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2011/01/04 (Tue.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM で野鳥を狙う

先日のエントリーに引き続き、シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM での実写画像を掲載していきます。

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私がこのレンズの購入を検討しているのは、やはり野鳥撮影とモータースポーツ撮影が主目的。残念ながらモータースポーツはオフシーズンなので、近所の大きめな公園で野鳥を被写体にしてみました。まあ、一般的に野鳥といって想像する種の鳥じゃないんですけどね(´д`)。この公園、なぜかカメラや望遠レンズを持っていないときに限ってカワセミやオオルリに遭遇するという・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

ということで、都内の水辺で最も目にする野鳥の一種、ユリカモメです。これは 330mm 前後(約 530mm 相当)ですが、前回も書いたとおりこれくらいシャープなら全然 OK という気がします。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

飛翔シーンをやや流し撮り気味に。これもほぼ同じく 330mm 前後。若干シャープさに欠けていますが、レンズのせいではなくてピントが微妙に来ていないのか少しブレているかのどちらかです。つまり、腕のせい(´д`)。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらはかなりバシッと来ました。これも 330mm 前後。

動体撮影では基本的に AI サーボ AF(他社で言うところのコンティニュアス AF)を使っています。合焦速度にはさほどストレスを感じないものの、フォーカスが微妙に迷うというか、流し撮りしていてもフォーカスを追い切れてないような挙動をときどき感じました。私は 400~500mm クラスの望遠レンズを使った経験が少ないので、他と比べてどう、というのがよく分からないのですが、このレンズの弱点なのか、それともゴーヨン(500mm F4)クラスの高級レンズでもなければ大抵こんなものなのか、どっちなんですかね・・・?でもまあ私が持っている 70-300mm F4-5.6 IS USM でも同程度だったような気もします。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

500mm までの超望遠ズームを持っているのに中途半端な焦点距離でしか使わないのももったいないので、思い切って 500mm(800mm 相当)でもいってみました。テレ端開放(F6.3)でも全然イケる画質じゃないですか!これは嬉しい驚き。

ただ、(これはレンズのせいではありませんが)500mm で動体を追うのは、被写体をフレームの中に捉えながら流していくのがかなり大変ですね。なので、つい日和って少し引いた画角で無難に押さえにいってしまいます(´д`)。
このレンズの弱点の一つが「バリフォーカル(焦点距離によってピント位置が違う)であること」と言われています。ズームで焦点距離を変えるとピントを合わせ直さなくてはならないため、こういう超望遠での撮影時には「少し引いた画角でピントを合わせておいて、そこからズームアップする」という撮り方ができないのは確かにデメリットですが、まあ AI サーボ(コンティニュアス)AF ならばズームしていっても AF が追従してくれるので、実用上問題はないと思います。あるとすれば、静物撮影時に遠くの被写体にテレ端でピントをバッチリ合わせてからズームアウトして構図を作る、というような使い方ができないことくらいでしょうか。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

同じく 500mm 開放。かなり遠くの被写体で、日光も強めに当たっていたので輪郭が少し滲み気味ですが、これはこれで。

なんか周辺光量落ちっぽいのが出ていますが、APS-C だしそんなことはないはずなんですけどねえ?たまたま水面に映る影の具合がそう見えてしまっただけでしょうか。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

コサギが獲物を探しながらそぞろ歩きしているのを発見しました。こちらもテレ端、ただしかなり絞って(F11)います。尾のあたりにある産毛っぽい羽毛までしっかり解像してくれています(ちょっと露出に失敗して体の白色が飛び気味になってしまいましたが)。
他のレンズと比較したわけではありませんが、このレンズで十分使い物になる画質だなこれは・・・。

ちなみに今回も撮影は全て手持ち(一部、柵などに肘や身体をつけて安定させるようにしてはいますが)。Optical Stabilizer(手ブレ補正)の効きも十分で、キヤノンの IS と比べても大きな差を感じないくらいにファインダ内の像が安定してくれるので、安心して撮影に臨むことができました。レンズが重いので、カワセミ撮影などの「待ち」が多くなる用途では、三脚がないと大変でしょうが(笑。

ということでこのレンズ、大きさ重ささえ除けば非常に気に入りました。かなり真剣に購入を検討したいと考えているのですが、機会があれば一度シグマの APO 150-500OS とキヤノンの EF100-400L、それに サンヨン+1.4x エクステンダーあたりを同条件で撮り比べてみてから判断したいところです。せめてシグマ同士の比較だけでもしたいのですが、150-500mm を借りられる機会はないですかね、と言ってみるテスト(ぉ。画質と OS の性能差が許容範囲内であれば、このレンズよりも少しだけ軽くて安い 150-500mm も十分魅力的なのですが・・・。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
SIGMA APO 50-500mm OS HSM ファーストインプレッション

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投稿者 B : 22:14 | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (4) | トラックバック

2010/12/30 (Thu.)

