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F1 中国 GP 2007

中国GP決勝 ライコネン優勝、ハミルトンはリタイア、タイトルは最終戦へ (GPUpdate.net)

フリー走行で絶好調だったフェラーリの 2 台を抑え、PP を獲得したハミルトンがそのままチャンピオンシップを決定するかとすら思われた上海ですが、先日の富士に引き続いての雨に今週もレースは翻弄され、予想外にも。ライコネン-アロンソ-マッサというポディウムでハミルトンはノーポイント、逆転の可能性を残したまま最終戦ブラジルへと向かう結果になりました。


まるで昨年のハンガリーを見ているような展開で、スタート直後に降り始めた雨は途中降ったり止んだりの、タイヤの替えどきの難しいレース。序盤はハミルトンが快調に飛ばし、このままトップチェッカーを受けるかと思われたものの、右リヤタイヤがひどく摩耗。徐々にペースを落とし、ライコネンにあっさりオーバーテイクされます。その後もピットインを遅らせたハミルトンのタイヤはすでにトレッドが剥がれて内部構造が露出し、「故障」といっても過言ではない状態に。バランスを失いつつ何とか飛び込んだピットロードを飛び出し、ピットレーン入り口でグラベルにはまり、後輪が浮いて押すこともできなくなってそのままリタイア。
その後路面は乾き、各車ドライタイヤに交換したものの、上位陣に大きなアクシデントもなくライコネンがトップチェッカー。以降アロンソ-マッサまでは順当なものの、4 位ヴェッテル、5 位バトンという番狂わせに。ヴェッテルは前戦富士での 3 位走行からの悔し涙のクラッシュを乗り越えての殊勲で、ドライバーとしての速さと強さを改めて見せつけてくれました。「雨のバトン」も 10 番手グリッドから一時はポジションを落としつつ、力強い走りで今季の最高位を獲得。これで両チームが SAF1 のコンストラクターズポイントを上回り、SAF1 は悔しくもランキング 9 位に落ちてしまいましたが、終盤になってようやく上向き始めた HRF1(バリチェロは相変わらずパリッとしませんが)と、最近やっとレッドブルと同スペックのパーツが使えるようになったトロロッソを相手に、ほとんどアップデートのない SA07 では厳しいでしょうね。B スペックを手に入れたスパイカーも調子を上げてきていますし、最終戦で 10 位に転落はないとしても、来年(RA107 の発展型を使うとしてもベースとなるホンダのマシンがアレだし、SA07 ももう伸びしろが少なそうなので進化させるにしても・・・)に向けて頭が痛いところ。

さておき、チャンピオンシップはハミルトン 107 ポイント、アロンソ 103 ポイント、ライコネン 100 ポイントという接戦のままインテルラゴスへ。まだまだハミルトン優位には変わりはありませんが、次戦も誰が勝ってもおかしくありません。アロンソが勝てばハミルトン 3 位でも同ポイントで(優勝回数差で)アロンソがチャンピオン、というシナリオは十分に考えられます。ライコネンは 7 ポイント差ではさすがに厳しいと思いますが、フェラーリ 1-2 でアロンソが 3 位以下、ハミルトン 6 位以下なら奇跡の大逆転。フェラーリはエンジン供給しているチームが多いから、マッサ・リウッツィ・ヴェッテル・スーティル・左近の 5 発のミサイルが使えるというのは冗談ですが(ぉ、スパイ事件でコンストラクターズは獲ったけど実力値は・・・と言われないためにも勝ちたいところ。ドライバーズチャンピオン獲得が無理としても、せめて年間勝利回数だけはマクラーレンを上回りたいでしょうね。

2007 シーズンは泣いても笑ってもあと残り 1 戦、2 週間後のインテルラゴスを残すのみ。昨年はミハエル最後の力強い走りが見られましたが、今年も 4 強の鬼気迫る戦いを見せてほしいところです。

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