判換算で 52.5mm 相当、というと標準レンズのほぼど真ん中の画角になりますが、逆に私はあまり取り慣れていないのがこのあたりの画角。むしろ APS-C に 50mm レンズをつけた 80mm 相当(EOS の場合)あたりからが「自分の距離」という感じがして、自分で見ていてもフレームの切り取り方にまだ迷いが見えます。もっと思い切り良く行かないと。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

このレンズ、同じ CONTAX G 用の Planar でも 45mm F2 とは性格の違うレンズで、45mm のほうはピント面はけっこうカリッとしながらも背景が柔らかくボケるのに対して、この 35mm はピント面でもどこか柔らかさを残した描写をします(それでいてピントが来ていないわけではない)。いつもの Planar のつもりで使うと良くも悪くも少し肩透かしを食らう描写ですが、これはこれでこのレンズの味でしょう。

また、被写体と背景との距離が近いと、少し二線ボケが出る傾向があるようです。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

でも、このコントラストの高さ、暗部の落ち方、そして落ちていった暗部にもしっかりと階調を残しているあたりが、紛れもなくツァイスレンズであることを主張しています。

いつも使っているレンズとは傾向が違うので少し戸惑いがちですが、これなら 35mm と 45mm で使い分けができそう。ピントが合っているかどうか不安になるソフトタッチも、オリジナルの CONTAX G ボディではどうにもなりませんが、NEX なら MF アシストでしっかり合わせてやれるので、単にピンボケで甘くなるのではなく、レンズの味として表現に利用しやすいというものです。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

このレンズでひとつ気になったのは、絞り開放付近で微妙なグルグルボケが出がちなことでしょうか。必ず出るわけではなく、背景との距離や背景のパターンにもよるのですが、近くの被写体を開放で撮るときには少し気をつけたほうが良さそうです。このクセは 45mm のほうにはなかったので、35mm 固有の性格だと思われます。

私は基本的にピントがビシッと来ていてスッキリシャッキリした写真が好きなので、このレンズはそれとは少し違った性格のようですが、これはこれで使いこなせれば面白そう。先日買った EF40mm といい、個人的には中途半端な焦点距離のレンズが相次いで手元に来てしまったので、この機会に苦手を克服するつもりで使い込んでいきたいと思います。

投稿者 B : 22:08 | NEX-5 | Photograph | Planar 35/F2 G | コメント (2) | トラックバック