SIGMA APO 50-500mm OS HSM ファーストインプレッション

シグマの APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM のレビュー、今回は実際に撮影してみての使用感について書いてみたいと思います。作品や作例というよりもレンズの説明のために撮った写真が中心になりますが。
なお、ここに掲載している写真は全て三脚なしの手持ち(レンズ内手ブレ補正有効)で撮影しています。

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50-500mm というと、いわゆる標準レンズの焦点域から超望遠までを 1 本でカバーするという超絶スペック。それでいて、ほぼ全ての焦点域で MTF 特性がほぼ一定というのですから、にわかには信じられないほどです。
とりあえず、10 倍ズームの威力がどの程度か、ワイド端とテレ端で撮ってみました。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

これはワイド端(50mm)。EOS 7D なので画角は 80mm 相当ということになります。私としては愛用の Planar 50mm F1.4 と同じ画角なので、使い慣れた感覚です。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

で、こちらがテレ端。500mm ですが EOS 7D で使うと 800mm 相当(!)。50mm 時では画面の一部にちょこっと写っていただけの被写体に、ここまで寄れてしまいます。最近はコンデジでも 10 倍ズームというのは珍しくなくなってきていますが、ここまでの焦点距離を持つものはほとんどありません。まあ、このレンズ一本でコンデジ何台分の長さと重さがあるんだよ、というツッコミはさておき(´д`)。

超望遠レンズは単焦点の製品が多く、ズームレンズ自体が少ないのですが、そのズームレンズであっても 100-400mm とか 150-500mm とか、ワイド側がここまで広角なレンズはあまり見たことがありません(せいぜい 28-300mm くらい)。あまりズーム域を広げすぎると画質に難が出てくるということでしょうが、画質に関するハードルをクリアした上で利便性を高める、という無茶なアプローチ(笑)を取ってしまったのがこの 50-500mm というレンズです。
例えば 150-500mm というスペックならば、広角から超望遠までカバーするレンズを携行しようと思ったら、標準ズーム+200mm くらいまでの望遠ズーム+150-500mm という 3 本のレンズを持ち歩かなければならないところ、これならば標準ズーム(もしくは 35mm くらいまでの広角ズーム)+50-500mm の 2 本でカバーできてしまうことになります。そう考えると、用途によっては約 2kg という重量も許容できてしまうのではないでしょうか。

では画質、特にボケ味とシャープネスについてはどうか?というのを見てみます。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

50mm 絞り開放。ピントが合っている部分に関しては、開放から十分にシャープだと言って良いでしょう。が、ボケに関してはいかんせん F4.5 なので、50mm レンズとしては物足りないと言わざるを得ません。ボケが汚いわけではありませんが、ボケの絶対量が足りておらず、背景がうるさく感じられてしまいます。
とは言ってもこれだけの高倍率ズームレンズに開放 F2 値を求めるほうが間違っているので、このレンズの広角側は「ボケを活かした作品を撮る」というよりも「幅広いズーム域を活かして撮影の対応力を高め、シャープな写真を撮る」ためにあると言った方が良いでしょう。特に運動会やスポーツの撮影には、この上ない機動力を発揮してくれると思います。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

同じ被写体を 200mm 前後(約 320mm 相当)で撮ってみました。さすがに 500mm で撮る被写体ではなかったので(笑。
F5.6 なので、これくらいならボケも自然ですね。私は 200mm F4 で撮ることが多いので、もう一段大きくボケてほしい気もしますが、十分に「アリ」だと思います。点光源のボケの形もきれいですね。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

いつもの公園で超望遠レンズらしい被写体といえば、やっぱり野鳥でしょうか。23 区内にありながらたまにカワセミやオオルリに出会える公園ですが、それでも毎回見つけられるわけではないので、無難にユリカモメのホバリングシーンを(笑。
この写真の焦点距離で 300mm 弱(480mm 前後相当)です。うーむ、今までほぼ 200~300mm 級の望遠しか使ったことがないので、500mm までのズームを持ってもつい 200~300mm で構図作っちゃいますね(´д`)。撮影場所がいつもの公園だから・・・というのもありますが。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

これもどこにでもいる野鳥、ヒヨドリです。330mm 前後(530mm 前後相当)ですが、十分にシャープだと感じる画質です。私が持っている EF70-300mm F4-5.6 IS USM ではテレ端(300mm)で残念ながらここまでシャープな画質が得られないので、EF70-300mm を手放してこいつに買い換えでも良いかな、と一瞬考えてしまいました。まあ重さが 3 倍違うので、そのまんま代替というわけにはいかないんですが・・・。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

上の写真をピクセル等倍で切り出してみたのがこの画像(クリックで原寸に拡大)。私は基本的にピクセル等倍で見ることはない(全くの余談ですが、等倍での表示について「等倍鑑賞」ではなく「等倍観察」と呼ぶべき、という意見には私も同意です)のですが、ピクセル等倍でここまで解像していたら十分じゃないですかね。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

木の上に止まっていたコゲラ。これはテレ端(500mm)で撮りました。この類の野鳥は体が小さい上に木の高いところに止まっていることが多いので、300mm くらいじゃ全然足りないんですよね。コゲラは何度か撮影していますが、ここまで大きくシャープに写せたのはこれが初めてです。

SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらはユリカモメの群れの中で一羽佇んでいたカワウ。これも 500mm です。色乗りはやっぱりちょっと淡泊かな、と感じますが、どの焦点距離でもピント面がシャープでありながら、ボケかたがナチュラルでとても好印象。

結論はもうちょっといろんな被写体を撮ってみてからにしますが、これは予想以上に良いレンズに出会ってしまったかもしれません。高倍率ズームレンズだからといって侮っていました(笑。超望遠レンズはいずれ一本買うつもりでいたので、マジメに購入を視野に入れながら引き続き試写してみたいと思います。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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投稿者 B : 20:50 | SIGMA APO 50-500/F4.5-6.3 DG OS HSM | コメント (0) | トラックバック

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